氏 名 派 遣 先 伊藤優花 フランス ID No. F-3 スポンサーLC 期 間 尾張旭ライオンズクラブ 2012/8/6~8/24 私は今回、フランスの Coulon(クロン)という町に 3 週間派遣させて頂きました。パリから 420km、車で約 5 時 間のところにあります。小さな町ですが、ポワトゥー・シャラント地方に広がる緑の湿地帯(「緑のヴェニス」という 愛称を持つ)の中心地で、多くの自然に囲まれた素敵な田舎町です。 私は、大学でフランス語を専攻しており、2 年前に 1 ヶ月間 Toulouse(ト ゥールーズ)に留学をしたこともあります。しかし、前回の留学では大学 から 20 人程一緒に行ったので、あまりフランス語を話すことはありませ んでした。今回の留学は、私にとって挑戦であり、正直出発前は期待よ りも不安でいっぱいでした。ホストファミリーも、その友人も英語が全く話 せなかったので、最初はコミュニケーションがうまくとれませんでした。し (お世話になったホストファミリー) かし、一生懸命理解しようとしてくれている彼らの姿を見て、「文法が間 違っててもいいから、とにかく話そう!」と思い、知っている単語を並べて話すようになりました。日々ボキャブラ リーが増えていき、他愛のない話だけでなく将来の話もするようになりました。 私の卒業論文のテーマが「フランスの結婚について」と話すと、週末に 2 つの結婚式に参加させてくださいまし た。フランスの結婚式は、市役所で市長が執り行います。私のホストファザーは市長さんだったので、特別に参 加することができ、フランスの結婚を身近で感じることができました。孫の洗礼式にも参加しました。私は、フラ ンスが大好きで、ホストファミリーが大好きなので、その家族が大切にしている宗教をもっと知る必要があると 強く感じました。 近くに別荘があり、3 週間のほとんどをそこで過ごしました。乗馬、サイクリング、ウォーキング、ボート、古城 でピクニックをするなど本当に多くの経験をし、有意義な時間を過ごすことができました。日本食を紹介するた めに、和風カレーと味噌汁を作り、とても好評でした。また、けん玉、紙風船、折り紙など日本のおもちゃで子供 たちと楽しく遊びました。 21 日には送別会を開いて頂き、ホストファミリーとその家族、友人、そ して 5 つのライオンズクラブの方が来てくださり、私のために 60 人もの方 が集まってくださいました。昼食後、お世話になった皆様に感謝の気持 ちを伝えるべくスピーチをさせて頂きました。私のつたないフランス語が 伝わったこと、私のために泣いてくださった方がいたこと、大変嬉しく感 じました。 23 日の朝に帰国することになっていたので、前日にパリ観光をしまし (フランス 5 クラブの皆さんと) た。最後の晩餐は、有名なフランス映画『Garçon!』の撮影地として知られている Brasserie LIPP に連れて行って くださいました。偶然、隣の席の女性が一人旅をしている日本人の方でした。ホストファミリーとその女性の通訳 をしながら、4 人で楽しい時間を過ごすことができました。その瞬間、短い時間の中でも語学力が格段に上がっ ていることを実感しました。 この 3 週間、本当に多くの出会いがあり別れがありました。別れはとても辛く、涙を流したこともありました。今 回、派遣して頂けた事で視野を広げることが出来、改めてこれからの人生について考えさせられました。また、 日本について理解を深める必要があることを強く感じました。今冬には、派遣先で出来た友人が日本に来ます。 来年には、もう一度ホストファミリーに会いに行きたいと考えています。今回限りではなく、これから先もこの素 敵な出会いを大切にしたいです。 最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださったライオンズクラブの皆様、両親に大変感謝しています。 ありがとうございました。
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