第 256 号 平成 27 年 1 月 1 日 〒820-0201 嘉麻市漆生 1062-7 障がい者支援施設 清浄学園 施設長 松永 兼治 TEL 0948-42-4350 FAX 0948-42-1023 E-mail:[email protected] http://www5.ocn.ne.jp/~seijyo/ 新年の挨拶 小林 秀三 理 事 長 明けましてお目出とうございます。 時の流れは早いもので、昨年の新年挨拶でも述べました様に、私の親しい旧友が知的障害者 の将来に想いを馳せ、昭和55年 1 月に「社会福祉法人愛光会」の認可を受け昭和 56 年8月 に知的障害者30人の支援施設「清浄学園」を創設して今年で34年目を迎えます。 旧友は、夢果たさず4年で他界し、その夢を引き継いだ私は暗中模索の中で30年が過ぎ ました。当時は、隔離、収容、保護の時代。利用者は、自分の想いも表現出来ず、唯言われ るままに生きていく時代でした。それに矛盾を感じ、能力に応じて働き、工賃支給を始めま した。その時の利用者の喜びは大きく、初めて貰った給料袋をかざして大喜びする姿を思い 出します。 そこで、 「福祉工場」の創設を計画し、指月電機(本社西宮市)様の支援を受け、平成13年に民間の社会福祉法人 としては福岡県初の「シヅキ福祉工場」を創設し、障害者が社会就労を通じて自分の力で生きていく支援施設づくり に取り組み、それがきっかけに次々と行政の要請により、 「セルプ清浄」 、A 型施設「さくらんぼ」 (菓子、パン、軽食、 生産物の販売)を新設し、ここに訓練、作業を通じて成長に応じて就労自立への道(ホップ・ステップ・ジャンプ) の道が開け、加えて「障害者自立支援法」が追い風となり、図らずとも当初多くの施設から非難を浴びた自立への取 り組みもこの頃では、 “時代を先取りした”と誉められ、ここ数年にわたり訪問、見学者が毎年千人を超える盛況とな り、今年末には利用者180人、内グループホーム利用者90名、職員86名の大所帯となりました。 このことを今年の忘年会の日に私が建立した旧友の胸像に向かって報告したところ、その夜の夢に旧友が出てきて、 “今は俺が種を蒔き君が花を咲かせたところだ。これから実をみのらせることが大切だ。お前も年だから若手を育て ろ”と旧友から注意されました。 考えてみますと数年後には、学園本館の耐用年数が過ぎ、建て替えの時期を迎える。 時代も変化する。利用者も支援職員も高齢化する。色んな問題、課題が生じることが予 想され、私も先が見えて来た。後進を育て、立派な実をつけるよう健康に努め、社会の 要請に応えるよう老骨に鞭打つべき2015年になりそうです。皆さんのご支援をお願 い申し上げます。 新年の挨拶 統括施設長 松永 兼治 あけましておめでとうございます。 昨年末の全国施設長研修会長崎大会でのテーマは「水急にして月流さず」でした。これは環境が いかに変化しても志を確固として使命を全うすれば、水面に映る月は水流がいかに激しくとも流 されることはない、という意味です。平成 15 年に措置費から支援費に、18 年に自立支援法がで きてからすぐ総合支援法に、目まぐるしく法律が変わり、まさしく水流は激変しております。 この傾向は今後も続くと思われます。新法になり、福祉法人の許可を受けなくても、株式会社・NPOのままで 就労A型やB型を作ることができ、A型は旧法での福祉工場相当ですが、そのとき福祉工場は県下に5ヶ所しかな かったものが、今ではA型(福祉工場)が 80 ヶ所以上も出来ております。これだけ作られると中には一般企業も有限 会社も沢山参入してきており、ここで問題になるのは、同じ土俵で活動したい、いわゆるイコールフッティングの 問題、同じ内容のサービスを提供していて、所得税は福祉法人は非課税、株式会社は課税というのはおかしいとい う素直な感覚、世間一般では福祉法人の方が分が悪い。 福祉法人の役割と株式会社の役割とは根本的にちがいイコールは成り立たない、と反論しても弱い。福祉施設は今 まで温室的優遇を国から受けてきたから、 その優遇を株式会社にも同じように与えるというのは国の予算的に無理、 ならば福祉施設が受けている補助金や非課税などの優遇措置が一枚一枚剥がされて施設に厳しい風が吹くと考える 方が近い。 まさしく「水急にして」で次から次へと環境は変化していきます。経営とは環境の変化にいかに素早く対応する かである、とよく言われます。そのときを想定してどんな対応をするかというよりも、 「月流さず」で、福祉の基本 は変わらないので、それを愚直に守っていく、すなわち「利用者がいつも楽しく幸せにくらせるために」だけを考 える、顧客満足度 100%をねらって努力する、顧客とは利用者、利用者の保護者。 今年も利用者のニコニコ笑顔を見たいために職員一同頑張りますので、よろしくご支援ご鞭撻のほどをお願い申 しあげます。 新年の挨拶 セルプ施設長 原田 正一 あけましておめでとうございます 昨年度、アベノミクス効果とアメリカの景気回復傾向がある為、円安傾向になり、株価も上昇してきました。消 費税もアップし、駆け込み受注が増えましたがその後は消費が落ち込んでいます。円安による輸出産業はアベノミ クス効果を実感してきていると思われますが、輸入品は消費価格に影響をおよぼし始めています。まだ、景気回復 は末端までの実感はありませんが、2年間の安倍政権の総括として、年末解散が実施され、政権与党が承認されま した。景気動向を確認しながらも「税」も 10%になる事でしょう。 シヅキ福祉工場におきましては、定員 28 名と変化なく、利用者も事故なく元気に勤めています。11 月に「全国 障がい者スポーツ大会」に県代表として 3 名がボウリングで参加し、金メダル 1 個・銀メダル 1 個と頑張ってきま した。生産につきましては、九州指月(株)様の中国向けの需要が復調し、車両用コンデンサの注文が増加し、福祉 工場も、年間をとおして生産が途切れることなく推移してまいりました。これも(株)指月電機様のご支援のおか げと感謝いたしています。 セルプ清浄は定員 40 名と変化がありませんが、 1 名が甲陵樹脂様に雇用され、 他施設のA型に 1 名移籍しました。 施設内の移籍としましては、4 名が「さくらんぼ」にステップアップし接客に作業と環境が変化した中頑張ってい ます。欠員補充としまして、3 名を学校より新規採用し、在宅者を 1 名採用しました。新規利用者も職員の声掛け、 指導のもと慣れはじめています。生産に関しましては、自家商品の水耕栽培、椎茸栽培が順調に生産しています、 さくらも顧客が減ることはなく推移しています。 これからも利用者・職員共々シヅキ福祉工場・セルプ清浄一丸となって頑張っていきますので皆様のお力添えよ ろしくお願いします。 新年の挨拶 家族会会長 原田 徹 あけましておめでとうございます。 家族会の皆様には日頃から家族会活動に御協力を賜り誠にありがとうございます。愛光会では現在 5 つの施設(清浄学 園、シヅキ福祉工場、セルプ清浄、さくらんぼ、グループホーム)を運営され 180 名の知的障害を持つ人達が生活出来 る様に大きく成長致しました。知的障害を持つ人達が就労、自立出来る企業、工場等が非常に少ない中でこれだけの施 設を運営されている所は外には例を見ません。小林理事長、松永施設長を初め多くの職員、関係者の皆様方の苦労には 感謝の気持で一杯であります。今後共に各施設利用者の人達が安心、安全快適に仕事や生活が出来ます様に支援して下 さる事を御願い致します。 昨年9月に開催致しました家族会の役員会で 150 名を超える家族会になり、年1回だけの総会では家族間のコミュニ ケーションが計れないので交流会を開催してはどうですか、と言う意見が多数の役員の中よりありましたので協議の結 果、藤野優子さんを交流会の会長にお願しまして開催を致しましたら 46 名程の家族の方が参加されました。障害の程度 はそれぞれに違っていても同じ施設で生活をする子供達の親が一同に集い昼食を取、御茶を飲みながら色々な話をして 行く中でよりよい人間関係が生まれてくると確信を致しております。分からない事、困った事等もその時に話し会える 様な会にして行けたらいいな、と思っております。交流会を通してよりよい家族会関係を築いて行こうではありません か。 交流会の趣旨を御理解の上多くの家族の人達の参加を御願い致します。 さて、平成 24 年 12 月 4 日、国連障害者、権利条約が国会にて全会一致で可決承認されました。国連加盟国は 193 ヶ 国で日本の承認は 141 番目と言う驚くべき遅さと平成 7 年に当時の高村外相が賛成署名をしてからようやく 7 年振りの 事でした。 国内の障害者に対する法の整備が間に合わずこの 141 番の順位と 7 年と言う長さは日本 の政治の在りようが世界第 3 位を誇る国内総生産に比べあまりにも障害者に対する社会的 人権思想の低さの表れであり障害福祉は恩恵や、施しで行うものであり障害者が当り前に 生きる権利の対象にされていない弱さの表れでしょう。 しかし、権利条約の批准や、障害者基本法の改正、虐待防止法、差別禁止法等内容は十 分とは言えませんが制定された事は私達知的障害を持つ家族に取っては大きな運動に後ろ 盾であります。これからも利用者が施設でグループホームで安心、安全に生活が出来る様 に微力ではありますが、がんばってまいりますので家族会の皆様方の御協力をよろしく御願申し上げまして新年の挨拶 と致します。 楽 し か っ た 忘 年 会 支援員 三宅 英輔 12 月は、忘年会を各所で行いました。学園では1係・2係が日田のかんぽの宿、3係が源じいの森にて温泉に入り昼食 会。セルプ清浄は、麻生ボウルでボウリングをした後にスタミナ太郎で昼食会。菓子工房さくらは、映画鑑賞の後にジ ャスコにてショッピング。福祉工場は1泊2日で愛媛県の道後温泉に入り、松山城などを見学する旅行に行ってきまし た。それぞれの忘年会では、おいしい料理に、温泉、カラオケなどと、みなさんとても楽しまれたようで、一年の疲れ がとれ良い表情をされていました。来年も良い年になりますように。 雑感リレー 保護者版 保護者 岩井 幸子 雑感 1. 私は中国との貿易に携わっています。介護事業の勉強で日本を訪れた中国人と一緒に研修を受けていた時のこと、中 国では国が定めた基準がなく、各地域、自治区で独自の基準があり、中国との文化の違いで、日本の制度をそのまま 導入するには無理がある。まず現状を踏まえたやり方を模索する中で、日本の再教育ソフトを見ていた一人が、その ソフトでは、日本は若者が担い手なんだ、中国では若者がなかなか動かない。(日本でも 3Kの職場へは若者はなかな か集まらないが)どんな分野でも「企業は人なり」で結局介護も、なり手が少ない現実、人材の育成が急務だと改めて 認識したようでした。 雑感 2 知人の誘いでシニアエクササイズの研修に参加、ステップ台を用いた乗降運動を体験した。提唱者の本山先生曰く、 ゆっくりの運動で効果が上がる、太腿、お尻の辺りの筋肉を鍛えないと歩けなくなる。血圧と心拍数を測りながら自 分に合った運動の強さを調節していく。 和歌山では大学で研修を受けた人が中心となって地域でシニアエクササイズグループを作り活動し、成果を上げてい るとの事。介護の予防事業は 医療費の大巾軽減に繋がる。日頃運動をしない私には耳が痛い話、福岡にもあれば良い なあと思いました。 雑感リレー 職員版 事務員 縄田 宏子 あけましておめでとうございます 生活支援員から事務所に移動して 10 年が過ぎました。学園にいるといろいろと行事があって、月日がどんどん過ぎて いき一年があっという間に終わります。私の基本は、利用者さんは本当に偉いと思う事です。ほとんどの方が 18 歳で 高校を卒業して独りで親元を離れ、生活環境の違う学園ですごく不安で、心細いだろうに、泣いたり、笑ったりしな がら友達を作り、日々成長される姿です。利用者さんの次の楽しみは、お正月が終わると 3 月の選択行事でしょうね。 少しでも皆さんの笑顔のお手伝いが出来たらと思います。今年もどうぞ宜しくお願いします。 家族会交流会の報告と御案内 実行委員長(進行係)藤野 優子 学園のご協力のもと、家族会主催の1回目の家族会交流会が 11 月 15 日(土)12 時より、さくらんぼに於いて開か れ、2階ホールいっぱいの46名のご家族が参加されました。さくらんぼのおいしいランチのあと、交流会について、 様々な意見の交換が行われました。これから、今回決まった各施設からの進行係(4名)で、家族同士の交流が深めら れる会を企画しています。次回も多数のご参加をよろしくお願いします。 お 知 ら せ コ ー ナ ー ●清浄学園のホームページの引っ越しを行います。 平成27年2月末に現在借りているサーバーが閉鎖される為、1月上旬にサーバーの引っ越しを行います。それに 伴いホームページのURLが変更になります。新しいURLは、http://aikoukai-seijyo.com となります。なお、2 月末までは、前のURLから新しいURLへの転送される様になっています。ご迷惑をおかけしますが、URLの変 更をよろしくお願いします。今までどうり、 「清浄学園」で検索して頂ければ学園 HP が見られます。 ●クリスマスケーキご注文有難うございました。さくら・さくらんぼ合わせて 1400 個以上の注文を頂き、今回新記録 が出て利用者の方、職員一同大変喜んでいます。今後ともご協力の程、宜しくお願致します。
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