広報誌 - 特定医療法人楽山会 三島病院

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三島病院・介護老人保健施設 楽山苑
平成28年9月
第 60 号
発行日 平成 28 年 9 月
発行元 特定医療法人 楽山会
三島病院
TEL 0258-42-2311
認知症疾患医療センター
TEL 0258-42-3400
介護老人保健施設 楽山苑
TEL 0258-42-3500
題字:理事長 田中政春
三島病院基本理念
介護老人保健施設楽山苑開設20周年と「らくざん」20周年
(60)
号発行によせて
楽山苑施設長 医師 田 中 智 佳
平成8年の春、
「老人保健施設 楽山苑」が開設し20年が経ちました。その間には介護保険が始まり、
介護老人保健施設となったことをはじめ、様々な変化がありました。開設当時から利用されていらっしゃ
った方々が数年前までは数人いらっしゃいましたが、特別養護老人ホームに入所される等で退所され、ご
利用者様は全員すっかり変わられました。現在のご利用者様の中にはこの20年の間に、ご家族として介
護者であった方が利用されていることもあり、そのような方々にまた利用して頂けることは、職員自身の
家族や自分も利用したいと思える施設を目指している私達にとりまして、大変嬉しいことです。これから
も、ますます、地域に密着した愛される施設でありたいと思っております。
さて、平成8年10月には初代施設長の萩尾先生のご挨拶から始まりました、楽山苑の広報誌「じょん
のび1号」が発行されました。そして、平成10年1月には名称が変更。
「らくざん5号」が発行されまし
た。平成16年より、それまで黄色い冊子でありましたが、現在の2色刷りの冊子に変わりました。昨年
より、三島病院と楽山苑の法人の機関誌となりました「らくざん」は発行から20年、とおしで本誌が60
号となりました。
「面白かったです。楽しみです」等のお言葉を頂戴することは大変ありがたく、ご意見も
大変うれしい限りです。またなにかのきっかけや、ご参考等に、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
今後ともご協力、ご理解、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
「らくざん」発刊20周年によせて
特定医療法人 楽山会 三島病院 院長 田 中 弘
平成 28 年度
楽山苑
介護・看護目標
まずは、ご利用者様、ご家族様、長岡市及び行政関係者様、地域の方々等様々な方のお力添えによりま
して、機関誌「らくざん」が20周年を迎えることができましたことを心より感謝申し上げます。読み返し
たところ「らくざん」は初期の名称が「じょんのび」だったこと、挨拶や内容が時代背景を想い起こさせ、ま
るでアルバムを読み返すような面白さがありました。
「時代の流れにのること、地域に根付いた運営方針、
利用者とご家族が中心となる予防や介護サービスを職員一丸で考え取り組むこと」がいかに大事かを実感
しました。この20年を振り返ると様々なことがありました。兵庫淡路島・中越・中越沖・熊本などの大
地震・東日本大震災と福島原発のメルトダウン、箱根・御嶽山の噴火、新潟福島・鬼怒川決壊による水害
など幾多の自然災害に見舞われました。海外では、北朝鮮からの飛翔体の飛来、新型インフルエンザや蚊
を媒介する感染症の恐怖もありました。アメリカ9.11同時多発テロ、フランスパリのテロなどにより
多くの犠牲者も多発しました。地域では、新潟市や長岡市などの大合併、自民党から民主党への政権交代
(後退)
、九州から北海道までの新幹線の開通など地域と社会情勢も大きく変化しました。人口は少子高齢
化が進み、国政は巨額の財政赤字を年々積み上げ、アベノミクスでは庶民の生活に希望が見出せず、少子
高齢社会の不安増大、東京などの大都市では外国人労働者が多くなるなど変化がでています。このように
高齢者への介護と医療環境は激変致しました。オレンジプラン・地域包括ケアシステムなどの国策、本来
の老健機能である在宅復帰の強化、自己負担率の増加、年金制度と社会保障費の見直し、地域医療構想と
いう名のもとに急性期から療養病床の適正化を図る計画、在宅で介護と医療を受けられるようにする計画、
年々膨らむ国の財政赤字のため(財務省主導といわれている)診療報酬や介護報酬の改定、医師卒後研修
制度による大都市圏への医師の流出と医師偏在などがあげられます。かように激動する社会情勢に対応す
るにはどうするか考えます。国家の基本は人と考えます。地域の人を育てることが地域社会を維持する根
本だと思います。医療と介護の分野では医師、看護師、介護福祉士、リハビリ職員、精神保健福祉士、介
護助手、薬剤師、栄養士、調理師など働く人の健康はもちろんのこと、知識、技術、倫理観など総合的に
スキルアップすることがご利用者様やご家族、さらには地域の皆様に信頼され、愛され、育てられること
と考えます。
節目の年を迎えるにあたって、あなたに「診・看てもらえてよかった」と言われるように職員一同、栄華
発外「内面のすぐれた精神や美しさなどが表面に表れること」の精神で歩みますので、これまでとかわりな
く皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い致します。
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介護老人保健施設 楽山苑
いい笑顔ですね!!
おやつ
おいしいなぁ。
お参りしてきました。
桜がきれいです!
5月〈千秋が原ふるさとの森〉
はい、ピース!!
4月〈本願寺新潟別院〉
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平成28年9月
6月〈イオン長岡 買物ツアー〉
介護老人保健施設 楽山苑
こちらを向いて
はい!ポーズ!!
7月〈夏祭り〉
お祭りの屋台 楽しみだなぁ!!
美味しすぎて
笑顔になります♡
7月のお誕生者の皆様
おめでとうございます!
介護老人保健施設 楽山苑
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三島病院
三島病院のあれこれ
~5病棟~
5病棟は三島病院唯一の内科病棟です。一般内科病床21床、特殊疾患療養病床38床の
計59床で成り立っています。
一般内科病床は、施設からの入院患者様がほとんどですが、最近は自宅から入院となる方
も多くなっています。主な疾患は脳梗塞、脳出血、肺炎などで、食欲低下による点滴管理や
骨折による疼痛管理を必要とする方も入院されています。特殊疾患療養病床は、国が定める
神経難病をお持ちの方と、重度の意識障害の方が入院されている病床です。
患者様の治療・看護・退院支援をするにあたり、多職種と連携を図り、それぞれの専門性
を活かしたチーム医療を展開しています。患者様とご家族に情報を提供するなど、医療者側
だけでなく患者様やご家族の意向も考慮したうえで、同じ目標に向かって治療ができるよう
に努めています。
当病棟は看護師15名、准看護師5名、看護助手11名が勤務しております。忙しい毎日
ですが、事故なく患者様とご家族に寄り添ったサポートができるよう、スタッフ一人一人が
看護の向上を図っています。
三島病院
『患者・家族の思いに耳を傾け、安心して療養
5病棟看護師長
大矢真由美
必要に応じてカンファレンスを行うこと
はもちろんですが、病棟内では週に 3 回
ステーション内で看護師のみで定期カン
ファレンスを行っております。
生 活 が 送 れ る よ う 質 の 高 い 看 護 を 提 供 す る 。』
①
カンファレンスを定期的に行う。
②
情報交換・伝達を密にし、より良い
看護を提供する。
③
個別性を取り入れた目標を立てる。
④
多職種との連携を図る。
⑤
家族と情報交換し、退院支援につなげる。
患者様、ご家族の気持ち
7月から5病棟の看護助
を大切に日々学び続ける
手として働いています。
看護師であるよう努力し
患者様のお名前と、仕事
たいです。
を1日も早く覚えて頑張
看護師
細貝純子
ります。
看護助手
布川和美
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三島病院
平成28年9月
三島病院
専門職紹介
作業療法士
(OT:Occupational therapist)
食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる全ての諸活動(日常的な生活行為、家事、
仕事、余暇、地域活動)を「作業」と呼んでいます。病気やけが、もしくは、生まれながら
に障害がある人など、年齢に関係なく、日常の生活に支援が必要なすべての人が、社会との
つながりを「作業」と通じて作ります。
作 業 療 法 で は 、 基 本 的 動 作 能 力 ( 心 身 機 能 ), 応 用 的 動 作 能 力 ( 日 常 で 必 要 と な る 活 動 ), 社
会 的 適 応 能 力 ( 地 域 活 動 へ の 参 加 ・ 就 労 ・就 学 ) の 3 つ の 能 力 を 維 持 、 改 善 し ,「 そ の 人 ら し
い」生活の獲得を目指します。医療や福祉・介護の現場はもちろん、保険・教育・職業領域
など、社会活動の現場でも作業療法士は活躍しています。
(日本作業療法士協会ホームページより)
当院の作業療法は、
皆様が、いきいきと生活を送れるように、さまざまな作業を通して、こころとからだを元気
に す る リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン で あ り 、社 会 生 活 機 能 の 回 復 を 目 的 に 行 っ て い ま す 。具 体 的 に は 、
交流や活動、作業療法へ場への参加を通して、以下の事を主に目指しています。
◎心の動きを促すことにより、安心を得たり楽しみを感じられることを目指します。
◎脳と体の働きが良くなることを目指します。また、良くなることが難しい場合でも、
現在の状態を維持したり、低下が緩やかになるように目指します。
◎日中活動する機会を得ることにより、昼夜逆転を避け生活のリズムの安定を目指します。
◎興味や関心の拡大・趣味的活動を獲得し生活が充実することを目指します。
下の写真は患者様が作業療法にて作成された作品の一部です。
平成28年9月
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三島病院・介護老人保健施設 楽山苑
~認知症と理学療法~
理学療法士
片野巳加子
皆 様 は「 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 」と 聞 い て 何 を イ メ ー ジ す る で し ょ う か 。リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン に は 理
学 療 法 、作 業 療 法 、言 語 療 法 の 3 つ の 種 類 が あ り ま す 。私 達 理 学 療 法 士 は ケ ガ や 病 気 な ど で 身 体 に 障
害 の あ る 方 や 高 齢 で 身 体 機 能 が 衰 え た 方 々 な ど に 対 し て 、基 本 動 作 能 力 (起 き る 、立 つ 、歩 く 等 )の 回
復 や 維 持 、障 害 の 悪 化 の 予 防 を 目 的 に 運 動 療 法 や 物 理 療 法 な ど を 用 い て 効 果 的 に 機 能 を 引 き 出 し 、自
立 し た 日 常 生 活 が 送 れ る よ う 支 援 す る 医 学 的 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン を 行 な い ま す 。理 学 療 法 士 が 対 象 者
ひとりひとりについて身体能力や生活環境等を評価しそれぞれの目標に向けて適切なプログラムを
作成します。
近 年 高 齢 者 人 口 の 増 加 に 伴 い 、認 知 症 高 齢 者 の 数 も 増 加 し て い ま す 。そ の よ う な 中 、認 知 症 に 対 し
て 運 動 療 法 が 有 効 的 で あ る と い う 報 告 を 多 く 聞 き ま す 。理 学 療 法 の 一 つ で あ る 運 動 療 法 は 身 体 機 能 の
改 善 に 加 え 、認 知 症 の う つ や 不 安 感 を 軽 減 す る 効 果 が あ る と 言 わ れ て い ま す 。し か し 、認 知 症 の 方 の
中 に は「 運 動 」に 対 し て 理 解 で き な い 方 や 辛 い イ メ ー ジ を 持 っ て 拒 ま れ る 方 も い ま す 。認 知 症 の 方 は
不 安 を 感 じ て い た り 、記 憶 障 害 に よ り 失 敗 体 験 が 多 く 自 信 を 失 っ て お り 、混 乱 し や す い と い わ れ て い
ま す 。そ の た め リ ハ ビ リ で 認 知 症 の 方 と 関 わ る 際 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を よ く と り 、出 来 る だ け そ の
方の好きなことや楽しみ、やりがいを感じることを治療に生かし、工夫するように心掛けています。
そ の 結 果 、自 分 に も 出 来 る こ と が あ る と 自 信 を 取 り 戻 し 、笑 顔 も 増 え 、穏 や か に 過 ご さ れ る 方 々 が 多
く い ら っ し ゃ い ま す 。こ の よ う に そ の 方 の や り が い や 役 割 な ど を 見 つ け る こ と も 理 学 療 法 士 の 仕 事 で
あると考えます。
機 能 を 回 復・維 持 す る こ と は も ち ろ ん 大 切 で す が 、リ ハ ビ リ の 時 間 が そ の 方 に と っ て 心 地 い い も の
となるように、そして失った機能よりも残された能力や感情を引き出していけるように、
これからも認知症の方々に携わっていきたいと思います。
~お気軽にお越しください~
三島病院祭
日にち:
平成 28 年 10 月 15 日 ( 土曜日 )
時間:
9 時 30 分~ 15 時 30 分
場所:
三島病院2階 リハビリ室
内容:
体力測定・芸能・飲食・ゲームコーナー
すべて無料です !!
※アルモニエ様によるパン販売
今年度は、 地域の方やご家族の皆様にもご参加いた
だけるよう、 体力測定コーナーを設けました。 自分の体
力を知り、 体力に合った運動を続けて健康づくりを始め
ましょう。
理学療法室の職員が実際に体力を測定してみたとこ
ろ、 思ったよりも得点が低く、 一同青ざめております。
気付いた時が始める時。 健康づくりのきっかけとなる
よう頑張りますので、 どうぞお気軽にお越しください。
※時間等の詳細は、 院内掲示や
チラシをご覧ください。
担当 三島病院リハビリ部
※香りを奏でるパン工房【Harmonie( アルモニエ )】
和島で食材、 小麦、 水すべてに心を尽くすパン
職人が創っています。 和島トゥー・ル・モンドにあ
るお店です。 三島病院事務室前でも隔週金曜日
9 月 敬老会
17 : 00 頃~移動販売を行なっております。
今年も、股旅あい好会様による歌と芝居の公演となって
この機会に是非ご賞味ください。
います。乞うご期待!
楽山苑の行事予定
編集後記
今 年 の 夏 も 猛 暑 日 が 多 く 、と て も 暑
い 日 が 続 き 、熱 中 症 に な ら れ た 方 も 多
か っ た よ う で 、心 よ り お 見 舞 い 申 し 上
げ ま す 。今 年 も 残 り 4 ヶ 月 を き り 、1
年がとても早く感じる今日この頃で
す 。こ れ か ら も 、ご 利 用 者 様 が 安 心 し
て 過 ご し て 頂 け る よ う 、職 員 一 同 一 生
懸命努めていきたいと思います。
〔広報委員 楽山苑 近藤和彦〕
※紙 面 の写 真 については同 意 を得 て掲 載 しています。
10 月 す こ や か と も し び ま つ り
ご利用者様がレクリエーションの時間に一生懸命作った
作品が、今年もアオーレ長岡の会場にて展示されます。
11 月 運 動 会
紅組・白組と分かれて競技を行います。今年はどの組が
勝つでしょうか?
12 月 年 忘 れ 餅 つ き 会
平 成 28 年 最 後 の 行 事 は 、 毎 年 恒 例 の 餅 つ き 大 会 を 行 い
ます。ご利用者様が餅をつかれ、つきたてのお餅を皆様
で召し上がって頂きます。
※合わせて、各月にはお誕生会も合同で行います。
ご家族のご来苑を心よりお待ちしております。