6月1日号を掲載しました。

JA全厚連情報
(毎月 1日・11 日・21 日 発行)
№979 2012 年6月1日
目
□
次
厚生連長期ビジョン等について協議...................................
1
厚生連常勤役員・参事会議
□
アイルランド・イギリス・フランスの6施設を訪問.....................
3
春季海外医療事情視察団を派遣
通信員だより
氷点下の屋外で徘徊女性を救う(北秋田市民病院) 5
第5回北さがみ循環器セミナーを開催(相模原協同病院) 6
お知らせ
◇会議日程
全国厚生農業協同組合連合会
JA全厚連
〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル
TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008
E-Mail: [email protected]
(経営企画グループ)
http://www.ja-zenkouren.or.jp
編集責任者 瀧 幹男
7
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
厚生連長期ビジョン等について協議
厚生連常勤役員・参事会議
本会は5月17日、新潟県新潟市の「ホテルオークラ新潟」において厚生連常
勤役員・参事会議を開催し、25厚生連から31名が出席した。
会議では、 (1)厚生連長期ビジョン、(2)第26回JA全国大会組織協議案、(3)
平成24年度厚生連病院財政調整事業の実施、(4)本会ホームページにおける掲示
板の設置―について協議し、いずれも原案どおり了承された。
(1)の厚生連長期ビジョンについては、第 26 回JA全国大会議案の策定や、
本会の次期3ヵ年計画および各厚生連の中長期計画の参考に資することを目的
に、2025 年を見据えた保健・医療・高齢者のあり方に関わる基本的方向につい
て本会の常設機関である病院・施設経営対策委員会で検討を行っている。同委
員会では、厚生連の現状と課題、将来の事業予測にもとづき、①2025 年を見据
えたニーズ変化への対応、②良質な医療従事者(医師・看護師等)の安定的確
保、③資金の造成、④健診事業のあり方、⑤コスト削減、⑥JA厚生事業の法
制整備―を将来想定される事業課題としている。今後、策定に向け、病院・施
設経営対策委員会や次回の厚生連常勤役員・参事会議等で協議を重ね、10 月 18
日に開催する本会経営管理委員会において決定する予定となっている。
(2)の組織協議案については、今大会議案は、「協同の力で農業と地域を豊か
に『次代へつなぐ協同』」を主題に、3つの戦略(地域農業戦略、地域くらし
戦略、経営基盤戦略)の策定・実践を掲げており、厚生事業としては、①高齢
者社会にあって、組合員・地域住民が健康で豊かな生活を送ることができるよ
う、ニーズと人的資源に見合った施設・サービスを提供する、②検診事業(活
動)をJAと連携して取り組むとともに、受診者の利便性向上に努める―など
を議案として策定。大会議案は9月6日のJA全中理事会で正式決定され、10
月 10、11 日に第 26 回JA全国大会が開催される。
(3)の事業実施については、本年度の償還金 11 億 7,362 万円のうち、一般貸
与金 11 億 6,272 万円を原資に、各厚生連へ貸与することとしており、実施につ
いては6月にJA全中主催で開催される厚生連病院経営改善委員会に諮問する
こととしている。
1
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
(4)の掲示板の設置については、厚生連の役職員が自由に書き込み・閲覧する
ことができ、情報交換や会話・議論を行うことができる「掲示板」を本会ホー
ムページに設け、厚生連間の連帯・一体感の醸成に資することが目的であり、
厚生連へ実施した試行実施に向けたアンケートの意見を踏まえ取り組んでいく
こととしている。
報告事項では、(1)平成 23 年度全厚連収支実績、(2)厚生連の平成 23 年度経
営収支実績、(3)特別交付税措置に係る交付対象の拡大、(4)平成 24 年4月診療
報酬改定の影響と対策、(5)平成 23 年度病院・施設経営対策委員会における経
営改善の協議、(6)平成 25 年度税制改正要望、(7)法人税非課税措置に係る要件
管理の徹底、(8)厚生連の平成 24 年度賃金改定交渉状況、(9)組織機構改編に伴
う主要業務分掌―について報告を行った。
翌 18 日は、昨年 11 月1日に移転新築したJA新潟厚生連の佐渡総合病院(百
都健院長)を視察。同病院は、がん治療に対応するため、放射線治療装置を導
入。また、屋上にはヘリポートを設置し、緊急を要する患者を病院から直接島
外へ搬送する体制を整えた。将来的には他医療機関とのネットワーク構築を視
野に入れており、電子カルテの導入も行っている。
2
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
アイルランド・イギリス・フランスの6施設を訪問
春季海外医療事情視察団を派遣
今年で 40 回目を迎えた恒例の春季厚生連役職員海外医療事情視察団(団員
20 名)は5月 21 日、成田エクセルホテル東急において打合わせ説明会を行い、
アイルランド・イギリス・フランスの6施設を訪問する 12 日間の視察に出発し
た。
説明会では、団長に鈴木吉史氏(JA愛知厚生連・企画管理部長)、副団長に
川瀬裕子氏(JA北海道厚生連 帯広厚生病院・看護部長)を選出したほか、旅
程や視察先の確認などを行った。
一行は成田に前泊し、
翌5月 22 日に最初の訪問地アイルランドへ飛び立った。
アイルランドでは、総合病院1ヵ所、イギリスでは、総合病院1ヵ所、リハビ
リテーション施設1ヵ所と高齢者施設1ヵ所、フランスでは、総合病院1ヵ所
と高齢者施設1ヵ所を視察し、6月1日に帰国する。
[視察先リスト]
都市名
施設名
概要
ダブリン
マウントカーメル私立病院
(総合病院)
1949 年設立の私立の総合病院で、従業員数は約 380 名。16 の診療
科・部門があり、デイケア用に 29 ベッド、入院患者用に 92 ベッド
がある。特にマタニティサービスで有名。
(アイルランド)
主な診療科・部門は、1階 整形外科、高度治療室、外来、小児科、
2階 小児科、3階 婦人科、レントゲン科、4階 産婦人科、5階 女
性泌尿器科。
マンチェスター
(イギリス)
ロンドン
(イギリス)
マンチェスター王立病院
(リハビリテーション施設)
診療所として1752年に設立され、心臓疾患や移植手術を得意
としている王立病院。
施設は、通常のリハビリ施設、脳卒中患者のためのリハビリ
施設、外来患者用リハビリ施設があり、従業員数は約11,000名。
ニューハム大学病院
(総合病院)
1983 年に設立され、5つの病院を運営する大学病院。病床数
は 379 床、従業員数は約 2,000 名。
専門部門は心臓手術、小児医療、心臓病学、癌、救急医療、
内分泌学、代謝薬、耳鼻咽喉科、消化器病学、老年医学、婦人
科、一般外科、血液学、集中治療、泌尿器学と多岐にわたる。
ヘンダーソンコート
(高齢者施設)
1966 年に設立されたロンドン市カムデン区運営の高齢者向
け小規模集合住宅。
3階建てのアパートには 73 の部屋があり、エイジコンサーン
が運営するデイ・センターも同じ建物内にあり、ここには月曜
3
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
日から金曜日まで2名の管理人が常駐しており、不在時には 24
時間対応のアラームサービスを利用することができる。このサ
ービスは近隣の住民も利用でき、地域全体が安心して暮らせる
システムが整っている。
パリ
(フランス)
フランソワ・ケネー病院
(総合病院)
パリから東に 50km 程のマント・ラ・ジョリ(イヴリーヌ県)
にある公立の総合病院。病床数は 612 床で、年間 123,286 名の
外来患者を受け入れている。患者の平均在院日数は 5.86 日。
従業員数は約 1,200 名で、医師 130 名、看護師 400 名、准看
護師 100 名、栄養士3名等により構成されている。
主な診療科・部門は、外科、内科、小児科、産婦人科、放射
線科、心臓科、癌科などで、急性期医療のモデル病院にもなっ
ている。
ポー・デュ・マルヌ・レジデンス
(高齢者施設)
パリから南東 15km にあり、入居者数は約 110 名。従業員数は
看護師9名の他、准看護師・心理医療スタッフなど約 55 名。4
棟の建物からなり、各階8~10 戸で構成されている。
約 20 ㎡の部屋には、シャワー・トイレ・洗面所・ベッド・キ
ッチン・クローゼットが完備され、全ての部屋で車椅子の利用
が可能となっている。
4
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
氷点下の屋外で徘徊女性を救う
(北秋田市民病院)
2月10日、北秋田署において「思いやり110番通報功労者」に対する感謝状贈
呈式が行われ、JA秋田厚生連・北秋田市民病院(神谷彰病院長)の看護師、
庄司藍子さんに進藤勘一郎署長から感謝状が贈られました。
庄司さんは、北秋田市内
の県道を走行中、氷点下の
屋外で軽装のまま道路中
央付近を歩いていた70代
女性を発見し、直ちに110
番通報するとともに、車に
乗せて安全を確保しまし
た。現場は女性の自宅から
約1キロ離れており、不在
に気付いた家族も捜し始めたところでした。庄司さんはこの日、近くに住む友
人を迎えに行き、戻る途中に強風で冷え込む中、部屋着のまま歩いている女性
がいたため不審に思い、「どこに行くのですか」と声をかけました。女性は名
前は答えるが、行先については「分からない」と話したそうです。防寒着など
を着ておらず、震えていたため、庄司さんは自分の車に乗せ、コートを着せた
りして警察官が到着するまで暖を取らせました。
同時刻の気温は氷点下5.5度で
した。
進藤署長は、
「あの日は非常に寒かった。しかも帰宅途中の車で混む時間帯。
交通事故や凍死の危険があった。庄司さんの思いやりある行動に感謝する。」
と称えました。庄司さんは、「この人を家に帰してあげたいと思っただけ。ま
さか感謝状をもらえるなんて」と話しました。
今年は北秋田市にとっても、「平成18年豪雪」以来の雪害対策本部の設置と
厳寒の中にあって、心温まる出来事でした。
(落合恵子通信員)
5
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
第5回北さがみ循環器セミナーを開催
(相模原協同病院)
JA神奈川県厚生連・相模原協同病院(高野靖悟病院長)は4月 24 日、第5
回北さがみ循環器セミナーを開催しました。
開会に先立ち、高野病院長より挨拶があり、その後一般演題の発表に移りま
した。
一般演題では、研修医の長谷川先生が
「頻脈性心房細動による心不全の一例」
、
心臓血管外科副部長の岡元先生が「Piehler 変法術後、ACS を発症した一例」
、
診療統括部長の井關先生が「DDD PMI 手術において Cut down 法での 2leads 挿
入法とその際の術前静脈造影の重要性」についてそれぞれ発表を行いました。
その後、
「降圧剤配合薬の選択と新しい降圧剤について」と題し、循環器内科
部長の相澤先生によるミニレクチャーが行われ、盛況のうちに閉会となりまし
た。
高野病院長の挨拶
長谷川先生の発表
(田澤友里子通信員)
6
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
□会議日程
6月 7日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
6月 8日(金) 経営管理委員会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
6月13日(水) 第85回病院・施設経営対策委員会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
7月13日(金) 理事会・経営管理委員会 10時から(札幌市)
7月19日(木) 厚生連経営管理職層育成研修会・第1クール 10時から
~20日(金)
7月20日(金) 医薬品流通セミナー 13時30分から(八重洲・ベルサール八重洲)
7月24日(火) 通常総会 10時から(東京・大手町・JAビル4階「401会議室」)
7月28日(土) 第11回全国厚生連病院長会研修会 9時50分から(御茶ノ水・東京ガーデンパレス「高千穂」)
8月30日(木) 第34回厚生連病院事務長研修会 10時30分から(御茶ノ水・東京ガーデンパレス「高千穂」)
~31日(金)
9月13日(木) 理事会 11時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
9月20日(木) 厚生連経営管理職層育成研修会・第2クール 10時から
~21日(金)
9月27日(木) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(東京・大手町・KKRホテル東京11階「孔雀の間」)
10月44日(木) 第34回厚生連看護部長研修会 10時から(四ツ谷・スクワール麹町3階「錦華」)
~55日(金)
10月12日(金) 第5回厚生連病院研修医全国大会 (津市・ホテルグリーンパーク津)
~13日(土)
10月17日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
10月18日(木) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
11月15日(木) 厚生連経営管理職層育成研修会・第3クール 10時から
~16日(金)
11月22日(木) 理事会 11時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
12月 6日(木) 理事会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
12月 7日(金) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
平成25年
1月18日(金) 理事会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
1月25日(金) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(丸の内・東京會舘11階「シルバールーム」)
7
JA全厚連情報
№979 2012 年6月1日
2月 8日(金) 厚生連会長会議 11時から(大手町・KKRホテル東京10階「瑞宝の間」)
2月20日(水) 理事会 15時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
2月21日(木) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
3月 8日(金) 臨時総会 15時から(都内)
3月15日(金) 理事会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
8