「紙風船のように」~ 何度でも

PTS だより(Parent-Teacher-Student)
祝
校長室から
第 34 号
「紙風船のように」~
カープ V7
[平成 28 年9月 12 日]
何度でも
こころざし
志 をもつこと。そして,それをもち続けること。
夢や願いごとについて考える時,私はいつも思い浮かべるものがあります。
「紙風船」とい
う短い詩です。現在も小学5年生の国語の教科書などで取り上げられているので,皆さんの
中にも覚えている人も多いのではないかと思います。
「紙風船」
落ちて来たら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
この詩を書いた黒田三郎(1919~1980)という人は呉市出身で,父親は呉海兵団の副
団長を務めていたということなので,もしかしてこの呉宮原高校の下の辺りに住んでいたの
わ
かもしれません。そう思うと,この詩に対してどこかしら親近感も湧いてくるものです。
私がこの詩を知ったのは大学生の頃で,この詩をもと
にした歌があったからです。「赤い鳥」という5人グル
ープの「紙風船」という歌で,彼らは合唱曲で有名な「翼
をください」を歌っていたグループでもあります。
落ちて来るもの ――― それは紙風船と願いごと。
その両方とも壊れ易く,高みにずっと居続けることはな
く,ゆっくりと,自然にゆっくりと落ちて来る。願いごとは,それほど簡単には叶わないも
の。だから落ちて来ても,諦めず何度でも打ち上げるもの。
夢は,
「A・Y・A」
(あせらず,やすまず,あきらめず)の気持ちで,紙風船のように何度
でも打ち上げよう。 「継続は力なり。」
25 年ぶりのカープ優勝,おめでとう。