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『きまぐれ校長の独り言:Vol.5』(SneakerAge の夏)

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『きまぐれ校長の独り言:Vol.5』(SneakerAge の夏)
その大会の採点は、
「テクニック」が 100 点、
「全体評価」が 100 点の合計 200 点によって
行われます。さらに、「全体評価」は以下のような採点基準が公開されています。
40 点
・チーム全体での表現力、伝達力
・楽曲の理解度(表情、パフォーマンス、振り付け)
応援度
20 点
・応援団の創意・工夫。
・クラブ全体での取組(後輩達がクラブ活動としての目標
となるステージを)
。
総合力
40 点
・
「ステージ+応援団」の総合力(クラブ全体で、観客に
感動を与える)
・各校のマナーエチケット
プレゼンテーション
採点基準を見て、皆さんはこの大会がどのようなものか想像することができますか。
答えは、
『数あるクラブ活動の中から「音楽」を選び、仲間たちと共に音楽を演奏すること
に日々情熱を傾けている「スニーカーエイジ」たち(プログラムより)』が集う軽音楽系クラ
ブコンテストの採点基準なのです。
今月の『きまぐれ校長の独り言』は、8 月 15 日(水)【大会第 6 日目】に行われた『第 33
回 高校・中学校軽音楽系クラブコンテスト We are Sneaker Age 』に出演した泉尾工業高校
の軽音楽部のことを話したいと思います。
松下IMPホールの入口で招待券を出すと、係の女性から「失礼ですが、校長先生でいら
っしゃいますか?」と聞かれました。尐し恥ずかしかった私は、小さな声で、
「はい」と応え
ると、
「本日は、ありがとうございます。いま、会場内は満席ですが、招待席は空いておりま
すので、すぐにお席にご案内させていただきます」と、とても丁寧に告げられました。思わ
ず、
“ご親切に、ありがとうございます。音楽のわからない私にまでそんなに気を遣っていた
だいて。痛み入ります”と心の中でつぶやきながら、いままで経験した軽音のコンサートと
違い、雰囲気が随分と大人だな、と感じました。
続いて、専用の通路を通って最後部から会場に案内された私は、まずホール内の異様な雰
囲気に圧倒されました。今まで感じたことのないその独特のムードは、演奏している生徒で
はなく、客席の生徒たちの一糸乱れぬ組織的な応援風景がもたらすものでした。曲に合わせ
て会場のあちこちで色とりどりのボンボンや手作りのうちわが揺れている。その光景は、ま
るで甲子園のアルプススタンドにいるかのような錯覚を覚え、そしてその応援団は自校だけ
ではなく、どの出場校にも精一杯にエールを送っていました。
なかでも印象的だったのは、私の席のすぐ前にいた約 50 人ばかりの黄色のTシャツと白い
手袋をはめた男子生徒でした。この集団は、司会者がバンド紹介の最後に言う「ガンバレ~」
の言葉に、両手をかざして「ガンバレ」と声援を送り、曲が始まると黄色の身体と真っ白な
手を使って演奏を盛り上げ、演奏が終わればすべてのバンドに「よかったよ」と言わんばか
りの祝福の拍手を送っていました。それは、まるで一昔前のキャンディーズの親衛隊のよう
でもありました(ちょっと古すぎますか?)。
圧巻だったのは、自分たちの学校が出演した時でした。どこに隠していたのだろうと疑う
ほど、ハート型の光るプレートや新体操で使うようなリボン、カラフルなボンボンなど新た
な応援グッズを持ち出し、見事なパフォーマンスを見せてくれました。その姿が、可笑しく
も微笑ましくもあり、そして“ここまで完成された動きをするためにどれだけ練習したのだ
ろう”と感動させられました。
さて、演奏も後半に入りました。いよいよ、エントリーナンバー13 番、泉尾工業高校軽音
楽部の登場です。私の前の白手袋も応援してくれています。
最初は、我校が選んだ課題曲の『約束のマーチ』です。この曲では、ギターもドラムも使
わずに、ハンドベルだけを使って男女のボーカルが熱唱します。特に、女性ボーカルは声量
のあるとても素敵な歌声で、よく見るとそれは私に招待券をくれた部長でした。アカペラで
歌う二人の歌は、泉尾工業の関係者だからではなく、間違いなく会場のすべての観客を魅了
したと思います。
続いて演奏した自由曲は、サザンの『勝手にシンドバッド』でした。
“おいおい、なんて懐
かし曲を演奏してくれるんだ”と思っていると、制服から実習服に着替えた生徒たちが、サ
ックスやトランペットも加えたエネルギッシュなパフォーマンスを見せてくれました。ステ
ージだけではなく、客席も巻き込んだ演奏は、課題曲とは大きく趣を変え、これも素晴らし
いものでした(但し、変則的な演奏に白手袋の応援は尐し戸惑っていたようでしたが)。
演奏が終わり、インタビューを受けた生徒は、先輩への感謝、僅か4人しかいない応援団
への感謝、先生・保護者への感謝を述べ、
「何より会場のみんなと楽しめた満足感で一杯です」
と締めくくりました。気がつくと、審査員席の近くにいた私は「泉尾工業、良かった」と大
きな声でアピールしていました。
軽音楽部というと、
「チャラチャラして」といまだに眉をひそめる方もおられると思います。
しかし、本校の軽音楽部は、いやいや『スニーカーエイジ』に出場する多くの軽音楽部は、
そうではありません。彼らは、音楽に真摯に取り組み、部全体でこの大会に参加するための
努力を続けています。そして、その姿勢は、他のどの部にも負けない魅力的な高校生を演出
しています。
翌日、軽音楽部は、学校の視聴覚教室でミニライブを行いました。演奏が終わり最後にマ
イクを握った部長は、
「スニーカーではグランプリ大会には進めませんでしたが、これまで本
当にありがとうございました。1・2年生だけになると部員数も尐なくなりますが、今後と
も軽音楽部をよろしくお願いします」と挨拶し、最後の夏を終えました。
この夏、気まぐれ校長は、軽音楽部以外にも硬式野球・軟式野球・自動車部など様々な部
活動の応援に出かけ、多くの感動をもらいました。また、しっかり者の教頭は、時間を作っ
ては、体育館の女子バスケットボール部の指導に当たっていました。それ以外にも、部員の
尐なくなった部は、合同合宿や合同練習に参加するなど、様々な工夫をしながら頑張ってい
ます。また、秋にはボーリング部が大阪代表として国体に出場します。彼らの懸命に練習す
る姿は、周りの人間を幸せな気分にさせ、同時に、生徒自身も勉強だけでは得られない充実
感と生きる力を手に入れます。しかし、その頑張りの一方で、残念ながら泉尾工業高校では
部活動に参加する生徒の数が減尐しています。
“学校が元気になり、泉尾工業高校を活性化するために、部活動を盛んにしなければ”と
強く決意した夏が、まもなく終わろうとしています。
【追記】前月号 Vol.4 「鈴鹿の熱い夏!」でご紹介した泉尾工業高校自動車部の
“Solar Car Race Suzuka 2012”は、無事に完走し、エンジョイⅠクラス
第5位(大阪の工業高・工科高ではトップ)の好成績を上げました。
ご声援、ありがとうございました。
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