' Title Author(s) Citation Issue Date URL ' 乳牛への施灸が卵巣機能に及ぼす影響 塚田, 朱香, 堀江, このみ 平成23年度帯広畜産大学特別研究報告(26): 25-28 2012-03-19 http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3153 Rights 帯広畜産大学学術情報リポジトリOAK:Obihiro university Archives of Knowledge 乳牛への施灸が卵巣機能に及ぼす影響 塚田朱香, l 研究背景・目的 乳牛の良好な繁殖サイク jレを営むことは酪農経営に直 接関わる重要な事柄であるが、近年、現場では卵胞嚢腫 や卵巣静止など様々な問題により繁殖管理が難しくなっ ている。 お灸とは、ツボ(経穴)と呼ばれる特定の部位に温熱刺 激を与えることにより生理状態を変化させ疾病を治療す るもので、中国医学、モンゴノレ医学、チベット医学など で行われる伝統的な代替医療、民間療法である。お灸は 動物にも用いられており、牛のほかにも馬、豚、 1 苗や犬 など様々な動物種で実施されている。お灸で用いられる もぐさとは、ヨモギの葉を加工して、葉の裏の繊毛のみ を集めたものである。 堀江このみ ( 2 )対象牛 実験 lおよび 2ともに、帯広畜産大学畜産フィーノレド科 学センター内の実験用乾乳牛 3頭を用い、それぞれ別の 性周期を施灸群と対照群に使用した。 ( 3 ) ツボ ツポは複数の組み合わせにより効果を発揮するといわ れている 3- s)。本研究では発情誘起に効果のあるツポの ) 組み合わせ(9か所)に施灸した(図 2。 ( 4 ) 施灸に際し使用した器具・設備 a ) もぐさ 0 0 0円/ k g,温灸用もぐ 本研究では、市販のもぐさ(約 3 これまで牛の畜産現場において、もぐさを用いたお灸 が発情誘起などの効用を持つことが知られている 1,2)。 さ,株式会社サンポー〕を使用した。使用量は、ツボ l か所につき約 2.5gとし、その大きさはピンポン玉大を目 もしそれが事実であるならば、お灸を据えたとき卵巣に 安とした。 何らかの効果が表れると予想される。そこで本研究では、 お灸が牛の繁殖にもたらす効用に着目し、お灸を据える ことによる牛の卵巣機能の生理的変化について調べた。 b ) 味噌 本研究では火傷防止のため、もぐさと体の聞に味噌を 挟むことで熱を和らげ不快な熱さ、あるいは強すぎる熱 もぐさの熱を和らげるとともに、もぐさが落下しない ように接着させることを目的にもぐさと牛体の聞に味噌 を設置した。市販の味噌を用い、ツボ lか所につき大さ を防く間接灸法という方式を用いた。 じ約 I杯半を直径 4師、厚さ 1c mの円柱型に成形して使 用した。 1 1 . 調査方法 (1)実験について ( 5 ) 施灸手順 施灸が黄体への血流と黄体ホノレモン分泌に及ぽす影響 (実験 1) と 、 P G F,α投与による黄体退行処置への反応性 に及ぼす影響(実験 2)を調べた。実験の流れを図 lに示 熱の伝導効率を高め、さらに被毛への火の燃え移りを 防ぐために各ツボとその周辺の毛を刈った。牛が動くこ とによりもぐさが落下することのないように、牛を枠場 lt : ニ ロ に入れ頭部と尾を保定した。成形した味噌を 9か所のツ 実験 I 施灸が黄体ホルモン分泌に及ぼす影響 2日目 ※1 ※1 ※1 ※1 業 1 ※l 5日目 ※l ※1 ※l ※l 黄体血流測定の測定 採血 その他調査項目 ※ 1 採 1※1 ※ l※1 黄体血流測定 帯畜大別科研報, N n 2 6,2 0 1 2 25
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