転生記・SHI-NO-BI ID:53520

転生記・SHI─NO─BI
メンマ46号
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︻あらすじ︼
オレは死んだ。はずだった。
神にオレの人生があまりに不憫だったからという理由で転生させてもらえることに
なった。
こうして、オレうずまきアルトの物語が始まる。
←まだ第1章終わってないけど、第1章以降のパラレルワールド
http://novel.syosetu.org/66939/
?
目 次 第1章 NARUTO編
│││││
交渉 ││││││││││││
ナルトVSアルト
雷炎魔 │││││││││││
ア イ ツ は 木 ノ 葉 隠 れ の・・・・・ サヨナラ 波の国 ││││││
地獄王 │││││││││││
転生・ナルトの兄貴に ││││
閑 話・三 人 一 組︽ス リ ー マ ン セ ル︾ 木ノ葉九尾事件① ││││││
│
││││
木ノ葉九尾事件② ││││││
原作・波の国編開始
魔改造の成果を見せてみろ
ハンバーグ作ってやる ││││
強敵と戦いたいが為に仲間をぶっ飛ば
す奴が本当のマダオなんじゃないだろう
か ││││││││││││││
滅悪奥義
覚悟しろ再不
│││││││││││││
うなれ
斬
44
47
54
閑話・イタチとアルト ││││
傀 儡 使 い に は 精 神 攻 撃 に 限 る。 ハジける忍者 ││││││││
110
!
65
73
92
83
99
!!
!!
!!
10
35
39
!
58
18
1
30 25
6
!!
│
│││││
お前は単なる下ネタだ。 │││
中忍試験、開始
│││││
不倶戴天の敵 ││││││││
オレが守る・・・
!!
抵ツッコミ役 │││││││││
お い ナ ル ト、お 前 も か ブ ル ー タ ス 日向 ││││││││││││
アルトの叱咤・ナルトの決意 │
天才と落ちこぼれと師匠 │││
サスケの修行∼追憶のうちは事件∼ 追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
つの写輪眼∼① ││││││││
神からの依頼 ││││││││
つの写輪眼∼終 ││││││││
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
つの写輪眼∼⑤ ││││││││
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
つの写輪眼∼④ ││││││││
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
つの写輪眼∼③ ││││││││
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
つの写輪眼∼② ││││││││
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二
180
188
!!
悪魔と犬のとばっちりを食らうのは大
134 128 123 114
141
169 164 158
192
196
203
215 210
147
176
│
伝説の武器 │││││││││
砂を貫く千の鳥 │││││││
名前 ││││││││││││
オリ主紹介・うずまきアルト │
誰だ ││││││││││││
木ノ葉下忍最強タッグ ││││
DEVIL FORCE │││
何者なんだ │││││││││
悪魔転生 ││││││││││
決 別 の 日 ∼ 正 し い の は ど ち ら か ∼ 289 285 280
決 別 の 日 ∼ も う 会 う 事 は 無 い ∼ 中巻 │││
下巻 │││
332 325 320 315 309 301
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだ
そんなんでいいのか │││││
痛みの果てに・・・前編 │││
上巻 │││
真打ち気取りの奴は他人を前座呼ばわ
うずまき覗き忍伝
うずまき覗き忍伝
うずまき覗き忍伝
痛みの果てに・・・後編 │││
よね │││││││││││││
293
297
253 246 242 236 231 222
258
276 271
り す る け ど 二 つ 目 は 誰 な ん だ ろ う な IFルート・テストキャラ ││
敗北する悪魔祓い ││││││
!!
!!
!!
265
│
対話 ││││││││││││
ドS忍者は何をす
│││││││││││││
綱手捜索編の開幕
る
338
くなるのは必然。 │││││││
である。 │││││││││││
355
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼ
351
旅先にはエロいハプニングを期待した
347 343
!
綱手探索の旅 ││││││││
!?
第1章 NARUTO編
私か
﹁それでも神だ﹂
﹂
私は神だ﹂
﹁・・・・誰だよ﹂
﹁ん
?
﹁・・・・そんなカッコで
?
﹁・・・・そうか﹂
?
いた。
声がした。振り返ればなんかジャージにテニスラケットもった大学生くらいの男が
﹁そう。お前さんは死んだよ﹂
存在だったから。
虚空を見つめて呟いた。自分の命なんてどうでも良かった。オレは・・・・いらない
﹁・・・・あぁ。ついにオレ死んだか﹂
死んだオレの魂は真っ白な空間にいた。
転生・ナルトの兄貴に
1
﹁そうだ﹂
正直言って心底どうでもいいけどね。でも死んだ後でも終わりじゃないってか。こ
の先何があるのやら。
﹁いや∼。それにしても長年神様やってたけどお前みたいなの久々に見たよ﹂
ジャージの神がオレの隣に座る。なんでだ・・・
﹁誰がジャージの神だ﹂よ。・・・・
読心できるのか。
﹁お前さんの人生悲惨にもほどがあんだろう。名家に生まれたはいいけど愛人の子で、
で、今日殺された。悲惨すぎる﹂
母親は正妻の子との世継ぎ争いを恐れた親父に自殺にみせかけ殺され、お前も何度も殺
されかけたんだろ
﹂
あんたはオレをどうしてここに
﹁転生してみねぇか
﹂
﹂
?
ドラゴンボール、ニセコイ、フェアリーテイル、NARUTO、ハンター
ネットでよくあるアレ
﹂
﹁ソレだ﹂
﹁どこに
﹁色々あるぞ
?
?
﹁で
そうだ。あのクソ親父のせいで・・・・オレは死んだ。
?
?
?
?
ハンター、ボボボーボボーボボ、暗殺教室、リボーン、べるぜバブ、ダイヤのA、エリ
?
﹁は
転生・ナルトの兄貴に
2
アの騎士、男子高校生の日常、ニードレス、こち亀、とある、問題児、名探偵コナン、黒
子のバスケ、スラムダンク、シャーマンキング、etc・・・・﹂
﹂
?
別人として転生するのだ﹂
﹂
最初の転生先は決めたか
?
﹁ふーん。でも3つとは太っ腹だな﹂
﹁そういうシステムだ。で
﹁特典は
﹁ああ。NARUTOの世界で頼む﹂
?
﹁滅竜魔法じゃなくていいのか
﹂
﹁乗り物酔いは嫌だし、滅神魔法だと罰当たりだから﹂
?
うに。当然印不要﹂
一瞬で完璧に出来るように。あと滅悪魔法に造形魔法。全部ね。チャクラで出来るよ
﹁忍としてのありとあらゆる才能。膨大なチャクラ、仙術チャクラを練る時は柱間同様
?
﹂
継いでな。そして3つ目の世界で死んだら輪廻の輪に入って記憶を全て消して全くの
﹁そう。最初に行った世界で死んだら次の世界に転生できる。その世界で得た力を引き
﹁3つ
﹁話は最後まで聞け。選ぶのは3つだ﹂
﹁どこでもいい﹂
3
﹁そうか﹂
﹁そして、
﹂
決してオレが疎まれることがない様にしてくれ﹂
ほいゃああああ
﹂
!!
もう疎まれるなんてゴメンだ。
掛け声かっこわる
﹁・・・・ああ。では転生
!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!?
元気な男の子ですよ
!!
!
﹁・・・・アルト。やっと会えた﹂
﹁クシナさん
転生・ナルトの兄貴に
4
え
この人達って、四代目火影とうずまきクシナ
めっちゃ疎まれるじゃん
!!
だよな
ど
今何歳
!?
ってことはオレ、ナルトに憑依
!?
フェアリーテイルとかの世界のほうが合う名前なんだけ
色々問題がある気がする。
てかなんだアルトって
?
こうしてオレ、うずまきアルトの物語が始まった。
!?
!?
?
・・・・って事はオレはナルトの兄貴 てか四代目とクシナの享年はたしか24歳
いや、オレの事をナルトとは呼ばなかった。
転生
!? ?
﹁オレも今日から父親だ・・・・﹂
5
オッス
オラ アルト
!
ア カ デ ミー
スレイヤー系統の魔法なら火遁効かねえし。
?
親父と違って本当にオレを愛してくれてる。両親には内緒で造形魔法や滅悪魔法の練
ここはオレがなんとかしたい。父ちゃんと母ちゃんを死なせたくない。前世のクソ
木ノ葉九尾事件だ。
そしてもうすぐ、ナルトが生まれる。
あ、四代目とクシナ・・・・父ちゃんと母ちゃんは年齢が改変されてた。5年くらい。
のに。
この世界ほとんど乗り物無かった。せいぜい船くらい。トロイアならなんとかなった
でもドラゴンスレイヤーになっときゃ良かったと思う今日この頃。五感が優れるし、
を犠牲にすることなく防げるかな
イタチともそれなりに仲が良い。オレがなんとかすればうちはのクーデターを一族
なんかめちゃくちゃ人気者ですよ。
じゃなくて・・・・5歳になった。イタチと同じ世代だよ。今は忍者学校に通ってる。
!
木ノ葉九尾事件①
木ノ葉九尾事件①
6
習はしている。オビトを倒せなくても父ちゃんと一緒に闘えば母ちゃんから九尾を抜
かれずに済むかもしれない。
そんなことを考えてる時期がオレにもありました。
父ちゃん達は母ちゃんの封印が解けた場合を考えてオレをイタチの家に預けていっ
た。
﹁・・・・﹂
隣にはサスケを抱えるイタチ。
﹁そうむくれるなアルト﹂
そんな事言うなら天照か月読でオビトな
万華鏡写輪眼を開眼してないから無理か。その前に写輪眼すらまだ
ニヤニヤしてんじゃねーよこのブラコン
んとかしろや
!!
﹁お前にも弟が生まれるからな。早く会いたいという気持ちはわかる﹂
か。
!!
7
そうじゃねーよ
父ちゃんと母ちゃん死ぬんだよ
助けに行きてーんだよ
!!
!!
ずにすむかもしれない
九尾
もうオビトに
ドオォォン
なんつーチャクラだ
﹄
うちはの居住区吹っ飛んだぞ
父ちゃんも屍鬼封尽で死な
!!
イタチもどっか飛ばされたし、
た。母ちゃんも九尾を再び入れれば助かるかもしれない
ん達のとこに行こう。原作でナルトは陽の九尾を抜かれても陰の九尾を入れて助かっ
落ち着け。そうだ。九尾が里に現れたら混乱に乗じて光の滅悪魔法で光速で父ちゃ
!!
﹃グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
!!
トだ
ま、あいつは大丈夫だろ。原作補正で助かるだろ。それより父ちゃんと母ちゃん、ナル
!!
!?
!!
!!
!!
!!!
!?
シールド
﹂
なんか瓦礫が飛んでくるが、
!!
﹁アイスメイク・・・・ 盾
木ノ葉九尾事件①
8
!!
この通り防げる
たーーーーー
﹂
﹁どこいるんだっけ
やっぱ匂いとか分かるドラゴンスレイヤーになっときゃ良かっ
オレは全身に光を纏い、足から炎を噴出して父ちゃん達の元に向かう。が、
!!
居場所がわからなかった。もう火影岩に父ちゃんいねぇし。
!!
!?
9
イーグル
﹂
どこにいるんだ父ちゃん、母ちゃん、ナルト・・・・・・・
木ノ葉九尾事件②
どこだ
﹁くそう﹂
﹁ファイアメイク・・・・大鷲
﹂
九尾の上にいきなりガマブン太が
やべぇ
尾獣玉かよ
てことはオビトを退けたのか
﹂
﹂
どうやって父ちゃんのとこに行けば・・・そうだ
滅竜魔法でできたなら滅悪魔法でできない理由はない
フェア
!
九尾に向かって炎を出すが、大して意味がない。
あ
﹁少しの間九尾を押さえていてくれ
﹁いくらワシでもこいつはそう押さえておけんで
!?
リーテイルでナツがエリゴール戦でやったアレなら・・・・・
!?
オレは左手から炎を出す。それをビヨーンと伸ばしてガマブン太の頭へ向かわせる。
!
!
!
?
!
!
!
!
!
﹁これほどの大きなものを飛ばすのはそれなりのチャクラがいる
木ノ葉九尾事件②
10
相当の距離だから疲れる。
﹂
・・・・・届いた
﹂
炎とか鉄とか食ってチャクラを回復しねぇと
空気じゃ足りねーし
オレはチャクラもうねぇぞ ここ里の外だから炎とかねぇし
﹁うそおおおぉ
だが、九尾が消えた。飛雷神の術で飛んだということだ。
﹁いっけぇぇ
!
sideミナト
﹁すぐに結界を張らないと・・・・﹂
チャクラがもう・・・・
﹂
そう言ってクシナはチャクラの鎖を出して九尾を拘束した。
﹁・・・私はまだやれるわミナト・・・﹂
﹁おぎゃあおぎゃあ
!
一旦里に戻って
! !?
!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!
!?
!?
11
ナルトが泣きだした。
﹁起こしちゃったわね・・ごめんねナルト・・﹂
﹁クシナ・・﹂
﹁このまま九尾を引きずりこんで・・・死ぬわ・・・そうすればこの先九尾の復活時期を
延ばせる・・・今、アナタ達を助けるにはそれしかない・・・﹂
・・・そんな・・
﹁今まで、色々ありがとう・・・アルトにごめんねって伝えて・・・﹂
君の男にしてくれた
﹂
!!
オレは・・・無力だ。
!
それなのに・・・
!
﹁クシナ・・・君が、オレを・・・四代目火影にしてくれた
そしてこの子とアルトの父親にしてくれた
なんで君が死ななくてはならない・・・・
!!
自分の目から涙が流れるのが分かる。
人で暮らしてる・・未来を想像したら・・・・幸せだって事以外、想像できないもん﹂
日は・・この子の誕生日なんだから・・・・・なにより、もし私が生きていて、家族四
﹁ミナト・・・そんな顔しないで私は、嬉しいの・・・アナタに愛されてる。それに、今
!
もう、これしかない。
﹁ただ、心残りがあるとすれば・・・大きくなったナルトとアルトを・・・見たかったなぁ﹂
木ノ葉九尾事件②
12
﹁え
﹂
﹁君の残りのチャクラを全てナルトに封印する
はオレが道連れにする
﹂
!
あった
デカイ火だ
いただきます
!!
﹂
ようやく里に戻れた。どっかに火とか鉄とか氷とかねぇか
sideアルト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト・・・・ナルトの事は頼んだよ。
人柱力でないオレができる封印術は、屍鬼封尽
!
?
!!
ぐ、ごっくん
﹂
!
チャクラが回復してくる
!
﹁も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も ぐ も
!
?
!!
!
八卦封印に組み込んでね。そして九尾
ないチャクラはそのナルトとの再会の為に使うんた
﹁クシナ。君が九尾と心中する必要はないよ。アルトと会うのは無理だが、その残り少
13
sideクシナ
どうして
!!
﹂
待っててくれ
!
﹁食ったら力が湧いてきた
父ちゃん、母ちゃん
!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
光の速さで行けば一瞬で着くぜ
!!!
ナルトは・・・・
﹁私達の息子。だからこそ
そんな重荷をナルトには背負わせたくない
﹂
私な
なんで
私が大きくなったナルトに会う為に、それもほ
んの僅かな時間の為に、アナタが死ぬことなんて・・・ないじゃない
・・・アルトとナルトの側にいて、成長を見守ってあげて欲しかったのに
尾獣バランスの為・・国や里の為に、ナルトが犠牲になることないじゃない
!?
!!
んかの為にアナタが犠牲になってアルトを余計に悲しませることないじゃない
どうしてよ・・・・・ミナト
﹂
!! !!
!!
!
!
!
時間は短いけど、人柱力として力をコントロールする時、君が助けてあげて欲しいんだ﹂
﹁この屍鬼封尽の後に君のチャクラをナルトに封印する。大きくなったナルトに会える
?
﹁それに、なんで屍鬼封尽なんか・・・
木ノ葉九尾事件②
14
屍鬼封尽を
!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し小さい・・・・まさか
!?
sideアルト
着いた・・・あそこにいるのは九尾
そんな、オレ、何も出来なかった。
!!
九尾が消えていく。そんなことどうでもいい。ただ、父ちゃんと母ちゃんが・・・・・・・
アルト
お前いつの間に
﹂
!?
走っていくと、そこには、
三代目のシジィがなんか言ってるけど知らんわそんなの
﹁ぬ
!?
結界が消えた。オレは急いで走っていく。
!
!!
!?
15
封印の台座の上で寝ているナルトと、
腹に大きな穴が空いて死んでいた父ちゃんと母ちゃん。
頭が真っ白になった。
どうしてだよ・・・・・。
﹁ゔっ・・・ぐっ・・・ゔゔゔっ。ぶぐっ・・・・・﹂
目から涙が大量に溢れてくる。
三代目が肩に手を置くのが分かる。
あああああああん
﹂
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
﹁うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
木ノ葉九尾事件②
16
!!!
17
許さねえ・・・オビト・・・ぜってぇ・・・
原作・波の国編開始
sideアルト
もうすぐ分かるよ。
九尾事件から12年。オレは上忍になった。イタチよりも早くな
その異名はって
あの日からオレは一人でナルトを育ててきた。
オレの名は他国にも轟いている。え
?
﹂
﹂
﹂
そんなの知るかよ。抜け忍ならフツー抹殺だけど今回は捕縛。
オレは単独の任務をしている。ここら一帯を荒らす滝隠れの抜け忍の捕縛だ。え
抹殺じゃないのかって
理由は知らん。
お。いたいた。
?
?
!!
!!
オレ達はハゲなんかじゃない
!!
?
!!
ってかオレら誰一人ハゲてねーよ
﹂
!
﹁誰だ
﹁そうだそうだ
﹁断固抗議する
!! !
!?
﹁おいそこのハゲども
原作・波の国編開始!!
18
﹁我々は呼び方の改善を要求する
﹂
!!
出番はこれで終わりだよ
今後この小説に出ることはない
﹂
殺れーーーーーーーーーーーー
!!
オレたちをハゲ呼ばわ
根に持つというか、アホじゃねーの
﹂
!!!
構えるオレ。
﹁何をわけのわからんことを
りした奴を生かしてはおけん
まだそんなこと言ってんのか
﹂﹂﹂﹂
オレに忍術はきかん
﹂
﹂
!?
ちそーさまでした﹂
﹁・・・これホントに火遁かぁ こんな不味い炎久しぶりに食ったぞ。まぁいいや。ご
どうやらオレが炎を食ってるとこが見えたらしいな。
﹁・・・はぁぁ
炎はオレの口に吸い込まれていく。
﹁やったか
!?
!?
!! !!
!!
﹁﹁﹁﹁火遁・大放火
へっ
!!!!
オレは炎にわざと包まれる。
!
!?
!!
﹁・・・よくもまぁそんなくだんねーことに必死になるもんだな。まぁいいや。お前らの
19
?
間違いねぇ
忍術を食う忍・・・・術喰いの悪魔・・・・・うずまきアル
こいつって木ノ葉の・・・・﹂
﹁こ、こいつ・・・オレたちの火遁を・・・・・﹂
﹁リーダー
﹂
!!
!!
﹁そ、そうだ
ト
!!
炎魔の激昂
﹂
!!
﹁うえええ
﹂
﹁光魔の斧脚
﹂
﹂
勢いよくブン殴り、ぶっ飛ばす。
!!!
!!
ファイアメイク・・・限界突破・・・・・﹂
!!
光の蹴りで残り3人を一掃する。
﹁トドメだ
アンミリテッド
オレは瞬身の術でリーダーの背後に回る。
!?
炎だ。
炎のブレスをくらわせる。火のドラゴンスレイヤー同様、悪魔の炎は万物を破壊する
﹁覚悟しやがれ
!!
そう。術喰いの悪魔。それがオレの異名だ。
!!!
﹁炎魔の滅拳
原作・波の国編開始!!
20
炎の造形魔法で大量の剣を作る。
﹂
えば即死だ。え
氷の造形魔法にしないのかって
いやだって氷遁とか血継限界だよ
?
?
ガチャ・・・
﹂
誰かが任務完了してきたか
兄ちゃんだってばよ
うん
﹁あ
!
?
?
部屋からなんか人が・・・この人は マダム・しじみ 大名の妻だな。
?
こうしてトラと呼ばれるネコを連れて帰った。ネコめっちゃ嫌がってたな。逃げる
ん
サスケ。カカシのおっちゃん。第七班か。
ナルトか。手に持ってんのは・・・・ネコ 他にも桜髪というかサクラに黒髪ってか
!
?
﹁あぁ。イビキのオッサンのとこに引き渡してきた﹂
﹁相変わらず早いのぅ﹂
﹁うぃーっす。三代目のじっちゃん。任務完了だぜぃ﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁任務完了
﹂
やるならバレないように痕跡すら残さないようにやらないと面倒なんだよ。
?
抜け忍達を切り裂き、傷口から燃やしていく。この炎にも滅悪魔法の力がある。喰ら
﹁一斉乱舞
!!
!!
21
ワケだ。
﹁いや∼それにしても久しぶりだねアルト君。最近どうだ
﹂
﹂
﹁まぁ順調だ。おっちゃんこそ相変わらず顔隠してんな。意味あんのかソレ
﹂
こ の 人 ア ン タ な ん か よ り 全 然
?
?
?
﹁ってナルト。この人のこと兄ちゃんとか言ってたけどどーゆーこと
髪の色も違うし
!
﹁いや、だからオレの兄ちゃんなんだけど・・・・﹂
﹂
﹁えええ 全然似てないじゃない
イケメンだし
!!
え
上忍なのこの人
﹂
ボコった後、鼻の穴にわさびねじ込んでやったよ。
ナルトのお兄さんとは思えないんだけど
その暗部はどうしたって
﹁えええ
﹂
お前は今日はもういい。休め。明日8時くらいに来てくれ﹂
﹁え∼。暴れ足りねーんだけど﹂
﹁アルト
ナルト。お前の運命の相手は他にいるんだからヒナタの事見てやれよ。
!?
?
﹁そりゃねーってばよサクラちゃん・・・﹂
!?
?
手ェ出そうと暗部差し向けて、オレが何度もサスケの知らないとこで退けたんだよな。
まれてんだよね。ダンゾウから守ってくれって。実際、ダンゾウはこっそりサスケに
けっこうズバズバ言うねこの娘。つかサスケ無口だな。サスケのことはイタチに頼
!!
!?
!?
!
﹁・・・兄ちゃん、どんな任務やったんだってばよ
?
原作・波の国編開始!!
22
﹁何、カンタンだ。抜け忍4人をボッコボコにしただけ﹂
︶
﹁・・さて カカシの第七班の次の任務は、子守りに、隣町までのおつかい、芋掘りの
サクラがなんか驚愕してるな。どうでもいいや。
︵今とんでもないことサラッと言わなかった
!?
23
あ、コレナルトダダこねるな。
他のにしてぇ
﹂
そ ん な の ノ ー サ ン キ ュ ー オ レ っ て ば も っ と こ う、兄 ち ゃ ん み
てーにスゲェーー任務がやりてーの
!!
そうだ
!!
﹁ダ メ ー ー
やっぱりね。てかこれって波の国編
!!
!
﹂
?
驚く。
﹂﹂﹂﹂﹂﹂
ナルト、サスケ、サクラ、カカシのおっちゃんに三代目のじっちゃん、イルカ先生が
﹁﹁﹁﹁﹁﹁え
オレから提案させてもらおう。
﹁いいんじゃねーの
三代目のじっちゃんの説明も無視かよナルト。
いるんだ
ってなんかイルカ先生が説教してるな。つかアカデミーの教官なのになんでここに
?
手伝いか﹂
!
!!
?
?
今 年 の N o.1 ル ー キ ー の う ち は サ ス ケ を 見 て み て ー し。
﹁ここまで言うんだ。Cランク任務くらいならやらせてやってもよ。不安だってんなら
オレもコイツら見るぜ
それにカカシのおっちゃんもいるんだ。大丈夫だろ﹂
?
さっすが兄ちゃん
サスケを評価してんのムカつくけど・・・﹂
コレは本心だ。原作キャラの現状も知りてーからな。
﹁おっしゃーっ
!
だれ
大名様
!!
それともお姫様
!?
﹂
﹁分かった。アルトがそこまで言うならば、・・・ある人物の護衛任務だ﹂
﹁だれ
?
けないだろ
ヘタすりゃSランクだよ
!!
!?
なんだか可愛いなナルト。だがな、大名様やお姫様の護衛任務がたかがCランクなわ
?
!!
ついにタズナさん登場か。
﹁入って来て貰えますかな・・・・・・・﹂
原作・波の国編開始!!
24
魔改造の成果を見せてみろ
﹂
﹁なんだぁ 超ガキばっかじゃねーかよ
﹁ブッ殺す
﹂
﹁悪りーなカカシのおっちゃん。コイツ馬鹿だから﹂
﹁こんな馬鹿の兄貴やってると苦労するでしょアルト君﹂
?
するとタズナのじーさんは今度はオレにケンカを売ってくる。
﹂
てめーが超アホ面の兄貴ィ てことはてめーも超アホってことかぁ
兄
とくに、そこの一番ちっこい超アホ面。
ナルトはサスケとサクラを見てようやく誰が超アホ面か確認した。
お前だよナルト。
﹁アハハ。誰だ一番ちっこい超アホ面って・・・・﹂
うわっ・・・酒臭ぇ∼∼∼。飲んだくれてんじゃないよじーさん。
お前ホントに忍者かぁ
!
!
﹁これから護衛するじーさん殺してどーするアホ﹂
!!
弟揃ってダメ忍者かぁ
﹁あぁ
?
突如オレの投げた手裏剣がタズナのじーさんの頬を少し切り裂く。手裏剣はそのま
?
?
!?
?
25
ま壁に刺さり、数秒後、周り1mの壁が木っ端微塵に砕け散る。
﹂
タズナのじーさんの頬から一筋の血が流れた。
﹁・・・・・次は当てる﹂
﹂
?
﹁超すいませんっっっっっしたぁぁぁぁぁぁ
君 ナルトよりヒドいよ
!!!
﹁出発ーーーっ
﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
因みにナルト、サクラ、サスケ、火影のじっちゃん、イルカ先生はドン引きしていた。
﹁いやいや、アルト君
?
・・・・・本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ
﹂
そう言ってキョロキョロしてるけど首ゴキッってなっても知らんぞ
﹁おい
!
え
チート全開のオレをダメ忍者呼ばわりしたコイツ
ゼータクゆーなクソジジィ﹂
神に与えられたチート全開って・・・・オレ本当にダメ
タズナの扱い悪いって
はコレで十分・・・・アレ
?
?
?
?
﹁つーかCランク任務だぞ
﹁ハハ・・・上忍の私とアルト君がついてます。そう心配いりませんよ﹂
!
?
﹁うるせーよナルト。サスケなんか明らかにウザそうにお前を見てるぞ﹂
﹁何はしゃいでんのアンタ﹂
!!
﹁だってオレってば一度も里の外に出たことねぇからよ﹂
魔改造の成果を見せてみろ!
26
忍者
精神的に軽くorzしてたらなんかナルトが言ってるな。
?
﹂
!!!
!
オレが火影になったら オッさんだって、オレのこと認めざるを得
!!
﹁
﹂
﹁・・・それただの負け惜しみじゃね
﹂
それでもナルトはキレたようで、
﹁ブッ殺ーーーーーーす
?
!
プロフェッサー
サクラ、お前火影のじっちゃん馬鹿にすんなよ。 教 授 舐めんなよ。めっちゃ強い
影と風影しか出なかったよな。
なんかカカシのおっちゃんが五影の説明してんなぁ。そーいや、第二部になるまで火
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁だからやめろ馬鹿。そしてアルト君も空気読んで﹂
!!
﹂
﹁認めやしねーよガキ・・・兄貴越えて火影になれたとしてもな﹂
クソジジィは酒を飲みながら・・・・
ねーんだぞ
覚悟だってーの
﹁だーっ うっさい 兄ちゃん越えて火影になるためにオレってばどんな努力もする
27
﹂
﹂
﹂
﹂
から。あの人の火遁美味いから。デビルスレイヤーのオレには分かる。
﹁それにアルト君は次期火影筆頭候補だぞ
﹂﹂﹂﹂﹂
サスケが驚いて叫ぶシーンてなかなか無いよな。
あまりの驚きにカカシのおっちゃん以外全員叫ぶ。
﹁﹁﹁﹁﹁えええーーーーーー
カカシのおっちゃんの言葉で全員止まった。
?
﹁・・・って、なんでアルトさんまで驚いてんですか
﹁聞いてねーぞ兄ちゃん
﹁いや、だってオレも初めて聞いたし
!!!!
つかオレがホ
ぜってーならねーようにしねーと
!!!
!!!
!!!
サクラに突っ込まれたがオレも驚きだ。だって聞いたことねーし
!!!!
!!
ントになっちゃったら原作完全崩壊じゃねーか
!!
の
事
︶
原作より口軽いなアンタ
︵・・・・・あの事
やべぇよサスケが﹃あの事﹄ってのに反応してるよ。九尾事件の事だよな絶対。じっ
?
!!
てたな。九尾事件もあるから絶対引き受けないだろうって言ってたし﹂
あ
﹁あ。そーいや三代目様にアルト君の耳にはなるべく入れないようにしとけって言われ
魔改造の成果を見せてみろ!
28
ちゃんはオレがアレをトラウマだと思って火影にはならないと決めてるみたいに思っ
てる節があるからな。実際トラウマだし。でもオレが火影にならないと決めてるのは
原作の為だ。五代目は綱手のばっちゃんになってもらわねーと。
﹁つーか、そこまで分かっててなんで筆頭候補なんだよ・・・・﹂
﹂
霧隠れの攻撃にカカシのおっちゃん同様変わり身で隠れる。
の成長には必要だしなぁ。仕方がないか。
おっちゃんも気づいてる。・・・・なんか原作のくだりメンドクセーな。でもナルト
水溜り・・・・霧隠れの・・・再不斬の手下か。
﹁
!
さてナルト。原作より前に色々教え込んだんだ。魔改造の成果を見せてみろ
!!!
29
ナルトのやつわりと余裕でサスケと連携して霧隠れの中忍を追い詰めてる
ハンバーグ作ってやる
おっ
しいから正直、連携に関しては期待してなかった。
そろそろ行くか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁ちょっとお話があります﹂
﹁んでよぉ、クソジジィ﹂
﹂
サスケはクールっつーか、ただのカッコつけだな。
!!
!!
﹁3人ともよくやった。ここまで上手くやれるとは思ってなかったぞ﹂
ひどいってばよ
﹁ああ。オレなんかナルトとサスケが連携とか全く期待してなかったしな
﹁ちょっ、兄ちゃん
!?
﹂
な。サバイバル演習じゃ原作通りに好き勝手やってカカシのおっちゃんに叱られたら
!
﹁くだらねぇ・・・・﹂
ハンバーグ作ってやる
30
∼説明なう∼
大体原作通りだな。ガトーもバカだね∼。わざわさ抜け忍なんざ雇うとか。裏切ら
れる確率めっさ高いのに。そんな後ろぐらいことしてても五大国には頼めなくても滝
隠れや雨隠れとかの小国になら頼んでも問題ねーのに。
これは原作読んだ時から気になってた。
﹁も ち ろ ん ワ シ ら に も そ ん な 金 は な い
!
﹂
?
﹁なーに お前らが気にすることはない ワシが死んでも10歳になるかわいい孫
ナに苛立っていた。
ナルト達もタズナの話を聞きながらもアルトと同じ事を思っていたが、無視するタズ
なんか腹立ってきたな。
﹁その前にオレが殺してやろうか
﹁まぁ、お前らがこの任務を辞めれば、ワシは確実に殺されるじゃろう・・・﹂
﹁無視すんじゃねーよ。そんな状況で何で酒を飲んでんだアンタは﹂
な・・・・・﹂
高 額 な B ラ ン ク 以 上 の 依 頼 を す る よ う
﹁おいコラまて。じゃあ何でさっき酒飲んでた﹂
﹁波の国は超貧しい国で、大名すら金を持ってない﹂
31
!
!
が一日中泣くだけじゃ
﹁頼むぅ
それにワシの娘も木ノ葉の忍を一生恨んで生きていくだけ
!
このままでは殺されてしまう
このままでは娘が一生木ノ葉を恨むぞ
後生じゃあぁぁぁ
﹂
!!
﹂
﹂
忍の世界は甘くねーよ。話を無視するし、依
アルト君、落ち着いて とりあえず、国へ帰る間だけでも護衛を続けよう
頼内容を偽るし・・・・最悪の依頼人だな﹂
﹂
﹂
いやなに、お前達のせいじゃない ﹁そーだな。オレ達のせいじゃない。帰ろ
もうアッタマきた。
﹂
﹁ちょっ、まっ・・・待ってくれ
アレじゃ
﹁気にすることねーんだろ
﹁ほ、ホラっ
!!
!?
?
!
う。ナルト、今日の晩飯 兄ちゃんがハンバーグ作ってやる﹂・・・えええ
じゃ
!!
!
﹁忍は恨まれるのは当たり前。今更一人や二人増えた所で・・・・﹂
!
﹁情けをかけて貰えるとでも思ったか
?
!
!!
!!
レがナルト達に修行をつければ簡単に埋まるからな。
オレは本気だった。正直原作なんか知ったことかとか思った。波の国編の成長はオ
﹁おっちゃんがそう言うなら・・・・﹂
!!
!!?
!
﹁ままま
ハンバーグ作ってやる
32
サクラは思った。 ﹁この人を怒らせるのはやめよう。精神的にツライ﹂
サスケは思った。 ﹁コイツは敵になるとある意味イタチより恐ろしい﹂
ナルトは思った。 ﹁兄ちゃんにウソをつくのはやめよう。恐ろしいことになるって
ばよ﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワシを家まで無事送り届けてくれよ﹂
!
!
!
見せるってばよ
︶
︵よーし もうサスケにいいとこやらねーぞ 兄ちゃんとサクラちゃんにいいとこ
︵次に奴らが襲って来るとしたら、中忍じゃなく上忍レベルに違いない・・・︶
お。はしゃいでるナルトかわいいな。
﹁偉そーにすんなクソジジィ﹂
﹁ハイハイ﹂
﹁よーしィ
お。着いた。
レが鬱憤晴らす為にボコボコにしてやる。
船に乗って波の国へ向かうオレ達。まぁせっかくなら再不斬と戦うのも一興だ。オ
﹁もうすぐ国に着くぞ﹂
33
!!
﹂
ナルトがキョロキョロし出したな。てことはそろそろか。
﹁そこかあーーーーーー
﹁フ、なんだネズミか﹂
・・・・いた。
なんかうるせーけど・・・仙人モードで感知してみるか。
﹁ウスラトンカチが﹂
﹁マジでアブナイからやめろバカ﹂
﹁何カッコつけてんのよ
﹂
無闇に手裏剣投げんなよ。
!!
!
眼のカカシと術喰いの悪魔、うずまきアルトがいたんじゃなァ・・・︶
︵なるほど。こりゃあいつら鬼兄弟レベルじゃ無理だ。木ノ葉隠れのコピー忍者、写輪
ハンバーグ作ってやる
34
強敵と戦いたいが為に仲間をぶっ飛ばす奴が本当のマダ
!!
これはこれは。霧隠れの抜け忍、桃地再不斬サンじゃねーか﹂
!
﹁ん
てことは、久しぶりに写輪眼出すの
﹂
?
だそれ
︶
︵・・・え
?
兄ちゃんの術喰いってのは知ってるけど・・・シャリンガン な、なん
渡したいのは山々なんだが。
﹁写輪眼のカカシに術喰いの悪魔アルトと見受ける。ジジィを渡してもらおうか﹂
再不斬がオレ達に話しかけてくる。
﹁ああ﹂
!
﹁邪魔だ。下がってろお前ら。コイツはさっきの奴らとはケタが違う﹂
ナルトが再不斬に向かおうとするがおっちゃんが止める。
﹁ワォ
全員が躱し、首斬り包丁は木にぶっ刺さる。
オレは叫んだ。忍刀七人衆が操る刀の一つ、〝首斬り包丁〟が飛んできたから。
﹁てめーら、ふせろぉ
﹂
オなんじゃないだろうか
35
?
?
︶
それに術喰いの悪魔
ナルトの兄貴が
!?
あのイタチが唯一勝てなかったと言っていた・・・
!?
らす為に。
﹁﹁オレと戦え﹂﹂
?
それは完全に脅しだ。というか君そんな戦闘狂だっけ
?
?
かオレじゃねーとブチ殺すぞ﹂
﹁アルト君
﹂
﹁まぁいいや。どっちと戦うか選ばせてやる。まぁもちろん、当然オレだよな つー
滅悪魔導士の名が広まっているとは驚きだな。
デビルスレイヤー
スレイヤーのアルト〟﹂
コピー忍者のカカシと相手の忍術を文字通り食って己のチカラに変える、別名〝デビル
﹁オレ様が霧隠れの暗部にいた頃、お前らの情報を手に入れたぜ。千の術をコピーした
そんなこんなしてる間にサスケが写輪眼の説明してるよ。
になってろ﹂
﹁ふざけんな。忍刀七人衆と戦えるなんざ譲るワケねーだろ。文字通り畑に立つカカシ
﹁・・・アルト君。空気読んでくれるかな
流れ的にオレが戦うんだけど﹂
カカシのおっちゃんが指示を出すけど、オレに譲って貰うぞ。再不斬ボコって鬱憤晴
!?
︵写輪眼
強敵と戦いたいが為に仲間をぶっ飛ばす奴が本当のマダオなんじゃないだろうか
36
?
﹁うるせーんだよ。ナルトから聞いてんぞ。いっつも遅刻ばっかしてるらしいな。そん
な奴に言われたくねーんだよ。まるでダメなおっさん。略してマダオ﹂
?
ちびっ
?
ちびっちゃうの ﹂とか冷やかしを入れてみても無反応。というかカカシの
?
?
てか。
あ。カカシのおっちゃんが水牢の術で捕まった。・・・・ここだぁーーー
﹁お前に動かれるとやりにくいんでな。次はお前だ術喰いの悪魔﹂
いつの間に・・﹂
﹁そーかよ﹂
﹁っ
!?
!!
おっちゃんと再不斬の二人以外には聞こえてないようだ。そんだけ精神的にヤバイっ
ちゃう
斬を追い詰めるカカシ。再不斬の殺気にヒビリ上がっているサスケに﹁何々
結局 再不斬はカカシのおっちゃんを指名。写輪眼が見たいとか。原作通りに再不
ナルト達はこんな状況でそんな事を言うアルトに呆れ始めてた。
オって﹂
﹁なんでオレ罵倒されてんの てかそれ自来也様にも言ったらしいね。なんなのマダ
37
オレは瞬身の術で再不斬の背後に既に回ってた。
﹂
!!
﹂
!?
﹂﹂﹂﹂
!?
﹂
﹁お前は悪魔か・・・・
﹂
?
あとはオレがてめーをぶっ飛ばすだけだ再不斬ァ
!
勝負だ再不斬
!!
!!!
これで邪魔する奴はいねぇ
!!!
﹁カカシのおっちゃんは救出した
ナルト達も予想外すぎる展開に驚きまくってる。
﹁﹁﹁﹁殴ったーーーーーーーーーーーー
殴られた拍子に水牢から押し出されたおっちゃん。
﹁ごほっ
大事な事なので二回言いました。
もう一度言う。カカシのおっちゃんをぶん殴った。
オレは水を纏った滅悪魔法でカカシのおっちゃんをぶん殴った。
﹁水魔の正拳
強敵と戦いたいが為に仲間をぶっ飛ばす奴が本当のマダオなんじゃないだろうか
38
うなれ
滅悪奥義
覚悟しろ再不斬
!!
!!
﹂
の兄が自分達の担当上忍を殴り飛ばしたから。
﹁・・に、兄ちゃん
︵・・・ひでぇ。鬼かよ・・・︶
︵なんて非道い・・・︶
︵悪魔・・・︶
﹂
再不斬へと駆け出すアルト。右手には爆炎を纏う。
﹁わりぃなおっちゃん。こっからは・・・・オレがやる
﹁炎魔の滅拳
再不斬は印を組む。
﹂
﹁バカが・・・火遁でオレに挑むとはな﹂
﹁水遁・水陣壁
﹂
ナルト達は困惑していた。目の前で繰り広げられる闘い・・・・・ではなく、ナルト
!
!!!
水の壁を作り、首斬り包丁で構える。だがそんなものは関係ない。アルトの炎は対悪
!!
!
?
39
!!!
める。
﹁螺旋丸
﹂
﹂
﹂
︶
その隙を見逃さず。アルトは左の掌にチャクラを放出。それを乱回転させ圧縮し留
雷の造形魔法で造られた矢が再不斬を襲う。その痺れで動きが相当鈍る。
!!!
もしアイツの強さがわか
ナルトのお兄さんやる事全部めちゃ
魔用の魔法。その程度のチンケな忍術で抑えられるものではない。
﹂
再不斬の水遁は瞬く間に蒸発した。
﹂
﹁な、なにぃ
﹁うらぁ
﹂
火遁で水遁に勝った なによアレ
ぶん殴られる。
﹁うそ
くちゃじゃない
アーチェリー
れば・・・・イタチを越えられるかもしれない
︵・・・アレが、イタチが一度も勝てなかった男・・・強え
全員が驚愕していた。中でもサスケは一際驚いていた。
オレの兄ちゃんスゲーーだろ
!?
!?
!?
なっ
!? !!
!?
!!
!?
!?
﹁ボルトメイク・・・ 弓 矢
!!
!!
﹁なっ
うなれ! 滅悪奥義!! 覚悟しろ再不斬!!
40
﹁ぐぁあぁぁぁ
﹁霧隠れの術
﹂
﹂
︵正面から殺り合っても勝ち目がねぇ
サイレントキリング
無音殺人術でケリをつける
!!
︶
腹にモロに螺旋丸を喰らいぶっ飛ぶ再不斬。それでも印を組み術を発動。
!!!
﹂
!!
﹂
!!?
・・・
滅悪奥義・・・・﹂
!!
﹁藍青蝿王拳
﹂
﹁やりすぎぃーーーーーーーーーーーーーーーー
﹂
サクラのツッコミが響き渡る。ここまで派手にやらかしては逃げる目的もクソもな
!!!
超爆炎が再不斬を襲う。一瞬でそこは更地と化した。
!!!
魔を形どる。
アルトの右腕に青い炎が溢れ、膨張する。そして巨大な蝿・・・ベルゼブブという悪
﹁喰らえ
アルトは飛び上がる。
﹁なにぃ
天空の滅悪魔法で竜巻のブレスを吐き出して一瞬で霧を吹き飛ばす。
﹁天魔の激昂
霧が発生して一気に視界が悪くなる。だがこれすらアルトには無意味。
!!
!!
41
い。近くに再不斬の仲間がいれば見つかるのは必至だった。
そこにカカシが起き上がる。
なぁ・・・・﹂
﹂
﹁あ∼あ、やっぱりこうなったかぁ・・・・だからアルト君に闘わせたくなかったんだよ
﹁どういうことだってばよ
ばすなんてことをやらかしたのだが・・・それはまた別のお話。
れして対戦相手をボッコボコにし、会場を半壊させた挙句 四代目風影の側近をぶっ飛
カカシの脳裏に走るのはアルトが出た中忍試験の本戦。あの日もまた、アルトは大暴
んだ・・・・﹂
だろうがね。でも闘うと絶対にめちゃくちゃに暴れまくって余計な被害を多量に出す
﹁アルト君は戦闘では誰にも負けなかった。他国の抜け忍だろうが名の知れた凄腕忍者
?
こたぁお構い無しに暴れる。
三代目火影だけでなくご意見番やダンゾウすらも頭を痛めてるのだが、アルトはそんな
かなり有能だから下手に罰を与えられないのがまたタチが悪い。この事はカカシや
﹁・・・・兄弟揃ってウスラトンカチ﹂
︵アレでよく三代目様はアルト君を五代目火影に推薦するよな・・・・︶
うなれ! 滅悪奥義!! 覚悟しろ再不斬!!
42
と三代目火影は考えている。
いっそ火影にすれば里では暴れられないし敵が攻め込んで来ても大抵は倒せるから
その方がいいんじゃね
﹁カカシ先生。アレ再不斬死ぬんじゃないの
﹂
そして今尚アルトはボッコボコにした再不斬を掴んでブンブン振り回していた。
?
﹁フフ・・・本当だ。死んじゃった♡﹂
︵・・・白か︶
その千本の主をアルトは分かっていた。
その時、再不斬の首筋に千本が突き刺さる。
﹁ああ。十中八九死ぬなありゃ・・・﹂
?
43
交渉
アルトは再不斬を放り投げる。
﹁テメェは霧隠れの追い忍か﹂
﹁・・・さすがは術喰いの悪魔・・・よく 知ってらっしゃる﹂
﹂
よくわかってないナルトにカカシが説明する。
お前は
ナルトは追い忍の少年を睨む。
﹁なんなんだってばよ
カカシが諌めるも・・・・
みてーじゃん
納得できるかァ
﹂
﹂
オレと変わんねェあんなガキに・・・簡単に殺されちまったんだぞ
﹁あの再不斬が、殺されたんだぞ
あんなに強え奴が
﹁安心しろナルト。敵じゃないよ﹂
!?
!
!!
オレ達 バカ
!
!
!!
・・・・何言ってんだナルト。お前はバカだろ
?
!
安定の空気を読まないアルト。
﹁
?
﹁この世界にゃ、お前より年下で、アルト君より強いガキもいる﹂
交渉
44
﹁いやいや、オレより強えガキなんているかよ﹂
カカシが宥めるが、またも空気を読まないアルト。これにはカカシもサクラもサスケ
も空気を読めと心の中でツッコミを入れていた。
追い忍の少年は瞬身の術で再不斬の元へと移動する。
イ
ツ
﹁そうかい。でも・・・・
コ
?
・・・・いつの間に。それは霧隠れの忍刀七人衆の一振り。返してください﹂
!?
手すんのは無理ゲーだろ
﹂
術喰いの悪魔と写輪眼のカカシ・・・・・仮死状態の再不斬抱えてこの2人同時に相
﹁コレくれるなら見逃してやるっつってんだよ。テメェは再不斬を助けに来たんだろ
?
アルトは首斬り包丁を肩にかけ、瞬身の術で追い忍の少年の背後にしゃがみ、囁く。
ねーとやる気出ねーしな﹂
﹁やだね。こんな実質Aランク任務やって報酬はCランク・・・・・こーゆー戦利品とか
﹁っ
再不斬の死体の元から首斬り包丁が消えてアルトがそれを掴み、持っていた。
首斬り包丁は戦利品としてオレが貰うぜ
﹂
﹁ボクはこの死体を処理しなければなりません。なにかと秘密の多い死体なもので・・・﹂
45
?
驚愕した。自分の正体と目的を知った上でこの様な駆け引きを仕掛けて来た。
そして戦力的にもここで戦えば勝てない。殺される。それは明白だった。
そう言って消えた。
﹁・・・・わかりました。失礼します﹂
︶
そう考えていた矢先、カカシは倒れた。
︵・・・アルト君は最後彼に何を言った
︵あ・・・・戦ってないときにも関わらず写輪眼使いっぱなしだった・・・・・・︶
こうして、原作通りカカシは気絶してタズナの家に向かう一同であった。
アルトは・・・・・
木ノ葉崩しや暁戦、第四次忍界大戦でコレ使ってどう戦おっかな∼∼♪︶
完全に浮かれていた。
!!
?
︵いよっしゃあ♪ 首斬り包丁ゲット∼∼♪ こんな良いもん水月なんかに渡すかよ
交渉
46
ナルトVSアルト
!!
﹂
!!
納得できるかぁぁぁぁぁ
?
オレは御免被る。せめて闇落ちルートか
?
あの後、原作通りに再不斬生きてんじゃね ってなってカカシのおっちゃんが修行つ
ら何があっても木ノ葉守るルートにしないとね。
きってる奴に誰が好き好んで魔改造を施す
印 が つ か ね ー よ う に し な い と な ら な い。つ ま り 闇 落 ち 阻 止。闇 落 ち す る っ て 分 か り
別にイタチに頼まれてるからサスケの魔改造でもいいけど、それをするには大蛇丸の呪
サクラのツッコミ炸裂。メンドクセェ・・・・ナルトの魔改造に専念させてくれェ・・・・
﹁そんなことより修行をつけてくださいよ
!!!
子でナルトの実兄だぞ。父ちゃんはともかくオレには無い
転生者とはいえ、オレがこーゆー口癖がないのは納得出来ない。オレは母ちゃんの息
﹃てばや﹄かなって﹂
﹁なんとなくつけただけだ。母ちゃんが﹃てばね﹄、ナルトが﹃てばよ﹄。それならオレは
﹁兄ちゃん、なんだってばよ﹃てばや﹄って・・・﹂
﹁ではこれから修行を始めるってばや﹂
47
?
けると思ったらオレがつけることになった。
﹂
本人曰く﹁写輪眼使い過ぎてダルいから頼む﹂だそうだ。原作通りにアンタがつけろ
﹂
と思ったが殴った負い目があるから承諾することにした。
﹁ま、とりあえずおめーらにチャクラの説明だな
学校で何習ってたのォ
﹂
チャクラってなんだっけ
あのさあのさ
!
﹁アンタそれでよく忍者やってるわね
をい。
﹁
?
﹂
けの術か、おいろけの術くらいだぞ
﹁全部おいろけの術
﹂
?
そしてサクラによる説明会が始まる。
かわいいなナルト。うん、やっぱオレ兄バカになってるよね
これはマズいか
﹁へへ・・・オレってば難しい授業寝てばっかだったからなァ・・﹂
!?
?
そんなのよくわかんねーけど、体で覚えるもんだろ
﹂
!
オレも傾げたけど。
﹁なんだよなんだよ
﹁ナルトの言う通りだ。現に俺たちは術を使えている﹂
!
つかナルト。お前一応サクラに惚れてるなら﹃美少女﹄って部分に首を傾げるなよ。
?
﹁おいおいサクラ。ナルトが自分から覚えようとする事なんて、おいろけの術か、おいろ
!?
!
!
?
ナルトVSアルト!!
48
サスケやっと喋ったな。
ホント、イタチと似てねーわ。そーゆーとこ。顔は似てんのに。
﹁あのさぁ、ソレができてねぇからこの修行なんだろーが。﹂
s tr
'
まぁ、原作開始前に魔改造し
取り敢えず多分原作通りの説明と修行法を言った。そして3人はLet
y
そして3人の中で一番高く登れたのはナルトだぁぁぁ
﹂
なんでナルトが一番できて、サスケ君が・・・﹂
のまた夢だぞ﹂
﹂
これくらい10分でこなしたぜ。これをマスターできねーならアイツを殺すなんて夢
アイツは、
・・・
オレってば下忍になる前から兄ちゃんに教えてもらってたんだってば
﹁うちは一族って案外たいしたことないのか
そこに水差すカカシのおっちゃん。
﹁チィ・・・・﹂
よ
﹁へっへ∼ん
!?
ふむ。オレもなんか言わねーとな。
?
!
﹁嘘ォ
てきたから当然なんだけどね。ついでに水面歩行もできるよ。
!!
!!
!
﹁いや、うちは一族じゃなくてサスケがたいしたことねーんだろ。サスケ
!
49
サ ス ケ を 煽 っ て み た。ア イ ツ っ て の は 当 然 イ タ チ。大 分 盛 っ た け ど。お サ ス ケ
の目にすんげぇ闘志が灯ってる
﹁サクラ
?
取り敢えず今はナルトに追いつくのもすぐにでき
サスケにコツとか教えてやってくれ。ナルトはついてこい
﹂
るって分かってるってことか。里抜けの原因の焦りはまだ微塵もねぇな。
!
!
ときにオレもついて、魔改造するつもりだ。具体的にどうするかは決めてねぇけど。
サスケは大蛇丸の呪印がつかねーようにできたらカカシのおっちゃんが千鳥教える
ダオ仙人に任せるつもりだけど。この呼び方の理由は過去編でやると思う。
忍試験本戦までに螺旋丸会得が目標。そのへんは自来也のおっちゃん・・・・もといマ
取り敢えず口寄せ教えるか。大蛇丸への対抗手段とか与えておきたい。最低でも中
!
ここで一発勝負しとくか。どんだけ腕上げたか見てやるよ﹂
﹁と、その前にナルト。
ナルトVSアルト!!
50
﹁﹁﹁
﹂﹂﹂
﹁よっしゃ
負けねぇってばよ
﹂
!!
﹁アルト君。一体何をする気なんだ
﹂
オレの言葉にサスケ、サクラ、カカシのおっちゃんが驚く。
!!?
﹂﹂
!!!
オレとナルトは印を組む。
﹁﹁いくぞっ
向かい合うオレとナルト。かなりシリアスな雰囲気が漂う。
﹁大丈夫。別にガチバトルとかじゃねぇから﹂
?
!
51
﹂﹂
﹁ってこのバカ兄弟がァァァァァ
怪力は知ってたけど第一部でここまで出せねぇだろ それに上忍のオレが捉
!?
!?
レギャグ補正だ。
えられないスピード・・・・まさかコイツが一番の天才なんじゃ・・・あ。違うわ。コ
力
サクラのツッコミと共にオレたち兄弟は宙を舞う。ってかなんだ今のスピードと怪
﹂﹂
﹂
!!!!!
!!!!!
﹁﹁おいろけの術
!!!!!
﹁﹁ぎゃああァァァァァァァァァァ
ナルトVSアルト!!
52
一瞬でこんだけの事を考えながらオレたち兄弟は落下。
年齢弟と全く変わらんのかぃ コラァ
﹂
﹁この流れこのタイミングで何やらかしとんじゃ己らはァァ
オレたちはサクラに胸倉掴まれてブンブン振られてる。
なんかサスケがショック受けてる。
︵あ、あんな兄弟にオレは・・・・・︶
やべぇなんかサクラめっちゃ恐え
﹂
兄貴に至っては精神
怒ったシスイの何倍も恐え
﹁アンタ達 修行とか言ってこんな事ばっかやってんじゃないだろうな あァ
そしたらナルトが、
!!
この変態忍者兄弟が 陽動
こ
てか再不斬が迫ってんのに空気読みなさい
?
の真剣な・・・勝負とでも言い・・・﹂
﹂
んな術に食いつくのはアンタらだけよ
﹁3人だけでエスカレートしてんじゃないわよ
よ
!!
おいろけ・サスケの術・・
﹁てめーらいい加減にしろォォ
﹂﹂
!!!!!
!!
だったらサクラ、お前もこの術に食いつくことを証明してやる
!
結局サスケがブチギレてこの話は終わり、各々の修行となった。
﹁ならコイツを喰らえ
!!
!!
!
﹁いや、この術ってば陽動にもなるし、それにオレたち兄弟の、たまに木ノ葉丸を入れて
!!
!?
!?
!?
53
雷炎魔
﹁口寄せの術
﹂
ナルトが呼び出したのは、おたまじゃくし。
﹂
﹂
﹁違ェーーよバカ 何度言やぁ分かんだよ 死ぬ気で全身のチャクラを捻り出せ
﹂
こっちは本気でやってんだってばよ
それが無理なら九尾のチャクラを使えぇ
﹁るっせぇなもう
ナルト
﹁わかってるってばよ
!!
!?
原作より早く修行を開始したものの、ナルトの修行は上手く行ってなかった。
!!
﹁もっかいやれ馬鹿
﹂
ブチ切れしているうずまき兄弟。
!
!!
!!
!!
!!
!!
︶
?
グヤと闘えるように魔改造中だ。
黒ゼツを殺すつもりだがそれは難しいと分かっている。ので原作より楽にナルトがカ
アルトはぶっちゃけカグヤと闘う気なんて更々無いので、そもそも復活しないように
か
︵原作で知ってたけどコイツのセンスマジで最悪だな・・・こんなんでカグヤに勝てんの
雷炎魔
54
︵・・・そもそも黒ゼツを殺せないならイタチの須佐能乎の十拳剣で永久に封印するのが
﹂
馬
鹿
あんまし成長していなかった。
も ー ー お 前 才 能 ナ シ
﹂
﹂
でもできた。あとは慣れてバリエーションを増やすだけ・・・・︶
︵原作フェアリーテイルでナツがやった、2つの滅竜魔法を融合・・・・実際に滅悪魔法
結局ナルトを放って自分の修行をすることにした。
ハ ゲ て し ま え
ダチには生きてて欲し
一番手っ取り早いんだよな。他には長門に黒ゼツを地爆天星させるのも手だし、サスケ
をなんとか説得してイタチへの復讐心を消せないもんかね
いし、シスイみたいにイタチを死なせたくねぇ︶
?
今サスケにイタチの真実を伝えたら絶対に里抜けするだろう。
﹁よっしゃーー
だこのバカタレ
ナルトが叫んだと思えばいるのは結局おたまじゃくし。
﹁な ∼ に が よ っ し ゃ ー ー
﹂
!!
後ろ足生えてんじゃねーかよ
ナルトはおたまじゃくしを指差す。
﹁よく見ろってばよ
ナルト
!!
!!
﹁・・・馬鹿、いや、ナルト・・・お前やる気あんのか
!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?
!!
!!
!!
55
﹁モード雷炎魔
﹂
﹂
!!
﹁いくぞ﹂
﹂
!
﹁雷炎魔の滅拳
﹂
﹁ならこっちは雷炎魔の爪切り
﹁爪切り
﹂
雷炎魔のアルトが1人増えた。
﹁影分身の術
での性質変化の関係からしてこれが一番自然でもあった。
ナツの雷炎竜をモデルとして最初に属性を融合した炎と雷。このNARUTO世界
!!
!!
再不斬との決戦の日が、やってきた。
そんなこんなで、各々が各々の修行をこなし、
!?
﹁カリを返すぞ、術喰いの悪魔に、写輪眼のカカシ・・・・﹂
雷炎魔
56
オ
モ
チャ
﹂
?
決戦が始まる。
﹁君ごときに、できますかね
﹂
︵え、サスケ君。その目、写輪眼
?
︶
﹁修行の成果・・・・この写輪眼を持って試させてもらおうか﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁ま、今回は油断しないよオレも﹂
﹁首斬り包丁失くしたテメーにできんのかぁ
57
!?
アイツは木ノ葉隠れの・・・・・
時間は少し遡る。
しゃしゃり出るはサスケ。
﹁アイツはオレがやる﹂
﹁ヘタな芝居しやがって・・・・﹂
・・・・・・
﹁お前見抜けなかったけどな﹂
一緒に並んじゃって・・・﹂
水分身を見切ったか。あのガキ、かなり成長したな。ただカカシや悪魔に守ら
れてた時とは違うか・・・﹂
﹁ほぉ
︶
あのガキとは勿論サスケだ。
ライバル
︵・・・悪魔ってオレ
堂々と立つ再不斬と白。
﹁そうみたいですね﹂
﹁強敵出現ってとこだな。白﹂
?
﹁・・・・オレはああいうスカしたガキが一番嫌いだ﹂
!
?
﹁あのお面ちゃん、どう見たって再不斬の仲間でしょ
アイツは木ノ葉隠れの・・・・・
58
﹁カッコイイ サスケ君♡﹂
﹂
?
そして今に戻る。
サンダーエクスカリバー
﹂
!!!
やはりコイツ相手に首斬り包丁無しではキツいか
!
﹁ボルトメイク・・・ 雷 聖 剣
︵ちっ
!
﹁だが、オレもバカじゃない。対策は考えてある﹂
雷の一閃が再不斬を襲う。なんとか躱すものの次第に追い詰められる。
︶
次の瞬間、アルト、サスケ、再不斬、白は瞬身の術で姿を消して、闘いを始めた。
ぜ
﹁まぁいいや。そこの暗部ちゃんはサスケに譲ってやらぁ。再不斬ァ・・・ケリ、つけよー
サスケの言葉に一々揚げ足とるのはアルト。誰もが空気読めと思うだろう。
︵・・・空気読んでくれるかなぁアルト君︶
﹁お前が一番スカしてるけどな﹂
59
﹁あ
何言ってんだバーカ
﹂
!!
テメェはここで負けんだよ。喰らえ
!
滅悪奥義
!
﹂
!!
誰だよ
﹂
!!
空気読め・・・っ
!
﹂
・・・・
巨大な水飛沫が上がり、アルトの炎の滅悪魔法を打ち消す。
﹁水遁・水鮫弾の術
当たれば確実に再不斬を倒せる。そう。当たれば。
法バージョンだ。
ゼブブを形どった炎のパンチならこれは火の滅竜魔法の滅竜奥義、紅蓮爆炎刃の滅悪魔
藍青獄炎斬ーーーーーアルトの炎の滅悪魔法の滅悪奥義の1つ。藍青蝿王拳がベル
﹁藍青獄炎斬
青い炎を纏う。
?
!?
だったのだから。
﹁なんでアンタがここにいんだ
?
!?
アルトは目を疑った。そこにいたのはこの波の国編では出ないハズのあり得ない敵
﹁っ
アイツは木ノ葉隠れの・・・・・
60
干柿鬼鮫
﹂
干柿鬼鮫がいたのだ。
イタチ
ツー マ ン セ ル
そ う。暁 の メ ン バ ー で あ り 大 名 殺 し の 大 罪 人。何 よ り 親友 と 二人一組 を 組 ん で い る
!!!
?
も勝てなかった忍。そのチャクラが欲しくて了承したんですよ﹂
本当の狙いはナルト・・・・いや、ナルトの中の九尾だろ
その口ぶりだと色々と知ってそうですね﹂
﹁それだけじゃねぇだろ
﹁おや
?
﹂
組織名は〝暁〟だろ
﹁・・・・
ぼしてやる
﹂
﹁ナルトは絶ってー渡さねえ・・・木ノ葉の里と弟を狙う奴は全員敵だ
?
﹂
を持つ。いくら滅悪魔法といえど相性が悪い。武器を使っての闘いがベストだ。
口寄せで首斬り包丁を取り出すアルト。鬼鮫の鮫肌はチャクラを削り、吸い取る性質
!!!
!!
!!!!!
一つ残らず滅
﹁当然。イタチが里抜けしてからアイツの行方を追ってたしよ。S級犯罪者の集団・・・
?
﹂
﹁再不斬の小僧に頼まれましてね。相手は術喰いの悪魔・・・あのイタチさんですら一度
61
﹁カカシのおっちゃん。再不斬の相手を頼む。オレはコイツを斃す
﹁分かっている。だが、後で知っている事全て説明してもらうぞ﹂
﹂
タズナさんを守れ
﹁クク、写輪眼・・・芸のねぇ奴だ﹂
クナイを構える再不斬。
﹂
干柿鬼鮫といったか・・・ナルトの兄貴の口ぶりから
こちらは白と交戦中のサスケ。
何が起こっている
!?
それに奴はどういう訳か
するとイタチと繋がりがあると見て間違いなさそうだ。 今すぐにでも問い詰めたい
︵なんだ
!
面はサスケ、鮫みたいな奴はアルト君、再不斬はオレ
サクラとタズナは状況が分からず混乱しかけていた。
﹁ハナっからそのつもりだ。マダオ仙人からの情報だしな﹂
がやる
﹁サクラ
!
額当てをズラし、左目の写輪眼出すカカシ。
!! !
!?
が・・・・目の前のコイツはそれを許してくれそうにねぇ
!
アイツは木ノ葉隠れの・・・・・
62
ナルトを狙っている
︶
!?
﹂
﹂
今はコイツを倒すことだけに集中しろ
気でも狂いましたか
︶
これでも木ノ葉隠れの里の上忍でNo. 1問題
!!
する。
︵とにかく
﹁フッ・・・ククク﹂
どうしました
児、次期火影最有力候補だぜ
?
対峙するアルトと鬼鮫。
﹁おや
?
テメェはここでぶっ倒すだけだ。それにビビるワケ
﹁バーカ そんなワケねーだろ
?
ねーだろ
?
!!
?
!!
!
白の拳を喉元に喰らうサスケ。ギリギリで躱して左脚で蹴りを顔の側面にお見舞い
﹁考え事とは余裕ですね
!!
63
テメェをぶっ倒しゃ、イタチに会えるんだからなァ
﹂
!!!
あの人は抜け忍なのに・・・・﹂
あなたは暇さえあれば弟君に修行をつけるだけで
アルトの顔は自信に満ち溢れている。
﹁何故イタチさんに拘るのですか
なくイタチさんのことを探っているのでしょう
?
?
その問いに迷いなくアルトは答える。
だ
そんだけだ
﹂
!!
アルトは首斬り包丁を鬼鮫に振りかぶる
!!
﹁では見せてもらいましょうか。木ノ葉の悪魔と呼ばれる力を・・・・﹂
!!
﹁たとえ、里の奴等がどう思おうが、アイツは木ノ葉隠れのうちはイタチで、オレのダチ
アイツは木ノ葉隠れの・・・・・
64
地獄王
﹁雷魔の・・・激昂
﹁おや
﹂
首斬り包丁は使わないのですか
﹂
﹂
?
鬼鮫は鮫肌で防ぐ。
光魔の斧脚
﹂
!!
のでただの蹴りとなっていた。
ボーーーーーーン
煙玉の音がした。
!!
!!
﹁まさか・・・・・あのバカが
﹂
光を纏った蹴りを繰り出す。鬼鮫の顔にヒットするがチャクラが既に吸われていた
﹁今度はこっちがガラ空きだ
!!
背 後 か ら 首 斬 り 包 丁 で 鬼 鮫 の 首 を 斬 り に か か る ア ル ト。影 分 身 を し て い た よ う だ。
﹁それが本体だといつ錯覚したんだよ
!!
?
口から雷を吐き出すアルト。その雷は鮫肌の能力によって吸収される。
!!
65
アルトはキレた。
︵ウスラトンカチが・・・︶
﹂
︵意外性No. 1の、ドタバタ忍者・・・︶
ただいま見参
!!
バカがいる
︶
﹂
!!
!
パターンで出て来て、あっちゅーまにィー、敵をやっつけるのだァーー
︵バカだ
!!
あんな目立つ登場しやがって・・・あれじゃいい的だ
!!
︵話が長い・・・︶
︵ったく、あのバカ
︶
﹁オレが来たからにはもう大丈夫だってばよ 物語の主人公ってのは大体 こーゆー
案の定ナルトだった。
﹁うずまきナルト
!
﹁・・・相変わらず甘いヤローだお前は﹂
﹁再不斬さん、この子は僕に。この戦いは僕の流儀でやらせてください﹂
再不斬はナルトに手裏剣を投げるが白が千本で止める。
このタイミングで使えない増援が来て喜んでいるのはサクラとタズナだけだろう。
!
!!
︵とにかく さっさと鬼鮫をやらねーとマズい まじでナルトが連れてかれるかも
地獄王
66
!
!!
︶
しれねぇ
ねぇ
ン
ス
ややこしい事になっからやりたくなかったが・・・鬼鮫の水遁にはこれしか
﹂
るというのか
﹂
やはり天才か・・・いや、そんなレベルの話じゃない
﹁よそ見をするな
再不斬も間違いなく写輪眼の弱点に気づいている。どうする・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹂
sideアルト
アルト君のアレは・・・氷遁 血経限界のハズ・・・それを技術だけでやってい
さすが意外性No. 1の忍者だ。助太刀にきてどんどん状況が悪化している・・・っ
sideカカシ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁槍騎兵
ラ
氷の造形魔法・滅悪魔法。
﹁アイスメイク・・・﹂
!!
!!
!!
﹁ハアァァァ
!!
!?
オレの右半身に黒い模様が広がる。これって滅悪魔法の最終形態とかなのかな
?
!!
!?
!!
!?
!?
67
﹂
﹂
﹂
滅竜魔法にドラゴンフォースとかあったし、ゼレフ書の悪魔にもエーテリアスフォーム
シ ル バー
とかあったし。
・・・あなた、何者なんです
あたり一面が凍りつく。
﹁銀世界﹂
﹁っ
﹁誤魔化すつもりですか・・・でもその鮫肌には・・・っ
﹁木ノ葉隠れのうずまきアルトだよ
!! ?
氷漬けだ。
﹁そ、そんなバカな・・・
﹂
﹂
!!
!!
!!
実験台になってもらうぞ
!!
﹁刀に頼り過ぎなんだよお前はァ
せっかくだ
全ての属性を融合させる
れたらチャクラを吸い取る刀の性質上、4、5分くらいしか続かないだろうが、暫くは
のドラゴン、アトラスフレイムをも氷漬けにする程の力がある。いきなりこんなことさ
普段氷遁なんて食うわけねーし耐性があるわけねーよな。それに氷の滅悪魔法は炎
鬼鮫はようやく気づいたか。鮫肌が凍りついていることに。
!?
!?
模様が広がる。しかもチャクラは加速して1秒ごとに増幅している その分消耗も
オレの全身から悪魔のような禍々しいオーラとチャクラが出てくる。全身にも黒い
!!
!!
地獄王
68
激しいが。うん。これは仙人モードと併用した方がいいね。
オレがなんでここまで強くなれたのかよォ
﹂
!!
うな。
!!
﹂
!!!
れた。だけど、愛人の子供だったんだ。それだけで白い目で見られた。だから初めてN
前世の世界ーーーーーーーー・・・そこは最低の世界だった。オレはある名家に生ま
﹁違う
る時が来るでしょう﹂
﹁情報は時に命より重い。奴らはすぐに口を割る。だから殺したんですよ。あなたも悟
﹁血霧の里時代の奴らは仲間をなんだと思ってんだ
﹂
サクラはそれを聞いて驚愕している。仲間を殺すなんてありえねぇ答えだからだろ
﹁霧隠れの時の私の任務、仲間殺しを知っているようですね﹂
しかならない。それを極めるために今も尚修行しているんだ。
までポテンシャルだ。どんな優れた能力があったって、使い手がゴミなら能力もゴミに
滅悪魔法や造形魔法、忍の才能のお陰という人もいるかもしれない。けどそれはあく
!!!!
﹁なんの葛藤も躊躇いも無く仲間殺しをしていたテメェにゃわかんねぇだろうなァァァ
﹁なぜ、こんなことで・・・・﹂
69
ARUTOの漫画を読んだとき、少しだけナルトの気持ちが理解できた。
そんな時、クソ親父は正妻の子供とオレの世継ぎ争いを恐れ、自分の世間的な地位を
守る為にオレを殺そうとした。まぁそれでも普通の生活をする程度の余裕はあったが。
殺し屋が来てもそいつらだけが掛かるような色んな仕掛けを街に施したりして生き永
らえた。
周りは敵だらけ。信用できる奴は誰一人いない。オレは常に孤独だった。
さすがに学校にまで殺し屋が乗り込んできたときはもうダメかと思ったけど。
そして家に帰ったら親父がいて、直接銃で撃ち殺されたんだっけ。
そして転生した。
この世界は憎しみに支配されているけれど、とても暖かい。
自分の命を犠牲にしてでも里を守った父ちゃんと母ちゃん。
﹂
いんや、目的なんて違ってもいい 一族というしがらみにとらわれずに共に闘ったうちはシスイとうちはイタチ。
無限月読か。
!!
そこには確かに絆があったんだ。
﹁仲間ってのは同じ目的に一緒に進む同志だ
・・・・・・・
一緒に笑い、支え合い、互いを信じ合えるようになるんだ
!!
!!
﹁それはただの依存ですよ。そんなこと、本当の夢の世界以外では叶わない﹂
地獄王
70
﹁どんな言葉でもいいさ。そういう絆がオレを救ってくれた
前世の親父と違い、オレを愛してくれた両親。
ナルト。
大勢の奴ら。
﹂
両親が死んだときに立ち直るキッカケをくれたイタチとシスイ。
!!
﹂
!!
﹂
!!!
﹂
!!!
﹂
!!!
ン
﹁ーーーーーーーーーーーーーーーーっ
!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
﹁地獄王の壊撃
鬼鮫を思いっきりぶん殴る。
﹁これが火の意志の強さだァァァァァ
オレの右腕に莫大なチャクラが集まる。
﹁オレはもっともっと強くなるんだ
オレはこの世界に来て、本当に良かった。
﹁その大切な仲間たちを守る為に・・・もう誰も失わない為にも・・・﹂
71
鬼 鮫 は 空 の 彼 方 へ と 飛 ん で 行 っ た。キ ラ ー ン と な。さ し ず め オ レ は ア ン パ ン マ ン。
鬼鮫は ばいきんまんといったところか。
なんかギャグマンガみてーな感じだけどそれだけオレの技が凄かったと思ってくれ。
まぁ多分あいつは死なないだろ。内臓が吹っ飛んでもチャクラさえありゃ再生する
﹂
ほどの回復力だし。鮫肌にはかなりのチャクラがあるし。
﹁うそっ・・・ホントにあのナルトのお兄さんなの
?
と弟に任せるかね。
オレは体力もチャクラもほとんどなかったので座り込んだ。あとはもう、おっちゃん
・・・・これは九尾のチャクラ。サスケが白に負けてナルトから漏れ出したのか。
なんか言ってるけど無視だ。
﹁た、たまげたわい・・・﹂
地獄王
72
サヨナラ 波の国
再不斬との死闘から2週間。原作通りに事は運び、再不斬と白、ガトーは死。残党は
波の国の人々が団結して威圧し、アルトの水魔の激昂で津波を作り、海に落としてその
後に捕縛した。
﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂
落とした時にその場にいた波の国の人々全員から
﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁酷っ
﹂
手を叩かれる。
﹁痛ぇ
バチ当たるわよ
﹂
!!
!!
﹁アンタ 何 意地汚いことしてんの
!
ナルトは二人の墓の前にあるお供え物・・・饅頭を食べようとする。そこをサクラに
していた。
ナルト、サスケ、サクラ、カカシ そしてアルトは再不斬と白・・・二人の墓参りを
結局、鬼鮫はアルトが空の彼方へと吹っ飛ばした為に捕縛できなかったが。
と、総ツッコミされたのは余談だ。
!!
73
﹁へへ﹂
﹂
﹁もぐもぐ、バチが怖くて忍者やってられっかよ。もぐもぐ﹂
食うな
!!
﹂
﹂
﹁・・・でもさァ、カカシ先生、アルトさん﹂
しんでいる。
ていた。やはり空気が読めない。いや、わざと読まないのだろう。ボケてツッコミを楽
アルトは目の前でナルトが注意されたにもかかわらず、お供え物の饅頭を平然と食っ
﹁そこっ
!
﹁んーーー
﹁何だ
?
今回の闘いで思うことがあったのだろう。
﹁忍者の在り方って、やっぱ二人が言ってた通りなのかなぁ・・・・﹂
サクラが複雑そうな顔をして尋ねる。
?
﹁ならどう思うの
﹂
﹁オレはそうは思わねぇな﹂
カカシはそう答えるが、
切・・・・それは木ノ葉でも同じだよ﹂
﹁忍ってのは自分の存在理由を求めちゃいけない。ただ国の道具として存在する事が大
サヨナラ 波の国
74
?
﹁確かに再不斬が言った﹃忍の世界には利用する人間と利用される人間しかいない﹄って
のは歴史が物語ってるから否定はできねェ。この世から悪人がいなくなることも、理不
尽なことが無くなることも絶対ねぇよ。でもその度に恨みつらみを言ってどうするっ
てんだよ。・・・・・大切なのは、
どんな絶望を味わっても決して屈しねぇ強さを身につけることだろ﹂
その言葉を聞いてナルトは満足そうに笑みを浮かべる。
﹂
そしてアルトはサスケを見やる。
﹁
﹂
!
﹁その為に自分の存在理由を求めんのは間違っちゃいねーだろ。正しくもねーかもしん
自分に向けたものでもあると察した。
サスケはこの言葉はサクラの質問の答えと同時にイタチへの復讐心を募らせている
﹁
れるもんならきっとある﹂
しさを埋めるもんなんざこの世・・・この忍の世界にはねぇ。ただそれを、和らげてく
﹁人を傷つけることで、復讐して恨みや苦しみを一瞬晴らせても大切なもんを失った虚
?
75
ねぇけどさ﹂
﹁よし、今決めたってばよ
オレはオレの忍道を行ってやる
﹂
﹂
!!
タズナのオッチャン。また遊びに来るってばよ﹂
﹁今度は依頼料誤魔化すんじゃねーぞ
﹁まぁ、まぁ
?
﹁お世話になりました﹂
アルトたちは木ノ葉へ帰るのでお別れの挨拶をしていた。
﹁おかげで橋は無事完成したが、超さみしくなるのォ・・・﹂
カカシはナルトのその言葉にニッコリと笑った。
!!
かったりする。
泣きそうな顔でナルトを見るイナリ。何気に初登場だったりする。
﹁絶対・・・か﹂
﹂
ナルトはこんな事を言ってるが他国に来るのは何気に大変で手続きとか色々面倒臭
!
﹁イナリィ・・・お前ってばさみしんだろ∼∼∼。泣いたっていいってばよォ
!!
サヨナラ 波の国
76
﹁ナルト、お前声震えてんぞ﹂
﹂
ナルトの兄ちゃんとアルトの兄ちゃんこそ泣いたっていいぞ
﹁あっ、そう。じゃあな﹂
そう言って後ろを向いて歩き出す。
︶
その途端泣き出すナルトとイナリ。
︵ったく、ごーじょっぱりィ
!!
﹂
!
﹂
?
タズナたちはそう言って未来の火影の名を橋につけた。
﹁フフ・・・いい名前ね﹂
﹁そうか。なら、なると大橋ってのはどうだ
﹁かけ橋か。橋っていや、この橋にも名前をつけんとな﹂
う名の〝希望〟へのかけ橋をわしらにくれたんじゃ
﹁あの少年がイナリの心を変え、イナリが町民の心を変えた。あの少年は〝勇気〟とい
アルトたちは歩いて見えなくなっていった。
!
﹂
分かってても普通そういうことは言わないのだが、そこはやはりアルトだった。
オレ何も言ってなくね
﹁泣くもんかぁ
﹁なんでオレ
?
全員がアルトの言葉をスルーし、ナルトは、
?
!!
77
※ここからしばらく醜い会話︵メタ発言あり︶ばっかりです。読み飛ばしてオチだけ
﹂
兄ちゃん
早く帰ってイルカ先生に任務終了祝いのラーメンおごってもら
読んでも構いません。
﹁よーし
おーぜ
オレはタダ飯は底なしに食うからな。イ
﹂
!
君﹂
﹁それにさ、それにさ
﹂
﹂
サスケ君。里に帰ったらデートしない
﹁じゃ私は、ね
﹁いや断る﹂
オレってばいいよ
﹁そんなぁ・・・﹂
﹁あのさあのさ
﹂
﹁遅刻した挙句、状況を悪化させたことがお前の自慢か
木ノ葉丸にもオレの武勇伝聞かせてやろーっと
﹁ならイルカ先生のも自重しようか。というかモロにイルカ先生のこと乏してるよね
ルカ先生のお財布事情がヤバイんだよ。この波の国では自重したが・・・﹂
﹁馬鹿言うな。イルカ先生の懐は寒いんだぞ
!
!
?
!
!
?
?
!
!
?
!
サヨナラ 波の国
78
﹁うるさい
黙れ
ナルト
!
﹂
!
﹁何ィ
﹂
﹂
じゃねーよ。頼み方がなってねーんだよ。明らかに人にものを頼む態
﹁そんな頼み方じゃヤダ﹂
﹁それよりアルト。帰ったらオレに修行をつけろ
!
﹁サスケ君の言う事聞いてくださいよ
﹂
﹂
?
よ
﹂
くさいってさ あのさ、例えばさ。うわっメンドクセーよもう例えるのもめんどくせー
﹁嫌だよ∼。メンドクセーよ∼。だってさ、お前さ あの、メンドクセーよ。何がめんど
﹁とにかくイタチを超える為にもそのイタチより強いアンタに・・・﹂
たかが下忍が何上忍に指図してんの
﹁お前はいつもあれだね。サスケばっかりだね。少しは自分の意見を持とうか。つか、
!!
﹁担当上忍のアンタがつけろ﹂
﹁いや、アルト君そこは修行つけてあげようよ﹂
﹁ふーん。なればいいじゃん。頑張ってね﹂
﹁強くなりてぇんだよ﹂
度じゃねーだろ﹂
﹁いや、何ィ
!?
!?
!
79
!!
﹁どんだけめんどくさいんだってばよ
﹂
どうせ同期
?
言ってるんだけど
﹂
﹂
﹁ただの怠け者の癖にお母さんみたいな事言ってるんだけど
てゆーか何か変なこと
﹁そんなに修行シーンが欲しいなら他の二次創作の子になりなさい﹂
﹁アンタは修行を何だと思ってんだぁ
手な理由だろ。修行って言いたいだけだろ﹂
の下忍たちがやってるからとか、自分より強い奴がいるのが許せないからとかいう身勝
﹁大体サスケさ、修行 修行言ってるけど具体的なプランは決まってんの
!!?
!!
!?
﹂
や他の優れた方々の二次創作じゃあるまいし﹂
﹁修行編なんて地味な作業 ウチの駄作者の二次創作でウケがいいわけねーだろ。原作
!?
!?
結局サスケは修行の話を断られて帰ることになった。そしてこれは里へ帰る途中の
そんなこんなで醜い争いをしながら木ノ葉へと帰るのだった。
﹁何言ってるかわかんねーってばよォ
サヨナラ 波の国
80
お話。
﹂
!?
﹂﹂
﹂
﹁あのさ、あのさ。兄ちゃん、カカシ先生。じゃあコレってどう思う
﹁﹁何が
﹁﹁・・・
﹂﹂
﹁﹁いや、オレたちもだよ﹂﹂
﹁アハハ﹂
﹁フフ・・・﹂
一瞬、カカシとアルトはお互いの顔を見やる。
?
!
﹁これっておかしいかなぁ
﹂
﹁うん。あいつら敵だったけど、なんかさなんかさ。オレ、あいつら好きだった﹂
気になって声がハモる。
﹂
再不斬と白・・・あれ程の強い忍に皆無事だったのもそうだが、アルト君
﹁またAランク任務やってやるってばよ
酷くね
が闘って被害が出なかったのか信じられないくらいだよ﹂
!
Aランク任務をやりたいと言うナルトをカカシが諌める。
﹁ちょ
!?
?
?
﹁ダメダメ
!
81
一楽ラーメン 直行だ
!
﹂
!!
アルトとカカシはそう笑顔で答えた。
﹁んじゃ、帰るか
﹂
!
た。
アルトはナルトを肩車して走り出す。カカシはその様子を微笑ましげに見るのだっ
﹁おう
サヨナラ 波の国
82
﹂
﹂
閑話・三人一組︽スリーマンセル︾
﹁いや∼、食った食った∼∼∼∼
!!
﹁相変わらず良い食いっぷりだなアルト、ナルト
一楽の店主ーーテウチが話しかける。
﹂
﹂
!!
﹂
﹁そりゃこんな美味えラーメンなら当たり前だぜ
﹂
﹁一楽が世界で一番美味いラーメンだってばよ
嬉しいこと言ってくれるなぁ
!!
!
﹁大丈夫だってばよ
美味いのは一楽の方だ
!
﹂
﹁ああ、近くに蕎麦屋が出来てな。客が取られちまったよチクショウ﹂
﹁つか、なんか今日は空いてんな﹂
う。
今、店にはアルトとナルトしか客がいない。その為に話しかける余裕があるのだろ
﹁お
!
?
た。
アルトとナルトは波の国から木ノ葉へと帰って来て早速一楽でラーメンを食べてい
﹁やっぱラーメンは一楽だってばよ
!
83
!!
﹂
﹁そうそう。たかが開店して少しの蕎麦屋が老舗の美味いラーメン屋に勝てるワケねー
んだよ﹂
ガララ・・・
﹁理由は意味わからんがありがとな
茜じゃねぇか
﹂
アルトにナルト君じゃない﹂
﹁ハードルがえげつねぇ∼∼∼∼﹂
﹁ホラ 客来たぜおっちゃん。一楽に勝てる飲食店なんざいねーのさ﹂
!
ってのが第一印象だ。オレ、父ちゃんは天才ってだけ
!?
んだんだ。
ア カ デ ミー
スリーマンセル
そして茜は忍者学校を卒業してから、オレとイタチとで班・・・つまり三人一組を組
らな。
でサクラと同じように忍者の家系じゃないと思ってたし。原作じゃ語られなかったか
だ。正直、そんな一族いたの
今 一楽に来た女の子は波風茜。父ちゃんと同じ波風の性を持つというか波風一族
sideアルト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!
?
おお∼∼
!
﹁アレ
﹁ん
?
﹁茜の姉ちゃんだってばよ﹂
閑話・三人一組《スリーマンセル》
84
任務ではオレが滅悪魔法で暴れてイタチがストッパー、茜がツッコミ。楽しかった
な。
﹂
それに茜はイタチやシスイ同様、ナルトを迫害したりしなかったからな。本気で心を
許せた一人だ。まぁ、流石に危険だからイタチの真実は知らないが。
それに、まぁ、容姿は・・・結構可愛いと思う。
︶
﹁そういえばアルト、ナルト君の任務に付いてって波の国に行ったんだって
﹁おう。イタチの弟も気になってな﹂
︵・・・そういやサスケも言ってたけどイタチって誰だってばよ
やっぱ暗くなったな。
﹁何意味なくカッコつけてんのよ・・・でもイタチ、なんであんなことしたんだろ﹂
言わせねぇ﹂
﹁うっせーなぁ。お前が何言おうがオレはイタチはダチだと思ってんだ。誰にも文句は
﹁アンタ、ナルト君かイタチにシスイさんばっかだね・・・・﹂
わなかったからな。
かってねぇな。サスケとの関係も。まぁ好都合だけど。茜には会ってもイタチにゃ会
な ん か ナ ル ト の 頭 に 疑 問 符 が 浮 か ん で る。こ の 様 子 だ と ナ ル ト は イ タ チ が 誰 か 分
?
?
85
何言ってんのアンタ﹂
﹁そんな暗くなんなって。愛しのイタチ君は望んでねぇよ
﹁・・・・はぁ
そんなの﹂
?
﹂
!
少し顔を赤らめてオレから目をそらす。やっぱ図星じゃねぇか。
﹁・・・アンタって、やっぱりバカね・・・﹂
嫌でも分かるっての﹂
﹁下忍の頃、お前いっつもイタチにゃ優しかったじゃん。オレには厳しかったのにさ。
﹁なんでそんな結論になるのよ
﹁んな隠さなくても分かるっての。お前がイタチの事好きだってな﹂
?
side三人称
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
定期連絡があっからな。
ナルトに三百両︵日本での三千円︶を渡して店を出る。
ほい、三百両﹂
﹁まぁなんでもいいや。オレこれからちと用事あっから。ナルト、これお会計に頼むな。
おいナルト、なんでお前がそんな残念そうな目でオレを見る。
﹁・・・・兄ちゃん﹂
閑話・三人一組《スリーマンセル》
86
﹂
!!
そのカラスは巻き物を加えていた。
突然発動した口寄せの術。それで呼び出した動物は、カラスだった。
﹁口寄せの術
アルトは火影岩の上の崖に来ていた。
﹁・・・この辺でいっかな﹂
茜の呟きは、アルトには当然聞こえることはなかった。
﹁・・・・・アルトのバカ﹂
決してナルトが言えたことではないのだが、励ます。
﹁ま、まぁ茜の姉ちゃん、そんな落ち込むなってばよ。兄ちゃん鈍いし﹂
87
﹁カー
﹂
アルトはその言葉にイラっとくる。振り向いて答えた。
﹁随分 嫌われているようだな﹂
﹁うっせ、とっとと消えろ﹂
﹁いやなに、少し気になってな﹂
振り向かずに答えた。
﹁そーだけど、なんか用かよ。ダンゾウ﹂
後ろから嫌な声が聞こえる。接近には気づいていたが。
?
﹂
えるどころか勝てる自信はあるが情報収集ではそうはいかない。 やはりイタチの優秀さには舌を巻く。アルトはバトルに関しては暁の面々とやりあ
前回からたった3ヶ月でこんなに・・・︶
︵ふーん。さっすがイタチ。原作じゃ描かれなかった情報や、メンバーの部下の情報・・・
ているイタチからの暁の情報が記された定期連絡だった。
アルトは巻き物を受け取る。その巻き物の差し出し人は、うちはイタチ。暁に潜入し
﹁サンキュな﹂
!
﹁イタチからの定期連絡か
閑話・三人一組《スリーマンセル》
88
テメェが余計なことをしなきゃうちは事件なんて起きなかったんだ
!!
イタチは犠牲にならずに済んだ シスイが全部解決してくれるハズだったん
﹁ったりめーだ
よ
だ
﹂
!! !!
!!
どーだか オレにはテメェが私欲の為にシスイの眼を奪ったようにしか思
!
!!
﹂
﹂
!? !!
!!
﹁どーする
オレを殺すか
言っとくけどオレは全力で抵抗すんぞ。テメェがイザ
?
ナギを使ってもオレは勝てる自信があるからな﹂
?
アルトの身体に黒い模様が広がる。
らだろ﹂
﹁どーせうちは事件を強引に進めたのはその腕に埋め込んである写輪眼が欲しかったか
目火影の息子は知っていたのだから。
ダンゾウは驚愕した。〝根〟の者でも一部しか知り得ないことを目の前にいる四代
﹁っ
だぞ
えないね 大蛇丸と接触してその右腕でイザナギを出来るようにしたのも知ってん
﹁ハッ
と考えたまでだ﹂
﹁シスイの万華鏡写輪眼・別天神は危険要素が多すぎる。ワシが有効に活用してやろう
89
アルトは原作知識でダンゾウの戦い方をある程度知っている。滅悪魔法があれば負
ける相手ではない。イザナギの効果時間は10分程度。何度も殺していけばダンゾウ
もおいそれとイザナギを解けない。解けば殺されるだけ。忍術や忍具で攻撃しても食
われるだけ。ある意味アルトはダンゾウの天敵なのだ。
ナギの事を言うだけだ。その上でお前をブチのめす﹂
﹁忠告しとくけど、ナルトとサスケに手ェ出したら上層部にシスイの件や大蛇丸とイザ
﹁フン、まぁいい。お前には別天神も効かんしな﹂
アルトはとある事情でシスイの右眼による別天神が効かないようになっている。そ
の話ばまた別の機会に話そう。
そう言ってダンゾウは去っていった。
ことに。
だから気づかなかったのだ。近くに隠れていた中忍が自分たちの会話を聞いていた
目の前にいる存在以外には注意が散漫になっていた。
だが、アルトはダンゾウへの怒り、ダンゾウはアルトへの警戒心からこの時ばかりは
アルトは空を見上げて呟いた。
﹁シスイ。見ててくれ。必ず木ノ葉を守るからよ﹂
閑話・三人一組《スリーマンセル》
90
アルト・・・︶
どういうこと
?
なんで同じ班の
?
私には教えてくれないの
︵・・・イタチが犠牲 シスイさんの眼を奪った
茜に聞かれていたことに。
?
?
91
閑話・イタチとアルト
座って湖をじっと見つめる青年がいた。彼の名はうちはイタチ。木ノ葉隠れの抜け
忍でS級犯罪者である。
﹁こんなところに居ましたか。イタチさん﹂
﹁・・・鬼鮫か﹂
後ろから大刀を持った鮫を彷彿させる男、干柿鬼鮫が来た。
﹁波の国でアルトと戦ったそうだな﹂
は人柱力でもないのにバケモノだ。できれば、二度と戦いたくないですね﹂
﹁ええ。完敗でしたがね。アナタが一度も勝てなかった理由がよく分かりましたよ。彼
﹁それだけではないのだかな﹂
イタチは立ち上がり歩き出す。そして過去に想いを馳せていた。
そこのお前
﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!
!!
昔から底抜けに破天荒な奴だった。うちは一族ということもあったが少し暗い性格
﹁おい
閑話・イタチとアルト
92
﹂
もあってイタチには周りの人間はあまり話しかけて来なかった。アルトはその壁を崩
して昔から誰だろうとつるんでいた。
﹁お前いっつも1人だな。オレと遊ぼうぜ
︶
この顔のシワ・・・黒眼黒髪。髪型・・・うちはの家紋・・・・あ
イタチじゃん
︵ん
﹁オレ、波風アルト
よろしくな
﹂
!!
コイツ !
ていた。
﹁うちは・・・イタチだ﹂
﹂
?
﹁だけど不登校は無理もない。両親が死んでしまったんだからな﹂
﹁・・・留守か
イタチは偶然来たシスイと共にアルトが新しく住むことになったアパートを訪ねた。
その後すぐに九尾事件が起きた。忍者学校で人気者だったアルトは不登校になった。
ア カ デ ミー
当時はまだ四代目火影が健在だった為、彼はまだうずまき姓ではなく波風姓を名乗っ
!!
イタチの顔を見て間抜け面になったのは今でも疑問だが。
!!
?
そう言って話しかけてきた。自分の素性にはまるで興味がなかったようだ。
!!
93
ガチャリ・・・
ドアが開いた。
﹁・・・イタチか。何だよ
﹂
﹁とりあえず、上がっていいか
﹂
﹂
?
﹂
?
3人はコンビニに来ていた。アルトは背中にナルトを背負っていたが。
﹂
聞いてるか
シスイが話しかける。
﹁アルトといったか
アルトはボーっとしていて返事がない。
﹁・・・・・﹂
﹁この子は、弟のナルト君か
ルトが寝かせてあったのでそれなりに配慮していたのだろう。
部屋に上がると以外と清潔にしてはあった。ベビーベッドで赤ん坊・・・弟であるナ
?
?
?
?
あ、わり、何だっけ
!
﹁ハァ、少し付き合え﹂
﹁
閑話・イタチとアルト
94
シスイがアイスを買ってきた。それをイタチとアルトに渡す。
﹂
?
﹂
?
イタチの一言に何か思うことがあったのか少しだけ笑顔になるアルト。
お前は四代目火影様の息子なんだからな﹂
込んでても褒めてなんてくれないぞ。
﹁そうだな。今だってどこかで四代目様たちはお前のことを見てるさ。いつまでも落ち
シスイの言葉に疑問を抱くアルト。
﹁
﹁なら、いいんじゃないか
れだけでなんか嬉しくてよ﹂
ちゃんにゃバカなとこばっか見せちまってた。父ちゃんと母ちゃんがいてくれる・・・そ
て欲しかった。忍者学校じゃ皆に注目して欲しくてボケかまして・・・・父ちゃんと母
ア カ デ ミー
﹁オレ、ナルトや父ちゃん、母ちゃんと一緒にずっといたかった。オレのことずっと見て
暗い表情のアルト。
﹁・・・・・・﹂
﹁四代目様のことは知ってる﹂
95
﹁・・・ありがと。イタチ、シスイ﹂
それからは大変だった。アルトが完全復活したのは良かったものの、やり過ぎること
が多かったのだ。主に下忍になってからの任務で。
﹁オレはうずまきアルト 好きな食べものはラーメンにハンバーガー。嫌いな食べも
︵なんでコイツ、ステーキが嫌いなんだ
︶
?
キ。将来の夢は、平和かな﹂
﹁う ち は イ タ チ。 好 き な 食 べ も の は お む す び に キ ャ ベ ツ。嫌 い な 食 べ も の は ス テ ー
ハンバーガーがこの世界にあるのは疑問だがあったらしい。
のはキノコ。将来の夢は・・・・まぁ、これから見つける﹂
!
!
た。
チラっと、アルトを見る茜。イタチはこれで気づかないアルトの鈍さは病気だと思っ
夢は・・・・﹂
﹁私、波風茜。好きな食べものは甘いもの 嫌いな食べものは苦いものかな。将来の
閑話・イタチとアルト
96
山賊の討伐だ
﹂
!!
﹁﹁ハイ
﹂﹂
﹂
ここで担当上忍は気づく。声がひとつ少ないことに
炎魔の・・・滅拳
!!!
﹁うらあぁぁぁあ
﹁何やってんだアイツ
くそ
大技でキメろ
﹂
﹂
もういい。イタチ、茜行くぞ
!
アルトが勝手な行動をしたり、
!!
山賊を1人で薙ぎ払っているアルトがいた。
!!
!!
雷炎魔の・・・激昂
!!!
﹁アルト
﹁任せとけ
!
﹂
!!
!
!
!
﹁そのようだな、よし。イタチ、アルト、茜。フォーメーションαでいくぞ﹂
イタチはそう呟く。
﹁あいつらが山賊か・・・畑を荒らしているし﹂
お話。
担当上忍の宣言にアルトはそれってBランクじゃないかと思ったが、それはまた別の
﹁今日はCランク任務だ
!
97
シメをやらせれば辺り一帯更地にしたり。
当時は苦労したが、今では懐かしい思い出なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁・・・オレはオレがやるべき事をするだけだ﹂
サスケの事は心配ない。アルトに任せてあるのだ。やり過ぎることはあっても、任務
を放棄したり失敗した事は一度もない。
自分のやるべき事。それは暁を監視して木ノ葉を守ること。シスイによって開眼し
た、万華鏡写輪眼を使ってでも。
そう言ってイタチは歩いていくのだった。
﹁頼むぞ。アルト﹂
閑話・イタチとアルト
98
傀儡使いには精神攻撃に限る。
﹂
起きろ。起きなかったらその間
アルトの朝は起床し、朝食を作ることから始まる。
今日お前任務だろ 朝飯出来たぞ
﹁﹁いただきまーす﹂﹂
と、割と多めだ。
・ベーコン
・スクランブルエッグ
・麦茶
・ウインナー
・お味噌汁
・白米
因みに今日の朝食のメニューは、
﹁ふぁ∼い﹂
抜け面の口にタバスコぶち込むぞ﹂
﹁ナルトー
!
!
﹁ナルト、最近サスケに任務でいいとこ取られっぱなしだってな
?
!
99
うおおおおおおおお
どーせカカシのおっちゃん 遅刻してくんだ
﹁なんでこのタイミングで言うんだってばよ﹂
﹁なんでもいいだろ。ガンバレよ﹂
﹂
こんな感じで朝食を済ませ、
﹁いってきまーす
﹂
﹁あっ テメ、洗い物くれぇ手伝え
から
﹂
今 日 も 任 務 バ リ バ リ や っ て や る っ て ば よ ォ
マッハ5ーーーーーーー
!!
!!
!
︵しっかしどうやって介入すっかな。とりあえずこの中忍試験の為にその間の分・・・・
呆れながらも食器を洗うアルト。
前人間がマッハ5なんてスピード出せると思ってんのか。アイツ本気でアホだな︶
とかしてサスケに大蛇丸の呪印がつかねーようにしないとな。・・・しかしナルト。お
︵今のセリフ・・・今日、我愛羅たちが来るのか。てことはそろそろ中忍試験・・・なん
!!
!
などと抜かして任務に向かった。
!!!
!
!!
﹁う ら ぁ
傀儡使いには精神攻撃に限る。
100
少なくともサスケと大蛇丸が接触する期間は休暇をとったけど。・・・・そうだ、とり
あえず今日起こるあのシーンに介入して遊ぼっと。オレは担当上忍じゃないから召集
もないし︶
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナルト、本日任務終了。
﹂
!!
!
!!
﹂
!!
かり・・・アルトには修行を断られるし・・・何故だ
︶
︵ちくしょうイラつくぜ。外にはオレより強い奴がゴロゴロいやがるのにこんな任務ば
﹁
﹁そんなにオレにカリを作りたくねーなら、オレより 強くなりゃいーだろが﹂
お互い様である。
﹁そりゃお前だウスラトンカチ﹂
がって
﹁そーだそーだ チームワーク乱してんたテメーだよサスケ いつも出しゃばりや
﹁んーー、最近チームワークが乱れてるなぁ﹂
ボロボロだった。そこにカカシの一言。
﹁もう、ムチャするからよ﹂
﹁フ∼∼∼∼∼﹂
101
!?
ストーリー上の問題もあるが頼み方が悪すぎるからである。
最悪 我愛羅やカンクロウ、木ノ葉丸でもいーや﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁フン
﹂
一方その頃、ナルトは・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトはナルトたちをさがしてた。
﹁さて、ナルトたちはどこかな
?
﹁木ノ葉丸君、大丈夫
﹂
初登場の木ノ葉丸と一緒にサクラにボコられてた。
!!
?
ん﹂
﹁ったく、あのブスデコぴかちん・・・アレで女かよマジでコレ・・・ねェ ナルト兄ちゃ
﹂
!!
ドカッ
木ノ葉丸が何かにぶつかる。
!
﹂﹂﹂﹂
!!!
走り出し逃げるナルト、木ノ葉丸、うどん、もえぎ。
﹁﹁﹁﹁ぎゃあああああああああああ
木ノ葉丸の余計な一言でサクラはキレた。
﹁
傀儡使いには精神攻撃に限る。
102
﹁いてーじゃん・・・﹂
﹂
砂隠れのカンクロウだった。そのまま木ノ葉丸の胸ぐらを掴む。
﹁木ノ葉丸
﹁いてーじゃんこのクソガキ﹂
ベストタイミング
サスケが石をカンクロウに当てたら計画開始
!!
その様子を陰からみる男がいた。
︵おし
!
の顔。
その手を離せってばよ
怒鳴りつけるナルト。
﹁こら デブ
﹂
そこから原作通りにあしらわれるナルト。
﹂
そいつを話さないとこのオレが許さないぞデブ
相手あおってどーすんのよ
﹁あーあ、私知らねーよ﹂
バカ
﹂
!
!!
︵フン、こいつら木ノ葉の下忍ってとこじゃん・・・︶
﹁この黒ブタ
﹁バカはアンタよ
!
!
﹁ムカつくじゃんお前。殺したくなっちゃうじゃん﹂
!
!
!
︶
アルトだった。その顔は悪巧みをしていると丸分かりだった。その顔は完全にドS
!!
!!
103
﹁ま、このどチビの後はそこのうるさいチビね
そこでカンクロウの腕に石が飛ぶ。
﹂
﹂
︶
木ノ葉丸を殴ろうとするカンクロウ。それを止めるために駆け出すナルト。
!!
次のタイミングで全てが決まる
﹁よそんちの里で何やってんだてめーは﹂
次だ
﹁クッ、ムカつくガキがもう一人・・・﹂
﹁失せろ﹂
そこまで
!!
!!
その石の主はサスケ。
︵ナイスだサスケ
!
悪い顔をしているアルト。
!!
険悪な雰囲気が流れる。そこに割り込む男がいた。
!
﹁兄ちゃん
﹂
﹂
﹁アルトさん
!
ナルト、サクラ、木ノ葉丸は明るくなる。
︵フン、出しゃばりが︶
!
!
﹁アルト兄ちゃん
﹂
うずまきアルト。転生者であり、滅悪魔法と造形魔法を使うナルトの兄。
﹁はい
傀儡使いには精神攻撃に限る。
104
﹁なんだよテメーは﹂
木ノ葉の上忍ですけど
﹁あぁ
砂の下忍クン
﹂
﹂
じゃあなんでもっと早く来てくんなかったの
?
下手すりゃ国際問題だよ
﹄と
分かってるの
﹂
なのに同盟国である木ノ葉の子供を殺すの 何の権利があっ
?
てそんなことが許されると思ってんの
﹁君、砂の下忍だよね
いう疑問が浮かんだがそれはまた別の話。
この一言でナルトたちには﹃え
﹁それより一部始終見させてもらったぜ
﹂
﹁なっ
?
﹁はい。以後気をつけます・・・﹂
もしれないしな﹂
﹁まぁ木ノ葉丸にも大したケガも無かったし、オレももっと注意しときゃ良かったのか
れみろ﹄とでも言いたげにカンクロウを睨む。
相手が上忍では言い逃れも抵抗も出来ないので下手に出るカンクロウ。テマリは﹃ほ
﹁すいませんでした﹂
本当ありえないよ﹂
﹁いや、﹃う・・・﹄じゃないよ。ちょっと気に入らないからって他里の子供を殺すって、
?
?
?
!
﹁う・・・﹂
?
?
?
?
?
105
はい。 じゃないと思うけど
じゃあオレにも責任があるの
逆に聞くけど
びっくりした・・・・そこではいって返ってくるとは思わなかったから。
?
ここで終わるかに見えたが、
﹁え
﹂
何%悪いの
何%
?
﹁0%
﹂
でもオレも注意しときゃ良かったんでしょ
とと違うの
?
じゃあオレにも責任あるってこ
?
﹁・・・・0%です﹂
﹁いや質問の答えにすいませんって君・・・何%か聞いてるんだよ。だいたいでいいけど﹂
困ってこう返すカンクロウ。しかしアルトの攻撃は終わらない。
﹁す、すいません・・・﹂
?
?
?
?
﹁0%じゃないよね。何%
﹁う、うう・・・・﹂
だいたいで﹂
﹁また出たすいません。どうして質問されているのにすいませんって言うのかな﹂
﹁うぐっ、すいません・・・﹂
?
と。
ナルトは全てを悟った。さっき割って入らなかったのはこの精神攻撃がしたい為だ
︵ああそうだ。こーゆーときの兄ちゃんしつけーんだった・・・︶
傀儡使いには精神攻撃に限る。
106
﹁いや 泣かなくていいんだよ。反省してるなら。他里の下忍に泣かれても困るし・・・﹂
ついに泣き出すカンクロウ。
︵︵・・・エグいな︶︶
︵絶対楽しんでるよアルトさん︶
﹂
サスケとテマリは思考がリンクし、サクラはアルトの心情を見抜き、木ノ葉丸はカン
︵なんかかわいそうになってきたぞコレ︶
クロウに同情し始めていた。
﹁ほんとにね、忍者なんだからしっかりして欲しいんだよ。相手は子供なんだよ
﹁うう・・・はい﹂
の・・・﹂
﹁すいません・・・﹂
﹂
︶
﹁いやオレにすいませんって言ってもしょうがないでしょ
きゃいけないんじゃないの
﹁・・・・はい・・・・・・﹂
︵オレも組み込まれてきたぞコレーーーーーー
?
完全に泣いてるカンクロウ、ドSなアルト、自分も組み込まれて困っている木ノ葉丸。
!
?
この場合木ノ葉丸に謝らな
﹁殺 す な ん て も っ て の ほ か だ よ。木 ノ 葉 丸 に ケ ガ が 無 か っ た か ら 良 か っ た よ う な も の
?
107
﹁・・・すいませんでした・・・﹂
﹁い、いやオレは、その・・・・・﹂
頭を下げて謝るカンクロウ。たじろぐ木ノ葉丸。
﹂
﹂
﹁まぁ自分の比を認めて謝ってくれるならオレは何も言わないけど・・・﹂
じゃあどーゆー考えでいたらいいと思ってるの
﹁ただ謝ればそれでいいんだっていう考えていてほしくないわけ。わかる
わかる
?
だよ
本来なら・・・・﹂
だから厳しく言ってるん
﹂
?
︵へぇ、ホントにクマあるんだ・・・・︶
﹁が、我愛羅・・・﹂
﹁カンクロウやめろ。里の面汚しめ・・・﹂
プが入る。
号泣しながら傀儡を取り出しアルトに攻撃しようとするカンクロウ。ここでストッ
!!!
そんな人がすいませんを連発したって説得力ないでしょ
﹁ほ ら 言 葉 が 出 な い。 何 も 考 え な い で は い っ て 言 っ た ん だ ね。そ ん な 気 が し た よ。
?
﹁はい﹂
﹁え
?
﹁・・・・・・・・・・・・・・﹂
?
?
﹁うう、ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
傀儡使いには精神攻撃に限る。
108
109
ここで現れたのは後の砂隠れの風影、我愛羅だった。
ハジける忍者
最初に一言。こんな現実、認めるもんか。
で も こ こ に 無 い。
オレは森で一人、ロープを使って荷台を引いていた。それが問題なんじゃない。その
上の物が問題なんだ。
﹁あー、腹減った∼∼ハンバーガー食いてぇ∼∼∼∼﹂
や っ ぱ こ ー ゆ ー と き は ハ ン バ ー ガ ー 食 っ て 気 を 紛 ら す の が 一 番
いや、あることにはあるんだよ。
その巨大なハンバーガーに挟まってるのがうちはイタチでなければ。
オレはすぐさま飛びついて食いまくるだろう。
引いている荷台の上に乗っている物・・・・それは、巨大なハンバーガー。普通なら
!!
﹂
!
は仕方ないと思うんだ。こんな光景は全て幻術だ。おのれ誰がこんな幻術をオレにか
どっかの鼻毛真拳の使い手に同行する少女みたいなセリフをさっきから繰り返すの
な
﹁あーあ、どっかにハンバーガー屋ねぇかなぁ∼。マクド○ルドとか。あるわけねーよ
ハジける忍者
110
けたんだ。滅悪魔法で消し去ってやる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
い。
とばっちりかもしれんがアイツとハンバーガーの組み合わせは二度と考えたくもな
﹁・・・・・・イタチ。お前二度とハンバーガー食うな﹂
窓を開けて空を見る。
オレは軽くナルトの顔を蹴って引き剥がす。ナルトはそれでも寝たままだ。
見てみるとナルトがしがみつきながら寝ていた。
眩しい朝日がベッドの上にいるオレの目にかかる。なんか身体が重い。腹の辺りを
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オレはそのままロープで荷台を引いていく。つかなんで引いてんだオレ。
﹁絶対に嫌だ﹂
﹁こっちを見てみろ﹂
後ろのアイツがオレに話しかける。おそらく真顔。
﹁・・・・なんだよ﹂
﹁アルト﹂
111
﹁むっふっふっふーん 中忍試験
中忍試験
﹂
!
﹁強い奴がたくさん出てくるんだろうなぁ・・・例えばアイツ
﹂
鬱なサクラ、我愛羅と戦えるかもとゾクゾクしてるサスケと、見事に心境が違った。
ナルトたちはカカシから中忍試験の志願書を受け取り、テンション高いナルトと、憂
!
!
ぜってー誰にも負けねぇってばよ
︶
ここで優勝とかすれば、火影への
アイツとはカンクロウ。先日アルトの精神攻撃にやられみっともなく泣いた砂のエ
︶
リート下忍︵笑︶だ。
︵それにコイツ
︵よーしィ
サスケを睨む。
!!
道もすぐだってばよ
!
﹁兄ちゃん﹂
﹁アルトさんだ。どうしたんだろ
!
﹂
その瞬間、アルトは高らかに宣言した。
この中で一番ハジけてる奴出てこい
﹂
!!!
?
﹁丁度良い。何がなんでも修行を・・・・﹂
﹁砂の忍共
オレと勝負しろ
そんなこんなで歩いていれば目の前にアルトと砂の上忍と思わしき集団がいた。
試験に優勝もクソもない。合格か不合格だけだ。
!!
!!
!!
ハジける忍者
112
113
デビルスレイヤー
滅悪魔導士 は ハ ジ ケ リ ス ト の 階 段 を 昇 ろ う と し て い た。ど こ へ 行 く つ も り な の か。色
んな意味で。
お前は単なる下ネタだ。
﹁に、兄ちゃん
﹂
オレと勝負しろ
﹁ナルト・・・・アルトさんいったいどうしちゃっの
﹁ウスラトンカチなんてレベルじゃねぇ・・・・﹂
﹂
砂の忍の中から一人の男が出てきた。
﹁いいだろう。かかってきな
メランパンツを履いていた。
﹂
なんか変だけど・・・・﹂
そして、その男は上半身裸で下には股間の辺りあらアヒルの顔面と首が出ているブー
てはならない禁忌なのだ。
一瞬 この男はハジけてる自覚があるのかという疑問が浮かぶだろうが、それは触れ
!
?
?
!!!
アルトは高らかに宣言した。
この中で一番ハジけてる奴出てこい
!!
ナルトたちは困惑した。この男は何を言っているのだろう。
﹁砂の忍共
!
﹂﹂﹂
﹁﹁﹁変 態 だ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
お前は単なる下ネタだ。
114
!!!
ナルト、サスケ、サクラは一斉にツッコミを入れた。
﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂
﹁ふっ、流石 砂隠れの忍だ。ハジケリストが沢山いるな﹂
﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁いや、そいつとだけは一緒にするな
!!!
兄 ち ゃ ん
﹁たりめーだ。こんな変なパンツ履いてる奴に負けるわけねーだろ﹂
オレだって、風影様の命令でなければ・・・・こんな変なパンツ履かんわ
﹂
そ ん な 変 な パ ン ツ 履 い て る 奴 に な ん か 負 け る
アルトの言葉に今度は砂隠れの忍達からの総ツッコミ。
﹂
﹁ま ぁ な ん で も い ー や
なってばよ
!!
こんな変な状況でもアルトを応援するナルト。
!
何故か冷静に言葉を返すアルト。
﹁くっ
!!
!!!
砂隠れの忍達はそのことに驚愕していた。
な
ン
ツ
そしてサスケだけは、
﹃ならコイツ風影に嫌われてるんじゃねーか
変
パ
裏によぎったが、その謎が解けることは永久にない。
が
だ
コ
﹄という考えが脳
どうやら彼は自分の意思でそんな変なパンツを履いていたわけではなかったようだ。
!
そして衝撃の出来事が起きた。
﹃誰
?
115
ラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
﹂
変なパンツのアヒルの頭がそう叫んだ。
﹁なっ
﹁ナ﹂
﹁名﹂
﹁奈﹂
﹁NA﹂
﹁Na﹂
!?
﹄
!!!
﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂
べっ
たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁し ゃ
お前は単なる下ネタだ。
116
数分後、アルト、ナルト、サスケ、サクラ、変なパンツを履いていた男、砂の忍達は
そう。しゃべった。
!!?
揃って正座させられていた。
?
﹄
?
﹄
﹂
﹃オレは何ダァ
?
?
どっからどう見てもかわいいかわいいアヒルちゃんだろうがぁぁぁぁ
!!
﹁す、すまん・・・﹂
ブチ切れる。サスケは理不尽に怒られる。
﹄
!!!!!
﹃バ カ ヤ ロ ー
﹁いや、わかるわけねーだろ﹂
?
﹁な、なんだ
サスケに話しかける。
﹃オイ、そこの黒髪﹄
サクラの考える通りその前に状況を知りたい。
︵何なの この状況・・・・︶
のか
﹃オレ様の機嫌が良かったからいいものの、普段ならブッ殺されてるぞ 分かってん
吸ってキレていた。
そして変なパンツもといアヒル的な何かは岩に腰掛け︵ているというのか ︶葉巻を
﹃ったく、なめてんのかテメーら﹄
117
何故か謝ってしまう。
﹁いや、お前はアヒルじゃないね﹂
︶
﹄
︶
︶
﹂
﹄
その言葉が出された。空気を読まずにこんなことが言えるのはこの場にただ一人。
﹃んだとコラァァァァァ
アヒル的な何かはアルトを睨む。
︵ったく、なんでボーボボのコレがあるんだよ・・・︶
﹂
?
アルトはコレの正体を知っていたようだ。
﹁じゃあ聞くが何故アヒルのお前はそんな身体なんだ
︵核心ついたわね・・・・︶
︵もうわけわかんねぇってばよ︶
︵なんなんだコレは・・・・︶
︵何言ってんの
︵生まれるわけねぇってばよ
﹄
?
︵ホントになんなんだコレは
!!! !!?
!?
﹁なら、お前はアヒルとパンツのハーフなんじゃねぇのか
﹃うぐっ
!
!!
!!!?
﹃そ、それはオレのオヤジがアヒルでお袋がパンツだからで・・・・
お前は単なる下ネタだ。
118
︶
︵なんでアルトさんは納得して平然と話してんの
︵別生物どころか片方生き物ですらねェのに
︶
︶
!?
いていけなくなっていた。
﹄
アルトとアヒル的な何かの会話に心の中でツッコミまくる三人。砂の忍達は話につ
︵そもそもなんでこんなのが存在してるんだ
!? !!
﹃じゃ、じゃあオレ様にパンツであることを認めろってか
︵逆になんで認めないのよ・・・︶
﹄
﹁いや、お前はパンツでもない﹂
﹃じゃあなんだ
アルトは間を空けて真面目な顔で言った。
!!?
!!?
119
﹁お前は単なる下ネタだ﹂
お前は単なる下ネタだ。
120
その時、下ネタの顔は絶望に染まった。
たんだ﹄
ついに泣く。
アルトは下ネタを慰める
﹁気にすんな。下ネタだろうとお前はお前だろ
?
﹄
︵なんだろう。言ってることは良い事なのに、なんか最低ね︶
サクラは最もな事を思った。
﹃そうだな。もう迷わねぇ。おいアンタ
﹂
﹃オレを履いてくれ﹄
﹁な、なんだ
下ネタは自分を履いていた男に話しかける。
!
!
男はなんかそんな空気だったので履いた。
オレの道を示してくれたのは感謝するが、それと勝負は別だ
!
?
﹁・・・・・﹂
﹃アルト
﹄
だったらお前の進みたい道を進め﹂
﹃うぐっ、分かってたよ。オレは下ネタに過ぎないってことは・・・ただ、認めたくなかっ
ナルトとサスケは下ネタに同情した。
︵︵言っちまったよ・・・・・︶︶
121
﹁そーだな。本来なら勝負してたしな
アルトは右手に炎を灯す。
﹄﹂﹂
﹂
!
ア カ デ ミー
﹁明日、中忍試験だから忍者学校集合だからな
﹂
ナルト、サクラ、サスケはこれらを放って帰路についた。
?
﹁﹁もー帰ろ帰ろ﹂﹂
こうして、さっきやるハズだった勝負が始まった。
﹁﹁﹃勝負じゃあぁぁぁぁ
!!!!
﹁分かってるってばよー﹂
お前は単なる下ネタだ。
122
中忍試験、開始
﹁な∼に、すぐ忙しくなるに決まってる﹂
﹂
タバコをふかすアスマさん。
﹁何で
﹁今年の第一の試験官、あの森乃イビキだそうだ﹂
﹁よりによってあのサディストか・・・﹂
﹂
﹁となるとペーパーテスト・・・ナルト脱落決定だな
弟に言う言葉じゃないよね
﹂
﹁ま、しかし・・・部下たちがいないとなるとヒマになるね∼。任務お預け
オレは今上忍の集まり的なものに来ていた。
!!
?
﹂
するが、忍術や体術の修行をつけても任務を言い訳にして勉強だけは教えなかった。実
おいたんだ。ナルトが忍者学校で0点取っても叱らず・・・コレは兄としてダメな気も
ア カ デ ミー
下手なカンニングして5回バレて失格とかな。だからこそ頭の出来はそのままにして
にいくことを願うしかない。魔改造したせいで思考回路が変わることだってあり得る。
そりゃそうだが、ナルトの魔改造はしても知力は余り鍛えなかったんだよ。原作通り
﹁いやいや、アルト君
?
!
?
!
123
ア カ デ ミー
怖くないってばよ
﹂
!!
があると思う。だから靴というかサンダル隠してやる。そんでもってあいつの家の鍵
てる。でも今回はナルトは悪くないよね。大人なのにあんなに気が短いアンコに問題
あ、ナルトの馬鹿。そんなことしたら・・・やっぱり頰に傷つけられたなぁ。血ィ出
!
あんなエロい身体してんのに最終話時点では・・・それ考えると一気に萎えるわ・・・。
お、いたいた。試験官は原作通りみたらしアンコね。何回か任務を共にしたけど・・・
ー第44演習場、別名﹁死の森﹂ー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうそろそろ第一の試験終わるからな。サスケを大蛇丸から守んねーと。
﹁やっぱり兄バカだね﹂
!!
際オレも忍者学校時代は勉強だけは出来ず、イタチにめっちゃ教えてもらってた。だっ
て前世での知識は漢字や四則計算くらいしか役立たなかったもん
﹂
・・・ハァ、君も自来也様に似てきたね﹂
アルト君どこ行くの
﹁っと、オレそろそろ行くわ﹂
﹁アレ
﹁覗き﹂
﹁何言ってんの
?
﹁嘘だよ。ジョーダン。今回の試験、チョット気になるんでね﹂
!?
?
﹁なーーーーーーーーんておどしても、ぜんっぜんへーき
中忍試験、開始!! 124
穴にガム詰めてやる。
﹁クナイ・・・お返ししますわ・・・﹂
﹁わざわざありがと﹂
いた。大蛇丸だ。いっそ第二の試験前に殺るか
でもそれだとサスケの成
モード地獄王なら・・・いやでも火
影たちの穢土転生がなくなる。やっぱり接触を阻止するか
五行解印はできるけど解かなくても問題ないんだよな。マダオ仙人に任せる
?
!!
﹁最後にアドバイスを一言。死ぬな
﹂
透視能力でさ。
?
に呪印がつくのを阻止したがるのか。
ところで賢明な読者の皆様にはある疑問があるだろう。何故オレがそこまでサスケ
けどさ、白眼あるネジとヒナタには分かるんじゃねーの
それはアドバイスとは言わん。同意書と巻物交換されて分からないようにされてる
!!
四人に分身する。分身たちを大蛇丸につけてオレ本体はサスケを守る為につく。
﹁影分身の術
﹂
か。もしくは第三の試験の予選。
うかな
長が・・・やっぱ呪印をつけられる直前に割って入るか。ナルトの五行封印はどうしよ
?
?
125
中忍試験、開始!! 126
確 か に 原 作 通 り 行 く な ら 呪 印 を 防 が な い 方 が い い。ど う な る か 分 か ら な い か ら な。
オレもつい半年前に気づいたが、 つまりオレがい
ただの転生者なら大抵はほっとくだろう。
でもオレはナルトの兄貴なんだ。
それがどういうことか分かるか
でもこのまま行くとサスケは呪印のせいで我愛羅と戦えなくなる。それでナルトが
世界では、二人が揃って初めて我愛羅を救える。
人々に虐げられ、忌み嫌われる苦しみを知るナルトと孤独の痛みを知るサスケ。この
そこで我愛羅を救うのに必要なのがサスケだ。
来ない。
出来たんだ。けど孤独の痛みを知らないナルトには出来ない。いや、ナルトだけでは出
・・・・・・・
我愛羅と同じ痛みや苦しみを知ってるからこそナルトは我愛羅を闇から救うことが
なんだ。
孤独の痛みを知らないということは、我愛羅を止められないかもしれないということ
の痛みは知らないんだ。それはいいことにも聞こえるが今回に限ってそれは違う。
ることによって、ナルトは人々に虐げられ、忌み嫌われる苦しみは知っていても、孤独
?
ガマブン太を口寄せして戦って勝ったところで我愛羅は納得しない。オレというイレ
ギュラーがいる以上、サスケは我愛羅を救うには絶対に必要なキーなのだ。
大蛇丸の呪印がサスケにつくのを阻止するのは、イタチとの約束やサスケの為だけ
じゃない。我愛羅の為にもやるんだ。
あ、下忍たちがそれぞれ﹁死の森﹂のゲートに向かってる。﹁死の森﹂には至る所に飛
雷神の術のオレ流のマーキングがある。どんな事態にも対応できるようにな。
﹂
とりあえず今回 最優先するのはサスケだ。
開始
!!!
﹁これより 中忍選抜 第二の試験
!
127
オレが守る・・・
は全て使った。
だがそれでも、勝てない。
それが嫌という程分かった。
た目をしてる﹂
﹁色々と君の力が見れて楽しかったわ。やっぱり兄弟ね。あのイタチ以上の能力を秘め
・・・・・
ち向かい、戦った。サスケはその姿から恐怖心を打ち消して立ち向かった。使えるモノ
一人で木ノ葉を抜けた犯罪者。下忍が勝てる相手ではなかった。それでもナルトは立
戦っていた相手はーーーーサスケたちは知らないがーーーー大蛇丸。伝説の三忍の
サスケとサクラは金縛りの術にかけられていた。
!!
無造作に兄の名が取り上げられる。
﹂
!?
け上がっておいで﹂
﹁私の名は大蛇丸。もし君が私に再び会いたいと思うなら、この試験を死に物狂いで駆
﹁お前はいったい何者だ
オレが守る・・・!!
128
そう言って天の書を燃やす。
﹁﹁
﹂﹂
ガッ
!!
!!
﹁炎魔の蹴撃
﹂
炎を纏ったアルトの蹴りがヒットしていた。
大蛇丸の顔に、
次の瞬間、
!!!
大蛇丸は首を伸ばしサスケに近づく。
﹁フフ、そうはいかないのよ﹂
!!
!!
二度と見たくないわ
﹂
﹁巻物を それになにワケ分かんないこと言ってんの こっちはアンタの顔なんて
129
!?
﹂
大蛇丸の顔は悪魔の炎に焼かれ、木に減り込んだ。
﹁ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
!?
﹂
スタッと、アルトはサスケとサクラの目の前に降り立つ。
﹂
﹁二人共大丈夫か
﹁アルトさん
﹂
﹁アルト・・・﹂
!
?
﹂
木から顔を引きずり出した大蛇丸がこちらを睨んでいた。
え
﹁あ、ありがとうございます。アルトさんが来てくれなかったら・・
﹁その話は後だ﹂
・・・
アルトはサスケとサクラにかけられた金縛りの術を解く。
﹁解
!
?
﹁ハッ
どっちが
中忍試験にテメーこそ場違いなんだよド変態﹂
!
﹁その言葉、そっくりそのまま返すぜ。それより、
﹁邪魔してくれて、いくら君が強いからってあまり調子に乗るもんじゃないわよ﹂
!
﹁相変わらず空気が読めないわね。うずまきアルト﹂
オレが守る・・・!!
130
﹂﹂
目当てはやっぱりサスケか﹂
﹁﹁
﹁そうはいかないわ
﹂
もちろんサクラもナルトもだ﹂
この呪印はサスケ君にあげなきゃね
!!!
!!
い
つ
ら
メーみてぇな犯罪者が考えるよりも多くの感情が下忍たちにはあった・・・﹂
こ
﹁いい加減にしろよ・・・・大事な試験だった・・・オレたち上忍や中忍以上の奴ら、テ
またも大蛇丸の頭部は木に減り込む。そして出てくる。
の滅拳を繰り出して大蛇丸の頭部を真後ろに吹き飛ばす。
またも首を伸そうとした瞬間、瞬身の術で大蛇丸の目の前に来たアルトは即座に炎魔
!!
﹁安心しろサスケ。お前は、オレが守る
アルトはそんなサスケの心情を察したのか、
い、再不斬との初対面とは比べ物にならない恐怖を感じた。
話が飛躍し過ぎている上に相手の目当てはサスケ。それだけでサスケはとてつもな
グを仕込んどいたからなんとか間に合ったがな﹂
﹁まさか巻かれるとは思ってなかったよ。まぁこの森の至る所に飛雷神の術のマーキン
﹁それを知ってたから、第二の試験の会場から私をつけてたのね﹂
!?
131
アルトから莫大なチャクラが溢れ、滅悪魔法の黒い紋様が身体に広がる。
い
つ
ら
そのチャクラに大蛇丸は驚愕し、サスケとサクラは唖然とする。
こ
﹂
!!!!!
﹂
そこにはサスケとサクラが初めて見る、ナルトですら見たことのない本気で怒ったア
﹁明日へ歩き出そうとする下忍たちなりの決意を、てめぇは踏みにじったんだ
闇魔の・・・激昂
!!
ルトがいた。
﹂
底の見えない闇が大蛇丸を飲み込む。
﹁オオオオオオオオオオ
!!!
﹂
闇のブレスから抜け出した大蛇丸に影分身たちの猛攻が来る。
﹁ぐぁぁぁ
!!
!!
﹂
!!
﹂
!!
真上から落ちて背中に当たる。
﹁螺旋丸
顔面に減り込む。
﹁鉄魔棍
腹部にヒット。
﹁炎魔の滅拳
オレが守る・・・!!
132
そこから四方八方を影分身で囲む。
﹁炎魔の・・・﹂
﹁鉄魔の・・・﹂
﹁雷魔の・・・﹂
﹁闇魔の・・・﹂
﹁天魔の・・・﹂
﹁毒魔の・・・﹂
﹁光魔の・・・﹂
﹁水魔の・・・﹂
﹄
地を這いずる蛇へと放たれる、悪魔のブレス。
﹃激昂ォォォォォォォォォォォォォォォォォ
!!!
133
不倶戴天の敵
アルトの影分身によるブレスが大蛇丸にヒットした。
﹁立てよ。こんぐれぇで死ぬほど雑魚じゃねぇだろ蛇ヤロー﹂
﹁フフフ、やっぱりアナタ天才だわ・・・影分身でこれ程の攻撃。何より一番凄いのは・・・﹂
大蛇丸は素早く印を結び、雷遁の術をアルトに放つ。が、そんなものアルトには無意
味。雷の滅悪魔法の力でそれを食べてしまう。
﹁忍術がアナタにとって食べ物・・・チャクラの供給源でしかない。アナタには全ての性
質変化や大抵の形態変化・・・つまりチャクラ主体の忍術が効かない。アナタに傷を与
えられる術はかなり限られてくる。そのうえ、鉄や毒まで食べてしまう。体術も穴がな
い。幻術も殆ど通用しない。まさに完全無欠ね﹂
サスケとサクラはそのやりとりを呆然と眺めていた。
︶
!!!
?
アルトといい、波の
一番おかしいのは、実の弟であるナルトにはあんな能力は無い
!!
︵・・・イタチの野郎が勝てねぇワケだ。あんなの反則レベルだ
!!
ないわよあんなの
︵・・・確かに、なんでアルトさんはそんなことができるの 歴代火影様にだって出来
不倶戴天の敵
134
さっさとトドメをさしてやらぁ
﹂
国や今回ナルトが見せたあの赤いチャクラといい、なんなんだコイツら兄弟は
﹁話はそんだけか
!!
︶
!!
︶
︵・・・水遁の術・・・なのか
︵何よこのチャクラ
?
﹁水遁・滅悪螺旋刃
﹂
!!!
影分身を十体程生み出す。
﹁全部纏めて吹き飛ばしてやらぁ
﹂
︵チンタラしてられないわね。アレを食らう前に逃げなければ・・・︶
アルトの右手から膨大な水流が流れ、ドリル状に形を保っていた。
!!
︵流石にアレは食らったら・・・・・死ぬわね︶
!?
︶
影分身2は水の性質変化と水の滅悪魔法を同時に組み込む。
影分身1はそれを乱回転させ、圧縮し、留める。
本体は掌からチャクラを放出し、
影分身を二体自分の隣に出して本体は手を出し、二体は手を本体の手と重ねる。
?
135
﹂
アルトが右手を一振りすれば乱回転した水の刃が影分身に襲いかかる。
﹁ぐぁ
﹁がっ
﹂
﹂
﹂
﹁ぐぉぉ
﹁ぐぅ
!! ! !?
︵そうか
飛雷神の術・・・・
﹂
︶
息も出来ない、一秒ごとに切り刻まれる、傷口は開き出血する。大蛇丸といえど死ぬ
れて元々あった傷からも出血が止まらない。
そして水のドームの中でチャクラの乱回転が発生。その流れに身体全体を切り刻ま
ようにUターンして大蛇丸を包囲して球状となり閉じ込める。
そのまま水のドリルは大蛇丸の腹を貫き、大蛇丸を連れ去る。先端は意思を持つかの
ト。
正式名称は飛雷神斬りである。が、それで﹃水遁・滅悪螺旋刃﹄が大蛇丸の腹にヒッ
!!!
!!
用していた特注クナイ。
驚嘆も束の間。いつの間にかアルトが後ろにいた。自分の足元には、四代目火影が愛
﹁なっ・・・﹂
!?
!
﹁プラス卑劣斬り
不倶戴天の敵
136
確率めっさ高い。そして後にナルトが開発する﹃風遁・螺旋手裏剣﹄と違いデメリット
無し。
滅悪奥義レベルの技。
はっきり言って鬼畜である。
ここで大蛇丸殺したら第四次忍界大戦負ける
﹂
現に出血多量で絶賛吐血中、呼吸困難。
﹁天魔の激昂
︶
いや、それだと大蛇丸に怪しまれるし・・・︶
?
ソイツが
﹂
!!
うとするも、一瞬で消えてしまった。
サクラの一言で大蛇丸の方を向くと、何者かに肩を貸されていた。そいつを攻撃しよ
﹁アルトさん
!
︵天照じゃねぇ・・・これってまさか・・・︶
そこに急に黒い炎が飛んでくる。アルトは慌てて躱す。
・・・
療してワザと逃がすか
︵・・・とりあえず、サスケとサクラの手前、捕まえるフリして天空魔法と医療忍術て治
慌てて竜巻のブレスを出して水のドームから大蛇丸を押し出す。そして木に激突。
!!
!!
﹄
!!!
︵・・・やべっ
!!
﹃ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
137
﹁何だったんだ
﹂
︵・・・あんなキャラ原作にいたか いや、いねぇ。こんなタイミングであんなのはどう
サスケの呟きからアルトは考え出す。
?
スレイヤー系魔導士が食えねえのは自分で出した力に、それより上位の力。そして天
この炎は食えない。
・・・・・・・・
レの勘が言ってる。
考えても不自然だ。飛雷神の術とは違う感じの瞬間移動に、極め付けはこの黒い炎。オ
?
︶
照とは違う黒い炎・・・・・間違いねえな。滅神魔法だ・・・。なんでこんな魔法がこ
の世界に
?
﹁あ あ。い き な り で 悪 り ぃ が オ レ は も う 行 か な き ゃ な ん ね ぇ。こ ん だ け ハ デ に や っ ち
サクラの声で思考をやめる。
﹁あ、あのアルトさん。ありがとうございました﹂
不倶戴天の敵
138
ただし、この第二の試験を通過できたらな
﹂
﹂
まったからな。あの蛇野郎のことも火影のじっちゃんに言わねーと。とりあえずここ
﹂
いや、色々と説明をして貰いたいんですけど・・・・﹂
でのことは他言無用な
﹂
﹁お前に修行をつけてやる
﹁・・・上等だ﹂
ナルトにかけられた五行封印を解くのを忘れて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
死の森の中で、大蛇丸とある男がいた。
﹂
﹁ホラよ、治療は終わったぜ、もうなんともねぇだろ大蛇丸﹂
﹁このことは感謝するわ。でも、何故今更私を助けたの
どうやら大蛇丸とこの男は完全な仲間ではないようだ。
困るんだよ﹂
﹁こっちも色々と事情があってな。アンタは利用価値がありすぎるからまだ死なれちゃ
?
!!
﹁・・・なんだ
﹁気持ちは分かるけどこればっかりは駄目だ。事情が複雑すぎる。あと、サスケ
﹁え
!!
そう言ってアルトはその場を去った。
!
?
!!
!?
139
﹁しかし、うずまきアルト。やはり厄介ね。穢土転生で初代と二代目を出しても容赦な
く殴りそうね。やはり四代目であるミナトを穢土転生できなかったのは痛いわ・・・・・﹂
木ノ葉崩しをするには絶対に邪魔な存在であるアルトを倒す為の考えが全く浮かば
﹂
ない。ミナトを出せれば感情が邪魔してアルトを倒せる可能性は高いが、それは無理。
屍鬼封尽のせいでそれはできない。
それに何故今回私に協力する気になったの
?
﹁なら、オレが殺ってやるよ﹂
﹁・・・できるの
?
不倶戴天の敵なんだからよ﹂
﹁簡単だよ。アイツを・・・うずまきアルトを殺す為。なんたってオレと奴は、
不倶戴天の敵
140
﹂
悪魔と犬のとばっちりを食らうのは大抵ツッコミ役
﹁まずは〝第二の試験〟通過おめでとう
原作通りのメンバーが生き残ったか。
︶
猪鹿蝶の第十班
︵腹減ったー
︵まーだこんなに残ってんのかよ クソめんどくせー
﹁ん
なんか言った
﹂
?
やっぱり聞いてなかったな。さっすがカカシのおっちゃん。
?
ガイ班とカカシ班は当たらねーよ。
﹁だが、オレのチームがいるかぎり、これ以上は無理だな﹂
運で残れるほど甘くねーよ。
﹁カカシ、なかなかやるじゃないかお前のチーム。運が良かったかな・・・﹂
!
!
︵サスケくんたちも合格してるー♡︶
︶
三代目のじっちゃんが下忍たちに労いの言葉をかける。
!!
141
音の下忍たちが、特にシノに腕を吹っ飛ばされる奴。アイツ原作通りのケガして
・・・も し か し て あ の
サ ス ケ は 呪 印 無 い か ら や っ た の は 違 う 奴 じ ゃ ね ー か
ん
ね
で も オ レ と 同 じ 世 界
オレは死んだら次の世界に転生だし。それに、な
?
んか初めて会った気がしねぇ。どっかで会ったような・・・・
に転生させてもあんま意味なくね
滅神魔導士 と か
ゴッドスレイヤー
て か ア イ ツ は 何 モ ン だ 転 生 者 な の か
?
?
?
?
?
?
ナルトくんのお兄さんなんだよね
挨拶したほうがいいかなぁ・・・
︶
︶
火影のじーちゃんにイルカ先生にカカシ先生にゲキマユ、
?
茜のねーちゃんに、兄ちゃんまでいるってばよ。みんな勢ぞろいって感じだな
︵なんかさ なんかさ
!
つかなんでここに茜がいるんだ。
を二人でぶちのめして片方病院送りにしたのはいい思い出だ。
なぁ。抽選で選ばれてオレとイタチでタッグ。雲隠れの下忍と砂隠れの下忍のタッグ
に な れ た の は オ レ と イ タ チ だ け だ っ た。確 か あ の 時 の 本 戦 は タ ッ グ 戦 だ っ た ん だ よ
かったぞ。木ノ葉で残れたのオレら三人だけだったし。因みに本戦に出てその時中忍
しっかし、オレやイタチに茜が中忍試験を初受験した時はこんな馬鹿みてぇに残らな
!!
!
︵何よ、木ノ葉のルーキーみんないるじゃない︶
?
︵ナルトくんも合格したんだぁ・・・良かったぁ・・・そういえばあの髪の赤い人って、
︵・・・砂の奴ら・・・︶
悪魔と犬のとばっちりを食らうのは大抵ツッコミ役
142
そして三代目のじっちゃんが下忍たちに説明会的なものを始めた。
﹂
﹂
!!
﹂
!!
テメェゴラァ
!!!!!
﹂
無惨に負けてお終いだ
﹂
!!
かったキャラだ。一応同期だ。
話 し か け て き た ウ ザ い 奴。犬 塚 ガ ロ ウ。キ バ の 従 兄 に 当 た る ら し い。原 作 に 出 な
﹁うるっせぇんだよ犬ヤロー
﹁無視すんじゃねーよコノヤロー
なんか話しかけてくる奴がいる。無視無視。
﹁おいアルト
!
﹁フン、てめーの弟もここまでだな
﹁んだと
!?
な
にしてもいきなりなんだコイツ
﹂
﹂
やっぱコイツ嫌いだ
落ちるのはテメェの従弟だボケが
﹂
﹁テメェの弟はここて落ちるっつてんだよ馬鹿が
!?
!!
!!!!!
テ メ ェ 中 忍 で オ レ は 上 忍 だ ぞ 階 級 も 実 力 も 下 の テ メ ェ が 決 め つ け て ん
﹂
!?
﹁ああん
ムカつくヤローだ
!!
﹁兄が兄なら弟も弟だな
!?
じゃねぇ
!!!
﹁あ 〟
!!
!?
!!
!!
こいつはことあるごとにオレに喧嘩売ってくる。毎回ボコボコにしてやってるけど
!
143
﹁そんなことしか持ち出せねぇたぁ 図星なんじゃねーの
﹂
﹁うるっせぇんだよ。ことあるごとに喧嘩売ってきやがって なんなんだてめーは
﹂
中忍風情が上忍に逆らってんじゃねぇ
が怖いぞ
﹂
騒いだのはテメェだろ・・・﹂
この野郎
上司に嫌われると出世できなくなって後
?
?
テメェもガロウも殴り合いで決着つけてやる
茜がそんなことを言う。テメェはガロウの味方か
﹁なんて幼稚な脅しなの・・・﹂
﹁なんで私
﹂
三代目のじっちゃんの雷が落ちた。
﹁静かにせんか
!!
カカシのおっちゃんから﹃空気読め﹄という目線が来る。違う
﹁あ
﹁過剰に反応しすぎなんだよ・・・﹂
﹁テメェが話しかけてきたからだろうが・・・﹂
?
悪いのはガロウだ
﹂
!!! !!
!!
﹁テメェのせいでとばっちりだこの野郎・・・﹂
!!
!!
!!
!!!
!!?
!?
!!!
﹁上等だコラァ
悪魔と犬のとばっちりを食らうのは大抵ツッコミ役
144
﹁テメェなんか茜に食われちまえ
﹂
﹂
﹂
!!
﹁テメェこそ茜のクソに塗れてろよ
﹁なんで私がディスられるのよ
!!
﹁うらぁ
﹂
﹂
パンチ、キック、クナイ二本で切り刻んでからの串刺し
﹁コボッ、グベッ
ゲホォ
エグい
さらにいつの間にか放って
あ。サスケ写輪眼使ってる。そっか、呪印無いから写輪眼使えるのか。てことは・・・
そんなこんなでサスケ対赤胴ヨロイ
!?
た大量の手裏剣が自在にコースを変えられて背中にたくさん突き刺さる
!!
!!
そしてマウントポジションをとって顔を殴りまくる
仕組んで全てにかけてる
何これエグいよ。一方的すぎ
動いても動いても、全て躱されカウンター しかも所どころにエグい罠を戦いながら
!!
!!
!!
!!
やっぱチャクラ取られたのか。つか、サスケはインドラの転生者だから、ヨロイって
﹁お前、オレのチャクラを・・・﹂
で、サスケが距離を取った。
る よ。ナ ル ト や サ ク ラ で さ え 引 い て る 始 末 だ よ。あ、ヨ ロ イ が 掌 で サ ス ケ に 触 れ た。
!!
!!
!!
145
インドラのチャクラ手に入れたんじゃね
火遁・豪火球の術
た
﹂
!!!
臭いは・・・ガソリン
﹁だったらこれを吸収できるか
め
げ
サスケは巻物を取り出して瓶を口寄せした。その中身をヨロイに吹っかけた。この
?
巨大な炎はガソリンを浴びた赤胴ヨロイを包み込む。
!!
?
﹂
てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
﹁や
悪魔と犬のとばっちりを食らうのは大抵ツッコミ役
146
うちはサスケ 本戦出場決定
ンのせいであんま美味しくなかったけど。あとの食べ残しは水で消した。
とりあえず、炎の滅悪魔法と水の滅悪魔法を使って、助けたよ。炎は食った。ガソリ
オレの叫びも虚しく、赤胴ヨロイは豪火に包まれ敗北。
!!!
おいナルト、お前もかブルータス
サスケは呪印が無いので原作とは違い予選を観戦していた。
他は原作通りに試合を進めていく。
あいつの名前 ザクってんだ。ザコだと思ってた。
ザク・アブミ対油女シノ
ん
ツルギ・ミスミ対カンクロウ
で、次。
けど。
オレなら毒の滅悪魔法で殺虫剤を生成して対処する。で、燃やす。出来るかわかんねぇ
あいつもう忍者としてやっていけねぇわ。油女一族も色々とエグい一族だな。まぁ
ばされてしまったのだ。
何故かというとどういうわけか右手だけでなく左手までも・・・つまり両手が吹き飛
結果・原作以上に大敗。
!
どうでもいいので次だ。
︵やっとオレの出番じゃん・・・︶
147
サクラといのか
春野サクラ対山中いの
お
やっほぉーい
いのとは面識ねぇけど。
女同士のキャットファイトを見れるぜぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー
!
ち ょ っ と
待ってよ
れぇぇぇぇぇぇぇ
オ レ こ の 勝 負 見 て ね ぇ よ
!!
﹂
い
や り 直 し し て く
!! !!!
!!
なんかナルトが気まずい顔をして・・・あ そうだナルトの五行封印解かねぇ
?
﹂
﹁テメェか茜ェ・・・・﹂
コイツ・・・
そしてジトーっとした目線がくる。恐らくオレを殴ったのはガロウかと思ってたが
!!!
!
えええええええええええええええええええええええええええ
﹁ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
た。
次の瞬間、後頭部を殴られて気絶した。目がさめると丁度、原作通りに引き分けだっ
!!!
!!!
!
﹁う、うるっさいわね
ん
!!
おいナルト、お前もかブルータス
148
と
何だってばよ兄ちゃん
﹂
?
﹁
何だってばよ
﹂
﹂
﹂
腹から九尾の封印式が浮き出て五行封印も浮き出る。よし、五行解印
﹁ん
﹁いいから﹂
﹁へ
﹁ナルト、チャクラ練れ﹂
?
てるぞナルト。
﹁な、なんだってばよ兄ちゃん・・・﹂
﹁リラックスできるツボ突いただけだ。チャクラも練り易いだろ
﹂
ホントだ﹂
さて、戻るか。
﹁・・・
テマリ
!!
!
﹂
くらったナルトはちょっと痛そうだったけど、まぁ許せ。これでより円滑にキバに勝
!!!
?
廊下に連れ出してナルトの上着のファスナーを開けてシャツをめくる。
﹁ん
﹁おい、ナルト。ちょいとこい﹂
!!
?
?
!
﹁勝者
!
?
149
キ
あ、テマリが勝ったのか。アニメでこの勝負やったらしいけどぶっちゃね見てねぇか
ら見たかったな。まぁナルト優先だからいいけど。
で、シカマルの試合が終わって、
うずまきナルト対犬塚キバ
ラッキー
﹂
あいつになら確実に勝てるぞ赤丸
!!
﹁残念だったなアルト。お前の弟はここで脱落だ﹂
﹁脱落はテメェの従弟の方だ﹂
ガロウやっぱウゼー。
﹂
おまたせしましたァ やっとオレの出番だってばよ
タァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹂
﹁うひょおお
﹂
! !!!
キバ、それ負けフラグだぞ。
!!
﹁いけぇぇぇナルトォォォ
!!!
﹁ワン
!
!!
!!!!!
﹁来たァ来たァ よっしやーー
おいナルト、お前もかブルータス
150
﹁﹁やんのかコラァ
﹂﹂
カカシのおっちゃんがなんか言ってるけど無視
﹁なんか代理戦争になりそうだねこの試合・・・﹂
キバの勝ちによ﹂
﹂
ならナルトが勝てばお前はオレの言うことを何でも一つ聞けよ
﹁なんだったら賭けてもいいぜ
﹁言ったな
?
勝つのはナルトだからなぁ・・・﹂
﹂
?
!!
!!!
﹁だったらキバが勝てばお前がオレの言うこと何でも一つ聞くんだぜ
?
素なんざねぇんだよ
必ずお前を破産させてやる
﹂
ラッキーだぜ赤丸
﹁えー、なんか賭博が始まりましたが、試合開始
もう勝ったも同然
がんばれナルト
﹂
!!
!!!!
犬なんか連れやがって、試合の邪魔だってばよ
﹂
﹂
!!
﹁うひゃっほう
﹂
﹂
﹁のぼせてんじゃねーっでよ
アレ
!!
!
!!
!
!!
!
﹁赤丸も一緒にやんだよ
?
動物や虫は忍具と同じ扱いです。何の問題もありません
!
﹁いいのか
﹁はい
!
!!
!!
原作知ってるし、五行封印を解いてチャクラも練り易くなってる。ナルトが負ける要
﹁当然
!
?
151
﹂
﹁ならオレも口寄せの術で動物出してもいいのか
﹁いいですよ﹂
さっさと戦え。
・・・行くぜ
!
﹂
!?
ろォ
猛スピードでナルトに突進。だがな、オレの魔改造ナルトが対応できねーわけねーだ
﹁擬獣忍法 四脚の術
!!
﹂
﹂
し起爆札付きのクナイを投げる。
﹁なっ
ドカン
爆発をモロにくらうキバ。
怯んだキバを四人で捕まえてタコ殴り
!!
おーおー。驚いとるねー君ら。紅先生も唖然としてるし。
!!
!!
そして影分身
そこまでする
赤丸が影分身に噛みつき
タックルされる前にナルトはチャクラを脚の裏に集中させ放出。キバの攻撃を交わ
﹁ラァ
!!! !!
!?
影分身が一つ消えれば咄嗟に起爆札をキバの顔面に貼り付け・・・え
?
おいナルト、お前もかブルータス
152
爆破
﹁ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
転げ回るキバに一言。
﹂
﹂
ナルトーーーーーーーー
﹁オレをナメんなよ
﹁﹁﹁行けーーーー
﹂﹂﹂
﹂
サスケお前キャラ崩壊してんぞ
強がんのも大概にしろ
オレとサクラ、サスケは叫ぶ。アレ
?
﹁手ェ抜いてやったんだってばよ
﹂
お前の力見るのにな
原作じゃハッタリだったけど今ここじゃ事実だ。
﹂
﹁お前こそ強がってねーで犬でも何でも使いやがれ
﹁・・・後悔すんなよ
み、
﹂
キバは赤丸と共に突進。煙玉を使う。が、ナルトはサスケに比べちゃ遅いが印を組
!
て・・・よく無事だな。
この流れでは強がってんのは間違いなくお前だ。つか顔に起爆札貼られて爆破され
﹁何言ってやがんだ
!!!
!!
!!!
!!
?
!!
!!?
!!
?
それは負ける奴のセリフだ。
!
!
!
153
﹁風遁・大突破
よ
﹂
魔改造しまくってるからまだまだ色々あるぜ
!!!
なんであいつ
あ、オレが前世の記憶を使って作ったんだ。で、死の森を無
そしてナルトはダイナマイトを出してライターで火をつけ・・・え
!!
キバ、赤丸もろとも煙を吹き飛ばす ナルトには風遁をいくつも教えておいたんだ
!!!
?
﹂
それを赤丸に投げつける
ちょ、ええええ
!!
キバを一方的に追い詰めてる・・・﹂
!?
アレがナルトーー
﹁うそだろ、あのナルトがキバをボコボコにしてんぞ
﹁ウソ
!?
︵キバくん、カッコ悪すぎます・・・︶
!?
﹂
なんかやられる寸前だぞキバ。もうナルトが悪役にしか見えねえ・・・・
﹁く、くっそ∼∼﹂
まだ戦える。
あ、キバが庇って爆発くらった。つかあいつどんだけ爆破されてんだ。そしてなんで
!!
!?
徴教えてそーゆーやつ見たら口の中突っ込めって言ったし。
事に生き残る為に持たせた。大蛇丸辺りに使ったと思ってた。ぶっちゃけ大蛇丸の特
あんなモン持ってんの
?
!!
﹁赤丸
おいナルト、お前もかブルータス
154
遠慮なく行かせてもらうぜ
﹂
!!
ナルト
!
にあんな技術教えたっけ
グッ、キャウ
アウゥ・・・﹂
!?
そして赤丸は・・・・
﹁グルル
?
て、兵糧丸を弾き、代わりにそれを赤丸の口に入れて赤丸はそれを飲み込んだ。ナルト
兵糧丸を赤丸に食わせるが、オレは見たぞ。隅にいるナルトの影分身が何かを投げ
﹁チッ
!
まぁ、この世界ならなんとかなるだろ。
たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
﹂
犬に飲ませちゃダメだろ
﹁あ、赤丸うぅぅぅ
!!?
のか
何しやがったぁぁぁぁぁ
となると被害者は・・・わからん。
﹂
バーカ
﹂
!!
﹁テメェナルトォ
!!!
だから逆に利用されんだってばよ
!
!!
?
﹁道具は良く考えて使え
!
つかなんで持ち歩いてんの。流石にあんなのは持たせてねぇよ。イタズラに使った
!?
!!!!
ま ぁ、 簡 単 に 言 え ば、 ナ ル ト の 奴・・・ 赤 丸 に 下 剤 飲 ま せ や が っ
赤丸は・・・やべぇ。放送禁止の類だぞコレ。
!?
155
﹂
忍としては言ってることは正しいけど、人としては最悪だぞナルト・・・オレがドS
お前なんかに負けるほど弱くねぇってばよ
だからナルトがオレに似てきたのか
﹁オレは火影になるんだってばよ
!!
?
火影ならな、オレがなってやるよ
﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂﹂
てもねーくせに強がってんじゃねー
!!
!?
﹂
!!
﹁通牙
﹁う﹂
﹂
﹁喰らえ
﹂
﹂
影分身たちがキバを羽交い締めにした。
撃してるな。
キバの通牙がナルトの影分身たちを蹴散らしていく。ここへ来てやっとまともに攻
!!!
!!
ムチャだよ。
もう充分負け犬だよ。原作終わる頃には負け犬に噛ませ犬そのものだよ。忍者版ヤ
﹁オレと火影の名を取り合ったら、お前ェ、負け犬になんぞ
周りからの総ツッコミ。どう考えてもキバのセリフはダメ以外の何物でもない。
﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁﹁いや、説得力ねぇよ
﹂
﹁お前が火影 このオレより弱いのにかぁ お前本心じゃ火影になれるなんて思っ
!
!!!!!
!!
?
﹁多重影分身の術
おいナルト、お前もかブルータス
156
!!
﹁ず﹂
﹁ま﹂
﹁き﹂
﹁ナルト連弾
ねーのに。
﹂
そしてナルトは瓶を取り出し・・・・おいぃ
おいナルト、お前もかブルータス。
?
サスケからパクるのそっち
中身のガソリンをキバにかけて起爆札を投げる。
!!
うずまきナルト
!
!!!
やられ方が酷いけど。
﹁勝者
﹂
通常よりでかい爆発をくらい、キバは戦闘不能。原作より大分タフだったな。赤丸の
!?
ア レ っ て サ ス ケ の 獅 子 連 弾 か ら パ ク っ た ん じ ゃ な か っ た サ ス ケ 獅 子 連 弾 し て
!!
157
日向
よゆー
よゆー
﹂
!
﹁ハハハハハ
!
﹁ぬぐっ
﹂
﹁ガロウ、約束は覚えているなぁ
﹂
ガチで余裕で勝ったなナルト。さてと・・・
!!
?
!!
﹁命令だ・・・﹂
!
けど。
何故かこの場全体に緊張感が走る。火影のじっちゃんすらも。我愛羅は興味ナシだ
なんでも言いやがれ
﹂
こっそり逃げようとしていたガロウの肩を掴む。
!!
﹁わっーたよ
日向
158
﹁秋道一族全員に飯を奢れェェェェ
﹂
﹂
ん
の ォ・・・
悪
魔ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
﹁こ、
こ
までしたんだ。秋道一族全員ならその比じゃない。一生レベルで借金地獄かもなぁ。
ちゃくちゃ食う。焼肉に行ったアスマさんはチョウジのせいで金が足りなくて土下座
死 刑 宣 告 を 出 し て や っ た。ガ ロ ウ の 顔 は 絶 望 に 染 ま る。そ り ゃ そ う だ。奴 ら は め
!!!
﹁流 石 に あ の 命 令 は な い ん じ ゃ な い の
い く ら 借 金 す る か わ か ら な い レ ベ ル じ ゃ な
それから数分後、ガロウは完全に気落ちしている。そこに茜が話しかけてくる。
ガロウの叫びが響いた。
!!!
い・・・﹂
?
159
﹁茜、忘れたのか
﹂
オレはガロウの不幸が大好きだってことをよォ
﹁アンタ本当 ドS・・・いや、外道ね﹂
サクラちゃんとサスケも使う
!
で、ナルトはヒナタからもらった塗り薬で傷を治してた。
﹂﹂
﹁よく効くってばよ。この薬
﹁﹁
?
?
﹂
!!!!!
対峙する二人。
やっぱりか。
日向ヒナタ対日向ネジ
ハヤテさん、賭博言うな。
﹁賭博も終わりましたし、次の試合を発表します。 ゴホッ﹂
てた。
色々食えば骨折だろうと治るけど。実際、フェアリーテイルでナツは炎食って骨折治し
んな勢いで傷が治るのはお前や我愛羅みたいな人柱力だけだぞ。オレは炎や鉄とか
?
﹁まさかアナタとやり合うことになるとはね、ヒナタ様﹂
日向
160
兄妹か
﹂
﹁・・・ネジ兄さん﹂
﹁え
!?
﹂
﹁じゃ、どういう関係なの
﹁従兄妹か
﹂
?
﹂
ヒナタさんは日向一族の宗家にあたる人で、ネジはその流れをくむ分家の人
!
﹁いや、サクラ。そうとは言い切れないぞ﹂
﹁・・・つまり親戚同士の戦いってことね。やりにくいわねあの2人﹂
間です﹂
﹁ハイ
﹁宗家と分家
﹁ま、日向家の〝宗家〟と〝分家〟の関係って言やいいのかな﹂
的な一族かもな。
歪んだ考えがなかった。その点ではうちは一族はある意味 日向分家からすれば理想
うちはには宗家も分家も無く、一族内では愛情が深いからな。日向みたいな理不尽で
﹁サスケ正解。でも日向一族はもうちっと複雑なんだよ﹂
?
?
いよ﹂
﹁・・・あいつらは木ノ葉で最も古く優秀な血をくむ名門、日向一族だ。けど兄妹じゃな
!?
161
﹁サスケくんの言う通りです。宗家と分家の間には昔から色々あるらしく、今はあまり
仲の良い間柄ではありません﹂
日向一族やNARUTO世界に限らず、全ての事において宗家、分家はそうなると思
うけどな。人間は遺産相続とかでもモメるんだ。宗家、分家なんてことになったら絶対
何 ら か の 確 執 は 生 ま れ る も ん だ よ。個 人 的 に は 転 生 先 が 日 向 一 族 じ ゃ な く て 良 か っ
﹂
たって思っちまったこともあったし。
﹁ふーん、なんで
﹁じゃあ因縁対決ってわけだ﹂
家の人間は肩身の狭い思いをしてきたらしいんです﹂
日向家の初代が家と血を守る為に、色々と宗家が有利になる条件を掟で決めていて、分
﹁ボクも詳しくは知りません。ただ、昔ながらの古い家にはよくある話らしいんですが、
?
he lastに出てきた。 結局どんな性格なのかは明確には描かれてなかったけ
てか日向家の初代って大筒木ハムラだよな。原作じゃあまり描かれなかったけど、T
通なのかもな。
情深いうちは一族や千手一族が特別なだけで、この忍世界じゃ日向一族みたいなのが普
見た目に反して博識だなリー。古い家にはよくある話か・・・。確かにそうだな。愛
﹁白眼の力・・・見せてもらおうか﹂
日向
162
どね。
正直言って大筒木ハムラってハゴロモ・・・六道仙人と比べて、結構冷酷な面がある
と思うんだよな。今言ってる日向の件や、子孫である大筒木一族の目を千年分 取り上
げて転生眼を作った。いくらなんでもそれは酷いだろ。ハムラのエゴで子孫の目を奪
い、人々を殲滅する兵器を生み出し、重荷を子孫に背負わせる。トネリがハムラを恨む
ことだって充分あり得たハズだ。むしろ歪んで解釈してしまったとはいえハムラの意
﹂
思を守ろうとしたトネリはやっぱり根は優しい奴なんだろうな。
って、今は中忍試験だった
!!
﹁それでは、試合を始めてください
!!
163
アルトの叱咤・ナルトの決意
ネジがジリっと、ヒナタに近づく。
﹂
﹂
﹁試合をやる前に一つ、アナタに忠告しておく﹂
﹁・・・
﹁アナタは忍には向いていない。棄権しろ
﹂
!!
?
!
か
え
お前もカンクロウにしただろって
違うよ。アレは相手の失態につけこんで
?
ロにされていった。
そこにナルトがヒナタに激励を出す。原作通りに戦いは進みヒナタは次第にボロボ
だ。
ネチネチ言って嫌がらせするだけのギャグ。でもこれは恨み辛みからくるガチのやつ
?
原 作 通 り に 精 神 か ら ヒ ナ タ を 追 い 詰 め る ネ ジ。見 て て 気 分 が い い も ん じ ゃ ね ぇ な。
?
ネジはやっぱりヒナタを恨んでるのか。いや、宗家を恨んでるといったほうが正しい
﹁・・・
アルトの叱咤・ナルトの決意
164
カカシのおっちゃんはサスケでも相手にならないと思ってるみたいだけどオレは違
うと思うな。写輪眼でネジの動きを先読みして柔拳を躱し、カウンターをしながらスキ
を つ い て 写 輪 眼 で 幻 術 か け れ ば サ ス ケ の 勝 ち だ。現 に サ ス ケ は 写 輪 眼 で ネ ジ と ヒ ナ
タ・・・2人の動きをよく観察している。対策を考えているんだろうな。リーやガイ先
生の話を聞きながら。
﹁ネジくん、もう試合は終了です
﹂
ネジがヒナタにトドメを刺そうと駆け出す。
人に螺旋丸を教えてもらおうか。
てたし。おそらく何らかの形で九尾にはもう会ったと見て間違いねぇ。・・・マダオ仙
に備えてナルトの魔改造は正解だったな。口寄せでガマブン太を出せるようにはなっ
やっぱりネジを救えるのはナルトだけか。ネジはずっと苦しんでいたもんな。万一
変わることなど出来ない。これが運命だ﹂
がらに日向宗家という宿命を背負った。力のない自分を呪い、責め続けた。けれど人は
﹁強がっても無駄だ。立っているのがやっとだろ。この目で分かる。アナタは生まれな
﹁ま、まだまだ・・・﹂
165
!!
オレ
?
行かねーよ
?
なんでって・・・
?
宗 家 と の こ と で も め る な と オ レ と 熱 い 約 束 を し た は ず だ
そこに上忍たちが止めに入る。え
﹁ネ ジ い い 加 減 に し ろ
﹂
!
かサスケも来たけど。こいつ来るようなキャラじゃないよね
天空の滅悪魔法で治療を開始する。
ヒナタはナルトを見る。
ナルトはネジと口論をする。
﹁紅先生、ネジを睨むのは筋違いだ。この試験は命懸けの戦い。誰もがそれを承認して
オレからも一つ言っておくか。紅先生とネジの両方に。
﹁オレを睨むヒマがあるなら、彼女を見たほうがいいですよ﹂
紅先生はネジを睨みつける。
労するぞ。
ヒナタは、
・・・・・ヤバいな。心室細動を起こしてる。天空魔法でもこれの治療は苦
?
ヒナタが倒れる。ここでようやくオレも向かう。ナルト、サクラ、リー、そして何故
このセリフだ。ここでオレまで行ったら余計ネジの言う通りになっちまう。
﹁・・・なんで他の上忍たちまで出しゃばる。宗家は特別扱いか・・・﹂
!!
︵ナルトくん・・・私、少しは・・・変われたかなぁ︶
アルトの叱咤・ナルトの決意
166
﹂
いる。どんな理由であれ、殺されても文句は言えない﹂
アンタね
!
!!
﹂
?
﹂
!
﹂
?
﹁リーやアンタの弟がオレに勝てると
﹂
明らかに2人を見下してるな。
﹁ああ。ナルトは、強えぜ
﹁フン・・・﹂
﹂
そこにナルトがヒナタの血を掌に着ける。
?
?
要がありそうだな﹂
﹁何言っても無駄か。テメェにはテメェの大嫌いな落ちこぼれ君が熱いお灸を据える必
﹁・・・結局アンタも宗家の味方か﹂
ずかしくねぇのか
ねぇよ。あんなこと言って自分は感情的になって必要以上に相手を痛めつける・・・恥
﹁ヒナタが忍に向いてねぇって言うなら、テメェこそ宗家、分家の私情を持ち込むんじゃ
﹁
﹁あと、ネジ
しゃばって来なかったな﹂
﹁ほう、そこの上忍は話が分かるようだな。そういえばヒナタ様との勝負でアンタは出
﹁アルト
167
︵・・・ヒナタ、兄ちゃんの言う通りだってばよ。約束する
﹂
拳を突き出す。
﹁ぜってー勝つ
アルトの叱咤・ナルトの決意
168
!!
︶
!!
天才と落ちこぼれと師匠
そしてこの試験最後の目玉、
チョウジの戦いが残ってるって
ロック・リー対我愛羅
え
どーでもいいね。この中忍試験は、サスケの
?
﹁では、始めてください
﹂
呪印回避にナルトの成長、ガロウに泣く程の屈辱と、充実していた。
?
﹂
少しは忍術で距
あ れ も オ レ は 食 え る け ど あ ん ま 食 い た く ね ぇ な、血 が ベ ッ ト リ あ り そ う だ し、
﹁どうしてリーさん体術ばかりなの あれじゃ接近戦は厳しいわ
離をおく戦いをしないと・・・﹂
﹁え
﹁リーは忍術を使わないんじゃない﹂
その答えには転生前から疑問があった。
!?
それでも懲りずに体術で攻め続ける。
食ったら内側から突き破られる気がするし。
?
?
!
かな
リーは体術で攻める。我愛羅は砂で防御。我愛羅の砂の術って土遁に分類されるの
!!
169
﹁なに
﹂
ア カ デ ミー
それじゃあどうやってこんな所にまで残って・・・﹂
!
重りか。
﹁だからこそ勝てる
だって・・・﹂
﹁構わーーーーん
・・
外せー
﹂
!!
﹂
それは、大切な人を〝複数名〟守る場合の時じゃなければダメ
リー
!
オレが許す
!!
!
か ら 驚 き だ よ な。マ ジ で こ れ に 関 し て は 天 才 だ ろ。因 み に オ レ は 今 ん と こ 六 門 ま で。
リーは八門遁甲を使用して応戦。表蓮華をかます。リーは第一部で五門まで開ける
こうしてどんどんリーは我愛羅を追い詰めていく。我愛羅は砂の鎧を使用して戦う。
!!
!
無視ですか。オレとサスケの疑問は無視ですか。
使えない忍者なんてそうはいまい・・・﹂
﹁だから忍者としてリーにできる技は体術しか残されてなかったのだよ。忍術も幻術も
﹁それはオレもずっと思ってたぞサスケ﹂
だ成績良いハズだぞ﹂
﹁いや、それ以前にどうやって忍者学校を卒業したんだ・・・留年してたナルトの方がま
﹁う、うそ
﹁・・・・使えないんだ。リーにはほとんど忍術・幻術のスキルが無い﹂
?
﹁で、でもガイ先生
天才と落ちこぼれと師匠
170
神様に忍としてのあらゆる才能を貰ってたからね。
で、裏蓮華まで発動したけどリーは原作通りに敗北。ガイ先生が止めに入って終わ
る。
ヒナタ同様、天空魔法で治療するけど完全に原作通りの戦いだったんだ。こんなのは
気休めにもならないだろう。
で、その後チョウジがドスにぶっ飛ばされて終わった。本戦出場は原作通りのメン
バーだな。原作から変化するとすれば、ここからだ。
﹂
原作と違ってこの場にサスケがいるからな。組み合わせが変わるかもね。
﹁よし、全員取ったな。ではその紙の数字を左から順に教えてくれ
﹁1﹂ シカマル
﹁4だってばよ﹂ ナルト
﹁2﹂テマリ
﹁6﹂ 我愛羅
﹁7﹂ シノ
!
171
﹁3﹂ ネジ
﹁9﹂ ドス
﹁5﹂ サスケ
組み合わせ自体に変更はねーな。強いて言うなら順番が違うのとカンクロウ
﹁8じゃん﹂ カンクロウ
あれ
る気はない。
で、色々と説明されて解散。
︵・・・うーむ、こうなったらカカシ先生と兄ちゃんに
﹂
先客がいるんだよ﹂
﹁無理﹂まだなんも言ってねーってばよォ
ん、ナルトが走ってくる。
﹁どーせ、修行つけてくれってんだろ
﹂
﹁さてはサスケを鍛えるつもりだなぁ
﹁正解﹂
﹁悪びれもしないってばよ
!
!!!
サスケも来たな。
﹂
﹁そういうことだウスラトンカチ。しばらくアルトを借りるぞ﹂
!!
!? ?
!
︶
とドスが戦うことになったくらいだ。まぁドスはどーせ我愛羅に殺されるだろ。助け
?
﹁兄ちゃん
天才と落ちこぼれと師匠
172
﹁なんだよなんだよ
﹁えーーー
こうなったらカカシ先生に・・・﹂
じゃあどうすりゃいいんだってばよォ
どんな奴
﹂
﹁お前の修行はもっと相応しい人に頼んであるよ﹂
﹁誰だってばよ
B5サイズの紙を渡す。
﹁ほれ﹂
﹄﹄﹄﹄﹄﹄﹄
﹂
﹂
その場に居合わせ話を聞いていた全員が衝撃を受ける。
﹃﹃﹃﹃﹃﹃﹃
﹁よ、四代目の師匠・・・
﹁マジかよ・・・﹂
︵・・・自来也か︶
!?
サスケェ
お前にゃぜってー負けねぇってばよォ
﹂
凄い勢いで走っていったな。あ、こけた。さてしばらくはマダオ仙人に任せるかね。
!!!
!!!
﹁おっしゃー めちゃめちゃやる気出てきたァァァァァァ じゃねー
兄ちゃん
﹁カカシのおっちゃんは別件。で、その後にオレと一緒にサスケに付きっきりだよ﹂
!!
うるせぇなこいつ。
!?
﹁それに書いてある場所に行け。そこにいるから。四代目火影の師匠が﹂
!?
!!!
!!!
!
!!
!!
!!
!!
173
﹁さて、行くぞサスケ﹂
﹁あ、あぁ﹂
﹂
た だ の ス ケ ベ じ ゃ ね ぇ
オレはサスケの肩を掴むと大蛇丸に見られない為にも飛雷神の術で予め決めておい
た場所に飛んだ。
そうして来たのは岩場だ。
﹁さて、始めるか。形態変化と雷の性質変化の修行だ﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹂
!!!?
その頃ナルトは・・・・
かァァァァァ
!!
自来也との修行を始めていた。教わる術は、
﹁ただのスケベではないのォ。ドスケベだ
!!!!
﹁こ れ が 四 代 目 の 師 匠 ォ ォ ォ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
天才と落ちこぼれと師匠
174
175
螺旋丸。
﹂
サスケの修行∼追憶のうちは事件∼
﹁形態変化
妥協はしねぇ
﹂
!!!
だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナルトは螺旋丸修得の為に水風船を割る修行をしていた。
!!
敵の動きを止めたりする千鳥流し。それより多くのバリエーションもつけるのが目的
原作では千鳥を槍にする千鳥鋭槍に、千本状にする千鳥千本、電撃を流して接近する
千鳥のバリエーションを増やす目的もある。
まずは雷遁を覚えさせてから、形態変化・造形魔法だ。
ることも可能なワケだ。
従って、滅悪魔法は無理でも形態変化と混ぜ合わせる形でなら造形魔法の理論を教え
論がかなり似ていた。オレが螺旋丸の修得を楽にできたのも造形魔法の存在が大きい。
雷の造形魔法で槍を作る。この世界に来て学んだんだけど、造形魔法と形態変化の理
﹁そ。簡単にいえば、こんなん﹂
?
﹁それと一緒にリーと同等の体術も身につけてもらうぞ
サスケの修行∼追憶のうちは事件∼
176
﹁くっそ∼∼∼∼、これが四代目火影の術かぁ・・・一筋縄じゃいかないってばよ﹂
木の上から自来也はナルトの様子を見ていた。
辺最悪だのォ・・・﹂
突然現れたアルトの影分身。
﹁大して驚かない所を見ると、お前がナルトに口寄せの術を教えた時にガマブン太を口
その言葉にアルトは驚かない。なんとなく分かっていたからだ。
﹁・・・・まぁいい。じゃが、ナルトの奴は九尾と会ったそうだ﹂
繋がりを求めるじゃん。それと一緒だ。サスケにイタチを殺させたりはしねぇよ﹂
﹁ダチだから当たり前。オレがイタチとの繋がりを求める様に、仙人だって大蛇丸との
﹁・・・イタチの弟か。お前はまだイタチを信じておるのか﹂
きりで頼む。オレはサスケを鍛える﹂
﹁あぁ。マダオ仙人が言ってた暁もそろそろ本格的にナルトを狙うっぽいし・・・付きっ
?
!!
﹁まぁいい、アルト。ナルトはしばらくワシが預かる。そういうことでいいのだな
﹂
﹁その呼び方は辞めろってのォ ナルトがつけたエロ仙人といい、お前ら兄弟はその
﹁おう。影分身だけどな。おひさ∼マダオ仙人﹂
﹁・・・アルトか﹂
177
寄せできる様に、精神集中させて九尾と会わせたってとこかのォ﹂
﹁正解﹂
アルトの影分身は歩いてその場から去ろうとする。
﹁アルト・・・イタチは暁のメンバーだ。お前の親友とはいえ、いずれはナルトを狙って
﹂
オレはーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・﹂
くる。その時、お前はどうするつもりだ
﹁んなの決まってんだろ
?
﹂
﹂
?
殺したいか。
修行の休憩の合間にサスケがそんなことを聞いてきた。やっぱりイタチをそこまで
る。イタチに何度も勝ったアンタならイタチについて詳しく知っているだろう
﹁あ ぁ。い ず れ は あ い つ を 殺 す。そ の 為 に も あ い つ の こ と を よ く 知 っ て お く 必 要 が あ
﹁イタチの戦闘スタイル
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?
?
かったうちはのクーデター。うちは一族惨殺事件を。
そろそろ読者の皆さんには教えておこうかな。オレが関わっても結末を変えられな
うちは事件でサスケのイタチへの敬愛は憎悪に変わっちまったしな。
﹁チッ﹂
﹁ま、それは本戦で我愛羅に勝てたらな﹂
サスケの修行∼追憶のうちは事件∼
178
179
だから物語は、原作開始4年前に遡るーーーーーーー・・・・
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼①
うちはシスイ、うちはイタチ、うずまきアルト。
この3人は里ではちょっと有名な名トリオだ。それぞれが高い実力を誇り、互いをラ
﹂
トータルじゃオレの勝ち越しだな
幻術はズリ∼よ
﹂
イバル意識し実力を高め合う。だが、それ以上に凄いのは3人のチームワークだ。互い
を完璧に信頼しきっており、迷いがない。
その3人は朝早く集まり、演習場で組手をしていた。
イタチにアルト
3人とも息が上がっており、組手はもう終わっていた。
﹁どーよ
!!
﹁あぁオレたちの負けだな・・・﹂
シスイ∼
!!
﹁気づいていたか﹂
﹁う・・・﹂
﹁まぁ、二人とも考えごとをして無かったら勝敗は分からなかったがな﹂
上からシスイ、イタチ、アルトの順で話していた。
!!
!
﹁くっそ∼
!
!!
﹁﹁﹁ハァ、ハァ・・・・ハァァ﹂﹂﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼①
180
でもこの現状考えるとよ・・・﹂
﹁まぁアルトが考えごとをすること自体珍しいけど﹂
﹁シスイ酷くね
﹁そうか。上手く行かなかったか﹂
それから3人は近くの滝に移動する。
﹁二人とも、何年の付き合いだと思ってる・・・例の件か
?
﹂
﹂
?
あ・・・﹂
こ ー ゆ ー 裏 に お い て の 発 言 力 が ま る で な い。本 当 に ダ ン ゾ ウ を な ん と か で き り ゃ
簡 単 な ん だ。ご 意 見 番 は 結 局、自 分 た ち の 地 位 と 安 全 を 守 り だ い だ け の 小 物 だ し な。
れぇはしねぇとダンゾウの動きを止めるのは難しい。ダンゾウがなんとかなりゃ後は
じっちゃんは何とか話し合いを持とうとしてっけど、〝根〟の奴らを全員病院送りにく
﹁悪 り ぃ。無 理 だ っ た。ダ ン ゾ ウ は や っ ぱ り う ち は 一 族 を 全 滅 さ せ る 気 だ。三 代 目 の
らせることが出来ただけでも上出来だ。・・・それでアルトの方は
﹁一族総結集のクーデターだ。そう簡単に崩せるものじゃないさ。皆の意思は固い。遅
イタチはうちは一族に探りや邪魔を入れてみているが、上手くはいかなかった。
﹁すまない。色々と動いてみたが、計画を遅らせるので精一杯だった﹂
?
181
アルトは木ノ葉隠れ上層部にうちは一族の粛清をさせない為に彼らを説得していた。
もちろんダンゾウが邪魔な存在として立ちはだかる。
同志を募ると言っていたが・・・﹂
イタチの質問にシスイは首を横に降る。
﹁そっちはどうだ
?
﹂
!
﹂
!
﹁兄さーーーーーーん
﹂
シスイが言葉を続けようとして矢先、
けの弱味を探ってみてくれ。オレは別の方法でーーーーーーーーーー・・﹂
﹁とりあえず、イタチはもう少し内部をつついてみろ。アルトは〝根〟を止められるだ
イタチとアルトの目に再び光が灯る。
﹁ヘッ、たりめーだ﹂
﹁フッ・・・﹂
﹁大丈夫だ。二人とも自信を持て
シスイはイタチの右肩とアルトの左肩を持つ。
レがいる
﹁そんな顔をするな。こっちにはうちはイタチとうずまきアルト、そして何よりこのオ
イタチは不安そうに、アルトは苦虫を噛むような顔をしてしまう。
﹁こちらも反応が悪い。良くも悪くも彼らはうちは一族だ。並の結束じゃない﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼①
182
!
﹂
﹂
探したよ﹂
オレにも教えてよ
﹂
オレサスケ
よろしくね
﹂
そういや見るの九尾事件以来だな・・・・ナルトと同い年だから、
兄さーーーーーーーん
後ろから声がしたので振り返れば一人のうちは一族の少年が走ってきた。
﹁おーい
︵アレってサスケか
﹂
﹁って、あれ・・・﹂
﹁よっ
﹂
そしてアルトとシスイに気づく。
﹁こんなとこにいたんだね
サスケはイタチの前にやってくる。
8年か︶
!!
それにお兄さんもはじめまして
﹁はじめましてってとこかな
よろしくな
﹁シスイさん
﹁おう
3人で何話してたの
﹁サスケ、どうしてここに・・・﹂
﹁ねぇ
﹁お前にはまだ早い﹂
!!
!
現在とは違い、明るく人懐っこいサスケ。
!?
!!
!
優しい笑みでサスケを諭すイタチ。
!!
!
!
?
!
!
!
!!
!?
183
﹁えー、なんだよそれぇ。オレだけ除け者ぉ
ぶすっとするサスケの額に指を当てる。
﹁許せサスケ。また今度だ﹂
﹁兄さんはいつもそれだよ﹂
﹂
それを見ていたシスイとアルトは顔を見合わせ笑ってしまう。
﹁そうだな。サスケ
﹁アルトさん
オレたちが教えてやるよ
﹂
!!
﹂
アルトがそう言って、
﹁ていうか、サスケだって分かってんだろ
?
﹂
オレが一番強いって﹂
?
れを認めないんだよ﹂
﹁実は、オレたち3人で誰が一番強いかって話をしててな イタチは一番下なのにそ
がむ。
シスイはサスケの肩に手を回し、アルトはシスイと一緒にサスケの背に合わせてしゃ
!
!
?
さっすがシスイさんに、えっと・・・﹂
!?
﹁オレはうずまきアルトだ﹂
﹁ホント
!
﹁全く、サスケを除け者にするなんて酷い兄さんだ。なぁアルト
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼①
184
!
シスイが繋ぐ。
﹂
﹁違う
?
が一番上に決まってる
﹂
﹂
オレの方が二人より年上だし、普通に考えたらオレの方が・・・﹂
﹂
!?
﹂
!
﹂
!!
!
﹁ねぇ兄さん
シスイさんやアルトさんより兄さんが強いよね
﹂
それに困った反応をするイタチ。それを見てアルトとシスイはクスクスと笑う。
兄さん
サスケは振り向いてイタチを見る。
﹁オレが一番下なの
だから一番下はアルトさんね
﹁それを言うなら、兄さんにだって写輪眼があるよ それに兄さんも幻術ができる
﹁でもなぁ∼、アルトはオレの幻術には弱いし、オレには写輪眼があるし﹂
﹁サスケの言う通りだぞシスイ。忍術も体術もオレがダントツだし﹂
﹁忍に歳は関係ないよ
﹁そうか
サスケがアルトとシスイの意見に反論する。
!
!
?
﹁そうだよね
!?
!
!?
!
﹁確かにシスイさんは強いし、アルトさんも見た所上忍で強そうだけど・・・でも兄さん
﹂﹂
﹁﹁お
185
﹁それは・・・﹂
アルトさーん
またねー
!
﹂
そんな話をしてサスケとイタチは帰ってった。
﹂﹂
﹁シスイさーん
﹁﹁おう
!
ナルト
﹂
どんな任務
﹂
教えてくれってばよ
﹂
何してたんだってばよ
なんでここに
アルトを探してナルトがやって来たのだ。
﹁ん
﹁兄ちゃん探したってばよ
﹁え
?
﹂
そうしてアルトとナルトも帰ってった。
﹁やったってばよ
﹁すまねぇシスイ。オレ今日はもう帰るわ。ナルト、今晩は一楽だ
見事に先程のイタチとサスケを再現していた。
﹁いや、ちょっとな∼﹂
!?
?
!
﹁ん∼、ちょっと任務の話でよ﹂
!
?
!?
﹂
二人の姿が見えなくなり次第、話を続けようとしたが、
!
!!
!!
!!
﹂
!
!
﹁兄ちゃ∼∼∼ん
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼①
186
!!
シスイは万華鏡写輪眼で滝を見つめていた。
︵クーデターを止めてみせる
︶
の都合で崩させるわけには行かない。どんな手を使ってでもオレは・・・︶
︵全く、家族ってのはいいもんだな。あいつらを見てると心底そう思う。これらを、一族
187
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼②
ー火影邸ー
﹁ーという状況にあり、クーデター計画は依然進行中です﹂
うたたねコハル。そして暗部〝根〟の志村ダンゾウである。
﹁ヒルゼンよ、どうするつもりだ。このまま手をこまねいていれば全て後手に回るぞ
﹂
里の長として時には非情の決断を下す必要もある﹂
進言するのはダンゾウ。
﹁今がその時ではないのか
﹂
?
﹁・・・ハァ、アルト。お前は扉というものを知らんのか
﹂
火影につっこまれ入ってきた男の名はうずまきアルト。四代目火影の息子であり、う
?
れてある人物が飛び込んで来る。
その声が聞こえたのは部屋の外から。そして扉のすぐ隣の壁が爆炎により打ち砕か
﹁ざけんな
!!!
?
うちはシスイの報告を聞くのは、三代目火影・猿飛ヒルゼン、相談役の水戸門ホムラ、
﹁そうか﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼②
188
テメェはまずそーゆー考え方をやめろ テメェやそこの
ちはシスイの友でありうずまきナルトの兄。
ダンゾウ
!
ふざけんな
回のクーデター計画だろうが
﹂﹂
うちはを殲滅
?
テメェらの責任だろが
﹂
!!
それなのに責任取らずに
!!
﹁事実だろうが テメェら三人共考え方が汚ねえんだよ 九尾事件だってうちは一
その言葉に反応するのは水戸門ホムラとうたたねコハル。
﹁﹁何だと
!! !!!
置物ご意見番がそんな考え方しか出来なくて矛先をうちは一族に向け続けた結果が今
﹁やいやい
!
!?
189
﹂
族の仕業だって決めつけやがって
守りてぇだけじゃねぇか
!!
﹂
﹂
奈良一族のシカクさんとかもっと相応しい奴がいるだろ
テメェらが怒ってんのは自分たちの名誉の為だけか じっちゃん
なんで
責任うちは一族に押し付けて自分たちの地位を
この愚か者を今すぐ牢へ
﹁まぁ、待てアルト。本題とズレておる﹂
﹁ヒルゼン
!!
﹁木ノ葉の最高意思である我々を愚弄しおって
﹁あ
﹂
﹂﹂
!
!!
!!
こいつらが相談役なんだ
﹁﹁何だと
!!
!!
!!
?
!!
!
!?
!!
﹂﹂
﹁頭にくんのは図星だからだろ
にしろ
何度でも言ってやるよ
!?
テメェらは・・
﹁いい加減
!!
その時のアルトの言葉はヒルゼンの記憶に今でも残っている。
なかった・・・ぜってー﹂
﹁・・・父ちゃんが生きていたら、こんな汚ねえ事しか考えねぇ奴らは上役に留めておか
火影の一言でその場は静まる。
!!!
﹂﹂
?
﹁黙れ
シスイ﹂
﹂
シスイがあるって言ってんだろ
﹁策とはなんじゃ
﹁オレの、万華鏡写輪眼を使います
﹂﹂﹂﹂﹂
﹂
!!
相手に幻術にかかった自覚なく、操る術。簡単に言えば洗脳。
シスイの万華鏡写輪眼の瞳術・別天神。
﹁﹁﹁﹁﹁
!!
!
?
!!
﹁耳を貸すだけ無駄だ。最早手立ては残っていない﹂
﹁﹁策
場が静まり、シスイが話を戻す。
オレはそれを試してみたい﹂
﹁話を戻しますが、うちは一族への攻撃は待って下さい。まだ残された策があります。
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼②
190
﹁シスイ、お前・・・﹂
﹂
﹁その意味、分かっての提案か
﹂
一族を術に嵌めるという業を背負うことになるのだぞ
?
﹁分かってます。けどそれでも守りたいものがオレにはあるんです
?
三代目﹂
!
﹂
!
!!
を知っていたアルトは不安が大きかった。
︵ここで必ず、シスイを救ってダンゾウを失脚させ・・・・うちは一族を助ける
︶
シスイは三代目に感謝し、決行を決意したがダンゾウはシスイの眼を狙っていること
﹁ありがとうございます
だ他に方法を見つける時間はあるのだからな。良いなシスイ﹂
﹁そこまで言うのなら止めん。やってみよ。だが、事を成す前に思い返す事も許す。ま
﹁お願いします
シスイの脳裏に浮かぶのはイタチとサスケ。そしてアルトとナルト。
!!
191
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼③
うちはシスイは木の上から木ノ葉の里を見ていた。
じゃない。すぐに終わる。・・・イタチはオレの勝手を怒るだろうな。だが、これでイ
︵も う 迷 い は な い。オ レ の 写 輪 眼 で 幻 術 を 掛 け、ク ー デ タ ー を 阻 止 す る。難 し い こ と
タチとサスケ、アルトとナルト・・・お前らはずっと家族でいられる。それが重要だ。そ
の為なら・・・︶
そんなことを考えていれば、いきなり物陰からクナイが飛んでくる。それを察知した
シスイは得意の瞬身の術で躱した。
だが躱してもすぐにコートを着た忍が襲いかかる。クナイを構え、応戦するも多対一
で部が悪い。
忍達に追われながらも林を抜け、臨戦態勢を整えた。
5人の忍が林から出て来る。忍達は木ノ葉の暗部の仮面をしていた。
﹁・・・やはり〝根〟の者か﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼③
192
奴らが所属している暗部は〝根〟。忍の闇の代名詞である志村ダンゾウをリーダー
とする組織。
けある﹂
写輪眼でダンゾウを睨む。
!?
﹁ダンゾウ・・・﹂
何故オレの邪魔をする
!
﹁思わないね
?
﹂っ
!
﹂
ならば、この時を持ってうちはを粛清することこそ、里の未来に繋がるとは思わぬか
ろう。
ターの不安は無くならん。上手く行ってもこの時だけ。この先も同じことが起こるだ
その術でうちは一族を抑えたところで、うちは一族という存在がある限り、クーデ
ター阻止に用いようとは・・・うちは一族のわりに写輪眼の使い方を知らぬと見える。
﹁・・・相手の脳裏に入り、疑似体験をさせる瞳術 〝別天神〟。それほどの術をクーデ
﹁何を考えている
﹂
﹁速いな。流石は瞬身のシスイ。うちはイタチとうずまきアルトに肩を並べる実力者だ
林から歩いて一人の老人が出てきた。ダンゾウである。
﹁なら、黒幕は・・・﹂
193
!?
突然、聞き覚えのある声がすれば後ろには5人の〝根〟の忍を気絶させて拳に淡い桃
﹂
色の炎を灯すうずまきアルトがいた。
﹁貴様・・・
﹂
﹁・・・アルト﹂
ヨレヨレになりながらも立ち上がるダンゾウ。
﹁うずまきアルト・・・邪魔をしおって・・・﹂
!!
口には父・・・四代目火影が使った特注クナイを咥える。
左手に同じく滅悪魔法の力を宿した雷の剣を造形し、身体に黒い紋様が広がる。そして
瞬間、シスイの両眼は万華鏡写輪眼に、アルトは右手に滅悪魔法の力を宿した炎の剣、
スイの眼も九尾の力もワシが有効に使ってやる。これも木ノ葉の真なる平和の為﹂
﹁まぁいい、貴様もついでに始末してやる。九尾奪取には貴様が邪魔だからな。なに、シ
ナルト
﹁お互い様だろ。耄碌ジジイ。テメェこそシスイの邪魔をすんじゃねぇよ
﹂
その衝撃でダンゾウは何度も地面に叩きつけられながらも吹き飛ばされた。
アルトは炎の滅悪魔法でダンゾウの顔面に迷いなく拳を叩き込んだ。
﹁炎魔の滅拳
!!! !!
﹁ったく、こんなことだろうと思ったぜ﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼③
194
﹁何が真なる平和だ・・・﹂
﹁﹁行くぞ
﹂﹂
ダンゾウは片手で印を組み出した。そしてシスイとアルトも動き出す。
﹁誰に言ってんだよシスイ﹂
﹁足を引っ張るなよアルト﹂
互いを見やり、ニヤリと笑う。
﹁誰かを犠牲にすることを前提に考えて、よくそんなことが言えたもんだな﹂
195
!!
﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼④
﹁ファイアメイク&ボルトメイク・・・・炎雷剣十五連舞
!!!
ダンゾウに迫る炎と雷の剣。高速斬撃を繰り出し、それを躱しても炎と雷が飛んで襲
﹂
!!
いかかる。
火遁・豪火球
!
が、それに応えるはシスイ。
のか
﹂
﹁最初から犠牲ありきで考えるお前は間違っている
!
!!!
!
好き勝手に動かしてぇだけだろ
﹂
﹁ざけんな テメェは里の為とかほざいて、結局はシスイの眼を利用して里を自分の
﹁フッ、お前の眼は中々に使えそうだからな﹂
!
初めからオレの眼が目的だった
﹁アルトよ、里の維持に犠牲は付き物・・・何故分からぬ﹂
全てを躱してシスイとアルトから距離を取る。
﹁シスイ・・・貴様の眼を頂く﹂
シスイもまたダンゾウの背後に回って火遁を繰り出す。
﹁よそ見をするな
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼④
196
﹂
﹂
両手を合わせ、放たれるは氷の魔法。
氷だと
﹁氷魔・零ノ太刀
﹁
!?
!!!
その現象に驚き、反応が遅れる。
!?
﹂
くらいやがれ 鳴り響くは招雷の轟き、天より落ちて灰燼
!!
︵印が間に合わん
﹂
︶
!!!
﹂
ドドドオォォン
﹁やったか
シスイは万華鏡写輪眼を凝らしてダンゾウを見る。
!?
!!!
瞬間、ダンゾウの右腕の枷が破壊された。
!!
迫り来る雷。
﹁レイジングボルト
違いといえば竜を滅する為のものか、悪魔を滅する為のものか。それだけ。
ア ル ト の 身 体 に 雷 が ま と わ り つ く。こ の 魔 法 は あ る キ ャ ラ ク タ ー の 技 だ っ た も の。
と化せ・・・﹂
﹁これで動けねぇだろ
切り裂かれた所からみるみる凍りついていく。
﹁しまっ、ぐぁぁあぁああああぁぁぁあ
!!!
!
197
﹁いや、まだだ
外れていた。
﹂
﹂
﹂
ダンゾウの周りには巨大な大木が黒焦げながらも聳え立っていた。氷も完全に割れ、
!!
﹁初代火影の細胞を埋め込んでいたのか
!?
﹂
!!
﹁炎魔の滅拳
﹁鉄魔の激昂
アイスゲイザー
﹁氷 欠 泉
﹁螺旋丸
﹂
﹂
﹂
﹂
﹁風遁・風塵の術
﹁木遁・樹海降誕
﹂
﹂
!
!!!
!!! !!
﹂
!!
!! !!
﹁アイスメイク・・・ 白 竜
スノードラゴン
シスイがダンゾウに火遁を放ったらアルトは影分身をする。
﹁影分身の術
二人は瞬身の術で高速移動をしながらもそれぞれが攻撃を仕掛ける。
!!
﹁木遁
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼④
198
﹁﹁
﹂﹂
﹁お前たちのやり方は生温い
それでは何も解決せん﹂
大量の樹々が生え、アルトの魔法、忍術を破壊する。
!?
ヤマトより弱い木遁だと思ってたのに・・・
シスイは瞬身の術でダンゾウを撹乱する。
﹁解決しないかどうかはやってみないとわからない
!!
!?
﹂
!!!
﹂
︵決めろアルト
!?
﹁藍青獄炎斬
︶
︶
!!
﹂
︵飛雷神の術か
﹂
先程のクナイ、それは四代目火影が愛用していた特注クナイだ。
消えたかと思えばダンゾウの真横にいた。
!!!
﹁
瞬間、アルトの姿が消えた。
﹁滅悪奥義
アルトはスキを見てクナイをダンゾウに投げ、弾かれる。
!!!
︶
︵樹海降誕まで使えたのか 原作じゃイザナギに頼りっぱなしの戦法だからてっきり
!
199
!!!
﹂
真っ青な爆炎がダンゾウを燃やし、切り裂く。
﹁ぐぁぁあぁぁぁあ
﹂
オレたちの邪魔をするな
闇氷魔の・・・﹂
﹁激昂ォォォォォォォ
!!
﹂
!!!
されたのだ。そして四人は息絶えた。
が、ダンゾウは無事だった。〝根〟の忍が四人でダンゾウを庇った・・・いや、庇わ
シスイは瞬身の術で回避。瀕死のハズのダンゾウに直撃する。
!!!
﹁テメェは消えろ
アルトの身にはドス黒いオーラと只ならぬ冷気が漂う。
!!
須佐能乎で作られた巨大な腕が拳を振るい、ダンゾウを叩き潰す。
万華鏡写輪眼を開眼したうちは一族の持つ能力の中で最強の術。
須佐能乎。
骸骨を形どっていく。
シスイはその瞬間を見逃さない。シスイから淡い緑色チャクラのオーラが現れ人の
!!!
﹁里もうちはもどちらも守る
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼④
200
﹂
ダンゾウの右眼は、写輪眼だった。
﹁その眼は写輪眼
﹂
︶
それをテメェは・・・﹂
その眼で部下を操って盾にしたのか
〝根〟の仲間なんだろ
!!
﹁うちはカガミ
オレの爺さんの名だ
任務で死んだハズ・・・お前が殺したのか
!!
﹂
!!
﹂
!?
﹂
﹂
!!! !!!
が、途端に動けなくなった。
襲いかかる。
シスイはチャクラ刀で、アルトは腕を鉄の滅悪魔法で剣にして、それぞれダンゾウに
﹁結局自分の都合を押し通してぇだけじゃねぇか
﹁犠牲を語ったお前が他人を身代わりにするのか
﹁フン、ワシはワシのやり方で木ノ葉を守るだけだ﹂
メェは
﹁仲間から写輪眼を奪って・・・部下を操って盾にして・・・どこまで下衆野郎なんだテ
!?
﹁フッ、うちはの力には感謝しなければな。そしてこの眼をくれたうちはカガミにもな﹂
重傷を負ったダンゾウは二人の声を無視して語り始める。
!?
﹁そうか
︵原作でシスイの前にもコイツに写輪眼を取られた奴がいたのか
!!
﹁下衆野郎が・・・
!
!
!!
201
﹁な、なんだ
﹂
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遅れてアルトも気付いた。そして後ろにあるチャクラを持つ忍を感知した。
そしてシスイは気付いた。自分とアルトの影が繋がっていることに。
﹁金縛りの術・・・じゃねぇ﹂
!?
﹂
!!!
あああああああああああああ
﹂
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
﹁ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ダンゾウはシスイの眼窩と眼球の隙間に指を抉じ入れた。
﹁これが現実だ。別天神の力・・・お前の万華鏡写輪眼を頂くぞシスイ﹂
アルトは叫ぶ。
﹁やめろォォォォォォォ
左手を出してシスイの右眼を掴む。
﹁そういうことだ。戦いに勝って勝負に負けたなアルトにシスイよ﹂
ダンゾウが歩み寄ってくる。
そう。奈良一族の影の術。これで二人は隙を突かれて動きを封殺された。
﹁〝根〟にいたのかよ﹂
﹁奈良一族の影縛りか・・・・﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼④
202
!!!
﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼⑤
﹁ぐあああああああああああああああああああ
た。
!!!
﹂
!?
気付けばアルトの影分身に顔を掴まれていた。影分身は即座に滅悪魔法で男を、
﹁何を・・・言うわけ・・っ
﹁ダンゾウはどこに行った。言え﹂
〝根〟の男は二人にそう言い放つ。アルトは目元を暗くして一言質問する。
﹁死んでもらうぞ。うずまきアルトにうちはシスイ﹂
そう言ってダンゾウは逆口寄せらしき術で消えた。
﹁お前たち、アルトを殺しシスイのもう片方の眼を奪っておけ﹂
ゾウを吹き飛ばし、シスイを守る。
身体から爆炎と暴風が吹き荒れて、真後ろにいる〝根〟の奈良一族と、目の前のダン
﹁てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
﹂
シスイの右眼が奪われた。アルトはその現実を理解すると目の前が真っ赤に染まっ
!!!
203
・・・・
燃やした。
﹁うぎゃああああああああああ
﹂
男は一瞬で消し炭にされてしまった。
!!!
?
!!!
﹂
!!!
火の性質変化を組み込んだ螺旋丸。そこに滅悪魔法も加えて、その螺旋丸を食らった
﹁火遁・螺旋丸
さしく殺し合いだった。
アルトは影分身をしてシスイを守りながら戦う。いや、これは戦いなどは生温い。ま
﹁テメェら全員くたばりやがれぇ
﹂
命させることが出来るのは想像に難くない。
喰いの悪魔と恐れられた男のチャクラなのか。先程の火遁は触れただけで自分達を絶
〝根〟の忍達ば戦慄する。これが四代目火影の息子であり、九尾の人柱力の兄・・・術
﹁・・・残ったテメェらは言えよ さもねぇと、怒りで全員灰にしちまいそうなんだ﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼⑤
204
﹂
忍は即座に死んでいく。
残った忍は三人。
﹁風遁・風切りの術
﹂
!!!
﹂
?
﹂
!!!
﹂
﹁しかしうちはシスイも巻き添えだぞ
?
﹂
﹁なに、うずまきアルトの性格上 自分を犠牲にしてでも他人を守るのは目に見えてい
!?
﹁やったか
巨大な豚の置物が口寄せされてアルトを押しつぶす。この隙を狙っていたのだ。
﹁土遁・落とし蓋
アルトが雷を食う瞬間、それを忍は狙っていた。
﹁はぁ
﹁いいや、それがお前の誤算だ﹂
﹁バカかテメェら。雷だって食えんだよ﹂
四本の柱が立ち、アルトに電撃を放つ。
﹁雷遁・四柱縛り
その考え通り、アルトの身体には無数の傷が出来る。
い。
〝根〟の忍は風遁を発動。いくら忍術を喰らう能力があろうと風ならばそれは難し
!!!
205
る。シスイは恐らく無事・・﹁雷魔王の隻腕撃鉄
﹂﹂
!!!
﹂﹂﹂
豚の置物から巨大な雷の腕が貫かれて上に出現した。莫大な雷は辺り一帯を消し飛
ばす。
﹁﹁﹁なっ
アルトはシスイを抱えて飛び上がる。
!?
﹁化け物かコイツは
﹂
!!!
﹂﹂﹂﹂
!?
﹁んだと
﹂
そしたらその玉から毒ガスが吹き出てきた。
﹁﹁﹁﹁
に刺さる。
瞬間、どこからか玉が括り付けられたクナイが飛んできてアルトと〝根〟の三人の間
﹁覚悟決めろや コノヤロウ
﹂
アルトは影分身一体をシスイの護衛に就かせて本体は相手を殴りにかかる。
!?
!?
﹁今のチャクラ・・・尾獣並だぞ
﹂
﹁こんなんでオレに勝とうなんざ甘いんだよ﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼⑤
206
!?
﹂
目の前にいた忍達は身体中から血が吹き出て死に至る。アルトは毒の滅悪魔法があ
るので無事だ。
﹁上手くいったか
﹁いや、まだだ﹂
﹂
!!!
襲いかかる。
﹂
!!!
風と闇のブレスで全員を吹き飛ばした。これによってこの場は決着した。
﹁いい加減にしろよ・・・・どうしてそこまで非情になれるんだ〝 根 〟は
お前ら
アルトはその存在に気付き、全てを察した。足から炎をジェット噴射させて忍たちに
﹁ふざけんなぁぁぁぁ
アルトを道連れに殺す為に利用された。
木の陰から数人の〝根〟の忍が先程のクナイを投げたのだ。先の三人は見捨てられ、
?
207
その後、アルトはシスイを治療してイタチと落ち合うハズの滝へと向かった。
﹁アルト・・迷惑かけたな﹂
﹁謝んじゃねぇよ・・・オレこそすまねぇ。お前の眼が取られちまった﹂
﹁それこそ気にするな﹂
この後イタチと合流した。
ある。アルト、オレの眼を見ろ﹂
﹁恐らく左眼も狙って来る。だからこの眼はイタチに託すが、その前にやっておく事が
シスイは左眼を万華鏡写輪眼にする。
﹁なりふり構うことなく自分のやり方で里を守るつもりか・・・﹂
に・・・﹂
﹁あのクソ野郎はオレたち三人を信用してねぇ・・・挙句、里を自分の思い通りにする為
イタチに簡単に状況を説明する。
ようとした矢先、ダンゾウに右眼を奪われた﹂
他国が必ず攻め入って来る。・・・まず戦争になる。別天神を使ってクーデターを止め
﹁もう、うちはのクーデターを止められそうにない。このまま木ノ葉が内戦を起こせば
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼⑤
208
アルトは言われた通りにシスイの左眼を見る。
﹂
﹁シスイ何を
﹂
アルトを瞳術に嵌める。
﹁別天神
!!
どんな弱い幻術だろうと別天神だろうとだ
﹂
!!!
!!!
ダンゾウが別天神を使おうがこれでアルトは奴に操られる事はない
その言葉はアルトの脳裏に刻まれていく。
︵そうか
﹂
!
りを守ってくれ
﹂
︶
﹁頼めるのは親友のお前たちだけだ。アルト、イタチ。この里を、そしてうちは一族の誇
シスイは自ら眼を抉り取ってイタチに渡す。
﹁負担が強かったようだな。だがこれで・・・﹂
アルト片手で頭を抑えてしゃがみ込む。
﹁っ
!
!!
!!
﹁いいかアルト。これからは、オレの右眼による瞳術を受け付けるな 全て無視しろ
イタチは驚くが、シスイは続ける
!?
209
!!!
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼終
うちはシスイが死んだ。
その情報はうちは一族だけでなく里の忍の大半に知れ渡った。
うずまきアルトはこの件の真相を木ノ葉上層部に伝えようとするも、うちはイタチに
止められた。
!?
ウに奪われる。それこそダンゾウの思うツボだ﹂
!!
トを独りにする気か
﹂
!!!
?
﹁だったらダンゾウ殺しの証拠を残さなきゃいいだけだ
﹂
﹁冷静に考えろ。証拠もなくダンゾウを殺せばお前は鬼灯城送りにされかねない。ナル
ら、ダンゾウからシスイの眼を奪って、ぶっ殺しゃなんとか・・・﹂
﹁ならどうしろってんだよ 他になんかあんのかよ
オレなら別天神が効かねえか
別天神をかけて、お前もオレも木ノ葉を追われることになりかねない。ナルトもダンゾ
デターのチャンスを与えるようなものだ。それに、下手に動けばダンゾウが三代目様に
暗部〝根〟の処分をせざるを得なくなる。それこそうちは一族の憎悪を煽る上に、クー
﹁アルト、今 ダンゾウを失脚させるのはマズい。奴を失脚させれば里も大きく乱れる。
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼終
210
それでも喚くアルトに、
﹂
!!!
たくねぇんだ
部下に涙一つ流さずに〝死ね〟っていうような漢にはな
﹂
!!!
!!
入れることは出来ないだろうが・・・﹂
オレはあいつやダンゾウみたいにはならねぇ
!!
・・・いや、違ぇな﹂
﹁あーー 分かりたくもねーよ
﹂
だからぜってぇぶっ飛ばす
﹁
!!
!
﹁オレはダンゾウと同じに・・・忍として感情を抑えないんじゃねぇ。そうしたくても出
?
・・・
人も少なくない。むしろ多い。忍ではなく、人として大切な情を持つお前には奴を受け
﹁確かにダンゾウは﹃忍の闇﹄の代名詞が付く悪だ。奴の利己的な都合で死んだ忍や一般
知らず知らずに、アルトは前世の父とダンゾウを少し重ねていた。
はすが無い。
世の父に何度も殺されかけ、本当に殺された・・・そんな心の傷が転生した今も癒える
今のアルトの心情はイタチすらも理解できるものでは無かった。前世から背負う、前
!!
﹁けどな、イタチ・・オレはダンゾウやあのクソ野郎みたいな冷酷非道な漢にだけはなり
・・・・・・
﹁忍なら耐え忍べ。これは忍が誰しも通る道だ。遅いか早いかの問題でしかない﹂
イタチの活が飛ぶ。
﹁いい加減にしろ
211
来ねぇんだ﹂
﹁アルト・・・﹂
壊滅の夜へと繋がっていく。
ず・・・
そして様々な手段を考えても、結局 うちは一族を止められるだけのものが得られ
トの背を黙って見ていた。
アルトはそう言って、イタチに背を向けて黙って帰路についた。イタチはそんなアル
できねぇんだ﹂
オレには無理だ。オレはそんなことはできねぇ。誰かを犠牲にして他を守るなんて
んな過酷な人生を送って尚、汚れ役をしてるってことも。けどな、
〝優しさ〟ってのがちゃんとあったってことも、それを捨てざるを得なかった・・・そ
てるけど、ホントは分かってんだ。あのジジイにも・・・あいつとは違って、〝情〟や
・・・
﹁イタチ、こんな時だから言うけどよ。いつもオレ ダンゾウのことをクソだって言っ
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼終
212
﹁うちはマダラ
﹂
?
ケ、ナルトには手を出せないようにした﹂
?
﹁イタチ・・・例えこの先何があっても、オレはお前を誇りに思う。お前と友達になれて
﹁そろそろ任務だ。さよならだアルト﹂
イタチはアルトに背を向けた。
させるのには不可欠なんだ﹂
つかんし、里有数の実力者であるお前は実弟であり、九尾の人柱力であるナルトを安定
てもお前を失うわけにはいかないんだ。火影の息子が抜け忍になったら他国に示しが
﹁仕方ないさ。うちは一族の不始末をうちは一族が拭うのは当然だ。それに木ノ葉とし
﹁すまねぇ、イタチ。お前にばっかこんな損な役回りを・・・﹂
は無かったのだ。
イタチ自身が確信しているのと、これから一族殺しの業を背負う為にそこまでの余裕
﹁まず間違いない﹂
しずつ促すも、
アルトは原作知識で正体を知っていた為に、イタチがトビの正体に気づけるように少
﹁けどよ、そいつがホントうちはマダラなのか
﹂
﹁ああ。今回はそいつが共犯となり今夜一族を滅ぼす。条件として、そいつは里、サス
213
良かったよ﹂
イタチはこちらを振り向きはしなかったが、一筋の雫がイタチの顔に流れたのをアル
トは確かに見た。
モ
ノ
﹁・・・アルト、サスケを・・・頼む﹂
して、全滅した。
こうして、この夜 うちは一族は記録上はたった二人を残して・・・事実は三人を残
﹁ああ。任せろ。全ての悪意から守ってやる﹂
追憶のうちは事件∼悪魔祓いの炎と二つの写輪眼∼終
214
神からの依頼
﹄
﹃○○君ってさー、なんでいつも睨んでるの
﹃てゆーか怒ってる
﹃目つき悪いよね﹄
﹃あいつ愛人の子らしいぜ﹄
﹄
﹃お父さんに厄介者扱いされて殺し屋に命狙われてるらしいよ
﹃怖えー﹄
﹃下手に近寄るとオレたちまで殺されるぞ﹄
﹃ホントに厄介者だな﹄
﹄
ローに愛されても嬉しくねーけど。何よりすぐ近くにいたのに、あいつは何も知らずに
そして一番ムカついたのが異母兄だ。あいつはクソ親父に愛されて・・・あのゴミヤ
幸せな家庭に生まれて両親に愛されて育った奴らが心底憎かった。妬ましかった。
睨んで怯ませたら被害妄想。
どいつもこいつもオレを嘲笑うかのような目を向けてバカにしやがる。で、仕返しに
?
?
?
215
オ
レ
お と う と
いたんだ。異母弟の存在も、オレがその異母弟とも知らずに・・・
殺してやりたい。そう思った。
﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第三段階に挑戦している。
シのおっちゃんに任せてある。ナルトはとうとう螺旋丸の修行第二段階をクリアして
サスケの修行は〝現状〟教えられる事を全て教えて三日前に切り上げた。後はカカ
そう呟き、台所へと向かい朝飯を作り始めた。
﹁夢か・・・オレもサスケの事言えねぇな﹂
叫ぶとそこは見慣れた天井。オレとナルトの家だった。 ﹁殺してやる●●ーーーー
!!
ナ ル ト が 起 き て 来 る。手 が プ ル プ ル 震 え て い る。原 作 で も あ っ た 修 行 の リ ス ク だ。
けだが。
務に駆り出されている。オレもその一人だ。転生者らしき男を警戒してんのはオレだ
砂と音による木ノ葉崩しに、転生者らしき男との戦いに備えて里の忍たちは色々と任
﹁ナルトー。朝飯だよ。起きろーー﹂
神からの依頼
216
経絡系に負担がかかり結構な痛みがあるハズだ。
夫にならねーぞ。忍なんだし。つかなんだ〝好きくねーもん〟って。言葉おかしくね
﹁好き嫌いが一つや二つならともかく、お前は野菜全般がダメだろ。それじゃ身体が丈
﹁えー、オレってば野菜好きくねーもん﹂
﹁ナルト、ほうれん草のおひたしも食べなさい﹂
﹁﹁いただきます﹂﹂
です。
・昨日の残り物のほうれん草のおひたし
・鮭の塩焼き
・たくあん
・納豆
・味噌汁
・白米
今回のメニューは・・・
﹁ん﹂
﹁ナルト、今盛り付けてるから新聞とか取ってきて﹂
217
﹂
﹁話を逸らすな。って、手紙ぃ
何
﹁なんでそうなるんだってばよ﹂
?
オレへのラブレター
?
﹂
﹁あ、そうそう。新聞の他に兄ちゃんに手紙が来てたってばよ﹂
?
﹂
!!
この世界はいつ誰が死んでもお
?
かしくねえからオレが死んだらアイツ色んな意味でやばくね
いることでアイツ 原作より生活能力が無くねぇか
あ、考え事してる間に修行に行った。皿を片付けずに。あんにゃろう。・・・オレが
﹁いってきまーす
まぁおかげで今色々と役立っているから良いけど。
今 思 え ば な ん で オ レ は 漫 画 を 読 ん だ り 映 画 を 見 た り す る 余 裕 が あ っ た ん だ ろ う。
要するにオレはそのルートで手に入った食べ物以外 信用出来なかったんだよな。
も毒が混入されていたからな。オレは片時も目を離してなかったのにどうやったんだ。
を入手していたからな。一日に三食なんて贅沢は出来なかった。店で食べ物を買って
給食には絶対に手をつけなかったし、親父が関わりようのないルートでようやく食べ物
食べ物に苦労したことか・・・親父が何をしてくるか分かったもんじゃないから学校の
ったく、コイツは食べ物の有り難みが全く分かってねぇな。転生前にオレがどんだけ
?
?
神からの依頼
218
とまぁ今はこっちの手紙を・・・
神様から
ギャグか何かじゃなかったの !?
つだ︼
アレが アレ何か問題的な存在だったんだ
!?
け
メンマ46号
感想欄とかでアレが出たからってどーってことないと
もしそうなら命令したのは・・・大蛇丸
てゆーか、作 者、いいのか
読者様に言ったこと撤回していいの
アレ嘘なの
?
他に迷惑がかかる訳じゃないんだけど、オレが見ててなんかイライラするから消し去っ
︻要するに他作品のキャラやネタがNARUTO世界に入り込んでるんだ。別にそれで
っと、今はそうじゃなくて異変だ。
か言ったよな
?
?
?
?
!?
風影が履かせたらしいけど。つか、多分あの時点で風影って死んでたんじゃなかったっ
!?
異変が起きている。例えば、お前の前に現れたボーボボのアヒルパンツ。アレがその一
︻実はお前さん転生させたNARUTO世界でちょっとばかし問題が起きてな。色々と
!?
十七年ぶりといったところか。お前を転生させた神だ。︼
︻うずまきアルトへ。
219
てくれい。それと多分原因はお前さんがあと二回転生できることじゃないかな
あ調べる気なんてないけど。︼
原因の考察てきとーだなオイ。つか消す理由が理不尽だろ。
ま
?
とりあえず手紙の続きを・・・
かどうかよくわからないけどお前
︻まぁ報酬くらいならやるから頼むわ∼。報酬はそのキャラを倒したら一つにつき10
ふざけんなよ
0円あげる︼
安っ
それともトリップ
?
誰なんだ
の知ってる人間がこの世界にいるから︼
︻あと、お前の他に転生者
は
オレの・・・知ってる人間
?
!?
?
!!
死の森で大蛇丸を助けた奴が・・・
?
?
?
一つはある漫画のラスボス
︻追伸、多分木ノ葉崩しで三つくらいでると思う。特徴は、
神からの依頼
220
一つはボーボボキャラ
一つは青い悪魔と呼ばれるキャラ
以上。健闘を祈る︵笑︶︼
﹁笑うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
﹂
!!!
221
伝説の武器
木ノ葉隠れの里の演習場。その場を中心に周りが全て凍っていく。
その冷気に触れたクナイや手裏剣やらの忍具が凍って、パリパリっと砕け散る。
﹁ハァ・・・ハァ・・・なんとか、上手くいったみてぇだな。NARUTOの忍術にもフェ
アリーテイルの魔法にもこんなのは無えから苦労したぜ。でも、これで習得できた・・・﹂
声の主はうずまきアルト。中々にボロボロの姿をしていた。
ゴッドスレイヤー
﹁NARUTOでもフェアリーテイルでも無え他作品の技だから不安だったけど、氷の
・・・・・・
能力があれば習得は可能だったワケだ・・・これならあの滅神魔導士も、これから出て
くる他作品キャラたちもなんとかなるだろ。それに、あの造形魔法も完成したからな﹂
そう言って炎で周りの氷を溶かしていく。
いや、結局チャクラ吸い取
?
られて終わりか。滅悪魔法と造形魔法は魔力主体にしときゃ良かったな︶
︵この技ならもしかしてカグヤにも通用するんじゃねぇか
﹁・・・○○﹂
アルトは帰路につく。自分を観察する者に気付かずに。
﹁明日は中忍試験本戦だし、そろそろ帰るか﹂
伝説の武器
222
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中忍試験本戦
この日、会場には多くの大名や忍が来ていた。
本戦出場者はこの8名
奈良一族の少年・奈良シカマル
四代目風影の娘・テマリ
分家の生まれでありながら日向家始まって以来の天才・日向ネジ
四代目火影の息子であり術食いの悪魔の弟であり九尾の人柱力・うずまきナルト
うちは一族の末裔であり現存するたった2人の片割れ・うちはサスケ
四代目風影の息子にして一尾の人柱力・我愛羅
﹂
四代目風影の息子であり傀儡使い︵笑︶・カンクロウ
油女一族の蟲の使い手・油女シノ
﹁ナルトもサスケくんも・・大丈夫かな
﹁アルトさん
﹂
﹁大丈夫だっての。2人を信じな﹂
心配そうに観戦するサクラ。そこに話しかけてくる男がいた。
?
223
!
アルトである。
︵・・・にしても原作と違ってサスケが遅れずに普通に来たな。まぁ千鳥を早く習得した
上にオレが魔改造したから原作より強いのは明らかだ。あとはどの程度我愛羅に通用
するかだな︶
第一試合、奈良シカマルvsテマリ
原作通りに進むものの、原作とは違ってトップバッターでの試合。原作ではあったナ
﹂
ルトとネジの試合による地下の穴が無い故にシカマルがどう戦うのかがアルトは楽し
忍法カマイタチ
﹂
みでもあった。
﹁影真似の術
﹁そうはいくか
!!
!!
暴風がシカマルを襲う。この攻撃は忍具使いや遠距離タイプには最悪なやり方。
!
!!
煙が晴れればシカマルが気まずそうな顔をしていた。
吹き飛ばす。
シカマルが煙玉を5つ程出して巨大な煙を発生させる。もちろんカマイタチの術で
あるようだな﹂
﹁影真似の術、正体見たり どうやら影を伸ばしたり縮めたり形を変えるにも限度が
伝説の武器
224
﹂
﹁なるほどねぇ・・・IQ200以上とはよく言ったもんだ。こんな手を使う大胆さもあ
るのか﹂
﹁アルトさん、どういうことですか
﹂﹂﹂
︵まさかアイツがあの術を使うとはな∼
?
原作じゃ使ってなかっただけだから使えて
・・・結局、シカマルはチャクラ切れでギブアップしたが。
とではなかった。
一見簡単そうだけど、試合をしている会場とテマリの実力からしてそう簡単にできるこ
な い 為 だ け に 使 っ て い た。影 分 身 を 潜 ま せ て お い て 後 ろ か ら こ っ そ り 影 真 似 を す る。
シカマルが影分身の術を使っていたのだ。煙玉はたったこれだけのことを気づかせ
原作通りに続く戦い。だが、原作と違う方法でテマリは捕まった。
も不思議じゃねぇけどここでそれか。テマリは影真似を警戒し過ぎて気づかねえし︶
!
﹁﹁﹁
るのに、面白えことをしたんだよアイツ﹂
﹁いや、ここでバレやすい作戦を上手く考え出してよ。自分がピンチになるリスクもあ
いつの間にかいのとチョウジも現れ4人で観戦している。
?
225
第二試合、うずまきナルトvs日向ネジ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
sideアルト
さーて、シカマルの試合も楽しめたもんだが、ナルトvsネジ
強いし、螺旋丸も習得したハズだから面白くなりそうだ
﹁な ん で そ う や っ て 勝 手 に 決 め つ け ん だ っ て ば よ
﹂
て め ー は
ナルトは原作より
だからゲジマユ
兄 ち ゃ ん が オ レ に
〝努力は絶対に裏切らねえ〟ってなぁ
ナルト、オレお前にそんなこと言ったっけ
もあんなに強くなれたんだろうが
言ったこと教えてやる
!!
に運命もな﹂
﹁火影になる・・・か。これじゃ無理だな。生まれつき才能は決まってる。生まれながら
!!
!!
!!
!
そこから日向の話を聞いて改めて勝つと決めるナルト。
?
!!
!!
まだ右手が残ってんぞぉ
﹂
原作より善戦はしているがナルトは押され気味。八卦六十四掌を喰らってしまう。
まだだ
!!
!!
九尾のチャクラを使うしかなさそうだな。
!
ナルトが右の掌からチャクラを放出し、修行第二段階の形で不完全な螺旋丸を繰り出
﹁へっ
伝説の武器
226
した。
ドン
﹂
﹂
﹂
!!!
色んな意味で。
そんなもんやったか
﹂
こ れ で お 前 の 性 根 を 叩 き 直 し て や
!!
伝説の武器ねぇ・・・・まさか、アレか
・・・や
?
な﹂
は
ばくね
そうしてナルトが口寄せした武器とは・・・
﹁口寄せの術
!
?
!
?
?
﹁そうだ 兄ちゃんに貰った伝説の武器だってばよ オレも使うのは初めてだけど
﹁武器
るってばよ
﹁悪 り ぃ け ど、武 器 を 使 わ せ て も ら う っ て ば よ
予想外の攻撃にネジはまともに喰らってしまう。ナルトは巻物を取り出す。
﹁グハァ
!! !!
?
!
227
ド
ン
﹁首領 パ ッ チ ソ ー ド
﹂
ド
ン
っ て、 こ れ た だ の ネ ギ じ ゃ ね ぇ
かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
!!!
ン
!!!
ネジは呆れを通り越して哀れんだ目をしている。
﹂
﹁ち、ち く し ょ う こ う な っ た ら ネ ギ で も や っ て や る っ て ば よ
!!
ねぇ以上、素手よりはマシだあぁぁぁぁ
!!!
チ ャ ク ラ が 練 れ
因みに、魔剣大根ブレードでシスイをボコボコにしたこともある。
だよなぁ。
も実際にオレは首領パッチソードで戦ったことは何度もある。面白いように勝てるん
ド
や っ ぱ り ね。首領 パ ッ チ ソ ー ド か。ア レ お ふ ざ け で 渡 し た ん だ よ な。巻 物 ご と。で
!!!
﹁お前って、本当に・・・バカだなぁ﹂
伝説の武器
228
﹃﹃﹃﹃﹃いや、明らかに素手の方がマシだろう
つか忍具使え
﹄﹄﹄﹄﹄
!!!!!
﹁うるせぇーーーーーーーー
10分後
﹁そ、そんなバカな・・・﹂
﹂
ギ
ネジだけでなく会場からの総ツッコミ。それでもナルトは止まらない。
!!!?
﹂
!!
お前はオレと違って、落ちこぼれなんかじゃねーんだから﹂
﹁運命がどーとか、変われないとか、そんなつまんねーことメソメソ言ってんじゃねーよ
と言って普通に打ち破ってネジを倒した。瞬間、会場は爆笑の嵐だった。
﹁オレが火影になってから、日向を変えてやるよォ
特に首領パッチソードで八卦掌回天に殴りかかって
んですけど。
その証拠にネジが倒れ、ナルトがネギ片手に立っているという事実。何コレ。ウケる
マジでナルトが勝った。首領パッチソードで勝ったのである。
ネ
﹁ほ、ホントに勝てたってばよ・・・﹂
!!!
229
!
﹂
原作通りにネジを説得しているナルト。けどなぁ・・・
﹁勝者、うずまきナルト
﹁ネギ片手に持ってシリアスな事言っても締まらねえな﹂
﹂
!?
!!
てゆーかアルトさんが持たせたんですよね
!?
そしてサクラのツッコミでオチがくるとはな。
﹁それ言っちゃう
伝説の武器
230
砂を貫く千の鳥
﹁第三試合、うちはサスケ 対 我愛羅
﹂
!
﹂
!?
﹁来い﹂
落ち着き・・・
﹂
不気味な雰囲気を醸し出す我愛羅に警戒の色を強めるサスケ。暫くすれば我愛羅は
︵・・・何言ってやがるコイツ︶
﹁
でも・・・・・今度はきっと、美味しいから・・・・﹂
﹁そんなに怒らないでよ・・・母さん・・さっきは、不味い血を吸わせたね・・ゴメンよ、
︵この砂は危険だ・・・あのリーをも簡単に・・・︶
が頭痛を起こして止まる。
我愛羅のひょうたんから砂が出てきてサスケに襲いかかろうとするが、途中で我愛羅
﹁始め
ナルトと何か会話した後、対峙するサスケと我愛羅。
!!
231
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
sideアルト
あ
い
つ
カカシのおっちゃん、ガイ先生、リーが来て、サスケと我愛羅の試合が始まった。だ
けど、
普通じゃないんだってばよーーー
﹂
﹂
今すぐこの試合を止めてくれってばよ 我愛羅はオレた
ちと全然違うんだってばよ
このままじゃサスケ殺されちまうぞ
!!
ナルト、お前来るの早えよ。
﹁あいつは人を殺す為に生きてる
うるせぇなぁ。
!!
!!
﹁兄ちゃん、カカシ先生
!!
ろ﹂
﹁ナルト、んなもん百も承知だ。だから二人がかりで修行をつけたんだ。ちゃんと見て
!
!!
炎を纏った拳をぶつけた。
・・・・・・
身に、
印を組み終えたら手裏剣で陽動を仕掛けつつ接近する。砂分身に防がれつつも砂分
す。
ナルトとシカマルに試合を観させる。サスケは印を組んで我愛羅に向かって走り出
﹁でも・・・﹁大丈夫。サスケは勝つよ﹂﹂
砂を貫く千の鳥
232
﹁﹁﹁﹁﹁はぁ
﹂﹂﹂﹂﹂
蹴りをお見舞いする。
﹂
﹁ど、どういう事だってばよ
ならオレもできんのか
﹂
!?
﹁教えた﹂
パー
﹁んな簡単にできんのかよ
﹁100%無理だな﹂
手足に炎を纏って攻撃すんのって、兄ちゃんの術だろ
サスケはさらにスピードを上げて我愛羅の背後に回り込んで今度は足に炎を纏って
リーとガイは火遁忍体術よりもリーの体術をコピー出来てる方に驚いてるけど。
サスケはそれだけでなく原作通りにリーの体術をコピーしたものを繰り出す。
ナルト、サクラ、シカマル、チョウジ、いのは驚きの余り素っ頓狂な声を上げる。
!?
遁を纏わせて体術を行わせる事にしたんだ。こんな短期間で形にできるとは思ってな
だ。千鳥はそれを片手だけに限定したような術だからな。千鳥を応用してサスケの火
た。そう、雷影の忍体術。雷遁の鎧だ。アレは雷遁を身体に纏って格闘戦をする為の術
だからオレはうろ覚えになってきていた原作知識をフルに活用し、ある術を思い出し
た時にはマジで困ったんだよな。滅悪魔法を教えられるとは思えなかったし。
サスケに火遁や水遁といった忍術を身体に纏って行う体術を教えてくれって言われ
!?
!?
!?
233
かったけどね。
チャクラ消費を抑えるのと、サスケがまだ未熟だから全身にはまだ無理だが下手な中
忍にくらいになら楽に勝てるレベルだ。
それに、オレの修行の所為か・・・サスケはバカみたいにチャクラが増え始めたんだ
よな。
なんかナルトがしょんぼりした顔をしてるけど無視無視。
サスケが好きなファンなら誰もが憧れた
あ、我愛羅が砂に引き篭もった。サスケは火遁を纏って攻撃するもせいぜいひび割れ
させる程度。
サスケは距離を置いて印を組む。そう
あの必殺技
!
﹂
そうか、だから体術ばかり鍛えて、その上アルトの忍体術を教えてスピー
ドを飛躍的に高めたのか
チッ チッ チッ と、千もの鳥の地鳴きにも似た独特の音を奏でるのだ﹂
で、膨大なチャクラの突き手への一点集中、さらにその突きのスピードがあいまって、 ﹁木ノ葉一の技師、コピー忍者カカシ唯一のオリジナル忍術。暗殺用の取って置きの術
﹂
!? !!
﹁肉体活性
サスケの左手に蒼電が走る。
!!
!?
﹁なんだってばよアレは
砂を貫く千の鳥
234
﹁お前がマダオ仙人に教わった螺旋丸にも匹敵する術でもあんだよ﹂
﹂
割り込んで説明の美味しいとこはオレが頂く。
﹁だからあの術はこう言われんだ
﹁千鳥
﹂
!!!
サスケが砂の玉に突っ込んで行く。
!!
235
名前
sideアルト
血がぁ・・・オレの血がぁああぁぁああああ
﹂
!!!
これは﹂
る。・・・ってこいつは
﹂
﹁カカシ、アルト
﹁ああ幻術だ
!!
﹁メンドクセェ術使いやがって
﹂
!!!
!!
!!
す る と 突 然 大 量 の 羽 が 落 ち て き た。景 色 が 段 々 と 真 っ 白 に な っ て 眠 気 が 襲 っ て く
羅。
サスケは無理矢理に腕を引きずり出す。砂が崩れ、肩に傷を負い、血を垂れ流す我愛
うがない。ナルトとサスケに任せるか。
うるせぇな我愛羅の奴。まぁ、この頃の我愛羅は9割くらいは狂ってたからな。しょ
﹁うわああ
!!
﹂﹂﹂
!!
た。
それを見てサクラも幻術返しをする。瞬間、火影と風影がいるはずの場所に煙が立っ
﹁﹁﹁解
名前
236
砂と音の作戦開始か
!!
てくれ
﹂
﹁待てアルト君
﹂
オレは走り出す。
!!
!!
!!
ゴッドスレイヤー
もしそうならオレは全国のお茶の間を敵に回す事に・・・
?
これが一番厄介だ。特別なアイテムが無いと倒せないとか、戦闘力がインフレしまくっ
4つ目・・・どの漫画のかは知らないが、ラスボス。どのキャラなのかも分からない。
れに、初めて会った気がしない。
3 つ 目 は 大 蛇 丸 を 助 け た 滅神魔導士。ア イ ツ は オ レ 以 外 に は 太 刀 打 ち 出 来 な い。そ
ね
るのはオレだけだ。・・・・青い悪魔ってどこぞの未来からやってきた青狸じゃないよ
2 つ 目 は 青 い 悪 魔。滅悪魔導士 と し て は ど う し て も 悪 魔 と 戦 わ ね ば な ら な い。倒 せ
デビルスレイヤー
う。ふざけまくるボーボボとかは炎魔の激昂で一撃。・・・多分。
1つはボーボボキャラ。・・・これはボボパッチなどの融合戦士以外なら楽勝だと思
れば助けたいけど、オレにはノルマが4つある。止まるわけにはいかない。
オレはカカシのおっちゃんとガイ先生を無視して走る。三代目のじっちゃんは出来
!!
!!!
﹁火影様なら大丈夫だ
﹂
﹁おっちゃん 会場の人達を頼む サクラはナルトとシカマルの幻術を解いてやっ
237
て る 所 の 奴 と か ぜ っ て ぇ 勝 て ね え ぞ。必 死 に 修 得 し た あ の 必 殺 技 だ っ て、通 用 す る
か・・・
うずまきアルト
﹂
と、考え事をしてれば砂の忍がオレの前に立ち塞がる。
﹁死ね
!!
﹁どけぇ
アンミリテッド
てめぇらに用は無え
両手を合わせて、
氷
﹂
﹂
もう、氷遁がどうとか言ってられるか
!!!
﹂
﹁あり得ねぇ・・・﹂
拳
﹂
!!!
蹴撃
!!
鉄砕
!!
斬牙
!!
業火
!!
・・・滅悪奥義、藍青蝿王
それでも全員を倒しきれたわけではなく、まだまだ襲いかかってくる忍はいる。
氷の造形魔法によって作られた裕に百を超える刃は次々と砂の忍たちを切り刻む。
﹁一斉乱舞
カカシのおっちゃんには見られたし。
数人がかりで襲いかかってくるけどなぁ・・・
!
﹁アイスメイク・・・限界突破﹂
﹁な
!?
!!!
!!
!!
﹁血継限界じゃ・・・﹂
!?
﹁炎魔の・・・・滅拳
名前
238
!!
炎の滅悪魔法の技を次々と繰り出して砂の忍たちを薙ぎ払っていく。もう少しで四
﹂
紫炎陣の結界まで辿り着く。
﹁うおおおおお
い・・・一見な
﹂
何を・・・﹂
暗部の忍が話しかけてくるけど、見せてやるよ
﹁うずまきアルト
﹁炎魔の滅拳
四紫炎陣の欠点を
!!
!!
﹂
そうして、ナツがガジル戦でやったよ
どうやって結界内に入るのか。
足から全身に炎を纏い、そのままジャンプ
?
うに天井からブチ抜いて入り込む
!!
!!
分かるだろ
そのままオレは建物の中・・・火影と大蛇丸がいる真下の場所に来た。ここまで来りゃ
に
音忍四人衆の多由也はどうやら気付いたみたいだな。この結界には入り口がある事
﹁・・・しまった
オレは自分の足元を砕く。そうして建物の中に入り込んだ。
!!
!!
走って漸く火影と大蛇丸のいる屋根の上へと辿り着いたけど、これじゃ結界に入れな
!!
!? !!
!!
239
﹁大蛇丸ーーーーーーー
﹂
﹂
丸の顎にお見舞いしてやった
﹁がっ
!!
チャクラを感知していたお陰で大蛇丸の真下に来れていたために、炎の頭突きを大蛇
!!!
な。
・・・間違いねぇ。あの時の滅神魔導士はコイツだ。コイツにもチャクラがあるとは
ゴッドスレイヤー
﹁待ってたぞ。うずまきアルト﹂
オレはその人物を見据える。
には太刀打ち出来ねぇ・・・﹂
﹁じっちゃん・・・助けに来たのに早々悪いけど、大蛇丸を任せるぞ。ソイツはオレ以外
﹁アルト・・・﹂
つチャクラがあったからだ。
大蛇丸は吹っ飛ぶが、オレは大蛇丸なんて完無視だ。大蛇丸と三代目の他に、もう1
!?
そしていきなり小声でオレに囁く。
ソイツはいきなりオレの前に来て、黒い雷を拳に纏って殴って来る。・・・滅神魔法。
﹁・・・いや、﹂
名前
240
﹁御島和彦と言った方が良いか
オレの・・・前世の名前。
﹂
この世界に来てから忘れていた・・・いや、忘れたかった。
?
241
﹂︵言った事は無い︶
!!
中忍昇格年齢・10歳
忍者学校卒業年齢・7歳
ア カ デ ミー
所属、階級・火の国 木ノ葉隠れの里、上忍
忍者登録番号・012108
趣味・新しい造形魔法のイメージ、練習
好きな言葉・﹁燃えてきたァ
戦ってみたい相手・うずまきナルト、うちはイタチ
嫌いな食べ物・キノコ全般
好きな食べ物・ラーメン、ハンバーガー
性格・破天荒、弟思い、ボケ
身長・177cm 体重・58.4kg 血液型・B型
誕生日・6月28日︵17歳・かに座︶
名前・うずまきアルト
オリ主紹介・うずまきアルト
オリ主紹介・うずまきアルト
242
243
ア ヴァ ター ル
容姿・顔と髪色は母クシナ譲りで瞳の色と髪型は父ミナト譲り。
服装・FAIRY TAIL のグレイが黒魔術教団に潜入していた時の物。但し、
コートの下には第二部のナルト同様、忍装束を着ている。
イメージCV:梶裕貴
備考
前世の名前は御島和彦。
前世ではある名家に生まれたのだが、愛人の子であり、正妻の子である異母兄との世
継ぎ争いを恐れた父親に9歳になった頃辺りから命を狙われ始めた。それでも最低限
どころか一般的な生活をする余裕はあった。それは父親が殺し屋を派遣するも大っぴ
らには動けなかったからである。
因みに母親は自殺に見せかけて殺されている。
そんな環境からか誰一人信用せず、周囲に馴染めず孤独な日々を過ごしていた。
頭の回転が速く、それを活かして殺し屋たちを翻弄して同士討ちさせたこともある。
そして父親に直接殺された。享年16歳。
その後、あの世にて神に会い、転生の権利を得た。あまりに悲惨な人生だった為に三
度転生できることになった。一つ目の世界はNARUTOの世界。
オリ主紹介・うずまきアルト
244
転生の特典として全ての属性の滅悪魔法と全ての造形魔法を使用可能。他にも、忍と
してのありとあらゆる才能や、膨大なチャクラ︵尾獣クラス︶、仙人モードになる為に自
然エネルギーを集めるのには一瞬で可能。
こうしてNARUTOの世界にミナトとクシナの息子、ナルトの兄として転生。そこ
で新たに得た名前がアルトである。
イタチとは同期の親友。シスイとも関わりが深く、共に幾度となく木ノ葉を護ってき
た。
FAIRY TAILの主人公、ナツ・ドラグニルに憧れている節が有り、アルトの
行動に彼の影響が多々出ている。
滅悪魔法や造形魔法の力に疑問を持たれることも多いが、それはうずまき一族には特
殊な力を持つ者が多い為に火影や大蛇丸などからは、アルトはその極端な例と思われて
いる。
性質変化を五通り全て使えるが全属性の滅悪魔法があるのであんまり意味無かった
りする。
感知タイプ
原作知識と相応の力があれば大抵有利に運べると転生当初は考えていたが、ミナトと
245
﹂と言われたが、滅悪魔法に
クシナの死を防げなかった事から、考えを改めて、結果を決め付けずに動く事にしてい
る。
一部の人には、
﹁コレ滅竜魔法の方が良かったんじゃね
眼、屍鬼封尽
空玉、風遁・真空大玉、風遁・真空波、風遁・真空連波、一糸灯陣、契約封印、神楽心
剛封鎖、飛雷神斬り、飛雷神互瞬回しの術、飛雷神 二の段、飛雷神・導雷、風遁・真
寄せ・屋台崩しの術、口寄せ・雷光剣化、おいろけの術、水遁・水陣壁、散千烏の術、金
行封印、五行解印、四象封印、八卦封印、コンビ変化、風遁・大突破、金縛りの術、口
影操りの術、蝦蟇隠れの術、火遁・龍火の術、火遁・豪龍火の術、風遁・風塵の術、五
流城壁、土遁・土流割、火遁・炎弾、土遁・黄泉沼、烏分身の術、蝦蟇油弾、蝦蟇平 の術︵蝦蟇、烏︶、影手裏剣の術、操手裏剣の術、瞬身の術、水遁・滝壺の術、土遁・土
手裏剣、火遁・螺旋爆炎剣、水遁・水乱波、風遁・烈風掌、手裏剣影分身の術、口寄せ
用︶、変化の術、縄抜けの術、分身の術、火遁・螺旋丸、水遁・滅悪螺旋刃、火遁・螺旋
遁忍術、飛雷神の術︵アルトのオリジナルマーキングとミナトのマーキング二通り使
影分身の術、多重影分身の術、螺旋丸、火遁忍術、水遁忍術、土遁忍術、雷遁忍術、風
使用忍術︵本編で使わない可能性アリ︶
したのはちゃんとした理由があるので。木ノ葉崩しでそれを出します。
?
誰だ
﹁御島和彦と言ったら良いか
﹂
﹂
・・・誰だ。・・・誰なんだ。
部を知っているぞコイツは。
なんで・・・なんでオレの前世の名前を知っている・・・いや、恐らく前世の人生全
?
﹁知りたきゃついて来い﹂
そうして結界を出る。
そいつは簡単に受け身をとって口から黒炎のブレスを吐いて四紫炎陣を破壊した。
相手が黒雷を放つ前にオレはそいつを殴り飛ばしていた。
﹁誰だてめぇはァァァァ
!!!
﹂
そう言って走り去っていく。・・・上等だ。
!!!
こうしてオレは結界を出てそいつを追い始めていた。その数秒後、唖然としていた暗
﹁待てやこらぁぁぁぁ
誰だ
246
部たちが気づく前に四紫炎陣の結界が再生した。
そういうことになってたのか
サスケの奴 焦りやがって
﹂
﹂
!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
﹂
なんでオレが駆り出されてんだよ。くそめんどくせーな
﹁なるへそ
﹁で
カカシ先生の命令なんだもん
!
!
!
る。
﹁忍法・口寄せ
屋台崩しの術
﹂
!!!
﹁自来也様
﹂
その小せー目ェ根限り開けて良ーく拝んどけ 有難や
!!
異仙忍
!!
に迎撃態勢。
﹁ヒヨっ子ども
!!
その存在をいち早く察知した森野イビキ。自来也は久しぶりだなと挨拶をするも、既
!?
!!
﹁自来也って、あの三忍の
﹂
巨大蝦蟇が大蛇を押し潰す。この場においてこんな事が可能な忍は一人しかいない。
!!
里は砂の忍たちや大蛇丸の口寄せ蛇が大量に出現し、木ノ葉の忍たちが応戦してい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
を追うサスケを止めに来ていた。
口寄せ犬のパックンの誘導の元、ナルト、サクラ、シカマルはカカシの命令で我愛羅
﹁しょうがないでしょ
!
!
!
247
者自来也の
﹂
天外魔鏡暴れ舞・・
﹁炎神の怒号 ﹂﹁炎魔の激昂
!
!!
﹂
・・って、のォォォォ
!!
!?
て邪魔される。
見栄切りを邪魔しおったのは・・・って、アルト
!
﹁炎神のォォォ・・・﹂
﹁業火
﹂
﹁カグヅチ
﹂
炎魔の・・・﹂
双方が両手に炎を灯し、放たれる
!!
﹂
!?
ろうに
﹂
!!
あの黒い炎だって、お得意の術でペロッと食っちまえばいいだ
自来也はこの光景を不自然に思う。
﹁がぁぁぁ
神殺しの炎と悪魔祓いの炎がぶつかる。勝利するのは神殺し。
!!
!!
!!
﹁どいてろ、マダオ仙人
け。自来也は彼が実戦でこんな状態になった所を見たのは初めてだった。
目の前に現れた二人の内一人は自身の弟子、うずまきアルト。だがアルトは傷だら
﹁誰だのォ
お前その傷・・・﹂
お決まりの見栄切りをしようとするも右から黒い炎、左から桃色の炎が吹き荒れて来
!?
﹁ど、どうしたアルト
誰だ
248
!!
﹁それが出来たら苦労しねぇんだよ
炎と竜巻のブレスを放つも・・・
炎天魔の激昂
﹂
!!
え
﹂
﹁オレにこんなの効かねえことお前が一番分かってんだろ
!!
ドラゴンスレイヤー
螺旋丸
﹂
!!!
もいいのだろう。
﹁・・・チッ
!! !
悪魔は・・・神には勝てね
魔法を使うのにチャクラを利用しているのだ。滅神魔法を食らうには当然、チャクラを
て滅神魔法を食おうとするだろう。でも、このNARUTO世界ではそれは出来ない。
AIRY TAILのナツがやったように魔法を使い切って、自身の魔力の器を空にし
螺旋丸を発動しようとするも、黒い炎に挟まれてしまう。事情が違えば、アルトはF
﹁炎神の晩餐
﹂
自来也がいるにも関わらず、そんな話をする。この男にとって原作の流れなどどうで
レに勝ち目は無かっただろうな﹂
﹁もし、お前が滅竜魔導士になっていてアクロノギアと同じ高みにまで行っていたら、オ
てしまった。
自来也は驚愕する。この男はアルトの食えない術を放つばかりかアルトの術を食っ
男は炎天魔の激昂を平らげてしまった。
!!!
?
249
0にしなければならない。だが、この世界においてチャクラが底をつくということは
﹂
﹃死﹄なのだ。魔力が底をつくのとは訳が違う。
﹁ぐああああ
﹂
?
ここからはワシが・・・﹂
?
﹂
?
そんな状況で、そんな怪我をして挑むのは馬鹿のする事だ﹂
?
は馬鹿でいい
﹂
なんだよ。こいつからだけは逃げるわけにはいかねぇ。逃げたくねぇ・・・だからオレ
﹁実力じゃねぇ・・・スペックの差だよ。それに、これだけは筋を通しておかねぇと駄目
﹁実力差は明らかだぞ
ねぇ。逃げたくねぇ・・・﹂
﹁分 か っ て る。分 か っ て る 上 で 言 っ て る ん だ。こ い つ だ け は オ レ が 戦 わ な き ゃ な ら
﹁お前・・・状況が分かっておるのか
﹁こいつは・・・オレにしか相手できねぇんだよ。手ェ出すな﹂
ガシッ・・・自来也の服をアルトが掴んだ。
﹁弟子が殺される所を見逃すわけ無かろう
﹁邪魔をするな 三忍 自来也・・・お前から死にたいのか
自来也が滅神魔導士を殴り飛ばす。そのお陰でアルトは解放される。
ゴッドスレイヤー
﹁いい加減にしろよ﹂
!!!
!!
誰だ
250
自来也はそれを聞くと、ハァ・・・と溜め息をついて、吹っ切れた様な顔をして、口
寄せしておいた蝦蟇に乗る。
ワシは他に加勢してくるとするかのォ﹂
そう言って蝦蟇に乗ってその場から去った。
﹂
茶番終わるまで待っててくれたの
ショッカーですか∼
?
すると、アルトは相手を馬鹿にした顔、態度となり、
﹁・・・おい、茶番は終わったか
﹁何
﹂
?
?
それにお前正体分かっちゃったよ。マダオ仙人・・・いや、自
﹁お前・・・殺されたいのか
おちょくり始める。
?
?
意味分かん
?
んでここに来たワケ
﹂
Oとかのジャンプ作品は一切読んでなかったよな
?
原作ほとんど知らねーくせにな
ねーんだけど。お前FAIRY TAILというかマガジンは読んでても、NARUT
だけど、なんでわざわざオレと同じ世界に来て、オレを殺しにくるワケ
来也先生を遠ざけたのはその為。聞かれたくねーし。つーか、お前が死んだことも驚き
﹁最初から殺す気だろ
?
﹂
﹁馬鹿は馬鹿でも大馬鹿ならなんとかなるかものォ。やるだけやって来い大馬鹿者が。
251
?
無言。
瀬
康
介
クソ異母兄貴サンよォ﹂
永
目的はあるんだろ
なぁ
?
?
﹁答える気は無し・・・か。でも、わざわざ滅神魔法を選んでここに来たならそれなりの
誰だ
252
木ノ葉下忍最強タッグ
うちはサスケと我愛羅の戦いは我愛羅の一方的な攻撃で進んでいた。サスケは写輪
眼を駆使し、必死に攻撃を躱す。原作通りに千鳥を既に二発使ってしまっている。アル
お前は甘い・・・憎
トとの修行で千鳥は後、二発は打てる・・・つまりカカシと同等のチャクラ量にまでなっ
はっきり言おう。お前は弱い
てはいるのだが、恐らくそれでも我愛羅を倒すのには足りない。
﹁お前の存在価値はこの程度か
!!
その言葉に黙り込むサスケ。
﹂
﹂
﹁お前の憎しみはオレより弱い
﹁黙れ・・・﹂
﹁この意味がお前に分かるか
サスケは左手に蒼電を宿す。
れた傷の痛みで発動できなかった。
我愛羅はサスケに襲いかかる。サスケは千鳥を発動させようとしたが、我愛羅にやら
!!
?
﹁それはお前が、オレより弱いということだ
﹂
しみが弱いからだ。憎しみの力は殺意の力・・・殺意の力は復讐の力だ﹂
?
!!
253
﹂
我愛羅の砂の手がサスケに襲いかかるその時、
﹁そんなわけねーだろォォ
﹂
回転させて留めた球体を持っていた。そして影分身は消え、
上から馬鹿デカい声が叫ばれた。その声の主は影分身を従えて右手にチャクラを乱
!!!
﹂
!!
﹂
!?
事を・・・
ナルトは思い出す。病院での我愛羅の言葉を。我愛羅の中にも、〝バケモノ〟がいる
﹁姿形は変わったが、我愛羅だ
﹁おい、サスケ・・・こいつ、誰だってばよ
遅れてサクラとパックンがやって来る。因みにシカマルは原作通りでござる。
﹁・・・ナルト﹂
その術を我愛羅にぶつけて吹き飛ばし、サスケの隣に立った。その少年の名は・・・
﹁螺旋丸
!!!
逃げ・・・﹂
!!
︶
!!!
瞬間、我愛羅の砂の手にサクラが捕らえられ、木に押し付けられ・・・いや、これ以
﹁み、皆
ナルトはサクラ、サスケ、パックンの方を向く。
その姉兄からも・・・たった独りで・・・無理だ。勝てるわけねえってばよこんな奴
︵オレには兄ちゃんが居たから・・・里の奴らの仕打ちにも耐えられた。けど、コイツは
木ノ葉下忍最強タッグ
254
﹂
﹂
!!
てめーぶっ
上は語るまでもない。このままではサクラは押しつぶされ、死んでしまう。
﹂﹂
ナルトに飛ぶのは我愛羅の疑問。
﹁﹁サクラ︵ちゃん︶
﹁こいつらは、お前にとって、なんだ
早く来い﹂
こ、これ以上ちっとでも傷つけてみやがれ
迷う事なくナルトは答える。
﹂
ぶっ飛ばすんじゃなかったのか
オレと戦らなければあの女は死ぬぞ
いつになく弱腰なナルト。立ち上がるサスケ。
﹂
﹁オレたちが・・・やるしかないだろ・・・﹂
﹁
!
!!
!!
﹁オレの仲間だってばよ
飛ばすぞ
!!
砂の手を強める我愛羅。苦しそうに呻くサクラ。
﹁さぁ、どうした
﹂
?
﹁ち、ちくしょう・・・どうすりゃ・・・﹂
叫ぶ我愛羅。
﹁どうした
!!
原作と違い、無謀に突っ込まず、逆に後ずさるナルト。
﹁くっ
!
?
!!
?
255
・・・・・
﹁オレたちがやらなきゃサクラは死ぬんだよ・・・助けられるのはオレたちだけなんだ・・・
ア
イ
ツ
オレは一度、全てを失った。もうオレの目の前で、大切な仲間が死ぬのは見たくない﹂
どうすんだってばよ
︶
︵・・・大切な仲間。・・・そうだよな。我愛羅がなんだってんだ。オレが弱気になって
﹁おう
﹂
!
﹂
!!
ナルトは影分身を出す為にチャクラを練る。サスケは素早く印を結んで火遁を両手
只では済まない
さっきお前が我愛羅を吹き飛ばした術もだ。だが、それを同時に当てればいくら奴でも
﹁奴の絶対防御は並大抵の攻撃じゃ破れはしない。恐らく今となってはオレの千鳥も、
!
﹂
ナルトの言葉を聞き終えたサスケは両眼を写輪眼にして我愛羅を見据える。
当に強くなんかなれねェんだ﹂
﹁でも、本当に強いってそんなことじゃねぇよなサスケ。自分の為だけに戦ったって本
﹁・・・・﹂
レは思った﹂
きてきたから。そんな孤独の中で自分の為だけに戦い続けてきたアイツは強いってオ
﹁・・そうだってばよ。自分に似てるから、同じような寂しさとか、悲しさとか感じて生
!
﹁覚悟は決まったな。ナルト
木ノ葉下忍最強タッグ
256
両足に微量だが、纏う。
﹂﹂
!!
うずまきナルト、うちはサスケェェ
!
﹂
同時に飛び出すナルトとサスケ。二人の目には強い決意が宿っていた。
﹁﹁行くぞ
﹁来い
!!!
257
﹂
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだよね
﹁炎魔の・・・激昂ォ
繰り出して
勝パターンである。それを逆にやられ続けてはあまり良い気分ではない。
!!
ラ
ン
ス
アイスメイク槍騎兵
イーグル
大鷲
﹂
!!
!!
!!
﹂
・・・・・・
・・・・・・・
﹁オレは今、記憶していると同時に思い出しているんだよ
﹁・・・
?
色々とな
!!
﹂
呆れたような顔をして黒い光線を放つ康介。アルトはそれを躱しながらも反応する。
﹁学習しないな。そんなモノをグミ撃ちしても食われるだけなのにな﹂
合いは無いんだよ
!!
﹁ふざけんなコラァ こちとらテメェを恨む道理は有ってもな、テメェに恨まれる筋
を被っていた。
因みに今までの和彦と康介の戦いによって木ノ葉隠れの里は原作以上に多大な被害
アルト
﹁当たり前だ。お前を殺す為に態々滅神魔法を選んで来たんだからな﹂
﹂
ブレスを吐いても食われて終わり。今までアルトが敵対してきた忍達にやってきた必
術
﹁無駄だぞ和彦﹂
!!
﹁・・・ったく、全属性持ってるのも同じかよ。面倒くせえったらありゃしねぇ
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだよね
258
!!
︶
康介からすればいまのアルトは何を言っているのかは分からないが、考えることを放
棄する。何故なら今の自分の目的は前世での異母弟を殺す事なのだから。
︵ん∼と、アレがああいう展開で、あのキャラはどーゆう技使ってたっけ
﹂
﹂
!! !!
!!
!!
﹂
!!
﹂
!!
の手も使わずに異母兄との戦いは終わったかに見えた。
最初からこうすれば良かったと呟きながら立ち去ろうとするアルト。考えていた奥
﹁やっぱ使えるね卑劣斬り。卑劣様に感謝しないとな﹂
突然の事に対応出来ずに出血する。
﹁がはっ・・・
り、クナイを腹に刺した。
アルトは康介の服に付けておいた飛雷神の術のマーキングを利用して康介の懐に潜
﹁卑劣斬り
︵・・・殺す気満々だなコイツ︶
なって死んだ。
アルトが躱した黒雷は大蛇丸の口寄せと思われる大蛇にヒットして大蛇が黒焦げに
﹁危ね
雷砲
﹁オレを前に考え事とは余裕だな 二度目の人生を棒に振るといい 120mm黒
?
259
﹁全能神の怒号
﹁・・・・え
た。
﹂
﹂
そんな声が聞こえたので振り向けばアルトは禍々しいドス黒いオーラに包まれてい
!!
﹂
!!?
を突き破った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
sideヒルゼン
!!
﹁大蛇丸
これからお前も知らぬとっておきの術を披露してやる。くらえ 封印術・
りたがらないだろうがの。
この術で大蛇丸を葬り、過ちを清算する。五代目には奴がおる。・・・本人は絶対や
のぅ、四代目よ。
﹂
アルトはそのまま黒いオーラに包まれ突き進んでいく。そして再び四紫炎陣の結界
ああああああああああああああああああああああ
﹁ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
数m程吹き飛ばされてから気付いた。あ、オレ攻撃喰らったのか。と。
?
﹁ワシの意志を受け継ぐ新たな火影が柱となりて、木ノ葉の家を守る
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだよね
260
!!
屍鬼封j・・﹁ああああああああああ
﹂ブベッ
!?
﹂
!?
﹂
暗えーーーーーー
﹂
ワシが屍鬼封尽を発動しようとしたら何かが飛んできてワシにぶつかったわい。大
事な時に何じゃい
﹁アルトか
この声・・・
﹁いてて・・・強えなあの野郎﹂
!?
この声は三代目のじっちゃん・・・・つーか何だここ
!!
!?
うるさいのう。
﹁んあ
?
﹁う っ せ ー
﹂
カマヤローーーー
?
こ れ か ら ぶ っ 飛 ば す ん だ よ つ ー か 暗 え ー ー ー
!!
!!
﹂
!!
﹁でもまぁ、
不味かったようじゃ。
﹁まっず
明るくなってきたから分かる・・・・黒暗行の術は幻術の筈じゃが。
そう言うとアルトは初代様の黒暗行の術による暗闇を食い始めたようじゃ。周りが
!!
!
息巻いていたけど・・・﹂
﹁やっぱり空気が読めないわねアルトくん。でも彼はどうしたの アナタを殺すって
!?
261
食ったら力が湧いてきた
﹁誰ぞ
﹂
﹂
いつも通りの台詞を吐く。全く調子狂うのぅ。
!!
﹂
初代様と二代目様も少しばかり困惑しておる。アルトはその二人を見て・・・
﹁チャクラからしてうずまき一族の様だな。先程の術はよく分からんが﹂
?
!!!
﹂﹂
!?
﹁アルト
﹂
お前何しておる
蹴った
﹂
!? !!
茶番が繰り広げられる。
﹁そうじゃなかろう
﹁殴った
!! !
﹂
!?
side三人称
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワシだけでなく大蛇丸すらも驚いていた。
﹁﹁ええええええええええ
目様の顔面に雷の拳をぶち込んだ。
一瞬で距離を詰めたかと思うと炎の回し蹴りを初代様の側頭部に叩き込み、次に二代
﹁誰だテメェらはぁぁぁぁ
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだよね
262
﹂
﹁お前あの方達がどういうお方が分かっておるのか
﹁いや、知らねえし﹂
﹂
﹂
穢土転生か
この時代に生きてるわけねーじゃん﹂
﹁初代火影様と二代目火影様だぁ
﹁じっちゃん、頭大丈夫か
アルトは暫く考えこむ。
﹁そういう術があるじゃろうが
﹂﹂
﹁ん∼∼、・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ
﹂
?
﹂
!!
空気読めコラァ
﹂
!!
を操り始める。
﹁テメェ、大蛇丸
!!
﹂
先程までの戦いを忘れ、和み始める場の空気に耐えられず大蛇丸はまたも柱間と扉間
﹁父ちゃんもう死んじまったけどな﹂
﹁ほぉ四代目とな
﹁あ、四代目火影 波風ミナトの長男、うずまきアルトです﹂
﹁サルよ、その小僧は何だ
てアルトは本気で忘れていた。
大蛇丸と三代目火影のダブルツッコミ。原作ではまずありえない光景だろう。そし
﹁﹁今頃思い出したんかい
!?
!
!!
?
!?
!!
!!
263
﹂
﹁アナタにだけは言われたく無いわよ
のよ
第一殺し合いの空気だったのに何和ませてん
!!
青い顔をするヒルゼンと特に気にした様子も無いアルト。
てんのは自業自得だ。・・・初代は気の毒だけど・・・﹂
﹁謝る必要ねーよじっちゃん。二代目が穢土転生なんて作ったんだ。こんなことになっ
﹁・・・お許し下され初代様、二代目様﹂
た。
柱間と扉間がアルトに襲いかかる。が、アルトはそれでも尚二人を炎を纏って殴っ
!!
﹁かかって来やがれ 先人達よォ﹂
アルトは左手の指に炎でCOME ONと文字を作り上げた。
てんなら敵だ。ぶっ潰してやんよ。康介のアホヤローをぶちのめす前座としてなぁ﹂
﹁それに、初代だろうと二代目だろうと・・・本人達の意思でないにせよ、里の害になるっ
先人達を殴る奴はやっぱり罰当たりだよね
264
真打ち気取りの奴は他人を前座呼ばわりするけど二つ目
﹂
?
﹂っ
間
﹂
!?
︵木遁をここまでとは・・・恐ろしい雷遁だな︶
飛雷神の術で間一髪躱し、雷で黒焦げた木遁を見る。
﹁水遁・・・﹁雷魔の激昂
!!
の息子はこうも目上の人間に無礼な態度を取るのだろう。アルトもナルトも。
自分の呼び方に不満のある卑劣は水遁の準備をする。ヒルゼンは思う。何故四代目
扉
﹁確かにその通りだが・・・誰が卑劣だ﹂
んざ出せねぇよ﹂
﹁その穢土転生・・・アンタのコントロール下にあるなら、初代も卑劣も100%の力な
大蛇丸の問いかけにアルトは特に気にした様子も無く、炎を燃え上がらせている。
い
﹁火影を前座扱いねぇ・・・いくら忍術を食べる能力を持つ君でもそれはキツイんじゃな
side三人称
は誰なんだろうな
265
炎魔の滅拳
﹂
!!
﹂
!!
﹂・・あ
﹂
?
﹂
?
﹁大蛇丸・・・先程出しそびれた術を見せてやr﹁てい
﹂のわぁああぁぁぁぁ
!
アルトを押し退けて柱間、扉間、そして大蛇丸の前に立つヒルゼン。
﹁ワシがケリをつける
﹁いや、許さんって・・・じゃあどうしろと
﹁先人である初代様と二代目様と傷付ける事は許さん﹂
ヒルゼンが止めた。印を組もうとしている。
﹁からの、炎魔の蹴げk・・・﹁やめろアルト
!!
アルトの拳が扉間の顔面を捉え、吹き飛ばし、穢土転生の塵あくたが舞う。
!!
である。
﹁アルト
貴様何をする
﹂
!?
?
﹁何を・・・﹂
﹁屍鬼封尽・・・やろうとしたろ
﹂
﹁馬鹿やろうとしているアホジジイを止めただけだ﹂
!!
﹂
ヒルゼンの手は指があちこちにひん曲がっており・・・つまり骨折し、とても痛そう
直撃させた。
ヒルゼンが術の為に印を組んでいる最中に指もろともアルトが炎のチョップを手に
!!?
﹁おおおっ
真打ち気取りの奴は他人を前座呼ばわりするけど二つ目は誰なんだろうな
266
ヒルゼンは絶句する。大蛇丸は何かを仕掛けてくる様子は無い。
アァ
﹂
逃げてんじゃねぇぞコラ・・・・﹂
?
﹁死ぬ事が決着かよ
﹂
****
﹁螺旋丸
﹁火遁・鳳仙火爪紅
!!!
!!
?
のだがその事を気にする者はこの場にはいない。
アルトはヒルゼンの胸ぐらを掴み上げる。上忍が火影にしているのでかなり無礼な
﹁馬鹿言ってんなよジジイ・・・﹂
﹁ワシは木ノ葉の為に、かつての過ちを正し決着をつける為に・・・﹂
﹁あんな術を使おうとする事が馬鹿なんだよ﹂
267
迫り来る螺旋の光球、うちはを背負いし火を纏う幾多の手裏剣。その全てを砂の壁が
阻む。
﹂
﹂﹂
!!! !!!
無駄撃ちするな
﹂
!!
大切な仲間を守り、救う為、生きる為に。
﹂
その術はオレの千鳥とタイミングを合わせて撃て
﹂
オレってばチャクラ多いから大丈夫だってばよ
﹁ナルト
﹁へっ
﹁その慢心が負けに繋がるんだぞ
!!
!
!!
がら我愛羅の隙を窺っている。
!?
ノを
︶
︽ これを吸収できるか
︾
火遁・豪火球の術
︽ 滅悪奥義・・・藍青獄炎斬
︾
︾
!!
!!
!!
︽ 砂縛柩
!!!
!!!
!!
リーとの戦いやアルトとの修行、ナルトやオレの今までの戦いで利用できそうなモ
︵・・・どうする このままじゃいずれオレ達も砂に捕まり、握り潰される
考えろ
そんな話がある間にも砂による猛攻は続いている。ナルトとサスケはそれを躱しな
!!
!
!!
うずまきナルトとうちはサスケ。この二人が目の前の怪物・・・我愛羅と戦っていた。
﹁﹁ぐぁっ
﹁砂時雨
真打ち気取りの奴は他人を前座呼ばわりするけど二つ目は誰なんだろうな
268
︾
︾
外せーー
︽ 表蓮華
︽ リー
︽ 通牙
﹂
︾
﹂
!?
それだけで形勢逆転もできるかもしれない
お前確か口寄せの術が使えただろ
あ、うん・・・﹂
﹁それで一番強い奴を出せ
﹁え
﹁ナルト
思い返せばあるではないか。この状況を何とかできそうなモノが。
﹁・・・
︽ なら、オレも口寄せの術で・・・︾
!!
!!
﹂
ガキ・・・しかも二人じゃがな 用があるならオヤツくれーや
﹂
!
ガエルだった。
﹁なんじゃ
ねーと一緒に遊んじゃらんでーー
!
﹁・・・・﹂
じゃ
気づいたナルトは早速口寄せをする。だが出てきたのは・・・・小さく生意気な子供
!!!
!!! !!
!
!
﹁あ、ガマ親ビンなら・・・﹂
!!
?
﹁・・・・﹂
!
!!
269
﹂
﹂
お前らカエルって奴が大っキライじゃーー
アーー
こんな状況で役立たずを口寄せしてどうする
両生類なめんじゃねーーぞーー
!!?
﹁・・・オレってばアレだーー
﹁なんじゃコラーー
﹁このウスラトンカチが
!!!
!!
﹂
!!
意外性No.1のドタバタ忍者は絶体絶命のピンチにおいても通常営業であった。
!!
!
!!
きを止めて黙り込んでしまった。
あまりの光景にナルト、サスケ・・・そして戦いでハイになっていた我愛羅すらも動
﹁・・・・﹂
真打ち気取りの奴は他人を前座呼ばわりするけど二つ目は誰なんだろうな
270
﹂
カイトー ユナ 朝飯できたぞーーー
起きろ寝坊助三人
とまぁこんなお約束的な自己紹介は置いといて、
IFルート・テストキャラ
オレうずまきアルト
sideアルト
オッス
組
﹁おーい、ナルトー
!
今回は本編とは違い・・・今のメタ発言無し。
!
!
・・
・・
﹁兄ちゃんおはようってばよ﹂
弟だ。歳はナルトと同い年。
次に話しかけてきた赤髪の男の子はうずまきカイト。オレとナルトの従弟でユナの
﹁兄さんおはよう﹂
んと呼ぶ。かわいい。歳はオレの一つ下。
今オレに話しかけた黒髪の女の子はうずまきユナ。オレの従妹だ。オレをお兄ちゃ
﹁お兄ちゃんおはよ﹂
この次元に転生したオレには弟のナルトの他に・・・従姉弟のユナとカイトがいる。
!
!
﹁﹁﹁ふぁ∼い﹂﹂﹂
!
!
271
そしてご存知オレの弟にして未来の七代目火影、この世界の主人公うずまきナルト。
さて、読者の皆さんは何故オレとナルトに従姉弟なんているのかと疑問に思うことだ
ろう。
答えは簡単。オレが転生してきたこの次元はうずまきクシナ・・・つまり母ちゃんに
兄がいた世界だったんだ。つまりはユナとカイトは伯父ちゃんの子供なんだ。
けど、この二人はオレとナルト同様ただのうずまき一族じゃない。オレは言わずもが
﹂
な滅悪魔法と造形魔法を操るし、ナルトに至っては九尾の人柱力だ。
﹁﹁﹁﹁いただきます﹂﹂﹂﹂
﹁ナルト、野菜食べろ﹂
﹁えー﹂
﹁カイトもちゃんと玉子焼き食べなさい。お兄ちゃん悲しむわよ
と言っても伯父ちゃんは生きているのかと言えば答えはNoだ。慰霊碑に名前が刻
ている。カイトは知らんけど。
ちは一族を母に持つ混血なんだ。その証拠にユナの髪は黒く、ユナ自身写輪眼を開眼し
さて、ユナとカイトがどういう人物かと言うと、この二人はうずまき一族を父に、う
﹁うっ、でもオレ卵苦手・・・﹂
?
﹁ナルト、兄さんの言う通りだよ﹂
IFルート・テストキャラ
272
273
まれている。ただ、この二人がうずまき一族であると同時にうちはの血縁だという事以
外はほとんど何もわからない。現にオレ達四人はユナとカイトの母親を知らない。
現状オレに分かってる事は・・・
・ユナとカイトはうずまき一族とうちは一族の間に生まれた。
・二人はうちは一族の大半から冷遇されていた。
・うちは事件の際には二人は上層部には見向きもされず、イタチのうちは一族抹殺任
務の対象にはならなかった。
ア カ デ ミー
・サスケは二人がうちはの血縁と知ってはいるがうずまき一族の事は知らず、カイト
とはそれなりに交流があるっぽい。というかサスケにとってカイトは忍者学校で唯一
の友達。
オレの見解では二人を殺さなかったのはナルトと一緒に生活していたというのもあ
るんだと思う。九尾を止めるには写輪眼がいる。二人を殺してナルトが暴走する可能
性もあったし、ユナの写輪眼がナルトのストッパーに・・・なんて事も企んでたんだろ
う。まぁ抹殺対象になったらなったでイタチをフルボッコにしてでもオレが守ったけ
どな。
まぁ二人が冷遇されていたとは言ってもイタチとシスイは二人の事を気にかけてく
れていた。というかユナに至ってはシスイに惹かれてる節があった。シスイなら構わ
ねえけど。ちょっと複雑。
﹁﹁﹁﹁ごちそうさま﹂﹂﹂﹂
ナルトはそのまま食器を片付けず、ユナはキッチンまで食器を運び、カイトは牛乳と
ア カ デ ミー
かドレッシングとかを冷蔵庫に戻す。
時間あったら見てやるから﹂
﹁ナルト、カイト。お前らもうすぐ忍者学校の卒業試験だろ。ちゃんと術の練習しとけ。
﹁あと私とお兄ちゃんは今日任務だからもしかしたら帰って来るの明日かもしれない。
晩ご飯は冷蔵庫に入れといたからちゃんと温めてね﹂
フォーマンセル
オレとユナは額当てを付け、外へ出る。忍ならではの足で建物を飛び移りながらも火
影邸へ向かう。
﹂
今日はBランク任務で要人の護衛だな。四人一組でメンバーはオレ、ユナ、茜、
?
﹂
!
﹂
パラレルワールド
!
この世界でのまだ見ぬ原作の平行世界・・・完全に先が見えないけど、少し楽しみだ
﹁うん
﹁さて、今日も張り切って頑張るか
うわ、オリキャラだけじゃねーかよ。あ、因みにユナは中忍ね。
ガロウた﹂
﹁あ
?
﹁お兄ちゃん、今日の任務何
IFルート・テストキャラ
274
275
fin.
!!
﹂
敗北する悪魔祓い
﹁うらぁぁぁぁぁぁぁぁ
﹂
!
﹁うるせぇ
先代と康介をやった後はテメェだオカマヘビ
﹂
﹁教 授に術喰いの悪魔と恐れられた二人が・・・惨めなものね﹂
プロフェッサー
ニヤリと嗤う。
天空魔法で指を治して貰ったヒルゼンは柱間と対峙している。それを見る大蛇丸は
﹁初代様・・・今はそれどころではありませんぞ
﹁なんという火遁・・・次期火影の器かもしれんな﹂
再生を遅らせる。
炎を纏う拳が二代目火影の顔を捉える。その爆炎は穢土転生の塵あくたをも燃やし、
!!
!!
﹂
!! !!
そして・・・鉄炎魔の激昂ォォォ
!!
すれば柱間の木遁に遮られる。
﹂
﹁モード鉄炎魔
﹁ぬぅっ
!?
﹂
炎魔の激昂を放って扉間を火だるまにするアルト。そのまま封印術を行使しようと
!
﹁水遁・水陣壁
敗北する悪魔祓い
276
身体全体が灼熱の鉄となり、マグマに近いオーラとなった炎を纏う。それは水遁どこ
ろか木遁を焦がし、消し飛ばす。
﹂
!!
﹁ちいっ
﹂
!!
またテメェか
!
﹂
瞬間、アルトが黒い炎に包まれる。今更言うまでもない。滅神魔法だ。
﹁炎神の晩餐
ルトの異常さを示すには充分過ぎる光景だった。
目の前に炎は木遁を燃やしている。並大抵の火遁でできる事ではない。うずまきア
﹁炎帝魔の辺獄烈火
先代の火影相手にここまで戦えるとは・・・むしろ火影を押しているようにも見える。
︵・・・まさに悪魔ね︶
分からないが、取り返しのつかない事態に陥る気がしてならなかったからだ。
れなさ過ぎたから。そして最後の1つはその力に手を出せば何かが・・・具体的な事は
・・
理由としては1つは自分が欲しいのは写輪眼だから。1つはアルトの力は得体が知
器にしようとしたりするはずだが、アルトに対してはそんな気は起きなかった。
大蛇丸ならその力の研究の為に人体実験をしたり、その力を奪おうとアルトを転生の
気味が悪いわね﹂
﹁・・・うずまき一族の突然変異体、そんな力まであるとは。私が言うのも何だけど益々
277
!!
和彦ォ・・・﹂
あちらにも砂の忍が・・・﹂
﹁お前はオレが殺すっつったろ
****
﹁自来也様
?
﹂
?
大蛇丸の質問にはまるで取り合わずにアルトにトドメを刺すために右手をかざす。
﹁悪魔祓いが神殺しには勝つのは無理だって事だけ覚えてりゃいーんだよ﹂
て見たことが無かった。
驚愕するヒルゼンと大蛇丸。うずまきアルトが敗北する所などこの二人は未だかつ
?
﹁あ、アルトが負けたじゃと・・・
﹂
いる永瀬康介。そして倒れ込むうずまきアルト。
対峙する三人の火影。高みの見物を決め込む大蛇丸。うずまきアルトを見下ろして
****
数の実力者ばかりがマークされておる・・・﹂
﹁カカシやガイも交戦中でジジイは大蛇丸、アルトはあの黒炎使いと・・・どうにも里有
い。
自来也は木ノ葉の忍達と共に里で砂や音の忍達と交戦中。里への被害は計り知れな
﹁くっ、この大軍はキツいのォ・・・﹂
!
﹁アルト君が食べれない忍術。アナタ本当何者
敗北する悪魔祓い
278
ゴッドバイバイ﹂
﹁じゃあな和彦・・いやうずまきアルト。この言葉がお前にはピッタリかな
279
?
﹂
DEVIL FORCE
﹁・・・ざけんじゃねぇぞ
ぞ
﹂
﹁忍ならその辺割り切れよ。ましてや火影のお前がそんなんじゃ周りに示しがつかない
﹁そうはいかん。目の前で死に掛けておる仲間を見殺しになど出来ん﹂
ろう﹂
﹁・・・邪魔をするな三代目火影。お前は大蛇丸や初代火影、二代目火影と戦えば良いだ
黒炎がアルトに向かって放たれる寸前、巨大な棒で康介に殴りかかる者がいた。
﹁クソがぁ・・・﹂
﹁炎神の・・・﹂
這い蹲りながらもアルトは目の前にいる前世の異母兄を敵意全開で睨む。
!!
じっちゃん
﹁がはっ・・・﹂
﹂
貴方達がね・・・﹂
睨み合う両者。刹那、ヒルゼンの腹を一本の刀が斬り裂いた。
?
!?
!!
﹁私の事を無視してくれては困るわよ
?
﹁
DEVIL FORCE
280
刀の主は言うまでもなく大蛇丸。アルトは痛みを忘れ、天空魔法で治療にかかる。
﹂
!!
﹂
!!
﹂
このチャクラ・・・貴方まさか・・・﹂
﹁チッ、とっとと死んどけっての
﹁アルトお前・・・﹂
!?
大蛇丸とヒルゼンは驚愕し、康介は忌々しそうにアルトを睨む。
!!
﹁
チャクラを感じる。
そんなアルトの手に握られていたのはでかい木の欠片。だがその欠片からは膨大な
も既に塵芥が舞って・・・つまりは壊していた。
アルトは立ち上がり、大蛇丸を投げ飛ばす。ついでに言えば停止していた柱間と扉間
﹁黙れぇぇ
ニタリと気味の悪い笑みを浮かべてヒルゼンにトドメを刺そうとする大蛇丸。
あげるわ。サスケ君は貰うけどね・・・﹂
﹁安心して下さい。貴方だけを逝かせたりしないわ猿飛先生。木ノ葉の里も壊滅させて
﹁大蛇丸・・・貴様ァァ﹂
﹁三代目火影である貴方が・・・たった一瞬の油断でこんな事になってる。不様なモノね﹂
滅神魔法でアルトの横面を叩き、木遁が生える場所に吹き飛ばす。
﹁だぁかぁらぁ・・・お前の相手はオレだっての
281
﹁初代様の・・・木遁を食いおった・・・﹂
ヒルゼンの言う通り、アルトは柱間の力を取り込む為に木遁を貪り食っていた。その
結果木遁からチャクラが溢れ出てアルトに吸い込まれるかのように入っていく。
だが、その反面アルトの身体に黒い、普段の滅悪魔法とは何か違う紋様が広がる。眼
﹂
球は紅く染まり、ドス黒く何かが渦巻いているようにも見える。
﹁ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟ア〟
﹄
アルトは瞬身の術も使わずに康介と距離を詰め、顔面に拳を叩き込んだ。
!!
?
﹁忍術じゃなさそうね・・・﹂
がチャクラが多い。
トからは微塵もチャクラが感じられなかった。むしろ先程まで這い蹲っていた時の方
いのだろうか。だがアルトの滅悪魔法はチャクラで発動するにもかかわらず、今のアル
柱間の強大なチャクラがアルトの滅悪魔法と適合し、莫大な力を得たとでも言えば良
︵初代火影の医療忍術
・・・いや何か違うわ。彼は一体・・・︶
ける。瞬間、ヒルゼンの腹のケガは完治していた。
一同は何が起こったのか分からなかった。次にアルトは右手をかざし、ヒルゼンに向
﹃
!?
﹁これは・・・﹂
DEVIL FORCE
282
﹁どーでも良いんだよそんなこ・・・﹂
康介の言葉はそれ以上続かなかった。アルトに首を掴まれて投げられ、結界の外に叩
き出されたからだ。そこでようやくアルトは口を開いた。
﹁じっちゃん・・・大蛇丸と初代、二代目はまかせたぜ﹂
そう言って結界を出て行った。
****
和彦。こんな所じゃお前は抜け忍扱いだぞ
﹂
投げ飛ばされた康介は里の外まで来ていた。アルトはそれに追いつく。
﹁・・・良いのか
?
﹁所でお前のソレはなんだ
﹂
﹂
?
するもそれが出来ず、弾き飛ばされる。
アルトは右手からエネルギーを放出して康介に当てる。康介は滅神魔法で食おうと
いなアレだろ。デビルフォース的な。・・・だからかな
﹁知らん。初代の木遁食ったらこーなった。大方滅竜魔法で言うドラゴンフォースみた
トはあっけらかんと答える。
康介はアルトの身体に浮かぶ紋様と紅く染まった眼球について質問する。だがアル
?
つっの﹂
﹁なわけねーだろ。里がこんな状態じゃ敵と戦闘しながら出た所で抜け忍扱いされねー
?
283
﹁チャクラが呪力に変わったみてーだわ﹂
DEVIL FORCE
284
﹂
何者なんだ
﹁螺旋丸
﹂
!!
﹁があああああ
﹂
︶
!?
血していた。
﹂
﹂
二人揃っただけで急に・・こんな
オレたちの力はこんなもんじゃねーってばよ
︵こ、こいつら・・・一体何者だ
﹁うらああ
!!
サクラを助ける為にも・・・お前はここで倒す
!!
︵・・・何故 こいつらは何故こんなにも強い
!?
一人ではオレに手も足も出なかった奴ら
れ、ナルトはそんなものものともせずに気合いでチャクラを放出して振り払う。
我愛羅はとっさ地に砂の弾丸を無数に飛ばすがサスケの写輪眼で見切られ全て躱さ
﹁覚悟しろ
! !!
!?
先程までのサスケとのタイマンの比では無く、身体を覆う砂は吹き飛ばされ、肩から流
会得難易度Aランクの術を二つ同時に喰らった我愛羅のダメージはリーとの戦いや
!!
を貫く。
ナルトの右手に渦巻く光球とサスケの左手から溢れる蒼電が同時に我愛羅の砂の盾
﹁千鳥
!!
!?
285
が二人になっただけで・・・何故だ
﹁﹁うおおおおおおおおおおおお
﹂﹂
︶
なのだ。勝つ為ではなく、負けない為に。もう何も失わない為に拳を振るう。
ウズウズしている目だった。だが、今は純粋に目の前の仲間を守りたいと願っている目
サスケは以前見た時は自分と同じ、己を孤独という地獄に追い込んだ者を殺したくて
いただけで戦意を取り戻した。その目は﹃絶対に諦めない﹄と語っているのが分かる。
ナルトは最初自分を見ただけで戦意喪失になりかけていた。だが、サスケの言葉を聞
た。
我愛羅は混乱の極みにいた。先程から挙がる疑問は勿論、二人の異常性に戸惑ってい
!!
﹂
二人の単純な実力では己との差は歴然。なのに何故自分は目の前で走ってくる二人
!!!
今すぐその目をやめろォォォーーーーーーーーーー
!!!
に恐怖を覚え始めているのか。
﹁・・・めろ。やめろ・・・
﹂﹂
!!
﹂
﹁アレが・・・我愛羅の中の、バケモノ・・・﹂
!!
した。
我愛羅の肉体に砂が集まり、膨張していく。その姿は砂の上に紋様を描かれた狸と化
﹁﹁
!?
﹁・・・な、なんだコレは
何者なんだ
286
守鶴。尾獣の一角・・・一尾と呼ばれるチャクラのバケモノだ。ナルトの中にいる九
尾と同じ・・・。
守鶴と化した我愛羅は右手をかかげる。それだけで辺りの姿が彼の思惑通りに動く。
当然、ナルトとサスケを捕らえようとする。
﹂
どこまで厄介な・・・﹂
﹁うわあああ
!
﹃愚かなる弟よ
このオレを殺したくば・・・憎め
恨め
!
﹄
!!
﹁千鳥流し
﹂
二人の目が同時にカッと見開かれる。
﹃﹃大切なのは、どんな絶望を味わっても決して屈しねぇ強さを身につけることだろ﹄﹄
!
﹃人は・・・大切な何かを守りたいと思った時に、本当に強くなれるものなんです﹄
・・・・・
刹那、ナルトとサスケ。二人の脳裏にそれぞれの記憶が浮かぶ。
〝この姿を晒すまで追い込まれるとはな。しかしこれで終わ・・・〟
捕らえられる二人を見て我愛羅は喋り出す。
﹁チッ
!!
287
!!
﹂
サスケの全身から溢れた雷遁が我愛羅の砂を弾き飛ばし、
﹁口寄せの術
﹁﹁仲間は・・・オレが守る
﹂﹂
!!?
!!!
お前らは・・・何者なんだ
!!
︶
ナルトはガマブン太を口寄せした。そして二人は高らかに宣言した。
!!
︵・・・何なんだ
何者なんだ
288
悪魔転生
﹁呪法・螺旋手裏剣ッ
﹂
!!
﹂
?
﹂
アマノムラクモ
でそれを確かめようとする。
﹂
﹁天神・・・滅神奥義、天ノ叢雲
﹁・・・クソがっ
!!!
やはり呪力を用いた上での忍術でなくてはならない。つまり目の前の敵に決定的ダ
その躊躇いで滅神奥義をまともに喰らってしまう。
性を付加した攻撃ならば吸収されてしまう為に躊躇う。
一瞬、ブレスを撃とうとしたが、いくら呪法として滅悪魔法を扱えていると言えど属
!!
﹂
呪法による凄惨な傷跡を大地に刻みつけたアルトは眼球までもが真紅に染まった眼
﹁やったか
それを喰らった神を滅する魔導士は呻くだけ。それだけで何も出来ない。
﹁ぐあああ
て纏われる物はチャクラではなく呪力の刃。
見える巨大手裏剣の中心にあるのは青い光球ではなく、灰色のエネルギー玉。刃とし
!!!
289
メージを負わせる事ができるのは螺旋丸とそれに連なる術だけという事。
︵・・・仙人モードになるか いや、仙術チャクラはあくまで、〝チャクラ〟に自然エネ
嫌なイメージを頭を振るう事で振り払う。
﹂
!!
﹁死ね和彦
大体、なんでお前がオレの命を狙うんだ
﹂
自然エネルギーに取り込まれ、肉体は瞬く間に蛙化し、すぐに石化してしまうだろう。
も呪力じゃダメなら今のオレはチャクラが0だ。そうなれば・・・︶
ルギーを加えるモノ。〝呪力〟で出来るなんて保証は無え。・・・万一、やったとして
?
﹁痛っ
﹂
き込む。
康介の攻撃をアルトは身体を鉄化させて防ぐ。そこからすかさず呪力の螺旋丸を叩
﹁今のオレはアルトだ
!!
!!
んだろーな
︶
長時間呪力を使うのは危険だな。・・・つーか、この呪力はちゃんとチャクラに戻れる
!!
ルギーが通過している為に拒絶反応が起きているのだろう。
こりゃ
理解出来ていない。チャクラを通す為の器官である経絡系からすれば正体不明のエネ
掌が焼けるように痛む。頭ではどのようなエネルギーなのか理解していても身体が
!!
︵身体の表面が悪魔化していても、肉体の本質はこの世界の人間のままか・・・
悪魔転生
290
!?
忍術や滅悪・造形魔法を扱えてはいるものの、チャクラに戻れないとこれからが不安
なアルト。
﹂
!!
﹂
!!!
螺旋丸を叩き込んだ時に、飛雷神の術に必要なマーキングを施
?
に仇なす敵だ。見逃すわけにはいかない。
恨みではあるがーーー嫌いな人物であったし、何度も戦いを挑まれても面倒。何より里
倒れこむ康介。アルトとしてもここで彼を殺しておくつもりだ。前世からーーー逆
だ﹂
しておいたんだ。で、テメーにスキが出来りゃあ、こうして斬る。卑劣だけど確実な技
﹁気付いてなかったか
口から、傷から、血が噴き出る。
﹁がはっ
﹁卑劣斬りィ
れていたのだから。
それ以上康介の言葉は続かなかった。目の前に現れたアルトによって胸を斬り裂か
﹁なん・・﹂
消える。
アルトは父、四代目火影が愛用していた特注クナイを取り出すと、一瞬でその場から
﹁・・・ま、充分なダメージは与えたしそろそろトドメだ﹂
291
なんで里に仇なす敵になった
﹁死ぬ前に言え。なんでテメーは死んだ
にきた
﹂
なんでオレの前に現れた
なんで大蛇丸と組んだ
?
?
?
なんでオレを殺し
?
﹂
﹁・・・せいだ﹂
で呪力を凝縮させた超大玉螺旋丸で消し飛ばすか︶
︵・・・念には念だ。吸収される恐れのあるスレイヤー魔法や性質変化の忍術は出さねー
トドメを刺す為に掌に呪力を集中させる。
とか使うかもしんねーし﹂
﹁・・・だんまりか。まぁ良いや。さっさとじっちゃんに加勢しねーとな。また屍鬼封尽
康介は致命傷だ。だが暫くの間喋る余裕はある。なのに黙り込んだままだ。
?
・・
殺し方を考えていれば康介は小さな声で喋り出す。
﹁あ
?
﹁悪魔転生・・・それがオレがこの世界にきた原因だ﹂
悪魔転生
292
決別の日∼正しいのはどちらか∼
お と う と
幼き日の事だった。少年は酒に酔った父からある事を告げられた。
けてくる。異母弟に関する噂からしても安易に話しかければ自分に襲いかかってくる
少年は異母弟を助けたかった。しかし、異母弟は自身にも憎悪と怒りの籠った眼を向
と、それを黙認する周りの人々に。
少年は失望した。自身の行動に責任を取らずに愛人と息子を始末しようとする父親
いた。異母弟の眼にあるのは憎悪。それだけ。
た。友達の一人もおらず、クラスメイトだけでなく教師からもその生まれから疎まれて
当然少年は異母弟の事が気になるようになり、様子を見てみた。その姿は悲惨だっ
その父親が自分の父親。彼はそんな男の息子である事を心の底で恥じた。
親に命を狙われているという話だ。
御島和彦。父親はおらず、愛人の母から生まれ、その母は殺された。そして本人も父
いたから。
それを知った時、どうしようもなく驚いた事を覚えている。その名前はよく耳にして
﹁康介。お前には異母弟がいる。名は御島和彦。お前の学校に通っている少年だ﹂
293
だろう。そんな事を考えて保身に走る自分にも嫌気が刺した。
結局、彼と関わるのが怖くてそれっきりだった。そして16歳の秋、父が和彦を殺し
たとされて逮捕された。何故、自分や周りの人々は黙認してきたのだろう。何故、あん
なにも簡単に噂が流れていたのに警察は和彦が殺されるまで何もしなかったのか。そ
う考えると答えは出なかった。
失意の果てにフラフラと外を歩いていれば、交差点に差し掛かる。何も考えられずに
歩いていれば目の前にトラックが突っ込んできて、衝突した。
****
sideアルト
もの信じられるはずがない。
﹁・・・ふざけんなよ。お前がオレの事を気にかけていた ウソをついてんじゃねぇよ
﹂
だったらなんでテメェはオレを殺そうとここに来た
木ノ葉の里を潰そうとした
コイツは嘘をついている
?
なんで大蛇丸と組んで関係無え
!?
今の話とこの現状は違い過ぎる。大体何だ悪魔転生って
!! !?
!!
康介から聞かされたのは今、コイツがこの世界、この場所にいる経緯。だが、そんな
世界に転生されたと聞かされ、その悪魔によってこの世界に転生させられて今に至る﹂
﹁・・・その後、オレは悪魔と名乗る男に真っ黒な空間で出会い、お前が神によってこの
決別の日∼正しいのはどちらか∼
294
転生させている時点で神様だと考えるのが普通だろ。
!!
やはり勝てなかったな﹂
!?
前世の年齢越えちゃってんだけど
経験値とかもオレの方が
!?
ちょっと待て。コイツ半年前にこの世界に来たのか
17年経ってんだけど
上なのに・・・ここまでズタボロにやられるオレって。
!?
オレなんて転生してからもう
﹁お前に斬られるまで理性は無かったも同然だった・・・。この世界に来て半年になるが、
られるかよ・・・。
世界線に現れる事自体稀らしいがな﹂と付け足す。いきなりそんな事を言われても信じ
康介は﹁最も、転生者が介入した時点でパラレルワールドだから複数の転生者が同じ
うけどな﹂
を殺そうとしたのはソレだ。お前からすれば都合の良い言い訳にしか聞こえないだろ
逅した場合、悪魔転生者は神の転生者に対して、異常な殺意を持つ。・・・オレがお前
モノなんだ。奴らにとってはジオラマに過ぎんのだろうがな。それぞれの転生者が邂
﹁悪魔曰くこの転生というのはある意味では神と悪魔の人間を使った代理戦争のような
﹁・・・それが何だってんだ。何が違うんだ﹂
に来た転生者だからだ﹂
﹁それは・・・お前が神によってこの世界に来た転生者で、オレが悪魔によってこの世界
295
﹂
﹁・・・つーか、仮に。仮にお前の話が100歩譲って本当だとして、今お前オレを殺し
にかからねーのかよ
ねえし。
ねーし、何より木ノ葉に甚大な被害をもたらしたんだ。それに大蛇丸との繋がりも話さ
ハ ッ キ リ 言 え ば コ イ ツ は 信 用 出 来 ね え。こ こ ま で の 性 格 の 変 わ り っ ぷ り は あ り え
?
どうする
同類にならない為にコイツをここで助けるべきか
どっちが正しい
るもしくはトドメを刺すべきか
・・・どっちだ
?
?
?
?
木ノ葉の為に見捨て
けど、ここでコイツを見捨てればオレはあのクソ親父と同類になるという事だ。
多分呪力もいつの間にかチャクラに戻ってると思う。だから戦えば多分勝てねえ。
れ に 助 け た 瞬 間 オ レ を 殺 そ う と す る か も し れ ね ぇ。腕 を 見 れ ば 黒 い 紋 様 は 消 え て る。
ては逆恨みだってのは分かってる。でもそれを差し引いてもコイツは木ノ葉を・・・。そ
ツを助ける事は簡単だ。あの造形魔法を使えば良い。けど、助けたくねぇ。前世につい
・・・つーか、オレがクナイで斬りつけて明らかに致命傷負わせたしな。・・・コイ
もう戦う気にない﹂
﹁・・・どうやら決着がつけばこのお前に対する殺人衝動は治るようになっているらしい。
決別の日∼正しいのはどちらか∼
296
?
sideアルト
****
・・・だからオレは
きった心を溶かしてくれた。
それは、死で覆われた凍土に吹く春風のように、微かに・・・だが力強く確実に冷え
付いていたんだと思う。だから常に心が強く、優しかった。
でも母ちゃんはオレが恐怖と不安に押しつぶされそうになっているのに何となく気
た考えしか出来なかった。
かった。どういう人物か知っていても、何が原因で豹変するか分からないなんて曲がっ
波風ミナトとうずまきクシナ。当時のオレはキャラクターとしての二人しか知らな
いか。また、あんなどん底に落とされるんじゃないか。
オレは転生した当初、恐怖と不安に苛まれていた。また、親に命を狙われるんじゃな
た愛情を今度はオレがナルトに注ぎたいと。
オレはいつだって弟に誇れる兄でありたいと思った。父ちゃんと母ちゃんから貰っ
ナルト
決別の日∼もう会う事は無い∼
297
side三人称
アルトは目の前で致命傷を負い、血塗れで横たわる前世の異母兄の前で自分の側頭部
メ
モ
リー
メ
イ
ク
にとんっと、指を翳す。
他のモノを記憶する事により、幾つものオリジナルの魔法を造形する魔法。そこから
﹁記憶の造形魔法﹂
取り出したのは一枚のカード。
ハンター﹄に出て来るカードの一つ、
﹃大天使の息吹﹄。そ
﹂
カードが消えて、そこから現れたのは一人の美女。
の効果はもはや説明不要だろう。
造形したのは﹃ハンター
﹁﹃大天使の息吹﹄ゲイン
!
×
天使がふうっと、康介に甘い息を吹きかけると康介の致命傷だけは完治する。そして
〝お安い御用〟
い。他の傷に力の消耗はそのままで。生き永らえるならそれでいい﹂
﹁・・・非常に不本意だが、コイツの致命傷を治してやってくれ。治すのはそれだけでい
康介は呆れ気味に軽くツッコむ。アルトは康介の声を無視して天使に話しかける。
﹁・・・お前、それは・・・チートにもほどがあるだろ﹂
決別の日∼もう会う事は無い∼
298
天使は風に掻き消されるかのように消えてしまった。
﹂
?
﹁ト ー ゼ ン。オ レ は 木 ノ 葉 の 忍 だ。里 を 守 る。テ メ ー と 大 蛇 丸 の 繋 が り は 大 蛇 丸 に 聞
﹁・・・行くのか
アルトは里の方へ歩き出す。
じゃなくてもお断りだね﹂
てこれっぽっちもねーな。第一、オレに向けて殺人衝動なんて持ってる奴なんてお前
﹁・・・オレはお前が大嫌いだった。これからもずっと嫌いだ。お前と分かり合う気なん
それ故何より重く深く、揺るぎない答えだった。
も許せるものであるはずがない。
れだけの葛藤の末たどり着いた答えなのだろう。憎くないはずがない。生まれの因縁
数分の短い時間で出した答えだった。だけど、どれだけもがき苦しんだのだろう。ど
﹁たった一人の兄弟として﹂
てことになってるテメーは必ず殺す。だけと今回は見逃してやる。そう・・・﹂
﹁・・・これっきりだ。次にテメーがオレの前に現れたら木ノ葉の忍として音隠れの忍っ
﹁・・・和彦﹂
299
く。分かったら二度とそのツラ見せんじゃねーぞ﹂
康介は歩いて木ノ葉へ向かうアルトの背中を見て立ち上がる。
今尚、彼へ対する殺意が湧いてくる。悪魔転生を言い訳にしようとも、彼を殺そうと
したのは事実だ。自分はもう御島和彦の兄である資格は無い。殺意を無理矢理押さえ
込み、アルトとは逆方向へ歩き出す。音隠れに行くつもりもない。宛も無い旅になるだ
ろう。
うずまきアルト﹂
﹁・・・言われなくてもそのつもりだ。もう会う事はない。じゃあな。和彦・・・いや、
決別の日∼もう会う事は無い∼
300
そんなんでいいのか
sideアルト
クソッ・・・ダメージが大き過ぎて里に行こうとしても足が全然進まねー。じっちゃ
んと大蛇丸は・・・
その瞬間、オレは思考を止めた。大蛇丸のチャクラが大きく消耗した上で乱れ、じっ
ちゃんのチャクラに至っては消滅していた。あと初代と二代目も。つまりここから導
き出される答えは・・・
﹂
?
ヌキっぽい赤鼻のロボット。
背後から声がしたので振り返ると目の前には青い色の如何にも未来から来た風のタ
﹁あの∼・・・大丈夫ですか
人のイレギュラーが残ってたっけ。
バカらしくなってオレは木の下に座り込む。これで木ノ葉崩しは終了か。・・・あ、三
のか。
あのジジイ・・・死んでほしくねぇからあの時止めたのに、オレの声は届かなかった
﹁屍鬼封尽・・・使ったのか﹂
301
﹁・・・は
****
﹁カカシ
﹂
奴らが動いたぞ。追うか
ガイ﹂
﹂
!?
よ﹂
﹁そう。上の状況情報が少ない状態であまり好き勝手に動き回ると敵の罠にハマります
暗部の面をして正体を隠しているが。
その様子を見るもガイを止め、目の前の敵に集中するカカシ。その名は薬師カブト。
﹁いや待て
!
屍鬼封尽を喰らい、腕の力を失った大蛇丸は音の四人衆を従えて撤退して行った。
side三人称
?
!
いないため、本来ならカブトの正体を看破するのは至難の技なのだがそれには当然理由
原作と違ってサスケが呪印を受けていない事に起因してカブトとカカシは接触して
﹁おや、バレてましたか﹂
﹁で、お前は見ているだけかカブト﹂
ん。それが木ノ葉の忍だ﹂
﹁そんな事は百も承知だ。罠があろうと無かろうとこんな時に敵を見逃すわけにはいか
そんなんでいいのか
302
がある。
﹁
なんだ
﹂
﹁カカシ、行くぞ
!?
﹂
﹄
!!!
もあの国民的人気キャラクターを破壊するなんて出来ねえ。
なんかもう意味わからんが素直に感謝して帰るように言った。いくら神様の頼みで
お医者さんカバンの力でオレを治療してくれた。
・・・驚いた。本当に驚いた。まさかオレの目の前にドラえもんが現れるなんて。で、
sideアルト
****
になる。
謎の悲鳴が聞こえ、その方角へ向かう。これがはたけカカシの運命を大きく変える事
!!
!?
﹃うわぁああぁあああぁ
逆口寄せと思われる術を使ってこの場から離脱。一安心かと思いきや・・・
いいでしょう。では﹂
﹁で、アナタに教えたと。・・・彼は頭に関しては色々ど残念だと情報にありましたがまぁ
﹁アルト君がお前の正体を見破っていたんだよ﹂
303
﹃うわぁあああああああぁ
﹂
﹄
それより・・・﹂
敵はどうした
﹂
突如そんな声が聞こえてきたのでそちらの方角へ向かうとカカシのおっちゃんとガ
!!!
!?
イ先生と合流した。
﹁アルト君
﹁ブッ倒したよ
﹁この悲鳴は一体
!!
・・・ナンダアレ
しっかりしろ
﹂
!!
ガイ先生が特別上忍の山城アオバを揺さぶって意識を確認する。特別上忍がやられ
﹁おいっ、アオバ
!!
?
で顔にはデカイ目ん玉が一つありそれでいてツノ2本生えた意味不明な生命体だった。
なんか左右の両腕が2本ずつあって変な肩パットつけてマント羽織ってパンツ一丁
その場に辿り着いたら目に入ってきたのは、幾多もの忍の倒れる姿と、
!?
!
るなんてなんだアイツ。イレギュラーか
?
そんなんでいいのか
304
﹃それだけ
﹄
面白い
﹂
そんなのでお前やられたの
﹂
﹂
キサマも先程の特別上忍共と同じように宇宙のチリにしてやる
木ノ葉の上忍としてテメェはオレがぶちのめす
ありえねーだろ。
﹃いや、ないない﹄
﹁まぁいいや
﹂
﹁お前がやった特別上忍ここにいるよ
!?
﹁上 忍 だ と
あんな
確かイレギュラーはドラえもんにボーボボキャラ、そしてなんかの漫画のラスボス
何をされた
!?
なんだその幼稚な悪口
それでも忍者か
!?
!?
!?
つーかどんだけ心弱いんだよ
だったはず。あんなのボーボボキャラにいねぇし。・・・じゃあアレラスボス
のが
﹁なんだ
﹁ううっ、あ、アイツ・・・﹂
!?
﹁アイツ・・・オレの母ちゃんを出ベソって・・・﹂
!?
﹁アイツのその悪口に皆やられて・・・﹂
!!
!!
!!
?
!!
!?
!!
!?
305
﹂
そしてオレとラスボス︵
﹁その赤い髪ダッサ
︶のバトルが始まったと思いきや・・・
?
強い
これじゃあアルトもな
!!
の綺麗な赤髪だぞ。ぶっ殺すぞこのやろう。
﹂
いきなりアルトの弱点を的確に突いてきた
!
オレの髪を指差してなんか難癖つけてきた。なんだコイツ失礼だな。母ちゃん譲り
!!
す術なく心をヘシ折られるしかない
﹁な、何い
!?
んだコラ。
﹁・・・アホかお前は﹂
バケモノか
﹂
︶は倒れこむと血反吐を吐いてなんか喋り出す。
く、口で勝てないからといって暴力だとオオオ
なんだコイツ、弱っ。ラスボス︵
﹁う、ウギャアアアア
﹄
﹂
完全に負けた。世界をこの手にするという我が野望がこんな所で・・・﹂
!!
﹃どう考えてもお前にはムリだろ
!!
﹁む、無念
﹂
しかしいくら高い防御力を持っていても吾
何故なら吾輩は何を言われても傷付かない心を持つのだ
意に介さないだとぉ
!?
何言ってんだコイツ。もうメンドクセーから殴ろう。
輩は倒せんぞ
﹁何い
!?
アオバ、お前後でリアルファイトな。なんでこの髪がコンプレックスみてーに言って
!
?
!!
!!
!?
!
!?
﹁まさか精神面だけでなく体力面も重要だったとは
!!
そんなんでいいのか
306
﹃今頃知ったの
カシ。
!?
﹄
﹂
﹂
!! !!
!
た時の記憶。
﹂
これは、はたけカカシの記憶・・・森の中をのはらリンと共に霧隠れの忍から逃亡し
side三人称
****
﹁二代目が作ったのかあの光
せる二代目様の幻術の一種だ
﹁バッドメモリーフラッシュ・・・聞いたことがある 相手に強制的に嫌な事を思い出さ
﹁やべっ
﹂
オレは難なく交わしたがオレの後ろにいた人に命中した。その人物は・・・はたけカ
!!
のキャラじゃねーよ。
﹁だが吾輩、ただでは死なん
﹂
そしたら左脇腹から光線を放ってきた。
!?
バッドメモリーフラッシュ
﹂
!!
コイツ爆発すんの
﹁喰らえ
爆発する前に頑張って必殺技をお見舞いしてやろう
さっきからカカシのおっちゃんとガイ先生と一緒にツッコミばっか。こんなのオレ
!?
﹁中途半端な所から光線出してきた
!?
!
!!
307
﹁カカシ
﹂
私を殺して
そんなことは絶対に出来ない
何か別の方法が・・・﹂
私は利用されてる。このままだと木ノ葉を襲うかもしれないの
!!
んだ。
﹁カカシ・・・﹂
****
﹁う、うわああああああああああああ
﹂
﹂
この日以来、カカシは万華鏡写輪眼を扱えるようになった。
!?
!?
﹁コレって、万華鏡写輪眼
﹂
ていき、二重の三枚刃の手裏剣の形へと変わった。
バッドメモリーフラッシュを喰らったカカシの左目の写輪眼が基本巴から形を変え
!!!!
そして、カカシが霧隠れの忍に向けて放った雷切にリンは自ら突っ込み、己で死を選
!
!
﹁オビトにお前を守ると約束した
!
!
﹁カカシィ
そんなんでいいのか
308
痛みの果てに・・・前編
ナルトが口寄せしたガマブン太は当初、我愛羅の守鶴との戦闘を拒んでいたが、守鶴
﹂
に息子のガマ吉が殺されかけたこと、そしてナルトにガマ吉が助けられたことから力を
﹂
バカダヌキ
﹂
貸してくれていた。
﹁死ねェーーー
﹁いくぞォォォォ
﹁うおおおおおおおお
!!
!!
!!
﹁があああああ
﹂
鈍い音が響いた。サスケの左足が潰された。
﹁砂縛玖
﹂
サスケが己の身を挺してナルトを庇った。
ナルトが我愛羅の砂に捕まるその時、
ナルトとサスケは愚直に我愛羅に殴りかかる。だが全てが防がれてしまう。そして
!!
!!
309
!!
ナルトに聞こえるのはサスケの呻き声。そして波の国での戦い・・・白との戦いがフ
ラッシュバックする。
〟
ま た 守 れ な か っ た。大 切 な 仲 間 を 守 れ な か っ た。目 の 前 の 敵 は 自 分 達 を 殺 し に か
かっているのだ。あと数秒もあればサスケは殺されてしまう。
ドクンと何かが響いた。ナルトの中で。
︵・・・殺らせねぇ。サスケもサクラちゃんも・・・オレが守るん・・・︶
︶
!!!
〟
〝お前は弱いな・・・小僧ゥ。・・・感謝するんだな。このワシに・・・
急にチャクラが
﹂
〝そしてこのワシを貴様如きに封印した、四代目火影とやらにな・・・
溢れてくる赤いチャクラ。それが何なのか考えるまでも無かった。
︵何だってばよ
!?
﹁
﹂
ナルト・・・お前
﹁・・・まさかっ
﹂
!?
そのナルトの姿を見たサスケは驚愕し、我愛羅は悟る。うずまきナルトもまた己と同
!!
!?
どった衣となる。そして一本の尾を引いて我愛羅に襲い掛かる。
ボコボコと赤いチャクラが変異していく。それはナルトの身体を覆い、やがて狐の形
!!!
!!!
!?
﹁うおがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
痛みの果てに・・・前編
310
﹂
じく人柱力なのだと。
﹁カッ
あの朱いチャクラ、ただのチャクラじゃねぇ ・・・そうかナルト。お前
!?
!!
この謎の力がそれなら納得がいく。
︵・・・だがこれは、
人がコントロール出来るような力なんかじゃねぇ
!!!
写輪眼の瞳力によってその危険性が直ぐにわかった。一見ナルトはチャクラの衣に
︶
少し気になって兄に聞いたこともあったが、満足いく回答は得られなかった。しかし、
サ ス ケ は 思 い 出 す。ナ ル ト は 昔 か ら 理 由 は わ か ら な い が 里 の 連 中 に 嫌 わ れ て い た。
には何やら特別な力があるようだな︶
︵何だアレは
その様子を写輪眼を持って見るサスケはそのナルトの姿に不安を覚える。
なった。
ピードで突進したナルトの渾身の拳を顔面に受けた我愛羅は尾獣化を維持できなく
気合い一徹。チャクラを放出しただけで守鶴の砂体を削り取っていく。そして超ス
!!!
311
︶
左足はや
守られているように見えるが、実際には衣によって体にダメージを受け続けている。力
﹂
!!
の代償とでも言うべきか。
られたがそれでも出来る事はある筈だ
︵ナルト・・・お前は一体 いや、今優先すべきなのは我愛羅を倒すことだ
﹁うがあ
****
崩れ去った守鶴から降りたサスケは木の上から二人の戦いを見守る。
印を組んで千鳥を発動する。残り一発、外す事は許されない。
!!
?
グゥ
﹂
!?
!!
﹁っ
くそ・・・﹂
そうしてナルトは崩れ落ちる。
かったのだろう。妖狐の衣は胡散して消えていった。
右頬、顎、鳩尾。容赦なく叩き込まれる拳。しかしそれ以上はナルトの身体が持たな
!!
の盾もナルトのスピードにはついて行けず、我愛羅はなすがままになっていた。
超スピードでデタラメな動き、一発が物凄く重い連撃。既に我愛羅の変身は解け、砂
!!
﹁グハッ、ガッ
痛みの果てに・・・前編
312
﹁ふ、はは・・・
どうやらオレの勝ちだな・・・﹂
我愛羅は周辺の砂を集め、ナルトを拘束する。
!
﹁まさか
奴の左足は砕いたはず
﹂
!?
念の為せる技だろう。しかし重要なのは足ではなく手だ。
上方から聞こえた声の主は木の上に立っていた。砕かれた左足で立っているのは執
﹁こっちだウスノロ﹂
用する少年の声が聞こえた。
後ろを振り向いても誰もいない。ハッタリだったのかと考えると今度はあの術を使
!?
ものだった。
チッチッチッと、雷遁特有の高音が鳴り響く。その音は自身が傷を喰らったあの術の
﹁・・・後ろ、見てみろってばよ﹂
﹁・・・何がおかしい﹂
れが我愛羅の苛立ちを加速させた。
それでもナルトは笑っていた。気でも触れたかと思ったがそんな様子でもない。そ
﹁へへ・・・﹂
﹁所詮、貴様らではこのオレは倒せん﹂
313
︶
彼の手元には青い雷で形を成した弓矢があったのだから。
手元を狂わせなけりゃ大丈夫だ
!!
﹂
︶
それを咄嗟にやってのけたのだ。うちはサスケという少年は。
た。己に形態変化を教えた赤髪の忍が桃地再不斬との戦いでやったことだ。
形態変化。チャクラの形を変える技術。それを使って少年は己の術、千鳥の形を変え
︵照準は写輪眼で捉えた
!!
︵これなら砂の盾も間に合わねえだろ
ちどりはきゅう
!!!
!!
雷の矢は一直線に、音よりも早く標的に向かって飛んで行き、そして当たった。
﹁千鳥破弓
痛みの果てに・・・前編
314
痛みの果てに・・・後編
サスケの新忍術、千鳥破弓で終止符を打たれたナルト、サスケ、我愛羅の死闘。
仰向けに倒れこむ我愛羅に、木の枝に引っかかっているナルト。そして左足が砕けて
いるにもかかわらず、木の上で立つサスケ。
消えないのだ
消えてたまるか
﹂
今頃サクラは近くにいるパックンによって救出されている頃だろう。
﹁・・・オレの存在は消えない
!!
!!
﹂
!!
言葉を失った。彼が人柱力なのは先程の赤い衣で分かった。しかし、あんな心の底か
はなんでかなぁ・・・痛いほど分かるんだってばよ・・・﹂
﹁皆に受け入れて貰えねぇあの苦しみは・・・半端じゃねーよなぁ・・・。お前の気持ち
ぼろぼろに涙を流し、心底辛そうな顔を。
ナルトは黙って近寄る。そして顔を見せた。
﹁くっ、来るな
かナルトは木の枝を折って落ちてから立ち上がり、我愛羅に歩み寄る。
我愛羅は叫ぶ。己の存在の価値を保つ為に、叫ぶ。そんな我愛羅を見て何を思ったの
!!
315
ら明るい彼が人柱力としての迫害を受けていたとは思わなかったのだ。
オレの大切な皆・・・傷付けさせねェ・・・﹂
﹁けど・・・オレには受け入れてくれる人が、兄ちゃんやイルカ先生がいた・・・それに
大切な仲間や友達が出来たんだ
は左足が砕けていはいるが、そんなことに興味も示さない。
振り向いてそこにいたのはうちはサスケ。ナルトの腕を掴み、立ち上がらせる。自身
﹁コイツにとってはようやく出来た繋がりだからだ﹂
その我愛羅の疑問の答えは後ろから来た。
﹁何で、何でお前は他人の為にここまで・・・﹂
﹁お前が引かねェなら・・・お前を殺してでもオレはお前を止めるぞ・・・﹂
ナルトの目付きが変わる。今にも我愛羅を喰い殺さんばかりの目だ。
!!
その心の名は・・・
﹃自分の身近にいる大切な人に尽くしてあげたいと慈しみ、見守る心・・・﹄
満ちた目で自分を見てくれていた。
この二人を見て、かつて自分の世話役だった叔父の言葉が蘇る。彼もそれと慈しみに
﹁兄ちゃん以外で・・・オレの存在を認めてくれた、大切な皆だからよ・・・﹂
事仕出かしたかもな・・・オレは、一度全てを失ったから。もう何も失いたくはない﹂
﹁かくいうオレも・・・コイツらに出会わなかったら・・・ある意味お前よりとんでもねぇ
痛みの果てに・・・後編
316
﹁・・・愛情﹂
これで全て分かった。何故自分が負けたのかも。
てくれた三代目の言葉を思い出していた。
?
﹂
?
を通っていた。
アルトはとある病院の一室に来ていた。いや正確にはそこ行くための特殊なルート
****
﹁どこ行ったんだってばよ
しかし、言われてみれば兄、うずまきアルトの姿は無い。
サ ス ケ に 話 し か け ら れ た が ナ ル ト は そ の 返 答 に な る も の を 持 ち 合 わ せ て は い な い。
﹁知らねってばよ。流石に兄ちゃんでもこれはサボらねェと思うけどよ﹂
﹁おいナルト・・・アルトの奴はどうした
カカシもいないし・・・﹂
イルカの隣で泣き続ける木ノ葉丸。そしてイルカはかつて自分の心の痛みを和らげ
しかし天候は土砂降りの雨。誰もが薄暗い気持ちだった。
木ノ葉崩しから二日が経った。この日は三代目火影とその他大勢の忍の葬儀だった。
****
︵だからコイツらはこんなにも強いのか・・・いつか、オレにも・・・︶
317
この病院のこのフロアは特別で、里側が隠蔽したい特殊患者などを入院させているこ
ともある。そこに入院している者の存在を完全に把握しているのは火影のみで、一部は
暗部の最高責任者であるダンゾウや、相談役が知っていることもあるが、今回アルトが
面会しに来た人物は今は亡き三代目火影とうずまきアルト、そしてこのフロアでその人
物の世話をしている医師のみである。
アルトは病室の扉にノックをすると返事を待たずに入室する。
﹂
﹁・・・あのさ、アルト君。ノックしたんなら返事待とうよ。ノックの意味無いじゃない﹂
普通﹂
﹁いーんだよ。別にお前なんかエロいことしてたわけでもねーんだろ
﹁うわー、女子に向かってそんなこと言う
?
?
﹂
?
なぁ・・・﹂
いいのサボって
話している相手が女性であり、アルトは全くデリカシーが無いことがわかる。
?
﹁こんなタイミングでしかゆっくり話も出来ねえだろ
アルトはその女性の名を呼ぶ。
﹁イズミ﹂
?
﹁てゆーか今日三代目様の葬儀でしょ
痛みの果てに・・・後編
318
319
女性の名はうちはイズミ。うちは事件でイタチとサスケ以外にアルトの介入によっ
て生き残った。うちは一族の忍。アルトの介入により生き残った為にその存在は公に
は出来ないが、アルトの計らいによってこうして隔離される形だがダンゾウから守る為
に保護されている。
うちはイタチの恋人である。
うずまき覗き忍伝
自
来
先
生
上巻
也
﹂
!!!
自
販
機
の
下
小
銭
ひかり
その目さえ閉じなければ・・・きっと希望がある。
!!
になっても。ゴミの散らかる暗く狭い空間の中で手を伸ばし続けるんだ。
諦めちゃいけねぇ。例えどんな絶望の淵に立たされても。どんな闇の中を歩むこと
﹁うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ
諦めねェド根性。それが忍にとって最も大切なモノだ。
オレの忍道はナルトやマダオ仙人と同じだ。
sideアルト
!!
手を伸ばす先には希望の光があるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ
﹂
!! !!!
苦しい思いをした。
﹂
五十両
いや、金額なん
?
﹁とったどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
!!!
掴んだ小銭を持って起き上がる。一体幾らあるんだ。十両
?
オレは自販機の下に落ちていた小銭を掴み取った。長く険しい道のりだった。辛く
・・・届いたっ
﹁うおおおおおっ
うずまき覗き忍伝!!上巻
320
ていい。お金はお金だ。
そしてオレは塗り替えられない現実と、無駄な努力と気付いても取り返しのつかない
事実に打ちひしがれた。
小銭に彫られていたのは、〝こどもにんじゃバッジ〟の文字。
﹂
世
べ
界ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
﹁滅
スケ、キバ、木ノ葉丸に修行をつけていた。
テメェに金に卑しい人間の何が分かるっ
﹂
!!
﹁上忍があんなことで絶望してんじゃねぇよ・・・﹂
﹁うるせぇっ
!!
だよコノヤロー
!!
一両を笑う者は一両に泣くん
自販機の下にある小銭を取ろうと必死に努力して勝手に絶望したアルトはナルト、サ
side三人称
****
そして背中にサスケからの冷ややかな目線が突き刺さった。
﹁何、小さなことに絶望してんだアンタは﹂
!!!
321
﹁だけど兄ちゃん・・・アレは無ェってばよ。周りの人たち皆笑ってたってばよ・・・﹂
﹂
﹁ガロウの兄貴を散々負かしている上忍の実態がコレって・・・﹂
情けねぇぞコレ
!!
おっさんだし。
?
くらいだと思っていたから割と驚いていた。
ナルトにリベンジする為にはまずコイツの強さの秘密を知らねぇとよ
!
それが死んだじじぃへの餞だコレ
﹂
﹂
欲しいとせがまれていたが、何故かここにキバと木ノ葉丸までいる。精々サクラがいる
ようやく本題に入る。アルトは今日は休日な為、ナルトとサスケからは修行をつけて
﹁んで、なんで犬塚のガキと木ノ葉丸までいるんだ
﹂
マダオの名に相応しいだろう。精神年齢は前世と今を合わせれば33歳な為、リアルに
ごとに自来也の事をまるでダメなおっさん、略してマダオと呼んでいたが、今の彼こそ
弟子︵仮︶、弟、なんか犬っぽいの、弟分から散々な言われようのアルト。彼は事ある
﹁アルト兄ちゃん
!
﹁いいから静かにしてろ﹂
﹁なんだってばよ兄ちゃん
﹂
あるチャクラを感知して四人を無理矢理隠れさせ、自分も隠れる。
二人の返事に満足したのかアルトは四人を連れて演習場へ向かおうとする。しかし、
!!
!
﹁オレは早く強くなって火影になるんだコレ
!!
﹁へっ
うずまき覗き忍伝!!上巻
322
?
隠れて暫くすればそこにやって来たのは波風茜、春野サクラ、山中いの、日向ヒナタ。
他にもアルトの一期下の後輩女子3名。そして最後にアルトやイタチの同期の一人の
女子、千手一族の千手サヤカがいた。
アルトが転生してきたこの世界では千手一族はある程度生き残っていたので普通に
里にいたりする。しかし問題はそこではない。
﹂
千手サヤカはアルトの同期の中では超人気のくの一で、なにかと男子にモテるのだ。
今日は温泉に誘ってくれてありがとうございます﹂
アルトは惚れていたわけではないが交流はある。
﹁茜先輩
﹁いいのいいの。たまには後輩とも交流しないとね。ねっ、サヤカ
木ノ葉でも名湯だし・・・本当楽しみ∼﹂
﹂
﹁・・・茜、82・59・83
﹁何の数字だってばよ
サヤカ、91・58・90
﹂
!!
﹁まぁ修行に行く前に一風呂浴びてからだ
行くぞお前ら
!!
﹂
落ち着いてからアルトはナルト、サスケ、キバ、木ノ葉丸に呼びかける。
た。この男、実にエロである。
ナルトには理解出来ないものだがアルトには見ただけで手に取るように分かってい
!?
!
それを暫く眺めているアルト一行。この時点でサスケは嫌な予感がしていた。
﹁うん
!
?
!
323
!!
﹃オッス
﹄
﹂
この場にまともな思考を持っているのはサスケだけになってしまった。
!!
!!
﹁いや完全に覗きに行く気だろーーがぁぁぁ
うずまき覗き忍伝!!上巻
324
うずまき覗き忍伝
﹂
中巻
マ
ダ
オ
ど、どうすりゃそこまで行けるんだってばよ
﹁どうやって覗くんだ
﹁肌色っ
﹂
﹁ふむふむなるほどね。この先に肌色の世界が広がっているのか・・・
!!
?
どもは。
﹂
﹂
﹁そんなことより修行を・・・
﹁止めるなサスケェ これは男の性だってばよ
トンカチが﹂
﹁覗きはロマンだぞコレ
﹂ウスラ
!!
あくまで修行を優先しようとするサスケにナルトと木ノ葉丸が反論。
りゃ気付かれるぞ﹂
﹁あ ま り デ カ い 声 は 出 す な。オ レ の 鼻 で 確 認 し て 取 れ る 距 離 に も 限 界 が あ る。下 手 す
!!
!
りで付いてきたサスケは止めるよう促すがそれを聞くような奴等ではない。このバカ
温泉地まで茜一行をつけてきたアルト一行は、作戦会議を始める。ストッパーのつも
?
!?
!!
325
そこでアルトは鼻で笑う。
﹂
﹁サスケ、お前も見たくてここまで来たんじゃねーの
族は﹂
﹁何だと
性
欲
所詮ムッツリかお前らうちは一
?
﹂
これをムッツリと言わずに何と言う
﹁アンタは何処までバカなんだ
する
﹂
﹁エリート一族の一面という体裁ばかり気にして己の中にある情熱を抑え、ひた隠しに
?
!?
!!
はただ女の裸が見たいだけなのだ。
!!
﹂
!!
かぽーん。
****
の一人の変態だった。
そこいたのは木ノ葉の上忍でも四代目火影の息子でも術喰いの悪魔でもない。ただ
なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
を 看 破 で き る、エ ロ 関 係 に お い て は 写 輪 眼 を も 凌 ぐ オ レ の 眼 力 を ナ メ る
オレは何としても女湯を覗いてみせるっ
服の上からでもスリーサイズ
もはやうずまきアルトの中にあるのは覗きという名の任務を遂行することだけ。彼
!?
!!
﹁うるせぇっ
うずまき覗き忍伝!!中巻
326
﹂
そんな間抜けな音が響く。そこにいたのは湯に浸かる木ノ葉のくの一たち。
﹂
それでも千手一族
﹁あぁ、さっすが木ノ葉の秘湯。身体に染みる∼﹂
サヤカ先輩って千手一族なんですか
﹁サヤカちょっとオヤジ臭いわよ
﹁ええ
!?
?
アルト︵ナルト君︶を
﹂﹂﹂
!?
﹁あれ
茜先輩にサヤカ先輩
﹂
﹂
﹂
﹁アルトさんの名前に反応した
?
?
輩くの一が発言する。
空気が凍った。
﹁てゆーか、流れ的にアルト先輩って間違いなく覗きに来ますよね
﹁それって変態じゃん・・・アレが次期火影候補なんて・・・﹂
﹂
茜とサヤカはみるみる顔が赤くなって行く。そこに助け舟でも出すが如く、一人の後
﹁もしかして二人とも∼∼
?
?
?
トであることは間違いなく、残り二人の反応に全員が興味を示した。
サクラの発言に反応したのは茜、サヤカ、ヒナタである。ヒナタが反応したのはナル
﹁﹁﹁ええ
!?
﹁てゆーか、ここに来る前にアルトさんとナルトっぽい人を見かけたんだけど・・・﹂
サヤカと茜の会話に驚くサクラといの。ガールズトークは続いていく。
!?
?
327
﹁ナルトの兄って言われて納得よね﹂
﹂
サクラといのはドン引きしながらも撃退する為に風呂から上がろうとするが、茜に引
き止められる。
﹁大丈夫よ。あのバカへの対策は練ってあるわ。それよりガールズトークしましょ
?
ア カ デ ミー
そうね∼、私たちは六人で忍者学校を飛び級したから・・・アルト、私、サヤカ、
どんな出会いだったんですか
﹂
﹁まぁそう言うなら・・・あっ じゃあアルトさんと茜先輩にサヤカ先輩って同期ですよ
ね
!?
!
木ノ葉の中忍、特別上忍、上忍たちである。
はたけカカシ、海野イルカ、エビス。
がいたのだから。
うずまきアルト一行は最悪の現実と直面していた。女湯の暖簾の前に三人の見張り
****
ガロウ、イタチ・・・﹂
﹁え
? !?
どうやら彼らは頼まれたというのもあるようだが、それ以上に三代目の孫たる木ノ葉
にもいきませんから﹂
﹁ま、仕方ないですよ。相手がアルト君にナルトですし、木ノ葉丸君を覗き魔にするわけ
﹁何故我々が覗きを見張りなんて﹂
うずまき覗き忍伝!!中巻
328
丸を覗き魔にはしたくないようだ。
本当は覗きたくてたまらねぇムッツリスケベのクセしや
そしてアルトたちはそれに直面していたのだ。
﹂
﹁あ、あのおっさんたち・・・
がってぇぇぇぇぇぇ
﹂
!!
もはやエクストリームスケベなんだよオレ
!!
﹁クソッ
﹁﹁﹁
﹂
﹂﹂﹂
て一番大切なのは諦めねェド根性だ﹂
﹁ナルト、キバ、木ノ葉丸・・・。こんな所で諦めるなんざ忍じゃねぇだろ。忍者にとっ
クストリームスケベを自称するアルトがそんなことで諦めるハズが無かった。
絶望するナルト、キバ、木ノ葉丸。サスケはようやく茶番が終わるのかと思ったが、エ
!!
!!
﹁ここで諦めるしかねぇのかよコレ
﹂
﹁だ、ダメだってばよ・・・。相手がカカシ先生じゃ・・・﹂
開していない。
サスケの冷ややかなツッコミをものともせず、開き直るアルト。しかし現状は何も打
はぁぁぁぁぁ
﹁オ ー プ ン ス ケ ベ ど こ ろ じ ゃ ね ぇ っ
﹁アンタがオープンスケベ過ぎるのも問題だかな・・・﹂
!!!
!!
329
!!
アルトは少年たちを諭す。忍として、男として一番大切なのは何なのか。
﹁火影になりてぇのなら・・・オープンスケベであれ﹂
アルトの意味不明過ぎる発言にツッコむサスケ。しかし彼は聞いてない。
﹁おい、何を言ってんだアンタは﹂
当然オープンスケベだ﹂
マジで何を言ってんだ
﹂
﹁良いか、お前ら。歴代火影たちは・・・初代火影は豪快な人だったと聞く。ならば彼は
﹁おい
!?
﹂
!?
?
﹂
?
﹂
!!
トは亡き父親の性癖を捏造し、弟にオープンスケベだと言い放った。これほど惨いこと
偉人を悉く汚すアルトに対してサスケは半ば本気でそう思った。偉人どころかアル
﹁アンタ一回地獄に堕ちた方が良いんじゃないか
のドスケベ。ならばきっと四代目もオープンスケベだっ
﹁そして四代目火影・・・あの人は三忍・自来也の弟子。自来也はエロ仙人と言われる程
これはまぁ、サスケには弁護の余地は無かった。
﹂
始まるのは歴代火影の性癖を勝手に捏造。そこから勇気を与えようとする。
﹁だからどんな理屈だ
﹁二代目火影は初代の弟。ならば彼も勿論オープンスケベ﹂
!?
﹁三代目のじっちゃん。言うまでもなくオープンスケベだっただろう
うずまき覗き忍伝!!中巻
330
があるだろうか。
﹂﹂﹂
﹂
﹁﹁﹁・・・歴代火影はオープンスケベ
﹁何を信じてんだウスラトンカチ共
!?
﹂
お前らはイルカ先生とエビス先生を
望を与えた。
﹁い い か
﹂﹂﹂
お前ら目ェ覚ませ
フォーメーションCで行くぞっ
﹁﹁﹁おうっ
﹁何だその本気過ぎる作戦
オレがカカシのおっちゃんをやる
﹂
!!
自分たちの目指す存在がオープンスケベ。そのデタラメは少年たちに大きな夢と希
!!
!!!
る。そう決めた。それが彼らオープンスケベ小隊だった。
﹂
﹃行くぞォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
﹁行くなっ
サスケのツッコミは・・・もはや誰も聞いてなどいなかった。
!!?
﹄
迷いはない。火影になる為に。オープンスケベである為に。女湯の中を拝んでみせ
!?
!!
?
!!
!!
!!!
331
うずまき覗き忍伝
下巻
﹂
!!
う。なんとも言えない光景だった。
そこをどけえぇぇぇぇぇぇっ
オレは女の裸が見
覗きという名目の任務︵ただの犯罪︶を遂行する為だけに里でも有数の上忍二人が戦
﹁まさか正面から堂々と来るとは・・・﹂
﹁そこを通して貰おうかカカシのおっちゃん・・・﹂
!!
アンタ相手にコソコソしても無駄だ。なら、アンタを倒す
たいんだ
﹁へっ
!!!
!
がらもカカシはやりきれない想いでいっぱいになる。
うとしてもガイと同じ方法で対処してくるのでアルトの拳を喰らわないように捌きな
右手に悪魔を滅する爆炎を灯して殴り掛かってくるアルトに写輪眼の幻術を掛けよ
!!
﹂
﹂
﹁水遁・水陣壁
!!
︶
?
里の・・・温泉の入り口前で迷惑も顧みずに滅悪魔法をぶっ放すアルトに呆れながら
!!
﹁炎魔の激昂
来也様の悪影響を強く受けてしまったのか・・・
︵ああ・・・四代目、いや、ミナト先生。何故貴方の息子がこんな超問題児に・・・。自
うずまき覗き忍伝!!下巻
332
も警戒は怠らない。
﹂﹂
!!
しまっ・・・﹂
!?
﹂
!!
!!
﹂
!?
﹁兄ちゃん
負けないでくれってばよ
!!
﹂
蹴りが効いたのか変化が解け、口元から出血するアルト。
﹁ごはあっ
のに欲情するカカシではないのでその瞬間にアルトの顔面を蹴っ飛ばした。
背の低く、胸のデカイ眼鏡美少女に変化したのだか流石にこんなマニアック過ぎるも
﹁おいろけ・ロリ巨乳文学少女の術∼∼
﹂
カカシに隙が生まれたのを見計らい、アルトもまた印を組む。
﹁
﹁これで終わりだおっちゃん
それは気になるカカシ。間違いなくアルトが教えたものだろう。
飛 ん で 来 た。大 方 二 人 の お い ろ け の 術 に や ら れ た の だ ろ う。し か し ど ん な 術 な の か。
ナルトと木ノ葉丸のそんな声が聞こえたら鼻血を噴き出したイルカとエビスが吹っ
﹁﹁おいろけ・ポニーテール体育会系女子の術∼∼
今は亡き親友ならば如何するかを考えても虚しくなるばかり。
︵・・・オビト、オレはどうしたら・・・いや、リンが相手ならアイツもやりそうだな︶
333
!!
﹂
!!
オープンスケベこそが火影へ
﹁アルト兄ちゃんはオレたちオープンスケベの希望なんだコレ
﹂
﹁ガロウの兄貴を倒したアンタがやられてんじゃねーよ
の道なんだろ
!!
﹂
﹁案 ず る な。オ ー プ ン ス ケ ベ の 契 り を 交 わ し た オ レ た ち に 覗 き 失 敗 と い う 文 字 は 無 い
ト。いっそ今すぐ帰ろうかと考えて始めていた。
ナルトたちの謎のテンションに付き合いきれなくなったサスケはもはや完全にシカ
!?
て最終手段に出る
﹁八門遁甲ォォォ・・・・
﹂
﹂
﹁君こんなことで使うのソレ
!!
﹂
く、盛大にツッコむ。
流石のカカシもこんなハイリスクな手段を覗きの為には使うとは思わなかったらし
!?
!!
もはやキャラが崩壊してきたアルト。それにそんな契りは交わしてはいない。そし
!!
﹁くらえ
うずまき覗き忍伝!!下巻
334
!!
﹂
﹃はあああああああああああああっ
﹄
無数の鼻毛がアルトの鼻の穴から伸び、カカシに襲いかかった。
﹁鼻毛真拳奥義・鼻毛激烈拳
!!!
﹂
つーかキメェ
﹄
!!
ントロールしたんだぁぁぁぁ
﹃いや、それもはや体術じゃねぇだろ
!!!
﹁さぁお前ら
行くぞっ
﹃お、おう・・・﹄
!
﹂
これで邪魔者は消えた。オレたちオープンスケベの勝利だ。
sideアルト
****
けがなく、ぶっ飛ばされて終わった。
までもがツッコミに回る。そしてそんな変態的な技にさしものカカシも対応できるわ
サスケとカカシだけでなく、ナルトたち、そして気絶していたはずのイルカとエビス
!!!
﹁オレはそれで鼻毛のリミッターを外し、鼻毛を伸ばし、チャクラを通すことで鼻毛をコ
で凄い力を得られる技なのだが・・・
八門遁甲ーーー簡単に言えば身体の制限、リミッターをチャクラで無理矢理外すこと
!?
335
!!
﹁え
何引いてんの
﹂
?
ア ガ ル タ
いよいよオレたちの前に理想郷が・・・
﹁そんなわけないでしょこの馬鹿が
﹂え
!!
ねぇ。アイツは置いてくか。
サ ス ケ は も は や ツ ッ コ む 気 力 も ね ぇ の か、そ の 辺 の 岩 に 座 り 込 ん で い る。し ゃ あ
?
﹁さぁ
﹂
!!
ちょっと待て。
ちょ・・・何で
﹂
?
﹂
していた。
それでもあの人の
し向け、その他のくの一たちはクナイを何本も構えている。唯一ヒナタだけがオドオド
チャクラを集中させ、いのは逃さないように心転身の術の態勢。サヤカは巨大な鎌を差
四代目という言葉は伏せてくれたが、茜たち全員殺る気満々なようで、サクラは拳に
息子
﹁あんだけ大声出してたら丸聞こえなのよこの変態。それでも上忍
まだ覗いてもいねぇのに・・・何でこいつらがここに・・・
﹁え
?
?
?
?
ぐるりと首を振り向かせれば臨戦態勢というか殺人態勢の茜率いるくの一たち。・・・
?
咄嗟に左手を牽制の意味で突き出してもサヤカが鎌で切り落とそうとしているのが
﹁待て。話し合おう﹂
うずまき覗き忍伝!!下巻
336
分かる。オレ死ぬんじゃね
?
﹂
?
﹁ふっ、殺るなら殺れよ・・・﹂
!!!
!!!
ハッキリ分かることは一つ。あいつら、あの三人は見逃しやがったぁぁぁぁぁぁぁぁ
付けられて病院のベッドの上にいた。因みに隣にはナルトが寝かされていた。
この後のことは余り覚えていない。気が付いたら全身に包帯が巻かれ、首にギプスが
﹃死っねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
﹄
奴らの殺気は収まるどころか一秒毎に増幅している。なら、早めの方が良い。
﹁ナチュラルに心読むの止めてくんない
﹁安心しなさい。ナルト君も直ぐに後を追わせてあげるから﹂
が、ナルトたちはオレを見捨てて逃げやがった。あの野郎共・・・。
全員が言葉を掛けてくるが、全員目が笑ってない。チャクラ感知で周囲を確認した
﹁流石三忍、自来也様の弟子なだけあるわねー﹂
﹁話し合う気なんてこっちにはありませんよ変態上忍さん﹂
337
対話
﹁んあ
﹂
だ。つーかオレは何故ここに
﹁・・・まさか、オレまた死んだのか
﹂
!?
?
1話を見てくれれば分かると思うが、オレをナルトの兄として転生させてくれた神様
﹁誰がジャージの神だ。お前転生させてやった恩を忘れたのかコノヤロー﹂
﹁ジャージの神様じゃんか﹂
後ろの声に反応して振り向けばジャージを着た男。
﹁17年振りだな和彦、いやアルト﹂
﹁ここは・・・確か﹂
間抜けな声だと我ながら思うもんだ。オレは真っ白な空間にポツンと立っていた。
?
件といい適当だな。
そういうシステムなのか
つーかこの神様やっぱり神様らしくないっつーか、手紙の
一達に殺されかけたからまた来れるようになってたんだ。だから連れて来た﹂
﹁いや、死んでねーよ。けどな、こないだお前がナルト達を連れて覗きしようとしてくの
対話
338
?
﹁つーかこないだの手紙
﹂
結局ボーボボキャラなんて出てこねーじゃん
きに感想欄でも完全に出す出す詐欺じゃんか
﹁まぁな。タダで転生してもらえるなんてよく考えりゃ話が出来すぎてるし﹂
﹂
前書きや後書
!!
﹁まぁ、それについて説明しに来た。悪魔転生は知る必要というか興味もないだろ
!!
!!
ボーボボキャラは・・・﹂
?
!!
るという完全にアウトな現状だ﹂
によ
0まであんだぞ
﹂
!?
!!
反論出来ねぇ・・・。どうせ事実だろうしな。
然なんだよ。色々盛ったけど収拾つかなくなっての苦肉の策だろあんなの﹂
﹁低評価なんて今更だ。そもそもお前がドラえもんに助けられるとかどー考えても不自
!!
り、低評価付けられたらどーすんだコラァ ただでさえ評価1とかぶっちぎりで多いの
﹁間 違 っ て な い け ど そ ー ゆ ー 裏 事 情 カ ミ ン グ ア ウ ト す ん な よ
お気に入り登録減った
色々書いてて出すのを忘れてそのまま木ノ葉崩しが終了してしまい未だ出せないでい
けものの話がわりと好評だった為に調子に乗った作者が後付けで出そうと決めたけど、
﹁そうだな。大蛇丸のサスケ襲撃をお前が阻止した話で後書きに遊びで作者が書いたつ
﹁で
ど、日常系の話とかに転生した奴とかどーすんだ。かち合わないことを祈ろうか。
神による転生者を悪魔による転生者が殺しにくるなんておかしな話じゃあない。け
?
339
﹁で
何のために呼び出したんだ
結局つけもの出るの
?
出ないの
?
﹂
?
﹁心読むのやめてくんない
つーかそんな理由かよ
﹂
!
面倒臭いから適当に纏めやがったよ神様
﹂
とも上手くやっていけるし大蛇丸だのサスケだのもきっと大丈夫さ﹂
﹁適当に纏めやがった
!!
馬鹿オメーんなもん炎でも食えば勝手に治る。
起床すれば俺は今日も今日とて任務は休み貰ったからつけものを捜しに行く。え
****
次の瞬間、神様の空間からつまみ出された。
!
それは俺だけだって ・・・ちょっと何言ってるか分かんないな。ナルトは九尾
入院は
え
?
?
﹁ま、なんだ。異母兄貴と和解ってほどでもねーけど何とか出来たんだ。きっとイタチ
?
スすることはできん。というかしたらつまらん﹂
﹁それはダメだ。転生先でどう生きるかはお前の自由だが、それについて俺がアドバイ
神様からのツッコミは中々レアな気がする。そうだイタチのことを相談してみるか。
﹁お前いつから首領パッチになった﹂
と決めていたからな﹂
﹁それは良かった。つけものは発見次第、
﹃お前は俺なんだ﹄と言って手刀で貫いて殺す
﹁多分出るだろ。作者だって罪悪感とかそれなりにあるだろうし﹂
?
?
?
対話
340
大蛇丸につい
た、助けてえええええええええええ
音隠れの里にでもいるんじゃねーの
のチャクラですぐに治ったし別に良いだろ。
てさ﹂
﹁つーか本当に木ノ葉にいんのか
ーーー
ーーーギャアアアアアアアアアアアアアアアア
えええ
?
の抜け忍が里の人でも襲ってんのか
﹂
クナイを構え、全身にチャクラを行き渡らせる。抜け忍なら捕まえねぇと
﹁そこで何してる
の今を狙って何の目的で
!!
﹂
美味いぞ∼﹂
喰われるーー
そんな深読みをして角を曲がり、現場を見ると・・・
﹁助けてええええ
!!
﹁でっかいたくあん
!
火影不在
!!
!!
!?
不意にそんな叫び声が聞こえた。俺は走り出した。叫び声というか悲鳴だ。どっか
!!
!!
?
!!
341
﹂
つけものというボーボボキャラを貪り食う秋道チョウジがそこにいた。
助け・・・
!!
!!
﹁・・・・﹂
そこのお前
!
聞こえたのは言うまでもない。
俺は何も言わずその場を去った。数分後につけものの断末魔とチョウジのゲップが
﹁あっ
対話
342
綱手捜索編の開幕
ドS忍者は何をする
!?
見下ろす二つの影があった。
﹁取り敢えず壊滅は免れたようですね﹂
﹁栄華を極めたあの里が・・・哀れだな﹂
﹁ガラにもない。故郷にはやはり未練がありますか
﹁いいや、まるで無いよ﹂
貴方でも・・・﹂
そう答えた男の両眼には爛々と輝く写輪眼があった。
****
レイを避けてちくわだけを食べる修行だ
﹂
﹂﹂
﹂
﹂
﹁いくぞナルト、サスケ、サクラ 今から鉄アレイとちくわを大量に投げる
﹁オッス
﹁﹁いや、何の修行だ
﹁アルト、流石にそれは無いだろう・・・﹂
!!
上手く鉄ア
木ノ葉崩しから数週間が過ぎて、里は復興作業中だった。そんな中、悠然と木ノ葉を
!
!!
﹁うるせー。まるでダメなおっさん略してマダオが
!!
!!!
!!
!!
?
343
アルトの意味不明なハットリくん修行にナルト以外が異議を唱える。修行に同席し
た自来也もそれは受け付けないようでげんなりした顔付きだ。
アルト、自来也﹂
?
ご意見番のホムラ様とコハル様じゃないの
﹂
するとそこにご意見番の水戸門ホムラとうたたねコハルがやって来た。
﹁こんな所で下忍などに修行をつけている場合か
﹂
アンタ知らないの
!!
﹁誰だってばよ
﹁バカ
!?
?
﹂
﹁火影不在の今、木ノ葉の最高意思とも言える。何故こんな所に・・・﹂
!
!!
也しかいない。
﹁んで、何の用だよ
﹂
﹁皆まで言わずとも分かっておるだろう
﹂
隊からトップ数人を招集して緊急執行委員会を作り、これに対処してゆくことを決め
﹁隣国のいずれかがいつ大胆な行動に出るかも分からぬ。よって里の力が戻るまで各部
ておる。この状況で最優先させねばならんのは更なる危機を想定した準備だ﹂
﹁今更砂隠れとの関係などさほど重要ではない。今木ノ葉の力は恐ろしいほどに低下し
?
!
?
﹁砂隠れとの話し合いならなんとかなっただろ
﹂
ホムラの言葉に納得は出来ないながらもナルト達は去った。そこにはアルトと自来
﹁下忍は席を外せ。今日の修行は無しだ
綱手捜索編の開幕!ドS忍者は何をする!?
344
た。が、それにはまず・・・信頼のおける強いリーダーが必要だ
話の流れ的に要は五代目火影が必要ですよとのことだ。
﹂
!!
﹂
﹂﹂
﹂
﹁チッ
﹂黙れ
それに他のは取材だ
性犯罪者が﹂
痴漢や強姦なんざしとらん
いい加減にせい
﹁師匠に失礼にも程があるだろうが
のォ
﹁﹁何を押し付けあっとるか
ご意見番の一喝が響く。
!
!!
?
﹁昨日の緊急会議で五代目火影は自来也に決まった ﹁よっしゃああ
!!
!!
やはり三忍としての実績や、アルトはまだ若過ぎるとのことでな﹂
!
﹁ワシはそんなガラじゃあないと言っておるだろう﹂
を何だと思っているのか甚だ疑問である。
面倒ごとが来なくなってアルトは喜び、指名された自来也は舌打ち。この二人は火影
阿保共
!!
!!
!!
!!
漢とかセクハラとか覗きとか強姦とかやってるだけだろ
﹁火影は世襲制じゃねーよ。いーからとっととやれよ火影。どーせ年柄年中里の外で痴
こそ五代目火影就任だのォ﹂
﹁何言っとる。ワシはそんなガラじゃあないし、そもそも筆頭候補はお前だろう。お前
﹁だってさ、マダオ仙人改め、エロ仙人。五代目火影就任おめでとう﹂
345
﹁お前以外に・・・﹂
こうして、綱手捜索編の開幕なのであった。
﹁三忍ならもう一人いるだろう。綱手の奴がな﹂
綱手捜索編の開幕!ドS忍者は何をする!?
346
綱手探索の旅
﹂
木ノ葉の里のとある茶屋の前でカカシはぼーっと突っ立っていた。そこにアスマと
紅がやって来る。
お二人さん。仲のよろしいことで。デートですか
その会話を茶屋にいた黒い装束の二人組は黙って聞く。
﹁よう
?
ね﹂
?
カつくやり方よね﹂
﹁それよりお前こそこんなとこで何をやってる
甘い物苦手じゃなかったか
﹂
?
﹁カカシ、アンタが先にいるなんて珍しいな。言っとくが俺は納豆と甘いもんはダメだ
くる。
アスマの質問にサスケとの待ち合わせと答えるカカシ。そこに丁度サスケがやって
?
にナルトの頬に傷をつけたらしくてね。多分その仕返しね。地味かつやられたら超ム
﹁アイツ、アンコの家の鍵穴にガムねじ込んだらしいのよ。アンコってば中忍試験の時
﹁アルト君を
﹂
﹁バ ー カ。私 は ア ン コ に 団 子 を 頼 ま れ た の よ。そ れ と ア ル ト を 見 つ け た ら 教 え ろ っ て
!
347
ぜ﹂
﹁あ、そうなの。てゆーかなんで誇らしげ
から離れる。
﹂
そう話している好きに黒装束の二人組は姿を消し、アスマと紅はそれを追ってその場
?
なんで
なんでオレがエロ仙人と一緒に取材旅行なんかしな
その頃アルトはナルトや自来也と一緒に一楽でラーメンを食っていた。
なんで
﹂
!
****
﹁え ー ー ー っ
きゃなんねーんだってばよ
!
﹂
!!
と称して誘ったが面倒くさいとナルトは駄々をこねていた。
﹂
﹁オレはちんたらそんなエロ取材に付き合っているヒマはねーの
!
カカシ先生に色々教えてもらうんだってばよ
千鳥とか
﹂
修行しなきゃなんねーんだから・・・兄ちゃんはちくわで修行するな
んて意味分かんねーし
!!
!
!!
﹁お前螺旋丸あるだろーが﹂
!!
﹁知るかってばよ
!!
﹂
ナルトは自来也とアルトが綱手探索の旅にナルトを連れて行くことに決め、取材旅行
﹁そういう問題じゃねーってばよ
﹁そう言うなナルト。オレも行くから﹂
!!
!!
﹁エロじゃねぇよナルト。官能という名の芸術だ
綱手探索の旅
348
それでも嫌だとゴネるナルトに二人は奥の手を出す。
オレってば今すぐ家帰って荷物纏めてくっから
﹂
!
スケを連れてってサスケに教えるか﹂﹂
﹁やっぱ行く
そこ動かないでよ∼∼∼∼∼∼
!!
﹂
﹁何でだってばよ
れんの
?
ま、まあいいってばよ。それでエロ仙人
!?
今度はどんな術教えてく
!
﹁・・・なんかすっげぇ腹立って来た﹂
自来也、スケベだが実力は折り紙付き。伝説の三忍の一人。二人の師匠。
うずまきアルト、アホ。
うずまきナルト、原作主人公であり九尾の人柱力。木ノ葉の下忍。
ここで一応三人について紹介しておこう。
そして木ノ葉を出て五代目火影となる綱手を探しにぶらりと旅に出た三人。
****
﹁ま、可愛らしいが・・・やっぱガキだな﹂
﹁クク、全く・・・可愛いガキじゃのォ﹂
あんまりにも変わり身の早い対応である。忍者としてはある意味正解だが。
!!!
エロ仙人と兄ちゃんは
﹁﹁はぁ、千鳥や螺旋丸よりすんごい術教えてやろうかなと思ったのに・・・仕方ない。サ
349
いいか
何を隠そうこのワシこそが
北に南に西東
斉天敵わぬ三
︵・・・不味い、特に考えてなかった。螺旋丸はもう教えちまったし、てゆーかエロ仙
人・・・︶
蝦蟇の仙人とは仮の姿
!!
?
!
?
﹂﹂
泣く子も黙る﹁ド変態﹂〝自来也様〟たぁ∼∼って、誰がド変
﹁うるせえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
忍の白髪童子蝦蟇使い
態だ
!!
!
こうして色々と不安な旅が始まった。
ある。
見栄切りをアルトに邪魔され、そのままキレられて殴られる自来也。完全に台無しで
!!
!
﹁お前、ワシがすっごい人だって知らねーだろ
綱手探索の旅
350
旅先にはエロいハプニングを期待したくなるのは必然。
sideサスケ
アイツが・・・イタチがこの里に帰って来ただと
そんなことさせるか
オレの身体は勝手に動いていた。もう、大切な仲間が殺されるのはゴメンだ。とにか
かもナルトを狙っていると言ったのは。
そんなタイミングだ。特別上忍の一人がいきなりやって来て、イタチが帰って来てし
はイタチにやられたんだろう。
何故かカカシが寝ていて上忍がカカシの他に三人も集まっていた。今思えばカカシ
家を訪ねた時だ。
オレがそのことを聞いたのはついさっき。カカシに頼みがあってその為にカカシの
!?
く・・・アイツに捕まれば、ナルトは・・・終わりだ
!!
ナルトが昼ここに来たハズだ
それからどこに行ったか分かるか
﹂
オレはナルトが一番いそうな場所、一楽の店に来た。店の主人にナルトの居場所を聞
!!
!?
く。
﹁おっさん
!
﹁ああ、ナルトねェ。えっと確か自来也さんとアルトと一緒にラーメン食った後、どっか
!
351
行くって言ってたな。自来也さんとアルトの話だと里から少し離れた歓楽街のある宿
場町に行くとか。で、三人で一緒に出たよ﹂
これであの馬鹿の居場所は分かった。朗報なことに、アルトと三忍の自来也も一緒
だ。アルトはイタチより強いハズだし、自来也は言うに及ばす。あの二人がついていれ
ばイタチだってそう簡単には手を出せない。
だが、イタチには万華鏡写輪眼の強い瞳力がある。何も知らずいきなり襲撃されれば
あの二人でもあいつの幻術には太刀打ち出来ないかもしれない。早く伝えねぇと・・・。
﹁
何だ
﹂
?
そんな街にあの三人で行けば・・・
?
捕まえにかかるぞ
!?
ように言ってほったらかすのは目に見えてるじゃねーか
その隙にイタチはナルトを
そしてこの二人はナルトだけ教育的だの何だのと理由をつけて宿の部屋にでもいる
アルトも自来也と似たり寄ったり。絶対に女を捕まえようとする。
自来也は無類の女好き。必ず女を引っ掛けに行くハズ。
待てよ
ルトの教育的にはあんまり良い場所じゃなくてな・・・﹂
﹁いや、少し心配でな。あの街は風俗的な場所でもあるんだよ。忍者とはいえ、ガキのナ
?
﹁ただねぇ・・・﹂
旅先にはエロいハプニングを期待したくなるのは必然。
352
!!
﹁くそっ
あの馬鹿二人に一瞬でも期待したオレが馬鹿だった
まぁ良い。その街ならそう遠くはない。待ってろナルト
****
side三人称
一方その頃、歓楽街に着いたアルトたちは・・・
﹁のぅ、アルト・・・お前はどの娘が一番良いと思う
﹂
﹂
!!
何度もフラれたってのにまだ諦めらんねーの
﹁まだまだだのぅアルト。あっちの金髪巨乳の方が絶対エロいぞ﹂
﹁綱手のばーちゃんに重ねてんのか
﹁バッ、違うわ
単純にワシの好みじゃ
﹂
からいつまで経ってもマダオなんだよエロ仙人さんよ﹂
?
!!
﹂
だ
!!
美人が現れる。二人は少しその女性に見惚れると、女性は視線に気付いたのかどちらか
するとそこに二人の前にアルトの言っていた女性とは違う黒髪ロングのスレンダー
た。ナルトには修行としてチャクラ練っとけと言って部屋に無理矢理行かせた。
完全にサスケの予測通りに女と一夜を過ごすべく、ナンパの為に女性を視察してい
!!
?
肌。そしてほのかに実る小さな胸のたわわ。それがオレの劣情を更に掻き立てるっ
﹁そうだなぁ、オレはあそこにいる黒髪ロングのスレンダー美人かな。あのくびれに柔
?
!!
!!
﹁いや∼、眼福眼福♡エロい姉ちゃん沢山いるじゃん♡﹂
353
︶︶
に向かってウインクした。
︵︵脈アリ
互い察知していたのか防ぐ。
﹂
彼女はお前の理想より
エロ仙人様よォ、アンタは金髪巨乳が良いんじゃなかったのかぁ
?
そもそもお前はまだ17だろう。現実的に言えば一年早いわ
!!
﹁お前こそ、あっちにいるスレンダー美人が良いのではないか
少し胸がデカいぞ
﹂
そう判断した師弟は一歩踏み出すと同時に互いの腹に拳を振るう。そしてそれをお
!!
?
﹁見え見えの嘘つくんじゃないのォ
いいからどけ
﹂
!!
﹂﹂
!!!
態である。
ついには殴り合いにまで発展した。そこにいた二人はもはや忍ではない。ただの変
あああああ
﹁﹁あのエロい姉ちゃんとスペシャルグレートな一夜を過ごすのはオレ︵ワシ︶じゃああ
ゲシゲシと互いを蹴りあってもお互いを女性にはなるべく近づけさせないダメ師弟。
!!
﹁早くないですぅ∼。むしろ遅いですぅ∼。オレは精神年齢30歳超えてますぅ∼﹂
?
?
﹁あ∼ん
旅先にはエロいハプニングを期待したくなるのは必然。
354
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼである。
side三人称
﹂と言ってナンパに向かった。
ナルトは不貞腐れていた。兄と師匠と一緒に修行の旅に出たは良いものの、その兄と
師匠は歓楽街で﹁エロい姉ちゃんオトす
なんか
いっつも兄ちゃんやエロ仙人はこんなんだってばよ
行をするように言って。
﹁なんか
﹂
もう、うっさいな・・・︶
︵何だよもうフラれて帰って来たのかよ・・・。兄ちゃんか
すると、コンコンとドアの向こうから音がする。
の修行見る気あんのか
!
︵サスケ
・・・いや、誰だ
サスケの写輪眼と同じ・・・︶
それとも両方
?
!?
ちゃんとオレ
ナルトには﹁こっからは大人の世界﹂とかなんとか言って先に部屋でチャクラ練る修
!
エロ仙人か
!
自来也が戻る前に連れて行きましょうか。イタチさん﹂
﹁しかし、こんなお子さんにあの九尾がねぇ、まあ良いでしょう。術喰いの悪魔と三忍・
?
そして扉を開けると・・・写輪眼を両眼に宿す男がいた。
?
?
!?
!
355
﹁お、お前ってば
波の国の時の
﹂
!!
ナルトは恐る恐る部屋を出て、イタチの前に数歩分の距離を置いて立つ。
︵こ、こいつらただ者じゃねーってばよ︶
﹁ナルト君、一緒に来てもらおう。部屋を出ようか﹂
戦交えた干柿鬼鮫がそこにいた。
写輪眼の男ーーうちはイタチの後ろから、かつて波の国にて兄、うずまきアルトと一
!
﹁
﹂
﹂
!
﹁え
﹂
トもサスケに気づく。
イタチと鬼鮫の後ろにはイタチの実弟、うちはサスケが立っていた。数秒遅れてナル
﹁・・・うちはイタチ﹂
﹁
﹁久しぶりだな・・・サスケ﹂
鬼鮫がナルトの足を鮫肌で斬ろうと近づく。しかし、イタチがその前に口を開いた。
!?
!?
︵な、なんだってェ
︶
でもぶった斬っておいた方が・・・﹂
﹁う∼∼ん、イタチさん。この子にあまりチョロチョロされるのも面倒ですし、足の一本
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼである。
356
!?
﹂
﹁おやおや、今日は珍しい日ですね。二度も他の写輪眼が見れるとは﹂
﹁アンタを・・・殺す
﹂
?
﹂
﹁・・・アンタの言った通り、アンタを恨み 憎み
オレは・・・
生きて来た
!!
!
そして・・・アンタを殺す為だけに
全てを理解したナルトはイタチを睨みつける。サスケは続ける。
︵・・・こいつがサスケの言ってた、殺したい男︶
﹃あの男を・・・兄貴を殺すまで・・・死んでたまるかって、思ってたのに・・・﹄
﹃ある男を必ず・・・殺すことだ﹄
︵サスケと同じうちは一族・・・サスケの兄ちゃん︶
ナルトの中で今までの会話や、過去の出来事からピースが合わさっていく。
﹁・・・うちは一族は皆殺しにされたと聞きましたが。アナタに﹂
﹁オレの弟だ﹂
﹁アナタに良く似てますねイタチさん。一体何者です
サスケの両眼には写輪眼。ここにいるうちはサスケは復讐者そのものだった。
!!
357
!
既に左手には千鳥の雷撃が宿っている。今までに無い高密度なチャクラで手の皮が
めくれ始めている。他にもサスケ身体は炎を纏って一撃の力を底上げしていた。
﹂
?
﹂
瞬間、サスケは雷炎の鉄槌をイタチ目掛けて食らわさんと走り出す。
﹁・・・カカシさんの千鳥にアルトの火遁忍体術か
死ね
!!
﹁サスケェ
ぞっ
﹂っ
﹂
﹂
﹁人の心配をしている場合ですか
!!
まず足より先に腕を斬り落とし・・・
﹁そうはいかねー
?
!!
!!
てそのまま力尽くで首を回し、自分の前に顔を向けると容赦なく目潰しを食らわせた。
をーーーチャクラを削るが、その隙に炎の主は鬼鮫の後ろに回り、その頭を掴む。そし
鬼 鮫 が ナ ル ト に 鮫 肌 を 振 り 落 と す 前 に 炎 の 一 閃 が 鬼 鮫 を 襲 う。鮫 肌 は そ の 炎
!!
﹂
イタチはその間にサスケの左腕を握り潰し、折ってしまった。
鬼鮫によって鮫肌でチャクラを削られてしまった。
ナルトはサスケを助ける為に九尾のチャクラを引き出そうとしたが、それを察知した
比較的安全な部分を掴むと千鳥の矛先を力づくで壁に変えて、チャクラを浪費させた。
しかし、写輪眼を持つイタチにはサスケの動きなど当然見えていた。サスケの左腕の
﹁ウオオオオオオオオオ
!!
﹁ぐああああああああああああああっ
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼである。
358
その指には雷を纏って。
ろう。
ルト﹂
﹂
﹁ったく、人の可愛い弟に何してんだ半魚人が。フカヒレにされてーのか
﹂
﹁お前は相変わらずエグい真似をするのぉ。雷遁纏った目潰しなど・・・﹂
ナ
?
﹂
!!
囲気を醸し出す。
数年振りの再会を果たした親友同士だが、状況とお互いの立場の為に敢えて険悪な雰
﹁・・・アルト﹂
﹁よぉ、久しぶりだなぁイタチ・・・﹂
た。
先ほど一夜がどうたらとか誘おうとしていた女性を担いだ自来也も遅れてやって来
﹁エロ仙人も
﹁こいつはどーせそのキモい刀からチャクラ供給して勝手に回復すっからいーんだよ﹂
無事か
中々にエグい。というか殺す気満々なこの仕打ちをする者など、容易に想像がつくだ
﹁ぐっ、ぐあああああああああ
!?
言わずもがなうずまきアルトである。
﹁兄ちゃん
!!
?
359
﹁どうやらその女性にかけていた幻術は解いたようだな﹂
﹁・・・ナルトからワシらを引き離す為に女に写輪眼の中にある催眠眼の力で幻術をかけ
るたぁ、男の風上にもおけねぇやり方だのォ。
目当てはやはりナルトか﹂
自来也の発言に困惑するナルトとサスケ。
くのが我が組織〝暁〟から下された我々への至上命令﹂
﹁・・・おいおいイタチ。オレがそんなこと許すとでも思ってんのか
﹁・・・お前の意思は関係ない﹂
?
斬るかもぐかしてダルマにして嬲り殺しにするのをオススメするぜ﹂
!?
なら私があなた方を殺して差し上げましょう﹂
﹁こんな時ばかり先生呼びしおって・・・ていうか殺し方グロいのォ
﹁波の国の件から私は雑魚扱いですか
﹁この二人を甘く見るな鬼鮫﹂
﹂
て自分の力に還元する。まずはあいつが刀を振り回すことの無いよう、あいつの手足を
﹁自来也先生、イタチはオレにやらせてくれ。鬼鮫はあの刀で相手のチャクラを吸収し
・・
そしてアルト、自来也、イタチ、そして鮫肌で回復を終えた鬼鮫が戦闘態勢に入る。
﹁アルトの言う通りだ。ナルトはやれんのォ﹂
﹂
﹁道理でカカシさんも知っていたわけだ。情報源はアナタか・・・。ナルト君を連れて行
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼである。
360
?
﹂
一触即発。そんな空気だった。
﹁手ェ出すな・・・
そんな時にその声は響いた。
﹂
!!
﹂
邪魔するんじゃ・・・﹂
!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
﹁邪魔なのはお前じゃあああああああああああああああああああああああああああああ
﹁アルト
﹁待てサスケ
イタチを睨み、殺す為に・・・近づく。しかし、サスケの肩をアルトが掴む。
﹁・・・邪魔するんじゃねェぞ﹂
うちはサスケはフラフラと立ち上がり、おぼつかない足取りでイタチの方へ歩く。
﹁こいつを殺すのは・・・オレだ
!!
!!
361
あああああああああああああああっ
﹂
最終的にズザザザーと音を立てて滑って止まった。
サスケは完全に白目を剥き、泡を吹いていた。
分かったら引っ込
ここは普通に2対2の激戦になる流れだよね
﹂
悲劇のヒロイン症候群とかここじゃマジでいらねーわけ。分かる
﹁お前さ、空気読んでくんない
んでろ。このすっとこどっこい
?
哀れ。ここで鬼鮫が口を挟む。
空気読めとはアルトは決して人に言えないことなのだが。ただ言えることはサスケ
?
?
!!
お前の
殴り飛ばされたサスケは宙を舞い、何度かバウンドして、横に回転しながら転げ回り、
自来也とナルトはあまりにも予想外過ぎるアルトの行動を目にして思わず叫んだ。
!!?
した。
﹄
アルトは容赦無く、炎の滅悪魔法ーーー炎魔の滅拳でサスケの顔面を捉えて殴り飛ば
!!!
﹃殴ったーーーーーーーーーーーーーーー
師匠は弟子を酷い目に遭わせてなんぼである。
362
﹁・・・いい判断でしたねぇ。いくらイタチさんの実弟であるサスケ君でも、同族殺しを
平気でするイタチさん相手ではどんな目に遭わされるか分かりませんからねぇ﹂
﹂
﹁・・・いや、だからアナタはサスケ君を配慮したのでは
﹁いや全然。フツーに邪魔だった﹂
﹂
その言葉を聞いて自来也は納得する。あのうちはイタチが今更弟相手に情けをかけ
るとは思えない。
何言ってんだお前
︵無理矢理にでもイタチと戦わせん為に・・・︶
﹁は
?
しかしアルトはきょとんとしていた。
?
嫌なことにうずまきアルトは平常運転であった。
?
363