SR Research Report 2014/2/17 キヤノンマーケティングジャパン(8060) 当レポートは、掲載企業のご依頼により弊社が作成したものです。投資家用の各企業の『取扱説明書』を提供 することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、弊社ではあらゆる努力を尽 くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。例えば、経営側により示され た見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されます。弊社の目的は情報を提供す ることであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わせておりません。ご意見等がござ いましたら、[email protected] までメールをお寄せください。ブルームバーグ端末経由でも 受け付けております。 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 目次 直近更新内容............................................................................................ 4 ハイライト ........................................................................................... 4 業績動向 .............................................................................................. 5 事業内容 ............................................................................................... 16 ビジネス概要 ....................................................................................... 16 市場とバリューチェーン......................................................................... 24 経営戦略 ............................................................................................ 28 過去の財務諸表 .................................................................................... 30 その他情報 ............................................................................................ 39 沿革 .................................................................................................. 41 ニュース&トピックス ........................................................................... 42 大株主 ............................................................................................... 43 株主還元 ............................................................................................ 43 トップマネジメント、従業員 ................................................................... 43 企業概要 ............................................................................................ 45 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 2/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 損益計算書 ( 百万円) 売上高 前年比 売上総利益 前年比 売上総利益率 営業利益 前年比 営業利益率 経常利益 前年比 経常利益率 当期純利益 前年比 純利益率 0 9 年1 2 月期 1 0 年1 2 月期 1 1 年1 2 月期 1 2 年1 2 月期 連結 連結 連結 連結 686,614 674,159 632,418 659,218 -17.0% -1.8% -6.2% +4.2% 233,058 227,543 222,892 220,884 -14.6% -2.4% -2.0% -0.9% 33.9% 33.8% 35.2% 33.5% 6,297 7,735 8,441 16,802 -75.2% +22.8% +9.1% +99.0% 0.9% 1.1% 1.3% 2.5% 8,222 9,480 10,668 18,108 -68.3% +15.3% +12.5% +69.7% 1.2% 1.4% 1.7% 2.7% -4,343 3,724 6,763 10,578 +81.6% +56.4% 0.6% 1.1% 1.6% 1 3 年1 2 月期 連結 657,215 -0.3% 220,209 -0.3% 33.5% 17,012 +1.3% 2.6% 18,210 +0.6% 2.8% 10,167 -3.9% 1.5% 1 4 年1 2 月期 会社予想 673,200 +2.4% 18,800 +10.5% 2.8% 19,900 +9.3% 3.0% 12,000 +18.0% 1.8% 一株当たりデータ 期末発行済株式数 (千株) 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 EPS(円) -32 27 49 77 77 93 DPS(円) 20 20 20 24 24 24 BPS(円) 1,797 1,798 1,827 1,908 1,980 貸借対照表 ( 百万円) 現金・預金・有価証券 95,796 110,574 102,522 108,435 102,282 流動資産合計 301,828 301,693 301,878 316,608 324,938 有形固定資産 84,189 86,127 91,928 99,564 99,684 投資その他の資産計 39,196 37,035 33,523 30,415 29,559 無形固定資産 24,392 23,736 20,435 15,986 12,894 資産合計 449,607 448,592 447,765 462,574 467,076 支払手形及び買掛金 106,443 102,849 100,046 104,162 108,498 短期有利子負債 2,731 流動負債合計 153,709 157,247 151,090 163,397 164,914 長期有利子負債 624 73 固定負債合計 45,022 44,498 45,367 45,088 45,086 負債合計 198,731 201,745 196,457 208,486 210,000 純資産合計 250,875 246,846 251,307 254,088 257,075 有利子負債(短期及び長期) 3,355 73 キャッ シ ュ フロー計算書 ( 百万円) 営業活動によるキャッシュフロー 18,145 35,186 8,715 33,767 28,780 投資活動によるキャッシュフロー -25,834 -13,011 -12,107 -16,066 -25,757 財務活動によるキャッシュフロー -4,324 -8,171 -3,811 -11,813 -9,105 財務指標 総資産利益率(ROA) -1.0% 0.8% 1.5% 2.3% 2.2% 自己資本利益率(ROE) -1.7% 1.5% 2.7% 4.2% 4.0% 自己資本比率 54.9% 55.0% 56.0% 54.9% 55.0% 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *ROAは当期純利益を総資産で除して算出している。 *従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、2013年12月期より売上高から控除する純額表示に変更している。 *2012年12月期(売上控除処理、組替後)の前年比については売上控除前の2011年12月期との比較により算出している。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 3/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 直近更新内容 ハイライト 2014 年 2 月 17 日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社との取材を踏まえ、2013 年 12 月期通期決算内容を更新した。 (詳細は 2013 年 12 月期通期決算実績の項目を参照) 2014 年 1 月 28 日、同社は 2013 年 12 月期通期決算を発表した。 (詳細は 2013 年 12 月期通期決算実績の項目を参照、決算短信へのリンクはこちら) 2013 年 11 月1日、同社は自己株式の取得について発表した。 (リリース文のリンクはこちら) 同社は、資本効率の向上を図るとともに機動的な資本戦略に備えて自社株式を取得するとし ている。 取得株式総数:4,500,00株 (上限)発行済株式数に対する割合 取得価額総額:5,000百万円(上限) 取得期間:2013年11月5日~12月19日 3.38% 3 ヵ月以上経過した会社発表はニュース&トピックスへ http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 4/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 業績動向 四半期実績推移 四半期業績推移 1 2 年1 2 月期 1 3 年1 2 月期 ( 百万円) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 売上高 163,038 160,005 154,456 181,717 150,210 159,222 159,190 188,593 YoY +7.6% +12.1% -1.0% -0.2% -7.9% -0.5% +3.1% +3.8% 売上総利益 53,969 54,696 52,203 60,014 49,276 53,927 55,215 61,791 YoY +4.4% +5.9% -6.0% -6.3% -8.7% -1.4% +5.8% +3.0% 売上総利益率 33.1% 34.2% 33.8% 33.0% 32.8% 33.9% 34.7% 32.8% 販管費 50,428 50,421 50,121 53,110 48,873 50,263 50,913 53,148 YoY -0.1% -2.3% -7.5% -8.7% -3.1% -0.3% +1.6% +0.1% 売上高販管費比率 30.9% 31.5% 32.5% 29.2% 32.5% 31.6% 32.0% 28.2% 営業利益 3,540 4,275 2,082 6,903 403 3,663 4,302 8,644 YoY +189.0% +54.2% +17.8% -88.6% -14.3% +106.6% +25.2% 営業利益率 2.2% 2.7% 1.3% 3.8% 0.3% 2.3% 2.7% 4.6% 経常利益 3,678 5,017 2,285 7,128 536 4,331 4,473 8,870 YoY +168.7% +223.5% +51.0% +14.3% -85.4% -13.7% +95.8% +24.4% 経常利益率 2.3% 3.1% 1.5% 3.9% 0.4% 2.7% 2.8% 4.7% 当期利益 1,958 2,730 1,113 4,777 -35 2,008 2,711 5,483 YoY +10.2% +127.6% +9.4% -26.4% +143.6% +14.8% 当期利益率 1.2% 1.7% 0.7% 2.6% 1.3% 1.7% 2.9% 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、2013年12月期より、売上高から控除する方法(純額表示)に変更している。 *2013年12月期の前年比については、遡及適用後の数値との比較している。 *2012年12月期(売上控除処理、組替後)の前年比については売上控除前の2011年12月期との比較により算出している。 1 3 年1 2 月期 ( 達成率) 通期会予 99.7% 659,300 100.7% 16,900 101.2% 18,000 95.9% 10,600 2013 年 12 月期通期決算実績 2014 年 1 月 28 日、同社は 2013 年 12 月期通期決算を発表した。 2013 年 12 月期通期業績は、売上高 6,572 億円(前年比 0.3%減)、営業利益 170 億円(同 1.3%増) 、経常利益 182 億円(同 0.6%増) 、当期利益 102 億円(同 3.9%減)となった。 売上高、利益ともにほぼ会社計画通りで着地した。 セグメント別の業績は以下の通りである。 2 0 1 2 年1 2 月期 2 0 1 3 年1 2 月期 セグメント別業績推移 ( 億円) 第1 四半期 第2 四半期 第3 四半期 第4 四半期 第1 四半期 第2 四半期 第3 四半期 第4 四半期 ビジネスソリューション 売上 873 814 803 818 823 814 795 841 営業利益 38 17 9 0 16 18 13 8 ITソリューション 売上 343 323 318 327 339 360 342 381 営業利益 4 -4 -1 3 1 -1 -1 4 イメージングシステム 売上 376 454 421 669 346 432 467 672 営業利益 -10 33 18 68 -10 25 35 76 産業機器 売上 107 70 65 65 66 58 63 74 営業利益 3 -5 -6 -5 -4 -6 -5 -2 *2013年12月期より、コンスーマイメージングはイメージングシステムにセグメント名称が変更されている。 出所:同社資料をもとにSR社作成 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 5/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 ビジネスソリューション 第 4 四半期(10-12 月期)は、ビジネスソリューションにおいては、「imageRUNNER ADVANCE」の普及機モデル「C5200」シリーズやコンパクトモデル「C2200」シリーズを 中心に拡販し、MFP の販売台数(レンタル込)は前年同期比 10%増となり、通期販売台数は 前年比 7%増となった。 保守サービスでは、景気回復により企業活動が活発化しドキュメントボリュームの増加傾向 が続いた。しかしながら、保守料金の単価下落が続いており第 4 四半期(10-12 月期)の保 守サービス売上高は前年同期比 2%減となり、通期では 4%減となった。 第 4 四半期の同セグメントの売上高は 841 億円(前年同期 818 億円)、営業利益は経費削減 に取り組むとともに、キヤノンシステムアンドサポートの業績が伸び 8 億円(前年同期は 0 億円)となった。結果、通期では、売上高 3,273 億円(前年比 1.1%減) 、営業利益 55 億円 (同 12.1%減)となり、会社計画(売上高 3,278 億円、営業利益は 63 億円)に対しては、 主に LBP カートリッジ及び保守サービスの売上の減少により未達となった。 IT ソリューション 第 4 四半期(10-12 月期)は、SI 事業において金融機関向けの個別のシステム開発が引き 続き底堅く推移するとともに、法人向け PC 等プロダクト事業が 34%増と拡大した。売上高 は 381 億円(前年同期 327 億円)と伸長した。営業利益は販売管理費の削減などにより、デ ータセンターの費用増を吸収したうえで 4 億円に改善(同 3 億円)しており、生産性の向上 が図られている模様である。結果、通期の売上高は 1,423 億円(前年比 8.6%増) 、営業利益 は 4 億円(同 98.5%増)となった。会社計画(売上高 1,421 億円、営業利益は 9 億円)に 対しては、SI 事業において製造業向けが低調に推移し未達となった。ただし、IT ソリューシ ョンの国内市場は、引き続き金融機関等を中心に IT 投資が伸び、受注残は前年比で増加傾向 にある模様である。 イメージングシステム インクジェットプリンターとデジタルビデオカメラの減少をレンズ交換式デジタルカメラが 補い、第 4 四半期(10-12 月期)の売上高は 672 億円(前年同期 669 億円)、営業利益は 76 億円(同 68 億円)となった。ユーザーキャンペーンの実施により、ミドルクラス製品や 交換式レンズが伸びた。レンズ交換式デジタルカメラは、新規ユーザー層の拡大や買い替え ニーズに加え、消費税増税前の駆け込み需要を見越したディーラーの先行仕入れにより第 4 四半期の販売台数は 45%増と伸長した。 結果、 通期販売台数は 43%増となり、 売上高は 1,917 億円(前年比 0.1%減) 、営業利益は 125 億円(同 14.4%増)となった。会社計画(売上高 1,903 億円、営業利益は 108 億円)に対しても、上振れて着地した。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 6/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 2013 年 12 月期第1四半期より、従来の「コンスーマイメージング」から「イメージングシステム」へ とセグメント名称を変更している。 産業機器 第 4 四半期(10-12 月期)の産業機器セグメントでは、半導体関連投資が徐々に回復し、検 査計測機器等が伸び、産業機器の売上は 9%増と増収に転じた。医療では、医療イメージング 分野において、「CXDI-401G COMPACT」等のデジタルラジオグラフィー(X線デジタル撮 影装置)が検診市場において台数を伸ばした。また、ヘルスケア分野で全自動分包機や滅菌 機が伸び売上高は 13%増となった。第 4 四半期の産業機器セグメントの売上高は 74 億円(前 年同期 65 億円) 、営業利益は販売管理費を削減し、営業損失 2 億円(同 5 億円の営業損失) と改善した。 通期では、産業機器は上期の国内半導体関連投資の低迷により 17%減。医療は、市場のデジ タル化進展によるフィルム等の消耗品の販売減や、上期に前年の医療機器の大型案件の反動 減があったため 14%減となった。産業機器セグメントの売上高は 261 億円(前年比 14.9% 減) 、営業損失 18 億円(前年 12 億円の営業損失)となり、会社計画(売上高 267 億円、営 業損失は 15 億円)をやや下振れた。 従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、2013 年 12 月期第1四半期より、売上高 から控除する方法(純額表示)に変更している。前年同期比については、遡及適用後の数値との比較し ている。 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表へ http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 7/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 今期会社見通し 1 4 年1 2 月期予想 ( 百万円) 売上高 前年比 売上原価 売上総利益 前年比 売上総利益率 販売費及び一般管理費 売上高販売管理費率 営業利益 前年比 営業利益率 経常利益 前年比 経常利益率 1 3 年1 2 月期実績 上期 下期 通期 309,432 347,783 657,215 -4.2% +3.5% -0.3% 206,229 230,776 437,005 103,203 117,006 220,209 -5.0% +4.3% -0.3% 33.4% 33.6% 33.5% 99,136 104,061 203,197 32.0% 29.9% 30.9% 4,066 12,946 17,012 -48.0% +44.1% +1.3% 1.3% 3.7% 2.6% 4,867 13,343 18,210 -44.0% +41.8% +0.6% 1.6% 3.8% 2.8% 1,973 8,194 10,167 -57.9% +39.1% -3.9% 0.6% 2.4% 1.5% 上期 会社予想 下期 通期 673,200 +2.4% 18,800 +10.5% 2.8% 19,900 +9.3% 3.0% 12,000 +18.0% 1.8% 当期純利益 前年比 純利益率 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、2013年12月期より売上高から控除する純額表示に変更している。 *2012年12月期(売上控除処理、組替後)の前年比については売上控除前の2011年12月期との比較により算出している。 売上高 2014 年 12 月期の売上高は、6,732 億円(前年比 2.4%増)の見通しとなる。 ビジネスソリューションは、新製品の投入や経済環境の好転を背景に MFP(年間販売台数、 レンタル込:前年比 10%増)を中心とした主要製品の販売台数が伸びる計画である。保守サ ービスは、市場稼働台数の増加とプリント需要が伸びるものの、保守単価の下落が続くこと により、売上高は 2%減と前年を下回る見込みである。結果、同セグメントの売上高は 3,325 億円(前年比 1.6%増)を計画する。 IT ソリューションは、プロダクト事業において WindowsXP の買換需要の収束により 14% 減を見込んでいるが、SI サービスは 11%増、IT インフラ・サービスは 17%増、エンベデッ ド事業は 7%増を見込む。同社によれば、IT ソリューションの国内市場は、引き続き金融機 関等を中心に IT 投資が増加傾向にあり、2013 年 12 月期末時点の受注残は前年比で増加傾 向となった模様である。セグメント売上高は 1,462 億円(同 2.7%増)を計画する。 イメージングシステムは、売上高 1,923 億円(同 0.3%増)の計画。前年第4四半期におい て、消費増税を見越したディーラーの先行仕入れにより出荷台数が 45%増となっていたため、 レンズ交換式デジタルカメラの出荷台数は 8%減を見込んでいる。ただし、先行仕入の影響を 除いた実需ベースでは前年を上回る見通しである。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 8/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 インクジェットプリンターは前年比 1%増(台数ベース)を見込む。スマートデバイスや SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)との連携により、写真のプリント需要喚起に 努めていくとしている。 業務用映像機器は、放送業界や映像制作市場における HD(高品位)機材への更新需要が引き 続き牽引する計画。放送業界の4Kコンテンツ制作の需要が拡大するなか、映像制作用のレ ンズ・カメラで構成される「CINEMA EOS SYSTEM」やディスプレイの拡販、監視用途の情 報カメラの需要増により、売上高は 7%増を見込んでいる。 4K:表示パネルの画素数が、フルハイビジョンの 4 倍ある高画質化を追求したテレビ。水平画素が約 4,000 で、1,000 は 1K という単位で表されるため、4K テレビと呼ばれる。 産業・医療(2014 年 12 月期から産業機器からセグメント名称が変更)においては、産業機 器は、半導体製造関連機器における市況の回復や、産業用 3D プリンター等の非半導体事業に おける新しい製品ラインアップの強化、台湾市場の開拓により、売上高は前年比 46%増を計 画。医療については、デジタルラジオグラフィーや全自動分包機、滅菌機が好調に推移する とともに、PACS(画像診断装置のデータを統合管理する医用画像システム)や眼科機器の拡 販にも注力し、6%増を見込んでいる。結果、産業・医療のセグメント売上高は、303 億円(前 年比 16.1%増)を見込む。 営業利益(営業利益率) 2014 年 12 月期の営業利益は、188 億円(前年比 10.5%増) 、営業利益率は前年比 0.2 ポイ ント改善し、2.8%となる見込み。 ビジネスソリューションでは、MFP の台数増加に加え、継続的なコストダウンにより、64 億 円(同 15.6%増)を計画している。IT ソリューションでは、SI サービスなど収益性の高い 事業の売上増や、開発の生産性向上等により 18 億円の営業利益(同 365.1%増)の見通しで ある。イメージングシステムでは、高単価なミドルクラスのレンズ交換式デジタルカメラや 交換レンズの消費税増税後の反動減によって、111 億円(同 11.1%減)と減益を見込む。産 業・医療は、国内半導体市場の回復による売上増から、8 億円の営業損失(前年 18 億円の営 業損失)と、損失幅の縮小を見込む。 。 経常利益・当期純利益 2014 年 12 月期の経常利益は 199 億円(前年比 9.3%増) 、当期利益は 120 億円(前年比 18.0%増)の計画となっている。当期純利益の伸びが高いのは、前年に特別損失として、固 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 9/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 定資産売却損 6 億円、退職特別加算金 6 億円など計 18 億円を計上したことや、税金の増加 があった反動となる。 中長期業績見通し 中期経営計画最終年度である 2016 年 12 月期は、連結売上高 8,000 億円(2013 年 12 月期 比 21.7%増) 、同営業利益 360 億円(同 111.8%増)を計画している。 数値目標 (百万円) 2013年12月期(実績) 2014年12月期 2015年12月期 2016年12月期 売上高 657,215 673,200 738,000 800,000 営業利益 17,012 18,800 25,500 36,000 経常利益 18,210 19,900 26,500 37,000 当期利益 10,167 12,000 16,200 23,000 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2013年12月期からの会計方針変更に伴い、2012年12月期実績の販売促進費の一部について売上高から控除する純額表示に組み替えている。 2015 年 12 月期を最終年度とする前回の中期経営計画と比較し、戦略に大きな変化はないが、 各セグメントで注力領域が具体化されており、セグメントごとにキヤノン既存領域、キヤノ ン新規注力領域、独自事業に分類されている。各領域において目標を定めており、同社によ れば、現実的な数値目標とのことである。 売上高 8,000 億円の内訳は、独自事業で 2,745 億円(平均成長率+13%) 、キヤノン新規注 力事業で 650 億円(同+18%) 、キヤノン既存領域で 4,605 億円(同+3%)となる。生産性 向上を加速し、 グループ従業員を増やすことなく、 一人当たり売上高を 2016 年 12 月期には、 20%増(2013 年 12 月期比)を目指す。 ( 百万円) 独自事業 キヤノン新規注力領域 キヤノン既存領域 出所:同社資料よりSR社作成 2 0 1 3 年1 2 月期 190,300 40,100 426,900 http://www.sharedresearch.jp/ 2 0 1 4 年1 2 月期 203,600 43,700 425,900 2 0 1 5 年1 2 月期 238,800 50,900 448,300 2 0 1 6 年1 2 月期 274,500 65,000 460,500 Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 平均成長率 +13% +18% +3% 10/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 セグメント別数値目標 ( 百万円) ビジネスソリューション ITソリューション イメージングシステム 産業・医療 その他 合計 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 2 0 1 3 年1 2 月期( 実績) 327,263 5,535 1.7% 142,299 387 0.3% 191,729 12,491 6.5% 26,106 -1,765 -30,183 364 657,215 17,012 2.6% 2 0 1 4 年1 2 月期 332,500 6,400 1.9% 146,200 1,800 1.2% 192,300 11,100 5.8% 30,300 -800 -28,100 300 673,200 18,800 2.8% 2 0 1 5 年1 2 月期 354,000 7,500 2.1% 167,500 5,000 3.0% 204,000 11,200 5.4% 44,000 1,400 3.2% -31,500 400 738,000 25,500 3.5% 2 0 1 6 年1 2 月期 375,000 12,300 3.3% 185,000 7,500 4.1% 215,000 12,300 5.7% 59,000 3,300 5.6% -34,000 600 800,000 36,000 4.5% 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2013年12月期からの会計方針変更に伴い、2012年12月期実績の販売促進費の一部について売上高から控除する純額表示に組み替えている。 ビジネスソリューションでは、売上高 3,750 億円(平均成長率+4.6%) 、営業利益 123 億円 (営業利益率 3.3%、2013 年 12 月期比 68 億円増)を目指す。2016 年 12 月期までの売上 高平均成長率として、独自事業(IT ソリューション、ドキュメントソリューション、サポー ト)で+10%、キヤノン新規注力領域で+13%、キヤノン既存領域で+2%を見込んでいる。 ビジネスソリュ ーション 含ま れる事業 ITソリューション ドキュメントソリューション サポート プロダクションプリンティング キヤノン新規注力領域 ネットワークカメラ MFP(保守含む) キヤノン既存領域 LBP(カートリッジ、保守含む) 出所:同社資料よりSR社作成 独自事業 2 0 1 3 年売上構成 ( SR社推測) 事業別平均成長率 中 +10% 中 小 +13% 大 +2% セグメント平均成長率 +4.6% SR 社が注目するのは、キヤノン新規注力領域のプロダクションプリンティング事業である。 同社は、2016 年 12 月期にプロダクションプリンティング事業で 460 億円の売上を目指すと している。+13%の平均成長率から推測すると、同事業で 100 億円以上の増収貢献があると SR 社ではみている。同社によれば、デジタル印刷市場規模は、2013 年 12 月期の 4,000 億 円から早ければ 5 年後に 1 兆円規模への成長が見込まれるとしており、ターゲットは企業グ ループ内大量印刷である CRD(高速印刷)、帳票印刷、アウトソース市場(商業印刷、データ プリントサービス)となる。2014 年 4 月に「キヤノンプロダクションプリンティングシステ ムズ株式会社」を設立する予定である。 キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社:業務用高速連帳プリンターなどを手掛け る昭和情報機器株式会社および、業務用大判プリンターを手掛ける日本オセ株式会社、グラフィックや http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 11/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 POD(Print on Demend)などの印刷サービスを手掛けるキヤノンプリントスクエア株式会社の 3 社を 統合し、これに、同社のプロダクション関連部門と、キヤノンシステムアンドサポート株式会社のプロ ダクション関連営業部門を移管し、キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社を発足 する(2014 年 4 月設立予定)。 なお、2016 年 12 月期に利益成長(2015 年 12 月期比 48 億円増、同 64%増)が高まるの は、プロダクションプリンティング事業の成長が加速することで、さらにドキュメントボリ ュームも伸びると想定しているためである。 もう一つのキヤノン新規注力領域である、ネットワークカメラ事業は、アナログからデジタ ルへの大きな転換点にあり、高解像度化から顔認証、動線管理などに対するマーケティング 用途への活用が進んでいる。同社は、商品ラインアップを充実させ、ハイエンド市場の取り 込みを目指すとしている。 この他、領域に関わらず中小企業向けソリューションの展開を強化する。下記は、キヤノン システムアンドサポートが提供する中小企業向けソリューションとなるが、そのノウハウを グループ内に横展開し、拡大を図るとしている。 出所:同社資料よりSR社作成 IT ソリューションでは、売上高 1,850 億円(平均成長率+9.1%)、営業利益 75 億円(営 業利益率 4.1%、2013 年 12 月期比 71 億円増)を目指す。IT ソリューションは、同社戦略 である Beyond Canon の骨子である。2016 年 12 月期までの売上高平均成長率として、独 自事業領域である SI サービスで+12%、IT インフラ・サービスで+13%、エンベデッドで +16%、プロダクトでは-2%を見込む。また、キヤノン新規注力領域では+63%成長を見込 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 12/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 んでいる。 ITソリュ ーション 独自事業 含ま れる事業 SIサービス ITインフラ・サービス エンベデッド プロダクト *MR 2 0 1 3 年売上構成 ( SR社推測) キヤノン新規注力領域 出所:同社資料よりSR社作成 *MR(Mixed Realityの略、複合現実感を映し出す技術) 大 小 事業別平均成長率 セグメント平均成長率 +12% +13% +16% -2% +63% +9.1% SR 社では、SI サービスと IT インフラ・サービスに注目している。同セグメントは、中期経 営計画期間の利益改善幅(2013 年 12 月期 4 億円の営業利益から 2016 年 12 月期 75 億円 の営業利益)が大きい。同社はこのセグメントにおいて、収益の柱である SI サービスにおけ るプライム契約(元請け)比率の向上を目指す。また、2012 年 10 月に稼働したデータセン ターを活用し、システム運用サービスへと拡大させることで安定的な収益の確保を図る見込 みである。2016 年 12 月期に 4.1%の営業利益率を計画しており、開発生産性の向上、プロ ジェクトマネジメントの徹底等が必要となるが、SR 社ではその動向を注視していきたい。 また、東南アジアにおける IT サービス事業の体制強化を図るため、タイで 20 年以上の実績 があり日系進出企業向けの IT サービスを提供している Material Automation (Thailand) Co., Ltd. (以下 MAT 社)を子会社化し、タイを中心に東南アジア圏への IT ビジネス拡大を積極 的に推進していくとしている。MAT 社の 20 億円程度の売上(2013 年 12 月期)を 50 億円 にしていく計画である。 イメージングシステムでは、売上高 2,150 億円(平均成長率+3.9%)、営業利益 123 億円 (営業利益率 5.7%、2013 年 12 月期比 2 億円減)を計画する。2016 年 12 月期までの売 上高平均成長率として独自事業で+34%、キヤノン新規注力分野で+29%、既存領域で+3% を見込んでいる。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 13/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 イメージングシステ ム 含ま れる事業 2 0 1 3 年売上構成 ( SR社推測) 事業別平均成長率 小 +34% 小 +29% 額装写真レンタル 独自事業 フォト関連オンラインサービス ITプロダクト 業務用映像機器 キヤノン新規注力領域 業務用フォトプリンター レンズ交換式カメラ コンパクトカメラ キヤノン既存領域 デジタルビデオカメラ インクジェットプリンター その他コンスーマー機器 出所:同社資料よりSR社作成 セグメント平均成長率 +3.9% 大 +3% 同セグメントでは、2013 年 12 月期において高単価なミドルクラスのレンズ交換式デジタル カメラや交換レンズに消費税増税前の駆け込み需要があった。これらの商品は収益性が高く、 中期経営計画期間中の同セグメントは、増収ながら営業利益は横ばいの計画となる。ただし、 2014 年 12 月期比では 12 億円増の計画となる。 売上高の大半を占めると推測される既存領域では、レンズ交換式デジタルカメラにおいて、 一眼レフのプロ・ミドル・エントリー及びミラーレスの各層に応じたマーケティングを展開 するとともに、ステップアップ(高機能商品への移行)戦略を強化し、全クラスでシェア No.1 の確立を図るとしている。 キヤノン新規注力分野としては、 「業務用映像機器」の拡販を図る。放送・映像制作市場にお いて「CINEMA EOS SYSTEM」により、拡大が見込まれる 4K 市場シェアの獲得を目指す。 また、同社は防災や防犯意識の高まりとともに情報カメラシステム市場の高い成長を想定し ている。独自事業では、額装写真レンタルや、フォト関連オンラインサービスを展開してい く。 産業・医療(2014 年 12 月期から産業機器からセグメント名称が変更)においては、2016 年 12 月期、売上高 590 億円(平均成長率+31.2%)、営業利益は 33 億円(営業利益率 5.6%、 2013 年 12 月期比 51 億円増)を目指す。 産業機器では、独自事業として平均成長率+64%、既存事業では+3%の前提で、2016 年 12 月期の売上高は 290 億円を計画する。 産業機器 含ま れる事業 検査・計測 プロセス装置 独自事業 フィールドエンジニア ecoFab 新規商材 キヤノン新規注力領域 新規商材 キヤノン既存領域 コンポーネントビジネス 出所:同社資料よりSR社作成 http://www.sharedresearch.jp/ 2 0 1 3 年売上構成 ( SR社推測) 事業別平均成長率 中 +64% 平均成長率 ( SR社推測) +50~+60% 小 中 +3% Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 14/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 SR 社では、2013 年 12 月期における産業・医療事業の売上高が 261 億円、医療事業の中核 会社であるキヤノンライフケアソリューションズの売上高が 193 億円であったことから、産 業機器の売上高は 70 億円程度であったと推測している。200 億円超の増収計画はチャレンジ ングにも映るが、新規取扱商品の拡充、非半導体アプリケーションの構成比を高めていくこ とに加え、台湾現地法人(Canon Advanced Technologies Taiwan Inc.)によるアジア市場 の開拓を想定している。非半導体では生産革新の領域で3D プリンターやロボット関連、画 像入力マルチワイヤ―ソーなどを展開する。 医療事業においては、370 億円の売上を目指している(2016 年 12 月期) 。既存領域では、 医療用 X 線デジタル撮影装置「CXDI シリーズ」のワイヤレスモデルなどが牽引し、平均成 長率+25%を目指す。 医療 含ま れる事業 外部調達モダリティ・眼科製品 PACS・医画像ソリューション 眼科機器 独自事業 感染管理 調剤 ヘルスケア製品 CXDI キヤノン既存領域 無散瞳眼底カメラ・光干渉断層計(OCT) 出所:同社資料よりSR社作成 2 0 1 3 年売上構成 ( SR社推測) 事業別平均成長率 大 +14% 平均成長率 ( SR社推測) +10~+15% 中 +25% 独自事業では、全自動分包機、滅菌機、PACS(画像診断装置のデータを統合管理する医用画 像システム)や、眼科機器の拡販に注力し、平均成長率として+14%を目指す。2016 年 12 月期の売上計画 370 億円には IT ソリューションの ITS メディカルや同社単体の医療事業が 含まれている。2013 年 12 月期における当該事業はキヤノンライフケアソリューションズ株 式会社の売上高 193 億円と合わせ 300 億円弱とみられ、決して高いハードルではないと SR 社では考える。 投資計画 2016 年 12 月期までの 3 年間で、900 億円の投資を計画している。投資項目は、一般投資(レ ンタル資産、西東京データセンター追加投資、社内 IT システム開発等)で 500 億円、M&A 関連で 400 億円を挙げている。 株主還元 株主還元は、配当を中心にする考えである。配当政策としては、安定配当および連結配当性 向 30%を目安としている。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 15/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 事業内容 ビジネス概要 キヤノンとの関係 同社は、1968 年にキヤノン株式会社(東証 1 部 7751)の国内営業部門が母体となり設立さ れた。2006 年に従前のキヤノン販売株式会社より現在の商号に変更され、IT ソリューショ ンも事業領域に加わり新しい企業ブランドを構築中である。一方、同社はキヤノンブランド の向上という役割も担っている。 2013 年 12 月時点で、親会社キヤノン株式会社は、同社株式の 50.1%を保有している。親子 上場になっているがその意味合いとして、IT ソリューションなどの独自ビジネスの展開や、 証券市場を通じた機動的な M&A を実施することなどで、企業価値の向上を図ることができる、 と同社はコメントしている。 同社は、日本市場におけるキヤノンブランド製品の独占販売権を持ち、合わせて修理などの サポート、マーケティングを統括している(例えば、アメリカにはアメリカのマーケティン グ会社、キヤノン USA が存在する) 。キヤノン株式会社は開発・生産のみに携わり、販売機 能はない(一部半導体製造装置を除く)。 セグメントごとでは、IT ソリューションに関してはキヤノン製品の取り扱いが無いものの、 ビジネスソリューション及びコンスーマイメージングに関してはキヤノン製品が中心となっ ている。尚、産業機器では、一部海外からの輸入機器といったキヤノン製品以外を取り扱っ ている。 キヤノン製品の卸売価格の決定に関しては、同社によると、資本関係のないメーカーと販売 会社が価格交渉をして価格が決まるのと同じであり、キヤノン株式会社から一方的に価格を 決められることはないとのこと。同社とキヤノン株式会社の各々の製品の企画部門が交渉を 行う。同社がシェア目標を立て、市場価格、マーケティング費用、同社マージンを吟味した 上、価格設定を行い、キヤノン株式会社との間の卸売価格を交渉するのが流れ。また、製品 プロモーションのための広告宣伝費は同社の負担である。 ビジネス概要 同社の事業は、ビジネスソリューション、コンスーマイメージング(キヤノン製デジタルカ メラ、インクジェットプリンターの販売等) 、IT ソリューション、産業機器に大別される。尚、 同社およびキヤノン製品のマーケットシェアに関しては、競合の項を参照頂きたい。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 16/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 セグメント別売上構成比(2013年12月期) 産業機器 4% イメージング システム 28% ビジネス ソリューション 47% IT ソリューション 21% *その他・消去を含まないベース、事業移管後の構成比。 *2013年12月期からの会計方針変更に伴い、2012年12月期実績の販売促進 費の一部について売上高から控除する純額表示に組み替えている。 *2014年12月期より産業機器は、産業・医療にセグメント名称が変更されている 出所:会社データよりSR社作成 ビジネスソリューション 売上構成比 47%、営業利益構成比 33%(2013 年 12 月期) ビジネスソリューションは、MFP(複合機) 、デジタル商業印刷、LBP(レーザービームプリ ンター) 、LFP(大判プリンター)、消耗品(トナー、カートリッジなど)と保守サービスなど から成る。キヤノン製品を中心としたビジネス機器とソフトウェア、運用サービスを連携さ せ、顧客企業の業務効率の向上を目指している。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 17/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 誰もが簡単・快適に使いこなせるものに」というコンセプトから 生まれたオフィス向け複合機imageRUNNER ADVANCE 出所:会社資料よりSR社作成 営業社員が新規顧客を開拓し複合機を設置すると、設置時の本体販売と合わせ、中長期的に 保守サービスからの売上が計上される。プリント毎にコピーチャージが課金され、毎月のス トック収入となる。コピーチャージは、カウンターで測定されており、このチャージの中に は、ドラムやトナーといった消耗品、技術料や訪問料といったメンテナンス費用が入ってい る。 サービス&サポート体制は、カスタマーエンジニアなどを全国に配置しているのに加え、ト ナー残量やトラブルを自動検知する遠隔モニタリングサービス「ネットアイ」を通じ管理を している。 出所:会社資料よりSR社作成 同社の顧客先に直接販売する直販は中堅以上の企業で、中小企業は、パートナー(代理店) やグループ会社経由が中心。 パートナーが販売した場合、ハードの売上はパートナーに計上されるが、保守サービスは、 ユーザーと同社の契約になっている。パートナーは、保守サービスのコミッションを受け取 る。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 18/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 IT ソリューション 売上構成比 21%、営業利益構成比 2%(2013 年 12 月期) 2012 年 12 月期よりサブセグメントが変更され、SI サービス事業、IT インフラ・サービス 事業、エンベデッド事業、プロダクト事業からなる(変更前は、SI サービス事業、ソリュー ション事業、基盤アウトソーシング事業、IT プロダクト事業) 。キヤノン製品向けの組込みソ フトウェア開発やキヤノングループ向けのシステム開発が 15%程度あるが、 それ以外の 85% は外部顧客向けの業務。ストック型ビジネスで収益を安定させるべくアウトソーシングサー ビスに力をいれており、2012 年 10 月には西東京データセンターが稼働を開始した。 ITソリューションの事業領域 SSI サービス S プロダクト 事業 ITソリューションの 事業領域 IT インフラ・ サービス 事業 Sエンベデッド 事業 出所:SR社作成 SI サービス:スクラッチ開発(カスタマイズや機能追加ではなく、ゼロからの開発)は、主 に金融向け、製造業向け、流通・サービス業向けに開発。ソリューション SI では、製造業向 けの CAD や ERP や医療向けの案件がある。 IT インフラ・サービス事業:システム統合、仮想化をはじめ、次世代ネットワークの活用な どの企画提案、データセンター、BPO サービスを展開。 データセンターに関しては、敷地面積 16,532 ㎡、2,300 ラック相当の新データセンターを 西東京に建設しており、アウトソーシングサービス事業、クラウドサービスの中核拠点とし て 2012 年 10 月よりサービスを開始した。 「免震装置」と「オイルダンパー」を組み合せた 基礎免震構造を採用し、建物に入る地震動を低減。敷地内および館内は、最高で 7 段階のセ キュリティーを設置。建物全体は、情報漏洩に対処するために、携帯電話などの電波を遮る 電磁シールドでおおわれているようだ。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 19/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 同社によると、2014 年 1 月時点において、高水準のファシリティを必要とする業種を中心に 引き合いが強くスペースも埋まりつつあるとのことである。但し、データセンターは中長期 的な観点からビジネスを構築していくため、収益に影響を与えるのは、少し先となりそうで ある。 2012年サービス開始のデータセンター 出所:会社側資料よりSR社作成 エンベデッド事業:キヤノン製品の組み込みソフトを中心に、携帯電話や自動車などの他社 製品の開発にも携わる。 プロダクト事業:サーバーや PC、ストレージ、ネットワークをはじめとする各種周辺機器、 パッケージソフトウェアの提供を行う。 イメージングシステム 売上構成比 28%、営業利益構成比 73%(2013 年 12 月期) 2013 年 12 月期より、コンスーマイメージングからセグメント名称が変更された。デジタル 一眼カメラ、デジタルコンパクトカメラ、家庭用プリンター、ビデオカメラ、業務用映像機 器、その他(電卓・パーソナルスキャナ等)コンスーマキヤノン製品を家電量販店やカメラ 店等へ卸売を行っている。 同セグメントにおける同社の収益源は、インクジェットプリンターとデジタル一眼レフカメ ラ(および交換レンズ) 。 放送関連は 2012 年 12 月期より産業機器より同セグメントに移管。現在放送局向けに、ハイ ビジョン対応放送用テレビレンズの提供や、全国の自治体で防災監視カメラシステムの導入 が進められている。また、2012 年 1 月より「CINEMA EOS SYSTEM」を発売し、映像制作 市場の分野に新規参入しており、拡大が見込まれる 4K 市場シェアの獲得を目指す。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 20/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 4K:表示パネルの画素数が、フルハイビジョンの 4 倍ある高画質化を追求したテレビ。水平画素が約 4,000 で、1,000 は 1K という単位で表されるため、4K テレビと呼ばれる。 産業・医療 売上構成比 4%、営業損失 18 億円(2013 年 12 月期) 2014 年 12 月期より、産業機器からセグメント名称が変更された。半導体関連では、グロー バル企業と連携し、国内外の製品を提供。例えば、米国 mattson 社のランプアニール装置等 の半導体製造関連機器をはじめ、ウエハー検査装置といった検査・計測装置の販売、また、 キヤノン製の精密工学コンポーネントや、Zygo 社の光学計測機器などを提供する。 医療関連では、医療イメージング分野では、医用画像診断機器、予防医療(健診)支援機器 (健診施設向けシステム)、開業医支援機器(画像ファイリングシステム)などを取り扱う。 ヘルスケア分野では、感染防止関連機器、ヘルスケア関連機器、調剤関連機器、眼科関連機 器を扱っている。病院、診療所、保健所、健康管理センター、福祉施設、フィットネスクラ ブなど全国の医療器械販売会社および医薬品販売会社などが顧客となる。 2011 年の株式会社エルクコーポレーション(現キヤノンライフケアソリューションズ株式会 社)のグループ入りを機に、ヘルスケア関連ソリューションの取り組みを強化している。旧 株式会社エルクコーポレーションは、医療関連用品及び医療機器の販売・製造を主とする事 業を行っていたため、全国の大規模病院や、民間病院、診療所、調剤薬局等の幅広い営業基 盤を構築している。 同社は 2012 年 11 月 1 日より、株式会社エルクコーポレーションの商号を、キヤノンライフ ケアソリューションズ株式会社に変更し、更に、同社の医療機器事業の営業保守サービス部 門をキヤノンライフケアソリューションズ株式会社に統合し、販売、修理、サポート体制の 一本化により、営業力の強化を図っている。また、医用画像診断装置のデータを統合管理す る PACS への参入を表明し、2013 年 1 月に発売を開始、中小規模の医療機関を中心に展開 している。 収益性分析 営業利益率は、 リーマンショック後の 2009 年 12 月期以降は低迷している。 売上減少に伴い、 広告宣伝費や、販売促進費は抑制されていたが、固定費の大半を占める人件費が収益を圧迫 した。しかし、2012 年 12 月期、2013 年 12 月期は要員構造改革を進めるなどし、IT ソリ ューション事業を中心に収益性は改善した。2014 年 12 月期以降も、IT ソリューション事業 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 21/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 の SE(システム・エンジニア)稼働率の向上や不採算案件の削減、産業機器事業において国 内半導体市場の回復および医療機器の伸長により改善余地は大きいとみられる。 収益性 0 9 年1 2 月期 1 0 年1 2 月期 1 1 年1 2 月期 1 2 年1 2 月期 1 3 年1 2 月期 百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 売上総利益 233,058 227,543 222,892 220,884 220,209 売上総利益率 33.9% 33.8% 35.2% 33.5% 33.5% 営業利益 6,297 7,735 8,441 16,802 17,012 営業利益率 0.9% 1.1% 1.3% 2.5% 2.6% EBITDA 19,502 22,378 20,186 33,450 34,511 EBITDA マージン 2.8% 3.3% 3.2% 5.1% 5.3% 利益率(マージン) 0.6% 1.1% 1.6% 1.5% 財務指標 総資産利益率(ROA) -1.0% 0.8% 1.5% 2.3% 2.2% 自己資本純利益率(ROE) -1.7% 1.5% 2.7% 4.2% 4.0% 総資産回転率 1.5 1.5 1.4 1.4 1.4 在庫回転率 15.1 19.3 17.5 15.9 15.3 在庫回転日数 24.1 18.9 20.9 23.0 23.8 運転資金(百万円) 45,080 36,567 49,313 52,312 52,431 流動比率 196.4% 191.9% 199.8% 193.8% 197.0% 当座比率 172.6% 174.2% 178.6% 171.7% 175.8% 営業活動によるCF/流動負債 0.11 0.23 0.06 0.21 0.18 負債比率 -7.0% -6.5% -6.3% -9.2% -7.8% 営業活動によるCF/負債合計 0.1 0.2 0.0 0.2 0.1 キャッシュ・サイクル(日) 4.6 -0.4 0.3 7.3 7.3 運転資金増減 -14,715 -8,513 12,746 2,999 119 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *ROAは当期純利益を総資産で除して算出している。 *2013年12月期からの会計方針変更に伴い、2012年12月期実績の販売促進費の一部について売上高から控除する純額表示に組み替えている。 販売費及び一般管理費 ( 百万円) 広告宣伝費 販売促進費 製品保証引当金繰入額 給料及び手当 賞与引当金繰入額 役員賞与引当金繰入額 退職給付引当金繰入額 役員退職慰労引当金繰入額 永年勤続慰労引当金繰入額 賃借料 減価償却費 その他 0 8 年1 2 月期 連結 16,650 26,730 903 100,936 3,084 114 3,344 257 359 13,606 4,649 76,971 247,603 0 9 年1 2 月期 連結 12,647 22,921 802 93,513 2,682 26 5,718 165 377 12,654 4,372 70,883 226,760 1 0 年1 2 月期 連結 12,403 25,551 746 90,686 2,480 55 5,469 207 325 11,901 3,740 66,244 219,807 1 1 年1 2 月期 連結 9,463 18,562 679 92,677 2,871 37 6,553 196 336 11,943 2,833 68,300 214,450 1 2 年1 2 月期 連結 11,542 624 697 94,495 2,519 63 8,459 198 340 11,790 2,547 70,808 204,082 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2013年12月期からの会計方針変更に伴い、2012年12月期実績の販売促進費の一部について売上高から控除する純額表示に組み替えている。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 22/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 SW(Strengths, Weaknesses)分析 強み(Strengths) 継続的な収益: ビジネスソリューションにおける保守サービスやトナーカートリッジ、 コンスーマイメージングセグメントにおけるインクジェットプリンター向け消耗品によ り、継続的な収益が期待できる。 強いキヤノンブランド: キヤノンブランドは日本で最も認知され、信頼されたブランド の一つである。SR社では、キヤノンの強いブランド力が、ITソリューションビジネスを 拡大させていく中で、大きな武器になると考えている。 堅強なバランスシート: 国内の市場成長は限られており、海外市場における事業機会の 模索という課題があることは否定できないが、同社にはその成長を買うための資金が潤 沢にある。また、親会社の同社に対する高い保有率を考慮すると機動的にとはいかない までも、この資金は、株主還元に使用することも想定される。 弱み(Weaknesses) 国内事業の成長ポテンシャルが小さい: 同社は、収益性の改善を図らなければならない 一方、国内における成長は潜在経済成長力が限られていることもあり、決して大きくは ない。SR社では、国内ではITサービスには、買収のポテンシャルがあると考えている。 しかしながら、同社が必要としているクオリティで、適したサイズの成長企業も限られ ている。一方コアビジネスに成長機会があるとすれば、競合他社の業績不振による、同 社のシェアの向上は考えられる。 コアビジネスの海外展開が困難: キヤノングループとしての伝統的な役割分担(海外は 海外のマーケティング会社の役割)から、同社がコアビジネスである、ビジネスソリュ ーション、およびコンスーマイメージングを海外へ展開していくことに制約が生じる。 従って、海外への展開は、産業機器やITサービスに限られてこよう。 戦略重点分野は変化の大きい市場:同社がM&Aを積極的に推進しているITソリューショ ンでは、クラウド化など市場環境の変化が著しく、これに伴い顧客ニーズも変化してい くことが想定される。このような環境下、同社がM&Aで傘下に収めた企業群が、時代に 適合した企業であり続けられるかは、継続的な市場のモニタリングと対応力が必要とな ろう。一方Beyond CANONで30%という目標を立てるが、同社は大企業であり、売上規 模から考えると30%は決して小さくはない。この分野で同社の業績にインパクトを与え うる企業を発掘し続けていくには、地道なチャレンジが必要となろう。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 23/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 市場とバリューチェーン マーケット概略 同社によると保守料金の単価下落が続いているが、ドキュメントボリュームは情報量に比例 して増加傾向にある(2013 年 12 月期末時点)。 事業者数および、雇用環境が改善しない中で、オフィス機器は横ばいもしくは減少傾向にあ る。 IT サービス市場は長らく低迷が続いていたが、2011 年夏頃から前年比でプラスに転じ回復 傾向にある。震災以降、サプライチェーンマネジメントを中心としたシステム更新需要や、 クラウド化等が市場を牽引している模様。 市場動向、売上高前年同月比(%) 50 40 30 20 10 0 -10 -20 -30 オフィス機器(リース) 医療機器(リース) 2013年9月 2013年5月 2013年1月 2012年9月 2012年5月 2012年1月 2011年9月 2011年5月 2011年1月 2010年9月 2010年5月 2010年1月 2009年9月 2009年5月 2009年1月 2008年9月 2008年5月 2008年1月 2007年9月 2007年5月 2007年1月 2006年9月 2006年5月 2006年1月 2005年9月 2005年5月 2005年1月 -40 情報サービス 出所:経済産業省のデータよりSR社作成 コンパクトデジタルカメラは、2010 年こそ金融危機の反動から増加に転じたが、2011 年は 震災やタイの洪水の影響もあり弱含んだ。2012 年に入ってもスマートフォンの普及が影響し、 伸び悩んでいる。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 24/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 国内向けレンズ一体型出荷台数前年同月比推移 (%) 20.0 10.0 0.0 -10.0 -20.0 -30.0 2013年10月 2013年7月 2013年4月 2013年1月 2012年10月 2012年7月 2012年4月 2012年1月 2011年10月 2011年7月 2011年4月 2011年1月 2010年10月 2010年7月 2010年4月 2010年1月 -40.0 出所:カメラ映像機器工業会の資料よりSR社作成 一方、一眼レフカメラ市場(レンズ交換式)は、2011 年こそ震災の影響があったが、2012 年に入り増加傾向にあり、中期的にも成長が期待される市場であると同社では考えている。 2012 年 11 月以降は、 タイにおける洪水による反動増により大きく増加している。また、 2014 年は、消費税増税前の駆け込み需要とその後の反動減が予想される。 国内向けレンズ交換式出荷台数前年同月比推移(%) 200.0 150.0 100.0 50.0 0.0 2013年10月 2013年7月 2013年4月 2013年1月 2012年10月 2012年7月 2012年4月 2012年1月 2011年10月 2011年7月 2011年4月 2011年1月 2010年10月 2010年7月 2010年4月 2010年1月 -50.0 出所:カメラ映像機器工業会の資料よりSR社作成 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 25/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 国内向けカメラ用交換レンズ出荷台数前年同月比推移(%) 160.0 120.0 80.0 40.0 0.0 2013年10月 2013年7月 2013年4月 2013年1月 2012年10月 2012年7月 2012年4月 2012年1月 2011年10月 2011年7月 2011年4月 2011年1月 2010年10月 2010年7月 2010年4月 2010年1月 -40.0 出所:カメラ映像機器工業会の資料よりSR社作成 デジタルカメラの国内向け出荷 (1,000台) 2001年 レンズ一体型 4,831 光学ズーム4倍未満 光学ズーム4倍以上10倍未満 光学ズーム10倍以上 レンズ交換式 デジタルカメラ合計 4,831 2002年 6,550 2003年 8,274 2004年 8,174 2005年 7,892 6,550 165 8,439 373 8,547 551 8,443 2006年 8,707 7,139 1,190 377 717 9,424 2007年 9,922 7,092 2,170 660 1,066 10,988 国内向け出荷の平均単価推移 (千円) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 レンズ一体型 36.9 32.1 27.5 26.2 24.6 22.9 21.1 光学ズーム4倍未満 22.4 20.1 光学ズーム4倍以上10倍未満 22.4 21.2 光学ズーム10倍以上 33.1 31.4 レンズ交換式 103.2 78.5 69.7 63.1 59.7 デジタルカメラ合計 36.9 32.1 29.0 28.5 27.5 25.9 24.8 出所:一般社団法人カメラ映像機器工業会の資料をもとにSR社作成 *レンズ一体型はほとんどがコンパクトデジタルカメラ、レンズ交換式は、一眼レフとノンレフレックスを含む。 *ノンレフレックスは、「ミラーレス」、「コンパクトシステムカメラ」など。 *レンズ交換式デジタルカメラの統計は、2003年より開始。 2008年 9,860 4,159 5,143 558 1,251 11,111 2009年 8,677 2,557 5,230 890 1,071 9,748 2010年 9,072 1,430 6,011 1,631 1,501 10,573 2011年 8,040 458 5,624 1,958 1,469 9,509 2012年 7,322 193 4,387 2,742 1,832 9,154 2008年 19.3 17.0 20.0 30.4 58.1 23.7 2009年 17.6 13.2 18.4 26.0 51.0 21.3 2010年 14.7 11.8 14.1 19.5 42.9 18.7 2011年 13.1 15.2 11.5 17.2 38.8 17.1 2012年 11.9 21.0 9.6 14.9 42.0 17.9 顧客 ビジネスソリューションは、同社の営業部隊による直販は中堅以上の企業、パートナー経由 は中小企業が中心になっているようだ。 IT ソリューションに関しては、製造業と金融に顧客が多い。このグループの母体はキヤノン IT ソリューションズ株式会社の前身である、住友金属系の株式会社住友金属システムソリュ ーションズで、鉄鋼の制御システムからスタートしたため製造業向けに強みがある。また、 同じくキヤノン IT ソリューションズ株式会社の前身、株式会社アルゴ 21 は野村総合研究所 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 26/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 (野村証券など金融に強み)と縁が深かったこともあり、金融関連の仕事が多い。 コンスーマに関しては、家電量販店、カメラ店、アマゾンなどのインターネットサイトへと 卸している。 競合環境 複写機市場においては、リコー(東証 1 部 7752) 、富士ゼロックス(富士フィルムホールデ ィングス、東証 1 部 4901) 、シャープ(東証 1 部 6753) 、コニカミノルタ(東証 1 部 4902) 等と競合し、国内市場ではプレーヤーは 8 社と限られている。同社は、リコー、富士ゼロッ クスに次ぐ第 3 位であり(2012 年度) 、今後のシェア向上の余地があろう。 同社が今後の成長の軸にしている IT ソリューションには無数のプレーヤーが存在する。2014 年 2 月時点における情報サービス産業協会の会員企業数は、500 社超。一方、建設業のよう な業界構造になっており、元請けである、NTT データ(東証 1 部 9613) 、野村総合研究所、 NEC(東証 1 部 6701) 、富士通(東証 1 部 6702) 、日立製作所(東証 1 部 6501)等が複数 の下請けを抱えて開発をしている。 コンパクトデジタルカメラ市場においては、ソニー(東証 1 部 6758)、カシオ計算機(東証 1 部 6952) 、ニコン(東証 1 部 7731) 、パナソニック(東証 1 部 6752)などと競合するが、 市場調査会社 BCN(東京)よると、 2013 年のメーカー別販売台数は、1 位がキヤノンで 20.0%、 2 位がニコンで 15.5%、3 位がソニーで 15.4%(レンズ一体型)だった模様。 家庭用インクジェットプリンターでは、セイコーエプソン(東証 1 部 6724)が競合。BCN (東京)によると、2013 年は、2012 年に引き続き、セイコーエプソンに次ぐ 2 位となった。 2011 年(キヤノン株式会社の主力工場がタイの洪水で被災したことによる品不足)以降、同 社はやや劣勢が続いている。 BCN AWARDによる各製品の市場シェア 2010年 デジタルカメラ (一眼レフ) デジタルカメラ (ミラーレス一眼) デジタルカメラ (レンズ一体型) 1位(19.0%) デジタルビデオカメラ 3位(13.6%) 交換レンズ 1位(24.9%) インクジェットプリンタ ページプリンタ フォトプリンタ サーマルプリンタ スキャナ 複合プリンタ 1位(44.6%) 1位(37.0%) 2位(25.1%) 1位(90.6%) 2位(32.0%) 1位(43.8%) 2011年 1位(46.3%) 2012年 1位(52.7%) 2013年 1位(49.2%) 1位(16.9% ) 1位(17.6%) 1位(20.0%) 1位(21.7%) 1位(23.3%) 1位(20.2%) 競合先 (直近シェア) ニコン(42.5%)、リコーイメージング(5.2%) オリンパス(28.9%)、ソニー(26.5%)、パナソニック(14.2%) ニコン(15.5%)、ソニー(15.4%) ソニー(37.1%)、パナソニック(27.8%)、JVCケンウッド(24.4%) ニコン(18.9%)、シグマ(12.6%) 2位(39.3%) 1位(38.5%) 3位(26.1%) 1位(94.6%) 2位(28.2%) 2位(38.4%) 2位(40.1%) 1位(37.4%) 3位(23.2%) 1位(94.7%) 2位(22.9%) 2位(40.3%) 2位(40.0%) 1位(37.3%) 3位(25.7%) 1位(86.7%) 2位(19.9%) 2位(38.8%) セイコーエプソン(41.6%)、ブラザー工業(10.8%) ブラザー工業(29.0%)、セイコーエプソン(14.5%) セイコーエプソン(39.7%)、カシオ計算機(36.1%)、 LGエレクトロニクス(9.3%)、シャープ(1.5%) PFU(35.9%)、セイコーエプソン(14.4%) セイコーエプソン(41.2%)、ブラザー工業(12.2%) 出所:BCN *JVCケンウッド(東証1部6632)、ブラザー工業(東証1部6448) *各々の賞は、前年1月から12月を対象とした台数ベース、BCNとデータ提供契約を締結している全国のパソコン販売店、家電量販店のPOSデータを集計 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 27/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 経営戦略 同社の 2016 年 12 月に向けた中期経営計画において、以下の 5 つの全体戦略を掲げている。 キヤノン事業の国内市場での圧倒的 No.1 確立 グループシナジー最大化による、既存事業領域での生産性と付加価値の向上 既存事業における成長分野の強化・拡大 グループの総力を結集したスピード感ある事業創造・新規商材調達 全事業領域における、 「Beyond Japan」の推進 戦略の骨子となるのは、Beyond CANON(キヤノン株式会社以外のビジネス拡大)と、Beyond JAPAN(海外展開)の二つであり、2015 年 12 月期を最終年度とする前回の中期経営計画と 比較し、戦略の方向性自体に大きな変化はない。ただし、戦術は、各セグメントで具体的さ れており、セグメントごとにキヤノン既存領域、キヤノン新規注力領域、独自事業に分類さ れ、目標設定されている(中期見通しの項を参照) 。 Beyond CANON 同社は、2016 年 12 月期を目途にキヤノン製品以外の売上を 30%に高めたい考えであり、 Beyond CANON の注目点は、IT ソリューションと、医療事業となる。 IT ソリューションでは、SI サービスにおいて中堅顧客に対してプライム案件の獲得を図って いく。プライム案件の獲得から、データセンターの保守運用にまで展開し、ストック型ビジ ネスの拡大を図り収益の安定を目指すとしている。2016 年 12 月期の利益改善額が 2013 年 12 月期と比較し 71 億円となっており、売上増に加え、生産性向上や不採算案件の削減によ って達成を目指す。 医療事業においては、同社は M&A により事業拡大、取扱商品の拡充を進めてきた。全体戦略 の中で掲げているように、 「グループの総力を結集したスピード感ある事業創造・新規商材調 達」により、370 億円の売上を目指していくとしている。 海外戦略 Beyond JAPAN では、海外の売上高比率を 10%に増やす目標を立てている。 同社は、中国にて IT ソリューション事業を展開している佳能信息系統(上海)有限公司(1997 年設立)に加え、2012 年 8 月に Canon IT Solutions(Thailand)Co., Ltd.をタイ王国・バ http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 28/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 ンコク市に、また同年 11 月には Canon IT Solutions(Philippines), Inc.をフィリピン共 和国に設立し、IT ビジネスの幅を東南アジア圏へと広げた。また、2014 年 1 月には、東南 アジアにおける IT サービス事業の体制強化を図るため、Material Automation(Thailand) Co., Ltd.(以下、MAT 社)の株式を取得し子会社化した。MAT 社は、タイに進出する製造業 を中心とした日系企業に向けたソリューション事業(IT インフラ構築、エンジニアリング関 連ソフトウェア)を展開し、ベトナムにも現地法人がある。2015 年の ASEAN 経済共同体発 足を見据えて、タイを中心に近年成長が著しい東南アジア圏への IT ビジネス拡大を積極的に 推進していく計画である。 また、産業機器では、台湾・新竹市に半導体製造関連機器などの販売・サービスを行う現地 法人 Canon Advanced Technologies Taiwan Inc.(2012 年設立)が台湾市場の開拓を進め る。 同社では、Beyond JAPAN は、Beyond CANON と比べ、達成が難しいと認識しているよう だ。グローバルには、キヤノンのマーケティング会社が存在し、各々に対して命令権を持っ ているわけではない。同社の海外戦略においては、例えば販売チャネルを持っている企業な どの M&A が一つのキーワードになると、SR 社では考えている。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 29/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 過去の財務諸表 *同社は、2013 年 12 月期からの会計方針変更に伴い、2012 年 12 月期実績の販売促進費の一部につ いて売上高から控除する純額表示に組み替えているが、下記過去の財務諸表の章の数値に関しては、発 表時の数値を使用している。 2013 年 12 月期第 3 四半期決算実績 2013 年 10 月 23 日、同社は 2013 年 12 月期第 3 四半期決算を発表した。 2013 年 12 月期第 3 四半期の連結累計業績は、売上高 4,686 億円(前年同期比 1.9%減)、 営業利益 84 億円(同 15.5%減) 、経常利益 93 億円(同 14.9%減) 、当期利益 47 億円(同 19.3%減)となった。 セグメント別の業績は以下の通りである。 ビジネスソリューション 売上高:2,432 億円(前年同期比 2.4%減) 、営業利益:47 億円 (同 25.4%減) 企業の設備投資に改善の兆しが現れる中、オフィス MFP(複合機)の「imageRUNNER ADVANCE」の普及機モデル「C5200」シリーズやコンパクトモデル「C2200」シリーズを 中心に、積極的な拡販に努めた。また、商業印刷市場向けのプロダクション MFP においても、 「imagePRESS」シリーズやオセ社製の「Océ VarioPrint 6000 Ultra」シリーズ等の業務用 プリンターの受注促進に注力した。これらの結果、MFP 全体の出荷台数は前年同期を上回っ た。一方、売上は低価格モデルの構成比が増えたこともあり、前年同期並みの水準となった。 レーザープリンターは、前年同期に大型案件があったこともあり、売上は前年同期を下回っ た。大判インクジェットプリンターは、A1 ノビ対応の「imagePROGRAF iPF650」等の拡販 に取り組むとともに、インクカートリッジも堅調に推移し、売上は前年同期を若干上回った。 保守サービスは、景気回復により企業活動が活発化していることもあり、ドキュメントボリ ュームは堅調に推移したものの、保守料金の単価下落の影響を受け、売上は前年同期を下回 った。 IT ソリューション 売上高:1,042 億円(前年同期比 6.0%増)、営業損失:0.4 億円(前年 同期 0.7 億円の営業損失) 市場の回復に合わせ積極的な受注活動を展開した結果、金融機関向けの個別システム開発や、 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 30/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 Windows XP のサポート終了に伴う法人向け PC の増加、およびメモリ関連製品の増加など プロダクト事業が堅調に推移した。費用面においては、2012 年 10 月に稼働した西東京デー タセンターの先行投資費用があったが、販売管理費の削減により、営業損失は縮小した。 イメージングシステム 売上高:1,245 億円(前年同期比 0.5%減) 、営業利益:49 億円(同 20.6%増) 4月発売の世界最小・最軽量一眼レフカメラ「EOS KissX7」等のエントリーモデルの好調な 推移に加え、8月発売のミドルクラスの「EOS 70D」が、積極的なプロモーション活動など によって、想定を大きく上回る実績を達成した。また、フルサイズセンサーを搭載した「EOS 5D Mark III」や「EOS 6D」等の高単価なミドルクラス製品に加え、普及タイプから「L レ ンズ」等の高級タイプまで交換レンズも好調に推移した。これらの結果、本体及び交換レン ズともに、売上は前年同期を大幅に上回った。一方、インクジェットプリンターは、個人需 要の低調な推移や、店頭流通在庫が 2012 年末から第 2 四半期まで例年より増加したこと等 の影響により売上は前年同期を下回った(第 3 四半期においては平準化している) 。 第1四半期より、従来の「コンスーマイメージング」から「イメージングシステム」へとセグメント名 称を変更している。 産業機器 売上高:187 億円(前年同期比 22.3%減)、営業損失:15 億円(前年同期 7 億円 の営業損失) 半導体製造関連機器は、徐々に回復の兆しが現れているものの、回復のスピードが想定より も遅く、売上は前年同期を下回った。医療機器は、ヘルスケア分野で眼科機器や全自動分包 機が好調に推移した。医療イメージング分野は、デジタルラジオグラフィー(X線デジタル 撮影装置)等が第3四半期(7-9 月期)に回復したものの、市場のデジタル化進展によりフ ィルム等の消耗品が販売減となった。 従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、第1四半期より、売上高から控除する方 法(純額表示)に変更している。前年同期比については、遡及適用後の数値との比較している。 第 3 四半期(7-9 月期)では、ビジネスソリューションにおいては、企業の設備投資に改善 の兆しが現れ、「imageRUNNER ADVANCE」の普及機モデル「C5200」シリーズやコンパ クトモデル「C2200」シリーズを中心に拡販した。これにより、MFP の販売台数(レンタル 込)は前年同期比 8%増(第 2 四半期は 7%増)となった。尚、10 月は二桁増で伸長してい る模様である。保守サービスでは、景気回復により企業活動が活発化していることもありド http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 31/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 キュメントボリュームの増加傾向が続いた。しかしながら、保守料金の単価下落が続いてお り、同セグメントの売上はほぼ前年同期並みの 795 億円となった。営業利益は、コストダウ ンや経費削減に取り組むとともに、キヤノンシステムアンドサポートの業績が堅調に推移し た結果、13 億円(前年同期 9 億円)となった。 IT ソリューションは、エンベデッド事業においてやや伸び悩んだが、SI 事業において金融機 関向けの個別のシステム開発が底堅く推移するとともに、法人向け PC 等プロダクト事業が 29%増と拡大し売上は 342 億円(前年同期 318 億円)と伸長した。営業利益は販売管理費 の削減などにより若干ながら改善した。また、特筆すべき不採算案件も生じていない。 イメージングシステムでは、レンズ交換式デジタルカメラが引き続き好調に推移し販売台数 は 48%増と伸長した。コンパクトデジタルカメラでは 9 月発売商品のセルインが順調に立ち 上がり、販売台数は 17%増となった。インクジェットプリンターでは、 「PIXUS MG7130」 等の新製品を発売し、旧製品からのスムーズな切り替えを進めることによって、販売台数は 10%増となった。結果、イメージングシステムの売上は 467 億円(前年同期 421 億円)、営 業利益は 35 億円(同 18 億円)と大きく伸長した。 産業機器セグメントでは、国内半導体関連の投資の回復の遅れにより、産業機器の売上は 2% 減と低調に終わった。医療機器では、ヘルスケア分野で眼科機器や全自動分包機が好調に推 移した。また、医療イメージング分野はデジタルラジオグラフィー(X線デジタル撮影装置) 等が回復したものの、フィルムレス化の進行と単価下落が続き、医療機器の売上高は 3%減と なった。結果、産業機器セグメントの売上は 63 億円(前年同期 65 億円) 、営業利益は販売 管理費を削減し、営業損失 5 億円(同6億円の営業損失)と改善した。 尚、第 3 四半期までの状況を踏まえ、2013 年 12 月期通期業績予想を下記の通り修正した。 2013 年 12 月期通期会社予想 売上高:659,300 百万円(前回予想 665,600 百万円) 営業利益:16,900 百万円(同 18,000 百万円) 経常利益:18,000 百万円(同 19,000 百万円) 当期純利益:10,600 百万円(同 10,600 百万円) 2013 年 12 月期第 2 四半期決算実績 2013 年 7 月 23 日、同社は 2013 年 12 月期第 2 四半期決算を発表した。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 32/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 2013 年 12 月期 2 四半期の連結累計業績は、売上高が 3,094 億円(前年同期比 4.2%減)、 営業利益 41 億円(同 48.0%減)、経常利益 49 億円(同 44.0%減) 、純利益 20 億円(同 57.9% 減)であった。 第1四半期より、従来の「コンスーマイメージング」から「イメージングシステム」へとセグメント名 称を変更している。 セグメント別の業績は以下のとおりである。 ビジネスソリューション 売上高:1,637 億円(前年同期比 3.0%減) 、営業利益:34 億円 (同 37.7%減) ビジネスソリューションは、オフィス MFP(複合機)の「imageRUNNER ADVANCE」の普 及機モデル「C5200」シリーズやコンパクトモデル「C2200」シリーズを中心に、積極的な 拡販に努めた。また、2013 年 1 月より中小規模事業所や SOHO のニーズに対応した KG(キ ッ ト ・ ギ ャ ラ ン テ ィ ー ) 方 式 と い う 新 し い 保 守 契 約 形 態 の 新 製 品 「 imageRUNNER ADVANCEC2218F-V」を投入している。商業印刷市場向けのプロダクション MFP において も、 「imagePRESS」シリーズでの販売促進に加え、昭和情報機器のプロダクションプリンタ ーが好調に推移した。これらの結果、MFP(レンタル込)の出荷台数は前年同期比 4%増と なった。一方、売上は第1四半期(1-3 月期)における製品構成の変化に伴う単価下落等の 影響を受け、第2四半期連結累計期間では前年同期を下回った。 保守サービスにおいては、ドキュメントボリュームは堅調に推移したものの、保守料金の単 価下落の影響を受け、売上は前年同期を下回った。 IT ソリューション 売上高:700 億円(前年同期比 5.1%増) 、営業利益:0.2 億円(同 61.9% 減) IT ソリューションの国内市場は、幅広い業種で設備投資やソフトウェア投資が回復傾向とな り、市場の回復に合わせ積極的な受注活動を展開した。特に、金融機関向けの個別システム 開発や、法人向け PC・メモリ関連製品等のプロダクト事業が堅調に推移した。営業利益は 2012 年 10 月に稼働した西東京データセンターの先行投資費用を吸収し黒字を確保した。 尚、 同社によると、同データセンターに関しては、受注・引き合いともに計画通り進んでいる模 様である。 イメージングシステム 売上高:778 億円(前年同期比 6.3%減) 、営業利益:15 億円(同 35.8%減) イメージングシステムにおいては、2013 年 2 月末より 5 月初旬まで実施した「ザ・ゴール http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 33/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 ドラッシュキャンペーン」等、レンズ交換式デジタルカメラの積極的な拡販により「EOS Kiss X6i」や「EOS M」等のエントリーモデルや交換レンズが好調に推移した。また、中級クラス のレンズ交換式デジタルカメラも伸長し、2013 年3月、4月とレンズ交換式デジタルカメラ トータル及び交換レンズが過去最高の月間出荷台数を更新した。これらの結果、本体及び交 換レンズともに、売上は前年同期を大幅に上回った。一方、インクジェットプリンターは、 個人需要の低調な推移や、2012 年末から店頭流通在庫が例年より増加したこと等の影響によ り売上は前年同期を下回った。 第1四半期より、従来の「コンスーマイメージング」から「イメージングシステム」へとセグメント名 称を変更している。 産業機器 売上高:124 億円(前年同期比 29.5%減)、営業損失:10 億円(前年同期 1.7 億 円の営業損失) 半導体製造関連機器は、徐々に回復の兆しが現れているものの、国内半導体関連の投資低迷 の影響により受注活動が低調に推移した。医療機器では、市場のデジタル化進展によるフィ ルム等の消耗品の販売減や、前年同期には医療機器の大型案件があったこともあり、売上は 減少した。ヘルスケア(低温滅菌機や全自動分包機など)分野は堅調に推移したが、半導体 製造関連機器からの減収影響が大きく、セグメント全体では減収となった。 従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、第1四半期より、売上高から控除する方 法(純額表示)に変更している。前年同期比については、遡及適用後の数値との比較している。 第 2 四半期(4-6 月期)では、ビジネスソリューションにおいては、企業の設備投資に徐々 に改善の兆しが現れ、「imageRUNNER ADVANCE」の普及機モデル「C5200」シリーズや コンパクトモデル「C2200」シリーズを中心に、販売活動を本格化した。これにより、MFP の販売台数(レンタル込)は前年同期比 7%増となった。尚、7 月は二桁増で伸長している模 様である。保守サービスでは、ドキュメントボリュームが第 1 四半期においては、稼働日数 の減少や MFP 不採算機の引き上げによりマイナスとなっていたが、第 2 四半期ではプラスに 戻った模様。また、保守料金の単価下落が続いており、同セグメントの売上はほぼ前年同期 並みの 814 億円となった。営業利益は、コストダウンや経費削減に取り組むとともに、キヤ ノンシステムアンドサポートの業績が好転した結果、18 億円(前年同期 17 億円)となった。 IT ソリューションは、SI サービス事業、プロダクト事業が堅調に推移し売上は 360 億円(前 年同期 323 億円)と伸長した。また、同四半期に不採算案件が生じている模様だが、原価低 減に取り組み営業損失は 1 億円(同 4 億円の営業損失)と改善した。不採算案件は第 3 四半 期に向けて収束に努めている。企業の設備投資やソフトウェア投資が年後半にかけ増加する 見通しで、足元では個別システム開発や基盤ソリューションを中心に順調に受注を伸ばして いる模様である。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 34/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 イメージングシステムでは、第 1 四半期に引き続き「ザ・ゴールドラッシュキャンペーン」 が奏功し、 第 2 四半期におけるレンズ交換式デジタルカメラの販売台数は 52%増と伸長した。 しかしながら、インクジェットプリンターが低調に推移したことや、コンパクトデジタルカ メラ市場の縮小などにより売上は 432 億円(前年同期 454 億円) 、営業利益は 25 億円(同 33 億円)となった。尚、キャンペーン終了後もレンズ交換式デジタルカメラの販売台数は前 年を超過して推移している模様である。 産業機器では、国内半導体関連の投資の減少は継続しているものの、第 2 四半期に入って売 上の減少幅は大幅に改善(第 1 四半期 57%減→第 2 四半期 3%減)し、下期以降の回復が見 込まれる。医療機器分野では、医療イメージング機器におけるフィルムレス化の進行と単価 下落が続いた。結果、産業機器の売上は 58 億円(前年同期 70 億円) 、営業損失は 6 億円(同 5 億円の営業損失)となった。 また、第 2 四半期までの状況を踏まえ、通期売上高の会社計画が 6,656 億円(前回予想 6,848 億円)へと修正された。尚、営業利益は計画通りに進捗していることや、高利益率製品の販 売増や原価低減等による売上総利益率の改善や構造改革及び継続的なコストダウンの推進が 見込まれることから、各利益ベースにおける修正はない。 2013 年 12 月期第 1 四半期決算実績 2013 年 4 月 22 日、同社は 2013 年 12 月期第 1 四半期決算を発表した。 売上高が 1,502 億円(前年同期比 7.9%減) 、営業利益 4 億円(同 88.6%減) 、経常利益 5 億円(同 85.4%減) 、純損失 0.4 億円(前年同期 20 億円の純利益)であった。 セグメント別では、ビジネスソリューションは、オフィス MFP(複合機)の「imageRUNNER Advance」シリーズにおいて、カラー機で普及モデルの「C5200」シリーズやコンパクトモ デルの「C2200」シリーズを中心に新規顧客の開拓等の拡販を行った。また、1 月より中小 規模事業所や SOHO のニーズに対応した KG(キット・ギャランティー)方式という新しい 保守契約形態の新製品「imageRUNNER ADVANCEC2218F-V」を投入している。MFP 全体 の出荷台数は前年同期を上回ったものの、企業の慎重な設備投資を背景に相対的に低価格帯 製品の構成比が高まり、金額ベースの伸びは厳しかったようだ。 保守サービスにおいては、ドキュメントボリュームが減少したが、企業の実働日数の減少(前 年同期比)による影響が大きく、実質的には増加傾向に変化はない模様である。 結果、ビジネスソリューションの売上高は 823 億円(前年同期比 5.8%減) 、営業利益は 16 億円(同 58.1%減)となった。企業の経費削減の動きを背景に軟調に推移したが、第 1 四半 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 35/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 期期中から足元にかけては回復傾向が続いているようだ。 IT ソリューションは、市場の回復に合わせ積極的な受注活動を展開した結果、金融向けの個 別システム開発やプロダクト事業が堅調に推移した。前年同期に大型案件があったこと等に より、売上高は 339 億円(前年同期比 1.0%減)と前年並みだが、受注残は前年同期比で伸 長している模様。営業利益は 2012 年 10 月に稼働した西東京データセンターの先行投資費用 により 0.8 億円(同 81.5%減)の減益となった。なお、同社によると、同データセンターに 関しては、受注・引き合いともに計画通り進んでいる模様。IT ソリューションは会社計画を 上振れて着地した。 イメージングシステムにおいては、レンズ交換式デジタルカメラが、2013 年 2 月より実施(5 月 6 日迄)した「ザ・ゴールドラッシュキャンペーン」等の積極的な拡販を行い「EOS Kiss X6i」や「EOS M」等のエントリーモデルや交換レンズが好調に推移した。また、中級クラス のレンズ交換式デジタルカメラも好調に推移し、2013 年 3 月にはレンズ交換式デジタルカメ ラが過去最高の出荷台数となり、第 1 四半期は前年同期比 25%増(年間計画 24%増)とな った。同キャンペーンは、利益面でも期待以上の成果があり、引き続きエントリーモデルの 購入層に応じたマーケティングを展開するとともに、ステップアップ(ミドルクラスモデル やプロモデルといった高機能商品への移行)戦略を強化していく計画である。 一方、インクジェットプリンターは、2012 年末から店頭流通在庫が例年より増加(足元では 適正化)したことや、低価格機の構成比が増加したことにより売上高は前年同期を下回った。 結果、イメージングシステムの売上高は 346 億円(前年同期比 8.2%減) 、営業損失は販売管 理費の抑制により 9.7 億円(前年同期は 10 億円の営業損失)と前年並み、会社計画に沿った 着地となった。第 2 四半期以降は新製品の投入もあり黒字化させていく見通しである。 *第1四半期より、従来の「コンスーマイメージング」から「イメージングシステム」へとセグメント名 称を変更している。 産業機器は、半導体製造関連機器で、国内半導体関連の投資低迷の影響を大きく受けた。医 療機器では、市場のデジタル化進展によるフィルム等の消耗品の販売減や前年同期にあった 医療機器の大型案件の減少等により売上高は減少した。一方、ヘルスケア(低温滅菌機や全 自動分包機など)分野は堅調に推移している模様である。産業機器は半導体製造関連機器か らの減収影響が大きく、売上高 66 億円(前年同期比 38.1%減)、営業損失 3.8 億円(前年同 期 3.0 億円の営業利益)となった。 尚、ビジネスソリューションにおける第 2 四半期以降の回復期待(4 月の売上高は前年比で 2 桁増となっている模様)や、イメージングシステムなどで新製品が投入されることから、通 期会社予想は据え置かれている。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 36/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 *従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、第1四半期より、売上高から控除する方 法(純額表示)に変更している。前年同期比については、遡及適用後の数値との比較している。 2012 年 12 月期通期決算実績 2012 年 12 月期通期の連結業績は、売上高 6,812 億円(前年比 7.7%増)、営業利益 168 億 円(同 99.0%増)、経常利益 181 億円(同 69.7%増) 、当期利益 106 億円(同 56.4%増) となった。ほぼ会社計画通りで着地した。また、年間配当が 20 円から 24 円へ増配された。 セグメント別には、ビジネスソリューションが、MFP(複合機)において「imageRUNNER Advance」の第 2 世代として、モノクロ・カラー合わせて 5 シリーズ 13 モデルを投入し積 極拡販を行った。加えて、昭和情報機器株式会社の新規連結により、売上高は 3,440 億円(前 年比 5.8%増)、粗利益率の改善と継続的なコスト削減により営業利益は 63 億円(同 80.6% 増)となった。 IT ソリューションは、SI サービス事業の回復や、プロダクト事業が堅調に推移し、売上高は 1,313 億円(前年同期比 5.5%増)、営業利益は売上増による利益増と経費節減効果により 2 億円と黒字化(前年は 31 億円の営業損失)を果たした。なお、10 月に西東京データセンタ ーが稼働を開始し、アウトソーシングサービス事業の強化・拡大を図っている。 コンスーマイメージングは、 「EOS Kiss X5」や「EOS Kiss X6i」等のエントリーモデルが高 いシェアを獲得するとともに、3月に発売した「EOS 5D Mark III」や 11 月に発売した新製 品「EOS 6D」等のミドルクラスが好調に推移した。また、ミラーレスカメラ「EOS M」も 新規ユーザーを着実に獲得し、売上高は 2,006 億円(前年比 10.2%増)、営業利益は 109 億 円(同 29.0%増)となった。 産業機器は、キヤノンライフケアソリューションズ株式会社(旧:株式会社エルクコーポレ ーション)の新規連結により、売上高は 307 億円(前年比 13.7%増)と増収となったものの、 国内半導体関連への投資減少の影響を受け、営業損失は 12 億円(前年 3 億円の営業損失)と なった。キヤノンライフケアソリューションズ株式会社の売上高は 204 億円(前年比 1.6% 減) 、営業損失は 3.4 億円(前年 3.7 億円の営業損失)となった。 尚、2011 年 12 月期の数値はセグメント組換え後の数値(業務用映像機器が、産業機器より コンスーマイメージングに移管)であり、IT ソリューションズにセグメント間内部売上高が 含まれる。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 37/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 第 4 四半期(10-12 月)では、ビジネスソリューションにおいては、秋以降の景気減速によ る主要製品の売上減及び積極的な IT 投資の実施により、若干(0.3 億円)の営業損失(前年 同期 16 億円の営業利益)となった。IT ソリューションは、SI サービス事業、プロダクト事 業が堅調に推移したことに加え、売上増と経費節減により、営業利益は 3 億円(同 4 億円の 営業損失)と増益した。第 2 四半期で発生した不採算案件は、第 4 四半期には収束しており 追加コストは発生していないようである。また、コンスーマイメージングでは、レンズ交換 式デジタルカメラやインクジェットプリンターの販売増に加え、粗利率の高いレンズ交換式 デジタルカメラのミドルクラスが好調に推移したことから、営業利益は 68 億円(前年同期比 34.7%増)と増益を果たした。産業機器では、国内半導体関連への投資減少の影響を受け 5 億円の営業損失(前年同期 4 億円の営業損失)となった。また、キヤノンライフケアソリュ ーションズ株式会社における前年との連結対象期間の違い(前年第 4 四半期は 6 カ月分)が 産業機器において 50 億円程度の減収要因となっている。全体として、連結営業利益が 69 億 円(前年比 17.8%増)と増益を確保した。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 38/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 その他情報 損益計算書 ( 百万円) 売上高 ビジネスソリューション 0 9 年1 2 月期 連結 1 0 年1 2 月期 連結 1 1 年1 2 月期 連結 1 2 年1 2 月期 連結 1 3 年1 2 月期 連結 1 4 年1 2 月期 会社予想 438,738 -11.5% 222,227 -16.4% 25,649 -61.0% 686,614 -17.0% 453,556 233,058 -14.6% 33.9% 226,760 33.0% 6,297 -75.2% 0.9% 2,388 464 8,222 -68.3% 1.2% 5,762 14,579 -595 3,402 345 -4,343 - 342,458 -21.9% 133,250 213,836 -3.8% 13,354 -47.9% -28,739 674,159 -1.8% 446,615 227,543 -2.4% 33.8% 219,807 32.6% 7,735 +22.8% 1.1% 2,135 391 9,480 +15.3% 1.4% 615 1,512 8,584 4,770 55.6% 89 3,724 0.6% 325,136 -5.1% 124,472 -6.6% 182,124 -14.8% 26,990 +102.1% -26,304 632,418 -6.2% 409,526 222,892 -2.0% 35.2% 214,450 33.9% 8,441 +9.1% 1.3% 2,722 495 10,668 +12.5% 1.7% 4,507 4,203 10,972 4,204 38.3% 3 6,763 +81.6% 1.1% 330,919 +1.8% 130,999 +5.2% 192,003 +5.4% 30,673 +13.6% -25,377 659,218 +4.2% 438,333 220,884 -0.9% 33.5% 204,082 31.0% 16,802 +99.0% 2.5% 1,764 458 18,108 +69.7% 2.7% 364 944 17,528 6,925 39.5% 25 10,578 +56.4% 1.6% 327,263 -1.1% 142,299 +8.6% 191,729 -0.1% 26,106 -14.9% -30,183 657,215 -0.3% 437,005 220,209 -0.3% 33.5% 203,197 30.9% 17,012 +1.3% 2.6% 1650 453 18,210 0.6% 2.8% 629 1,785 17,054 6,848 40.2% 38 10,167 -3.9% 1.5% 332,500 +1.6% 146,200 +2.7% 192,300 +0.3% 30,300 +16.1% -28,100 673,200 +2.4% 前年比 ITソリューションズ 前年比 イメージングシステム 前年比 産業・医療 前年比 その他 前年比 売上高 前年比 売上原価 売上総利益 前年比 売上総利益率 販売費及び一般管理費 売上高販管費比率 営業利益 前年比 営業利益率 営業外収益 営業外費用 経常利益 前年比 経常利益率 特別利益 特別損失 税金等調整前当期純利益 法人税等 税率 少数株主利益 当期純利益 前年比 利益率 18,800 +10.5% 2.8% 19,900 +9.3% 3.0% 12,000 +18.0% 1.8% 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2010年12月期のセグメント変更に伴い、コンスーマ機器事業に含まれていたパーソナル複写機及びパーソナルコンピューターが ビジネスソリューション事業に含まれる。尚、2009年12月期のセグメント数値は、組換え後の数値に変更している。 *2010年1月1日付で産業機器事業のうち、半導体露光装置及び液晶基板露光装置の販売及びサービス・サポートに関する事業を キヤノン株式会社へ譲渡している。 *2011年12月期にマネジメントアプローチを導入し、それに伴い2010年12月期のセグメントを組み替えている。 「その他」には、セグメント間内部売上高やシェアードサービス事業が含まれる。 *2012年12月期より、放送関連事業が産業機器セグメントからコンスーマイメージングセグメントに移管されている。 *従来、販売管理費に計上していた販売促進費の一部について、2013年12月期より売上高から控除する純額表示に変更している。 *2012年12月期(売上控除処理、組替後)の前年比については売上控除前の2011年12月期との比較により算出している。 *2013年12月期より、コンスーマイメージングはイメージングシステムにセグメント名称が変更されている。 *2014年12月期より、産業機器は産業・医療にセグメント名称が変更されている。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 39/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 貸借対照表 ( 百万円) 資産 現金・預金 有価証券 受取手形及び売掛金 貸倒引当金 たな卸資産 短期貸付金 繰延税金資産 その他 流動資産合計 建物 (純額) 機器 (純額) 土地 レンタル資産 (純額) リース資産 (純額) 建設仮勘定 その他 有形固定資産合計 投資有価証券 長期貸付金 繰延税金資産 差入保証金 貸倒引当金 その他 投資その他の資産合計 ソフトウエア のれん その他 無形固定資産合計 固定資産合計 資産合計 0 9 年1 2 月期 連結 1 0 年1 2 月期 連結 1 1 年1 2 月期 連結 1 2 年1 2 月期 連結 1 3 年1 2 月期 連結 17,676 78,120 125,738 -567 25,785 40,000 4,360 10,716 301,828 40,908 4,219 31,629 6,809 622 2 84,189 5,154 21 21,236 9,016 -1,532 5,301 39,196 21,637 2,335 420 24,392 147,778 449,607 15,975 94,599 118,886 -509 20,530 40,000 4,930 7,282 301,693 38,738 3,396 35,083 7,073 1,330 504 3 86,127 4,133 15 20,874 8,624 -329 3,718 37,035 21,857 1,429 450 23,736 146,899 448,592 19,303 83,219 123,027 -215 26,332 40,028 4,410 5,774 301,878 40,233 3,842 36,832 6,963 1,255 2,799 4 91,928 4,084 30 19,020 7,857 -446 2,978 33,523 19,257 524 654 20,435 145,886 447,765 23,406 85,029 127,648 -230 28,826 40,002 4,708 7,219 316,608 49,265 4,699 36,342 8,217 1,038 3 99,564 4,108 23 17,596 6,202 -501 2,987 30,415 15,376 61 549 15,986 145,965 462,574 20,082 82,200 132,696 -188 28,233 50,000 5,088 6,827 324,938 49,126 4,519 36,012 9,340 685 2 99,684 5,303 11 16,084 5,571 -393 2,983 29,559 12,006 447 441 12,894 142,137 467,076 負債 支払手形及び買掛金 106,443 102,849 100,046 104,162 短期有利子負債 2,731 その他 47,266 54,398 48,313 59,235 流動負債合計 153,709 157,247 151,090 163,397 長期有利子負債 624 退職給付金引当金 37,538 36,506 37,259 37,800 その他 7,484 7,992 7,484 7,288 固定負債合計 45,022 44,498 45,367 45,088 負債合計 198,731 201,745 196,457 208,486 純資産 資本金 73,303 73,303 73,303 73,303 資本剰余金 83,288 82,819 82,819 82,819 利益剰余金 115,152 112,914 116,933 124,624 自己株式 -24,758 -22,191 -22,189 -26,891 評価・換算差額等 -156 -165 -195 6 少数株主持分 4,046 166 636 225 純資産合計 250,875 246,846 251,307 254,088 運転資金 45,080 36,567 49,313 52,312 有利子負債合計 3,355 ネット・デット -17,676 -15,975 -15,948 -23,406 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 108,498 56,416 164,914 73 38,233 6,853 45,086 210,000 73,303 82,819 131,331 -31,896 1,236 281 257,075 52,431 73 -20,082 40/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 同社は、2012 年 12 月期においては自己資本比率が 54.9%だが、有利子負債がなく無借金 経営が行われている。更に、現金が約 230 億円、有価証券が約 850 億円と極めて手元流動性 が高いのが特徴。 キャッ シュ フロー計算書 0 9 年1 2 月期 1 0 年1 2 月期 1 1 年1 2 月期 1 2 年1 2 月期 1 3 年1 2 月期 ( 百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 営業活動によるキャッシュフロー (1) 18,145 35,186 8,715 33,767 28,780 投資活動によるキャッシュフロー(2) -25,834 -13,011 -12,107 -16,066 -25,757 FC F (1 + 2 ) -7,689 22,175 -3,392 17,701 3,023 財務活動によるキャッシュフロー -4,324 -8,171 -3,811 -11,813 -9,105 減価償却費及びのれん償却費 (A) 13,205 14,643 11,745 16,648 17,499 設備投資 (B) -16,547 -16,725 -15,601 -18,520 -17,203 運転資金増減 (C) -14,715 -8,513 12,746 2,999 119 単純FC F (NI+ A+ B- C ) 7,030 10,155 -9,839 5,707 10,344 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 M&A による投資などから、フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローより少ない傾 向がある。 財務戦略 同社は、手元流動性が充実していることから、M&A や、自社株買いを必要に応じて行ってい る。2011 年 12 月には、昭和情報機器株式会社(投資額 23 億円)を、2011 年 6 月には株 式会社エルクコーポレーション(投資額 40 億円)を公開買付による子会社を行った。また、 2007 年 6 月には、株式会社アルゴ 21(投資額 127 億円)を公開買付により子会社化した。 一方、自社株買いに関しては、キヤノン株式会社が同社の株式を 50.1%保有しているなど安 定株主が多いことから、中期的な流動性の観点からは、継続的な期待はし難いと、SR 社では 考えている。 沿革 同社は 1968 年にキヤノン株式会社の事務機営業部隊が母体となり設立されたキヤノン事 務機販売株式会社が前身。1971 年にキヤノン事務機サービス株式会社、およびキヤノンカ メラ販売株式会社を吸収合併し、キヤノン販売株式会社と社名を変更した。 設立当初から、キヤノン製の複写機、電卓等の事務機、カメラ等のコンスーマ製品の国内向 け販売を行っている。1983 年にはアップル(Nasdaq: AAPL)と提携、アップル製品の国内 販売事業を開始。その後 IBM(NYSE:IBM)、HP(NYSE:HPQ)、サンマイクロシステムズ等と http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 41/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 も提携。キヤノン製品に他社 PC、サーバー等のハードウエアを組み合わせたハードウエアを 中心としたシステムソリューション販売を拡大させた。 1981 年東証 2 部へ上場を果たすと、1983 年には 1 部へ昇格した。 1990 年代は、プリンター、ステッパー等のキヤノン製品や PC 販売が加速するが、1990 年 代後半から 2000 年にかけては、PC 等が低迷し業績は停滞する。 2003 年には、住友金属工業系のシステムインテグレーター、株式会社住友金属システムソリ ューションズ(現キヤノン IT ソリューションズ株式会社)を買収し、IT ソリューション事 業の拡大を本格化した。2006 年キヤノンマーケティングジャパン株式会社に社名変更。2007 年東証 1 部の株式会社アルゴ 21 を子会社化。2008 年 4 月にはキヤノンシステムソリュー ションズ株式会社とアルゴ 21 株式会社を合併させ、キヤノン IT ソリューションズ株式会社 を発足させている。 2011 年には、エルクコーポレーション(現商号 キヤノンライフケアソリューションズ株式 会社)、昭和情報機器株式会社を公開買い付けにより子会社化した。 2012 年、同社医療機器営業部門及び、キヤノンシステムアンドサポート株式会社の医療機器 保守サービス部門を株式会社エルクコーポレーションに統合し、株式会社エルクコーポレー ションが商号をキヤノンライフケアソリューションズ株式会社と変更した。 海外においては、2012 年台灣佳能先進科技股份有限公司を設立、2014 年 1 月には、東南ア ジアにおける IT サービス事業の体制強化を図るため、Material Automation(Thailand)Co., Ltd.の株式を取得し子会社化し海外展開への基盤を整えた。 ニュース&トピックス 2012 年 10 月 2012 年 10 月 23 日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は 2012 年 12 月期第 3 四 半期決算を発表した。 また、同社は同日付で、自己株式の取得について発表した。 2012 年 10 月 23 日、同社は資本効率の向上を図るとともに機動的な資本戦略に備えて自己 株式を取得すると発表した。取得する株式の取得価額の総額は 50 億円、株式の総数は 530 万株を各々上限(発行済み株式総数(自己株式を除く)の 3.86%)としている。尚、取得す る期間は 2012 年 10 月 24 日から 2012 年 12 月 20 日。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 42/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 大株主 親会社キヤノン株式会社が 50.11%を保有している。また、自己株式(11.91%) 、社員持株 会(4.82%) 、取引先持ち株会(0.84%) 、を含めると、安定株主で 68%程度となっている。 参考までに会社四季報(2013 年春号)によると、同社の少数特定株主比率は 74.6%となっ ているが、2007 年 10 月に東証上場維持のための少数特定株主比率は緩和(75%未満から 95%未満へ)されており、上場維持基準には抵触することはない。 2012年12月末時点 大株主上位10名 キヤノン株式会社 キヤノンマーケティングジャパングループ社員持株会 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) ザ バンク オブ ニユーヨーク トリテイー ジヤスデツク アカウント キヤノンマーケティングジャパン取引先持株会 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9) ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 株式会社みずほ銀行 第一生命保険株式会社 出所:会社データよりSR社作成 *上記の他、同社所有の自己株式が11.91% ある。 所有株式 数の割合 50.11% 4.82% 1.85% 1.52% 1.40% 0.84% 0.75% 0.70% 0.66% 0.58% 株主還元 安定配当を目指し、配当性向としては 30%を目安としている。2013 年 12 月期は 24 円(配 当性向 31.3%)であった。 トップマネジメント、従業員 同社の代表取締役会長である、村瀬治男氏(1939 年生まれ)は 1963 年にキヤノン株式会社 に入社し、海外勤務を経て、1991 年にキヤノン株式会社の取締役に就任した。1999 年に同 社の代表取締役社長を経て、2009 年に代表取締役会長に就任している。 同社の代表取締役社長である、川崎正己氏(1947 生まれ)は 1969 年にキヤノン株式会社に 入社、1971 年以降はキヤノンのグループ会社へ渡る。1997 年、キヤノンシステムアンドサ ポート株式会社の専務取締役を経て、2001 年に同社の取締役に就任した。財務本部・経理本 部担当などを経て、2009 年に代表取締役社長に就任した。 同社のトップマネジメント 2 名は、キヤノン株式会社及び、グループ会社での経験が豊富で ある一方、社員の多くは、キヤノンマーケティングに入社している生え抜きであり、親会社 からの転籍は少ないようだ。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 43/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 また、2014 年 3 月 27 日付で、社外取締役に土居範久氏(慶大名誉教授、科学技術振興機構 参与)を迎えることを発表している(2014 年 1 月 28 日) 。同社がグループ出身者以外を社 外取締役に迎えるのは初めてであり、今後のガバナンスの強化に期待したい。 http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 44/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 企業概要 企業正式名称 本社所在地 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 108-8011 東京都港区港南 2 丁目16-6 代表電話番号 上場市場 03-6719-9072 東証 1 部 設立年月日 上場年月日 1950 年 1 月 6 日 1981 年 8 月 24 日 HP 決算月 http://cweb.canon.jp/corporate/ 12 月 IR コンタクト IR ページ http://cweb.canon.jp/ir/index.html IR メール IR 電話 主な連結セグメント(売上構成比) ビジネスソリューション 49 % IT ソリューション 19 % イメージングシステム 28 % 4 % 産業機器 (2012 年 12 月現在) 役員 発行株式数(自社株式を含む) 代表取締役会長 村瀬 治男 151,080 千株 (2012 年 12 月現在) 代表取締役社長 川崎 正己 資本金 取締役専務 佐々木 統 73,303 百万円 取締役専務 柴崎 洋 主要子会社 取締役専務 坂田 正弘 キヤノンシステムアンドサポート株式会社 取締役常務 澤部 正喜 昭和情報機器株式会社 取締役 相馬 郁夫 キヤノンITソリューションズ株式会社 常勤監査役 吉田 哲夫 キヤノンソフトウェア株式会社 常勤監査役 川下 寛 キヤノンライフケアソリューションズ株式会社 常勤監査役 清水 正博 主要取引銀行 その他 2名 (2012 年 12 月現在) みずほ銀行 (2013 年 3 月現在) 三井住友銀行 従業員数(連結) 18,490 人 三菱東京 UFJ 銀行 従業員数(単体) 4,892 人 監査法人 平均年齢(単体) 44.7 歳 新日本有限責任監査法人 平均給与(単体) 8,120 千円 (2012 年 12 月現在) http://www.sharedresearch.jp/ Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. All Rights Reserved 45/46 キヤノンマーケティングジャパン(8060) SR Research Report 2014/2/17 会社概要 株式会社シェアードリサーチは今までにない画期的な形で日本企業の基本データや分析レポートのプラットフォーム提供を目指して います。さらに、徹底した分析のもとに顧客企業のレポートを掲載し随時更新しています。 SR社の現在のレポートカバレッジは次の通りです。 あい ホールディングス株式会社 サトーホールディングス株式会社 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 株式会社アクセル 株式会社サニックス パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 アクリーティブ株式会社 株式会社サンリオ 株式会社バルス 株式会社アパマンショップホールディングス GCAサヴィアン株式会社 ピジョン株式会社 アンリツ株式会社 シップヘルスケアホールディングス株式会社 フィールズ株式会社 イオンディライト株式会社 株式会社ジェイアイエヌ 株式会社フェローテック 株式会社イエローハット ジャパンベストレスキューシステム株式会社 フリービット株式会社 株式会社伊藤園 株式会社スリー・ディー・マトリックス 株式会社ベネフィット・ワン 株式会社インテリジェント ウェイブ 株式会社ダイセキ 株式会社ベリテ 株式会社インフォマート 株式会社髙島屋 株式会社ベルパーク 株式会社エス・エム・エス タキヒヨー株式会社 株式会社マックハウス エレコム株式会社 株式会社多摩川ホールディングス 株式会社 三城ホールディングス エン・ジャパン株式会社 株式会社チヨダ 株式会社ミライト・ホールディングス 株式会社オンワードホールディングス 株式会社デジタルガレージ 株式会社メディネット 株式会社カイオム・バイオサイエンス 株式会社TOKAIホールディングス 株式会社モブキャスト キヤノンマーケティングジャパン株式会社 株式会社ドリームインキュベータ 株式会社夢真ホールディングス グランディハウス株式会社 株式会社ドン・キホーテ 株式会社ラウンドワン 株式会社クリーク・アンド・リバー社 内外トランスライン株式会社 リゾートトラスト株式会社 ケネディクス株式会社 ナノキャリア株式会社 レーザーテック株式会社 株式会社ゲームカード・ジョイコホールディングス 日進工具株式会社 株式会社ワイヤレスゲート コムシスホールディングス株式会社 日本エマージェンシーアシスタンス株式会社 株式会社ザッパラス 日本駐車場開発株式会社 ※投資運用先銘柄に関するレポートをご所望の場合は、弊社にレポート作成を委託するよう 各企業に働きかけることをお勧めいたします。また、弊社に直接レポート作成をご依頼頂くことも可能です。 ディスクレーマー 本レポートは、情報提供のみを目的としております。投資に関する意見や判断を提供するものでも、投資の勧誘や推奨を意図したも のでもありません。SR Inc.は、本レポートに記載されたデータの信憑性や解釈については、明示された場合と黙示の場合の両方に つき、一切の保証を行わないものとします。SR Inc.は本レポートの使用により発生した損害について一切の責任を負いません。 本レポートの著作権、ならびに本レポートとその他Shared Researchレポートの派生品の作成および利用についての権利は、SR Inc.に帰属します。本レポートは、個人目的の使用においては複製および修正が許されていますが、配布・転送その他の利用は本レ ポートの著作権侵害に該当し、固く禁じられています。 SR Inc.の役員および従業員は、SR Inc.の調査レポートで対象としている企業の発行する有価証券に関して何らかの取引を行って おり、または将来行う可能性があります。そのため、SR Inc.の役員および従業員は、該当企業に対し、本レポートの客観性に影響 を与えうる利害を有する可能性があることにご留意ください。 金融商品取引法に基づく表示 本レポートの対象となる企業への投資または同企業が発行する有価証券への投資についての判断につながる意見が本レポートに含ま れている場合、その意見は、同企業からSR Inc.への対価の支払と引き換えに盛り込まれたものであるか、同企業とSR Inc.の間に 存在する当該対価の受け取りについての約束に基づいたものです。 連絡先 http://www.sharedresearch.jp 株式会社シェアードリサーチ Email: [email protected] 東京都文京区千駄木 3-31-12 電話番号 http://www.sharedresearch.jp/ (03) 5834-8787 Copyright (C) 2013 Shared Research Inc. 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