ソリューション 地域・観光事業者向け 26 ロボてなし(人型ロボット「Pepper ロボてなし(人型ロボット「Pepper」を利用した観光案内等) Pepper」を利用した観光案内等) カテゴリー: ソリューション 対象: 地域・事業者 運営・構築: フューブライト・コミュニケーションズ(株) URL: http://www.fubright.co.jp/ 特 色 ① 観光案内所や駅など観光客が集まる場所にロボットを配置し、記念写真やゲームなどの「おもてなし」を 実施 ② 英語、中国語を話すことができるロボットが外国人観光客などに対応し、人の業務補助を担う ③ 通信機能を活用し、コールセンターへの接続や、調査員に代わって簡単なアンケートを実施する機能な ども有している 背 景 訪日外国人の増加や、2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの開催などの要因により、地域の観光案内 所や各施設のインフォメーションセンター、駅などの交通結節点等では多言語による顧客対応が求められて いる。 一方で、こうした人材が多く必要とされていることにより、人材の確保が困難になりつつあるほか、人件費の 高騰などが起きている。このような背景から、人間に代わって簡単なご案内をロボットに移行する試みが見ら れる。また、珍しい人型のロボットが案内することにより、ロボット自体が観光資源となり、来訪の動機や来訪 の際の魅力向上に貢献している。 内 容 ソフトバンクが提供している人型ロボット「Pepper」を活用し、ロボットによる日本語・英語・中国語などの多 言語による案内を行っている。ご案内などの他に、記念写真撮影・ゲームなど案内所でのおもてなしやマスコ ットとして利活用されている。 事例 1・京急電鉄羽田空港国際線ターミナル駅における活用 <概況> 京急電鉄羽田空港国際線ターミナル駅では、立地の特性から特に海外から日本を訪れた旅客を意識して 「駅を日本のショールームに」というコンセプトのもと駅づくりが行われた。そのうち 2F の到着フロアは、日本 の先端技術の展示を行うこととなり、Pepper に白羽の矢が立った。主な機能としては、下記の通りで、特記事 項以外は日本語・英語・中国語に対応している。 ・ウェルカムメッセージの表示(言語は日、英、中(簡)に対応) ・カート利用方法などの簡単なご案内 ・アンケート(目的・訪日日数等を回答することにより、沿線のお勧め観光地が表示される) ・ゲーム(おみくじ)、ダンス、Pepper と記念写真撮影などのエンターテイメント機能 <導入後の実績・状況> ・人が対応している業務(定型的な答えがあるご案内など)の一部を担っており、当面は 3 年間設置の予 定。 ・訪日旅行者などが Pepper と一緒に記念写真を撮影している姿が見受けられる。 ・来訪者、管理側の駅社員からもおおむね好評で、いたずらなども現状起きていない。 ・アンケートの回答結果がデータとして蓄積されている。 <活用の状況> 案内の様子 おみくじゲーム 多言語(中国語)の案内 事例 2・小田急電鉄新宿駅における活用 <概況> 小田急電鉄新宿駅では、訪日旅行社が増えるにつれ外国人旅行センターが混雑していることから、並んでい る旅客へのおもてなしとして、また、旅行センターでの案内の補完として Pepper の導入を行った。主な機能と しては、下記の通り。言語としては、英語・中国語に対応している。 ・観光案内 箱根の写真を中心に旅の魅力をプレゼンテーションする ・写真撮影 Pepper と記念写真を撮ることができる ・コールセンターとの通信機能 (株)BRICKS の運営する多言語コールセンターと接続することで来訪者の相 談に乗る <導入後の実績・状況> ・切符購入の待ち時間の間に Pepper と遊ぶ来訪者がいる。 ・Pepper と記念写真の撮影を行う来訪者も多い。 ・今回は春節期間に限っての配置であったが、来訪者からはおおむね好評であった。 <活用の状況> 観光案内 コールセンター接続 記念写真撮影 事例 3・OTS レンタカーにおける活用 <概要> OTS レンタカー本社において 2016 年 1 月より来客に対して①通常モード②業務モードの 2 種類のご案内を 行っている。言語は、①・②ともに中国語に対応しており、利用者の動向を見ながら、説明内容を調整している。 ①通常モード ・観光案内 10箇所の観光スポットから1つをランダムに案内 ・交通ルールクイズ 5問の交通ルールのクイズを楽しむことができる ・写真撮影 OTS の頭文字の3つ中から選んだポーズで Pepper と写真を撮ることができる ②業務モード レンタカー利用者が配車前に、モニターを利用しながら、Pepper から 10 分ほどの交通ルールの説明をき くことができる。 <導入後の実績> ・ロボットと記念写真撮影をする利用者がいる。 ・主に中国語を使って利用者に配車前の交通ルールの説明等を行っている。 <活用の様子> 実 積 ・2015 年 11 月京浜急行電鉄羽田空港国際ターミナル駅へ Pepper を設置 ・2016 年 1 月 OTS 本社へ Pepper を設置 ・2016 年 2 月小田急電鉄新宿駅へ Pepper を設置(2/8~29) その他観光分野以外での実績多数 労働生産性向上への効果 ロボットの充電や管理、プログラムの開発などが必要となるため、現時点では生産性向上への効果は劇的 に高いとはいえない 。しかしながら、定型的な案内(レンタカーの交通ルール説明、設備などの案内、駅にお ける沿線名所案内、ウェルカムメッセージの表示等)などでは人の作業を補完するなど一定の効果が出ている。 また、ロボットと記念写真を撮影する旅行者なども多く、一種のマスコットとしても機能している。今後、ロボット の機能の進化やプログラムの開発などを通じて更なる生産性向上への効果が期待される。 今後の方向性 現時点で Pepper の機能は人の受け持つ業務の一部負担に限られているが、今後については警備や清掃 といった機能や、遠隔地の Pepper と連携したネットワーク機能などを持つことによる顧客サービスの向上など 更なる機能・性能の拡充やプログラムの開発が期待される。また、音声言語は、現状日本語、英語、中国語に 限られており、訪日旅行者が増加する現況からも更なる対応言語の拡充が期待される。 問い合わせ先 フューブライト・コミュニケーションズ株式会社 担当: 吉村 英樹 〒105-0004 東京都港区新橋 1-7-2 成瀬ビル 3 階 電話 03-6869-2500(代表)
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