2. - 福山市

備後圏域ビジョン策定業務
基礎調査 資料集
2014年10月7日
一般財団法人ひろぎん経済研究所
経済調査部
「地方中枢拠点都市」について
「地方中枢拠点都市」について
1
「地方中枢拠点都市」について
2
「地方中枢拠点都市」について
3
「地方中枢拠点都市」について
【現状分析】
Ⅰ 将来の人口減少動向は3つのプロセスを経て、高齢者すら多くの地域で減少していく。大都市や中核都市は第一段階に
あるのに対して、地方では既に第二段階、さらには第三段階に差し掛かっている地域もある。
第一段階 : 老年人口増加+生産年齢・年少人口減少
第二段階 : 老年人口維持・微減+生産年齢・年少人口減少
第三段階 : 老年人口減少+生産年齢・年少人口減少⇒恒常的に老年人口でさえ減少する本格的な人口減少時代
※ 地方での高齢者人口が減少するため、医療・介護サービスが過剰気味となり、雇用吸収力が減少することで、人材が
大量に東京圏へ流出する可能性が高く、将来、急激な人口減少を招く可能性(社人研推計よりも深刻な事態に)。
Ⅱ 2040年(平成52年)までに出産可能年齢(20~39歳)の女性が5割以上減少する市区町村は、いくら出生率を引き上げ
ても若年女性減少によるマイナス効果がそれを上回るため、人口減少が止まらず、「消滅可能性」が高いと言わざるを得ない。
※ もし人口を維持しようとすると、出生率を直ちに2.8~2.9という非現実的な水準まで引き上げる必要がある。
【増田氏(※)の見解】
(※)東京大学客員教授。元総務大臣、元岩手県知事。
○ 本格的に迎える人口減少社会の中で豊かさをどう実現していくか、長期的視点で現状を直視する必要。
○ 人口減少の進展により、地域コミュニティ機能の低下だけではなく、医療・教育といったサービスを維持できなくなる。
○ 遠隔医療・集落移転などの政策は、地域機能の維持には有効だが、いずれにせよ「受け身」の政策。
○ 中長期的に、地方が持続可能な経済社会構造を構築する施策として、広域の地域ブロックごとに、人口減少を防ぐとともに、
それぞれの地域が自らの多様な力を振り絞って独自の再生産構造を創る人口・国土構造を構築すべき。
○ 地域ブロック単位の中核都市が重要。資源や政策を集中的に投入することで、地方が踏ん張る拠点を設けるべき。
○ 従来の「地方分権論」を超えた論議が必要。
4
「地方中枢拠点都市」について
5
「地方中枢拠点都市」について
6
「地方中枢拠点都市」について
事業の概要
新たな広域連携の取組を推進するため、国が積極的に支援して先行的なモデルを構築。
○地方中枢拠点都市を核とする圏域における取組
 産学金官連携による、圏域全体の経済成長をけん引するための成長戦略の策定
 圏域全体としての観光を担うワンストップ専門組織の設立
 産業クラスター形成のため、近隣地方自治体との広域連携の強化 等
○条件不利地域における都道府県による補完の取組
 高齢者・障害者福祉、消費生活相談など高い専門性を要する業務の補完
 道路・橋りょうの維持、河川管理など地域のインフラの維持の支援
 人口維持のための産業振興や集落維持など企画部門の立案支援 等
○三大都市圏における水平的・相互補完的、双務的な役割分担の取組
 公共施設や介護保険施設のあり方等について、近隣の市町村が連携して検討することを
契機として、三大都市圏における広域連携の取組を推進
等
7
(参考)備後地区8市町の位置関係
備後地区8市町
神石高原町
56.0km
府中市
世羅町
岡山県庁
井原市
福山市
83.6km
広島県庁
三原市 尾道市
福山 笠岡市
市役所
(注)距離の表記は直線距離。
8
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
1.着実に進む人口減少
【参考】広島県の将来推計人口
8市町の将来推計人口
(千人)
(千人)
老年人口(65歳以上)
1,000
3,500
生産年齢人口(15~64歳)
900
876
852
年少人口(15歳未満)
823
790
800
3,000
754
236
263
700
2,689
716
676
275
273
600
265
2,500
686
2,391
844
257
258
500
400
2,861
2010年比
+22千人
2,000
864
1,500
525
482
300
1,788
451
429
409
384
2010年比
1,000
348 ▲177千人
1,533
1,271
200
500
100
114
106
97
88
79
0
74
70
2010年比
▲44千人
387
311
256
2010年
2025年
2040年
0
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」
9
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
2.深刻さを増す生産年齢人口の減少
8市町の生産年齢人口(15~64歳)の推移
(千人)
600
525
500
総人口に対する生産年齢人口
(15~64歳))の割合
60.0
56.6
482
54.8
451
400
54.4
429
54.3
(千人)
2,200
(%)
60
笠岡市
55
53.7
51.5
409
【参考】広島県の生産年齢人口
(15~64歳)の推移
1,800
井原市
50
348
300
45
神石高原町
世羅町
府中市
200
40
100
35
0
62.5
2,000
1,600
384
(%)
65
1,400
1,788
60
57.0
1,533
53.2
1,271
1,200
1,000
55
50
45
800
三原市
尾道市
400
福山市
200
30
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年
40
600
35
0
30
2010年 2025年 2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」
10
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
3.高齢者数が減少に転じても「高齢化」は進む
8市町の老年人口(65歳以上)の推移
(千人)
350
総人口に対する老年人口
(65歳以上))の割合
33.4
300
250
30.9
26.9
263
275
38.1
34.5
273
35.1
265
【参考】広島県の老年人口
(65歳以上)の推移
(%)
40
(千人)
1,200
36.0
35
36.1
笠岡市
257
258
236
30
25
200
井原市
844
神石高原町
800
世羅町
20
35
31.4
1,000
(%)
40
864
24.0
686
600
30
25
20
府中市
150
15
三原市
100
10
50
5
0
15
400
10
尾道市
200
5
福山市
0
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年
0
0
2010年 2025年 2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」
11
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
4.年少人口の割合は年々低下
【参考】広島県の年少人口
(15歳未満)の推移
8市町の年少人口(15歳未満)の推移
(千人)
140
120
13.1
(%)
総人口に対する
年少人口(15歳未満)の割合 14
12.5
11.8
114
11.1
106
100
12
10.5
10.4
10.4
97
10
88
80
79
(千人)
450
笠岡市
井原市
神石高原町
74
8
70
世羅町
60
6
府中市
40
4
三原市
20
11.6
12
10.7
311
250
10
256
200
8
6
150
4
福山市
50
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年
387
300
100
0
13.5
350
尾道市
2
0
400
(%)
14
2
0
0
2010年 2025年 2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」
12
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
5.市町別で異なる人口減少のテンポと現役世代の負担感①
市町別の推計人口等の推移(三原市、尾道市)
【三原市】
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
3.0
1.5
2.1
1.4
1.4
1.4
1.2
0.0
120
100
80
29
96
32
92
33
87
32
82
31
59
29
72
49
46
43
40
36
13
11
10
9
8
8
7
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
1.4
1.4
1.5
1.4
1.6
44
139
47
100
2010年比
±0千人
2010年比
▲23千人
84
76
132
48
70
40
2010年比 20
▲6千人
0
(人)
2.0
1.0
0.0
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
125
46
118
43
110
41
80
60
53
20
0
145
140
29
1.5
160
120
77
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
(千人)
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
60
40
1.9
2.0
1.0
1.7
(千人)
101
【尾道市】
(人)
66
103
39
63
59
54
17
16
14
13
11
11
10
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2010年比
▲5千人
2010年比
▲30千人
2010年比
▲7千人
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」より当研究所作成
13
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
5.市町別で異なる人口減少のテンポと現役世代の負担感②
市町別の推計人口等の推移(福山市、府中市)
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
【福山市】
2.7
1.9
1.8
1.7
1.6
1.5
2.1
0.0
400
108
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
457
127
1.8
2.0
1.0
600
461
【府中市】
3.0
(千人)
500
(人)
449
137
438
139
424
138
407
137
300
1.3
1.2
1.2
35
1.5
288
269
255
246
238
0.0
43
40
38
13
14
30
2010年比
+33千人 25
225
205
100
0
65
62
58
53
48
45
43
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2010年比
15
▲83千人
10
2010年比 5
▲22千人
0
2.0
1.0
14
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
35
14
32
13
30
13
20
200
(人)
1.0
50
40
141
1.3
(千人)
45
390
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
24
5
21
4
19
4
2010年 2015年 2020年
18
3
16
3
15
3
27
12
13
2
2010年比
▲1千人
2010年比
▲11千人
2010年比
▲3千人
2025年 2030年 2035年 2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」より当研究所作成
14
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
5.市町別で異なる人口減少のテンポと現役世代の負担感③
市町別の推計人口等の推移(世羅町、神石高原町)
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合) (人)
【世羅町】
1.2
1.5
1.1
1.1
1.1
1.1
0.0
20
16
16
14
15
6
14
6
12
6
10
6
13
6
8
7
4
2
0
2
2010年
2
2015年
7
1.0
2.0
0.8
6
0.7
0.7
1.0
0.0
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
10
9
8
11
5
7
6
4
6
0.7
0.9
12
10
(人)
8
12
5
8
9
(千人)
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
18
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
0.8
1.0
1.3
(千人)
18
【神石高原町】
2.0
6
5
5
2
1
1
1
1
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2010年比 6
▲1千人
2010年比
▲4千人
2010年比
▲1千人
4
4
3
4
5
4
2
0
3
3
6
3
5
3
3
2
2
1.0
0.8
0.6
0.5
0.5
0.4
0.4
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2010年比
▲2千人
2010年比
▲3千人
2010年比
▲0.6千人
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」より当研究所作成
15
Ⅰ.押し寄せる人口減少の波
5.市町別で異なる人口減少のテンポと現役世代の負担感④
市町別の推計人口等の推移(笠岡市、井原市)
【笠岡市】
1.8
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
1.4
1.3
1.3
1.2
51
50
17
40
18
48
18
45
18
31
28
26
24
42
17
16
50
40
36
16
2010年比
▲1千人
20
19
17
2010年比
▲3千人
5
5
4
4
3
3
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
1.4
1.3
2.0
1.0
0.0
44
14
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
42
14
30
22
6
1.4
1.6
60
2010年比
▲14千人 10
10
0
39
1.4
(人)
(千人)
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(15歳未満)
30
20
1.8
1.0
0.0
(高齢者1人に対する生産年齢人口の割合)
1.5
1.1
1.6
70
54
【井原市】
2.0
(千人)
60
(人)
0
25
23
40
15
22
38
14
36
14
34
13
32
13
2010年比
▲1千人
20
19
18
16
2010年比
▲9千人
2010年比
▲2千人
5
5
4
4
3
3
3
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」より当研究所作成
16
Ⅱ.増田レポートでみる備後圏域の姿
Ⅰ.増田レポートでみる備後圏域の姿
2040年に20~39歳の女性が2010年比で50%以上減少する市区町村
神石高原町
世羅町
三原市
府中市
尾道市
井原市
福山市 笠岡市
備後圏域8市町
2040年に人口1万人以上で
若年女性50%以上減少(推計)
(資料)日本創成会議・人口減少問題検討分科会資料より作成
2040年に人口1万人未満で
若年女性50%以上減少(推計)
17
Ⅱ.増田レポートでみる備後圏域の姿
○隣接する高梁川流域圏と比較した場合、足元の圏域人口は備後圏域が多いものの、2040年まで
の人口の減少数は、備後圏域の22万人に対して、高梁川流域圏では15万人にとどまる。
○備後圏域人口の減少に対する寄与度では、福山市、尾道市のマイナス寄与が大。一方、高梁川
流域圏では倉敷市のマイナス寄与は限定的。
○若年女性の人口変化率でみても、備後圏域の減少幅は大きく、喫緊の課題ともいえる。
備後圏域(6市2町)
高梁川流域圏(7市3町)
人口移動が収束しない場合
総人口
人口移動が収束しない場合
20-39歳女性人口
若年女性
人口変化率
2010年
2040年
2010年
2040年
2040/2010年
福山市
461,357
382,874
55,491
34,541
-37.8%
尾道市
145,202
99,224
14,094
7,924
三原市
100,509
68,457
10,404
笠岡市
54,225
34,032
井原市
43,927
府中市
総人口
20-39歳女性人口
若年女性
人口変化率
2010年
2040年
2010年
2040年
2040/2010年
倉敷市
475,513
422,884
61,060
43,917
-28.1%
-43.8%
総社市
66,201
53,045
8,022
4,833
-39.8%
5,516
-47.0%
笠岡市
54,225
34,032
5,290
2,234
-57.8%
5,290
2,234
-57.8%
井原市
43,927
31,906
4,237
2,580
-39.1%
31,906
4,237
2,580
-39.1%
浅口市
36,114
24,822
3,663
1,908
-47.9%
42,563
24,822
3,865
1,561
-59.6%
高梁市
34,963
18,290
3,103
910
-70.7%
世羅町
17,549
10,319
1,365
686
-49.8%
新見市
33,870
19,972
2,741
1,287
-53.1%
神石高原町
10,350
4,671
566
144
-74.5%
矢掛町
15,092
10,442
1,377
857
-37.7%
875,682
656,306
95,312
55,185
-42.1%
早島町
12,214
11,542
1,605
1,296
-19.3%
里庄町
10,916
9,526
1,247
974
-21.9%
圏域計
783,035
636,462
92,345
60,795
-34.2%
圏域計
(資料)日本創成会議・人口減少問題検討分科会資料より作成
(資料)日本創成会議・人口減少問題検討分科会資料より作成
18
Ⅱ.増田レポートでみる備後圏域の姿
○各市町が目指すべき都市の類型はどのようなものか(産業誘致型、産業開発型、ベッドタウン型、
公共財主導型)。そのためには、統計指標、SWOT分析等で現状を把握することが大切。
2040年若年女性変化率上位都市とその要因
総人口
2010年
2040年
若年女性
人口変化率
2040/
2010年 2040年
2010年
20-39歳女性人口
類型
特徴
金沢市、小松市に通勤可能。ジャパンディスプレイの立地により、財政
的にも安定
独立独歩による農業の産業化に成功。1人当たりの住民税額も県
内2位の秋田市を大きく上回る
1
石川県
川北町
6,147
7,906
864
1,001
15.9%
産業誘致型
2
秋田県
大潟村
3,218
2,868
311
358
15.1%
産業開発型
201,271 270,271
27,357
31,020
57,173
61,273
3,361
6,977
6,441
378
7,766
6,978
406
日吉津村
3,339
3,657
志免町
43,564 51,398
田尻町
8,085
8,531
木津川市 69,761 84,958
吉岡町
19,801 24,199
日進市
84,237 103,147
吉川市
65,298 76,443
幸田町
37,930 43,520
滑川町
17,323 21,445
みよし市
60,098 67,808
広島市
233,733 275,118
安佐南区
香芝市
75,227 83,551
422
6,378
1,108
9,539
2,598
11,842
8,815
5,466
2,371
7,941
450
6,684
1,150
9,896
2,648
12,056
8,961
5,538
2,391
7,907
6.6%
4.8%
3.8%
3.7%
1.9%
1.8%
1.7%
1.3%
0.8%
-0.4%
34,226
33,622
-1.8% ベッドタウン型 新交通システムが寄与し、住宅増
10,175
9,992
3 神奈川県
横浜市
都筑区
粕屋町
富谷町
舟橋村
4
5
6
福岡県
宮城県
富山県
41,997
47,042
2,967
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
鳥取県
福岡県
大阪府
京都府
群馬県
愛知県
埼玉県
愛知県
埼玉県
愛知県
17
広島県
18
奈良県
19
愛知県
高浜市
44,027
50,353
5,807
5,669
20
佐賀県
鳥栖市
69,074
77,944
9,406
9,180
13.4% ベッドタウン型 横浜市中心部へのアクセスが良く、宅地開発が盛ん
11.3% ベッドタウン型 福岡市に隣接
8.3% ベッドタウン型 仙台市に隣接
7.4% ベッドタウン型 富山市に隣接
産業誘致型
ベッドタウン型
公共財主導型
公共財主導型
ベッドタウン型
学園都市型
ベッドタウン型
産業誘致型
ベッドタウン型
産業誘致型
米子市に隣接。王子製紙、イオンなどが立地し、財政的にも安定
福岡市に隣接
関西国際空港の立地により、財政的に安定
関西文化学術研究都市として成功
前橋市、渋川市にそれぞれ隣接。高崎市へのアクセス良い。
多くの大学の立地に加え、名古屋市、豊田市に隣接
大規模宅地開発が盛ん
中部工業団地等、自動車関連産業が盛ん
東京のベッドタウンとして、宅地開発が盛ん
自動車関連企業が多く立地
-1.8% ベッドタウン型 大阪近郊の高級住宅地
自動車関連企業が多く立地。窯業も盛ん。老人介護福祉施設の整
-2.4% 産業誘致型
備も進む。
九州最大の交通の要衝。市が物流拠点戦略を推進し、企業立地
-2.4% 産業誘致型
が盛ん
(資料)増田寛也編著「地方消滅」P126~P127表6-1を抜粋して引用
19
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の現状 -島根県との比較より-
○8市町合計でみると、土地面積、農業産出額をのぞいた指標で島根県を上回る。
○特に、製造品出荷額等は島根県全体の3倍超であり、当地域の強みといえる。
主要統計指標でみる備後8市町と島根県との比較
備後8市町
合計
土
地
面
地域性 人
積
口
k㎡
6,708
876
717
数 千世帯
338
262
上
数
千人
399
348
製造品出荷額等
億円
33,374
9,653
経済 卸 売 販 売 額
億円
11,732
5,335
小 売 販 売 額
億円
6,799
6,247
世
15
就
帯
歳
業
以
者
農 業 産 出 額
千人
2,509
島根県
億円
(資料)各種統計より当研究所作成
569
625
農業産出額
(91.0)
土地面積
(37.4)
400
島根県
8市町全体
人口
(122.1)
200
小売販売額
(108.8)
卸売販売額
(219.9)
0
世帯数
(128.9)
15歳以上
就業者数
(114.7)
製造品出荷額等
(345.7)
20
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の現状 -産業構造-
○8市町合計の事業所数は41,728カ所、従業者数は375,359人で、その半数以上が福山市に集中。
○第一次産業の事業所数・従業者数は世羅町・三原市に集積がみられるほか、第二次産業では福
山市・尾道市の集積が大きい。
○第三次産業では、府中市・世羅町・神石高原町・笠岡市・井原市で集積が少ない。
圏域内の事業所数、従業者数等(2012年)
【事業所数】
第一次
産業
構成比
第二次
産業
構成比
【従業者数】
(単位;所、%)
第三次
産業
第一次
産業
合計
構成比
構成比
第二次
産業
構成比
第三次
産業
(単位;所、%)
合計
構成比
三原市
42
16.2
812
9.1
3,708
11.4
4,562
三原市
703
19.0
14,757
11.9
28,162
11.4
43,622
尾道市
25
9.6
1,486
16.7
6,203
19.0
7,714
尾道市
295
8.0
21,397
17.3
38,688
15.6
60,380
福山市
44
16.9
4,648
52.2
16,974
52.1
21,666
福山市
328
8.9
61,009
49.3 145,551
府中市
16
6.2
686
7.7
1,778
5.5
2,480
府中市
225
6.1
9,852
8.0
10,415
4.2
20,492
世羅町
75
28.8
200
2.2
632
1.9
907
世羅町
1,316
35.6
1,516
1.2
3,772
1.5
6,604
神石高原町
22
8.5
155
1.7
366
1.1
543
神石高原町
465
12.6
1,123
0.9
1,815
0.7
3,403
笠岡市
17
6.5
428
4.8
1,596
4.9
2,041
笠岡市
184
5.0
6,166
5.0
11,874
4.8
18,224
井原市
19
7.3
489
5.5
1,307
4.0
1,815
井原市
183
4.9
7,906
6.4
7,657
3.1
15,746
260
100.0
8,904
100.0
32,564
100.0
41,728
全 体
全 体
3,699
100.0 123,726
100.0 247,934
58.7 206,888
100.0 375,359
(資料)平成24年経済センサス活動調査より作成
21
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
【参考】備後地方と安芸地方の産業構造上の特徴
○ 備後地方の特徴
「備後」の国と呼ばれた広島県の東部地域は、「安芸の国」と呼ばれた広島
県西部と異なり、「軍需」とは縁がなかった。
戦後は福山にNKK(現JFEスチール)や三菱電機の工場が進出してきた
ものの、自動車メーカーのように、下請け会社を丸抱えする企業城下町
を形成するまでには至らなかった。
こうした環境が、「自分でやらなければならない」という独立精神を培い、画期的な製品や新しいビジネスを創造
し、イノベーションを起こすことによって全国企業やグローバル企業に成長する企業の土壌となってきた。
※備後発の全国企業の事例・・・・・・ 福山通運、エフピコ、青山商事、自重堂、カイハラ等
○ 安芸地方の特徴
戦前は軍都としての位置づけから先端技術の開発拠点があったことや広
島市という大きなマーケットがあった。
 自動車メーカーを中心に関連産業が集積し、企業城下町を形成している。
 量販店、コンビニエンスストア、クレジットカード、食品、日本酒など主に流
通業を中心として全国展開する企業が育ってきた。
広島市は、静岡市と並んでテストマーケティングに適した土地だと言われる。なお、静岡は平均的な商品の反応を見
るのに適するのに対し、古い伝統にこだわらず、新しいものを取り入れる気性を持つ広島は、先進的な商品のテスト
にふさわしいとされる。
したがって、広島で成功したビジネスは、全国で展開した場合も成功する可能性が高いと見られている。
22
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
【参考】備後地区に多くみられるオンリーワン・ナンバーワン企業(広島県のみ)
■ 広島県内の「オンリーワン・ナンバーワン製品・技術」を持つ企業数(市別)
【ナンバーワン企業】
市名
【オンリーワン企業】
企業数
市名
企業数
福山市
33
広島市
57
広島市
26
福山市
50
呉市
17
呉市
20
東広島市
19
府中市
12
備後4市で
52社
(45.6%)
尾道市
8
三原市
7
府中市
4
尾道市
11
東広島市
3
三原市
6
大竹市
3
廿日市市
4
竹原市
2
三次市
3
廿日市市
1
竹原市
1
庄原市
1
庄原市
1
三次市
1
安芸高田市
1
安芸高田市
1
その他
6
その他
7
合計
合計
備後4市で
79社
(41.4%)
191
114
(資料)広島県HPより作成
23
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の現状 -農業-
○圏域の農業産出額は約570億円で、総農家数は約29,000戸に達する。
○農家1戸当たりの農業産出額では世羅町が突出し、笠岡市がこれに続く。
農業産出額・農家数
(単位;千万円、戸)
農業産出額
( 2006年)
総農家数
( 2010年)
農家1戸当たりの農業産出額
(万円)
450
424
400
350
三原市
833
4,196
尾道市
1,084
5,265
福山市
1,032
8,794
府中市
140
1,661
200
1,055
2,486
150
神石高原町
323
1,963
100
笠岡市
631
1,985
50
井原市
590
2,856
0
5,688
29,206
世羅町
合計
318
圏域の平均
300
195万円
250
199
207
206
165
117
84
(資料)農林水産省「平成18年生産農業所得統計」、「2010年世界
農林業センサス」より作成
(資料)農林水産省「平成18年生産農業所得統計」、「2010年世界
農林業センサス」より作成
24
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の現状 -農業②-
6次産業化、農商工連携等の事業計画認定事例(備後圏域)
市町
福山市
三原市
尾道市
府中市
世羅町
神石高原町
笠岡市
井原市
テーマ
野菜のカット冷凍加工品の開発、製造及び販路開拓
規格外品等を利用したアスパラパウダー関連商品の開発と販路開拓
独自技術「プレフライ製法」と「こんにゃく芋」を活用した「ヘルシー焼
きコロッケ」の開発
押し出し製法の導入による幅広い消費者をターゲットとした新米粉麺
の製造・販売
地域特産の果樹・薔薇を活用した新食感スイーツの開発と販路開拓
「高知県産生姜(規格外品)」を活用した健康志向の女性向け食品の
開発と販路拡大
「尾道産いちじく(蓬莱柿)」規格外品を原料として、無添加によるフリ
ーズドドライ製法によって製造した「いちじくパウダー」及びその関連
商品の開発・製造・販路拡大事業
尾道産ジャンボニンニクを活用した調味料等の開発・販売
世羅梨を活用した新商品(スイーツ、調味料等)の開発と販売
寄せ植えが簡単にできる寄せ植え用ポットの開発及び詰替え用花苗
等の販売事業
世羅町産の農産物を利用した総菜「ケセラセラ(世羅)デリカ」の開発
販売
自家産の牛糞及び牛乳を利用した熟成堆肥と高脂肪アイスクリーム
の加工販売
自社生産する鶏卵を利用したスイーツ・味付き卵等の新商品の開発・
販売事業
岡山県笠岡市の白石島産『桑の実』を使用した加工食品並びに機能
性食品の開発及び販売
-
認定業者
㈱宮地
こだま食品㈱
JA 尾道市
大阪屋食品㈲他
関連法
6 次産業化
農商工連携
㈲大和
6 次産業化
濱浦志保香
イトク食品㈱他
6 次産業化
農商工連携
㈲豊商事
JA 尾道市他
農商工連携
㈱元気丸他
(農)世羅幸水農園
西森勝時
農商工連携
(農)聖の郷かわしり
6 次産業化
岡田健夫
6 次産業化
㈲たかた採卵
6 次産業化
㈱しらいし他
農商工連携
-
農商工連携
6 次産業化
6 次産業化
25
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の現状 -工業-
○製造業の事業所数(従業員数4人以上)は約2,700所で、従業者数は8万人を超える。
○重厚長大型産業の集積がある福山市の出荷額が大きいが、労働生産性では三原市、尾道市、府
中市、井原市等に存在感がある。
事業所数、従業者数(2012年)
事業所数
(所)
製造品出荷額、粗付加価値額(2012年)
1事 業 所 あ た り
従業者数
(人)
従業者数
(人)
製造品出荷額等
(億円)
粗付加価値額
(億円)
1事 業 所 あ た り
製造品出荷額
(億円)
従業者
1人 あ た り
粗付加価値額
(万円)
三原市
217
9,285
43
三原市
3,738
1,493
17.2
1 ,6 0 8
尾道市
481
15,222
32
尾道市
5,711
2,437
11.9
1 ,6 0 1
福山市
1,425
37,939
27
福山市
18,655
3,547
13.1
935
府中市
276
6,911
25
府中市
1,765
951
6.4
1 ,3 7 6
世羅町
44
775
18
世羅町
112
54
2.6
695
神石高原町
29
536
18
神石高原町
89
29
3.1
541
笠岡市
132
4,501
34
笠岡市
1,706
426
12.9
947
井原市
142
6,383
45
井原市
1,598
882
11.3
1 ,3 8 2
2,746
81,552
30
全体
33,374
9,819
12.2
1 ,2 0 4
全体
(資料)経済産業省「工業統計調査」より作成
26
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
1.備後圏域の状況 -商業・観光①-
○卸売業の年間商品販売額では福山市が高く、中枢性が高い。
○1人当たり観光消費額は都市部ほど高い。その他の地域での底上げが今後の課題に。
卸売業・小売業の年間商品販売額(2012年)
観光客数・1人当たり観光消費額(2013年)
(単位;千人、円)
卸売業
年間商品販売額
(億円)
小売業
年間商品販売額
(億円)
三原市
761
尾道市
観光
1人当たり
観光消費額
観光客数
三原市
3,381
2,383
799
尾道市
6,330
3,910
1 ,7 4 4
1 ,0 3 0
福山市
6,527
4,581
福山市
8 ,6 1 5
3 ,9 6 2
府中市
774
1,204
府中市
176
298
世羅町
1,631
1,230
世羅町
59
146
神石高原町
570
1,233
6
48
笠岡市
--
--
笠岡市
251
293
井原市
--
--
井原市
120
225
19,213
3,453
1 1 ,7 3 2
6 ,7 9 9
神石高原町
合計
(資料)各県資料より作成
合計
(資料)総務省「平成24年経済センサス活動調査」より作成
27
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
1.備後地域の現状 -観光②-
圏域の観光資源、特産品、地域産業資源
観光資源
三原市 筆影山・竜王山
因島の水軍、尾道の映画ロケ地、尾道の海産問
屋、尾道ベッチャー祭り、耕三寺、向上寺三重塔、
尾道市 光明坊、しまごと美術館(瀬戸田)、斜面市街地、
浄土寺、瀬戸内しまなみ海道、千光寺、平山郁夫
美術館、文学のこみち
特産品
地域産業資源
広島産みかん、はとむぎ、わけぎ、たこ、鶏肉、船
たこ、たこ加工品、桃、メロン、梨、広島菜、マツタ
舶及び船舶用工業製品、産業機械及び同製造部
ケ、はとむぎ茶、錦鯉、三万石名城焼、日本酒「究
品、電気・電子機器及び同製造部品、三原本郷の
極の大吟醸」、八天堂のくりーむパン
酢、多目的発泡材
海産物、イチジク、尾道ラーメン、水軍鍋、はっさ
く、干し蛸、生口島ガラス、干しタコ、レモン、鯛、
おこぜ、みかん、串柿、松茸、洋らん、わけぎ、因
島はっさくゼリー
広島産みかん、広島産レモン、わけぎ、タコ、イチ
ジク、船舶及び船舶用工業製品、産業機械及び同
製造部品、電気・電子機器及び同製造部品、桜、
杜仲茶、
広
鞆の浦、ばら公園、福山城、明王院、福寿会館、
島
福山市
廉塾、
県
船舶及び船舶用工業製品、産業機械及び同製造
くわい、保命酒(ほうめいしゅ)、福山琴、備後絣
部品、電気・電子機器及び同製造部品、木製家
(びんごがすり)、松永下駄、びんご畳表(びんごた
具、はきもの、備後表、備後絣、福山琴、縫製品、
たみおもて)、さより、ガス、純米吟醸酒
保命酒、海苔、うずみごはん、デニム(ジーンズ)
矢野温泉と矢野温泉公園四季の里、オオムラサ
府中市 キの里、恋しき、三郎の滝、産業観光関連工場、
上下の町並み、石州街道出口通り
産業機械及び同製造部品、電気・電子機器及び
味噌、備後がすり、諸田ごぼう、つちの子饅頭、竹
同製造部品、縫製品、府中家具、府中桐箱、府中
炭
味噌、府中焼き
世羅町 世羅町農業公園
幸水梨、新高梨、大豆、せらテンペ
神石
帝釈峡、仙養ヶ原、山ゆりの里
高原町
ぶどう、帝釈峡しゃも地鶏、マル豊トマト、こんにゃ
神石牛、しゃも地鶏、こんにゃく、りんご、豊トマト、
く
まつたけ、ぎんなん、葉わさび、ニューピオーネ
花卉、世羅梨、ぶどう、ワイン
いちじく、いちご、おかやま和牛肉、牛肉、生乳、
豚肉、鰆、あなご、自動車部品、船舶部品、航空
笠岡市 笠岡諸島
岡
機部品、農業用機械、麦藁帽子、テンペ、笠岡
山
ラーメン、岡山の清酒
県
そば、おかやま和牛肉、牛肉、生乳、豚肉、鶏卵、
ジーンズ、ぶどう、明治ごぼう、乳製品、豚肉加工
井原市 備中神楽、高梁川、鬼ヶ嶽、美星の星空
竹、自動車部品、航空機部品、岡山の清酒、ジー
品
ンズの製造展示所、岡山の清酒の蔵元
(資料)広島県、特産品情報サイト、各市町観光協会等の資料より作成
28
北木石、瀬戸内ど真中のり、饅頭・焼き菓子(親
子・夫婦かぶとがに等)、いちじく
Ⅲ.備後圏域の現状とポテンシャル
1.備後地域の現状 -教育-
○圏域内には4大学+1キャンパスが存在し、約7,600人の学生が学ぶ。
○学部分野別では、保健・福祉系および経済・経営系の学部の充実ぶりが目立つ。
圏域内の大学設置状況
三原市
尾道市
福山市
府中市
世羅町
神石高原町
笠岡市
井原市
合計
大学数 学部学生数
大学名
(校)
(人)
1
790 県立広島大学(三原キャンパス)
1
1,327 尾道市立大学
福山市立大学、福山大学、
3
5,488
福山平成大学
0
--0
--0
--0
--0
--5
7,605
--
圏域内の大学等の学部設置状況
大学
県立広島大学
(三原キャンパス)
尾道市立大学
福山市立大学
福山大学
(資料)各大学HPより作成
福山平成大学
学部
学部学生数
(人)
保健福祉学部
790
経済情報学部
芸術文化学部
教育学部
都市経営学部
経済学部
人間文化学部
工学部
生命工学部
薬学部
経営学部
福祉健康学部
看護学部
876
451
410
633
794
380
540
751
722
142
733
383
(資料)各大学HRより作成
29
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
1.備後地域の現状 -医療・介護・育児-
○医療施設は、福山市・尾道市で充実。三原市等は人口規模に比べてやや少ない。
○逆に、介護老人福祉施設数は、人口規模の大きい福山市では少ない状況。
医療施設数、保育所数等
2013年・医療施 2013年・医療施 2012年・介護老
設数 (一般病院 設数(一般診療 人福祉施設数
所数)
(所)
数)
2012年・保育所
数(所)
三原市
尾道市
福山市
11
10
39
73
135
335
6
10
22
23
28
115
府中市
世羅町
神石高原町
笠岡市
井原市
3
1
1
3
4
72
35
10
5
43
28
664
5
2
2
3
4
54
12
4
5
15
9
211
合計
(資料)厚生労働省「平成25年 医療施設(動態)調査」
厚生労働省「平成24年 介護サービス施設・事業所調査」
厚生労働省「平成24年 社会福祉施設等調査」より作成
30
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
1.備後地域の現状 -交通インフラ-
○各市町間の移動所要時間は、約30分~1時間40分程度の範囲内。一般道を利用する場合でも、
東西の移動は容易であるものの、南北のアクセスには相当の時間を要する。
○尾道松江線の開通により、世羅町と他地域を結ぶ時間距離が大幅に短縮された。
一般道利用時の移動所要時間
福山市
尾道市
三原市
高速道路利用時の移動短縮時間
(単位;分)
(単位;分)
神石
福山市 尾道市 三原市 府中市
世羅町 井原市 笠岡市
高原町
神石
福山市 尾道市 三原市 府中市
世羅町 井原市 笠岡市
高原町
32
48
43
63
72
41
31
福山市
28
42
88
52
74
62
尾道市
57
98
47
90
58
三原市
44
37
48
62
府中市
52
65
69
神石
高原町
85
98
世羅町
25
井原市
府中市
神石
高原町
世羅町
井原市
笠岡市
(注)各市町の市役所(町役場)間の移動時間。
(資料)Yahoo!路線情報を利用して作成
0
-1
0
0
25
0
0
0
0
9
14
22
20
0
7
0
22
0
0
0
0
10
0
0
0
24
47
笠岡市
(注)各市町の市役所(町役場)間の移動時間。
(資料)Yahoo!路線情報を利用して作成
31
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
○JR沿線の都市間の移動は比較的容易ながら、やはり南北のアクセスに弱み。
○特に、神石高原町については、公共交通によるアクセスが極めて難しく、要改善。
公共交通利用時の移動所要時間
福山市
福山市
尾道市
尾道市
鉄道 18分 鉄道
徒歩 21分 徒歩
鉄道
徒歩
三原市
府中市
神石
高原町
三原市
32分
13分
13分
22分
府中市
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
43分
14分
62分
23分
75分
15分
神石
高原町
世羅町
井原市
笠岡市
鉄道等 83分
徒歩 15分
バス 69分
徒歩 10分
バス 77分
徒歩 16分
バス 68分
徒歩 7分
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
鉄道
徒歩
27分
17分
49分
26分
62分
18分
44分
19分
14分
10分
34分
19分
47分
11分
56分
12分
神石高原町役場最寄の駅・停留所の表示なし(福山駅からバス82分+徒歩73分程度)
世羅町
井原市
鉄道等 103分
徒歩
20分
鉄道等 98分
徒歩 13分
鉄道67分
徒歩15分
笠岡市
(注)各市町の市役所(町役場)間の移動時間。
(資料)Yahoo!路線情報を利用して作成
32
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
(参考)備後地区8市町と他地域との比較
総人口
(千人)
福山市
尾道市
三原市
府中市
世羅町
神石高原町
井原市
笠岡市
合計
461 (52.7)
145 (16.6)
101 (11.5)
43
(4.9)
18
(2.0)
10
(1.2)
44
(5.0)
54
(6.2)
876 (100.0)
製造業の
事業所数
(カ所)
製造業の
従業者数
(人)
製造品
出荷額等
(億円)
卸・小売
販売額
(億円)
1,425 (51.9) 37,939 (46.5) 18,655 (55.9) 12,577 (67.9)
481 (17.5) 15,222 (18.7)
5,711 (17.1)
2,774 (15.0)
217
(7.9) 9,285 (11.4) 3,738 (11.2) 1,559
(8.4)
276 (10.1)
6,911
(8.5) 1,765
(5.3)
473
(2.6)
44
(1.6)
775
(1.0)
112
(0.3)
205
(1.1)
29
(1.1)
536
(0.7)
89
(0.3)
54
(0.3)
142
(5.2) 6,383
(7.8) 1,598
(4.8)
345
(1.9)
132
(4.8) 4,501
(5.5) 1,706
(5.1)
544
(2.9)
2,746 (100.0) 81,552 (100.0) 33,374 (100.0) 18,531 (100.0)
農業産出額
(億円)
103 (18.1)
108 (19.1)
83 (14.6)
14
(2.5)
106 (18.5)
32
(5.7)
59 (10.4)
63 (11.1)
569 (100.0)
(注)カッコ内は合計に対する市町別の構成比(単位は%)。
【参考データ】
総人口
(千人)
製造業の
事業所数
(カ所)
製造業の
従業者数
(人)
製造品
出荷額等
(億円)
卸・小売
販売額
(億円)
農業産出額
(億円)
島根県
香川県
愛媛県
717
996
1,431
1,351
2,324
2,599
40,976
66,304
77,816
9,653
28,847
43,442
11,582
30,765
30,190
625
796
1,300
広島市
1,174
1,403
50,539
22,287
69,921
59
岡山市
倉敷市
2市合計
710
476
1,185
974
918
1,892
29,363
39,038
68,401
9,749
43,951
53,700
24,365
9,399
33,764
207
126
333
(資料)各種統計より当研究所作成
33
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
2.市町別にみた特徴(福山市、尾道市)
○備後8市町では、福山市の規模が圧倒的に大きい。特に、製造業や卸・小売業の集積が突出。
○同地域で、福山市に次ぐのが尾道市。産業構造等は、福山市によく似ている。
農業産出額
(153.7)
土地面積
(182.4)
2000
7市町平均
福山市
人口
(779.5)
農業産出額
(161.2)
0
卸売販売額
(1934.6)
世帯数 小売販売額
(785.9) (254.1)
15歳以上就業者数
(775.6)
製造品出荷額等
(887.2)
7市町平均
尾道市
人口
(245.3)
200
1000
小売販売額
(977.6)
土地面積
(100.4)
400
0
卸売販売額
(391.7)
世帯数
(258.5)
15歳以上就業者数
(246.6)
製造品出荷額等
(271.6)
(資料)各種統計より当研究所作成
34
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
2.市町別にみた特徴(三原市、府中市)
○三原市は、全ての項目において福山市を除く7市の平均を大きく上回っており、一定の規模を有し
つつも、バランスのとれた市勢となっている。
○府中市は、製造品出荷額等や15歳以上就業者数が比較的高めとなっているが、その他の項目は
7市平均を下回る。
農業産出額
(123.9)
土地面積
(165.8)
200
7市町平均
三原市
人口
(169.8)
農業産出額
(20.9)
0
卸売販売額
(170.9)
世帯数 小売販売額
(177.0) (73.5)
15歳以上就業者数
(169.8)
製造品出荷額等
(177.8)
7市町平均
府中市
人口
(71.9)
100
100
小売販売額
(197.0)
土地面積
(69.0)
200
0
卸売販売額
(39.4)
世帯数
(66.5)
15歳以上就業者数
(73.2)
製造品出荷額等
(83.9)
(資料)各種統計より当研究所作成
35
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
2.市町別にみた特徴(世羅町、神石高原町)
○世羅町の特徴は、農業産出額の高さであるが、反面、人口や15歳以上就業者数は低く、雇用吸
力が低いとみられる。
○神石高原町は、土地面積の広さに比べて、その他の項目が極端に低い。
農業産出額
(158.2)
土地面積
(97.9)
200
7市町平均
世羅町
人口
(29.6)
農業産出額
(47.8)
0
卸売販売額
(13.2)
世帯数 小売販売額
(28.6) (11.8)
15歳以上就業者数
(32.0)
製造品出荷額等
(5.3)
7市町平均
神石高原町
人口
(17.5)
100
100
小売販売額
(35.9)
土地面積
(134.5)
200
0
卸売販売額
(1.4)
世帯数
(16.5)
15歳以上就業者数
(19.1)
製造品出荷額等
(4.2)
(資料)各種統計より当研究所作成
36
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
2.市町別にみた特徴(井原市、笠岡市)
○岡山県内にある井原市、笠岡市はレーダーチャートの形状がよく似ており、産業構造等からみた
場合、両市には共通項が多いと推察される。
農業産出額
(88.1)
土地面積
(85.6)
200
7市町平均
井原市
農業産出額
(94.0)
人口
(74.2)
0
卸売販売額
(27.0)
世帯数
(66.4)
15歳以上就業者数
(74.6)
製造品出荷額等
(76.0)
7市町平均
笠岡市
人口
(91.6)
100
100
小売販売額
(55.4)
土地面積
(47.9)
200
小売販売額
(72.2)
0
卸売販売額
(56.4)
世帯数
(86.5)
15歳以上就業者数
(84.6)
製造品出荷額等
(81.1)
(資料)各種統計より当研究所作成
37
Ⅲ.備後地域の現状とポテンシャル
3.備後圏域の
○岡山県内にある井原市、笠岡市はレーダーチャートの形状がよく似ており、産業構造等からみた
場合、両市には共通項が多いと推察される。
農業産出額
(88.1)
土地面積
(85.6)
200
7市町平均
井原市
農業産出額
(94.0)
人口
(74.2)
0
卸売販売額
(27.0)
世帯数
(66.4)
15歳以上就業者数
(74.6)
製造品出荷額等
(76.0)
7市町平均
笠岡市
人口
(91.6)
100
100
小売販売額
(55.4)
土地面積
(47.9)
200
小売販売額
(72.2)
0
卸売販売額
(56.4)
世帯数
(86.5)
15歳以上就業者数
(84.6)
製造品出荷額等
(81.1)
(資料)各種統計より当研究所作成
38
Ⅳ.備後地域のSWOT分析
Ⅳ.備後地域のSWOT分析(ものづくり産業)
強 み (内部要因)
【志向、気質】
独立志向(起業意欲)が強い
地元起業志向が強い
【競争力が高い産業、企業】
〔全国大手企業〕
国内最大の製鉄所がある
半導体レーザー、小型カメラ用半導体の世界トップメーカーがある
液晶パネル用フィルムの世界トップメーカーがある
スマートファクトリーのトップメーカーがある
〔地元企業〕
印刷機械の国内トップメーカーがある
産業機械の国内トップメーカーがある
造船業の出荷額が全国トップである
エレクトロニクス関連企業が医療分野に展開しはじめている
環境関連の地元企業がみられる
鋳造技術の集積がある
ユニフォームの取扱高が全国トップである
全国的に知られる家具の産地がある
多数のオンリーワン企業がある
【産業支援体制】
東部工業技術センター、地場産業振興センターがある
【インフラ】
機 会 (外部要因)
【成長産業】
環境産業の市場拡大が見込まれる
医療・健康産業の市場拡大が見込まれる
エレクトロニクス産業の市場拡大が見込まれる
【海外市場】
アジア市場の成長が見込まれている
米国市場が堅調に回復している
欧州市場が最悪期を脱しつつある
【政策】
日本政府が再生可能エネルギーの買取制度を実施している
各省庁の医療関連予算を統合した研究開発の司令塔(日本版NIH)が設立される
産学官の共同研究開発が活発化している
法人税減税により企業の収益力、再投資余力が高まる
TPPにより輸出先国の規制緩和や関税引き下げが期待される
【インフラ整備】
高速道路尾道松江線の整備が進んでいる
【企業誘致】
自然災害(特に震災)が少ない瀬戸内地方への企業立地を検討する動きがみられる
東西南北方向の交通インフラが充実している(新幹線、山陽道、尾松道路、しまなみ海道等)
四国としまなみ海道でつながっている
大学:福山3校、尾道・三原各1校
弱 み (内部要因)
【産学官連携、産業支援体制】
大手企業から地元中小企業への発注が少ない
大手企業と地場産業の技術連携が希薄である
異業種間のコラボレーションが希薄である
理工系大学が少ない
地元大学との技術連携の機会が少ない
地元大学から理工系新卒者を獲得する機会が少ない
日常的に使う技術を習得する場が乏しい
【海外との競合、海外生産シフト】
ユニフォームなどの生産拠点がアジアに移転した
家具などがアジアからの安価な輸入品にシェアを奪われている
【地域のブランド力】
地域のブランドイメージが弱い
脅 威 (外部要因)
【人口減少】
人口減少で労働力の確保が難しくなる
人口減少で国内需要が減少する
【海外市場】
中国の景気動向に不透明感がある(影の銀行、理財商品)
一部の新興国の経済成長が減速している(フラジャイル・ファイブ)
日本政府のFTA(自由貿易圏)の取り組みにより輸出産業の競争力が左右される
【アジアの供給力】
アジア企業の技術的キャッチアップが進む
中国企業などの過剰設備で供給過剰に陥っている
【海外生産シフト】
海外の現地市場に企画・開発機能も含めて生産シフトする動きが加速している
海外展開力による業績格差がみられる
39
Ⅳ.備後地域のSWOT分析(観光・食・農業)
強 み (内部要因)
【地域ならではの資源】
世羅町の花と果物の観光が人気を集めている
神石高原町に希少植物がたくさんある(エドヒガン、福寿草)
神石高原町に帝釈峡がある(神龍湖と紅葉、雄橋)
瀬戸内海の美しい風景がある
瀬戸内海の魚介類・水産加工品・かんきつ類がある
尾道、鞆、上下など歴史的な風情のあるまちがある
尾道と鞆など全国的な集客力を持つ観光地がある
尾道が映画のまちとして知られている
三原市が新藤兼人監督の出身地である
崖の上のポニョや坂本龍馬の効果で鞆の知名度が高まっている
【地理的・歴史的なつながり】
石見銀山と尾道を結ぶ銀の道がある
朝鮮通信使の海の道がある
観光地の多い島々をつなぐしまなみ海道がある
新幹線、山陽自動車道などの交通インフラが充実している
【人や組織の活動とネットワーク】
世羅町が6次産業ネットワークを形成している
神石高原町が地域サポート人ネットワークの事務局をつとめている
住民主体の地域おこし活動が活発化している
府中焼き、福山うずみなど食に関する活動が活発化している
集落営農の組織化が全国で最も進んでいる
生口島や百島など島々を舞台にした芸術活動が活発化している
文科系・美術系の大学がある
福山市がコンベンションの誘致を本格化している
弱 み (内部要因)
【観光振興のフレームワーク】
備後圏域に共通する観光ビジョンがない
広域的な観光振興を行う組織がない
主要観光地をつなぐストーリーが不十分である
広域的な観光ルートづくりが不十分である
マーケティング力、情報発信力が弱い
【受け入れ体制】
観光地の外国語の案内表示が不足している
外国語を話せる観光人材が少ない
瀬戸内沿線以外は交通手段が乏しい
高齢者が利用しやすいまちづくりの取り組みが十分ではない
機 会 (外部要因)
【ニーズの変化】
外国人観光客が増加している
日本の食、音楽、アニメが海外で人気を集めている
日本産の野菜・食品の安全性が注目されている
農産物の産直販売が人気を集めている
着地型観光(民泊、産業観光など)の需要が拡大している
台湾でサイクリングが大ブームになっている
しまなみ海道がサイクリングの聖地として注目を集めている
特産品のお取り寄せが広まっている(全国に通信販売できる)
ひろしま菓子博で広島レモンをテーマとしたスイーツが開発された
カープ女子など首都圏で広島が注目されている
【観光、農業、食、住民自治等の実施体制】
広島県が海の道構想を推進している
広島県と愛媛県が共同でしまのわ2014を開催している
広島・岡山・山口・香川・愛媛・兵庫・徳島県が瀬戸内ブランド推進連合を結成している
広島県が大規模農法の産地づくりを推進している
農地中間管理機構の設立により農地の集約化が期待される
住民と自治体の協働による地域の将来ビジョンづくりが進んでいる
【情報発信、集客】
日本政府観光局(JNTO)が豪州向けPRポスターにしまなみ海道を使っている
政府が外国人観光客の誘致を推進している(成長戦略の目標:2030年に3,000万人)
高速道路尾道松江線の整備が進んでいる
インターネットにより代理店に頼らず自ら観光集客を行える
マスコミが食や観光に関する情報を探している
集客力がある観光地である倉敷と広島・宮島の中間に位置している
脅 威 (外部要因)
【人口減少、高齢化】
中山間地の過疎化が深刻になっている
人口減少で労働力の確保が難しくなる
高齢者の受け入れ対応力が弱い観光地はじり貧になる
【競合激化】
人口減少で日本人観光客の誘致競争が激化する
外国人観光客の誘致競争が国と国の総力戦になっている
国内の観光地と海外の観光地が競合している
【政策】
消費税率引き上げで消費者の観光に使える資力が低下する
TPPや補助金など政府の農業政策により農家が大きな影響を受ける
40
Ⅴ.連携による地域活性化
Ⅳ.連携による地域活性化(ものづくり産業)
備後地域のものづくり産業
の高いポテンシャル
・オンリーワン、ナンバーワン
成長が期待される産業
技術の水平展開
企業の集積
・環境・エネルギー
・電子、鋳造、縫製、造船など
・次世代移動体、新素材
幅広い産業が集積
・従来より、新たなビジネスや
独自性の高い商品開発に対
するチャレンジングな企業風
土 など
・医療・介護・福祉、健康
・情報通信技術
異業種間のコア技
術のコラボレーショ
ンによる付加価値
の創造
(クラウド・ビッグデータ)
・観光関連産業(含むIT)
・農業 など
産・学・官・金の横串を通したバックアップ組織(ネットワーク)
41
<参考> 自動車産業はどう変わるか?
先進国
・燃料価格の高騰
・環境意識の高まり
・核家族化、都市集中
大型
四輪車
パーソナル・カー
(小型・電動モビリティ)
ホンダ 「体重支持型
歩行アシスト」
事業領域の拡大
サスティナビリティ
自動車の概念・
基本形が変化
新興国
・雨風を防げる
・安全性が高い
・荷物が運べる
・建設分野
・医療分野
・軍事分野 など
技術革新 電気・モーター
二輪車
・ランニングコストの安さ
・クリーン、静かさ
・自由なデザイン
セグウェイ
日産「PIVO2」
42
<参考>自動車産業から自動車サービス産業へ
・走行履歴
・修理履歴
・独自の交通番組
・パーキング、充電案内
・盗難時の対応 など
車内
顧客情報
メンテナンス
電子マネー
サービス
カーコンピューター(サーバー)
修理
ネット銀行
コンテンツ・アプリ
保険
・音楽
・映像
・ゲーム など
決済・金融
ローン
セキュリティ
映像
助手席
ゲーム
後部座席
ナビゲーション
運転席
マルチクライアント
無
線
ブ
ロ
ー
ド
バ
ン
ド
(クラウド)
電子取引
動画・テレビ電話
電子広告
コンシェルジュ
ナビゲーション
車両情報(センサー)
・事故/故障時の対応
・目的地の周辺情報
・予約・手配 など
・消耗品
・カスタムパーツ など
人工知能
音声認識・合成
43
<参考>情報通信技術
サーバー側でデータ処理
サーバー
サーバー
インターネット
ブロードバンド
(有線)
(異なる環境からアクセス)
ナローバンド
携帯電話
テレビ
インターネット
OS・
開発
データ
「モノ」(Product)
→端末の性能向上を追求(ヘビークライアント)
アプリ
どこにいても同じことができる
家
庭
アプリ
カーナビ
ビッグデータ
ネットの存在が前提
(一体化)
ブロードバンド
(有線・無線)
端末内で完結
(+ α)
パソコン
OS・
開発
パソコン
テレビ
職
場
端末の違いが薄れる
自
動
車
カーナビ
携帯端末
屋
外
「場所」(Place)
→シンプルな端末(Webクライアント)
44
<参考>情報通信技術
* IBCT : Information & Broadband Communication Technology
広帯域
常時接続
双方向
グローバル
ハード・ソフトの「サービス」化
(デジタル+ネット流通)
パソコン
テレビ
Webクライアント
放送
→動画、ストリーミング
新聞・出版
→電子書籍、複合コンテンツ
携帯電話
クラウド
カーナビ
音楽
→様々なコンテンツと融合
ゲーム
→様々なコンテンツと融合
家庭用ゲーム機
45
Ⅳ.連携による地域活性化(観光・食・農業)
地域づくり、地域活性化
農 業
食
・各地域の住民による自立し
た地域づくり、地域活性化
・広域連携圏での各地域の
ネットワーク化
・行政単位を超えた住民サー
ビスの地域ネットワークによ
る提供(コミュニティビジネス)
・郷土料理、伝統食
のブラッシュアップ
・6次産業などによる
新たな特産品の創
出
・B級グルメなど食イ
ベントなど圏外との
連携
・6次産業の推進
→地域の活性化
・農地の集約による比
較的規模の大きい農
業の推進
→農業の事業化
地消地産
広域連携圏での観光関連事業のプラットフォーム
(着地型観光の推進
~観光から感交へ~)
・情報収集、発信の共有化
・観光関連事業者のネットワーク化
・イベントや集客事業の連携 など
消費地への
安定的な農
産物の供給
(福山・尾道・
三原で人口
70万人)
46
<参考>地域経済の成長の源泉
ここが拡大
しないと
圏内経済は
拡大しない
<広域連携圏>
税
公共サービス
通勤、
買い物
通勤
圏
外
市
場
圏外市場産業
域外
からの
収入 製造業、農業、観光など
・次世代産業の育成
・基幹産業の競争力強化
・アジア戦略
・イノベーションの強化
・農業の大規模化・6次産業
・着地型観光 観光→感交
・住民主体の地域活性化
税
ここが大き
すぎると
圏内循環が
滞る
地域住民
圏内市場産業
給料
域内循環
給料
商業、
サービス業
など
供給不足≒
需要の流出
圏
外
市
場
・次世代産業の育成
・商業、サービス業の
地需地供
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