② - 大学設置室

別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
共
通
教
育
科
目
授業科目の名称
人
間
科
学 哲学の世界
教
育
科
目
講義等の内容
古来,人間は,この世界がいかなるものか,この世界でいかに生きるべきか
を問うてきた。基本科目「哲学の世界」では,真に存在するものを問う存在
論,知識はいかにして成立するのかを問う認識論,善なる行為とは何かを問
う道徳論,時間論,自由論,神,愛,死などの問題に対して,これまでの哲
学者がどのように答えてきたかを概観することによって,哲学・宗教学分野
への導入とする。
東アジア思想史入門
前近代の東アジアにおいて,その中核となったものは中国思想である。中国
では,20世紀初めまで儒教の影響が強く,日本や朝鮮でも,19世紀頃までそ
の影響は無視できない。中国では,2000年ほど前の戦国時代に思想的基礎が
でき,儒家や道家の思想が核になった。その基本的理解なくしては,東アジ
アの思想は語れない。講義では,儒家思想,道家思想,その他の 諸子百家
の思想の3部構成にして,それらの展開を見据えながら分かりやすく話す。
ヨーロッパ思想史入門
本講義の目標はヨーロッパにおける思想の流れを学ぶことである。授業は講
義形式で行う。計画は下記のとおりである。まず,長らく語り継がれてきた
ギリシアの英雄叙事詩やギリシア悲劇に見られる思想を解説する。これらを
踏まえ,ギリシア哲学の重要文献を説明する。いっぽう,ユダヤ教における
思想を学び,これを前提としてキリスト教の思想を概説する。そののち,上
記の知識をふまえて近代哲学の重要文献の解説を行う。以上の流れを基本と
しながらも,シラバス・授業においては臨機応変に内容の変更も可能とす
る。
宗教学入門
ヨーロッパの伝統的な哲学や神学に対して,新しい学問としての「宗教学」
の成立事情を,関連諸学(神話学・宗教社会学・宗教心理学)との比較で考
察した後で,広義の「宗教現象・祝祭・儀礼・教義・教団・修行形態」等の
諸問題を現代日本の現状の中で吟味したい。さらに人間存在に開かれる「宗
教経験」の可能性を,キリスト教と仏教の「宗教思想」の比較を通して考察
する予定である。例えば「生老病死」の理解を廻って,「生死」を超えると
いう「霊性の伝統」との対比で,現代の「統合理論」なども紹介したい。
Religion in Japan
古代から現代に至るまでの日本における宗教の変遷およびその基礎知識を学
ぶ導入的な講義。神道,神話,神社,仏教起源,中国や韓国からの仏教伝
来,飛鳥・奈良・平安時代での仏教,16世紀のキリスト教伝来,19世紀に発
生した日本独自の信仰など,各時代における宗教の特徴とその移り変わりを
分析する。また,神仏習合といった宗教観が日本の宗教の歴史および現代日
本人の生活にどのように影響を与えているか等も考察する。本講義は英語講
義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力
を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
心理学の世界
心は目に見えないが,「私」を意識するようになった人間にとって,「私の
心」「他者の心」は,尽きることのない関心の的であったといえる。古くは
宗教と関連を持ち,また学問としては哲学を基盤に生まれた心理学は,比較
的新しい分野でもある。心へのアプローチは非常に多岐にわたっており,人
文,社会,自然科学へと拡がりを持つ。
心理学は人間の広範囲にわたる諸活動と関連を持つので,本科目の受講者が
今後専門的に学び研究していくことがらとも多くの接点を見出すことができ
るであろう。
本科目では,身近な題材をもとにしながら,心理学的方法がどのようなもの
であるかを学ぶ。たとえば,血液型性格判断について心理学の立場から検討
することで,心理学と占いや迷信との違いを学ぶことができる。
社会心理学入門
人間の行動や思考,こころの構え全般が社会心理学の研究対象である。その
領域は私たちにとって身近であると同時に非常に幅広い。人と社会とのかか
わりに関して,個人の特性や物理的環境と社会的状況にも注目することで法
則性を見つけ,現象を説明するのが社会心理学である。本講義では具体的な
行動や社会現象を取り上げながら,社会心理学の基本的な理論や概念を紹介
する。また研究方法も紹介することを通じて,科学的思考の方法についても
親しむことを目指す。
文化と心理入門
死者を悼む儀式は,国や人種を超えた人類に特有の文化の一つである。他に
も,人の生涯においては,その節目に様々な儀礼が執り行われる。また人
は,古来より多様な芸術的創作を行い,それらの芸術作品や伝統芸能は時代
を超えて引き継がれ人々を魅了する。そしてさらに,人は新たな芸術を生み
出し続ける。このような「文化」に焦点を当てながら,二つの視点,1)こ
ころと,化学装置としての脳の進化や機能との関係,2)生物学的加齢と社
会的役割の変遷に伴う心理学的課題の特徴を軸にして,文化とこころの関係
について考え,理解を深めることを目的とする。
-1-
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
青年心理学入門
講義等の内容
備考
子どもから大人への過渡期となる青年期では,心身の大きな変化を経験し,
自分自身について,さらには自分を取り巻く周囲との関係について深く考え
るようになる。本授業では,青年期の発達課題であるアイデンティティ形成
を中心的なテーマとして,青年期終盤にいる大学生が日常的に経験する事象
の心理学的意義について概説する。これにより,受講者の自己理解を促すほ
か,実証研究による心理データを読み解き,青年期的心性を多様な視点で分
析・考察できる力の養成も目標とする。
(概要)文明が始まって以来,人類はさまざまな歴史的変遷を経て今日の社 オムニバス方式
会を形成し,さらに新しい歴史を作りつつある。そうした人類の歩みをしっ
かりと把握することは,我々が社会生活を行っていく上で不可欠なことであ
り,また,個々人の将来はもとより,人類全体の将来を考えていく上でも重
要なことである。では,我々は歴史をどのようにして把握するべきなのであ
ろうか。この科目では,歴史とは何か,歴史の見方,歴史認識の方法など
を,西洋,東洋,日本の具体的な歴史事象を交えながら説き起こすことに
よって,歴史を見る眼を養う。
歴史学の世界
(オムニバス方式/全15回)
(79 小林 武/5回)東洋史における歴史認識と研究の現状および世界
史の中での東洋史の位置づけについて論じる。
(82 柴 孝夫/5回)本講義全体の概要と日本史における歴史認識と研
究の現状および世界史の中での日本史の位置づけについて論じる。
(216 嶋中 博章/5回)西洋史における歴史認識と研究の現状および
世界史の中での西洋史の位置づけについて論じる。
The World of History
人類は,文明開始以来,さまざまな歴史的変遷を経て今日の社会を形成し,
さらに新しい歴史を作りつつある。歴史とは何か,歴史の見方などを,西洋
の具体的な歴史事象を交えながら学び,歴史を見る眼を養う。本講義は英語
講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語
力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
文明史入門
文明史とは現在に至るまでの,人間の生存に関わる歴史であるといえる。文
明は文化とは異なり,連続した累積的な過程であり,普及の手段をもちやす
く,至る所に伝播しうる。それは政治・経済・社会・科学・技術・教育な
ど,多くの分野にまたがっている。また文明という概念は18世紀後半の
ヨーロッパで広がったものであり,成長や発展という概念と密接に結びつい
たものである。本講義では,文明の盛衰や衝突,そしてその原因について学
ぶ。
前近代日本史入門
古代国家の成立から幕末期に至るまでの日本社会における政治・文化の様相
について考察する。日本史のなかの事象(事件,人物など)について,一面
的に捉えるのではなく,その前提となる要因や,その事象が当時の日本にお
いていかなる意味を持ち,さらには現代日本とどのように関係するのかな
ど,多角的な視角から歴史を考える機会とする。
近現代日本史入門
日本史を中学校や高校である程度ならっていても,近代の部分は時間の関係
もあって軽く触れる程度でおわることが多い。そこで,本講義では,日本が
どのような歩みをたどったかを,江戸時代になされた近代化の基礎作り,明
治の近代化,日露戦争などの軍事問題,自由民権運動・大正デモクラシーな
どの民主化,1929年代の恐慌と戦争,太平洋戦争・大東亜戦争,第二次大戦
後の新たな国づくりに焦点をあてて講義する。
ヨーロッパ史入門
ルネサンスから20世紀までのヨーロッパの歴史を文化と政治の交わりという
観点から考察する。本講義では文化という言葉を,たんに芸術や学問・思想
に限定せず,日常の衣食住,信仰や道徳観念までの幅広い領域を含むものと
して捉える。私たちが当たり前と思っている文化のかたちが,どのような歴
史の過程で生み出され,どのようにして受け継がれてきたのかを問い,歴史
的な知に基づいて現代社会に対する理解を深めたい。
アメリカ史入門
授業形態は講義形式である。講義目標は,アメリカ合衆国史についての基礎
的史実を学ばせることである。「授業計画等」に関しては,18世紀の独立
革命から始め,19世紀の西部開拓・南北戦争,同世紀末からの革新主義・
帝国主義,20世紀の大恐慌・第二次大戦・冷戦・ヴェトナム戦争などを通
じて,21世紀の「9.11」事件・対「テロ」戦争までを扱う。以上の概説的
な通史を,グローバルな視点に立って,アメリカ以外の国・地域との関係性
において理解する。
-2-
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
アジア史入門
中国の近現代史を講ずる。対象時期は,中国がアヘン戦争に敗北し南京条約
を結んだ1842年のころから,天安門事件のおこった1989年のころまでの約
150年間である。当該時期は中国にとって,内的準備を整えないまま近代世
界に組み込まれその解決を模索した苦難の時代であった。現代の中国社会を
おおきく規定する150年間の歴史的知識の獲得を目指す。その知識はいま日
中間に顕在している種々の問題を理解するうえでも不可欠だろう。授業形態
は講義である。毎回教員が用意するレジュメを中心に,DVDや書画カメラ
を有効に使いつつ進める。
Historical Origins of Modern
Japan
先史時代から徳川幕府崩壊・明治時代幕明けまでの日本の歴史を学ぶ講義で
ある。時代ごとの政治,社会,文化,宗教および知的生活についての考察を
行い,日本の歴史についての基礎知識を修得する。古墳,寺社,仏閣,京都
で行われる伝統的な祭りなどを実際に訪れるフィールドワークも予定してい
る。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆
などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となって
いる。
備考
日本文化の現代までの歩みを複数の視野から学ぶ講義である。日本の文化
は,日本土着文化と朝鮮や中国から伝来した文化が融合されて育まれてき
Japanese Culture in Historical た。各時代における特徴的な日本文化を取り上げ,時代と共に変化したも
Perspective
の,一貫して変わらなかったものなどを考察する。本講義は英語講義のた
め,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持
していることが講義履修の必要最低要件となっている。
オムニバス方式
(概要)「文学と芸術学の世界」では,小説や詩,戯曲などの文学作品に対
して,興味・関心を持っている人には更により深く作品を読むことができる
ように,またあまり興味・関心を持っていない人には,持てるようにするこ
とを目指す。名作とか古典と言われる作品は,人間がその時代と社会におい
て生きることの意味を様々な形で表現している。そうした先人たちの精神的
遺産に触れ,そこから発せられる声に耳を傾けてみよう。
文学と芸術学の世界
(オムニバス方式/全15回)
(69 織田 年和/8回)外国文学(古代ギリシア文学,フランス文学,
イギリス文学,ロシア文学)を担当
(91 友尾 豊/7回)日本文学(上代,中古,中世,近世,近代,現
代)を担当
Approaches to Literature and
the Arts
この科目は文学,音楽,映像および芸術学の世界を学ぶための導入的役割を
担っている。実際の作品を取り上げて,作品が作られた時代背景や作者の意
図など,作品への理解を深めるための様々な切り口を提供していくことで,
この学問領域の学びの方法や学びの楽しさを紹介する。本講義は英語講義の
ため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保
持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
日本古典文学入門
平安遷都から明治維新までの期間に成立した日本の古典文学作品を取り上
げ,それら名作の舞台となった京都の名所・旧跡・遺構などをあわせて解説
することで,古典文学をより深く学ぶ。
中国古典文学入門
本講義では,中国文学に関する基礎的知識を習得し,古典詩文の読解力を高
めるとともに,その根底にある思想・文化・歴史的背景について知識を深め
る。具体的には,『詩経』,『楚辞』,諸子百家,歴史書,辞賦,楽府,
詩,詞,戯曲,小説などを取り上げる。各時代の文学作品を概観するだけで
なく,「漢字」「漢文」「語学」といった方面からも解説を加え,中国にお
ける「文」の観念を探求することが目標である。
近現代日本文学入門
日本の近現代文学の世界は「小説の時代」といっていいだろう。この授業に
おいても近現代の小説について語り,読むこととする。文学史のうえにのせ
て,様々な小説家とその作品についての概説もおこなうが,最も大切なこと
は作品そのものにふれることであり,実際に小説を「読む」という行為が文
学への入門となるだろう。テキストは担当教員が準備し,受講生とともにそ
の作品を読み,考えることが授業の中心となる。それによって,学生諸君が
より文学に親しみ,文学によってなにごとかを考えるきっかけとなることを
期待する。
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
近現代小説入門
ディケンズ,ブロンテ,スタンダール,フローベール,ゲーテ,トルスト
イ,ドストエフスキ-,メルヴィル,ヘミングウェイ,カフカなど近現代の
代表的な欧米の作家の小説をとりあげて,その成り立ちと変遷をたどる。ま
た,それらの小説にあらわれた人間像を歴史や社会との関わりから分析して
いく。折りにふれて,日本の小説もとりあげ,彼我の小説の違いを見ること
で,文化の違いにも目を向けていきたい。
演劇論入門
演劇とは何かをブレヒト的視点で,古典から現代演劇までを視野に入れて考
察することが究極の目的である。その第一歩として具体的に作品を分析し,
なぜ人がそれをすぐれた演劇と感じるのかを考える。授業では映像等で作品
を紹介しながら,演劇の魅力の一端をさぐる。講義のテーマとしては,ギリ
シャ悲劇,シェイクスピア演劇,日本の伝統演劇などを扱う。
演劇史の授業ではないので,通史としては講義しないが,全体として演劇の
変遷が分かるようになることをも目指す。
映画論入門
視覚の確かさを私たちは信じがちだが,眼は騙され易い。見たものを鵜呑み
にしないで映像の作為的な仕組みを「批判的に」見極めるのがこの授業の基
本姿勢である。映画をストーリーの流れで消費的に「読む」のではなく,一
見些細な細部を注意深く「見る」とき,作品の映像的な全体は新たに刺激的
に立ち現れる。そして,並行して学ぶ映画史を正確に理解することによっ
て,陥り易い「遠近法的倒錯」(特に「サイレント映画」という後からの安
易な呼称)の貧しさを超克する。
日本美術入門
現在私たちの身の回りにあるプロダクト製品からサブカルチャーの美術造形
に至るまで日本美術の影響を受けているものは少なくない。講義では古代か
ら近現代にかけて各時代の代表的な作品をスライドで紹介し,作品や制作者
の分析を行うことで各時代の美術の特質とそれらが生み出された時代背景を
確認していく。さらにそれにより「日本美術」,そしてそれに対する現代の
私たちの「まなざし」が形成されていった過程について理解を深め,過去の
リソースをより深く味わい有効に活用していくための知識と思考力を身に着
けることを到達目標とする。
World Heritage Sites in Japan
本学は,日本の中でも京都という伝統文化と歴史が息づく都市に位置してい
る。歴史的,文化的な建造物・場所の成り立ち等を考察することで日本の歴
史,宗教,文化などに対する知識を修得する。寺社仏閣,京都で行われる伝
統的な祭りなどを訪れるフィールドワークも予定している。本講義は英語講
義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力
を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
Introduction to Japanese
Literature
20世紀の短編創作小説等を教材として使用し,日本近現代文学についての
導入的知識を学ぶ。日本近現代文学の傑作とされる芥川龍之介,夏目漱石,
谷崎潤一郎,三島由紀夫,その他,戦後に活躍した映画作家,テレビ脚本家
などを取り上げることで,日本近現代文学への親しみと基礎知識の修得を目
指す。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執
筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっ
ている。
Modern Japanese Literature
近現代を代表する短編小説などを読み解き,日本文学に対する興味および知
識を養成する。ノーベル賞受賞者である大江健三郎など,近現代文学の作者
を主に取り上げる。加えて,女性の社会進出など当時の社会状況が短編小説
の創作にどのような影響・役割を果たしたかについて考察する。本講義は英
語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英
語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
経済学の世界
本講義では,物の値段の決まり方や,昨今話題にもなっている金融緩和策が
なぜ求められるのかといった,経済のなぜについて学生が自分で考えること
ができるように,経済の仕組みを説明する二つの領域,ミクロ経済学とマク
ロ経済学の初歩を解説する。現実の経済は複雑であるが,もっとも基本的な
要素に立ち戻って考えると,市場で物を買ったり,所得に応じた支出をする
という,我々の普段の行動がもとになっている。そして社会全体では沢山の
人々の行動がお互いに影響し合って経済を形作っていく。その結果はどうな
るのか。段階を踏んで説明していく中で,経済学の世界から社会を眺める視
点をこの授業で醸成する。
-4-
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本の経済思想入門
本講義では,現代日本の経済思想のルーツと考えられる江戸時代の経済思想
が,近代日本社会において,どのように生かされてきたのかという問題を取
り上げる。主に取り上げる伝統的な経済思想は,報徳思想である。報徳思想
がどのように近代日本の問題に応えてきたのか,そしてどのように変化して
いったのかを学ぶ。これを通して単に歴史的な展開過程をたどるだけでな
く,現代的な問題,たとえば「地域問題」,「企業問題」,「社会問題」,
「教育問題」などを考えていく。
日本経済論入門
グローバル化の進行の中で世界経済は激しく動き,日本経済にも従来の常識
から外れる様々な問題が山積している。しかし,あまりにも慣れきっている
ためか,私達はかえって日本経済の実態や課題についての正確な知識や情報
に欠けていることが多い。この講義は,日本経済の置かれた地位や水準ある
いは経済的環境が世界的に見てどういうレベルにあるかを,改めて知り,ま
た再確認することを目的としている。専門分野を問わず,普通の大学生が持
つべき「教養もしくは常識」を高めるための平易な経済分野の講義を目指し
ている。
現代日本経済論入門
本講義は,現代日本経済を歴史的な視野から捉え直すことを目的としてい
る。日本経済の現状,現代日本経済が抱える諸問題を正しく理解するため
に,その歴史的変遷を確認する。例えば現代日本経済に関する基本的テーマ
である,金融や物価,景気動向や産業構造,貿易,財政,雇用問題のみなら
ず,環境問題や国民生活に関する諸問題を取り上げ,その変遷過程を,経済
理論や統計データー,その他の諸資料を用いて確認する。そしてその上で,
日本経済の将来に対する展望について,議論してみたいと考えている。
経営学の世界
本講義は,経営学初学者を対象に,多くの事例を織り交ぜながら経営学の世
界を「教養として」幅広く学ぶことを目的としている。本講では,自動車産
業や家電産業といった日本を代表する産業や,受講生にとって馴染みの深い
食品産業やアパレル産業,また大学所在地でもある京都を代表する企業など
を取り上げ,産業の概要・代表的な企業・特徴的な経営行動について概観す
る。このことを通じ,企業戦略論や事業戦略論,マーケティング論,組織構
造論や人的資源管理論といった,経営学の理論体系の初歩を学ぶ。
経営学入門
本講義は,経営学初学者を対象に,多くの事例を織り交ぜながら経営学の理
論体系を「教養として」幅広く学ぶことを目的としている。経営学がカバー
する領域は,戦略や組織,マーケティング,国際経営,人的資源管理と多岐
に渡っている。さらに,最近ではベンチャービジネスやイノベーション,情
報技術を活用したビジネスプロセスの革新といったテーマでも議論が盛んで
ある。それらの領域の基本的な理論を,身近な事例を通して学習する。
ソーシャル・マネジメント入門
近年の政府から市場を中心とした社会経済システムへの変化は,様々な社会
的課題を生み出すと共に,企業・NPO・市民の公共システムへの参加を求
めている。それは,政府・行政のみならず企業等が参加しなければ,これら
の課題を解決できない状況にあるからである。この授業では,社会的課題の
解決にマネジメントの手法を使って取り組むことを「ソーシャル・マネジメ
ント」として捉え,企業やコミュニティの取り組み,ソーシャル・エンタプ
ライズの事例を通して,ソーシャル・マネジメントを学習する。
簿記入門
企業の行う様々な経済活動は,借方・貸方の概念を活用した複式簿記の手法
を用いて,記録・処理・報告される。簿記入門では,この仕組みについて学
習する。具体的には,複式簿記の基本的な仕組み,個別の取引を記録すると
きの方法,決算手続き,経済活動の成果を企業外部に報告する際に必要な財
務諸表の作成など,複式簿記の一連の手続きについて体系的に解説を行い,
関連する設問を解くことにより理解を深める。
会計学入門
企業会計は,企業内・外の利害関係者(株主,債権者,経営者,管理者等)
の意思決定ないし評価に役立つ会計情報を提供することを目的にしている。
会計学入門では,このような企業会計についての基礎的な知識の修得と理
解,具体的には,会計の基本的概念である,資産・負債・純資産・費用・収
益について学び,それらが表にまとめられた貸借対照表,損益計算書が意味
する内容を理解することを目指している。
Japanese Management and
Business
日本経済の発展,経営,構造について考察する。系列企業,企業集団,天下
り,行政指導,総合商社など,日本独自の産業構造および会社組織を取り上
げることで,日本の企業文化や風習など,日本のビジネス文化についての知
識を修得する。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーショ
ン,論文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低
要件となっている。
-5-
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(概要)社会における利害調整や紛争の防止・解決のための学問である公法 オムニバス方式
学・私法学・政治学の基本的なものの見方を,具体的な事例を考えながら学
ぶ。
(オムニバス方式/全15回)
法学と政治学の世界
(120 上野 達也/5回)私人と私人の関係を対象とする私法について
学ぶ。
(135 中井 歩/5回)政治を学問的に,時代の変化を踏まえ,さまざ
まな事例と比較しつつ分析する政治学について学ぶ。
(141 二本柳 高信/5回)国家と国民の関係を規律する公法について
学ぶ。
刑事法入門
この授業の目的は,刑事法の基礎知識を学び,犯罪や非行と社会との関係に
ついて考える力を養うことにある。①刑罰は何のために科されるのか(刑罰
論),②どのような行為がなぜ犯罪として禁止されるのか(犯罪論),③犯
罪が発生した場合はどのような手続きで処分が決められるのか(刑事訴訟
法),④犯罪や非行を減少させたり,被害の回復を図るためにはどのような
施策を行うべきか,自分たちにできることは何か(社会安全政策)を論じ
る。
国際法入門
国際関係を動かすのは力による政治だけではない。諸国の行動を律する規範
としての国際法の重要性は国際関係の緊密化と相互依存の進展の下で大きく
なっている。また国際法が規律する事項は特に第2次世界大戦後大幅に拡大
し,我々の日常生活に密接に関わる分野にまで及んでいる。この講義では,
法律学の初歩をすでに学習した履修者を対象として,具体的な事例等を題材
に検討を加えることを通じ,国際法の視点から見た国際関係への関心を喚起
することを目的とする。
国際政治入門
国際政治の基本的な概念やその歴史について修得する。権力政治論と相互依
存論,リアリズムとリベラリズムなどの対比によって国際政治への多角的な
見方を養う。また,主として20世紀の国際政治を概観し,第一次世界大戦,
第二次世界大戦,冷戦の意味を理解する。さらに社会主義,全体主義,自由
民主主義,民族主義などの政治思潮,国連の役割や人権思想などの重要性に
対する認識を深める。
政治哲学入門
西洋の政治思想史の概略を講義する。政治は単なる利害計算に尽きるもので
はなく,その場その場の妥協と術策だけで成り立つものでもない。真剣に考
え抜かれた発想と構想に支えられてこそ,政治は現実を形作ることができる
のであり,それを理解していくことが本講義の目的である。そのため,古代
ギリシアから近代ヨーロッパへの思想的流れを講義の基軸とし,さまざまな
思想家がどのように政治を考え,政治を作ろうと努力してきたかを概説す
る。
Introduction to Japanese
Politics
近年,近隣諸国との政治問題,外交問題が表面化し,世間においても関心の
高いトピックとなりつつある。本講義では,日本の歴史を紐解きながら日本
の政治および外交についての基礎知識を身につける。教科書・最新の政治動
向・新聞の記事などを教材として用いる。本講義は英語講義のため,英語で
討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持しているこ
とが講義履修の必要最低要件となっている。
Modern Japanese Government
日本の政治形態は,立憲君主制をとっているが,天皇の職務は式典などに限
られており,実際の政治運営は国民による選挙によって選ばれた国会議員が
主導をしている。本講義は,日本の政治の仕組みに対する考察を通して日本
の政治および民主主義への理解を深める。教科書・最新の政治動向・新聞の
記事などを教材として用いる。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレ
ゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履
修の必要最低要件となっている。
社会学の世界
社会学は社会問題を研究対象としている。現代の社会問題とは人間が自ら作
り上げている社会的世界がますます小さくなり,かつては「満足を知る」知
恵を持っていた私たちだが,現代社会では満足も幸福もおとずれない。いつ
も不満と不幸を感じつづける。社会学の世界では何が社会を一つの全体とし
てまとめているのかを考えるが,それだけではなく,公に犠牲にされ不満や
不幸を感じつづける個人にも目を向けることで,切実な問題提起も行ってい
る。この講義ではこれらの問題を解くために,現行の制度や文化を「疑う」
視点を提供する。
-6-
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
People and Society
人々は,家族,地域コミュニティ,会社組織など常に集団を形成して生活を
営んできた。社会を形成する集団は時代とともにその形を変え,それに付随
する問題も時代とともに変化してきた。この講義は,主に現代社会における
諸問題を取り上げ,現象の因果関係等を考察する。本講義は英語講義のた
め,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持
していることが講義履修の必要最低要件となっている。
社会調査入門
マルチ・メディア時代を迎え高度情報化社会といわれて久しいなか,社会や
人間関係は単純に理解できるものではない。社会のなかで起こっているさま
ざまな出来事について社会調査を通して,複眼的に考えることが求められて
いる。社会調査の狙いは,社会現象や人間関係をさまざまな視点から捉え,
その本質を解明し,客観的に分析する力を養うことにある。この講義では,
社会調査の基本から始め,調査の設計,調査票の作成,集計や分析,そして
調査報告書の発行まで,社会調査に必要とされる一連の作業を学習する。
社会福祉学入門
少子高齢化の進む現代日本において,ますます需要の高まっている社会福祉
について,学問的基礎を学ぶことが本講義の目的である。講義前半では,社
会福祉の歴史的あゆみを概観し,現代福祉の到達点と現今の課題を確認す
る。後半では,現代の福祉実践,制度・政策を支える思想と理論について学
んでいく。歴史,思想,理論など,福祉を根本から支えているものの,普段
は中々見えない部分を体系的に学ぶことがねらいである。
Considering American Society
アメリカ社会は,ヨーロッパやアフリカ移民を受け入れ,多様性を内包して
発展してきた。アメリカ文化,音楽,芸術などを通してアメリカ社会やアメ
リカ現代史に対する理解を深める。20世紀に流行した音楽等を分析しながら
社会からの影響,社会への影響を考察する。本講義は英語講義のため,英語
で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持している
ことが講義履修の必要最低要件となっている。
Issues in Japanese Society
日本社会における社会問題等を考察する。社会問題によっては,いくつもの
問題が複雑に絡み合い,その要因を形成している。社会問題の本質を見据え
るためには,広い視野を持って日本の社会構造を把握しなければならない。
現代の社会問題を実例として取り上げながら社会問題に対する理解,知識を
修得する。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論
文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件と
なっている。
(概要)天文学は最も古い学問の一つであると考えられている。時代が進む
中で,天文学は様々な学問と関連しながら進歩・発展してきた。特に近代以
降,物理学的世界観は天文学の進歩と密接に結びついて発展してきている。
それは,現代では科学技術全般の土台となり,社会を支えているものであ
る。
天文・物理科学の世界
備考
オムニバス方式
(オムニバス方式/全15回)
(73 河北 秀世/7回)授業の前半では,人類の宇宙に対する認識がど
のように変化してきたのか,古代から現代までの天文学の発展を追いながら
見てゆきたい。
(87 谷川 正幸/8回)授業の後半では,身近な出来事を捉えるのに物
理学的な考え方がどう役立つのかを見てゆく。
オムニバス方式
(平成26年度から平成28年度)
(概要)太古から現代に至るまで,宇宙は常に人類の興味をひきつけてき
た。その長い時間をかけ,人類の宇宙観がどのように変遷してきたのかと,
現代知られている宇宙の姿を紹介する。そして,宇宙全体の進化,宇宙にお
ける天体形成の過程,更には宇宙で起きている現象についても取り上げ,物
理に基づいた説明を行う。一方で,取り上げる事実を明らかにするため必要
不可欠な,宇宙の観測手法についても紹介する。最終的に,時間軸・空間軸
それぞれに沿った,正しい宇宙観を身につけることを目指す。
(オムニバス方式/全15回)
(99 原 哲也/8回)現代宇宙論導入,西洋の宇宙観,東洋の宇宙観,
宇宙初期の物理,元素の起源,宇宙の階層構造,宇宙の起源,中間試験なら
びにその解説
宇宙物理入門
(155 米原 厚憲/7回)宇宙の様々な観測手法,太陽系内の天体,太
陽系外惑星とその発見,恒星と惑星系の形成,恒星と銀河の進化,宇宙の活
動現象,宇宙での距離測定
-7-
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(平成29年度以降)
太古から現代に至るまで,宇宙は常に人類の興味をひきつけてきた。その長
い時間をかけ,人類の宇宙観がどのように変遷してきたのかと,現代知られ
ている宇宙の姿を紹介する。そして,宇宙全体の進化,宇宙における天体形
成の過程,更には宇宙で起きている現象についても取り上げ,物理に基づい
た説明を行う。一方で,取り上げる事実を明らかにするため必要不可欠な,
宇宙の観測手法についても紹介する。最終的に,時間軸・空間軸それぞれに
沿った,正しい宇宙観を身につけることを目指す。
(155 米原厚憲/15回)
現代宇宙論導入,西洋の宇宙観,東洋の宇宙観,宇宙初期の物理,元素の
起源,宇宙の階層構造,宇宙の起源,中間試験ならびにその解説,宇宙の
様々な観測手法,太陽系内の天体,太陽系外惑星とその発見,恒星と惑星系
の形成,恒星と銀河の進化,宇宙の活動現象,宇宙での距離測定
科学史入門
いわゆる「科学」が始まったのは17世紀ヨーロッパであるとされている
が,それ以前に科学的と呼べる活動がなかったわけではない。東西のさまざ
まな文明において,天文学は,数学・医学と並んで人類が最も古くから携わ
り始めた科学の分野である。この授業は,望遠鏡以前の天文学に焦点を当て
ながら,科学が展開してくるルーツの部分についての基礎的な知識を学び,
そこから近現代の天文学を逆照射することで,科学的思考をも相対化し,現
代を生き抜いて行くに不可欠な柔軟な判断力と洞察力を身につけることを目
指している。
物質と環境入門
物質科学は,原子や分子のレベルで物質の性質や変化を知ることであり,そ
れを通じて新しい物質の創造を目指すことができる。このような物質科学は
現代の多様な用途に応える材料を提供し,さらに,エネルギーや医療の分野
においても大きく貢献している。このように物質科学は社会を支える根幹の
学問であるが,一方,これまでに10万種にも及ぶ有用な化学物質を作り出
し,市場に供給してきた結果,それらの種類と生産・消費量が増えるにつれ
て環境へのインパクトも次第に大きくなり,今や軽視できない事態が生じて
いる。そこで,化学商品と廃棄物による環境汚染の基本的なパターンを解説
し,それがヒトの健康に及ぼす影響を理解し,持続可能な社会について考え
る能力を涵養する。
数学の世界
数学の基本となる「数」,「計算」,「図形」,「関数」,「組み合わせと確
率」からいくつかの話題を取り上げ,その数学的な考え方に触れてもらうこ
とを目的としている。
計算力は中学校程度の計算力で十分であるが,今まで学んできた数学と違っ
た考え方をしなければならない部分もあるので,柔軟な思考力が要求され
る。
数学史入門
「数」というものを人類が扱いだすのは,おそらく文明の起源まで遡る。ご
く単純なようでありながらその実きわめて捕らえがたい数というものを見出
したとき,人類の知的水準は飛躍的に上昇したに違いない。数の発見以後,
様々な古代文明は,それぞれ独自の数を扱う方法「数学」を編み出した。こ
の授業ではそれら古代から発生した数学の歴史を学ぶことで,「答えが一つ
に決まっている」はずであっても,そこに至る過程には文化の違いがあると
いうことを知り,数学という切り口を通して,世界情勢を見る上での幅広い
視野を育てることを目標とする。
数学の拡がり
「数学の世界」で紹介した話題のなかからいくつかを選び,それらの裏にあ
る数学について講義する。「数学の世界」よりも,少し高度な話題になる
が,ほとんどのものは,パズル的な色彩を持たせ,とっつきやすいものにし
てある。
この科目を受講することによって,数学の基本的な考え方を深め,数学の拡
がりを,より実感できるようになる。
実社会の数学
数学は実社会への幅広い応用がある。実社会で問われる数学的センスを養成
するべく,SPI試験に出題される数学関連の問題に題材を得て,そこに見
え隠れする数学的なものの見方・考え方を学ぶ。とくに,規則性,空間認
識,論理,計数,データ分析,処理手順に関する講義と演習を行う。単なる
SPIの問題の練習の教科とならないようにするものの,授業では実践演習
も合わせて行うことで力を育む。オーディエンスレスポンスシステム(ク
リッカー)を利用するなど,受講者参加型の講義を行う。
統計学入門
実験や観測,調査などによって集められた数値データからその背後にある確
率法則を推測する数理的技法が統計学である。本講義では,身近な例を題材
にし,統計学の基礎を解説する。適宜,微分積分学,確率論の基礎事項に関
する講義も行う。授業は講義形式で行う。授業計画は以下の通りである:確
率とその基本的性質/いろいろな確率の計算/1次元のデータ/2次元の
データ/確率変数と確率分布/二項分布/正規分布/母集団と標本/統計的
推測/仮説の検定.統計学の基礎を理解し,活用できるようになることを目
標とする。
-8-
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
オムニバス方式
(概要)この地球上に生きる生物は30数億年前に出現し,ダイナミックに移
り変わる環境の中で様々な機構を獲得しながら,われわれヒトを含む多様な
種へと進化してきた。本講義では,細胞,遺伝,免疫に関する基本事項・ト
ピックスを概説する。
(オムニバス方式/全15回)
生命・環境科学の世界
(85 竹内 実/5回)生命を守る上で重要な免疫系について講義する。
免疫とは何か,外的因子と内的因子,自然免疫,先天性免疫,獲得免疫/
適応免疫,後天性免疫,疫から免れ,自分の体を自分で守る
(88 寺地 徹/5回)生命の本質のひとつ,遺伝に関連する内容を講義
する。
メンデル遺伝の世界,ゲノム時代の遺伝学,生物の進化とそのしくみ,植
物の系統分類,栽培植物の起源と作物育種
(92 永田 和宏/5回)生命の基本単位である細胞について講義する。
細胞とは何か:種類と多様性,そして寿命,細胞の起源と進化,細胞内の
働き手:タンパク質,遺伝子とは何か:DNAからタンパク質へ,病気を細胞
から視てみよう
Ecology and Society
人類の文明発展,特に20世紀の産業革命は,我々の生活に劇的な変化・豊か
さを提供してくれた。一方で,地球環境にも大きな影響を与え,種々の環境
問題が発生した。この講義では,環境問題や公害問題等,我々の生活に大き
な影響を及ぼす社会問題への解決アプローチとして,生態学に関する学びを
深め,人間生活と自然の調和について考える。本講義は英語講義のため,英
語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持してい
ることが講義履修の必要最低要件となっている。
(概要)化学は,様々な分野に用いられる材料や,薬をはじめとする医療の オムニバス方式
分野まで,私たちの生活を支える基盤として大事な役割を演じている。本講
義では,生体に関連する化学物質に話題を絞りながら,私たちに関係する化
学の理解を深めることを目的とする。
(オムニバス方式/全15回)
(80 齋藤 敏之/3回)授業内容:光る分子の化学(3回)
長い進化の過程の中で「光る」という機能を獲得した生命体が少なからず
存在する。生物の「光る」分子についての研究が近年,飛躍的に進み,「光
る」分子が医療技術の進歩や病態の解明に役立つことが知られるようになっ
てきた。この講義では,生物の体内に存在する成分が光を発する化学的仕組
みや生きた状態で細胞内の分子などに「色」をつけて可視化するための発光
物質などを中心に,生命現象を理解する上で活用される「光る」物質につい
て概説する。
化学入門
(111 村田 英雄/3回)授業内容:栄養素と毒物の化学(3回)
「生体にとってその物質が栄養素になるか,毒物になるかは,その取り入
れた量次第」という毒性学の父パラケラススの洞察に基づき,生物がその生
存環境に存在する種々の化学物質を有用物としてどのように利用し,また,
不要物としてどのように処理・排除していくのかについて概説する。
(194 木村 俊作/9回)授業内容:高分子とは何か(3回),暮らし
と高分子(3回),いのちと高分子(3回)
高分子化合物は,その構造上の特徴に基づく優れた性能や機能ゆえに,人
類の長い歴史において生活のあらゆる分野で使用され,人類の生活に豊かさ
を与えてきた。本講義ではまず,自然が作り出す高分子化合物と,20世紀
に入って人類が石油等の原料から作り出した合成高分子にはどのようなもの
があるのか,それらはどのような方法で合成され,人類の生活にどのように
利用されてきたかについて説明する。続いて,天然高分子のうち,生命の神
秘に深く関係する生体高分子であるタンパク質,DNA・RNAなどの働き
について説明する。
健康危機管理論入門
各分野における健康危機管理の基本的事項を概説し,その後,感染症を中心
とした健康危機に対し,感染症法等の衛生法規をもとにいかに行政機関・医
療機関・一般企業が対処していくべきかを学ぶ。
-9-
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
オムニバス方式
(概要)生命を理解するために,地球のなりたちと環境の変換,生命の誕生
と生命システムの成立,生命の進化とそのメカニズムについて基本的な知識
を身につける。
(オムニバス方式/全15回)
生命の誕生と進化入門
(125 河邊 昭/5回)生命の誕生と生命システムの成立について,初
期進化において起こった出来事と,その後の進化過程について具体的な例を
あげながら講義をおこなう。
(131 高橋 純一/5回)生命の進化のメカニズムについて,その基本
的な概念と周辺環境との関係について講義をおこなう。
(257 平岡 義博/5回)地球の誕生の過程と地球環境の変遷につい
て,地質学的な観点からの講義をおこなう。
放射線と生命入門
動物の社会入門
30数億年前の誕生以来,生命は常に外的ストレスに耐えながら生きてき
た。とりわけゲノムに損傷を与えるものは,細胞の死や突然変異を引き起こ
し,さらにガン,老化,次世代への影響など生命の存続にかかわる。この授
業では,放射線によるゲノム損傷とその結果引き起こされる生体影響,およ
び生物進化でゲノムの損傷を巧みに処理してきた細胞の損傷応答を取り上げ
る。また,広島・長崎の原爆被ばくや最近の原子力発電所の事故について述
べ,放射線と現代社会のあり方について理解を深める。
この講義の目的は,動物の個体どうしの関係に着目して動物の社会を探ると
ともに,人間と動物の関係性について理解を深めることである。しかし,そ
もそも動物の社会とは何だろうか?どのような意味で,動物に「社会」があ
ると言えるのだろうか?その捉え方も認識論や学問の歴史的な背景によって
多様である。たとえば,社会生態学は,捕食圧の軽減や生存と繁殖に必要な
資源を確保するための個体の適応的(進化的)な行動戦略の集積として,動
物の集団や社会構造のあり方を解釈する理論である。前半では,動物の分類
や進化,社会生態学の基本的な知識について学ぶとともに,サイエンス・ス
タディーズや科学論の知見を踏まえて,科学も人間の社会的な営みのひとつ
であるということを理解する。中盤から後半にかけては,自己組織化,相互
行為研究,人類学の知見を踏まえて,動物の社会についてのさまざまな捉え
方,表現方法について学ぶ。また,動物の社会を観察・記述するという営み
や,人間と動物の多様な関係,人間による動物の表象についての理解を深
め,動物やその社会の記述を通じて構築される私たち自身のものの見方(人
間観や社会観)を再考する契機としたい。
Environmental Problems
古代より人類は自然と共存し,生活を営んできた。人類の繁栄と共に人類の
自然への影響は大きくなっていった。現代において人類は,大気汚染・酸性
雨・温暖化等,世界規模の環境問題に直面しており,そういった問題は,
我々の日々の生活に重大な影響を与えている。その解決には継続的な取り組
みが必要となる。種々の環境問題について学び,人類の進化などにどのよう
な影響を与えるか等を考察する。
Japanese Science & Technology
自然科学を専門分野としないが興味を持っている学生を対象に,自然科学の
基礎的な知識,日本における伝統的技術,現代の日本の科学技術などを題材
に英語で講義をおこなう。生命や情報に関する科学は最近の30年で飛躍的
な進歩を遂げ,我々の生活にも大きな影響をおよぼしつつある。こうした事
柄についての基本的な知識は自然科学を専門としない学生にとっても有意義
であり,医療技術や個人情報,環境問題など身近で親しみやすい例をとおし
てサイエンスリテラシーを身に着けてゆくことを目指す。
オムニバス方式
情報科学の世界
(概要)コンピュータが誕生して半世紀が過ぎ,それを情報機器として用い
ることによって,現代の高度に情報化した社会が顕現している。この高度情
報化社会に対応した人材を育成するために,情報の収集と分析から発信まで
を総合的に概観しながら,情報活用の実践力を養い,情報の科学的な理解を
身に付けて,情報社会に参画する態度を会得することが本科目の目的であ
る。この観点から,コンピュータシステムの基本原理や計算手法などの情報
科学の基礎,音声や画像などの情報メディア,人間と情報の関わりや情報と
社会との関わりについて,基礎的な事項をオムニバス形式で講述する。
- 10 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(オムニバス方式/全15回)
(57 青木 淳/1回)情報科学や工学を用いた計算手法や問題解決手法
の概要について述べ,それらの社会との関わりについて触れる。
(61 伊藤 浩之/1回)人間と情報の関わりに関して,脳科学の観点か
ら概説し,最近の脳科学研究が挑んでいる最新の知見を紹介する。
(106 水口 充/1回)デジタル情報メディアの種類や利用形態・動向
について概説し,それらが果たす役割や有効な利用方法に触れる。
(173 上田 達也/11回)高等学校段階までに学習した「情報」科目
の知識を基礎として,情報社会の特質と情報社会への参画,ならびに情報技
術とその活用について幅広く俯瞰し考察を深める。また後続する情報系展開
科目への興味を育み,より深い知識をスムーズに獲得できるようにする。こ
れらの考察と知識を通して,いずれの進路を選択した場合にも必要となる実
践的かつ応用力のある情報活用能力を身に付ける。
(239 中川 博満/1回)情報と社会の関わりにおいて重要な知的財産
制度の概要について述べ,また情報システムを利用する上で必要な行動倫理
に触れる。
情報の知財と倫理入門
現在社会ではスマートフォンやネットワークなどを通じて多くの重要な情報
が利用されている。この講義では,特に重要な情報の1つである知的財産の
価値を尊重しつつ有効に利用するためのルールである著作権や特許を初めと
する知的財産制度を取り上げ,この制度が知的財産の創造と利用とを促進す
る原理,その利点や欠点などを解説する。また,コンピュータやネットワー
クが社会で利用されるさまざまなケースを取り上げ,その正の側面と負の側
面,我々にもたらす便宜や危険,その危険から我々自身を守るために行うべ
き行動倫理について述べる。
情報メディア論入門
身近なデジタル情報メディアを中心に,背景技術,応用,動向を解説する。
また,我々の生活や社会における情報メディアの役割を再認識すると共に,
情報化社会における有効な利活用方法を論じる(文字,図形,画像,音声,
動画,アニメーション,五感メディア,エンタテイメントシステム,マルチ
メディア,ウェブ,コミュニケーションシステム,入力デバイス,ソーシャ
ルメディア)。
情報科学入門
情報科学・情報工学・経営情報学・社会情報学・生命情報学など広範な学域
を少しでも垣間見ることで,科学と工学をベースにして,現代の情報化社会
の起源と現状を理解し,その将来を考えられる人材(教養)の育成を狙う。
情報科学や工学を用いた様々な計算手法や問題解決手法について述べ,それ
らの現実社会との関わりについて触れる。その上で,実社会における情報化
に対する新たな問題解決能力や評価力・批判力などを養う。
オムニバス方式
(概要)1200年以上の歴史をもち,また四季折々の自然に恵まれている「京
都」に対する理解を深め,さらに,そこで古くから営まれ,現在に栄えてい
る「文化」への関心を促す。
(オムニバス形式/全15回)
京都の伝統文化
(74 川北 靖之/5回)主に京都の法律文化・法制史・年中行事などを
中心に講義を行う。その分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登
壇いただくこともある。
(78 小林 一彦/5回)主に京都の古典文学を中心に講義を行う。その
分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただくこともある。
(154 吉野 秋二/5回)主に京都の歴史・名所旧跡などを中心に講義
を行う。その分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただく
こともある。
- 11 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(概要)歴史観光都市京都には,多くの文化遺産や観光資源が存在してい オムニバス方式
る。それらを紹介しながら,京都文化について理解を深める。また,本講義
は,「京都・観光文化検定試験」を実施している京都商工会議所との共同開
講であることから,作法・慣習を含め,幅広い領域の基本的な知識の習得を
目指す。
(オムニバス方式/全15回)
京都の歴史・文化と観光
(84 鈴木 久男/1回)
京都の文化財
(118 若松 正志/1回)
近世の京都
(154 吉野 秋二/13回)
中世の京都,近現代の京都,まとめ,その分野(古代の京都,京都の作法・
慣習・習俗)の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただくこと
もある。
京都の歴史と文化
・京都の遺跡・文化財と文化
京都は,平安遷都以来1200年余の歴史をもつ都市で,市内には数多くの名
所・名跡が点在している。本講義では,古代史に関わるものを中心に,市内
各地の遺跡・文化財を地域別に概観し,京都の歴史と文化について考察す
る。
・京都の歴史・文化と人物
歴史は人がつくるものであるが,文化も同様である。本講義では,京都の歴
史を,人物に焦点をあてて考察し,その人物が生きた時代の文化の特色をあ
ぶり出す。
日本の年中行事
毎年くりかえしおこなわれている様々な年中行事は,流れ続ける時間にアク
セントをつけ,人々の生活にリズムをもたらすと共に,先人の知恵を学び,
次世代の人々に伝えていく機会といえよう。
本講義では,身近な年中行事(特に五節句)や"京都の三大祭"などをとりあ
げ,歴史学や民俗学などの研究成果をふまえ,可能な限り平易に講述する。
この講義を通じて日本文化の伝統性・重層性・多様性を学び取ってほしい。
オムニバス方式
(概要)本科目は,世界の大学の歴史を学ぶことを通して,日本における大
学教育の現状と課題をさぐりつつ,その中で本学がどのような存在であるの
かを明らかにすることで, 「京都産業大学で学ぶ意義」を認識し,本学で
の学生生活の目標を早期に考えるようになることを目的としている。具体的
には,まず,大学の歴史を知ることで,「大学とはいかなるところか」につ
いて学んだ後,本学がいかなる「建学の精神」のもとに創設され,現在にい
たっているのかについてはっきりと認識し,さらに,本学の教育・研究・学
生支援等の諸側面について学んでいく。
本科目は,学長をはじめ,本学を構成する諸組織の責任者,本学所属の専門
研究者,本学に縁のある有識者が講義し,内外から多角的に「京都産業大学
論」を語る。
(オムニバス形式/全15回)
(24 大城 光正/1回)「京都産業大学での人材育成と学術研究」
(73 河北 秀世/1回)「京都産業大学の神山天文台」
大学の歴史と京都産業大学
(77 河野 勝彦/1回)「西欧における大学の歴史」
(79 小林 武/1回)「京都産業大学の図書館」
(81 佐々木 利廣/1回)「京都産業大学の就職支援」
(82 柴 孝夫/6回)「京都産業大学の歴史」,「まとめ」
またゲストスピーカーに適宜,登壇いただく。(テーマ:「京都産業大学
のキャリア形成支援」,「時事問題を題材としたディスカッション」,「荒
木俊馬著『大宇宙の旅』が私に与えた影響」,「卒業生から見た京都産業大
学」)
(83 鈴井 清巳/1回)「京都産業大学の国際交流」
(103 藤岡 一郎/1回)「京都産業大学での学び]
(114 山岸 博/1回)「創立50周年と京都産業大学の取り組み」
(118 若松 正志/1回)「京都産業大学の教学体制」
- 12 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
複眼的思考・融合教育入門
複雑化・多様化・グローバル化する現代社会では,複数の要素がからみあ
い,大きな社会問題が発生している。このような問題を解決するためには,
ひとつの専門分野だけでなく,複数分野の知識や視点を融合させる必要があ
る。
この授業では,複数の視点や方法を駆使して社会で活躍しているゲストス
ピーカー(実務家・有名人・著名人)を数名招き,実体験をふまえた講義・
実践を行ってもらう。また,教員による知識の融合から生じる新たな知の展
開を,具体的に紹介する。
これらを通して,一拠点総合大学を特色とする本学の所属学部を越えた学び
の可能性やフレキシブルカリキュラムについて理解を深め,複眼的思考,柔
軟な適応能力,実践的な課題解決能力などを身に付けるようにする。
環境問題を考える
福島原発の事故で,世の中の常識にまちがいがあることが明らかになった。
地球環境問題以外にも,教員が実際にかかわったごみ問題や,公共事業によ
る自然破壊,化学物質汚染を含む環境問題の事例をとりあげる。環境問題解
決には自然科学も社会科学も人文科学も必要であるが,それをつなぎあわせ
るだけでは不十分である。社会的問題解決のための新しい枠組みを示して,
自分の頭で考えることができることをめざす。
まず,個人的問題と社会問題の違いを説明する。構造の似ている,消費者問
題,労災職業病,事故・災害,資源・エネルギー問題と対比し,環境問題と
拮抗する経済問題もとりあげる。
いずれも「問題のおきるしくみ」,「利害の対立構造」,「解決策」,「未
解決点」を説明する。解決には技術,社会的しくみ,個人の努力のいずれも
が必要である。受講する学生自身が環境問題の被害者であり,加害者である
ことに気づいてほしい。
ボランティア入門
ボランティアの語源は,ラテン語の「Volo(ウォロ)」で,これには「~し
たい」「~しようと思う」といった意味がある。またこの語には「命令形」
がない。「何かをしたい」気持ちは強制されるものではないからである。つ
まり,日本社会でよく言われている,「善意」や「無償」はそもそもボラン
ティアの本質ではないのである。
このことは,実際にボランティア活動を運営してみるとよくわかる。マーケ
ティング,リスク管理,広報など,一般の企業と変わらないセンスやスキル
が必要とされる場は多い。また,活動を持続させるためには利益を生み出す
システムも必要になる。
この授業では,既存の社会活動団体の調査や,自分たちを主役にした活動の
企画を通じて,精神論に偏らないボランティア活動のリアリティを追求す
る。すべての内容はグループワーク形式で運営し,議論や発表を重視するた
め,講義形式とはちがう授業参画が求められる。世の中にあふれる情報をう
まく使いこなしつつ,自分たちで答えを創り出すために必要なこと,それは
まさに「ボランティア」の理念と通底するものなのである。
消費者取引と大学生
法的取引を行わないままに社会の中で生活することはできない。大学を卒業
し企業に雇用された場合はもちろん,家庭生活を営むにあたってもそれは当
てはまる。大学生として生活を営む段階ですら,法的取引は避けて通れない
のである。
本講義では,そうした社会生活における法的取引を支える諸制度の概要を,
それを支える法的原理・価値判断にまでさかのぼって説明する。その際,学
生にとっても他人事とは言えない悪徳商法を一つの切り口とし,自分自身が
被害を避けるための適切な措置をとり,あるいは他人に助言を与えたりする
ことができるようになることを目標とする。
我われ市民どうしの生活関係を規律するための最も基本的なルールの集ま
り、それが民法である。民法典は全体が「総則」「物権」「債権」「親族」
「相続」に分けられているが、本講義が対象とするのは、「総則」の部分で
ある。「総則」は民法の全領域に共通するルールをまとめた、いわば民法の
融合教育のための民法(概論・総
土台といえる部分であるから、そこに規定されている概念や制度の習得は、
則)
民法全体を理解するために非常に重要である。
本講義は民法の初学者を対象とするので、細かな議論にはできるだけ立ち入
らず、民法の法規定や法制度の基本的な仕組みを丁寧に説明することで、民
法の基礎を確実に習得することを目指す。
我われ市民どうしの生活関係を規律するための最も基本的なルールの集ま
り、それが民法である。民法は、第一編から順に「総則」「物権」「債権」
「親族」「相続」に分かれるが、本講義が主として対象とするのは「物権」
のうち担保物権についての規律を除いた部分、すなわち「物権総論」と呼ば
融合教育のための民法(総則・物 れる部分である(「総則」の一部分も対象とする)。「物権」法は、市民社
会において人が取引活動をする前提となる、物や財の種類・帰属の秩序に関
権)
するルールである。
本講義は民法の初学者を対象とするので、細かな議論にはできるだけ立ち入
らず、民法の法規定や法制度の基本的な仕組みを丁寧に説明することで、民
法の基礎を確実に習得することを目指す。
- 13 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
融合教育のための商法
「授業形態」は,講義形式である。「目標」は,法学部の専門科目である
「会社法Ⅰ・Ⅱ」を履修するために必要な法的知識,特に民法と商法の基礎
を習得することにある。「授業計画等」は,第1回~第3回で「私法につい
て」,第4回~第6回で「株式・社債と物権・債権」,第7回~第8回で
「法人と民法総則」,第9回~第10回で「会社役員の責任と契約法・不法
行為」,第11回~第12回で「代表と代理」,第12回~第15回で「担
保」につき解説し,質疑応答の時間を毎授業の終了時に組み入れるものとす
る。
GJP Introductory Seminar
主に一年次生を対象にした導入レベルの英語講義である。基本的にネイティ
ブスピーカー教員が講義を担当し,英語環境における討論,プレゼンテー
ションおよび論文執筆などのアカデミックスキルの習得を通して実践英語力
を養い,本格的な英語講義科目履修の準備を行う。主な使用言語は英語のた
め,履修条件としてTOEFL430点相当の英語力を保持していることが受講者に
は求められる。なお,ネイティブまたはこれに近いレベルの英語力を持った
学生はこの授業の対象としていない。
教育課程論
学校は,子どもに何を教え,何を学ばせるべきなのか。この「何を」の教育
内容を,子どもの必要と社会的必要とに基づいて考え,吟味し,評価するの
が教育課程研究の基本的課題である(柴田義松編著「教育課程論」より)。
本講義においては,各学校において,児童生徒の調和のとれた育成を目指
し,地域や学校の実態,課程や教科の特色,児童生徒の心身の発達段階及び
特性等を十分考慮して適切な教育課程を編成するためにはどうすべきかにつ
いて考察を深めることを目的とする。また,近年その重要性が指摘されてい
る習熟度別指導や小中一貫教育,中高一貫教育の理念と実践についても理解
を深めることを目標とする。授業では,明治,大正,昭和(戦前)における
教育課程の変遷を概括し,戦後教育改革の理念と実際を俯瞰した後,学習指
導要領の改訂を追いながら,我が国の教育課程の変遷を理解できるようにす
る。また,PISA型学力について解説し,新しい学力観に基づく教育改革
の取り組みについても解説する。
道徳教育論
授業計画の第1回から第4回では,西欧の倫理・道徳思想の歴史の概略を提
示する。第5回から第8回では,学習指導要領の解説と道徳教育の原理的問
題を扱う。第9回から第14回では,主にグループワーク形式で,実際に道
徳の授業を行うために必要な教材分析,指導案の作成,指導案のプレゼン
テーションを行い,講義参加者全員で講評と改善策の検討を行う。
特別活動論
特別活動は,各教科と共に教育課程の一領域を占め,望ましい集団活動を通
して,人格の調和的な発達を図り,健全な社会生活を営む上で必要な資質を
養い,自主的,実践的な態度を育成することを目標としている。特別活動
は,学校の創意工夫による取組が大いに期待される教育活動であり,各学校
の特色づくりの形成に重要な役割を果たしている。学習指導要領に基づき,
改正点や重点事項を踏まえながら,目標,内容,指導計画の作成等につい
て,学校の実践的,具体的な取組事例を通して研究し,自主的,実践的な態
度形成をはぐくむ学校の在り方に迫ることを目的・ねらいとする。
備考
オムニバス方式
(概要)国際化,情報化の進展と社会の変化にともない,コンピュータを利
用する情報収集,情報発信が普及した。これらを教育に活用するための基礎
的な知識と応用力を習得する。
まず,教育,学習のモデル化から始め,一般的な教育方法論の定義を行う。
教育は先生と生徒間の情報交換により進行するものであり,これに関連した
教材,学習,授業などの体系化を行う。
次に,情報機器,インターネット利用,コンピュータ教材,Eラーニングお
よびCAI,CMIシステムなどを活用する長所,短所を論じる。教育のシ
ステム化により,教育効果のより一層の向上を目指す。
(オムニバス方式/全15回)
教育の方法と技術
(133 玉田 春昭/8回)
Eラーニングの考え方、システムの紹介,Eラーニングのための教材作成と
そのソフトウェアの紹介,インターネットの歴史、特徴、問題点と利用方法
の説明,インターネットを利用した教育のあり方、問題点の言及,グループ
教育の必要性と可能性及びインターネットでの応用,Eラーニングの学習教
材の使用,作成,講評
(211 佐々木 真理/7回)
教育情報工学等の歴史と分野の紹介,教育、学習、授業のモデル化,教育目
標、教育内容、教材などの教育方法の概説,授業計画の考え方についての概
説,コンピュータを活用した教育の方法と技術(CAI,CMI)の説明,
情報メディアを活用した教育の特徴や問題点の解説,コンピュータ教材とメ
ディアによる教育の特徴や問題点の説明
- 14 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
視聴覚教育
学校では,いろいろな視聴覚機器やコンピュータ,テレビ会議システムなど
ニューメディアが導入され,外国語をはじめとする各教科の授業や学校図書
館の運営に積極的に活用されている。本講義では,黒板・ホワイトボードや
カード・チャート,OHP・スライド,テレビ・ビデオ,コンピュータ・イ
ンターネット,テレビ会議システムなどを「視聴覚教育メディア」と総称し
てとらえ,それぞれの教具や視聴覚機器,情報機器の特徴や効果的な利用方
法を,教員や学校図書館司書教諭など学校現場の教育担当者としての立場か
ら解説する。また,これらの視聴覚教育メディアを利用した模擬授業やプレ
ゼンテーションを通して,教職を目指し,教育実習に赴く学生,学校図書館
司書教諭などを目指す学生に必要な教授・表現技法を身につける。
教育方法の理論と実践
教育現場で授業を実践する際,あるいは生徒に課題発表を行わせる場合,そ
して自習用の教材を提供する場合にと,学習支援ツールとしてのコンピュー
タの利用はもはや欠かせないものとなった。この講義の授業者が助言指導で
訪れた学校でも,電子黒板や数学ソフトなどを使った授業実践がしばしば行
われていた。コンピュータを専門に授業しない教員においても,コンピュー
タの教育への活用方法の理論を知った上で,実践出来るようにしておくこと
は肝要なことである。
この講義では,教育に活用出来そうなホームページの評価・分析を行い,ELearning用の教材を作成することを半年の講義の大きな流れとする。コン
ピュータの言語としてはDhtml+JavaScriptを用いる。つまり一般にホーム
ページ作成に使われている言語である。若干敷居は高いが,このような経験
をしておくと,実際の学校現場で,ソフトに依存しない知識として行かすこ
とも出来るからである。
(96 西川 信廣)
生徒指導とは何かを考え,学校で行われるべき生徒指導について考え,具体
的な指導のあり方について認識を深める。教員になることを想定しながら,
集団づくり,進路指導,キャリア教育などの領域について,その定義,指導
方法を習得することが目標である。生徒指導は,全ての子どもに対し,一人
ひとりの人格を尊重しつつ,自主性,主体性のある子どもをどのように育て
ていくのか,という積極的意義を持つものであり,一部の生徒の問題行動へ
の対応などに限られるものではない。子どもを取り巻く環境が大きく変化し
つつあり,子どもたちの人間関係や生活体験の希薄化が進んでいる現在,生
徒指導・進路指導の一層の充実が求められている。このような状況を踏まえ
つつ,生徒の心身の発達と生活についての理解に基づき,生徒指導の理論と
実践についての基本的事項を概説する。
生徒指導論
(71 角田 豊)
この授業では,教師が学校場面で行う生徒指導の基本的な考え方や関わり方
について学ぶ。教育とは「教える」面と「育む」面から成り立っており,前
者が学習指導であり,後者が生徒指導ということができる。非行の防止と
いった消極的な生徒指導だけではなく,あらゆる児童・生徒のそれぞれの人
格の成長を促し,そこで生活を共にする集団の充実を目指すのが,今日的な
積極的な生徒指導である。一人ひとりの児童・生徒の心の状態を,家庭状況
も含めて的確に理解すること,つまり児童生徒理解がまず大切であり,それ
がその後の対応に大きく影響する。校内の体制としては,共通理解を図って
学校としての意思統一をいかに取れるかが,機能的な生徒指導には重要とな
る。父性と母性の両面を生かしながら,教師個人の力量,学校としての機
能,また関係機関との連携も含めて,進路指導を含む生徒指導を様々な角度
から考えていきたい。
教育相談の基礎と方法
この授業では,教師が学校場面で行う教育相談(カウンセリング)の基本的
な知識と技法について学ぶ。心の成長・発達は,人の一生を通しておこなわ
れるものであるが,小学校・中学校・高校という時期は,心理的に大きく変
化を遂げる時期である。一人ひとりの児童・生徒の心の状態を的確に把握す
ること,また保護者の心情を理解することが,様々な学校場面において重要
となる。発達の流れと人格機能について学びながら,心の健康と不適応に対
する学校教師としての関わり方や対応について理解を深めていきたい。ま
た,学校内外の連携やケース会議の進め方など教育相談体制のあり方につい
て理解を深める。
教育原論
本授業は,講義形式で,将来,教育者として活躍するために必要な能力を養
うために,教育について深く考え,理解し,理論的に発言できることを目指
す。教育は人間形成の中心に立つものであり,人間にとっていかに本質的な
行為であるかを,現代の諸学問の研究成果を踏まえて講義する。
- 15 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
学校と教育の歴史
現代の教育を見直し,教育とは何かを根本的に考えるために,江戸時代の教
育のあり方,また教育思想などを学び,それとの比較の上に立って,近代以
降の教育制度と教育理念について考えていく。
教育史を単に通史的に見ていくのではなく,近代につながる学校の構想が,
どのような歴史的過程を辿って現れてきたのか,また近代教育の制度と理念
は,従来の教育に対する考え方とどのように異なっていたのか,ということ
に焦点を当てて考えていく。講義の中心となるのは,18世紀前半,大坂に
設立された町人学問所懐徳堂と,その教育思想である。
教育心理学
教育心理学の課題は,教育上の諸問題について心理学の観点から科学的に解
明し,教育実践に役立つ知識や技術を提供するところにある。ただし,従来
実際には,教育心理学は実験を中心とした基礎的理論的な部分が多くを占
め,それが教育現場でどのように生かしうるのかということについての研究
は,かならずしも十分ではなかった。しかし最近は,そのような問題意識が
多くの研究者に共有されるようになり,特別支援教育をはじめ教育の現代的
課題に応える研究が増えてきている。
教育心理学の観点から学習をめぐる問題を概観し,指導と評価の実際につい
ても考える。また,障害をもつこどもの課題と指導の実際についてもとりあ
げる。
発達心理学
教育を考えるとき,発達の観点は不可欠である。どんな発達段階にあり,ど
のような発達課題をかかえたこどもであるかによって,教育の内容も方法も
異なってくるからである。たとえば,思春期の生徒に対する教育の場合で
も,それ以前の乳幼児期や児童期における発達の道筋をよく理解しているこ
とが必要である。思春期以前の発達課題のやり直し,育ち直しがテーマにな
ることがよくあるからである。
このように,発達の観点を持っていることはとても大事である。もっとも,
そのうえで一人一人のこどもの個性をきめ細かく見ていく力が必要とされる
のであって,こどもを発達段階に分類すること自体が目的なのではない。教
職を志すには,人間の成長と発達についての深い見識が必要である。
発達心理学の観点から心身の成長・発達をめぐる問題を概観し,障害をもつ
こどもの課題と指導の実際についてもとりあげる。
教育法規・教育行財政
公教育を支える教育行財政について,その主な仕事,組識,基本,原理,現
状と課題,歴史的経緯,教育・教育政策に与える(与えてきた)影響,並び
にそれらを基礎付ける教育法規の内容と意義について総合的に説明し考察を
行う。
日本国憲法
日本国憲法について講義する。日本国憲法の諸規定は,大きく,統治機構に
ついて定めたものと,国民の基本的人権について定めたものとに分けられ
る。前者は,さらに,国会,内閣,裁判所といった国家機関がどのように組
織されるかを定めたものと,それらの機関がそれぞれどのような権限を有す
るかを定めたものとに分けられる。国民の基本的人権は,伝統的に,自由権
や社会権などに区分され,それぞれ,その実現のされ方に違いが存する。
教育と現代文化
こどもを乳幼児期から青年期にある人というように幅広くとらえた上で,こ
どもの成長発達に関わる教育の意味を「文化」の視点から社会科学的に考察
することを試みる。具体的には,教育に関する歴史的な変遷及び今日的な諸
課題を取り上げ,教育と現代文化に関する認識の深化をめざすものである。
授業は講義形式によって進行する。また,レポート課題を課し,受講生自ら
の教育体験の意味あるいは教育の今日的課題に対する具体的な解決方策につ
いての認識を深めていくための働きかけも行っていく。
教育社会学
教育は人間形成の「あるべき姿」を追求しつつ行なわれる具体的実践であ
ることは確かである。しかしながらこれが現実社会の諸条件の中で,生きて
いる人間を相手にして行われるリアルな営みであり制度化された行為である
ことも疑い得ない。だとすれば教育を人間関係や文化のもたらす「ありのま
まの姿」,すなわち「社会現象」として把握することも必要である。教育社
会学とはこのように教育そのものを社会現象としてとらえ,これを社会学的
な視点と方法とによって分析・説明しようとする教育科学の一つである。
本講では,かかる教育社会学のものの見方・考え方に触れることを目的と
し,現代社会における教育の現実を理解する力を養ってゆきたい。
現代社会と教育
現代社会は,知識を基盤とする社会であることから教育への期待はたいへん
大きなものがある。しかも日本を含め,世界各国は,人類の未来を人間的な
ものにしていくためには,人類の将来を見据えることのできる人間の形成が
不可欠と考えている。本授業では,現代社会の問題点を根本から考えなが
ら,人間にふさわしい教育の方向を講義し,受講者がこれからの教育につい
て考えることができるようにする。
- 16 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
教職論
本講義は,教職の意義及び教員の役割,教員の職務内容等について解説し,
教職への関心・意欲を高め,その成果として学生諸君の進路選択に有効な手
がかりを提供する事を目指すものである。講義は,学校教育をとりまく様々
な教育現象を手がかりにして,教職の現実的世界を可能な限り客観的に理解
する事を目指すとともに,教職の素晴らしさを共有できる内容にしたい。同
時に,現代の学校教育についての基礎的理解を深め,教育とは何かについて
具体的に問い直していく作業も進める。講義は毎回教科書を使用しながら進
める。教職とは何かを考えるためには広い視野を持つことが求められる。1
章を1時間で理解することをめざす。
社会教育論
今日,学校教育制度の問題点が次々と指摘され,いわゆる「生涯学習」時代
が到来したかのようである。社会教育とは本来学校教育以外の教育のことで
あるが,このような時代にあっては「教育」全体を統合する機能をもつべ
く,その内容の変化・役割の変化が期待されている。
本講では,このように過渡期にある社会教育を考えるために,その理念,歴
史,現状,課題などの基本的な事項の理解を図るとともに,生涯学習につい
ての認識も深めてゆきたい。
人権思想と現代社会
世界各国で貧富の格差が拡大し,社会不安が深刻化している。紛争もやむこ
とがない。こうした不安や紛争は,女性や子ども,障害者ら,「社会的弱
者」に大きく犠牲を強いている。
その一方で,「21世紀は人権の世紀」といわれている。平成25年は,第二
次世界大戦の惨禍を反省し,1948年に国連で世界人権宣言が採択されて
65年を迎える。「すべての人間は生まれながらにして自由であり,かつ尊厳
と権利とにおいて平等」としたこの宣言の理念が真に生かされ,誰もが一回
きりの人生を幸福のうちに暮らすにはどうすればいいのだろうか。
自然災害は地球的規模でますます猛威をふるっているが,国際協調による救
援の手は,「命の尊厳」をあらためて考えさせる。
一人ひとりのかけがえのない命を守り,幸福が追求されるには,何よりも人
権意識の普及・向上が欠かせないだろう。ヨーロッパで生まれた人権思想の
歴史をたどり,現代の日本社会の人権状況,差別の心理的,社会的構造まで
究明したい。
また,女性,障害者,民族差別など個々の人権課題を取り上げながら,人権
意識の確立のためにはなにが大切なのかを解き明かしたい。時事的にタイム
リーな出来事があれば,随時,授業に組み込んで考えたい。
人権のあゆみ
かつて,日本における人権問題は,部落問題,障害者問題,民族問題,女性
問題など,わずかな種類のテーマに焦点があてられていた。しかし,今で
は,性同一性障害,エイズ,犯罪被害者の人権等々,急激にそのテーマの数
を増しつつある。
本講義では,そうした問題に加えて,ユーゴスラビア内戦,アフリカの飢餓
と戦争,アジアの経済発展と国内紛争など,世界中でみられる様々な人種・
民族紛争も含めて,現代社会の人権問題に関して,それぞれの歴史・現状・
対策について映像資料も利用して講義する。
備考
(概要)現代ほど人権・平等・公正を求める時代はない。それは,日本にと オムニバス方式
どまらず,全世界的現象である。しかし,人権とは何かということは,必ず
しも自明のことではない。本講義においては,さまざまな課題について,人
権をテーマに考え,各自が人権に如何に向き合って生きて行けるのかをさぐ
る。
(オムニバス方式/全15回)
(90 戸田 五郎/4回)1948年の世界人権宣言成立を契機とする人権の
国際的保障の発展により,人権問題は完全な国内管轄事項であることをや
め,国際関心事項として位置づけられている。ここでは,国連を中心とする
人権の国際的保障にかかわる諸条約および諸制度について,初学者向けにや
さしく解説する
人権を考える
(93 灘本 昌久/4回)ちかごろ,出版物やマスメディアなどで,差別
用語問題や不適切表現が話題になることが多い。ここでは絵本『ちびくろサ
ンボ』絶版問題を中心に,差別と表現の問題を歴史・社会学的に考える。
(104 藤野 敦子/3回)世界における児童労働の実態を知り,児童労
働をなくすために有効な政策や制度をさぐる。また我々一人一人もこの問題
に対し,何ができるのか考えるきっかけとしたい。
(151 山下 麻衣/4回) 「障害」に対するとらえかたを考える。従
来,「障害」とは,自明のことのにように扱われてきたが,「障害」当事者
の能力の欠損とみるよりも,社会との関わりの中で関係的に見る見方が注目
されており,難病・感染症・ジェンダーなどを素材に,「障害」とは何かを
考える。
- 17 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
部落問題論
被差別部落をめぐる諸問題を中心に,日本社会における差別・人権問題の歴
史や現状を考察し,社会と差別との歴史的/構造的な関係を明らかにする。
差別・人権問題を道徳心や倫理観,感情など,人間の「内面」や「心」のは
たらきの問題に限定するのではなく,ひろく人文科学/社会科学の諸領域へ
と位置づけ,私たちが生きるこの社会との関わりにおいて把握することで,
「建前」や「きれいごと」ではない,具体的な差別克服への途を私たち自身
の課題として探っていきたい。
コンピュータ基礎実習(初級)
情報活用能力は,大学において勉学を進めていくために欠かすことができな
くなってきている。また,大学卒業後,21世紀の高度情報化社会の中で活動
していくためにもハイレベルの情報活用能力を習得しておく必要がある。本
授業では,パーソナルコンピュータの扱い方,ワードプロセッサ,表計算ソ
フトの使用法を中心に指導する。Microsoft Windowsにより実習を行う。授
業内容は,基本的には次のとおりで,クラスの状況により,順序などは変わ
ることがある。基本操作,タイピング練習,日本語ワープロ,インターネッ
ト情報検索,電子メール,表計算。
コンピュータ基礎実習(上級)
コンピュータ基礎実習初級では一般的な事務作業,および事務文書作成の技
術を習得することを目的とした。上級では各分野ごとに分かれて,それぞれ
の目的に特化した技術の習得をめざす。例えばデータベースソフトウェアを
用いたデータ処理,表計算ソフトを用いた分析処理,プログラミング入門な
どである。授業内容はMS-word,Excel,PowerPoint,ホームページ作成,
HTML言語のプログラミング,インターネットの活用である。クラスにより,
これらのいくつかを重点的に学習するため,履修にはシラバスと時間割を十
分に調べ,受講登録には注意を必要とする。
Webオーサリング
Webのサービスは今や,我々の日常生活に深く浸透している。本講義ではWeb
の基本的な仕組みを理解し,Webのサービスを受ける側ではなく,情報発信
を行う側として,Webページの公開方法,作成方法,著作権について学び,
同時に情報リテラシを身に着ける。まず,Webページを記述するためのマー
クアップ言語であるHTMLについて学ぶ。応用として,HTML文書の見た目とな
る表現方法を指定するCSSや,ブラウザ側での動的な表示の制御を可能にす
るスクリプト言語であるJavaScriptについて学ぶ。
Webプログラミング
本講義では,Webアプリケーション開発で必須となるWebプログラミングにつ
いて,その仕組みや技術について学習する。具体的には,HTMLの基礎,スタ
イルシートの書き方等を学習した上で,クライアントサイド技術であるJava
スクリプト,サーバサイド技術であるPHP等のWebプログラミング技術を対象
とし,演習を交えながらこれら基礎技術の理解を深めていく。講義のレベル
としては主に文系の学生を対象としたものとする。
言
語
教
育
英語で日本を語る(初級)
科
目
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本のことを
あまり知らない人を相手に,できるだけわかりやすく説明することを目指し
ながら,基本的な英語を身につける。
英語で日本を語る(中級)
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本に関する
客観的な事実についてできるだけわかりやすい説明をすることと自分の意見
を明確に表現することができるようになることを目標とする。
英語で日本を語る(上級)
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本に関する
客観的な事実についてできるだけわかりやすい説明をすることと自分の意見
を明確に表現することができるようになることを目標とする。上級者向けの
クラス。
英語で世界を語る(中級)
世界で起こっている様々な出来事に関して,英語で情報を集め,英語を使用
して語ることを通じて英語能力全般のスキルアップを目指す。中級のクラス
では,政治,経済,科学,文化,スポーツなど様々な話題に関してのリー
ディング教材を読み,それに関しての様々なコミュニケーションアクティビ
ティーを行なう。これを通して,リーディング能力だけではなく,オーラル
コミュニケーション能力の基礎を培うことを目的とする。
- 18 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
英語で世界を語る(上級)
講義等の内容
英語を使用して,世界で起こっている様々な問題について考えていく。英語
で情報を集め,英語を使用して世界を語ることを通じて英語能力全般のスキ
ルアップを目指す。上級のクラスでは,政治,経済,科学,文化,スポーツ
など様々な話題に関してのリーディング教材を読むだけではなく,それに関
して英語で議論したり,プレゼンテーションを行なったりして,高度なオー
ラルコミュニケーション能力の基礎を培うことを目的とする。
このコースは英語をアクティブに楽しく学びたいと思う学生のためのもので
ある。英会話の基本をロールプレイやダイアローグなどのアクティビティー
を使って勉強する。高校までに学んだ基本的な事項を復習しながら,英語を
アクティブイングリッシュ(初級)
読み,書き,話し,聴く練習を行い,総合的な力を養う。英語に関する知識
を増やすのではなく,実際に英語を使えるようにすることを目的としたコー
スで,受講生は,授業に積極的に参加することが求められる。
このコースは英語をアクティブに楽しく学びたいと思う学生のためのもので
ある。英会話の基本をロールプレイやダイアローグなどのアクティビティー
を使って勉強する。英語を読み,書き,話し,聴く練習を行い,総合的な力
アクティブイングリッシュ(中級) を養う。すでに基本的な英語を身につけた学生が,少し複雑な事柄について
英語で考え,自分の意見を英語でわかりやすく伝えられるようにすることを
目的としたコースで,受講生は,授業に積極的に参加することが求められ
る。
ドイツ語エキスパートⅠ
「ドイツ語エキスパートⅠ」は,ドイツ文化の魅力に触れるために,そのパ
スポートとなる語学力を積極的に身につけるコースである。ドイツといえ
ば,自動車,サッカー,メルヒェン,お城,ソーセージなどを思い浮かべる
人が多いが,環境問題に積極的なのも有名である。またヒトラーやナチスの
過去も忘れてはならない歴史である。
このコースでは,週4回ドイツ語の授業を受け,集中的に初級のドイツ語力
をつけ,上に挙げたようなドイツ文化に直に触れられるように学習してい
く。普通のドイツ語コースは週2回だが,このコースではその2倍の授業を
することによって,確かな語学力をめざす。クラスメートとは週4回一緒に
受講することで,和気あいあいとドイツ語を学ぶことができる。
ドイツ語エキスパートⅡ
「ドイツ語エキスパートⅡ」は「ドイツ語エキスパートⅠ」に引き続き,ド
イツ文化の魅力に触れるために,そのパスポートとなる語学力を積極的に身
につけるコースである。ドイツといえば,自動車,サッカー,メルヒェン,
お城,ソーセージなどを思い浮かべる人が多いが,環境問題に積極的なのも
有名である。またヒトラーやナチスの過去も忘れてはならない歴史である。
このコースでは,週4回ドイツ語の授業を受け,集中的に初級のドイツ語力
をつけ,上に挙げたようなドイツ文化に直に触れられるように学習してい
く。普通のドイツ語コースは週2回だが,このコースではその2倍の授業を
することによって,確かな語学力をめざす。クラスメートとは週4回一緒に
受講することで,和気あいあいとドイツ語を学ぶことができる。
たのしく学ぶドイツ語ⅠA
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅠA」は
初級ドイツ語の運用を中心に学習する。ABCの発音から始めて,読んだ
り,話したりしながらさまざまな練習によって,ドイツ語の力をつけてい
く。使用テキストでは,いろいろな体験のトピックを学習しながらドイツ語
の世界に触れる。日常生活や旅行をテーマに,ドイツの文化を理解しなが
ら,たのしくドイツ語を学ぶ。
たのしく学ぶドイツ語ⅡA
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅡA」は
初級ドイツ語の運用とその応用を中心に学習する。
ドイツ語を読んだり,話したりしながらさまざまな練習によって,ドイツ語
の力をつけていく。使用テキストでは,いろんな体験のトピックを学習しな
がらドイツ語の世界に触れる。日常生活や旅行をテーマに,ドイツの文化を
理解しながら,たのしくドイツ語を学ぶ。
たのしく学ぶドイツ語ⅠB
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅠB」は
ドイツ語の初級文法を中心に学習する。アルファベットと発音から始めて,
ドイツ語の文法項目を一つずつ学んでいく。さまざまな練習問題を解きなが
ら,たのしくドイツ語の文法を習得する。
たのしく学ぶドイツ語ⅡB
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅡB」
は,「たのしく学ぶドイツ語ⅠB」に引き続き,ドイツ語の初級文法を中心
に学習する。春学期で学んだことがらをさらに進めて,ドイツ語の文法項目
を一つずつ学んでいく。さまざまな練習問題を解きながら,たのしくドイツ
語の文法を習得する。
- 19 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス語エキスパートⅠ
専門課程に準ずる週4回の授業で構成される初習者向けフランス語コース。
フランス語の総合的な言語運用能力を身につけることを目的とし,初めて学
ぶ外国語を,「話す・聞く・読む・書く」というすべての側面で,日常のコ
ミュニケーションが十分できる段階まで学習する。コースは,文法,口頭練
習・読解,ネイティブ教員による会話の授業によって構成され,コース終了
後もフランス語ステップアッププログラムに従って卒業までより高度な学習
段階に進めるようしっかりとした基礎を築いてゆく。
フランス語エキスパートⅡ
専門課程に準ずる週4回の授業で構成される初習者向けフランス語コースの
第二段階。「フランス語エキスパートI」の学習成果を生かし,フランス語
の総合的な言語運用能力を高め,より複雑なコミュニケーション状況にも適
応できる段階まで学習を進める。文法・読解・会話の集中的な学習を通し
て,コース終了後もフランス語ステップアッププログラムに従って卒業まで
より高度な学習段階に進めるよう,また,受講生が各自の専門領域や将来の
仕事においてフランス語を活用できるよう,より専門性の高い語学学習への
準備となる知識を身につける。
たのしく学ぶフランス語ⅠA
初習者向けのフランス語の授業で,口頭表現・会話を中心に学習し,日常的
なコミュニケーションができるように基本的なフランス語の知識を身につけ
る。「たのしく学ぶフランス語IB」と同時に受講することにより,総合的
なフランス語の運用能力の獲得を目指す。また,フランス語の学習を通し
て,世界情勢への関心を培い,異文化への理解を深め,かつ,多言語環境に
親しむことでグローバル化状況に適応する能力を高める。
たのしく学ぶフランス語ⅡA
フランス語の初習者を対象にして,フランス語を読み,話し,聞き,書く能
力の基礎となる基本的文法事項を修得することを目的とする。この授業で学
んだ文法・構文の知識を,「たのしく学ぶフランス語IA」における学習を
通して,しっかりとした運用能力に定着させてゆく。週1時間という時間的
制約下において,学習内容を無理なく理解できるよう,学習項目は最小限に
とどめ,大切な項目を確実に習得することを目指す。
たのしく学ぶフランス語ⅠB
初習者向けのフランス語の授業の第二段階で,口頭表現・会話を中心に学習
し,日常的なコミュニケーションが円滑にできるよう,フランス語の語彙・
表現の知識を身につけることを目的とする。「たのしく学ぶフランス語Ⅱ
B」と同時に受講することにより,総合的なフランス語の運用能力の獲得を
目指す。また,翌年度以降も,フランス語ステップアッププログラムに従っ
て卒業までより高度な学習段階に進めるよう,フランス語とフランス文化へ
の関心を培い,多言語学習のモチベーションを高める。
たのしく学ぶフランス語ⅡB
フランス語の準初習者を対象にして,フランス語を読み,話し,聞き,書く
能力の基礎となる基本的文法事項を修得することを目的とする。この授業で
学んだ文法・構文の知識を,「たのしく学ぶフランス語ⅡA」における学習
を通して,しっかりとした運用能力に定着させてゆく。また,翌年度以降
も,フランス語ステップアッププログラムに従って卒業までより高度な学習
段階に進めるよう,必要不可欠な文法項目を確実に習得することを目指す。
中国語エキスパートⅠ
「中国語エキスパート」コースは,外国語学部で中国語を専攻する学生にも
負けない総合的な中国語の運用能力を身につけたい学生を対象にしたコース
であり,履修者が将来各自の専門領域やキャリアプランの中で中国語を生か
すかすための基礎を作ることを目的とする。授業は週4回あり,日本人と中
国人の教員が2回ずつ担当する。
「中国語エキスパートⅠ」では中国語の発音とピンインの学習からはじめ,
初歩的な文法項目の学習に入り,挨拶や自己紹介など,簡単な受け答えがで
きるようになる段階まで学習する。
中国語エキスパートⅡ
「中国語エキスパートⅡ」は「中国語エキスパートⅠ」の基礎のもと,引き
続き週4回の授業を日本人と中国人の教員が2回ずつ担当する形で,更に難
易度の高い文法項目を学習しながら会話練習を繰り返し行い,「聴く,話
す,読む,書く」という全てのスキルをバランスよく伸ばし,日常生活や関
心のある話題について,中国語で初歩的なコミュニケーションができるよう
な段階まで学習する。同時に,物語の暗唱や映画鑑賞をとおして中国の社会
や文化に親しみ,理解を深める。
- 20 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶ中国語ⅠA
「たのしく学ぶ中国語ⅠA」は,初級程度の中国語の総合的な運用能力をゼ
ロから身につけることを目的とした「たのしく学ぶ中国語」コースのうち,
春学期に週1回のペースで中国語の発音やピンイン表記に関する基礎知識及
び簡単な会話を学習する科目である。特に「聴く」と「話す」能力の向上に
重点を置いて学習する。中国語を実際のコミュニケーションにおいて正確か
つ自然に運用するための発音練習と,基礎文法に基づいた会話練習を繰り返
し行い,初歩的な中国語のやり取りが可能な程度にまで学習を進める。
たのしく学ぶ中国語ⅡA
「たのしく学ぶ中国語ⅡA」は「たのしく学ぶ中国語ⅠA」の基礎の上に立
ち,引き続き週1回のペースで「聴く」と「話す」能力の向上及び会話能力
の向上に重点を置いて学習する科目である。
本科目は,中国語の読み・書きをマスターし,日常生活に関する事柄や自己
の関心のある話題などについて中国語を正確かつ自然に運用し,簡単なコ
ミュニケーションが行えるようになることが目標である。
たのしく学ぶ中国語ⅠB
「たのしく学ぶ中国語ⅠB」は,初級程度の中国語の総合的な運用能力をゼ
ロから身につけることを目的とした「たのしく学ぶ中国語」コースのうち,
春学期に週1回のペースで中国語の発音やピンイン表記に関する基礎知識及
び基礎的な文法項目を学習する科目である。特に「読む」と「書く」能力の
向上に重点を置いて学習する。発音練習とピンインの読み書きからはじめ,
基礎的な文法項目の学習に入り,初歩的な中国語のやり取りが正確に行える
程度にまで学習を進める。
たのしく学ぶ中国語ⅡB
「たのしく学ぶ中国語ⅡB」は「たのしく学ぶ中国語ⅠB」の基礎に立ち,
引き続き週1回のペースで「読む」と「書く」能力の向上及びさらに難易度
の高い文法項目の習得に重点を置いて学習する科目である。
本科目は,中国語の読み・書きをマスターし,日常生活における簡単なコ
ミュニケーションにおいて中国語を正確かつ自然に運用できるようになるこ
とが目標である。
たのしく学ぶロシア語ⅠA
やさしいテキストのリーディング,基礎的な会話など運用面に重点をおき,
使えるロシア語の習得を目標とする。テキストと練習問題を繰り返し,積極
的にコミュニケーションに必要な表現力・語力をつける。またAV教材でロ
シアの文化も紹介するので,近くて遠いロシアをもっと身近なものとして認
識して欲しい。
たのしく学ぶロシア語ⅡA
「たのしく学ぶロシア語ⅠA」の学習をし終えたレベル程度を対象とする。
やさしいテキストのリーディング,基礎的な会話など運用面に重点をおき,
使えるロシア語の習得を目標とする。テキストと練習問題を繰り返し,積極
的にコミュニケーションに必要な表現力・語力をつける。またAV教材でロ
シアの文化も紹介するので,近くて遠いロシアをもっと身近なものとして認
識して欲しい。
たのしく学ぶロシア語ⅠB
ロシア語の初級文法の習得を目的とする。やさしい文章を読むための文法知
識を身につけ,各自の目的への基礎を固める。先ずロシア文字に慣れること
から始め,ロシア語の基礎を学ぶために必要不可欠なミニアムの文法事項を
コンパクトに学習する。秋学期は文法事項を復習 ・補足しながらより多く
の語彙を用い,さまざまなテキスト(文章)に取り組む。
たのしく学ぶロシア語ⅡB
「たのしく学ぶロシア語ⅠB」の学習をし終えたレベル程度の者を対象とす
る。ロシア語の初級文法の習得を目的とする。やさしい文章を読むための文
法知識を身につけ,各自の目的への基礎を固める。先ずロシア文字に慣れる
ことから始め,ロシア語の基礎を学ぶために必要不可欠なミニアムの文法事
項をコンパクトに学習する。秋学期は文法事項を復習・補足しながらより多
くの語彙を用い,さまざまなテキスト(文章)に取り組む。
スペイン語エキスパートⅠ
スペイン語はスペインやラテンアメリカの20以上の国々,アメリカ合衆国の
ヒスパニックを合わせて,4億人近い言語人口を持っている。この科目で
は,スペイン語をはじめて学ぶ学生を対象とし,スペイン語で実際にコミュ
ニケーションが取れるようになることを目的とする。週4回の集中的な授業
プランによって「聞く,話す,読む,書く」というすべての側面で,総合的
な運用能力を身につける。
スペイン語エキスパートⅡ
週4回という専門課程なみの授業編成をとおして,始めて学ぶ外国語を,
「聞く,話す,読む,書く」というすべての側面で,日常のコミュニケー
ションが十分できる段階まで集中的に学習する。さらに,受講生が各自の専
門領域やキャリアプランの中でスペイン語を生かしてゆけるよう,より専門
性の高い語学学習への準備となるような知識を身につける。
- 21 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶスペイン語ⅠA
「たのしく学ぶスペイン語 IA」は始めて学ぶ外国語を「聞く,話す」とい
う側面を中心に,日常のコミュニケーションができる段階まで学習し,スペ
イン語の言語運用能力を身につけることを目的とする。あわせて,スペイン
語が話されるスペインやラテンアメリカの文化的背景を,映像や音楽等を用
いて理解し,円滑なコミュニケーションの一助とする。
たのしく学ぶスペイン語ⅡA
「たのしく学ぶスペイン語 ⅡA」はスペイン語の「聞く,話す」力を養成
し,留学や旅行など実際の運用場面に合わせて使えるよう過去,未来時制を
用いたトレーニングを進める。スペイン語の基礎的な知識を獲得し,ロール
プレイなどを通して効果的なコミュニケーションにつなげる。春学期のⅠA
の次のコース。
たのしく学ぶスペイン語ⅠB
「たのしく学ぶスペイン語 IB」は,スペイン語の基本的な文法能力を身に
つけることを目的とする。初めて学ぶ外国語を,「読む,書く」という側面
を中心に学習し,基本的なリテラシーを身につける。また,スペイン語圏で
使用されている標識,指示プレート等の実例を教材に用いることにより,言
語の運用力を向上させると同時に,現地社会の特徴を理解する。
たのしく学ぶスペイン語ⅡB
「たのしく学ぶスペイン語 ⅡB」は,実践的なコミュニケーションの基礎
となる文法構造の学習を進め,言語構造の体系的な理解と日常的な運用方法
の獲得を目的とする。「たのしく学ぶスペイン語 ⅡA」の受講とあわせる
ことにより,総合的なスペイン語力の初級レベル完成を目指し,中級レベル
の授業に進むステップとする。春学期のⅠBの次のコース。
インドネシアは,日本の南西,赤道を挟んだ東西約5,100キロメートル,南
北約1,900キロメートルの広大な熱帯地域に,1万7千余りの島々が点在し
ている,世界最大の島国である。日本の約5倍の広さの国土に,1,000余り
の民族・種族が住み,その人口は2億4000万人を数え,世界第4位である。
そのインドネシアの国語がインドネシア語である。
たのしく学ぶインドネシア語ⅠA
この授業では,インドネシア語に初めてふれる学生が「入門」しやすいよう
に,インドネシアおよびインドネシア語に関する基礎知識を学びながら,基
本的な挨拶表現や初歩的な文章表現を,段階的に学習をする。そして,イン
ドネシア語を用いて初歩的・基本的なコミュニケーションができるようにな
ることを目的としている。
「たのしく学ぶインドネシア語ⅠA/ⅠB」で学んだことを踏まえて,教材
に沿って,基本的な文法事項や場面に応じた初歩的な文章表現などを段階的
に学習する。そして,基本文型や基本的な挨拶表現が身に付くように,受講
たのしく学ぶインドネシア語ⅡA
者間で練習をする。さらに,具体的な場面を設定した文章を暗唱するなどし
て,インドネシア語を使用しての基本的・初歩的なコミュニケーションがで
きるようにしていく。
インドネシアは,日本の南西,赤道を挟んだ東西約5,100キロメートル,南
北約1,900キロメートルの広大な熱帯地域に,1万7千余りの島々が点在し
ている,世界最大の島国である。日本の約5倍の広さの国土に,1,000余りの
民族・種族が住み,その人口は2億4000万人を数え,世界第4位である。そ
のインドネシアの国語がインドネシア語である。
たのしく学ぶインドネシア語ⅠB
この授業では,インドネシア語に初めてふれる学生が「入門」しやすいよう
に,インドネシアおよびインドネシア語に関する基礎知識を学びながら,基
本的な挨拶表現や初歩的な文章表現を,段階的に学習をする。そして,イン
ドネシア語を用いて初歩的・基本的なコミュニケーションができるようにな
ることを目的としている。
「たのしく学ぶインドネシア語ⅠA/ⅠB」で学んだことを踏まえて,イン
ドネシア語を学ぶ際の背景となる,インドネシアに関する地理的・歴史的・
文化的な基礎知識などを,各種の教材(地図,資料,ビデオなど)を利用し
たのしく学ぶインドネシア語ⅡB
ながら学んでいくとともに,インドネシア語の基本的な文型,文法事項や場
面に応じた文章表現を習得し,インドネシア語を使用しての基本的・初歩的
なコミュニケションができるようにしていく。
イタリア語エキスパートⅠ
週4回の授業を通して,イタリア語の基礎を集中的に学ぶ。授業は日本人講
師による文法の解説および演習と,イタリア人講師による会話練習で構成さ
れている。いずれも学生が実際にイタリア語を聞き,話すことに大部分の時
間が割かれている。文法的には現在形を扱う。
イタリア語エキスパートⅡ
週4回の授業を通して,イタリア語の基礎を集中的に学ぶ。授業は日本人教
員による文法の解説および演習と,イタリア人教員による会話練習で構成さ
れている。文法的には近過去,半過去,命令法を扱う。
- 22 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶイタリア語ⅠA
簡単な会話文をできるだけ多く読み,聞き,話すことを通じて,実際の生活
で「使える」イタリア語を身につける。授業ではペアワークに多くの時間を
割く。
たのしく学ぶイタリア語ⅡA
イタリア語で読み,書き,話すための基礎となる文法を身につける。名詞の
性数から現在形の活用(規則動詞)までを学ぶ。
たのしく学ぶイタリア語ⅠB
簡単な会話文をできるだけ多く読み,聞き,話すことを通じて,実際の生活
で「使える」イタリア語を身につける。授業では会話練習と作文に多くの時
間を割く。
たのしく学ぶイタリア語ⅡB
イタリア語で読み,書き,話すための基礎となる文法を身につける。現在形
の活用(不規則動詞)と近過去の活用を扱う。
韓国朝鮮語エキスパートⅠ
韓国朝鮮語エキスパート・コースは週に4回,専門的に韓国朝鮮語を学習す
る。日韓関係の進展につれて,隣国の言語や情報に対する社会的な需要も急
増している。韓国朝鮮語のエキスパートになり,未来を切り開こう。
韓国朝鮮語は7,000万の話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的に
もきわめて重要な地域の言語である。韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとっ
て最も学習のやさしい言語である。語順は日本語とほぼ同じで,語彙の多く
が日本と共通する漢字語である。表音文字のハングルも,ローマ字より記憶
の負担が少ないのである。韓国朝鮮語は少ない学習時間で,確実に使える外
国語になる。
なお,本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女
子大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの
短期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加
してもらいたい。
韓国朝鮮語エキスパートⅡ
韓国朝鮮語エキスパート・コースは週に4回,専門的に韓国朝鮮語を学習す
る。日韓関係の進展につれて,隣国の言語や情報に対する社会的な需要も急
増している。韓国朝鮮語のエキスパートになり,未来を切り開こう。
韓国朝鮮語は7,000万の話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的に
もきわめて重要な地域の言語である。韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとっ
て最も学習のやさしい言語である。語順は日本語とほぼ同じで,語彙の多く
が日本と共通する漢字語である。表音文字のハングルも,ローマ字より記憶
の負担が少ないのである。韓国朝鮮語は少ない学習時間で,確実に使える外
国語になる。
なお,本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女
子大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの
短期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加
してもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅠA
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IA ・ⅡA は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
- 23 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅡA
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IA ・ⅡA は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅠB
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IB ・ⅡB は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅡB
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IB ・ⅡB は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶベトナム語ⅠA
「たのしく学ぶベトナム語I」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。日常会話の基礎的な知識を学ぶ。また
この授業を通して,日常生活での基礎的なコミュニケーションができるよう
になる。
たのしく学ぶベトナム語ⅡA
「たのしく学ぶベトナム語Ⅱ」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。いろいろな場面の会話を通して,日常
会話の基礎的な知識やベトナムの文化にも親しんでもらいたい。
- 24 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶベトナム語ⅠB
「たのしく学ぶベトナム語I」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。日常会話の基礎的な知識を学ぶ。また
この授業を通して,日常生活での基礎的なコミュニケーションができるよう
になる。 いろいろな場面での会話を通して,ベトナムの文化にも親しんで
くる。
たのしく学ぶベトナム語ⅡB
「たのしく学ぶベトナム語Ⅱ」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。いろいろな場面の会話を通して,日常
会話の基礎的な知識やベトナムの文化にも親しんでもらいたい。
日本語(語彙・読解)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。専門教育で必要となる基礎知識や一般教養に関する題材,具体的には日
本の現代社会,経済,政治,文化等の日本事情,また世界情勢等に関する文
献の読解を通して,高度でより多くの日本語語彙を学び,読解力を高めるこ
とを主な目的としている。本授業では隔週でCALL学習(コンピュータに
よる語彙学習)を導入する。読解資料はそれに応じた分野に沿ったものを新
書,新聞レベルのものから取り上げる。
日本語(語彙・読解)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。専門教育で必要となる基礎知識や一般教養に関する題材,具体的には日
本の現代社会,経済,政治,文化等の日本事情,また世界情勢等に関する文
献の読解を通して,高度でより多くの日本語語彙を学び,読解力を高めるこ
とを主な目的としている。新聞の社説,記事,論説,専門書などから教員の
指示にしたがって学生が興味のあるテーマを選び,語彙や内容について下調
べをし,発表したあと,全員で精読する。テーマは社会・経済・文化・人物
など様々な分野に渡る。読解資料は事前に配布するので,全員予習として語
彙と要約をすることが求められる。
日本語(聴解)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学の講義等で必要となるアカデミックレベルの日本語の聴解能力を養
成することを主な目的としている。様々な社会的テーマについて,構成を整
理しながら,口頭発表を聞く技術,アカデミックなテーマについての講義を
聴く技術などを中心に扱う。長めの独話を聞き取ってメモをとり,そのメモ
をもとに設問に対する解答を書く練習などを行うことでより実践的な日本語
力の養成を目指す。
日本語(聴解)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語科目である。
大学の講義等で必要となるアカデミックレベルの日本語の聴解能力を養成す
ることを主な目的としている。本授業では,主に配信ニュースの聞き取りを
中心に行いながら上級以上の語彙と表現を身につけ,さらに情報についてま
とめる力を養う。教材(視聴覚教材含む)や参考資料はムードル上において
提示するので,事前に語彙調べ,関連サイトでの情報を利用して予習および
復習をすることが求められる。
日本語(口頭表現)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学におけるアカデミックレベルの日本語の口頭能力を養成することを
主な目的としている。フォーマルスピーチとディベートを中心に扱う。とく
にディベートでは論理的な主張の仕方を習得することを目指す。授業での活
動には,事前に文献資料を調べたり情報収集するなどの十分な準備が必要と
なる。また,他人の発表を見たり,録画・録音をした自分の発表を客観的に
みることで,言語的側面,非言語的側面のスキルアップのための学習をして
いく。
日本語(口頭表現)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語科目です。大
学におけるアカデミックレベルの日本語の口頭能力を養成することを主な目
的としている。アカデミックプレゼンテーションについての基礎知識と,パ
ワーポイントを使った資料作成,口頭発表の方法について学ぶ。個人作業に
おいては,自らの力で調べたり情報収集したりするなどの充分な準備が必要
となる。
- 25 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本語(作文)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学レベルのレポートや論文を書くための日本語の文章表現の基礎を学
び,アカデミックなレベルにおける作文表現力を養成することを主な目的と
している。論理的文章の組み立てや構成を学び,アカデミックレベルの文章
を書くための作文技術と文章表現の基礎を修得することで,自分で収集した
資料を用いて1,000字程度のレポートが書けるようになることを目指す。
日本語(作文)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学レベルのレポートや論文を書くための日本語の文章表現の基礎を学
び,アカデミックなレベルにおける作文表現力を養成することを主な目的と
している。「日本語(作文)Ⅰ」で学んだことを基礎に,実際の論文構成
(序論,本論,結論)に沿ってさらに高度な文章表現を学ぶ。また,各作文
技術において,自分の専門分野のテーマ等に関する資料をもとに,論理的展
開をしながら文章を作成する練習を行っていく。論理的思考によってアカデ
ミックレベル(大学の専門教育)のレポート・論文を書く力を身につけ,
3,000字程度のレポートが書けるようになることを目指す。
ャ
キ
リ
ア
形
成
支
援
教 自己発見と大学生活
育
科
目
大学はこれまで歩んできた学校生活の最終段階である。「学校」から「社
会」という,今までとは異なる世界に間もなく出て行くことになる。そう考
えると,大学生活は,社会人になるための準備期間と言えるであろう。大学
1年次は,そのスタートである。大学という新しい場でチャレンジをし,大
学で学ぶ意味を見つけていくことが,大学生活を充実させていく重要なカギ
となる。この授業を「大学生活の羅針盤」とし,京都産業大学を自分の
「ホームグランド」にしてもらいたい。
「大学生活をどのように過ごせばいいのか?」,「大学での学びをどうした
らいいのか?」,「自分は将来,何をしたいのか?」なかなか答えが見つか
らないであろう。だからこそ,大学入学という「大きな節目」にこれらの問
いについて,一度きちんと考えておくことが大切である。大学入学という人
生の一つの節目をキャリアデザインへの大きなステップと捉え,大学生活,
そしてその後の社会や仕事,働くことについて,受講生同士,担当教員と一
緒に考えていきたい。一人ひとりの気付きを促し,大学生活への一歩を踏み
出すきっかけをつくりたいと考えている。
21世紀と企業の課題
この講義では,金融・流通・食品・情報・伝統産業など,産業界の第一線で
活躍されている本学卒業生をゲストスピーカーとして招き,業界の動向,21
世紀における企業や職業人のあり方・課題,求められる戦略や必要とされる
人材などに関して,現場の最新の情報をもとに講義していただく。
この講義で提起されたさまざまな問題について受講生自らが考え,実社会で
活躍している先輩から後輩に送られるメッセージを参考に,自分の将来を考
え,自らの職業観や価値観を確立していく授業である。
自己発見とキャリア・プラン
大学生活の先には,人生の長い時間を費やすであろう「職業生活」が待って
いる。そこで働く人々は,どのように職業を選び,技能を身につけ,何にや
りがいや喜びを感じているのであろうか。この授業では人々が歩む「キャリ
ア」について考え,すでに始まっているあなた自身のキャリアデザインに取
り組む機会を提供する。
3年次の後半から就職活動がはじまる。就職活動は単に職を得るためのイベ
ントではなく,大学生活で学んだことを具体的に試す絶好の機会である。就
職活動⇒内定と捉える限り,就職活動はつまらなくなり投げ出したくなる。
就職活動は本来もっと楽しいものである。なぜなら学ぶことが多いからであ
る。実際に頭を使い身体を動かしながら,様々な視点からキャリアに関して
学習が出来る。キャリアデザインの「手段」として就職活動をいかに意味あ
るものとして取り組むかを,この授業を通して提案しながら,受講生,教員
がともに考えていきたい。
なお,この授業は,エントリーシートの書き方,面接の受け方といった就職
活動の対策講座ではない。従ってノウハウ等の提供は行わない。
インターンシップ1
この科目は,(公財)大学コンソーシアム京都が企画するインターンシッ
プ・プログラムのうち,ビジネスコースとして民間企業(ベンチャー企業等
を含む)を対象に,約2週間から1ヶ月程度の就業体験を行うものである。
事前学習(オリエンテーション,ビジネス・マナー講座,業界・企業研究な
ど),実習(約2週間から1ヶ月程度の就業体験),事後学習(実習の成果
と課題の発表・共有)の3つのパートを通して,自分の進路や職業観を明確
化するとともに,社会人としての心構えや社会に対する分析力を養い,また
大学での授業につなげていきたい。
- 26 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
インターンシップ2
この科目は,(公財)大学コンソーシアム京都が企画するインターンシッ
プ・プログラムのうち,パブリックコースとして,行政やNPO・NGOの
機関等を対象に,約2週間から1ヶ月程度の就業体験を行うものである。
事前学習(オリエンテーション,ビジネス・マナー講座,業界・企業研究な
ど),実習(約2週間から1ヶ月程度の就業体験),事後学習(実習の成果
と課題の発表・共有)の3つのパートを通して,自分の進路や職業観を明確
化するとともに,社会人としての心構えや社会に対する分析力を養い,また
大学での授業につなげていきたい。
インターンシップ3
この科目は,本学キャリア教育研究開発センターで企画・開発された本学独
自の就業体験科目である。本学が協力を依頼した国内の企業・団体等での夏
期休業期間中の就業体験を中心に,その前後に本学教員指導による本学キャ
ンパスでのプレ・インターンシップ(就業体験前プログラム),アフター・
インターンシップ(就業体験後プログラム)の学習を通して,学生自らが積
極的に学ぶ科目である。
民間企業など実際社会の組織の中で自分自身の力を試してみたい学生,進路
について真剣に考えている学生が今一度,自分の専攻・関心に関連した企
業・団体等の最前線で実際に就業を体験することによって,職業観や社会性
を養うだけでなく,残された学生生活の目標・学修のあり方や卒業後の進路
について体験的に考えることなど,学生自らが実践的に学ぶことが狙いであ
る。
インターンシップ4
この科目は,本学の建学の精神「世界に雄飛する人材の育成」の具現化の一
環として,本学キャリア教育研究開発センターで企画・開発された科目であ
る。他大学ではあまり例をみない,本学独自の,それも海外で就業体験する
「インターンシップの海外版」である。本学が協力を依頼した海外の企業・
団体等での夏期休業期間中のほぼ1ヶ月にわたる就業体験を中心に,その前
後に本学教員の指導による本学キャンパスでのプレ・インターンシップ(就
業体験前)プログラム,アフター・インターンシップ(就業体験後)プログ
ラムの学習を通して,学生自らが積極的に学ぶ科目である。
自分自身が異文化の中でどれだけ通用するか試してみたい学生,海外での活
躍を目指している学生などが,その専攻などに関連した海外の企業・団体等
での実際の就業を通して,語学力や国際性を養うだけでなく,残された学生
生活の目標・学修のあり方や卒業後の進路についても今一度体験的に考え
る,など学生自らが実践的に学ぶことが狙いである。
インターンシップ5
インターンシップ科目は,夏期休業期間中の各種企業・団体での就業体験を
中心に,学生自らが職業観や社会性,学生生活の目標・学修のあり方を積極
的に学ぶことを目的に開講するものである。インターンシップ5は,企業や
行政機関が独自に募集を行なうインターンシップ先や,全国の経営者協会等
が斡旋するインターンシップ先の中から,学生が自主的に希望するインター
ンシップ先を探し出し,受入れ先の許可を得た学生に対して,その自主的な
活動をバックアップすることを目的に開講する科目である。
インターンシップ6
(地域コーオプ)
本科目では,フィールドワークの手法を用いて「地域」に根ざした,産業分
野・文化遺産・行政施策等々に焦点を当て,履修者自身のもつ興味と自主的
な活動の醸成が目的である。
したがって,フィールドワークの対象は多岐にわたる。例えば,
①産業分野:伝統産業や近代産業を担っている企業等,観光産業の担い手,
商店街の活動等
②文化遺産:神社仏閣,伝説や言い伝え,祭りや催事等
③行政施策:産業施策,観光施策,地域の活性化策等
を,実際のフィールド(現場)に出向いて,事前に学習した内容を基礎に,
新たな知見や認識を「成果」として得ることや,自主的な活動でしか味わえ
ない「課題」を体験することを目指す。
なお,対象となる「地域」は,原則「京都市」とするが,フィールドワーク
の実施時期が夏季休暇中ということもあり,履修者の希望を優先にする。
キャリア・Re-デザインⅠ
「とりあえず大学に来たって感じがぬぐえず,勉学への意欲が湧かない」,
「偏差値で学部を選んだので専門の授業に関心が持てない」,「大規模講義
が多く,友達ができないので,大学に居場所がないと感じる」……このよう
な状態は,大学環境や勉学へのモチベーションが低下していることを示唆し
ている。本科目はこのような状態にある学生を対象とし,自己/他者の意識
化→他者との対話を通じての自己概念の確立→仕事世界の他者(大人)との
対話を通じての社会への目線づくり→キャリア意識の再構築というプロセス
をたどることで,受講生のモチベーション再発見とキャリア形成を支援す
る。
- 27 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
キャリア・Re-デザインⅡ
本科目では,「キャリア・Re-デザインⅠ」において再構築したキャリア意
識をさらに深化させ,言語を中心とした自己表現という枠組みの中で,他者
との対話(価値観を問われるような,肝心な話をすること)と自分との対話
(他者との対話を通して自らの価値観を整理すること)を繰り返し行うこと
で,個としての自己を活性化し,自らの力で他者との関係を築きつつ自立し
た大学/社会生活を営むことができるようになることを支援する。ここでの
自己表現とは,仕事世界に関わる対話のテキストを読む・書き換える・つく
る・演じる・批評しあう,という一連のプロセスを指す。
実践フィールドワーク
大学を卒業すると職業キャリアの第一歩を踏み出すことになる。「自分のや
りたいことが見つからないから…」,「今の力でやっていけるのだろうか
…」など,様々な理由(言い訳)で立ち止まっていると,先に進むことはで
きない。一歩目がなければ二歩目はないのである。自分は,「どこに(業
種,職種,企業,機関…)」,「どのような(働き方)」第一歩を踏み出し
ていくのか,いきたいのか。この授業では,教室内にとどまらず,積極的に
企業等を訪問し,企業見学の成果を踏まえ,職業キャリアの一歩目を,クラ
スの仲間と共に考え,踏み出したい。
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
具体的には,大学での学び(on campus)と実社会(off campus)での学び
とが全体的に融合(fusion)され,次のように,1年次生から3年次生まで
段階を踏んだ授業が体系的に組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
O/OCF-PBL1
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL1」には,「O/OCF‐PBL2」で,課題解決に向けたチーム
ワークができるようになるための準備段階としての役割を持たせている。し
たがって,この授業では,多様な人々とともに,目標に向けて協力するチー
ムワーク力を付けることに力点が置かれ,企業などから提供される課題に挑
戦するのは「O/OCF‐PBL2」からになる。具体的には,まず,一人ひとりの
個を確立させ,それをグループにして,さらにチームにまで体系立てて段階
的に仕上げる。すなわち,授業は,《個⇒グループ⇒チーム》を目指して,
担当者のコーチングやファシリテーションを受けながら,課題解決型で展開
される。いわば,この授業は,「O/OCF‐PBL2」で本物に近いビジネス体験
をするための橋渡しをするものであるといえる。
- 28 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
O/OCF-PBL2
講義等の内容
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
具体的には,大学での学び(on campus)と実社会(off campus)での学び
とが全体的に融合(fusion)され,次のように,1年次生から3年次生まで段
階を踏んだ授業が体系的に組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL2」では,現実の問題への,しかも2年次生だけでの初挑戦
になるので,課題解決に至るまでのステップが大まかではあるが予め与えら
れている。したがって,ここでの課題は現実のものではあるが,少し保護さ
れた状況下での問題解決体験になる。「O/OCF‐PBL2」は,上記のような体
験をすることによって問題解決能力を習得するとともに自己の役立ちを実
感・確信し,「O/OCF‐PBL3」での本物に極めて近い状態での体験への橋渡
しをする。
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
O/OCF-PBL3
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL3」では,現実の問題に3年次生だけで挑戦する。「O/OCF‐
PBL2」では,課題解決に至るまでのステップが大まかではあるが予め与えら
れており,少し保護された状況下での問題解決体験であった。しかし,
「O/OCFPBL3」では,保護が撤去された状況下で,チームによる問題解決を
体験することによって,実践的な問題解決能力を習得するとともに,自己の
実践的役立感を確信し,実社会への橋渡しをする。
- 29 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
大学生活と進路選択
講義等の内容
本授業の目的は特定の知識を習得することではなく,自分自身と将来を考
え,今(2年次)だからこそ身に付けておくべきこと,考えておくべきこと
を取り上げる。それらの課題やテーマを,自らの問題として取り組み,自分
の頭で考え,自分の言葉で語り,自分の意思で行動するための「訓練の場」
とする。
また,3年次からの本格的な就職活動に臨む前に,自分を知り,社会を知
り,社会で求められる思考スタイルや意識,姿勢を知り,身につけておくこ
とは,より自分に合った進路選択ができる可能性が高まり,自信につなが
る。
京都を中心とした地域で活躍しておられる中堅・中小企業・団体における
「働きがい」,「働く場としての魅力」を学生自らがインタビュー調査をし
て『魅力発信レポート』としてまとめ、その後、見学型のインターンシップ
(就業体験)を経験することで『働く現場=キャリア形成の場』を体感し将
来のキャリア形成に活かす力をつけるのが、この科目の目的である。
大学での学びや体験と社会がいかにつながっているのかを実感し、充実した
大学生活を送るステップにできる就業体験は、春期休暇(2月中旬以降)に
スタートアップ・インターンシップ
1週間程度行う。企業調査と実習の二段構えで、社会性と就業意欲向上につ
なげる。
中堅・中小企業での就業体験は、世の中に様々な優良企業があることを知る
貴重なチャンスである。自らの『社会人基礎力』を高めるとともに企業や働
き方に対する『自分の考え方の軸=キャリア形成の価値観』を明確化するこ
とができる。1年次、2年次のうちに自らの好奇心と行動力を発揮し、視野
を広げて、キャリア形成の選択肢を増やすことにつながる授業である。
体
育
教
育
科
目
企業人と学生のハイブリッド
本授業は,日本で初めての試みとなるプログラムである。企業の若手社員と
学生をハイブリッド(Hybrid:混成)することで,若手社員,学生ともに人
材として育成することを目的としてる。若手社員は自社の研修プログラムの
一環として参加し,本授業での成果を自社での業務に反映してもらう。学生
をフォロアー(部下,後輩)として位置づけ,課題やプロジェクトに取り組
むことにより,リーダーシップ,プロジェクト・マネジメントの力を身につ
ける。
学生は若手社員をリーダー,先輩とすることで,チームとしての取り組みを
体験することができる。社会人とチームを組んで課題,プロジェクトに取り
組むことにより,リアルな仕事の流れを体感でき,仕事の進め方や働くこと
への意義について実践的に理解を深めることにつながる。決められた期限
に,決められた条件で,最大限の効果を上げるという,仕事をしていく上で
不可欠なスキルを身につけることができる。学生にとって,このような力
は,就職活動のみならず,社会人になってからも絶大な効果を発揮する。
就業力総合実習
大学で教養と学部専門性を身に付け,オフキャンパスでの学びと実践を積み
社会人基礎力を磨き,就職内定を得た学生,進路決定した学生は卒業後,職
業キャリアの第一歩を踏み出す。
学生は,就職活動などを通して,より実践的な就業力を獲得し,大学生活を
通じ多様な学びをインプットすることができたと思われる。社会人への巣立
ちを前に受講生のキャリアをアウトプットし自己をさらに磨く場としてこの
科目を設定している。
この授業では,企業等から提供された課題に取り組むPBL型授業に取り組
む高校生に受講生の体験や経験を活用し,授業を共につくりあげる高大連携
授業への参画(フィールドワーク)を中核とし授業を進めていく。
健康科学講義
(284 横山 勝彦)
今日のめざましい近代医学の進歩と医療の普及の一方では,かえって病人が
増加している現実がある。人間の基本的な権利の一つである健康には,適切
で自立的な身体運動が大きなファクターとなることは論をまたない。楽しい
中に体力アップを望めるのがスポーツであるが,病気になって飲む「くす
り」にリスクがあるから処方が不可欠なように,身体運動にもプログラミン
グが必要である。
本講義では,主体性をもった健康と,それぞれの価値観に基づいたライフス
タイルとを考える一助とするために,次のような内容を学ぶ。1つめはから
だの鍛え方,2つめは神経のシステムを中心としたからだの仕組み,3つめ
は身体運動による傷害とその応急的な処置。
(184 金田 啓稔)
健康は不健康な状態の時,強く意識され,その必要性を痛感する。不健康な
状態に至る過程においては,身体的な側面だけではなく,自身の心や生活の
基盤となる社会など多くの要因が絡み合う。このことは一面的な改善で健康
が維持できることは不可能であることを示している。
発達課題論では,「自分の身体に対する理解と活用」,「社会的役割」,
「経済的自立」,「情緒的な独立」など青年期特有の課題を取り上げ,生涯
にわたる行動の指針としての価値や理論体系を学ぶ必要性を述べている。
そこで本講では,単なる情報の獲得(to have)ではなく,各自の現在・過
去・未来の健康を考察することで,そこに在る(to be)健康を探求する。
- 30 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
専
門
教
育
科
目
専
攻
科
目
授業科目の名称
講義等の内容
健康科学実習
ヒトが健康で積極的に生きていくには,からだの機能を常に良好な状態に保
つことが必要である。健康の維持・向上には運動・栄養・休養などが重要な
要因と考えられる。発育発達期・青年期に自らが身体運動を積極的に実施し
適応機能を高めるとともに科学的知見を持って学習することは重要である。
この授業では,身体機能計測の形態・循環機能・体力・運動能力について計
測し,計測値から得られる種々の情報を管理し,これらの情報を活用し,身
体運動の実践を含めてライフスタイルとしての健康管理について学習するこ
とが目的となる。
【体にハンディーを持った人を対象としたクラス】
体にハンディーを持った人を対象に開講されている。個々人の身体機能の実
態を把握し,いかなる環境におかれても身体活動が生命の維持や適応機能の
獲得に重要であることを認識し,エネルギー代謝そのものを身体運動として
とらえ健康へのアプローチを考える。そして,身体機能のハンディーに対す
るサポートについて学習する。
インテンシブ英語AⅠ
本授業は,コンテンツ・ベースド・ラーニング(内容中心)の手法を用い
て,現代の英語圏に生きる若者にとって興味深いと思われるテーマに対する
知識・理解を深めると同時に,英語による全体的なコミュニケーション能力
を向上させることを目指す週2回の授業である。教師が一方的に講義する形
式を用いず,多様なコミュニケーション活動を通して,英語の諸技能のレベ
ルアップを図る。クラスは6つのレベルに分けて,テーマとして米国の文化
を扱う。
インテンシブ英語BⅠ
読書における理解力を養成し,読むスピードを集中的に向上させることを目
的とする。聞きとり,話す力,そして書く力の向上も視野にいれて,主に学
生が読んだ本を題材に,授業を進める。多読を授業準備として行い,それ以
外の読書,ライティング練習,プレゼンテーションなども定期的に行う。学
生の読書レベルを測り,グループで課題に取り組む。また,効果的なリー
ディング能力養成のために,リーディングサークルと呼ばれるグループワー
クを行い,テキストの様々な側面に関してのアクティビティを行う。
インテンシブ英語CⅠ
ペアワークやグループワークを通して,聞く,書く,話す,読む,の4技能
全体の向上を目指すが,この授業で特に焦点を当てるのは,オーラルコミュ
ニケーションスキルである。リスニングに関しては,授業で使用するテキス
トを中心に,インフォーマルな会話,ラジオやテレビでの報道,電話のメッ
セージや歌など,幅広い教材を使用して,世界で使用されている様々な英
語, World Englishesに触れる機会を持つ。スピーキングに関しては,リス
ニングと同様の教材を使用して主に授業内でのタスクにより,コミュニケー
ションをとる練習を行う。
インテンシブ英語AⅡ
本授業は,コンテンツ・ベースド・ラーニング(内容中心)の手法を用い
て,現代の英語圏に生きる若者にとって興味深いと思われるテーマに対する
知識・理解を深めると同時に,英語による全体的なコミュニケーション能力
を向上させることを目指す週2回の授業である。教師が一方的に講義する形
式を用いず,多様なコミュニケーション活動を通して,英語の諸技能のレベ
ルアップを図る。クラスは6つのレベルに分けて,音楽を中心に英語圏ポッ
プカルチャーを扱う。
インテンシブ英語BⅡ
読書における理解力を養成し,読むスピードを集中的に向上させることを目
的とする。聞きとり,話す力,そして書く力の向上も視野にいれて,主に学
生が読んだ本を題材に,授業を進める。多読を授業準備として行い,それ以
外の読書,ライティング練習,プレゼンテーションなども定期的に行う。ブ
ログ,新聞や雑誌の記事を読んで,内容を予測しながら読む力をつける。テ
キストを完全に把握することが目的ではなく,おおよその意味解釈を導きだ
せるほどの英語力を身につけることを目的とする。
インテンシブ英語CⅡ
総合的な英語能力の向上を目指し,聞く,書く,話す,読む,の4技能全体
のスキルアップを目的とするが,この授業で特に焦点を当てるのは,ライ
ティングである。テキストに基づいたライティングタスクだけでなく,制限
時間内に辞書を使わずに書く練習も行う。毎回,ライティングアクティビ
ティーに関しての記録をとり,速さと正確さに関する改善を目指す。さら
に,アカデミックエッセイを書く練習も行い,これについては全体の構成や
語彙,文法なども含めた指導を行う。
インテンシブ英語AⅢ
本授業は,コンテンツ・ベースド・ラーニング(内容中心)の手法を用い
て,現代の英語圏に生きる若者にとって興味深いと思われるテーマに対する
知識・理解を深めると同時に,英語による全体的なコミュニケーション能力
を向上させることを目指す週2回の授業である。教師が一方的に講義する形
式を用いず,多様なコミュニケーション活動を通して,英語の諸技能のレベ
ルアップを図る。クラスは6つのレベルに分けて, 映画を中心とした英語
圏における大衆文化を扱う。
- 31 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
インテンシブ英語BⅢ
インテンシブ英語CⅠに続き,読書における理解力や読むスピードの向上を
目指しながら,授業内で英文学やノンフィクション等の多数の英語ジャンル
を精読し,それに基づいてプレゼンテーションを行う。ライフロングラーニ
ングの促進の為,英語の読み物を自由に読んで,楽しめるようになることが
目的である。授業内の講読だけでなく,図書館の蔵書である20万冊のグレー
デッドリーダーズから自分の関心があるジャンルと自分の英語レベルに合わ
せた本を選び,読んでいく。
インテンシブ英語CⅢ
英語の4技能を同時に使い,総合的な英語能力の向上を目指す。履修者はレ
ベル別のクラスに分かれて,様々な英語の発音を教材としてリスニング練習
を行う。教科書を使用して,様々な媒体による英語を聞く練習を行う。ま
た,クラス討論,ペアワーク,グループワーク,またはプレゼンテーション
を通して,スピーキング能力の養成を行う。履修者はライティングと討論を
通じて語彙と文法知識を増やし,エッセイを書く練習を行う。
インテンシブ英語AⅣ
本授業は,コンテンツ・ベースド・ラーニング(内容中心)の手法を用い
て,現代の英語圏に生きる若者にとって興味深いと思われるテーマに対する
知識・理解を深めると同時に,英語による全体的なコミュニケーション能力
を向上させることを目指す週2回の授業である。教師が一方的に講義する形
式を用いず,多様なコミュニケーション活動を通して,英語の諸技能のレベ
ルアップを図る。クラスは6つのレベルに分けて,国家主義,人種問題,発
展途上国などの話題を扱う。
インテンシブ英語BⅣ
インテンシブ英語CⅣに続き,更に読書における理解力や読むスピードの向
上を目指す。授業内では様々なジャンルの文章を精読し,その内容に関する
発表を英語で行う。リーディングハビットを身につけ,将来的にも英語の読
み物を楽しんで読めるようにする。授業内の講読だけでなく,図書館の蔵書
である20万冊のグレーデッドリーダーズから自分が関心のあるジャンルと自
分の英語レベルに合わせて本を読んでいく。更に,ウェブサイトで読んだ本
の評論を投稿する予定である。
インテンシブ英語CⅣ
総合的な英語スキルの向上を目指して,英語の4技能を使用するタスクを行
う。レベル別のクラスで,リスニング練習を行い,クラス討論,ペアワー
ク,グループワーク,プレゼンテーションを通して,スピーキング能力の養
成を行う。ディスカッションやライティングといったタスクを通して,語彙
と文法知識への意識付けを行い,英語の総合的な能力を養う。リスニングに
関しては,映画,小説やインタビューなどの様々なタイプのテキストを利用
して,異なるアクセントにも対応できるようにする。
- 32 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(概要)英語学と英語教育に関する分野についての入門的講義をオムニバス オムニバス方式
方式で行う。英語スキル以外の専門として英語学科で何が学べるのかを紹介
し,アカデミックな分野に興味をもってもらうことが,この授業の目的であ
る。履修者は,英語学科所属教員の様々な専門分野に触れることで,次年度
以降の専門教育に関する科目履修計画をたて,3年次からの英語研究演習に
備えることが望まれる。扱う内容には以下の通りである。
(オムニバス方式/全15回)
(1 川越 いつえ/2.5回)英語と日本語の音韻体系について検討し,
日本語母語話者にとってなぜ英語の音が聞き取りにくいのか,また,促音に
焦点を当てて両言語の差を検討する。
イングリッシュスタディーズ入門Ⅰ
(3 鈴木 孝明/2.5回)子どもはどのようにして言語を獲得するの
か,そのメカニズムを探る。また,大人になってからの学国語習得と母語獲
得の共通点や相違点を検討する。
(5 髙橋 眞理/2.5回)主に英語を対象として,構造と意味の関係を
探り,普遍文法の必要性や妥当性,また,その具体的な内容に関して検討す
る。
(6 大和 隆介/2.5回)英語教育に関わる基本的テーマである英語学
習における個人差要因と,英語教授法の移り変わりについて,様々な角度か
ら検討する。
(8 ロブ トーマス ニール/2.5回)リーディングスキルまたはリー
ディング能力とはどのようなものなのか,また,語彙とリーディングの関
係,さらにコロケーションの役割について検討する。
(35 難波 和彦/2.5回)バイリンガリズムとコードスイッチング
を,家庭,コミュニティー,学校,社会との関係で捉え,その特徴や構造に
ついて検討する。
(概要)英語圏文学と英語圏文化に関する分野についての入門的講義をオム オムニバス方式
ニバス方式で行う。英語スキル以外の専門として英語学科で何が学べるのか
を紹介し,アカデミックな分野に興味をもってもらうことが,この授業の目
的である。履修者は,英語学科所属教員の様々な専門分野に触れることで,
次年度以降の専門教育に関する科目履修計画をたて,3年次からの英語研究
演習に備えることが望まれる。扱う内容には以下の通りである。
(オムニバス方式/全15回)
(2 鈴木 重信/2.5回)英語の誤訳や誤解は何故起こるかに焦点をあ
て,イギリスとアメリカの歴史や文化に関して検討する。
(4 鈴木 雅恵/2.5回)英語の発展と英語圏演劇史を扱い,さらに日
本における英米文化の移入と比較文化的な視点から見た通訳案内士の役割に
ついて検討する。
イングリッシュスタディーズ入門Ⅱ
(32 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン/全2.5回)英語圏にお
ける映画と音楽を通して,それぞれの文化における特徴や日本文化との共通
点と差違について検討する。
(33 クラフリン マシュー/2.5回)英語圏児童文学を対象として,
これが子どもの教育においてどのような役割を果たすのか,また成人に対し
ては,どのような社会的意義を持つのか検討する。
(49 小柴 健太/2.5回)グローバル社会において「英語を話すこ
と」そして「英語を学ぶこと」にはどのような意義があるのか,また,多文
化社会における英語教育という観点から,言語とアイデンティティの関係を
検討する。
(50 宮澤 直美/2.5回)ピューリタニズムからポスト・モダニズム
に至るアメリカ文学の変遷を概観し,アメリカ文学がどのような流れをた
どって変化してきたのか検討する。
情報英語Ⅰ
この科目では英語を通じて英語のコンピュータリテラシーの様々な側面を学
習する。在学中と卒業後の不可欠なスキルである基本のコンピュータ操作を
初め,マイクロソフトオフィスのワード,パワーポイントやエクセルを学習
する。全ての教材は本学のコースマネジメントシステムで英語の指示に従っ
て行う。加えてインターネットの検索と普段利用するインターネットツー
ル,Google Maps,イメージの検索,ホテル等の予約法,スカイプで海外の
方との1対1会話も行う。
- 33 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
情報英語Ⅱ
この科目では「情報英語Ⅰ」に引き続き,コンピュータとインターネットの
利用法を向上し,コンピュータを一つの学習道具として英語自体を練習す
る。一つの課題として,英語学習のオンラインサイトをアクセスし,学習機
能を利用して,他の学生に報告する。最終プロジェクトとして全員がそれぞ
れの希望のテーマでアンケートの作成を行い,調査を実施した後,エクセル
の拡張機能を利用して結果を分析し報告する。加えてスカイプで海外の方と
の1対1会話も行う。
国際関係論Ⅰ
英語を活用し,グローバル化した国際社会で活躍することを目指す学生に
とって不可欠な国際関係についての基礎的な知識を修得する。国際社会に生
成する諸現象を政治,経済,社会,文化,歴史など学際的な視点から理解す
るために,国際関係の基本的概念と今日的課題を学ぶ。国家間関係のみなら
ず多様なアクターの相互作用について,また安全保障のみならず,グローバ
ル化し多様化したイシューについて具体的にとりあげることで,現代国際関
係の変化を理解し,国際社会の諸問題について理解する視点を獲得すること
を目指す。
基礎演習
この科目では,外国語学部の学生として有意義な大学生活をおくるために必
要な基礎的知識・技能・心構えを少人数のゼミ形式で学修する。授業の進め
方は担当教員によって若干異なるが,15回の授業を通して,①各専攻におけ
る履修モデルに関する知識,②ITやE-learningに関する知識,③図書館利用
や文献検索に関する知識,④短・長期の留学に関する知識を学ぶ。加えて,
この演習では,単に知識を得るだけでなく,主体的な学びのために必要不可
欠なアカデミックな言語能力,すなわち,他者の発言や論説を的確に理解
し,自らの思考を整理し効果的に伝える能力を学修していく。
英語基礎演習
英語スキルおよび英語科専門科目の学習支援を目的とする。多様な英語スキ
ル学習の方策および英語科専門科目の学習方策を,自己分析・自己確立と結
びつけてとらえ,大学での学業をどのように自律的に行うかを考える。グ
ループディスカッション,プレゼンテーション,英語ジャーナルの記述を通
して,自分の学習スタイルについて客観的に検討する。グループ活動を行う
ことで,仲間同士の支えあいを学び,より充実した学習習慣の形成を目指
す。
英語学概論Ⅰ
「英語学概論」は音声学・音韻論・統語論・意味論・英語史等々多岐にわ
たっている。これらの分野を総合的に展望することによって,英語を学ぶ際
にも教える際にも役立つ基本的な幅広い知識が得られる。「英語学概論Ⅰ」
ではローマ字とスペルの改善運動, 英語の綴りの規則,英語と日本語発音
とリズムの比較,世界中の英語ダイレクト,方言の成り立ち, 英会話論と
語学と社会の接する面(社会言語学)のテーマについて講義する。
英語学概論Ⅱ
「英語学概論」は音声学・音韻論・統語論・意味論・英語史等々多岐にわ
たっている。これらの分野を総合的に展望することによって,英語を学ぶ際
にも教える際にも役立つ基本的な幅広い知識が得られる。「英語学概論Ⅱ」
では文法とは何であるか,ネイティブスピーカーと英語学習者の発話のミス
の違い, Competence/Performance論,規範文法と記述文法,文法の変化,
曖昧さ,借用語,第2言語習得論,古代英語,中世英語の歴史等をカバーす
る予定である。
英語の音声学・音韻論を日本語音声学・音韻論との対比で講義する。英語の
母音,子音を音素体系という視点をもって講義し,さらに異音と意味対立に
ついて講義する。音節という基本的概念を導入し,音節構造,音素配列,拍
英語学A(英語音声学・音韻論)Ⅰ と音節の関係,拍の韻律上の機能などを,英語と日本語の相違点と類似点を
踏まえて講義する。英語と日本語の音声の構造的な違いの理解を目標とす
る。そうした両言語の違いが,日本語話者の英語発音にどのような問題点と
して現れるかについても検討を加える。
英語学AIの学習を基礎として,音変化,アクセント,リズム,イントネー
ションを講義する。音変化については主に同化現象を扱い,この現象から音
声が分解可能であり,音声特徴の束であることを講義する。アクセントにつ
いては規則性があること,規則性には日本語と英語で共通性があり,普遍的
英語学A(英語音声学・音韻論)Ⅱ な特性をもつことを講義する。リズムについては,これが日本語と英語の韻
律構造の違いによるものであることを講義する。日本語母語話者の英語アク
セントの間違い,音連結における問題点などの実例を参照しながら,そうし
た日本語風発音の背後にある日英語の音構造の違いへの理解を深めることを
目標とする。
- 34 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ひとの「ことば」は,音を基本的媒体として意味・情報を伝達する手段であ
るが,「音」と「意味」の間には統語構造,それを決定する規則体系が介在
する。本講義は,英語の統語構造が決定され,それに意味解釈が与えられる
仕組み,原理を理解することを目的とする。このために,形態素をどのよう
英語学B(英語統語・意味論)Ⅰ
な法則で結合させ構造を組み上げ,どのように移動させれば適格な英文にな
るのか,また,それにどのように意味解釈が与えられるのかを基礎から詳し
く解説する。文の構成素構造の理解を堅固にするため,「樹表図」を描く練
習を頻繁に行う。
英語学B(英語統語・意味論)Iの授業内容をさらに発展させ,英文法や英
語学概論の授業では触れられることが少ない,(しかし英文の成り立ちを理
解するためには重要な)構文,統語現象を詳しく分析し,文の統語構造が意
英語学B(英語統語・意味論)Ⅱ 味解釈を決定する仕組みを探る方法とその研究成果を理解することを目的と
する。取り上げる主なテーマは,動詞の意味選択(項構造)と統語範疇選
択,節の種類の分類と様々な節の内部構造の分析,格理論,限定詞句(DP)移動構文,WH-移動構文である。
英語学C(英語語彙論)Ⅰ
英文を作るときに,枠組みとして文法があり,そこに必要な語彙をあてはめ
ていく,という見方があるが,この授業では,語彙と文法を切り離すことな
く,個々の語彙の中に文法的な働きが含まれているという視点を持つ語彙文
法=Lexical Grammarを扱う。前半にあたる今学期の講義では,be, have,
give, getといった基本動詞の役割に焦点を当て,語彙習得の理論について
も学ぶ。実際に語彙文法を使った学習を体験し,ミニリサーチを行うことに
よって,理解を深める。
英語学C(英語語彙論)Ⅱ
英語学CⅠに引き続き,語彙の視点から見た文法,語彙文法=Lexical
Grammarを扱う。後半にあたる今学期の講義では,冠詞のa,the,疑問詞に
も関係詞にも用いられるwho, which,代名詞のit, that,法助動詞の
can, must, will,そして,前置詞のfor, from, withなどに焦点をあて
る。慣用句,定型表現,コロケーションなどについても学ぶ。実際に語彙文
法を使った学習を体験し,コーパスを使用したミニリサーチを行うことに
よって,理解を深める。
英米文学概論Ⅰ
この授業では,21世紀という時代に英語・英米文学を学ぶ意義について問い
直しながら,文学作品を原文で読むことによって読解力や異文化理解を高め
ることを目標とする。具体的には,古英語・中英語・近代英語の成立におけ
る,地理的・歴史的・文化的背景を学んだ上,17世紀以後の英文学を中心
に,英詩・戯曲・小説・児童文学といった,各ジャンルの代表的な作品をと
りあげる。又,時には映像化された作品も提示し,グループワークも交えた
双方向の授業を行っていく。
英米文学概論Ⅱ
19世紀,20世紀アメリカ文学の代表作品を数点選び,作品講読を通じて作品
分析力を培っていく。授業は,2回の授業で一作家を扱うペースで進める。
講義形式が基本だが,作品の感想を相互に交換するためグループワークも取
り入れる。受講生は,事前課題として指定された範囲を読み,あらすじをま
とめ,内容理解にかかわる問題を解いてから授業に参加する。学期中に取り
上げた作家の中から一作品を選び,作品の書かれた時代背景について調べ,
感想をまとめてレポートとして提出する。
英文学Ⅰ
英文学史に現れた代表的な作家,作品を通じて英文学の一端に触れる。主に
19世紀から20世紀までの作家ならびに作品を取り上げる。映像化された作品
も数多くあるので,適宜鑑賞しながら,作品の魅力に迫っていきたい。特に
高名な作家に関しては時間を取って充分説明を加える予定である。具体的に
はPope, Swift, Defoe, Fielding, S.Johnson, R.Burns, W.Blake,
S.T.Coleridge, W.Wordsworth, Byron,Shelly,Keats,W.Scott,Jane
Austen,Bronte sisters, G.Elit,C.Dickens等を講じる。
英文学Ⅱ
英文学史に現れた代表的な作家,作品を通じて英文学の一端に触れる。主に
19世紀から20世紀までの作家ならびに作品を取り上げる。映像化された作品
も数多くあるので,適宜鑑賞しながら,作品の魅力に迫っていきたい。特に
高名な作家に関しては時間を取って充分説明を加える予定である。具体的に
はT.Hardy, O.Wilde, B,Shaw, H.G.Wells, C.Kingsley, Lewis
Carroll, G.MacDonald, R.L.Stevenson, B.Potter, R.Kipling,
C.S.Lewis, Tolkien,G.Orwell, Dahl, Rowling, P.G.Wodehouse,
J.K.Jerome, Doyle, G.K.Chesterton, Agatha Christie, T.S.Eliot,
Yeats,D.H.Lawrence, E.Waugh,G.Greene等を講じる。
- 35 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
米文学Ⅰ
ピューリタン入植期から20世紀初頭までに書かれたアメリカの小説・散文,
詩,演劇について学ぶ。作品が書かれた歴史的背景や,その時代の考え方,
風潮についての理解を深め,歴史を通じて文学を理解すること,文学作品を
通じてアメリカを捉える分析方法を身につけてゆく。原書の抜粋を精読し,
作品解釈の方法についても学び,これらの知識を生かしてエッセイを作成
し,受講生同士で討論する。読み直しが図られてきたアメリカ文学史の背景
を踏まえ,黒人文学や女流文学なども含めた作家を広く取り上げる。
米文学Ⅱ
米文学Ⅰの続きとして,1920年代以降のアメリカ文学を取り上げる。モダニ
ズムからポスト・モダニズムへ至る流れの中でどのような作品,登場人物が
生まれてきたのかを学ぶ。現代アメリカ社会を読み解くひとつの手掛かりと
して文学作品を意識し,歴史と文学の関係性に迫っていく。映像資料などの
メディアを最大限に活用し,演劇を鑑賞し,詩人による詩の朗読を聞くなど
の機会を多く持ち,身近なものとして文学を捉えてゆく。
英語児童文学Ⅰ
現在社会では,児童文学物の出版数と関連の映画は急成長している。本講義
では,英語圏の児童文学に焦点を当て,様々な視点から児童文学の社会と教
育での役割を調査する。背景を理解するため,「oral history」,
「childhood」と出版業の歴史から始めて,児童文学のはじまりとされる最
初の有名作,絵本のテキストと絵との相互作用,児童文学というジャンル,
児童文学賞と児童文学における論争などのトピックを紹介する。この講義で
は,学生がこの分野の基本な知識を修得する。
英語児童文学Ⅱ
「英語児童文学I」で学習したフレームワークを踏まえて,「英語児童文学
Ⅱ」では具体的な作家や作品を紹介しながら,児童文学が発達した社会と教
育の役割を学習する。その上で,児童文学は子供のためだけではなく,社会
を風刺する役割もあることを紹介する。以下のような児童文学作家による作
品を扱う。ビアトリクス ポター, ドクター・スース, ロアルド・ダー
ル, J.K. ローリング, C.S. ルイス , J・R・R・トールキン,テリー・
プラチェットとフィリップ・プルマン。
英文化概論Ⅰ
イギリスの映画を通して英国文化を理解することを目的とする。様々な英国
人の 価値観,態度,制度や社会階級が異なるライフスタイルなどを見てい
く。イギリスの君主制と日本の天皇制を比較検討する。また,イギリス王室
とメディアの関係,過去100年のイギリスにおける社会階級と日本の社会階
級も比較して,議論を行う。授業中に映画の内容を理解できるように,教員
はその時代の背景などを説明し,履修者はそれについて議論を行う。課題と
して,授業で扱うもの以外の映画を見てレポートを提出することが要求され
る。
英文化概論Ⅱ
英文化概論Iに引き続き,イギリスの映画を通して英国文化を理解すること
を目的とする。授業中に扱う映画に登場する人物や文化の背景にあるイギリ
スの価値観を探り,イギリスの社会制度や階級に関する知識を深める。具体
的には,イギリスの過去200年における男性と女性の役割,また,その変化
について検討する。さらに,過去のイギリス王朝の歴史を学び,植民地から
の移民やその子孫がイギリス社会で果たす役割について考察する。履修者は
授業外で4,5本の映画観賞してレポートにまとめる。
米文化概論Ⅰ
アメリカはどのような文化や言説によって形成されている国なのか,移民と
多文化主義,ナショナリズム,人種問題,ジェンダー,戦争等をテーマに据
え,多方面からの理解を目指す。歴史的背景を学ぶだけではなく,現代アメ
リカの抱える諸問題に歴史がどのように関連しているのか,またアメリカ人
の日常生活にそれらの問題はどのように組み込まれているのかを検証する。
受講生は興味のあるテーマを選び,調査し発表することで,分析力や思考力
を鍛えていく。
米文化概論Ⅱ
米文化概論Ⅰでは人種,ジェンダー,多文化主義,戦争などのテーマを据
え,アメリカを歴史的な流れの中で捉えることに重点を置いた。本講義では
この知識を土台として,現代アメリカ社会をより身近なものを通じて,アメ
リカ人の日常的な視線から再考することを目指す。多様な宗教的思想が同居
する学校や職場での政治的配慮,資本主義とディズニーやハリウッドといっ
たエンターテイメント産業の興隆,芸術,ジャーナリズムなどを柱に,日常
という「小さな」歴史を通じて異文化理解を深めていく。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語圏演劇論Ⅰ
本授業では,英語で書かれた西洋演劇のテキストを中心に扱いながら,その
時代的・文化的・政治的背景,上演の形なども学び,多角的な視点から英語
圏の演劇・舞台芸術についてとらえていく。具体的なジャンルとしては,ギ
リシャ悲劇・喜劇,ローマ喜劇,中世の宗教劇・道徳劇,シェイクスピアの
悲劇・喜劇・歴史劇等の古典を中心に取り上げる。また,視聴覚教材の提
示,劇的朗読やグループ・ワークも取り入れながら,それらの作品の現代へ
の影響を問う,双方向の授業をおこなっていく。
英語圏演劇論Ⅱ
本授業では,英語で書かれた西洋演劇のテキストを中心に扱いながら,その
時代的・文化的背景,上演の形なども学び,多角的な視点から英語圏の演
劇・舞台芸術についてとらえていく。具体的には19世紀以後の近現代劇を中
心に取り上げ,W.B.イエイツの一連の舞踊劇やミュージカル,小劇場,古典
の翻案作品なども扱う。視聴覚教材の提示,劇的朗読やグループワークも取
り入れながら,双方向の授業をおこなっていく。
英語圏文化論Ⅰ
ビートルズは今なお音楽業界や世界の文化に大きな影響を残している。この
授業ではバンドとしてのビートルズと,メンバー個人についての理解を深め
る。その他,彼らが活躍していた時代背景や音楽のジャンル(ロック&ロー
ル,シャッフル,ソウル,フォークなど)の影響と感路を受けた当時の音楽
家なども取りあげる。教材にはビートルズのドキュメンタリー,映画,歌詞
などを用いる。すべての教材は英語で,授業も英語を使用して行う。よっ
て,ビートルズを中心とする音楽文化を学ぶだけでなく,英語のリスニング
スキル,およびスピーキングスキルの養成も目的としている。
英語圏文化論Ⅱ
芸術,特に音楽が人間の生活に与える影響ははかり知れない。我々は音楽に
囲まれて過ごしていると云っても過言ではない。この講義では英国文化の一
端に触れるために,英国ポップス,特にロックに焦点を当てて解説してい
く。The Beatles, The Who, The Cream, Led Zeppelin等,世界に輩出し
たミュージシャン,バンドは枚挙にいとまがない。映像をまじえながら様々
なミュージシャンを紹介したい。
社会言語学Ⅰ
言語というものを,純粋に音声,語彙,文法だけの面から見るのではなく,
まわりの社会・環境との関連で説明をしていくのが,社会言語学である。話
し手,話し相手,場面,トピックといった条件で,どんな言語を使うかとい
うことは変わっていく。春学期の社会言語学Ⅰでは,二言語使用
=bilingualismを大きなテーマに置き,個人のバイリンガリズム,コードス
イッチング,多言語社会といったトピックを扱う,受講生はミニリサーチに
取り組むことで,社会言語学のトピックとアプローチを学んでいく。
社会言語学Ⅱ
言語というのは純粋に音声,語彙,文法だけで説明できるものではなく,ま
わりの社会・環境との関連で説明をしていくのが社会言語学である。話し
手,話し相手,場面,トピックといった条件で,どのような言語を使うかと
いうことは変わってくる。この授業では,主に会話分析,敬語,熟語,言語
とジェンダー,地理・階層・場面的相違と言葉の変化といったトピックを扱
う。最終課題として,学生がテーマを選び,小規模の調査行い,その結果を
授業で発表する。
心理言語学Ⅰ
ことばの産出や理解のメカニズムを探る分野を心理言語学とよぶ。子どもの
母語獲得を通して,言語を獲得し使用するヒトの認知能力,具体的には
「脳」または「心」の仕組みを紹介する。我々は子どもの時に言語を自然に
獲得するが,そのためにはどのような脳内の機能が必要なのか,どのような
学習能力が必要なのか,またどのような入力データが必要なのか,そのよう
な事を日本語と英語の例を中心に探る。
心理言語学Ⅱ
ことばの産出や理解のメカニズムを探る分野を心理言語学と呼ぶ。大人の第
二言語習得を通して,言語を獲得し使用するヒトの認知能力,具体的には
「脳」または「心」の仕組みを紹介する。ヒトが母語獲得以降に外国語を学
ぶ過程では,子どもの母語獲得には見られない特徴がある。しかし,また,
子どもの母語獲得と驚くほど似た発達過程があることも分かっている。第二
言語習得における言語能力の特徴や学習のメカニズムを探っていく。
応用言語学Ⅰ
この授業では,言語に関する細分化された研究領域(例えば統語論,音声
学,音韻学,形態論,意味論)を専門的に学ぶのではなく,言語学習や言語
使用の実像をマクロ的視点で学習する。グローバル社会という大きな文脈の
中で言語の学習や使用を客観的に捉えることにより,日々の社会生活の中で
直面する言葉に関する様々な問題を適切に解決するのに役立つ情報や方法論
を学んでいく。応用言語学Ⅰで扱う主たるテーマは,①応用言語学とは何
か,②言葉の多様な使い方,③多言語社会の様相,④Lingua Francaとして
の英語,⑤多様な言語教授法である。
- 37 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
応用言語学Ⅱ
この授業では,言語に関する細分化された研究領域(例えば統語論,音声
学,音韻学,形態論,意味論)を専門的に学ぶのではなく,言語学習や言語
使用の実像をマクロ的視点で学習する。グローバル社会という大きな文脈の
中で言語の学習や使用を客観的に捉えることにより,日々の社会生活の中で
直面する言葉に関する様々な問題を適切に解決するのに役立つ情報や方法論
を学んでいく。応用言語学Ⅱで扱う主たるテーマは,①言語とコミュニケー
ション,②言語使用の文脈と文化的側面,③修辞法・文体論と応用言語学,
④応用言語学の過去・現在・未来である。
エアラインビジネス論Ⅰ
エアラインは多岐にわたる業種で成り立ち,多くの人の協力で1機の飛行機
を運航している。航空会社が提供する「顧客へのサービス」に焦点をあて
て,エアラインビジネスについて解説する。受講生は,様々な業種(運航乗
務員・客室乗務員・グランドスタッフ・整備士等)の業務やサービスについ
ての基礎知識を学ぶ。航空産業は,社会の変化に伴い,刻々とそのビジネス
のあり方も変化し,多様化が進んでいる。社会の動向や,航空関係のニュー
スをタイムリーに取り上げながら,授業を進める。
エアラインビジネス論Ⅱ
航空産業の全体像と航空会社の様々な企業活動について解説する。航空会社
の戦略や顧客・社会との関係に焦点をあてて,社会に対する航空会社の役割
について,最新のトピックスを幅広く取り上げながら,授業を進める。日本
および世界の航空体制の変遷,LCC,FFP,アライアンスなど,ダイナミック
に変動する世界の情勢が,航空産業に与える影響を解説し,現状・問題点・
将来像を示す。受講生はそれらを通して社会の情勢や企業のあり方を理解す
る。
ツーリズム論Ⅰ
観光(ツーリズム)が文化交流,経済活性化の担い手として注目され,観光
産業が21世紀のリーディング産業として位置づけられる中,観光および観光
産業の重要性を解説する。受講生は,観光に関する基礎的な知識(日本およ
び世界の観光の歴史,意義,経済効果,海外旅行や訪日外国人旅行の状況
等)および,幅広い裾野を持つ観光産業(運輸業,旅行業,宿泊業等)につ
いての基本的な事業知識を学ぶ。社会の動向や観光関連ニュースをタイム
リーに取り上げながら,授業を進める。
ツーリズム論Ⅱ
日本および世界の観光政策,観光資源の保護,観光の新しい動き(ニュー
ツーリズム)について現状と課題を解説する。その中で「観光振興と保護」
の課題については,世界遺産や無形文化遺産を題材に,理解を深める。観光
産業の中から,運輸(航空,鉄道,クルーズ等),旅行業,宿泊業(ホテ
ル・旅館),テーマパークを取り上げ,各業界の現状と課題を解説する。世
界情勢や,観光関連ニュースをタイムリーに取り上げながら授業を進め,受
講生に今後の展望を考えさせたい。
ホスピタリティビジネス論Ⅰ
近年,様々な業種において,ホスピタリティが重要視され,特に,航空産業
や観光業においては,人と人とが生み出す無形の価値が注目されてきてい
る。ホスピタリティについて,語源,歴史や文化など様々な角度から解説
し,受講生がその重要性を理解し,自ら発揮できる人間になることを目指
す。相手を思いやり,その気持ちを伝えていく力は,日々の生活において
も,必須の能力であり,参加者同士のディスカッションやコミュニケーショ
ンの場を設け,ホスピタリティの発揮を実感できるよう授業を進める。
ホスピタリティビジネス論Ⅱ
高いホスピタリティを発揮している集団や組織の構造,共通した特徴やマネ
ジメントのあり方などについて解説する。ホスピタリティ産業の中から,ホ
スピタリティの発揮が顕著である企業を数社,事例紹介し,ホスピタリティ
が生み出す価値とホスピタリティマネジメントの重要性について学ぶ。ま
た,受講生は,ホスピタリティの発揮に必要とされる要素(社会力・対人
力・共感力・自己管理力)について学び,ホスピタリティの理解を深める。
参加者同士のディスカッションやコミュニケーションの場を設け,ホスピタ
リティの発揮を実感できるよう授業を進める。
日本の社会学Ⅰ
本講義では家族,教育,経済,政治,宗教といった日本の主な社会制度のあ
り方を構造機能主義の観点からまず考察し,それらがいかにして社会秩序の
安定をもたらすかを検討する。同時にこの諸制度に現象する不平等や対立の
問題をコンフリクト系理論の立場から検証し,さらに機能や対立の社会的な
意味が形成されるダイナミックな課程を捉えるために象徴的相互作用論にも
注目する。このように,主要な社会学的アプローチを用いて日本社会の現状
について考える。
- 38 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本の社会学Ⅱ
「日本の社会学I」で学んだ内容をもとに,本講義では事例を通して戦後か
ら現代にかけての日本社会を理解するために用いられてきたアプローチにつ
いてより深く考える。和辻やベネディクトらをはじめとする戦前・戦後の文
化主義的なアプローチ,高度経済成長期から安定的経済成長期に有力だった
土井や中根らの日本特殊性論,そしてトポストバブル期に特に力を増してい
る国際社会学的なアプローチを考察する。このように,戦後のナショナルな
大衆社会からグローバル時代の個人化社会への移り変わりについて考える。
国際開発学Ⅰ
本科目は国際的開発研究の分野を紹介する。開発に関する理論および実践を
勉強するために学際的アプローチを使用する。主要目的は先進国と発展途上
国の関係を検討する。開発の様々な定義およびアプローチを勉強する。この
フレームワークで,新興工業国群の出現および世界の至る所での低開発の持
続性を説明する。環境上の脅威および金融危機のような様々な問題は,21世
紀に国際開発に関する理論および現実の間のブリッジとして使用する。
国際開発学Ⅱ
国際開発学Ⅰに続き,本科目では,開発に関する理論および実践を勉強する
ために学際的アプローチを使用する。本科目は,国際開発で,国家,政府間
国際機関,多国籍企業および市民社会組織のような様々なアクターを調査す
る。これらのアクターは,先進国と発展途上国の関係を決定する。新興工業
国群の出現および世界の至る所での低開発の持続性を説明するために自由貿
易,債務,紛争および民主主義のような国際開発の問題および討論を使用す
る。
通訳理論Ⅰ
通訳学の歴史的発展と,通訳の実践を裏付ける理論に対する理解を深めるこ
とが目標である。授業では,通訳が学問・研究分野として確立されるまでの
道筋を辿り,その過程で影響のあった理論,アプローチ,通訳モデル,パラ
ダイムを検討する。また,オーストラリアやアメリカなどの諸外国における
通訳倫理規範にも触れ,具体的なシナリオをもとに通訳者の倫理的責任につ
いて学生による討論を行う。
通訳理論Ⅱ
本科目は,通訳研究における主要な理論の理解をさらに深めるとともに,通
訳のプロセス,そして通訳者の社会的な役割について考察することを目標と
する。まず,通訳という特殊なプロセスの解明を目的とした諸研究を講読
し,通訳を行う際に頭の中で何が起こっているのかを把握する。続いて,医
療,法廷,外交などの実践分野における通訳研究について学ぶことで,各分
野で通訳者が果たす役割と直面する問題について考察する。
通訳実習Ⅰ
本科目は,逐次通訳(ダイアログ通訳)に必要な技能の修得を目標とする実
践的な科目である。授業では,日本語のみ・英語のみのアクティビティー
(リテンション,パラフレージング,サマリー等)で基礎作りをした上で,
日英両言語を使った通訳練習を行う。本科目終了時までに,実際の通訳場面
を想定した簡単なロールプレイにいておいて通訳ができるようになることを
目指す。さらに,非言語コミュニケーションや通訳倫理にも注目しつつ,通
訳という仕事に対する理解を深めていく。
通訳実習Ⅱ
本科目では,逐次通訳(スピーチ通訳)の練習を集中的に行い,より高度な
通訳技能を身につけることを目標とする。ビジネス会議,法廷,病院,学
校,観光など,実際に通訳者が働く場面を想定したロールプレイを用いた通
訳練習に加え,ウィスパリング,サイトトランスレーション,スピーチ通訳
などのより専門的な通訳技能の修得に取り組む。また,ノートテイキングや
パブリックスピーキングなど,通訳に必要なスキルを総合的に身につけるこ
とを目指す。
翻訳理論Ⅰ
翻訳の実践に関連する理論を学びつつ,学問としての翻訳に対する理解を深
めることが目標である。具体的には,「直訳対自由訳」の議論を中心に20世
紀までの主要な考え方を概観した上で,翻訳学の基礎となる「意味」,「等
価効果」,「機能的翻訳論」などの概念や理論について,具体例を提示しな
がら考察していく。翻訳学の主要な理論を学ぶことで,学生がテキストを翻
訳する際に,そのプロセスや語彙の選択に対して自覚的になることを目指
す。
翻訳理論Ⅱ
「翻訳理論Ⅰ」に引き続き翻訳学の主要な理論を学びつつ,翻訳者の社会的
な役割に対する理解を深めることが目標である。授業では,「翻訳者の可視
性」,「翻訳とイデオロギー」,「翻訳と新メディア」など,社会的な行為
として翻訳を捉える上で不可欠となる理論や考え方について講義を行う。ま
た,小説,広告,ニュース記事,字幕など様々な分野からの具体例を検討し
ながら,上記の理論を実践にどのように応用できるかを発表や討論を通して
考察する。
- 39 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
翻訳実習Ⅰ
基礎的な翻訳技能を修得することを目標とする実践的な科目である。授業で
は,商業翻訳,文芸翻訳,字幕翻訳など,幅広い分野のテキストを日英・英
日の両方向に翻訳し,グループまたはクラスで原文・訳文の目的,読者,
ジャンル,語彙についてディスッカションを行う。また,翻訳する過程で直
面した問題とその解決策について話し合い,日本語と英語の言語的,文化
的,社会的な違いに対する理解を深めていく。
翻訳実習Ⅱ
『翻訳実習Ⅰ』で学んだことをもとに,ビジネスや商業翻訳の分野で必要と
なる翻訳技能を修得することが目標である。授業では,ビジネス文書,E
メール,契約書,プレスリリースなど,実践の場を想定したテキストを中心
に日英・英日の両言語方向に翻訳を行い,グループまたはクラス全体で原文
と訳文を分析・比較・検討する。また翻訳を通して,キャリアで活かすこと
のできる語彙力と読解力の向上に取り組むとともに,日本と英語圏のビジネ
ス文化の違いについて考察していく。
英語海外実習
備考
実習:22.5時間
この授業の中心は,海外の大学で行われる数週間の集中的研修である。この 講義:15時間
研修は,次の4つの柱から成り立っている: 1) 英語運用能力を高めるト
レーニング 2) 英語を使うが,学習する内容そのものに焦点をあてる授業
3) 大学内外の施設での授業以外の社会見学やアクティビティー 4) ホー
ムステイあるいは寮生活による異文化体験。事前には準備学習として,授
業,リサーチ,発表の練習などを行い,英語で生活をする訓練も行う。事後
学習では,実習で経験したことをまとめて発表する。
日本および国際社会における様々な時事問題を取り上げ,その問題に関する
英語の文献講読,ニュースなどの視聴,インターネットなどでの情報収集,
口頭および文書による調査報告,討論を行うことにより,現代社会の様相と
英語専門セミナー(時事英語研究)Ⅰ 諸問題に対する理解を深めつつ,それらについて英語で自分の意見を述べ,
議論をすることを可能にする語彙力と総合的英語運用能力を高めることを目
的とする。また,時事問題に関する単純なフォーマットの「ディベート」を
行い,自分の意見,論点を明確に表現するテクニックの基礎を学ぶ。
日本および国際社会における様々な時事問題の中から,時事英語研究Ⅰで取
り上げたものとは重複しないテーマを選び,それらに関する英語の文献講
読,ニュースなどの視聴,インターネットなどでの情報収集,口頭および文
英語専門セミナー(時事英語研究)Ⅱ 書による調査報告,討論を行うことにより,現代社会の様相と諸問題に対す
る理解を深めつつ,総合的英語運用能力をさらに高めることを目的とする。
また,時事問題に関する「ディベート」を行い,明確なテーマについて論理
的に意見をやり取りする手法を学ぶ。
英語専門セミナー(アカデミック英語)Ⅰ
英語圏の大学の学部授業を受講すれば要求される諸作業,すなわち,アカデ
ミックなトピックに関する英語の講義を聴き,ノートを取り,質問をし,英
語の文献や資料の調査を行い,調査結果について英語で発表や議論をし,報
告書をまとめる作業を通じて,分析的思考力と論理的に議論をする能力を鍛
えつつ,総合的な英語運用能力を高めることを目的とする。最初に,いくつ
かの関連あるトピックに関する講義,受講者全員での議論を行い,学期が進
むにつれて,グループ,または個人の調査テーマを絞り込んでいく。
英語専門セミナー(アカデミック英語)Ⅱ
英語圏の大学の学部授業を受講すれば要求される諸作業,すなわち,アカデ
ミックなトピックに関する英語の講義を聴き,ノートを取り,質問をし,英
語の文献や資料の調査を行い,調査結果について英語で発表や議論をし,報
告書をまとめる作業を通じて,分析的思考力と論理的に議論をする能力を鍛
えつつ,総合的な英語運用能力を高めることを目的とする。アカデミック英
語Ⅰで選んだテーマに関する調査・研究をさらに発展させ,学期末までに英
語の調査報告書を完成させる。
英語専門セミナー(クリエイティブライティング)Ⅰ
フィクション,またはノンフィクションの作品を鑑賞・分析・比較し,その
作品のテーマや背景に関する理解を深め,最終的に自分のオリジナル作品を
創作する。鑑賞する作品は,映画,(短編)小説,詩,歌,ドキュメンタ
リー,ミュージカルビデオなど様々なジャンルから選ぶ。その後それらの作
品の背景になる歴史や文化について自分なりに調べ,授業において発表を行
う。学生間の討議,批評を受けた後,自分の創作に取りかかる。教員からの
歴史や文化についての講義もなされる。
- 40 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語専門セミナー(クリエイティブライティング)Ⅱ
フィクション,またはノンフィクションの作品を鑑賞・分析・比較し,その
作品のテーマや背景に関する理解を深め,最終的に自分のオリジナル作品を
創作する。まず,それぞれの作品の歴史,文化的背景に関する講義を聴き,
その内容についてディスカッションや調査報告をした後に,映画のプロッ
ト,短編小説,詩,歌,演劇,ドキュメンタリー,などの創作をする。特に
映像を使って,それぞれのジャンルの作品の背景の理解を深める作業も行
う。
英語専門セミナー(通訳)Ⅰ
この授業では,すでに高度な英語力があることを前提に,「英語から日本
語」および「日本語から英語」への逐次通訳の技術の基礎を固めた上,英語
による通訳案内術の基礎を学び,実践的な英語運用力を身につけることを目
標とする。ニュース,スピーチ,京都文化・映画などを題材に,シャドーイ
ングやリテンションをおこなうため,LL設備を併設したCALL教室で授業を行
う必要がある。受講生は,語学だけではなく,通訳の内容の背景となる,世
界情勢・日本的事象・地理・歴史・経済などの一般常識を事前に学習してお
くことが要求される。
英語専門セミナー(通訳)Ⅱ
この授業では,「通訳論Ⅰ」で学んだ通訳術・通訳案内術を応用し,より高
度で実践的な英語運用能力を身につけて,地域社会に貢献する力を養うこと
を目標とする。そのため,通訳術や英語観光案内のノウハウを学ぶだけでは
なく,毎回,授業の初めに,国内外の時事問題に関するディスカッションや
スピーチを行い,社会的な常識も養う。また,LL/CALL教室での授業だけで
はなく,野外実習もおこなう。通訳の内容の背景となる,世界情勢・日本的
事象・地理・歴史・経済などの一般常識は,受講生が事前に学習しておくこ
とが要求される。
英語専門セミナー(翻訳)Ⅰ
授業の目標は,「英語から日本語」および「日本語から英語」への翻訳技術
の基礎を理論と実践の両側面から固め,ビジネス文書から文学作品に至るま
で様々な分野の翻訳のための専門的基礎知識を習得することにおく。そのた
めに,理論面では翻訳とはどのような活動で,どのような技術が求められる
のかを講義と文献を通じて学ぶ。実践面では様々なテクストの翻訳を通じて
高度な英語力・日本語力を養い,翻訳に必要な資料や辞書などを使いこなせ
るようにするとともに,翻訳する内容や背景を分析する能力を培い,異文化
への理解を深めていく。
英語専門セミナー(翻訳)Ⅱ
「翻訳論Ⅰ」をすでに履修している学生を主な対象者とする。授業の目標
は,「英語から日本語」および「日本語から英語」への翻訳技術を理論と実
践の両側面から強化し,ビジネス文書から文学作品に至るまで様々な分野の
翻訳のためのさらなる専門的知識を習得することにおく。講義と文献を通じ
て引き続き翻訳の理論的側面を学びつつ,実践面ではさらにレベルの高い多
様なテクストの翻訳を通じて,より高度で実践的な英語力・日本語力の習得
を目指す。また,翻訳する内容や背景を分析する能力を培い,異文化への理
解を一層深めていく。
今日我々が日々生活を送るにあたって必要不可欠なものは,新聞・雑誌・テ
レビ・ラジオ・インターネットである。このようなメディアに関して,一般
市民として情報を受ける立場とジャーナリストとして情報を発信する立場の
英語専門セミナー(ジャーナリズム)Ⅰ 両者の見地から,ジャーナリズムを考える。国内ニュースと国際的なニュー
スの報道における相違点や共通点などを比較検討していく。また国内外の出
来事をテレビのレポーターや新聞の取材記者という立場から捉え,実際に調
査を行い,それを報道という形にまとめていく。
今日我々が日々生活を送るにあたって必要不可欠なものは,新聞・雑誌・テ
レビ・ラジオ・インターネットである。このようなメディアに関して,一般
市民として情報を受ける立場とジャーナリストとして情報を発信する立場の
英語専門セミナー(ジャーナリズム)Ⅱ 両者の見地から,ジャーナリズムを考える。特定の出来事に関して,日本と
諸外国ではその扱い方がどのように異なるのか,また国内ニュースと国際的
なニュースの報道における相違点や共通点などを実際に比較検討し,検証す
る。
英語専門セミナー(ビジネスライティング)Ⅰ
電子メール・ビジネスレターなど広範なビジネス英語文書を読み,書き,そ
れについて討議することを学ぶとともに,必要な情報の検索方法をも学ぶ。
これにより社会で自律して活動する能力の育成を目標とする。授業はロール
プレイ方式をとる。学生はある企業の社員として,製品の問い合わせ,製品
発注などの業務を担当する。英語を使用して企業内でのビジネス上のやりと
りができるようになることがねらいである。本コースは文書作成(ライティ
ング)を中心とするが,各自の作成した文書について,英語による討論も行
い,読解力,会話力,聴解力の充実をめざす。
- 41 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語専門セミナー(ビジネスライティング)Ⅱ
電子メール・ビジネスレターなど広範なビジネス英語文書を読み,書き,そ
れについて討議することを学ぶとともに,必要な情報の検索方法をも学び,
社会で自律して活動する能力の育成を目標とする。職への応募文書の作成,
履歴書作成,旅程表の作成,プレスレリースの文書などの項目を扱う。情報
の重要性の評価方法,申し出への丁寧な断り方,新しい販売傾向の提示方法
などをトピックとする。各自の作成した文書について,英語による議論を行
い,読解力,会話力,聴解力の充実をめざす。
特別英語(ディスカッション英語上級Ⅰ)
上級レベルの学生を対象とし,グループ・ぺアワーク,プレゼンテーショ
ン,そして宿題のリサーチを通じて,高度なディスカッション能力の育成を
目指す。マスメディアやエンターテイメント産業において最近話題となって
いる出来事や,教師が選択した話題をディスカッション材料とする。語彙力
を高めると同時に,実用的な会話能力を養成し,相手の意見を聞くと共に,
自分の意見を伝えることができる高度な英語力の習得を目標にする。
特別英語(ディスカッション英語上級Ⅱ)
上級レベルの学生を対象とし,春学期と同様に,グループ・ぺアワーク,プ
レゼンテーション,そして宿題のリサーチを通じて,高度なディスカッショ
ン能力の育成を目指す。秋学期は,学生が自らディスカッションのテーマを
決めていく。興味のあるテーマを探し,リサーチをしたうえで,ディスカッ
ションのトピックを発表するという流れで進めていく。語彙力を高めると同
時に,実用的な会話能力をつけていくことに重点を置く。
英語で効果的にディベートするための基本スキルの習得を目指す。ディベー
トで用いられる技術を分かりやすく,理解しやすい構造にして伝授してい
く。クラスは対話形式で進められる。討論の機会を多くもつことで,英語で
話す際の自信を培っていく。意見陳述,質問,異議申し立て,質問への返答
特別英語(ディベート英語上級Ⅰ)
などの形式をミニ・ディべートを通じて実践するこの科目は,本格的なディ
ベートへの入門として位置付けられる。英語で討論する楽しさを味わうこと
にも重点を置き,フォーマルな場面,日常的な場面設定のなかで,話し聞く
練習を数多く導入する。
春学期に続き,対話形式の練習やミニ・ディベートを通じて,ディベート技
術を磨きながら,英語で討論する内容に自信がもてるように訓練していく。
そのためにディベートで必要とされる様々な技術を段階的に習得していく。
特別英語(ディベート英語上級Ⅱ)
本格的なディベートの形式についても学び,議論を構築していく方法を学習
する。同時に,ボディー・ランゲージの活用術や,ディベートの相互評価方
法などについても勉強する。
特別英語(英語の構造上級Ⅰ)
いつでも自信を持ち,正確に,英語を理解し,話し,読み,書くことができ
るよう,英語の主要構文の統語構造とその意味解釈についての体系的知識
を,『英語の構造中級Ⅰ・Ⅱ』よりも高いレベルで完成させることを目的と
する。本科目と『英語の構造中級Ⅱ』とは同一のテキストを使用する。前半
となる本科目では,英文の統語構造とそれを決定する文法(統語規則)に関
する基本的事項の復習,確認,誤用分析も行う。
特別英語(英語の構造上級Ⅱ)
いつでも自信を持ち,正確に,英語を理解し,話し,読み,書くことができ
るよう,英語の主要構文の統語構造とその意味解釈についての体系的知識
を,『英語の構造中級Ⅰ・Ⅱ』よりも高いレベルで完成させることを目的と
する。『英語の構造中級Ⅰ』と同一のテキストを使用し,従属節や句の移動
を含む構文について多様な練習問題に取り組むことにより,知識を定着さ
せ,活性化させることを目指す。
特別英語(ディスカッション英語中級Ⅰ)
多様な内容を様々な観点から論じる練習をすることで,広い視野でものごと
を論じられる英語力を育成する。話し聞く力を養い,話者の意図を理解し,
相手の発言に対する意見やコメントを述べ,適切な返答ができるようになる
ことを目指す。ディスカッション内容は,「クローン」,「暴力とテレ
ビ」,「美容整形」など教師が選択するものに加え,最近の話題,政治,社
会問題,環境,宗教などの中から,受講生が選択するものが含まれる。受講
生は関心のあるテーマに関して授業外で資料を探し,授業に持参することが
求められる。
特別英語(ディスカッション英語中級Ⅱ)
多様な内容を様々な観点から論じる練習をすることで,広い視野でものごと
を論じられる英語力を育成する。話し聞く力を養い,話者の意図を理解し,
相手の発言に対する意見やコメントを述べ,適切な返答ができるようになる
ことを目指す。ディスカッション内容は,「UFO」,「遺伝子組み換え食
品」など教師が選択するものに加え,最近の話題,政治,社会問題,環境,
宗教などのなかから,受講生が自ら選択して準備するものが含まれる。受講
生は関心のあるテーマに関して授業外で資料を探し,授業に持参することが
求められる。
- 42 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語でのプレゼンテーションを自信を持ってできるようになることを目標と
する週1回の授業である。30秒程度のごく短いプレゼンテーションに始まり
グループワークを経て5分程度のプレゼンテーションができるようになるこ
特別英語(英語プレゼンテーションⅠ) とを目指す。良いプレゼンテーションの例や悪い例をビデオで確認したり,
プレゼンテーションの原稿作成,書き言葉と話し言葉の違い,聞き手の関心
を引きつけるような効果的なアイコンタクトやジェスチャーについても学
ぶ。
春学期に学んだスキルを生かしながらプレゼンテーション力をさらに発展さ
せる週1回の授業である。春学期の復習に始まりパワーポイントを使用した
5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼンテーションの作成と
特別英語(英語プレゼンテーションⅡ) 発表に取り組む。効果的なプレゼンテーションとはどのようなものか,パ
ワーポイントの機能や使い方,プレゼンテーション中またはプレゼンテー
ション後になされる質疑への対応の仕方,どのような態度でプレゼンテー
ションへ臨むべきかについても学ぶ。
特別英語(ビジネスプレゼンテーションⅠ)
就職後に役に立つビジネスの場で使える英語でのプレゼンテーションができ
るようになることを目標とする週1回の授業である。30秒程度のごく短いプ
レゼンテーションに始まりグループワークを経て5分程度のプレゼンテー
ションができるようになることを目指す。業務について説明する,業務に関
する指示を出す,営業成績などについて報告する,会社について社員を研修
する,といったビジネスの場特有のプレゼンテーションについて学ぶ。
特別英語(ビジネスプレゼンテーションⅡ)
春学期に学んだスキルを生かしながらビジネスの場で使える英語でのプレゼ
ンテーション力をさらに発展させる週1回の授業である。パワーポイントを
使用した5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼンテーション
の作成と発表に取り組む。製品の販売促進をする,業務の提案をする,と
いった聞き手を納得させる,または,説得する必要があるプレゼンテーショ
ンを効果的に行う方法やビジネスの場で特有の重要用語やその使い方も学
ぶ。
特別英語(サイエンスプレゼンテーションⅠ)
科学関連の内容のプレゼンテーションを英語でできるようになることを目標
とする週1回の授業である。30秒程度のごく短いプレゼンテーションに始ま
りグループワークを経て5分程度のプレゼンテーションができるようになる
ことを目指す。科学関連のプレゼンテーションで使われる効果的なポスター
や他のビジュアルエイドについて学んだり,ポスターセッションでの発表の
仕方,明瞭な内容と論点の組み立て方や発展のさせ方について学ぶ。また,
プレゼンテーション中のジェスチャーやどのような態度でプレゼンテーショ
ンに臨むべきかについても学ぶ。
特別英語(サイエンスプレゼンテーションⅡ)
春学期に学んだスキルを生かしながら科学関連の内容のプレゼンテーション
を英語でできるようになることを目標とする週1回の授業である。パワーポ
イントを使用した5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼン
テーションの作成と発表に取り組む。プレゼンテーション中またはプレゼン
テーション後になされる質疑への対応の仕方,科学に関する専門知識がない
聞き手のために説明を加えたり間を取りながら臨機応変に対応してプレゼン
テーションへの理解度を高める方法などの練習をする。
特別英語(ニュース英語Ⅰ)
時事英語を教材として用い,英語の4技能すべてを高めていくことを目的と
する。新聞記事やテレビ報道から最近の事象を取り出し,適宜教材として用
いる。ペア・グループワーク,ディスカッション,リーディング,リサーチ
に加え,ニュースについての分析,感想などを日記につける課題をこなして
いく。まず時事英語に登場する社会問題を理解すること,さらにニュースで
使用される単語や表現を習得すること,これらの活動を通じて得た知識を活
用して,クラスでのディスカッションを進めていく。
特別英語(ニュース英語Ⅱ)
春学期に続き,時事英語を教材として用い,英語の4技能を高めていくこと
を目的とする。新聞記事やテレビ報道から最近の事象を取り出し,適宜教材
として用いる。具体的な内容としては,「環境」,「変貌する職場」,「将
来への挑戦」などがあるが,春学期同様,最新の出来事を扱っていけるよ
う,内容は適宜変更される。まず,時事英語に登場する社会問題を理解し,
ニュースで使用される単語や表現について学習してから,それらをクラスで
のディスカッションに活用していく。
- 43 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
流行の音楽やテレビ・ドラマ,映画など楽しく学習できる教材を用いて,リ
スニング力の強化を図ることに重点を置く授業である。英語圏の人気ドラ
マ・シリーズなど,学生にとってなじみのある視聴覚教材を用いて積極的な
特別英語(アクティブ・リスニングⅠ) 参加を促す。様々なクラス・アクティビィティーを取り入れるため,会話力
などリスニング以外のスキル強化にも役立つクラスである。授業で扱う内容
の性質上,口語表現への知識,文化的背景などの知識も同時に学習すること
ができる。
春学期に続き,音楽やテレビ・ドラマ,映画など楽しく学習できる教材を用
いて,リスニング力の強化を図ることに重点を置く週一回の授業である。秋
学期には春学期とは異なった教材を新たに選出し,学生の積極的な参加を促
特別英語(アクティブ・リスニングⅡ)
す。クラスでは様々なアクティビィティーを行い,会話力などリスニング以
外のスキルも養っていく。授業で扱う内容の性質上,口語表現への知識,文
化的背景などの知識も同時に学習することができる。
中級レベルの学生を対象としたライティングの科目である。春学期は,書き
方の手順を学び,5つの段落からなるエッセイを英語の形式に則って書ける
ようになることを目標とする。各段落の構成方法,導入部や結論部の書き
方,自分が伝えたいことを理論的に述べる際に必要な語彙や表現,主題文の
特別英語(英語エッセイチャレンジⅠ)
書き方などを学んでいく。エッセイに加え,手順を説明する文や何かを説明
する文や段落を書く練習も行う。受講生同士が相互に校正し合う力もつけて
いく。IELTSやTOEFL iBT試験に対応した長さのエッセイが書けるようになる
ため,こうした試験対策にも有効な科目である。
春学期同様に,中級レベルの学生を対象としたライティングの科目である。
秋学期は,自分の考えを論理的に展開していく方法に焦点を当る。原因と結
果,比較,時系列といった英語でのエッセイで頻繁に使われるパターンにつ
いて学ぶ,それを適切な語彙や表現と共に自分のエッセイに取り入れる練習
特別英語(英語エッセイチャレンジⅡ)
を行う。春学期で学んだ校正技術にさらに磨きをかけると同時に,制限時間
内に書くとう課題もこなせるようにしていく。IELTSやTOEFL iBT試験に対応
した長さのエッセイが書けるようになるため,こうした試験対策にも役立つ
科目である。
特別英語(英語の構造中級Ⅰ)
これまでに様々な授業で学んできた「文の統語構造」,「文法(統語規
則)」に関する知識を,英語について体系的に整理し,自信を持って,正確
に,英語を理解し,話し,読み,書くための堅固な基礎を身につけることを
目的とする。本科目と『英語の構造中級Ⅱ』とは同一の中級レベルの英文法
テキストを使用し,一年間で,英語の主要構文の成り立ちとその意味解釈に
ついてもれなくカバーする。前半となる本科目で取り上げる主要テーマは,
単文の基本的構造,主部と(助)動詞の一致,時制と相(完了形と進行
形),法助動詞,受動態である。
特別英語(英語の構造中級Ⅱ)
これまでに様々な授業で学んできた「文の統語構造」,「文法(統語規
則)」に関する知識を,英語について体系的に整理し,自信を持って,正確
に,英語を理解し,話し,読み,書くための堅固な基礎を身につけることを
目的とする。『英語の構造中級I』と同一の中級レベルの英文法テキストを
使用し,従属節を含む構文について,その成り立ちと意味解釈を学ぶ。本科
目で取り上げる主要テーマは,to不定詞節,動名詞節,that節,疑問節,関
係節,条件や仮定を表す副詞節である。
特別英語(留学英語iBTⅠ)
TOEFL(Internet Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し受
験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。4つの
セクションの内,リスニングとスピーキングセクションに焦点をあてる。過
去に出題された問題や問題集を使用して,留学先で実際に講義を受ける時な
どに必要となるコミュニケーション力を高める。講義や教員との会話の大意
をつかむ,講義や教員との会話の詳細を理解する,発話者の意図や気持ちを
読み取る,といった練習を行う。
特別英語(留学英語iBTⅡ)
TOEFL(Internet Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し受
験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。4つの
セクションの内,リーディングとライティングセクションに焦点をあてる。
テストに出題された長文や問題集を使用して,留学先で実際に役に立つ読解
力を高め,英語でのエッセイや小論文の効果的な書き方を学ぶ。英文の読み
下し方や詳細情報の見つけ方,段落の構成の仕方などの練習を行う。
- 44 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(留学英語IELTSⅠ)
IELTSテストの内容とテストで要求されるスキルを把握し受験に向けて対策
と準備を行うIELTS試験官経験者による週1回の授業である。英語圏への留
学を希望する学生が留学予定先から指示された点数に到達することを目標と
する。過去に出題された問題や問題集を使用して4つのセクションの内リス
ニングとスピーキングセクションに焦点をあてる。留学先での講義や専門科
目に関する会話,日常会話で大意の取り方,詳細の見つけ方,応対の仕方な
どの練習を行う。
特別英語(留学英語IELTSⅡ)
IELTSテストの内容とテストで要求されるスキルを把握し受験に向けて対策
と準備を行うIELTS試験官経験者による週1回の授業である。英語圏への留
学を希望する学生が留学予定先から指示された点数に到達することを目標と
する。過去に出題された問題や問題集を使用して4つのセクションの内リー
ディングとライティングセクションに焦点をあてる。様々なリーディングの
分析の仕方や英語でのエッセイや小論文の効果的な書き方などの練習を行
う。
特別英語(発音クリニックⅠ)
英語の音について学び実際に発音練習を繰り返してカタカナ英語からの脱却
を目標とする週1回の授業である。発音記号を参照しながら,1音1音を正
確に発音することを目指し各音の発音練習を行う。その後,/æ/のような英
語特有の音,/r/と/l/や/s/と/sh/といった紛らわしい音,特に日本人がう
まく発音できない/f/と/th/のような音を徹底して練習する。また,個々の
音が1つの単語として繋がった時の発音の仕方や息のはき方や使い方にも取
り組む。
特別英語(発音クリニックⅡ)
英語の音についての知識を深め実際に発音練習を繰り返してカタカナ英語か
らの脱却を目標とする週1回の授業である。1音1音の発音よりも,単語と
単語が繋がって発音される時におこるリエゾンやナチュラルスピードで話さ
れる時に文章から消えてしまう音などに焦点をあて練習を行う。また,単語
のアクセントや文章につくアクセント,イントネーションについても学び練
習をする。何度も口頭練習を繰り返し,よりナチュラルでネイティブに近い
発音の体得を目指す。
特別英語(アクティブ・スピーキング初級Ⅰ)
ペアやグループでのディスカッション,ロール・プレイを通じて英語で発信
する力を養うことを目指すスピーキング初級クラスである。春学期は,挨拶
や日常会話,教室でよく使う英語を学習したり,道案内,買い物,飲食店な
どで使う表現をロール・プレイ形式で学んでいく。さらに趣味や家族に関す
る会話,誕生日会などの特定な場面設定での英語についても学習する。これ
まで学習してきた文法を復習しながら会話に役立てていくと同時に,より頻
繁に用いられる口語表現についても多く学習していく。
特別英語(アクティブ・スピーキング初級Ⅱ)
ペアやグループでのディスカッション,ロール・プレイを通じて英語で発信
する力を養うことを目指すスピーキング初級クラスである。春学期に続い
て,ロール・プレイ,ペア・グループワークを多く取り入れ,自信を持って
基本的な会話を英語で行えるように練習していく。秋学期に取り上げるの
は,電話での会話,物事を要請したり提案する際の表現,映画や音楽,テレ
ビについてディスカッションするための英語などである。さらによりフォー
マルな英語表現についても学習する。春学期同様に,文法を復習しながら会
話に役立てると同時に,一般的な口語表現についても学習していく。
特別英語(多読入門Ⅰ)
多読学習法を通じて英語をスラスラと日本語に訳すことなく流暢に大意をつ
かみながら読めるようになることを目標とする日本人講師による週1回の授
業である。英語を母国語としない学習者向けの図書と英語を母国語とする子
供向けの図書を使用し,簡単でページ数の少ないものから徐々にレベルとス
ピードを上げてより難しく語数の多い本を読む練習をする。これまでの教育
機関で慣れ親しんだ訳読式とは異なる効果的な英語の読み方を体得する。
特別英語(多読入門Ⅱ)
多読学習法のもと適切な多読図書を選択し英語をある程度のスピードで日本
語に訳すことなく流暢に大意をつかみながら大量に読めるようになることを
目標とする日本人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学
習者向けの図書と英語を母国語とする子供向けの図書の中から個々の学生が
自分のレベルと興味にあった適当な語数の図書を大量に読む。読んだ図書の
あらすじや登場人物についてのディスカッションといったインプットをアウ
トプットにつなげるアクティビィティーも行う。
特別英語(アクティブ・リスニング初級Ⅰ)
流行の音楽やミュージック・ビデオなどポピュラー・カルチャーを多く用い
て,主にリスニング力の強化を図ることを目的とする。春学期は,ビートル
ズやカーペンターズといった馴染のある,聞き取りやすい定番音楽を取り上
げる。受講生は自分が聞いている音楽についてのプレゼンテーションなどを
することで,リスニング以外のスキルもつけていく。授業で扱う内容の性質
上,会話力,口語表現への知識,文化的背景などの知識も同時に学習するこ
とができる。
- 45 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(アクティブ・リスニング初級Ⅱ)
春学期に続いて,流行の音楽やミュージック・ビデオなどポピュラー・カル
チャーを多く用いて,主にリスニング力の強化を図ることを目的とする。秋
学期は,レディー・ガガやブラック・アイド・ピーズなどの最近の音楽に焦
点を当てる。受講生は,すでに聞いたことがあったり知っている音楽に関し
てリサーチを行い,他の受講生に配布するプリントを準備して授業に参加す
ることが求められる。授業で扱う内容の性質上,会話力,口語表現への知
識,文化的背景などの知識も同時に学習することができる。
特別英語(SNS英語Ⅰ)
初級レベル向けのライティングの科目である。短い文章から始め,徐々に複
文へと長さを伸ばしながら,英語で書く練習をして書くスキルを身につけて
いく。日常会話で使える表現を学んだり,適切な文法を復習したりしなが
ら,書くことでコミュニケーションをとる練習をする。具体的な内容は,挨
拶,会話の切り出しに便利な表現,SNSの紹介,SNSの多様なフォーマット,
大学生の日常生活を表現するときに便利な語彙を増やすなどである。さら
に,活動報告,単純な依頼文を作成したりもする。コンピュータを用いた授
業ではない。
特別英語(SNS英語Ⅱ)
初級レベル向けのライティングの科目である。春学期同様,徐々に文の長さ
を伸ばしながら英語で文を書く練習をして書くスキルを身につけていく。日
常会話で使える表現を学んだり,適切な文法を復習したりしながら,書くこ
とでコミュニケーションをとる練習をする。春学期の重要事項を復習した上
で,読み手によって使う語彙や表現,書き方を変えるといったより効果的な
書き方を学習する。招待文や報告書の作成をしたり,意見を述べたり,具体
例を用いながら考えを主張する論述方法などを練習をする。
特別英語(メール英語Ⅰ)
初級レベル向けのライティングの科目である。複数段落からなる文章を英語
で書けるようになることを目指す。日常表現を学び,文法を復習しながら,
英語で書いたもので学生同士が意思疎通できるようになれるよう指導する。
段落の役割や構成,メールの書式,メールの書き出しと結び方について学習
する。ブレイン・ストーミング,下書き,文章作成,校正といった書く作業
の流れについても学ぶ。説明文や指示文,自分の生活やよく知っている場所
について書き,具体例や事実を効果的に取り入れる練習をする。コンピュー
タを用いた授業ではない。
特別英語(メール英語Ⅱ)
初級レベル向けのライティングの科目である。春学期に続いて,複数段落か
らなる短い文章を書くことを目指す。日常表現を学び,文法を復習しなが
ら,英語で書いたもので学生同士が意思疎通できるようになれるよう指導す
る。春学期で学んだ文法の重要事項を復習した上で,秋学期では校正の仕
方,親しみのこもったメールや,フォーマルなメール,流暢な文章の書き方
などを学習していく。具体的な内容としては,物語文,人物描写,意見を述
べる,アドバイスをする,といったものを取り上げる。コンピュータを用い
た授業ではない。
特別英語(英語基礎ルールⅠ)
受験英語から脱却し,英文法を会話に活かせるようになることを目指す科目
である。今さら人には恥ずかしくて聞けない文法や中学校や高校では教えて
くれなかった文法を基礎から学び,それをコミュニケーションをとる際に使
う練習をする。具体例としては,三単現のsのように知識としては知ってい
てもいざとなると口から出てこないものを口頭練習したり,未来の表現will
と be going toの違いを理解し実際の場面でどのように使い分けるべきなの
か,などを学ぶ。読む,書くだけでなく,実際に口に出して練習し,楽しみ
ながら英文法を定着をさせていく。
特別英語(英語基礎ルールⅡ)
春学期に続いて,英文法を会話に活かせるようになることを目指す科目であ
る。今さら人には恥ずかしくて聞けない文法や中学校や高校では教えてくれ
なかった文法を基礎から学び,それをコミュニケーションをとる際に使う練
習をする。秋学期は,春学期よりも少し難しめの項目を扱う。例えば,~
ingと~ed,原級・比較級・最上級,不定詞と動名詞,関係代名詞,仮定法
など,穴埋め問題なら分かっても,実際に書いたり話したりする際には使え
ない項目を取り上げる。そういった項目を口に出して練習を重ね,定着をは
かり,総合的なコミュニケーション能力を向上させることを目指す。
特別英語(英語基礎訓練 Ⅰ)
「中学,高校で英語が苦手だった」,「何となくここまで来たけれど,もう
一度ちゃんと基礎から勉強したい」という人のための初級の授業。中学生の
時に習った英語を総復習し,文法だけでなく,リスニング,スピーキングの
練習もしながら,英語の基礎力をしっかりとつけることを目標とする。春学
期は,品詞と文型,疑問詞,時制(現在進行形・過去形・未来形),不定詞
と動名詞,接続詞,比較など,中学1年生から2年生の半ばまでに習う内容
を学ぶ。
- 46 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(英語基礎訓練 Ⅱ)
「中学,高校で英語が苦手だった」,「何となくここまで来たけれど,もう
一度ちゃんと基礎から勉強したい」という人のための初級の授業。中学生の
時に習った英語を総復習し,文法だけでなく,リスニング,スピーキングの
練習をしながら,英語の基礎力をしっかりとつけることを目標とする。秋学
期は,中学3年生時に習う内容を中心に扱い,具体的には,受動態,現在完
了,不定詞,現在分詞と過去分詞,関係代名詞などを学びなおす。
特別英語(教室英語Ⅰ)
英語の教師を目指し教職課程を履修する学生向けの科目である。将来,教師
として英語で授業を行う際に必要となるスキルや知識を身に着けるのが目的
である。そのために,様々なアクティビィティーを通じて,英語で授業を行
う際に必要な語彙力や表現力を養い総合的なオーラルコミュニケーションス
キルの改善を目指す。また,外国語あるいは第二言語としての英語学習を客
観的にとらえ,そこに見られる特徴や問題点についてクラスで話しあった
り,資料をもとにプレゼンテーションを行う。
特別英語(教室英語Ⅱ)
英語の教師を目指し教職課程を履修する学生向けの科目である。将来,教師
として英語で授業を行う際に必要となるスキルや知識を身に着けるのが目的
である。この授業では,受講生がより中心的役割を演じていく。教師として
生徒にアドバイスを出す,感想を述べる際の英語についても学んでいく。ま
た,英語習得,教授法,教材作成,調査法などに関してライブラリーリサー
チを行い,特定のテーマについて発表し,英語でのレポート作成を行う。
特別英語(留学英語PBTⅠ)
TOEFL ITP(Paper Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し
受験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。3つ
のセクションの内,文法とリーディングセクションに焦点をあてる。過去に
出題された問題や問題集を使用して,留学後の日々の学習にも役立つ文法力
と読解力を高める。長文での基本構文と難解構文の取り方と読解,動詞の形
や数量形容詞,関係詞節,仮定法,品詞といった文法項目について学ぶ。
特別英語(留学英語PBTⅡ)
TOEFL ITP(Paper Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し
受験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。3つ
のセクションの内,リスニングセクションに焦点をあてる。過去に出題され
た問題や問題集を使用して,留学に必要となるリスニング力を総合的に高め
る。リピーティングやシャドーイングなどの音読を取り入れ,リスニング力
そのものを向上させるような練習を行う。
特別英語(短期留学前準備)
留学生活を充実した実り多いものにするために,短期留学を予定している学
生が留学準備を円滑に進めるための科目である。学生は留学の目的や留学先
の国や文化についてプレゼンテーションを行ったり,留学先で履修する科目
について下調べしディスカッションを行ったり,レストランで飲食物を注文
する,道を尋ねるといった海外での日常生活で遭遇する場面を想定し会話練
習を行ったりする。また,日本について考え留学先の文化と比較する,海外
で起こりうる問題への対処法を考える,留学までにできる自宅での学習法に
ついて話し合う,といったことも行う。
特別英語(短期留学後総括)
短期留学から帰国した学生が,留学生活や留学中に体験したことを振り返
り,留学から得たものを消化してこれからの大学生活や人生へどのように生
かしていくべきかを熟考することを目的とする。学生は,留学体験がどのよ
うに日本と世界に対する見方を変えたかということ,カルチャーショックに
ついて,良い体験や悪い体験,外国語の学習についてどう考えるかというこ
となどについてプレゼンテーションを行ったり,グループおよびペアでの
ディスカッションを行ったりする。4学科の学生の留学先は多岐に及ぶた
め,個々の体験や考えを共有する,比較する,といったことも行う。
イングランドについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラ
スである。イングランドの地理,人気のある観光地の解説,現代のイングラ
ンドの暮らしやサッカーなどスポーツといった大衆文化,イングランドの食
べ物,多文化主義について学ぶことで,イングランドの概要を理解する。学
特別英語(英語圏スタディーズA)
生は,自分が発案,企画するイングランド観光ツアーのプレゼンテーション
を行ったり,イングランドの都市や地方について調べディスカッションを
行ったりする。また,イングランドの文化を様々な角度から捉え話し合う。
学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供する。
- 47 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ウェールズ,スコットランド,北アイルランド,アイルランドについての全
般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラスである。ウェールズ,ス
コットランド,北アイルランド,アイルランドの地理,人気のある観光地の
解説,現代の暮らしやスポーツなどの大衆文化,イングランドとの違いにつ
特別英語(英語圏スタディーズB)
いて学ぶことでこれらの国の概要を理解する。学生は,自分が発案,企画す
る観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,これらの国々の都市や地方
について調べディスカッションを行ったりする。また,文化を様々な角度か
ら捉え話し合う。学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供する。
オーストラリアについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)ク
ラスである。オーストラリアの地理,人気のある観光地の解説,オーストラ
リア先住民や多文化主義,スポーツなど,現代の暮らしや大衆文化について
学ぶことで,オーストラリアの概要を理解する。学生は,自分が発案,企画
特別英語(英語圏スタディーズC)
するオーストラリア観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,オースト
ラリアの都市や地方について調べディスカッションを行ったりする。また,
オーストラリアの文化を様々な角度から捉え話し合う。学生が留学先を選択
するのに必要な知識を提供する。
ニュージーランドについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)
クラスである。ニュージーランドの地理,人気のある観光地の解説,マオリ
など現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,ニュージーランドの概要
を理解する。学生は,自分が発案,企画するニュージーランド観光ツアーの
特別英語(英語圏スタディーズD)
プレゼンテーションを行ったり,ニュージーランドの都市や地方について調
べディスカッションを行ったりする。また,ニュージーランドの文化を様々
な角度から捉え話し合う。学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供す
る。
アメリカ合衆国についての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)ク
ラスである。アメリカ合衆国の地理,人気のある観光地の解説,地域の違い
やポップミュージックなど,現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,
アメリカ合衆国の概要を理解する。学生は,自分が発案,企画するアメリカ
特別英語(英語圏スタディーズE)
合衆国観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,アメリカ合衆国の都市
や地方について調べディスカッションを行ったりする。また,アメリカ合衆
国の文化を様々な角度から捉え話し合う学生が留学先を選択するための知識
を提供する。
カナダについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラスであ
る。カナダの地理,人気のある観光地の解説,フランス語圏のケベック州の
事情,現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,カナダの概要を理解す
特別英語(英語圏スタディーズF) る。学生は,自分が発案,企画するカナダ観光ツアーのプレゼンテーション
を行ったり,カナダの都市や地方について調べディスカッションを行ったり
する。また,カナダの文化を様々な角度から捉え話し合う。学生が留学先を
選択するのに必要な知識を提供する。
夏期休暇中にセミナーハウスで行われるキャンプ形式の短期集中型研修であ
る。全般的かつ総合的な英語力の向上と強化を目標とする。研修中の使用言
語は基本的に英語のみとする。グループ・人間関係の構築に始まり,グルー
特別英語(英語サマーキャンプ) プ単位での話し合いにより選んだ議題について下調べや準備をしたり,プレ
ゼンテーションやディスカッションを行う。寝起きを共にすることで規律や
協調性といった社会で生き抜くために必要な要素を身につけ人間的な成長も
目指す。
特別英語(アカデミックライティングⅠ)
4レベルからなるライティング・プログラムの中で一番上級の科目である。
エッセイ・ライティングについてこれまで学んできたことを,演習形式の実
践的訓練を通して,学術的なレベルにまで引き上げていくことを目的とす
る。短めのものから始め,徐々に長い学術論文が書けるように指導してい
く。春学期は,フォーマルで学術的な英語の特徴を学び,日常英語との違い
を理解すること,さらに説明文の書き方,引用のつけ方などを学習する。
特別英語(アカデミックライティングⅡ)
4レベルからなるライティング・プログラムの中で一番上級の科目となる。
演習形式の実践的訓練を通して,春学期よりも長い学術論文が書けるように
指導していく。指定された長さの論文を完成させるために,まず短いまとま
りごとに区切り,段階的に取り組む方法を習得する。秋学期は,さらに発展
的な推敲技術や,論述文の作成,論文の比較検証などにも焦点を当てて学習
する。学部留学や大学院課程で必要となる高度なライティング能力を育てる
ため,個々の受講生に合わせて書く内容を選択していく。
- 48 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(アカデミックリーディング・人文系Ⅰ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の専門性の高い読み物を講読
する上級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディ
ング力をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学
生の興味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インター
ネットから教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深
く理解するために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図
と気持ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をす
る練習もする。
特別英語(アカデミックリーディング・人文系Ⅱ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の専門性の高い読み物を講読
する上級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディ
ング力をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学
生の興味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インター
ネットから教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,
読み物の決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり,講読して読
み取った内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の
意見を議論し合う。
特別英語(アカデミックリーディング・社会系Ⅰ)
経営や経済,政治,法といった社会系の専門性の高い読み物を講読する上級
レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力を
さらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深く理解す
るために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図と気持
ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をする練習
もする。
特別英語(アカデミックリーディング・社会系Ⅱ)
経営や経済,政治,法といった社会系の専門性の高い読み物を講読する上級
レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力を
さらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,読み物の
決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり,講読して読み取った
内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の意見を議
論し合う。
特別英語(アカデミックリーディング・自然系Ⅰ)
物理や生物,化学,天文といった自然系の専門性の高い読み物を講読する上
級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力
をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深く理解す
るために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図と気持
ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をする練習
もする。
特別英語(アカデミックリーディング・自然系Ⅱ)
物理や生物,化学,天文といった自然系の専門性の高い読み物を講読する上
級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力
をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,読み物の
決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり。講読して読み取った
内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の意見を議
論し合う。
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の読み物を使用して全般的な
リーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業で
ある。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一
般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により
特別英語(人文系リーディングⅠ)
選出される。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとら
ず,読み物がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文な
どについてのディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習
をする。
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系のより長い読み物を使用して
全般的なリーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回
の授業である。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家で
特別英語(人文系リーディングⅡ) はなく一般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教
員により選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形
式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッ
ションやプレゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
- 49 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
経営や経済,政治,法といった社会系の読み物を使用して全般的なリーディ
ング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業である。使
用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一般大衆向
特別英語(社会系リーディングⅠ) けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により選出され
る。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとらず,読み物
がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについて
のディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習をする。
経営や経済,政治,法といった社会系のより長い読み物を使用して全般的な
リーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業で
ある。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一
特別英語(社会系リーディングⅡ) 般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により
選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形式や専門
的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッションやプ
レゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
物理や生物,化学,天文といった自然系の読み物を使用して全般的なリー
ディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業であ
る。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一般
大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により選
特別英語(自然系リーディングⅠ)
出される。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとらず,
読み物がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などに
ついてのディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習をす
る。
物理や生物,化学,天文といった自然系のより長い読み物を使用して全般的
なリーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業
である。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく
特別英語(自然系リーディングⅡ) 一般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員によ
り選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形式や専
門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッションや
プレゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
特別英語(長期留学前準備)
留学生活を充実した実り多いものにするために,長期留学を予定している学
生が留学準備を円滑に進めるための科目である。学生は留学の目的や留学先
の国や文化についてプレゼンテーションを行ったり,留学先で履修する科目
について下調べしディスカッションを行ったりする。これらを繰り返し行う
ことで,海外での授業に対応できる会話力を身につけ自信をつける。また,
日本について考え留学先の文化と比較する,海外で起こりうる問題への対処
法を考える,留学までにできる自宅での学習法について話し合う,といった
ことも行う。
特別英語(長期留学後総括)
長期留学から帰国した学生が,留学生活や留学中に体験したことを振り返
り,留学から得たものを消化してこれからの大学生活や人生へどのように生
かしていくべきかを熟考することを目的とする。授業はゼミ形式で進められ
る。留学体験がどのように日本と世界に対する見方を変えたかということ,
カルチャーショックと逆カルチャーショックなどについてプレゼンテーショ
ンを行ったり,グループおよびペアでのディスカッションを行ったりする。
また,教員が提示し講義する文化の差異,社会文化,社会と国家,衝突と解
決といったテーマに関しての課題もこなす。
英語圏スタディーズE・Fよりもさらに掘り下げてアメリカ合衆国とカナダ
の歴史と文化について学び,アメリカ合衆国とカナダに関する知識をさらに
深めることを目的とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形
式で行われる。各トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)
特別英語(北米スタディーズⅠ) などが導入として用いられるが,英語圏スタディーズE・Fよりもアカデ
ミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだ
り,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった
課題をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも
行われる。
英語圏スタディーズE・Fよりもさらに掘り下げてアメリカ合衆国とカナダ
の歴史と文化について学び,アメリカ合衆国とカナダに関する知識をさらに
深めることを目的とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形
式で行われる。秋学期では,春学期で取り扱われなかったトピックを用い,
特別英語(北米スタディーズⅡ) 各トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入とし
て用いられるが,英語圏スタディーズE・Fよりもアカデミックな内容の講
義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄
の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。ま
た,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
- 50 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(オセアニア・スタディーズⅠ)
英語圏スタディーズCよりもさらに掘り下げてオーストラリアの歴史と文化
について学び,オーストラリアに関する知識をさらに深めることを目的とす
る中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各ト
ピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用
いられるが,英語圏スタディーズCよりもアカデミックな内容の講義で,学
生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と
自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グ
ループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
特別英語(オセアニア・スタディーズⅡ)
英語圏スタディーズDよりもさらに掘り下げてニュージーランドの歴史と文
化について学び,ニュージーランドに関する知識をさらに深めることを目的
とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各
トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として
用いられるが,英語圏スタディーズDよりもアカデミックな内容の講義で,
学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約
と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グ
ループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
アジア諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とアジア各国に共通す
るテーマに焦点を当てながら,アジア諸国の歴史と文化について学び,これ
らの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向
けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごとに現在の大衆
特別英語(アジア・スタディーズⅠ) 文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミッ
クな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,
学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題
をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行わ
れる。
アジア諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とアジア各国に共通す
るテーマに焦点を当てながら,アジア諸国の歴史と文化について学び,これ
らの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向
けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。秋学期では,春学期で取り扱
特別英語(アジア・スタディーズⅡ) われなかったトピックを用い,各トピックごとに現在の大衆文化(ニュー
ス,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミックな内容の講
義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄
の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。ま
た,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
英語圏スタディーズAよりもさらに掘り下げてイングランドの歴史と文化に
ついて学び,イングランドに関する知識をさらに深めることを目的とする中
級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピック
ごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられ
特別英語(英国スタディーズⅠ)
るが,英語圏スタディーズAよりもアカデミックな内容の講義で,学生は,
講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の
意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グループ
ワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
英語圏スタディーズBよりもさらに掘り下げてウェールズ,スコットラン
ド,北アイルランド,アイルランドの歴史と文化について学び,これらの
国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向けの
授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごとに現在の大衆文化
特別英語(英国スタディーズⅡ) (ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,英語圏スタ
ディーズBよりもアカデミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容
に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッ
セイにまとめるといった課題をこなす。また,グループワークやグループで
のプレゼンテーションも行われる。
特別英語(ヨーロッパ・スタディーズⅠ)
ヨーロッパ諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とヨーロッパ各国
に共通するテーマに焦点を当てながら,ヨーロッパ諸国の歴史と文化につい
て学び,これらの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・
上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごと
に現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられる
が,アカデミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図
書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめ
るといった課題をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼン
テーションも行われる。
- 51 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(ヨーロッパ・スタディーズⅡ)
ヨーロッパ諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とヨーロッパ各国
に共通するテーマに焦点を当てながら,ヨーロッパ諸国の歴史と文化につい
て学び,これらの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・
上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。秋学期では,春
学期で取り扱われなかったトピックを用い,各トピックごとに現在の大衆文
化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミック
な内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学
習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題を
こなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われ
る。
特別英語(多読多聴Ⅰ)
多読学習法を発展させ多聴も取り入れたコンピュータルームで行われる日本
人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学習者向けのCD付
き多読図書を使用する。授業内ではCDを使い,英語の音に慣れ親しむと共に
英語を日常的に聴くことを習慣付ける。また,集中力を持続させながら耳か
らの情報のみで大意をつかむ練習をする。授業外では授業内でCDを聴いた図
書を読み,本学で開発されたMoodle Readerにアクセスして小テストを受け
ることで理解度の確認を行う。
特別英語(多読多聴Ⅱ)
多読学習法を発展させ多聴も取り入れたコンピュータルームで行われる日本
人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学習者向けのCD付
き図書と英語を母国語とする子供向けCD付き図書を使用する。授業内ではCD
を使い,英語の様々ななまりの違いを学び,シャドーイングといった音読練
習も行う。授業外では授業内でCDを聴いた図書を読み,本学で開発された
Moodle Readerにアクセスして小テストを受けることで理解度の確認を行
う。
(概要)
「英語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,英語学科における4年間の学びを集大成してい
くための授業である。個々の学生の多様な学びに応えられるように,多くの
専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教員の指導のもと,研
究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「英語研究演習Ⅰ」では,
学びの集大成のための準備をしていく。
英語研究演習Ⅰ
(1 川越 いつえ)
英語音声学音韻論の中から5つのテーマをとりあげる。各テーマについて基
礎的な知識を確立し,さらに関心を発展させ,自分の研究テーマをみつける
ことを目標とする。毎週の演習では,基礎知識確認のあと,課題について個
人またはグループで,調べてまとめ,プレゼンテーションを行う。図書館や
インターネット上の文献や参考資料を使用してリサーチをする方法とプレゼ
ンテーションの方法について学び,学期の終わりには,自分の研究テーマを
決める。
(2 鈴木 重信)
英国の文化,歴史の知識を深めるために英文学作品を読む。主に18世紀に発
表された文学作品に焦点を当て,その作品が書かれた時代背景や,作家の意
図を探っていく。映像化された作品も多いので適宜映像化された作品を鑑賞
しながら授業を進めていく。また作者の伝記を研究することで,作品の意味
を探っていきたい。具体的にはJonathan Swift, Daniel Defoe, Samuel
Richardson, Henry Fielding, Laurence Sterne, Thomas Gray,
William Blake, Robert Burns等を取り上げ,研究する。
(3 鈴木 孝明)
母語獲得と第二言語(外国語)習得に関する基本事項を復習し,近年の言語
習得研究を概観する。主に統語的(文法的)側面に焦点をあてて,インプッ
トの特徴,発達過程,言語習得理論について具体的な研究例をとりあげなが
ら,これまでの研究で何がわかっていないのか,今後,どのようなことを探
れば面白いのか議論していく。
(4 鈴木 雅恵)
シェイクスピアを含む,英語圏の演劇を異文化交流の視点から学ぶことを目
的とする。まずは,英語のテキストと映像記録とを比較し,コミュニケー
ション能力を磨きながら批評を行う。さらに,実際の上演のプロセスについ
て学び,課外活動として舞台観賞もおこなった上,舞台や映像作品の字幕翻
訳の制作についても学ぶ。
- 52 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(5 髙橋 眞理)
日・英語比較をテーマとする。両言語が持つ「構文」の種類,それらの統語
構造と意味解釈,音韻体系・規則,語彙体系など,様々な側面から日本語と
英語を比較することにより,普遍文法,また英語と日本語の特性に対する理
解を深め,研究演習Ⅳ終了時までに,この分野の実証的な研究報告書を完成
させることを目的とする。本演習ではまず,日・英語の基本的な違いに関す
る講義を行い,次に受講者が興味を持つテーマをいくつか選び,それらに関
して,グループまたは個人での文献・資料調査,データ収集・分析を進め,
ディスカッションを行う。
(6 大和 隆介)
外国語学習者を観察すると,「苦労しているのに効果があまり上がらない
人」と「あまり苦労しないでも力がついていく人」の2つのタイプがあるこ
とに気づく。こうした個人差をもたらす要因として,以前は言語適性やIQな
どの認知的要因が重要視されていた。しかし最近では,動機づけや学習不安
などの情意的要因と共に学習ストラテジーが注目をされている。この演習で
は,言語学習の成果に大きな影響を与える学習ストラテジーに注目して,優
れた学習者はどのような特徴を持っているのかを学んでいく。同時に外国語
学習者としての自分自身を客観的に分析していく。
(7 若田 加寿子)
演習のテーマは,ホスピタリティが産業社会で果たす役割とその重要性を理
解することと,ホスピタリティを発揮する上で,適切に自分の気持ちを相手
に伝えることができるコミュニケーション力を身につけることである。演習
の参加者は,「敬語の使い方」「表情」「正しい姿勢」「挨拶の仕方」など
の実習に加えて,「様々な場面でのホスピタリティの発揮がどのような価値
を生むか」などのディスカッションをはじめ,ディベート,1分間スピー
チ,プレゼンテーションを重ね,言語・非言語コミュニケーションスキルや
マナーを身に付ける。
(8 ロブ トーマス ニール)
テーマ:テクノロジーと語学修得。学生がこのテーマの中から関心のある側
面を選んで,それについて,現状を調べ,今後の傾向を研究する。全員が学
期末に研究して来た分野についてプレゼンテーションを行う。トピックの例
としては,学習の利用機器について,コンピュータとスマートフォンの学習
の相違点について,あるソフトの徹底的な利用上の評価,学生の検索用法の
知識についてなどがあげられるだろう。
(32 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン)
イギリス文化の伝統的メディア(新聞,雑誌,ラジオ,テレビ,ポップ
ミュージック)とデジタルメディア(ニュースサイト,YouTube, リアリ
ティTV,その他の情報共有サイト)を紹介する。授業は英語のテキストを使
用し,英語で討議を行う。題材は英国の新聞,雑誌,ポップミュージックと
テレビショーとインターネットを用いる。マスメディアの発展とメディアの
受け手の役割の変化が,デジタルメディアとインタラクティブメディアプ
ラットフォームの拡大と対をなしていることについて学ぶ。
(34 桜井 延子)
英語になった日本語を題材に,英語圏を中心とした国々の文化と日本文化と
の比較に取り組む。日本語がローマ字表記でそのまま英語で使われるのは,
主にその日本語が日本特有のものである時,または,その日本語に相当する
ものが文化的に存在しない時と考えられる。英語研究演習Ⅰでは,その中で
もなじみ深く身近な文化に関わるものについて調べ,1・2年次生で習得し
た様々なスキルを統合的に使い,その文化にまつわる歴史についてプレゼン
テーションを行ったり,英語になった経緯や理由をディスカッションした
り,他の国でそれに一番近い要素を様々な角度から比較することで洞察力と
観察力を向上させる。
(35 難波 和彦)
バイリンガリズムには,言語学・心理言語学・社会言語学・言語教育など,
いろいろな分野にまたがるトピックがあり,いろいろなアプローチのしかた
がある。研究テーマを決めるための最初の段階として,バイリンガリズムの
トピックを幅広く知ることから始める。この研究演習Ⅰでは,個人のバイリ
ンガリズムに焦点をあてる。毎週の演習では,課題が出され,それを個人ま
たはグループで,調べてまとめ,プレゼンテーションを行って説明をする。
リサーチやディスカッションは授業時間の内外で行われ,図書館やインター
ネット上の文献や参考資料を使用したり,ミニリサーチを行ったりしなが
ら,リサーチとプレゼンテーションの方法について,学んでいく。学期の終
わりには,自分の仮の研究テーマを決めることを目標とする。
- 53 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(49 小柴 健太)
本演習では,「異文化コミュニケーション」を大きなテーマに,文化,言
語,国籍,民族,性別の異なる人と人の交流を理解する上で重要となる基礎
概念を理解することを目標とする。授業では,日英両言語の文献を読み,
「文化」,「言語」,「コミュニケーション」,「アイデンティティ」など
の基礎概念について個人またはグループで調べ,まとめ,発表し,クラスで
討論を行う。異文化コミュニケーション研究の全体像を掴むことはもとよ
り,複雑なトピックをわかりやすく論理的に発表するプレゼンテーション力
の向上にも取り組む。
(50 宮澤 直美)
小説の祖として知られる19世紀前半のアメリカ人作家エドガー・アラン・
ポーの「アッシャー家の崩壊」などを取り上げる。精読を通じ,文学作品を
原書で読む面白さを味わう。と同時に,作品に関する研究書の抜粋を読み,
文学解釈・批評についても学んでいく。様々な批評分析方法を理解し,自分
の視点で作品を分析,解釈する力の育成を目指す。授業は毎回,2人の担当
者による発表と,クラス討論,演習担当教員の解説によってすすめられる。
(概要)
「英語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,英語学科における4年間の学びを集大成してい
くための授業である。個々の学生の多様な学びに応えられるように,多くの
専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教員の指導のもと,研
究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「英語研究演習Ⅱ」では,
「英語研究演習Ⅰ」を受けて,それまでの学びをまとめる。
英語研究演習Ⅱ
(1 川越 いつえ)
英語研究演習Ⅰで設定した英語音声学音韻論の研究テーマ全体について理解
を深め,さらに,自分の関心を絞り込んでResearch questionを決めること
を目標とする。研究テーマ全体についてのミニリサーチとプレゼンテーショ
ンをグループで行い,さらに,各自のテーマに関する先行研究を調べ,参考
文献リストを作成し,その中の1つについてLiterature Reviewをグループ
で行う。ゼミ論の概要をまとめ,完成までの計画を立てる。
(2 鈴木 重信)
英国の文化,歴史の知識を深めるために英文学作品を読む。主に19世紀に発
表された文学作品に焦点を当て,その作品が書かれた時代背景や,作家の意
図を探っていく。映像化された作品も多いので適宜映像化された作品を鑑賞
しながら授業を進めていく。また作者の伝記を研究することで,作品の意味
を探っていきたい。具体的にはWalter Scott, Jane Austen, Bronte
sisters, Charles Lamb, Charles Dickens, William Makepeace
Thackeray, Thomas Hardy等を取り上げ,研究する。
(3 鈴木 孝明)
言語習得に関する特定のテーマに基づいて,近年の論文を読んでいく。リー
ディングを前提としたディスカッションをグリープやペアで重ね,実証的研
究に結びつくようなリサーチクエスチョンと仮説を立案し,その仮説を検証
する方法を考える。グループまたはペアでプロジェクトを進め,学期末まで
にはリサーチプロポーザルを完成させる。
(4 鈴木 雅恵)
英語圏の演劇の受容や上演について,異文化交流の視点から学び,分析する
力をつけることを目的とする。実際の舞台鑑賞も行った上,字幕翻訳の制作
や,劇的朗読についても学んでいく。また,能など,日本の芸能との比較考
察も行ない,比較文化的な視点から,様々な舞台や映画作品を分析する力も
つけていく。
(5 髙橋 眞理)
日・英語比較をテーマとする。両言語が持つ「構文」の種類,それらの統語
構造と意味解釈,音韻体系・規則,語彙体系など,様々な側面から日本語と
英語を比較することにより,普遍文法,また英語と日本語の特性に対する理
解を深め,研究演習Ⅳ終了時までに,この分野の実証的な研究報告書を完成
させることを目的とする。本学期は,英語研究演習Ⅰで選んだテーマについ
て調査・分析結果の口頭発表とディスカッションを重ねる過程で,言語現象
を分析する手法と,調査結果をわかりやすく報告するテクニックを学ぶ。
- 54 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(6 大和 隆介)
英語研究演習Ⅱでは,演習Ⅰで学んだ内容(優れた学習者と未熟な学習者が
使用する学習ストラテジーの違い)を踏まえて,外国語学習の成果に影響を
与える多様な個人差要因に関する理解を深める。「文法」「発音」「語彙」
や「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の学習において,多様な個人
差要因がどのような影響を与えるかについてミニリサーチを行う。具体的に
は,テーマ設定や調査計画を立案する時点からゼミ内での相互発表・意見交
換を行いながら段階的にステップを踏んでミニリサーチを完成させていく。
(7 若田 加寿子)
ディスカッション,1分間スピーチ,プレゼンテーションを行う。成功体験
の発表や「ホスピタリティを自らの言葉で語る」など,自分の考えを積極的
に発言する機会を増やすことで,自らが判断し,自信をもって,自分の意見
を伝える力を身につける。一方で参加者は,学期の初めに「ホスピタリティ
を発揮する場面で好ましいコミュニケーションのあり方」を題材に,2名か
ら3名の小グループで研究テーマを決め,調査,研究を行う。学期末には,
プレゼンテーションを実施し,まとめて演習のレポートとして提出する。
(8 ロブ トーマス ニール)
テーマ:スマートフォンと語学学習の効果的方法。学生がこのテーマの中か
ら関心のある側面を選んで,それについて現状を調べて,今後の傾向を研究
する。全員が学期末に研究して来た分野についてプレゼンテーションを行
う。トピックの例:スマートフォンの目的別の利用について,スマートフォ
ンによる学習態度について,スマートフォン学習ソフトの総合的な利用上の
評価。
(32 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン)
イギリス文化の伝統的メディアを理解した上で,メディアの様々な情報提供
手段を学ぶ。この中には,記事の構造,撮影技術,編集とレイアウトなどが
含まれる。履修者は英文のメディアを理解して分析し,近年の英国のデジタ
ルメディアに関する知識を深める。
(34 桜井 延子)
英語研究演習Ⅰに引き続き,英語になった日本語を題材に,英語圏を中心と
した国々の文化と日本文化との比較に取り組む。英語研究演習Ⅱでは,その
中でも政治・経済に関連するものについて調べ,今までに習得した様々なス
キルを統合的に使い,その文化にまつわる歴史についてプレゼンテーション
を行ったり,英語になった経緯や理由をディスカッションしたり,他の国々
でそれに一番近い要素を様々な角度から比較することで洞察力と観察力を向
上させる。
(35 難波 和彦)
研究演習Ⅱでは,社会のバイリンガリズム,バイリンガル教育などを主なト
ピックとして扱い,グループでのミニリサーチ,プレゼンなどを引き続き行
い,理解を深め,研究方法をみにつけていく。各個人は,英語研究演習Ⅰで
設定した研究テーマをさらに絞り込んでいく。そのテーマに関する先行研究
を調べ,Literature Reviewを書き上げ,Research questionを決める。ゼミ
論の概要について書き上げ,完成までの計画を立てる。
(49 小柴 健太)
英語研究演習Ⅰで学んだ異文化コミュニケーションの基本概念が,学校,家
庭,ビジネス,地域などの具体的な場面の異文化コミュニケーション研究で
どのように使用されているかを日英両言語の文献を参照しながら考察する。
また,学生が興味のある分野のケーススタディをグループで調査・発表・討
論通することで,現在の異文化コミュニケーション研究における主要なテー
マと課題に対する理解を深めていく。これをもとに,「英語研究演習Ⅲ・
Ⅳ」のリサーチレポートで取り組みたい研究テーマの設定を行う。
(50 宮澤 直美)
英語研究演習Ⅰに続きポーの探偵小説を講読する。探偵小説に焦点を当て,
「モルグ街の殺人」や「盗まれた手紙」などを読み,探偵小説と歴史,文化
の関係を考察する。探偵小説が誕生した背景として都市化とジャーナリズ
ム,骨相学などの擬似科学との関係に光を当てていく。その過程で様々な歴
史資料を収集,調査,分析する方法を学び,学期末のリサーチ・ペーパー作
成に活かしていく。学期末のレポートでは,英語研究演習Ⅰで学んだ文学批
評方法と,本授業で習得したリサーチ力の両方を駆使して作成することが求
められる。演習Ⅲにつながるよう,各自が興味のあるテーマを探していく手
助けを演習担当教員は行う。
- 55 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(概要)
「英語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,英語学科における4年間の学びを集大成してい
くための授業である。個々の学生の多様な学びに応えられるように,多くの
専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教員の指導のもと,研
究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「英語研究演習Ⅲ」では,
「英語研究演習Ⅰ・Ⅱ」を受けて,4年間の学びの集大成を更に進めてい
く。
(1 川越 いつえ)
英語音声学音韻論の研究テーマについてデータ収集のための綿密な計画をた
て,ゼミ論に使うデータをグループで収集する。収集したデータについて必
要な統計処理を行い,データ分析を行う。ゼミ論の中のデータ収集方法,
データ分析,考察の章を作成する。ゼミ内で発表し,相互に問題点の検討を
する。
(2 鈴木 重信)
英国の文化,歴史の知識を深めるために英文学作品を読む。主に19世紀から
20世紀初めに発表された文学作品に焦点を当て,その作品が書かれた時代背
景や,作家の意図を探っていく。映像化された作品も多いので適宜そういっ
た作品を鑑賞しながら授業を進めていく。また作者の伝記を研究すること
で,作品の意味を探っていきたい。具体的にはCharles Dickens,Oscar
Wilde,George Bernard Shaw, H.G.Wells,P.G.Wodehouse,Jerome K.
Jerome,Arthur Conan Doyle, G.K.Chesterton, Agatha Christie等を取
り上げ,研究する。
(3 鈴木 孝明)
母語獲得または第二言語習得に関する研究を行う。いくつかの研究プロジェ
クトを立ち上げ,データ収集を伴う調査を実施する。まず,実証的研究を目
指したリサーチプロポーザルを完成させ,これに基づいて観察や実験の方法
を具体化する。その後,データ収集を行い,収集したデータには統計的な分
析を加えて,その結果に関しての議論を行う。
(4 鈴木 雅恵)
英文資料を読みながら,伝統演劇から現代劇までの演劇作品を分析し,さら
に,比較文化的な視点から,映画,漫画,アニメ,に至るまで分析する力を
つけていくことを目的とする。また,実際の舞台鑑賞や字幕制作の作業をお
こなった上,「映画・演劇と異文化交流」というテーマで,卒業論文に代わる
レポートをまとめる準備をする。
(5 髙橋 眞理)
日・英語比較をテーマとする。両言語が持つ「構文」の種類,それらの統語
構造と意味解釈,音韻体系・規則,語彙体系など,様々な側面から日本語と
英語を比較することにより,普遍文法,また英語と日本語の特性に対する理
解を深め,研究演習Ⅳ終了時までに,この分野の実証的な研究報告書を完成
させることを目的とする。本学期には,各受講者が英語研究演習Ⅰ・Ⅱ終了
時に提出した調査報告書を発展させる形で研究テーマを決め,いよいよ,本
格的な調査・研究を行う。
(6 大和 隆介 )
日常生活の中で恒常的に使うことのない外国語を効果的に修得するためには
授業での学習だけでは十分ではない。優れた学習者は,教師から言われるま
まに学習するだけでなく,自ら目標を設定し行動計画を立て自律的に学習に
取り組んでいる。このような優れた外国語学習者の特徴は,他分野の達人に
も通じる要素が多い。研究演習Ⅲでは,外国語学習に焦点をあてた3年次の
演習から,研究対象を拡大し多分野の達人の特徴を研究する。まず最も興味
のあるテーマに関する先行研究を丹念に読み進め,研究課題を決めると同時
に研究計画を作成する。
英語研究演習Ⅲ
(7 若田 加寿子)
演習のテーマは「ホスピタリティ産業リサーチ」である。企業が発揮するホ
スピタリティの価値や,高いホスピタリティを発揮している集団や組織に
は,どのような特徴や共通点があるのか等を全体で考察する。金融,病院,
ホテル,レストラン,自動車販売,旅行社,テーマパーク,美容室など幅広
い業種を取り上げる。演習の参加者は,一方で,学期半ばに,各自が興味の
ある「ホスピタリティ産業」を選択し,その産業の中のホスピタリティの重
要性や意味を一人ひとりが考察できるよう,個別テーマを決め,調査,研究
を進める。
(8 ロブ トーマス ニール)
テーマ:多読学習の効果的方法。学生がこのテーマの中から関心のある側面
を選んで,それについて,現状を調べ今後の傾向を研究する。全員が学期末
に研究して来た分野についてプレゼンテーションを行う。トピックの例:多
読用書籍の難易度と講読時間の相関について,英語講読際の辞書利用につい
て,特定ジャンルの語彙習得について。
- 56 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(32 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン)
アメリカ,英国と日本のそれぞれのポピュラー音楽の発展を中心に学ぶ。洋
楽と日本の音楽はたがいに影響を与えあっている。しかし,各国はその国独
自のユニークな曲をプロデュースしている。また,科学技術の発展により私
たちの音楽の聴き方も変わってきた。これらの音楽の歴史をひとつひとつと
りあげて,履修者は各自が選んだトピックを調査して英語で発表を行う。
(34 桜井 延子)
英語研究演習Ⅰ・Ⅱとは逆に,カタカナとして日本語に定着した英語の中で
文化的に日本では相当するものがないが故にそのまま使われている英語を題
材に,英語圏の国々を中心とした文化と日本文化との比較に取り組む。英語
研究演習Ⅲでは,日本語に数多く存在する外来語を様々な角度から分類する
ことから始めて,その背景や経緯について調べる。文献の調べ方や正しい引
用の仕方を学んだ後,集めた情報を分析し,論理的・統合的に意見をまと
め,中立的・批判的に評価する力をつける。
(35 難波 和彦)
英語研究演習Ⅲでは,ⅠとⅡで学んだことを基礎にして,バイリンガル特有
の言語使用=コードスイッチングについて学び,研究を行う。グループでの
リサーチ,ディスカッション,発表という流れで進められる。また個人とし
ては,研究演習Ⅱで設定をした,それぞれの研究テーマに基づき,データ収
集にあたっての方法論,倫理的配慮などについて学び,ゼミ論に使うデータ
を収集する。収集したデータについて必要な統計処理を行い,データ分析を
行う。ゼミ論の中のデータ収集,データ分析,考察の章を書き上げる。
(49 小柴 健太)
本演習の大きなテーマは「異文化コミュニケーション」である。授業では,
日英両言語で異文化コミュニケーション研究に関する文献を,データ収集,
データ分析などの研究手法に注目しながら学生主体で講読・発表・討論して
いく。また,各自「英語研究演習Ⅱ」で設定した研究テーマをもとに,先行
研究を調べ,リサーチレポートの研究計画を立て,必要とあらば実際にデー
タを収集する。学期末には,リサーチレポートの中間報告発表を行う。
(50 宮澤 直美)
アメリカの文化,文学,特に探偵小説を取り上げる。関心分野の近い受講生
同士でグループを作り,それぞれのテーマに基づいたリサーチとプレゼンを
繰り返していく。資料収集,分析,事前打ち合わせを授業外で行ったうえで
授業に臨み,他のチームの前で発表し,意見交換の場とする。次回の発表ま
でに,反省点に基づいて更なる調査,分析を積み再度の発表に臨む,という
サイクルを繰り返してゆく。参加者同士で批評し合い高め合った内容を,最
終版のレポートとして学期末に提出する。
(概要)
「英語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,英語学科における4年間の学びを集大成してい
くための授業である。個々の学生の多様な学びに応えられるように,多くの
専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教員の指導のもと,研
究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「英語研究演習Ⅳ」では,
「英語研究演習Ⅲ」を受けて,4年間の学びの集大成の仕上げを行う。
英語研究演習Ⅳ
(1 川越 いつえ)
英語音声学音韻論についての研究演習の集大成として,ゼミ論を書き上げ
る。各章の整合性,一貫性,などに留意をし,参考文献の引用方法,全体の
フォーマットなどにも配慮をする。最終提出までに,ゼミ内での発表,下書
きの提出などを経て,ゼミ担当教員や他のゼミ生によるコメントやチェック
を受けながら推敲を行う。
(2 鈴木 重信)
英国の文化,歴史の知識を深めるために英文学作品を読む。主に20世紀に発
表された文学作品に焦点を当て,その作品が書かれた時代背景や,作家の意
図を探っていく。映像化された作品も多いので適宜そういった作品を鑑賞し
ながら授業を進めていく。また作者の伝記を研究することで,作品の意味を
探っていきたい。具体的にはLewis Carroll, R.L.Stevenson,
C.S.Lewis, Tolkien, George Orwell, Roald Dahl, William Somerset
Maugham,D.H.Lawrence,Evelyn Waugh,Graham Greene,Angus Wilson等を
取り上げ,研究する。
- 57 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(3 鈴木 孝明)
言語習得に関する研究調査をまとめる。研究プロジェクトとして行った実証
的研究に理論的考察を加え,研究の意義,結果の解釈,残された問題などに
関しての議論を行う。成果をまとめて,プロジェクトごとに発表の機会を探
る。また,個人単位でも研究プロジェクトの成果をまとめる。
(4 鈴木 雅恵)
英文資料を読みながら,伝統演劇から現代劇までの演劇作品を分析し,さら
に,比較文化的な視点から,映画,漫画,アニメ,に至るまで分析して発表
することを目的とする。最終的には,「映画・演劇と異文化交流」というテー
マで,卒業論文に代わるレポートを完成することが求められる。
(5 髙橋 眞理)
日・英語比較をテーマとする。両言語が持つ「構文」の種類,それらの統語
構造と意味解釈,音韻体系・規則,語彙体系など,様々な側面から日本語と
英語を比較することにより,普遍文法,また英語と日本語の特性に対する理
解を深め,英語研究演習Ⅳ終了時までに,この分野の実証的な研究報告書を
完成させることを目的とする。本学期は,各受講者の研究の進展状況の発表
とそれに関するディスカッション,また,研究報告書の執筆指導を行う。
(6 大和 隆介 )
演習Ⅳでは,これまでの研究演習の集大成として「自分らしさ」が垣間見え
るゼミ論を書き上げる。その際,既存の資料をそのまま使用するのではな
く,倫理的側面にも配慮しながら,自ら新たなデータを積極的に収集し必要
に応じて統計処理を行う。合わせて,各章の整合性,一貫性と供に参考文献
の引用方法や全体のフォーマットなどにも配慮をする。最終提出までに,ゼ
ミ内での発表,下書きの提出などを経て,担当教員や他のゼミ生のコメント
やチェックを受けながら推敲を行い,ゼミ論を完成させる。
(7 若田 加寿子)
全体では,ホスピタリティの発揮が顕著である企業の事例研究を進め,従業
員がホスピタリティを発揮するための組織マネジメントのあり方,働く人の
意識や求められる力などを分析し,各産業それぞれの中でのホスピタリティ
の重要性や価値を考察する。学生は,個別テーマについて,ゼミ内で中間発
表を行い,教員および学生のアドバイスを受け,学期末には,最終プレゼン
テーションを実施し,まとめて演習レポートとして提出する。
(8 ロブ トーマス ニール)
テーマ:日本語に組み込んだ英語単語と表現。学生がこのテーマの中から関
心のある側面を選びそれについて,現状を調べて今後の傾向を研究する。全
員が学期末に研究して来た分野についてプレゼンテーションを行う。トピッ
クの例:中学生の英語外来語の意識について,新聞記事で利用した外来語—
20年前と現代の比較,公共施設の中の英語表示について。
(32 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン)
ミュージックビデオの発展,YouTubeとその他の音楽関係のウェブ,制作権
問題,ミュージックビデオの分析方法を学ぶ。履修者は,それぞれの時代の
ミュージックビデオを分析し,授業中に発表することが求められる。また,
それに基づいて英語によるエッセイの作成を行う。
(34 桜井 延子)
英語研究演習Ⅳでは,文化的に日本語に訳することが出来ない英語と英語に
訳することが出来ない日本語,また,今後日本語になりうる英語と英語にな
りうる日本語を題材に,英語圏を中心とした国々の文化と日本文化との比較
に取り組む。様々な文献より幅広い情報を正しく引用し,より抽象的な概念
を考察することで,コミュニケーション力や洞察力・観察力のみならず,事
実を客観的・統合的に見つめて推測する力や説得力を身につける。
(35 難波 和彦)
これまでの研究演習の集大成として,ゼミ論を書き上げる。各章の整合性,
一貫性,などに留意をし,参考文献の引用方法,全体のフォーマットなどに
も配慮をする。最終提出までに,ゼミ内での発表,下書きの提出などを経
て,ゼミ担当教員や他のゼミ生のコメントやチェックを受けながら推敲を行
う。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 英語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(49 小柴 健太)
本演習は,「英語研究演習Ⅰ~Ⅲ」の集大成として,「異文化コミュニケー
ション」において各自が設定した研究テーマのリサーチレポートを書き上げ
ることを目標とする。論文の構成,文献の引用方法,論理の流れなどに留意
しつつ,適宜,クラスでディスカッションを行いながら,レポートの完成と
提出を目指す。学期末には,リサーチレポートをもとに最終発表を行う。
(50 宮澤 直美)
これまでの研究演習の集大成として,ゼミ論を作成する。アメリカの文化,
文学,特に探偵小説の分野で,関心のあるテーマについて行ってきた英語研
究演習Ⅲでのリサーチをさらに発展させるかたちで,論文を作成していく。
英語研究演習Ⅲの学期末に提出したレポートを,演習担当教員だけでなく受
講生全員で読みコメントし合う。再度批評家の分析方法などを復習しなが
ら,論理的思考に基づいた説得力のある論文に仕上げていく。最終的に,ゼ
ミ論の発表会をする。
関
連
科
目
英語科教育法1
英語の教師として,授業の構成や具体的な活動を考えるときには,指導技術
を参考書から拾い集めたり,自己の経験に頼ったりするだけでは,効果的な
授業を展開することはできない。良い授業を行う基礎として,英語教育に関
わる諸理論を理解する努力を行い,そのような理論に基づく指導方法を学ぶ
ことが大切である。教育法1では,言語習得理論,言語教授法など英語教育
に関わる理論的側面を学ぶと同時に,学習指導要領を参照しながら,それら
の理論を日本の英語教育にどのように応用するかを学んでいく。
英語科教育法2
英語の教師として,授業の構成や具体的な活動を考えるときには,指導技術
を参考書から拾い集めたり,自己の経験に頼ったりするだけでは,効果的な
授業を展開することはできない。良い授業を行う基礎として,英語教育に関
わる諸理論を理解する努力を行い,そのような理論に基づく指導方法を学ぶ
ことが大切である。教育法2では,教育法1で学んだ理論的な部分を土台と
して,実践的指導力の基礎を養成する。具体的には,グループ毎に指導案を
作成し模擬授業を2回ずつ行う。クラス全体で模擬授業の合評会を行い,2
回目の模擬授業では1回目の改善点を修正した授業を行う。
英語科教育法3
中学・高校で英語教員になることを目指す学生が,英語を教えていくために
必要な理論や技能を理解し,それを教室で実践していく能力をつけることを
目標とする。特にタスク中心教授法にフォーカスを置き,また教室英語に習
熟することを目指す。授業は学生が資料を読み,準備をしてきたプレゼン
テーション,それに対する質問・ ディスカッションをもとに進める。また
模擬授業をするときには,英語を使うことを心がけ,発音に注意をし,教室
英語の語彙を増やすようにする。
英語科教育法4
中学・高校で英語教員になることを目指す学生が,英語を教えていくために
必要な理論や技能を理解し,それを教室で実践していく能力をつけることを
目標とする。特にFocus on Form と呼ばれる言語的側面(発音・語彙・文
法)の指導法を理解し,実際の授業に応用していけることを目指す。授業は
学生が準備をしてきたプレゼンテーション,それに対する質問・ ディス
カッションをもとに進める。また模擬授業をするときには,英語を使うこと
を心がけ,発音に注意をし,教室英語の語彙を増やすようにする。
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
共
通
教
育
科
目
授業科目の名称
人
間
科
学 哲学の世界
教
育
科
目
講義等の内容
古来,人間は,この世界がいかなるものか,この世界でいかに生きるべきか
を問うてきた。基本科目「哲学の世界」では,真に存在するものを問う存在
論,知識はいかにして成立するのかを問う認識論,善なる行為とは何かを問
う道徳論,時間論,自由論,神,愛,死などの問題に対して,これまでの哲
学者がどのように答えてきたかを概観することによって,哲学・宗教学分野
への導入とする。
東アジア思想史入門
前近代の東アジアにおいて,その中核となったものは中国思想である。中国
では,20世紀初めまで儒教の影響が強く,日本や朝鮮でも,19世紀頃までそ
の影響は無視できない。中国では,2000年ほど前の戦国時代に思想的基礎が
でき,儒家や道家の思想が核になった。その基本的理解なくしては,東アジ
アの思想は語れない。講義では,儒家思想,道家思想,その他の 諸子百家
の思想の3部構成にして,それらの展開を見据えながら分かりやすく話す。
ヨーロッパ思想史入門
本講義の目標はヨーロッパにおける思想の流れを学ぶことである。授業は講
義形式で行う。計画は下記のとおりである。まず,長らく語り継がれてきた
ギリシアの英雄叙事詩やギリシア悲劇に見られる思想を解説する。これらを
踏まえ,ギリシア哲学の重要文献を説明する。いっぽう,ユダヤ教における
思想を学び,これを前提としてキリスト教の思想を概説する。そののち,上
記の知識をふまえて近代哲学の重要文献の解説を行う。以上の流れを基本と
しながらも,シラバス・授業においては臨機応変に内容の変更も可能とす
る。
宗教学入門
ヨーロッパの伝統的な哲学や神学に対して,新しい学問としての「宗教学」
の成立事情を,関連諸学(神話学・宗教社会学・宗教心理学)との比較で考
察した後で,広義の「宗教現象・祝祭・儀礼・教義・教団・修行形態」等の
諸問題を現代日本の現状の中で吟味したい。さらに人間存在に開かれる「宗
教経験」の可能性を,キリスト教と仏教の「宗教思想」の比較を通して考察
する予定である。例えば「生老病死」の理解を廻って,「生死」を超えると
いう「霊性の伝統」との対比で,現代の「統合理論」なども紹介したい。
Religion in Japan
古代から現代に至るまでの日本における宗教の変遷およびその基礎知識を学
ぶ導入的な講義。神道,神話,神社,仏教起源,中国や韓国からの仏教伝
来,飛鳥・奈良・平安時代での仏教,16世紀のキリスト教伝来,19世紀に発
生した日本独自の信仰など,各時代における宗教の特徴とその移り変わりを
分析する。また,神仏習合といった宗教観が日本の宗教の歴史および現代日
本人の生活にどのように影響を与えているか等も考察する。本講義は英語講
義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力
を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
心理学の世界
心は目に見えないが,「私」を意識するようになった人間にとって,「私の
心」「他者の心」は,尽きることのない関心の的であったといえる。古くは
宗教と関連を持ち,また学問としては哲学を基盤に生まれた心理学は,比較
的新しい分野でもある。心へのアプローチは非常に多岐にわたっており,人
文,社会,自然科学へと拡がりを持つ。
心理学は人間の広範囲にわたる諸活動と関連を持つので,本科目の受講者が
今後専門的に学び研究していくことがらとも多くの接点を見出すことができ
るであろう。
本科目では,身近な題材をもとにしながら,心理学的方法がどのようなもの
であるかを学ぶ。たとえば,血液型性格判断について心理学の立場から検討
することで,心理学と占いや迷信との違いを学ぶことができる。
社会心理学入門
人間の行動や思考,こころの構え全般が社会心理学の研究対象である。その
領域は私たちにとって身近であると同時に非常に幅広い。人と社会とのかか
わりに関して,個人の特性や物理的環境と社会的状況にも注目することで法
則性を見つけ,現象を説明するのが社会心理学である。本講義では具体的な
行動や社会現象を取り上げながら,社会心理学の基本的な理論や概念を紹介
する。また研究方法も紹介することを通じて,科学的思考の方法についても
親しむことを目指す。
文化と心理入門
死者を悼む儀式は,国や人種を超えた人類に特有の文化の一つである。他に
も,人の生涯においては,その節目に様々な儀礼が執り行われる。また人
は,古来より多様な芸術的創作を行い,それらの芸術作品や伝統芸能は時代
を超えて引き継がれ人々を魅了する。そしてさらに,人は新たな芸術を生み
出し続ける。このような「文化」に焦点を当てながら,二つの視点,1)こ
ころと,化学装置としての脳の進化や機能との関係,2)生物学的加齢と社
会的役割の変遷に伴う心理学的課題の特徴を軸にして,文化とこころの関係
について考え,理解を深めることを目的とする。
- 60 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
青年心理学入門
講義等の内容
備考
子どもから大人への過渡期となる青年期では,心身の大きな変化を経験し,
自分自身について,さらには自分を取り巻く周囲との関係について深く考え
るようになる。本授業では,青年期の発達課題であるアイデンティティ形成
を中心的なテーマとして,青年期終盤にいる大学生が日常的に経験する事象
の心理学的意義について概説する。これにより,受講者の自己理解を促すほ
か,実証研究による心理データを読み解き,青年期的心性を多様な視点で分
析・考察できる力の養成も目標とする。
(概要)文明が始まって以来,人類はさまざまな歴史的変遷を経て今日の社 オムニバス方式
会を形成し,さらに新しい歴史を作りつつある。そうした人類の歩みをしっ
かりと把握することは,我々が社会生活を行っていく上で不可欠なことであ
り,また,個々人の将来はもとより,人類全体の将来を考えていく上でも重
要なことである。では,我々は歴史をどのようにして把握するべきなのであ
ろうか。この科目では,歴史とは何か,歴史の見方,歴史認識の方法など
を,西洋,東洋,日本の具体的な歴史事象を交えながら説き起こすことに
よって,歴史を見る眼を養う。
歴史学の世界
(オムニバス方式/全15回)
(79 小林 武/5回)東洋史における歴史認識と研究の現状および世界
史の中での東洋史の位置づけについて論じる。
(82 柴 孝夫/5回)本講義全体の概要と日本史における歴史認識と研
究の現状および世界史の中での日本史の位置づけについて論じる。
(216 嶋中 博章/5回)西洋史における歴史認識と研究の現状および
世界史の中での西洋史の位置づけについて論じる。
The World of History
人類は,文明開始以来,さまざまな歴史的変遷を経て今日の社会を形成し,
さらに新しい歴史を作りつつある。歴史とは何か,歴史の見方などを,西洋
の具体的な歴史事象を交えながら学び,歴史を見る眼を養う。本講義は英語
講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語
力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
文明史入門
文明史とは現在に至るまでの,人間の生存に関わる歴史であるといえる。文
明は文化とは異なり,連続した累積的な過程であり,普及の手段をもちやす
く,至る所に伝播しうる。それは政治・経済・社会・科学・技術・教育な
ど,多くの分野にまたがっている。また文明という概念は18世紀後半の
ヨーロッパで広がったものであり,成長や発展という概念と密接に結びつい
たものである。本講義では,文明の盛衰や衝突,そしてその原因について学
ぶ。
前近代日本史入門
古代国家の成立から幕末期に至るまでの日本社会における政治・文化の様相
について考察する。日本史のなかの事象(事件,人物など)について,一面
的に捉えるのではなく,その前提となる要因や,その事象が当時の日本にお
いていかなる意味を持ち,さらには現代日本とどのように関係するのかな
ど,多角的な視角から歴史を考える機会とする。
近現代日本史入門
日本史を中学校や高校である程度ならっていても,近代の部分は時間の関係
もあって軽く触れる程度でおわることが多い。そこで,本講義では,日本が
どのような歩みをたどったかを,江戸時代になされた近代化の基礎作り,明
治の近代化,日露戦争などの軍事問題,自由民権運動・大正デモクラシーな
どの民主化,1929年代の恐慌と戦争,太平洋戦争・大東亜戦争,第二次大戦
後の新たな国づくりに焦点をあてて講義する。
ヨーロッパ史入門
ルネサンスから20世紀までのヨーロッパの歴史を文化と政治の交わりという
観点から考察する。本講義では文化という言葉を,たんに芸術や学問・思想
に限定せず,日常の衣食住,信仰や道徳観念までの幅広い領域を含むものと
して捉える。私たちが当たり前と思っている文化のかたちが,どのような歴
史の過程で生み出され,どのようにして受け継がれてきたのかを問い,歴史
的な知に基づいて現代社会に対する理解を深めたい。
アメリカ史入門
授業形態は講義形式である。講義目標は,アメリカ合衆国史についての基礎
的史実を学ばせることである。「授業計画等」に関しては,18世紀の独立
革命から始め,19世紀の西部開拓・南北戦争,同世紀末からの革新主義・
帝国主義,20世紀の大恐慌・第二次大戦・冷戦・ヴェトナム戦争などを通
じて,21世紀の「9.11」事件・対「テロ」戦争までを扱う。以上の概説的
な通史を,グローバルな視点に立って,アメリカ以外の国・地域との関係性
において理解する。
- 61 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
アジア史入門
中国の近現代史を講ずる。対象時期は,中国がアヘン戦争に敗北し南京条約
を結んだ1842年のころから,天安門事件のおこった1989年のころまでの約
150年間である。当該時期は中国にとって,内的準備を整えないまま近代世
界に組み込まれその解決を模索した苦難の時代であった。現代の中国社会を
おおきく規定する150年間の歴史的知識の獲得を目指す。その知識はいま日
中間に顕在している種々の問題を理解するうえでも不可欠だろう。授業形態
は講義である。毎回教員が用意するレジュメを中心に,DVDや書画カメラ
を有効に使いつつ進める。
Historical Origins of Modern
Japan
先史時代から徳川幕府崩壊・明治時代幕明けまでの日本の歴史を学ぶ講義で
ある。時代ごとの政治,社会,文化,宗教および知的生活についての考察を
行い,日本の歴史についての基礎知識を修得する。古墳,寺社,仏閣,京都
で行われる伝統的な祭りなどを実際に訪れるフィールドワークも予定してい
る。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆
などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となって
いる。
備考
日本文化の現代までの歩みを複数の視野から学ぶ講義である。日本の文化
は,日本土着文化と朝鮮や中国から伝来した文化が融合されて育まれてき
Japanese Culture in Historical た。各時代における特徴的な日本文化を取り上げ,時代と共に変化したも
Perspective
の,一貫して変わらなかったものなどを考察する。本講義は英語講義のた
め,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持
していることが講義履修の必要最低要件となっている。
オムニバス方式
(概要)「文学と芸術学の世界」では,小説や詩,戯曲などの文学作品に対
して,興味・関心を持っている人には更により深く作品を読むことができる
ように,またあまり興味・関心を持っていない人には,持てるようにするこ
とを目指す。名作とか古典と言われる作品は,人間がその時代と社会におい
て生きることの意味を様々な形で表現している。そうした先人たちの精神的
遺産に触れ,そこから発せられる声に耳を傾けてみよう。
文学と芸術学の世界
(オムニバス方式/全15回)
(69 織田 年和/8回)外国文学(古代ギリシア文学,フランス文学,
イギリス文学,ロシア文学)を担当
(91 友尾 豊/7回)日本文学(上代,中古,中世,近世,近代,現
代)を担当
Approaches to Literature and
the Arts
この科目は文学,音楽,映像および芸術学の世界を学ぶための導入的役割を
担っている。実際の作品を取り上げて,作品が作られた時代背景や作者の意
図など,作品への理解を深めるための様々な切り口を提供していくことで,
この学問領域の学びの方法や学びの楽しさを紹介する。本講義は英語講義の
ため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保
持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
日本古典文学入門
平安遷都から明治維新までの期間に成立した日本の古典文学作品を取り上
げ,それら名作の舞台となった京都の名所・旧跡・遺構などをあわせて解説
することで,古典文学をより深く学ぶ。
中国古典文学入門
本講義では,中国文学に関する基礎的知識を習得し,古典詩文の読解力を高
めるとともに,その根底にある思想・文化・歴史的背景について知識を深め
る。具体的には,『詩経』,『楚辞』,諸子百家,歴史書,辞賦,楽府,
詩,詞,戯曲,小説などを取り上げる。各時代の文学作品を概観するだけで
なく,「漢字」「漢文」「語学」といった方面からも解説を加え,中国にお
ける「文」の観念を探求することが目標である。
近現代日本文学入門
日本の近現代文学の世界は「小説の時代」といっていいだろう。この授業に
おいても近現代の小説について語り,読むこととする。文学史のうえにのせ
て,様々な小説家とその作品についての概説もおこなうが,最も大切なこと
は作品そのものにふれることであり,実際に小説を「読む」という行為が文
学への入門となるだろう。テキストは担当教員が準備し,受講生とともにそ
の作品を読み,考えることが授業の中心となる。それによって,学生諸君が
より文学に親しみ,文学によってなにごとかを考えるきっかけとなることを
期待する。
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
近現代小説入門
ディケンズ,ブロンテ,スタンダール,フローベール,ゲーテ,トルスト
イ,ドストエフスキ-,メルヴィル,ヘミングウェイ,カフカなど近現代の
代表的な欧米の作家の小説をとりあげて,その成り立ちと変遷をたどる。ま
た,それらの小説にあらわれた人間像を歴史や社会との関わりから分析して
いく。折りにふれて,日本の小説もとりあげ,彼我の小説の違いを見ること
で,文化の違いにも目を向けていきたい。
演劇論入門
演劇とは何かをブレヒト的視点で,古典から現代演劇までを視野に入れて考
察することが究極の目的である。その第一歩として具体的に作品を分析し,
なぜ人がそれをすぐれた演劇と感じるのかを考える。授業では映像等で作品
を紹介しながら,演劇の魅力の一端をさぐる。講義のテーマとしては,ギリ
シャ悲劇,シェイクスピア演劇,日本の伝統演劇などを扱う。
演劇史の授業ではないので,通史としては講義しないが,全体として演劇の
変遷が分かるようになることをも目指す。
映画論入門
視覚の確かさを私たちは信じがちだが,眼は騙され易い。見たものを鵜呑み
にしないで映像の作為的な仕組みを「批判的に」見極めるのがこの授業の基
本姿勢である。映画をストーリーの流れで消費的に「読む」のではなく,一
見些細な細部を注意深く「見る」とき,作品の映像的な全体は新たに刺激的
に立ち現れる。そして,並行して学ぶ映画史を正確に理解することによっ
て,陥り易い「遠近法的倒錯」(特に「サイレント映画」という後からの安
易な呼称)の貧しさを超克する。
日本美術入門
現在私たちの身の回りにあるプロダクト製品からサブカルチャーの美術造形
に至るまで日本美術の影響を受けているものは少なくない。講義では古代か
ら近現代にかけて各時代の代表的な作品をスライドで紹介し,作品や制作者
の分析を行うことで各時代の美術の特質とそれらが生み出された時代背景を
確認していく。さらにそれにより「日本美術」,そしてそれに対する現代の
私たちの「まなざし」が形成されていった過程について理解を深め,過去の
リソースをより深く味わい有効に活用していくための知識と思考力を身に着
けることを到達目標とする。
World Heritage Sites in Japan
本学は,日本の中でも京都という伝統文化と歴史が息づく都市に位置してい
る。歴史的,文化的な建造物・場所の成り立ち等を考察することで日本の歴
史,宗教,文化などに対する知識を修得する。寺社仏閣,京都で行われる伝
統的な祭りなどを訪れるフィールドワークも予定している。本講義は英語講
義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力
を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
Introduction to Japanese
Literature
20世紀の短編創作小説等を教材として使用し,日本近現代文学についての
導入的知識を学ぶ。日本近現代文学の傑作とされる芥川龍之介,夏目漱石,
谷崎潤一郎,三島由紀夫,その他,戦後に活躍した映画作家,テレビ脚本家
などを取り上げることで,日本近現代文学への親しみと基礎知識の修得を目
指す。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執
筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっ
ている。
Modern Japanese Literature
近現代を代表する短編小説などを読み解き,日本文学に対する興味および知
識を養成する。ノーベル賞受賞者である大江健三郎など,近現代文学の作者
を主に取り上げる。加えて,女性の社会進出など当時の社会状況が短編小説
の創作にどのような影響・役割を果たしたかについて考察する。本講義は英
語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英
語力を保持していることが講義履修の必要最低要件となっている。
経済学の世界
本講義では,物の値段の決まり方や,昨今話題にもなっている金融緩和策が
なぜ求められるのかといった,経済のなぜについて学生が自分で考えること
ができるように,経済の仕組みを説明する二つの領域,ミクロ経済学とマク
ロ経済学の初歩を解説する。現実の経済は複雑であるが,もっとも基本的な
要素に立ち戻って考えると,市場で物を買ったり,所得に応じた支出をする
という,我々の普段の行動がもとになっている。そして社会全体では沢山の
人々の行動がお互いに影響し合って経済を形作っていく。その結果はどうな
るのか。段階を踏んで説明していく中で,経済学の世界から社会を眺める視
点をこの授業で醸成する。
- 63 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本の経済思想入門
本講義では,現代日本の経済思想のルーツと考えられる江戸時代の経済思想
が,近代日本社会において,どのように生かされてきたのかという問題を取
り上げる。主に取り上げる伝統的な経済思想は,報徳思想である。報徳思想
がどのように近代日本の問題に応えてきたのか,そしてどのように変化して
いったのかを学ぶ。これを通して単に歴史的な展開過程をたどるだけでな
く,現代的な問題,たとえば「地域問題」,「企業問題」,「社会問題」,
「教育問題」などを考えていく。
日本経済論入門
グローバル化の進行の中で世界経済は激しく動き,日本経済にも従来の常識
から外れる様々な問題が山積している。しかし,あまりにも慣れきっている
ためか,私達はかえって日本経済の実態や課題についての正確な知識や情報
に欠けていることが多い。この講義は,日本経済の置かれた地位や水準ある
いは経済的環境が世界的に見てどういうレベルにあるかを,改めて知り,ま
た再確認することを目的としている。専門分野を問わず,普通の大学生が持
つべき「教養もしくは常識」を高めるための平易な経済分野の講義を目指し
ている。
現代日本経済論入門
本講義は,現代日本経済を歴史的な視野から捉え直すことを目的としてい
る。日本経済の現状,現代日本経済が抱える諸問題を正しく理解するため
に,その歴史的変遷を確認する。例えば現代日本経済に関する基本的テーマ
である,金融や物価,景気動向や産業構造,貿易,財政,雇用問題のみなら
ず,環境問題や国民生活に関する諸問題を取り上げ,その変遷過程を,経済
理論や統計データー,その他の諸資料を用いて確認する。そしてその上で,
日本経済の将来に対する展望について,議論してみたいと考えている。
経営学の世界
本講義は,経営学初学者を対象に,多くの事例を織り交ぜながら経営学の世
界を「教養として」幅広く学ぶことを目的としている。本講では,自動車産
業や家電産業といった日本を代表する産業や,受講生にとって馴染みの深い
食品産業やアパレル産業,また大学所在地でもある京都を代表する企業など
を取り上げ,産業の概要・代表的な企業・特徴的な経営行動について概観す
る。このことを通じ,企業戦略論や事業戦略論,マーケティング論,組織構
造論や人的資源管理論といった,経営学の理論体系の初歩を学ぶ。
経営学入門
本講義は,経営学初学者を対象に,多くの事例を織り交ぜながら経営学の理
論体系を「教養として」幅広く学ぶことを目的としている。経営学がカバー
する領域は,戦略や組織,マーケティング,国際経営,人的資源管理と多岐
に渡っている。さらに,最近ではベンチャービジネスやイノベーション,情
報技術を活用したビジネスプロセスの革新といったテーマでも議論が盛んで
ある。それらの領域の基本的な理論を,身近な事例を通して学習する。
ソーシャル・マネジメント入門
近年の政府から市場を中心とした社会経済システムへの変化は,様々な社会
的課題を生み出すと共に,企業・NPO・市民の公共システムへの参加を求
めている。それは,政府・行政のみならず企業等が参加しなければ,これら
の課題を解決できない状況にあるからである。この授業では,社会的課題の
解決にマネジメントの手法を使って取り組むことを「ソーシャル・マネジメ
ント」として捉え,企業やコミュニティの取り組み,ソーシャル・エンタプ
ライズの事例を通して,ソーシャル・マネジメントを学習する。
簿記入門
企業の行う様々な経済活動は,借方・貸方の概念を活用した複式簿記の手法
を用いて,記録・処理・報告される。簿記入門では,この仕組みについて学
習する。具体的には,複式簿記の基本的な仕組み,個別の取引を記録すると
きの方法,決算手続き,経済活動の成果を企業外部に報告する際に必要な財
務諸表の作成など,複式簿記の一連の手続きについて体系的に解説を行い,
関連する設問を解くことにより理解を深める。
会計学入門
企業会計は,企業内・外の利害関係者(株主,債権者,経営者,管理者等)
の意思決定ないし評価に役立つ会計情報を提供することを目的にしている。
会計学入門では,このような企業会計についての基礎的な知識の修得と理
解,具体的には,会計の基本的概念である,資産・負債・純資産・費用・収
益について学び,それらが表にまとめられた貸借対照表,損益計算書が意味
する内容を理解することを目指している。
Japanese Management and
Business
日本経済の発展,経営,構造について考察する。系列企業,企業集団,天下
り,行政指導,総合商社など,日本独自の産業構造および会社組織を取り上
げることで,日本の企業文化や風習など,日本のビジネス文化についての知
識を修得する。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーショ
ン,論文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低
要件となっている。
- 64 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(概要)社会における利害調整や紛争の防止・解決のための学問である公法 オムニバス方式
学・私法学・政治学の基本的なものの見方を,具体的な事例を考えながら学
ぶ。
(オムニバス方式/全15回)
法学と政治学の世界
(120 上野 達也/5回)私人と私人の関係を対象とする私法について
学ぶ。
(135 中井 歩/5回)政治を学問的に,時代の変化を踏まえ,さまざ
まな事例と比較しつつ分析する政治学について学ぶ。
(141 二本柳 高信/5回)国家と国民の関係を規律する公法について
学ぶ。
刑事法入門
この授業の目的は,刑事法の基礎知識を学び,犯罪や非行と社会との関係に
ついて考える力を養うことにある。①刑罰は何のために科されるのか(刑罰
論),②どのような行為がなぜ犯罪として禁止されるのか(犯罪論),③犯
罪が発生した場合はどのような手続きで処分が決められるのか(刑事訴訟
法),④犯罪や非行を減少させたり,被害の回復を図るためにはどのような
施策を行うべきか,自分たちにできることは何か(社会安全政策)を論じ
る。
国際法入門
国際関係を動かすのは力による政治だけではない。諸国の行動を律する規範
としての国際法の重要性は国際関係の緊密化と相互依存の進展の下で大きく
なっている。また国際法が規律する事項は特に第2次世界大戦後大幅に拡大
し,我々の日常生活に密接に関わる分野にまで及んでいる。この講義では,
法律学の初歩をすでに学習した履修者を対象として,具体的な事例等を題材
に検討を加えることを通じ,国際法の視点から見た国際関係への関心を喚起
することを目的とする。
国際政治入門
国際政治の基本的な概念やその歴史について修得する。権力政治論と相互依
存論,リアリズムとリベラリズムなどの対比によって国際政治への多角的な
見方を養う。また,主として20世紀の国際政治を概観し,第一次世界大戦,
第二次世界大戦,冷戦の意味を理解する。さらに社会主義,全体主義,自由
民主主義,民族主義などの政治思潮,国連の役割や人権思想などの重要性に
対する認識を深める。
政治哲学入門
西洋の政治思想史の概略を講義する。政治は単なる利害計算に尽きるもので
はなく,その場その場の妥協と術策だけで成り立つものでもない。真剣に考
え抜かれた発想と構想に支えられてこそ,政治は現実を形作ることができる
のであり,それを理解していくことが本講義の目的である。そのため,古代
ギリシアから近代ヨーロッパへの思想的流れを講義の基軸とし,さまざまな
思想家がどのように政治を考え,政治を作ろうと努力してきたかを概説す
る。
Introduction to Japanese
Politics
近年,近隣諸国との政治問題,外交問題が表面化し,世間においても関心の
高いトピックとなりつつある。本講義では,日本の歴史を紐解きながら日本
の政治および外交についての基礎知識を身につける。教科書・最新の政治動
向・新聞の記事などを教材として用いる。本講義は英語講義のため,英語で
討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持しているこ
とが講義履修の必要最低要件となっている。
Modern Japanese Government
日本の政治形態は,立憲君主制をとっているが,天皇の職務は式典などに限
られており,実際の政治運営は国民による選挙によって選ばれた国会議員が
主導をしている。本講義は,日本の政治の仕組みに対する考察を通して日本
の政治および民主主義への理解を深める。教科書・最新の政治動向・新聞の
記事などを教材として用いる。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレ
ゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履
修の必要最低要件となっている。
社会学の世界
社会学は社会問題を研究対象としている。現代の社会問題とは人間が自ら作
り上げている社会的世界がますます小さくなり,かつては「満足を知る」知
恵を持っていた私たちだが,現代社会では満足も幸福もおとずれない。いつ
も不満と不幸を感じつづける。社会学の世界では何が社会を一つの全体とし
てまとめているのかを考えるが,それだけではなく,公に犠牲にされ不満や
不幸を感じつづける個人にも目を向けることで,切実な問題提起も行ってい
る。この講義ではこれらの問題を解くために,現行の制度や文化を「疑う」
視点を提供する。
- 65 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
People and Society
人々は,家族,地域コミュニティ,会社組織など常に集団を形成して生活を
営んできた。社会を形成する集団は時代とともにその形を変え,それに付随
する問題も時代とともに変化してきた。この講義は,主に現代社会における
諸問題を取り上げ,現象の因果関係等を考察する。本講義は英語講義のた
め,英語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持
していることが講義履修の必要最低要件となっている。
社会調査入門
マルチ・メディア時代を迎え高度情報化社会といわれて久しいなか,社会や
人間関係は単純に理解できるものではない。社会のなかで起こっているさま
ざまな出来事について社会調査を通して,複眼的に考えることが求められて
いる。社会調査の狙いは,社会現象や人間関係をさまざまな視点から捉え,
その本質を解明し,客観的に分析する力を養うことにある。この講義では,
社会調査の基本から始め,調査の設計,調査票の作成,集計や分析,そして
調査報告書の発行まで,社会調査に必要とされる一連の作業を学習する。
社会福祉学入門
少子高齢化の進む現代日本において,ますます需要の高まっている社会福祉
について,学問的基礎を学ぶことが本講義の目的である。講義前半では,社
会福祉の歴史的あゆみを概観し,現代福祉の到達点と現今の課題を確認す
る。後半では,現代の福祉実践,制度・政策を支える思想と理論について学
んでいく。歴史,思想,理論など,福祉を根本から支えているものの,普段
は中々見えない部分を体系的に学ぶことがねらいである。
Considering American Society
アメリカ社会は,ヨーロッパやアフリカ移民を受け入れ,多様性を内包して
発展してきた。アメリカ文化,音楽,芸術などを通してアメリカ社会やアメ
リカ現代史に対する理解を深める。20世紀に流行した音楽等を分析しながら
社会からの影響,社会への影響を考察する。本講義は英語講義のため,英語
で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持している
ことが講義履修の必要最低要件となっている。
Issues in Japanese Society
日本社会における社会問題等を考察する。社会問題によっては,いくつもの
問題が複雑に絡み合い,その要因を形成している。社会問題の本質を見据え
るためには,広い視野を持って日本の社会構造を把握しなければならない。
現代の社会問題を実例として取り上げながら社会問題に対する理解,知識を
修得する。本講義は英語講義のため,英語で討論,プレゼンテーション,論
文執筆などが出来る英語力を保持していることが講義履修の必要最低要件と
なっている。
(概要)天文学は最も古い学問の一つであると考えられている。時代が進む
中で,天文学は様々な学問と関連しながら進歩・発展してきた。特に近代以
降,物理学的世界観は天文学の進歩と密接に結びついて発展してきている。
それは,現代では科学技術全般の土台となり,社会を支えているものであ
る。
天文・物理科学の世界
備考
オムニバス方式
(オムニバス方式/全15回)
(73 河北 秀世/7回)授業の前半では,人類の宇宙に対する認識がど
のように変化してきたのか,古代から現代までの天文学の発展を追いながら
見てゆきたい。
(87 谷川 正幸/8回)授業の後半では,身近な出来事を捉えるのに物
理学的な考え方がどう役立つのかを見てゆく。
オムニバス方式
(平成26年度から平成28年度)
(概要)太古から現代に至るまで,宇宙は常に人類の興味をひきつけてき
た。その長い時間をかけ,人類の宇宙観がどのように変遷してきたのかと,
現代知られている宇宙の姿を紹介する。そして,宇宙全体の進化,宇宙にお
ける天体形成の過程,更には宇宙で起きている現象についても取り上げ,物
理に基づいた説明を行う。一方で,取り上げる事実を明らかにするため必要
不可欠な,宇宙の観測手法についても紹介する。最終的に,時間軸・空間軸
それぞれに沿った,正しい宇宙観を身につけることを目指す。
(オムニバス方式/全15回)
(99 原 哲也/8回)現代宇宙論導入,西洋の宇宙観,東洋の宇宙観,
宇宙初期の物理,元素の起源,宇宙の階層構造,宇宙の起源,中間試験なら
びにその解説
宇宙物理入門
(155 米原 厚憲/7回)宇宙の様々な観測手法,太陽系内の天体,太
陽系外惑星とその発見,恒星と惑星系の形成,恒星と銀河の進化,宇宙の活
動現象,宇宙での距離測定
- 66 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(平成29年度以降)
太古から現代に至るまで,宇宙は常に人類の興味をひきつけてきた。その長
い時間をかけ,人類の宇宙観がどのように変遷してきたのかと,現代知られ
ている宇宙の姿を紹介する。そして,宇宙全体の進化,宇宙における天体形
成の過程,更には宇宙で起きている現象についても取り上げ,物理に基づい
た説明を行う。一方で,取り上げる事実を明らかにするため必要不可欠な,
宇宙の観測手法についても紹介する。最終的に,時間軸・空間軸それぞれに
沿った,正しい宇宙観を身につけることを目指す。
(155 米原厚憲/15回)
現代宇宙論導入,西洋の宇宙観,東洋の宇宙観,宇宙初期の物理,元素の
起源,宇宙の階層構造,宇宙の起源,中間試験ならびにその解説,宇宙の
様々な観測手法,太陽系内の天体,太陽系外惑星とその発見,恒星と惑星系
の形成,恒星と銀河の進化,宇宙の活動現象,宇宙での距離測定
科学史入門
いわゆる「科学」が始まったのは17世紀ヨーロッパであるとされている
が,それ以前に科学的と呼べる活動がなかったわけではない。東西のさまざ
まな文明において,天文学は,数学・医学と並んで人類が最も古くから携わ
り始めた科学の分野である。この授業は,望遠鏡以前の天文学に焦点を当て
ながら,科学が展開してくるルーツの部分についての基礎的な知識を学び,
そこから近現代の天文学を逆照射することで,科学的思考をも相対化し,現
代を生き抜いて行くに不可欠な柔軟な判断力と洞察力を身につけることを目
指している。
物質と環境入門
物質科学は,原子や分子のレベルで物質の性質や変化を知ることであり,そ
れを通じて新しい物質の創造を目指すことができる。このような物質科学は
現代の多様な用途に応える材料を提供し,さらに,エネルギーや医療の分野
においても大きく貢献している。このように物質科学は社会を支える根幹の
学問であるが,一方,これまでに10万種にも及ぶ有用な化学物質を作り出
し,市場に供給してきた結果,それらの種類と生産・消費量が増えるにつれ
て環境へのインパクトも次第に大きくなり,今や軽視できない事態が生じて
いる。そこで,化学商品と廃棄物による環境汚染の基本的なパターンを解説
し,それがヒトの健康に及ぼす影響を理解し,持続可能な社会について考え
る能力を涵養する。
数学の世界
数学の基本となる「数」,「計算」,「図形」,「関数」,「組み合わせと確
率」からいくつかの話題を取り上げ,その数学的な考え方に触れてもらうこ
とを目的としている。
計算力は中学校程度の計算力で十分であるが,今まで学んできた数学と違っ
た考え方をしなければならない部分もあるので,柔軟な思考力が要求され
る。
数学史入門
「数」というものを人類が扱いだすのは,おそらく文明の起源まで遡る。ご
く単純なようでありながらその実きわめて捕らえがたい数というものを見出
したとき,人類の知的水準は飛躍的に上昇したに違いない。数の発見以後,
様々な古代文明は,それぞれ独自の数を扱う方法「数学」を編み出した。こ
の授業ではそれら古代から発生した数学の歴史を学ぶことで,「答えが一つ
に決まっている」はずであっても,そこに至る過程には文化の違いがあると
いうことを知り,数学という切り口を通して,世界情勢を見る上での幅広い
視野を育てることを目標とする。
数学の拡がり
「数学の世界」で紹介した話題のなかからいくつかを選び,それらの裏にあ
る数学について講義する。「数学の世界」よりも,少し高度な話題になる
が,ほとんどのものは,パズル的な色彩を持たせ,とっつきやすいものにし
てある。
この科目を受講することによって,数学の基本的な考え方を深め,数学の拡
がりを,より実感できるようになる。
実社会の数学
数学は実社会への幅広い応用がある。実社会で問われる数学的センスを養成
するべく,SPI試験に出題される数学関連の問題に題材を得て,そこに見
え隠れする数学的なものの見方・考え方を学ぶ。とくに,規則性,空間認
識,論理,計数,データ分析,処理手順に関する講義と演習を行う。単なる
SPIの問題の練習の教科とならないようにするものの,授業では実践演習
も合わせて行うことで力を育む。オーディエンスレスポンスシステム(ク
リッカー)を利用するなど,受講者参加型の講義を行う。
統計学入門
実験や観測,調査などによって集められた数値データからその背後にある確
率法則を推測する数理的技法が統計学である。本講義では,身近な例を題材
にし,統計学の基礎を解説する。適宜,微分積分学,確率論の基礎事項に関
する講義も行う。授業は講義形式で行う。授業計画は以下の通りである:確
率とその基本的性質/いろいろな確率の計算/1次元のデータ/2次元の
データ/確率変数と確率分布/二項分布/正規分布/母集団と標本/統計的
推測/仮説の検定.統計学の基礎を理解し,活用できるようになることを目
標とする。
- 67 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
オムニバス方式
(概要)この地球上に生きる生物は30数億年前に出現し,ダイナミックに移
り変わる環境の中で様々な機構を獲得しながら,われわれヒトを含む多様な
種へと進化してきた。本講義では,細胞,遺伝,免疫に関する基本事項・ト
ピックスを概説する。
(オムニバス方式/全15回)
生命・環境科学の世界
(85 竹内 実/5回)生命を守る上で重要な免疫系について講義する。
免疫とは何か,外的因子と内的因子,自然免疫,先天性免疫,獲得免疫/
適応免疫,後天性免疫,疫から免れ,自分の体を自分で守る
(88 寺地 徹/5回)生命の本質のひとつ,遺伝に関連する内容を講義
する。
メンデル遺伝の世界,ゲノム時代の遺伝学,生物の進化とそのしくみ,植
物の系統分類,栽培植物の起源と作物育種
(92 永田 和宏/5回)生命の基本単位である細胞について講義する。
細胞とは何か:種類と多様性,そして寿命,細胞の起源と進化,細胞内の
働き手:タンパク質,遺伝子とは何か:DNAからタンパク質へ,病気を細胞
から視てみよう
Ecology and Society
人類の文明発展,特に20世紀の産業革命は,我々の生活に劇的な変化・豊か
さを提供してくれた。一方で,地球環境にも大きな影響を与え,種々の環境
問題が発生した。この講義では,環境問題や公害問題等,我々の生活に大き
な影響を及ぼす社会問題への解決アプローチとして,生態学に関する学びを
深め,人間生活と自然の調和について考える。本講義は英語講義のため,英
語で討論,プレゼンテーション,論文執筆などが出来る英語力を保持してい
ることが講義履修の必要最低要件となっている。
(概要)化学は,様々な分野に用いられる材料や,薬をはじめとする医療の
分野まで,私たちの生活を支える基盤として大事な役割を演じている。本講
義では,生体に関連する化学物質に話題を絞りながら,私たちに関係する化
学の理解を深めることを目的とする。
(オムニバス方式/全15回)
(80 齋藤 敏之/3回)授業内容:光る分子の化学(3回)
長い進化の過程の中で「光る」という機能を獲得した生命体が少なからず
存在する。生物の「光る」分子についての研究が近年,飛躍的に進み,「光
る」分子が医療技術の進歩や病態の解明に役立つことが知られるようになっ
てきた。この講義では,生物の体内に存在する成分が光を発する化学的仕組
みや生きた状態で細胞内の分子などに「色」をつけて可視化するための発光
物質などを中心に,生命現象を理解する上で活用される「光る」物質につい
て概説する。
化学入門
(111 村田 英雄/3回)授業内容:栄養素と毒物の化学(3回)
「生体にとってその物質が栄養素になるか,毒物になるかは,その取り入
れた量次第」という毒性学の父パラケラススの洞察に基づき,生物がその生
存環境に存在する種々の化学物質を有用物としてどのように利用し,また,
不要物としてどのように処理・排除していくのかについて概説する。
(194 木村 俊作/9回)授業内容:高分子とは何か(3回),暮らし
と高分子(3回),いのちと高分子(3回)
高分子化合物は,その構造上の特徴に基づく優れた性能や機能ゆえに,人
類の長い歴史において生活のあらゆる分野で使用され,人類の生活に豊かさ
を与えてきた。本講義ではまず,自然が作り出す高分子化合物と,20世紀
に入って人類が石油等の原料から作り出した合成高分子にはどのようなもの
があるのか,それらはどのような方法で合成され,人類の生活にどのように
利用されてきたかについて説明する。続いて,天然高分子のうち,生命の神
秘に深く関係する生体高分子であるタンパク質,DNA・RNAなどの働き
について説明する。
健康危機管理論入門
各分野における健康危機管理の基本的事項を概説し,その後,感染症を中心
とした健康危機に対し,感染症法等の衛生法規をもとにいかに行政機関・医
療機関・一般企業が対処していくべきかを学ぶ。
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オムニバス方式
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
オムニバス方式
(概要)生命を理解するために,地球のなりたちと環境の変換,生命の誕生
と生命システムの成立,生命の進化とそのメカニズムについて基本的な知識
を身につける。
(オムニバス方式/全15回)
生命の誕生と進化入門
(125 河邊 昭/5回)生命の誕生と生命システムの成立について,初
期進化において起こった出来事と,その後の進化過程について具体的な例を
あげながら講義をおこなう。
(131 高橋 純一/5回)生命の進化のメカニズムについて,その基本
的な概念と周辺環境との関係について講義をおこなう。
(257 平岡 義博/5回)地球の誕生の過程と地球環境の変遷につい
て,地質学的な観点からの講義をおこなう。
放射線と生命入門
30数億年前の誕生以来,生命は常に外的ストレスに耐えながら生きてき
た。とりわけゲノムに損傷を与えるものは,細胞の死や突然変異を引き起こ
し,さらにガン,老化,次世代への影響など生命の存続にかかわる。この授
業では,放射線によるゲノム損傷とその結果引き起こされる生体影響,およ
び生物進化でゲノムの損傷を巧みに処理してきた細胞の損傷応答を取り上げ
る。また,広島・長崎の原爆被ばくや最近の原子力発電所の事故について述
べ,放射線と現代社会のあり方について理解を深める。
動物の社会入門
この講義の目的は,動物の個体どうしの関係に着目して動物の社会を探ると
ともに,人間と動物の関係性について理解を深めることである。しかし,そ
もそも動物の社会とは何だろうか?どのような意味で,動物に「社会」があ
ると言えるのだろうか?その捉え方も認識論や学問の歴史的な背景によって
多様である。たとえば,社会生態学は,捕食圧の軽減や生存と繁殖に必要な
資源を確保するための個体の適応的(進化的)な行動戦略の集積として,動
物の集団や社会構造のあり方を解釈する理論である。前半では,動物の分類
や進化,社会生態学の基本的な知識について学ぶとともに,サイエンス・ス
タディーズや科学論の知見を踏まえて,科学も人間の社会的な営みのひとつ
であるということを理解する。中盤から後半にかけては,自己組織化,相互
行為研究,人類学の知見を踏まえて,動物の社会についてのさまざまな捉え
方,表現方法について学ぶ。また,動物の社会を観察・記述するという営み
や,人間と動物の多様な関係,人間による動物の表象についての理解を深
め,動物やその社会の記述を通じて構築される私たち自身のものの見方(人
間観や社会観)を再考する契機としたい。
Environmental Problems
古代より人類は自然と共存し,生活を営んできた。人類の繁栄と共に人類の
自然への影響は大きくなっていった。現代において人類は,大気汚染・酸性
雨・温暖化等,世界規模の環境問題に直面しており,そういった問題は,
我々の日々の生活に重大な影響を与えている。その解決には継続的な取り組
みが必要となる。種々の環境問題について学び,人類の進化などにどのよう
な影響を与えるか等を考察する。
Japanese Science & Technology
自然科学を専門分野としないが興味を持っている学生を対象に,自然科学の
基礎的な知識,日本における伝統的技術,現代の日本の科学技術などを題材
に英語で講義をおこなう。生命や情報に関する科学は最近の30年で飛躍的
な進歩を遂げ,我々の生活にも大きな影響をおよぼしつつある。こうした事
柄についての基本的な知識は自然科学を専門としない学生にとっても有意義
であり,医療技術や個人情報,環境問題など身近で親しみやすい例をとおし
てサイエンスリテラシーを身に着けてゆくことを目指す。
情報科学の世界
(概要)コンピュータが誕生して半世紀が過ぎ,それを情報機器として用い
ることによって,現代の高度に情報化した社会が顕現している。この高度情
報化社会に対応した人材を育成するために,情報の収集と分析から発信まで
を総合的に概観しながら,情報活用の実践力を養い,情報の科学的な理解を
身に付けて,情報社会に参画する態度を会得することが本科目の目的であ
る。この観点から,コンピュータシステムの基本原理や計算手法などの情報
科学の基礎,音声や画像などの情報メディア,人間と情報の関わりや情報と
社会との関わりについて,基礎的な事項をオムニバス形式で講述する。
オムニバス方式
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(オムニバス方式/全15回)
(57 青木 淳/1回)情報科学や工学を用いた計算手法や問題解決手法
の概要について述べ,それらの社会との関わりについて触れる。
(61 伊藤 浩之/1回)人間と情報の関わりに関して,脳科学の観点か
ら概説し,最近の脳科学研究が挑んでいる最新の知見を紹介する。
(106 水口 充/1回)デジタル情報メディアの種類や利用形態・動向
について概説し,それらが果たす役割や有効な利用方法に触れる。
(173 上田 達也/11回)高等学校段階までに学習した「情報」科目
の知識を基礎として,情報社会の特質と情報社会への参画,ならびに情報技
術とその活用について幅広く俯瞰し考察を深める。また後続する情報系展開
科目への興味を育み,より深い知識をスムーズに獲得できるようにする。こ
れらの考察と知識を通して,いずれの進路を選択した場合にも必要となる実
践的かつ応用力のある情報活用能力を身に付ける。
(239 中川 博満/1回)情報と社会の関わりにおいて重要な知的財産
制度の概要について述べ,また情報システムを利用する上で必要な行動倫理
に触れる。
情報の知財と倫理入門
現在社会ではスマートフォンやネットワークなどを通じて多くの重要な情報
が利用されている。この講義では,特に重要な情報の1つである知的財産の
価値を尊重しつつ有効に利用するためのルールである著作権や特許を初めと
する知的財産制度を取り上げ,この制度が知的財産の創造と利用とを促進す
る原理,その利点や欠点などを解説する。また,コンピュータやネットワー
クが社会で利用されるさまざまなケースを取り上げ,その正の側面と負の側
面,我々にもたらす便宜や危険,その危険から我々自身を守るために行うべ
き行動倫理について述べる。
情報メディア論入門
身近なデジタル情報メディアを中心に,背景技術,応用,動向を解説する。
また,我々の生活や社会における情報メディアの役割を再認識すると共に,
情報化社会における有効な利活用方法を論じる(文字,図形,画像,音声,
動画,アニメーション,五感メディア,エンタテイメントシステム,マルチ
メディア,ウェブ,コミュニケーションシステム,入力デバイス,ソーシャ
ルメディア)。
情報科学入門
情報科学・情報工学・経営情報学・社会情報学・生命情報学など広範な学域
を少しでも垣間見ることで,科学と工学をベースにして,現代の情報化社会
の起源と現状を理解し,その将来を考えられる人材(教養)の育成を狙う。
情報科学や工学を用いた様々な計算手法や問題解決手法について述べ,それ
らの現実社会との関わりについて触れる。その上で,実社会における情報化
に対する新たな問題解決能力や評価力・批判力などを養う。
オムニバス方式
(概要)1200年以上の歴史をもち,また四季折々の自然に恵まれている「京
都」に対する理解を深め,さらに,そこで古くから営まれ,現在に栄えてい
る「文化」への関心を促す。
(オムニバス形式/全15回)
京都の伝統文化
(74 川北 靖之/5回)主に京都の法律文化・法制史・年中行事などを
中心に講義を行う。その分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登
壇いただくこともある。
(78 小林 一彦/5回)主に京都の古典文学を中心に講義を行う。その
分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただくこともある。
(154 吉野 秋二/5回)主に京都の歴史・名所旧跡などを中心に講義
を行う。その分野の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただく
こともある。
- 70 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
(概要)歴史観光都市京都には,多くの文化遺産や観光資源が存在してい オムニバス方式
る。それらを紹介しながら,京都文化について理解を深める。また,本講義
は,「京都・観光文化検定試験」を実施している京都商工会議所との共同開
講であることから,作法・慣習を含め,幅広い領域の基本的な知識の習得を
目指す。
(オムニバス方式/全15回)
京都の歴史・文化と観光
(84 鈴木 久男/1回)
京都の文化財
(118 若松 正志/1回)
近世の京都
(154 吉野 秋二/13回)
中世の京都,近現代の京都,まとめ,その分野(古代の京都,京都の作法・
慣習・習俗)の第一人者であるゲストスピーカーに適宜,登壇いただくこと
もある。
京都の歴史と文化
・京都の遺跡・文化財と文化
京都は,平安遷都以来1200年余の歴史をもつ都市で,市内には数多くの名
所・名跡が点在している。本講義では,古代史に関わるものを中心に,市内
各地の遺跡・文化財を地域別に概観し,京都の歴史と文化について考察す
る。
・京都の歴史・文化と人物
歴史は人がつくるものであるが,文化も同様である。本講義では,京都の歴
史を,人物に焦点をあてて考察し,その人物が生きた時代の文化の特色をあ
ぶり出す。
日本の年中行事
毎年くりかえしおこなわれている様々な年中行事は,流れ続ける時間にアク
セントをつけ,人々の生活にリズムをもたらすと共に,先人の知恵を学び,
次世代の人々に伝えていく機会といえよう。
本講義では,身近な年中行事(特に五節句)や"京都の三大祭"などをとりあ
げ,歴史学や民俗学などの研究成果をふまえ,可能な限り平易に講述する。
この講義を通じて日本文化の伝統性・重層性・多様性を学び取ってほしい。
オムニバス方式
(概要)本科目は,世界の大学の歴史を学ぶことを通して,日本における大
学教育の現状と課題をさぐりつつ,その中で本学がどのような存在であるの
かを明らかにすることで, 「京都産業大学で学ぶ意義」を認識し,本学で
の学生生活の目標を早期に考えるようになることを目的としている。具体的
には,まず,大学の歴史を知ることで,「大学とはいかなるところか」につ
いて学んだ後,本学がいかなる「建学の精神」のもとに創設され,現在にい
たっているのかについてはっきりと認識し,さらに,本学の教育・研究・学
生支援等の諸側面について学んでいく。
本科目は,学長をはじめ,本学を構成する諸組織の責任者,本学所属の専門
研究者,本学に縁のある有識者が講義し,内外から多角的に「京都産業大学
論」を語る。
(オムニバス形式/全15回)
(24 大城 光正/1回)「京都産業大学での人材育成と学術研究」
(73 河北 秀世/1回)「京都産業大学の神山天文台」
大学の歴史と京都産業大学
(77 河野 勝彦/1回)「西欧における大学の歴史」
(79 小林 武/1回)「京都産業大学の図書館」
(81 佐々木 利廣/1回)「京都産業大学の就職支援」
(82 柴 孝夫/6回)「京都産業大学の歴史」,「まとめ」
またゲストスピーカーに適宜,登壇いただく。(テーマ:「京都産業大学
のキャリア形成支援」,「時事問題を題材としたディスカッション」,「荒
木俊馬著『大宇宙の旅』が私に与えた影響」,「卒業生から見た京都産業大
学」)
(83 鈴井 清巳/1回)「京都産業大学の国際交流」
(103 藤岡 一郎/1回)「京都産業大学での学び]
(114 山岸 博/1回)「創立50周年と京都産業大学の取り組み」
(118 若松 正志/1回)「京都産業大学の教学体制」
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
複眼的思考・融合教育入門
複雑化・多様化・グローバル化する現代社会では,複数の要素がからみあ
い,大きな社会問題が発生している。このような問題を解決するためには,
ひとつの専門分野だけでなく,複数分野の知識や視点を融合させる必要があ
る。
この授業では,複数の視点や方法を駆使して社会で活躍しているゲストス
ピーカー(実務家・有名人・著名人)を数名招き,実体験をふまえた講義・
実践を行ってもらう。また,教員による知識の融合から生じる新たな知の展
開を,具体的に紹介する。
これらを通して,一拠点総合大学を特色とする本学の所属学部を越えた学び
の可能性やフレキシブルカリキュラムについて理解を深め,複眼的思考,柔
軟な適応能力,実践的な課題解決能力などを身に付けるようにする。
環境問題を考える
福島原発の事故で,世の中の常識にまちがいがあることが明らかになった。
地球環境問題以外にも,教員が実際にかかわったごみ問題や,公共事業によ
る自然破壊,化学物質汚染を含む環境問題の事例をとりあげる。環境問題解
決には自然科学も社会科学も人文科学も必要であるが,それをつなぎあわせ
るだけでは不十分である。社会的問題解決のための新しい枠組みを示して,
自分の頭で考えることができることをめざす。
まず,個人的問題と社会問題の違いを説明する。構造の似ている,消費者問
題,労災職業病,事故・災害,資源・エネルギー問題と対比し,環境問題と
拮抗する経済問題もとりあげる。
いずれも「問題のおきるしくみ」,「利害の対立構造」,「解決策」,「未
解決点」を説明する。解決には技術,社会的しくみ,個人の努力のいずれも
が必要である。受講する学生自身が環境問題の被害者であり,加害者である
ことに気づいてほしい。
ボランティア入門
消費者取引と大学生
ボランティアの語源は,ラテン語の「Volo(ウォロ)」で,これには「~し
たい」「~しようと思う」といった意味がある。またこの語には「命令形」
がない。「何かをしたい」気持ちは強制されるものではないからである。つ
まり,日本社会でよく言われている,「善意」や「無償」はそもそもボラン
ティアの本質ではないのである。
このことは,実際にボランティア活動を運営してみるとよくわかる。マーケ
ティング,リスク管理,広報など,一般の企業と変わらないセンスやスキル
が必要とされる場は多い。また,活動を持続させるためには利益を生み出す
システムも必要になる。
この授業では,既存の社会活動団体の調査や,自分たちを主役にした活動の
企画を通じて,精神論に偏らないボランティア活動のリアリティを追求す
る。すべての内容はグループワーク形式で運営し,議論や発表を重視するた
め,講義形式とはちがう授業参画が求められる。世の中にあふれる情報をう
まく使いこなしつつ,自分たちで答えを創り出すために必要なこと,それは
まさに「ボランティア」の理念と通底するものなのである。
法的取引を行わないままに社会の中で生活することはできない。大学を卒業
し企業に雇用された場合はもちろん,家庭生活を営むにあたってもそれは当
てはまる。大学生として生活を営む段階ですら,法的取引は避けて通れない
のである。
本講義では,そうした社会生活における法的取引を支える諸制度の概要を,
それを支える法的原理・価値判断にまでさかのぼって説明する。その際,学
生にとっても他人事とは言えない悪徳商法を一つの切り口とし,自分自身が
被害を避けるための適切な措置をとり,あるいは他人に助言を与えたりする
ことができるようになることを目標とする。
我われ市民どうしの生活関係を規律するための最も基本的なルールの集ま
り,それが民法である。民法典は全体が「総則」「物権」「債権」「親族」
「相続」に分けられているが,本講義が対象とするのは,「総則」の部分で
ある。「総則」は民法の全領域に共通するルールをまとめた,いわば民法の
融合教育のための民法(概論・総
土台といえる部分であるから,そこに規定されている概念や制度の習得は,
則)
民法全体を理解するために非常に重要である。
本講義は民法の初学者を対象とするので,細かな議論にはできるだけ立ち入
らず,民法の法規定や法制度の基本的な仕組みを丁寧に説明することで,民
法の基礎を確実に習得することを目指す。
我われ市民どうしの生活関係を規律するための最も基本的なルールの集ま
り,それが民法である。民法は,第一編から順に「総則」「物権」「債権」
「親族」「相続」に分かれるが,本講義が主として対象とするのは「物権」
のうち担保物権についての規律を除いた部分,すなわち「物権総論」と呼ば
融合教育のための民法(総則・物 れる部分である(「総則」の一部分も対象とする)。「物権」法は,市民社
会において人が取引活動をする前提となる,物や財の種類・帰属の秩序に関
権)
するルールである。
本講義は民法の初学者を対象とするので,細かな議論にはできるだけ立ち入
らず,民法の法規定や法制度の基本的な仕組みを丁寧に説明することで,民
法の基礎を確実に習得することを目指す。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
融合教育のための商法
「授業形態」は,講義形式である。「目標」は,法学部の専門科目である
「会社法Ⅰ・Ⅱ」を履修するために必要な法的知識,特に民法と商法の基礎
を習得することにある。「授業計画等」は,第1回~第3回で「私法につい
て」,第4回~第6回で「株式・社債と物権・債権」,第7回~第8回で
「法人と民法総則」,第9回~第10回で「会社役員の責任と契約法・不法
行為」,第11回~第12回で「代表と代理」,第12回~第15回で「担
保」につき解説し,質疑応答の時間を毎授業の終了時に組み入れるものとす
る。
GJP Introductory Seminar
主に一年次生を対象にした導入レベルの英語講義である。基本的にネイティ
ブスピーカー教員が講義を担当し,英語環境における討論,プレゼンテー
ションおよび論文執筆などのアカデミックスキルの習得を通して実践英語力
を養い,本格的な英語講義科目履修の準備を行う。主な使用言語は英語のた
め,履修条件としてTOEFL430点相当の英語力を保持していることが受講者に
は求められる。なお,ネイティブまたはこれに近いレベルの英語力を持った
学生はこの授業の対象としていない。
教育課程論
学校は,子どもに何を教え,何を学ばせるべきなのか。この「何を」の教育
内容を,子どもの必要と社会的必要とに基づいて考え,吟味し,評価するの
が教育課程研究の基本的課題である(柴田義松編著「教育課程論」より)。
本講義においては,各学校において,児童生徒の調和のとれた育成を目指
し,地域や学校の実態,課程や教科の特色,児童生徒の心身の発達段階及び
特性等を十分考慮して適切な教育課程を編成するためにはどうすべきかにつ
いて考察を深めることを目的とする。また,近年その重要性が指摘されてい
る習熟度別指導や小中一貫教育,中高一貫教育の理念と実践についても理解
を深めることを目標とする。授業では,明治,大正,昭和(戦前)における
教育課程の変遷を概括し,戦後教育改革の理念と実際を俯瞰した後,学習指
導要領の改訂を追いながら,我が国の教育課程の変遷を理解できるようにす
る。また,PISA型学力について解説し,新しい学力観に基づく教育改革
の取り組みについても解説する。
道徳教育論
授業計画の第1回から第4回では,西欧の倫理・道徳思想の歴史の概略を提
示する。第5回から第8回では,学習指導要領の解説と道徳教育の原理的問
題を扱う。第9回から第14回では,主にグループワーク形式で,実際に道
徳の授業を行うために必要な教材分析,指導案の作成,指導案のプレゼン
テーションを行い,講義参加者全員で講評と改善策の検討を行う。
特別活動論
特別活動は,各教科と共に教育課程の一領域を占め,望ましい集団活動を通
して,人格の調和的な発達を図り,健全な社会生活を営む上で必要な資質を
養い,自主的,実践的な態度を育成することを目標としている。特別活動
は,学校の創意工夫による取組が大いに期待される教育活動であり,各学校
の特色づくりの形成に重要な役割を果たしている。学習指導要領に基づき,
改正点や重点事項を踏まえながら,目標,内容,指導計画の作成等につい
て,学校の実践的,具体的な取組事例を通して研究し,自主的,実践的な態
度形成をはぐくむ学校の在り方に迫ることを目的・ねらいとする。
備考
オムニバス方式
(概要)国際化,情報化の進展と社会の変化にともない,コンピュータを利
用する情報収集,情報発信が普及した。これらを教育に活用するための基礎
的な知識と応用力を習得する。
まず,教育,学習のモデル化から始め,一般的な教育方法論の定義を行う。
教育は先生と生徒間の情報交換により進行するものであり,これに関連した
教材,学習,授業などの体系化を行う。
次に,情報機器,インターネット利用,コンピュータ教材,Eラーニングお
よびCAI,CMIシステムなどを活用する長所,短所を論じる。教育のシ
ステム化により,教育効果のより一層の向上を目指す。
(オムニバス方式/全15回)
教育の方法と技術
(133 玉田 春昭/8回)
Eラーニングの考え方,システムの紹介,Eラーニングのための教材作成と
そのソフトウェアの紹介,インターネットの歴史,特徴,問題点と利用方法
の説明,インターネットを利用した教育のあり方,問題点の言及,グループ
教育の必要性と可能性及びインターネットでの応用,Eラーニングの学習教
材の使用,作成,講評
(211 佐々木 真理/7回)
教育情報工学等の歴史と分野の紹介,教育,学習,授業のモデル化,教育目
標,教育内容,教材などの教育方法の概説,授業計画の考え方についての概
説,コンピュータを活用した教育の方法と技術(CAI,CMI)の説明,
情報メディアを活用した教育の特徴や問題点の解説,コンピュータ教材とメ
ディアによる教育の特徴や問題点の説明
- 73 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
視聴覚教育
学校では,いろいろな視聴覚機器やコンピュータ,テレビ会議システムなど
ニューメディアが導入され,外国語をはじめとする各教科の授業や学校図書
館の運営に積極的に活用されている。本講義では,黒板・ホワイトボードや
カード・チャート,OHP・スライド,テレビ・ビデオ,コンピュータ・イ
ンターネット,テレビ会議システムなどを「視聴覚教育メディア」と総称し
てとらえ,それぞれの教具や視聴覚機器,情報機器の特徴や効果的な利用方
法を,教員や学校図書館司書教諭など学校現場の教育担当者としての立場か
ら解説する。また,これらの視聴覚教育メディアを利用した模擬授業やプレ
ゼンテーションを通して,教職を目指し,教育実習に赴く学生,学校図書館
司書教諭などを目指す学生に必要な教授・表現技法を身につける。
教育方法の理論と実践
教育現場で授業を実践する際,あるいは生徒に課題発表を行わせる場合,そ
して自習用の教材を提供する場合にと,学習支援ツールとしてのコンピュー
タの利用はもはや欠かせないものとなった。この講義の授業者が助言指導で
訪れた学校でも,電子黒板や数学ソフトなどを使った授業実践がしばしば行
われていた。コンピュータを専門に授業しない教員においても,コンピュー
タの教育への活用方法の理論を知った上で,実践出来るようにしておくこと
は肝要なことである。
この講義では,教育に活用出来そうなホームページの評価・分析を行い,ELearning用の教材を作成することを半年の講義の大きな流れとする。コン
ピュータの言語としてはDhtml+JavaScriptを用いる。つまり一般にホーム
ページ作成に使われている言語である。若干敷居は高いが,このような経験
をしておくと,実際の学校現場で,ソフトに依存しない知識として行かすこ
とも出来るからである。
(96 西川 信廣)
生徒指導とは何かを考え,学校で行われるべき生徒指導について考え,具体
的な指導のあり方について認識を深める。教員になることを想定しながら,
集団づくり,進路指導,キャリア教育などの領域について,その定義,指導
方法を習得することが目標である。生徒指導は,全ての子どもに対し,一人
ひとりの人格を尊重しつつ,自主性,主体性のある子どもをどのように育て
ていくのか,という積極的意義を持つものであり,一部の生徒の問題行動へ
の対応などに限られるものではない。子どもを取り巻く環境が大きく変化し
つつあり,子どもたちの人間関係や生活体験の希薄化が進んでいる現在,生
徒指導・進路指導の一層の充実が求められている。このような状況を踏まえ
つつ,生徒の心身の発達と生活についての理解に基づき,生徒指導の理論と
実践についての基本的事項を概説する。
生徒指導論
(71 角田 豊)
この授業では,教師が学校場面で行う生徒指導の基本的な考え方や関わり方
について学ぶ。教育とは「教える」面と「育む」面から成り立っており,前
者が学習指導であり,後者が生徒指導ということができる。非行の防止と
いった消極的な生徒指導だけではなく,あらゆる児童・生徒のそれぞれの人
格の成長を促し,そこで生活を共にする集団の充実を目指すのが,今日的な
積極的な生徒指導である。一人ひとりの児童・生徒の心の状態を,家庭状況
も含めて的確に理解すること,つまり児童生徒理解がまず大切であり,それ
がその後の対応に大きく影響する。校内の体制としては,共通理解を図って
学校としての意思統一をいかに取れるかが,機能的な生徒指導には重要とな
る。父性と母性の両面を生かしながら,教師個人の力量,学校としての機
能,また関係機関との連携も含めて,進路指導を含む生徒指導を様々な角度
から考えていきたい。
教育相談の基礎と方法
この授業では,教師が学校場面で行う教育相談(カウンセリング)の基本的
な知識と技法について学ぶ。心の成長・発達は,人の一生を通しておこなわ
れるものであるが,小学校・中学校・高校という時期は,心理的に大きく変
化を遂げる時期である。一人ひとりの児童・生徒の心の状態を的確に把握す
ること,また保護者の心情を理解することが,様々な学校場面において重要
となる。発達の流れと人格機能について学びながら,心の健康と不適応に対
する学校教師としての関わり方や対応について理解を深めていきたい。ま
た,学校内外の連携やケース会議の進め方など教育相談体制のあり方につい
て理解を深める。
教育原論
本授業は,講義形式で,将来,教育者として活躍するために必要な能力を養
うために,教育について深く考え,理解し,理論的に発言できることを目指
す。教育は人間形成の中心に立つものであり,人間にとっていかに本質的な
行為であるかを,現代の諸学問の研究成果を踏まえて講義する。
- 74 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
学校と教育の歴史
現代の教育を見直し,教育とは何かを根本的に考えるために,江戸時代の教
育のあり方,また教育思想などを学び,それとの比較の上に立って,近代以
降の教育制度と教育理念について考えていく。
教育史を単に通史的に見ていくのではなく,近代につながる学校の構想が,
どのような歴史的過程を辿って現れてきたのか,また近代教育の制度と理念
は,従来の教育に対する考え方とどのように異なっていたのか,ということ
に焦点を当てて考えていく。講義の中心となるのは,18世紀前半,大坂に
設立された町人学問所懐徳堂と,その教育思想である。
教育心理学
教育心理学の課題は,教育上の諸問題について心理学の観点から科学的に解
明し,教育実践に役立つ知識や技術を提供するところにある。ただし,従来
実際には,教育心理学は実験を中心とした基礎的理論的な部分が多くを占
め,それが教育現場でどのように生かしうるのかということについての研究
は,かならずしも十分ではなかった。しかし最近は,そのような問題意識が
多くの研究者に共有されるようになり,特別支援教育をはじめ教育の現代的
課題に応える研究が増えてきている。
教育心理学の観点から学習をめぐる問題を概観し,指導と評価の実際につい
ても考える。また,障害をもつこどもの課題と指導の実際についてもとりあ
げる。
発達心理学
教育を考えるとき,発達の観点は不可欠である。どんな発達段階にあり,ど
のような発達課題をかかえたこどもであるかによって,教育の内容も方法も
異なってくるからである。たとえば,思春期の生徒に対する教育の場合で
も,それ以前の乳幼児期や児童期における発達の道筋をよく理解しているこ
とが必要である。思春期以前の発達課題のやり直し,育ち直しがテーマにな
ることがよくあるからである。
このように,発達の観点を持っていることはとても大事である。もっとも,
そのうえで一人一人のこどもの個性をきめ細かく見ていく力が必要とされる
のであって,こどもを発達段階に分類すること自体が目的なのではない。教
職を志すには,人間の成長と発達についての深い見識が必要である。
発達心理学の観点から心身の成長・発達をめぐる問題を概観し,障害をもつ
こどもの課題と指導の実際についてもとりあげる。
教育法規・教育行財政
公教育を支える教育行財政について,その主な仕事,組識,基本,原理,現
状と課題,歴史的経緯,教育・教育政策に与える(与えてきた)影響,並び
にそれらを基礎付ける教育法規の内容と意義について総合的に説明し考察を
行う。
日本国憲法
日本国憲法について講義する。日本国憲法の諸規定は,大きく,統治機構に
ついて定めたものと,国民の基本的人権について定めたものとに分けられ
る。前者は,さらに,国会,内閣,裁判所といった国家機関がどのように組
織されるかを定めたものと,それらの機関がそれぞれどのような権限を有す
るかを定めたものとに分けられる。国民の基本的人権は,伝統的に,自由権
や社会権などに区分され,それぞれ,その実現のされ方に違いが存する。
教育と現代文化
こどもを乳幼児期から青年期にある人というように幅広くとらえた上で,こ
どもの成長発達に関わる教育の意味を「文化」の視点から社会科学的に考察
することを試みる。具体的には,教育に関する歴史的な変遷及び今日的な諸
課題を取り上げ,教育と現代文化に関する認識の深化をめざすものである。
授業は講義形式によって進行する。また,レポート課題を課し,受講生自ら
の教育体験の意味あるいは教育の今日的課題に対する具体的な解決方策につ
いての認識を深めていくための働きかけも行っていく。
教育社会学
教育は人間形成の「あるべき姿」を追求しつつ行なわれる具体的実践であ
ることは確かである。しかしながらこれが現実社会の諸条件の中で,生きて
いる人間を相手にして行われるリアルな営みであり制度化された行為である
ことも疑い得ない。だとすれば教育を人間関係や文化のもたらす「ありのま
まの姿」,すなわち「社会現象」として把握することも必要である。教育社
会学とはこのように教育そのものを社会現象としてとらえ,これを社会学的
な視点と方法とによって分析・説明しようとする教育科学の一つである。
本講では,かかる教育社会学のものの見方・考え方に触れることを目的と
し,現代社会における教育の現実を理解する力を養ってゆきたい。
現代社会と教育
現代社会は,知識を基盤とする社会であることから教育への期待はたいへん
大きなものがある。しかも日本を含め,世界各国は,人類の未来を人間的な
ものにしていくためには,人類の将来を見据えることのできる人間の形成が
不可欠と考えている。本授業では,現代社会の問題点を根本から考えなが
ら,人間にふさわしい教育の方向を講義し,受講者がこれからの教育につい
て考えることができるようにする。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
教職論
本講義は,教職の意義及び教員の役割,教員の職務内容等について解説し,
教職への関心・意欲を高め,その成果として学生諸君の進路選択に有効な手
がかりを提供する事を目指すものである。講義は,学校教育をとりまく様々
な教育現象を手がかりにして,教職の現実的世界を可能な限り客観的に理解
する事を目指すとともに,教職の素晴らしさを共有できる内容にしたい。同
時に,現代の学校教育についての基礎的理解を深め,教育とは何かについて
具体的に問い直していく作業も進める。講義は毎回教科書を使用しながら進
める。教職とは何かを考えるためには広い視野を持つことが求められる。1
章を1時間で理解することをめざす。
社会教育論
今日,学校教育制度の問題点が次々と指摘され,いわゆる「生涯学習」時代
が到来したかのようである。社会教育とは本来学校教育以外の教育のことで
あるが,このような時代にあっては「教育」全体を統合する機能をもつべ
く,その内容の変化・役割の変化が期待されている。
本講では,このように過渡期にある社会教育を考えるために,その理念,歴
史,現状,課題などの基本的な事項の理解を図るとともに,生涯学習につい
ての認識も深めてゆきたい。
人権思想と現代社会
世界各国で貧富の格差が拡大し,社会不安が深刻化している。紛争もやむこ
とがない。こうした不安や紛争は,女性や子ども,障害者ら,「社会的弱
者」に大きく犠牲を強いている。
その一方で,「21世紀は人権の世紀」といわれている。平成25年は,第二
次世界大戦の惨禍を反省し,1948年に国連で世界人権宣言が採択されて
65年を迎える。「すべての人間は生まれながらにして自由であり,かつ尊厳
と権利とにおいて平等」としたこの宣言の理念が真に生かされ,誰もが一回
きりの人生を幸福のうちに暮らすにはどうすればいいのだろうか。
自然災害は地球的規模でますます猛威をふるっているが,国際協調による救
援の手は,「命の尊厳」をあらためて考えさせる。
一人ひとりのかけがえのない命を守り,幸福が追求されるには,何よりも人
権意識の普及・向上が欠かせないだろう。ヨーロッパで生まれた人権思想の
歴史をたどり,現代の日本社会の人権状況,差別の心理的,社会的構造まで
究明したい。
また,女性,障害者,民族差別など個々の人権課題を取り上げながら,人権
意識の確立のためにはなにが大切なのかを解き明かしたい。時事的にタイム
リーな出来事があれば,随時,授業に組み込んで考えたい。
人権のあゆみ
かつて,日本における人権問題は,部落問題,障害者問題,民族問題,女性
問題など,わずかな種類のテーマに焦点があてられていた。しかし,今で
は,性同一性障害,エイズ,犯罪被害者の人権等々,急激にそのテーマの数
を増しつつある。
本講義では,そうした問題に加えて,ユーゴスラビア内戦,アフリカの飢餓
と戦争,アジアの経済発展と国内紛争など,世界中でみられる様々な人種・
民族紛争も含めて,現代社会の人権問題に関して,それぞれの歴史・現状・
対策について映像資料も利用して講義する。
備考
(概要)現代ほど人権・平等・公正を求める時代はない。それは,日本にと オムニバス方式
どまらず,全世界的現象である。しかし,人権とは何かということは,必ず
しも自明のことではない。本講義においては,さまざまな課題について,人
権をテーマに考え,各自が人権に如何に向き合って生きて行けるのかをさぐ
る。
(オムニバス方式/全15回)
(90 戸田 五郎/4回)1948年の世界人権宣言成立を契機とする人権の
国際的保障の発展により,人権問題は完全な国内管轄事項であることをや
め,国際関心事項として位置づけられている。ここでは,国連を中心とする
人権の国際的保障にかかわる諸条約および諸制度について,初学者向けにや
さしく解説する
人権を考える
(93 灘本 昌久/4回)ちかごろ,出版物やマスメディアなどで,差別
用語問題や不適切表現が話題になることが多い。ここでは絵本『ちびくろサ
ンボ』絶版問題を中心に,差別と表現の問題を歴史・社会学的に考える。
(104 藤野 敦子/3回)世界における児童労働の実態を知り,児童労
働をなくすために有効な政策や制度をさぐる。また我々一人一人もこの問題
に対し,何ができるのか考えるきっかけとしたい。
(151 山下 麻衣/4回) 「障害」に対するとらえかたを考える。従
来,「障害」とは,自明のことのにように扱われてきたが,「障害」当事者
の能力の欠損とみるよりも,社会との関わりの中で関係的に見る見方が注目
されており,難病・感染症・ジェンダーなどを素材に,「障害」とは何かを
考える。
- 76 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
部落問題論
被差別部落をめぐる諸問題を中心に,日本社会における差別・人権問題の歴
史や現状を考察し,社会と差別との歴史的/構造的な関係を明らかにする。
差別・人権問題を道徳心や倫理観,感情など,人間の「内面」や「心」のは
たらきの問題に限定するのではなく,ひろく人文科学/社会科学の諸領域へ
と位置づけ,私たちが生きるこの社会との関わりにおいて把握することで,
「建前」や「きれいごと」ではない,具体的な差別克服への途を私たち自身
の課題として探っていきたい。
コンピュータ基礎実習(初級)
情報活用能力は,大学において勉学を進めていくために欠かすことができな
くなってきている。また,大学卒業後,21世紀の高度情報化社会の中で活動
していくためにもハイレベルの情報活用能力を習得しておく必要がある。本
授業では,パーソナルコンピュータの扱い方,ワードプロセッサ,表計算ソ
フトの使用法を中心に指導する。Microsoft Windowsにより実習を行う。授
業内容は,基本的には次のとおりで,クラスの状況により,順序などは変わ
ることがある。基本操作,タイピング練習,日本語ワープロ,インターネッ
ト情報検索,電子メール,表計算。
コンピュータ基礎実習(上級)
コンピュータ基礎実習初級では一般的な事務作業,および事務文書作成の技
術を習得することを目的とした。上級では各分野ごとに分かれて,それぞれ
の目的に特化した技術の習得をめざす。例えばデータベースソフトウェアを
用いたデータ処理,表計算ソフトを用いた分析処理,プログラミング入門な
どである。授業内容はMS-word,Excel,PowerPoint,ホームページ作成,
HTML言語のプログラミング,インターネットの活用である。クラスにより,
これらのいくつかを重点的に学習するため,履修にはシラバスと時間割を十
分に調べ,受講登録には注意を必要とする。
Webオーサリング
Webのサービスは今や,我々の日常生活に深く浸透している。本講義ではWeb
の基本的な仕組みを理解し,Webのサービスを受ける側ではなく,情報発信
を行う側として,Webページの公開方法,作成方法,著作権について学び,
同時に情報リテラシを身に着ける。まず,Webページを記述するためのマー
クアップ言語であるHTMLについて学ぶ。応用として,HTML文書の見た目とな
る表現方法を指定するCSSや,ブラウザ側での動的な表示の制御を可能にす
るスクリプト言語であるJavaScriptについて学ぶ。
Webプログラミング
本講義では,Webアプリケーション開発で必須となるWebプログラミングにつ
いて,その仕組みや技術について学習する。具体的には,HTMLの基礎,スタ
イルシートの書き方等を学習した上で,クライアントサイド技術であるJava
スクリプト,サーバサイド技術であるPHP等のWebプログラミング技術を対象
とし,演習を交えながらこれら基礎技術の理解を深めていく。講義のレベル
としては主に文系の学生を対象としたものとする。
言
語
プレ基礎英語
教
育
科
目
基礎英語(総合)Ⅰ
もう1度基礎に戻って中学から高校で学んだ英文法を総復習し,リーディン
グ力,ライティング力,そしてコミュニケーション能力の向上を目指す。
基本的な文法を復習しながら,シンプルな英文を自分で組み立てて発信でき
る力をペアワーク等のアクティビティを通して身につける。
基礎英語(総合)Ⅱ
基本的な文法を復習しながら,その知識を簡単な読み物を通して読解力の養
成に結び付けることを目指す。
基礎英語(総合)Ⅲ
易しい英文を読みながら基礎的な読解力の向上,及び英文の内容をそのまま
理解できる力の養成を目指す。
基礎英語(TOEIC)Ⅰ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,リスニング力・文法
力・読解力を総合的に高め,TOEIC 350~400点を目指す。履修者は授業の到
達度を測るために学期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなけれ
ばならない。
基礎英語(TOEIC)Ⅱ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,引き続きリスニング
力・文法力・読解力を総合的に高め,TOEIC 350~400点を目指す。履修者は
授業の到達度を測るために学期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験
しなければならない。
基礎英語(コミュニケーション)Ⅰ
このクラスは,口頭でのコミュニケーションにまず慣れる事を目的とする。
授業中のアクティビティーはスピーキングを中心とする。
- 77 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
このクラスは,口頭でのコミュニケーション力をより強化し,よりナチュラ
基礎英語(コミュニケーション)Ⅱ ルな表現を使える事を目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキン
グを中心とする。
このクラスは,口頭でのコミュニケーションがよりスムーズに取れる事,流
基礎英語(コミュニケーション)Ⅲ 暢さを強化することを目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキン
グを中心とする。
このクラスは,日々の生活の中で使う基本的な英語の知識を発展させ,口頭
初級英語(コミュニケーション)Ⅰ でのコミュニケーションに慣れる事を目的とする。授業中のアクティビ
ティーはスピーキングを中心とする。
このクラスは,日々の生活の中で使う基本的な英語の知識を発展させ,口頭
初級英語(コミュニケーション)Ⅱ でのコミュニケーション力をより強化する事を目的とする。授業中のアク
ティビティーはスピーキングを中心とする。
このクラスは,日々の生活の中で使う基本的な英語の知識を発展させ,口頭
初級英語(コミュニケーション)Ⅲ でのコミュニケーションがよりスムーズに取れる事,流暢さを強化する事を
目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキングを中心とする。
初級英語(コミュニケーション)Ⅳ
このクラスは,日々の生活の中で使う基本的な英語の知識を発展させ,口頭
でのコミュニケーション力をさらに強化し,よりナチュラルな表現を身に付
ける事を目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキングを中心とす
る。
初級英語(TOEIC)Ⅰ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,文法力・読解力を総合
的に高め,TOEIC 400~450点を目指す。希望者は学期末に学内で実施される
TOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,400点以上取得すれば中級
レベルに進むことができる。
初級英語(TOEIC)Ⅱ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,リスニング力を総合的
に高め,TOEIC 400~450点を目指す。履修者は授業の到達度を測るために学
期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなければならない。
初級英語(TOEIC)Ⅲ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,より高度な文法力・読
解力を養成し,TOEIC 400~450点を目指す。希望者は学期末に学内で実施さ
れるTOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,400点以上取得すれば
中級レベルに進むことができる。
初級英語(TOEIC)Ⅳ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,より高度なリスニング
力を養成し,TOEIC 400~450点を目指す。履修者は授業の到達度を測るため
に学期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなければならない。
このクラスは,英語の知識を発展させつつ,口頭でのコミュニケーションに
中級英語(コミュニケーション)Ⅰ 慣れる事を目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキングを中心と
する。
このクラスは,英語の知識を発展させつつ,口頭でのコミュニケーション力
中級英語(コミュニケーション)Ⅱ をより強化する事を目的とする。授業中のアクティビティーはスピーキング
を中心とする。
このクラスは,英語の知識を発展させつつ,口頭でのコミュニケーションが
中級英語(コミュニケーション)Ⅲ よりスムーズに取れる事,流暢さを強化する事を目的とする。授業中のアク
ティビティーはスピーキングを中心とする。
このクラスは,英語の知識を発展させつつ,口頭でのコミュニケーション力
中級英語(コミュニケーション)Ⅳ さらに強化し,よりナチュラルな表現を身に付ける事を目的とする。授業中
のアクティビティーはスピーキングを中心とする。
中級英語(TOEIC)Ⅰ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,文法力・読解力を総合
的に高め,TOEIC 500~550点を目指す。希望者は学期末に学内で実施される
TOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,520点以上取得すれば上級
レベルに進むことができる。
- 78 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
中級英語(TOEIC)Ⅱ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,リスニング力を総合的
に高め,TOEIC 500~550点を目指す。履修者は授業の到達度を測るために学
期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなければならない。
中級英語(TOEIC)Ⅲ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,さらに高度な文法力・
読解力を養成し,TOEIC 500~550点を目指す。希望者は学期末に学内で実施
されるTOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,520点以上取得すれ
ば上級レベルに進むことができる。
中級英語(TOEIC)Ⅳ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,さらに高度なリスニン
グ力を養成し,TOEIC 500~550点を目指す。履修者は授業の到達度を測るた
めに学期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなければならない。
このクラスはコミュニケーションに必要な英語力および英語による発信力を
さらに強化する事を目的とする。学生は様々なトピックについてのプレゼン
上級英語(プレゼンテーション)Ⅰ テーションを準備し実施する。またプレゼンテーションを通して,学生は積
極的に英語を聞き,提示された情報に対しての質疑応答に参加することに慣
れるようにする。
このクラスはコミュニケーションに必要な英語力および英語による発信力を
さらに強化する事を目的とする。学生は引き続き様々なトピックについての
上級英語(プレゼンテーション)Ⅱ プレゼンテーションを準備し実施する。またプレゼンテーションを通して,
学生は積極的に英語を聞き,提示された情報に対しての質疑応答に参加する
態度も身につける。
上級英語(ディスカッション)Ⅰ
このクラスはコミュニケーションに必要な英語力,及び英語による発信力を
強化する事を目的とする。学生は様々なトピックについてのディスカッショ
ンを行い,ディスカッションを通して積極的に英語を聞き,提示された情報
に対しての質疑応答に積極的に参加する態度も身につける。
上級英語(ディスカッション)Ⅱ
このクラスはコミュニケーションに必要な英語力,及び英語による発信力さ
らに強化する事を目的とする。学生は引き続き様々なトピックについての
ディスカッションを行い,ディスカッションを通して積極的に英語を聞き,
提示された情報に対しての質疑応答に積極的に参加する態度を確立する。
上級英語(TOEIC)Ⅰ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,文法力・読解力を総合
的に高め,TOEIC 600~650点を目指す。希望者は学期末に学内で実施される
TOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,700点以上取得すれば共通
教育英語の全単位が認定され修了することができる。
上級英語(TOEIC)Ⅱ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,リスニング力を総合的
に高め,TOEIC 600~650点を目指す。履修者は授業の到達度を測るために学
期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなければならない。
上級英語(TOEIC)Ⅲ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,文法力・読解力・リス
ニング力を総合的に高め,TOEIC 600~650点を目指す。希望者は学期末に学
内で実施されるTOEIC IPテスト(受験料は自己負担)を受験し,700点以上
取得すれば共通教育英語の全単位が認定され修了することができる。
上級英語(TOEIC)Ⅳ
TOEICで出題されるような題材,問題形式を通して,より高度な文法力・読
解力・リスニング力を養成し,TOEIC 600~650点を目指す。履修者は授業の
到達度を測るために学期末に学内で実施されるTOEIC IPテストを受験しなけ
ればならない。
英語で日本を語る(初級)
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本のことを
あまり知らない人を相手に,できるだけわかりやすく説明することを目指し
ながら,基本的な英語を身につける。
- 79 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語で日本を語る(中級)
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本に関する
客観的な事実についてできるだけわかりやすい説明をすることと自分の意見
を明確に表現することができるようになることを目標とする。
英語で日本を語る(上級)
日本のことを英語で語るディスカッションを中心としたコース。日本の歴
史,現代の日本の抱える諸問題,日本の文化や習慣,宗教,日本と他国との
関わりなど多くのテーマを扱う。外国人と交流したり,海外で生活する際に
は,しばしば自国の文化や習慣について説明する必要がある。日本に関する
客観的な事実についてできるだけわかりやすい説明をすることと自分の意見
を明確に表現することができるようになることを目標とする。上級者向けの
クラス。
英語で世界を語る(中級)
世界で起こっている様々な出来事に関して,英語で情報を集め,英語を使用
して語ることを通じて英語能力全般のスキルアップを目指す。中級のクラス
では,政治,経済,科学,文化,スポーツなど様々な話題に関してのリー
ディング教材を読み,それに関しての様々なコミュニケーションアクティビ
ティーを行なう。これを通して,リーディング能力だけではなく,オーラル
コミュニケーション能力の基礎を培うことを目的とする。
英語で世界を語る(上級)
英語を使用して,世界で起こっている様々な問題について考えていく。英語
で情報を集め,英語を使用して世界を語ることを通じて英語能力全般のスキ
ルアップを目指す。上級のクラスでは,政治,経済,科学,文化,スポーツ
など様々な話題に関してのリーディング教材を読むだけではなく,それに関
して英語で議論したり,プレゼンテーションを行なったりして,高度なオー
ラルコミュニケーション能力の基礎を培うことを目的とする。
このコースは英語をアクティブに楽しく学びたいと思う学生のためのもので
ある。英会話の基本をロールプレイやダイアローグなどのアクティビティを
使って勉強する。高校までに学んだ基本的な事項を復習しながら,英語を読
アクティブイングリッシュ(初級)
み,書き,話し,聴く練習を行い,総合的な力を養う。英語に関する知識を
増やすのではなく,実際に英語を使えるようにすることを目的としたコース
で,受講生は,授業に積極的に参加することが求められる。
このコースは英語をアクティブに楽しく学びたいと思う学生のためのもので
ある。英会話の基本をロールプレイやダイアローグなどのアクティビティを
使って勉強する。英語を読み,書き,話し,聴く練習を行い,総合的な力を
アクティブイングリッシュ(中級)
養う。すでに基本的な英語を身につけた学生が,少し複雑な事柄について英
語で考え,自分の意見を英語でわかりやすく伝えられるようにすることを目
的としたコースで,受講生は,授業に積極的に参加することが求められる。
ドイツ語エキスパートⅠ
「ドイツ語エキスパートⅠ」は,ドイツ文化の魅力に触れるために,そのパ
スポートとなる語学力を積極的に身につけるコースである。ドイツといえ
ば,自動車,サッカー,メルヒェン,お城,ソーセージなどを思い浮かべる
人が多いが,環境問題に積極的なのも有名である。またヒトラーやナチスの
過去も忘れてはならない歴史である。
このコースでは,週4回ドイツ語の授業を受け,集中的に初級のドイツ語力
をつけ,上に挙げたようなドイツ文化に直に触れられるように学習してい
く。普通のドイツ語コースは週2回だが,このコースではその2倍の授業を
することによって,確かな語学力をめざす。クラスメートとは週4回一緒に
受講することで,和気あいあいとドイツ語を学ぶことができる。
ドイツ語エキスパートⅡ
「ドイツ語エキスパートⅡ」は「ドイツ語エキスパートⅠ」に引き続き,ド
イツ文化の魅力に触れるために,そのパスポートとなる語学力を積極的に身
につけるコースである。ドイツといえば,自動車,サッカー,メルヒェン,
お城,ソーセージなどを思い浮かべる人が多いが,環境問題に積極的なのも
有名である。またヒトラーやナチスの過去も忘れてはならない歴史である。
このコースでは,週4回ドイツ語の授業を受け,集中的に初級のドイツ語力
をつけ,上に挙げたようなドイツ文化に直に触れられるように学習してい
く。普通のドイツ語コースは週2回だが,このコースではその2倍の授業を
することによって,確かな語学力をめざす。クラスメートとは週4回一緒に
受講することで,和気あいあいとドイツ語を学ぶことができる。
- 80 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶドイツ語ⅠA
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅠA」は
初級ドイツ語の運用を中心に学習する。ABCの発音から始めて,読んだ
り,話したりしながらさまざまな練習によって,ドイツ語の力をつけてい
く。使用テキストでは,いろいろな体験のトピックを学習しながらドイツ語
の世界に触れる。日常生活や旅行をテーマに,ドイツの文化を理解しなが
ら,たのしくドイツ語を学ぶ。
たのしく学ぶドイツ語ⅡA
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅡA」は
初級ドイツ語の運用とその応用を中心に学習する。
ドイツ語を読んだり,話したりしながらさまざまな練習によって,ドイツ語
の力をつけていく。使用テキストでは,いろんな体験のトピックを学習しな
がらドイツ語の世界に触れる。日常生活や旅行をテーマに,ドイツの文化を
理解しながら,たのしくドイツ語を学ぶ。
たのしく学ぶドイツ語ⅠB
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅠB」は
ドイツ語の初級文法を中心に学習する。アルファベットと発音から始めて,
ドイツ語の文法項目を一つずつ学んでいく。さまざまな練習問題を解きなが
ら,たのしくドイツ語の文法を習得する。
たのしく学ぶドイツ語ⅡB
ドイツ語ワールドへの入門コースである。「たのしく学ぶドイツ語ⅡB」
は,「たのしく学ぶドイツ語ⅠB」に引き続き,ドイツ語の初級文法を中心
に学習する。春学期で学んだことがらをさらに進めて,ドイツ語の文法項目
を一つずつ学んでいく。さまざまな練習問題を解きながら,たのしくドイツ
語の文法を習得する。
フランス語エキスパートⅠ
専門課程に準ずる週4回の授業で構成される初習者向けフランス語コース。
フランス語の総合的な言語運用能力を身につけることを目的とし,初めて学
ぶ外国語を,「話す・聞く・読む・書く」というすべての側面で,日常のコ
ミュニケーションが十分できる段階まで学習する。コースは,文法,口頭練
習・読解,ネイティブ教員による会話の授業によって構成され,コース終了
後もフランス語ステップアッププログラムに従って卒業までより高度な学習
段階に進めるようしっかりとした基礎を築いてゆく。
フランス語エキスパートⅡ
専門課程に準ずる週4回の授業で構成される初習者向けフランス語コースの
第二段階。「フランス語エキスパートI」の学習成果を生かし,フランス語
の総合的な言語運用能力を高め,より複雑なコミュニケーション状況にも適
応できる段階まで学習を進める。文法・読解・会話の集中的な学習を通し
て,コース終了後もフランス語ステップアッププログラムに従って卒業まで
より高度な学習段階に進めるよう,また,受講生が各自の専門領域や将来の
仕事においてフランス語を活用できるよう,より専門性の高い語学学習への
準備となる知識を身につける。
たのしく学ぶフランス語ⅠA
初習者向けのフランス語の授業で,口頭表現・会話を中心に学習し,日常的
なコミュニケーションができるように基本的なフランス語の知識を身につけ
る。「たのしく学ぶフランス語IB」と同時に受講することにより,総合的
なフランス語の運用能力の獲得を目指す。また,フランス語の学習を通し
て,世界情勢への関心を培い,異文化への理解を深め,かつ,多言語環境に
親しむことでグローバル化状況に適応する能力を高める。
たのしく学ぶフランス語ⅡA
フランス語の初習者を対象にして,フランス語を読み,話し,聞き,書く能
力の基礎となる基本的文法事項を修得することを目的とする。この授業で学
んだ文法・構文の知識を,「たのしく学ぶフランス語IA」における学習を
通して,しっかりとした運用能力に定着させてゆく。週1時間という時間的
制約下において,学習内容を無理なく理解できるよう,学習項目は最小限に
とどめ,大切な項目を確実に習得することを目指す。
たのしく学ぶフランス語ⅠB
初習者向けのフランス語の授業の第二段階で,口頭表現・会話を中心に学習
し,日常的なコミュニケーションが円滑にできるよう,フランス語の語彙・
表現の知識を身につけることを目的とする。「たのしく学ぶフランス語Ⅱ
B」と同時に受講することにより,総合的なフランス語の運用能力の獲得を
目指す。また,翌年度以降も,フランス語ステップアッププログラムに従っ
て卒業までより高度な学習段階に進めるよう,フランス語とフランス文化へ
の関心を培い,多言語学習のモチベーションを高める。
- 81 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶフランス語ⅡB
フランス語の準初習者を対象にして,フランス語を読み,話し,聞き,書く
能力の基礎となる基本的文法事項を修得することを目的とする。この授業で
学んだ文法・構文の知識を,「たのしく学ぶフランス語ⅡA」における学習
を通して,しっかりとした運用能力に定着させてゆく。また,翌年度以降
も,フランス語ステップアッププログラムに従って卒業までより高度な学習
段階に進めるよう,必要不可欠な文法項目を確実に習得することを目指す。
中国語エキスパートⅠ
「中国語エキスパート」コースは,外国語学部で中国語を専攻する学生にも
負けない総合的な中国語の運用能力を身につけたい学生を対象にしたコース
であり,履修者が将来各自の専門領域やキャリアプランの中で中国語を生か
すかすための基礎を作ることを目的とする。授業は週4回あり,日本人と中
国人の教員が2回ずつ担当する。
「中国語エキスパートⅠ」では中国語の発音とピンインの学習からはじめ,
初歩的な文法項目の学習に入り,挨拶や自己紹介など,簡単な受け答えがで
きるようになる段階まで学習する。
中国語エキスパートⅡ
「中国語エキスパートⅡ」は「中国語エキスパートⅠ」の基礎のもと,引き
続き週4回の授業を日本人と中国人の教員が2回ずつ担当する形で,更に難
易度の高い文法項目を学習しながら会話練習を繰り返し行い,「聴く,話
す,読む,書く」という全てのスキルをバランスよく伸ばし,日常生活や関
心のある話題について,中国語で初歩的なコミュニケーションができるよう
な段階まで学習する。同時に,物語の暗唱や映画鑑賞をとおして中国の社会
や文化に親しみ,理解を深める。
たのしく学ぶ中国語ⅠA
「たのしく学ぶ中国語ⅠA」は,初級程度の中国語の総合的な運用能力をゼ
ロから身につけることを目的とした「たのしく学ぶ中国語」コースのうち,
春学期に週1回のペースで中国語の発音やピンイン表記に関する基礎知識及
び簡単な会話を学習する科目である。特に「聴く」と「話す」能力の向上に
重点を置いて学習する。中国語を実際のコミュニケーションにおいて正確か
つ自然に運用するための発音練習と,基礎文法に基づいた会話練習を繰り返
し行い,初歩的な中国語のやり取りが可能な程度にまで学習を進める。
たのしく学ぶ中国語ⅡA
「たのしく学ぶ中国語ⅡA」は「たのしく学ぶ中国語ⅠA」の基礎の上に立
ち,引き続き週1回のペースで「聴く」と「話す」能力の向上及び会話能力
の向上に重点を置いて学習する科目である。
本科目は,中国語の読み・書きをマスターし,日常生活に関する事柄や自己
の関心のある話題などについて中国語を正確かつ自然に運用し,簡単なコ
ミュニケーションが行えるようになることが目標である。
たのしく学ぶ中国語ⅠB
「たのしく学ぶ中国語ⅠB」は,初級程度の中国語の総合的な運用能力をゼ
ロから身につけることを目的とした「たのしく学ぶ中国語」コースのうち,
春学期に週1回のペースで中国語の発音やピンイン表記に関する基礎知識及
び基礎的な文法項目を学習する科目である。特に「読む」と「書く」能力の
向上に重点を置いて学習する。発音練習とピンインの読み書きからはじめ,
基礎的な文法項目の学習に入り,初歩的な中国語のやり取りが正確に行える
程度にまで学習を進める。
たのしく学ぶ中国語ⅡB
「たのしく学ぶ中国語ⅡB」は「たのしく学ぶ中国語ⅠB」の基礎に立ち,
引き続き週1回のペースで「読む」と「書く」能力の向上及びさらに難易度
の高い文法項目の習得に重点を置いて学習する科目である。
本科目は,中国語の読み・書きをマスターし,日常生活における簡単なコ
ミュニケーションにおいて中国語を正確かつ自然に運用できるようになるこ
とが目標である。
たのしく学ぶロシア語ⅠA
やさしいテキストのリーディング,基礎的な会話など運用面に重点をおき,
使えるロシア語の習得を目標とする。テキストと練習問題を繰り返し,積極
的にコミュニケーションに必要な表現力・語力をつける。またAV教材でロ
シアの文化も紹介するので,近くて遠いロシアをもっと身近なものとして認
識して欲しい。
たのしく学ぶロシア語ⅡA
「たのしく学ぶロシア語ⅠA」の学習をし終えたレベル程度を対象とする。
やさしいテキストのリーディング,基礎的な会話など運用面に重点をおき,
使えるロシア語の習得を目標とする。テキストと練習問題を繰り返し,積極
的にコミュニケーションに必要な表現力・語力をつける。またAV教材でロ
シアの文化も紹介するので,近くて遠いロシアをもっと身近なものとして認
識して欲しい。
- 82 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶロシア語ⅠB
ロシア語の初級文法の習得を目的とする。やさしい文章を読むための文法知
識を身につけ,各自の目的への基礎を固める。先ずロシア文字に慣れること
から始め,ロシア語の基礎を学ぶために必要不可欠なミニアムの文法事項を
コンパクトに学習する。秋学期は文法事項を復習 ・補足しながらより多く
の語彙を用い,さまざまなテキスト(文章)に取り組む。
たのしく学ぶロシア語ⅡB
「たのしく学ぶロシア語ⅠB」の学習をし終えたレベル程度の者を対象とす
る。ロシア語の初級文法の習得を目的とする。やさしい文章を読むための文
法知識を身につけ,各自の目的への基礎を固める。先ずロシア文字に慣れる
ことから始め,ロシア語の基礎を学ぶために必要不可欠なミニアムの文法事
項をコンパクトに学習する。秋学期は文法事項を復習・補足しながらより多
くの語彙を用い,さまざまなテキスト(文章)に取り組む。
スペイン語エキスパートⅠ
スペイン語はスペインやラテンアメリカの20以上の国々,アメリカ合衆国の
ヒスパニックを合わせて,4億人近い言語人口を持っている。この科目で
は,スペイン語をはじめて学ぶ学生を対象とし,スペイン語で実際にコミュ
ニケーションが取れるようになることを目的とする。週4回の集中的な授業
プランによって「聞く,話す,読む,書く」というすべての側面で,総合的
な運用能力を身につける。
スペイン語エキスパートⅡ
週4回という専門課程なみの授業編成をとおして,始めて学ぶ外国語を,
「聞く,話す,読む,書く」というすべての側面で,日常のコミュニケー
ションが十分できる段階まで集中的に学習する。さらに,受講生が各自の専
門領域やキャリアプランの中でスペイン語を生かしてゆけるよう,より専門
性の高い語学学習への準備となるような知識を身につける。
たのしく学ぶスペイン語ⅠA
「たのしく学ぶスペイン語 IA」は始めて学ぶ外国語を「聞く,話す」とい
う側面を中心に,日常のコミュニケーションができる段階まで学習し,スペ
イン語の言語運用能力を身につけることを目的とする。あわせて,スペイン
語が話されるスペインやラテンアメリカの文化的背景を,映像や音楽等を用
いて理解し,円滑なコミュニケーションの一助とする。
たのしく学ぶスペイン語ⅡA
「たのしく学ぶスペイン語 ⅡA」はスペイン語の「聞く,話す」力を養成
し,留学や旅行など実際の運用場面に合わせて使えるよう過去,未来時制を
用いたトレーニングを進める。スペイン語の基礎的な知識を獲得し,ロール
プレイなどを通して効果的なコミュニケーションにつなげる。春学期のⅠA
の次のコース。
たのしく学ぶスペイン語ⅠB
「たのしく学ぶスペイン語 IB」は,スペイン語の基本的な文法能力を身に
つけることを目的とする。初めて学ぶ外国語を,「読む,書く」という側面
を中心に学習し,基本的なリテラシーを身につける。また,スペイン語圏で
使用されている標識,指示プレート等の実例を教材に用いることにより,言
語の運用力を向上させると同時に,現地社会の特徴を理解する。
たのしく学ぶスペイン語ⅡB
「たのしく学ぶスペイン語 ⅡB」は,実践的なコミュニケーションの基礎
となる文法構造の学習を進め,言語構造の体系的な理解と日常的な運用方法
の獲得を目的とする。「たのしく学ぶスペイン語 ⅡA」の受講とあわせる
ことにより,総合的なスペイン語力の初級レベル完成を目指し,中級レベル
の授業に進むステップとする。春学期のⅠBの次のコース。
インドネシアは,日本の南西,赤道を挟んだ東西約5,100キロメートル,南
北約1,900キロメートルの広大な熱帯地域に,1万7千余りの島々が点在し
ている,世界最大の島国である。日本の約5倍の広さの国土に,1,000余り
の民族・種族が住み,その人口は2億4000万人を数え,世界第4位である。
そのインドネシアの国語がインドネシア語である。
たのしく学ぶインドネシア語ⅠA
この授業では,インドネシア語に初めてふれる学生が「入門」しやすいよう
に,インドネシアおよびインドネシア語に関する基礎知識を学びながら,基
本的な挨拶表現や初歩的な文章表現を,段階的に学習をする。そして,イン
ドネシア語を用いて初歩的・基本的なコミュニケーションができるようにな
ることを目的としている。
「たのしく学ぶインドネシア語ⅠA/ⅠB」で学んだことを踏まえて,教材
に沿って,基本的な文法事項や場面に応じた初歩的な文章表現などを段階的
に学習する。そして,基本文型や基本的な挨拶表現が身に付くように,受講
たのしく学ぶインドネシア語ⅡA
者間で練習をする。さらに,具体的な場面を設定した文章を暗唱するなどし
て,インドネシア語を使用しての基本的・初歩的なコミュニケーションがで
きるようにしていく。
- 83 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
インドネシアは,日本の南西,赤道を挟んだ東西約5,100キロメートル,南
北約1,900キロメートルの広大な熱帯地域に,1万7千余りの島々が点在し
ている,世界最大の島国である。日本の約5倍の広さの国土に,1,000余りの
民族・種族が住み,その人口は2億4000万人を数え,世界第4位である。そ
のインドネシアの国語がインドネシア語である。
たのしく学ぶインドネシア語ⅠB
この授業では,インドネシア語に初めてふれる学生が「入門」しやすいよう
に,インドネシアおよびインドネシア語に関する基礎知識を学びながら,基
本的な挨拶表現や初歩的な文章表現を,段階的に学習をする。そして,イン
ドネシア語を用いて初歩的・基本的なコミュニケーションができるようにな
ることを目的としている。
「たのしく学ぶインドネシア語ⅠA/ⅠB」で学んだことを踏まえて,イン
ドネシア語を学ぶ際の背景となる,インドネシアに関する地理的・歴史的・
文化的な基礎知識などを,各種の教材(地図,資料,ビデオなど)を利用し
たのしく学ぶインドネシア語ⅡB
ながら学んでいくとともに,インドネシア語の基本的な文型,文法事項や場
面に応じた文章表現を習得し,インドネシア語を使用しての基本的・初歩的
なコミュニケションができるようにしていく。
イタリア語エキスパートⅠ
週4回の授業を通して,イタリア語の基礎を集中的に学ぶ。授業は日本人講
師による文法の解説および演習と,イタリア人講師による会話練習で構成さ
れている。いずれも学生が実際にイタリア語を聞き,話すことに大部分の時
間が割かれている。文法的には現在形を扱う。
イタリア語エキスパートⅡ
週4回の授業を通して,イタリア語の基礎を集中的に学ぶ。授業は日本人教
員による文法の解説および演習と,イタリア人教員による会話練習で構成さ
れている。文法的には近過去,半過去,命令法を扱う。
たのしく学ぶイタリア語ⅠA
簡単な会話文をできるだけ多く読み,聞き,話すことを通じて,実際の生活
で「使える」イタリア語を身につける。授業ではペアワークに多くの時間を
割く。
たのしく学ぶイタリア語ⅡA
イタリア語で読み,書き,話すための基礎となる文法を身につける。名詞の
性数から現在形の活用(規則動詞)までを学ぶ。
たのしく学ぶイタリア語ⅠB
簡単な会話文をできるだけ多く読み,聞き,話すことを通じて,実際の生活
で「使える」イタリア語を身につける。授業では会話練習と作文に多くの時
間を割く。
たのしく学ぶイタリア語ⅡB
イタリア語で読み,書き,話すための基礎となる文法を身につける。現在形
の活用(不規則動詞)と近過去の活用を扱う。
韓国朝鮮語エキスパートⅠ
韓国朝鮮語エキスパート・コースは週に4回,専門的に韓国朝鮮語を学習す
る。日韓関係の進展につれて,隣国の言語や情報に対する社会的な需要も急
増している。韓国朝鮮語のエキスパートになり,未来を切り開こう。
韓国朝鮮語は7,000万の話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的に
もきわめて重要な地域の言語である。韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとっ
て最も学習のやさしい言語である。語順は日本語とほぼ同じで,語彙の多く
が日本と共通する漢字語である。表音文字のハングルも,ローマ字より記憶
の負担が少ないのである。韓国朝鮮語は少ない学習時間で,確実に使える外
国語になる。
なお,本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女
子大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの
短期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加
してもらいたい。
韓国朝鮮語エキスパートⅡ
韓国朝鮮語エキスパート・コースは週に4回,専門的に韓国朝鮮語を学習す
る。日韓関係の進展につれて,隣国の言語や情報に対する社会的な需要も急
増している。韓国朝鮮語のエキスパートになり,未来を切り開こう。
韓国朝鮮語は7,000万の話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的に
もきわめて重要な地域の言語である。韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとっ
て最も学習のやさしい言語である。語順は日本語とほぼ同じで,語彙の多く
が日本と共通する漢字語である。表音文字のハングルも,ローマ字より記憶
の負担が少ないのである。韓国朝鮮語は少ない学習時間で,確実に使える外
国語になる。
なお,本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女
子大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの
短期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加
してもらいたい。
- 84 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅠA
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IA ・ⅡA は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅡA
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IA ・ⅡA は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅠB
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IB ・ⅡB は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶ韓国朝鮮語ⅡB
韓国朝鮮語は隣の韓国,北朝鮮を中心とした地域の言語であり,7,000万の
話し手がいる。日本にとって,歴史的にも地理的にもきわめて重要な地域の
言語である。
韓国朝鮮語はまた,日本語話者にとって最も学習のやさしい言語である。語
順は日本語とほぼ同じで,語彙の多くが日本と共通する漢字語である。表音
文字のハングルも,ローマ字より記憶の負担が少ないのである。韓国朝鮮語
は少ない学習時間で,実際に使える外国語になる。
「たのしく学ぶ韓国朝鮮語」は週2回の授業で,そのうち,IB ・ⅡB は
週1回,日本人教師が担当する。「読む・書く」ことに重点を置いて,日常
の基本的なコミュニケーションができる段階まで学習する。韓国朝鮮語を学
んで隣国の社会や文化について,より深い知識を獲得しよう。
なお本学では韓国朝鮮語科目の設置に伴い,韓国の名門大学である梨花女子
大学校や慶煕大学校との交流協定を締結し,交換・派遣留学やソウルでの短
期語学実習も実施している。たいへん有利な制度なので是非積極的に参加し
てもらいたい。
たのしく学ぶベトナム語ⅠA
「たのしく学ぶベトナム語I」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。日常会話の基礎的な知識を学ぶ。また
この授業を通して,日常生活での基礎的なコミュニケーションができるよう
になる。
- 85 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
たのしく学ぶベトナム語ⅡA
「たのしく学ぶベトナム語Ⅱ」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。いろいろな場面の会話を通して,日常
会話の基礎的な知識やベトナムの文化にも親しんでもらいたい。
たのしく学ぶベトナム語ⅠB
「たのしく学ぶベトナム語I」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。日常会話の基礎的な知識を学ぶ。また
この授業を通して,日常生活での基礎的なコミュニケーションができるよう
になる。 いろいろな場面での会話を通して,ベトナムの文化にも親しんで
くる。
たのしく学ぶベトナム語ⅡB
「たのしく学ぶベトナム語Ⅱ」はネイティブの教師が授業を行う。ベトナム
語のコミュニケーション能力の養成を目指し,次の4つの部分で構成する。
(a)話題に基づくスキット会話,(b)語彙の説明,(c)文法の注釈,
(d)練習問題。発音学習は,別のテキストを春学期のみで利用し,会話や
文法説明と平行して徐々に導入する。テキスト以外にもビデオ・絵・プリン
ト・歌などの副教材も適宜使用する。いろいろな場面の会話を通して,日常
会話の基礎的な知識やベトナムの文化にも親しんでもらいたい。
日本語(語彙・読解)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。専門教育で必要となる基礎知識や一般教養に関する題材,具体的には日
本の現代社会,経済,政治,文化等の日本事情,また世界情勢等に関する文
献の読解を通して,高度でより多くの日本語語彙を学び,読解力を高めるこ
とを主な目的としている。本授業では隔週でCALL学習(コンピュータに
よる語彙学習)を導入する。読解資料はそれに応じた分野に沿ったものを新
書,新聞レベルのものから取り上げる。
日本語(語彙・読解)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。専門教育で必要となる基礎知識や一般教養に関する題材,具体的には日
本の現代社会,経済,政治,文化等の日本事情,また世界情勢等に関する文
献の読解を通して,高度でより多くの日本語語彙を学び,読解力を高めるこ
とを主な目的としている。新聞の社説,記事,論説,専門書などから教員の
指示にしたがって学生が興味のあるテーマを選び,語彙や内容について下調
べをし,発表したあと,全員で精読する。テーマは社会・経済・文化・人物
など様々な分野に渡る。読解資料は事前に配布するので,全員予習として語
彙と要約をすることが求められる。
日本語(聴解)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学の講義等で必要となるアカデミックレベルの日本語の聴解能力を養
成することを主な目的としている。様々な社会的テーマについて,構成を整
理しながら,口頭発表を聞く技術,アカデミックなテーマについての講義を
聴く技術などを中心に扱う。長めの独話を聞き取ってメモをとり,そのメモ
をもとに設問に対する解答を書く練習などを行うことでより実践的な日本語
力の養成を目指す。
日本語(聴解)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語科目である。
大学の講義等で必要となるアカデミックレベルの日本語の聴解能力を養成す
ることを主な目的としている。本授業では,主に配信ニュースの聞き取りを
中心に行いながら上級以上の語彙と表現を身につけ,さらに情報についてま
とめる力を養う。教材(視聴覚教材含む)や参考資料はムードル上において
提示するので,事前に語彙調べ,関連サイトでの情報を利用して予習および
復習をすることが求められる。
日本語(口頭表現)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学におけるアカデミックレベルの日本語の口頭能力を養成することを
主な目的としている。フォーマルスピーチとディベートを中心に扱う。とく
にディベートでは論理的な主張の仕方を習得することを目指す。授業での活
動には,事前に文献資料を調べたり情報収集するなどの十分な準備が必要と
なる。また,他人の発表を見たり,録画・録音をした自分の発表を客観的に
みることで,言語的側面,非言語的側面のスキルアップのための学習をして
いく。
- 86 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本語(口頭表現)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語科目です。大
学におけるアカデミックレベルの日本語の口頭能力を養成することを主な目
的としている。アカデミックプレゼンテーションについての基礎知識と,パ
ワーポイントを使った資料作成,口頭発表の方法について学ぶ。個人作業に
おいては,自らの力で調べたり情報収集したりするなどの充分な準備が必要
となる。
日本語(作文)Ⅰ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学レベルのレポートや論文を書くための日本語の文章表現の基礎を学
び,アカデミックなレベルにおける作文表現力を養成することを主な目的と
している。論理的文章の組み立てや構成を学び,アカデミックレベルの文章
を書くための作文技術と文章表現の基礎を修得することで,自分で収集した
資料を用いて1,000字程度のレポートが書けるようになることを目指す。
日本語(作文)Ⅱ
本科目は,正規外国人留学生が一年次に受講するための日本語クラスであ
る。大学レベルのレポートや論文を書くための日本語の文章表現の基礎を学
び,アカデミックなレベルにおける作文表現力を養成することを主な目的と
している。「日本語(作文)Ⅰ」で学んだことを基礎に,実際の論文構成
(序論,本論,結論)に沿ってさらに高度な文章表現を学ぶ。また,各作文
技術において,自分の専門分野のテーマ等に関する資料をもとに,論理的展
開をしながら文章を作成する練習を行っていく。論理的思考によってアカデ
ミックレベル(大学の専門教育)のレポート・論文を書く力を身につけ,
3,000字程度のレポートが書けるようになることを目指す。
ャ
キ
リ
ア
形
成
支
援
教 自己発見と大学生活
育
科
目
大学はこれまで歩んできた学校生活の最終段階である。「学校」から「社
会」という,今までとは異なる世界に間もなく出て行くことになる。そう考
えると,大学生活は,社会人になるための準備期間と言えるであろう。大学
1年次は,そのスタートである。大学という新しい場でチャレンジをし,大
学で学ぶ意味を見つけていくことが,大学生活を充実させていく重要なカギ
となる。この授業を「大学生活の羅針盤」とし,京都産業大学を自分の
「ホームグランド」にしてもらいたい。
「大学生活をどのように過ごせばいいのか?」,「大学での学びをどうした
らいいのか?」,「自分は将来,何をしたいのか?」なかなか答えが見つか
らないであろう。だからこそ,大学入学という「大きな節目」にこれらの問
いについて,一度きちんと考えておくことが大切である。大学入学という人
生の一つの節目をキャリアデザインへの大きなステップと捉え,大学生活,
そしてその後の社会や仕事,働くことについて,受講生同士,担当教員と一
緒に考えていきたい。一人ひとりの気付きを促し,大学生活への一歩を踏み
出すきっかけをつくりたいと考えている。
21世紀と企業の課題
この講義では,金融・流通・食品・情報・伝統産業など,産業界の第一線で
活躍されている本学卒業生をゲストスピーカーとして招き,業界の動向,21
世紀における企業や職業人のあり方・課題,求められる戦略や必要とされる
人材などに関して,現場の最新の情報をもとに講義していただく。
この講義で提起されたさまざまな問題について受講生自らが考え,実社会で
活躍している先輩から後輩に送られるメッセージを参考に,自分の将来を考
え,自らの職業観や価値観を確立していく授業である。
自己発見とキャリア・プラン
大学生活の先には,人生の長い時間を費やすであろう「職業生活」が待って
いる。そこで働く人々は,どのように職業を選び,技能を身につけ,何にや
りがいや喜びを感じているのであろうか。この授業では人々が歩む「キャリ
ア」について考え,すでに始まっているあなた自身のキャリアデザインに取
り組む機会を提供する。
3年次の後半から就職活動がはじまる。就職活動は単に職を得るためのイベ
ントではなく,大学生活で学んだことを具体的に試す絶好の機会である。就
職活動⇒内定と捉える限り,就職活動はつまらなくなり投げ出したくなる。
就職活動は本来もっと楽しいものである。なぜなら学ぶことが多いからであ
る。実際に頭を使い身体を動かしながら,様々な視点からキャリアに関して
学習が出来る。キャリアデザインの「手段」として就職活動をいかに意味あ
るものとして取り組むかを,この授業を通して提案しながら,受講生,教員
がともに考えていきたい。
なお,この授業は,エントリーシートの書き方,面接の受け方といった就職
活動の対策講座ではない。従ってノウハウ等の提供は行わない。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
インターンシップ1
この科目は,(公財)大学コンソーシアム京都が企画するインターンシッ
プ・プログラムのうち,ビジネスコースとして民間企業(ベンチャー企業等
を含む)を対象に,約2週間から1ヶ月程度の就業体験を行うものである。
事前学習(オリエンテーション,ビジネス・マナー講座,業界・企業研究な
ど),実習(約2週間から1ヶ月程度の就業体験),事後学習(実習の成果
と課題の発表・共有)の3つのパートを通して,自分の進路や職業観を明確
化するとともに,社会人としての心構えや社会に対する分析力を養い,また
大学での授業につなげていきたい。
インターンシップ2
この科目は,(公財)大学コンソーシアム京都が企画するインターンシッ
プ・プログラムのうち,パブリックコースとして,行政やNPO・NGOの
機関等を対象に,約2週間から1ヶ月程度の就業体験を行うものである。
事前学習(オリエンテーション,ビジネス・マナー講座,業界・企業研究な
ど),実習(約2週間から1ヶ月程度の就業体験),事後学習(実習の成果
と課題の発表・共有)の3つのパートを通して,自分の進路や職業観を明確
化するとともに,社会人としての心構えや社会に対する分析力を養い,また
大学での授業につなげていきたい。
インターンシップ3
この科目は,本学キャリア教育研究開発センターで企画・開発された本学独
自の就業体験科目である。本学が協力を依頼した国内の企業・団体等での夏
期休業期間中の就業体験を中心に,その前後に本学教員指導による本学キャ
ンパスでのプレ・インターンシップ(就業体験前プログラム),アフター・
インターンシップ(就業体験後プログラム)の学習を通して,学生自らが積
極的に学ぶ科目である。
民間企業など実際社会の組織の中で自分自身の力を試してみたい学生,進路
について真剣に考えている学生が今一度,自分の専攻・関心に関連した企
業・団体等の最前線で実際に就業を体験することによって,職業観や社会性
を養うだけでなく,残された学生生活の目標・学修のあり方や卒業後の進路
について体験的に考えることなど,学生自らが実践的に学ぶことが狙いであ
る。
インターンシップ4
この科目は,本学の建学の精神「世界に雄飛する人材の育成」の具現化の一
環として,本学キャリア教育研究開発センターで企画・開発された科目であ
る。他大学ではあまり例をみない,本学独自の,それも海外で就業体験する
「インターンシップの海外版」である。本学が協力を依頼した海外の企業・
団体等での夏期休業期間中のほぼ1ヶ月にわたる就業体験を中心に,その前
後に本学教員の指導による本学キャンパスでのプレ・インターンシップ(就
業体験前)プログラム,アフター・インターンシップ(就業体験後)プログ
ラムの学習を通して,学生自らが積極的に学ぶ科目である。
自分自身が異文化の中でどれだけ通用するか試してみたい学生,海外での活
躍を目指している学生などが,その専攻などに関連した海外の企業・団体等
での実際の就業を通して,語学力や国際性を養うだけでなく,残された学生
生活の目標・学修のあり方や卒業後の進路についても今一度体験的に考え
る,など学生自らが実践的に学ぶことが狙いである。
インターンシップ5
インターンシップ科目は,夏期休業期間中の各種企業・団体での就業体験を
中心に,学生自らが職業観や社会性,学生生活の目標・学修のあり方を積極
的に学ぶことを目的に開講するものである。インターンシップ5は,企業や
行政機関が独自に募集を行なうインターンシップ先や,全国の経営者協会等
が斡旋するインターンシップ先の中から,学生が自主的に希望するインター
ンシップ先を探し出し,受入れ先の許可を得た学生に対して,その自主的な
活動をバックアップすることを目的に開講する科目である。
インターンシップ6
(地域コーオプ)
本科目では,フィールドワークの手法を用いて「地域」に根ざした,産業分
野・文化遺産・行政施策等々に焦点を当て,履修者自身のもつ興味と自主的
な活動の醸成が目的である。
したがって,フィールドワークの対象は多岐にわたる。例えば,
①産業分野:伝統産業や近代産業を担っている企業等,観光産業の担い手,
商店街の活動等
②文化遺産:神社仏閣,伝説や言い伝え,祭りや催事等
③行政施策:産業施策,観光施策,地域の活性化策等
を,実際のフィールド(現場)に出向いて,事前に学習した内容を基礎に,
新たな知見や認識を「成果」として得ることや,自主的な活動でしか味わえ
ない「課題」を体験することを目指す。
なお,対象となる「地域」は,原則「京都市」とするが,フィールドワーク
の実施時期が夏季休暇中ということもあり,履修者の希望を優先にする。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
キャリア・Re-デザインⅠ
「とりあえず大学に来たって感じがぬぐえず,勉学への意欲が湧かない」,
「偏差値で学部を選んだので専門の授業に関心が持てない」,「大規模講義
が多く,友達ができないので,大学に居場所がないと感じる」……このよう
な状態は,大学環境や勉学へのモチベーションが低下していることを示唆し
ている。本科目はこのような状態にある学生を対象とし,自己/他者の意識
化→他者との対話を通じての自己概念の確立→仕事世界の他者(大人)との
対話を通じての社会への目線づくり→キャリア意識の再構築というプロセス
をたどることで,受講生のモチベーション再発見とキャリア形成を支援す
る。
キャリア・Re-デザインⅡ
本科目では,「キャリア・Re-デザインⅠ」において再構築したキャリア意
識をさらに深化させ,言語を中心とした自己表現という枠組みの中で,他者
との対話(価値観を問われるような,肝心な話をすること)と自分との対話
(他者との対話を通して自らの価値観を整理すること)を繰り返し行うこと
で,個としての自己を活性化し,自らの力で他者との関係を築きつつ自立し
た大学/社会生活を営むことができるようになることを支援する。ここでの
自己表現とは,仕事世界に関わる対話のテキストを読む・書き換える・つく
る・演じる・批評しあう,という一連のプロセスを指す。
実践フィールドワーク
大学を卒業すると職業キャリアの第一歩を踏み出すことになる。「自分のや
りたいことが見つからないから…」,「今の力でやっていけるのだろうか
…」など,様々な理由(言い訳)で立ち止まっていると,先に進むことはで
きない。一歩目がなければ二歩目はないのである。自分は,「どこに(業
種,職種,企業,機関…)」,「どのような(働き方)」第一歩を踏み出し
ていくのか,いきたいのか。この授業では,教室内にとどまらず,積極的に
企業等を訪問し,企業見学の成果を踏まえ,職業キャリアの一歩目を,クラ
スの仲間と共に考え,踏み出したい。
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
具体的には,大学での学び(on campus)と実社会(off campus)での学び
とが全体的に融合(fusion)され,次のように,1年次生から3年次生まで
段階を踏んだ授業が体系的に組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
O/OCF-PBL1
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL1」には,「O/OCF‐PBL2」で,課題解決に向けたチーム
ワークができるようになるための準備段階としての役割を持たせている。し
たがって,この授業では,多様な人々とともに,目標に向けて協力するチー
ムワーク力を付けることに力点が置かれ,企業などから提供される課題に挑
戦するのは「O/OCF‐PBL2」からになる。具体的には,まず,一人ひとりの
個を確立させ,それをグループにして,さらにチームにまで体系立てて段階
的に仕上げる。すなわち,授業は,《個⇒グループ⇒チーム》を目指して,
担当者のコーチングやファシリテーションを受けながら,課題解決型で展開
される。いわば,この授業は,「O/OCF‐PBL2」で本物に近いビジネス体験
をするための橋渡しをするものであるといえる。
- 89 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
O/OCF-PBL2
講義等の内容
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
具体的には,大学での学び(on campus)と実社会(off campus)での学び
とが全体的に融合(fusion)され,次のように,1年次生から3年次生まで段
階を踏んだ授業が体系的に組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL2」では,現実の問題への,しかも2年次生だけでの初挑戦
になるので,課題解決に至るまでのステップが大まかではあるが予め与えら
れている。したがって,ここでの課題は現実のものではあるが,少し保護さ
れた状況下での問題解決体験になる。「O/OCF‐PBL2」は,上記のような体
験をすることによって問題解決能力を習得するとともに自己の役立ちを実
感・確信し,「O/OCF‐PBL3」での本物に極めて近い状態での体験への橋渡
しをする。
「O/OCF‐PBL 1~3」(On/Off Campus Fusion-Project Based
Learning)は以下のような目的を持った1~3年次まで一貫した体系的な学
びの場である。すなわち,その学びの場は,学生が実社会に円滑に移行する
のを支援するために,今日までに経験してきた世界と卒業後に経験する実社
会との間にあるギャップを体系的に段階を踏んで体験しながら,そのギャッ
プを自ら埋めていくことができるように仕組まれている。
・1年次生(秋学期):「O/OCF‐PBL1」
「個からグループ,グループからチームへ」を目指して段階的に仕組まれ
た課題に挑戦する。そして,そこでの体験を通して,自分への信頼を培い,
自ら行動できて,意欲的に他者との関係がつくれるようになることを目指
す。
・2年次生(春学期):「O/OCF‐PBL2」
「O/OCF‐PBL1」で培われた力をベースにして,企業などから提供された
課題にチームで挑戦する。ただし,課題解決に至る大まかなステップは予め
与えられており,そのステップを踏みながらチームで課題解決に挑み,成功
体験を通して自分の役立ちを実感・確信するとともに,問題解決体験を通し
て問題解決力を習得する。
O/OCF-PBL3
・3年次生(春学期):「O/OCF‐PBL3」
「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で培った力を活用して,企業な
どから提供された課題に対して現実に極めて近い状況のもとでチームで挑戦
し,「O/OCF‐PBL1」および「O/OCF‐PBL2」で身に付けた力を実社会で応
用できるまでに磨きあげる。
授業展開の方法としては,大学での学びと実社会での学びとを融合させる
ために,企業などから提供された課題に挑戦する実践指向型の課題解決
(PBL:Project Based Learning)方式がとられている。科目名は,この科
目の持っている以上のような意味合いを表現しており,On/Off Campus
Fusion-Project Based Learning の頭文字をとったもので,オーシフ・
ピービーエル(O/OCF‐PBL)と略称で呼んでいる。
「O/OCF‐PBL3」では,現実の問題に3年次生だけで挑戦する。「O/OCF‐
PBL2」では,課題解決に至るまでのステップが大まかではあるが予め与えら
れており,少し保護された状況下での問題解決体験であった。しかし,
「O/OCFPBL3」では,保護が撤去された状況下で,チームによる問題解決を
体験することによって,実践的な問題解決能力を習得するとともに,自己の
実践的役立感を確信し,実社会への橋渡しをする。
- 90 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
大学生活と進路選択
講義等の内容
本授業の目的は特定の知識を習得することではなく,自分自身と将来を考
え,今(2年次)だからこそ身に付けておくべきこと,考えておくべきこと
を取り上げる。それらの課題やテーマを,自らの問題として取り組み,自分
の頭で考え,自分の言葉で語り,自分の意思で行動するための「訓練の場」
とする。
また,3年次からの本格的な就職活動に臨む前に,自分を知り,社会を知
り,社会で求められる思考スタイルや意識,姿勢を知り,身につけておくこ
とは,より自分に合った進路選択ができる可能性が高まり,自信につなが
る。
京都を中心とした地域で活躍しておられる中堅・中小企業・団体における
「働きがい」,「働く場としての魅力」を学生自らがインタビュー調査をし
て『魅力発信レポート』としてまとめ,その後,見学型のインターンシップ
(就業体験)を経験することで『働く現場=キャリア形成の場』を体感し将
来のキャリア形成に活かす力をつけるのが,この科目の目的である。
大学での学びや体験と社会がいかにつながっているのかを実感し,充実した
大学生活を送るステップにできる就業体験は,春期休暇(2月中旬以降)に
スタートアップ・インターンシップ
1週間程度行う。企業調査と実習の二段構えで,社会性と就業意欲向上につ
なげる。
中堅・中小企業での就業体験は,世の中に様々な優良企業があることを知る
貴重なチャンスである。自らの『社会人基礎力』を高めるとともに企業や働
き方に対する『自分の考え方の軸=キャリア形成の価値観』を明確化するこ
とができる。1年次,2年次のうちに自らの好奇心と行動力を発揮し,視野
を広げて,キャリア形成の選択肢を増やすことにつながる授業である。
体
育
教
育
科
目
企業人と学生のハイブリッド
本授業は,日本で初めての試みとなるプログラムである。企業の若手社員と
学生をハイブリッド(Hybrid:混成)することで,若手社員,学生ともに人
材として育成することを目的としてる。若手社員は自社の研修プログラムの
一環として参加し,本授業での成果を自社での業務に反映してもらう。学生
をフォロアー(部下,後輩)として位置づけ,課題やプロジェクトに取り組
むことにより,リーダーシップ,プロジェクト・マネジメントの力を身につ
ける。
学生は若手社員をリーダー,先輩とすることで,チームとしての取り組みを
体験することができる。社会人とチームを組んで課題,プロジェクトに取り
組むことにより,リアルな仕事の流れを体感でき,仕事の進め方や働くこと
への意義について実践的に理解を深めることにつながる。決められた期限
に,決められた条件で,最大限の効果を上げるという,仕事をしていく上で
不可欠なスキルを身につけることができる。学生にとって,このような力
は,就職活動のみならず,社会人になってからも絶大な効果を発揮する。
就業力総合実習
大学で教養と学部専門性を身に付け,オフキャンパスでの学びと実践を積み
社会人基礎力を磨き,就職内定を得た学生,進路決定した学生は卒業後,職
業キャリアの第一歩を踏み出す。
学生は,就職活動などを通して,より実践的な就業力を獲得し,大学生活を
通じ多様な学びをインプットすることができたと思われる。社会人への巣立
ちを前に受講生のキャリアをアウトプットし自己をさらに磨く場としてこの
科目を設定している。
この授業では,企業等から提供された課題に取り組むPBL型授業に取り組
む高校生に受講生の体験や経験を活用し,授業を共につくりあげる高大連携
授業への参画(フィールドワーク)を中核とし授業を進めていく。
健康科学講義
(284 横山 勝彦)
今日のめざましい近代医学の進歩と医療の普及の一方では,かえって病人が
増加している現実がある。人間の基本的な権利の一つである健康には,適切
で自立的な身体運動が大きなファクターとなることは論をまたない。楽しい
中に体力アップを望めるのがスポーツであるが,病気になって飲む「くす
り」にリスクがあるから処方が不可欠なように,身体運動にもプログラミン
グが必要である。
本講義では,主体性をもった健康と,それぞれの価値観に基づいたライフス
タイルとを考える一助とするために,次のような内容を学ぶ。1つめはから
だの鍛え方,2つめは神経のシステムを中心としたからだの仕組み,3つめ
は身体運動による傷害とその応急的な処置。
(184 金田 啓稔)
健康は不健康な状態の時,強く意識され,その必要性を痛感する。不健康な
状態に至る過程においては,身体的な側面だけではなく,自身の心や生活の
基盤となる社会など多くの要因が絡み合う。このことは一面的な改善で健康
が維持できることは不可能であることを示している。
発達課題論では,「自分の身体に対する理解と活用」,「社会的役割」,
「経済的自立」,「情緒的な独立」など青年期特有の課題を取り上げ,生涯
にわたる行動の指針としての価値や理論体系を学ぶ必要性を述べている。
そこで本講では,単なる情報の獲得(to have)ではなく,各自の現在・過
去・未来の健康を考察することで,そこに在る(to be)健康を探求する。
- 91 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
専
門
教
育
科
目
授業科目の名称
講義等の内容
健康科学実習
ヒトが健康で積極的に生きていくには,からだの機能を常に良好な状態に保
つことが必要である。健康の維持・向上には運動・栄養・休養などが重要な
要因と考えられる。発育発達期・青年期に自らが身体運動を積極的に実施し
適応機能を高めるとともに科学的知見を持って学習することは重要である。
この授業では,身体機能計測の形態・循環機能・体力・運動能力について計
測し,計測値から得られる種々の情報を管理し,これらの情報を活用し,身
体運動の実践を含めてライフスタイルとしての健康管理について学習するこ
とが目的となる。
【体にハンディーを持った人を対象としたクラス】
体にハンディーを持った人を対象に開講されている。個々人の身体機能の実
態を把握し,いかなる環境におかれても身体活動が生命の維持や適応機能の
獲得に重要であることを認識し,エネルギー代謝そのものを身体運動として
とらえ健康へのアプローチを考える。そして,身体機能のハンディーに対す
るサポートについて学習する。
専攻ドイツ語(会話)Ⅰ
この授業はネイティブスピーカーが担当する週2回の授業で,ドイツ語の初
歩の聞き取り能力や能動的な発話能力の養成に重点がおかれる。アルファ
ベットの発音やドイツ語の単語の読み方,挨拶や自己紹介で授業はスタート
し,数字の読み方,互いの個人的な情報のやりとり,買い物,レストランで
の注文,時刻の表現など日常生活のごく初歩的なやりとりを反復して練習
し,しっかりと身につける。個々の学生がドイツ語で行なうやりとりがなる
べく多くなるよう,教員と学生の間だけではなく,学生同士の間でもパート
ナーを作って反復練習を行なう形式をとる。
専攻ドイツ語(総合)Ⅰ
初修言語としてドイツ語を専攻する新入生を対象に,その後の全般的ドイツ
語運用力向上に必要な基礎を養う週1回の授業である。「会話」でネイティ
ブスピーカーがドイツ語で行う会話を主体とした授業,また「構造」で日本
人教員が文構造に中心を置いて行う授業を,効率的かつ効果的に結びつける
ために,話す・聴く・読む・書くという4技能の開発に不可欠な文法力・語
彙力を含めた基礎学力を養う。ドイツ語の大きな特徴である格変化とその用
法は,初めてこの言語に接する学生が直面する難関である。格に慣れること
は,「会話」,「構造」の授業を効果的に進めるためにも重要である。春学
期では,格の用法にポイントを置きつつ,毎週の授業で多くの練習を行う。
専攻ドイツ語(構造)Ⅰ
週2回日本人教員が担当する授業で,ドイツ語を文法や構文の面を中心とし
て学んでいく。アルファベットや単語の発音から始まり,人称代名詞,動詞
の変化,冠詞類,肯定文,疑問文,語順,前置詞などドイツ語の最も基礎と
なる文法事項を学びながら,同時にドイツに行ったり,そこで暮らす際に必
要最低限の表現を反復練習によって学んでいく。ドイツ語による口頭での簡
単なやりとりなどコミュニケイティブな側面を含めつつ,ドイツ語の初学者
がしっかりとドイツ語の構造を理解するための基礎固めをしていく。
専攻ドイツ語(会話)Ⅱ
専攻ドイツ語Ⅰ(会話)を引き継いで初歩的なドイツ語の聞き取り能力や発
話能力を修得する授業で,週2回,ネイティブスピーカーが担当する。ドイ
ツの職業生活,ドイツ観光,道の尋ね方,ドイツ人のバカンス,衣食住など
のトピックを通してドイツの実情に触れつつ,コミュニケイティブなドイツ
語授業を行なっていく。専攻ドイツ語I(会話)と同様に,ドイツ語による
教員と学生,学生同士のやりとりを通して実戦的なドイツ語の基礎固めを行
なう。
専攻ドイツ語(総合)Ⅱ
ドイツ語学習を開始して半年経過した学生を対象とした,専攻ドイツ語(総
合)Ⅰに続く週1回の授業である。動詞の現在人称変化,また動詞と組み合
わせて使用される格の様々な用法に次第に馴れてきた学生たちが,春学期に
継続するかたちでドイツ語運用能力を総合的に高められるよう,授業を進め
ていく。春学期に習得した基礎的語彙・表現力をさらに拡大すること,また
聞き取り,会話,読解,作文に役立つ数多くの基本的練習問題を行うことに
よって,「会話」と「構造」の担当教員が連携して授業を進め,効率的かつ
効果的な授業ができるためのつなぎとしての役割を果たす。
専攻ドイツ語(構造)Ⅱ
専攻ドイツ語Ⅰ(構造)を引き継いでドイツ語の初歩的な文法と構文を学ぶ
授業で,週2回,日本人教員が担当する。この授業は初等文法の主要項目の
大体を習得することを目指すものであるが,単に理論的な側面だけの授業で
はなく,同時に実際にドイツに行ったときに使えるような生きたドイツ語の
習得を目指す。特に助動詞,完了形,非人称構文,命令形などの文法事項に
ついては,完全に身につくように徹底的に学習する。
専
攻
科
目
- 92 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻ドイツ語(会話)Ⅲ
専攻ドイツ語Ⅰ,Ⅱで習得したドイツ語運用能力を基本にして,ドイツ語専
攻の学生がさらに高度なドイツ語のコミュニケーション能力を習得すること
ができるよう,ネイティブスピーカー教員が行なう週2回のインテンシブな
授業科目である。特に読む力,聴く力,話す力,書く力という語学力にとっ
て必須の4技能の養成に重点をおいている。やや複雑なテキストやドイツ語
の音声媒体に盛り込まれた情報から,より多くの必要情報を正確に読解でき
たり,音声情報を聞き取って理解できる能力を養成する。この授業は,さら
に自分の意見や考えを相手に伝達できるよう,高度なコミュニケーション能
力の育成を最終目標とする。
専攻ドイツ語(総合)Ⅲ
専攻ドイツ語Ⅰ, Ⅱで習得したドイツ語力を土台に,ドイツ語の総合的運
用能力の向上と強化を目指して,日本人教員が週1回授業を行う。専攻ドイ
ツ語Ⅲ(会話)で学ぶドイツ語圏での日常的トピックスに基づいた様々な状
況での会話やその基盤となる題材に必要な語彙力や表現力などの拡充と,専
攻ドイツ語Ⅲ(構造)で学ぶ文法事項や構文などを具体的なテキストの中で
理解・把握する訓練を行うことで,自分の意見や考えをきめ細かく発信し,
やや複雑な情報源から正確に必要情報を受信できるように,高度なドイツ語
の実践的運用能力を習得することを目指す。
専攻ドイツ語(構造)Ⅲ
専攻ドイツ語Ⅰ, Ⅱで習得したドイツ語の能力を土台とし,ドイツ語の運
用能力の向上・強化を目的として日本人教員が週2回の授業を担当する。専
攻ドイツ語 Ⅲ(構造)では,ドイツ語の文法や構文,文章構造などの言語
体系についての学習を継続しつつ,主として文章言語(書き言葉)で好まれ
るようなやや複雑な文法項目や構文,文章構造などの習得・定着を目指す。
多少複雑な情報源からでも必要情報を正確に受信し,理解できるような高度
なドイツ語の実践的運用能力を習得することを目標とする。
専攻ドイツ語(会話)Ⅳ
専攻ドイツ語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲで習得したドイツ語運用能力を土台にドイツ語専攻
の学生がより一層の高度なドイツ語のコミュニケーション能力を総合的に習
得できるための授業をネイティブスピーカー教員が行なう週2回の授業であ
る。専攻ドイツ語Ⅲの授業と同様に,やや複雑なテキストやドイツ語の音声
媒体に盛り込まれた情報から,より多くの必要情報を正確に読解できたり,
音声情報を聞き取って理解できる能力を養成する。読む力,聴く力,話す
力,書く力の養成をさらにめざし,特にドイツ語の実践的運用能力習得を重
視して,より一層高度なコミュニケーション能力を特に育成するのが,この
授業の主眼である。
専攻ドイツ語(総合)Ⅳ
専攻ドイツ語Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ で習得したドイツ語力を基にドイツ語の総合的
運用能力の更なる向上と強化を目指し,日本人教員が週1回授業を行う。専
攻ドイツ語Ⅳ(会話)で学ぶドイツ語圏での日常的トピックスに基づいた
様々な状況での会話やその基盤となる題材に必要な語彙力や表現力などの更
なる拡充と,専攻ドイツ語Ⅳ(構造)で学ぶ文法事項や構文などを具体的な
テキストの中で理解・把握する訓練を継続することで,自分の意見や考えを
一層きめ細かく発信し,複雑な情報源からでも正確な情報を受信できるよう
に,より高度なドイツ語の実践的運用能力の習得を目指す。
専攻ドイツ語(構造)Ⅳ
専攻ドイツ語Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ で習得したドイツ語の能力を土台とし,ドイツ
語の運用能力の一層の向上・強化を目的とした授業を日本人教員が週2回担
当する。専攻ドイツ語 Ⅳ(構造)では,既習の文法項目や構文の定着・応
用を意識しながら学習を継続し,ドイツ語のどのような文章構造でも自力で
正しく解釈し,複雑な情報源からでも必要な情報を的確に把握することがで
き,自分の意見や考えを的確に発信できるような高度なドイツ語の実践的運
用能力を習得することを目指す。
専攻フランス語(会話)Ⅰ
週2回ネイティブスピーカー教員によって行われるこの授業の目的は初心者
の受講生に聴く,話す,読む,書く能力の基本を教えることである。 発音
に特別な注意を払いながら,頻度の高い動詞と数字(暗記と応用)の勉強が
行われる。それは受講者の実生活を中心とした決まったテーマ-自己紹介,
住まい,家族,大学での生活,平日の1日の展開,週末の過ごし方,趣味,
バイト-等に関する表現を次々暗記させ,各々の現実がフランス語で表現で
きるように教員が努めていく。それによって,質疑応答しながらコミュニ
ケーションを充実させる。同じ話題を書き取りに使用する。
- 93 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻フランス語(総合)Ⅰ
初習のフランス語学習者に,入門編として,必要最小限のフランス語の例文
を学ばせる。会話と説明の例文からなる教材を使用し,(1)フランス語例
文の理解(解釈,発音,朗読),(2)例文のフランス語の再構成(日本語
訳から元のフランス語を復元),(3)口頭でフランス語を暗唱。(2)(3)
の反復練習により,学習したフランス語例文を完全に自分のものにさせる。
授業は,1)前回の例文を書かせる復習の小テスト,2)今週のフランス語
例文の構造の説明と口頭練習,3)口頭による暗唱の試験,の3部から構成
される。 学期末試験では,学んだ全例文の暗唱を求め,合格するまで試験
を受けさせる。
専攻フランス語(構造)Ⅰ
フランス語の文法の基礎に相当する部分を,聞く・話す・読む・書くの4技
能で運用できるように習得する。文法を実際に運用できるようになるため,
練習を通して身につける。特に,会話での運用ができるように多くの練習を
口頭で行う。文法問題を筆記試験で解くことができても,それを音声として
分かっていなければ,口頭コミュニケーションで運用することができないか
らである。しかし,文字も重要なので,頻繁に筆記の小テストも行う。
専攻フランス語(会話)Ⅱ
前期の間に獲得したフランス語の知識を増やしながら,なるべく再利用に努
力する。すでに習ったテーマを補完して,さらに表現を豊かにしていくこと
を目的とする。一方,毎月の自分の予算や住まいの付近の説明,一週間の大
学でのスケジュールの説明のような,新しいテーマも取り入れる。新しい動
詞の勉強の他に自由選択の話題についての口答発表が導入される。各受講者
が後期の間に1度教壇に立ち約3分程度フランス語で話すことになる。さら
にフランスのメディアの記事から教員が15〜20行の抜粋を選び,それを受講
者が十分理解した上に,内容に関する質問に筆記で解答する。
専攻フランス語(総合)Ⅱ
「専攻フランス語(総合)Ⅰ」に引き続き,必要最小限のフランス語の文を
学ばせ,この時点では,それをフランス語を話す・書くに充分に使えるよう
にマスターさせる。教材としては,会話と説明の文章からなる教科書に加え
て,単語の例文集を使用し,授業では学んだすべての例文を暗唱させてい
く。授業の構成は「専攻フランス語(総合)Ⅰ」と同じであるが,1)毎回
の小テストと3)口頭による暗唱の試験に,単語集の例文が加わる。学期末
試験では,「専攻フランス語(総合)Ⅰ,Ⅱ」で学んだ教科書と単語集の全
例文の暗唱を求め,採点方式ではなく,マスターできるまで何度でも試験を
受けさせる方式をとる。
専攻フランス語(構造)Ⅱ
フランス語検定4級レベルの文法を,聞く・話す・読む・書くの4技能で運
用できるように習得する。文法を実際に運用できるようになるため,練習を
通して身につける。特に,会話での運用ができるように多くの練習を口頭で
行う。文法問題を筆記試験で解くことができても,それを音声として分かっ
ていなければ,口頭コミュニケーションで運用することができないからであ
る。しかし,文字も重要なので,頻繁に筆記の小テストも行う。
専攻フランス語(会話)Ⅲ
さらに受講者のフランス語能力を伸ばすため,前期には教員が口答発表のフ
ランスでのテクニックについて ,序文,章の整理の仕方などを説明をし
て,受講者がもっと合理的に書けるように指導する。同じくフランスのメ
ディアの記事について,どのようなテーマが扱われているか要約(簡単な概
略)をフランス語で書けるように教える。日本とフランスの発想が違うの
で,フランス語で書かれている理論を理解するのに解読力が必要である。
又,その記事に対して自分の意見をフランス語で述べることができるよう
に,賛成/反対だけではなく,もっと自由な自分独自の発想を表現できるよ
うにする。最後にそのテーマについて口答で意見交換をする。
専攻フランス語(総合)Ⅲ
これまでの教科書・単語集に読解用教科書を加える。フランス語の解釈力の
養成に比重を移し,解釈を通じてフランス語の総合力を身につけさせてい
く。授業の3部構成は変わらないが,毎回の復習小テストに文の解釈に関す
る事柄(文法,構文など)が加わる。読解用教科書については授業前までに
全員に全訳を提出させ,授業では特に構文の理解を計るようにして,実践的
な解釈力の基礎を養成する。期末テストでは,「専攻フランス語(総合)
I,Ⅱ,Ⅲ」で学んだ教科書,単語集の全例文の暗唱を求め,採点方式では
なく,言えるまで何度でも試験を受けさせる方式をとる。
専攻フランス語(構造)Ⅲ
フランス語検定3級レベルの文法を,聞く・話す・読む・書くの4技能で運
用できるように習得する。文法を実際に運用できるようになるため,練習を
通して身につける。練習は,読み書きに重心を置く。文法問題を行い,頻繁
に筆記の小テストで確認することにより,文法知識を確実に定着させる。ま
た,テキストの講読を行うことにより,文法知識をより実践的に運用できる
ように習得させ,専門的な授業で必要となる実践的な読解力を養成する。
- 94 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻フランス語(会話)Ⅳ
3期(1年半)に渡ってフランス語を勉強してきた受講者が3年次に留学し
たり,日本でフランス人に会ったりすることがよくある。ところが様々な会
話で,相手の言っていることが教科書通りではないので理解しにくい。それ
を防ぐため, 口答発表とフランスのメディアの記事の勉強のほかにイン
ターネットで見られるフランスの動画やニュースなどの聞き取りを行う。文
章を完成させてから,それをフランス語でのディスカッションのテーマとし
て使う。その際,受講生にフランスの考え,発想,習慣などを理解してもら
い,一方日本との比較を行い,またその違いにはどのような意義があるかを
一緒にフランス語を使って表現する。
専攻フランス語(総合)Ⅳ
フランス語の解釈力,さらに総合的なフランス語力の養成を目標とした授
業。「専攻フランス語(総合)Ⅳ」では,「専攻フランス語(総合)Ⅲ」ま
でに培ったフランス語力のうち,特に読解力にポイントを置いて指導し,解
釈を通じてフランス語の総合力を身につけさせる。次年時に履修する演習や
専門セミナーを受講する際に必要なフランス語総合力を養う。教材は,プロ
の書いたフランス語の中から,比較的平易なものを抜粋して読む。毎回,授
業前までに全員に全文の訳と文法的分析を提出させ,毎回の小テストでは,
文法事項の確認にとどまらず,学習したフランス語の運用を促進するような
試験を課し,解釈力のいっそうの育成を図る。
専攻フランス語(構造)Ⅳ
フランス語検定準2級レベルの文法を,聞く・話す・読む・書くの4技能で
運用できるように習得する。文法を実際に運用できるようになるため,練習
を通して身につける。練習は,読み書きに重心を置く。文法問題を行い,頻
繁に筆記の小テストで確認することにより,文法知識を確実に定着させる。
また,テキストの講読を行うことにより,文法知識をより実践的に運用でき
るように習得させ,専門的な授業で必要となる実践的な読解力を養成する。
専攻スペイン語(会話)Ⅰ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の積極的なコミュニケーション能
力を養成するための導入段階としての授業をネイティブスピーカー教員に
よって行う週2回の授業である。最初にスペイン語の発音を自然なリズムで
できるようにしっかりと練習する。その上で,特に聞く力,話す力,書く力
に重点をおいて,挨拶や自己紹介,家族や住居,学生生活などの身近な事柄
に関して,時間を十分にかければ理解し表現できるレベルの習得を目標とし
て,会話練習を中心に双方向の授業を行う。
専攻スペイン語(総合)Ⅰ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の運用能力を総合的に向上させる
ための導入段階としての授業を日本人教員によって行う週1回の授業であ
る。まず聞く力と話す力の土台を成す語彙の習得を重視して,毎回の小テス
トで確実に語彙力を身につけさせる。また,スペイン語力の向上にとって大
きな阻害要因となる書き言葉の障害を乗り越えるための基礎力づくりとし
て,スペイン語のテキストを数多く読む練習を行う。「会話」で学ぶ会話文
の内容を確認しつつ,「構造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解す
ることを通して,総合的な学修を目指す。
専攻スペイン語(構造)Ⅰ
スペイン語専攻の学生に対して,文法をベースにスペイン語の言語体系を学
ばせるための導入段階としての授業を日本人教員によって行う週2回の授業
である。日本人には学びやすいスペイン語の発音と綴り字をしっかりと身に
付ける。その上で,挨拶や自己紹介,家族や住居,学生生活などの身近な事
柄に関して,時間を十分にかければ理解し,表現できるレベルのコミュニ
ケーション能力の習得を目標として,スペイン語の言語体系の基礎を日常的
会話表現とともに学ばせる。文法事項としては名詞,形容詞,前置詞,動詞
の直説法現在の理解が中心となる。
専攻スペイン語(会話)Ⅱ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の積極的なコミュニケーション能
力を養成するための発展段階としての授業をネイティブスピーカー教員に
よって行う週2回の授業である。1セメで習得した初級スペイン語の会話力
や文法知識を深めていく。自分自身や話相手の事に関して過去形を使った表
現や,希望を述べたり,相手の趣味を問うなどの会話が広がるように訓練す
る。少人数で積極的に発言できるような双方向の授業をめざす。
専攻スペイン語(総合)Ⅱ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の運用能力を総合的に向上させる
ための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週1回の授業であ
る。まず聞く力と話す力の土台を成す語彙の習得を重視して,毎回の小テス
トで確実に語彙力を身につけさせる。基礎力づくりとして,スペイン語作文
やスペイン語のテキストを数多く読む練習を行う。「会話」で学ぶ会話文の
内容を確認しつつ,「構造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解する
ことを通して,総合的な学修を目指す。
- 95 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻スペイン語(構造)Ⅱ
スペイン語専攻の学生に対して,文法をベースにスペイン語の言語体系を学
ばせるための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週2回の授業
である。自分の感動や疑問,過去についてなどを表現できるレベルのコミュ
ニケーション能力の習得を目標として,スペイン語の言語体系の基礎を日常
的会話表現とともに学ばせる。文法事項としては直説法点過去,線過去,現
在完了,未来,過去未来などが中心となるが,スペイン語独特の接続法の導
入もし,スペイン語の文法全体の大枠を学ぶ。
専攻スペイン語(会話)Ⅲ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の積極的なコミュニケーション能
力を養成するための発展段階としての授業をネイティブスピーカー教員に
よって行う週2回の授業である。1セメ,2セメに習得した初級スペイン語
の会話力や文法知識を深めていく。自分に関係した会話ばかりではなく,何
かのテーマについて話すなど,会話練習を中心に双方向の授業を行う。
専攻スペイン語(総合)Ⅲ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の運用能力を総合的に向上させる
ための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週1回の授業であ
る。まず聞く力と話す力の土台を成す語彙の習得を重視して,毎回の小テス
トで確実に語彙力を身に付けさせる。スペイン語作文やスペイン語のテキス
トを数多く読む練習を行う。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認しつつ,
「会話」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解することを通して,総合
的な学修を目指す。
専攻スペイン語(構造)Ⅲ
スペイン語専攻の学生に対して,文法をベースにスペイン語の言語体系を学
ばせるための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週2回の授業
である。自分の感動や疑問,過去についてなどを表現できるレベルのコミュ
ニケーション能力の習得を目標として,スペイン語の言語体系の基礎を日常
的会話表現とともに学ばせる。文法事項としては日本人学生にとって最難関
の接続法の学習が中心となる。
専攻スペイン語(会話)Ⅳ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の積極的なコミュニケーション能
力を養成するための発展段階としての授業をネイティブスピーカー教員に
よって行う週2回の授業である。1セメ,2セメ,3セメに習得したスペイ
ン語の会話力や文法知識を深めていく。自分に関係した会話ばかりではな
く,何かのテーマについて話すなど,また,留学生活に備えて,実践的な旅
行会話や,海外の学生生活で必要な会話練習を中心に双方向の授業を行う。
専攻スペイン語(総合)Ⅳ
スペイン語専攻の学生に対してスペイン語の運用能力を総合的に向上させる
ための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週1回の授業であ
る。語彙の習得を重視して,毎回の小テストで確実に語彙力を身につけさせ
る。より高度なスペイン語作文やスペイン語のテクストを数多く読む練習を
行う。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認しつつ,「構造」で学ぶ文法事項
等を具体的な文の中で理解することを通して,総合的な学修を目指す。
専攻スペイン語(構造)Ⅳ
スペイン語専攻の学生に対して,文法をベースにスペイン語の言語体系を学
ばせるための発展段階としての授業を日本人教員によって行う週2回の授業
である。日常会話のみならず,論理的な話もできるコミュニケーション能力
の習得を目標として,スペイン語の言語体系の発展段階を学ばせる。文法事
項として3セメに続いて接続法の学習が中心となるが,スペイン語の文法全
体の大枠を学ぶとともに,長文を読み,書く能力の向上も目指す。
専攻イタリア語(会話)Ⅰ
イタリア語専攻の学生に対して,イタリア語の積極的なコミュニケーション
能力を養成するための導入段階としての授業をネイティブスピーカー教員に
よって行なう週2回の授業である。最初にイタリア語の発音を自然なリズム
でできるようにしっかりと練習する。その上で,特に聴く力,話す力,書く
力に重点をおいて,挨拶や自己紹介,学生生活などの身近な事柄に関して,
時間を十分にかければ理解し表現できるレベルのコミュニケーション能力の
習得を目標として,会話練習を中心に双方向の授業を行なう。
専攻イタリア語(総合)Ⅰ
イタリア語専攻の学生に対して,イタリア語の運用能力を総合的に向上させ
るための導入段階としての授業を日本人教員によって行なう週1回の授業で
ある。まず聴く力と話す力の土台を成す語彙の修得を重視して,毎回の小テ
ストで確実に語彙力を身に付けさせる。また,イタリア語力の向上にとって
大きな阻害要因となる書き言葉の障壁を乗り越えるための基礎力づくりとし
て,会話文を数多く読む練習を行なう。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認
しつつ,「構造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解することを通し
て,総合的な学修を目指す。
- 96 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻イタリア語(構造)Ⅰ
イタリア語専攻の学生に対して,文法をベースにイタリア語の言語体系を学
ばせるための導入段階としての授業を日本人教員によって行なう週2回の授
業である。まず日本人には学びやすいイタリア語の発音と綴り字をしっかり
身に付ける。その上で,挨拶や自己紹介,学生生活などの身近な事柄に関し
て,時間を十分にかければ理解し表現できるレベルのコミュニケーション能
力の習得を目標として,イタリア語の言語体系の基礎を日常的会話表現とと
もに学ばせる。文法事項としては,名詞,形容詞,前置詞,直説法現在など
の理解が中心となる。
専攻イタリア語(会話)Ⅱ
「専攻イタリア語Ⅰ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の積極的なコミュニケーション能力を養成するための次の段階としての授
業をネイティブスピーカー教員によって行なう週2回の授業である。最初に
イタリア語会話のセリフを自然な発音とリズムで展開することを意識しなが
ら発音練習をする。その上で,特に聴く力,話す力,書く力に重点をおい
て,家族,家具,衣服,一日の習慣,買い物や旅行などの身近な事柄に関し
て,時間を十分にかければ理解し表現できるレベルのコミュニケーション能
力の習得を目標として,会話練習を中心に双方向の授業を行なう。
専攻イタリア語(総合)Ⅱ
「専攻イタリア語Ⅰ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の運用能力を総合的に向上させるための第2段階の授業を日本人教員に
よって行なう週1回の授業である。まず聴く力と話す力の土台を成す語彙の
修得を重視して,毎回の小テストで確実に語彙力を身につけさせる。また,
イタリア語力の向上にとって大きな阻害要因となる書き言葉の障壁を乗り越
えるためのさらなる基礎力づくりとして,会話文だけでなく平易な説明文を
も数多く読む練習を行なう。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認しつつ,
「構造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解することを通して,総合
的な学修を目指す。
専攻イタリア語(構造)Ⅱ
「専攻イタリア語Ⅰ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,文法を
ベースにイタリア語の言語体系を学ばせるための第2段階としての授業を日
本人教員によって行なう週2回の授業である。家族,家具,衣服,一日の習
慣,買い物や旅行などの身近な事柄に関して,時間を十分にかければ理解し
表現できるレベルのコミュニケーション能力の習得を目標として,イタリア
語の言語体系の基礎を日常的会話表現と共に学ばせる。文法事項としては,
再帰動詞,直説法近過去,所有形容詞,直接補語人称代名詞,比較級などの
理解が中心となる。
専攻イタリア語(会話)Ⅲ
「専攻イタリア語Ⅱ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の積極的なコミュニケーション能力を養成するための3つめのステップの
授業をネイティブスピーカー教員によって行なう週2回の授業である。特に
聴く力,話す力,書く力に重点をおいて,住居,余暇や休暇の過ごし方,挨
拶状の書き方,健康状態の描写などの日常的な場面で出会う簡単な表現を理
解して,簡単なやりとりができるレベルのコミュニケーション能力の習得を
目標として,会話練習を中心に双方向の授業を行なう。
専攻イタリア語(総合)Ⅲ
「専攻イタリア語Ⅱ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の運用能力を総合的に向上させるための3つめのステップの授業を日本人
教員によって行なう週1回の授業である。まず聴く力と話す力の土台を成す
語彙の修得を重視して,毎回の小テストで確実に語彙力のアップを図る。ま
た,イタリア語力の向上にとって大きな阻害要因となる書き言葉の障壁を乗
り越えるための応用力づくりとして,長めの会話文や若干複雑な説明文をも
数多く読む練習を行なう。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認しつつ,「構
造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解することを通して,総合的な
学修を目指す。
専攻イタリア語(構造)Ⅲ
「専攻イタリア語Ⅱ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,文法を
ベースにイタリア語の言語体系を学ばせるための3つめのステップの授業を
日本人教員によって行なう週2回の授業である。住居,余暇や休暇の過ごし
方,挨拶状の書き方,健康状態の描写などの日常的な場面で出会う簡単な表
現を理解してやりとりができるレベルのコミュニケーション能力の習得を目
標として,イタリア語の言語体系の基礎を日常的会話表現とともに学ばせ
る。文法事項としては,ジェルンディオ,相対最上級,間接補語人称代名
詞,直説法半過去,命令法,ciとneなどの理解が中心となる。
専攻イタリア語(会話)Ⅳ
「専攻イタリア語Ⅲ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の積極的なコミュニケーション能力を養成するための4つめのステップの
授業をネイティブスピーカー教員によって行なう週2回の授業である。特に
聴く力,話す力,書く力に重点をおいて,料理,レストラン,テレビ,仕
事,近所づきあいなどの日常的な場面で出会う簡単な表現を理解してやりと
りができるレベルのコミュニケーション能力の習得を目標として,会話練習
を中心に双方向の授業を行なう。
- 97 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻イタリア語(総合)Ⅳ
「専攻イタリア語Ⅲ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,イタリア
語の運用能力を総合的に向上させるための4つめのステップの授業を日本人
教員によって行なう週1回の授業である。まず聴く力と話す力の土台を成す
語彙の修得を重視して,毎回の小テストで確実に語彙力のさらなるアップを
図る。また,イタリア語力の向上にとって大きな阻害要因となる書き言葉の
障壁を乗り越えるためのさらなる応用力づくりとして,かなりの程度複雑な
説明文をも数多く読む練習を行なう。「会話」で学ぶ会話文の内容を確認し
つつ,「構造」で学ぶ文法事項等を具体的な文の中で理解することを通し
て,総合的な学修を目指す。
専攻イタリア語(構造)Ⅳ
「専攻イタリア語Ⅲ」を修了したイタリア語専攻の学生に対して,文法を
ベースにイタリア語の言語体系を学ばせるための4つめのステップの授業を
日本人教員によって行なう週2回の授業である。料理,レストラン,テレ
ビ,仕事,近所づきあいなどの日常的な場面で出会う簡単な表現を理解して
やりとりができるレベルのコミュニケーション能力の習得を目標として,イ
タリア語の言語体系の基礎を日常的会話表現とともに学ばせる。文法事項と
しては,直説法未来,条件法,接続法,受動態,関係代名詞などの理解が中
心となる。
専攻ロシア語(会話)Ⅰ
ネイティブの教員による週2回の授業を行う。会話の教科書を用いる。ロシ
ア語は英語と似ている文字(音)もあれば違う文字(音)もある。最初の内
はよく両者を混同しがちなので,学期始めは,ロシア語の文字と発音の反復
学習を徹底する。語感は五感(見る,聞く,味わう,触る,嗅ぐ)をフルに
使うことによって培われる。視聴覚教材やロシアの実生活に即した資料を用
いてより多角的に語学学習を行う。基本的なコミュニケーションができるよ
うになることを目的とする。
専攻ロシア語(総合)Ⅰ
学生はロシア語の語彙がない段階なので,会話Ⅰの教科書の内容と,それに
関連した文法を説明する。会話Ⅰで習った単語のテストを毎回行い,発音と
語彙力を持続的に持つように訓練する。これと並行して,ロシア社会の常識
を身に着けさせる。語学だけでなく,ロシア社会の常識を早い時期に体得さ
せることにより,加速度的な語学力向上が期待できる。構造Ⅰで掲げる500
語前後の語彙習得と基本的会話,基本的リーディング能力アップを促進させ
る。
専攻ロシア語(構造)Ⅰ
初等文法(名詞,形容詞,代名詞の格変化と動詞の過去変化と人称変化)の
勉強をする。教科書の文法概説とその練習を行う。文法の説明をしながら重
要な表現を含んだ文章を講読する。名詞,形容詞,代名詞の格変化と動詞の
過去変化と人称変化が正しくできるように,授業だけでなく日頃から練習さ
せる。そして,500語前後の語彙を習得し,基本的会話ができることと簡単
な読み物が読めることを目標とする。
専攻ロシア語(会話)Ⅱ
ネイティブの教員による週2回の授業を行う。会話の教科書を用いる。毎
回,ロシア語の基本単語の発音と書き取りの練習をする。テキストは春学期
よりレベルアップした内容に進む。日本人講師がテキストの単語や文法の解
説をし,それと並行してロシア人講師によって運用練習を行う。このロシア
人講師による練習は2段階に分けて行う。 会話テキストに出てきた表現の
反復と応用練習,次にテキストに出てきた表現に関連したテーマを新たに設
け,語彙や言い回しを増やす。
専攻ロシア語(総合)Ⅱ
会話Ⅱの教科書の内容と,それに関連した文法を説明する。会話Ⅱで習った
単語のテストを毎回行い,発音と語彙力を持続的に持つように訓練する。こ
れと並行して,ロシア社会の常識を身に着けさせる。語学だけでなく,ロシ
ア社会の常識を徹底的にマスターさせることにより,さらなる語学力向上が
期待できる。構造Ⅱで掲げる1000語前後の語彙習得とロシア語検定4級合格
を学生全員がクリアーすることをバックアップする。
専攻ロシア語(構造)Ⅱ
文法(動詞のアスペクト,数詞,関係代名詞,関係副詞,形動詞,副動詞)
の学習をする。教科書の文法概説とその練習を行う。文法の説明をしながら
重要な表現を含んだ文章を講読し,1000語前後の語彙を習得する。数詞,関
係代名詞,形動詞の格変化が正しくできること,さらに,動詞のアスペクト
の使い分けや副動詞の使用が正しくできること。また辞書を用いて新聞や雑
誌を読めるようにし,ロシア語検定4級に合格できるような実力をつけるこ
とを目標とする。
- 98 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
専攻ロシア語(会話)Ⅲ
1年次に修得したロシア語のコミュニケーション能力をさらに発展させるた
めに,ネイティブの教員による週2回の授業を行う。教科書としてはエス・
ハブローニナ著『ロシア語を話しましょう』を使う。会話のテーマは自己紹
介,家族,住居,1日の生活,仕事,ハイキング,買い物などであり,ロシ
ア人教員がそれぞれのテーマについての会話練習を行う。各課にはその課の
テーマに関する重要表現が挙がっているので,重要表現を使うようなシチュ
エーションを設定して2人あるいは数人のグループごとに寸劇を行うなどし
て,重要表現が使いこなせるようにする。
専攻ロシア語(総合)Ⅲ
ロシア語の運用能力を総合的に発展させるために,日本人教員による週1回
の授業を行い,ロシア語能力検定試験3級合格を目指す。会話Ⅲの授業が円
滑に行われるように,会話Ⅲの教科書『ロシア語を話しましょう』の講読を
行い,テキストの内容の説明をする。さらに各課の重要表現を事前に覚えさ
せるようにし,会話練習の準備をする。講読を行う際には,構造Ⅲの授業で
学ぶ文法事項をおさえながら行うようにする。また語彙数を増やすために会
話Ⅲで習った単語の小テストを毎回行い,1500語の語彙を習得することを目
指す。
専攻ロシア語(構造)Ⅲ
初級文法の知識を確実なものとするため,日本人教員が週2回文法事項に注
意しながら講読,作文の授業を行う。講読の授業では,それぞれの語の文法
上の形に注目しながら講読を行う。その際ロシア語を読む上で重要な名詞,
代名詞の格変化に特に注意を払うようにする。毎回授業の最初に講読のテキ
ストに出てくる単語の小テストを行う。作文の授業では,ロシア語の格と前
置詞の用法に関係した作文練習と会話Ⅲの授業で使っている教科書『ロシア
語を話しましょう』の内容と関係した作文練習を行う。
専攻ロシア語(会話)Ⅳ
2年次春学期までに修得したロシア語のコミュニケーション能力をさらに発
展させるために,ネイティブの教員による週2回の授業を行う。教科書とし
てはエス・ハブローニナ著『ロシア語を話しましょう』を使う。会話のテー
マはレストラン,郵便局,ホテル,病気,スポーツ,劇場,夏休み,交通機
関などであり,ロシア人教員がそれぞれのテーマについての会話練習を行
う。最終的には,買い物や学校などの日常的な場面で必要になるやりとりが
できるようになるようにする。
専攻ロシア語(総合)Ⅳ
ロシア語の運用能力を総合的に発展させるために,日本人教員による週1回
の授業を行う。会話Ⅳの授業が円滑に行われるように,会話Ⅳの教科書『ロ
シア語を話しましょう』の講読を行い,テキストの内容の説明をする。さら
に各課の重要表現を事前に覚えさせるようにし,会話練習の準備をする。講
読を行う際には,構造Ⅳの授業で学ぶ文法事項をおさえながら行うようにす
る。また語彙数を増やすために会話Ⅳで習った単語の小テストを毎回行い,
2000語の語彙を習得することを目指す。
専攻ロシア語(構造)Ⅳ
初級文法の知識を確実なものとするため,日本人教員が週2回文法事項に注
意しながら講読,作文の授業を行う。講読の授業では,それぞれの語の文法
上の形に注目しながら講読を行う。その際ロシア語の文法で難しいとされる
副動詞,形動詞の用法に特に注意を払うようにする。毎回授業の最初に講読
のテキストに出てくる単語の小テストを行う。作文の授業では,ロシア語の
運動の動詞,動詞の体,受け身の表現に関係した作文練習と会話Ⅳの授業で
使っている教科書『ロシア語を話しましょう』の内容と関係した作文練習を
行う。
備考
オムニバス方式
(概要)オムニバス方式でドイツ語圏の言語と文化を学んでいくために,常
識として知っておくべき基礎的な事柄を学習する。講義の中心は,ドイツ連
邦共和国の状況に置かれるが,オーストリア,スイスなど,ドイツ語圏と言
われている国や地域についても学ぶ。専門を異にする3名の教員がリレー形
式で担当することにより,広汎な領域についての知識を提供する。
(オムニバス方式/全15回)
ドイツ学入門Ⅰ
(17 島 憲男/5回)まず,6~10回目の内容を引き継ぎ,ドイツ人の
食生活や食文化について解説する。13~15回目では,春学期の総まとめとし
て,学生たちが専攻するドイツ語とはどのような言葉かについて解説する。
(18 杉村 涼子/5回)まずヨーロッパにおけるドイツ語圏の地理的位
置関係について概略を述べる。引き続き,ドイツ連邦共和国,オーストリ
ア,スイスの現状や社会について,文化,歴史的背景にも簡単に触れつつ,
6回以後の講義内容を理解するうえで最低限必要な知識や情報を提供する。
(22 ヤスパゼン マルテ/5回)ドイツ語圏の人々が今どのような生活
を営んでいるか,どのような社会に生きているかについて,ドイツ人教員が
実際の体験から解説する。扱うテーマは,学生生活,環境政策,人間関係,
映画の現在,宗教である。
- 99 -
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(概要)春学期に引き続き,ドイツ語圏の言語と文化を学んでいくために常
識として知っておくべき基礎的な事柄を学習する。秋学期の講義の中心はド
イツ語圏の歴史と文化に移行する。3名の教員によるオムニバス方式の講義
である。
(オムニバス方式/全15回)
ドイツ学入門Ⅱ
(11 生田 眞人/5回)ドイツ・オーストリア・スイスの文化と国民性
の違いを,演劇の文化的側面から比較考察する。
(19 髙山 秀三/5回)まずドイツの伝説・昔話を通してドイツの歴史
のいわば古層というべきものに触れる。それから魔女狩りやヒトラー,外国
人問題など近現代のドイツの歴史の重要なトピックを取り扱う。
(51 岩﨑 周一/5回)ドイツの歴史について,「中世のドイツ」「近
世のドイツ」「19世紀のドイツ」「20世紀前半のドイツ」「戦後のドイツ」
の5回に分け,視聴覚教材を活用しながら講義する。
フランス学入門Ⅰ
講義形式の授業によって,フランス文化を形成している様々な要素を取り上
げながら,次年度以降学生が取り組むことになるより専門的な研究の基盤と
なるべき知識を獲得させる。春学期では,女性ファッション・フランス料
理・パン・ワイン・パリ・フランス映画などについて,それぞれの領域にお
ける歴史的な発展をはじめ,現代の状況や問題点などについて必要な時には
映像をまじえながら講義する。学生は,毎回のノート提出,学期末のレポー
ト提出などが求められる。
フランス学入門Ⅱ
講義形式の授業によって,フランス文化を形成している様々な要素を取り上
げながら,次年度以降学生が取り組むことになるより専門的な研究の基盤と
なるべき知識を獲得させる。秋学期では,フランス革命・写真・美術・フラ
ンス人と自然・地方の文化・インテリア・男性ファッション・フランスの家
族制度などについて,それぞれの領域における歴史的な発展をはじめ,現代
の状況や問題点などについて必要な時には映像をまじえながら講義する。学
生は,毎回のノート提出,学期末のレポート提出などが求められる。
スペイン学入門Ⅰ
スペイン語専攻の学生のためにスペイン・ラテンアメリカに関する社会,文
化,歴史などの基礎を学ぶ授業である。1セメではラテンアメリカの歴史,
社会,文化などについて学ぶ。パワーポイントを使用した講義形式である
が,映像を多く見て,現実のラテンアメリカの姿を知るとともに,自らテー
マを選んで調べ発表するという双方向の授業を目指す。
スペイン学入門Ⅱ
スペイン語を専攻語とし,これから4年間言語のみならずスペイン語を使用
する地域の歴史や文化などを学ぼうとする1年次生のための授業である。ス
ペインの地理,文化,歴史,社会的特徴などについて幅広い知識を深めるこ
とを目的とする。授業はパワーポイントを使用した講義形式であり,映像も
多用する。映像を通してよりリアルなスペイン文化・歴史を紹介するが,そ
の際,必ずレポートを作成させ,知識を整理し,自分の言葉でまとめる能力
を身に付けることができるように指導する。
イタリア学入門Ⅰ
この授業はイタリア語を専攻する学生にとって必要な現代イタリア文化の基
礎知識を学ぶことを目的としている。イタリアの地理と近現代史について概
観した後に,映画,美術,デザイン,ファッション,マス・メディア,音
楽,ポップス,小説,詩,演劇,政治,グローバル社会,日本のイタリア受
容について解説していく。毎回,各テーマに関する英語で書かれた文章の読
解を課題に出しておき,その文章の説明から始めて,現代のイタリアの社会
の姿を各文化ジャンルを通じて理解する。
イタリア学入門Ⅱ
この授業はイタリア語を専攻とする学生にとって必要なイタリア史の基礎知
識を学ぶことを目的としている。古代・中世・ルネサンス・近代・現代のイ
タリアの歴史を,それぞれの時代を舞台とする映画のシーンをいくつか見せ
ながら解説していく。毎回日本語で書かれた教科書の一部をまとめてくるこ
とと,各自が授業のなかで興味を持ったテーマに関して詳しく調べ上げてレ
ポートを書くことも前半と後半の2回課すことで,イタリアの歴史に対する
理解に主体的に取り組んでいく。
ロシア学入門Ⅰ
ロシア語のテキストを読んだり,ロシアを訪れたり,ロシア人と会話したり
する際に必要とされるロシアに関する基本的な知識を身につけることを目的
とする。ロシア学入門Ⅰでは,ロシアの地理,歴史とロシア人の生活を中心
に学ぶ。視覚的なイメージを得てもらうために,テキスト教材以外に,映像
教材を積極的に利用する。映像教材を流すときには,必ずまとめと感想を書
いてもらい,それを採点する。学期末には各自が興味のあるロシアに関する
テーマについてレポートを書く。
- 100 -
備考
オムニバス方式
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
ロシア学入門Ⅱ
講義等の内容
ロシア語のテキストを読んだり,ロシアを訪れたり,ロシア人と会話したり
する際に必要とされるロシアに関する基本的な知識を身につけることを目的
とする。ロシア学入門Ⅱでは,ロシア文学,絵画,音楽,政治を中心に学
ぶ。視覚的なイメージを得てもらうために,テキスト教材以外に,映像教材
を積極的に利用する。映像教材を流すときには,必ずまとめと感想を書いて
もらい,それを採点する。学期末には,各自がロシアに関する3分間スピー
チを行う。
コミュニケーションとは単なる情報交換ではなく,現実世界の中での人間の
トータルな営みである。その営みがインターネットからケイタイ,iPadまで
さまざまな新メディアの登場により変容し,社会の構造や人間存在そのもの
メディア・コミュニケーション学入門Ⅰ のあり方に大きな影響を与えている。その構図を文明論的,文化論的視座か
ら解き明かしながら,メディア・コミュニケーション時代における人間社会
の可能性を多角的に考察するとともに,実践的なコミュニケーション能力の
養成を目指す。
若者の活字離れが進んでいるが,高度なメディア・コミュニケーション社会
で必要とされるのはむしろ文章表現力の高さである。自己形成および社会性
涵養の一環として「書く技術と思想」の確立が急務になっている。この授業
メディア・コミュニケーション学入門Ⅱ では新聞,テレビ,出版,広告,インターネットなどの新旧メディアで想定
されるさまざまなシチュエーションの文章実作を重ね,メディアプロフェッ
ショナルへの道を探りながら,表現者という視点からメディア・コミュニ
ケーションのあり方を具体的に考える。
情報ドイツ語Ⅰ
ドイツ語による情報処理の基礎を学びながら,レポートのまとめ方とプレゼ
ンテーションの方法の習得を目指す。はじめに,履修者は,ドイツ語のキー
ボード入力方法(海外での日本語入力方法),検索エンジン等の諸機能,コ
マンドプロンプトによるファイル・ディレクトリ操作,テキストエディタに
よる文字列操作の基礎等を学び,コンピュータリテラシー能力を高める。次
に,レポートとプレゼンテーションの心得に関する理解を深めた上で,原稿
やスライドにまとめていく手順や方法を学び,学期末に各自その成果を報告
する。
情報ドイツ語Ⅱ
秋学期は,語彙学習をテーマとし,近年注目されるコーパスや検索エンジン
等の活用法を学習する。はじめに,初級から中級,さらに上級へと語彙力を
高めるにあたって必要となる条件について,基礎文献の講読とグループによ
る討論を通じて考察する。次に,コーパスや検索エンジンの語彙学習への具
体的活用法を講義した上で,年度末に受験が義務づけられているStart
Deutsch語彙のコロケーションを,各自,辞書(独独・独和)とコーパスで
調査し,辞書記述と実際の使用傾向との間に存在する類似性や相違性につい
てレポート発表する。
情報フランス語Ⅰ
ヨーロッパ共通参照枠A1レベルのフランス語力を身につけさせる。日常表現
や具体的な必要を満たすための簡単な発話を口頭および文書で理解し使用で
きるようにする。フランス語キーボードを使用し,通信文(はがき・メー
ル・手紙)への導入を行う。受講生はCALL教室においてコンピュータで課題
を行い,Wordファイルにして電子メールで提出する。課題は,毎回,通信
文,仏検3級の問題,DELF A1タイプの問題からなり,次回には添削して返
却する。
情報フランス語Ⅱ
ヨーロッパ共通参照枠A2レベルのフランス語力を身につけさせる。日常表現
や具体的な必要を満たすための簡単な発話を口頭および文書で理解し使用で
きるようにする。フランス語キーボードを使用し,通信文(はがき・メー
ル・手紙)への導入を行う。受講生はCALL教室においてコンピュータで課題
を行い,Wordファイルにして電子メールで提出する。課題は,毎回,通信
文,仏検3級/準2級の問題,DELF A1/A2タイプの問題からなり,次回には
添削して返却する。
情報スペイン語Ⅰ
この授業の目的は,コンピューターの操作の基本技術を学び,スペイン語の
コマンドと教師から与えられるスペイン語での練習問題の指示を受けて,ス
ペイン語の基本文型の知識の基礎を作るという2つの目標を達成しながら,
スペイン語でコンピューターの使用に慣れることである。
コンピューターの基本操作,電子メール,インターネット,タイピングを学
ぶ。エル・パイス,エル・ムンドなどのスペインの新聞を読むことに慣れ
る。コンピューターを使って,マスメディアのインターネットを通じて,情
報を探すことを学ぶ。読んだ記事についての基本レポートを初級レベルスペ
イン語で書かなくてはならない。
- 101 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
情報スペイン語Ⅱ
この授業の目的は,春学期(情報スペイン語Ⅰ)に引き続き,コンピューター
の操作のより進んだ技術を学び,スペイン語のコマンドと教師から与えられ
るスペイン語での練習問題の指示を受けて,スペイン語の中級文型知識の基
礎を作るという2つの目標を達成しながら,スペイン語でコンピューターの
使用に慣れることである。
コンピューターの上級操作,電子メール,インターネット,タイピングを学
ぶ。エル・パイス,エル・ムンドなどのスペインの新聞を読むことに慣れ
る。コンピューターを使って,マスメディアのインターネットを通じて,情
報を探すことを学ぶ。記事,随筆,ニュースを分析し,与えられた題材につ
いての掘り下げた意見や批評が反映されたレポートを中級スペイン語で毎週
書く。
情報イタリア語Ⅰ
まず最初に各自の基礎力を確認してからITのスキルの育成を行っていく。基
礎的なパソコンの扱い方と使い方を習った上で,イタリア語専攻の学生とし
て,イタリアについての情報検索と収集に関して実践的な学習をする。ま
た,情報モラル,E-mail,Internet,WordといったITの基礎からITを活用し
たイタリアの文化と言語とメディアまで習得する。毎回タスクをひとつ与え
る。学生はまず教員の概説をよく聞いてから,課題をオンラインで各自の
ペースで行なっていく。
情報イタリア語Ⅱ
イタリア語でのプレゼンテーション資料の作成,データ分析と報告書のまと
め方等,Power Point,ホームページの基礎,WordとHTMLの応用を習得す
る。コンピュータを在学中の勉学に活かすだけでなく,社会人として必要と
されるIT能力を強化し,イタリアの情報の世界に関する深い知識を獲得する
ことを目標にしている。毎回タスクをひとつ与える。学生はまず教員の概説
をよく聞いてから,課題をオンラインで各自のペースで行なっていく。
情報ロシア語Ⅰ
大学生にとって必要な,パソコンを使っての情報処理能力を身に付ける。情
報ロシア語Ⅰでは,ロシア語の入力方法とホームページを使ってのレポート
の作成方法を主に学ぶ。まずロシア語の入力練習をしてロシア語のキーボー
ド配列に慣れる。次にロシア語のメールの送り方や検索エンジンを使っての
情報検索の方法を学ぶ。最後に各自がロシアに関するテーマを決め,日本語
で書かれたロシア関係のサイトにアクセスして情報を収集し,それらをまと
めてレポートとして提出する。
情報ロシア語Ⅱ
情報ロシア語Ⅰでは,インターネットを使った情報収集の方法を中心に学ん
だが,情報ロシア語Ⅱでは,情報発信の手段としてのホームページの作成方
法を学び,日本語のページとロシア語のページからなる自分のホームページ
を完成させる。またロシア語のホームページの検索方法についても学ぶ。ロ
シアの検索エンジンの使い,ロシアのサイトにアクセスしてロシアの情報を
収集したり,ロシア語のホームページの翻訳をしたりする。ロシアの検索エ
ンジンを使ってロシア語の作文を添削する方法についても学ぶ。
情報リテラシーⅠ
本授業ではメディア•コミュニケーション専攻のために必要となる基本的な
アプリケーションを紹介する。学期前半はMS-Officeなどの使い方をテーマ
として,Power Pointでのプレゼンテーション作成の方法を中心に学ぶ。後
半では「Audacity」と「ムービー•メーカ」というオーディオ•ビデオ•ソフ
トがテーマとなる。両ソフトの基礎的な応用を学びながら,簡単なオーディ
オ•ビデオプロジェクト作成を実践する予定である。
情報リテラシーⅡ
ITの基礎力と応用力の強化を目的とする。後期では,プレゼンテーション資
料の作成,データ分析と報告書のまとめ方等,Power Point,ホームページ
の基礎,WordとHTMLの応用を習得する。コンピュータを勉学に活かし,社会
人として必要とされるIT能力の強化と情報世界に関する深い知識の獲得を目
標にしている。毎回タスクがひとつ与えられる。学生は教員の説明をしっか
り聞いて理解した上で,課題をオンラインで各自のペースで行っていく。
基礎演習
この科目では,外国語学部の学生として有意義な大学生活をおくるために必
要な基礎的知識・技能・心構えを少人数のゼミ形式で学修する。授業の進め
方は担当教員によって若干異なるが,15回の授業を通して,①各専攻におけ
る履修モデルに関する知識,②ITやE-learningに関する知識,③図書館利用
や文献検索に関する知識,④短・長期の留学に関する知識を学ぶ。加えて,
この演習では,単に知識を得るだけでなく,主体的な学びのために必要不可
欠なアカデミックな言語能力,すなわち,他者の発言や論説を的確に理解
し,自らの思考を整理し効果的に伝える能力を学修していく。
- 102 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ドイツ語学概論Ⅰ
ドイツ語学において議論されている基本的問題と,それに関する概念の理解
を目指すと共に,これまで理解した事柄を履修者が自身の言葉で説明できる
ようになることにも重きを置く。春学期は,ドイツ語学の導入として,既習
言語であり,かつドイツ語の姉妹言語でもある英語の歴史やドイツ語との比
較から開始し,言語研究の具体的イメージの獲得を目指す。次に,音韻論,
形態論をテーマとし,基本的な理解を深めると共に,討論などの時間を設
け,履修者が個別の問題について,学問的関心を見出すことを目指す。
ドイツ語学概論Ⅱ
春学期に続き,ドイツ語学において議論されている基本的問題と,それに関
する概念の理解を目指すと共に,これまで理解した事柄を履修者が自身の言
葉で説明できるようになることに重きを置く。秋学期は,統語論,意味論,
テキスト言語学,語用論,社会言語学などをテーマとして講義形式で授業を
進めていく。履修者には,毎回授業の開始時に,議事録という形で前回の報
告をしてもらい,理解の深化を図る。また,関心のある領域,テーマを絞り
込み,レポート発表することを最終的な目標とする。
ドイツ語学A(音声学・音韻論)Ⅰ
ドイツ語の音声および音声現象を取り上げ,日本語の音声とも対照させなが
ら,その仕組みをさまざまな角度から学習する。音声によるコミュニケー
ションの仕組みから出発し,音声器官の解説,ドイツ語で使われる個々の音
の特徴までを扱う。併せて,一般言語学・記号論・認知心理学などの隣接諸
分野の研究動向に関わる諸問題も明らかにしていくことを目標とする。特
に,人間のコミュニケーション・情報処理のプロセスと,このプロセスを介
してなされる意味の創造的な伝達のメカニズムに関する理解を深めていく。
ドイツ語学A(音声学・音韻論)Ⅱ
ドイツ語のさまざまな音の仕組みを理解し,自ら発音したり聞き取ったりで
きるようになることを目指す。併せて,ことばの本質に迫るべく,日常言語
の意味・構造・機能等の研究を通して,人間のコミュニケーションの諸問
題,言語と思考の関係,情報処理のプロセスなどに関わる人間の知のメカニ
ズムの問題を,言語学と認知科学の枠を中心にさらに関連分野の知見を踏ま
えて多角的に考察していく。一般言語学・記号論・認知心理学等の分野にお
ける新しい知見に基づき,情報の伝達と理解のメカニズムに関わる諸問題を
解明する。日常言語のさまざまな現象を視野に収めながら,ことばの諸問題
を明らかすることを目標とする。
ドイツ語学B(意味論・文法論)Ⅰ
ドイツ語の「名詞類」が持つ意味的・文法的な特性の数々をできるだけ具体
的に紹介し,その性質の意義を言語学的に考えていく。語形変化を中心とし
て学習した初級文法では,新しく学習した事柄を運用することに力点が置か
れていたが,この講義ではドイツ語の名詞類に見られる多様で興味深い特性
がドイツ語の文法体系の中でどのような役割を果たし,互いにどのように関
係づけられているのか,あるいはドイツ語がなぜそのような特性を持ってい
るのかということを,時には英語や日本語など他の言語との比較を通じて考
えていきたい。
ドイツ語学B(意味論・文法論)Ⅱ
ドイツ語の「動詞類」が持つ意味的・文法的な特性の数々をできるだけ具体
的に紹介し,その性質の意義を言語学的に考えていく。語形変化を中心とし
て学習した初級文法では,新しく学習した事柄を運用することに力点が置か
れていたが,この講義ではドイツ語の動詞類に見られる多様で興味深い特性
がドイツ語の文法体系の中でどのような役割を果たし,互いにどのように関
係づけられているのか,あるいはドイツ語がなぜそのような特性を持ってい
るのかということを,時には英語や日本語など他の言語との比較を通じて考
えていきたい。
ドイツ語学C(ドイツ語史)Ⅰ
印欧語の世界を視野に収めながら,言語体系の普遍的な法則性を探るべく,
通時的・共時的考究を進める。比較言語学的な方法と併せて,言語の理論的
考究による種々の成果を踏まえ,言語学の方法論上の問題についても考察す
る。言語類型論的なアプローチ等により,ことばの諸相を考究することに
よって,多様性の背後に見え隠れする言語の普遍的特質を追求する。このよ
うな立場から,言語体系の法則性・言語変化のメカニズムを探り,そのあり
方を解明することを通して,言語の本質に迫ることを目標とする。
ドイツ語学C(ドイツ語史)Ⅱ
文化の中軸を担うのが言語である。本授業では,言語体系の法則性・言語変
化のメカニズムを中心に考究し,ことばの本質を解明することを目指す。と
りわけ比較言語学および言語類型論的な手法を学びながら言語の多様性ない
し普遍性を探る。具体的には,比較言語学・言語類型論という方法論的アプ
ローチを中心に,通時的・共時的に言語の諸現象の分析を試みていく。ま
た,言語の普遍性および多様性を理解すべく,言語体系の法則性・言語変化
のメカニズムを考究する。さらに,こうした方法論に関する学識を理論面・
実証面の双方の観点から体系的に学習する。
- 103 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ドイツ文学概論(文学史)Ⅰ
18世紀から19世紀にかけて,ドイツ文学は多くの優れた作家を輩出し,ヨー
ロッパ文学のなかに確固たる地歩を占めるに至る。たとえば,現代において
もなおドイツ人の誇りとなっている文豪ゲーテ,ドイツ最大の劇作家とも評
されるクライスト,怪奇小説の大家として世界的な名声を博したホフマン,
ロマン派を象徴する詩人で小説『青い花』で知られるノヴァーリスなどであ
る。本講義ではこれらの作家を中心に,19世紀までのドイツ文学を論じる。
単に概括的に論じるのではなく,時に具体的な作品を細かく丁寧に読むこと
も取り入れて,理解を深めたい。
ドイツ文学概論(文学史)Ⅱ
19世紀後半の詩人哲学者ニーチェは,その後の世界の思想,文学に大きな影
響を与えた。本講義ではまず,現代にまで大きな影響を及ぼしているニー
チェから話を説き起こし,ニーチェに私淑したノーベル賞作家トーマス・マ
ン,さらにプラハに生きたユダヤ人の作家カフカを中心に時代と文学の関わ
りを掘り下げていく。マンでは『ベニスに死す』や『魔の山』,カフカでは
『変身』や『審判』といった作品をきめ細かく見ていきたい。また,自我や
内面を掘り下げるドイツ文学の特質を色濃く示す作家としてヘルマン・ヘッ
セやミヒャエル・エンデなどを取り扱う。
ドイツ文学A(近現代)Ⅰ
カフカ文学の初期から中期に至る推移を辿る。ギムナジウム時代の親友(オ
スカル・ポラク)との訣別が,プラハの衛生化(ゲットーの解体)による都
市改造を写し出すという興味深い事実から出発し,ユダヤ人のアイデンティ
ティ,家庭からの脱出,恋と文学,父との確執など,カフカにおける「啓蒙
(近代的自律)」の問題を扱う。研究対象についてのありきたりではない認
識を積むべく,細部を重視する故,カフカのドイツ語の原書とも厳密に取り
組む。
ドイツ文学A(近現代)Ⅱ
20世紀ドイツ文学を代表する三作家カフカ,T・マン,ブレヒトを比較して
扱う。「逆ユートピア」モティーフの三者三様の現れを通して,主に1910年
代〜20年代の文学の社会像を形式と内容の両面で探究する。キーワードは,
語り手のイロニー,異邦人モチーフ,教養小説,都市化,物象化,大衆等で
ある。研究対象についてのありきたりではない認識を積むべく,細部を重視
する故,ドイツ語の原書とも取り組む。平行して,映像を参照しつつ文学と
映像の根本的な差異を厳密に追究する。
ドイツ文学B(古典)Ⅰ
ドイツ中世の詩人ヴァルターから順に,18世紀のヘルテイーの詩作品までを
対象とする。また,折に触れて,必要最小限の韻律についての知識を習得し
てもらうことにも授業を充てる。今回取り扱う18世紀までの作品の場合,日
本にはあまり紹介されていないものが多数あるのでしっかりと授業に臨む必
要がある。さらに各作品を鑑賞するばかりでなく,朗読,発表してもらう機
会を数多く与える予定。積極的に発言するように。
ドイツ文学B(古典)Ⅱ
ドイツ18世紀に登場するゲーテから順に,19世紀のマイアーの詩作品までを
対象とする。また各作品を鑑賞するにあたって,折に触れて,たとえ僅かで
はあっても必要最小限の韻律についての知識を習得してもらうことにも授業
を充てる。詩人については勿論のこと,音楽家達,特にツェルターやシュー
ベルト,シューマン,ブラームス,ヴォルフ,プフィッツナー,シェックな
どの作品によって,ドイツリートとは何かを考察する機会にもしたい。授業
では受講者全員で作品鑑賞するばかりでなく,朗読,発表してもらう機会を
数多く与える予定。積極的に発言するように。
ドイツ文化概論(歴史)Ⅰ
ハプスブルク君主国の歴史と文化を通し,中世から近世にかけての時期にお
けるドイツ世界の多彩にして多元的な歴史的社会的諸相について学ぶ。ハプ
スブルク家のルードルフ1世が「ドイツ」王に即位した1273年から,三十年
戦争が終結する1648年までの時期について,ドイツ世界が一定の個性をもっ
た社会と文化を形成していった歴史的様相を,他のヨーロッパ諸国・諸地域
との比較および相互関係を踏まえつつ,視聴覚教材を豊富に活用しながら講
義する。
ドイツ文化概論(歴史)Ⅱ
ハプスブルク君主国の歴史と文化を通し,中世から近世にかけての時期にお
けるドイツ世界の多彩にして多元的な歴史的社会的諸相について学ぶ。三十
年戦争が終結した1648年から,第一次世界大戦が終結しハプスブルク君主国
が崩壊する1918年までの時期について,ドイツ世界が一定の個性をもった社
会と文化を形成していった歴史的様相を,他のヨーロッパ諸国・諸地域との
比較および相互関係を踏まえつつ,視聴覚教材を豊富に活用しながら講義す
る。
- 104 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ドイツ文化論A(ドイツ事情)Ⅰ
(独文)Ziel der Kurseinheit ist es, den Studierenden die Prinzipen
interkulturellen Lernens zu vermitteln. Mit Hilfe von Fakten und
Inhalten sollen die Studierenden lernen, eigene Vorstellungen der
japanischen und der deutschen Kultur zu entwickeln. Auf der Basis
von authentischen Unterrichtsmaterialien wie Zeitungsartikeln,
Videos und Internetseiten werden aktuelle Aspekte der heutigen
deutschen Gesellschaft analysiert und zu den entsprechenden Aspekten
der japanischen Kultur in Bezug gesetzt. Schwerpunkt in Kurs I
werden die Themen Kommunikation, regionale Besonderheiten, Familie
und Erziehung sein. Die Ergebnisse der Analysen werden in
schriftlichen Praesentationen zusammengefasst.
(和訳)この講義の目的は,受講者に学びのいろいろな原則を伝授すること
にある。さまざまなデータや情報をもとに受講者は日本とドイツの文化につ
いてのイメージを発展させていくことになる。新聞やビデオ,インターネッ
トなどの信用できる材料をもとに今日のドイツ社会のアクチュアルな側面を
分析し,それらに相応する日本文化のいろいろな側面と結びつけていく。春
学期の重点は,コミュニケーション,地域的な特殊性,家族,教育などであ
る。分析の結果はレポートの形で提出される。
ドイツ文化論A(ドイツ事情)Ⅱ
(独文)In Fortsetzung von Teil I des Kurses stellt der Kurs II
Aspekte der deutschen Gesellschaft in authentischen
Unterrichtsmaterialien zur Diskussion, um aktuelle gesellschaftliche
Phaenomene und ihre kulturellen Bezuege zu thematisieren. Im
Unterricht werden interkulturelle gesellschaftliche Entwicklungen
eingeordnet, sowie Gemeinsamkeiten und Unterschiede der japanischen
und der deutschen Kultur analysiert. Schwerpunkt werden
gesellschaftsrelevante Fragen wie die Umweltproblematik, die
Situation auslaendischer Mitbuerger, Religion und neue
Entwicklungen auf den Gebieten Musik, Film und Theater sein. Die
Ergebnisse der Anlaysen werden in muendlichen Praesentationen
referiert und diskutiert.
(和訳)春学期の続きで,秋学期は確かな情報の素材をもとにドイツ社会の
さまざまな側面について議論を行ない,今日の社会現象や文化を取り扱う。
それぞれの文化と社会の発展を考え,整理し,日本とドイツの文化の共通点
と相違を分析する。重点は環境問題や外国人の置かれている状況,宗教など
の社会的に重要な問題,そして音楽,映画,演劇などの領域の新しい発展で
ある。分析の結果は口頭で発表され,それについて議論がなされる。
ドイツ文化論B(哲学・思想)Ⅰ
ナチス期のドイツに関して戦後のドイツがかかえた諸問題(戦争責任問題な
ど),およびそれに対して行ってきた様々な思想的な取り組み(いわゆる
「過去の克服」)について,石田勇治『過去の克服 ヒトラー後のドイツ』
(白水社,2002)を教科書として学ぶ。あらかじめ割り当てられた箇所につ
いて作成したレジュメ(要約)に基づいて受講者の一人が担当者となって報
告を行った後,全員で議論するという形で進める。自分が担当しない箇所に
ついても十分に準備したうえで議論に臨むことが必要である。
ドイツ文化論B(哲学・思想)Ⅱ
ドイツロマン派からニーチェを経てフロイトに至るドイツ思想の重要な水脈
を辿る。ノヴァーリスとホフマンを筆頭にドイツロマン派は夢や超常的現象
への強い関心によって特徴づけられる。このロマン派の系譜は,世界の本質
を盲目的な生への意志とみなすショーペンハウアーや,ディオニュソス的な
混沌を世界の基底に見るニーチェを経て,夢の意味を無意識世界の表出とみ
なすフロイトへと通じている。本講義では現代人の世界観に大きな影響を与
えているこの系譜の思想を特にニーチェ,フロイトに焦点を定めて論じてい
く。
フランス語学概論Ⅰ
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語の
「文法」の授業で規則として学んだ言語事象がなぜあるのかを受講生ととも
に考える。具体的には,「機能文法」の枠組みで人称代名詞の位置,受動
態,主語倒置構文,非人称構文,遊離構文,情報構造とイントネーションの
関係等を扱う。将来言語学を専門的に研究する学生のみならず,フランス語
を正確に読み,書くための力をつけたい学生にも役立つ授業を目指す。
フランス語学概論Ⅱ
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語学習
者にとって難しいと思われる文法事項の使い方,類似の文法項目の使い分け
について受講生と共に考える。具体的には,代名詞 il と ce,複合過去と
半過去,単純未来と近接未来についてそれぞれの使い分け,属格の en と接
続法についてそれぞれの使い方等を取り上げる。将来言語学を専門的に研究
する学生のみならず,フランス語を正確に読み,書くための力をつけたい学
生にも役立つ授業を目指す。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語の
個々の音について専門的な知識を深めるだけでなく,ネイティブ並の発音が
できるようになることを目指す。具体的には,フランス語の母音と子音を音
声学的に分析し,次に個々の音について徹底的に練習する。また,正確に聞
フランス語学A(音声学・音韻論)Ⅰ
き取ることは,正確に発音することにもつながるので,毎回フランス語の
ニュースを素材にして聞き取りテストを実施する。その後,シャドーイング
してキャスターと同程度に正確にかつ同じくらいのスピードでニュースを読
めるように練習する。
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語の単
語と文の発音について専門的な知識を深めるだけでなく,ネイティブ並の発
音ができるようになることを目指す。具体的には,フランス語の単語の発
音,音節,文の発音についてそれぞれの特徴,リズムグループとアクセン
フランス語学A(音声学・音韻論)Ⅱ
ト・イントネーションの関係について解説し,その後に徹底的に練習する。
また,毎回フランス語のニュースを素材にして聞き取りテストを実施する。
その後,シャドーイングしてキャスターと同程度に正確にかつ同じくらいの
スピードでニュースを読めるように練習する。
フランス語学B(統語・意味論)Ⅰ
フランス語の文法・表現を言語学の統語論・意味論の立場から観察・分析
し,実際の発話に理解に役立つ知識を身につけることを目標とする。名詞,
代名詞,形容詞,指示詞の例に焦点をあて,文法規則や辞書の記述につなが
る語の間の従属関係,多義性,直示性などについて説明する。まず,考察対
象の語を含むいくつかの例文を通して,理論を学び,次により長い文や実際
の会話例などを取り上げて,部分的にフランス語のしくみを明確に把握し,
フランス語の運用能力の向上につながるように学習していく。
フランス語学B(統語・意味論)Ⅱ
フランス語の動詞・時制の文法規則につながる統語論・意味論を学ぶ。授業
では,いくつかの動詞を取り上げるが,最初に多義性について考察し,次い
で文脈に応じた意味を捉える練習を行う。時制に関しては,いくつかの時制
形式を取り上げ,文法による定義に基づいて,その用法に関する練習問題を
行う。このような方法で受講者の基本的知識の定着を図った後で,実際の発
話における事例観察を通して,動詞を中心とした文の構造を理解し,会話・
講読におけるフランス語の運用能力を向上させることを目指す。
フランス文学概論Ⅰ
主に中世から19世紀の作品を対象とし,小説を中心にフランスの文学作品の
解説を行い,時代背景や作品の特徴,そして作者の世界観を理解するのが目
標である。また映像化された作品を鑑賞し,原作小説に対する理解を深める
と共に作品を多面的に捉える力を養うことも目指す。毎回,教員が提示する
質問に答える形式で受講生に小レポートの提出を義務付ける。小レポートの
作成を通じて分析力や考察力を向上させ,自分の意見を発信する力を身につ
けられるよう指導を行う。
フランス文学概論Ⅱ
主に20世紀の作品を対象とし,小説を中心にフランスの文学作品の解説を行
い,時代背景や作品の特徴,そして作者の世界観を理解するのが目標であ
る。また映像化された作品を鑑賞し,原作小説に対する理解を深めると共に
作品を多面的に捉える力を養うことも目指す。毎回,教員が提示する質問に
答える形式で受講生に小レポートの提出を義務付ける。小レポートの作成を
通じて分析力や考察力を向上させ,自分の意見を発信する力を身につけられ
るよう指導を行う。
フランス文学A(文学史)Ⅰ
近代フランス文学の誕生を理解することを目指す講義科目。学期の前半は文
学作品を分析するために必要な教養と方法・理論についての講義に,後半は
学生による発表にあてられる。伝統の遵守ではなく,新しさに価値が見出さ
れた19世紀以降の文学作品を取り上げ,「新しさ」と「高みを目指す冒険の
精神」をテーマとして分析する。文学形式の特質をよりよく理解するために
映像作品との比較も行うことで,受講者はフランス文学のみならず,西欧文
化に関する深い理解を得ることができる。
フランス文学A(文学史)Ⅱ
春学期に引き続き,近代フランス文学の展開を理解することを目指す。パ
ワーポイントを用いた講義,学生による講読とプレゼンを中心に進められ
る。具体的には,20世紀初頭の前衛やシュールレアリズムから戦後のヌー
ヴォー・ロマンまでの文学史を扱う。学期の前半は文学作品を分析するため
に必要な教養と方法・理論についての講義に,後半は学生による発表にあて
られる。文学作品が生まれる文化的土壌に対する理解を深めながら,受講者
は近代フランス文学の特質を発見していく。
- 106 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス文学BⅠ
フランスの小説を原文で読む。受講生の予習を中心に読み進めながら,フラ
ンス語で文学テクストを読むことに慣れるよう,注意すべき点について十分
な説明を行う。既習事項を復習しながら単純過去など実用フランス語では触
れる機会が少ない文法事項についての理解を深め,読解力の向上を目指す。
Ⅰでは,アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を取り上げる。
またこの小説を原作とした映像作品も鑑賞し,作品への関心を深め,その時
代背景やテーマ,作者の世界観を理解する手助けとしたい。
フランス文学BⅡ
フランスの小説を原文で読む。受講生の予習を中心に読み進めながら,フラ
ンス語で文学テクストを読むことに慣れるよう,注意すべき点について十分
な説明を行う。既習事項を復習しながら単純過去など実用フランス語では触
れる機会が少ない文法事項についての理解を深め,読解力の向上を目指す。
Ⅱでは,ヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』を取り上げ
る。またこの小説を原作とした映像作品も鑑賞し,作品への関心を深め,そ
の時代背景やテーマ,作者の世界観を理解する手助けとしたい。
フランス文化概論Ⅰ
フランス美術の歴史をたどりながら,西洋文化における芸術の役割を考察す
る講義科目。視聴覚資料を用いながら講義を進める。学期の前半は作品を分
析するのに必要な教養と方法・理論の講義に,後半は学生による発表とそれ
に対する質疑応答,議論にあてられる。先史時代のラスコーの洞窟壁画には
じまり,19世紀のアンリ・ルソーや20世紀のアール・ブリュットに至るまで
の絵画を中心とするフランス美術の流れを学びながら,その特質と創作活動
の意義について考える。
フランス文化概論Ⅱ
春学期に引き続き,フランス美術史をたどりながら,創造活動とは何かにつ
いて考えることをテーマとする。視聴覚資料を用いながら講義を進める。秋
学期は19世紀と20世紀の絵画を中心とするフランス美術を扱うが,とりわ
け,ヨーロッパの外で生まれた作品がフランス美術にもたらした影響につい
て考察する。具体的には,19世紀のジャポニスムや20世紀のプリミティヴィ
スムをとりあげながら,西洋の非西洋へのまなざしを通じて,西洋美術の自
意識を浮き彫りにする。グローバルな視点から西洋芸術の意味を考えること
を目指す。
フランス文化論AⅠ
フランスに関する基本的知識としてのフランス通史を学ばせる。百年戦争,
フランス革命と言った歴史的事項の羅列を暗記させるのではなく,フランス
の歴史を線としてつながりのあるダイナミックな流れとして理解させる。こ
のためには,隣国(イギリス,ドイツ,イタリアなど)との関わり,近現代
にあっては,アフリカ植民地,さらに国際社会におけるフランス,さらには
文化史をも含めて教えていき,フランスの今日を立体的,総合的に理解でき
るような複眼的視点を持たせたい。
フランス文化論AⅡ
フランスに関する基本的知識としてのフランスの地理を学ばせる。フランス
の地域別にその地域の地勢,地誌,伝統,産業などについてまず解説する
が,これらの箇々の知識をたんに羅列して教えることに留まらず,各地方が
その特徴をどのように相互に結びつけてきたか,食糧問題,水資源,都市環
境,エネルギー,流通経済,人口問題などのテーマをふまえて,自然地理学
的,人文地理学的見地を総合して解説して行く。最後にEUにおけるフラン
ス,グローバル化の世界におけるフランスについて解説したい。
フランス文化論BⅠ
フランスのロマネスク文化(建築・美術)について取り上げる。12世紀から13
世紀にかけて,フランスの全土にロマネスク文化が花開く。これは,フラン
スの地に根付いたローマ文化がフランスの血となり肉となりフランスの独自
の文化となって開花したものであり,フランス文化形成史のルーツと言うべ
きものである。これについて詳細に解説していく。その際,事項が関連する
都市,地方の情報もあわせて取り上げていく。フランスに関する文化的知識
を欲するものを満足させることはもちろんのこと,観光・旅行業などに興味
を持つ人たちの専門的な教育にも配慮していきたい。
フランス文化論BⅡ
モネとゴッホを取り上げ,前半は印象派の誕生(モネ)を,後半は印象派の
たどり着いたひとつの到達点(ゴッホ)を,二人の画歴を編年体でたどりな
がら解説し,その中で印象派の絵画の魅力(なぜ,印象派はフランスの絵画
をヨーロッパにとどまらず,世界的に指示を受けるように押し上げることが
出来たのか)について理解させて行きたい。その際,事項が関連する都市,
地方の情報もあわせて取り上げていく。フランスに関する文化的知識を欲す
るものを満足させることはもちろんのこと,観光・旅行業などに興味を持つ
人たちの専門的な教育にも配慮していきたい。
- 107 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス文化論CⅠ
フランス思想の主要な柱である人権についての思想,教育に関する思想,社
会思想を理解することを目標とする。この目的を達成するための基本的段階
として,これらの思想を生み出したフランスの歴史的,社会的土壌を取り上
げる。キリスト教精神における平等と博愛の精神について学び,次いで18世
紀のディドロら百科全書派の人権思想を扱う。そしてフランス革命の人権宣
言とそこに反映されているジャン・ジャック=ルソーの教育思想を詳しく見
ていく。講義を中心に進められる。
フランス文化論CⅡ
春学期に引き続き,人権・教育・社会に関するフランス思想を学ぶ。今学期
は,啓蒙の時代から20世紀への流れを理解することを目標とする。最後の啓
蒙思想家コンドルセをまず取り上げる。次いで,コンドルセを評価しながら
も批判して,社会学を創始した19世紀前半オーギュスト・コントの思想を論
じる。そしてコントの実証精神を継承しながらも,独自の社会学の体系を作
り上げたデュルケムの思想を学んでいく。講義を中心に進められる。
スペイン語学概論Ⅰ
スペイン語を学ぶ上での基礎的な言語学の主要項目である音声・音韻論,統
語論・形態論,意味論・語用論について学ぶ。英語などと比較しながらスペ
イン語の言語学的構造についての理解を深め,言語とは何かについて考察し
ていく。前半はスペイン語の音声・音韻について,スペイン語の音素や実際
につかわれている音声について詳細に扱う。後半は主に形態論に中心にスペ
イン語の単語のまとまりについて学ぶ。テキストを使った講読形式で進める
が,予習は必須である。予習の有無や内容の理解を確認するために毎回必ず
何らかの発言を要求する。
スペイン語学概論Ⅱ
スペイン語の歴史と現代スペイン語のバリエーションについて学ぶ。前半
は,ローマ以前のイベリア半島で言語からラテン語,俗ラテン語を経て,ス
ペイン語が誕生するまでについて概説する。後半はラテンアメリカでのスペ
イン語の広がりや各地域でのスペイン語のバリエーションについてさまざま
な観点から考察する。スペイン国内におけるスペイン語以外の言語について
も社会言語学的も含めて概観する。講読形式で進めるが,概論のⅠと同様,
予習は必須となる。予習の有無や授業内容の理解を確認するために毎回何ら
かの発言を要求する。
スペイン語学A
現代スペイン語の文法について,これまでに学んだ事項を総復習し,さらに
文の組み立てに関する規則について具体的な例文を解釈しながら理解を深め
てもらう。文法事項の体系的かつ確固たる知識に基づく総合的な理解を目指
す。最終目標である「使えるスペイン語」にするためには,あやふやな文法
知識や構文解釈では到達不可能である。事前の予習と事後の復習を徹底し,
演習形式で授業を進める。授業では理解度の確認のためほぼ全員に発言して
もらい,疑問点を全員で考える主体的かつ双方向的な授業を展開する。
スペイン語学B
日本人のスペイン語学習者にとって理解が難しい文法テーマの代表で再帰代
名詞の使い方と接続法がある。主にスペイン語を作文することでこの二つの
文法事項を完全に習得する。授業の前半では再帰代名詞を伴う動詞(再帰動
詞,あるいは代名動詞)の使い方を解説,作文する。後半は接続法を使った
用法を,作文を通して習得する。作文は事前に作成しておき,授業ではその
内容について演習形式で議論を進める。より深い議論にするために疑問点を
全員で考え,主体的かつ双方向的な授業を展開する。
スペイン文学・文化概論Ⅰ
1年次にスペイン学入門Ⅱでスペインの地理,文化,歴史などについて学ん
だ2年次生対象の授業である。2年次は副読本を用いて,文法事項を復習し
ながらスペイン語力の向上を目指すとともに,スペインの文化や文学につい
ての知識を深めることを目的とする。副読本に書かれたさまざまな事象をス
ペイン語で理解し,かつ説明できるよう,CDの聞き取りや文章の暗記なども
行う。また,学生それぞれに興味のあるテーマを選んでもらい,調べたこと
をレジュメにまとめて発表してもらう。
スペイン文学・文化概論Ⅱ
1年次の入門でラテンアメリカの歴史,社会,文化,文学などの基礎知識を
学んだが,この授業では主に現代の文化,政治,文学などを学ぶ。アルゼン
チン,メキシコ,チリなどの各国の特徴を知る。テキストはスペイン語で書
かれており,情報を得るとともに必須のスペイン語の語彙を学ぶのもこの授
業の目的である。学生それぞれに興味のあるテーマを選んで,調べたことを
レジュメにまとめて発表してもらう。
- 108 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
スペイン文学A
スペイン文学を学ぶ。文学作品を読むことで,スペイン人の心性,歴史,文
化などを読み取る。世界中の文学に多大な影響を与えたスペイン黄金世紀の
文学,ピカレスク小説『ラサリージョ・デ・トルメス』,騎士道小説の『ド
ンキホーテ』からガルシア・ロルカ,そして現代作家までを一部分であれ原
文に触れながら読んでいく。作品についての考察,議論を重視する。特にス
ペイン文学で一番重要な『ドンキホーテ』については,少し易しいスペイン
語で読み,ドンキホーテが世界文学に与えた影響について考察する。また,
戯曲作品については,ビデオやDVDなどによってスペインや日本で上演され
た作品の鑑賞もする。
スペイン文学B
ラテンアメリカ文学を学ぶ。文学作品を読むことで,ラテンアメリカの人々
の心性,歴史,文化などを読み取ることができる。とりわけラテンアメリカ
は国の数も多く,民族的にも多様だが,ラテンアメリカ文学が世界の文学に
多大な影響を与えた1960年代のブームの作家たち,ガルシア・マルケス,フ
リオ・コルタサル,カルロス・フエンテス,バルガス・リョサなどの作品を
中心に現代作家までを一部分であれ原文に触れながら読んでいく。作品につ
いての考察,議論を重視する。
スペイン文化論A
この授業の目的は,スペインの様々な祭り,年間行事を通して,初級スペイ
ン語でスペイン文化を学ぶことである。授業では,バレンシアの火祭り,
サッカー,食文化,サン・フェルミン祭,イスパニアデー,諸聖人の祝日,
などのテーマが扱われる。なお,授業ではスペイン文化の本質を学ぶことを
目的としているので,それぞれの祭りにともなう文化的背景や宗教的背景な
どをとくに詳しく述べる。ビデオで祭りの実際を鑑賞することもある。学生
が各テーマについて調べ,授業中に発表したり,議論したりすることも重視
する。
スペイン文化論B
この授業の目的は,スペインの様々な祭り,年間行事,芸術,社会現象を通
して,中級スペイン語でスペイン文化を学ぶことである。授業では,東方の
三博士,スペインの大学で最も人気のある学部,なぜスペインでは若者の独
立が年々遅くなるのか,建築―ガウディ以上,絵画:ミロ,ピカソ,ダリ,
モード,スペインはもうこれ以上異色ではない,などのテーマが扱われる。
スペイン絵画,芸術などに特に注目し,スペイン人の本質,価値観,美意識
などについて考察する。DVDで作品の鑑賞することはもちろん,学生が各自
テーマを決めて調べ,発表し,それを基にしてみんなで議論する。日本人と
の違いなどを見つけることも目的である。
イタリア語学概論Ⅰ
イタリア語専攻の2年次以上の学生に対して,言語学の新しい研究成果に基
づきながら,イタリア語の形態論および統語論を説明する。それによって,
イタリア語に関する断片的な知識を体系化し,運用における応用力を養うこ
とを目指す。Ⅰでは,まず「語の形成」をテーマとして,派生語,変意語,
合成語(内心的,外心的,ラテン語源,ギリシア語源)を扱う。続いて,
「単文の構造」をテーマとして,主語と述語,直接と間接の補語,他動詞と
自動詞,受動態,語順(倒置,強調)を扱う。
イタリア語学概論Ⅱ
イタリア語専攻の2年次以上の学生に対して,言語学の新しい研究成果に基
づきながら,イタリア語の形態論および統語論を説明する。それによって,
イタリア語に関する断片的な知識を体系化し,運用における応用力を養うこ
とを目指す。Ⅱでは,まず「連辞」をテーマとして,冠詞の有無,名詞と形
容詞の順序,副詞の位置を扱う。続いて,「複文の構造」をテーマとして,
主節と従属節,ジェルンディオ,分詞構文,時制の一致,関係節,間接疑問
節,使役構文,知覚構文を扱う。
イタリア語学A
この授業はイタリア語の歴史を理解することを目的としている。俗ラテン語
が各地で俗語へ変化していき,14世紀のダンテ,ペトラルカ,ボッカッチョ
の言語実践と15~16世紀の「言語論争」を経て,17世紀初頭の『クルスカ辞
典』出版により,知識人のイタリア語が成立した。その後は,啓蒙主義と純
粋主義との間の葛藤,19世紀の国家統一後のマンゾーニによる国語政策,さ
らには20世紀のメディアの影響まで,イタリア語がたどってきた変化は,社
会・政治・文学等の動きと密接な関係を持っている。その間の事情を時代を
追って見ていく。
イタリア語学B
この授業はイタリアにおける方言の多様性とその特徴を理解することを目的
としている。イタリアの諸方言は,ラ・スペッツィアとリミニを結ぶライン
で北部と中部に,ローマとアンコーナを結ぶラインで中部と南部に分けられ
る。また,サルデーニャ語はさらに大きく異なる特徴を有している。イタリ
ア全体の諸方言の特徴を概観した後,ヴェネト方言,ボローニャ方言,ナポ
リ方言,シチリア方言,サルデーニャ語などを取り上げて,イタリア語と比
較しつつ具体的に観察することで,イタリアという国の多様性を言語レベル
で学ぶ。
- 109 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
イタリア文学・文化概論Ⅰ
イタリア語専攻の2年次以上の学生に対して,イタリアの文学・文化につい
て幅広く,かつ詳細に解説する。それによって,イタリア語の習得に必要不
可欠なバックグラウンドの完成を目指す。また,文学・文化の理解における
言葉の重要性を学生に気付かせて,語学に対するモチべーションを高めるこ
とも目標である。Ⅰでは,時代を中世からルネサンスまでとし,代表的な文
学作品(『神曲』,『デカメロン』,『狂えるオルランド』など),芸術作
品(《ヴィーナスの誕生》,《ダヴィデ》など),建築(聖ピエトロ大聖堂
など)を取り上げる。
イタリア文学・文化概論Ⅱ
イタリア語専攻の2年次以上の学生に対して,イタリアの文学・文化につい
て幅広く,かつ詳細に解説する。それによって,イタリア語の習得に必要不
可欠なバックグラウンドの完成を目指す。また,文学・文化の理解における
言葉の重要性を学生に気付かせて,語学に対するモチベーションを高めるこ
とも目標である。Ⅱでは,時代をバロックから現代までとし,代表的な文学
作品(『コーヒー店』,『いいなづけ』,『快楽』など),音楽作品(《オ
ルフェーオ》,《四季》,《アイーダ》など),建築(エウル地区など)を
取り上げる。
イタリア文学A
イタリア語の文法を一通り習った学生(主に3~4年次)を対象として,イ
タリア文学の主要な作品の一節を原文で読む。随時,作者と時代背景(政
治,経済,宗教,思想)の解説も行う。この授業の目的は,高度な読解能力
を養うと同時に,今日のイタリア人の特質(明晰な知性,批判的な精神,豊
かな創造力,溢れる情熱,ユーモアの感覚)の源流を探訪することである。
Ⅰでは,時代を中世からルネサンスまでとし,ダンテ,ペトラルカ,ボッ
カッチョ,ロレンツォ・デ・メディチ,アリオスト,タッソ等を取り上げ
る。
イタリア文学B
イタリア語の文法を一通り習った学生(主に3~4年次)を対象として,イ
タリア文学の主要な作品の一節を原文で読む。随時,作者と時代背景(政
治,経済,宗教,思想)の解説も行う。この授業の目的は,高度な読解能力
を養うと同時に,今日のイタリア人の特質(明晰な知性,批判的な精神,豊
かな創造力,溢れる情熱,ユーモアの感覚)の源流を探訪することである。
Ⅱでは,時代をバロックから現代までとし,マリーノ,ゴルドーニ,マン
ゾーニ,ヴェルガ,ダンヌンツィオ,カルヴィーノ等を取り上げる。
イタリア文化論A
イタリアの言語と文化を一通り習った学生(主に3~4年次)を対象とし
て,イタリアがヨーロッパの文化の最先端にあったルネサンスの時代につい
て講義する。この時代には,人間中心の新しい価値観に基づいて,芸術のみ
ならず科学においても著しい発展が見られた。その象徴が,万能の天才レオ
ナルド・ダ・ヴィンチである。配布する資料にイタリア語の原文(対訳付
き)を載せることによって,日本語の資料だけでは不可能な,ルネサンス文
化のより深い理解を目指す。
イタリア文化論B
イタリアの言語と文化を一通り習った学生(主に3~4年次)を対象とし
て,イタリアの現代社会について講義する。1861年に統一したイタリアは,
近代国家として,日本とよく似た歴史(2度の大戦,戦後の復興,少子高齢
化社会)を歩んできた。この2つの国を,様々な観点(政治,経済,教育,
スポーツ,ファッション)から,比較することは非常に意義深い。配布する
資料にイタリア語の原文(対訳付き)を載せることによって,日本語の資料
だけでは不可能な,現代イタリアの文化のより深い理解を目指す。
ロシア語学概論Ⅰ
前半は,ロシア語の歴史について学ぶ。ロシア語が世界の言語の中でどのよ
うな位置を占めているか,現在のロシア語がどのようにして形成されたかを
明らかにする。後半は,ロシア語の単文の構造について,練習問題を行いな
がら学ぶ。文の成分の観点からは,主語,述語,定語,補語,状況語および
呼語,挿入語,挿入文について,文の種類の観点からは,1肢文(定人称
文,不定人称文,無人称文,普遍人称文,名詞文)と2肢文について学ぶ。
ロシア語学概論Ⅱ
ロシア語の統語面の文体論について,練習問題をやりながら学ぶ。ロシア語
の語順,主語と述語の一致など,ロシア語の作文をしていて,同じ意味を表
すのにいくつかの表現方法があってどちらを使うか迷ってしまうことがある
と思う。この講義では,そのような場合どちらの表現方法を使ったらよい
か,それらの表現方法の間にどのような意味の違いがあるかについて学習す
る。学ぶ内容は,文における語順,一致の問題,支配される形のヴァリアン
ト,形動詞構文と副動詞構文である。
ロシア語学A
ある基本的な語に接頭辞や接尾辞を付けて語を派生させることは色々な言語
で見られる。ロシア語動詞の派生形を取り上げる。まず接頭辞を意味的に似
ているグループと意味的に対立するグループに大別し,接頭辞を体系的に解
説する。そして次に頻繁に用いられる接頭辞(使用頻度の高い21個の接頭
辞)と動詞の組み合わせについて,研究書を読みながら習得する。こうした
作業を通してロシア語動詞の語彙を増やすことを目的とする。
- 110 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ロシア語学B
基本的な文法を終えた者を対象とする。言葉はコミュニケーションが成立し
て初めてその効力が発揮される。他人との意志疎通に用いられない言葉は本
来の働きをしていないことになる。受動的な外国語学習は受験英語にその弊
害がみられるように絵に描いたもちに等しい。語彙力アップが語学力の基本
であるが,個々の単語を個別に学んでいては期待した成果は思うように得ら
れない。そこで授業では類義語を使った表現力の習得を目指す。類義語を使
いこなせるようになれば蜘蛛の巣状に表現力が拡大していく。授業では品詞
ごとの類義語学習を行う。
ロシア文学・文化概論Ⅰ
ロシア・ソ連映画,ロシアのテレビ番組や音楽など,映像資料を用いてその
時代の社会状況や人々の暮らし,民族性,生活習慣について学ぶ。本や新
聞,雑誌などの文字媒体だけでは習得することのできないロシア文化に触れ
るため,出来るだけ多くの資料を紹介する。テーマごとに舞台となった場所
や建物などについては歴史上の役割や言われについても調べ,議論する。ロ
シア語のみの映像資料も使用する。学年末にはテーマごとに得た情報をレ
ポートにまとめる。
ロシア文学・文化概論Ⅱ
春学期に引きつづきロシア・ソ連映画,ロシアのテレビ番組や音楽など,映
像資料を用いてその時代の社会状況や人々の暮らし,民族性,生活習慣につ
いて学ぶ。その中でも主に文学作品を中心に演劇や映画作品を紹介する。各
テーマごとに舞台となった場所や建物などについては歴史上の役割や言われ
についても調べ,議論するほか,ロシア語のみの映像資料も使用し,原語で
の表現を学ぶ。学年末にはテーマごとに得た情報をレポートにまとめる。
ロシア文学A
ロシア文学が,日本文学だけでなく世界の文学に与えた影響は計り知れな
い。このロシア文学の系譜を中世の年代記,近世のロシア文学,近代のソビ
エト文学,現代のロシア文学という4区分で解説する。それぞれの区分で代
表的な作家たちを取り上げ,彼らの作品の講読し,彼らの思想を学ぶ。とり
わけ,世界的に有名な作家を多く輩出した18世紀から19世紀に注目して授業
を行う。ロシア文学についての基本的な知識とロシア語表現を学ぶ。
ロシア文学B
ソビエト時代に数多くの作家がソ連から他国に亡命した。この授業では,亡
命作家について学ぶ。ソ連崩壊後,亡命作家の作品がロシア国内でも自由に
読むことができるようになり,注目を集めている。代表的な亡命作家を取り
上げて,彼らの作品を講読しながら,いわゆる,「亡命文学」と言われる
ジャンルの作風を体得する。そして,このジャンルが生まれた時代的背景と
亡命作家が共通して持つ文学思想を明らかにする。
ロシア文化論A
帝政時代のロシア,ロシア人の心性などを,大衆歌曲を通して探る。私たち
になじみのメロディーが多いが,日本語の歌詞はロシア語の歌詞に必ずしも
忠実ではない。ロシア民謡や歌謡の歌詞をロシア語で読み,歌手の歌や演奏
を視聴する。読解,聞き取りといったロシア語の運用能力を高めるととも
に,それぞれの歌の歴史的文化的背景を知りロシア人と音楽との関わりを学
ぶ。月に2から3曲を取り上げ,学生の小報告も行う。
ロシア文化論B
京都とロシアは,日露戦争と第2次世界大戦という世界史的な事件を通じて
深く関わっている。授業では京都とロシアのつながりをトピックで学び,ロ
シア語学習の刺激としたい。具体的なトピックは,京都におけるロシア語学
習の歴史,京都ハリストス教会,第4回国内勧業博覧会とロシア人,京都の
ロシア人捕虜,シベリア抑留帰還者,サモワール会―京都のロシア文化愛好
会,京都とロシアの貿易関係などで,ロシア語文献を読んだり学生の小報告
も行う。
ポーランド語と言語文化Ⅰ
ポーランド語の基礎を学び,受動的・能動的な運用能力の土台をつくること
が目標である。この授業では文字と発音にはじまり,初級文法と基本的な語
彙を学習する。スラブ系言語の例に漏れずポーランド語の格変化や活用は複
雑であり,これを習得することが学習の要となる。よってこの授業では積極
的に練習問題を取り入れ,習熟の度合いを確認しながら進めたい。また,語
学学習と並行してポーランドの音楽,美術,歴史について述べ,ポーランド
文化についての理解を深めたい。
ポーランド語と言語文化Ⅱ
「ポーランド語と言語文化Ⅰ」の延長上にあるこの授業では,学習レベルを
向上させ,最終的には中上級レベルにチャレンジするための素地をつくりた
い。平易な文章を読む訓練を行うことで,文の構造を掴み内容を理解する力
を身に付けるとともに,新しい語彙を学ぶ機会とする。また作文や和文から
の翻訳を行うことでアウトプット能力の獲得を目指す。また,語学学習と並
行して,ポーランド語の周辺や歴史的背景について述べ,ポーランドの言語
文化についての理解を深めたい。
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
メディアと社会Ⅰ
グローバル化が進み,世界の政治,経済,社会,文化が大きく変わる中,新
聞,テレビ,出版,広告,インターネットなど各種メディアの情報発信力は
相互にどのように変化しているのか?逆にメディアの変化は社会全体にどの
ような影響を及ぼしているのか?メディアと社会の相関関係をマクロ的に明
らかにするとともに,各メディアの利点と欠点を具体的事例から解き明かし
ながら,受講生にメディア社会の担い手としての役割と主体性について考え
てもらう。
メディアと社会Ⅱ
1990年代半ばに起きたIT革命とともにインターネット世界が急拡大し,誰で
も自由に情報を受発信できるようになった。活字メディアや映像メディアの
中核を担ってきた伝統的なジャーナリズムは世界に対して何をなし得るの
か?その役割と意義を歴史的に解明しながら,「権力の監視」「地球時代の
最も信頼できる情報発信基地」という視点から具体的に考える。さらに新旧
メディアの興亡について実証データなどを基に予測,ジャーナリズムのある
べき将来像を検証する。
国際ジャーナリズム論Ⅰ
国際ジャーナリズム論Ⅱ
グローバル時代における世界の現状と展望を,英字新聞,英文雑誌,英語書
籍など多様なニュース資料から読み解く。特にグローバル化が加速し,世界
の先行きが不透明になった時代背景や現代人が置かれている国際社会の現状
についてマクロ面から把握し,時代を見通す力を培う。具体的には文明のマ
クロシフト,グローバルメディア誕生の背景,国際ニュースの流れの変化な
どについて考察する。同時に,現代時事英語の基本パターンを身につけ,よ
り高度なニュース英語を読みこなすための土台を養成する。
「国際ジャーナリズム論Ⅰ」の授業成果を踏まえ,国際問題に対する視点を
さらに磨き,世界への視野を広げるのが狙い。「Ⅰ」がマクロ的なのに対
し,このⅡではよりミクロ的な問題を軸に展開する。具体的には領土問題,
人種差別,ネオナチ,宗教摩擦,テロリズム,文明の衝突,EU統合問題な
ど,現実に起きているさまざまな出来事や事象への理解を深める。国際報道
の舞台裏も知ってもらい,ニュースの深層を探る目を養う。
メディア・コミュニケーションに関する理論を紹介する。相手がなにを考
え,どのように振る舞うのか,われわれは予想してコミュニケーションをと
る。また,人間関係が維持される中で印象は変化し,集団において互いに影
メディア・コミュニケーションの構造Ⅰ 響を与えあう。こうした過程で生じるバイアスについて説明する。さらに新
聞,テレビ,インターネットが人々に与える効果や,経営,取材体制,人材
供給などマスメディアが抱える構造的な問題点を学び,メディアを通したコ
ミュニケーションについて理解を深める。
メディア・コミュニケーションの成立過程を説明する。ヨーロッパを中心に
活字メディアの発達を取り上げ,19世紀から20世紀にかけて言論の自由が広
がり,メディアが大衆化した理由を考える。日本においては,幕末にもたら
メディア・コミュニケーションの構造Ⅱ された新聞が明治,大正を経て,産業として確立する過程を追う。放送,通
信といった新たなメディアの展開は,アメリカに焦点をあわせて説明する。
過去との比較を通して,現代におけるメディア・コミュニケーションの構造
について理解を深める。
ウェブ・パブリッシングⅠ
Ⅰはウェブ・パブリッシングの基礎を学んで,さまざまな簡単な共同プロ
ジェクトを制作する。ウェブ・パブリッシングの基礎とは,TXTというテキ
スト扱いから,HTMLのプログラミングまで,さらにはHTML(HEADとBODY)から
CSSまでである。それから,FTPというソフトを利用して,サーバーにアップ
することまでを目指す。Ⅰでは,扱えるコンテンツは文書と画像だけで,プ
ログラミングの言語をしっかり学ぶ授業である。
ウェブ・パブリッシングⅡ
Ⅱでは,文書と画像からマルチメディア・ファイルまでをウェブ・パブリッ
シングすることを目的とする。自分で作ったホームページでも,すでにオン
ラインにあるホスト・サービスを正しく利用して,コンテンツをアップす
る。Ⅰとは違って,実践理論と実践だけでなく,WWWの様々な文脈とター
ゲット・オーディエンスも学びながら,ウェブ・パブリッシングの戦略を考
えることも視野に入れる。
実践ジャーナリズム論Ⅰ
本授業ではジャーナリスト的なテキストが入門のテーマである。まず,いろ
いろなジャーナリスト的テキストについての基礎知識を紹介する。印刷メ
ディア(新聞,雑誌等),オンライン•ニュース,ブログ等を比較して,共
通の点と違いを理解する。ジャーナリストの仕事の基礎は確実性,信用性,
簡明,明瞭である事を理解する。執筆ワークショップで習得した事を実践す
ることが予定されている。本授業の言語は英語で,与えている課題アサイン
メントを英語で執筆することが条件である。
- 112 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
実践ジャーナリズム論Ⅱ
実践ジャーナリズム論Ⅰに引き続いてジャーナリスト的テキストについての
知識が研鑽される。本授業の中心はテキスト類の分析とニュース,PR•テキ
スト,クリエイティブ•ライティングの執筆の違いを理解する。その上で
ジャーナリスト倫理と編集ポリシーの摩擦をディスカッションしていく。執
筆ワークショップで習得した事を実践することが課題である。本授業の言語
は英語で,与えている課題を英語で執筆することが条件である。
ヨーロッパの言語
ヨーロッパの諸言語は,日本語とは異なる特徴を共有し,また,相互に深い
関連性も有している。これらについて知っておくことは,ヨーロッパの言語
を理解し学習する上で大きな助けとなる。更に,ヨーロッパの諸言語と文化
や社会との関係について学ぶことは,ヨーロッパにとどまらず世界のさまざ
まなことがらについて学ぶ上でも大きな助けとなる。そのような観点から,
この講義では,ヨーロッパの言語について,音声学・音韻論・形態論・統語
論・意味論・語用論・文字学・比較言語学・歴史言語学・言語類型論・社会
言語学・心理言語学といった多様な側面から講義し,また,文学・宗教・思
想・芸術・政治・経済・産業・科学・技術などのさまさまな分野との関わり
についても論じていく。
ヨーロッパの文学
ギリシア・ローマの古典古代から中世・ルネサンスを経て近現代にいたる
ヨーロッパ文学の流れを概観しながら,ヨーロッパ言語学科の学生として
知っておきべき文学の基礎知識を身に付けることを目的とする。イタリア,
フランス,スペインといったロマンス語圏,ドイツを中心とするゲルマン語
圏,ロシアを中心とするスラヴ語圏,さらには英語圏,それぞれの文学が互
いに影響を与えながら発展していく様子をも理解し,ヨーロッパの文学を全
体として俯瞰しながら,ダンテ,セルバンテス,ゲーテ,スタンダール,ド
ストエフスキーなどの各国文学の代表作の概要も学ぶ。
備考
(概要)多様性を孕みながら1つのまとまりを形成しているヨーロッパを学 オムニバス方式
んでいくための導入として,ヨーロッパ言語学科の学生として知っておくべ
き文化の基礎知識を身に付けることを目的とする。前半の10回をヨーロッパ
文化全般の理解にあて,後半の5回をヨーロッパ文化の精華である芸術の理
解にあてる。
(オムニバス方式/全15回)
ヨーロッパの文化
(15 小林 満/10回) まず,ヨーロッパ文化の共通基盤をなしてい
るギリシア・ローマの古典古代の神話と思想,そしてユダヤ教・キリスト教
の歴史と文化について学ぶ。その後,中世からルネサンスを経て近代に至る
までのヨーロッパの歴史を概観しながら,民主主義と高度な科学技術を基礎
とする現代社会を形成する主たる契機となった,ヨーロッパにおける科学革
命,産業革命,市民革命,世俗革命などの諸革命が持つ意味を理解し,この
理解を通してヨーロッパ文化の基本的特質を学んでいく。
(53 長谷川 晶子/5回) 中世から20世紀までのヨーロッパの代表的
な絵画作品を分析して,モチーフの変遷や流派の違いなどを明らかにしなが
ら,絵画を中心としたヨーロッパの芸術の基礎知識を身に付ける。具体的に
は,中世のキリスト教美術にはじまり,ルネサンス,バロック,古典主義,
そして印象派などを経て,前衛芸術にいたるまでの絵画の流れをとりあげ
る。
ヨーロッパの政治と経済
ヨーロッパの言語を専攻とする学生にとって必要不可欠であるヨーロッパ地
域の政治と経済について,基礎的かつ包括的な講義を行う。各国の政治経済
状況のみならず,ヨーロッパ地域の最重要アクターであるEUの制度,各政
策,EUと加盟国との関係にも注目し,国際関係におけるヨーロッパ地域の位
置付け,今日的課題を理解する。専攻言語を活用し,グローバル化した国際
社会で活躍することを目指す学生にとって重要な,ヨーロッパ地域の政治経
済の様相について基礎的な知識を修得する。
ヨーロッパの歴史(近・現代史)
本講義では,ヨーロッパの歴史について,近現代を主たる対象として学ぶ。
高校などでは授業時間数の関係もあり,近現代史については十分な学習がで
きないケースが多い。しかし,ヨーロッパの諸言語を専攻とする学生にとっ
て,近現代史の知識は必要不可欠である。また,西洋近代は今日の世界文明
の基礎をなす数々の成果を挙げてきたが,一方で問題も少なからず有してい
る。歴史を通してその光と影を学ぶことは,ヨーロッパのみならず,これま
で西洋近代をひとつの理想としてきた日本の今後を考える上でも重要であろ
う。
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
備考
ラテン語と言語文化Ⅰ
古代ローマ人たちはヨーロッパ文化の形成に大きな足跡を残した。彼らの言
語であるラテン語を通じて,学問・芸術などの領域が目覚ましい発展を遂げ
たが,そんなラテン語も元々は古代イタリア半島の片隅で話されていた弱小
言語にすぎなかった。この授業では,ラテン語の文法学習に重点を置き,実
践的な練習問題に取り組みながら,言語を体系的に理解していく。その一方
で,ラテン語が大言語としての地位を確立するまでの歴史を言語資料から学
び,その社会背景など文化的側面にも触れる。
ラテン語と言語文化Ⅱ
ラテン語はいわゆる古典期以降言語学的な変容を遂げ,フランス語やイタリ
ア語,スペイン語などいわゆるロマンス諸語へと発展していく。この授業は
「ラテン語と言語文化Ⅰ」に引き続いて文法知識の増進に主眼を置きつつ
も,ラテン語がその姿を変えていく過程を映す歴史(ポンペイ崩壊,聖書ラ
テン語訳,ロマンス諸語への分化など)をたどる。また,ラテン語の語彙は
直接的にも間接的にも大量に英語に取り込まれている。英語との対照を行う
ことで,英語の学習意欲の一層の昂進につながるような知識を提供する。
ギリシア語と言語文化Ⅰ
ギリシア文化はヨーロッパ諸文化の源流であり,その影響力は現代にまで及
ぶ。様々な学問・芸術の礎となったギリシア文化を正確に理解するには,そ
の言語である古典ギリシア語の学習がまず望まれる。この授業はギリシア語
文法の学習に高い比重を置き,練習問題のような実践的な取り組みを行うと
ともに,文法の理解を促す言語学的な知識の提供を並行的に行う。方言的な
差異にも注目することで,ギリシアの歴史・文学の成立という言語文化領域
への展開も含む。
ギリシア語と言語文化Ⅱ
欧米人をはじめとする多くの人たちにとって,ギリシアとは教養であると同
時に憧れの存在であり続けている。「ギリシア語と言語文化Ⅰ」で得た知識
をもとに,幅広く関心を集めるギリシア文化の諸相を通観していく。その担
い手であるギリシア人たちの言葉への理解を継続的に深めていくとともに,
言語資料によって伝えられる神話や習俗に注目することによってギリシア人
の心にも迫る。さらに,そうしたものが絵画や彫刻のような芸術にどのよう
に反映されているのか,視覚的にも体験する。
異文化コミュニケーションⅠ
グローバル時代における異文化コミュニケーションの現状と展望を,新聞,
雑誌,書籍など多様な英文資料から読み解く。この授業では,特に異文化コ
ミュニケーションの重要性が高まった時代背景や現代人が置かれている地球
時代の現状についてマクロ的に把握し,異なる思想・宗教・文化を持つ人々
との交流の仕方について学ぶ。この分野における基本的な英語表現方法を身
につけるとともに,異文化理解の座標軸を明確にし,異文化共生への理解を
深めてもらうのが狙い。
異文化コミュニケーションⅡ
「異文化コミュニケーションⅠ」の授業成果を踏まえ,異文化理解の視点や
思想をより高める。「Ⅰ」がマクロ的なのに対し,このⅡではよりミクロな
問題を軸に展開する。具体的には領土問題,人種差別,ネオナチ,宗教摩
擦,テロリズム,文明の衝突,EU統合問題など,現実に起きているさまざま
な出来事や事象に対する理解を深め,異文化コミュニケーションのための足
場を一つ一つ固めていくのが狙い。他者への理解を通して自己認識も深めて
もらう。
ドイツ語海外実習
実習:22.5時間
ドイツ語の初歩を集中的に学習した後に,ドイツ語圏での滞在を通じて,主
講義:15時間
に口述表現力と聴解力を中心とした実践的ドイツ語能力を現地の大学機関で
効率的に補強し,コミュニケーション能力の向上をはかる。同時に現地の言
語・文化・社会を直接体験して,今後の語学学習やドイツ語圏研究へのモチ
ベーションをさらに高める。教室内での学習と並行して,滞在地及びその周
辺の文化観光地や企業などの実地調査を行ない,現地の生きたドイツ語を調
査する。出発前には現地の徹底的な事前学習を行ない,帰国後には調査レ
ポートを作成する。
フランス語海外実習
実習:22.5時間
フランス語を1年近く学んだ段階で,フランスの大学機関で話す力と聴く力
講義:15時間
を中心にフランス語を集中的に学び,この言語が使用されている国で実際に
生活することで,フランスの言語・社会・文化を直接体験しながら,実践的
なコミュニケーション能力を向上させ,語学に対するモチベーションを効果
的にあげる。大学機関での学習と併行して,教室外でデータを収集して,フ
ランス本国で実際に使われているフランス語について調査を行う。出発前に
は海外実習が効果的なものになるように事前学習を行う。帰国後には調査レ
ポートを作成する。
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
スペイン語海外実習
イタリア語海外実習
ロシア語海外実習
講義等の内容
備考
実習:22.5時間
この科目は,スペイン語を1年近く学んだ段階で,スペイン語圏の大学機関 講義:15時間
の実習を通し,話す力とヒアリング力を集中的に学び,ネイティブの国で実
際の生活を体験しながら,その国の社会,文化を通して,コミュニケーショ
ン能力を向上させ,スペイン語のレベルアップを図るものである。教室内の
スペイン語の環境にとどまらず,さまざまな施設(観光施設・中小企業・ホ
テルなど)を訪問し,実際に使われる職場での商業スペイン語も研究する。
この実習の最大限の効果を出すために,出発前の,徹底的な訪問先調査はも
とより,学生は帰国後には調査レポートを提出しなくてはならない。
実習:22.5時間
イタリア語を1年間近く学んだ段階で,イタリアの大学機関で話す力と聴く 講義:15時間
力を中心にイタリア語を集中的に学び,この言語が使用されている国で実際
に生活することで,イタリアの言語・社会・文化を直接体験しながら,実践
的なコミュニケーション能力を向上させ,語学に対するモチベーションを効
果的にあげる。教室内での学習と併行して,観光施設,ホテル,企業などを
訪問して,現地でのフィールドワークを行なうことで,職業現場で実際に用
いられるイタリア語の実態を調べる。出発前には滞在先や訪問先の徹底的な
事前学習を行ない,帰国後には調査レポートを作成する。
実習:22.5時間
ロシア語を1年間近く学んだ段階で,ロシアの大学機関で話す力と聴く力を 講義:15時間
中心にロシア語を集中的に学び,この言語が使用されている国で実際に生活
することで,ロシアの言語・社会・文化を直接体験しながら,実践的なコ
ミュニケーション能力を向上させ,語学に対するモチベーションを効果的に
あげる。教室内での学習と併行して,観光施設,ホテル,企業などを訪問し
て,現地でのフィールドワークを行なうことで,職業現場で実際に用いられ
るロシア語の実態を調べる。出発前には滞在先や訪問先の徹底的な事前学習
を行ない,帰国後には調査レポートを作成する。
メディア・コミュニケーション・インターンシップ
通常の授業のない期間にマスコミ業界や通信業界のインターンシッププログ
ラムに参加し,現場で業務を実地体験することで学生の就業力を養成する。
具体的には,京都を中心とする関西地区の新聞業界,放送業界,出版業界,
広告代理店業界,IT関連業界などを対象に実施する。社会人としての意識づ
けや就職の動機づけのほか,入社後の離職などミスマッチを回避する狙いも
ある。インターンシップの前には業界研究のほか,現場での心構えなどにつ
いて指導。インターンシップ終了後には成果報告などを行う。
検定ドイツ語(上級)Ⅰ
財団法人ドイツ語学文学振興会のドイツ語技能検定試験準1級などの上級ド
イツ語検定試験の合格を目指す学生を対象とし,高度なドイツ語力の養成を
目指す。まず受講者に模擬筆記試験を受けてもらい,各自のドイツ語力を把
握したうえで,学習到達目標と学習計画を作成してもらう。それに沿って学
習を進めてもらうとともに,授業では高度な文法事項の習得と語彙数の拡大
をはかりながら文章読解力を養い,視聴覚教材を用いて聴解力を訓練する。
2次面接対策として担当教員との模擬面接やパートナー同士の練習も予定し
ている。
検定ドイツ語(上級)Ⅱ
ドイツ文化センターの検定試験Goethe-Zertifikat B1,B2など,欧州共通参
照枠に基づいた上級ドイツ語検定試験で合格を目指す学生を対象とし,高度
なドイツ語力の養成を目指す。まず受講者に模擬筆記試験を課し,各自のド
イツ語力を把握した後に作成する学習到達目標と学習計画に沿って学習を進
めてもらう。授業では文法と語彙に裏付けられた正確で迅速な文章読解力や
情報発信力を養い,視聴覚教材を用いて聴解力を訓練する。2次面接対策と
して担当教員との模擬面接やパートナー練習も予定している。
検定フランス語(上級)Ⅰ
フランス語教育振興協会主催の実用フランス語技能検定試験2級などの上級
フランス語検定試験の合格を目指す学生を対象とし,高度なフランス語力の
養成を目指す。受講者は模擬試験を受験し,各自のフランス語力を把握した
うえで,学習到達目標と学習計画を作成し,それに沿って学習を進める。授
業では,実用フランス語技能検定試験2級などに合格するのに必要な読む・
書く・聞く・話すの4技能,高度な文法知識,豊富な語彙を身に付ける。
検定フランス語(上級)Ⅱ
フランス文部省認定のフランス語資格試験DELF・DALFをはじめパリ商工会議
所主催のTEFやフランス文部省公認のフランス語能力テストTCFといった世界
的に通用するフランス語検定試験で上級の成績を目指す学生を対象とし,高
度なフランス語力の養成を目指す。受講者は模擬試験を受験し,各自のフラ
ンス語力を把握したうえで,学習到達目標と学習計画を作成し,それにそっ
て学習を進める。授業では,上述の検定試験で上級の成績を取るのに必要な
読む・書く・聞く・話すの4技能,高度な文法知識,豊富な語彙を身に付け
る。
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別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
検定スペイン語(上級)Ⅰ
まずこの学期では,DELE (外国語としてのスペイン語認定)試験についての
理論的な前置きの授業を行う。異なるレベルでの5つの試験形式について説
明する。学生は,授業の前に,これらの試験の異なる練習問題を準備しなく
てはならない。この授業の目標は,ヨーロッパ言語共通参照枠B1レベルの
スペイン教育省主催試験DELEの対策をし,合格することにある。授業では,
ネイティブの教師による発音練習,聞き取り練習に力を入れる。同時にスペ
インで話題になるテーマなどの知識もつける。スペイン語の新聞,インター
ネットなどから時事用語を学ぶことも重要である。
検定スペイン語(上級)Ⅱ
秋学期では,DELE(外国語としてのスペイン語認定)試験の実践を行う。講
読理解,文章表現,ヒアリング,文法と語彙,口頭表現という5つの部門の
試験を取り扱う。学生は,授業の前にこれらの異なる試験の準備をしなくて
はならない。この授業の目的は,ヨーロッパ言語共通参照枠B2レベルの,
スペイン教育省主催試験DELEの対策をし,合格することにある。ネイティブ
の教師とともに発音練習,聞き取り練習を数多くこなした後,面接の模擬試
験を多く行う。実際のテストの過去問も多く練習する。
検定イタリア語(上級)Ⅰ
日本で広く行われている「実用イタリア語検定」の3級合格を目指す学生を
対象として,過去問題や対策問題集を使い,文法,読解,作文,リスニング
の能力をバランス良く向上させることを目指す。学習する主な文法事項は,
直接補語人称代名詞と間接補語人称代名詞,補語人称代名詞の複合形と代名
詞的小詞,再帰動詞と非人称動詞,直説法の過去時制(近過去,半過去,大
過去),直説法の未来時制(未来,前未来),命令法,条件法,関係代名
詞,比較級と最上級である。
検定イタリア語(上級)Ⅱ
日本で広く行われている「実用イタリア語検定」の準2級~2級合格を目指
す学生を対象として,過去問題や対策問題集を使い,文法,読解,作文,リ
スニングの能力をバランス良く向上させることを目指す。学習する主な文法
事項は,特殊な関係詞(chi, quanto, dove),ジェルンディオ,受動態と
非人称のsi,遠過去と前過去,接続法,条件法,仮定文,時制の一致であ
る。さらに,2級の一次試験合格者には二次試験として口頭試問があるの
で,その練習も行う。
検定ロシア語(上級)Ⅰ
ロシア語能力検定試験の3級,2級の合格を目指す授業を行なう。検定試験
の模擬試験を2回実施し,その解答を学生にやってもらいながら解説を行な
うことにより,検定試験の対策を行なう。1回目は全員3級の模擬試験を受
ける。2回目は,3級を受けるか2級を受けるかを各自選択できる。文法面
では3級は命令形,関係代名詞который,数詞と名詞の結合,比較
級,運動の動詞,2級は動詞の体,数詞と名詞の結合の変化,形動詞につい
て学ぶ。ロシア語検定(上級)Ⅰでは,3級に重点を置いた授業を行う。毎
回授業の始めに単語と文法の小テストを行なう。
検定ロシア語(上級)Ⅱ
ロシア語能力検定試験の3級,2級の合格を目指す授業を行なう。検定試験
の模擬試験を2回実施し,その解答を学生にやってもらいながら解説を行な
うことにより,検定試験の対策を行なう。1回目は全員3級の模擬試験を受
ける。2回目は,3級を受けるか2級を受けるかを各自選択できる。文法面
では3級は命令形,関係代名詞который,数詞と名詞の結合,比較
級,運動の動詞,2級は動詞の体,数詞と名詞の結合の変化,形動詞につい
て学ぶ。ロシア語検定(上級)Ⅱでは,2級に重点を置いた授業を行う。毎
回授業の始めに単語と文法の小テストを行なう。
(独文)In diesem Seminar beschäftigen wir uns mit den Merkmalen von
mündlichen/gesprochenen Texten. Wir hören diverse Texte, sehen kurze
Videos, lesen Transkriptionen und arbeiten verschiedene stilistische
Merkmale heraus. Wir erfahren, wie Intonation, Mimik und Gestik
eingesetzt werden.
In einem zweiten Schritt üben wir in Rollenspielen den korrekten
Sprachgebrauch in verschiedenen Situationen des Alltags. Anschließ
end überlegen wir, welche Gemeinsamkeiten und Unterschiede es zum
Sprachgebrauch im Japanischen gibt. Auf diese Weise erweitern wir
unser Wissen auf dem Gebiet der interkulturellen Kompetenz. Wir
arbeiten unter anderem zu folgenden Themen: Höflichkeitsformen,
Umgangssprache und Jugendsprache, Sprache in Vorträgen, regionale
Varianten in Phonetik und Grammatik (Dialekte) und Sprache der
ドイツ語専門セミナー(文体論)Ⅰ
Medien (Nachrichten und Berichte in Radion und Fernsehen).
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(和訳)このセミナーでは読み上げられたり語られたりしたテキストのさま
ざまな特質が問題となる。さまざまなテキストを聞いたり,短いビデオを見
たり,あるいはテキストになった発話を読んだりして,そこからさまざまな
文体的特徴を探り出す。イントネーションや表情や身振りがどのようにそこ
に加わっているかを見る。
次の段階では,参加者はロールプレイングをしながら,日常のさまざまな状
況のなかでの正しい言語表現を行なうことを練習する。これに引き続いて,
参加者は日本語の言語表現とドイツ語の言語表現でどんな違いがあるかを考
える。このようにして参加者は異なる文化間の言語のありようについての知
識を広げる。参加者は敬語や俗語,若者言葉,講演の言葉,方言,メディア
の表現などについて特に詳しく勉強することになる。
ドイツ語専門セミナー(文体論)Ⅱ
(独文)In diesem Seminar beschäftigen wir uns zunächst mit den
Merkmalen von schriftlichen Texten. Wir lesen fiktionale und
nichtfiktionale Texte und Textauszüge und arbeiten deren typische
Merkmale heraus, z.B. Anzeigen, Werbetexte, Zeitungsartikel, Briefe/
E-Mails, Märchen, Gedichte, etc. Im zweiten Teil des Seminars steht
das Vortragen, Argumentieren und Diskutieren im Mittelpunkt. Wir
erstellen Präsentationen zu verschiedenen Themen (Poster- und
PowerPoint- Präsentationen), üben das Vortragen und stellen uns den
Fragen, Kommentaren und Anmerkungen des Plenums. Auf diese Weise ü
ben wir das Argumentieren, Diskutieren und das Formulieren von
Meinungen.
(和訳)このセミナーでは書かれたテキストの特質がまず問題となる。たと
えば通知文や広告文,新聞記事,手紙文,Eメールなどの実用文や昔話,詩
作品などのフィクショナルな文章や抜粋を読み,そこから典型的な特徴を引
き出してみる。次の段階では,主として報告文や,論説文,論争文などを取
り扱う。いろいろな主題の(ポスターによる,あるいはパワーポイントによ
る)プレゼンテーションを作成し,報告を行ない,参加者全体で質問,コメ
ント,感想などを語りあう。このようにしてドイツ語で説明し,議論し,意
見を語り合うことになる。
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏地域研究)Ⅰ
(独文)Ziel dieses Seminars ist die Erweiterung und Vertiefung des
Wissens der Studenten über Deutschland und die deutsche Kultur.
Derartige Kenntnisse sollen auch ein besseres Verständnis der
deutschen Sprache ermöglichen, da die Sprache stets von der Kultur
geprägt wird. Im Sommersemester liegen die thematischen Schwerpunkte
u. a. auf Beschreibungen der unterschiedlichen Regionen des Landes,
lokalem und überregionalem Brauchtum sowie auf religiösen und
historischen Grundlagen der deutschen Kultur.
Darüber hinaus werden folgende Fähigkeiten der Studenten geschult:
1. Verbesserung des Leseverständnisses, 2. Inhalte von Texten in
eigenen Worten zusammenfassen können, 3. Steigerung des
Diskussionsvermögens über unterschiedlichste Themen, 4. eigene
Gedanken und Meinungen zum Ausdruck bringen können.
(和訳)このセミナーの目的は,ドイツとドイツ文化について学生たちの知
識を広げ,深めることである。こうした知識はドイツ語のよりよい理解を可
能にする。というのも,言語は常に文化によって特徴づけられているからで
ある。春学期に重点的に取り扱う主題は,ドイツのさまざまな地域の事情,
地方の,また,全国的な習わし,さらにドイツ文化における宗教や歴史の基
盤などである。
これらに加えて,次のような側面で学生たちの能力を高める。:1.読む能
力の向上 2.テキストの内容を自分の言葉で要約する能力 3.さまざま
な主題で議論する能力の向上 4.自分の考えた意見を表現する能力
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏地域研究)Ⅱ
(独文)Ziel dieses Seminars ist die Erweiterung und Vertiefung des
Wissens der Studenten über Deutschland und die deutsche Kultur.
Derartige Kenntnisse sollen auch ein besseres Verständnis der
deutschen Sprache ermöglichen, da die Sprache stets von der Kultur
geprägt wird. Im Wintersemester liegen die thematischen Schwerpunkte
u. a. auf der staatlichen Verfassung Deutschlands und Aspekten des
politischen Lebens sowie auf der populären Kultur (Fernsehen, Musik,
Sport etc.).
Darüber hinaus werden folgende Fähigkeiten der Studenten geschult:
1. Verbesserung des Leseverständnisses, 2. Inhalte von Texten in
eigenen Worten zusammenfassen können, 3. Steigerung des
Diskussionsvermögens über unterschiedlichste Themen, 4. eigene
Gedanken und Meinungen zum Ausdruck bringen können.
(和訳)このセミナーの目的は,ドイツとドイツ文化について学生たちの知
識を広げ,深めることである。こうした知識はドイツ語のよりよい理解を可
能にする。というのも,言語は常に文化によって特徴づけられているからで
ある。秋学期に重点的に取り扱う主題は,ドイツの国家憲法,政治的な側
面,およびサブカルチャー(テレビ,音楽,スポーツなど)である。
これらに加えて,次のような側面で学生たちの能力を高める。:1.読む能
力の向上 2.テキストの内容を自分の言葉で要約する能力 3.さまざま
な主題で議論する能力の向上 4.自分の考えた意見を表現する能力
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備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
この授業は「ドイツ語での通訳」をテーマとし,理論と実践の両側面から通
訳の仕事を捉え,ドイツ語通訳者として要求される技能や能力などを具体的
に理解することを目的とする。理論面では通訳とはどのような活動で,どの
ような技術が求められるのかを講義や文献を通じて学び,実践面では今まで
ドイツ語専門セミナー(翻訳通訳論)Ⅰ
培ったドイツ語力を土台に,様々な状況でのドイツ語を実際に聞きながら学
んだ通訳技術の習得・応用を目指す。また,日本の文化や慣習等を説明する
場面も想定し,ドイツ語で日本を紹介する際に必要な語彙力の養成も視野に
入れたい。
この授業は「ドイツ語での翻訳」をテーマとし,理論と実践の両側面から翻
訳の仕事を捉え,ドイツ語翻訳者として要求される技能や能力などを具体的
に理解することを目的とする。理論面では翻訳とはどのような活動で,どの
ような技術が求められるのかを講義や文献を通じて学び,実践面では今まで
ドイツ語専門セミナー(翻訳通訳論)Ⅱ
培ったドイツ語力を土台に,様々な分野やスタイルのテキストを実際に翻訳
しながら学んだ技術の習得・応用を目指す。また,専門分野の翻訳に必要な
資料を収集・活用することや,多様な辞書類を使いこなすようになることも
視野に入れたい。
ドイツ語専門セミナー(時事ドイツ語)Ⅰ
まず,政治,経済,宗教,文芸等の分野の基礎資料を数多く配布して,様々
な表現に欠かせない文体を身につけて貰うことを前提とし,同時に,イン
ターネットや新聞,雑誌記事などから得た情報を素材として,ドイツ語に慣
れ親しみ,読み解けるように授業を展開してゆく。
春学期には,1877年以降に発刊されたベルリン新聞の当時の記事をも適宜,
1870年代から年代順に取り入れつつ授業を進めていく予定。現在,過去両面
のドイツを知る手立てとしたい。
また1910年代からは各時代の流行歌なども鑑賞しつつ,取り扱う。また逆に
日本の新聞からのドイツ語訳『天声人語』も表現練習の参考として使用す
る。
ドイツ語専門セミナー(時事ドイツ語)Ⅱ
春学期と同様に,基礎資料を数多く配布し,新聞,雑誌記事などから得た情
報を素材として,授業を展開してゆく。
秋学期には,春学期に使用したベルリン新聞も引き続き年代順に使用すると
ともに,1920年代以降の場合には,当時のドイツ映画や流行歌をも適宜,取
り上げつつ授業を進めていく予定。現在,過去両面のドイツを知る手立てと
したい。
また春学期と同様に,ドイツ語訳『天声人語』も表現練習の参考として使用
する。
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏のビジネスワールド)Ⅰ
基本的なビジネスシーンでドイツ語を運用するためのトレーニングを行う。
「挨拶,自己紹介,就職活動,履歴書,アポイントを取る,面接,問い合わ
せ,商品の売り込み」をテーマに,ドイツ語で具体的にどう対応するのか,
実践に基づいた場面を扱いながら授業を進める。受講者は電話での聞き取
り,Eメール・手紙の作成,またビジネス文書の読解を通して必要な語彙・
表現力を身に付ける。そのなかでドイツの文化と社会の背景を分析し,日本
との異文化コミュニケーションの違いを理解することも目標とする。
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏のビジネスワールド)Ⅱ
基本的なビジネスシーンでドイツ語を運用するためのトレーニングを行う。
「来客の応対,提案と助言,依頼と交渉,契約書,感謝,苦情と謝罪,出
張,私的な手紙」をテーマに,ドイツ語で具体的にどう対応するのか,実践
に基づいた場面を扱いながら授業を進める。受講者は電話での聞き取り,E
メール・手紙の作成,またビジネス文書の読解を通して必要な語彙・表現力
を身に付ける。そのなかでドイツの文化と社会の背景を分析し,日本との異
文化コミュニケーションの違いを理解することも目標とする。
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏の歴史と文化)Ⅰ
初級ドイツ語を終了した学生を対象に,ドイツ語圏の歴史と文化についてよ
り深く知るための授業である。春学期は,マルティン・ルターと宗教改革,
バッハの音楽とプロテスタンティズム,バロック時代とは何か,ゲーテとそ
の時代など,主として19世紀以前を扱う。世界に多大な影響を与えた歴史的
出来事や人物,文化的テーマを選び,ドイツ語で書かれたテキストの読解を
中心に,視覚教材やインターネットを用いた情報提供によって,現代ドイツ
語圏との関連をも視野に入れつつ,参加者とともに考察,議論する。ドイツ
語力向上のためにも,文化や歴史的背景を知ることがいかに重要であるかを
理解できるような方法で授業を進める。
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏の歴史と文化)Ⅱ
ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏の歴史と文化)Iに継続する授業で,引
き続きドイツ語で書かれたテキスト読解を中心に,視覚教材,インターネッ
トをも活用しつつ,参加者ともに考察,議論しつつ理解を深めていく。秋学
期では,19世紀半ばから20世紀にかけてのドイツ語圏について,ドイツの統
一,第一次大戦とワイマール時代,ドイツの分割と東西ベルリン,冷戦時代
の東ドイツ,ドイツの再統一など,世界史におけるドイツの特殊な状況を中
心におく。また,ヴァーグナー,ニーチェ,トーマス・マン,ヘルマン・
ヘッセなどの文化人とドイツ史の関係にも触れる。
- 118 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス語専門セミナー(翻訳)Ⅰ
フランス語学科のキャリアプランの中の「語学スペシャリストプログラ
ム」,「教員養成(フランス語)プログラム」において,中心となる科目と
してデザインされるものである。語学の専門家(高校・大学のフランス語
学・文学・文化を教える教員,翻訳者など),その他高度なフランス語の知
識と技術を要求される職業に将来就きたい者。また,特にそういう職業を目
指さなくても,高いフランス語の解釈力を身に付けたい者向けの授業。Ⅰは
入門編として,正確にフランス語を読み解き,それを説明する力を養う。
フランス語専門セミナー(翻訳)Ⅱ
フランス語学科のキャリアプランの中の「語学スペシャリストプログラ
ム」,「教員養成(フランス語)プログラム」において,中心となる授業と
してデザインされるものである。語学の専門家(高校・大学のフランス語
学・文学・文化を教える教員,翻訳者など),その他高度なフランス語の知
識と技術を要求される職業に将来就きたい者。また,特にそういう職業を目
指さなくても,高いフランス語の解釈力を身に付けたい者向けの授業。Ⅱは
応用編として,正確に読解した事柄をいかに日本語に置き換えて行くかに力
点を置いて指導する。
演習形式の授業によって,現代のフランス人が話すフランス語について,用
語法・表現法など様々な面から学習することで,実践的な知識と運用能力を
獲得させる。春学期は,日本の漫画である『名探偵コナン』のフランス語訳
フランス語専門セミナー(現代文化)Ⅰ をテキストとして使い,その中で使われている表現のニュアンスを,もとの
日本語との対照も随時行いながら,学習させる。学生は,テキストの翻訳の
ほか,とりわけ,学んだ表現を使ったフランス語の文を正しく書けるように
なるための作業をすることが求められる。
演習形式の授業によって,現代のフランス人が話すフランス語について,用
語法・表現法など様々な面から学習することで,実践的な知識と運用能力を
獲得させる。秋学期は,フランスで話題になった曲の歌詞をテキストとして
フランス語専門セミナー(現代文化)Ⅱ 使い,その中で使われている表現のニュアンスを,フランスの現代社会の状
況について随時説明しながら,学習させる。学生は,テキストの翻訳のほ
か,とりわけ,学んだ表現を使ったフランス語の文を正しく書けるようにな
るための作業をすることが求められる。
フランス語専門セミナー(ジャーナリズム)Ⅰ
フランスの新聞・雑誌等の記事を正確,かつ効率的に読むための文法・語彙
の知識を拡充し,語学的なトレーニングを行う。またインターネット等を通
じて,フランス事情に関する基礎知識を増やしてゆく。教材としては,フラ
ンス国内で学校生徒向けに作られている週刊・月刊新聞の最新の記事を主に
使用し,そこから日刊の一般紙,週刊誌等の記事につなげてゆく。フランス
国内の政治・経済・社会に関する記事を中心に読んでゆくが,重大な国際的
問題も取り上げる。
フランス語専門セミナー(ジャーナリズム)Ⅱ
ジャーナリズムに特有の語彙・構文・表現・文体等の学習など,フランスの
一般紙誌の記事を読めるレベルまで読解力を高めるために語学的なトレーニ
ングをする。事実に関する報道から,次第に評論的な記事に進めるように読
解力を高める。また,インターネットを通じて,新聞・雑誌記事や,その他
の様々な資料を収集する方法も指導し,特定のテーマに関してフランスの
ジャーナリズムを中心としてレポートが作成できるように学習する。
主に口頭でのビジネス・フランス語を学びつつ,フランスのビジネスについ
ての理解も深めていくのが目標。ビジネスのための対面および電話での口頭
コミュニケーションを円滑に行なえるように,今後のテレビ電話やテレビ会
議などの普及も視野に入れつつ,挨拶,照会,申込,依頼,注文,交渉など
フランス語専門セミナー(ビジネス)Ⅰ
で使われるビジネスのためのフランス語を修得するのはもとより,使用され
る言語表現と事例の内容や背景を分析しなら,ビジネスにまつわる言語的,
社会的,文化的な事柄について受講生が調査・発表・討論して,理解を深め
ていく。
主に文書でのビジネス・フランス語を学びつつ,フランスのビジネスについ
ての理解も深めていくのが目標。電子メール・ビジネスレター・ビジネス文
書などビジネスに必要な文書によるコミュニケーションを円滑に行なえるよ
うに,通知,照会,申込,依頼,注文,催促,紹介,推薦,交渉,契約など
フランス語専門セミナー(ビジネス)Ⅱ
で使われるビジネスのためのフランス語を修得するのはもとより,使用され
る言語表現と事例の内容や背景を分析しながら,ビジネスにまつわる言語
的,社会的,文化的な事柄について受講生が調査・発表・討論して,理解を
深めていく。
- 119 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
フランス語専門セミナー(伝統と産業)Ⅰ
フランス語専攻の学生には将来いろいろな分野で活躍を希望するひとがいる
と予想される。たとえば,観光・旅行業,マスコミ,外資系企業に就職を希
望するひと,あるいは,翻訳家,フランス語教員,大学院進学などを志望す
るひと,この授業はこのようなひとたちのためにデザインされ,開講される
授業である。フランスの伝統と産業に関する必須の基礎知識をフランス語の
読解を通じて深めさせる。Ⅰは概論編としてフランス語の文献の読解を通じ
て,フランスの伝統,産業に関しての知識を深めさせる。
フランス語専門セミナー(伝統と産業)Ⅱ
フランス語専攻の学生には将来いろいろな分野で活躍を希望するひとがいる
と予想される。たとえば,観光・旅行業,マスコミ,外資系企業に就職を希
望するひと,あるいは,翻訳家,フランス語教員,大学院進学などを志望す
るひと,この授業はこのようなひとたちのためにデザインされ,開講される
授業である。あらかじめ伝統と産業Ⅰを受講していることが望ましい。Ⅱは
応用編としていくつかの具体例,ブルゴーニュ,ボルドーの農業(ワイ
ン),ノルマンディーの酪農,トゥールーズの航空産業, プロヴァンスお
よびフランス各地の観光産業とその政策について,フランス語の文献の読解
を通じて,知識と理解を深めさせる。
フランス語専門セミナー(現代フランスの諸問題)Ⅰ
テーマは「フランスのルーツを求めて」。いくつかのフランスの文化の基礎
について受講者と考える。教員がフランス語で説明し,なるべく本の抜粋,
動画,写真,音楽なども使用する。受講生は各々興味のある分野を選び口答
発表を行う。(1)食文化(パン,チーズ,様々な料理,お菓子,専門店,
原料)(2)ワインとアルコール(生産地域,生産過程)(3)フランス語
の起原と成立過程(4)文化の歴史(古代ローマ時代,中世,ルネッサン
ス,17世紀から20世紀まで)(5)フランスの映画と写真の世界(6)フラ
ンスの音楽
フランス語専門セミナー(現代フランスの諸問題)Ⅱ
テーマは,「フランスのルーツを求めて」。フランスの色々の様相について
受講者と考える。 教員がフランス語で説明し,なるべく本の抜粋,動画,
写真,音楽なども使用する。受講生は各々興味のある分野を選び口答発表を
行う。(1)フランス文学( 中世,ルネッサンス,17世紀から20世紀ま
で)(2)服飾 の歴史(19〜20世紀)(3)フランス国内の各地域の特色
(Bretagne, Normandie Bourgogne,Provence, Alpes, Côte d’Azur, Sudouest)(4)人文地理学・フランスにおける人口の分布とその意義 (歴史
的な説明(5)フランスの自動車産業の歴史(6)世界におけるフランス語
使用圏 (la Francophonie)の分布とその特色
スペイン語専門セミナー(時事スペイン語)Ⅰ
この授業では学生が時事問題を学びながら,ある程度の自信と容易さを持っ
て中級レベルの会話で参加できるようにする。この目標に到達するため,講
義は,毎週一連の時事問題(日本の政治改革,スペインの政治機構,教育,
戦争,NGO,日本の税制度など)を取り上げ,それについて学生はあらかじ
め図書館などでデータ,情報を収集し授業の準備を行い,1名が発表し,他
の生徒は準備をもとにその時事問題について議論,質問を行い,討議された
ことに結論を出す。この授業の主な目標は,日常的,基本的なことを理解
し,口頭で表現するだけでなく,ある程度流暢に時事問題を中級スペイン語
で語れるようになることである。
スペイン語専門セミナー(時事スペイン語)Ⅱ
この授業では学生が時事問題を学びながら,自信と容易さを持って上級レベ
ルの会話で参加できるようにする。この目標に到達するため,講義は,毎週
一連の時事問題(日本・スペインの裁判制度,国際社会,日本・中国・韓
国,就活,BRIC'S諸国,など)を取り上げ,それについて学生はあらかじめ
図書館などでデータ,情報を収集し授業の準備を行い,1名が発表し,他の
生徒は準備をもとにその時事問題について議論,質問を行い,討議されたこ
とに結論を出す。この授業の主な目標は,複雑な理念を読み解くだけでな
く,より流暢なスペイン語で話し,書き,上級スペイン語である程度の知的
厳格さをもって時事問題を語れるようになることである。
スペイン語専門セミナー(スペイン語翻訳)Ⅰ
スペイン語専攻の学生に対して,スペイン語の運用能力,とりわけ読むとい
う能力,日本語への翻訳能力の向上のために行う授業である。基本的に多読
を目指すが,様々なスペイン語のテキスト,例えば,文学,新聞記事,評論
文などを読み,その文体の違いを知るとともに,元の文章にふさわしい訳文
に工夫をこらす。各々の訳文を発表し,日本語としての完成度もめざす。新
聞ではスペインの代表的な日刊紙 El Pais ,チリの代表的な日刊紙 El
Mercurio を中心に読んでいく。小説ではスペインの現代小説の一節や日本
のアニメがどのようなスペイン語訳がつけられているかも見ていく。
- 120 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
スペイン語専門セミナー(スペイン語翻訳)Ⅱ
スペイン語の運用能力,とりわけ読む力の向上のために行う授業である。春
学期と同様,様々なテキストの翻訳をするが,文化的,歴史的,社会的背景
の研究もしながら,それぞれのテキストにふさわしい訳文を付ける。最終的
には,例えば新聞の社説や評論文に使われる文体を適切に訳し,文学の短編
集の翻訳,解説ができることを目指す。この学期では日本語からスペイン語
への翻訳にも挑戦する。日本の代表的な日刊紙や雑誌,評論文などの固い文
体のもの,また,夏目漱石や村上春樹などの小説をすでに出ている翻訳も参
考にしながら訳してみる。
スペイン語圏の映画を使って,日常的なフレーズがどのような状況で使用さ
れるかを学び,より自然にスペイン語の発話を習得することが目標である。
同時に,スペイン語圏の文化,社会,歴史などにも目を向け,総合的なスペ
イン語圏の知識を習得する。授業では映画のシナリオを配布し,当該個所を
スペイン語専門セミナー(映像文化)Ⅰ
事前に予習しておく。授業ではスペイン語の慣用表現や談話分析を行い,ス
ペイン語話者の話し方などについて学んでいく。慣用表現など,スペイン語
圏でそのまま使える表現は口頭で何度も練習し,適切な状況で使えるように
するのが目的である。
セミナーⅠとは異なる文化圏の映画を使って,Ⅰと同様に適切な状況での適
切な会話や談話能力の習得を目指す。Ⅰでの映画と比較して文化的,社会的
な相違や類似点などについて議論を深め,スペイン語圏の多様性について学
スペイン語専門セミナー(映像文化)Ⅱ ぶ。授業では映画のシナリオを配布し,当該個所を事前に予習しておく。会
話に表現における文法知識の重要性などについて随時触れ,会話や聞き取り
ができるための下地をしっかり身につける。使用頻度の高い慣用表現は口頭
で何度も練習し,適切な状況で使えるようにしていく。
スペイン語専門セミナー(ビジネス表現)Ⅰ
スペイン語専攻の学生に対して,スペイン語の運用能力,とりわけ文章作成
能力の向上のために行う授業である。自己紹介文の作成練習から始め,電子
メールでのコミュニケーション能力,そして最終的にはビジネス文書を作成
する能力を養うことを目的とする。授業形態は教科書を用いた講義・実習と
なる。まずは文法の復習をしながらスペイン語での表現能力を身に付け,そ
の後,ビジネスのためのスペイン語の語彙および表現方法を学び,繰り返し
練習する。
スペイン語専門セミナー(ビジネス表現)Ⅱ
スペイン語専攻の学生に対して,スペイン語の運用能力,とりわけビジネス
文書作成の能力向上のために行う授業である。ビジネスの場における電子
メールでのコミュニケーションおよびビジネスレターや専門的なビジネス文
書を作成する能力を養うことを目的とする。授業形態は教科書を用いた講
義・実習となる。ビジネスのためのスペイン語の語彙および表現方法を学
び,反復練習するとともに,スペインの政治・経済・文化に関する知識を深
めることも目指す。
スペイン語専攻の学生で,将来,旅行業や観光通訳を目指す学生のための授
業であるが,スペイン語を学ぶ学生すべてに役立つ授業である。スペインは
世界屈指の世界遺産を有し,観光がその最大の外貨獲得手段となっている国
スペイン語専門セミナー(観光文化)Ⅰ である。日本人観光客も非常に多く,旅行業界で働く人材や,ガイドや通訳
も数多く求められている。スペイン語ネイティブの講師により,その歴史,
地理,文化,社会の有り様を学び,同時に双方向の授業でスペイン語運用能
力の向上を目指す。
スペイン語専攻の学生で,将来,旅行業や観光通訳を目指す学生のための授
業であるが,スペイン語を学ぶ学生すべてに役立つ授業である。ラテンアメ
リカはマチュピチュなど世界屈指の世界遺産を有し,今や世界から注目され
スペイン語専門セミナー(観光文化)Ⅱ ている地域である。日本人観光客も増加しており,旅行業界で働く人材や,
ガイドや通訳も数多く求められている。スペイン語ネイティブの講師によ
り,その歴史,地理,文化,社会の有り様を学び,同時に双方向の授業でス
ペイン語運用能力の向上を目指す。
イタリアの時事問題を理解する能力は,業種を問わずイタリア語を仕事に用
いる者には必ず要求される。イタリアの新聞・雑誌・テレビ・インターネッ
ト等のメディアから情報を収集し分析するスキルを学ぶことがこの授業の目
イタリア語専門セミナー(時事問題)I 的である。Ⅰでは,ファッション,スポーツや一般社会の比較的平易な時事
問題に関するイタリア語のテキストを読んだり聴き取ったりする訓練をしな
がら,参加者各自がさまざまなメディアから収集・分析してきた時事問題を
発表し,質疑応答を経た後,レポートにまとめる作業を行なう。
イタリアの時事問題を理解する能力は,業種を問わずイタリア語を仕事に用
いる者には必ず要求される。イタリアの新聞・雑誌・テレビ・インターネッ
ト等のメディアから情報を収集し分析するスキルを学ぶことがこの授業の目
イタリア語専門セミナー(時事問題)Ⅱ 的である。Ⅱでは,政治,経済,国際,社会,宗教,科学等の多様な領域の
時事問題に関するイタリア語のテキストを読んだり聴き取ったりする訓練を
しながら,参加者各自がさまざまなメディアから収集・分析してきた時事問
題を発表し,質疑応答を経た後,レポートにまとめる作業を行なう。
- 121 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
旅行業界や観光業界でイタリア語を仕事に用いる場合に必要とされるイタリ
アの旅行・観光領域に関しての基礎知識を,イタリア語で学ぶことがこの授
業の目的である。Ⅰでは,北部イタリアとトスカーナ州の文化遺産や自然遺
産に関するイタリア語のテキストを読む訓練をしながら,ピエモンテ州,ロ
イタリア語専門セミナー(旅行観光)I
ンバルディーア州,ヴェネト州,リグーリア州,エミリア・ロマーニャ州,
トスカーナ州を中心に,参加者各自が旅行・観光に関するテーマを決めてイ
タリア語の文献資料やインターネットによる情報収集をし分析を施した上で
プレゼンテーションを行なう。
旅行業界や観光業界でイタリア語を仕事に用いる場合に必要とされるイタリ
アの旅行・観光領域に関しての基礎知識を,イタリア語で学ぶことがこの授
業の目的である。Ⅱでは,トスカーナ州以外の中部イタリアと南部イタリ
ア,さらには島嶼部の文化遺産や自然遺産に関するイタリア語のテキストを
イタリア語専門セミナー(旅行観光)Ⅱ
読む訓練をしながら,ラツィオ州,カンパーニア州,プッリャ州,シチリア
州,サルデーニャ州を中心に,参加者各自が旅行・観光に関するテーマを決
めてイタリア語の文献資料やインターネットによる情報収集をし分析を施し
た上でプレゼンテーションを行なう。
イタリア語専門セミナー(食文化)I
食品・ワイン等の輸入業界やレストラン業界等でイタリア語を仕事に用いる
場合に必要とされるイタリアの食文化に関しての基礎知識を,イタリア語で
学ぶことがこの授業の目的である。Ⅰでは,北部から南部,さらには島嶼部
にいたる多様な地方料理とワインの特徴に関するイタリア語のテキストを読
む訓練をしつつ,パスタ,チーズ,ハム・サラミ類などの食材や多様な地方
料理のレシピやワインについて,参加者各自がテーマを決めてイタリア語の
文献資料やインターネットによる情報収集をし分析を施した上でプレゼン
テーションを行なう。
食品・ワイン等の輸入業界やレストラン業界等でイタリア語を仕事に用いる
場合に必要とされるイタリアの食文化に関しての基礎知識を,イタリア語で
学ぶことがこの授業の目的である。Ⅱでは,古代ローマからルネサンスを経
てペッレグリーノ・アレトゥージによって集大成されるイタリア料理やワイ
イタリア語専門セミナー(食文化)Ⅱ ンの歴史に関するイタリア語のテキストを読む訓練をしつつ,パスタ,チー
ズ,ハム・サラミ類などの食材や多様な地方料理のレシピやワインだけでな
く,コーヒーやジェラート,ドルチェについて,参加者各自がテーマを決め
てイタリア語の文献資料やインターネットによる情報収集をし分析を施した
上でプレゼンテーションを行なう。
イタリア語専門セミナー(ポップカルチャー)I
メディア関連の業界等でイタリア語を仕事に用いる場合に必要とされる,映
画,テレビドラマ,歌,漫画,アニメ等のイタリアのポップカルチャーに関
しての基礎知識をイタリア語で学び,これらのポップカルチャーにアクセス
できるスキルを身に付けることがこの授業の目的である。Ⅰでは,オペラや
ナポリ民謡などから発達してきたイタリアンポップスに関するテキストを読
んだり作品を聴き取ったり,漫画やアニメ作品を読んだり聴き取ったりする
訓練を行ないながら,参加者でテーマを決め役割り分担して作業を事前事後
に行なう形で,作品分析や翻訳制作を進めていく。
イタリア語専門セミナー(ポップカルチャー)Ⅱ
メディア関連の業界等でイタリア語を仕事に用いる場合に必要とされる,映
画,テレビドラマ,歌,漫画,アニメ等のイタリアのポップカルチャーに関
しての基礎知識をイタリア語で学び,これらのポップカルチャーにアクセス
できるスキルを身に付けることがこの授業の目的である。Ⅱでは,世界を
リードしてきたイタリア映画やイタリア人の日常生活をリアルに描いてきた
テレビドラマに関するテキストを読み作品を聴き取る訓練を行ないながら,
参加者でテーマを決め役割り分担して作業を事前事後に行なう形で,作品分
析や翻訳・字幕制作を進めていく。
(伊文)Nel primo semestre la classe sarà impegnata all’
acquisizione di formule linguistiche da usare in situazioni
professionali. Per esempio: conversazione formale, colloqui di
lavoro, utilizzo del telefono per prendere appuntamenti o risolvere
イタリア語専門セミナー(ビジネス)I problemi di diverso tipo.
(和訳)前期は,礼儀正しい言葉遣いやビジネス現場での電話応対,アポイ
ントの取り方,意見を言葉で表現すること,求人への応募や採用面接への参
加等,さまざまなビジネスシーンで使われるイタリア語の技能を身に付ける
ことに焦点を置く。
- 122 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(伊文)Nel secondo semestre la classe affinerà le proprie capacità
linguistiche lavorando a progetti e simulazioni professionali
utilizzando l’italiano. E’ previsto un “modulo turistico” per
sperimentare l’italiano necessario a lavorare a bordo di
aerei.Seguirà un secondo modulo nel quale si affronteranno le
イタリア語専門セミナー(ビジネス)Ⅱ problematiche legate allo start-up di un business collegato all’
Italia.
(和訳)後期は,2つのモジュールの講座で,一つ目はエアー・ビジネスに
必要なイタリア語表現を学んで,シミュレーションで表現すること。二つ目
では,マーケティングや会社の立ち上げのために,必要なイタリア語の技能
を身に付けることに焦点を置く。
ロシア語専門セミナー(文学作品)I
18世紀から19世紀にかけての代表的なロシア文学作品を熟読し,幅広い教養
を身に付ける。授業では,テーマごとに,書籍だけでなく,ビデオ,DVDな
どを多用し,多角的に学習し,そのテーマに関する課題を学生は解決させる
ことにより,ロシア革命前のロシア人精神を理解する。定期的にそれまでの
活動のまとめとして,デモンストレーションを全員で行い,学習成果につい
て学生同士で意見を交わし,ロシア文学の知識を高める。
20世紀から21世紀にかけてのノーベル文学賞を受賞した作家の作品を熟読
し,教養を身に付ける。授業では,テーマごとに,映画,ビデオ,スライド
などを見せたり,音楽を聴かせたりする。テーマに関する課題を学生は解決
ロシア語専門セミナー(文学作品)Ⅱ
させることにより,革命後のソビエト人の精神を理解する。定期的にそれま
での活動のまとめとして,デモンストレーションを全員で行い,学習成果に
ついて学生同士で意見を交わし,ソビエト文学の教養を培う。
ロシア語専門セミナー(文章論)I
文章力を付けるには先ず語彙力を付けることである。語彙力が不足している
と自分の考えをうまく他人に伝えることが出来ないし他人の言っていること
も正確には理解できない。単語ばかりを機械的に覚えてもそれを使いこなせ
ないと意味がない。そこで授業ではシチュエーションと直結したロシア語の
表現を身に付けさせ,またロシア文化についてのディスカッションを行い,
より深いロシア語・ロシア文化についての知識を高め,これからの発展が大
いに期待されるロシア連邦で活躍できる人材を育成・養成することを目的と
する。
ロシア語専門セミナー(文章論)Ⅱ
ことわざは文章力をアップさせる上で効果的に用いられる。回りくどい言い
方をだらだらとするよりもことわざをひとつ話すだけで会話が進む場合がよ
くある。ことわざには,民族の歴史,風土,社会条件,生活環境が反映され
ている。授業ではロシア語と日本語のことわざの相違点について自らの意見
を発表したり,互いに議論したりして,両民族のものの考え方を深く理解し
ながら,ロシア語の文章力向上を目指す。
ロシアの芸術・文化に関し,さまざまな時代の演劇,バレエやオペラ作品,
絵画作品を通じてその知識を深める。優れた芸術家を多く輩出してきたロシ
アにおける人々の生活に深く根付いた劇場芸術を多角的にとらえ,理解する
ロシア語専門セミナー(芸術と文化)I
ことを目的とする。中でも特にロシアの民話や文学作品が元になっているも
のを取り上げ,映像資料を用いて詳しく紹介する。詩や戯曲や台詞などから
表現方法や言い回しを抜き出し,用法を理解し表現力を高める。
春学期に引き続きロシアの芸術・文化に関し,さまざまな時代の演劇,バレ
エやオペラ作品,絵画作品を通じてその知識を深める。優れた芸術家を多く
輩出してきたロシアにおける人々の生活に深く根付いた劇場芸術を多角的に
ロシア語専門セミナー(芸術と文化)Ⅱ とらえ,理解することを目的とする。中でも特にロシアの民話や文学作品が
元になっているものを取り上げ,映像資料を用いて詳しく紹介する。また,
学期末には,ロシアの芸術と文化に関するテーマを各自が選び,パワーポイ
ントを用いて発表する。
ロシア語専門セミナー(観光論)I
授業では,「ツーリズム」という実践的な手法を用いて,ロシア語能力,会
話の上達を目的とする。まず,ツーリズムに必要な表現を学び,飛行機・列
車移動,宿泊,観光,食事,緊急時など場面別にシュミレーションをして会
話力とコミュニケーション能力を養う。またモスクワの名所・旧跡の資料を
読み解くことによって,コミュニケーションに役立つ幅広い知識を得ること
にも重点を置く。授業の最後には毎回のテーマについて全員でディスカッ
ションを行う。
- 123 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
ロシア語専門セミナー(観光論)Ⅱ
講義等の内容
授業では,「ツーリズム」という実践的な手法を用いて,ロシア語能力,会
話の上達を目的とする。まず,ツーリズムに必要な表現を学び,飛行機・列
車移動,宿泊,観光,食事,緊急時など場面別にシュミレーションをして会
話力とコミュニケーション能力を養う。またサンクト・ペテルブルグの名
所・旧跡の資料を読み解くことによって,コミュニケーションに役立つ幅広
い知識を得ることにも重点を置く。授業の最後には毎回のテーマについて全
員でディスカッションを行う。
日ロ関係に関わる会社に勤務し商談などを行う日本人の数は圧倒的に不足し
ているのが現状である。ロシア人との仕事の交渉や付き合いにおいてロシア
人気質やロシアの習慣を習得しておく必要がある。ロシア民話は古くからロ
ロシア語専門セミナー(ビジネス表現)I シア人の生活・風習を分かりやすく物語に凝縮している。授現代のビジネス
マンたちがどのようにして商談を進め,どのような人間関係を構築していっ
たらよいのかを,民話の該当するシチュエーションをテーマごとに,ディス
カッションしながら学ぶ。
ロシア語専門セミナー(ビジネス表現)Ⅱ
現代社会における具体的なビジネス現場をいくつかのテーマで検証しなが
ら,何が今,ロシア企業との交渉において必要かを実戦形式で習得する。資
料としては,主に,映画やテレビドラマなどを用い,ビジネス現場の場面を
ピックアップし,それについて,どのような表現が効果的かとか,どのよう
なジェスチャーが雰囲気を良くするかなどを学生同士,学生と教員とで意見
交換を行う。具体的に,学生同士で,ロシア語でビジネス会話を行い,必要
な知識を体得する。
このセミナーでは,①新聞,テレビ,出版,広告,インターネットなどのメ
ディア・コミュニケーション分野,②政治,経済,社会,文化,宗教に関わ
メディア・コミュニケーション専門セ る国際問題―など幅広い分野において,各受講生が関心を持つテーマについ
ミナー(時事問題研究)Ⅰ
て取材・調査。パワーポイントなどを使ってレジュメを作成し,発表討議を
重ねながら,現代世界への理解を深める。独自の視点から自分のテーマを設
定し,的確に表現,発表できるようにするのが狙い。
「メディア・コミュニケーション専門セミナー(時事問題研究)Ⅰ」の成果
を踏まえ,現代世界の実像により接近し,理解を深める。「Ⅰ」が個々の時
メディア・コミュニケーション専門セ 事問題に対する知識を共有することに力点を置くのに対し,この「Ⅱ」では
ミナー(時事問題研究)Ⅱ
各受講生が自分で選んだテーマについてより鋭く斬り込み,ルポルタージュ
のような形にまとめる。取材・執筆と添削・評価を通して,マスコミに限ら
ず,広く実社会で必要とされる企画力,取材力,構成力の向上を目指す。
Ⅰではウェブ上の現代映像の分析を学ぶ。スピーチやアナウンスやニュース
など,テレビ放送のようなリアルTVの例を観察し分析して,レポートやディ
メディア・コミュニケーション専門セ スカッションなどを行う。理論だけでなく,何例も学んだ後に,コンテンツ
ミナー(ウェブTV)Ⅰ
制作のモードに入って,学生がクラスプロジェクトでウェブTV Programを一
緒に考えて,スタジオでグリーンスクリーンを利用して「エピソード」をい
くつか制作する。
Ⅱでは,Ⅰのプロジェクトを再び見てチェックし反省した上で,チームワー
クと必要とされるテクノロジーの関係を完璧なものにしていく。ウェブ上で
メディア・コミュニケーション専門セ 学ぶ映像例として,CMやテレビドラマや映画などのフィクションの実例をみ
ミナー(ウェブTV)Ⅱ
て,そのプロットとカメラワークと編集を深く分析する。クラスの人数に
よって,ステージとカメラとオーディオと編集の担当を決めて,ひとつのク
ラスプロジェクトにする。
この授業は,マルチメディアを基本として,そのメディアのアクセシビリ
ティを目標とする。オーディオであってもビデオであっても,対象が各自が
学んでいる外国語で表現されている場合であっても,日本語字幕にすること
メディア・コミュニケーション専門セ
を目指す。この授業の目指すゴールは,完璧な字幕ではなくて,字幕を作る
ミナー(字幕ラボ)Ⅰ
ための必要なスキルを実際に体験することである。選んだメディアの内容の
分析と聞き取った分の翻訳と修正を行なった上で,専用ソフトを利用して字
幕を付けていく。
この授業は,Ⅰで学修したことを踏まえて,マルチメディアをベースにし
た,さらなるメディアのアクセシビリティの獲得を目標とする。オーディオ
であってもビデオであっても,対象が各自が学んでいる外国語で表現されて
メディア・コミュニケーション専門セ いる場合であっても,日本語字幕にすることを目指す。この授業の目指す
ミナー(字幕ラボ)Ⅱ
ゴールは,完璧な字幕ではなくて,字幕を作るための必要なスキルを実際に
数多く体験することである。Ⅰで選んだものとは別のメディアの内容の分析
と聞き取った分の翻訳と修正を行なった上で,専用ソフトを利用して字幕を
付けていく。
- 124 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
デジタル•メディアがラジオ聴取者の様態を変えた。ラジオ•オン•ディマン
ド,ライブ•ストリーミング,ポドカストが従来の構成(放送局がプロ
デューサー,聴取者が享受者)を解除して,マスコミの役割に変化を引き起
メディア・コミュニケーション専門セ
こしたのである。本授業では参加者がオンライン•ラジオの様々なフォー
ミナー(ウェブラジオ)Ⅰ
マット(ニュース,文化•番組,音楽•番組等)の制作方法とコンテンツを分
析して,オンライン•ラジオの制作状況や文化背景について基礎知識を得る
ことを目的とする。ワークショップによるオーディオ作成入門である。
本授業では「オンライン•ラジオ」というテーマに関する基礎知識の幅を広
げることを目的としている。さまざまな地方のオンライン•ラジオと国際オ
メディア・コミュニケーション専門セ ンライン•ラジオのケース•スタディーが中心になる。独立したコミュニ
ミナー(ウェブラジオ)Ⅱ
ティー•ラジオとマスコミのそれぞれの中での世論形成とインフォメーショ
ン構造の影響力の違いについて調べる。本授業では参加者が理論上の知識を
実践に移すことでオンライン•ラジオ制作経験を得る。
オーディオ・ラボⅠでは,オーディオ制作の実践と,プロダクションの様々
な技術や内容的な面に重点が置かれる。どんなハード・ウエアが必要なの
か。どのようにしてマイクやオーディオ・レコーダーを正しく使える様にな
メディア・コミュニケーション専門セ るのか。どのようなソフト・ウエアが何のために使用されるのか。どのよう
ミナー(オーディオラボ)Ⅰ
にオーディオ・プロダクションの内容を企画するのか。どのような劇作法の
基本原則があるのか。ノン・フィクションとフィクションの場合,どのよう
な点に注意しなければならないのか,といった多様な側面について学んでい
く。
オーディオ・ラボⅡでは,オーディオ・プロダクションの知識を深める。参
加者がデジタル・サウンドの使い方を学びながら,自分のプロジェクトを実
践する。さまざまな内容のナレーション,ナレーション方法(リニア方法/
メディア・コミュニケーション専門セ
ノン・リニア方法等)や実験的なオーディオ・プロダクションが紹介され
ミナー(オーディオラボ)Ⅱ
る。新しいテクノロジーが人々の聴き方を大きく変え,その変化がオーディ
オ作成にどのような影響を及ぼすのかをディスカッションし,実践で試すこ
とが予定されている。
(概要)
「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,ヨーロッパ言語学科における4年間
の学びを集大成していくための授業である。個々の学生の多様な学びに応え
られるように,多くの専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教
員の指導のもと,研究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「ヨー
ロッパ言語研究演習Ⅰ」では,学びの集大成のための準備をしていく。
ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ
(9 青木 正博)
演習のテーマは「ロシア語の格の用法を探る」である。演習の参加者は,ま
ず和久利誓一著『テーブル式ロシア語便覧』から「生格の用法」,「造格の
用法」,「場所を表わす前置詞の用法」などロシア語の格に関するテーマを
選ぶ。毎回の授業で担当者2名を決めてロシア文学のテキストの講読を行い
ながら,参加者は自分のテーマの例を集めていく。本年度は講読のテキスト
としては,ユーリー・カザコーフの『青と緑』を使う。学期末に参加者は集
めた例を『テーブル式ロシア語便覧』の分類に従ってまとめて中間発表を行
う。
(11 生田 眞人)
演習のテーマは「ドイツ・オーストリアの演劇研究」である。まずこの「演
習1」ではドイツの代表的劇作家であるブレヒトを取り上げ,ドイツ演劇の
特徴と,演劇に反映されたドイツ人の国民性について考えていく。毎回のゼ
ミの運営としては,台本テキストの一部を順番に当番制で受講者が発表者と
なってまとめ,作品の該当シーンのテーマや使用テキストのドイツ語の意味
や特徴につき,ゼミ発表を行う。それに引き続き,他の参加者も参加して全
員で共同討議を行なう。
(12 今井 洋子)
現代ラテンアメリカについて,その社会,経済,政治,文化などを研究する
演習である。21世紀はアジア,アフリカとともに,ラテンアメリカが飛躍を
迎えるであろうと世界的にも注目されている。しかし,ラテンアメリカは国
の数も多く,それぞれの事情は異なっており,容易に理解できない。そこで
第一段階としては日本語,スペイン語で書かれた概説書を輪読し,それぞれ
が,分担した部分を要約し,発表し議論し合うことで基本的な知識を得るこ
とを目指す。
- 125 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(13 北上 光志)
一般に言葉は意志伝達の手段であり,情報を伝えるものである。情報つまり
思考の流れは文の連なりという形で実現される。これは単純なものから複雑
なものまでいろいろあるが,必ず意味的にまとまっている。この総体を談話
あるいはテクストと言う。テクストに関する研究書を精密によみ,その概念
を習得する。そして,テクストに現れる伝達者の心理状態の変化を,具体的
な小説を分析する。授業では分析のしかたについて基本的な手順を学ぶ。
(14 クツェレヴァ ジャメ アンナ)
ロシア民話にはロシアの文化が凝縮され,このようにロシア民話は文学の
ジャンルにとどまらず,様々な可能性を持っている。授業ではロシア民話の
講読と解説を通してロシア民話を多角的に分析し,ロシアの風土やロシア人
気質を深く理解する。学生は授業のまとめとして,民話,オペラ,アニメ,
絵画といった表現媒体が異なった場合の類似・相違点を総括し,自らが行っ
た分析を発表する。このことにより民話に対する造詣が増す。
(15 小林 満)
この演習では,ⅠからⅣまでを通して,イタリアの言語・文学・文化の領域
について自分の選んだ研究テーマを調査・研究してプレゼンテーションを行
ない,報告書を完成させることを目指す。Ⅰではその最初のステップとし
て,イタリアの文学についてイタリア語で書かれた文献を読む訓練を行ない
つつ,日本語や英語のものも含めた文献や資料の探し方を学び,教員から指
示された文学に関するテーマについて,グループで情報を収集し,プレゼン
テーションとディスカッションを行なう。
(16 ジエモン アンドレ)
この演習は専攻フランス語(会話)Ⅰ~Ⅳの延長である。フランスにも日本
にも漫画は19世紀に生まれ20世紀後半9番目のアートと呼ばれるまでの人気
ものとなっている。しかも10年前からフランスで数多い日本の漫画の仏訳が
かなり読まれている(ドラゴンボール42巻,クレヨンしんちゃん21巻,ワン
ピース65巻など)。 若いフランス人にとって日本語を習うモチべーション
にもなっている。 どうしてフランス人が 日本の漫画に興味をもっているか
をそのブログをフランス語で読みその理由を調査する。又その仏訳を読みな
がら,どういう所が特にフランス人に気にいっているかを調べる。受講者が
興味のあることについて口答発表又は(小)論文を作成する。
(17 島 憲男)
総合テーマを「ドイツ学研究への招待:『ことば・文化・社会』の入門」と
し,ドイツ語やドイツ語圏の文化・社会を多角的に探っていくことを目的と
する。Ⅰでは主にドイツ語についてドイツ語学・一般言語学(および関連領
域)から馴染みやすく,興味を引くトピックを選び,ドイツ語がどのような
言語なのかを探っていく。必要に応じて日本語や英語などとの比較対照も行
い,見落とされがちな特色を具体的に考えていきたい。輪読形式と分担制の
発表形式を織り交ぜながら基礎的な文献を精読し,全体討論を通じてトピッ
クへの理解を深めていく。
(18 杉村 涼子)
ドイツ語圏の文学や文化についての演習である。ドイツ語基礎を終了した参
加者に,まず西洋文化全体からの視点を提供するため,古代ギリシア,ロー
マ時代の神話,文学,芸術を紹介し,論議する。そのあとで,ドイツ文学の
作品から,設定したテーマに即して選択された作品を,参加者全員で読み解
いていく。内容についての独創的解釈は要求せず,ドイツ語のテキストを正
確に読む手ほどきをする。参加者には,毎回の授業参加前に入念な準備が求
められる。
(20 平塚 徹)
我々日本語母語話者から見ると,英語とフランス語は非常によく似た言語に
見える。しかしながら,この両言語を詳細に比較してみると,独立に学習し
ていては気が付かない様々な違いが見えてくる。この演習では,フランス語
と英語の対訳資料,英仏・仏英辞典,文法書等から採集したデータを実際に
分析しながら,英仏語の違いを明らかにしていくだけでなく,なぜそのよう
な違いがあるのかというところまで追求していく。Ⅰでは,主に仏英対訳資
料を講読しながら,両言語の相違点を明らかにしていく。
- 126 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(21 湟野 正満)
パスカルの『パンセ』を読む。演習Ⅰではまず17世紀のフランス語文法,語
法に慣れるように徹底的に辞書と文法書を調べさせる。毎回発表者には,自
分の担当箇所の本文について,徹底的に仏和辞典をひかせ,語義を説明さ
せ,文法的に解説をつけさせ,それらを纏めて,ハンドアウトを作成させ,
自分が何をどう調べ,本文をいかに解釈したかを順番に発表させる。このこ
とによって,分析することは,総合であることを学ばせる。
(22 ヤスパゼン マルテ)
本授業のテーマは言語とメディア作成の関わりである。参加者が自分の選ん
だ専攻言語で,オーディオとビデオのシンクロナイジング(吹き替え)・プ
ロジェクトを作成する。シンクロの基礎技術を学びながら,翻訳と吹き替え
の仕事の問題点を分析する。さらに,声優の様々なジャンル(フィクショ
ン,ノン・フィクション,ナレーション,アクション等)にそれぞれの適切
な言い振りや録音技術が紹介される予定である。目的は日本語と専攻言語を
結ぶ二重言語のシンクロ・プロジェクトである。
(23 山本 武信)
メディア・コミュニケーションに関わる問題やテーマを自ら選択し,調査研
究した上で研究報告を行う。具体的なテーマとしては新聞,放送,出版,広
告などのマスメディアやインターネット,携帯電話などの新メディアの現状
と展望,さらにグローバル社会やコミュニケーションの諸問題などが想定さ
れる。報告の後,受講生間で討議し,理解を深める。卒業研究につながるよ
う,調査研究のための資料収集や分析方法,テーマ設定や論文作成の方法な
どを具体的に個別指導する。
(36 下田 幸男)
スペイン語圏の言語バリエーションについて扱う。まずはスペイン語の歴史
についての文献を読み,どのような過程で現在のスペイン語になっていった
かを簡単に確認する。その後,スペインでの様々な方言について現在のスペ
インの言語政策と絡めて文献の講読を進める。中間段階では文献の一部を
テーマにパワーポイントなどを使って口頭発表をしてもらう。その際,他の
受講者も積極的に発言をして議論を深めていく。最終的には興味のある内容
をレポートにまとめ,その内容に対して口頭試問を実施する。
(37 フェルナンデス・コボ カルロス・ビセンテ)
この学期では,なぜラテンアメリカの人権について勉強するのかという一般
的な説明をしながら講義を進めていく。地理,人口構成,一般的な政冶・社
会・経済のデータなど,ラテンアメリカ圏を形成する異なる国々の概説をお
こなう。ラテンアメリカに存在する大きな多様性について研究する。いわゆ
るボリビア枢軸国,カリブ海諸国,中央アメリカ,コノ・スール(アルゼン
チン・チリ・ウルグアイ三国),メキシコなどである。先住民族の様々な言
語,その話してと文化的根源,マヤ族,インカ族などについての説明がされ
る。この授業の目的は,レポートなどで中級スペイン語を使用しながら,ラ
テンアメリカ圏についての広い知識を得ることである。
(51 岩﨑 周一)
本演習では,人々の日常的な生活世界や心性を探究する「社会史」の立場か
ら,ヨーロッパの歴史を扱う。Ⅰでは導入として,甚野尚志・堀越宏一編
『中世ヨーロッパを生きる』(東京大学出版会,2004)をテキストとし,中
世のヨーロッパ世界を多様な切り口からとらえることを目的とする。あらか
じめ割り当てられた箇所について作成したレジュメ(要約)に基づいて受講
者の一人が担当者となって報告をおこなった後,全員で議論するという形で
進める。自分が担当しない箇所についても十分に準備したうえで議論に臨む
ことが必要である。
(53 長谷川 晶子)
この演習では,西洋美術史の流れを把握することを目指しながら,ヨーロッ
パの芸術の諸問題を考察する。具体的には20世紀フランスの批評家アンド
レ・ブルトンが『魔術的芸術』(1957)で取り上げている絵画・写真・映画
作品を参加者全員で分析しながら,美術史の展開をたどる。ブルトンのテク
ストや専門書の記述を参照しながら,個々の作品分析を行う。受講者は,文
献調査方法と発表作法を学びつつ,グループでリサーチを定期的に実施し,
先行研究を批判的に検証する力を伸ばす。学期の終わりには,調査した作品
に関する学生による口頭発表を行う予定。
- 127 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(54 マヴィリオ アレッサンドロ)
演習ⅠからⅣを通して,画像や映像と言語を組み合わせる様々なスキルを学
び,実際に作品を制作することで,体験を通したメディア・コミュニケー
ションについての省察を深めることを目的としている。演習Ⅰのテーマは
「PRのホームページ」である。演習の参加者は,学ぶ文化に関するサブテー
マ(商品や観光地や歴史や有名人など)を選ぶ。選んだサブテーマについ
て,ホームページを作る。毎回の授業で担当者2名を決めて,制作中のHPに
ついて発表する。学期末に参加者は作った作品をまとめて中間発表を行う。
(概要)
「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,ヨーロッパ言語学科における4年間
の学びを集大成していくための授業である。個々の学生の多様な学びに応え
られるように,多くの専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教
員の指導のもと,研究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「ヨー
ロッパ言語研究演習Ⅱ」では,「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ」を受けて,そ
れまでの学びをまとめる。
ヨーロッパ言語研究演習Ⅱ
(9 青木 正博)
春学期に続き,ロシア文学のテキストの講読を行いながら,演習の参加者は
自分のテーマの例を集めていく。秋学期は,『テーブル式ロシア語便覧』だ
けではなく,城田俊著『現代ロシア語文法(中・上級編)』,宇多文雄著
『ロシア語文法便覧』などの文法書の自分のテーマに関する記述も使って例
の検討を行う。学期末には1年間集めた例を,いくつかの文法書をもとにし
て参加者が考えた分類に従ってまとめて発表を行う。各自の発表を演習の参
加者で助言,批判し合い,よりよい内容となるようにし,発表者はそれをま
とめてレポートとして提出する。
(11 生田 眞人)
「演習1」に引き続き,ブレヒトの2作目を研究対象とし,台本テキストの
読解と共同討議を通じて,ドイツ語の読解力と運用能力の養成,さらには研
究発表をプレゼンの形で行うことにより,日本語とドイツ語でのコミュニ
ケーション能力の養成も演習の目的とする。毎回のゼミの運営は「演習Ⅰ」
と同様の方法をとる。さらにはドイツ演劇の特徴を理解するところから出発
して,ドイツ人の国民的性格や文化的背景についても共同討議する。
(12 今井 洋子)
現代ラテンアメリカについて,その社会,経済,政治,文化などを研究する
演習である。春学期には基本的な文献を読み,ラテンアメリカ全体について
の基本的な知識を得た。第二段階としては,メキシコ,ペルー,アルゼンチ
ン,チリ,ベネズエラ,キューバといった各国についての研究を進める。そ
れぞれが選んだ国について,歴史,政治,経済などのテーマを決めて調べ,
レジュメを作って発表する。パワーポイントを使った発表も始める。秋学期
には大学祭で部展を出し,研究内容を一般の人や他学部,他大学の学生にも
発表し,発信能力も高める。
(13 北上 光志)
文と文の関係を論じる上で重要な要素である語順は外国人にとって容易に理
解できない。よくロシア語は語順が自由だと言われる。確かに英語と比べれ
ばそうかもしれないが,ロシア語には一定の語順規則が存在している。語順
に関する研究論文を読みながら語順の規則を習得し,さらに具体的な資料と
して小説を分析する。この分析を通して,ロシア語動詞の体(完了体と不完
了体)と文と文の結びつきの関係についても考察を深める。
(14 クツェレヴァ ジャメ アンナ)
ロシア文学の代表的作家としてレフ・トルストイが挙げられる。彼は「戦争
と平和」といった長編小説が知られているが,晩年は教訓的な説話を数多く
書いている。授業では,トルストイの説話の作品を取り上げる。書かれた時
からすでに100年以上が経過しているが,混沌とした現代において,トルス
トイが説話の中で説いた理念を,現代の社会的問題との関連性から分析す
る。学生は与えられた説話の教訓をどのようにしたら現代に生かせるかにつ
いて深く考察する。
(15 小林 満)
この演習Ⅱでは,Ⅰで身に付けた文献・資料の収集やプレゼンテーションの
技術をさらに定着させる。具体的には,イタリアの文化について書かれたイ
タリア語で書かれた文献を読む訓練を行ないつつ,教員から指示された文化
に関するテーマについて,グループで情報を収集し,プレゼンテーションと
ディスカッションを行なう。さらに,その成果を踏まえて,さらに個々人で
さらに細かくテーマを設定し直し,あらためて情報を収集し,プレゼンテー
ションとディスカッションを行なった後,その成果をレポートにまとめる。
- 128 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(16 ジエモン アンドレ)
フランスにもフランスの漫画(フランス語でBD)が昔からかなり人気がある
が,日本ではほとんどヒットをしているものがないと言える。(かろうじて
TINTINくらい)。いったいその理由とは?。それを理解するのに,フランス
のもっとも有名なBD(TINTIN, ASTERIX, LUCKY LUKE, TITEUF,LES
PROFS) などを一緒に読み,その独特の味(色々なユーモアの種類,
fantastique, merveilleux)がどういうふうに日本の漫画と違うかフラン
ス語を使って受講者の意見を述べてもらう。また生き生きとしたフランス語
の表現が使われているところを注意深く説明し,実生活でのその再利用に努
める。受講者が興味のあることについて口答発表又は(小)論文を作成す
る。
(17 島 憲男)
Ⅰに引き続き,ドイツ学研究の土台作りを積み重ねる。参加者にはドイツ語
やドイツ語圏について関心を持つトピックを選んでもらい,問題点の絞り方
や研究テーマの設定方法,重要な文献の検索収集方法などを具体的に個別指
導していく。学期後半には中間発表をしてもらうため,発表内容のまとめ方
や効果的な発表の仕方にも配慮しながら自分の研究テーマを自分の言葉で効
果的に説明する能力や他者の発表を聞いて的確に質問する能力,議論する能
力などを実践的に養成していくことを目指す。最終的な成果は学期末のレ
ポートにまとめてもらう。
(18 杉村 涼子)
ドイツ語圏の文学や文化について,19世紀以降に書かれた作品から,設定し
たテーマに即した作品を選択し,輪読していく。春学期から継続するワイ
マール古典主義時代,ロマン主義から20世紀にかけての多くの作品群から,
学生のドイツ語力と関心を考慮して抜粋したテキストを丁寧に読み解いてい
く。教員は,理解の助けとなる映像や画像を用いつつ,適宜解説する。春学
期に比較して辞書を引くことにより習熟し,的確な訳語選択ができるように
なり,内容に関して自分の解釈を述べることができる段階に到達することを
目指す。
(20 平塚 徹)
我々日本語母語話者から見ると,英語とフランス語は非常によく似た言語に
見える。しかしながら,この両言語を詳細に比較してみると,独立に学習し
ていては気が付かない様々な違いが見えてくる。この演習では,フランス語
と英語の対訳資料,英仏・仏英辞典,文法書等から採集したデータを実際に
分析しながら,英仏語の違いを明らかにしていくだけでなく,なぜそのよう
な違いがあるのかというところまで追求していく。Ⅱでは,各受講生が自分
の研究テーマを決めて,データ採集等の調査を行い,発表を行っていく。最
終的には,調査の成果をレポートにする。
(21 湟野 正満)
演習Ⅰに引き続き, パスカルの『パンセ』を読む。まず,徹底的に辞書と
文法書を調べさせる。毎回発表者には,自分の担当箇所の本文について,徹
底的に仏和辞典をひき,語義を説明し,文法的に解説をつけさせる。必ずハ
ンドアウトを作成させ,自分が何をどう調べ,本文をいかに解釈したかを発
表させる。 その上に立脚して,演習Ⅱでは,仏仏辞典(Robert, Littre
他)のひき方を指導しながら,引用の参照の仕方などを指導して行く。原
則,湟野の演習Ⅰを履修したもののみ履修可能。
(22 ヤスパゼン マルテ)
本授業のテーマは,PRの役割と課題である。PRと言うものは,製品を売るた
めのアドバタイジングだけではない。もっと広い意味の様々なアイデア,コ
ンセプト(環境保護,節電等)をも宣伝し,影響を与えるものと理解され
る。オーディオCMとPRの基本原則が紹介され,言葉,音楽,オーディオ効果
の使い方を分析する。本授業で得た知識を元にして,PRプロジェクトに実践
する予定である。
(23 山本 武信)
「演習Ⅰ」での具体的成果をさらに深め,報告発表や討議を重ねるととも
に,テーマ,目次,本文構成など,卒論作成に必要な指導を行う。テーマの
選定では,前期で暫定的に選んだ課題が卒論としてふさわしい内容と分量を
備えたものになるかどうかを詳細に再検討したうえで,最終決定。実作に入
り,添削・評価を重ねながら改訂していく。必要に応じて参考文献の読み方
やインタビュー取材なども指導する。
- 129 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(36 下田 幸男)
Ⅰではスペイン国内の方言を扱ったので,Ⅱではラテンアメリカにおける言
語のバリエーションについて学ぶ。まず,どのようにスペイン語がラテンア
メリカに普及し,それが現在のスペイン語にどのような影響を与えているか
を文献を講読しながら学んでいく。中間段階ではコンキスタドールと呼ばれ
る中南米を征服したスペイン人の足取りを調べ,原住民との対立関係につい
て口頭発表してもらう。最終的には興味のある内容をレポートにまとめ,そ
の内容に対して口頭試問を実施する。
(37 フェルナンデス・コボ カルロス・ビセンテ)
春学期に続き,今期はバルトロメ・デ・ラス・カサスを紹介する。授業で
は,この作者の日本語訳の著作を教材として使う。スペイン人が到着し,そ
の後植民地化されたラテンアメリカの先住民族の実情をよりよく理解するこ
とに努める。
「早すぎる死」 スペイン人が到着してからの,大量死の原因はなんだったの
であろうか。戦いという事実だけだったのか。当時,現状を維持するか,キ
リスト教に改宗するかを迫られた時の,いわゆる「インディオの解放」につい
ても話し合う。また,アメリカ大陸征服での「エスパニョーラ島の叫び」の意
味したことについても扱う。つまり中上級のスペイン語でラス・カサスの思
想を一巡するのである。それゆえ,学生は授業で学びまた講読したことにつ
いて中上級スペイン語で話すことを余儀なくされ,これらのこと全てが本学
期の目的なのである。
(51 岩﨑 周一)
Ⅱでは,春学期における中世ヨーロッパ世界についての学習成果に基づき,
カルロ・ギンズブルグ(竹山博英訳)『ベナンダンディ 16-17世紀におけ
る悪魔崇拝と農耕儀礼』(せりか書房,1986)をテキストとして,近世の
ヨーロッパに生きた人びとの生活と心性に迫ることを目的とする。あらかじ
め割り当てられた箇所について作成したレジュメ(要約)に基づいて受講者
の一人が担当者となって報告を行った後,全員で議論するという形で進め
る。自分が担当しない箇所についても十分に準備したうえで議論に臨むこと
が必要である。
(53 長谷川 晶子)
春学期に引き続き,ブルトンの『魔術的芸術』(1957)で扱われている絵
画・写真・映画作品を参加者全員で分析しながら,美術史をたどる。ブルト
ンのテクストと専門書の記述を参照しながら作品を細かく丁寧に分析する。
定期的にグループディスカッションを行い,問題を見つけだしてそれを解決
する力や理論的に考察する力などを育成する。学期末にはまとめとして,自
分の問題意識に沿ったテーマで口頭発表を行う。発表に対する参加者からの
助言や批判を参考にして,発表者は学期末レポートを執筆する。
(54 マヴィリオ アレッサンドロ)
演習ⅠからⅣを通して,画像や映像と言語を組み合わせる様々なスキルを学
び,実際に作品を制作することで,体験を通したメディア・コミュニケー
ションについての省察を深めることを目的としている。演習Ⅱのテーマは
「ビデオ+プレゼンテーション」である。演習の参加者は,学ぶ文化に関す
る映画やドキュメンタリーのシーンを選ぶ。毎回の授業で担当者2名を決め
て,選んだシーンの分析と必要な編集をした上で,内容について発表をす
る。学期末に参加者は作った作品をまとめてレポートを書く。
(概要)
「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,ヨーロッパ言語学科における4年間
の学びを集大成していくための授業である。個々の学生の多様な学びに応え
られるように,多くの専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教
員の指導のもと,研究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「ヨー
ロッパ言語研究演習Ⅲ」では,「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ・Ⅱ」を受け
て,4年間の学びの集大成を更に進めていく。
ヨーロッパ言語研究演習Ⅲ
(9 青木 正博)
演習のテーマは「ロシア語の格の用法を探る」である。演習の参加者は,ま
ず和久利誓一著『テーブル式ロシア語便覧』から「生格の用法」,「場所を
表わす前置詞の用法」などロシア語の格に関するテーマを選ぶ。3年次から
の参加者は原則として3年次と同じテーマを選ぶことにする。毎回の授業で
担当者2名を決めてロシア文学のテキストの講読を行いながら,参加者は自
分のテーマの例を集めていく。本年度は講読のテキストとしては,コンスタ
ンチン・パウストフスキーの短編集を使う。学期末に参加者は集めた例をま
とめて中間発表を行う。
- 130 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(11 生田 眞人)
「演習Ⅰ」,「演習Ⅱ」に引き続き,オーストリア演劇の代表として,ベル
ンハルトの作品を取り上げ,同様のゼミ運営方式でドイツ語の読解力と運用
能力の養成,さらには研究発表をプレゼンの形で行うことにより,日本語と
ドイツ語でのコミュニケーション能力の養成も演習の目的とする。そしてド
イツの場合と同様,オーストリア演劇の特徴を理解するところから出発し
て,オーストリア人の国民的性格や文化的背景についても共同討議する。
(12 今井 洋子)
現代ラテンアメリカについて,その社会,経済,政治,文化などを研究する
演習である。ラテンアメリカについての基本的な知識を得たので,2年目は
スペイン語で書かれた文献,(新聞,雑誌,論文など)を輪読する。経済や
政治は日々動いているので,新聞や,ネットなどから新しい情報を検索し,
それを検証,考察した上で発信する能力を高める。その情報に対して,質問
し,議論できるように全員に質問能力が求められる。
(13 北上 光志)
ゼミでは,文化の違いを具体的な資料分析により解明し,認識することを目
標とする。例えば,日本語の小説とロシア語訳したテクストで用いられてい
る登場人物の発話形式の使用分布を実際に調べ,伝統的に日本の物語には
「語り手」が中心に位置し,第三者の発話も自分の言葉に溶け込まそうとす
るのに対し,ロシア語は客観的に第三者の発言を表記し,語り手の言葉はそ
の補足にまわるという傾向が明らかにし,文化や考え方の違う人たちとのコ
ミュニケーションに役立てたいと考える。
(14 クツェレヴァ ジャメ アンナ)
ロシアの祝日は日本よりも多い。帝政ロシア,ソ連時代の祝日をテーマにす
る。ロシアの祝日の由来と歴史,さらにその祝日をどのように祝うのかにつ
いて調べることにより,ロシア人気質や慣習といったロシア社会の根源的な
ものを知ることができる。ロシア正教と祝日の結びつきの歴史についての文
献を読み,その上で各自の興味の持った祝日を選び,それについて定期的に
研究報告を行う。こうすることによりロシア文化の知識を高めることができ
る。
(15 小林 満)
この演習Ⅲでは,ⅠとⅡでしっかり身に付けた文献・資料の収集やプレゼン
テーション,レポート作成の技術をさらに向上させる。具体的には,イタリ
ア言語・文学・文化の領域について自分自身の研究テーマを設定して,イタ
リア語・英語・日本語の文献・資料を収集し,それを読み込んで,毎回新し
く得た知見をミニレポートの形で紹介する。また,演習参加者全体で相談し
てテーマを1つ決め,全員で調べ上げて,ディスカッションしながら,各章
の担当をそれぞれ決めて,全員によるレポートの作成を行なう。
(16 ジエモン アンドレ)
インターネットでの動画がフランスの最新の表現の方法である。日本には,
未だ知られていないが,フランスではかなりのアクセスがある。インター
ネットでは5分前後の長さで従来の映画と客層が違う,もっと気楽に見るこ
とができるし,色々な日常の会話,話題が無造作に使われているので,それ
を観察することによって新鮮なフランス語の表現や新しい単語の把握が可能
となる。一方現代性のある話題の動画を参考にしながら,最近フランスでは
どういう問題だ現れているか,またどのように扱われているいるかを受講者
とともに調べ,日本に取り上げられる話題とも比較を行うこととする。受講
者が興味のあることについて口答発表又は(小)論文を作成する。
(17 島 憲男)
Ⅲでは,各自の研究テーマについてじっくり考えていく一方で,輪読形式と
発表形式を織り交ぜながら文献を精読し,全体討論を通じて理解をさらに深
めていく。参加者には,自分の研究テーマを深く掘り下げ,発信していく積
極性と,他者のテーマにも関心を抱く知的好奇心が求められる。また単に情
報を読み取るだけでなく,時には「ことば」の背後で見え隠れする,著者の
持つ印象やイメージを探りだし,「ことば」が人間の行動や評価,価値判断
に大きく関わっていることを認識し,各自の研究テーマをより多元的に追及
できるようにして欲しい。
- 131 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(18 杉村 涼子)
Ⅱに引き続き,ドイツ語圏の文学,文化についてを研究する演習である。文
学作品を原文で読むことに慣れてきた参加者に対し,作品それ自体のみなら
ず,作品を産み出した歴史的背景,ヨーロッパ文化全体から見た位置関係,
文化史・文学史的視点をも取り入れた理解ができるよう指導する。参加者は
自分の興味に従ってテーマを選び,少なくとも1回は授業で発表する。卒業
論文執筆を選択した学生には,早めのテーマ決定を促し,指導を開始する。
(20 平塚 徹)
我々日本語母語話者から見ると,英語とフランス語は非常によく似た言語に
見える。しかしながら,この両言語を詳細に比較してみると,独立に学習し
ていては気が付かない様々な違いが見えてくる。この演習では,フランス語
と英語の対訳資料,英仏・仏英辞典,文法書等から採集したデータを実際に
分析しながら,英仏語の違いを明らかにしていくだけでなく,なぜそのよう
な違いがあるのかというところまで追求していく。Ⅲでは,仏英対訳資料を
講読しつつ,それと並行して各自の研究テーマについて調査を進める。
(21 湟野 正満)
演習Ⅰ,Ⅱに引き続き, パスカルの『パンセ』を読む。演習Ⅲでは徹底的
に辞書(Littre, Dic. de l’Academie Francaise初版,Furtiere初版な
ど)をひかせ,17世紀フランス文法を調べさせる。 発表者は,自分の担当
箇所の本文について,必ず,自分の調べた辞典,参考書を引用して,語義を
説明し,文法的に解説をつける。 それらを纏めて,ハンドアウトを作成さ
せ,自分が何をどう調べ,本文をいかに解釈したかを順番に発表させる。こ
のことによって,分析することは,総合であることを学ばせる。 原則,湟
野の演習Ⅰ,Ⅱを履修したもののみ履修可能。
(22 ヤスパゼン マルテ)
本授業はメディア・コミュニケーション専攻で習得した事を元に,プロジェ
クトを実践するクラスである。参加者が二重言語ノン・フィクションのオー
ディオ・プロジェクトを作成する。このプロジェクトは,参加者の専攻言語
とその国の関わりが条件である。自分が取材した資料を元にして,異文化間
のテーマをクリエイティブな技術的とレベルの高い方法で実践する。授業の
参加者は,テーマとプレゼンテーション方法を自由に選ぶ事が出来る。プロ
ジェクト作成の側面としては,チームワーク,プロジェクト・マネジメン
ト,クリエイティビティを学ぶ事になる。
(23 山本 武信)
3年次の演習成果を基に,新旧メディアやグローバル社会の諸問題などメ
ディア・コミュニケーション分野の卒論作成を本格的に進める。タイトル,
目次,本文の構成,小項目などが妥当かどうか,詳細な再検討を加えなが
ら,修正と改訂を重ね,目標とする字数の卒論完成を目指す。卒論を作成し
ながら,受講生が相互に評価,優れた点や問題点などを指摘し,卒論の質を
高めていくという手法を取る。
(36 下田 幸男)
中南米各国の言語的バリエーションについて書かれた文献を講読し,語彙,
文法,発音などの違いなどを分析する。Varilexというウェブ上の方言コー
パスなどの使い方を学び,データを収集,解析するかを学ぶ。可能なかぎり
インフォーマント(被験者)をつのり,実際の使用法を確認する。後半には
集大成となるゼミ論文に向けて各々の興味・関心のあるテーマを選び,大ま
かなアウトラインについて口頭発表を行う。受講者全員でテーマをより深く
議論し,内容の理解を全員が共有できるようにする。
(37 フェルナンデス・コボ カルロス・ビセンテ)
秋学期に続き,本学期では500年後のラテンアメリカについて見ていく。現
在,人権はどうなっているのだろうか。具体的に,グアテマラの現状に焦点
を絞った形で研究してみよう。約40年間続いた内戦後のマドリードでの和平
合意の調印。続いて報告書レミー(歴史的記憶の回復プロジェクト)をとり
あげる。この報告書はどのように作成されたのだろうか? だれが執筆を担
当したのか?この報告書の発表にあたり軍部はどう反応したのか?「グアテ
マラ:二度と再び」これはグアテマラ国民にとって何を意味するのか?のち
には,国民への暴力の効果と,証言する勇気をもったことがどれほど影響力
のある重要なことであったかについても研究する。この授業で,学生がこれ
らのテーマと,これらに関するそれ以上のことを,上級スペイン語で発表
し,討論し,レポートを書くことによって,ラテンアメリカの現実のある具
体的な一つの国についてより深い知識を得ることができるだろう。
- 132 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(51 岩﨑 周一)
Ⅲでは,前年の演習における中近世ヨーロッパ世界についての学習成果に基
づき,田口晃『ウィーン 都市の近代』(岩波書店)をテキストとして,近
代ヨーロッパにおいてめざましい発展をみせた都市文化のありようについて
学んでいく。あらかじめ割り当てられた箇所について作成したレジュメ(要
約)に基づいて受講者の一人が担当者となって報告を行った後,全員で議論
するという形で進める。自分が担当しない箇所についても十分に準備したう
えで議論に臨むことが必要である。
(53 長谷川 晶子)
この演習では,西洋美術史の流れを把握することを目指しながら,ヨーロッ
パの芸術の諸問題を考察する。具体的には20世紀フランスの批評家アンド
レ・ブルトンが『魔術的芸術』(1957)で取り上げている絵画・写真・映画
作品を参加者全員で分析しながら,美術史の展開をたどる。ブルトンのテク
ストや美術書の説明を参照しながら,個々の作品分析を行う。受講者は,定
期的にグループディスカッションや発表練習を行うことで,研究テーマと,
問題を設定し明確化する力を伸ばし,学期の終わりまでに,最終レポートの
テーマを決める。
(54 マヴィリオ アレッサンドロ)
演習ⅠからⅣを通して,画像や映像と言語を組み合わせる様々なスキルを学
び,実際に作品を制作することで,体験を通したメディア・コミュニケー
ションについての省察を深めることを目的としている。演習Ⅲのテーマは
「WebTV映像制作」である。演習の参加者は,学ぶ文化に関するソローの短
い映像を作る。PRビデオやアナウンスやニュースの例など。毎回の授業で担
当者2名を決めて,作った動画の戦略の分析と説明について上映と発表をす
る。学期末に参加者は作った作品をまとめて上映と発表をする。
(概要)
「ヨーロッパ言語研究演習Ⅰ〜Ⅳ」は,ヨーロッパ言語学科における4年間
の学びを集大成していくための授業である。個々の学生の多様な学びに応え
られるように,多くの専任教員が多彩なテーマで開講する。受講生は担当教
員の指導のもと,研究・発表・討論を行い,専門知識を深めていく。「ヨー
ロッパ言語研究演習Ⅳ」では,「ヨーロッパ言語研究演習Ⅲ」を受けて,4
年間の学びの集大成の仕上げを行う。
ヨーロッパ言語研究演習Ⅳ
(9 青木 正博)
春学期に続き,ロシア文学のテキストの講読を行いながら,演習の参加者は
自分のテーマの例を集めていく。学期末にはいくつかの文法書をもとに参加
者が考えた分類に従って集めた例をまとめて発表を行う。3年次からの参加
者は2年間,4年次からの参加者は1年間集めた例を使う。さらに,担当し
ているロシア語の格や前置詞が表す全体的意味についても考察する。各自の
発表を演習の参加者で助言,批判し合い,よりよい内容となるようにし,発
表者はそれをまとめて演習のレポートとして提出する。
(11 生田 眞人)
春学期の継続としての「演習」の総まとめとして,ドイツ・オーストリア演
劇の特性を他の劇作家の作品も援用して読み合わせ,その比較検討により両
国の演劇文化の違いがどのように政治・文化の違いに投影されているかを,
毎回当番の発表者が報告した後,参加者全員で共同討議する。ゼミ運営方式
はこれまでと同様で,ドイツ語の読解力と運用能力の養成,さらには研究発
表をプレゼンの形で行うことにより,日本語とドイツ語での,さらなるコ
ミュニケーション能力の養成を演習の目的とする。
(12 今井 洋子)
現代ラテンアメリカについて,その社会,経済,政治,文化などを研究する
演習である。ラテンアメリカ諸国のトピックス,例えば政治,資源,観光,
貿易などの諸問題について各人がテーマを決め,書籍,新聞,雑誌,ネット
などあるゆる媒体を参考しながら研究をまとめる。それをパワーポイントを
使い発表する。同時にレポートも作成し,集大成の論文集をまとめる。秋学
期には大学祭で部展を出し,研究内容を一般の人や他学部,他大学の学生に
も発表し,発信能力も高める。
- 133 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(13 北上 光志)
実際に用いられている用例が規範文法で学習する用法と必ずしも一致しない
ことは小説などの物語の中に多く見られる。これには作者の主観性が大きな
影響を与えている。小説や随筆などは科学論文と違い,書き手の主観が表現
される。物語を作ってゆくなかで書き手の心理状態は常に一定ではない。こ
ういった変化は言語構造になんらかの形で反映される。この反映の仕方をロ
シア語の資料を使って分析する。書き物にとどまらず,歌や映像なども使用
し,多角的に分析を行う。
(14 クツェレヴァ ジャメ アンナ)
ソ連が崩壊して20年以上経過した。日本でいえば江戸から明治に変わったよ
うな変革をとげた。テーマは,ソ連崩壊後の祝日である。祝日はその民族の
特質を顕著に表している。新しいロシアになって,祝日の名称が変わった
ケース,あるいは廃止になったもの,さらに新たに設定されたものがある。
これらの祝日を整理し,パターン化する。学生は興味の持った祝日を選び,
それについて定期的に研究報告を行う。ロシア社会の変化を新たな観点から
理解することができる。
(15 小林 満)
この演習Ⅳでは,これまでⅠ ,Ⅱ,Ⅲで身に付けてきたスキルを用いて,
個々人で設定したテーマに関して完全なレポートを作成し,最終的なプレゼ
ンテーションを行なう。具体的には,イタリアの言語・文学・文化の領域に
ついてⅢで研究を進めてきたテーマについて,章立てや文献の参照や引用の
仕方などの細かい点に留意しながら,報告書の執筆を進めていく。毎回,進
捗状況を参加者全員の前で報告し,内容や書き方の指導を受ける。授業の最
後には報告書を完成させた上で,最終報告のプレゼンテーションを行なう。
(16 ジエモン アンドレ)
フランスの映画の昔から現代にいたるその歴史を4期(第1期サイレント映
画,第2期1945年まで,第3期1980年まで, 第4期今に至る) に分け,そ
れぞれに当たる映画をみながら当時のフランスの文化と文学の流れを観察す
る。いく人かの監督(ジャン・グレミヨン,ジャン・レヌアール,ジャン・
コクトー, ジャク・リヴェット,ルック・ベッソン,ジャン・マリ・プワ
レ,ジャン・ピエール・ジュネなど)の経歴とスタイルをも取り上げること
により,映画の作り方が以前に比べてどのように変わってきたかが分かるよ
うにする。その他アンリ・ラングロワのコレクションから始まった,フラン
ス唯一の映画研究・保存センターであるシネマテックの成り立ちと役割にも
触れる。 受講者が興味のあることについて口答発表又は(小)論文を作成
する。
(17 島 憲男)
Ⅳでは,今までの研究の集大成として,また4年間のドイツ語学習の総まと
めとして,各自が関心を持ってきたテーマをゼミ論文にまとめることを目的
とする。先行研究や資料を正しく理解・評価したうえで,論拠に基づいて独
自の考えを明確に示すことが求められる。最終的にゼミ論文にまとめられる
よう,学期前半は毎回各自の進行状況を報告してもらい,必要に応じた個別
指導をしていくとともに,後半に行う中間発表を常に意識してもらう。発表
時の議論の成果を反映させ,内容を充実させたうえで学期末にゼミ論文の最
終稿を提出してもらう。
(18 杉村 涼子)
ドイツ語圏の文学,文化に関するこの連続演習における最終段階である。参
加者は最初の段階に比較して,自立した読解,解釈ができるようになった
か,広い視点が持てるようになったかを反省,確認の上,仕上げとして,レ
ポート発表か小論でその成果を示す。作品やテーマに関して的確な解釈がな
されているか,言語表現は適切か,論理性,独創性について,教員が総合的
に評価,指導する。卒業論文提出予定の学生には,下書き段階で目を通し,
訂正すべき点,言語表現の妥当性等について個別指導を行う。
(20 平塚 徹)
我々日本語母語話者から見ると,英語とフランス語は非常によく似た言語に
見える。しかしながら,この両言語を詳細に比較してみると,独立に学習し
ていては気が付かない様々な違いが見えてくる。この演習では,フランス語
と英語の対訳資料,英仏・仏英辞典,文法書等から採集したデータを実際に
分析しながら,英仏語の違いを明らかにしていくだけでなく,なぜそのよう
な違いがあるのかというところまで追求していく。Ⅳでは,各受講生が各自
の研究テーマについて発表を行いながら,研究成果をまとめる。
- 134 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(21 湟野 正満)
演習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに引き続き, パスカルの『パンセ』を読む。演習Ⅰ,Ⅱ,
Ⅲの経験の上に,『パンセ』諸版の注釈をあわせて,テクストを解釈するこ
とを学ばせる。したがって,徹底的に辞書(Littre, アカデミー・初版,
Furtiere初版など)をひかせ,17世紀フランス文法を調べさせたうえで,19
世紀,20世紀の代表的な刊本の注をも参照させ,該当箇所が過去にどのよう
に解釈されてきたを踏まえさせて,自分の解釈を提示させる。これらを纏め
て,ハンドアウトを作成させ,自分が何をどう調べ,本文をいかに解釈した
かを順番に発表させる。このことによって,細かく分析すればするほど,総
合が大事であることを学ばせる。 原則,湟野の演習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲを履修した
もののみ履修可能。
(22 ヤスパゼン マルテ)
本授業はメディア・コミュニケーション専攻で習得した事を元に,プロジェ
クトを実践するクラスである。参加者が二重言語フィクションのオーディ
オ・プロジェクトを作成する。そのプロジェクトは,参加者の専攻言語と日
本語をつなぐ事が条件である。モチーフとしては文学や自らの執筆したス
トーリー等である。フィクションのテーマを実践しながら,参加者が取得し
た録音技術,オーディオ編集技術,ドラマツルギー知識を利用する。プロ
ジェクト作成の側面としては,チームワーク,プロジェクト・マネジメン
ト,クリエイティビティを学ぶ事になる。最後にⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳで学んだス
キルを用いて卒業制作を行なう。
(23 山本 武信)
前期に本格的に着手し,取材・執筆を進めたメディア・コミュニケーション
分野の卒論を完成させる。最終段階では,卒論の質量の妥当性や完成度を受
講生同士で確認し,脱稿する。同時にパワーポイントなどを使った卒論の発
表準備をする。パワーポイントによる発表は,プレゼンテーションのノウハ
ウを実践的に身に付けるのが狙い。実社会での活用を念頭に,簡潔で的確な
図表の作成方法や口頭発表のスキルの養成を目指す。
(36 下田 幸男)
Ⅲに引き続き,中南米各国のバリエーションについての文献を講読し,各
国,各地域のスペイン語についてより理解を深める。その際,日本やフィリ
ピンなどに残るスペイン語や,アメリカのヒスパニックのスペイン語などに
ついても随時扱う。同時に,ゼミ論の内容を精査し,集大成としての内容に
相応しいかどうかゼミ生全員で詰めの議論をしていく。最終的にはパワーポ
イントなどを使って,全員の前で口頭発表し,その後,口頭試問を経て合否
の判定をする。
(37 フェルナンデス・コボ カルロス・ビセンテ)
前期に続いて,もう少し深く,グアテマラの内戦時の社会政治的暴力の特徴
を見ていく。同時に,学生は,「暴力による個人的・家族的結果」を分析して
いく。最も愛する人たちの死,または殺人は,多くの家庭に何を意味したの
であろう?ジャングルへの逃亡,政治亡命を求めての国境超え。自警団。内
戦中にグアテマラで起きた全ての事への説明を探求する。過去の事実の評価
を行い,多くのグアテマラ人の願い「二度と再び」を掘り下げよう。この授業
で,学生は上級スペイン語を使ってこれらの出来事について発表,討論,レ
ポートを書くことができるようになり,グアテマラの現状についての深くあ
ますところない知識を身に付けていくことを目指す。
(51 岩﨑 周一)
Ⅳでは,I~Ⅲにおいて培ったヨーロッパの歴史に関する知識と関心に基づ
き,ゼミ論の作成をおこなう。受講者には,ヨーロッパの歴史に関する事柄
から自由に選択したテーマについて,口頭による発表を複数回行ったのち,
論文としてまとめて提出することが求められる。したがって,十分な時間を
とり,教員からの助言を参考にしつつ,調査研究を自ら進める必要がある。
また他の受講生の発表に際しては,コメンテーターとして意見を述べ,仲間
の発表および論文の質の向上に貢献するよう努めなければならない。
(53 長谷川 晶子)
これまでの研究演習の集大成として,最終レポートの完成を目指す。論旨の
一貫性,引用の仕方などの論文作法を再確認しながら,最終レポートのテー
マの概要を書き,完成までの計画をたてる。定期的にグループディスカッ
ションや発表の練習を行いつつ,レポートの執筆を進めていく。秋学期半ば
に,口頭発表を行う。発表に対する参加者からの助言や批判を参考にして,
最終レポートの執筆を完成させる。
- 135 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(54 マヴィリオ アレッサンドロ)
演習ⅠからⅣを通して,画像や映像と言語を組み合わせる様々なスキルを学
び,実際に作品を制作することで,体験を通したメディア・コミュニケー
ションについての省察を深めることを目的としている。演習Ⅳのテーマは
「Web Cinema映像制作」である。演習の参加者は,2つのチームに分かれ
て,テーマを選んで,CMやショートムービーなどの短い映像を作る。毎回の
授業でチームリーダーを2名を決めて,制作中の動画について上映と発表を
する。最後にⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳで学んだスキルを用いて卒業制作を行ない,学
期末には作った作品を上映する。
英
語
科
目
特別英語(ディスカッション英語上級Ⅰ)
上級レベルの学生を対象とし,グループ・ぺアワーク,プレゼンテーショ
ン,そして宿題のリサーチを通じて,高度なディスカッション能力の育成を
目指す。マスメディアやエンターテイメント産業において最近話題となって
いる出来事や,教師が選択した話題をディスカッション材料とする。語彙力
を高めると同時に,実用的な会話能力を養成し,相手の意見を聞くと共に,
自分の意見を伝えることができる高度な英語力の習得を目標にする。
特別英語(ディスカッション英語上級Ⅱ)
上級レベルの学生を対象とし,春学期と同様に,グループ・ぺアワーク,プ
レゼンテーション,そして宿題のリサーチを通じて,高度なディスカッショ
ン能力の育成を目指す。秋学期は,学生が自らディスカッションのテーマを
決めていく。興味のあるテーマを探し,リサーチをしたうえで,ディスカッ
ションのトピックを発表するという流れで進めていく。語彙力を高めると同
時に,実用的な会話能力をつけていくことに重点を置く。
特別英語(ディベート英語上級Ⅰ)
英語で効果的にディベートするための基本スキルの習得を目指す。ディベー
トで用いられる技術を分かりやすく,理解しやすい構造にして伝授してい
く。クラスは対話形式で進められる。討論の機会を多くもつことで,英語で
話す際の自信を培っていく。意見陳述,質問,異議申し立て,質問への返答
などの形式をミニ・ディべートを通じて実践するこの科目は,本格的なディ
ベートへの入門として位置付けられる。英語で討論する楽しさを味わうこと
にも重点を置き,フォーマルな場面,日常的な場面設定のなかで,話し聞く
練習を数多く導入する。
特別英語(ディベート英語上級Ⅱ)
春学期に続き,対話形式の練習やミニ・ディベートを通じて,ディベート技
術を磨きながら,英語で討論する内容に自信がもてるように訓練していく。
そのためにディベートで必要とされる様々な技術を段階的に習得していく。
本格的なディベートの形式についても学び,議論を構築していく方法を学習
する。同時に,ボディー・ランゲージの活用術や,ディベートの相互評価方
法などについても勉強する。
特別英語(英語の構造上級Ⅰ)
いつでも自信を持ち,正確に,英語を理解し,話し,読み,書くことができ
るよう,英語の主要構文の統語構造とその意味解釈についての体系的知識
を,『英語の構造中級Ⅰ・Ⅱ』よりも高いレベルで完成させることを目的と
する。本科目と『英語の構造中級Ⅱ』とは同一のテキストを使用する。前半
となる本科目では,英文の統語構造とそれを決定する文法(統語規則)に関
する基本的事項の復習,確認,誤用分析も行う。
特別英語(英語の構造上級Ⅱ)
いつでも自信を持ち,正確に,英語を理解し,話し,読み,書くことができ
るよう,英語の主要構文の統語構造とその意味解釈についての体系的知識
を,『英語の構造中級Ⅰ・Ⅱ』よりも高いレベルで完成させることを目的と
する。『英語の構造中級Ⅰ』と同一のテキストを使用し,従属節や句の移動
を含む構文について多様な練習問題に取り組むことにより,知識を定着さ
せ,活性化させることを目指す。
特別英語(ディスカッション英語中級Ⅰ)
多様な内容を様々な観点から論じる練習をすることで,広い視野でものごと
を論じられる英語力を育成する。話し聞く力を養い,話者の意図を理解し,
相手の発言に対する意見やコメントを述べ,適切な返答ができるようになる
ことを目指す。ディスカッション内容は,「クローン」,「暴力とテレ
ビ」,「美容整形」など教師が選択するものに加え,最近の話題,政治,社
会問題,環境,宗教などの中から,受講生が選択するものが含まれる。受講
生は関心のあるテーマに関して授業外で資料を探し,授業に持参することが
求められる。
特別英語(ディスカッション英語中級Ⅱ)
多様な内容を様々な観点から論じる練習をすることで,広い視野でものごと
を論じられる英語力を育成する。話し聞く力を養い,話者の意図を理解し,
相手の発言に対する意見やコメントを述べ,適切な返答ができるようになる
ことを目指す。ディスカッション内容は,「UFO」,「遺伝子組み換え食
品」など教師が選択するものに加え,最近の話題,政治,社会問題,環境,
宗教などのなかから,受講生が自ら選択して準備するものが含まれる。受講
生は関心のあるテーマに関して授業外で資料を探し,授業に持参することが
求められる。
- 136 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
英語でのプレゼンテーションを自信を持ってできるようになることを目標と
する週1回の授業である。30秒程度のごく短いプレゼンテーションに始まり
グループワークを経て5分程度のプレゼンテーションができるようになるこ
特別英語(英語プレゼンテーションⅠ) とを目指す。良いプレゼンテーションの例や悪い例をビデオで確認したり,
プレゼンテーションの原稿作成,書き言葉と話し言葉の違い,聞き手の関心
を引きつけるような効果的なアイコンタクトやジェスチャーについても学
ぶ。
春学期に学んだスキルを生かしながらプレゼンテーション力をさらに発展さ
せる週1回の授業である。春学期の復習に始まりパワーポイントを使用した
5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼンテーションの作成と
特別英語(英語プレゼンテーションⅡ) 発表に取り組む。効果的なプレゼンテーションとはどのようなものか,パ
ワーポイントの機能や使い方,プレゼンテーション中またはプレゼンテー
ション後になされる質疑への対応の仕方,どのような態度でプレゼンテー
ションへ臨むべきかについても学ぶ。
特別英語(ビジネスプレゼンテーションⅠ)
就職後に役に立つビジネスの場で使える英語でのプレゼンテーションができ
るようになることを目標とする週1回の授業である。30秒程度のごく短いプ
レゼンテーションに始まりグループワークを経て5分程度のプレゼンテー
ションができるようになることを目指す。業務について説明する,業務に関
する指示を出す,営業成績などについて報告する,会社について社員を研修
する,といったビジネスの場特有のプレゼンテーションについて学ぶ。
特別英語(ビジネスプレゼンテーションⅡ)
春学期に学んだスキルを生かしながらビジネスの場で使える英語でのプレゼ
ンテーション力をさらに発展させる週1回の授業である。パワーポイントを
使用した5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼンテーション
の作成と発表に取り組む。製品の販売促進をする,業務の提案をする,と
いった聞き手を納得させる,または,説得する必要があるプレゼンテーショ
ンを効果的に行う方法やビジネスの場で特有の重要用語やその使い方も学
ぶ。
特別英語(サイエンスプレゼンテーションⅠ)
科学関連の内容のプレゼンテーションを英語でできるようになることを目標
とする週1回の授業である。30秒程度のごく短いプレゼンテーションに始ま
りグループワークを経て5分程度のプレゼンテーションができるようになる
ことを目指す。科学関連のプレゼンテーションで使われる効果的なポスター
や他のビジュアルエイドについて学んだり,ポスターセッションでの発表の
仕方,明瞭な内容と論点の組み立て方や発展のさせ方について学ぶ。また,
プレゼンテーション中のジェスチャーやどのような態度でプレゼンテーショ
ンに臨むべきかについても学ぶ。
特別英語(サイエンスプレゼンテーションⅡ)
春学期に学んだスキルを生かしながら科学関連の内容のプレゼンテーション
を英語でできるようになることを目標とする週1回の授業である。パワーポ
イントを使用した5分程度のプレゼンテーションから10分程度のプレゼン
テーションの作成と発表に取り組む。プレゼンテーション中またはプレゼン
テーション後になされる質疑への対応の仕方,科学に関する専門知識がない
聞き手のために説明を加えたり間を取りながら臨機応変に対応してプレゼン
テーションへの理解度を高める方法などの練習をする。
特別英語(ニュース英語Ⅰ)
時事英語を教材として用い,英語の4技能すべてを高めていくことを目的と
する。新聞記事やテレビ報道から最近の事象を取り出し,適宜教材として用
いる。ペア・グループワーク,ディスカッション,リーディング,リサーチ
に加え,ニュースについての分析,感想などを日記につける課題をこなして
いく。まず時事英語に登場する社会問題を理解すること,さらにニュースで
使用される単語や表現を習得すること,これらの活動を通じて得た知識を活
用して,クラスでのディスカッションを進めていく。
特別英語(ニュース英語Ⅱ)
春学期に続き,時事英語を教材として用い,英語の4技能を高めていくこと
を目的とする。新聞記事やテレビ報道から最近の事象を取り出し,適宜教材
として用いる。具体的な内容としては,「環境」,「変貌する職場」,「将
来への挑戦」などがあるが,春学期同様,最新の出来事を扱っていけるよ
う,内容は適宜変更される。まず,時事英語に登場する社会問題を理解し,
ニュースで使用される単語や表現について学習してから,それらをクラスで
のディスカッションに活用していく。
- 137 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
流行の音楽やテレビ・ドラマ,映画など楽しく学習できる教材を用いて,リ
スニング力の強化を図ることに重点を置く授業である。英語圏の人気ドラ
マ・シリーズなど,学生にとってなじみのある視聴覚教材を用いて積極的な
特別英語(アクティブ・リスニングⅠ) 参加を促す。様々なクラス・アクティビィティーを取り入れるため,会話力
などリスニング以外のスキル強化にも役立つクラスである。授業で扱う内容
の性質上,口語表現への知識,文化的背景などの知識も同時に学習すること
ができる。
春学期に続き,音楽やテレビ・ドラマ,映画など楽しく学習できる教材を用
いて,リスニング力の強化を図ることに重点を置く週一回の授業である。秋
学期には春学期とは異なった教材を新たに選出し,学生の積極的な参加を促
特別英語(アクティブ・リスニングⅡ)
す。クラスでは様々なアクティビィティーを行い,会話力などリスニング以
外のスキルも養っていく。授業で扱う内容の性質上,口語表現への知識,文
化的背景などの知識も同時に学習することができる。
中級レベルの学生を対象としたライティングの科目である。春学期は,書き
方の手順を学び,5つの段落からなるエッセイを英語の形式に則って書ける
ようになることを目標とする。各段落の構成方法,導入部や結論部の書き
方,自分が伝えたいことを理論的に述べる際に必要な語彙や表現,主題文の
特別英語(英語エッセイチャレンジⅠ)
書き方などを学んでいく。エッセイに加え,手順を説明する文や何かを説明
する文や段落を書く練習も行う。受講生同士が相互に校正し合う力もつけて
いく。IELTSやTOEFL iBT試験に対応した長さのエッセイが書けるようになる
ため,こうした試験対策にも有効な科目である。
春学期同様に,中級レベルの学生を対象としたライティングの科目である。
秋学期は,自分の考えを論理的に展開していく方法に焦点を当る。原因と結
果,比較,時系列といった英語でのエッセイで頻繁に使われるパターンにつ
いて学ぶ,それを適切な語彙や表現と共に自分のエッセイに取り入れる練習
特別英語(英語エッセイチャレンジⅡ)
を行う。春学期で学んだ校正技術にさらに磨きをかけると同時に,制限時間
内に書くとう課題もこなせるようにしていく。IELTSやTOEFL iBT試験に対応
した長さのエッセイが書けるようになるため,こうした試験対策にも役立つ
科目である。
特別英語(英語の構造中級Ⅰ)
これまでに様々な授業で学んできた「文の統語構造」,「文法(統語規
則)」に関する知識を,英語について体系的に整理し,自信を持って,正確
に,英語を理解し,話し,読み,書くための堅固な基礎を身につけることを
目的とする。本科目と『英語の構造中級Ⅱ』とは同一の中級レベルの英文法
テキストを使用し,一年間で,英語の主要構文の成り立ちとその意味解釈に
ついてもれなくカバーする。前半となる本科目で取り上げる主要テーマは,
単文の基本的構造,主部と(助)動詞の一致,時制と相(完了形と進行
形),法助動詞,受動態である。
特別英語(英語の構造中級Ⅱ)
これまでに様々な授業で学んできた「文の統語構造」,「文法(統語規
則)」に関する知識を,英語について体系的に整理し,自信を持って,正確
に,英語を理解し,話し,読み,書くための堅固な基礎を身につけることを
目的とする。『英語の構造中級I』と同一の中級レベルの英文法テキストを
使用し,従属節を含む構文について,その成り立ちと意味解釈を学ぶ。本科
目で取り上げる主要テーマは,to不定詞節,動名詞節,that節,疑問節,関
係節,条件や仮定を表す副詞節である。
特別英語(留学英語iBTⅠ)
TOEFL(Internet Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し受
験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。4つの
セクションの内,リスニングとスピーキングセクションに焦点をあてる。過
去に出題された問題や問題集を使用して,留学先で実際に講義を受ける時な
どに必要となるコミュニケーション力を高める。講義や教員との会話の大意
をつかむ,講義や教員との会話の詳細を理解する,発話者の意図や気持ちを
読み取る,といった練習を行う。
特別英語(留学英語iBTⅡ)
TOEFL(Internet Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し受
験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。4つの
セクションの内,リーディングとライティングセクションに焦点をあてる。
テストに出題された長文や問題集を使用して,留学先で実際に役に立つ読解
力を高め,英語でのエッセイや小論文の効果的な書き方を学ぶ。英文の読み
下し方や詳細情報の見つけ方,段落の構成の仕方などの練習を行う。
- 138 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(留学英語IELTSⅠ)
IELTSテストの内容とテストで要求されるスキルを把握し受験に向けて対策
と準備を行うIELTS試験官経験者による週1回の授業である。英語圏への留
学を希望する学生が留学予定先から指示された点数に到達することを目標と
する。過去に出題された問題や問題集を使用して4つのセクションの内リス
ニングとスピーキングセクションに焦点をあてる。留学先での講義や専門科
目に関する会話,日常会話で大意の取り方,詳細の見つけ方,応対の仕方な
どの練習を行う。
特別英語(留学英語IELTSⅡ)
IELTSテストの内容とテストで要求されるスキルを把握し受験に向けて対策
と準備を行うIELTS試験官経験者による週1回の授業である。英語圏への留
学を希望する学生が留学予定先から指示された点数に到達することを目標と
する。過去に出題された問題や問題集を使用して4つのセクションの内リー
ディングとライティングセクションに焦点をあてる。様々なリーディングの
分析の仕方や英語でのエッセイや小論文の効果的な書き方などの練習を行
う。
特別英語(発音クリニックⅠ)
英語の音について学び実際に発音練習を繰り返してカタカナ英語からの脱却
を目標とする週1回の授業である。発音記号を参照しながら,1音1音を正
確に発音することを目指し各音の発音練習を行う。その後,/æ/のような英
語特有の音,/r/と/l/や/s/と/sh/といった紛らわしい音,特に日本人がう
まく発音できない/f/と/th/のような音を徹底して練習する。また,個々の
音が1つの単語として繋がった時の発音の仕方や息のはき方や使い方にも取
り組む。
特別英語(発音クリニックⅡ)
英語の音についての知識を深め実際に発音練習を繰り返してカタカナ英語か
らの脱却を目標とする週1回の授業である。1音1音の発音よりも,単語と
単語が繋がって発音される時におこるリエゾンやナチュラルスピードで話さ
れる時に文章から消えてしまう音などに焦点をあて練習を行う。また,単語
のアクセントや文章につくアクセント,イントネーションについても学び練
習をする。何度も口頭練習を繰り返し,よりナチュラルでネイティブに近い
発音の体得を目指す。
特別英語(アクティブ・スピーキング初級Ⅰ)
ペアやグループでのディスカッション,ロール・プレイを通じて英語で発信
する力を養うことを目指すスピーキング初級クラスである。春学期は,挨拶
や日常会話,教室でよく使う英語を学習したり,道案内,買い物,飲食店な
どで使う表現をロール・プレイ形式で学んでいく。さらに趣味や家族に関す
る会話,誕生日会などの特定な場面設定での英語についても学習する。これ
まで学習してきた文法を復習しながら会話に役立てていくと同時に,より頻
繁に用いられる口語表現についても多く学習していく。
特別英語(アクティブ・スピーキング初級Ⅱ)
ペアやグループでのディスカッション,ロール・プレイを通じて英語で発信
する力を養うことを目指すスピーキング初級クラスである。春学期に続い
て,ロール・プレイ,ペア・グループワークを多く取り入れ,自信を持って
基本的な会話を英語で行えるように練習していく。秋学期に取り上げるの
は,電話での会話,物事を要請したり提案する際の表現,映画や音楽,テレ
ビについてディスカッションするための英語などである。さらによりフォー
マルな英語表現についても学習する。春学期同様に,文法を復習しながら会
話に役立てると同時に,一般的な口語表現についても学習していく。
特別英語(多読入門Ⅰ)
多読学習法を通じて英語をスラスラと日本語に訳すことなく流暢に大意をつ
かみながら読めるようになることを目標とする日本人講師による週1回の授
業である。英語を母国語としない学習者向けの図書と英語を母国語とする子
供向けの図書を使用し,簡単でページ数の少ないものから徐々にレベルとス
ピードを上げてより難しく語数の多い本を読む練習をする。これまでの教育
機関で慣れ親しんだ訳読式とは異なる効果的な英語の読み方を体得する。
特別英語(多読入門Ⅱ)
多読学習法のもと適切な多読図書を選択し英語をある程度のスピードで日本
語に訳すことなく流暢に大意をつかみながら大量に読めるようになることを
目標とする日本人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学
習者向けの図書と英語を母国語とする子供向けの図書の中から個々の学生が
自分のレベルと興味にあった適当な語数の図書を大量に読む。読んだ図書の
あらすじや登場人物についてのディスカッションといったインプットをアウ
トプットにつなげるアクティビィティーも行う。
特別英語(アクティブ・リスニング初級Ⅰ)
流行の音楽やミュージック・ビデオなどポピュラー・カルチャーを多く用い
て,主にリスニング力の強化を図ることを目的とする。春学期は,ビートル
ズやカーペンターズといった馴染のある,聞き取りやすい定番音楽を取り上
げる。受講生は自分が聞いている音楽についてのプレゼンテーションなどを
することで,リスニング以外のスキルもつけていく。授業で扱う内容の性質
上,会話力,口語表現への知識,文化的背景などの知識も同時に学習するこ
とができる。
- 139 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(アクティブ・リスニング初級Ⅱ)
春学期に続いて,流行の音楽やミュージック・ビデオなどポピュラー・カル
チャーを多く用いて,主にリスニング力の強化を図ることを目的とする。秋
学期は,レディー・ガガやブラック・アイド・ピーズなどの最近の音楽に焦
点を当てる。受講生は,すでに聞いたことがあったり知っている音楽に関し
てリサーチを行い,他の受講生に配布するプリントを準備して授業に参加す
ることが求められる。授業で扱う内容の性質上,会話力,口語表現への知
識,文化的背景などの知識も同時に学習することができる。
特別英語(SNS英語Ⅰ)
初級レベル向けのライティングの科目である。短い文章から始め,徐々に複
文へと長さを伸ばしながら,英語で書く練習をして書くスキルを身につけて
いく。日常会話で使える表現を学んだり,適切な文法を復習したりしなが
ら,書くことでコミュニケーションをとる練習をする。具体的な内容は,挨
拶,会話の切り出しに便利な表現,SNSの紹介,SNSの多様なフォーマット,
大学生の日常生活を表現するときに便利な語彙を増やすなどである。さら
に,活動報告,単純な依頼文を作成したりもする。コンピュータを用いた授
業ではない。
特別英語(SNS英語Ⅱ)
初級レベル向けのライティングの科目である。春学期同様,徐々に文の長さ
を伸ばしながら英語で文を書く練習をして書くスキルを身につけていく。日
常会話で使える表現を学んだり,適切な文法を復習したりしながら,書くこ
とでコミュニケーションをとる練習をする。春学期の重要事項を復習した上
で,読み手によって使う語彙や表現,書き方を変えるといったより効果的な
書き方を学習する。招待文や報告書の作成をしたり,意見を述べたり,具体
例を用いながら考えを主張する論述方法などを練習をする。
特別英語(メール英語Ⅰ)
初級レベル向けのライティングの科目である。複数段落からなる文章を英語
で書けるようになることを目指す。日常表現を学び,文法を復習しながら,
英語で書いたもので学生同士が意思疎通できるようになれるよう指導する。
段落の役割や構成,メールの書式,メールの書き出しと結び方について学習
する。ブレイン・ストーミング,下書き,文章作成,校正といった書く作業
の流れについても学ぶ。説明文や指示文,自分の生活やよく知っている場所
について書き,具体例や事実を効果的に取り入れる練習をする。コンピュー
タを用いた授業ではない。
特別英語(メール英語Ⅱ)
初級レベル向けのライティングの科目である。春学期に続いて,複数段落か
らなる短い文章を書くことを目指す。日常表現を学び,文法を復習しなが
ら,英語で書いたもので学生同士が意思疎通できるようになれるよう指導す
る。春学期で学んだ文法の重要事項を復習した上で,秋学期では校正の仕
方,親しみのこもったメールや,フォーマルなメール,流暢な文章の書き方
などを学習していく。具体的な内容としては,物語文,人物描写,意見を述
べる,アドバイスをする,といったものを取り上げる。コンピュータを用い
た授業ではない。
特別英語(英語基礎ルールⅠ)
受験英語から脱却し,英文法を会話に活かせるようになることを目指す科目
である。今さら人には恥ずかしくて聞けない文法や中学校や高校では教えて
くれなかった文法を基礎から学び,それをコミュニケーションをとる際に使
う練習をする。具体例としては,三単現のsのように知識としては知ってい
てもいざとなると口から出てこないものを口頭練習したり,未来の表現will
と be going toの違いを理解し実際の場面でどのように使い分けるべきなの
か,などを学ぶ。読む,書くだけでなく,実際に口に出して練習し,楽しみ
ながら英文法を定着をさせていく。
特別英語(英語基礎ルールⅡ)
春学期に続いて,英文法を会話に活かせるようになることを目指す科目であ
る。今さら人には恥ずかしくて聞けない文法や中学校や高校では教えてくれ
なかった文法を基礎から学び,それをコミュニケーションをとる際に使う練
習をする。秋学期は,春学期よりも少し難しめの項目を扱う。例えば,~
ingと~ed,原級・比較級・最上級,不定詞と動名詞,関係代名詞,仮定法
など,穴埋め問題なら分かっても,実際に書いたり話したりする際には使え
ない項目を取り上げる。そういった項目を口に出して練習を重ね,定着をは
かり,総合的なコミュニケーション能力を向上させることを目指す。
特別英語(英語基礎訓練 Ⅰ)
「中学,高校で英語が苦手だった」,「何となくここまで来たけれど,もう
一度ちゃんと基礎から勉強したい」という人のための初級の授業。中学生の
時に習った英語を総復習し,文法だけでなく,リスニング,スピーキングの
練習もしながら,英語の基礎力をしっかりとつけることを目標とする。春学
期は,品詞と文型,疑問詞,時制(現在進行形・過去形・未来形),不定詞
と動名詞,接続詞,比較など,中学1年生から2年生の半ばまでに習う内容
を学ぶ。
- 140 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(英語基礎訓練 Ⅱ)
「中学,高校で英語が苦手だった」,「何となくここまで来たけれど,もう
一度ちゃんと基礎から勉強したい」という人のための初級の授業。中学生の
時に習った英語を総復習し,文法だけでなく,リスニング,スピーキングの
練習をしながら,英語の基礎力をしっかりとつけることを目標とする。秋学
期は,中学3年生時に習う内容を中心に扱い,具体的には,受動態,現在完
了,不定詞,現在分詞と過去分詞,関係代名詞などを学びなおす。
特別英語(教室英語Ⅰ)
英語の教師を目指し教職課程を履修する学生向けの科目である。将来,教師
として英語で授業を行う際に必要となるスキルや知識を身に着けるのが目的
である。そのために,様々なアクティビィティーを通じて,英語で授業を行
う際に必要な語彙力や表現力を養い総合的なオーラルコミュニケーションス
キルの改善を目指す。また,外国語あるいは第二言語としての英語学習を客
観的にとらえ,そこに見られる特徴や問題点についてクラスで話しあった
り,資料をもとにプレゼンテーションを行う。
特別英語(教室英語Ⅱ)
英語の教師を目指し教職課程を履修する学生向けの科目である。将来,教師
として英語で授業を行う際に必要となるスキルや知識を身に着けるのが目的
である。この授業では,受講生がより中心的役割を演じていく。教師として
生徒にアドバイスを出す,感想を述べる際の英語についても学んでいく。ま
た,英語習得,教授法,教材作成,調査法などに関してライブラリーリサー
チを行い,特定のテーマについて発表し,英語でのレポート作成を行う。
特別英語(留学英語PBTⅠ)
TOEFL ITP(Paper Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し
受験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。3つ
のセクションの内,文法とリーディングセクションに焦点をあてる。過去に
出題された問題や問題集を使用して,留学後の日々の学習にも役立つ文法力
と読解力を高める。長文での基本構文と難解構文の取り方と読解,動詞の形
や数量形容詞,関係詞節,仮定法,品詞といった文法項目について学ぶ。
特別英語(留学英語PBTⅡ)
TOEFL ITP(Paper Based Test)の内容とテストで要求されるスキルを把握し
受験に向けて対策と準備を行う日本人講師による週1回の授業である。3つ
のセクションの内,リスニングセクションに焦点をあてる。過去に出題され
た問題や問題集を使用して,留学に必要となるリスニング力を総合的に高め
る。リピーティングやシャドーイングなどの音読を取り入れ,リスニング力
そのものを向上させるような練習を行う。
特別英語(短期留学前準備)
留学生活を充実した実り多いものにするために,短期留学を予定している学
生が留学準備を円滑に進めるための科目である。学生は留学の目的や留学先
の国や文化についてプレゼンテーションを行ったり,留学先で履修する科目
について下調べしディスカッションを行ったり,レストランで飲食物を注文
する,道を尋ねるといった海外での日常生活で遭遇する場面を想定し会話練
習を行ったりする。また,日本について考え留学先の文化と比較する,海外
で起こりうる問題への対処法を考える,留学までにできる自宅での学習法に
ついて話し合う,といったことも行う。
特別英語(短期留学後総括)
短期留学から帰国した学生が,留学生活や留学中に体験したことを振り返
り,留学から得たものを消化してこれからの大学生活や人生へどのように生
かしていくべきかを熟考することを目的とする。学生は,留学体験がどのよ
うに日本と世界に対する見方を変えたかということ,カルチャーショックに
ついて,良い体験や悪い体験,外国語の学習についてどう考えるかというこ
となどについてプレゼンテーションを行ったり,グループおよびペアでの
ディスカッションを行ったりする。4学科の学生の留学先は多岐に及ぶた
め,個々の体験や考えを共有する,比較する,といったことも行う。
特別英語(英語圏スタディーズA)
イングランドについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラ
スである。イングランドの地理,人気のある観光地の解説,現代のイングラ
ンドの暮らしやサッカーなどスポーツといった大衆文化,イングランドの食
べ物,多文化主義について学ぶことで,イングランドの概要を理解する。学
生は,自分が発案,企画するイングランド観光ツアーのプレゼンテーション
を行ったり,イングランドの都市や地方について調べディスカッションを
行ったりする。また,イングランドの文化を様々な角度から捉え話し合う。
学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供する。
- 141 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(英語圏スタディーズB)
ウェールズ,スコットランド,北アイルランド,アイルランドについての全
般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラスである。ウェールズ,ス
コットランド,北アイルランド,アイルランドの地理,人気のある観光地の
解説,現代の暮らしやスポーツなどの大衆文化,イングランドとの違いにつ
いて学ぶことでこれらの国の概要を理解する。学生は,自分が発案,企画す
る観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,これらの国々の都市や地方
について調べディスカッションを行ったりする。また,文化を様々な角度か
ら捉え話し合う。学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供する。
特別英語(英語圏スタディーズC)
オーストラリアについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)ク
ラスである。オーストラリアの地理,人気のある観光地の解説,オーストラ
リア先住民や多文化主義,スポーツなど,現代の暮らしや大衆文化について
学ぶことで,オーストラリアの概要を理解する。学生は,自分が発案,企画
するオーストラリア観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,オースト
ラリアの都市や地方について調べディスカッションを行ったりする。また,
オーストラリアの文化を様々な角度から捉え話し合う。学生が留学先を選択
するのに必要な知識を提供する。
特別英語(英語圏スタディーズD)
ニュージーランドについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)
クラスである。ニュージーランドの地理,人気のある観光地の解説,マオリ
など現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,ニュージーランドの概要
を理解する。学生は,自分が発案,企画するニュージーランド観光ツアーの
プレゼンテーションを行ったり,ニュージーランドの都市や地方について調
べディスカッションを行ったりする。また,ニュージーランドの文化を様々
な角度から捉え話し合う。学生が留学先を選択するのに必要な知識を提供す
る。
特別英語(英語圏スタディーズE)
アメリカ合衆国についての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)ク
ラスである。アメリカ合衆国の地理,人気のある観光地の解説,地域の違い
やポップミュージックなど,現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,
アメリカ合衆国の概要を理解する。学生は,自分が発案,企画するアメリカ
合衆国観光ツアーのプレゼンテーションを行ったり,アメリカ合衆国の都市
や地方について調べディスカッションを行ったりする。また,アメリカ合衆
国の文化を様々な角度から捉え話し合う学生が留学先を選択するための知識
を提供する。
特別英語(英語圏スタディーズF)
カナダについての全般的な知識を楽しみながら習得する(入門)クラスであ
る。カナダの地理,人気のある観光地の解説,フランス語圏のケベック州の
事情,現代の暮らしや大衆文化について学ぶことで,カナダの概要を理解す
る。学生は,自分が発案,企画するカナダ観光ツアーのプレゼンテーション
を行ったり,カナダの都市や地方について調べディスカッションを行ったり
する。また,カナダの文化を様々な角度から捉え話し合う。学生が留学先を
選択するのに必要な知識を提供する。
特別英語(英語サマーキャンプ)
夏期休暇中にセミナーハウスで行われるキャンプ形式の短期集中型研修であ
る。全般的かつ総合的な英語力の向上と強化を目標とする。研修中の使用言
語は基本的に英語のみとする。グループ・人間関係の構築に始まり,グルー
プ単位での話し合いにより選んだ議題について下調べや準備をしたり,プレ
ゼンテーションやディスカッションを行う。寝起きを共にすることで規律や
協調性といった社会で生き抜くために必要な要素を身につけ人間的な成長も
目指す。
特別英語(アカデミックライティングⅠ)
4レベルからなるライティング・プログラムの中で一番上級の科目である。
エッセイ・ライティングについてこれまで学んできたことを,演習形式の実
践的訓練を通して,学術的なレベルにまで引き上げていくことを目的とす
る。短めのものから始め,徐々に長い学術論文が書けるように指導してい
く。春学期は,フォーマルで学術的な英語の特徴を学び,日常英語との違い
を理解すること,さらに説明文の書き方,引用のつけ方などを学習する。
特別英語(アカデミックライティングⅡ)
4レベルからなるライティング・プログラムの中で一番上級の科目となる。
演習形式の実践的訓練を通して,春学期よりも長い学術論文が書けるように
指導していく。指定された長さの論文を完成させるために,まず短いまとま
りごとに区切り,段階的に取り組む方法を習得する。秋学期は,さらに発展
的な推敲技術や,論述文の作成,論文の比較検証などにも焦点を当てて学習
する。学部留学や大学院課程で必要となる高度なライティング能力を育てる
ため,個々の受講生に合わせて書く内容を選択していく。
- 142 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(アカデミックリーディング・人文系Ⅰ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の専門性の高い読み物を講読
する上級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディ
ング力をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学
生の興味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インター
ネットから教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深
く理解するために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図
と気持ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をす
る練習もする。
特別英語(アカデミックリーディング・人文系Ⅱ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の専門性の高い読み物を講読
する上級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディ
ング力をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学
生の興味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インター
ネットから教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,
読み物の決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり,講読して読
み取った内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の
意見を議論し合う。
特別英語(アカデミックリーディング・社会系Ⅰ)
経営や経済,政治,法といった社会系の専門性の高い読み物を講読する上級
レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力を
さらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深く理解す
るために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図と気持
ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をする練習
もする。
特別英語(アカデミックリーディング・社会系Ⅱ)
経営や経済,政治,法といった社会系の専門性の高い読み物を講読する上級
レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力を
さらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,読み物の
決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり,講読して読み取った
内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の意見を議
論し合う。
特別英語(アカデミックリーディング・自然系Ⅰ)
物理や生物,化学,天文といった自然系の専門性の高い読み物を講読する上
級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力
をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式をとり,講読した内容をより深く理解す
るために質疑応答をしたり,読み物がとっている形式や筆者の意図と気持
ち,取り上げられているトピックについて議論する。また,要約をする練習
もする。
特別英語(アカデミックリーディング・自然系Ⅱ)
物理や生物,化学,天文といった自然系の専門性の高い読み物を講読する上
級レベル向けの週1回の授業である。今までに構築してきたリーディング力
をさらに発展させることを目標とする。使用教材は,教員の知識や学生の興
味,話題性,時事性などに基づき,新聞や雑誌,専門誌,インターネットか
ら教員により選出される。ゼミ形式で学生主体に授業が進められ,読み物の
決められた範囲ごとにプレゼンテーションを行ったり。講読して読み取った
内容を批判的に熟考したり,筆者の意図と気持ちについての自分の意見を議
論し合う。
特別英語(人文系リーディングⅠ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系の読み物を使用して全般的な
リーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業で
ある。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一
般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により
選出される。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとら
ず,読み物がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文な
どについてのディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習
をする。
特別英語(人文系リーディングⅡ)
文化や言語,歴史,芸術,心理といった人文系のより長い読み物を使用して
全般的なリーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回
の授業である。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家で
はなく一般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教
員により選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形
式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッ
ションやプレゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
- 143 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(社会系リーディングⅠ)
経営や経済,政治,法といった社会系の読み物を使用して全般的なリーディ
ング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業である。使
用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一般大衆向
けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により選出され
る。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとらず,読み物
がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについて
のディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習をする。
特別英語(社会系リーディングⅡ)
経営や経済,政治,法といった社会系のより長い読み物を使用して全般的な
リーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業で
ある。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一
般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により
選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形式や専門
的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッションやプ
レゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
特別英語(自然系リーディングⅠ)
物理や生物,化学,天文といった自然系の読み物を使用して全般的なリー
ディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業であ
る。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく一般
大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員により選
出される。授業は教員が主体となり進められるが,従来の訳読式はとらず,
読み物がとっている形式や専門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などに
ついてのディスカッションを通じて,学生は大意と詳細を読み取る練習をす
る。
特別英語(自然系リーディングⅡ)
物理や生物,化学,天文といった自然系のより長い読み物を使用して全般的
なリーディング力の向上と強化を目標とする中級レベル向けの週1回の授業
である。使用教材は,話題性と時事性のあるもので,かつ,専門家ではなく
一般大衆向けに書かれたものが,新聞や雑誌,インターネットから教員によ
り選出される。授業は従来の訳読式はとらず,読み物がとっている形式や専
門的な語彙,段落ごとの核となる重要文などについてのディスカッションや
プレゼンテーションを通じて,学生は理解を深め知識を増やす。
特別英語(長期留学前準備)
留学生活を充実した実り多いものにするために,長期留学を予定している学
生が留学準備を円滑に進めるための科目である。学生は留学の目的や留学先
の国や文化についてプレゼンテーションを行ったり,留学先で履修する科目
について下調べしディスカッションを行ったりする。これらを繰り返し行う
ことで,海外での授業に対応できる会話力を身につけ自信をつける。また,
日本について考え留学先の文化と比較する,海外で起こりうる問題への対処
法を考える,留学までにできる自宅での学習法について話し合う,といった
ことも行う。
特別英語(長期留学後総括)
長期留学から帰国した学生が,留学生活や留学中に体験したことを振り返
り,留学から得たものを消化してこれからの大学生活や人生へどのように生
かしていくべきかを熟考することを目的とする。授業はゼミ形式で進められ
る。留学体験がどのように日本と世界に対する見方を変えたかということ,
カルチャーショックと逆カルチャーショックなどについてプレゼンテーショ
ンを行ったり,グループおよびペアでのディスカッションを行ったりする。
また,教員が提示し講義する文化の差異,社会文化,社会と国家,衝突と解
決といったテーマに関しての課題もこなす。
特別英語(北米スタディーズⅠ)
英語圏スタディーズE・Fよりもさらに掘り下げてアメリカ合衆国とカナダ
の歴史と文化について学び,アメリカ合衆国とカナダに関する知識をさらに
深めることを目的とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形
式で行われる。各トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)
などが導入として用いられるが,英語圏スタディーズE・Fよりもアカデ
ミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだ
り,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった
課題をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも
行われる。
特別英語(北米スタディーズⅡ)
英語圏スタディーズE・Fよりもさらに掘り下げてアメリカ合衆国とカナダ
の歴史と文化について学び,アメリカ合衆国とカナダに関する知識をさらに
深めることを目的とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形
式で行われる。秋学期では,春学期で取り扱われなかったトピックを用い,
各トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入とし
て用いられるが,英語圏スタディーズE・Fよりもアカデミックな内容の講
義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄
の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。ま
た,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
- 144 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(オセアニア・スタディーズⅠ)
英語圏スタディーズCよりもさらに掘り下げてオーストラリアの歴史と文化
について学び,オーストラリアに関する知識をさらに深めることを目的とす
る中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各ト
ピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用
いられるが,英語圏スタディーズCよりもアカデミックな内容の講義で,学
生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と
自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グ
ループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
特別英語(オセアニア・スタディーズⅡ)
英語圏スタディーズDよりもさらに掘り下げてニュージーランドの歴史と文
化について学び,ニュージーランドに関する知識をさらに深めることを目的
とする中級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各
トピックごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として
用いられるが,英語圏スタディーズDよりもアカデミックな内容の講義で,
学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約
と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グ
ループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
アジア諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とアジア各国に共通す
るテーマに焦点を当てながら,アジア諸国の歴史と文化について学び,これ
らの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向
けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごとに現在の大衆
特別英語(アジア・スタディーズⅠ) 文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミッ
クな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,
学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題
をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行わ
れる。
アジア諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とアジア各国に共通す
るテーマに焦点を当てながら,アジア諸国の歴史と文化について学び,これ
らの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向
けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。秋学期では,春学期で取り扱
特別英語(アジア・スタディーズⅡ) われなかったトピックを用い,各トピックごとに現在の大衆文化(ニュー
ス,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミックな内容の講
義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄
の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。ま
た,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
特別英語(英国スタディーズⅠ)
英語圏スタディーズAよりもさらに掘り下げてイングランドの歴史と文化に
ついて学び,イングランドに関する知識をさらに深めることを目的とする中
級・上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピック
ごとに現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられ
るが,英語圏スタディーズAよりもアカデミックな内容の講義で,学生は,
講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の
意見を英語でエッセイにまとめるといった課題をこなす。また,グループ
ワークやグループでのプレゼンテーションも行われる。
特別英語(英国スタディーズⅡ)
英語圏スタディーズBよりもさらに掘り下げてウェールズ,スコットラン
ド,北アイルランド,アイルランドの歴史と文化について学び,これらの
国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・上級の学生向けの
授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごとに現在の大衆文化
(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,英語圏スタ
ディーズBよりもアカデミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容
に関連する図書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッ
セイにまとめるといった課題をこなす。また,グループワークやグループで
のプレゼンテーションも行われる。
特別英語(ヨーロッパ・スタディーズⅠ)
ヨーロッパ諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とヨーロッパ各国
に共通するテーマに焦点を当てながら,ヨーロッパ諸国の歴史と文化につい
て学び,これらの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・
上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。各トピックごと
に現在の大衆文化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられる
が,アカデミックな内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図
書を読んだり,学習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめ
るといった課題をこなす。また,グループワークやグループでのプレゼン
テーションも行われる。
- 145 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
特別英語(ヨーロッパ・スタディーズⅡ)
ヨーロッパ諸国の歴史,文化,文学における国際化の影響とヨーロッパ各国
に共通するテーマに焦点を当てながら,ヨーロッパ諸国の歴史と文化につい
て学び,これらの国々に関する知識をさらに深めることを目的とする中級・
上級の学生向けの授業である。授業はゼミ形式で行われる。秋学期では,春
学期で取り扱われなかったトピックを用い,各トピックごとに現在の大衆文
化(ニュース,音楽,映画)などが導入として用いられるが,アカデミック
な内容の講義で,学生は,講義で学んだ内容に関連する図書を読んだり,学
習した事柄の要約と自分の意見を英語でエッセイにまとめるといった課題を
こなす。また,グループワークやグループでのプレゼンテーションも行われ
る。
特別英語(多読多聴Ⅰ)
多読学習法を発展させ多聴も取り入れたコンピュータルームで行われる日本
人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学習者向けのCD付
き多読図書を使用する。授業内ではCDを使い,英語の音に慣れ親しむと共に
英語を日常的に聴くことを習慣付ける。また,集中力を持続させながら耳か
らの情報のみで大意をつかむ練習をする。授業外では授業内でCDを聴いた図
書を読み,本学で開発されたMoodle Readerにアクセスして小テストを受け
ることで理解度の確認を行う。
特別英語(多読多聴Ⅱ)
多読学習法を発展させ多聴も取り入れたコンピュータルームで行われる日本
人講師による週1回の授業である。英語を母国語としない学習者向けのCD付
き図書と英語を母国語とする子供向けCD付き図書を使用する。授業内ではCD
を使い,英語の様々ななまりの違いを学び,シャドーイングといった音読練
習も行う。授業外では授業内でCDを聴いた図書を読み,本学で開発された
Moodle Readerにアクセスして小テストを受けることで理解度の確認を行
う。
英語科教育法1
英語の教師として,授業の構成や具体的な活動を考えるときには,指導技術
を参考書から拾い集めたり,自己の経験に頼ったりするだけでは,効果的な
授業を展開することはできない。良い授業を行う基礎として,英語教育に関
わる諸理論を理解する努力を行い,そのような理論に基づく指導方法を学ぶ
ことが大切である。教育法1では,言語習得理論,言語教授法など英語教育
に関わる理論的側面を学ぶと同時に,学習指導要領を参照しながら,それら
の理論を日本の英語教育にどのように応用するかを学んでいく。
英語科教育法2
英語の教師として,授業の構成や具体的な活動を考えるときには,指導技術
を参考書から拾い集めたり,自己の経験に頼ったりするだけでは,効果的な
授業を展開することはできない。良い授業を行う基礎として,英語教育に関
わる諸理論を理解する努力を行い,そのような理論に基づく指導方法を学ぶ
ことが大切である。教育法2では,教育法1で学んだ理論的な部分を土台と
して,実践的指導力の基礎を養成する。具体的には,グループ毎に指導案を
作成し模擬授業を2回ずつ行う。クラス全体で模擬授業の合評会を行い,2
回目の模擬授業では1回目の改善点を修正した授業を行う。
英語科教育法3
中学・高校で英語教員になることを目指す学生が,英語を教えていくために
必要な理論や技能を理解し,それを教室で実践していく能力をつけることを
目標とする。特にタスク中心教授法にフォーカスを置き,また教室英語に習
熟することを目指す。授業は学生が資料を読み,準備をしてきたプレゼン
テーション,それに対する質問・ ディスカッションをもとに進める。また
模擬授業をするときには,英語を使うことを心がけ,発音に注意をし,教室
英語の語彙を増やすようにする。
関
連
科
目
英語科教育法4
ドイツ語科教育法1
中学・高校で英語教員になることを目指す学生が,英語を教えていくために
必要な理論や技能を理解し,それを教室で実践していく能力をつけることを
目標とする。特にFocus on Form と呼ばれる言語的側面(発音・語彙・文
法)の指導法を理解し,実際の授業に応用していけることを目指す。授業は
学生が準備をしてきたプレゼンテーション,それに対する質問・ ディス
カッションをもとに進める。また模擬授業をするときには,英語を使うこと
を心がけ,発音に注意をし,教室英語の語彙を増やすようにする。
将来ドイツ語を教えることを目的として,教職に就くことを希望する学生を
対象とする授業である。このため,授業ではドイツ語教育に関する基本理念
や理論を理解したうえで,実際に教室でドイツ語教育を行うための具体的な
指導法や生徒の評価方法を学ぶ。あわせて,ドイツ語教育に必要な,授業の
ための「教材の活用方法」も学び,ドイツ語の教員に対して要求される全般
的な知識も得られるよう配慮している。
- 146 -
備考
別記様式第2号(その3の1)
授 業 科 目 の 概 要
(外国語学部 ヨーロッパ言語学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ドイツ語科教育法2
春学期の継続として,将来ドイツ語を教えることを目的として,教職に就く
ことを希望する学生は,良い授業を行うための基礎をさらに深く学ぶ。この
授業での重点的なテーマは「英語の授業との比較」,「初歩文法の教え
方」,「総合的実践訓練」(理論面と模擬授業の実践による融合的学習)で
あり,教職希望の受講者が「ドイツ語教育」を様々な視点から理論と実践の
両面で実際に展開できるように,この授業は配慮している。
ドイツ語科教育法3
ドイツ語教員になることを目指す受講生が,ドイツ語を教えていくために必
要な理論や技能を理解し,それを教室で実践していく能力を身につけること
を目標とする。特にこの「ドイツ語科教育法Ⅲ」では,「ドイツ語科教育法
Ⅰ」,「ドイツ語科教育法Ⅱ」で得た知識を基に,ドイツ語教育法のより高
度な理論を学び,模擬授業での実践を通して,ドイツ語教授法全般をより深
く理解できるよう配慮している。
ドイツ語科教育法4
春学期の継続として,ドイツ語教員になることを目指す受講生が,ドイツ語
を教えていくために必要な理論や技能をさらに深く理解し,それを教室で実
践していく高度な能力を身につけることを目標とする。「ドイツ語教授法」
を重点的に検討し,また受講生が模擬授業を練習する場合,プレゼンテー
ション,質問,そしてディスカッションを基に授業を進める。さらには模擬
授業を練習する時に,受講生はドイツ語を用いることを心がけ,「教えるた
めのドイツ語」に習熟することも授業の目標である。
フランス語科教育法1
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,まず外国語教育
の目的,特にフランス語教育の目的を受講生とともに考え,次に目的を達成
するための指導法を考える。3回実施するプロジェクト学習では,フランス
語学習に不可欠な動機づけ(やる気)の強化法,学習時間を増やす方法,フ
ランス語を実践する方法を考える。いずれも,将来フランス語を教えたいと
思っている学生だけでなく,フランス語がもっとできるようになりたいと
思っている学生にも多いに役立つ授業なので,彼らも対象にして授業を行
う。
フランス語科教育法2
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,特に評価と4技
能(リスニング,スピーキング,リーデイング,ライテイング)の指導技術
について学ぶ。5回実施するプロジェクト学習では,フランス語学習者のた
めの Can-do リストの作成と4技能の最適指導法を考える。いずれも,将来
フランス語を教えたいと思っている学生だけでなく,フランス語がもっとで
きるようになりたいと思っている学生にも多いに役立つ授業なので,彼らも
対象にして授業を行う。
フランス語科教育法3
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語教
育・学習の意義と密接に関係している複言語・異文化間教育・学習について
考える。特に,複言語主義を取り上げる。具体的なテーマは,欧州連合
(EU)と複言語主義,経済合理性の追求とフランス語学習,グローバルイ
シューとフランス語学習,ヨーロッパにおける「言語への目覚め」教育,複
言語主義と日本のフランス語学習者の動機づけ強化で,『ヨーロッパ言語共
通参照枠』(CEFR)等,欧州評議会のフランス語の出版物を読み,受講生と
ディスカッションしながら授業を進める。
フランス語科教育法4
フランス語専攻の学生に対して行う週1回のこの授業では,フランス語教
育・学習の意義と密接に関係している複言語・異文化間教育・学習について
考える。特に,異文化間主義を取り上げる。具体的なテーマは,欧州連合
(EU)と異文化間主義,異文化間主義とフランス語学習,異文化間主義と日
本のフランス語学習者の動機づけ強化,異文化間能力の評価基準で,『ヨー
ロッパ言語共通参照枠』(CEFR)等,欧州評議会のフランス語の出版物を読
み,受講生とディスカッションしながら授業を進める。
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
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備考