企業の多様なニーズに スピーディにお応えします。

法 人 の お 客 さ ま へ 。
企業の多様なニーズに
スピーディにお応えします。
UFJ グループは、グループ各社の機能を駆使して、
企業のお客さまの課題解決に向けた取り組みをお手伝いします。
資金調達ニーズに対する
取り組み
UFJ 銀行では、中堅・中小企業のお客さま向け
貸出の増強に積極的に取り組んでいます。
貸出商品のラインナップの充実、営業態勢の
強化に努めているほか、審査のスピード化に
向けた体制の見直しを行いました。また、
多様化する資金調達ニーズに対しても、海外
で培ったノウハウやグループ会社の機能を
駆使してお応えしています。
52 ページ
決済サービスの提供
UFJ 銀行では、お客さまの経理事務や
資金管理の効率化・高度化ニーズにお応
えするため、一歩進んだ決済サービスを
提供しています。
56 ページ
財務管理サービスの提供
UFJ 信託銀行が、企業年金・証券代行・資産流
動化・不動産証券化などのニーズにお応えして
事業展開のお手伝い
アジアをはじめ 20 ヵ国 34 都市に広がるグルー
プの海外ネットワークを活用して、お客さまに
海外でも貸出・決済サービスを提供するととも
に、お客さまの海外進出をサポートしています。
特に中国への進出ニーズには、中国進出支援室
がきめ細かく対応しています。また、企業の買
収・売却ニーズにも、UFJ 銀行、UFJ つばさ証
券の専門スタッフがアドバイスを行っています。
60 ページ
います。また UFJ 銀行は、UFJ 信託銀行の信託
代理店として、全法人拠点でこれらのサービス
を提供しています。
62, 64, 66 ページ
法人のお客さま向けビジネスにおける取り組み
UFJ グループは、お客さまの資金調達ニーズにお応えしていくとともに、総合金融グループとしての強みを
活かして、お客さまの企業価値向上と事業発展のお役に立てる最適な機能・サービスをスピーディに
提供できる「ベストソリューショングループ」をめざしています。銀行、信託銀行、証券、投信・投資顧問会社、
ベンチャーキャピタル、リースなどのグループ各社が一体となって、お取引先企業の経営課題解決のための
サポートを行っています。
ここでは、法人のお客さまの資金調達ニーズに対する取リ組みについて、UFJ 銀行の取り組みを中心に
ご紹介するほか、お客さまの課題解決に向けた取り組みに資するグループの機能についてご説明します。
資金調達ニーズに対する
UFJ 銀行では、中堅・中小企業のお客さま向け貸出の増強に積極的に取り組んでいます。中堅・
取り組み
中小企業のお客さまの資金調達では、銀行借り入れを中心とする間接金融に対するニーズが
高いことから、貸出商品のラインナップの充実、営業態勢の強化、審査のスピード化に取り組ん
でいます。
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一方、大企業・公開企業のお客さまの資金調達ニーズは、単なる銀行借り入れから、シンジケー
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トローンや事業金融などの新しい手法による資金調達や、市場から直接調達する直接金融に
移行しつつあります。UFJ 銀行では、こうした多様化する資金調達ニーズに対しても、UFJ つば
さ証券との協働も含め、積極的にお応えしています。
中堅・中小企業の資金調達ニーズへの取り組み
中堅・中小企業のお客さまは、従来から UFJ グループの大切なお客さまであり、その資金調達
ニーズには積極的にお応えしてきました。しかしながら、景気低迷により法人のお取引先の
資金重要が縮小するなか、中小企業向け貸出についても「経営の健全化のための計画」の 2002 年
3 月期の目標を達成できず、金融庁から業務改善命令を受ける結果となりました。UFJ グループ
では、これを真摯に受けとめ、中小企業向け CLO や「新規専用 UFJ 固定金利ファンド」など貸出
CLO
ロ ー ン 担 保 証 券( Collateralized Loan
商品の充実に努めたほか、私募債の推進、信託手法を活用した債権流動化による資金調達の
サポートにも取り組んできました。その結果、国全体の貸出が減少したにもかかわらず、2003
Obligation)の略。複数の会社に対する
貸出債権を担保に証券を発行します。
年 3 月期末の中小企業等向け貸出残高(個人向けを含む)は、前期末比 0.5 兆円増の 29.9 兆円と
投資家は複数の会社の貸出債権を担保
なりました。
とすることで、リスクを分散させる
今後も、首都圏を中心に展開していた新規取引獲得に特化した部署を中部圏・関西圏へ拡大する
ことができます(詳細は 55 ページを
ご参照ください)。
など、営業態勢を強化するとともに、小口化したシンジケートローンや私募債、デリバティブを
活用した貸出などを、中堅・中小企業のお客さまに提供していきます。また、2003 年 5 月から、
スピーディな審査を特徴とする「UFJ ビジネスローン」の取り扱いも開始しました。
UFJ ビジネスローン
「UFJ ビジネスローン」は、中小企業のお客さまを対象に、お申し込み受付から回答
までを最短3 営業日で行い、UFJ 銀行とのお取引内容により最大 1 億円までご融資
する商品です。UFJ 銀行では、UFJ ビジネスローンを中心に取り扱う中小企業向け
融資専門のビジネスバンキングオフィス(BBO)を、首都圏、中部圏、関西圏を中心に
設置していきます。
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多様化する資金調達ニーズへの取り組み
UFJ グループでは、調達金額・期間・金利・返済方法など資金調達にかかるさまざまなニーズに
MBO
対応するため、通常の貸出に加え、プロジェクトファイナンス、MBO、不動産ノンリコースロー
マネジメント・バイアウト(Management
ンなどに代表される事業金融やシンジケートローン、CLO といった与信手法にも積極的に取り組
Buy-out)の略。企業の事業部門や子
んでいます。また、私募債などによる資金調達ニーズに対してもきめ細かく対応しているほか、
会社の現在の経営陣が、当該事業部
門や子会社の営業資産あるいは株式
を買収すること。通常、経営陣が買
収の対象となる資産を担保として、
買収資金を借入れで賄います。
PFI
プライベート・ファイナンス・イニシア
ティヴ(Private Finance Initiative)の略。
公共施設などの建設、維持管理、運営
などを民間の資金、経営ノウハウお
よび技術力を活用して行うもの。国
や地方公共団体の事業コストの削減、
質の高い公共サービスの提供をねら
いとします。
資産流動化の手法を活用した資金調達のお手伝いも行っています。
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● シンジケートローン
シンジケートローンとは、幹事行(アレンジャー)が複数の金融機関の参加を募ってシンジケー
ト団を組成し、借入人に対して同一の契約条件で貸出を行うものです。コミットメントラインや
証書貸付の形態をとりますが、調達時期が未確定の長期の資金需要に対応する複合型の商品も
昨今増加傾向にあります。お客さまにとっては、大口の資金需要の事前確保、新規金融機関招聘
による資金調達先の拡大、借入期間中の事務負担の軽減といったメリットがあります。シンジ
ケートローンは、新たな資金調達手法のひとつとして、大企業のみならず中堅・中小企業にも、
急速な広がりを見せています。
● 事業金融
■
プロジェクトファイナンス
プロジェクトファイナンスとは、特定のプロジェクトから生み出されるキャッシュ・フローを返済
原資とするファイナンス手法のことです。お客さまにとっては、特定事業に伴うリスクが本業に
及ぼす影響を限定できるだけでなく、バランスシートに与える影響を抑えての資金調達が可能
となります。従来は海外で利用されてきましたが、企業の事業再構築やバランスシートスリム化
のニーズの高まりとともに、国内でも導入事例が増えています。また、近年では各自治体で PFI
の手法を取り入れた案件が増加しており、その際には、これまでプロジェクトファイナンスを
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通じて培ってきたノウハウが活かされています。UFJ 銀行は、岡山市の余熱利用施設整備・運営
事業、桑名市の図書館等複合公共施設整備事業、市川市の中学校校舎・給食室等の整備事業など
数多くの PFI 事業向けのプロジェクトファイナンスをアレンジャーとして手がけており、国内
トップクラスの実績を残しています。
■
MBO ファイナンス
MBO ファイナンスとは、経営陣が買収の対象となる資産を担保として借り入れを行い、その
資産より生み出されるキャッシュ・フローを返済原資とするファイナンス手法のことです。お客
さまにとっては、限られた自己資金で買収を行うことができるほか、自ら株主となることで経営
の自由度を高めることが可能になります。UFJ 銀行では、国内最大の MBO 案件を手がけるなど、
積極的に対応しています。
■
不動産ノンリコースローン
現在、不動産流動化案件の増加に伴って、不動産ノンリコースローンのマーケットも拡大して
います。不動産ノンリコースローンとは、担保となる資産(不動産)の生み出す収益またはその
売却代金のみを元利金支払の原資とする貸出手法です。お客さまにとっては、不動産物件から
の収益減少および価格下落などのリスクを本業から切り離すことができるとともに、通常より
も低金利での借入が可能となる場合があります。また、銀行にとっては、優良な不動産で
あれば、借入人の信用状況にかかわらず融資が可能となります。UFJ 銀行では、UFJ 信託銀行が
扱う不動産仲介案件に対する不動産取得資金の提供にも積極的に対応しています。
● CLO
CLO(Collateralized Loan Obligation)は、多数の貸出債権を集めた債権の集合体を裏付けにして
信用力の高い証券を発行し、投資家に販売することで金融市場から資金を調達する新しい手法
です。通常、単独ではコマーシャルペーパー(CP)や社債の発行ができない中堅・中小企業のお客
さまにとっては、CLO のご利用により、直接調達に準じた金利水準での借入が可能となります。
UFJ 銀行では、2003 年 3 月期に、主に中堅中小企業向け貸出を対象に 3,500 億円超の「UFJ CLO
ファンド」を組成しました。
CLO の概要
ローン債権
譲渡
申込み
お客さま
UFJ銀行
借入
証券発行
特別目的会社
(SPC)
譲渡
代り金
投資家
証券発行
代り金
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● 直接金融への取り組み
UFJ グループでは、大企業のお客さまを中心とした金融市場からの直接調達ニーズに対し、
さまざまな選択肢の中からお客さまにとって最適なメニューをご提案しています。UFJ つばさ
証券は、社債の発行・引受・販売の分野で、大型起債における主幹事の実績を積んでいるほか、
的確なマーケット分析と投資家への販売力で高い評価を受けています。専門部署がお客さまの
社債による資金調達を強力にサポートするとともに、全国に展開されたネットワークを活用して
個人投資家のニーズを把握し、起債に反映しています。
また、既公開企業による公募・売り出しを通した資金調達ニーズに対しても、UFJ つばさ証券が、
高度な提案力と充実したネットワークを活かしてお応えします。
さらに、海外での資金調達については、ロンドン(「UFJ インターナショナルピーエルシー」)、
香港(「UFJ つばさセキュリティーズ・アジア」)、スイス(「スイス UFJ 銀行」)の 3 地域にある証券
現地法人が、きめ細かなサービスを提供しています。
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決済・貿易金融・
決済ニーズに対する取り組み
リスク管理ニーズへの対応
UFJ 銀行では、経理事務や資金管理の効率化・高度化ニーズにお応えするため、さまざまな
商品・サービスをお客さまに提供しています。
● 国内での取り組み
国内では、お客さまの決済業務を回収、支払の両面でサポートするさまざまな商品、サービス
を提供しています。特に、お客さまのニーズの高い振込事務の合理化・効率化については、
インターネットを利用することで従来より低コストで利便性の高いサービスを提供しています。
UFJ 銀行の決済サービス
お客さまの回収事務をサポートするサービス
取引先
お客さまの支払事務をサポートするサービス
お客さま
売掛金消込事務の合理化
経理事務の合理化・効率化
取引先
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振込回収
U-LINE サポートプラス
けしこみ超人、売掛金消込支援サービス
U-LINE Xtra
・銀行支店情報のダウンロード機能
U-LINE WebPro
手形一括受付サービス
口座振替による代金回収
振込支払
「都度振込・振替サービス」など
スピーディーな対応が可能
手形事務のアウトソース
手形回収
・「あさまで総振」「ひるまで総振」
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給与計算のアウトソーシング/経費精算業務効率化
スーパーペイロール
WEB経費キャッシュレスサービス
従業員
給与支払
経費支払
口振回収
マルチバンク口振サービス
公共料金支払事務の効率化
売上現金の安全な処理
口振超人
国・地公体
口振支払
現金回収
ATM入金専用カード、集配金サービス
納付書一括収納サービス、支払管理サービス
納付書支払
U-LINE Web Pro
UFJ 銀行の「U-LINE Web Pro」は、国内の買掛金・経費支払などの振込事務や、売掛金の
入金確認などの資金決済から、海外送金や為替予約等の外為取引までを、一般に広く普
及している Web ブラウザとインターネットを利用して提供するサービス
です。大量の振込処理など大企業のニーズにもお応えできる資金決済サ
ービスを、邦銀で初めてインターネットで提供しています。なお、お客さ
まに安心してご利用いただけるよう、暗号化や電子証明書など、万全の
セキュリティ対策を尽くしています。
● 海外での取り組み
海外で事業展開しているお客さまには、海外にあるグループ会社の資金の集中管理や資金効率
化、事務合理化、為替の一括管理をサポートするサービスを提供しています。
「グローバル CMS
(キャッシュ・マネジメント・サービス)」は、海外にあるお客さまの口座内容照会や資金移動、取
引一覧照会、輸入信用状発行受付などを、パソコンを通じて可能とするサービスで、お客さまの
本社・地域統括会社による支社の資金の集中管理に役立っています。さらに、
「グローバル TMS
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(トレジャリー・マネジメント・サービス)」によって、海外にあるグループ会社間の決済や資金の
ネッティング、プーリングといった高度な資金管理機能もサポートしています。
ネッティング、プーリングとは
● ネッティング
為替予約
A社
送金
データ
送金
統括会社
B社
C社
データ
データ
送金
・ 統括会社に海外グループ会社各社の債権・債務データを集中し、ネッティング計算することで、送金額、送金回数を
削減することが可能です。
・ 他通貨のネッティングには、統括会社と海外グループ会社の間で、為替予約を締結することで対応します。
余剰資金運用
● プーリング
統括会社
オーバーナイト借入
A社(+)
B社(+)
UFJ銀行
海外店
C社(ー)
・ 統括会社に海外グループ会社の余剰資金/借り入れを集中することで、資金効率を高めることが可能です。
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貿易金融への取り組み
UFJ 銀行では、お客さまの外国企業とのお取引に伴って生じる貿易金融のニーズにさまざまな
商品、サービスでお応えしています。従来からのサービスに加え、UFJ 銀行独自の新しいサービ
スも提供しています。
競争激化および貿易事務効率化ニーズの高まりに伴い、海外向け輸出の決済方法が従来の LC(信
用状)や手形を使ったものから送金での決済へ変更されるケースが増えています。UFJ 銀行では、
送金決済をご利用するお客さまに対して、お客さまが輸入業者(バイヤー)に対して持っている
債権を買い取る手法を開発し、お客さまの資金ニーズにお応えしています。
また、中小企業のお客さま向けに、国内販売先への売掛債権や商業手形を担保にした輸入
Bolero
LC(信用状)の発行およびユーザンス(代金支払の一定期間猶予すること)の提供や、輸出 LC を
Bill of Lading Electronic Register
お預りし、その金額の範囲内で輸入 LC の発行およびユーザンスを実行するなどの、UFJ 銀行
Organization の略。国際的な金融機関
独自のサービスを提供しています。
の通信ネットワークを運営する SWIFT
さらに、船荷証券、各種貿易書類の電子化をねらいとした「Bolero(ボレロ)」に早い時期から
と、運送業者・港湾当局の相互保険組
合である TT クラブが推進母体となって
参加するなど、貿易業務の電子化に以前から積極的に取り組んでいます。現在、UFJ 銀行では
いる世界的貿易金融EDI(Electronic Data
ボレロの電子決済手段である「SURF(Settlement Utility for managing Risk & Finance)」により、
Interchange)プロジェクトです。
物流に連動した資金決済などを提供しています。
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ボレロの概念図
〈輸出地〉
〈輸入地〉
船会社
船会社
電子船荷証券
荷主
(商社・メーカー)
電子船荷証券
ボレロネットワーク
電子船荷証券・送り状等
荷受人
(商社・メーカー)
電子船荷証券・送り状等
電子船荷証券・送り状等
銀行
銀行
金利・為替リスク管理への取り組み
お客さまの金利リスクや為替リスクの管理に対するニーズが高度化・多様化するなか、金利や
為替環境の変化に応じた適切な課題解決手法の提供が求められています。UFJ 銀行では、主要
拠点に為替専門の担当者を配置し、お客さまのニーズにスピーディにお応えする態勢を整えて
います。
また、UFJ 銀行独自の業務として、お客さまに対して為替業務管理の効率化と為替リスク管理
体制の導入・高度化の助言を行うリスクアドバイザリー業務を提供し、複雑化するお客さまの
財務リスクマネジメントに貢献しています。さらに、このようなリスクアドバイザリー業務を
通じて把握した、多くのお客さまに共通するニーズを「FXMASTER 汎用版」に集約し、外国為替 EB
(エレクトロニックバンキング)商品のオプション機能として提供しています。
FXMASTER 汎用版の概念図
お客さまの
業務・会計系
システム
【業務管理機能】
口座残高管理
期日管理等
債権・債務
データ
● 外貨建て取引に関わるデータを
1つのデータベースに集約
為替予約
締結明細
UFJ銀行の
外為取引
システム
FXMASTER
汎用版
【報告書作成機能】
為替予約取引一覧
通貨オプション一覧等
【分析機能】
シナリオ分析
ポジション管理等
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事業展開支援
お客さまの海外進出サポートに対する取り組み
UFJ 銀行は、お客さまの海外マーケットへの進出や海外での営業活動を、支店・現地法人に加え、
地場銀行との提携を通じて支援しています。特に、UFJ 銀行の主なお客さまである中堅・中小企
業の進出が増加しているアジア地域でのサービスの充実を図っています。アジア地域のなかで
も高い成長が見込まれる中国への進出支援では、中国本土の 5 支店(北京、大連、天津、上海、
深
)、1 駐在員事務所(広州)の充実した現地ネットワークを活用し、さらに東京・大阪・名古
屋に常駐する中国進出支援室のスタッフが、お客さまのさまざまなニーズにきめ細かく対応し
ています。現地の支店では、外貨建ての預金・貸出・決済・為替業務と人民元両替業務のほか、
お客さまの資金効率向上に役立つグローバル CMS を提供しています。グローバル CMS について
は、中国の現地スタッフの方々にも利用しやすいように、中国語版もご用意しています。また、
上海支店、深
支店、天津支店では、人民元建て預金・貸出・為替業務も行っています。
また、インドネシアでは、インドネシア UFJ 銀行が、ジャカルタ地区に進出している邦銀では
最大の店舗網(ジャカルタ本店、スラバヤ支店ほか 4 出張所)を通じて預金、貸出、保証、為替、
デリバティブ取引など幅広い進出支援サービスを提供しています。
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北京支店
ソウル支店
中国銀行
中国農業銀行
中国工商銀行
中国建設銀行
招商銀行
交通銀行
大連支店
天津支店
上海支店
広州駐在員事務所
台北支店
深 支店
香港支店
ニューデリー支店
リサール商業銀行
メトロバンク
ホーチミン駐在員事務所
ユナイテッド・オーバーシーズ・バンク
ラブアン支店
ヤンゴン駐在員事務所
バンコック支店
バンコックUFJリミテッド
サイアム商業銀行
バンコック銀行
クアラルンプール出張所
ブミプトラ・コマース・バンク
インドネシアUFJ銀行
ピーティー・UFJ・ブリ・ファイナンス
シンガポール支店
※青字は出資先または提携先です。
M&A への取り組み
近年、事業再構築や新規分野への進出に伴う買収、売却、提携などのニーズが、大企業はもち
ろん、中堅・中小企業の間でも高まっています。UFJ 銀行では、こうしたニーズに対して、UFJ
つばさ証券とともに積極的にお応えしています。UFJ つばさ証券では、東京・名古屋・大阪に
M&A 専門担当部を設置し、お客さまのニーズに対する最適な解決策・手法の提示、M&A の戦略
立案から買い手・売り手へのアプローチ、条件交渉、契約交渉、クロージングにいたるまでのア
ドバイザリーサービスを提供しています。また、TOB(公開買付)や上場企業の会社分割などを
サポートする「開発・支援チーム」、企業価値評価をする「バリュエーションチーム」、お客さまの
事業再生をお手伝いする「再生支援チーム」を設け、お客さまのニーズにきめ細かく対応する
態勢を整えています。
成長企業の支援に向けた取り組み
UFJ グループの前身である三和銀行・東海銀行は、1983 年に財団法人三和ベンチャー育成基金
(現 UFJ ベンチャー育成基金)、1999 年に東海ニューフロンティア企業育成基金(現 UFJ ニュー
フロンティア企業育成基金)を設置するなど、従来からさまざまな形で有望なベンチャー企業・
事業の発掘と支援・育成を行ってきました。このような実績をもとに、UFJ 銀行のスタートと
同時に成長企業支援室を設置し、株式上場をめざすなど成長の見込まれる企業に対して、成長
段階に応じたソリューションを提供しています。また、総合金融グループとして、UFJ 銀行、UFJ
信託銀行、UFJ キャピタル、UFJ つばさ証券、UFJ つばさハンズオンキャピタルなどのグループ
会社が連携し、ベンチャーキャピタル投資、株式上場のアドバイス業務、それに続く株式上場、
証券代行など、専門性を必要とする一連の金融サービスを提供しているほか、グループ共催の
「新規株式公開(I PO)セミナー」なども実施しています。
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バランスシートマネジメント
近年、時価会計の導入に伴い、バランスシートのスリム化をはじめとするバランスシートマネジ
メントニーズが高まっています。UFJ グループでは、資産・負債の流動化、保有資産の有効活用
や売却のお手伝いを通じて、お客さまのバランスシートマネジメントをサポートしていき
ます。
資産流動化業務への取り組み
UFJ グループでは、主に売掛債権や手形債権などの金銭債権を対象に、お客さまの資産流動化
ニーズにお応えしています。
UFJ 銀行では、アセットバックコマーシャルペーパー(ABCP)プログラムやアセットバック
ローン(ABL)プログラムを通じて、お客さまの債権を特別目的会社(SPC)が買い取るサービスを
提供しています。お客さまにとっては、財務指標の改善のほか、資金調達手段の多様化・調達
コストの削減などのメリットがあります。
ABCP 概念図
UFJ銀行
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信用補完・流動性補完
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お客さま
CP発行
譲渡代金
投資家
特別目的会社
(SPC)
CP代金
売掛債権
譲渡
お客さまの
納入先
UFJ つばさ証券では、リース債権・クレジット債権を対象としたアセットバック証券(ABS)、住宅
ローン債権を対象としたモーゲージバック証券(MBS)などの資産担保証券の組成および販売を
行っています。
また、UFJ 信託銀行では、信託機能を活用した資産流動化を手がけています。例えばお客さまが
金銭債権を信託銀行に譲渡し、その債権を裏付けとした受益権を信託銀行が投資家に販売する
一括支払信託
ことで、お客さまの資産流動化をお手伝いしています。信託機能を活用した流動化では、
「一括
多数の納入企業(委託者)が特定の
支払信託」など多数の品揃えがあり、お客さまのニーズに合わせたアレンジが可能です。
優良企業に対して保有する売掛金を、
信託銀行(受託者)に対して一括して
信託譲渡する流動化手法のことです。
不動産関連業務への取り組み
納入先は代金決済事務のコスト削減
UFJ 信託銀行では、バランスシートを拡大することなく新たな店舗開発や収益不動産投資を行い
が、納入企業は資金調達の多様化
および調達コストの削減が可能に
なります。
たいといったニーズに対し、不動産の証券化を提案しています。また、保有物件についても
不動産の証券化を用いれば、単純売却では買い手が見つかりにくい大型物件の処分や個別売却
では手間のかかる複数物件の一括処分が可能なほか、バランスシートのスリム化による財務
体質の改善ができるといったメリットがあります。証券化の際には、お客さまが物件を継続して
使用したり、物件に買い戻し特約を付けることも可能です。
さらに、保有不動産の売却や、不動産の購入・賃貸借の仲介を行うとともに、不動産鑑定士
(同士補)による鑑定評価、遊休地の有効利用などの不動産コンサルティング業務にも積極的に
取り組んでいます。
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不動産ニーズ概念図
お客さまのニーズ
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● 財務内容・保有資産の
バランスシートの改善
借入金の圧縮と金利負担の軽減
拠点の集中による経営の効率化
新規事業の立上げ
本業以外の安定収益の獲得
遊休資産の資金化
財務内容の分析
状況等を調査分析
保有資産の分析
・バランスシート分析
・今後の収益見通し分析など
● お客さまのニーズ・財務内容・
・保有資産の時価及び処分の難易度の把握
・保有資産の最有効使用分析など
提案メニュー
保有資産・分析を踏まえて
最適な手法を提案 ・保有不動産の有効活用
・保有不動産の売却
・セールアンドリースバックの活用
・不動産の証券化 ・資産の交換
・買い換え・投資不動産の購入
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信託関連ビジネス
資産管理(カストディ)への取り組み
お客さまの有価証券の運用・管理・活用といったニーズに対しては、UFJ 信託銀行が資産管理
サービスを提供しています。お客さまは、有価証券管理事務の省力化を図ることが可能なほか、
時価会計や証券決済制度改革への対応も容易になります。有価証券の運用に際しては、UFJ 信託
銀行が、証券投資信託委託会社の運用指図に基づいて信託財産の運用・管理を行う「証券投資信
託」、お客さままたはお客さまの代理人である運用機関の運用指図に基づいて信託財産の運用・
管理を行う「特定金銭信託」
「特定金外信託」、お客さまが保有する有価証券の貸付運用・管理を
行う「運用有価証券信託」などのサービスを提供しています。なかでも証券投資信託は業界トッ
プの実績をあげています。また、日本マスタートラスト信託銀行を活用し、証券決済制度改革や
日本版マスタートラスト業務への対応も進めています。
日本マスタートラスト信託銀行
(2003 年 3 月 31 日現在)
本社:
東京都港区浜松町 2-11-3
資本金:
100 億円
株主構成:
UFJ 信託銀行、三菱信託銀行、日本生命保険 各 29%、明治生命保険 10%、
ドイツ銀行 3%
事業内容:
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有価証券管理業務、
「日本版マスタートラスト」業務、確定拠出年金制度における
資産管理機関業務
証券代行への取り組み
証券代行業務とは、株式の名義書換、配当金支払い、株主名簿の管理など、株式に関する事務を
株式の発行会社に代わって行う業務です。未公開会社のお客さまには、株式公開のための事務
証券代行委託会社数
(単位:社)
(単位:百万人)
手続きなどのアドバイスを行い、幹事証券会社や監査法人とともに株式公開をサポートします。
2,000
14
1,500
10.5
ターネットで提供するサービスなど、法制度や環境の変化に応じた新サービスを他社に先駆けて
1,000
7
提供しています。業界のパイオニアとしてのブランド力、きめ細かいコンサルティング、東京・
500
3.5
大阪・名古屋の 3 拠点体制による充実したサービス網および新サービス提供への取り組みは高く
0
0
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02/9
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受託社数(公開会社)
受託社数(その他)
管理株主数
UFJ 信託銀行は、株主総会 IT 化への対応や外国人株主向けに日本企業の総会関連情報をイン
評価されており、2003 年 3 月末時点での受託社数は 1,871 社と業界トップを維持しています。
企業年金への取り組み
UFJ 信託銀行は、運用・管理面を含めたお客さまの年金制度運営をサポートしています。具体的
には、確定給付年金(「厚生年金基金信託」
「適格退職年金信託」
「確定給付企業年金信託」)および
確定拠出年金(企業型)を取り扱っており、退職金制度・年金制度の設計に関するアドバイスから
制度の管理・運営まで、企業年金制度全般にわたるサービスを提供しています。さらに、近年増
加している企業年金制度の見直しに関するお客さまのニーズにお応えするため、各種セミナー
の開催、
「UFJ 年金ニュース」の発行などによる情報提供に努めているほか、年金制度設計および
年金資産運用に関するコンサルティング業務にも力を入れて取り組んでいます。
リース・ファクタリング
リース・ファクタリングへの取り組み
リースの導入により、機械設備の陳腐化リスクや購入手続きの回避が可能なほか、会計上の
メリットを享受することもできます。
UFJ グループでは、
「セントラルリース」
「UFJ ビジネスファイナンス(2002 年 7 月に三和ビジネス
クレジットとセントラルファクターの合併により誕生)」、「日本ビジネスリース」の 3 社がリース
機能を提供しています。これまでは、セントラルリースと UFJ ビジネスファイナンスがファイナ
ンスリースを、日本ビジネスリースがベンダーリースを提供していましたが、2004 年の 4 月を
めどに、セントラルリースに UFJ ビジネスファイナンスのリース部門を統合することを検討して
います。新会社では、統合によって拡大した顧客基盤に幅広いリース商品を提供していくことが
可能となります。
ファクタリングの分野では、UFJ ビジネスファイナンスが、さまざまなファクタリング保証サー
ファクタリング(債権買取り)
ビスや UFJ 銀行との共同開発商品など業界トップクラスの品揃えにより、お客さまのニーズに
企業の売掛金等の債権を金融機関が
期限前に買い取り、当該債権者に
信用供与を行うこと。企業の売掛
債権を買取り、売り主に代わって
債権(手形)を回収、買い取った売掛
債権が不渡りになっても売り主に償
還請求しない貸倒リスクを負担する
サービスです。
お応えしています。
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資産運用ニーズへの対応
資産運用ニーズへの対応
年金の運用面では、UFJ 信託銀行および UFJ アセットマネジメントが「受託資産運用」を担い、
企業年金や公的年金の運用を受託しています。投資信託の運用は UFJ パートナーズ投信が行っ
ています。
UFJ 信託銀行では、バランス型アクティブ運用と、バランス型パッシブ運用を中心に行ってい
ます。特に運用対象資産の配分においては、制度面を含めたコンサルティングサービスを提供し
ています。独自に開発したグローバル均衡モデルにより、お客さまのニーズに応じて長期的な
資産配分を決定するとともに、お客さまの許容リスクの範囲内において、短期的な市場予想を
加味した運用を行うことをねらっています。
一方、UFJ アセットマネジメントは株式などへの特化型アクティブ運用を行い、特徴ある運用を
求められるお客さまのご要望にお応えしています。グループの他の運用会社とも連携しながら、
より一層洗練された運用、サービスの提供を行っていきます。2003 年 3 月末では、投資顧問
年金受託残高は国内第 8 位となっています。
また、UFJ パートナーズ投信は、運用資産残高で国内第 5 位の投信会社です。商品ラインアップ
の拡充に向け、株式投信、公社債投信に加え、海外の有力資産運用会社との商品の共同開発にも
取り組んでいます。今後は、UFJ 銀行や UFJ つばさ証券などとの連携を強化することにより、
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商品提供力をさらに強化していきます。
UFJ 信託銀行運用残高
UFJアセットマネジメント運用残高
(単位:兆円)
UFJパートナーズ運用残高
(単位:兆円)
(単位:兆円)
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1.5
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年金信託
企業年金等
株式投信
公的指定単ほか
公的年金
公社債投信ほか
その他
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