2015年9月ワークキャンプ報告書

2015 年夏マニプールコロニー
協働型ワークキャンプ活動報告書
NPO インドワークキャンプ団体 namaste!
[日付を選択]
2015 年夏
マニプールコロニーワークキャンプ活動報告 書
目次
ワークキャンプ概要 ...................................................................................................................... 2
キャンパー紹介 ............................................................................................................................. 2
マニプールコロニーについて ........................................................................................................ 3
第二回協働型ワークキャンプを開催するにあたって ................................................................... 9
3.今回のワークキャンプテーマ ........................................................................................... 12
クリーンプロジェクト活動内容 .................................................................................................. 13
ヒアリング PJ .............................................................................................................................. 27
独居老人パーティ ........................................................................................................................ 42
ベンガル語講座プロジェクト ...................................................................................................... 45
フェアウェル(クロージングセレモニー)PJ ............................................................................ 47
映像 PJ ......................................................................................................................................... 49
キッチン PJ ................................................................................................................................. 50
ビシュナプールコロニー訪問中止になった経緯 ..................................................................... 53
2015年度夏インドワークキャンプ安全対策報告 ................................................................. 60
会計報告 ...................................................................................................................................... 67
感想文 ................................................................... エラー! ブックマークが定義されていません。
1
[日付を選択]
ワークキャンプ概要
活動名
2015 年夏マニプールハンセン病コロニー協働型ワークキャンプ
渡航期間
2015/09/01-2015/09/23
石田(09/05-/09/23)、梶田(09/05-09/31)、岡山(09/01-09/19)
活動開催期間
2015/09/03-2015/09/20
主催団体
インドワークキャンプ団体 namaste!
開催場所
インドウエストベンガル州プルリア地方マニプールハンセン病コロニー
協力者・団体
・笹川記念保健協力財団
主なプロジェクト
クリーンプロジェクト
ヒアリングプロジェクト
・ゴミ収集場所(ゴミ箱)の設置
・日本人キャンパー、ユースキャ
ンパーへのキャンプに関する聞き
取り調査
・ゴミ拾いの習慣化
・村人にゴミ拾いの啓発活動
・ゴミをなくして健康になろう!
パーティの開催
・村長、キャンパー、村人とのゴ
ミ処理についてのミーティング
その他のプロジェクト
・独居老人パーティの開催
・キャンプの日常風景を撮影・映
像制作
・ユースキャンパーによるベンガ
ル語講座
キャンパー紹介
日本人キャンパー(略称:JC)
菰田千賀子(20)
片山雄己(20)
酒井美和(20)
梶田恵理子(26)
ジェネラルリーダー
リスクマネジメント
リーダー
アカウントリーダー
ヒアリングリーダー
エンタメ総リーダー
ゴミ拾い・ホームビ
ジットリーダー
YC 勧誘隊長
ワークリーダー
映像リーダー
ベンガル語講座リー
ダー
草山亮(18)
岡山美由(19)
小川龍太郎(19)
石田瑞季(18)
ライフリーダー
ホームビジット総リ
ーダー
キッチンリーダー
ゴミ拾い総リーダー
じいさんパーティリ
ーダー
鈴木駿汰(19)
梶間ひかり(20)
エンタメリーダー
フェアウェルパーテ
ィリーダー
(エアロビ部門)
ヒアリングリーダー
映像リーダー
ユースキャンパー(略称:YC)
Train Das(21)
Nayan Tanti(21)
Jhantu Sarder(22)
2
[日付を選択]
Biswnar Bauri(23)
Astik(21)
Manojit Roy(18)
Kalipodo singh Sardar(20)
Debjit Mahato(18)
Prashanta Mandi(17)
マニプールコロニーについて
1.基本情報(2010 年 3 月調査)
コロニーの正式名称
Manipur Leprosy Colony
コロニーの住所
Po-Adra, Dist-Purulia,
Pin-723121,WestBengal, India
リーダーの氏名・連絡先
Nabakumardas/09434543344
アクセス
・アドラ駅から西に 0.5km
・アドラバス停留所から西に 0.5km
コロニーの登記の有無
登記済み
コロニーの土地の所有
Manipur Leprosy Rehabilitation Centre 所有
総家族数
総戸数
212
ハンセン病快復者数
人
212
人
457
人
コロニー人口内訳
男性
338
女性
人
317
子供
人
290
総人口
人
995
人
建物・家の状態
泥・土壁(88%)・レンガ(10%)・コンクリート(2%)
建物・家の所有
個人所有
コロニー内の基本設備・施設
水道
7つのハンドパイプ有り。しかし、5つ足りない。水の状態良好。
電気
ある。何人かはお金を払っているが、多くの人は盗んでいる。
道路
ボコボコで舗装されていない。
3
[日付を選択]
学校
小・中学校はコロニー内にあってすべての子供が通っている。
高校は全員通うことができるが、お金の問題で通えない子もいる。
病院
ない。薬や包帯を政府が支給してくれるが十分でない。
医療
コロニーから6km 離れた場所に政府の病院がある。車かオートリクシャーでしか行けな
い。
診察には、貧困層の人々が持つカードをみせれば、無料で治療してくれる。
しかし、これはカゼのような軽い病気に限られており、手術を要する高額医療などはお金が
掛かる。また、後遺症のある人の診察は、医者が怖がったり、気味悪がったりして、ほとん
ど診てもらえないのが現状である。
政府からの支援
子供1人につき1ヶ月/900ルピー支給されるのみ。
ハンセン病快復者へのサポートは一切ない。
民間団体からの支援
Manipur Leprosy Rehabilitation Centre
(この組織にはコロニーのリーダーも在籍している。マニプールにあるすべてのコロニーの
共同自治組織のようなもの。コロニーの人々のお金で成り立つ。)
近隣の人々との関係
隣村の人はよく来るし、良好な関係が築けている。お茶も一緒にしたりする。
しかし、以前はそういう良好な関係ではなかった。数年の間、頑張ってハンセン病が危険な
病気でないことを説明し、納得してもらえるよう働きかけた。
生計
① 物乞い(95人)②家畜(60人)③土方(55人)④農業(26人)
⑤売店(25人)⑥事務職(20人)⑦公務員(15人)⑧失業者(85人)
しかし、職に就いている人も本職だけでは生活ができず、181人が掛け持ちで物乞いをし
ているのが現状である。
宗教
ヒンズー教(大多数)・イスラム教(少数)・キリスト教(少数)
現在、コロニーの人々が必要としているもの
泥・土壁の家がボロボロ。通常3年しか保たず、雨期には崩れる。
2.詳細情報
1.コロニーの歴史
4
[日付を選択]
1931
定着村としてマニプールコロニーが作られた
1979 Manipur Leprosy Rehabilitation Centre(マニプールハンセン病
療養所センター)が設立された。
現在ノバクマール・ダス氏が村長であり、MLRC の事務局長であ
る。
2.MLRC について
村長の Das 氏
設立経緯
昔のマニプールコロニーは他のコロニーと同様、毎日物乞いをし、夜は酒を飲み、賭け事をす
るような自堕落でその日暮らしをする村人ばかりであった。この状態を悲しんだ村氏の昔のリ
ーダーが提案し、MLRC が設立された。
設立当初から市民権、教育、治療、雇用問題などに取り組んできており、自治体を含む様々な
団体などに協力を呼びかけている。
設立当初からの長期的な目標
・ハンセン病患者・快復者・その家族が差別に苦しまず生きていける社会の形成
・子供たちの自立
・社会帰属意識を持ち、社会(人)に貢献(働く)しようとする意識を持つ
そのための計画
・子供たちの教育の充実
・ハンセン病患者・快復者に対するサポート
・親世代の自立支援
・年金ゲット、居住環境(水道、電気、道路、家など)の改善
現在の MLRC について
現在、MLRC は以下のプロジェクトを行っている。
・居住環境の整備
・ハンセン病啓発キャンペーン
・マニプールコロニーや他のコロニーでの教育の重要性についての啓発活動
・hostel(CHILD LINE)
・老人ホーム(Old Age Home)
・図書室 <オフィスの一角にある本棚のこと>
・魚の養殖 <経済自立支援の一環>
→現在コロニーにある池は人工的に作ったものであり、そこで
魚の養殖をしている。
・農業⇒売り上げの一部はセンターに還元される。
・放牧⇒売り上げの一部はセンターに還元される。
・子供の健康診断
5
[日付を選択]
→月に二回、政府系の病院に協力してもらう形で、コロニーに医者が訪問し、ホステルの子供
からコロニーの子供、Old Age Home の老人たちの健康診断を行っている。
3.コロニーの状況
村人の生活
物乞い 物乞いをして生計を立てている者は早朝からコロニーの最寄駅である Adra 駅へ行
き、構内の階段やホームに座って一日中物乞いをする。体調が優れなかったり特に人がいない
場合はコロニーへもどり、その日の物乞いは中止する。2010 年時点のデータでは 250 人以上
が物乞いをしているが、2013 年の渡航ではその数字より下回っているのではないかと思うくら
い物乞いを見かけなかった。
家畜 家畜で生計を立てている者も早朝からヤギや牛を毎日同じ時間に決まっている地点に連
れて行って放牧する。昼間は時々家畜の様子を見に行くくらいで、家事をしている。夕方にな
るとヤギや牛が放牧している場所へ行き、家や家畜小屋に連れて帰る。
日雇労働 土方で生計を立てている者は仕事がある日は現場に行き、仕事がない日は家にいた
りコロニーから出て遊んでいる。契約している土方は少ない。ほとんどが日雇い労働のため自
分で仕事の案件を探すか、人から仕事を紹介してもらうかでお金を稼いでいる。
農業 農業で生計を立てている者は家畜で生計を立てている者と同じような一日で、毎日同じ
時間に畑へ行き、夕方前には家へ帰る。今回の滞在で畑の場所を調べることはできなかった
が、村人曰くコロニー内に畑はあるそうだ。収穫した農作物は村の最寄駅である Adra 駅付近
の市場では売れないので、電車でいくつか先の駅へ行き、売っている。Adra 駅付近で売れない
理由はハンセン病の差別や偏見が未だに残っていて、コロニーで収穫した農作物だとわかると
誰も買ってくれないからである。
売店経営 売店はコロニー内に4つあり、売店はどこも家族経営
で、商品は洗剤やタオルなどの日用品からお菓子までの幅広い種類
があり、売店によって取り扱っている商品も少しずつ違っている。
どこの売店も 13 時頃から 16 時頃まで、21 時頃から 7 時頃までは
店を閉めている。週一回ほどの頻度で Adra 駅付近の市場にて売店
で売るための商品を買って、補充している。
その他 上記以外の者は無職か村外の工務店や修理店、小さな
会社などで働いているようである。事務職、公務員として働い
ている人がいるかは今回の渡航では突き止められなかった。男
が働き女は家事をする家庭が多いが、共働き家庭も少数だが存
在する。
家事を一手に引き受けるお母さ
ん。写真はかまどの燃料を乾燥さ
せているところ。
村の家屋と土地
村長のダス氏宅を中心とし離れるにつれて、レンガとコンクリートで頑丈な家から木の枝とビ
ニールで作られた簡易な家に変化する。村の中心の頑丈な家が建っている辺りはコロニーの土
地だが、簡易な家が建っている場は鉄道会社の土地でコロニーの土地ではないとダス氏は言っ
ている。鉄道会社の土地には Adra 駅付近のホームレスや貧困で住む家のない家族などが勝手
6
[日付を選択]
に移り住んでいる。彼らは 2 年 3 年ほど村の一部と鉄道会社の土地付近に住み、また違う土地
に移り住むようである。
4.施設
チャイルドライン
ダス氏の家はチャイルドラインの事務所にもなっている。チャイルドラインは Adra 駅周辺の
親に捨てられた子ども、ストリートチルドレン、ハンセン病快復者・患者の子ども、諸事情か
ら親が育てられない子どもたちの救出、保護、そのようなことが起こらないように啓発活動な
どを行っている。定期的に Adra 駅付近をパトロールをしている。ダス氏を含めて 5 人のメン
バーで活動している。
児童養護施設(ホステル)
チャイルドラインの取り組みで保護された子ども
や、諸事情から親が育てられなくなった子どもを
収容している。定員は男 100 人、女 50 人。ダス
氏によって選ばれた村人が先生代わりとなり、規
則正しい生活と規律を子どもたちに順守させてい
る。ホステル用の炊事小屋があり、そこで毎食作
られて子どもたち全員に配られる。朝と夜に 2 時
間ずつ学習時間が設けられていて、その時間は外
出禁止で勉強や読書をする。ホステルの子どもと
村の子どもは仲が悪いということはなく、ホステルの子ども村の
子ども関係なく仲良く遊んでいる。
ボーイズホステル
ホステルの一日のスケジュール
年齢幅は5歳~16歳(申請すれば18歳まで)。
ホステルに住んでいる子供もいる。
村内に家はあるが金銭的な状況によって
・【平日】7:00~9:00 自習時間、9:20~朝ご飯、10:00~10:30 登校、15:30~16:50 下校帰宅、
17:00~18:50 自由時間、19:00~21:00 自習時間、21:20~夕ご飯、22:00~就寝。
・【土曜日】7:00~9:00 自習時間、9:20~朝ご飯、10:00~10:30 登校、13:30~14:00 下校帰宅
14:30~16:00 昼寝、16:00~18:50 自由時間、19:00~21:00 自習時間、21:20~夕ご飯、22:00~就寝。
・【日曜祝日】7:00~9:00 自習時間、9:20~朝ご飯、10:00~12:30 掃除洗濯、12:40 昼ご飯、
13:00~15:30 掃除洗濯自習昼寝、15:40~18:50 自由時間、19:00~21:00 自習時間、21:20~夕ご飯、
22:00~就寝。
7
[日付を選択]
※現在は、上記のホステルに加えて、女子と赤ちゃんの為のホステルが完成している。
そこに何人暮らしているかは、政府と調整中の様で定かではない。
老人ホーム(Old Age Home)
塀で囲まれた敷地の中に棟が2つあり、そこには身寄りのない老人たちが収容されている。
老人ホームに特に大きな規則はなく、老人たちは敷地内の草むしりや老人同士で談話などをし
て過ごしている。毎月 3、4 人ずつハンセン病快復者対象の病院でのリハビリのために入院す
る。入院期間は 1 か月ほどで、リハビリが終わり次第村にもどってくる。食事は敷地内にある
炊事小屋で作られて毎食決まった時間に提供される。
5.世代別状況
第1世代
他の世代と比較すると、ハンセン病の快復者が多い世
代であり、また後遺症を抱えている人も多い世代であ
る。
身寄りのない老人は老人ホームで暮らしている。老人
ホームの敷地から出る頻度は少ないが、たまに敷地の
外に出て近隣の同世代の老人と座って談話している。
衣食住が確保されているので物乞いに出かけるところは見たことがない。老人ホームではなく
家族と暮らしていたり夫婦で暮らしている老人は、水を汲むためにハンドポンプのある場所ま
で歩いたり、駅まで物乞いに歩いて行くので運動量は多い。この世代へのハンセン病の差別や
偏見は少なくなってきたとダス氏は言っていた。しかし大きな祭りなどでは、この世代だけ座
る場所を隔離されることがあるという。
第 2 世代
この世代が子どもだった 10 数年前は、マーケットで盗みや喧嘩、よ
くない仕事をしていた。しかしダス氏の長年の取り組みのおかげで
今は職を手に入れ、家族を持っている。この世代は教育に対する関
心が高く、子どもに明るい未来があるように願い、教育の質が高い
私立学校へ通わせている者もいる。自宅学習にも力を入れていて、
毎週決まった曜日に子どもを集めて勉強を教えている者もいる。家
族を持たないで、稼いだお金は自分の好きなように使う者もいる。
村の行事やインフラ整備なども積極的に参加していて、自分たちの
村を良くしたいという者が多い。
第 3 世代
「お母さんのお手伝い
中!」
8
[日付を選択]
高校で中退する子どもが少なく、大学や大学院に通っている者もいる。夢を叶えるために大学
に行きたいという子どもが多く、日本人が滞在してから英語を勉強し始めた子どもなどもい
た。親からの躾が身についていて、日本人を呼ぶときは「~さん」をつけて呼ぶ。村の外の学
校でのハンセン病差別によるいじめはないようで、その学校からは村外の友達と下校をしてい
るところがよく見られた。少数だが、学校に通っていない子どももいる。親の手伝いで仕事を
したほうがお金になるから、という意見がほとんどである。そういう子どもや家庭を集めて定
期的にダス氏が教育の大切さを説明している。
第二回協働型ワークキャンプを開催するにあたって
文責
菰田千賀子
1.前回の協働型ワークキャンプを振り返っ て
前回の協働型ワークキャンプ開催当初、キャンプに対してユースキャンパーは消極的だろうと
予想していたが、予想とは裏腹にユースキャンパー自身積極的にワークキャンプを充実させよ
うという意識が強く感じられた。ユースキャンパーのワークキャンプに対する姿勢を見て日本
人キャンパーが行動を改めなければならないと感じる部分も大いにあった。キャンパー間の仲
も人種の垣根にとらわれず、一人の人間としての関係が築けた。新しい日本人キャンパーにと
っては、ユースキャンパーと一緒にいることが当たり前になり、彼らがハンセン病患者の孫世
代で被差別者であるということ以前に、仲間として対峙することができた。だから、なにか問
題があってもそのままにせず話し合うこともできた。ユースキャンパーにとっても非差別意識
の軽減や社会性の増幅につながったのではないかと思う。彼らは「ワークや時間に拘束された
生活で苦しいこともあったが、その苦しさ以上に日本人キャンパーと一緒にキャンプができて
楽しかった。だから頑張れた。」と話していた。また、ユースキャンパーとの共同生活を通し
て日本人キャンパーがベンガル語を習得し、ほかの村人へと輪が広がっていき、村人とのコミ
ュニケーションもたくさんとれるようになった。
しかし、はじめての協働型ワークキャンプということで、日々の生活を送るのに精一杯でユー
スキャンパーの本音を聞くことができないまま帰ってきてしまった。ユースキャンパーにキャ
ンプに参加してみてどうだったかというアンケートを取ったが言語能力の差もあって、皆似た
ような回答をしたため真意がわからなかった。また、すべてのプロジェクトが日本人キャンパ
ー主導であったため、ユースキャンパーが主体的に動くことがなかった。また、ユースキャン
パーとの時間がメインだったので、独居老人との時間を十分にとることできなかった。
2.YC の選出について
前回は第一回の協働型とあって、無事キャンプを成功させるために昨年 9 月のキャンプ時に村
長が選出した若者をユースキャンパーと選出し、活動を行った。そのため日本人キャンパーが
直接的にユースキャンパーを選出したわけではない。
コロニーをよりよくする活動に積極的に取り組む若者を増やすためには、新しいユースキャン
パーが必要だと考えたためユースキャンパーを公募することになった。
9
[日付を選択]
ユースキャンパーの定員は 10 人まで。2週間ともに生活する上で、楽しく生活するためのル
ール等をオリエンテーションで話し、起こりうるトラブルを最小限にするようにした。
【概要】
実施日時
2015/ 09 /04,05
開催場所
MTG ルーム
19 :00 ~ :
【募集方法】
先にコロニーインをしていた酒井が村にある 4 つのお店にユースキャンパー募集要項を記載
したポスターを掲示した。
掲示内容
・キャンプに参加する条件
・オリエンテーションに時間通り来ること
・二日間のオリエンテーションに参加すること
【渡航前ミーティング時 YC 決定方法】
<配布資料>
・参加予定表:
ユースキャンパー希望者が多く集まった場合、参加日数が多い人を採用する
ため用意した。
・エントリーシート:
名前、年齢、親のサイン等の記入欄を載せた。
<選考基準>
・キャンプ中は日本人キャンパーと寝食を共にすること。
・活動期間中、毎日参加できること。
・ワークに限らずイベント等も含めてすべての活動に積極的且つ、協力的であること
・責任を持って活動できること →どこにいるのか、いくのか連絡する、明確にする
・私利私欲の為に活動しないこと
・コロニーを良くしたいという想いを持って活動すること
・キャンプの目的を理解していること、賛同していること
・苦手なことにも取り組もうとする姿勢がある
・日本人キャンパー、ユースキャンパーの文化の違いを理解し尊重しようとすることまたキ
ャンパー同士に生じる違いについても同様に尊重しようとすること
・言語能力に関わらず日本人キャンパーとコミュニケーションをとり、円満に楽しく活動す
る意思があること
・最初のキャンパーオリエンテーションに参加できない人は止むおえない理由があったとし
ても今回キャンプは参加できない
・参加費として 20Rs 徴収する
・全員キッチン、ワークをやること
10
[日付を選択]
・18 歳以上
(右)オリエンテーションの様子
目標達成度
実施目標
目標達成度
ユースキャンパー10 人選出
100%
ユースキャンパーを 10 人選出したものの、内 2 人は仕事の都合によりほとんど参加するこ
とが出来なかった。あらかじめ、日本で選出方法や条件は決めていたが、村長の意見(やる
気のある青年を上限人数まで受け入れる)を尊重したところ、参加日数が極端に少ない青年
がキャンプに参加することとなった。
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
エントリーシート
10 枚
筆記用具(日本人貸出)
10 枚
参加予定表
10 枚
【オリエンテーション 1 日目】
9 人の青年が集まったが、1 人を除いた 8 人は時間通りに来なかった。
はじめにジェネラルリーダーの菰田がキャンプの趣旨、目的を説明した。その後日本人、イ
ンド人が互いに自己紹介をし、キャンプ参加においてのルールや注意点を共有し、参加予定
表に記入をしてもらった。キャンプを始めるうえで、誤解等が生じることを懸念し、英語を
得意とする村長の娘に通訳として参加してもらった。
ここで、参加者の条件としてオリエンテーションに 2 日間参加すると明記していたにもかか
わらず唯一時間通りに来た青年が 2 日目は参加できないということが発覚した。
参加予定表は、それを書く目的や方法を理解していなかったものが多く欠席日数が多いもの
がいた。
【オリエンテーション 1 日目後日本人キャンパーミーティング】
ほとんどが時間通りに来なかったこと、参加予定日数が少ないものが複数名いたこと、オリ
エンテーションに 2 日間参加できないものがいたことによりあらかじめ決めておいた決定方
法を適応したとしても、全員がイーブンになってしまうため、なにを基準にして決めるか等
を話し合った。
<結論>
もう一度参加予定表について説明しなおし、記入してもらうことにした。
キャンプの半分以上参加できないものについては、ユースキャンパーに意見を聞くこととな
った。
<オリエンテーション 2 日目>
ユースキャンパー候補 7 人、村長ダスさん出席。
11
[日付を選択]
7 人にキャンプ参加予定表を書き直してもらい、その日に参加したメンバーは全員ユースキ
ャンパーとして受け入れることを発表した。しかし、キャンプの大半を欠席しなければなら
ないものについては、ワークキャンプにほとんど参加できないため参加条件を満たしておら
ず、ユースキャンパーとして受け入れるのは難しいと伝えた。それに対し、村長が、やる気
があるものは受け入れるべきだという。キャンプに参加できないのは家庭の経済事情である
ため、その点に関しては寛容になれといわれ、半ば強制的に彼のキャンプ参加が決まった。
ふりかえり
【良かった点】
・村長の娘が通訳をしてくれたことによって、円滑に進んだこと。
・キャンプ前に顔合わせをしたことで、キャンプがスムーズに始まったこと。
・エントリーシートにより、候補者一覧が作れた。
・一人 20 ルピー集めたこと。
【悪かった点】
・ビラのデザインが地味であまり人目を惹かなかった。
・時間通りに進まなかった。
・日本で決めた決定方法を変更した(キャンプの大半を参加できなかった人も採用したこ
と)結果、キャンパー全員で共同生活をすることが出来なかった。
・村長との意思疎通が足りず、かなり強引にユースキャンパーが決定されてしまった。
・選考の趣向が完全に理解できていないユースキャンパー候補者がいたこと。
【改善点】
・ルールを精査する。→何かが起きた時に、すぐ注意できるように
・インド人は時間を守らない傾向があることを前提として、計画を立てる。
・募集条件にキャンプの全日程に参加できることを付け加える。(ワークキャンプの効果等
も説明する。)
・何の目的で参加予定表を書くのかあらかじめ伝える。(休む理由も聞く)
3.今回のワークキャンプテーマ
昨年 9 月ワークキャンプでの YC との話し合いをもとにして、前回ワークキャンプから『we
keep our colony clean!』を中長期テーマとして掲げて活動し始めた。今回もその中長期テーマに
沿ってワークキャンプを開催した。今回のワークキャンプのテーマは『No rubbish on the
road』である。そのプロジェクトの総称をクリーンプロジェクトとする。
前回ワークキャンプでゴミが散在している現状がよくないということを劇などで啓発した。今
回は村人にゴミを拾うことを習慣化してもらうために毎日キャンパーがゴミ拾いをしたり、村
人に対してスライド資料を用意してプレゼンを行ったり、劇で啓発したりした。
12
[日付を選択]
クリーンプロジェクト活動内容
1.ゴミ箱設置
文責:草山亮
実施日時
9/ 6/~9/17 8:30~ 12:30 14:30~17:00
開催場所
独居老人棟付近
コロニー西端
実施背景
前回もゴミ箱をコロニー内に設置したが依然コロニー内でのゴミ箱の需要があることが分かっ
た。村人の声をもとにゴミ箱を設置してほしい場所を 2 か所決定した。
実施目的
制作したゴミ箱を村人に活用してもらい、コロニー内をきれいに保ち、コロニーのイメージを
よりよくするために行う。
目標達成度
実施目標
目標達成度
服装チェック表毎回励行
100%
ゴミ箱 2 か所設置
100%
ワークでの体調不良者0人
95%
・目標自体は達成できたが、ワークプロジェクトリーダーで話し合った結果、服装チェック
表は不要であると結論付けた。服装は見て明らかなため、表に記さずとも、ワーク開始前に
口頭で注意すれば十分であった。
・幸い今回キャンプでは晴天が続いたため、作業が滞ることはなかった。そのためスムーズ
にワークを進めることができた。
・日本人キャンパーの岡山が体調不良を訴えた。彼女の証言によれば、ゴミ箱に使用されて
いるレンガが原因であると述べていた。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
ワーク中の班長
片山、草山、鈴木
全体統括
片山
13
[日付を選択]
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
ペンキ(赤、黒、白、緑)
各1缶
ストーンチップス
2000CFT
ブロック
4,000PC
砂
2000CFT
セメント
24BAG
ショベル
4本
ペイントオイル
1L
金属容器
3個
ふるい
2つ
ペンキブラシ
8本
インチメジャー
1つ
軍手
18 組
設置方法
①穴を掘る
サイズを決め、設置箇所のゴミ箱の壁となる四面に穴を掘る。この過
程はワークの日程上、プロのワーカーによって行われた。
②セメントを練る
砂とセメントを十分に混ぜ、水を加えてさらに混ぜる。ゴミ箱の床部
分の下地に使うセメントにはさらに砂利を混ぜた。YC、JC は主にこ
の作業とセメントの運搬を行った。
③レンガを積み上げる
キャンパーがレンガとセメントを運搬し、プロのワーカーが寸法を測
り微調整をしながら積み上げた。床部分にも荒いセメントの上にレン
ガを敷き詰めた。
④舗装
レンガ剥き出しのゴミ箱全体にセメントを塗り補強した。長い木の板
を押し当てて表面を均した。
⑤ペンキ塗り
セメントの乾燥ひび割れを防ぐためのペンキを塗り、それが乾いた後
キャンパーの名前と namaste!と笹川記念保健協力財団のロゴ、そして
ベンガル語で中長期テーマである“keep our colony clean”という一言
を書き添えた。
14
[日付を選択]
☚完成したゴミ箱
ふりかえり
【良かった点】
天候にも恵まれ、期間内にゴミ箱を完成させることができた。それだけではなくワーカー、
ユースキャンパーとの協力、てきぱきとした活動ができたことも影響しているとの意見もあ
った。また、前回と比較すると、軍手が全員分支給されたこと、そして、日本人キャンパー
が行うことのできる活動内容が増えていた。何よりも、大きなけがもなくワークを完了させ
ることができたことが大きな点であると言えるだろう。
【悪かった点】
全体で協力できていたという声もある反面、一部の人の負担が重かったという意見や、人手
が余る工程もあった。ワーク全体で担当する負担の分担がまだまだ不十分だと考えられる。
また、物品管理に関しても、ワーカー用の飲み水、軍手の扱いに気を付けなければならな
い。飲み水はワーク中に足りなくなる場合がしばしばあった。そのためあらかじめ十分な量
があるのか確認する必要がある。そして軍手は、ワーク中についた汚れがそのままであっ
た。次に使う人が心地よく使える配慮をするように心掛ける必要がある。
【改善点】
ワークの負担にばらつきがあることに対して、旧キャンパーが、新キャンパーの自主性を促
す一声、行動が必要といえる。新キャンパーは何をすればよいのか状況が呑み込めないこと
もある。そこで一言助言することが、負担のうまい分配につながるだろう。
次に物品管理に関しては、片付けリストを作成し、その日の担当者たちが掃除や、道具の確
認を行うことを提案する。そうすれば、軍手をきれいな状態保ったり、紛失を防いだりでき
るだろう。
2.ゴミ拾い PJ
文責:草山亮
実施日時
9/ 6/~9/17 14:30 ~ 16:00
開催場所
コロニー内
実施背景
コロニー内の道端にゴミが散在していた。ゴミ箱がすでにあるにもかかわらず、ゴミが散在し
ているのは、村人にゴミを拾う習慣とゴミ箱に捨てる習慣がまだ根付いていないからだと考え
た。そのためキャンパーたちが率先して、ゴミ拾いを行うことで村人の習慣を変えるための本
15
[日付を選択]
PJ を行うに至った。本プロジェクトは日々のゴミ拾いと、一日中ゴミ拾いに専念するゴミ拾い
デーを設けて活動した。
実施目的
村人によりゴミ箱を使用してもらい、そしてゴミを拾う習慣をつけてもらうために行った。
目標達成度
成果目標
目標達成度
地上にゴミが落ちていない状況にする
75%
行為目標
コロニーの道路上にゴミがない状態にする
40%
1 日 5 人の子供を誘ってゴミ拾いをする
100%
ゴミ拾いデーに村人 100 人参加してもらう
90%
・地上にゴミが落ちていない状況に一度はなったが、コロニーを去る最終日道を歩くと新た
にゴミが捨てられていたり、埋められていたゴミが回収できていなかったりした。これはま
だ村人にゴミをポイ捨てしない習慣が身についていなかったり、関心が薄かったりすること
が原因と考えられる。
・1 日 10 人くらいの子供が参加してくれていた。ホステルの子たちも参加してくれたのでホ
ステル内で口コミが広がったため、参加者が増えた可能性がある。
・ゴミ拾い Day には村長のダスさんの呼びかけもあって、午前中はガールズホステルの子た
ちが、午後はボーイズホステルの子たちが中心にゴミ拾いをしてくれた。そのため、かなり
の人数が参加してくれた。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
ゴミ拾い Day 責任者
草山
物品管理
梶田
物品名
数量
物品名
数量
軍手
22 組
ひばさみ
8本
ゴミ袋
52 枚
マスク
52 枚
段ボール
6箱
必要物品
プログラム
【毎日のゴミ拾い】
時間
内容
14:30~16:00
ゴミ拾い
16
[日付を選択]
☝村の子供とゴミ拾いする様子
☝子供たちが火ばさみで池を掃除する様子
【ゴミ拾い DAY】
時間
内容
8:00~11:00
ゴミ拾い Day(午前)※子供のみの参加であった
14:30~16:30
ゴミ拾い Day(午後)※子供のみの参加であった
16:30~17:00
ゴミをゴミ箱へ
☝(左 2 枚)ゴミ拾い Day の様子
☝閉会式でスピーチする草山
ふりかえり
日々のゴミ拾い
【良かった点】
多くの子供たちが毎日のように参加してくれて、さらに日々の成果が明らかであった。ひば
さみを使って周りの子供たちの注意をひいたことが大きな要因といえる。
【悪かった点】
大人たちの参加がなく、子供たちの参加しか見られなかった。また、子供たちがひばさみを
取り合ったりして、平等に活動ができていなかった。また、一日の成果の共有がなかったこ
とで毎日のやる気が出なかったり、ゴミ袋の使いまわしするかどうかがわからないことが煩
わしかったりするという意見があった。ユースキャンパーにとっては毎日のシフトがなく誰
が担当なのかわからなかったことがあった。
【改善点】
快適に活動できる時間帯に活動するようにし、大人へ参加を促すようにしなければならな
い。そして、火ばさみの管理の仕方や、ゴミ袋の使い方をキャンパー全体で決定事項として
17
[日付を選択]
理解すべきだ。今後この活動を続ける場合は、もっと村人のゴミに対する関心を高めるよう
な活動を同時に行っていく必要がある。同じく、ある程度の本プロジェクトの画一化が必要
であると言える。いまだフォーマットといえるものが存在していないのが現状である。本プ
ロジェクトはこうした全体での情報共有が大切であると認識した。
ゴミ拾い DAY
【良かった点】
日々のゴミ拾いよりも多い参加者のもと、池の周りなど普段は掃除できないところをきれい
することができた。また、その日一日の成果が集めたゴミの量に表れて、達成感があった。
その一方でユースキャンパーの一人であるモノジットが自発的に掃除することを提案してく
れて、コロニー内で積極的に取り組む人もいた。
【悪かった点】
やはり大人の参加が見られなかった。そして規模が大きかった分、村人に貸した手袋、ひば
さみ、そして持ち寄った飲み水の管理に目が行き届いていなかった。ゴミの量が多かった
分、ゴミ袋が破れてしまい、大変だったという声もあがっていた。最後の閉会式での集めた
ゴミの移動が長かったため、疲労した人がいた。
この日の活動を通して、村人の積極性が欠けていることが分かった。もっと村人のニーズに
リンクさせた活動が必要なのかもしれない。
【改善点】
村人全体、特に大人の参加率を上げる工夫が必要。例としてゴミ拾いをするエリアを変える
ごとに呼び込みをすることが挙げられる。今回は成果を目に見えるようにするため、一度集
めたゴミをまとめ、確認してからゴミ箱に捨てたが煩わしいという声もあった。次回はキャ
ンパーでその処理に関して話し合うべきであろう。一案として、午前は午前で集めたゴミを
まとめて、というように午前午後で分けて処理するという方法も上がっていた。また、キッ
チンで参加できなかった人のためにも、ゴミ拾いデーの成果が分かるように記録を取るべき
である。
今後村人に自主性を持ってもらえるようにするため、ゴミ拾いデーを行った後の感想、意見
を聞くことが必要であろう。それをホームビジット班に聞いてもらうというのも一つの手で
ある。
3.村人に対するゴミ拾いの啓発活動
文責:小川龍太郎
実施日時
9/6~9/17
開催場所
コロニー全体
実施背景
18
[日付を選択]
現在のコロニーは、コロニー内に散乱するゴミによって引き起こされる水質汚染などにより、
健康的、環境的な面で様々な不利益を被っている。この状況を引き起こしている原因は、ゴミ
を道端に捨てることがなぜよくないことなのかをよく理解していないためだと考え、ゴミに関
する正しい知識を広めようとこの PJ を実施した。
実施目的
道にゴミを捨てることによる悪影響、ゴミを拾うことによって起こるいいことなどについて書
かれた回覧板を村人たちに見てもらい、ゴミに関する正しい知識を広める。また回覧板を見て
もらうためにコロニーをまわる過程の中で、積極的に村人たちとコミュニケーションをとり、
信頼関係を築く。
目標達成度
実施目標
目標達成度
1 日当たり 10 件ホームビジットを行う
90%
YC や村人にゴミについてしっかり知ってもらう
70%
・回覧板を自分たちで読むという形式に変更になったため、一軒一軒ホームビジットするの
ではなく、ある程度の人数を集めてから回覧板を読むようにした。そのため、実際に 1 日
10 件ホームビジットをしたわけではないが、それに相当する人たちに回覧板の内容を伝え
ることができた。
・ほとんどの YC が毎日ワークを優先して行っていたため、ホームビジットを手伝ってくれ
るユースキャンパーは限られていた。時間上の都合でホームビジットレクチャーが十分に
行えなかったことにより、ホームビジットを手伝ってもらう際に手順と共に内容も伝える
予定だったため、全員に内容を伝えることができなかった。
・村人たちに関しては、多くの人が回覧板の内容を最後まで熱心に聞いてくれたので伝えた
かったことが伝わったと思うが、たまに途中で帰ってしまう村人もいた。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
ホームビジット責任者
小川
物品管理
梶田
必要物品
物品名
数量
回覧板(ゴミ拾い PJ 作成)
2(内予備1)
ふりかえり
【良かった点】
・ゴミ拾いに関しての知識を広めることができた
・ベンガル語を勉強するきっかけになった
・多くの村人たちと交流できた
・普段話す機会がない人とも話ができた
19
[日付を選択]
【悪かった点】
・ユースキャンパー全員に協力してはもらえなかった
・村を回る順番などがなかったため、どこがすでに回った場所かわからなかった
・回覧板を読むことを意識しすぎてコミュニケーションがあまりとれなかった
・プロジェクトリーダー以外への事前情報が少ない→序盤草山に任せすぎてしまった
【改善点】
・ユースキャンパーができる範囲で協力してもらう
・日本人キャンパーでの事前共有の時間を設けるべき
・回った場所がわかる地図などを用意し、次の日の担当に引き継ぎをしっかり行う
・回覧板の内容を伝えることに集中しすぎず、村人との日常会話を楽しむ
・ゴミ拾いプロジェクトと分離
・ゴミの処理方法などの、村人たちから質問されうる内容については事前に理解しておく
(左)村人にゴミの啓発活動をする様子
(右)集まってくれた村人との写真
4.ゴミ処理ミーティング
文責:菰田千賀子
実施日時
09/ 16/ 10:00~ 11:30
開催場所
MTG ルーム
参加者
日本人キャンパー全員、ユースキャンパー(ジョントゥー、ノヨン、バブー、デ
ブー、アスティック)、村長、ゴミ箱設置場所のエリアリーダー2 人
実施背景
前回作成したゴミ箱がゴミであふれかえっていたため、この半年どのように使われていたか、
有効活用されていた実態を調査することにより、ゴミ箱がコロニーにとって有益かどうかを知
る。また今回新しく作成したゴミ箱をどのように使用していくか、ゴミを処理するかを話し合
うためにゴミ箱の管轄者であるエリアリーダーも交えてこの MTG を開催した。
20
[日付を選択]
実施目的
・この半年ゴミ箱がどのように使われていたか実態を調査する
・今回新しく作成したゴミ箱をどのように使用していくか、ゴミを処理するか決定する
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
司会・進行
菰田千賀子
記録
酒井美和
実施内容
【議題】
①エリアリーダーの役割
②ユースキャンパーの役割
③村長の役割
④ゴミ箱をどのようにしてキレイに保つか
⑤溜まったゴミをどのように処理するか
⑥前回のエリアリーダーは活動していたか
⑦エリアリーダーにタスキを贈呈
ゴミ処理 MTG の様子
【話し合った内容】
①エリアリーダーの役割
・管轄のゴミ箱を運営していく
・有効に使えているか CHECK する
②YC の役割
・エリアリーダーをサポートする
・キャンプ後も村人にゴミはゴミ箱に捨てるということを啓発
③村長の役割
・ゴミ箱全体の統括
・エリアリーダーの管理
・日本人キャンパーにゴミ箱の写真をメールで送る
以上のことを約束してもらった。
④ゴミ箱をどのようにしてキレイに保つか
⑤溜まったゴミをどのように処理するか
→ゴミの処理方法については村人で後日話し合うので、その MTG に参加してほしいと村長は言
ったが、MTG 日に指定の場所へ JC は行ったがその日は祭りのため MTG は開催されなかった。
後日、村長に話を聞いた。
21
[日付を選択]
→そのゴミ箱を使用している村人たちから任意でお金を集め、その集めたお金でトラクターを
手配し、ゴミ箱にたまったゴミをトラクターにのせる。ちなみに、トラクター1台あたり
Rs300-400 かかる。そのゴミをコロニーの端にある空き地にもっていき、凸凹の地面にゴミ
を埋めて舗装する。その後、その場所に木や花を埋めたて緑地にしたいとのこと。なお、す
ぐにゴミがたまってしまうため適宜ゴミ箱内のゴミを燃やして量を減らしている。主なゴミ
が生ゴミや紙くずのため、ゴミを燃やすことは問題ない。
ゴミを埋めて空き地のスペースがなくなったら、ゴミはコロニーから少し離れた場所に捨て
に行く。
実際に 9/18 の午前にトラクターを手配し JC、YC、エリアリーダーでゴミ箱のゴミをトラクタ
ーに積む作業を行った。
(左上)ゴミであふれかえるゴミ箱
(右)手作業でゴミを撤去するキャンパー
(左下)トラクターに集めたごみは近くの凸凹の地面へ
(右下)計 5 回トラクターを満杯にして 4 時間かけてゴミ箱を空にした
⑥前回のエリアリーダーは活動していたか
→ゴミ箱がいっぱいになったら燃やしていた。3 月-9 月の間に計 3 回ゴミを燃やしていた。管
轄のゴミ箱を管理してくれていたようだ。
22
[日付を選択]
⑦エリアリーダーにタスキを贈呈
(右)贈呈式の様子
4.パーティでの啓発活動
PJ リーダー・報告書編集者
鈴木駿汰
☝パーティでエアロビを披露する
実施日時
2015/9/12 18:00 ~ 21:00
開催場所
ガールズホステル前
実施背景
初めてコロニー内にゴミ箱が設置された前回キャンプでは、ゴミをゴミ箱に捨てることの重要
性、不燃ごみを燃やすと有害ガスが発生し、身体に害を及ぼすリスクをユースキャンパーと共
に劇をゴミ箱完成披露パーティ内で行い、啓発した。この劇が大変村人に好評であり、劇が啓
23
[日付を選択]
発の際に楽しみながら、多くの人に伝えられるというメリットがわかり、今回のエンタメプロ
ジェクトでも行うことにした。
今回キャンプの目標は、自分の出したゴミのみではなく、落ちているゴミも拾い、きれい健康
ハッピーなコロニーを目指すこととした。パーティ翌日には、現在ゴミが多く落ちているオフ
ィス近くの池を清掃するため、この清掃への参加、なぜコロニーにゴミが落ちていてはいけな
いのかを劇を通して伝える。また、今回のキャンプではゴミと健康面に焦点を当てているた
め、エアロビを村人と一緒に行い、健康への意識も高めてもらえたらよいと考えていた。
実施目的
・劇での啓発を受けて、おおくの村人に翌日の清掃に参加してもらう。
・コロニー全体でゴミ拾い、キレイでヘルシーなコロニーづくりへの意識を高める。
目標達成度
実施目標
目標達成度
パーティ:混乱なく、スムーズに準備から片づけまで行う。
10%
劇:ユースキャンパー、日本人キャンパーで協力して練習し、村人に楽
しんでもらえる完成度にする。
100%
ダンス、エアロビ:毎朝練習!恥ずかしがらずにユースキャンパーも日
本人キャンパーも踊る!
70%
行為目標
インド人出し物:誘導、収拾をしっかりして、混乱を防ぐ。
12%
パーティ:コロニー住民、200 人参加!翌日の清掃に 100!
50%
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
音響
梶間、菰田
小道具
草山、石田
装飾
鈴木
全体司会
バブー
記録
片山、(小川)
司会サポート
酒井
タイムキーパー
鈴木
インド人誘導、貴重
品管理
梶田、岡山
必要物品
タオル
20 枚
頭に巻く(衣装)
折り紙
1set
地図製作
風船
1袋
飾りつけ
筆
2本
顔にペイント
B紙
5
看板、劇中地図、プロ
グラム
アクリル絵具
各1つ
顔にペイント
段ボール
(赤・黒)
ゴミ箱に見立てる
24
[日付を選択]
ゴミ
劇で使用
ロングスカート
2
劇中、母役衣装
タイムテーブル
時間
内容
担当
15:00
呼び込み、装飾、
装飾:鈴木、岡山、梶
田、石田
ステージ:酒井
呼び込み:梶間、小
川、菰田、片山、草山
16:00
ステージでの動作確認
音響確認:梶間、菰田
18:00
パーティスタート
司会:YC(バブー)
村長の言葉
インド人出し物①
音響:菰田、梶間
誘導:岡山、梶田
☝ダンスをする女の子たち
19:00
キャンパー有志出し物
“カップソング
when I’m gone”
☝カップソングを披露するキャンパー
19:15
インド人出し物②
20:00
日本人劇
[1 部]総監督:酒井
~さあ、NO RUBBISH ON THE ROAD!~
小道具;石田
25
[日付を選択]
記録:小川
[2 部]総監督:梶間
小道具:草山
記録:片山
キャンパーダンス
音響:梶間、菰田
「じょいふる」/いきものがかり
エアロビ
音響:梶間、菰田
・「前向きスクリーム」/関ジャニ∞
・「party rock」
20:45
プロジェクト実行委員長みわあいさつ
スピーチ:酒井
司会:ユースキャンパ
ー(バブー)
21:00
解散
ふりかえり
【良かった点】
スムーズかつきめ細かい準備で、ほぼ万全な状態でパーティ本番を迎えられたこと。
本番直前でパーティのキーパーソンとなっていたユースキャンパーが大幅に遅れてくるとい
うハプニングがあったものの、一応は無事に進行表通りにプログラムを完遂できたこと。
【悪かった点】
ユースキャンパーや村人が集まらなかったことに対して、日本人キャンパーが露骨にいらだ
ちを出してしまい、雰囲気を悪くしてしまったこと。
アンコールにもう一曲やりたいというユースキャンパーの要求に対して十分に応えられず、
その瞬間だけであるがユースキャンパーとの関係が劣悪になってしまったこと、及びそれに
伴いパーティの後味が悪くなってしまったこと。
日本人キャンパーが担当の役割をはたしていなかった。
事前に演者の募集をかけたが当日飛び入り参加などがたくさんあってプログラムが予定通り
に行うことができなかった。
【改善点】
これはあまり好ましいとは思はないが、インディアンタイムに順応すること。
BE ON TIME の徹底をさらに促進する。
当日のずれ・ハプニングに対応しつつ、アンコールなどパーティにとって+αのコンテンツ
を実施できる余裕が持てるように準備すること。
本番中、日本人キャンパー間の情報共有をもっと増やす。
各自振り分けられた仕事をちゃんとする。
村人にも絶対この時間に終わるという時間を伝えておく(ポスターなど)
今後パーティをする場合は、集客が集まり易い時間帯から開始すること。(pm6:00 頃)
プロジェクト内容によってはより円滑な運営の為に、村人やユースキャンパーに委託するこ
とも考える。
26
[日付を選択]
キャンパーの晩御飯をパーティの前にとり、パーティを pm10:00 くらいまでできるようにす
る。
新キャンパーにもっとイメージが付きやすいように、ダスさんや村人による変更が多々ある
ことや村人主導になる可能性があること、パーティはこんな感じだったということを、きち
んと新キャンパーやプロジェクトリーダーに伝えておく。
プロジェクトリーダーが機能せず、ジェネラルリーダーが統括せざるを得ない状況になって
しまうならやらないほうがいい。ジェネラルリーダーの負担が大きすぎることと、そのため
に起きうる仲たがいや対立などを防ぐためである。プロジェクトリーダーを中心に、各々が
責任を持って取り組む。
ヒアリング PJ
PJ リーダー・報告書編集者
梶田 恵理子、石田 瑞季
概要
実施日時
各企画によって異なる。詳細は後述。
開催場所
キャンパーのミーティングルーム
実施背景
前回の 2015 年 3 月キャンプでは、キャンプ自体はうまくいったが、キャンプを経てユース
キャンパーが具体的に何を思い、どう変化したかを聞くことができなかった。
協働型ワークキャンプは、コロニー全体をよりよくするという目的のもと開催されている
が、その上でユースキャンパーの共同性や自尊心・尊厳・自信の回復も大切な要素となり、
彼らがどう変化したかを知ることは、その大切な一要素がどれほど達成したのかを知る上で
必要不可欠である。加えて、ユースキャンパーの変化や感じたことを日本人キャンパーが聞
くことで、日本人キャンパーに起こる変化というものにも影響を与えると考えられる。その
ためにも、前回キャンプの反省を活かして、ユースキャンパーからきちんとヒアリングする
ために、ヒアリング PJ を立ちあげることとした。
実施目的
・ユースキャンパーのモチベーションを高める。
・ユースキャンパーの考え、想いを活動に活かす。
・ユースキャンパーと日本人キャンパー間の相互理解を深める。
・(可能であれば)ユースキャンパーやその家族の過去や現在に抱えるハンセン病問題につ
いて知る。
・ワークキャンプの成果を可視化する。
以上の目的のために、ユースキャンパーの変化、感じたことを紙上などではなくダイレクト
に聞き、記録に残すことをヒアリングプロジェクトの目的とする。
目標達成度
行為目標
【円グラフ】円滑に進める!
目標達成度
100%
参加者全員に円グラフの書き方をきちんと理解してもらえたため。
27
[日付を選択]
【フィーリングカード】紙切れゼロ!
100%
十分な枚数を用意していたため、紙切れは起こらなかった。
【YC に聞きたいこと】見やすいようにまとめる!意図を JC にきちんと
理解してもらって活用してもらえるようにまとめる!
100%
渡航前にまとめ、しおりに掲載し、ミーティングで説明もきちんとできたため。
【コロニーTIME】活発な議論をする!
100%
議論というと語弊があるかもしれないが、グループごとに活発な話し合いを持てたため。
成果目標
目標達成度
【円グラフ】日本人キャンパー、ユースキャンパー全員からきちんと 2
回分書いてもらい、ビフォアアフターを本人にも実感してもらう!
30%
・キャンパー全員には、仕事やそのほかの理由から参加してもらえなかったため。
・キャンプ終了時に行った円グラフ企画の際に、キャンプ開催当初の円グラフを配布しそび
れ、比較ができなかったため。
【フィーリングカード】300 枚書き込み達成!みんなが喜びや悲しみ、辛
かったことなどを吐露できるキャンプを作る!
70%
・300 枚には及ばなかったが、数多くのカードに書き込んでもらうことができたため。
・互いの気持ちを吐露できる機会にできたと感じるため。
【ユースキャンパーに聞きたいことリスト】日本人キャンパーが積極的
にユースキャンパーに絡んでキャンパー同士の団結を深める!
30%
キャンプでのフリータイムの使い方は、キャンパー個人に任せているとこが大きいため、ど
れだけユースキャンパーに聞きたいことリストを活用してくれたか測りきれないところがあ
る。しかしながら、具体的にリストが役立ったという話をキャンプ中やキャンプ後に聞くこ
とがほとんどなかったため、あまり活用されなかったのではと考える。
【コロニーTIME】もれなくみんなに一言は意見を言ってもらう!きちん
と記録を取る!
100%
参加者みなそれぞれ思い思いの話や意見を言い合っていたように感じるため。
ヒアリング PJ は、主に5つの企画を行った。
①協働型ワークキャンプオープニングセレモニー
②フィーリングカードの設置
③ユースキャンパーに聞きたいことリスト作成
④コロニーについて話そう!TIME の開催
⑤協働型ワークキャンプクロージングセレモニー
①協働型ワークキャンプオープニングセレモニー
28
[日付を選択]
目的:ユースキャンパーがなぜユースキャンパーに立候補したか、そのモチベーションのも
とを聞く。全員のキャンパーがそろった状態で、一致団結する。
開催日時
2015/09/08
15:00~16:30 頃まで
開催場所
ミーティングルーム
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
円グラフの用紙
20
はさみ・カッター
1
ペン
20
レコーダー
1
プログラム
円グラフについて:キャンプに参加しようと思ったときの気持ちを 100%とし、以下 7 項目
で%に分割する。
※円グラフ用紙は、予め日本で作成し、ベンガル語と英語で用紙に項目を記載しておく。
円グラフの項目
A:楽しそうだったから
(7 つ)
B:時間があったから
C:自己成長、自己啓発のため
D:インド人・日本人、異文化に興味があったから
E:旧キャンパーの影響で
F:コロニーを良くしたいから
G:誰かの為に働きたい、人を助けたいから
※日本人キャンパーとユースキャンパーの項目は同じものとする。
実施内容
実施日時
行動
備考
9/7
みんなで円になって座る。ユースキャンパーと日本人キャ
ンパーが交互になるように。
記入したシート
は石田が保管
(石田、梶
田の到着
後)
①自己紹介する
②石田から、円グラフの書き方をユースキャンパーに英語
で伝える。英語を、英語の得意なユースキャンパーにベン
ガル語に訳してもらって、ユースキャンパーに理解しても
らう。
③全キャンパーに円グラフに書き込んでもらう。
④日本人キャンパーから順番に発表。
※発表内容は、自分の円グラフの紙をみんなに見せながら
各項目ごとに説明する。
⑤続いて、ユースキャンパーが発表する。
⑥全員発表し終わったら肩を組み菰田が号令をかけ、一致
団結する。
29
[日付を選択]
(左)キャンパー全員で円になっている様子。(右)円グラフの詳細を話すキャンパー
ふりかえり
【良かった点】
・キャンパー同士で、キャンプに参加した理由を共有できてよかった。
・紙に気持ちを書いてグラフ化することで、気持ちの整理がついた。
・事前にベンガル語の円グラフ記入シートなどを用意していたので、スムーズに会を行うこ
とができた。
【悪かった点】
・言語能力に自信がないメンバーは、気持ちを全て表現できたわけではなかった。
・少し長丁場な会になってしまい、疲労感があった。
・円グラフの選択肢が少し分かり辛かった。
【改善点】
・今回キャンプに対する決意表明を盛り込めばよかった。
・予め英語で話す内容を日本人キャンパーだけでも考えておけばよかった。
・全員が集中して参加できる尺に抑えるられるようにプログラムを立てる。
・書いてもらったグラフの用紙をキャンプ中壁に貼るなどし、キャンプ中の話題作りに役立
てるのはどうか。
②フィーリングカードの設置
目的:キャンプの日常に感じた喜怒哀楽、気づき、自身の変化、感謝の気持ちをみんなで共
有する。
設置日時
2015/09/07 夕方
設置場所
MTG ルームの後ろの壁
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
ガムテープ
1
カラーペン
1 セット
模造紙
4
ノリ
8 本?
フィーリングカード
300
カード例
1
30
[日付を選択]
プログラム
ルール
※フィーリングカードは、YC と話すきっかけにしたり、みんながどう思っているかを知っ
たりするために使う。
※ただ、みんなで時間を設けてフィーリングカードについて話し合うことはしない。
※日本人キャンパーは積極的に書くことを心掛ける。
※ユースキャンパーにも積極的に呼びかける。
※英語での記入が望ましいが、難しかったら日本語でもベンガル語でも可とする。
※日付、名前を書くこと。
※恋愛関係の事柄は書かないこと。
担当割り振り
担当者名
役割
担当者名
役割
梶田、石田
カード在庫チェック
書いた人
貼り付け
フィーリングカードが貼り付けられた様子。
フィーリングは、文字だけでなく、絵
でも表現された。
ふりかえり
【良かった点】
・キャンパーみんなの素直な気持ちが分かってよかった。
・全キャンパーが参加してくれた。
・感謝の気持ちを惜しみなく伝えられた。
・言語の壁を越えて、様々な気持ちをキャンパー同士でシェアできた。
【悪かった点】
・シークレットワード(隠語)を使用するキャンパーがいて不快な気持ちになったメンバー
がいた。読み手の気持ちに配慮していない、相手を故意に傷つけるような内容が数枚あっ
た。⇒フィーリングカードの本来の意図とは異なる、間違った使い方をされた時があった。
・書き手に偏りがあった。
・ルールをもっときちんと設定し、徹底すべきだった。
31
[日付を選択]
【改善点】
・モラルを守ることを徹底させるために、ルールをかっちり決めるべきである。
・フィーリングではなく、サンキューに限定したカードの使用方法もありかもしれない。
・ベンガル語や日本語で書かれた内容は、訳すなど、キャンパー全員で共有できるように取
り計らう。
③ユースキャンパーに聞きたいことリスト作成
【英訳】しおりに掲載する。
【日本人キャンパーでのシェア】記憶の新しいうちに、ワークキャンプ終了後のコルカタで
行い、キャンプ後合宿でも行うこととする。
【記録の取り方】メモは質問したあと、こっそり、本人とさよならしてから取っておくこ
と。(本人の目の前とメモを取ると、調査対象者として扱われているような印象を与えかね
ないため。)
④コロニーについて話そう!TIME の開催
開催日時
9/14 夕飯後
1.5 時間程
開催場所
ミーティングルーム
プログラム
【開催方法】
①計 4 グループに分かれ、裏紙とペンを配布する。(日本人キャンパー3~4 人、ユースキャ
ンパー1~3 人)
②梶田から、この会の趣旨を説明する。
③参加者全員に名前・家族構成・自分を含めた家族の年齢・家族の職業を裏紙に記入しても
らう。
④記入してもらったことを皮切りに、家族の話や将来の夢などを聞く。
⑤今回のワークキャンプはどうだったか、プロジェクトはどうだったか、今後のキャンプで
はどうしたいかを聞く。
⑥以降、グループごとに互いに聞きたいことを聞きあう。
担当割り振り
担当者名
役割
担当者名
役割
梶田・石田・梶間
企画者
梶田
タイムキーパー
梶田・梶間
物品準備者
32
[日付を選択]
(左)自分の家族について紹介する様子。
(右)身を乗り出して話し合う様子。
ふりかえり
【良かった点】
・少人数のグループ制にしたため、密な深い話をすることができた。
・いつもならなかなか話せないようなトピック(家族のハンセン病快復者についてなど)
を、嫌な雰囲気になることなく聞くことができた。
・インド人と日本人の考え方の違いを比較できた。
【悪かった点】
・時間が足りなかった。もっと話したかった。
・共有の時間がなかった。キャンプ後も日本人間で共有することができなかった。
・日本人が質問をする側であることが多かったため、あまり自分の話をすることができなか
った。
【改善点】
・ユースキャンパーと日本人キャンパーでよりインテラクティブに話し合いができるような
工夫をするとよい。
・時間をより長く設ける。
・共有する機会をきちんと設け、共有するための準備や記録などを当日きちんと行う。
⑤協働型ワークキャンプクロージングセレモニー
目的:キャンプ開催時とキャンプ終了時のユースキャンパーの心の変化や、キャンプに参加
してどう感じたかを知る。
開催日時
9/17 夕食後に開催するフェアウェルパーティ中盤
開催場所
MTG ルーム
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
円グラフの用紙
20
レコーダー
1
ペン
20
33
[日付を選択]
プログラム
円グラフについて
オープニングで使用したものと同じ用紙、項目を用いる。
時間
行動
備考
会スタート
①参加者で日本人とユースキャンパーが交互になる形で円
になって座る。
②円グラフを書く。
③発表する。
※発表内容は、自分の円グラフの紙をみんなに見せながら
各項目ごとに説明する。また、最後には、キャンプを通し
てどのように自分が変化したかを話す。
シートは回収
し、梶田が保
管。
担当割り振り
担当者名
役割
担当者名
役割
梶田
統括
梶間
物品管理&準備
(左)ユースキャンパーのトロニが発表する様子。
(右)キャンパーの発表を聞く様子。
ふりかえり
【良かった点】
・自分自身や他のキャンパーのキャンプ前後の気持ちを比較し、共有することができてよか
った。
・感動的だった。
・ユースキャンパーの本音を知ることができた。
・きちんと記録をとることができた。
【悪かった点】
・時間が長すぎて、途中でだれるメンバーがいた。
・ユースキャンパーの都合もあり、キャンパー全員で集まることができなかった。
・英語が苦手なユースキャンパーのベンガル語を、別の英語が得意なユースキャンパーが英
訳してくれたのだが、その訳が雑である時があった。
34
[日付を選択]
【改善点】
・全員が必ず集合できる日時に設定し、呼びかけを徹底する。
・集中力が途切れない尺、内容にするべきである。グループで行うなど工夫が必要。
・ユースキャンパーの中には、質問の意図が分かっていないメンバーがいた。文化や考え方
の違いかもしれないが、事前に質問の意図をユースキャンパーに確認して、ユース、日本人
共に答えやすい質問項目に設定するべきである。
オープニング&アフターセレモニー
集計結果
ワークキャンプに参加してみて
ここでは、ヒアリングプロジェクトの企画として行った
オープニングセレモニーとクロージング
セレモニーでの各キャンパーの気持ちを
言葉と円グラフで表現したものの記録を
掲載する。
※項目について、キャンプ前、キャンプ後
共に同じ内容とした。
※キャンプ経験のあるものには、「キャン
プ前の気持ち」では、初めてキャンプに参
加するときの気持ちを思い出して表現して
もらった。
円グラフの各項目詳細
日本人キャンパー
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
菰田 千賀子(20)
キャンプ 3 回目
キャンプ前の気持ち
(2014 年 9 月のワークキャンプを言及)ある講義での梶田のプレゼンを聞いて、とても楽しそ
うだったから。
キャンプ後の気持ち
またコロニーに人たちに会いたいから私は 3 回ここでのワークキャンプに参加している。ワー
クキャンプでは、柔軟に、自由に私は感じられるからとてもこの活動が好き。時々困難もある
けれど、それを解決することで自分自身が成長しているように感じられる。また、大好きな人
たちが住んでいるコロニーも良くしたい。キャンプを通して人に正直な気持ちを伝えられるよ
うになったと思う。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
35
[日付を選択]
片山 雄己(20)
キャンプ 2 回目
キャンプ前の気持ち
(2015 年 3 月のワークキャンプを言及)菰田と梶田の話を聞いて、とても面白そうだと思った
から。様々な人々と出会うことで、自分を成長させることができると思ったし、過去、地元広
島での土砂災害でのボランティア活動に参加したことから、ボランティアは楽しいと思ってい
たから。
キャンプ後の気持ち
キャンプ初参加の時は、コロニーをよくしようという気持ちはなくただただ誰かを助けたいと
いう気持ちだけがあったけれど、キャンプを経てこのコロニーを良くしたいという気持ちが生
まれた。キャンパーや村人と関わるのがとても楽しい。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
酒井 美和(20)
キャンプ 2 回目
キャンプ前の気持ち
(2015 年 3 月のワークキャンプについて言及)高校の先輩である梶田にある用事で電話をした
時、namaste!について初めて知ることとなった。高校時代からいつも私はインド人のよき友人
たちがいたこともあって、親近感もあり、参加することに決めた。
キャンプ後の気持ち
コロニーのことを知るについて、もっとコロニーを良くしたいという気持ちが高まっている。
2 回のキャンプの中で、村人の行動が変化したことを多少なり感じたからこのコロニーでワー
クキャンプを続けたい。また自分もよりよい自分に変化させたい。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
梶田 恵理子(26)
キャンプ多数参
加
キャンプ前の気持ち
(初めての中国ハンセン病快復村でのワークキャンプについて言及)大学一年の時に一風変わ
った先輩たちに誘われて、時間もあったし海外に何かしらの形で行きたいと思ったから参加し
た。その頃は、誰かを助けたいだとか、そんな気持ちはほとんどなかった。
キャンプ後の気持ち
36
[日付を選択]
キャンプに参加するといろんな人の色んな面がみえる、それがとても楽しい。トロニがいつも
キャンパーは家族だというけれど、私も同じように感じていて、日本の家族とは別にここにも
もう一つ家族がいるような気持ちを持っている。今回はリーダーでなかったから、できるだけ
前に出ないように気を付けて、少しはうまく行動できたんじゃないかと思っている。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
石田 瑞季(18)
キャンプ初参加
体調不良のため不参加
キャンプ前の気持ち
酒井からワークキャンプについて話を聞いたとき、話に感心したし、とても面白そうだと思っ
た。夏休みに何をしようかまだきめていなかったこともあったし、自分の大学での専攻(国際
学)や将来学ぼうと思っている人助けに関連があると思ったから参加を決めた。
キャンプ後の気持ち
体調不良のため不参加
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
岡山 美優(20)
キャンプ 3 回目
キャンプ前の気持ち
(2014 年夏のインドネシア快復村でのワークキャンプを言及)サークルの先輩が、ワークキャ
ンプをとても面白いといっていたこともあったし、どこにインドネシアがあるか、ハンセン病
ってなんなのかを知らなかったけれども、面白そうだと感じ参加することに決めた。
キャンプ後の気持ち
日本では経験できない新しいことをワークキャンプでは経験できる。それが楽しい。仲間で協
力しないとワークキャンプは成功しない。様々な人と関わることで新しい考え方やそれらを受
け入れようとする気持ちが持てることが楽しい。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
小川龍太郎(19)
キャンプ初参加
キャンプ前の気持ち
37
[日付を選択]
インドは色んな意味でミステリアスな国だと思っていたこともあり、一度は行ってみたいと思
っていた。ワークキャンプに参加して、インドの人々やハンセン病というものに触れ合ってみ
たかったから。
キャンプ後の気持ち
体調不良のため不参加
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
梶間ひかり(20)
キャンプ初参加
キャンプ前の気持ち
授業での酒井の話を聞いていきたいと思った。これまでの私の日本での生活は、全て自分中心
で、誰かのために働いたり、誰かと一緒に幸せやその他の感情を共有するといったことがなか
ったのもあり、ワークキャンプに参加してみることにした。
キャンプ後の気持ち
前述したとおり、今まで共同生活や人を思い遣りながら生活したことが無かったから、ワーク
キャンプは相当自分にとってタフになると思っていたが、実際のところとても楽しいものだっ
た。つたないベンガル語を話すとき、村人が理解してくれようとしてくれて本当に嬉しかっ
た。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
草山 亮(18)
キャンプ初参加
キャンプ前の気持ち
酒井と梶田のプレゼンを聞いて興味を持った。時間があったし、キャンプに参加して何かしら
の困難を乗り越えることができたら、自己成長につながると思ったから。また、父からインド
の話を今まで聞かされていてインドにあまりいいイメージを持っていなかったので、現実を経
験してみたいと思ったから。
キャンプ後の気持ち
キャンプ開始当初は自分が担っているプロジェクトを成功ばかり考えていてキャンプ楽しむこ
とを忘れてしまっていたが、楽しむことも大切なのだと途中で分かった。キャンプが終わるこ
ともさみしいが、日本が恋しい気持ちも多少ある。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
38
[日付を選択]
鈴木 駿汰(19)
キャンプ初参加
キャンプ前の気持ち
酒井と梶田のプレゼンの中で、キャンプを通して自分自身が変化したということを言ってい
て、自分もより良い人間になりたいと思ったから。それが主な理由。
キャンプ後の気持ち
キャンプ前は自己成長しかほとんど頭になかったけれど、キャンプを経て自分の一番大切なモ
チベーションというのは、仲間であることに気付いた。ワークキャンプの「キャンプ」の部分
の重要性が分かった。これからもキャンプに参加してコロニーを良くしていきたい。
ユースキャンパー
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Nayan Tanti(21)
キャンプ2回目
キャンプ前の気持ち
キャンプに参加する前は、ワークキャンプがこんなにも楽しいものとは思わなかった。時間が
あったし、自己成長もしたかったから。コロニーの貧しくて困っている人たちを助けたい。コ
ロニーをもっとよくしたい。
キャンプ後の気持ち
毎回のキャンプを面白いと思う。次回も時間が許すのであればまたワークキャンプに参加して
コロニーをもっとよくしたい。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Tarani Das(22)
キャンプ2回目
39
[日付を選択]
キャンプ前の気持ち
仲間と一緒にワークキャンプを通して生活することが本当に楽しい。コロニーのために働くこ
とで、自分自身の成長につながる。そしてコロニーもよくできることで、自分にとっても他の
村人にとってもよりよい人生を構築することができる。日本文化にも興味がある。
キャンプ後の気持ち
自己成長のために参加した部分が実際のところ大きい。自分の変化を感じる。時々、自分の友
達や家族にコロニーをきれいにしようと呼びかけるようになった。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Astik Sardar
家庭の事情により
(22+)
不参加
キャンプ2回目
キャンプ前の気持ち
コロニーをよくしたい。コロニーで苦しんできる人を助けたい、特に老人などを助けたい。
キャンプ後の気持ち
家庭の事情により不参加
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Kalipada Singh
Sardar(20)
キャンプ2回目
キャンプ前の気持ち
ワークキャンプで仲間と一緒に寝食を全て共にするのは本当に楽しい。また、日本文化を知れ
ることは、いつもインド文化の中で生きている自分にとっては新しいことだから興味がある。
僕たちのコロニーはそんなにいい状況とは言えない。だから、心の底からコロニーの状態を良
くして、いいコロニーで生活していきたいという気持ちがある。
キャンプ後の気持ち
今回のキャンプでは毎日ワーク(インフラ整備)に参加して、毎日新しい楽しいことを見つけ
た。次回も、まだコロニーにすんでいたら、またワークキャンプに参加してコロニーをもっと
よくしたい。(カーリーは、就職のために他の地域に引っ越すかもしれない)
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
40
[日付を選択]
Jhantu Sardar
(21)
キャンプ2回目
キャンプ前の気持ち
ワークキャンを通して仲間と共に生活することが楽しい。コロニーの貧しい人々を助けたい
し、コロニーをよりよいものにしたい。キャンプを通してであった日本人の友人が大好き。
キャンプ後の気持ち
やっぱりワークキャンプは楽しい!コロニーをよりよいものにしたい。これからも活動を続け
たい。いつもは時間を守ることはないけれど、少なくとも活動中は、時間を守るように自分を
律するようになった。
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Manojit Roy(18)
キャンプ2回目
キャンプ前の気持ち
ワークキャンプは僕の夢だ。家族も僕が参加することに賛成してくれて喜んでくれている。コ
ロニーがゴミだらけの状況を変えるために、村人に啓発をしたい。コロニーの貧しい人たちを
助けることが好き。
キャンプ後の気持ち
家族の夢でもある自己成長のために参加したことがやはり強い。自分がどう変化したかはよく
わからないが、何人かの人々は変化したといってくれている。今回が自分にとって最後のキャ
ンプだと思うと悲しい。何か手助けがいるときがあったら、いつでもいってくれ。(モノジッ
トは、ワークキャンプにより多くのコロニーの若者が参加することを望んで、次回以降は不参
加を表明している。)
名前(年齢)
Prashanta Mandi
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
体調不良により不参加
(18)
キャンプ初参加
41
[日付を選択]
キャンプ前の気持ち
キャンプ経験者からワークキャンプのことを聞いて、楽しそうだと感じたから。日本文化が大
好きだから。コロニーをきれいに、よりよいものにしたいから。
キャンプ後の気持ち
体調不良のため不参加
名前(年齢)
キャンプ前の気持ち
キャンプ後の気持ち
Debjit Mahato
(18)
キャンプ初参加
キャンプ前の気持ち
キャンプ経験者からワークキャンプのことを聞いて、楽しそうだと感じたから。仲間と共にコ
ロニーをきれいにしたいと思ったから。コロニーをもっとよくしたいから。
キャンプ後の気持ち
ワークキャンプが大好きだ、とても面白い!自分や家族の願いとして、よりよい人間になるこ
とを大切に思っている。キャンプを経た変化としては、自分から積極的に苦手な英語で話そう
とするようになったこと。また、朝早くに起きるようになったこと。
独居老人パーティ
PJ リーダー・報告書編集者
岡山 美祐
概要
実施日時
9/ 8 / 8 :30 ~ 9 :30 くらい
開催場所
独居老人棟前
実施背景
ワークだけでは関わることの難しい独居老人とキャンパーが関わる機会をつくろうと思った。
また、独居老人に喜んで欲しいと思った。
実施目的
お互い名前を覚えてキャンプ中にキャンパーと独居老人がもっと仲良くなれるようにするため
目標達成度
実施目標
目標達成度
42
[日付を選択]
表札を作りプレゼントする
70
当日のじいちゃんばあちゃん参加者15人を目指す
100
%
%
・表札はプロジェクト当日に渡す予定だったが、当日表札を用意していないじいちゃんばあ
ちゃんが来て表札を渡せない可能性があることに現地で気づく。よって、当日来たじいちゃ
んばあちゃんの分の表札をプロジェクト終了後に作成し後日プレゼントしにいくプランに変
更。この変更点は妥当だったがプロジェクト終了後に表札に名前を書く時間をうまくとるこ
とができず、結局表札を渡せたのが 16 日になってしまった。表札を作成しプレゼントでき
たが時間を先延ばしにしたため達成率を 70%と定めた。
・当日 16 人のじいちゃんばあちゃんが参加してくれた。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
司会
岡山、菰田
記録
片山
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
かまぼこの板(表札
用)
32
釘(老人棟の壁に打ち付
ける)
16 本
ボンド(表札用)
少量
麻紐(表札用)
1巻
ペンキ(表札用)
3 色(赤、緑、白)
ダンボール(イベント時
に地べたに座るため)
10?
実施内容
時間
プログラム
~前日
独居老人棟でパーティーの宣伝
8:45
はじめのことば
9:00
質問タイム in ベンガル語
①名前②好きな③動物好きな食べ物
必要があれば YC が手助けする
9:30
他己紹介発表 必要があれば YC が手助けする
9:50
終了
後日
名前をユースキャンパーにベンガル語で書いてもらう。
ノヨンがドリルを持ってきてくれたのでスムーズに表札作成ができた
ふりかえり
【良かった点】
・ユースキャンパーと協力して行えたこと。
・じいちゃんばあちゃんの名前を知るいい機会になった。
43
[日付を選択]
・キャンプ序盤に行うことで言語の違いに対するハードルを下げることができた。
・表札をちゃんと渡せた。
・じいちゃんばあちゃんが楽しんでくれた。
【悪かった点】
・事前の MTG 不足で当日日本人キャンパーがなにをしていいのかがわからなかったこと。
・全員が表札作りに参加できなかった点。
・表札作りを先延ばしにしたこと。
【改善点】
・事前の MTG は何が何でも必須。
・もっとユースキャンパーにも協力してもらう。
・会話をするときの簡単な文をあらかじめしおりに載せておく。
→早めに質問が終わっても簡単な会話が続けられるように
最後に集合写真を撮りました。
(上)表札を設置するキャンパー
(右)担当のじいさんの紹介をするキャンパー
44
[日付を選択]
ベンガル語講座プロジェクト
PJ リーダー・報告書編集者
酒井美和・小川龍太郎
概要
実施日時
キャンプ中のフリータイム
開催場所
MTG ルーム
実施背景
前回キャンプで、主に新キャンパーは英語を理解しない村人や独居老人との交流に苦しんでい
た。この原因として、初めて聞くベンガル語に戸惑ったこと、また本当に自分が彼らの空間に
何も言わずに入っていいのかという懸念があげられる。そのため、今回キャンプでは日本人キ
ャンパーにあらかじめ知りたいフレーズをきき、ユースキャンパーにレクチャー形式で教えて
もらう機会をつくる。ベンガル語の勉強のみならず、今までユースキャンパー主体の PJ が存
在しなかったという面にもアプローチできるため、この PJ を発足した。
実施目的
・日本人キャンパーのベンガル語力向上。
・多くの村人と関われるようにするため。(特に独居老人)
・ユースキャンパーにもっと張り切って、自分たちもキャンパー!を強く実感してもらう。
目標達成度
行為目標
目標達成度
・キャンプ中に 3 回、ユースキャンパーベンガル語講座をしてもらう。
100%
成果目標
目標達成度
・30 フレーズ覚える。
50%
・覚えたフレーズを使って、村人と会話できるようになる。
100%
担当割り振り
担当者名
役割
担当者名
役割
小川
知りたいフレーズ調査
酒井
貼る
必要物品
物品名
数量
用途
画用紙(B5)
20 枚
ベンガル語フレーズを書く
マッキー
5本
書く
実施内容
【プログラム】
時間
行動
45
[日付を選択]
事前準備
ユースキャンパー準備
9/19
ベンガリ講座
夜
・ベンガル語
・ベンガル語読み方
・英語
・日本語
ベンガル語講座用紙の記入例
ふりかえり
【良かった点】
・ユースキャンパー主体のプロジェクトがありよかった。
・実際に使えるベンガル語を学ぶことが出来た。
【悪かった点】
・もともと朝に開催する予定だったが、ユースキャンパーが朝参加することはほとんどなか
ったため、(固定された数人しかいなかった)、決まった時間に開催することが出来ていな
かった。
・復習する時間がなかった。
・壁に貼っていなかった。(今回は貼るスペースがなかった)
・プロジェクトリーダーのみが機能する形で準備されたため、あまりキャンプ全体で何かを
した感じがしなかった。
【改善点】
・各自学んだベンガル語と日本語をまとめて発表すると忘れない、かつ全体で何かをした感
じがでる。
・もっと日本人キャンパーが張り切る。
・壁に貼るためには、文字をもっと大きく書いてもらったほうが良い。
・食事後に行う。
46
[日付を選択]
(左)ベンガル語を教えるユースキャンパー
(右)ベンガル語を書き込むユースキャンパー
フェアウェル(クロージングセレモニー)PJ
PJ リーダー・報告書編集者
梶間ひかり
概要
実施日時
2015/9/17
⒙:00 ~
開催場所
ガールズホステルグランドフロア
※当初 MTG ルームで開催予定だったが、YC の勧めもあり、子供たちだけでも集めて広いガー
ルズホステルで一緒にゲームなどやるために急遽変更した。
実施背景
キャンプも中盤にさしかかり、これまで協力し合ってきたユースキャンパーとジャパニーズキ
ャンパーが互いを労いあう。楽しむ、リラックス、リフレッシュしてもらい、キャンプについ
て、村について、自分自身について考えてもらい本音を語れる場を持つ。
実施目的
修了証:キャンパーとしてたくさん働いてくれた全員に感謝を込めて渡す。頑張ってきてよ
かったと思ってもらえるようにする。
目標達成度
実施目標
目標達成度
ダンス
100%
修了証
90%
ヒアリング
100%
・ダンス・・・みんなが最高に盛り上がった
・修了証・・・体調不良のため遅れてきた人や用事のため欠席していた人もいたが後日渡せ
ることができ、みんな喜んでいた。修了証を作る段階においてもユースキャンパーと日本人
キャンパーの協力する場面がみられ仲が深まった。
・キャンプを通しての自己の変化や村に対する意識の変化、またこのワークキャンプナマス
テ!の活動について日本人キャンパーもユースキャンパーも思っていることを素直に語り合
47
[日付を選択]
えることができた。あらかじめ用意しておいたグラフに書き込んだことで気持ちの整理もつ
き、語りやすくなっていたと思われる。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
ヒアリング司会進行
梶間、梶田
通訳
ノヨン(ユースキャ
ンパー)
ダンス音源
ユースキャンパー、
こも
必要物品
物品名
数量
物品名
数量
ペン
20 本
懐中電灯
1個
紙
20 枚
ペットボトル
1個
スピーカー
1個
実施内容
時間
プログラム
⒙:00
修了証渡し@ガールズホステル
18:30
ヒアリングスタート
22:00~
ダンススタート
ふりかえり
【良かった点】
・一緒にキャンプをしたメンバーにメッセージをもらうのはとても嬉しいことなのでよかっ
た。みんなで楽しく踊って、リフレッシュできた。
・ヒアリングも含めて時間を有効的に使えた。
【悪かった点】
・クロージングセレモニーという名目で開催されたが、最終日ではなかった。前日に盛り上
がりすぎてみんな疲れていた。お互いの文化、Music、遊びをもう少し同じ割合で楽しめた
らよかった。
【改善点】
・プログラムなどがなかったのでリーダーの対応をもう少ししっかりとする。つまり、プロ
グラムの内容を分かっていない人にもわかりやすく、安定した説明・進行ができるぐらい司
会が PJ の中身を把握しておくこと。また、当日はリーダーの病欠があったのでそういった
場合でもぐだぐだにならないように想定しておくこと。
48
[日付を選択]
(左)修了証を手にするキャンパー
(右)ダンスをするキャンパー
映像 PJ
PJ リーダー・報告書編集者
鈴木駿汰、片山雄己
概要
実施日時
キャンプ中からキャンプ前後
実施背景
・名古屋の新歓で参加者が少なくなったこともあるが、新規キャンパーを獲得できなかった
のは感動が足りなかったのではないかと反省。ビシュナプールハンセン病コロニーでのワー
クキャンプを題材にして数年前に製作された namaste!の映像を見て、このような動画を作り
たいと思ったのと、ハンセン病・namaste!の認知度がまだまだ低いことをきっかけに新しい
映像を作ろうと思ったのが背景にある。
実施目的
(コンセプト:最終的)
キャンプとはどういうものかを正しく理解、疑似体験できるような画像をキャンプ未経験者
の視点でつくり、namaste!の広報ムービーとして公開し WC の魅力を伝える
(コンセプト:今回)
今回のキャンプの概要、楽しさが伝わる映像またはスライドショーをつくる。WC の魅力を
メインに、ハンセンにも触れる。
目標達成度
実施目標
行為目標-1 日 1 つの動画と 10 枚以上の写真を撮る
成果目標 ・You Tube 再生回数一万
名古屋と筑波で新キャンパー各 3 人ずつ確保
新歓後のアンケートでよかった点として動画について 5 人に書いていただく
目標達成度
90%
0%
60%
100%
49
[日付を選択]
・この PJ の成果目標は、これから達成していくものなので達成度は未知数としておく。
担当割り振り
担当
担当者名
担当
担当者名
片山
カメラ準備
鈴木、片山
撮影・編集
物品名
数量
物品名
数量
カメラ
1
デジカメ
2
必要物品
ふりかえり
【良かった点】
個人が多くの写真を提供してくれたので、作品として“良い写真”
の収穫が多かったこと。
短かったが、期限内に映像が完成したこと。
YOUTUBE にアップするという案はよかった。なお、著作権の関係
でまだアップしていない。
(右)映像を撮る片山
【悪かった点】
事前に話し合った映像のイメージが曖昧すぎて、キャンプ中どんな写真が必要なのか、どん
な写真を撮りたいのかが明確でなかったため、映像編集の段階で欲しい画像がなかったこ
と。
全員に対してインタビューしていない。
あらかじめどんな写真を撮るかを周知していなかった。
【改善点】
・キャンプ前にある程度のシナリオ、構成・演出をしっかりと固める。
・しかし、キャンプ中に作りたい映像のイメージが変わることは大いに予想できるので、そ
うなったときのために多種多様な映像・画像を撮ることを意識する。
・特に、難しいことではあるが、泣いてる姿・怒ってる姿・悔しがってる姿など映像で使い
たいが取りづらい画像がそれにあたる。
・カメラを二台以上用意する。
キッチン PJ
PJ リーダー・報告書編集者
実施日時
04/09/15 ~ 18/09/15
開催場所
MTG ルーム(キッチン)
石田瑞季
50
[日付を選択]
実施内容
事前準備
・塩、砂糖などの調味料は現地で手に入るため、それ以外のふりかけやだしの素などの調味料
に加えて、魚肉ソーセージやスパムなど保存のきく肉類を日本で購入した。
・買い出しの量は前回キャンプのしおりや旧キャンパーの意見を参考にした。
キャンプ中
・キャンパーは毎日日替わりでキッチン班、ワーク班とホームビジット班を担当し、キッチン
班の仕事は食材の買い出し、食事を作ること、後片付けであった。
・JC、YC は基本的にそれぞれ別の料理を作っていたが、互いの料理を食べることが多かっ
た。
ふりかえり
【良かった点】
・食器のアルコール消毒が順守されていた。
・みんなでインド料理(モモ)を作れたのがすごくよかった
・日本の食材がある程度消費できた
・インド食日本食共にみんな食べることができた。
・事故やケガがなく、調理することができた。また栄養失調も見られなかった。
【悪かった点】
・食材を腐らせた(トマト、パクチー、ダイコンのような野菜)。
・米の量の調節が難しかった。
・米の袋にアリが入っていた。(一袋のみ)
・流しの食べ物のカスの処理が滞っていた。
・YC については、担当予定を組んでいなかったのでキッチン担当に偏りが出てしまった。
・追加買い出しをする日があった。
【改善点】
・米の処理、後片付けの仕方をオリエンテーション時にレクチャー。
・インド米はインド炊きにしたほうが美味しい。
・コンロにビニールテープを貼って、回す方向を書いておく。
・茶こし(チャイ用)、包丁一本を新調。
・ご飯を食べる人数の把握をする。
・ユースキャンパーもキッチン担当表を作る。シフト表をつくり、”キッチンに来させる”
キャンプに。
・キッチン担当者が一日の終わりに水周りチェック、掃除をする。
・持っていく日本食の検討(ひじきを使わなかった)
51
[日付を選択]
【主な献立】
朝
昼
夜
・ムリ(無味ポン菓子)とチ
ャナチュール(カレー風味)
・ベグン(ナス)・バジャ
・カレーライス
・チャイ
・アル(ジャガイモ)・バ
ジャ
・ビーフシチュー
・パンとジャム
・モモ(インドの揚げ餃
子)
・ナスとピーマンの煮物
・ビスケット
・チャパティ(ナンのよう
なもの)
・オムライス
・おかゆ
・ダル(豆をターメリック
と塩で煮たスープのような
もの)
・炒飯
【買い出しメモ】
・最初に調味料を揃える。
・買い出しリスト以外は買わない
・米買うときはアリがたかっていないか周りだけでもチェック
・食材を腐らせないよう、よく使う野菜をある程度買い、買ったものから献立を決める。
☆買い出し量目安(JC10 人、YC10 人/3~4 日)
米(50kg/キャンプ全日)、ジャガイモ(1~2kg)、ナス(1~ 2kg)、タマネギ(2kg)、卵
(15 個:買ってから二日目の朝までに食べきれる量)
【HOW TO キッチン片付け】
・鍋、食器は外で洗うか、すすいだ水は外に捨てる
・インド炊きで米を炊いたとき、水を捨てるときに米粒も一緒に流れるのでトイレに流すよう
に徹底する(食べ物の残りかすなどが水周りに残らないように!
52
[日付を選択]
(左)ある一日の食事
(右)マーケットにて量り売りされている野菜
(左)みんなで一緒にモモを作る風景
(右)料理をするユースキャンパー
(左)野菜の下準備をするユースキャンパー達
ビシュナプールコロニー訪問中止になった経 緯
文責:梶田 恵理子
1.概要
今回の渡航では、マニプールコロニーでのワークキャンプ終了後に以前 namaste!がワークキャ
ンプを開催していたビシュナプールコロニーを訪問する予定であった。
しかしながら、様々な問題が渡航中に起きたため、訪問を中止することとなった。
この報告書では、訪問中止になった経緯を説明する。
53
[日付を選択]
2.ビシュナプールコロニーでワークキャン プを行わなくなった経緯
現在ワークキャンプを開催しているマニプールコロニーで活動を開始する以前の、2011 年、
2012 年には、ビシュナプールコロニーにて namaste!は活動を実施していた。
しかしながら、2013 年 3 月頃から、政治情勢の悪化によりインドウェストベンガル州のビシュ
ナプールをふくむ周辺エリアの治安が悪化したため、急遽 2013 年 8 月に活動地をマニプール
コロニーに変更せざるを得なくなり、現在も継続してマニプールコロニーにて活動を行ってい
る。
以下は、活動場所を変更した際にまとめた、活動場所変更の経緯である。
詳細に知ってもらうために、参考として掲載する。
インドウェストベンガル州の政治について
今回のビシュナプールの治安・情勢悪化は、近年のウェストベンガル州の政党の対立から起き
たものであった。現在も、ウェストベンガル州自体がその対立によって不安定な状態にある。
ウェストベンガル州三大政党
略称
CPI-M
インド共産党マルクス主義
派、もしくはインド左派共
TMC
Congress(I)
草の根(国民)会議派
インド国民会議、もしくは
コングレス党とも呼ばれ
産党とも呼ばれる。
る。
Communist Party of India
All India Trinamool
(Marxist)
Congress
区分
全国政党
地方(州単位)政党
全国政党
概要
Left-Front(an alliance of
Congress(I)の分派であっ
UPA(United Progressive
Indian left-wing parties 左
翼政党同盟)のリーダー。
た。
Alliance 統一進歩同盟)の主
軸の政党。
正式名
Indian National Congress
旗
54
[日付を選択]
政治情勢のこれまでの遍歴
1977~2011 年の 34 年間
CPI-M がウェストベンガル州の単独の与党であった。
2011 年の Assenmbly Election
TMC が Congress(I)との連立政権の形で、圧倒的な差をつけて勝利し、与党となる。CPI-M は惨
敗。この選挙前には、上記三大政党の支持者らによる暴力的事件が何件か発生した。
[公益財団法人 日印協会のコメント]
インド独立以前からインド政治と経済の中心であったコ
ルカタ(旧名カルカッタ)は、共産党の支配下に長くあったため、1991 年以降のインド経済の経
済自由化・規制緩和の流れやグローバル化の波に乗れず、旧態依然とした経済運営であった。そ
の結果、経済成長の恩恵を受けられなかったこともあり、インドでの地盤沈下が著しい。 今
回の CPI-M の大敗は、西ベンガル州民のこのような不満が爆発したものと考えられる。
今回の選挙
選挙の正式名:Panchayat Elections
※Panchayat とは?
インドでは、以下のように州、市町村の呼び名がついている。
1)
2)
3)
4)
5)
Country 国(例 インド)
State 州(例 ウェストベンガル州)
District/ Zilla 区(例 Bankura 区)
Tehsil/Taluka/Mandal 市 (例 Bishnupur Tehsil ビシュナプール市)
Gram Panchayats/village 町・村 (例 Gram panchayats of Bishnupur ビシュナプール町)
※Tehsil, Gram Panchayats のどちらで調べても、ビシュナプールは検索されるため、ビシュナ
プールが実際は市なのか町なのか調べられなかった。
だが、このリストからも分かるとおり、Panchayat とは、市町村の村レベルまでを網羅する選
挙のようである。党に投票するやり方なのか、候補者に投票するやり方なのかは不明。でも、
この選挙で、各党の議席数が決定するようだ。
選挙の度重なる延期
4 月に行われる予定が、5 月に、それが、6 月、7 月と伸びに伸びて、最終的には、7/11-7/25
に開催された。その時期はちょうどラマダンの期間であるため、イスラム教国民にとってはと
ても不便な日程となった。不服をイスラム教グループが訴えたが、変更されることはなかっ
た。(なぜ変更したかは記事に述べられていない。が、もしかしたら、ヒンドゥー教徒と仲の
悪いイスラム教徒の投票、選挙活動の妨げのため?!とも考えられうるが真偽は不明)
55
[日付を選択]
選挙投票結果
TMC が圧倒的な勝利を収めた。
選挙による変化
TMC は Congress(I)の分派であったが今回の選挙後、Congress(I)とは手を切った模様。
選挙に関して(カウンターパートナーのスダカール氏からの情報)
【TMC】の支持者・投票者の集め方は劣悪。貧しく、教育を受けていない市民に対して、法外
に安い値段で米を売ったり、酒や食べ物などの物品を提供したり、果たせないようなマニフェ
ストを提言する方法をとっているからだ。長期的な計画や目標をあまり考えず、目先の利益ば
かりに走ってしまう市民の投票を根こそぎ手に入れることができた結果、選挙に勝てたのであ
る。TMC の政治家たちも、ウェストベンガル州の将来をまっとうに考えることのできる人々で
はない。実際に、話し合いをしたことがあるが、彼らには話が通じず、まともなディスカッシ
ョンをすることができなかった。
【CPI-M】が 2011 年の選挙で負けた理由は、34 年間の単独与党が続いた結果、腐敗が進んだか
らである。2011 年、今年と惨敗したことを鑑みて、今後、政党の立て直しを行うであろう。
選挙に関連する事件(2013 年 8 月初旬時点)
新聞記事から
選挙関連で起こったとされる、調べた限り(7/22 まで。主に新聞記事がニュース元)の事件を
挙げる。これ以外にも発生していることが予想される。
※日付は事件が起きた日。
7/11 選挙が始まってから、あちこちで断続的な暴力事件が起こっている。(この日付のみ記
事の日付)
7/15 2 人殺される。
7/19 5 人殺される。
7/21 3 人殺される。少なくとも 100 件以上の家が破壊され、強盗にあった。
7/22 8 人殺される。18 人がけがをする。
現地滞在中の加藤からの情報
TMC の活動が活発で、ビシュナプールを含む各地で殺人や爆弾事件が起きており、今、街も村
も危険な状態。
56
[日付を選択]
ただでさえ危険な状況なのに、日本人が訪問したら格好の的になると、スダカール氏が言って
いる。また、ビシュナプールコロニーの村長であるジョゲン氏も今年のビシュナプールでのキ
ャンプの開催や訪問はすべきでないと勧告している。
また、ビシュナプール地域の地方政府から、日本人のコロニー滞在の許可も出なかった。
インドは全体的に危険で、テレビでも政党による殺人や事件の報道が見られる。電車での殺人
も。ウェストベンガルはもちろん、デリー、ムンバイ、その他小都市でも起こっている。
NAMASTE!の対応
2013 年 8 月頭
現地滞在中の加藤から連絡があり、ビシュナプールの治安・情勢悪化について
聞く。スダカール氏やジョゲン氏の提言を受けて、ビシュナプールコロニーでのワークキャン
プ開催を断念する。
ワークキャンプを中止することはできるだけ避けたいとの思いから、加藤が滞在しているマニ
プールコロニーでのワークキャンプの開催をマニプールコロニーの村長であるノブクマール氏
にお願いする。
スダカール氏・ノブクマール氏から許可が下り、急遽一から計画を立て始める。
[マニプールではキャンプ開催が可能な理由]
・ビシュナプール地区に比べてマニプールコロニーのあるアドラ地区は比較的状況が安定して
いるから。
・マニプールコロニーには、彼ら自身の子供たちや児童保護施設の子供たちを守るための体制
が整っているから。
・日本人の滞在場所が、門をくぐらないと入れない老人ホームエリアの一角の建物であり、一
見しただけでは日本人がいるとはわからないから。(ビシュナプールコロニーでの日本人の滞
在場所は、大きな道路からすぐに見つけられる場所である。)
ビシュナプールコロニーの現在( 2013 年 8 月)
(3 月の訪問以来、私たちがビシュナプールを訪れることができておらず、現在の状況が変わ
りかねるため、その時期にビシュナプールコロニーを訪問したスダカール氏からの情報を掲載
する。)
村人は、政党からもらった酒や食べ物を一日中飲み食いしている状態で、まったく統制がとれ
ていない状況である。仕事にろくにいかないばかりか、まともな話し合いもできない状態。
コロニー内で、CPI-M 支持グループと TMC 支持グループの対立が激化しており、CPI-M 支持者
である村長ジョゲン氏の統率力が弱まりつつある。特に TMC 支持グループの村人は、村長の話
に耳を貸さず、実質物品をくれる TMC の政治家に動かされている状態であり、現在新しい村長
を立てようとする動きがある。
3.2015 年 3 月の安田の訪問
57
[日付を選択]
上記の理由から、2013 年 3 月を境に、namaste!はビシュナプールコロニーの訪問・滞在を中止
し、カウンターパートナーやマニプールコロニー村長のダス氏からビシュナプールコロニーの
近況や治安情報を収集し、訪問時期を模索していた。しかし、2015 年 3 月に安田がマニプール
コロニー滞在中に、ビシュナプールコロニー村長のジョゲンダス氏と偶然マニプールコロニー
で再会したことをきっかけに、2015 年 3 月に安田が単独ビシュナプールコロニー数時間訪問す
ることができた。その際には、ビシュナプールコロニーの村長であるジョゲン氏からも、治安
が回復したということで訪問が実現した。実際に訪問してみると、
治安が不安定なこともなく、ジョゲン氏のコロニーでの統制も取れているように感じたという
ことである。また、ビシュナプールコロニーに住む村人らも namaste!の再訪、活動再開を心待
ちにしているということであった。
以上の情報をもとに、namaste!は 2015 年 9 月に 2 泊 3 日の訪問計画を立て、ビシュナプール
コロニーで活動をする際のカウンターパートナーである FPSA バンクラ支部代表のオルン氏と
連絡を取り合い、調整を行った。
4.元々の計画
訪問日時:2015/09/19~09/21
計2泊3日
宿泊場所:マニプールコロニーでの活動後であり、キャンパーの体調面を考慮して、ビシュナ
プールコロニーにほど近いホテルに宿泊
訪問目的:2015 年 9 月に開催を予定しているビシュナプールコロニーでのワークキャンプのワ
ークニーズ調査。また、梶田以外の namaste!メンバーでビシュナプールを訪問したことのある
メンバーがいないことから、ビシュナプールを知ってもらい、村人と交流することも目的の一
つとしていた。
5.計画中止となった経緯
※訪問計画について、ビシュナプールコロニーの村長を含め村人は誰も英語が話せないため、
オルン氏に間に入ってもらって調整を行っていた。
09/09
梶田到着後、オルン氏に電話で連絡を取り、計画の最終確認を行う。
09/12
オルン氏から梶田に電話連絡がある。ビシュナプールコロニーの村人が namaste!メン
バーにコロニーに宿泊してほしいといっているがどうか?と問い合わせが入る。宿泊場所につ
いては、理由も添えて渡航前にメールで伝えていたが、再度説明をする。
09/17
オルン氏から再度梶田に電話連絡がある。09/12 と同じ問い合わせであったため、強
く理由を説明し、村人に理解を促してもらうことを約束してもらう。
09/18
[梶田、他メンバーと別れ、早期帰国者引率のためにコルカタへ向かう]オルン氏から
再々度梶田に電話連絡がある。またも同じ問い合わせであったため、更に強く理由を説明す
る。さらに、オルン氏に依頼していたホテルの予約をまだとっていないことが判明する。ホテ
58
[日付を選択]
ル予約については期日が迫っているため、梶田自らホテルに連絡をし予約を取ることをオルン
氏に伝える。
9/19 [梶田、コルカタからマニプールコロニーに電車で戻る]やっとオルン氏からホテルの電
話番号情報が送られてきたため、予約を取ろうとしていた矢先、車中にてマニプールコロニー
村長のダス氏から電話が入り、ビシュナプールコロニー訪問は中止となった旨を伝えられる。
マニプールコロニー到着後、ダス氏とジェネラルリーダーの菰田をはじめとした旧キャンパー
でミーティングを開催し、状況を把握する。
ダス氏によると、09/17 頃までは、ビシュナプールコロニーの村人は namaste!メンバーの訪問
を心待ちにしていたが、ホテル滞在ではなく、コロニーで宿泊してほしいということを言い続
けていたそうである。それに対して村長のジョゲン氏は、事情を説明し理解を求めていたとい
うことである。
09/18 夜にビシュナプールコロニーの若者一派が、namaste!メンバーの宿泊場所についての不
満と、2013 年 3 月にビシュナプールコロニーにて 9 月ワークキャンプの下見を行った際に梶田
から伝えていた、「次回は 25 の家の屋根を直します。」という約束をまだ果たせていないこ
とから、「コロニーに宿泊して、到着次第すぐインフラ整備を行わなければ、訪問することさ
えも許さない」と騒ぎ始める。ジョゲン氏はそれを抑えることができず、マニプールコロニー
村長のダス氏やオルン氏らと電話で相談を行う。
09/19 早朝(梶田が電車で移動中の時間)にジョゲン氏、ダス氏、オルン氏、そしてウェスト
ベンガル州のレプロシーコロニーをまとめている当事者団体「サラバングラクストコミッテ
ィ」のリーダーであるジョボンゴババナルジー氏がマニプールコロニーに集まり、話し合いを
行う。namaste!メンバーが、計画もなしに到着後すぐにインフラ整備を行うことは日数的、体
力的、金銭的に厳しいだろうということ、また、現在ジョゲン氏による村人の統率が満足にで
きていないこと、更に、2013 年以降ビシュナプールコロニーでワークキャンプが開催されてい
ない理由を一部の村人がきちんと理解しておらず、かなり頭に血が上っているということか
ら、予定通りビシュナプールコロニーを訪問することは危険であるとの結論を下したというこ
とである。
梶田、菰田ら旧キャンパーは、ダス氏らの決断を支持し、今回のビシュナプールコロニー訪問
を中止とした。
6.今後の NAMASTE!の対応
ビシュナプールコロニーの村人の理解を得るために、ダス氏とオルン氏が今後ビシュナプール
コロニーを訪問することを約束してくれたが、梶田もそれに同行し、直接話をし誤解を解く必
要があると考えている。その際の話し合いの如何によって、今後ビシュナプールコロニーでワ
ークキャンプが開催できるのか否かを決定したい。
59
[日付を選択]
2015年度夏インドワークキャンプ安全対 策報告
文責
片山雄己
対策と取り組み
今キャンプは、マニプールコロニーでの4回目のキャンプであった。現地の生活にもある程
度慣れてきて気を抜いてしまう可能性もあったが、そこは事前に注意し、例年通り、想定し得
るリスクに対しどのようにすれば事前回避できるか、また想定し得ないリスクに対してどのよ
うにすれば事後対処できるか、の2点を柱とし安全対策に取り組む。想定し得るリスクに関し
ては過去のキャンプにおいて実際に起きた事例を参考にし、考え得る限りのリスクの予測を立
て事前回避するための対策を講じ、想定し得ないリスクに関しては、カウンターパートや保険
会社などの関係機関や参加者の保護者の方々との連携に重点を置き、事後対処がスムーズにで
きるようなシステム作りを心掛けた。以下がその概要である。
リスク回避システム
【飲料水】
・安全な飲料水の確保⇒
・飲料水の区別化⇒
ペットボトル入りミネラルウォーターのみを飲用する。
病気の感染拡大を防ぐため、他人とペットボトルの共有をしない。
【食事】
・炊事に使用する水の浄水化⇒
炊事に使用する水はすべて浄水器を通したものを使用。
・アルコール消毒⇒
使用する食器及び調理器具を使用前にアルコール消毒する。
・重曹による殺菌⇒
食事後、洗った食器及び調理器具を重曹に浸け置きする。
・野菜及び果物の生食禁止⇒
・魚介類及び肉類禁止⇒
・手洗い&消毒徹底⇒
・代替食品⇒
必ず、火を通したものを食す。バナナのみ例外。
特別な事由のない限り極力食材としての使用を避ける。
食事前の手洗い&アルコール消毒を徹底する。
病気になった場合に備え、経口補水飲料及び栄養補助食品を携行する。
【生活】
・体調管理ノート⇒
・十分な睡眠⇒
日々の目標や、個人の体温・体調を毎日記録する。
無理なスケジュールを組まず、全員の十分な休息と睡眠を確保する。
・準備運動の徹底⇒
・しゃべり場の開催⇒
ワークによるケガを防ぐため、毎朝ラジオ体操を励行する。
ストレス軽減のため、ゆったりとくつろいで話せる場を作る。
【感染症】
・予防接種の推奨⇒
・蚊帳の設置⇒
全キャンパーを対象に感染症講座を開き、予防接種を推奨する。
マラリア、デング熱などの蚊を媒介とする感染症対策。
60
[日付を選択]
・オドモス⇒
インドの蚊に強力に効く虫除け。マラリア、デング熱対策。
・蚊取線香⇒
キャンパーが集まる場所に焚く。マラリア、デング熱対策。
・動物への接触の禁止⇒
狂犬病対策として動物への接触を全面禁止する。
・ケガをしたキャンパーのワーク全面禁止⇒
・生食の禁止⇒
破傷風対策。
A型肝炎対策としてバナナ以外の生食の禁止。
・病気をしたキャンパーのマスクの徹底⇒
・病気をしたキャンパーの隔離⇒
他キャンパーへの飛沫二次感染の防止。
他キャンパーへの二次感染の防止。
【旅行者下痢症】
・ラッシー及び乳製品の飲用禁止⇒
・バナナの推奨⇒
乳製品は下痢を促進する働きがあるため禁止する。
バナナは食物繊維が豊富で整腸作用があるため生食を推奨する。
・下痢止め使用の制限⇒
下痢止め使用による便秘や下痢の長期化を防ぐ。
・下痢になったキャンパーのトイレ隔離⇒
・漢方薬の推奨⇒
吐瀉物や汚物による二次感染の防止。
薬の飲み合わせや副作用のない漢方薬により日々の体調を整える。
【病院】
・最寄の病院⇒
コロニーから一番近い病院のアクセスや診療時間等を把握する。
・セカンドオピニオンの徹底⇒
高度医療の整った安心できる病院も把握しておく。
【盗難】
・リュック禁止⇒
リュックは盗難に遭いやすいので使用しない。バックパックは例外。
・手提げかばん禁止⇒
リュック同様、盗難に遭いやすいので使用しない。
・肩掛けかばんの前掛け推奨⇒
盗難に遭いにくいので推奨する。
・南京錠によるかばんファスナー部分の施錠⇒
・人ごみや市場、繁華街での声掛け⇒
・必要のない貴重品の携行の自重⇒
観光時は気が緩むので全員で注意し合う。
狙われる原因となるので極力避ける。
・デジカメ及び携帯のストラップによる管理⇒
・現金細分化管理⇒
面倒くさがらず、必ず徹底する。
スリに遭いにくい。
盗難に遭っても被害が少なくて済むように現金を分けて管理する。
【防犯】
・地元警察への届出⇒
・一人歩きの禁止⇒
日本人がコロニーに長期滞在する旨を届ける。
見知らぬインド人を不用意に信用しない。付いて行かない。
【害虫】
61
[日付を選択]
・アリ発生防止⇒日本から効果の高い殺虫剤を購入し、持参する。
【痴漢】
・露出の多い服の自重⇒
痴漢されても仕方ないような露出の多い服は絶対に避ける。
・女子のみでの単独行動の自重⇒
男性キャンパーと一緒に行動するようにする。
【交通事故】
・リキシャー及びオートリキシャー⇒
・列車及び電車⇒
車両のつなぎ目から落ちないように注意する。
・タクシー及び自動車⇒
・地下鉄⇒
・徒歩⇒
手足、体がはみ出ないように乗車する。
シートベルトを必ずする。無ければどこかにつかまる。
比較的安全だが、スリや痴漢に注意する。
とにかく細心の注意を払って歩く。
【法律違反】
・禁煙法⇒
・禁酒法⇒
公共の場でたばこを吸ってはいけない。外国人の取締りが厳しいので注意。
決められた場所でしかお酒が飲めない。コロニーでも嗜む程度に自重する。
・麻薬及び覚せい剤取締法⇒
外国人でも捕まれば禁固刑。2~3年は刑務所暮らし。
やらない。やられない。近寄らない。を徹底する。
リスク対処システム
・海外旅行保険加入義務⇒
全参加者に海外旅行保険の加入を義務付ける。
・インド携帯電話の購入⇒
緊急連絡先としてインド専用携帯電話を3台購入。
・留守宅控えの発行⇒
保護者の方へ緊急連絡先・渡航日程などを記載したしおりを発行・
送付する。
・緊急連絡専用 E メールの設置⇒
緊急連絡先の補助手段として設置。
事故報告
次に 2015 年度夏マニプールコロニーワークキャンプ開催中に実際に起きた事故を以下に時
系列に報告する。
2015 年度夏マニプールコロニーワークキャンプ事故報告
◆風邪(文責・梶田恵理子)
【期間】2015/09/09-09/19
【症状と対応】
62
[日付を選択]
09/09 コロニーに到着した二日後の午後から体がだるく熱っぽく感じていた。その晩、38.0
度の熱が出たため、早めにベッドに入る。メンバーが就寝している建物ではなく、トイレがつ
いているミーティングルームの二階にて寝た。市販の風邪薬であるプレコールを服用する。
09/10 一日中寝ていたが寒気が収まらず。熱は相変わらずほとんど変わることなく、朝は少
し下がり(37.6 度)午後になるとぶり返した。(38.1 度)食欲が完全になくなることはなかっ
たため、おかゆなどを食べる。快便。薬は、市販薬ではなく、予め日本でかかりつけの医師に
処方してもらった風邪薬(ピーエイ)と抗生剤(ジェニナック)を飲み始める。
09/11
熱が平熱まで下がる。念のため一日安静にして過ごし、薬も飲み続けた。
09/12 熱はナシ。のどの痛みが取れないため、引き続きピーエイを飲む。キャンプの全体の
動きに合流し、行事などにも通常通り参加するようになる。
09/13
熱はナシ。のどの痛みが取れないため、引き続きピーエイを飲む。
09/14 以降ものどの痛みが完全にとれることがなかったため、処方してもらった薬全てを用法
容量を守って飲むが、完治することはなかった。
09/18 にインドの薬局にて抗生剤(amoxyclav 625)と痛み止め(Nicip plus)、うがい薬(イ
ソジンのようなもの povidone- lodine germicide gargle 2% “Betadine”)を処方してもらい服用
し始める。
09/19
のどの痛みがなくなる。
【原因】渡航直前にばたばたしており疲れが多少たまっていたこと(しかしこれは渡航直前だ
からというわけではなく常日頃同じであり、自身、この期間に特に無理をしたという認識はほ
とんどない)や、往路で乗った飛行機内の冷房が効きすぎていて体が冷えたことが最初の原因
であったと考える。長期にわたってのどの痛みが取れなかったことに関しては、風邪をひいて
免疫力が下がっている状態でファンのまわっている部屋で毎晩寝たことが原因ではないかと考
えられる。私はキャンプ中常に、のどに負担をかけないように、就寝中は口呼吸でなく鼻呼吸
を強制的にさせるマウスピースをはめて寝るようにしている。いつもであればそれでのどの痛
みを予防することができるのだが、今回は風邪をひき体が弱っていたことから、予防するには
至らなかった。
【次回からの対策】渡航前はあまり無理をせず、体のコンディションを整えておくこと。いつ
も通りの生活でも、知らず知らずのうちに体に負担をかけていることがあるので、渡航直前は
いつもよりも余裕のある生活が送れるように仕事やプライベートの予定を調整しておくこと
が、渡航中に体調を崩さないための大切なポイントだと感じた。
また、渡航中、体調を崩すということは、免疫が一時的でも下がるということであり、今回の
私のように他の症状も引き起こしかねない状況に陥るということである。キャンプを楽しむた
めにも、渡航中は免疫をしっかり保てるよう、体調を整えることが大切であると強く感じた。
◆ものもらい(文責・梶田恵理子)
63
[日付を選択]
【期間】2015/09/13~09/20
【症状と対応】
09/13 朝起床すると、右目がごろごろすることに気づく。特に目が赤くなっていたりするこ
とはないが、念のため日本から持ってきていた市販のものもらい用の目薬を朝昼晩と点した。
09/14 相変わらず右目がごろごろする。更に目じりの上あたりが少し腫れているような印象
を受ける。できるだけ触らないようにして、前日と同じように目薬を朝昼晩と気づいたときに
点眼した。
09/15
前日と変わらない症状。しかし目が赤くなることはない。前日と同じ対応をする。
09/16~17
前日と変わらない症状、対応をする。
09/18 ほぼ前日と変わらない症状であったが、すこし腫れが引いてきた。目薬を使い切って
しまう。
09/19 インドの薬局で抗菌目薬(moxifloxacin eye drops IP)を購入する。目がごろごろする
という自覚症状以外、目に見える症状がなかったため、薬剤師に説明して正しい薬を処方して
もらうのが大変であった。一日数回点眼する。
09/20
目がごろごろするという症状も完治する。
【原因】もともと、インドで私はものもらいにかかりやすい質であることもあるが、今回の主
な原因は風邪をひき免疫力が下がっていたこと、さらに風邪が治りかけている頃に、多少無理
をしてキャンプの行事などに参加したことであると考えられる。
【次回からの対策】渡航前、渡航中は無理をせず、免疫力を維持できるよう努める。
今回の私の症状がさほどひどくならなかったのも、毎日抗菌目薬を差していたからだと考え
る。また、これまでのキャンプで、ものもらいに罹患した人は少なくないので、抗菌目薬をキ
ャンパー全員の必需品とすることをお勧めしたい。
◆寒気,頭痛(文責・小川龍太郎)
【期間】2015/9/16~18
【症状と原因】16 日夜の時点で寒気、頭痛、気分の悪さなどの症状があり、翌朝もそれらの症
状が続いていたが、17 日の早朝が楽しみにしていたピクニックだったため、特に報告せずその
ままピクニック、ピクニック後の買い出しに行った。そこで雨に打たれ体温が下がったまま活
動を続けていたため寒気と頭痛が悪化し、昼食後キッチンの仕事を断念して二階で就寝。5 時
間ほど寝たものの、症状がよくなることはなかったため、夕食を少し食べたのちそのまま再度
就寝。18 日朝になると症状は 37 度程の微熱だけになった。その後熱も下がったため同日午後
より活動を再開した。
64
[日付を選択]
【対応】ファンを止めたり、寝袋にくるまったりと汗をかきやすい環境の中でできるだけずっ
と休息をとるようにした。定期的に体温も測った。
【次回からの対策】体調が悪い時は、症状が悪化して周りに迷惑をかける前に報告し、休息を
とる。
◆レンガによる体のかゆみ(文責・岡山美由 )
【期間】2015 9/7~8
【症状】午前のワーク終了後、主に腕、足首にかゆみを感じる。蚊に刺されたのだろうと判断
し虫刺され用のかゆみ止めを塗ったがかゆみは収まらず全身にかゆみを感じるようになる。か
ゆみに耐えきれず一部出血した。
【原因】翌日のワーク中レンガに触れた部分に強いかゆみを感じたのでレンガが原因であるこ
とが判明。わたしは病院で検査したことはないが埃アレルギーの可能性があり、おそらくレン
ガの粉塵と相性が悪かったと思われる。
【対応】ワークでレンガを使うときはワークするのを断念。ホームビジットに変更してもらっ
た。またその際にもレンガが置いてある場所に近づかないよう注意した。
【次回からの対策】熱中症に十分気をつけながら長袖や長ズボンで皮膚を露出しないようにす
る。
◆発熱(文責・石田瑞季)
【期間】2015 9/17 13:00 ~ 9/18 7:00
【症状】キャンプ半ばは雨天の影響で涼しい夜が続き、朝の起床時にのどの痛みを感じること
があったが、マスクをするなどの処置をとっていた。17 日の朝起床時に軽い頭痛を感じ、体温
も 35.9 度と普段の 35.5 度に対しやや高めであったが、当日が遠足だったこともあり通常通り
キャンプに参加。しかし昼ごろから頭痛がひどくなったので、熱を測ったところ 37.3 度と高く
なっていたためその旨をキャンプの全体統括に報告。他のキャンパーとは別の場所で睡眠をと
った。翌日の朝には熱が下がっていた。
【原因】日々の疲労と寒暖差。そして当日の朝に体調不良の兆しが見られたにもかかわらず無
理にキャンプに参加したことも発熱の原因と考えられる。
【対応】体が熱く、発汗量が多かったため水とスポーツドリンクで水分補給をおこなった。ま
た食後には漢方薬を服用した。
【次回からの対策】体調がすぐれない場合は、悪化して周りに迷惑をかけるようなことになら
ないために無理な行動は慎む。
65
[日付を選択]
結果
上記の報告より、今キャンプではどの事例も今までのキャンプに比べ皆軽度の症状で落ち着き
悪化せず治癒した。今回のように軽傷で済んだ理由を見直し、今後のキャンプ生活や事故後の
対処に生かすとともに、事故件数を限りなくゼロに近づける為の案を検討した。
また、事故や病気にまで至らなかったが、現行の安全対策では不十分であった点や改訂した
方が良いと思われる点についても検討した。
改善点
◆ものもらい
⇒キャンプ中免疫力を保ち続ける為の健康的な生活を送ること。また、十分な量の抗菌目薬を
リスクマネジメントリーダーの持ち物に加えるか、あるいはキャンパー必需品として持たせ
る。
◆風邪
⇒渡航直前にばたばたして生活リズムを崩したりしないように心身共に事前の準備や心構えが
必要。またキャンプ中はちょっとした症状だからと黙って無理をしないことと症状を気兼ねな
く逐一報告し合えるような関係づくりが必要。
◆アレルギー
⇒事前に参加者のアレルギー体質を理解しキャンプ中の食事等をきちんと考慮していくのはも
ちろんだが、今回のようにキャンプ中にアレルギーと思われる症状が現れた際に、原因の可能
性がある物質と本人の隔離。また、その物質がキャンプ生活に大きく関わる場合その後の制限
と本人の過ごし方を速やかに考える。
◆日本の携帯電話の管理
⇒今回、コロニーの子供たちに言われるがまま携帯を手渡し、写真を撮らせていたが、以前子
供に機内モードを解除されたという事例もあり、且つ貴重品であるので写真を撮る際であって
も日本の携帯電話を極力子供たちに触らせないように全キャンパーに徹底する。また、渡航前
にもさらに強く注意を促す。
◆キャンパー一人一人の安全対策に関する意識改善
⇒旧キャンパー全員がキャンプ中倒れた場合などを想定して新キャンパーもいざというとき行
動できるように気を引き締めさせる。そのために渡航前の安全対策講座を最低 2 回は行う。
次回への展望
今回は幸いなことに旅行者下痢症やその他疾患による重傷者はいなかったが、インドでの生
活で新キャンパーのみならずキャンプに長けた者も依然として体調を崩すので、やはり今後も
起こり得る病気・事故に対して慢心せず、常に緊張感を持って対処していかなければならな
い。
66
[日付を選択]
会計報告
キャンプ全体
責任者:酒井 美和
※Rs.1=1.83 円(当時のレート)
日付
9月1日
9月3日
9月6日
9月7日
9 月 17 日
9 月 18 日
9 月 19 日
9 月 19 日
9 月 20 日
9 月 21 日
9 月 22 日
1.交通費
出発地
到着地
コルカタ空港
ホテルマリア
駐車場代
ホテルマリア
サリマー駅
サリマー駅
アドラ駅
アドラ駅
コロニー
コルカタ空港
ホテルマリア
ホテルマリア
ハウラー駅
ハウラー駅
アドラ駅
ジョイチョン
トゥクトゥク
コロニー
リー
電車
アドラ駅
ハウラー駅
タクシー
ハウラー駅
ホテルマリア
タクシー
ホテルマリア
コルカタ空港
タクシー
ホテルマリア
サトラガチ駅
電車
サトラガチ駅
アドラ駅
電車キャンセ
ビシュナプー
アドラ駅
ル代
ル駅
ビシュナプール
サトラガチ駅
駅
電車
アドラ駅
ハウラー駅
トゥクトゥク
コロニー
アドラ駅
プラットフォームチケット
タクシー
ハウラー駅
ホテルマリア
パークストリー
ラビンドラサ
メトロ
ト駅
ロバール駅
ラビンドラサロ
ジャダプール
トゥクトゥク
バール駅
大学
パークストリ
バス
ジャダプール
ート
サダルストリー
オックスフォ
リキシャ
ト
ード本屋
タクシー
ホテルマリア
コルカタ空港
交通機関
タクシー
タクシー
タクシー
電車
トゥクトゥク
タクシー
タクシー
電車
日付
ホテル名
9月1日
9月2日
9月6日
9月7日
9 月 18 日
9 月 20 日
ホテルマリア
ホテルマリア
ホテルマリア
ホテルマリア
ホテルマリア
ホテルマリア
2.宿泊費
部屋の種
場所
類
サダルストリート
3 人部屋
サダルストリート
3 人部屋
サダルストリート
2 人部屋
サダルストリート
2 人部屋
サダルストリート
2 人部屋
サダルストリート
2 人部屋
単価/単位
1100/台
100/台
1600/台
240/人
100/台
1600/台
350/台
240/人
数
2台
2台
1台
7人
1台
1台
1台
2人
合計
₹ 2,200
₹ 200
₹ 1,600
₹ 1,680
₹ 100
₹ 1,600
₹ 350
₹ 480
400/台
1台
₹ 400
130/人
135/台
1100/台
400/台
130/人
2人
1台
1台
1台
1人
₹ 260
₹ 135
₹ 1,100
₹ 400
₹ 130
₹ 315
₹ 315
130/人
100/台
5/人
150/台
9人
1台
8人
3台
₹ 1,170
₹ 100
₹ 40
₹ 450
5/人
9人
₹ 45
12/人
9人
₹ 108
25/人
9人
₹ 225
40/台
1台
₹ 40
1100/台
2台
小計
₹ 2,200
₹ 15,643
単価/単位
部屋数
合計
700/部屋
700/部屋
700/部屋
700/部屋
700/部屋
700/部屋
2 部屋
2 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
₹1,400
₹1,400
₹700
₹700
₹700
₹700
67
[日付を選択]
9 月 21 日
ホテルマリア
サダルストリート
9 月 22 日
ホテルマリア
サダルストリート
日付
9月1日
9月6日
3.通信費
使途
チャージ代
ドングルチャージ代
SIM(チャージ込)
ドングル SIM(チャージ込)
ネット SIM(チャージ込)
単価
₹100
₹100
₹350
₹200
₹600
3 人部屋
4 人部屋
2 人部屋
3 人部屋
4 人部屋
2 人部屋
3 人部屋
4 人部屋
単位
1台
1台
1枚
1枚
1枚
小計
800/部屋
900/部屋
700/部屋
800/部屋
900/部屋
700/部屋
800/部屋
900/部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
1 部屋
小計
₹800
₹900
₹700
₹800
₹900
₹700
₹800
₹900
₹12,100
合計
₹100
₹100
₹350
₹200
₹600
₹1,350
4.食費(キャンプ期間中/9 月 3 日~9 月 19 日)
9 月 3 日 買い出し
食材
単位
金額
食材
単位
トマト
1kg
₹25
米
5kg
ナス
1kg
₹55
ケチャップ
1瓶
ピーマン
0.5kg
食用油
1L
₹50
ジャガイモ
1kg
コショウ
5g
₹8
ニンジン
0.5kg
砂糖
300g
₹30
タマネギ
1kg
₹28
ビスケット
3袋
9月4日 買い出し
食材
単位
金額
食材
単位
ナス
1kg
お茶
1袋
₹28
トウモロコシ
1kg
ミルク
1袋
₹20
バナナ
12本
₹20
パン
2斤
卵
10個
₹45
ジャム
1瓶
9月5日 ドカン
食材
単位
金額
食材
単位
ムリ
2袋
チャナチュール
1袋
₹14
砂糖
500g
₹18
ビスケット
3袋
9月6日 買い出し
食材
単位
金額
食材
単位
バナナ
36本
トマト
2kg
₹90
オクラ
1kg
ニンジン
1kg
₹40
ナス
3kg
₹120
パン
2斤
ジャガイモ
4kg
₹32
米
25kg
タマネギ
2kg
₹100
ダル豆
250g
卵
5個
チャナチュール
2袋
₹25
ムリ
4袋
₹28
9月7日 ドカン
食材
単位
金額
食材
単位
金額
₹200
₹90
₹85
₹13
₹15
₹74
金額
₹104
₹72
₹35
₹50
金額
₹20
₹90
金額
₹60
₹80
₹40
₹800
₹30
₹40
金額
68
[日付を選択]
ダル豆
9 月8日 ドカン
食材
ムリ
9月9日 買い出し
食材
砂糖
スパイス
小麦粉
ミルク
パン
卵
バナナ
パコラ
1kg
₹110
スパイス
2袋
₹2
単位
4袋
金額
₹28
食材
ターメリック
単位
1袋
金額
₹5
単位
1kg
5袋
50g
1袋
4斤
20個
40本
6袋
金額
₹30
₹77
₹40
₹200
₹80
₹80
₹90
₹30
食材
トマト
キャベツ
ナス
ニンジン
タマネギ
ピーマン
オクラ
チャナチュール
パクチー
単位
2kg
2個
2kg
0.5kg
1.5kg
1kg
2kg
4袋
0.5kg
金額
₹120
₹50
₹60
₹40
₹75
₹45
₹80
₹20
₹17
金額
₹40
₹50
食材
塩
単位
1kg
金額
₹17
金額
₹100
₹50
₹72
₹99
₹90
₹70
₹650
₹30
食材
オクラ
キャベツ
ナス
唐辛子
トマト
ニンニク
しょうが
ジャガイモ
ニンジン
単位
1.5kg
2個
1.5kg
200g
1kg
150g
1個
2kg
0.8kg
金額
₹52
₹60
₹55
₹20
₹35
₹20
₹5
₹18
₹20
金額
₹40
₹105
₹30
₹55
食材
ダル豆
アター
ビスケット
キャベツ
単位
3kg
2kg
3袋
2個
金額
₹480
₹72
₹105
₹70
金額
₹78
₹196
₹60
₹20
食材
アター
ナス
ジャガイモ
キャベツ
単位
4袋
2kg
4kg
2個
金額
₹120
₹70
₹40
₹50
金額
₹27
食材
単位
金額
金額
₹30
₹30
食材
オクラ
ラウ
単位
0.5kg
2本
金額
₹15
₹20
9月10日 ドカン
食材
単位
食用油
500ml
パコラ粉
1袋
9月11日 買い出し
食材
単位
ダル豆
1kg
食用油
1L
パン
4斤
ビスケット
3袋
卵
20個
バナナ
40本
米
25kg
タマネギ
0.5kg
9月13日 買い出し
食材
単位
ジャガイモ
4kg
タマネギ
2kg
トマト
1kg
ナス
2kg
9 月15日 買い出し
食材
単位
食用油
1L
ダル豆
2kg
タマネギ
1kg
トマト
500g
9月16日 ドカン
食材
単位
ビスケット
1袋
9月17日 買い出し
食材
単位
ナス
1kg
タマネギ
0.5kg
69
[日付を選択]
キスミス
1袋
ニンニク
2個
9月18日 ドカン
食材
単位
食用油
200ml
ムリ
2袋
₹10
₹10
マンゴーペースト
金額
₹12
₹14
食材
チャナチュール
ビスケット
1袋
₹15
単位
2袋
2袋
小計
金額
₹15
₹70
₹7,956
5.食費(キャンプ期間外 9/2、3、19,20,21,22)
日付
食事内容
場所
合計
9月2日
朝食
ブルースカイカフェ
₹ 515
昼食
香港飯店
₹ 375
夕食
カルサ
₹ 1,055
9月3日
朝食
MORE(スーパー)
₹ 496
昼食
村人
₹ 307
9月6日
MORE(スーパー)
₹ 528
9 月 19 日
昼食
村人
₹ 693
夕食
村人
₹ 300
9 月 20 日
昼食
村人
₹ 300
夕食
中華
₹ 622
9 月 21 日
朝食
ブルースカイカフェ
₹ 720
昼食
屋台(ロール)
₹ 730
夕食
香港飯店
₹ 1,885
9 月 22 日
朝食
ブルースカイカフェ
₹ 1,075
昼食
屋台(ロール)
₹ 817
夕食
徐々カフェ
₹ 1,530
お茶
屋台
₹ 75
バナナ
屋台
₹ 50
小計
₹ 12,073
日付
9月1日
9月3日
9月6日
9 月 12 日
日付
8 月 29 日
9月1日
9月4日
6.飲料水(1L ペットボトル)
単価/単位
数
20/本
18本
107/箱
15箱
107/箱
30箱
107/箱
50箱
小計
7.安全対策
使途
単価
オドモス(中)
₹55
グッドナイト(中
₹95
身)
オドモス(中)
₹47
殺虫剤
₹160
蚊取り線香
₹31
合計
₹ 360
₹ 1,605
₹ 3,210
₹ 5,350
₹ 10,525
数
9個
合計
₹ 495
2個
₹ 190
2個
1本
1箱
小計
₹ 94
₹ 160
₹ 31
₹ 970
8.生活消耗品
70
[日付を選択]
日付
8 月 29 日
9月2日
9月4日
使途
シャンプー
洗濯ブラシ
洗濯洗剤
固形石鹸
ほうき
トイレクリーナ
ー
単価
₹120
₹20
₹90
₹10
数
3本
1個
1袋
1個
3本
合計
₹ 360
₹ 20
₹ 90
₹ 10
₹ 70
₹27
1個
₹ 27
小計
日付
9月4日
9 月 12 日
9 月 17 日
日付
8 月 29 日
8月6日
9月9日
9 月 18 日
9.プロジェクト資材費
使途
単価
数
釘
30本
麻紐
5本
ステージ(ベッド)
9台
₹50
運搬費(ステージ)
背景布
₹75
2枚
ステージ雑費
椅子
15脚
₹10
マイクレンタル
₹600
発電機
1台
₹600
油
₹300
ライトレンタル
₹70
3つ
支柱
₹5
10 こ
運搬費(その他)
₹200
雑費
₹200
ステージ建設費
₹240
写真プリント代
₹20
19枚
小計
使途
キッチンコンロ
スーパー税金
キッチンライター
水道代
電気代
ガス
10.雑費
単価
₹900
₹61
₹110
₹1,500
₹1,500
₹1,000
ファンレンタル
キャンプ総支出
一人当たりキャンプ費
日付
₹200
数
1台
1個
13日
間
小計
₹ 577
合計
₹8
₹ 450
₹ 900
₹ 150
₹ 450
₹ 150
₹ 600
₹ 600
₹ 300
₹ 210
₹ 50
₹ 200
₹ 200
₹ 240
₹ 380
₹ 4,888
合計
₹ 900
₹ 61
₹ 110
₹ 1,500
₹ 1,500
₹ 1,000
₹ 2,600
₹ 7,671
₹ 73,753
₹ 7,375
11.日本での買い出し
使途
単価
数
合計
71
[日付を選択]
5月1日
6月5日
6 月 18 日
6 月 19 日
6 月 25 日
7月3日
7 月 22 日
7 月 26 日
7 月 27 日
8月6日
ホチキス
電卓
フラットファイル(3P)
プリンターインク
A4 ファイル
はんこインク
テープのり
スティックファスナー
印刷代
T-シャツ
印刷用紙 A4(500 枚)
ラミネートコーティングファイ
ル
印刷インク
インド料理本
模造紙
火ばさみ
風船
麻紐
ネームホルダー
丸筆
画用紙
折り紙
スケッチブック
カラーペン 12 色
両面テープ
スティックのり
木工用ボンド
フリーザーバック M
フリーザーバック L
カラースプーン(10 本)
カラーフォーク(10 本)
ゴミ袋 70L
点火無敵
ヘム鉄
マスク(50 枚)
劇落ちくん
軍手
アリ用コンバットα
アリの巣ころり
ハエとりリボン
アルカリ乾電池(4 個)
エタノール消毒液
カルパス
ほんだし
¥108
¥108
¥108
¥1,980
¥108
¥108
¥108
¥108
1
1
2
1
2
1
1
2
¥453
¥321
20
1
¥108
¥108
¥216
¥1,980
¥216
¥108
¥108
¥216
¥3,440
¥9,060
¥321
¥108
5
¥540
¥2,980
¥336
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥108
¥950
¥615
¥213
¥81
¥429
¥483
¥306
¥410
¥898
¥294
¥321
1
1
3
6
1
1
2
1
2
1
1
1
2
2
3
1
1
1
1
7
2
1
1
1
1
1
3
1
1
1
1
1
¥2,980
¥336
¥324
¥648
¥108
¥108
¥216
¥108
¥216
¥108
¥108
¥108
¥216
¥216
¥324
¥108
¥108
¥108
¥108
¥756
¥216
¥950
¥615
¥213
¥81
¥429
¥1,449
¥306
¥410
¥898
¥294
¥321
72
[日付を選択]
10 月 5 日
コンソメ
赤だしカップ
濃い口しょうゆ
カレールー
ハヤシルー
ツナ缶
スパム
魚肉ソーセージ
麻婆ナスのもと
味噌
乾燥わかめ
乾燥ひじき
のりたま大袋
味道楽
消毒用エタノール
消毒用エタノール
カロリーメイト
バランスパワービッグ
バンドエイド
包帯
強化ロック
村長土産
日本買い出し
インド総額
¥321
¥267
¥213
¥105
¥105
¥429
¥496
¥170
¥340
¥198
¥98
¥98
¥168
¥181
¥615
¥518
¥152
¥105
¥702
¥204
¥1,190
1
1
1
2
1
2
2
3
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
1
1
2
1
¥321
¥267
¥213
¥210
¥105
¥858
¥992
¥510
¥340
¥198
¥98
¥98
¥168
¥181
¥615
¥1,036
¥304
¥210
¥702
¥204
¥2,155
¥1,190
¥40,890
¥134,968
合計
¥175,858
73
[日付を選択]
ワーク会計報告
文責
片山雄己
支払い日
物品名
単位ごとの値段
数量
小計
9/7
ふるい
60/個
2個
120
ほうき
30/本
1本
30
9/14
プロワーカー賃金
250/日
7.5 日
1,875
9/15
ジョゴット賃金
225/日
9.5 日
2,138
ゴボルドン賃金
225/日
10 日
2,250
ペイントオイル
53.3/L
1.5L
80
プライマー
150/L
1L
150
Cement
340/bag
21bag
7,140
Sand
900/100cft
200cft
1,800
Bricks
5,000/1,000pc
3,000pc
15,000
stone chips
4,500/100cft
150cft
6,750
9/17
9/18
ターペル(house repair)
ピッチ(house repair)
予算
700
50/kg
2kg
100
支出総計
Rs.38,133
決算
内訳
金額
項目
金額
今回ワーク費
Rs.110,000
予算
Rs.110,490
前回繰越
Rs.490
支出
Rs.-38,133
計
Rs.110,490
計
Rs.72,357
*見やすさのため通貨単位を省略しているが、通貨単位はすべて Rs.とする
歳出した Rs.72,357(≒¥133,860*)を次回キャンプへの繰越金とする。
(*Rs.1≒¥1.85)
感想文
※感想文中では時折略語が使用されているが、各メンバーの意図、想いを忠実に残すためにそ
のままとした。
略語一覧:JC(日本人キャンパー)、YC(ユースキャンパー)、WC(ワークキャンプ)、GL
(ジェネラルリーダー)、PJ(プロジェクト)
74
[日付を選択]
菰田千賀子(キャンプ 3 回目)
わたしは今回初めて GL という役職についた。そこから見えたもの、感じたことはいままでの
キャンプでは得られなかったものも多くあった。
日本人 10 人、YC8 人、総勢 18 名でのキャンプ。一日のタイムスケジュールの発表、出欠連
絡、プロジェクトの説明など、みんなの前で”指示”をする機会がとても多かった。過去 2 回
参加したキャンプではずっと村人や YC と遊んでいたが、今回は必死に何かしら仕事をずっと
やっていた。いわゆる『仕事モード』。それが YC からしたら、『こも』じゃなくて『リーダ
ー:こも』という認識に変わっていたようだ。YC から今回よく聞こえたのは「こもがいいな
ら、それでいいよ」という声だった。わたしはしまったと思った。わたしの心の中で YC や村
人が私たちと一緒に活動することで、最終的に彼ら村人だけでこのコロニーを主体的に運営し
ていってほしいと考えていた。「こもがいいなら、それでいいよ」これでは彼らの主体性がな
くなっている。日本人、YC ともにキャンプを作り上げなくちゃいけないのに、自分の余裕のな
さから一緒につくりあげる雰囲気をなくしてしまっているのではないかと思った。リーダーと
してのふるまい方は難しかった。
村人からも少し見方が変わったような気がし
た。「ゴミ処理場はもういらないから、トイレ
を作ってくれ」「こもはどう考えているんだ」
などと具体的な要望やわたしの意見に耳を傾け
たりしてくれた。周りから認められている実感
がわいた。こうやって村人の意見を聞けたのは
これからの活動をするうえでとても貴重だっ
た。村人との信頼関係も築けたとじっかんでき
た。
三回キャンプを経験しているが、毎回新しい発見ができてとてもおもしろい。つぎはどんな発
見があるのかいまからドキドキ、ワクワクしている。
鈴木駿汰(初キャンプ/筑波大学 1 年)
きっかけは友達の家での友達のほんの一言だった。
「このみわの説明会行きたいんだけど用事と被ってるんだよね。」
「じゃあ代わりに行って来てあげるよ。」
75
[日付を選択]
その説明会というのが、春先にみわとかじちゃんが筑波で
開催した namaste!ワークキャンプの説明会だった。友達
の代わりに行ったはずの私だったが、私はその場でキャン
プ参加を即決するほど大きく心を揺さぶられた。正直ハン
セン病に興味があったとか、興味がわいたというわけでも
なかった。私はその時に感じた、キャンプを通してのキャ
ンパーの成長に大きな魅力を感じた。具合的には、みわが
キャンプによって物事を考えるようになったり、経験が深
まったり、ありがとうがいえるようになったりと自分に何
らかの変化があったというのを聞いたことだ。確かにみわ
は同学年とは思えないほど、自分の考えがはっきりしてい
たり、どこか余裕がある。私自身も、漠然とはしている
が、みわのように自分を成長させたいと思い参加を決めた。
9月はじめ、いざインドのハンセン病コロニーに到着してみると、案外自分に余裕があった。
思ったより苦がなくキャンプを終えられる気がした。というのも、料理もおなか一杯食べられ
るし、睡眠もよくとれるし、なにより新鮮なことばかりで毎日が発見の楽しさで充実してい
た。しかし、ワークが始まったころその気持ちは一転した。
正直、その頃からキャンプが自分にとって苦という感情が大半を占めるようになっていた。毎
日同じ食事に飽きて日本の食事が大変恋しくもなったし、ぬるい水だけ飲むのも嫌になってい
たし、暑い中のワークとキャンプという閉鎖的な環境に、体力的にも精神的にも困憊してい
た。それはみんなの中でも一緒だったと思う。キャンプ途中からみんなも疲労やいらだちが露
骨に表れていた。さらに、キャンプで一緒にいる時間が増えるにつれてキャンパーたちの悪い
面も出てくる。スケジュール帳で残りの日数を数える日が何日か続いた。
しかし、それがまた覆る瞬間が起きた。キャンプの中盤のある夜、緊急ミーティングが開かれ
た時だ。キャンパー間の雰囲気を感じたリーダーこもが開いたものだった。
こもは「みんなキャンプ楽しい?何が楽しい?みんながわからない。」と問いかけた。私自
身、キャンプは楽しいと感じていたが、何が楽しいかと言われると言葉に詰まった。しばらく
場が静まった後、こもは続けた。こもは泣いていた。
「キャンプの一番楽しいことは、人間くさいところ。誰かが笑ってたら一緒に笑って、誰かが
困ってたら助けてあげて、誰かが泣いてたら手を差し伸べる。みんなで笑って、泣いて、もが
いて、苦しんで、ぶつかり合って。でも最後は、このメンバーでキャンプできてよかったと思
えるキャンプにしたい。」
そのとき、私ははっとした。私がつらかったのは、“仲間”という存在を忘れていたからだっ
たと気が付いた。私は、自分の成長のため、自分を変えるためにインドに来た。だから、キャ
ンプ中いつも考えていたのは自分のことだけだった。自分だけ疲れてると勘違いして、仲間を
見捨てて休んだ。自分だけ辛いと勘違いして、それをほかのメンバーのせいにしていた。何よ
76
[日付を選択]
り他のメンバーへの興味を持っていなかった。たった2週間一緒に生活する人たちとしか思っ
ていなかったのかもしれない。
でもこもの声を聞いたとき、おそらく初めてキャンパーたちがただの仲間ではない仲間だと気
づいた。ただ一緒に生活するのではなく、その中でいろんなことを経験し、いろんなことを乗
り越えて、いろんな感情を共有できるかけがえのない存在。それが namaste!のキャンパー。そ
う思ったとき、私はそれまでの自分を急激に反省したのと同時に、仲間たちが恋しくなった。
もっとみんなを知りたいと思った。みんながどう思ってるか気になった。もっとみんなで協力
しなくちゃキャンプは楽しくないし、乗り越えられないと思った。
私のキャンプへのモチベーションが“自分”から“仲間”に変わった瞬間だった。
それからの日々は、急に充実したし、楽しかった。辛かったワークも、仲間が頑張ってるから
頑張ろうと思えた。面倒くさかったキッチンもみんなのためにおいしい料理を作ろうと思えた
し、思いやりを持って片づけを手伝えた。YC と過ごす時間は特に楽しかった。お互いつたない
英語と少しのベンガル語で会話した。思ってる事、感じた事、知りたいこと、興味のあるこ
と。これは、ワークキャンプだからこそできる経験だと思う。今になっては、ワークキャンプ
に参加してよかったと思ってる。
次回キャンプにも参加するつもりだ。その際は、最初から、もっと楽しいキャンプになるんじ
ゃないかと、わくわくしている。
梶田 恵理子(キャンプ多数参加/社会人)
『ワークキャンプってやっぱりこれだよこれ!』
今回、私は名実共にジェネラルリーダーという、
ワークキャンプの準備や運営、実行全ての統括を行
う役割を降りた。以前、マニプールコロニーで初め
てワークキャンプを行った際にも、他のメンバーが
ジェネラルリーダーを務めたときもあったが、彼は
準備期間から既に渡印していたし、何より突然のキ
ャンプ開催地変更という事態に対応するために急き
ょ役割を変更したこともあって、名実共にリーダー
を降りた、というわけではなかった。
しかし今回は、準備段階から、キャンプ終了時の今まで、全て他のメンバーにお願いするこ
とにして、私はつとめて一キャンパーとして活動に参加するようにした。
話は多少変わるが、特にここ数回のワークキャンプは、同年代が少ないこと、インドを知るも
のが少ないこと、ワークキャンプがなんたるものかを知るものが少ないこと(といっても私も
人のことを言える状況ではないのだけれど。)、自分が団体の代表であることから、知らない
うちに、みんなが苦手とすること、例えば村長との話し合いや各プロジェクトの最終的な決
定、パーティなど状況によって的確な判断を次々にしなければならない難しいプロジェクトの
77
[日付を選択]
運営、もしくはなかなか難しい性質のキャンパーとの気持ちの摺合せやぶつかり合いなどは、
ほとんど私が担うようになり、そしてそれが namaste!のワークキャンプの当たり前になってき
てしまった。また、みんなに負担をかけたくない、楽しむことに集中してほしいという気持ち
から、一人で判断して動くというスタンスを私は知らず知らずのうちに確立してしまってい
た。結果、プロジェクトやワークキャンプ自体はどうにかうまくいき、それによって私は満足
感、達成感を得られていたとしても、他の参加メンバーはどうかと問われると、悲しいことに
100%の気持ちで「みんなも私と同じような気持ちに違いない!」と断言することは難しかっ
た。また、一緒に活動を行っていて、他のメンバーから、自分に関する心の叫びを聞くことは
あっても、ワークキャンプに関する心の底からの叫びを聞くことや、「自分たちで何かやって
やるんだ!」といった情熱あふれる言動を感じることも少なかった。そのため、私はずっとワ
ークキャンプに携わり、活動をしてきたにも関わらず、なぜかどこかしら孤独で、物足りなさ
を感じていた。
ワークキャンプという活動では、色んな勇気(一歩踏み出す力)が必要であると私は考えて
いる。新しい国や文化を受け入れる勇気、新しい人と関わる勇気、人の気持ちに立ち入る勇
気、自分や相手と向き合う勇気、疲れていても自らを鼓舞し誰かを思い遣る勇気、厳しいこと
でも相手を思って伝える勇気…色んな勇気が必要である。これら勇気は、自分を奮い立たせな
いとなかなかできない。苦手としていることならなおさらである。だから、誰かに任せたり、
逃げたりすることだってできる。しかしながら、これら勇気こそが、ワークキャンプにおける
一番の要の、相手と「一対一の関係」を築いたり、「わくわくどきどき」することの素なのだ
と思う。
今振り返ると、私は今まで、他のキャンパーが持て得たそれら勇気を、楽しむことに注力し
てほしいからといった理由から、出し惜しみさせていたのかもしれない。
しかし、今回のワークキャンプは違った。いろいろな勇気を垣間見ることができた。というの
も、今回のキャンプでは、どのキャンパーもいろんな感情を持っているのに、それを表現しな
い、表現できない、伝わらない、伝える相手もなかなかいないという状況が起き、それが原因
で大小さまざまな問題が発生するという事態に陥ったのだ。そんな状況で、いつもの私なら
ば、まず問題が起きる前に、問題の種になりそうなことはできるだけ排除するだろうし、問題
が起きたときには口や指示を出して、すぐに解決したりしたことだろう。しかし、今回はでき
るだけそれをせず、黙って状況をみることに徹した。すると、驚くことに、ジェネラルリーダ
ーだけでなく、色んなメンバーが勇気を発揮したのだ。日本人キャンパー同士、ユースキャン
パー同士、そして国籍関係なく、笑ったり、怒ったり、泣いたり、ぶつかったり、苦しんだり
していた。最初は一人から始まったその勇気が、他のメンバーにも電波していった。もちろ
ん、勇気の出し惜しみを時にしてしまったメンバーもいたし、すべての問題が解決したわけで
はないから依然課題は残っている。それでも、キャンプ中に大きく変化し、いきいきし始めた
メンバーや、すっきりした顔でキャンプに臨むメンバーも現れた。また、自分の勇気の出し惜
しみに気づき、次回キャンプに対する抱負を語るメンバーもいた。そんな変化を、ジェネラル
リーダーだけでなく、キャンパー全員で気持ちを表現しあうことで起こしたことが、私は本当
に嬉しかった。
今回のワークキャンプを経て、私は改めて、リーダーがキャンプを作るわけではなく、キャ
ンパー一人一人が、キャンプを創り上げることを実感した。一人ひとりの歪なパズルのピース
を、互いに摺合せ、調整しながら一つの絵に仕上げる。そんなイメージである。歪だからこ
78
[日付を選択]
そ、そのメンバー、その時ならではの『色』がでる。それこそがそのワークキャンプの宝なの
だろう。だからこそ、人の心に深く刻み込まれ、人に影響を与える力を持つのだろう。
今後、私はワークキャンプに参加することをやめ、本格的に学生メンバーにワークキャンプ
の主軸を担ってもらうことになる。まだまだ不安要素はある。しかし、不安がなければ、どき
どきも、わくわくもしない。私が namaste!を立ち上げたあの頃のように、『不安だらけだけ
ど、なんでかわくわくがとまらない…!!!』と言う気持ちで、学生メンバーにはこれからも思い
っきりワークキャンプに臨んでもらえればと思う。
酒井美和(キャンプ 2 回目、筑波大学 1 年)
今回もキャンプに参加しようと思った理由は、単純に前回キ
ャンプが楽しかったから、また村人に会いたかったからだ。前
回キャンプを終えて、キャンプを共にしたユースキャンパーを
はじめとする村人との関係は国籍、宗教などいろいろなものを
超えて一対一の関係を構築することができたと感じている。ま
た実際に、2 回目のキャンプを終えても同じことを感じてい
る。しかし、このような関係を築けたことに満足している自分
がいることに気が付いた。
私は、ワークキャンプにおいて大切なことは人と人の関係で
あると信じている。だが、人間関係ということばかり考えて、
肝心のワークやプロジェクトが知らぬ間におろそかになり、最
終的にはキャンパー一人ひとりとの関係もおろそかになってし
まっていたと思う。いつも中途半端であった私にアドバイスを
くれたキャンパー、話を聞いてくれたキャンパーには本当に感
謝している。後悔していることはたくさんあるが、このくやしさを次回キャンプにつなげた
い。
だが、悪いことばかりではなかった。今回は多くの時間を独居老人の人たちと過ごすことが
出来、厳しいけど愛情をもって接してくれる姿を見て、やっぱり日本人だろうが、インド人だ
ろうが、ハンセン病快復者であろうが何も関係ない。私は、彼らのことが大好きな一個人であ
り、彼らは、私が大好きなおじいちゃん、おばあちゃんである。つい、寄ってくる子供たちと
ばかり遊びがちであったが、おじいちゃんおばあちゃんと過ごす時間は彼らの歩んできた人生
について知ることが出来たり、ただ話しているだけで幸せそうな顔を見せてくれたり、私自身
がすごく幸せを感じることが出来た。また、前回キャンプから大きく成長した姿を見せたユー
スキャンパーは私にとってすごく刺激になった。彼のコロニーをよくしたいという姿勢はとて
も真剣で、ワークキャンプを通して彼のような人が増えれば、絶対によりよいコロニーになる
のだろうな。その日も決して遠くはないのかなと感じた。
村の青年の変化や、快復者の人生は村の中で生活するからこそ見えるものだ。共同生活を通
して参加する日本人をも成長させてくれるワークキャンプという活動は本当に魅力的で、毎回
新しい発見があり、次回のキャンプのことを思うとすごくわくわくする。
79
[日付を選択]
片山雄己(キャンプ 2 回目/名古屋大学 2 年)
今回のキャンプは自身 2 回目、しかし旧キャンパー
としては初参加です。単に新旧の違いだけでした
が、見える景色は全く違うものでした。
現地でのノウハウを知っている分、率先して行動
したり、新キャンパーに何かを教えたり、前回の経
験があるからこそ旧キャンパーとしてできることを
精いっぱいやりました。
生活面では前回は右も左もわからない状況ででき
ることといえば、言われたことと全力で楽しむこと
だけでしたが、今回は全体の動きを見て次何をすべ
きなのか、また、誰の手助けができるのか考えまし
た。
ゴミ収集場に記名しているところ
楽しみ方も前回は子供に誘われるがままに一緒に
遊んだり話したりするだけでしたが、今回は他の世
代の村人とも仲良くなれるよう自分から積極的に歩
み寄り、話しかけました。また、作業の際には人一倍働いて信頼を得る嬉しさも学びました。
ただ前回の経験があるというだけですが一歩引いて全体が見え、キャンプの過ごし方や楽しみ
方が大きく変わりました。
自分のいつもの楽しみ方といえば体を動かして楽しむということです。しかし、今回そうい
った楽しみは相対的に少なかった代わりに村人と新しい関係を築くことができ、また彼らに会
いたいという気持ちが強くなりました。彼らに何かをしてあげたいという思いはもちろんあり
ますが、いつかまた訪れた時何気ない話で談笑したいななんて思うようにもなりました。次に
彼らに会うのはキャンプとしてか、または、一人で村を訪れるかはわかりませんがその日を心
待ちにしています。
梶間ひかり(初キャンプ/筑波大学 1 年 )
私は初めて 2015 年 9 月のインドワークキャンプに参加しました。自分にとっては初めての
発展途上国、初めてのインドでの協力型ワークキャンプでした。大学生になり、日本では一人
暮らしに慣れていて、常に誰かと寝食ともにしたり、四六時中周囲のことを思いやりながら生
活したりするなんてことは普段ありませんでした。インドに行こうと決めたきっかけは、個人
でインドに行くことはこの先ないだろうと思い、団体で行けるこの機会に行っておくかと、ハ
ンセン病やワークキャンプについて特に考えることなく渡航を決めていました。実際に渡航が
決まって準備を進めていくうちに、ハンセン病の回復者の人たちやその孫で形成されている村
人とうまく関わっていけるだろうかと遅れてきた不安でいっぱいになりました。ですが、ワー
クキャンプでは周りに対する思いやりがないと同じメンバーで 3 週間過ごすことはできません
し、人と人との関わりあいがワークキャンプの大きな魅力の一つであると今では感じられま
す。
80
[日付を選択]
キャンプの中で私は村人たちとのパーティーを主催するエンタメプロジェクトと、キャンプ
に特に協力してくれたユースキャンパーとのフェアウェルパーティーを企画するプロジェクト
を担っていました。どのプロジェクトでもそうですが、パーティーを運営することにユースキ
ャンパーや村人たちとの連携は欠かせません。とはいってもベンガル語だけでコミュニケーシ
ョンをとることはできないので英語と相槌程度のつたないベンガル語、そしてボディランゲー
ジを使って話し合いをしていました。うまく言葉にして自分の思っている事が伝えられず、悔
しいと思ったことが何度かありました。しかし、行く前に心配していたような村人とのかかわ
り方については、自分の気負っていたほど難しくなく、私の想像以上に彼らは常に社交的で、
私たちに寛容でした。そして彼らの自主的なプロジェクトへの協力が見られて、あるとき私
は、私が彼らのことを勝手に「インド人」として考えていたけれど、彼らはわたしたちとなん
ら変わりない「人間」の一人なのだと改めて感じた瞬間がありました。それからは、遠慮した
りせずに日本人キャンパーに接するのと同じように、思っている事を様々な方法で伝えていく
ようになりました。
ワークキャンプは、セルフィッシュでは絶対にうまくいか
ないけれど、自分を抑えている必要は全くなく、思ったこと
や、感じた事を常に一緒にいる仲間に向けて素直に口に出
し、仲間同士で共有することがワークキャンプをより充実し
たものにするポイントなのだと感じました。初めてのインド
で目にしたものはきれいなものばかりではなかったけれど、
この先も一緒にいたいと思うような大切な仲間がたくさんで
きました。キャンプに参加できて本当によかったです。
子どもと戯れているところ
岡山美祐(初キャンプ/南山大学 2 年 )
正直何回か帰りたいと思った。ただこの場合帰りたい場所は日本ではなくナンガットという
インドネシアにある小さな村だ。今まで 2 回インドネシアでワークキャンプをしてきたのです
ぐに慣れると思っていた。しかしそううまくはいかなかった。
まずは国民性のギャップ(インドネシアはとにかく相手
を傷つけまいと言葉を何重ものオブラートで包む)にとま
どいを感じた。そしてことばが通じない村人との仲良く
なり方について。今までは「ことばが通じないのなら村
人がくれた食べ物食べればいいじゃない」スタイルでワ
ークキャンプをやってきたこともあって、食べ物なしで
どうやってノンバーバルコミュニケションをとればいい
のかわからなかった。極めつけにレンガと相性が悪くて
ワークができず、ワークキャンプ 3 回目だから…とい
う自信はあっという間に消えた。
↑じいさん PJ で司会をするわたし
それでもこの状況を自分なりに打破したくて村人のところに行こうと思った。ばあちゃんの
ところにいってとりあえず隣に座る。ばあちゃんが話かけてくれる。ことばは全くわからな
い。でも笑っておく。マッサージをする。そしたら向こうからおそらく、自分の過去を話して
くれた。ハンセン病の後遺症の部分を見せてくれたからきっとそうだと思った。ことばはわか
らないからすべてを理解できないけれどやはり言葉はコミュニケーションのために重要なツー
81
[日付を選択]
ルではあるけれどそれだけが全てではないことを改めて感じた。とりあえず笑っていればなん
とかなるだろう。インドでもやっていけると思った。
今回一番感じたことはワークキャンプとは様々な要素によって全くちがった色になるという
こと。例えば開催地、国、キャンパー、ワーク内容、さまざまな要素が集まって一つのワーク
キャンプになる。同じ場所でキャンプを行うにしてもその時のメンバーでキャンプの性質が変
わってくる。国が違えばなおさら。しかしワークキャンプの根底にある魅力は変わらなかっ
た。非日常の中で他人と寝食をともにすることでキャンパーが一つの家族になっていくあの感
覚はワークキャンプの醍醐味だと思う。それはインドもインドネシアも、行ったことないけれ
ど中国のワークキャンプにも共通して言えるのだろう。改めて自分はワークキャンプが好きな
のだと感じた 3 週間だった。
石田瑞季(初キャンプ/筑波大学 1 年 )
私は国際開発に関心があり、今回ワークキャンプに参加したのもその延長であった。学生向
けの海外ボランティアなど、このキャンプ以外にも選択肢はいくらでもあった。しかし、この
キャンプでは私たちがコロニーで活動すること自体に差別意識、非差別意識を無くす意義があ
り、これは私が思っていた国際協力とは異なったものであった。そしてこの活動はワークとい
うニーズに直接応えるかたちであったため、自分達の活動の成果が明確なのではないかと思
い、参加をすることに決めた。また、インドに行くと人生観が変わる、と言われていることも
あり、単純にインドという国に興味を持ったからというのも理由の一つだ。
参加を決めてから渡航までの準備期間は、想像以上に忙しかった。名古屋とつくばの距離を
ものともせず、夜な夜なミーティングを重ね、お互いに意見をぶつけ合った。自分たちでワー
クキャンプを作っていくため、決定事項が多く、また一人ひとりの責任も重かった。だがその
分キャンプへの思い入れも強くなり、もっと良いものにして行こうと努力することができた。
私は新キャンパーということもあり、ハンセン病に関する知識も無かったため、ミーティング
では毎回新たな発見があった。また、旧キャンパーの主体的な意見や姿勢は勉強になることば
かりで、時には彼らの積極性に頼りきってしまうこともあり、自分は指示された役割をこなす
だけになってしまったことは反省点として挙げられる。
このようにインドでの活動のために時間を費やしたのは、私がハンセン病の差別を重く捉え
ていたからであり、村人たちはさぞつらい思いをしているのだろうと思いこんでいた。ところ
が実際にコロニーに着くと、村は村人たちの生き生きとした笑顔であふれていて、その光景は
私の抱いていた”ハンセン病コロニー”のイメージとはかけ離れていた。一方で、生活水準の
低さやコロニーの抱える諸問題などに目を向けると、その原因はやはりハンセン病による差別
であり、そもそもこのコロニーが存在する理由はその差別にあるのだと、当たり前のことでは
あったが、実際にコロニーで活動することで改めてその問題を気づかされた。
82
[日付を選択]
逆に言えば、彼らは私にハンセン病の影を気づかせ無いくら
いに活気のある生活を送っていて、そんな彼らとの活動はボラ
ンティアだとか支援などというものではなく、まさに”ワーク
キャンプ”であった。渡航前、私は少なからず、”自分でもで
きる助けがあれば”という支援ともとれるような気持ちでキャ
ンプに臨もうとしていた。しかしいざキャンプが始まると、村
人たち、特にユースキャンパー達とは何の隔たりもなく接して
いて、彼らを近しい存在に感じている自分がいた。またこの活
動はあくまできっかけであって、そのきっかけを最大限活用で
きるかどうかは現地の人々にかかっており、私たちだけがどう
こうする、というものでは無かった。この様な“ワークキャン
プ”だからこそ、またこのコロニーで活動したい、彼らと一緒
に頑張りたい、と思えるのだろう。
コロニーの子供たちとわたし
小川龍太郎(初キャンプ/筑波大学 1 年 )
自分がこのキャンプに参加したのは、授業で隣の席の酒井美和が誘ってくれた、というのが
きっかけだった。もちろんそれ以前からインドに興味があったから参加したわけだが、はじめ
はハンセン病についての知識があったわけでもなく、ただの偶然のような感じで 9 月のキャン
プに参加することになった。
実際に参加してみると、いつもと違う場所で、いつ
もと違う人たちといろいろな経験をすることができ
た。その中でも印象に残っているのが PJ と日常生活
だ。自分は 3 人でゴミ拾い PJ のリーダーをしてい
て、日本で準備をしているときは、みんなが参加して
くれるのか、ひょっとしたら誰も来ないんじゃない
か、などという不安ばかりが大きかったのだが、現地
で村人たちを誘いながらゴミ拾いやそれに関する知識
の普及などを行ってみると、近くにいる多くの人たち
が手伝ってくれ、考えていたよりも多くの人たちが一
緒に村をよくしようと頑張ってくれた。日本での準備
が自分にとってはかなり大変なものだったので、その
分うまくいったときはとてもうれしかった。特に、自
村人に啓発活動をするわたし
分は基本主体となって活動を進めていくような人間で
はなかったため、一生懸命努力したからこそ成功したときはみんなで心から喜べるのだという
ことを実感し、とても感動した。もう一つの日常生活に関しては、日本からほとんど出たこと
がない自分にとってはなかなか過酷なものだったが、そんな3週間をみんなで協力しながら、
自分でも驚くほど楽しく生活することができた。みんなで言いたいことを言って、間違ってい
たら指摘しあってと、確かに自分たちでつくりあげていくことができた。だからこそ、共同生
活を行っていたインドの青年たちとはもちろん、一緒にキャンプに参加した日本人キャンパー
たちともより仲良くなることができたのだと思う。また、村の人たちが、自分たちと何も変わ
らない、楽しかったら笑い、悲しかったら泣く、差別される要素なんてどこにもない普通の人
たちであることも強く感じた。
83
[日付を選択]
ワークキャンプを通して、全然知らなかったハンセン病の現状を知り、実際にハンセン病コ
ロニーに行ってそこにいる人たちと共同生活をして仲良くなって、ハンセン病による差別が許
せないものになった。自分となんら変わりのない人達が、ハンセン病回復者だから、またはそ
の子孫だから、という理由で嫌われるという現状を変えたいと思った。だからこそ、またイン
ドにきて、もっと彼らのことを知り、現状改善の一助となりたいと思えるのだと思う。
草山亮(初キャンプ/筑波大学 1 年 )
私は 2015 年 9 月にインドへワークキャンプを行いに行きました。そこで過ごした 3 週間は
非日常的でした。なんといってもインド滞在中一人になることはなく、常にだれかと一緒にい
ることが日本ではまず味わうことのできないことだと思うからです。このような環境は私にと
って大きな意味があると思っています。私は今回のキャンプが初めてで、ワークや担当のプロ
ジェクトのことで頭がいっぱいでした。そのため、仲間と一緒に活動する気持ちをおざなりに
していました。だからワークキャンプを楽しむことを忘れていました。ところがそんな自分を
変えてくれたのが周りにいた仲間でした。ある日、キャンパーたちで腹を割って話した時に、
「くっさんはキャンプ楽しんでるの?」と聞かれました。自分はその質問に心から「楽しんで
いる」とは答えられませんでした。常に一緒にいる状況のため、そのような個々人の心境や悩
みといったものは案外筒抜けなのだということをそのとき実感しました。そのとき周りで指摘
してくれた仲間たちにとっても、そしてそれを受け止めなければならなかった自分にとっても
辛いものでした。しかしながら、そういったやり取りがなければきっと私が自分もワークを楽
しみながら活動することはできずに 3 週間が過ぎていたと思います。今思い返せば、常にだれ
かといる非日常的な時間はとても価値のある時間だったのだと心から思います。
もうひとつ、インドで過ごした非日常的な時間は貴重だと感じたことがあります。それはイ
ンドのユースキャンパーとの関わりです。本キャンプに参加する前から外国人と話したことは
何度もあったのですが、キャンプ中程深く会話を交えたことはキャンプを終えてからもありま
せん。前述のように、常に一緒に過ごすのでなぜユースキャンパーが悩んだり、様子がおかし
かったりするのがすぐにわかりました。そこで日本人キャンパーへの不満を耳にしたり、納得
できないところなどを聞いたりして、より相手のことを本当の意味で理解できた気がしまし
た。こうした関わり合いが国籍を超えてできただけでもとても意味のあることだと思いまし
た。
このようにワークキャンプにおいて、人との
関わりが重要なウエイトを占めていることを実
感しました。日本では恥の文化の影響もあって
か、なかなか他者と本音で会話する機会がない
ように感じます。しかし、インドのワークキャ
ンプでは違いました。実際に私が経験したよう
に、キャンプ中では本当の意味での会話を行う
機会が豊富にあります。今回のキャンプでその
ような会話相手として、仲間として、一緒に過
ごしたキャンパーに心から感謝しています。
本当にありがとう。
84