≪小林一茶も歯でなやんでいた?≫ やせかえる 2011 年 1 月 「痩 蛙 負けるな一茶 ここ あり 是に有」 江戸時代後期に活躍した俳人、小林一茶の有名な 句です。 あけましておめでとうございます。 やさしさとユーモアに満ちた句を生涯2万句も詠 本年も皆様に居心地よく過ごしていただけるよう、 んだ一茶は、50歳を前にすべての歯を失ってし また歯の痛み・悩み解消のお手伝いを従業員一同 まったとか。 心を込めて治療にあたる所存でおります。 最後の一本の歯が抜けてしまうと、自らの気持ち 本年もよろしくお願い申し上げます。 をこんな句に託しています。 「歯が抜けて あなた頼むも なむあみだ」。 《あけましておめでとうございます》 《歯のおもしろい話》 今回の院内通信は 8020 推進財団のホームペー ジの中で歯についてのおもしろい話がありました ので、ご紹介したいと思います。 ちなみに 8020 推進財団とは… 国民の健康づくりに寄与することを目的に、80 歳 になっても自分の歯を 20 本以上保とうという運 動「8020(ハチマルニイマル)運動」を国民運 動として発展させていくために活動している財団 のことです。ぜひ皆さんも 80 歳で 20 本以上、自 分の歯を保てるよう歯磨きがんばりましょう! 歯をすべて失ってようやく、 噛むことの大切さを悟ったのか、 あとは阿弥陀仏の慈悲にすがる しかないと、さすがの一茶も 心細くなったようです。 ≪ティラノサウルスも歯の掃除≫ 化石となった歯を調べることで、いろいろな事 実を知ることができます。例えば草食性であった か、肉食性であったかというような基本的なこと は比較的簡単にわかるそうです。 ≪モーツァルトで、歯痛にサヨナラ≫ 狂 暴 な 肉 食 性 恐 竜 待合室や治療室に流れる心地よい音楽は気分を ティラノサウルスは 落ち着かせ痛みを和らげる役割も果たしています。 その極端に小さな前 1550年頃、ボストンの歯科医師ウォレス・J・ 肢で歯の掃除をして ガードナー博士が治療中に音楽を聴かせたところ、 いたこともわかって 歯の痛みが和らぎ、麻酔さえ必要なく抜歯もスム います。 ーズに行われたと報告しています。 もちろん化石で残された歯の状態から生活様式や また、フランスのトマティス博士は、モーツァル 生態の観察ができるのは人間の場合でも同じ。古 トを聴くと心が穏やかになり、病気さえ回復に向 代エジプト人のミイラの歯が極端に磨耗している かうことを実証しました。 ことから、その原因は彼等が日常食べていたパン 彼の音楽は、非常にシンプルで親しみやすいうえ、 に砂の粒が多く含まれていたことが明らかになり 深く神秘的だからだそうです。 ました。 晩年のモーツァルトは、歯痛に悩まされていたと ≪終わりに≫ いわれています。 痛みを和らげる音楽を これからも院内通信を通して、皆様に少しでも 生み出したモーツァル 歯や口の中について関心をもっていただけるよう、 ト自身が、歯の痛みに 充実した内容の院内通信を発行していきたいと思 苦しめられていたとは っております。 皮肉なものですね。
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