地盤工学会「土と基礎」平成 18 年 1 月号 総説 地盤工学における技術者教育の意義と展望 飯塚 敦 (いいづか あつし) 神戸大学都市安全研究センター 教授 1. はじめに 地盤に関わる技術者が高等教育機関で基礎教育を受け, 実務修習を経て国際的に認証された技術者資格を取得し, (社)日本技術士会は,科学技術者倫理に関する事例 さらに継続的な知識獲得・能力開発を行うというキャリ 集を訳本として出版しているが,その序論で会長の梅田 ア パ ス は , 時 系 列 的 に , IPD ( Initial Professional 昌郎氏は,次のように述べている。少し長くなるが,以 Development;高等教育課程),QPD(Qualifying Professional 下に引用する 1)。 「技術者が専門職として認められ始めた Development;実務修習を経て技術者資格を取得する課 のは,比較的近代の 20 世紀以降のことであり,19 世紀 程),CPD(Continuing Professional Development;資格取 中頃までは,技術業は徒弟制の訓練により伝承される職 得後,継続的に知識獲得・能力開発を行う課程)と分類 人的技能であった。それまで西欧では,聖職者,医師, できる。IPD は大学などの高等教育機関にその多くが委 法律家たちが高度の専門知識と技術を持った「学問的職 ねられており,主として学会が支援する技術者継続教育 業」と呼ばれる専門職と認められていた。長期間にわた は QPD と CPD となる。 る専門教育と訓練,修行を受けるとともに,その専門能 技術者の能力開発・技能向上などは,以前から, 「男は 力が国家試験などで客観的に認められて初めてその一員 黙って○○○○ビール」を美学のごとく,外部や他者に になれるのである。しかしいったんそれら専門職集団へ ひけらかすことなく,自己研鑽として,技術者個人の自 の加入が認められると,他の人にはできない社会にとっ 覚と責任の下で行なわれてきた。 「流行病でもあるまいし, て不可欠なサービスを責任をもって人々のために行い, いまさら,やいのやいの言ってもらわなくてよい」との その見返りとして,社会は高い社会的地位と特権をその 苦言は当然ありうる。しかし現在,高等教育機関におけ 集団の構成員に与えてきたのである。(中略),医師や法 る JABEE,国際的技術者認証の APEC エンジニア,ISO 律家に比べると,技術業(Engineering)は比較的新しい専 や性能設計化に見られるように,国際競争にさらされる 門職業である。19 世紀後半,米国のエンジニアはこの職 中での国際的同質性の確保と認証,その延長線上にある 業的伝統を脱却し,自分たちの集団を医学などの学問的 国際競争力の強化の必要性から,上記のキャリアパスの 職業のレベルに引き上げる努力をしてきた。高等教育機 明示的な整備が火急の課題としてクローズアップされて 関における教育,訓練の推進,専門学会の組織,プロフ きている。地盤工学会の G-CPD システムの整備も,この ェッショナル・エンジニアのライセンス制度の設置,倫 一環にある。 「面倒くさい。マイレージポイントの貯金で, 理綱領の制定などである。(中略),エンジニアとは,単 ハワイにでも招待してくれるのか」と悪態もつきたくな なる専門分野の知識と能力に秀でたエキスパートではな るが,技術者認証の対外的明示の一手段として用いられ く,科学技術分野以外の「価値」の本質を理解し,自ら ている。この動きは,宇宙船地球号の「持続可能な開発」 の能力を継続的に向上させ,科学技術上の解決と,それ と呼応して,試行錯誤を繰り返しながら,国内の諸制度 がもたらす環境,社会,文化,経済,政治などへの広範 の変革をも大きく促している。 囲な影響との適切なバランスを取りながら,的確な「(価 このような時期,われわれ地盤技術者は,技術者とし 値)判断」に基づいた意思決定のできるエンジニア,と ての意義と役割,すなわち「人類全体の福祉に貢献する している。今や技術業は従来の学問的職業以上に人間の 公共性を有し,専門責任を負いながらその代償としての 生命をよく生かし,人間の尊厳を守ることを最高至上命 特権性を享受できる集団。ただし,現代では,価値観の 題として厳しく己を律して行かねばならない時代を迎え ターニングポイントをむかえて,専門とする分野以外と ていると言えよう」。この文章は専門家集団の倫理規定の の質的関係を把握でき,バランスのとれた判断を下せる 役割を述べたものであるが,倫理規定に限らず,2つの ことが付帯されてきている」を,あらためて正面から自 重要な指摘がなされていると思う。1つは,専門家集団 問,認識し,社会からの信託にこたえうる具体的な方策 の専門家としての社会に対する公共性とそれの代償とし の明示と行動が求められているように思う。しかも,そ ての特権性であり,他の1つは,現代の科学技術の巨大 のような方策と行動は,新しい価値観に基づくものでな 化を背景とした俯瞰的視野の涵養の必要性である。 ければならない。なぜなら,国際競争や技術者認証など の環境変化にとどまらず,科学技術に対する信仰的礼賛 2. 技術者教育の意義 の終焉,技術者に要求される公共性・専門責任の意味の 広がりと深さの変化,社会からの信託に対する保障の要 その体系を堅持する姿勢が求められる。体系を堅持して, 求の高まりなど,技術者をとりまく社会の価値判断基準 普遍性を獲得できて,はじめて経験が生きてくる。個別 が大きく変化してきているからである。今,地盤技術者 から普遍性の脱皮である。この普遍性への脱皮を意識す 一人一人が自覚を新たにし,視野を広げ,知恵を絞って, ることによって,体系の不備が見えてくる。体系を構成 われわれが拠り所とすべき新しい価値基準を見出さねば する部分の不具合が見えてくる。地盤という自然の産物 ならない時期に来ていると思う。技術者継続教育は,そ を相手に,変形や安定を予測し,事前の対策を,より自 の中味は QPD や CPD であっても,このような 21 世紀の 信をもって練れる体系に整えられていくことであろう。 技術者の営みを支援するものでなければならない。 または,ひょっとすると, 「神を恐れぬ人の仕業」とばか りに,不可能を可能にしようとしていると気付くことに 3. 地盤工学の技術としての普遍性 なるのかもしれない。 地盤工学の普遍性のある体系を堅持したい。そのよう 地盤技術者の対外的な認証の明示化には,地盤工学に な普遍性のある体系を堅持して初めて,問題解決能力と 対する信頼が担保されていなければならない。地盤技術 適用能力を,人々に納得できるかたちで提示できるよう 者が, 「人類全体の福祉に貢献する公共性を有し,専門責 になるだろう。信頼への裏付けを獲得できる。しかしそ 任を負いながらその代償としての特権性を享受できる集 もそも地盤工学がどのような普遍的体系として成り立っ 団」として,社会的なプレゼンスを獲得するためにも, ているのか。実は,Terzaghi 以来,一世紀近く志してき 必須のことと思う。地盤工学に対する信頼とは,地盤工 たことではなかったろうか。その後,多くの地盤技術者 学体系がもつ問題解決能力と,幅広い適用能力の保証を が体系の整備と普遍化に努力してきた。しかし未だ,地 裏付けとして,他者によって与えられるものである。胸 盤工学が具備する普遍的な体系を,地盤技術者自身が広 を張って,人々の期待にこたえて行きたい。地盤工学の く認識するのは至っていないようである。地盤技術者の 有用性を広く社会に知ってもらいたい。しかしながら, 社会的なプレゼンスに危惧を感じる今こそ,地盤工学の われわれ地盤技術者自身, 「信頼への裏付けを示せ」と言 個別から普遍への脱皮を真剣にはからねばならないと思 われると,どうも気弱になってしまう部分があるように う。後述するように,地盤工学の体系が具備する普遍性 思える。 を前面に押し出して行くことができねば,今後,社会の 極端な言い方で,誤解を恐れずに例をあげる。崩壊斜 面があるとする。斜面の安全率が1以下となる c と Φ を 信託にこたえていくこともできそうにないと思えてなら ない。 逆算する。この逆算強度に基づいて対策工が立案される。 円弧すべりからの強度の逆算は,力学的なつりあい系と 4. 新たな価値観を探る 適合系を部分的にしか満たさない。とても体系的にメカ ニズムを満足していない。地盤工学の道具の一部分を取 地盤工学の体系としての普遍性は,地盤工学だけの問 り出した方便である。多分実体は,経験を積んだ熟練技 題ではない。他の関連分野でも,地盤工学の具備する普 術者ならば,崩壊現場に出向いた途端,まず対策工が思 遍性を信じるからこそ,地盤工学への期待を寄せるので いつく。逆算強度は,その対策工を正当化する理屈とし ある。先の第 40 回地盤工学研究発表会で,技術者交流セ て用いられているのであろう。しかし,一見,崩壊した ッションが持たれた。技術者交流セッションとは,地盤 「その斜面(個別)」はうまく説明できたかもしれないが, 工学会が無償で会場を提供し,他の学協会が独自にセッ 危険そうな「他の斜面」には何ら予測能力を持たない。 ションを運営するというものである。今年の函館大会で 普遍性がない。 「崩壊した」という経験が積み重ねられる は,日本緑化工学会,地域安全学会,日本情報地質学会 だけで, 「その斜面」から,何も学べない。もう一つ。あ の3学会が, 「社会の質的変化に呼応して,技術者自らの る現場の変形を予測するとする。今度は,現代的弾塑性 専門分野を適宜シフトできる力を育成する」という趣旨 解析を行う。パラメータを設定して計算を行う。しかし に賛同し,参画を表明された。参加3学協会が自由にセ 計算予測に自信が持てない。そこで実測を得てから,そ ッションを運営できるように,分野を横断するグローバ れにあうようにパラメータと境界条件を修正する。これ ルな全体テーマとして, 「新しい地盤環境を探る-環境・ では予測になっていない。そもそも変形解析を行なうた 安全・情報」が設定されていたが,各セッションの後で めの土質調査が行なわれていない。円弧安定と一次元圧 開催された地盤工学会を含む合同のディスカッション・ 密計算用の土質調査で,どうして多次元変形を予測でき セッションでは,もう少しテーマを絞り,技術者教育に ようか。変形解析用の土質調査とは,材料定数を調べる おける異なる学協会の連携に焦点があてられた。これら だけではない。初期段階の変形と応力(初期条件)を知 の詳細は,すでに「土と基礎」の全国大会特集号 ろうとしなければ,推定が推定をよび,計算結果にとて べられているので,これ以上の紹介はそちらに譲るが, も信頼をおけないのは当然であろう。土質定数のばらつ この技術者交流セッションの基底に流れていたのは,コ きや数理モデルの妥当性などは,その後の議論である。 アとなる専門分野の進化と成熟をはかるのはもちろんの 論理体系のつまみぐいである。地盤工学に体系があると こと,しかし,それぞれの専門分野に固執した姿勢では, すれば(それは決して経験の羅列であってはならないが) , 技術者として,社会からの信託を果たせなくなってきて 2) に述 3) いるとの認識であったように思う。そのためには,関連 学会財務の抜本的な見直しを迫っているようである 分野が互いに連携し,協働して,技術者の専門分野の幅 学会の規模縮小が避けられないようであるが,この機を と視野を広げ,多様な社会ニーズにこたえ,社会的プレ 利用して,地盤工学会のあり方も見直す機運が高まって ゼンスの強化もはかって行かねばならないとの意見が交 いる。提言の一つに, 「地盤工学会が将来とも発展を続け わされた。その通りだと思う。しかし, 「連携」や「協働」 るためには,地盤技術者が継続的に社会的認知を得る必 の中味には,専門分野のパラダイムシフトが不可欠であ 要があり,それには日常的に他分野との接点を持ち,視 ると考える。 野を広め,自己アピールをするとともに他分野における 他分野との連携や協働は,なにも視野を広げるとか, 。 技術発展の現状や課題にも通じ,社会のニーズに敏感に 活躍できる分野を広げるといったことだけを意味するの 対応できる状態を維持することが求められる」4)がある。 ではない。21 世紀の人類が直面している課題の解決を目 学会規模を縮小させながら,技術者教育を考えれば, 「限 指して,それぞれの専門分野がパラダイムシフトをはか られた時間と投資で効率的に人材を育成するためには, るための,もはや必然であろう。宇宙船地球号の「持続 複数の学会による恒常的な連携・協働活動を計画する必 可能な開発」を議論する場では,地球環境問題,食料問 要があり,協働的に人材育成に取り組むためには,お互 題,地域格差問題のどのテーマにおいても,他分野との いの専門分野を尊重し,学際的な部門を開拓していくと 連携や協働などは,当然過ぎて議論の余地もないもので いう意識を共有する必要がある」4)が導き出される。こ ある。社会科学,人文科学との垣根すらも取り払いなが の学際的部門の開拓には,その部門が目指す目標がある ら,多くの専門分野はすでにパラダイムシフトを明確に はずである。とりもなおさず,この目標設定が地盤工学 していっている。理系,文系を問わず,まさに総動員体 会の将来ビジョンであって,同時に,地盤工学における 制の観すらある。科学技術に対する信仰的礼賛の終焉も, パラダイムシフトを一層促すに違いない。 「持続可能な開 最早はっきり認識されており,国家や国連がのり出して 発」への貢献を目標に据えるならば,それに向けての体 きている国際舞台の多くでは,科学技術をどのように使 制の整備が明確化されて行くであろう。 って問題解決に役立てるか,または,問題解決にはどの これからの地盤工学会のかたちとして, 「土」や「地盤」 ような科学技術がこれから必要なのか,その方向性を定 を共通とした,他の学協会との連合のキーステーション めるために,社会科学,人文科学も含めた多様な価値判 としての姿が,一つの案として提示されている 断の下での議論が必要とされている。これに,地盤工学 ば「土」連合の形成である。また, 「持続可能な開発」に が無縁でいられるはずがない。地盤工学の分野でも「持 積極的に関与し,貢献していくのであれば,社会科学系 続可能な開発」をよく耳にするが, 「すべての文明は地盤 や人文科学系の学協会との情報交換,人的交流も視野に の上に成り立っている」などといくら叫んでみたところ 入れなければならない。 「土」連合は,狭くは,技術者自 で,人類生存をかけた火急の課題の解決に貢献できねば, らの専門分野を広げると同時に,翻って,自らの専門分 社会からの信託にこたえていることにはならないのでは 野の姿を俯瞰的に把握する,一方で,各学協会が得意と なかろうか。旧態依然とした専門分野として地盤工学が する専門分野の技術者教育コンテンツを相互利用するこ 閉じこもることなく,これらの課題に果敢にアタックし とによって,技術者の専門分野の深化とシフトも促し, ていけるように,地盤工学におけるパラダイムシフトを 人材の流動化を活性化する,という役割を担うが,その 意図しなければならない。地盤工学は土木構造物の設計 本質は, 「土」連合を総動員して,宇宙船地球号の持続可 や施工や維持管理に役立つだけでなく,その体系の普遍 能な開発と保全に貢献するものであってほしい。そうな 性を足がかりに対象を広げ,多くの分野に貢献できるも ることで,地盤工学を始めとする「土」連合の専門分野 のとなっていかねばならないと思う。 の社会的なプレゼンスも強化,主張できるものと信じる。 2) 。いわ 地球環境問題などに携わっている社会科学系,人文科 地盤技術者が,より一層「人類全体の福祉に貢献する 学系の研究者に出会うと,かれらは地盤工学への期待を 公共性」を全うでき,人々からの信頼を得ながら,自信 口にする。文明の礎を担う地盤工学であるならば,われ と誇りを持って, 「専門責任を負いながらその代償として われ地盤技術者は,このような課題にもっと積極的に取 の特権性を享受」できる環境整備に,地盤工学会への期 り組んでいくべきではないだろうか。学会が提供する技 待は大きい。 術者教育も,このような動きを支援するものであってほ しい。 5. 地盤工学会の役割とビジョン 6. おわりに 本小文の内容は,著者が,過去 4 年間,所属できた地 盤工学会技術者教育委員会(第 2 期および第 3 期)での 我が国における人口の減少と高齢化,社会資本整備・ 議論が下敷きとなっている。当初,技術者教育は,技術 維持を取り巻く環境変化,これらに呼応した企業の経営 の尊厳を守ることを第一義に,人々の信託にこたえうる 方針の転換などは,他の多くの学協会も直面しているで 地盤技術者の育成にある,と漠然と考えていた。そのた あろうが,地盤工学会とて,その屋台骨をゆるがす事態 めには学会として,どのような教育コンテンツを準備, となっている。会員数の減少,学会収入の減少などが, 提供しなければならないかが関心事であった。しかし, 環境分野への貢献を検討するタスクが与えられ,国際市 取り組み-地盤環境工学分野の人材育成-,土と基礎, 場でのせめぎあいを知るにつれ,台風や地震などの度重 Vol.53,No.1,Ser.No.564,pp.69-71,2005.1(地盤工学 なる自然災害への備えを思うにつれて,国家や国連が主 会会員支部部,技術者教育委員会,地盤工学のさらな 催する国際シンポジウムで,社会科学者たちや, 「もった る「学際化」と関連分野との連携に基づく人材育成- いない」を国際語としたノーベル賞受賞者などの発言を 第 3 期技術者教育委員会(平成 15,16 年度)成果報告 垣間見るにつれ,また身近では,学生たちの指向の変化 書・提言-,2005.4 の抜粋) を目のあたりにして,地盤工学に対する閉塞感を強くし ていった。土木業界全体の古い体質に対する閉塞感を引 きずっているのかもしれない。この閉塞感を何とか打破 したい。懐が深く,人々から頼りにされる専門分野の一 つとして,地盤工学が広く認知されてほしい。このよう な思いが著者の根底にある。第 3 期技術者教育委員会の 活動の合間では,そもそも地盤工学は何のための学問な のか,「飯のため」,「人類のため」,…,今から思えば, 言葉遊びの危険にも陥りそうになりながら,意見を交換 しあった。この議論は,舞台を変え,産官学支援委員会 で,「地盤工学における産官学の連携は何を目指すべき か」から出発して,外部からの講師を招いた勉強会など を開きながら, 「エネルギー問題」, 「地球規模での環境問 題」,「食料問題」を俎上に,より具体的に,より先鋭的 に議論が進められているようである。 地盤工学を想うとき,そのイメージは,開放的で,前 向きで,生産的である。技術の尊厳に満ち溢れ,理系, 文系を問わず,分野を横断する人的交流が盛んである。 そのような想いを胸に,本小文を閉じることにする。 雑駁な議論となってしまったことを恐れる。思い入れ ばかりが先行してしまっている。字面にとらわれること なく,著者の本意を汲んでいただければ幸いである。会 員諸氏からのご意見を賜りながら,著者も学んでゆきた い。また同時に,この小文を契機として,会員諸氏それ ぞれの間で,地盤技術者が向かうべき方向と,われわれ の学会である地盤工学会のあり方について,議論が活発 となり,それを忌憚なく学会に向けて示していく機運が 高まればと願う。 参考文献 1) (社)日本技術士会訳編,科学技術者倫理の事例と考 察,National Society of Professional Engineers,Opinion of the Board of Ethical Review の訳本,丸善,2000.9 2) 三田地利之,飯塚敦,川口貴之,本多眞,金子治,技 術者交流特別セッション「新しい地圏環境を探る-環 境・安全・情報-」,第 40 回地盤工学研究発表会特集 号,土と基礎,Vol.53,No.12,2005.12 3) 地盤工学会企画部,中長期財務問題検討委員会,地盤 工学会の中長期財務問題の課題,平成 16 年 4 月答申書, http://www.jiban.or.jp/organi/bu/kikakubu/zaimu/toshin.pdf, 2004.4 4) 地盤工学会会員支部部,技術者教育委員会,第3期技 術者教育委員会の取り組み-試案プログラムの実施と 国際化教育-,土と基礎,Vol.52,No.12,Ser.No.563, pp.115-118,2004.12,同,第3期技術者教育委員会の
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