平成28年7月1日発行 東 京 大 学 教 授 松 村 秀 一 未 来 を 拓 く ﹁ 建 築 ・ 新 時 代 の 仕 事 ﹂ が C o n t e n t s 022 「 「建築・新時代の仕事」が未来を拓く 100 新 新商品紹介 188 Topics T & More 「建築・新時代の仕事」が未来を拓く 「建築・新時代の 仕事」が 未 来を拓く 楽しく豊 かな生 活 の「場 」づくりに 取り組む 実 践 者 楽しく 豊かな生活の 「 場 」づ くりに 取り組 む 実 践 者 「 箱 の 産 業 」から「 場 の 産 業 」へ 東 京 大 学 大 学 院の松 村 秀 一 教 授は、住 宅 産 業の大 転 換 期にある今 、建 築 産 業・住 宅 産 業の新たな仕 事の可 能 性をこう提 唱されます。 る 住 宅でし た 。 70 そ う し た 時 代 の 住 宅 は﹁ 箱 の 産 業 ﹂に よって 支 え ら れて き ま し た 。構 造 安 全 性 、耐 火 性 、断 熱 性 、省 エネ 性 能 、あ るいは 床 面 積 な ど 、求 め ら れる 性 能 や 規 模 を き ち ん と 満 足 さ せ る 箱︵ 新 築 住 宅 ︶を 、求 め る 人 々 の も とに き ち ん と 届 け る こ と を 本 質 と す る 産 業 で す 。その 結 果 、い ま 全 国 に は 約 6000 万 戸 も の 住 宅 ス トック が あ り 、そ の 内 、空 き 家 は 800 万 戸 以 上 あ り ま す 。延 々 と 新 築 し 続 け て き た 結 果 です 。人口 千 人 当 た りの 住 宅 着 工 数 をみる と 、過 去 年 間 の 日 本 は 他 国 と 比 較 し て も 、異 常 な 値 で 推 移 していること がわか り ま す 。 ︵ 図 1︶人 口 あ た りの 住 宅 総数では、日 本は0 . 48戸/人 ︵2013年︶ に 対し、アメリカは0. 42戸/人 ︵2010年︶ と、日本 よりずっと豊かだと思っていたアメリカを上 回ってい ます。 ところ が 、団 塊 ジュニアや さ らにその 下 の世 代 、 40 海外市場開拓・生活 産業・環境産業として の国際社会への貢献 典型的な価値観を共有できた高度経済成長の時代におい て、例えばローンを組んでマイホームを購入するという目標 意識がありました。家としての性能がきちんと設えられた箱(新 築住宅) をきちんとデリバリーするための産業が「箱の産業」。 それに対し、 共有できる物語はなく、 住宅を所有することに対す る共通認識は希薄になり、個人個人がそれぞれのライフスタイ 戸/千人 18.0 1957年、兵庫県生まれ。 東京大学大学院工学系研究科建築学 専攻修了、工学博士。 ルに合った暮らし方や住まいを選択する時代の産業を 「場の HEAD研究会代表理事。 日本建築学会 産業」 と捉えます。 副会長。 2006年より東京大学大学院工学系研究科 振り返れば、今から7年前の2009年、弊誌特集『住宅産業の 建築学専攻教授。 新たな道標』での松村教授へのインタビューにおいて、新たな 05年、 日本建築学会賞(論文)、08年、16 住宅産業像として 「場の産業」 を提言されていました。 「あれから大きく変わっていませんよ」 と松村教授。 しかし、 全国にある約6000万戸もの膨大な住宅ストックを、人々の楽 しく豊かな生活の「場」 として仕立て直し、組立て直す、新しい タイプの仕事の分野をつくり上げていく時機の到来を確信さ 年、 都市住宅学会賞(著作)、15年、 日本 建築学会賞(著作賞)、16年、 日本ファシ リティマネジメント大賞(功績) を受賞。 著 書に『「 住 宅 」という考え方 ― 2 0 世 紀 的 住 宅の系 譜 』 ( 東 京 大 学 出 版 会 )、 『団地再生―蘇る欧米の集合住宅』 ( 彰国社)、 『 建築とモノ世界をつなぐ―モノ・ ヒト・産業、 そして未来』 ( 彰国社)、 『 住に纏わる建築の夢―ダイマキシオン居住機械 からガンツ構法』 ( 東洋書店)、 『 建築再生の進め方―ストック時代の建築学入門』 (編著、市ヶ谷出版社)、 『 建築生産 』 ( 編著、市ヶ谷出版社)、 『 箱の産業―プレ れています。 自然に体が動き始め、 「 場の産業」 を実践する人 ハブ住宅技術者たちの証言』 ( 共著、彰国社)、 『 建築―新しい仕事のかたち―箱 たちが次々と姿を現し始めているから。 の産業から場の産業へ』 ( 彰国社)、 『 3D図解による建築構法 』 ( 編著、市ヶ谷出 過去十数年に渡る実践者との交流をはじめ、一 昨年、数々 アメリカ、 イギリス、 フランス、 ドイツを比較した 図1 日本、 人口千人当たりの住宅着工数推移 住宅産業の ポテンシャルをいかす ・地域における信頼 ・生活と空間の関係に集中 ﹁ 箱の産 業 ﹂から﹁ 場の産 業 ﹂へ 転 換 する 時 代においての 生 き方 、暮 ら し 方の価 値 観の 60 変 化 をどのよ うにお 考 えですか? 口 がい ち ば ん 多 い 団 塊 の 世 代 、 代 後 半 の 共 有 で き る 物 語 の ない 時 代 人 人 た ち が 生 き て き た 時 代 という のは 、戦 後 の 復 興 期 に あって 、オ イ ル ショック 前 の 高 度 経 済 成 長 期 に 、東 京 五 輪 の 開 催 や 大 阪 万 博 の 勢 い が あっ て 、そ れ ぞ れ の 家 庭 の 経 済 環 境 も 当 時 は 所 得 倍 増 年 代 以 降に 生 ま れ た 人 ハコの産業 とい う 時 代 。あ の 時 代 、み ん な 業 種 や 立 場 が 違って 日本の住宅、 住宅産業の特長 象 徴 するような 出 来 事 ・新規建設中心の業務 ・サプライサイドからの組立て た ち は 、日 本 を あ る 種 住宅という 「ハコ」 を生産供給する産業 も 、日 本 社 会 全 体 の 大 き な 流 れに 安 心 して 乗っかっ が すべて 終 わっていて 、 日 本 社 会 全 体 がどう 動 き 、ど ういうことになっ 自 分 が 乗っかって い け て い く の か 、そ の 中 で ば ど う な る の か 、と い う 物 語 が あ ま り 無い 時 代 に 育 ち 、大 人 に な り 働 い て き て い る 。な お 歳 「 箱の産 業 」から「 場の産 業 」へ ていれ ば 良 かった 。大 企 業に 入 れ ば 企 業 も 成 長 す る し 、当 然 のよ うに 出 世 して 、という 線 が 描 け た 時 代 だったわけです 。社 会 全 体 が 同 じ 物 語 の 中 を 生 きて 歳 近い 僕 ら の 世 代 は 、名 刺 交 換 を し た ら 大 体 、 いた 。 お 互いの 人 柄 や 人 生 の 想 像 がつく んですね 。働 く だ けでいい 時 代 を 生 きてき た か ら 、この 人 は せいぜい 趣 味で走っている ぐ らいか な?とか 。 ﹁ 東 京マラソン 出 た ? ﹂と 聞 く と 、﹁ だ よ ね 、そ うい う タ イ プ だ も ん か つ 、当 た り 前 に ぐ らい ま で 生 き る 時 代 90 ね﹂ という 感 じで、なんとな く 想 像できる 。だから 昔 は 住 ま いについて も 、 ﹁ 3LDK ﹂、 ﹁ 4LDK ﹂で 良 かったし 、戸 建 住 宅でも プランは 大 体 決 まっていて、 になった 。 た と え 企 業 社 会 にい た としても 、 歳 前 後 20 ﹁ 120 ㎡で す か ?な らこ ん な 感 じ でしょう か ﹂﹁ あ 万 く らいでしょ うか ﹂ と 、型に分 けて、それでも 充 実 し た 人 生 が 送 れ な たの 年 収 か ら す る と 、坪 単 価 は 50 60 版社)、 『 場の産業 実践論』 ( 編、彰国社)、 『 建築再生学ー考え方・進め方・実践 例』 ( 市ヶ谷出版社)、他多数。 の実践者たちと公開意見交換会を重ねてきた松村教授に、 パイオニアの方々の仕事を通して芽生えている変化について お伺いしました。 日本 16.0 より望ましい生活を展開する 「場」 を構成するあるいは提供する産業 14.0 アメリカ ・ストック対応を中心に据えた展開 ・生活・人間からの再組立て 12.0 10.0 フランス 場の産業 8.0 他産業・他のノウハウ と新たな組合せ ドイツ 6.0 ・エリアマネジメント ・介護等生活サービスと 「ハコ」 との連携 4.0 ・場を運営する環境技術 ・新種の人材育成 イギリス 2.0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 0.0 Shuichi Matsumura 3 Nichiha across the view 19 50 19 52 19 54 19 56 19 58 19 60 19 62 19 64 19 66 19 68 19 70 19 72 19 74 19 76 19 78 19 80 19 82 19 84 19 86 19 88 19 90 19 92 19 94 19 96 19 98 20 00 20 02 20 04 20 06 20 08 ・既存住宅流通 ・既存住宅評価 ・生活空間コンサルティング Nichiha across the view 2 「建築・新時代の仕事」が未来を拓く 楽しく豊 かな生 活 の「場 」づくりに 取り組む 実 践 者 首 都 圏から地 方の町 屋に引っ越して、面 白いことをし だなぁと思いました 。そんな話 を聞いて、僕は開 眼し るけれど、 ﹃ 高 品 質 ﹄なんです﹂ と。素 晴らしい、いい話 これは象徴的な話で、そういう生き方を選択する人 たというか、目からウロコだった。 ているから見に行きませんかと誘われて、その二人に 年ぐ らいのボロボロの町 屋で、家 賃は2万 円 ∼3万 円 。ご たちが出てきているわけです。それに、昔はなかったけ 会いに行 きました。訪ねてみると、住まいは築 夫婦でその家をひたすら直し続けているんです。訪ね れませんが、便 利な場 所に、家 賃 が1∼3万 円 ぐらい た 時も 、ご 主 人 が床の工 事 をしていて、そこに、﹁NA の空き家なんてありませんでしたから。3. を境に、 くさんあるわけです 。気 づいていなかっただけかもし つけ た ! ﹂な んて 言 い な が ら 、奥 さ ん が ホ ー ム セン ある時期、岡山や熊本に移住する人が増えました。な れども、そうした生き方を受け入れる建 物 が、今はた ターから戻ってこられて。伱 間だらけで冬はあまりに ぜ移 住 者 が増 えたか?そうした人たちを受け入れる SAが 開 発 し た 、薄いけれど 断 熱 性 が ある 素 材 を 見 も寒いから、貼ったらどうか、ということでね。︵笑︶ 生 き 方を変 えよう 、自 分で組み立てようと思ってい 場所が存在しているからなんですね。 と 書い 名 刺 交 換 をし たら 、﹁ 暮 らしかたの冒 険 家 ﹂ てあるんですよ。﹁あっ、やっぱ冒 険なんだ﹂ と。暮らす こと自 体 が ﹁冒険﹂ っていう。おそらく職 業から察する 年 間 働いて、さ らに辞 めてか る人 が増 えているという現 象と、建 物 が余っていると 歳 過 ぎ まで 約 に、お二 人 ともハイレベルな 生 き 方 をしてきて、でも いう現象は、そもそも関係ないけれど、それがピタッと 年 近 く あ る 人 生 が リ ア ルに なって き た 時 代 に ら 普 通の暮 らしからは 離 脱 して、自 分の物 語 をつく ろ れ ぞ れ 人 生 を 組 み 立 て よ う と し てい る の だ ろ う と は わ か ら ないこ と だ け れ ど 、話 を 聞 いてみ る と 、そ 違 う 感 覚 で 生 き ている の だ ろ う な 、と 。そ れ は 僕に る わ けです よ ね 。そ う す る と 、僕 ら の 世 代 と は 全 く る と 。でも﹁ 今 は 楽 しいかもしれないけれど 、将 来 子 あるわけです。彼曰 く、親 世 代から見れば ﹁低空﹂ であ す﹂ と言ったんですよ。もうね、生き方にコンセプトが ﹁ 自 分 たちの目 指 しているのは﹃ 高 品 質 低 空 飛 行 ﹄で い、あるシンポジウムに来ていただいた 。彼 はその時 その 後 、ご 主 人に 是 非 そんな 話 を して 欲 しいと 思 ルームマンションの場 合 、寂しければ友 達を呼んで、 一 ご く 流 行っているのは 、﹁ 生 き 方 ﹂ なんですよね 。ワン ものです。ここ 年、シェアハウスが首都圏を中心にす がいい例でしょう。ほんの 年前まで日本にはなかった もっと典型的で、 一般的な事象としては、シェアハウス ていく だろうと 思います 。 何 かフィットし た ものにし よ う と す る 需 要 が 高 まっ り 方 も 変 わってい く でしょう し 、そ れ ぞ れ の 物 語 に ず と 暮 ら し の 主 な 場 所 に な る﹁ 住 まい ﹂ に求 める あ で 人 生 を 組 み 立 てないと 、とい う 感 じ です か ね 。自 それにただ乗っかるだけだった。自 分の生き方を自 分 世 代は何も考 えずに生 きてきた。社 会 が動いていて、 よく 考 えている ﹂ と 言ったんです 。ようするに、﹁ 親の ないか﹂ と言 う 親 御 さんに、彼は ﹁ あなたたちよりは、 どもができたら、そんな不 安 定なことはマズいんじゃ 会 えるとか、スーツを脱いだ 普 段 着で、そういう 人 た でしょ。ようするに、同じ会社、同じ業界じゃない人と スの場 合は、ほぼ 毎日 、その可 能 性に満 ちているわけ けで、普段は別にいなくてもいい。ところが、シェアハウ 緒にビールでも飲んで野球を見ようよと誘えばいいだ に勤めている人だって給 料 が必 ず 上 がっていくわけで 自分たちは年金もどうなるかわからないし、真面目 た居住形態であり、生き方と非常に関係のある暮らし ンとは一 線を画すシェアハウスは全く違う意味をもっ 響力を持つものとして、これまでのワンルームマンショ それは、生き方の一部。あるいは今後の生き方にも影 もない世の中で、自 分で考えて生きていかなければな 方なんでしょうね。 くない﹂ と。もう拍手ですよ。︵笑︶ らない。何 がいいのか、どれが豊かなのか、と。だから ﹃高品質低空飛行﹄ という 生 き 方 ェブデザイナーをされている ご 主 人 と、奥 さ ﹁ 自 分 た ちは 、親 世 代 か ら すれ ば﹃ 低 空 飛 行 ﹄に見 え た 。 そもそも 青 木 さ ん が﹁ロイ ヤルア ネックス ﹂を な ぜ で 入 居 待 ち 120 人 の 人 気 物 件へと 復 活 さ せ ま し いんで す 。ワン ル ー ムマン ション の 家 族 版 は あ る け と を 経 験 し た 世 代 が 結 婚 す る と きに 住 む 場 所 が な 豆 ハウ ス ﹂をつ くった 。こ れ は 新 築 で す が 、な ぜ つ ﹁ ここに 愛 は あ る か ? ﹂と 自 分 に 問 う た ら し い んで 賃貸住宅生活実 NYC,London,Paris&TOKYO 態 調 査 ﹄とい う 報 告 書 を 見 た と 。そ れ を 見 て 、彼 は 住 の 実 態 調 査 を 行った﹃ 愛 あ る 賃 貸 住 宅 を 求 め 株 式 会 社 ネ クスト HOME 総 のグルー プ S 研 所 長︶ が 、ニュー ヨ ー ク 、ロン ド ン 、パ リ 、東 京 の 賃 貸 居 家 に も 顔 を 出 す し 、住 民 の 方 も ウェル カ ム な ん で る と 、8 世 帯 全 員 のこ と を 家 族 と 呼 んでいて 、誰 の る のは 青 木 さ んだ けで 、その 子 が 学 校 か ら 帰ってく 1 回 は 必 ず 稼 働 す る んで すって 。面 白 いの が 、青 木 ネット が2棟 、庭には 皆でつくった ピ ザ 窯 が ある 、週 伺って み る と 、8 世 帯 が 暮 ら す 3 階 建 て の メ ゾ さ ん も そこに 住 んでいる んです け れ ど 、子 ど も がい 写真提供: (株) メゾン青樹 東池袋「ロイヤルアネックス」部屋の内観。間取りもキッチン扉も壁紙も全て、借り手と大 家とデザイナーが一緒に考えつくりあげる。 「僕たちはお互い、家づくりプロジェクトチーム の一員として、 次に住む人にも愛されるような理想の空間を一緒につくりましょう」 がコンセ プト。原状回復義務も課していない。 代クリエイターカップルが 、 ない 賃 貸 ﹂と 後に 呼 んでいま す が 、そんな﹁つま ら な い 賃 貸 ﹂を 経 営 す る か 、 ﹁ 愛 あ る 賃 貸 ﹂を 経 営 す る か 、その 問いが 立った ら しいんです 。 ど う せ な ら﹁ 愛 あ る 賃 貸 ﹂を 経 営 し たいと 、居 住 者 つな がりも 出てきて、ボロボロだった 建 物 は 、少 な く 始 め た の か 。彼 は 親 か ら 不 動 産 経 営 を 継 い だ け れ れ ど も 、シェアハウスの 家 族 版 が ないんです ﹂と 。結 す。 ﹁ 自 分 は 物 件 に 対 し て 何 も 愛 情 を 注 いでいない す 。皆 、わ が 子 の よ うに 扱っている 。そ れ を 見 て 、ウ 写真提供: (株) メゾン青樹 「賃貸だからこそ、住まいをもっと楽しんでほしい」 という想いから生まれた 「青豆ハウス」。 住む人と集まる人が一緒に育てる共同住宅。 んが 写 真 家の 豊 かで楽 しい生 活の場にする 活 動 ﹁ 場の産 業 ﹂の具 体 例 を お聞 かせください。 自 ら が カスタマイ ズ す るこ とで 、関 係 が 生 ま れ 、あ る 種 の 愛 が 生 ま れる サー ビスを 始 め た 。例 え ば 、住 人 が 壁 紙 を 貼った り す る 時 、近 所 の 人 が 集 ま り 、今 度 は う ちの 壁 紙 もそ う し たいということで、近 隣 と え ば 、カ リ ス マ 賃 貸 オ ー ナ ー と い わ れ る とも 自 分 が 手 をかけ た 部 分 は 愛 せる 感 じになり 、そ 賃 貸 マン ション に 愛 を 、文 化 を 青 木 純 さ ん︵ 株 式 会 社 メ ゾン 青 樹 代 表 ︶。 れ がコミュニティになって、皆でビールを 飲 める 場 所 あ る 青 木 さ んも 出ていく と 、オーナーと 居 住 者 との の 感 情 的 なつな が り が 生 ま れる 。そこにオ ーナーで 彼 は 、東 京 の 東 池 袋でカスタマイ ズ 可 能 な 賃 貸マン 来 るマンションになるんです よね 。 をつ くって と 、結 果 的 に ウエイ ティン グ リ ス ト が 出 ど 、そ の 賃 貸マン ション は 空 室 率 も 高 く 、と て も 投 婚 し て 子 ど も がで き て も 、あ の シェアハウ スの よ う そ の 後 彼 は 、練 馬 にみ ん な で 育 てる 共 同 住 宅﹁ 青 選べる 壁 紙 や オ ー ダ ーメイ ド な どのサー ビスによっ %だった 賃 貸マン ション を わ ず か 2 年 資 な んかでき ない 物 件 だった 。 ﹁ ど う し よ う か な?﹂ な 感 覚 が 忘 れ ら れ ない 、あ あい う 暮 ら し が し たい 、 んじゃないか ﹂、﹁ 居 住 者 もこんな ところ か ら 早 く 出 チ も 子 ど も が 欲 し い と い う こ と に なって 、近 々 赤 ﹁ 青 豆ハウス﹂ をつくったんだと 。 ていこ う と 考 え てい る ﹂と 。つま り 誰 か ら も 愛 さ れ て てい ない 物 件 な わ け で す 。そ のこ と を 彼 は﹁つ ま ら くった か と 尋 ねる と 、彼 は﹁ シェアハウスで 暮 ら すこ とい う 時 期 が あった そ う で す 。そ ん な 折 、2010 という 思いを 抱 え る 人 た ちの 受 け 皿 が ない。だ か ら て 、空 室 率 ション﹁ ロイ ヤ ルア ネック ス ﹂を 運 営 し てい ま す が 、 例 ウ ちと付き合える場があるとか。 10 で決めたりすることのなかった世 代に、口 出しされた 10 きているなという感じですよね。 感 じ る わ け で す 。そ う じゃない と 生 きに くい 。自 分 合うと、上手く暮らせる、使えるじゃん、という時代に うとしている。それもすごく愉しげに。 11 入ってく る と 、会 社 で 働 く た め だ けのた めに 組 み 立 から 90 てた 人 生 では ど うにも な ら ない 、ということ を 考 え 40 30 年 に リ ク ル ー ト 住 宅 総 研 当 時 の 島 原 万 丈 さ ん︵ 現 27 4 Nichiha across the view Nichiha across the view 5 60 40 「建築・新時代の仕事」が未来を拓く 楽しく豊 かな生 活 の「場 」づくりに 取り組む 実 践 者 レン ダ ーに﹁ 純 く ん 、誕 生 日 ﹂と 花 丸 が うって あ る 。 と 思いま す 。ど う ぞと 言 われて 入った あ る お 宅 のカ 上 がってい く 状 況 で 、放って おい た ら 家 賃 収 入 が ゼ 辞 め 、家 主 業 を 継いだ け れ ど も 、空 室 率 が どんどん ものを 幾つも 持っていま し た 。 年 間 勤 め た 会 社 を 割 、5 割 という よ う な 住 民 が 皆 の 誕 生 日 を 知っていて 、必 ず パー ティー を 気 持 ちになったそうです 。 ロになっちゃう んじゃないかと 、彼 は 相 当 、暗 澹 たる 動 産 物 件 が あ り 、空 室 率 が 時か ちゃん が 生 ま れ る 人 がいる と か 。まった く 面 白いな ら 始 め て 、何 時 に 帰って き て も やっている とい う 約 や る ん だ そ う です 。皆 、働いている か ら 夜 の 年 の 昭 和 レトロな ビル ﹁冷泉荘﹂ の再 生 ま しいと は 思 わ ないけ れ ど 、そ ういうこと を 求 めて た り 、ビック リでしょ。 ︵ 笑 ︶世 代 的 に 僕 は あ ま り 羨 た ち が 集 ま る 建 物﹁ リ ノベー ション ミュー ジア ム 冷 基 本 理 念に 、 ﹁ ひ と ﹂﹁ ま ち ﹂﹁ 文 化 ﹂を 大 切 に 思 う 人 を 大 切にす る 考 え 方 の 実 践︵ ビルストック 活 用 ︶﹂を に、﹁ 文 化 ﹂をつく ろうとし まし た 。 ﹁ 福 岡の古い建 物 彼 は 、築 ね 。それ は 僕 ら の 世 代には ない 豊 か さ な のか 、高 品 泉 荘 ﹂と し てス タ ー ト し ま し た 。博 多 文 化 のメッカ ら 、マン ション で そ の 地 域 の 昔 の 写 真 を 展 示 し た ともいえる 場 所にあ り 、歴 史 と 文 化 が あ る ものだか 結局、 ﹁ 賃 貸 の 価 値 は 誰 が 住 んでい る か ?とい う 認 知 度 が 上 が り 、空 室 が 埋 まっていった 。階 下 に 面 祭 を 始 め る よ うになった 。その 繰 り 返 し か ら 次 第に が 住 んでいる の?趣 味 が 合 う といいけ れ ど 、という 白 い 飲 食 店 を 入 れて 、上 層 階 は 設 計 事 務 所 や デ ザ り 、面 白いイベン ト を 企 画 し た り 、年に 何 回 か 文 化 こと が 問 題になって く る 。SNSで 発 信 さ れ た 情 報 イン 事 務 所 な ど ク リエイ ター 系 のオフィスになって は 、誰 と一緒にこのマンションに 住 むの?ど ういう 人 を 見 て 、自 分 の 好 き な 感 じであ れ ば 、次に 空 き が 出 球 台 を 置いた 。オフィスが一緒に入っている 者 同 士 が 仲 良 く 卓 球 す る わ け だ か ら 、そこにコミュニティが いま す 。その人 た ちの気 分 転 換 用に大 き な 部 屋に卓 たコミュニティが 価 値 を 持っていて 、古い 、薄 汚 れて 生 まれ 、スモール ビジ ネスだ けれど 面 白い人 た ち が が 、コミュニティを 求 めてく る わけです 。そこに 出 来 いる ということ よ り 、は る かに 重 要 で あ ることに 気 なファッションをしている なに よ り そこの 管 理 人 が一番 面 白 いで す 。不 思 議 集 まっている よね 、と 活 気 が 生 まれていった 。 その 収 入 で 修 繕 もでき る よ うにな る 。いろんなこと 九 州 大 学 の 芸 術 工 学 部 の ド ク タ ー で 、古 楽 器 研 究 歳 く らいの若 者です が 、 が 回っていくわけです 。そういう 現 象 を 見ていると 、 者でも あ り 、その名 前 と 風 貌 から﹁ サン ダー 杉 山 ﹂ と 呼 ばれていて、管 理 人 室 は 彼 のテイストで満 た さ れ 福 岡 の 博 多では 吉 原 住 宅 の 吉 原 勝 巳 さ ん が 、リノ あったり 。彼 がテナントを 呼 んでき たり 、テナントの あって 、彼 の 好 き な 古い日 本 の 歌 謡 曲 のレコー ド が ている わ けです 。カ ウン タ ーには タ ーン テ ー ブル が ベー ションに よ る 老 朽 ビルの 再 生に よ る 、場 づ く り テイストになっていく 。 面 接 を し ている 。彼 が 選 んでいる ので 、全 体 が 彼 の 代です が 、やっぱ り 親 か ら 継いだ 不 理 人の杉 山 君 、彼 が 冷 泉 荘の ﹁ デ ザイン ﹂ そのもので 清 水 義 次 さ んに 相 談 を も ち か けて 、﹁ ア ーツ 千 代 田 周 辺でエリアマネ ジメントの 実 践 活 動 を 企てていた と 思っていたア ー ティストの 中 村 政 人 さ ん が 、神 田 す﹂ と 。建 物に彼 がいる か ら 、いろんな 人 が 訪 れてく 3331 ﹂を 企 画・運 営 す る﹁ コマン ド A ﹂と い う 組 ねてみ た 時 、﹁ 管 る 。彼 自 体 が 冷 泉 荘 をア ピ ールしている と 。看 板 の と 。あ る 意 味 、リア ル だ し 。も ち ろ ん 建 物 が 持つ 個 完 全に染 まっていくわけです よ 。す ごい、面 白いなぁ れを 繋 げて欲 しいという 条 件 を 千 代 田 区に出 し た 。 が 高い 塀 で 隔 て ら れていま し た 。 ﹁コマン ド A ﹂はこ ま す が 、当 初 は 全 く 繋 がっていな く て 、公 園 と 学 校 隣に 公 園 が あ り 、今 は 公 園 側 か ら 入 ること ができ 織 をつく り ま し た 。 性 は よ く 見 る と あ る け れ ど 、それ を 新 しいコンテン 物 のアクセスのた めにあ る わけじゃないと 言 われる そもそも 公 園 は 千 代 田 区のものですから 、公 園 は 建 恐 れも あ り ま し た が 、そこは 区 の 決 断によ りアク セ んで別の個 性 を 街 と 建 物につく り あ げる 。吉 原 さん が やってい らっしゃる の は 、そ う い う 仕 事 な んで す いいよねとか 。 囲 気 あ る よ ね と か 。フロー リン グ 貼 る だ けでカッコ よ 。ここは 電 球 だ け 、水 洗 金 具 だ け 変 えてお け ば 雰 ト のコン トロー ルの 幅ってめ ちゃく ちゃあ る んで す れ ばいいか を 見 極 め ることでも あ る 。ト ー タルコス 利 用 す る とい う のは 、どこ まで 残 し て 、何 だ け 変 え 想です よね 。リノベーションにおいて、既 存 のものを は 、全 部 を まんべんな く 新 品に 入 れ 替 え る という 発 しょ。建 て 替 え た 方 が 安 かった ね とい う 話にな る の イ ンマ イ ン ド が な い と 全 部 新 し く し ちゃう わ け で ばいいのか 、というのは デ ザインセンスですね 。デ ザ とつひ とつ考 えて 作 りこんでいま す 。何 だ け 変 え れ 黒 板 や 水 洗い場 、下 駄 箱 な ど 当 時 の 面 影 も 残 し 、ひ 中 は とい う と 、中 学 校 で 使ってい た 頃 の 音 楽 室 の 変 わり ま し た 。 居 心 地 のいい空 間へと 変 貌 を 遂 げ 、全 く イメー ジ が キとエントランスの木 製 デッキで訪 問 者 を 出 迎 える 公 園 の 整 備 も 依 頼 して 。その 場 所 は 、大 き な クスノ スで き る よ うに し た 。鬱 蒼 と し た 公 園 だった ので 、 先 生 がご著 書で紹 介 していらっしゃる ﹁アーツ千 代田3331﹂も 、 6年 経 過 し た 今 、いろいろな 人に 愛 され続 けていま すね。 リ ノベー ションの デ ザ インマイン ド ー ツ 千 代 田 3 3 3 1 ﹂は 、 年 前 に 廃 校 に 万 建 築 ス トック の リ ノベー ション を テ ーマに 建 築 設 なった 旧 千 代 田 区 立 練 成 中 学 校 を 年 間 計 やコンサルティン グ を さ れている ブルースタジ オ ア 人︵2013年︶が 利 用 するアートセンターに生 まれ の大 島 芳 彦 さんは 、﹁ リフォーム﹂ と ﹁ リノベーション ﹂ ﹁ ち が 、そこに住みにやってくる 。 よ 。そして一方で、自 分で物 語 をつく ろ う とする 人 た ツで 新 しいスト ー リ ー 、物 語 み たいな ものを 組 み 込 山﹂ であって、彼 を 起 用 し たことで、建 物 が 彼 の 色に 字 体 とかロゴとかじゃない、デ ザインは ﹁ サン ダー 杉 吉 原 さ んに ﹁ デ ザ イン ﹂ について 代 が 少 し 上の に取 り 組 んでいま す 。吉 原 さんは 青 木 さんよりも 世 かと 思 えてくるわけですね 。 あ き ら かに 生 き 方 の 問 題 といってもいいんじゃない です し 、フルで 家 賃 収 入 が 得 ら れ る よ うに な れ ば 、 づいた 。ひょっと し た ら 家 賃 も 高 く 設 定 でき る わ け た らここに 住 ま わ せて 欲 しいと 、昔 風 の 言い 方 です こと ﹂ に青 木 さ んは 気 づいた 。シェアハウス 的 世 代で しは 得 られない。 質 なのか・ ・ ・。普 通のアパートではこんな 品 質の暮 ら い る 人 た ち が 増 え てい る ん だ 、と い う こ と で す よ 束になっていた り ね 。結 婚 式 も 住 民 総 出 でお 祝いし 17 変 わ ら せ た﹁ 場 ﹂の 再 生 で す 。秋 葉 原 と 上 野 の 間 に 福岡の「リノベーションミュージアム冷泉荘」。通りを挟んだ向かいに冷泉公園がある。 そ の公園は博多どんたくの集合場所でもあり、 追い山の時は博多祇園山笠がずらりと並ぶ。 写真提供:3331 Arts Chiyoda 4 30 写真提供:吉原住宅 写真提供:吉原住宅 57 10 アーティスト が 集 まる 新 しい形の拠 点 をつく り たい 80 6 Nichiha across the view Nichiha across the view 7 10 冷泉荘のデザイン、 「サンダー杉山」 さんの管理人室。 千代田区の「アーツ千代田3331」。地下1階、地上3階の館内には、 アー トギャラリー、 オフィス、 カフェなどが入居。展覧会だけでなくワークショップや 講演会に利用されている。第一線で活躍するアーティストやクリエイターか ら、地域の子どもたちまでが集い、 日常的に創造力を育む文化的活動に触 れることができる。 50 写真提供:3331 Arts Chiyoda 「建築・新時代の仕事」が未来を拓く 楽しく豊 かな生 活 の「場 」づくりに 取り組む 実 践 者 目 標 が あって、120点 を 獲 りにいくの が﹁ リノベー る﹁ リフォー ム ﹂ に 対 し 、100 点 を 超 え る とこ ろに 00 点 と す る と 、100 点 に 近 づ け るべく 、努 力 す という 言 葉 は 違 う と よ く おっしゃいま す 。新 築 を1 されています 。 も 、グ ラフィック デ ザ イ ナ ー と一 緒に 組 んで 仕 事 を とても 重 要 な 要 素です 。ブルースタジオの 大 島 さ ん がつな が る 。意 外 と 思 わ れ が ちです が 、デ ザ イン は ワークで ﹁このことな ら あいつが 出 来 る よね ﹂ と仕 事 ね。 ︵ 笑 ︶普 通 の 人 か ら す れ ば 、不 動 産 業 界 も 工 務 店 だ け の 人 た ちに 、建 物 の 質 が わ か る の か 、み たいな てき たの が 我 々 。左にあ る ものを 右に 動 かしている 命 建 てて 、その 中 か ら 薄い 利 益 を あ げて 何 と か やっ 屋 では ない ﹂ っていう 人 が 意 外 と 多い 。建 物 を一生 懸 も一緒に 思 え る け れ ど 、全 然 混 じ り 合 わ ない 人 た ち ション ﹂で 、新 築 よ り 点 数 が 高 い 何 かにで き る か と いうのがリノベーションの一番 面 白いところだと 。 ら 、不 動 産 は あ りです よね ﹂ と 言っても 、﹁ えっ?工 務 れ か らこ うい う 新 しいこ と を やっていこ う と 思った だった り す る んです よ 。だ か ら﹁ 地 域に 密 着 して 、こ に よって 違 い が 出 る 。ア ー ツ 千 代 田 3331で は 、 ﹁ 場の産 業 ﹂において、 店 の 話 を し てよ 先 生 ! ﹂ となり 、結 構 難 しいんです 。 建 物 が も と も と 持っている ものの 中で何 を 残 す か 入って す ぐ 左 側 の シ ン ポ ジ ウ ム が で き る スペー ス 地 域の工 務 店 さんやビルダーさんの で は 、国 交 省 が 補 助 金 をつく り ま し た よ 、こっち の な け れ ば な ら ない 時 代に なっている んです よ 。今 ま た ちと 同 じで、個 々の工 務 店 も 自 分で物 語 をつく ら 自 分 の 人 生 を 組 み 立 てて 物 語 をつ く り 出 し た 人 です 。 る と 、当 然 そこには 小 さ くても工 事 が 発 生 するわけ んで、入 居 率 を 上 げ る た めにはど う すべき かと 考 え でも 、不 動 産 管 理 業 でも 何 でも 、ネットワ ー ク を 組 活 路 はどこにあるでしょう か? れ がす ご く 自 然 。残 し た 方 が 断 然 カッコいい。 新 築 の 場 合 だ と 工 事 費 的に 小 さ な 位 置 づけ だ け れど 、リノベの 場 合 は 、サインとか グ ラフィック デ ザ イン が も の す ごい 効 力 を 発 揮 し ま す 。 ﹁ 三 三 三一 ﹁ 千 代 田 区 ア ー ト セン A R T S C Y﹂ Dのマー ク も 、 ター ﹂と 書 かれ た ら 、か な りマズいわ けで 。リノベ系 域 の 工 務 店 さ ん や ビ ル ダ ー さ んの 活 路 は 、 方 向に 社 会 が 動いている み たいです よ と 、その 延 長 の 仕 事 で は 、ハイ レベル な グ ラ フィック デ ザ イン が 僕 もわかっている わけでは あ り ま せん が 、方 線 上で今でも 、ZEHやCLT、長 期 優 良 住 宅 、中 古 企 業の目 的 を 個 々で 描 く 時 代 に に 、五 線 譜 が 書 いて あ る 黒 板 が 残ってい ま す が 、そ 地 流 通 という テーマ別 の 対 応 は あ る けれど 、昔 み たい 求 め られま す 。地 域にクリエイター 的 な 仕 事 をして い る 人 た ち がい た り 、今 は 遠 く に 行ってい る け ど 、 向 は 明 ら か に 今 ま で と 違 い ま す よ ね 。例 え ば で す 問 われる 時 代 。昔 はそれ を 問 われ な くても よ かった 今 や 、企 業 と し て 向 かってい く 先 が どこ な の か を に個 別になっていく 可 能 性 が 高いでしょうね 。 仕 事 として関 係 づけ ら れる か 。生 き 残 る 道 は 、非 常 広 が り を 持っている 世 界 だ か ら 、そこと 自 分 と ど う 領 域 は ビ ジ ネスにな る か ど う かわか ら ないけ れど 、 く なっていく わ けで 。今 例に 挙 げ た よ う な 不 動 産 の も 皆 そこで競 争 し よ う としても 、全 体 の パイ は 小 さ し 、それで生 きていける 人 もいるでしょう けれど 、で い く 、とい う 感 じ では も は や ない 。新 築 も ま だ あ る 今 ま で 通 り の 仕 事 で 何 と か な る 、そ れ プ ラ スαで ね。 に そ れ が 物 語 を 示 し てい る わ け で は な い ん で す よ が 、不 動 産 と 絡 める とか 。でも﹁ 俺 は工 務 店 。不 動 産 かった 方 向に街 が 動 き 始 め た り す る と 、自 分 の 生 き 思ってな かった よ う な 出 会い が あった り 、思ってな アなり、自分が関わることで面白くなってくる。 たとか、そういう 手 応 え があるわけです 。街なりエリ パン屋 さんが入ったとか、変わったレストランが出 来 めるとか。空 き 家 を仲 介するようになったら 、面 白い こは、先にテナントを決めて、それを前提にリノベを始 いにしておけば人 が入るわけではないので、例 えばこ も出てくる。空き家を流通させる時に、仕上げをきれ 仕 事 が総 合 的になってくると、誰と組むかという話 がる可能性に満ちているんだろうなと思います。 も と も と 高 校 が一 緒 とか 。そ ういう あ る 種 のネット け れど 、企 業 の 目 的 自 体 を 、自 分 が 描 か な け れ ば な らない時 代に入ってき た 。 民 として自 分 は 何 ができ る のか 仕 事 の 活 路 を 見つけ だ す た めに は 、ま ず 自 り 目 指 し た りしている か 、ということ が 問 題 だ と 思 方 に も 影 響 を 受 け た り 。そ の 高 品 質 な 生 活 の 実 感 分 自 身 が 生 活 者 と して 高 品 質 な 生 活 を し た う んです よ 。地 域 の 中 で 、工 務 店 の お や じ さ ん が め が 次 の 活 動につな がり 、結 果 としては 新 た な 仕 事 の 仕 ちゃ面 白い 生 き 方 している と か 、季 節 ご とにお も し 本 日 はあ り がとう ご ざいまし た 。 みたらいいんです よ 。 ︵笑︶ か た ちに 発 展 し てい く と 思ってい ま す 。ま ず やって つま り 、ま ず 自 分 自 身 がこれか ら ど う 面 白 く 暮 ら ろい集 まりをやっているよね、とか 。 し てい く か 、とい うこ と を 考 え ている 人 じゃないと 出 てこ ない 発 想 や 、共 感 で き ない 事 柄 がいっぱい あ る 時 代になっていく ん だ か ら 、工 務 店 の お や じ さ ん も 、設 計 事 務 所 もそうです が 、プロだと 思 うことを 一旦 や め る 。ま ず はアマチュアという か 、生 活 者 と し て あ な た は ど う な の?と 。 一度 チャラに し てみ る と 、組 み 立 て や す く な る ん じゃな い か と 僕 は 思ってい る ん で す け れ ど ね 。自 分 の 生 活 者 目 線 で、自 分の地 域 を 見てみるとどう なの?と 。 また、次の生き方を地域の中で考えるために、﹁別 のことをやってみる ﹂ ということも 大 事 なんでしょ うね。﹁みんなで一緒にピザ屋をやってみないか?﹂ 人は、結 構いろんなことをやっているんですよ とか。文房具屋でもいい。リノベや街づくり系の ね。﹁ 文 房 具 屋?﹂ なんて思 うけれど、家 賃も 安いし、街の活性化のためにやってみる。そん な荒業というか、工務店の本業からすると ﹁趣 味みたいなもんですけど﹂ みたいなことを、地 域での暮らしとしてやっていくことが、次につな 写真提供:3331 Arts Chiyoda 写真提供:HEAD研究会 8 Nichiha across the view Nichiha across the view 9 アーツ千代田3331のメインイベントの風景。 HEAD研究会のシンポジウム。中央に演壇を組み、 その四方に向けて4枚のスクリーンを設 けたレイアウトにより、 シンポジウムの盛り上がり効果が生まれる。中央手前に松村教授。 江戸一本締めは、 おめでたい席で感謝の意を 表す風習として、古く江戸時代から受け継が れてきた手締めの文化です。 かけ声の「イヨー オ」 は、 「 祝う・祝おう」 が語源といわれ、 さらに 「シャン・シャン・シャン」 と三回打つことが三回 で合わせて九 (苦) となり、 最後に 「シャン」 と一 回打つことで苦を払い、 「 九」に一画加えて 「丸」 になるとされています。 「3331」のマーク は、 そのリズムを数字で表したもの、 ロゴマーク もよく見ると、 そのリズムを数字で表したもの、 「三・三・三・一」 の文字からできている。 (アーツ千代田3331HPより抜粋) 未 来 を 感じさせる M i r r o r ( 鏡 )の 輝き。 常 識を覆す新 外 壁 材 窯 業 系 サイディング では 、 今まで 誰も考 えなかった 鏡 面 仕 上 げ にニチハが 挑 戦しました 。 目指したのは 、 サイディングらしくないサイディング。 人々の M e m o r y( 記 憶 ) に残る印 象 的な壁 。 11 Nichiha across the view Nichiha across the view 10 New Lineup “未来” を感じさせる“ M i r ror” ( 鏡)の輝き。 本体 これまでのサイディングでは実 現 不 可能と 寸法 16×455×1820mm (6尺) (厚み×幅×長さ) 言われていたシルエットが 映り込む、 標準価格 (税抜) 17,000 円/枚 驚きの「 鏡面フルグロス仕 上げ」を 重 量 約17kg/枚 基材名称 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 材料認定 準不燃材料:QM-0639 実 現した “ミライア” モノカラーとリアリティーを追求した大 理石調などの 保 証 対 象 多彩な色ラインナップに加え、 保証対応 製品 本体 フルオーダーの特注色対応を予定しています。 特 性 準耐火 1 4 時間 接合 耐火 等級 施工 四方 金具 合いじゃくり カラーラインナップ(内外装兼用) EDM101S ネイキッドホワイト EDM1011S ウルシレッド EDM1013S ピアノブラック EDM109S ロイヤルブルー EDM1010S アイビーグリーン EDM102S シルキーホワイト EDM107S フレッシュピンク EDM103S ライトグレー EDM105S ペールグリーン EDM104S ニュートラルグレー EDM106S ベビーブルー EDM108S ブルーグレー EDM1012S ディープブラウン EJM102E トラバーチン EJM103E モカダーク 大理石調(内外装兼用) EJM101E 13 ペルリーノ Nichiha across the view Nichiha across the view 12 New Lineup 人々の“ Memor y” ( 記憶) に残る印象的な壁。 本体 お好みのカラーを自由に組み合わせ、 寸法 16×455×1820mm (6尺) (厚み×幅×長さ) ホワイト(ETM301F)のみ (税抜) 7,000 円/枚 オリジナルの 外 観デザインが 可能な “ メモリア” 標準価格 15 色のカラーパレットに加えて、 重 量 約17kg/枚 基材名称 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 材料認定 準不燃材料:QM-0639 フルオーダーの特注色対応を予定 。 (税抜) 6,500 円/枚 「アイディア×個性 」のクリエイションで、 塗 膜 特 性 作るもの・見るものの記憶に残る 保 証 対 象 保証対応 光触媒コート 印象的な壁面を創造します。 製品 本体 ホワイトのみ 保証対応 変色・褪色 10 年 ホワイト以外 特 性 準耐火 プラチナ コート 耐火 1 4 時間 等級 接合 施工 四方 金具 合いじゃくり ホワイト以外 カラーラインナップ(内外装兼用) 光触媒コート ※1 ETM301F ホワイト EFM311F ワインレッド EFM314F ブラック EFM305F ラベンダー EFM307F オリーブ EFM301F アイボリー EFM306F ライトグレー EFM304F オレンジ EFM302F ライトベージュ EFM313F ダークブラウン EFM308F ネーブル EFM312F ネイビー EFM303F ベージュ EFM310F ブラウン EFM309F グレー ※1 光触媒コート COOL/メモリア (ホワイト色) の光触媒コートは、 マイクロガードと同様に高いセルフクリーニング力を発揮します。 15 Nichiha across the view Nichiha across the view 14 間伐材・国産材の端材を 活用。 『オフセットサイディング』による「CO 2 固定量の見える化」を おもに建築 用資材 になる部分 公共建築物まで拡大し、 自治体に対して低炭素化への貢献量 を認定するという当社の新たな活動について、民間から公的 2 機関への認証という点で新規性があり、一般住宅の居住者 製 材 後 の 端 材を木 材 チップにし、外壁材の原 料に。4 0 年 以 上 培って きたニチハの独自技 術 です。 3 のみならず地域コミュニティの人々に対して環境貢献意識を 喚起する取り組みであるとして、高い評価を受けました。 外 壁 材として 使 用する ことで 、木 が 吸 収し た C O 2 の 放 出を防止(固 定化) 。 国 産 木 材 チップを活 用した「 張るだけ で 環 境 貢 献 」できる地 球 に 優しい ニ チ ハ だけ が 持 つ 外 壁 材 で す 。 「オフセットサイディング」 人気商品 三重県大台町の「報徳診療所」 『ニチハエコ外壁プロジェクト』の取り組みが、 超高耐候塗料の採用と シーリングレス仕様で、 仕上がりの美しさと メンテナンスの大幅削減を 実現した外壁材です。 「ジャパン・レジリエンス・アワード (強靭化大賞)2015」 優秀賞を受賞しました。 常識を覆す「鏡面仕上げ」や、 組み合わせを楽しむ 多彩な色揃えなど、 サイディングの新しい姿を 提案する外壁材です。 「ニチハエコ外壁プロジェクト」は、国産木材資源の利用推進 のみならず、外壁自体の強度向上、森林保全による土砂崩れ などの災 害 対 策 、低 炭 素 化など、国 土 強 靭 化に多 角的に 貢献するものとして、高い評価を受けました。 2015 2013 2012 キャスティングウッドが 受賞しました。 ﹁グッドデザイン賞﹂を オフセットサイディングが 受賞しました。 Nichiha across the view 10 ﹁グッドデザイン賞﹂を 17 優秀賞を受賞しました。 特別賞 建材・設備メーカーから 応募された製品を対象に 審査委員会により選出 2014年2月発表 ﹁第 回エコプロダクツ大賞﹂ 日経アーキテクチュア、 日経ホームビルダー主催 特別賞を受賞しました。 ﹁ECHO CITY製品大賞﹂ geが - Fu 受賞しました。 ﹁グッドデザイン賞﹂を ニチハエコ外壁プロジェクトが 優秀賞︵企業・産業部門︶を受賞しました。 ﹁ジャパン・レジリエンス・アワード ︵強靭化大賞︶2015﹂ カーボンオフセットサイディングが 特別賞を受賞しました。 ﹁2015間伐・間伐材利用コンクール﹂ カーボンオフセットサイディングが ﹁ウッドデザイン賞2015﹂ geが 奨励賞︵審査委員長賞︶を受賞しました。 Fu 受賞しました。 ﹁ウッドデザイン賞2015﹂を オフセットサイディングを利用した 公共建築物の価値向上に向けた取り組みが 最優秀レジリエンス賞︵住宅・建築︶を受賞しました。 ﹁ジャパン・レジリエンス・アワード ︵強靭化大賞︶2016﹂ - 2014 ニチハの 取 り 組 みが 社 会に高 く 評 価 されました 。 2016 ニチハの 環 境 と の 共 生 や 建 物 のロン グ ラ イ フ 化への 取 り 組 み が 、 背 板や端材となる部分 1 「ジャパン・レジリエンス・アワード (強靭化大賞)2016」 最優秀レジリエンス賞(住宅・建築) を受賞しました。 ﹁ ジャパン・レ ジ リ エ ン ス・ア ワ ー ド︵ 強 靭 化 大 賞 ︶﹂で オフセットサイディングの最大の特長は、 国産木材の利用促進とCO₂固定化。 張るだけで環境貢献ができます。 『オフセットサイディングを利用した 公共建築物の価値向上に向けた取り組み』が、 2 年 連 続 高い評 価 を 受 け ま し た 。 張るだけで環 境 貢 献 「ニチハのエコ外 壁 」 「100% 国 産 木 材+セメント」ニ チ ハ のオフセットサ イディング ニチハは創業以来培ってきた木材資源の活用技術を生かし、原料に 国産木材チップを使用した外壁材「オフセットサイディング」、 および国産 木材の中でも間伐材に限定した外壁材「カーボンオフセットサイディング」 の生産・普及を通じて、 日本の森林資源を守り、地球温暖化防止に貢献 する活動を行っています。その取り組みの総称が「ニチハエコ外壁プロ ジェクト」です。 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)とは? 安倍内閣が提唱する国土強靭化の実現に向けて創設され、全国各地で展開され ている “強靭化” に関する先進的な活動を発掘して評価し、表彰する制度です。 Nichiha across the view 16 国交省が良質ストックの循環で新施策 こ れ らの取 り 組 みによ り 、中 古 住 宅 を 適 正 に評 価する環境は徐々に整ってきたといえるだろう。 仕組みの開発・普及に 上限2000万円を補助 こう したな かで 国 土 交 通 省 が2016年 度の事 業 として﹁ 住 宅ストック 維 持・向 上 促 進 事 業 ﹂を 打 ハウジングトリビューン 平澤和弘 維 持・向 上に要 する 経 費 ﹂や﹁ 開 発 した仕 組みに対 応するための質の向上に要する経費﹂を補助する。 前 者 は定 期 的 な インスペクションの実 施 や 住 宅 履 歴の作 成 、瑕 疵 保 険への加 入 な ど が 対 象 。ま た、後 者は新 築 時の掛 かり 増 し工 事やリフォーム工 事 が 対 象 だ。補 助 金 額は、これ ら二つをあ わせて一戸 当 たり100万円が上限となっている。 良 質 なストック を 循 環 さ せていく た めに 一体的な仕組み ち出した。評 価の環 境が整 うなか、金 融や流 通に結 は 、新 築 時 は 言 う ま で も な く リ フォー ムを 通 び付けていくことが大きな狙いだ。 同 事 業 は、中 古 住 宅の流 通 に関 連 す る 事 業 者 が 連携する協議会設立を促し、質の維持向上や評価、 積 し てい く こ と がベー じて 質の高い住 宅 を 蓄 ○新築、リフォーム の計画、設計 ストックマー ケットの整 備 が 大 き な テーマと な る な か、国 土 交 通 省 が2016年 度の事 業 として﹁ 住 宅ストック維 持・向 上 促 進 事 業 ﹂を 実 施 す る 。工 務 店 や 宅 建 業 者 だ けで な く 、金 融 機 関 や 検 査 機 関 な ど も 含 めた 協 議 会 設 立 を促し、その活動に補助を行う。 住 宅 市 場 がストックマー ケットの様 相 を 色 濃 く するなか、その市 場 整 備 が急ピッチで進められてい に拡 大 していく かは住 宅 産 業の大 き なテーマで あ 流 通 、金 融 等の一体 的 な 取 り 組 み を 支 援 す る もの る 。中 古 住 宅 流 通やリフォームのマー ケットをいか る。いう までもなく、行 政 施 策 もこれ らに対 する取 で ある 。 切 な維 持・メンテナンス スとなろう 。加 えて、適 り組みを加速している。 を 積 み 重 ね 、流 通 時 に おいて 正 し く 評 価 す る 具 体 的には、既 存 住 宅の商 品 化・ブランド化 を プ ロデュースする企 画者を中心とし、良質な住宅を供 ことが求められる。 今 、良 質 な 住 宅 ストック が 市 場 に おいて 適 正 に 評価されないことが大きな課題となっている。建物 業 者や 保 険 法 人 、資 産 価 値 を 評 価 する 宅 建 業 者や 給する工務店や建築士、品質をチェックする検査事 金 融 機 関 な どが連 携 す ることを 想 定 。この事 業 者 価 値 はリ フォー ムやメンテナンスの実 施 に 関 わ ら が連 携 する 協 議 会 が、長 期 優 良 住 宅や 住 宅 性 能 表 わる 。 ﹁ 住 宅ストック 維 こ う し た一連 の 流 れ には多 くの事 業 者 が関 年でゼロと 示、瑕 疵 保 険、インスペクション、住 宅 履 歴 などを活 ず 時 間 とともに一律に減 額 され、 ∼ 用 し、既 存 住 宅の質 と価 値 を 評 価 す る 仕 組 み を 検 こ う し た 事 業 者 が連 携 築することを促す。 し 、新 た な モ デ ル を 構 ○割引金利、融資可能 枠の拡大 等 ○ノンリコースローン ○ローン商品で 住宅の良質性を 評価 なってしまうのが現実だ。 こ う し た な か 国 土 交 通 省 はさ ま ざ ま な 施 策 を 行 なってきた。 討 する 。 国土交通省は、 こうした維持向上、評価、流通、金 融 などを一体 化 した仕 組 みの開 発 に対 して 補 助 を 持・向 上 促 進 事 業 ﹂は 、 長 期 優 良 住 宅 や 住 宅 性 能 表 示 制 度 、瑕 疵 保 険 、 イ ンスペク ション 、住 宅 履 歴 な どの 普 及 に 取 り 組 行 う 。また、その仕 組みを消 費 者 などに周 知 するた み、2014年には﹁ 中 古 戸 建て住 宅に係る建 物 評 価の改 善に向けた指 針 ﹂を策 定し、適 切 なリフォー めのホームページ、事業者や消費者に対する説明会 ○借上保証 ○住宅履歴 ○既存住宅の商品化、 ブランド化を プロデュース 等 良質な住宅ストックによる市場の好循環を促す ○買取保証 ○インスペクション 金融機関 ○瑕疵保険 ○長期優良住宅 開発 普及 試行 流通・金融等 企画者 ○インスペクション ○住宅履歴の 蓄積・管理 維持向上・評価等 検査・履歴業者 工務店 ○実質的な残存耐用 年数の評価 宅建業者 う 原 則 を 明 記 した。また、住 宅 を 基 礎・躯 体 と内 外 普 及 し 、取 引 事 例 が 蓄 国 土 交 通 省 で は 、こ の事 業 に よ り 仕 組 み が な 住 宅 が適 正 に評 価 さ 応 募 方 法 : 専用の応募用紙を最寄りの弊社営業所からお取り寄せいただくか、ニチハHPよりダウンロードしてご応募ください。 ○住宅性能表示 ○良質性に応じ 値付け ○買取保証 ムを 行 な う こ とで 使 用 価 値 が 回 復・向 上 す る とい の開 催 などについても補 助 を行 う 。こうした﹁ 仕 組 審 査 基 準 : ニチハ標準施工で商品の柄や特性をうまく活かし、建て主様の意向に沿い、時流に合った外観デザインであること。また、周囲との調和 や外構デザインにも配慮されている作品であるかについて、施工写真や設計要旨から判断のうえ審査します。 積 さ れ る こ と で 、良 質 装・設 備に分けて評 価、住 宅 全 体の価 値 を算 出 する 対 象 作 品 : 弊社製品(金属製外装材含む)を外装あるいは内装に使用し、2015年8月以降に新築またはリフォームされた建築物。 れる市 場 構 造の定 着 を 10点 3万円(旅行クーポン券)、建て主様に1万円(旅行クーポン券) 数点 3万円(旅行クーポン券)、建て主様に1万円(旅行クーポン券) 数点 3万円(旅行クーポン券)、建て主様に1万円(旅行クーポン券) 10 事業者当たり上限2000万円だ。 建築家・東京大学名誉教授。放送大学客 員教授。1977年一級建築士事務所 (株) 界工作舎を設立。代表作に「箱の家」シ リーズがあり、標準化・多様化・サステナ ビリティをコンセプトに掲げた都市型住宅 のプロトタイプとしてデザイン・開発を手 がける。グッドインテリアデザイン賞、新 建築吉岡賞、住宅建築賞、JIA環境建築 賞、建築学会賞業績賞など多数受賞。 目指している。 ◆グランプリ 2点 30万円(旅行クーポン券)、建て主様に5万円(旅行クーポン券) ◆プラチナ賞 2点 10万円(旅行クーポン券)、建て主様に3万円(旅行クーポン券) ◆ゴールド賞 2点 5万円(旅行クーポン券)、建て主様に2万円(旅行クーポン券) 住宅部門・非住宅部門 ◆入賞 ◆Fu-ge賞 ◆リフォーム賞 住宅部門・非住宅部門あわせて その一方で、開 発した仕 組みの試 行 も支 援 。具 体 的 には、仕 組 み を 利 用 して 年 後 に買 取 保 証 す る インテリアデザイナー。1973年(株)スー パーポテトを設立。商業空間のデザインを 数多く手がけ、バー、レストラン、ホテル の内装デザインから複合施設の総合プロ デュースまで幅広い分野で活躍。 1984、1985年毎日デザイン賞連続受賞。 2008年米紙InteriorDesign Magazine より「Hall of Fame Awards」を受賞。 18 Nichiha across the view Nichiha across the view 19 品 : 住宅部門、非住宅部門において、グランプリ、プラチナ賞、ゴールド賞をそれぞれ1点選出します。 賞 日 : 2016年7月31日(日) ※当日消印有効 切 締 難波和彦 (プロデューサー) ○新築、リフォーム の施工 ○維持補修 みの開発、普及に係る費用﹂に対する補助金額は、 一 ニチハ製品をご採用いただいた作品を審査いただきます。 といった住 宅 を 提 供 する 場 合、 ﹁ 住 宅の質の適 切 な 下記の応募要項で、建設会社様、設計事務所様、リフォーム会社様等の専門家向けとして実施いたします。 方法も示した。 審査委員長にインテリアデザイナー、杉本貴志氏、建築家の難波和彦氏をお迎えし、 維持向上・評価・流通・金融等の 一体的な仕組み 建築士 25 さ らに﹁ 既 存 戸 建 住 宅の評 価 に 関 す る 留 意 点 ﹂ も 策 定 、中 古 住 宅の鑑 定 評 価の際 に建 物の性 能 や 本年もNICHIHA SIDING AWARD2016を開催いたします。 動産鑑定業者に通知した。 NICHIHA SIDING AWARD 2016 開催中 良質な住宅ストックによる市場の良循環を促す 関係主体が連携した協議会 20 杉本貴志 リフォームを 適 切 に反 映 させる ための留 意 点 を 不 住宅ストック維持・向上促進事業のイメージ 協議会設立を促し仕組み作りを支援 Topics and More ○リバースモーゲージ 維持向上・評価・流通・金融等の一体的な仕組み 出典:国土交通省 常 識 を 覆 す 新 外 壁 材 窯 業 系サ イディング で は 、今 ま で 誰 も 考 え な か った 鏡 面 仕 上 げ に ニチハ が 挑 戦しました 。 目 指した の は 、サ イディングらしくな い サ イディング。 詳しくは C O O L 特 設 サ イトをご 覧くだ さ い 未来 を感じさせる Mirror (鏡)の輝き。 人々の Memory (記憶)に残る 印象的な壁。 編集後記 ニチハ株式会社 名古屋市中区錦二丁目18番19号 TEL(052)220-5111 編集/ナビュー編集室 http://www.nichiha.co.jp/ 友人らと「老後はこのメンバーでシェアハウスだ!」と盛り上がることがあります。来年退職する恩師は、ボランティア団体に登録しました。子供が 独立して夫婦二人きりになった友人は、リビングに寝心地抜群のソファを買いました。私たちは皆、自分の居場所を求めているのだなと感じます。そ れは自分の家自分の部屋というスペースとしての居場所も含め、 「ここにいればいい」 「ここにいていい」と思える心の置き場とでもいいますか。 SNSで多くの人とつながっていても孤独、あるいは家族といるから孤独、などという逆説的な現象もある現代、 「自分さがし」 「自分の居場所さがし」 は続きます。私たちの意識が「これでなければならない」から「これでいいのだ」へ変われば、自分の居場所など探さなくても良くなるかもしれませ んが。 (S) 。U-29世代の NHKの「人生デザインU-29」を楽しみに見ています。タイトルの意味は 新たな働き方や生き方のチャレンジを各回1人ずつ、まるごとドキュメントする番組です。グラフィックデザイナー、靴磨き職人、一軒家で暮らすよう に過ごすデイサービス施設、宅老所を運営する若者など、一般的な職業名では括れない活動を仕事にしようと模索する、彼ら彼女らの静かな力強 さに感銘を覚えます。社会の歪みを肌で感じとり、手の届く範囲の人々の笑顔を大切にしたいと奮闘する彼らを支えるまわりの大人たちもまた、影 響を受けているように感じます。そして、今号の特集にある「高品質低空飛行」を実践する若者代表のようにも映りました。松村先生のお話しは、建 築に限らず「仕事とは?」について考えさせられるインタビューでもありました。 (T)
© Copyright 2024 Paperzz