う た 風 と 木 の 詩 ∼いまをみつめて∼ 社 会 福 祉 法 人 砂 町 友 愛 園 砂町友愛園養護部 園長 山本桂司 〒198-0172 東京都青梅市沢井 1-506 ☎0428-78-8388 fax0428-78-9104 http://www.sunamachi.or.jp/ 2008 年 春号 今回、 「ムカシのこと」を紹介して欲しいと言われましたので、砂町友愛園のこれまでを私の思い出と共に 紹介してみようと思います。 砂町友愛園は 1930 年に関東大震災後、井上酉之進によって救済活動が始められました。1933 年に江東区北 砂町に後援者によって礼拝堂が与えられ、託児部・児童部・相談部が移転しました。1946 年には、空襲によ って託児所などが全焼し、青梅市沢井に退避し、そこで戦災で親を失った子ども達の養育を依頼され、養育活 動を開始しました。1949 年には、都の認可を受け、現在の場所に寮舎を建て、今の場所での砂町友愛園が始 まりました。1966 年には寮舎の老朽化のために、鉄筋3階建てに改築し、現在の砂町友愛園に至っています。 私がこの地を初めて訪ねましたのは、保育部に在職していたときで、1953 年の保育部が再開した夏休みの 折でした。それ以来、保育部・養護部の職員の方々や子ども達と共に、ハイキング・千葉の海・富士登山にも 参加しました。また、保育部の年長児と母屋にて 2 泊 3 日のお泊りをさせていただき、自然の中での生活に子 ども達は大満足しておりました。 その後、私は幼稚園等で働いておりましたが、1967 年に保育部より「職員が足りないので行って!!」との電 話が入り、突然のことでしたが、その気になってスーツケースを持ち、軍畑駅から歩いたことを思い出します。 その後、1986 年に園長に就任させていただきました。 砂町友愛園の周りは今でも緑豊かですが、当時はタヌキ・キツネ・大型の蛙・蛇などによく出会いました。 園内でも、夜寝静まった室内を見回っていた職員が「キャア!!」と叫び声をあげたので、飛び出していったら、 そこに蛇がいて、慌てて外に出しました。ところが、翌朝一人の男の子が「引き出しにしまっておいたのに∼」 と困惑した表情で申し出てきたということもありました。それほどの大物でなくても、夜半、机の下や部屋の 片隅からガサゴソと聞こえる音が不気味だったことを良く覚えています。春や秋には、道路の両端に可憐な花 を見つけ、子ども達と名前を調べるために植物図鑑を持って出かけたことも懐かしく思い出します。 家庭復帰を果たした男の子が家出をして、大急ぎで迎えに行ったこともあり、いつも何事も問題なくという わけにはいきませんでしたが、皆様のお力添えによって、何とかやっていくことが出来たのだと思います。 現在、砂町友愛園は山本園長のもと、寮舎の改築やグループホームの開設など新たな歩みを進めています。 これからも砂町友愛園に暖かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 社会福祉法人砂町友愛園 理事長 矢島績子 お正月:20.1.1∼2 ケーブルカーに 乗って 御岳山初詣に 行きました! 感謝祭:19.11.24 山道を歩いて 毎年恒例 神社へ・・・ おもちつき!! 神社でのお参り、 みんなでついて・・・ ほ∼ら! ご利益はあるかな? 凧揚げにも行きました☆ おいしそう☆ 門出会:20.3.8 クリスマス祝会:19.12.23 今年は 5 人の お友だちが 毎年たくさんの方が 巣立って お見えになる 行きました☆ クリスマス会。 それぞれの道で 頑張れ!! 今年もお友だちや 地区祭礼:20.4.13 地域の方などとの交流が お神輿! もてました。 わっしょい!! サンタは園内のお楽しみ会 祭りだ! での職員の扮装です☆ わっしょい!! みんなでねり歩き∼∼ 前号でお知らせした 4 つ目のグルーホームの、開設後の様子を聞いてみました・・・ ・・・職員、子ども、それぞれが思う事・・・ 「今日の夕飯何?」「何か手伝うことある?」「うわ∼、おいしそう!」等々… 転校先への初登校の日、不安から泣き出してしまう子や初めてのバス通学となり、移動前から毎日寝言のよう に不安を訴えていた子、今ではそれが嘘のように、このようなごく当たり前でどこにでもある家庭の日常の風景 が少しずつ見られるようになりました。 青梅の西に位置する本園から車で東へ 20 分ほど移動した、青梅で言うと ちょっと 都会に昨年 12 月に開設 したグループホーム 司 ができてから早くも半年が経とうとしています。本園と比べ、外を眺めても建物しか 見えない住宅地で、緑は少なく四季の変化を目で感じる事はなかなかできませんが、目の前にはスーパーがあり、 学区内の小中学校へは徒歩 5 分、公園やビデオショップ、100 円ショップなど、好立地の環境の中で小学生 3 名、 中学生 1 名、高校生 2 名の計 6 人の女の子たちがのびのびと生活をしています。 開設当初は、 「まずは生活に慣れる」ということを目標に、子ども達には無理なく生活を送れるようにと考え、 それぞれの課題や手伝い、ルールや規則といったものは求めず、自発的な行動を出来る限り尊重し、生活の安定 と安心で安全な環境作り、担当職員との信頼関係が築けるよう配慮しました。しかし、こちらの心配をよそにい ち早く生活に慣れ、日々たくましく成長していく子ども達に驚かされ、職員のほうが慣れるのに時間がかかって しまったのではないか?と思うほどでした。整理整頓が苦手だった子が、GH に来てきれいに片付けられるよう になりました。口数が少なく積極的に自分から関わろうとしなかった子が、表情がとても明るくなり、友だちも たくさん出来、外出することが増えました。移動を機にアルバイトを始めた子が、自分の将来を考えるようにな りました。その他、数えきれないくらいあるのですが、特に目立ったのは、 「社会性」が身についたということ。 社会性を育むというのは砂町友愛園におけるグループホームの目的でもあり、実際にどのグループホームでもそ の効果は立証済みではあるのですが、改めて実感させられたことでした。やはりグループホーム独自がもたらす 環境、 「一軒家(普通の家庭と同じような環境)に住んでいる」ということを、子ども達自身が実感して生活し ているのといないのとでは、違いが出てくるのではないでしょうか。施設で生活している子の中には、自分が「施 設」で生活していることに抵抗を感じている子も少なくはありません。そういった意味でも普通の家庭のような 環境で生活できる事は、子ども達の心理面にも少なからず影響してくるのではないかと思います。例えば、友だ ちと遊びに行ったり、連れて来たり、近所の方とあいさつをする、話しかけられる、職員の食材の買い物に付き 合う、買い忘れた食材のお遣いに行く、これらのことは普通の家庭では、ごく当たり前にある日常の風景です。 様々な人との交流、物価の相場、調理される前の食物に対する知識(名前、色、形など)、調理されていく過程 など、社会に出て実際に必要となる、役に立つことばかりです。このような経験なしに子ども達の「自立」とい うのは、考えられないのではないでしょうか。また、私たちの子ども達への支援は、意図的に出来るようになる ことを求めてしまいがちですが、こういったことを自然に経験し身につけていけることを見守り、時には手を添 えながら導くことが本当の支援なのだと思います。したがって子ども一人ひとりの成長に合った経験の場と質を 見極め、どうやって提供していくかが私たち職員に課せられた重要な役割なのだと感じるとともに、子ども達の 自立を支援するという、やりがいとその責任の重さを感じています。 最後になりましたが、開設してまだ半年。これまで近隣の方々や学校の先生方、その他たくさんの方々の温か いご支援で支えられてきました。しかし、地域の方々の認知、理解はまだ十分とは言えません。グループホーム が今後とも継続し、子ども達が心身ともに健康に成長していけるためには、地域の方々のご理解と支えなしでは 考えられません。自治会活動や子ども会活動などの地域活動に積極的に参加し、グループホームと子ども達がい ち早く地域に溶け込んでいけるように、職員一同努力していきたいと思います。 グループホーム司 担当 小野寺 健 グループホーム司に来て・・・ 私はこのグループホームに司に来て、生活が大きく変わりました。前までは、勉強と部活の両立で したが、今はそれに『バイト』が加わりました。正直、3 つも両立出来るのかな?と、最初は不安だらけ でした。 しかし、もうバイトを始めて早 4 ヶ月!! バイト先の人は、若い人が多くてすごく良い人たちに恵 まれ、楽しく続けられています。色々な人と接することが出来るバイトは、 とても良い社会経験だな と思いました。 私はあと数か月で卒業、卒園です。園での生活、高校三年間、バイト先で学んだことを忘れず、社会人 になっても頑張っていきたいです。残りわずかな時間を、全力で後悔しないように暮らしていき たいです !! おわり。 高 3 O.R 畑作業:秋∼早春 ボランティアさんと 苗を植え・・・ 4 月より砂町友愛園の職員として、働かせて 頂いています宇野と申します。今までは保育所 で働いていましたので、その経験を生かしつつ また、先輩職員方の良い所を真似しながら、子 ども達と一緒に成長していき たいと思います。子ども 達が安心して過ごせる温 かい環境を作れるように 頑張ります。どうぞ宜しく お願い致します。 ホラ☆こ∼んなりっぱなブロッコリーができました! 宇野祐介 ●寄付(招待含)者紹介(敬称略、順不同)● 相澤みどり・あおうめ会・㈱朝日管財・小野寺洋治・アミド カワジャ イムラン・今津まさみ・小山製菓 ㈱エヌ・ピー・エフ・ドールバナナ・菅野泰子・牛尾章・木下大サーカス立川公演事務局・清田美智子・遊輪館 黒岩泰子・㈱甲州屋・肥塚貞夫・徳善玲子・原春夫・国際ソロプチミスト青梅・沢井一丁目六組・馬場誠 ゴールドマンサックス証券・㈱三興平版・高橋英吉・㈱ジャニーズ事務所・㈱新日本石油・㈱プレナス ㈱ソルスポーツマネージメント・長井喜代子・第二あけぼの幼稚園・日本鏡餅組合・東京善意銀行・㈱紅梅苑 社団法人東京馬主協会福祉事務局・Lt Col Thomas・西川泰明・野崎君子・福島屋酒店・明治神宮崇敬会 ㈱ビクターエンターテイメント・重田産業㈱・財団法人報知社会福祉事業団・宮本十四夫・㈱トルネ 毎日新聞東京社会事業団・ヤクルト球団販売促進部・㈱モマインターナショナル・森下和仁・㈱ユニクロ ㈱モンテ物産・㈱USEN・吉崎商店・吉野恵子・読売ハートフルシート事務局・㈱想進 竹谷江満 ・㈱アントステラクッキー営業部 ●ありがとうございました● フレンドホーム ・週末や、長期の休みの時に家に帰るのが困難な子どもと、 ご自宅で一緒に過ごしてくださる方(パンフレットあり) ボランティア ・子どもに勉強を教えてくださる方 (本園、グループホーム共に) ・一緒に遊んでくださる方 ・行事のお手伝いをしてくださる方等 バザー品 ・古着や電化製品以外でバザーに出して差し支えのない物 電話での連絡、お待ちしています。 園庭の桜に 鯉のぼり・・・ 今年も子どもたちの 健やかな成長を願うべく 春の園庭で気持ちよさそ うに泳いでいました。 クマも出る裏山ですが さすがに 金太郎 は 見たことない・・・ ‼‼ R
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