JT-60 発電機棟耐震改造工事 工 事 仕 様 書 国立研究開発法人 量子

JT-60 発電機棟耐震改造工事
工
事
仕
様
書
平成 28 年 4 月
国立研究開発法人
量子科学技術研究開発機構
目
次
Ⅰ.一般事項
1.工事名称
…………………………………………………………………(No.1)
2.工事目的
…………………………………………………………………(No.1)
3.適用範囲
…………………………………………………………………(No.1)
4.図書の優先順位
5.工事場所
6.工期
…………………………………………………………(No.1)
…………………………………………………………………(No.2)
………………………………………………………………………(No.2)
7.工事概要
…………………………………………………………………(No.2)
8.工事範囲及び区域
9.別途工事
………………………………………………………(No.2)
…………………………………………………………………(No.2)
10.支給品、貸与品
…………………………………………………………(No.2)
11.一般事項 ……………………………………………………………………(No.2)
12.施工体制台帳等の提出
……………………………………………………(No.3)
13.入札契約適正化法に基づく点検 …………………………………………(No.3)
14.工事実績情報サービス(CORINS)の登録 ………………………………(No.3)
15.工事成績評定 ………………………………………………………………(No.3)
16.グリーン購入法の推進
……………………………………………………(No.3)
17.建設副産物 …………………………………………………………………(No.3)
18.リサイクル法 ………………………………………………………………(No.3)
19.疑義 …………………………………………………………………………(No.3)
20.軽微な変更 …………………………………………………………………(No.3)
21.下請業者等 …………………………………………………………………(No.4)
22.工事用設備 …………………………………………………………………(No.4)
23.渉外事項 ……………………………………………………………………(No.4)
24.品質保証計画 ………………………………………………………………(No.4)
25.安全衛生管理 ………………………………………………………………(No.4)
26.試験検査 ……………………………………………………………………(No.6)
27.運転要領説明 ………………………………………………………………(No.6)
28.官公庁への手続き等 ………………………………………………………(No.6)
29.検収 …………………………………………………………………………(No.6)
30.提出図書 ……………………………………………………………………(No.6)
31.その他 ………………………………………………………………………(No.6)
表 1
提出図書
………………………………………………………………(No.8)
Ⅱ.特記事項
1.仮設工事
2.土工事
3.地業工事
…………………………………………………………………(No.9)
……………………………………………………………………(No.9)
…………………………………………………………………(No.11)
4.杭工事 ……………………………………………………………………(No.11)
5.鉄筋コンクリート工事 …………………………………………………(No.12)
6.鉄骨工事
…………………………………………………………………(No.16)
7.既製コンクリート工事 …………………………………………………(No.19)
8.防水工事…………………………………………………………………(No.19)
9.タイル工事…………………………………………………………………(No.20)
10.屋根及び樋工事…………………………………………………………(No.20)
11.金属工事…………………………………………………………………(No.20)
12.左官工事…………………………………………………………………(No.21)
13.建具工事…………………………………………………………………(No.21)
14.塗装工事…………………………………………………………………(No.22)
15.既存部解体撤去工事……………………………………………………(No.22)
16.舗装工事…………………………………………………………………(No.22)
17.電気設備工事……………………………………………………………(No.23)
18.機械設備工事……………………………………………………………(No.25)
Ⅲ.工事区分表
…………………………………………………………………………………………(No.29)
(No.1)
Ⅰ.一般事項
1.工事名称
JT-60 発電機棟耐震改造工事
2.工事目的
JT-60発電機棟耐震改造工事は、耐震改修促進法における危険物施設(指定数量10倍以上)の
指示公表対象建家のため耐震化を完了させる必要があるため、耐震改造工事を実施するものであ
る。
3.適用範囲等
(1)適用範囲等
本仕様書は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(以下「量子機構」という。)
が発注する「JT-60 発電機棟耐震改造工事」に適用する。
本仕様書及び設計図に特記なき限り、以下に示す基準類(最新版)によるものとする。
(2)適用法令
・建築基準法、建設業法、消防法、同施行令及び関係諸法規
・労働基準法、労働基準法施行規則、労働安全衛生法
・その他、関係法令、条例等
(3)適用規格、基準
・国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」
・国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築(改修)工事標準仕様書(建築工事編)」
・国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築工事監理指針」
・国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築改修工事監理指針」
・建設大臣官房官庁営繕部監修「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」
・日本建築学会「建築工事標準仕様書(JASS)」
・日本建築学会「鉄骨工事技術指針」(工場製作編、工事現場施工編)
・国土交通省「土木工事共通仕様書」
・日本工業規格(JIS)及び関係規格
・土木学会コンクリート標準示方書
・日本道路協会制定「アスファルト舗装要綱」
・日本建築学会発行の各「基規準、指針・同解説」
・その他基準類
4.図書の優先順位
設計図書の優先順位は、原則として以下のとおりとする。
(1)量子機構の文書による指示
(2)工事仕様書
(3)図面
(4)本仕様書(3.適用範囲)に示す基準類
(No.2)
5.工事場所
茨城県那珂市向山 801-1
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 那珂核融合研究所構内
6.工期
自
契約日
至
平成 29 年 3 月 31 日(火)
7.工事概要
・建物概要
階数・構造
地下 2 階、地上 2 階、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
建築面積
3,111.9 ㎡
延べ面積
7,272.7 ㎡
耐震分類
官庁施設の総合耐震計画基準に基づくⅡ類
基
杭基礎
礎
8.工事範囲及び区域
工事範囲:図面、仕様書、内訳書に示す建築工事、電気設備工事、機械設備工事
区
域:非管理区域
9.別途工事
特になし
10.支給品、貸与品
工事用電力:構内指定場所より無償 支給
工 事 用 水:構内指定場所より無償
支給
工事用土地:無償 貸与
本設受電後の工事用電力:無償 支給
本設給水後の工事用水:無償 支給
そ の 他:特になし
11.一般事項
工事進捗に際し、綿密な計画による工程を組み、工事材料、労務安全対策等の諸般の準備
を行い、工事の安全、かつ、迅速な進捗を図ること。また、作業進行上、既設物の保護に留
意し、そのために必要な処置を講ずると共に、災害や盗難その他の事故防止に努めること。
また、量子機構の業務は特殊性に富んでいることを十分に認識し、構内の作業でトラブル
(人身事故、火災等)を発生させた場合、たとえそれが些細なものであっても外部に与える
影響は甚大なものであり、国民の信頼を損ねることがないよう、安全衛生管理には特に注意
を払うこと。トラブル以外として、工事に伴って発生する煙、排水、音、におい等が、量子
機構の通常業務において見られないものであれば、周辺住民に不安感を与える事に十分留意
し、その懸念がある場合には、作業方法について量子機構と綿密に協議すること。
(No.3)
12.施工体制台帳等の提出
本工事において、「建設業法第 24 条の 7 第 1 項」の規定に該当する場合は、施工体制台
帳等を提出すること。
13.入札契約適正化法に基づく点検
本工事において、「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づき量子
機構が各種点検を行う場合には、これに協力すること。
14.工事実績情報サービス(CORINS)の登録
本工事において、工事実績情報サービスに登録する場合は、登録内容について事前に監督
員の確認を受けること。
15.工事成績評定
本工事において、「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づき、工
事成績評定を実施する。
16.グリーン購入法の推進
本工事において、使用する資材・製品及び建設機械については、「国等による環境物品の
調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)に規定されるものの採用、使用に努力する
こと。
17.建設副産物
(1)本工事において、建設副産物が発生する場合の処理については、「建設副産物適正処理
推進要綱」(平成5年建設省経建発第3号、平成14年改正)を遵守して行うこと。
(2)産業廃棄物の運搬・処理・処分については、あらかじめ「廃棄物の処理及び清掃に関す
る法律」に基づき、産業廃棄物処理業許可証等必要書類を提出し、承諾を得た業者にて
行うこと。量子機構が指定する物品、資材等は指定場所へ運搬し、その他のものは産業
廃棄物処分とし、マニフェストシステムに基づく証明書を提出すること。
18.建設リサイクル法
特定の建設資材について、その分別解体等及び再資源化等を促進するための措置について
は、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)を遵守して行
うこと。
19.疑義
本仕様書及び図面等に明記のない場合又は疑義を生じた場合、あるいは現場の納まり、取
合い等により不適合が生じた場合は、速やかに量子機構に報告し協議すること。
20.軽微な変更
現場の納まり、取合い等の関係で、材料の寸法、取付け位置又は取付け工法を多少変更す
(No.4)
る等の軽微なもの、また、設計図等に一切記載が無いものであっても軽微なものは、量子機
構と協議し、請負業者の負担において誠実に施工すること。
21.下請業者等
あらかじめ量子機構が指定した業者あるいは品目仕様については、原則として代替を認め
ない。また、各種下請業者についても必ず量子機構の承諾を受けること。
22.工事用設備
(1)本工事に必要な諸建物、電気、水、通信設備等の工事用設備の設置については、あらか
じめ量子機構と打合せするものとし、すべて請負業者の負担と責任において準備するこ
と。施工方法及び使用方法については、量子機構の承諾を受け、工事完了後は速やかに
撤去し現状復旧すること。ただし、作業員宿舎等は構内に設けることはできない。
(2)工事用電力は、量子機構が指定する支給点より取り出すこと。
(3)上水(飲料用)及び工業用水(施工用)は、量子機構が指定する支給点より取り出すこ
と。
23.渉外事項
(1)本工事の公衆災害防止のための適正な施工の確保については、「建設工事公衆災害防止
対策要綱」(平成5年建設省経建発第1号)を遵守して行うこと。
(2)本工事施工に起因する第三者の苦情及び損害復旧については、請負業者の負担と責任に
より遅滞なく実施すること。
(3)本工事施工の際は、建物、地下埋設物及び室内の器物等を毀損しないよう十分注意する
とともに、万一毀損した場合は、量子機構の指示に従って、同一材料にて速やかに復旧
すること。
24.品質保証計画
(1)本工事に係る請負業者の品質保証について、品質保証計画書を速やかに提出すること。
(2)必要に応じ同計画書に記載された内容を確認するため、請負業者に対する品質保証監査
を量子機構が実施する場合は、これに協力すること。
25.安全衛生管理
(1)工事中の安全確保については、「建築工事安全施工技術指針」(最終改正 平成22年国
営整第48号)を遵守して行うこと。
(2)工事着手に先立ち、量子機構と工事の安全について十分打合せしたのち着工すること。
工事現場の安全管理は、法令に従い、請負業者の責任において自主的に行うこと。
(3)量子機構の定める保安、安全上の規則、基準類に従って工事を行うこと。
(4)災害防止のための作業規制や現場立入規制等を行い、管理下の工事関係者に周知徹底す
るとともに、安全確保のために必要な施策を行い、事故の発生防止に努めること。
(5)請負業者は毎日の作業に先立ち必ずTBM及びKYを実施し、その内容を作業場所の見や
すい位置に表示すること。
(6)全作業員の安全意識の高揚に努めるとともに、安全作業の習慣化や作業規則の厳守等に
(No.5)
対する安全教育の徹底に努めること。特に末端の作業員にまで、量子機構内での作業で
あることを十分に認識させ、良い意味での緊張感を持たせて作業にあたらせること。
(7)工事現場は、常に整理整頓を励行し、かつ、清潔に保つこと。
(8)危険作業(火気、高所、酸欠、重量物搬出入、活線近接、掘削、コア抜きはつり、解体、
既設設備切替え等)を行う場合には、必ず事前に量子機構と施工前打合せを実施し、想
定される事象に対して適切な対策を講じること。尚、火気使用作業及び活線近接作業は
事前に届出を監督員に提出し、承諾を得て作業を行うこと。
(9)工事現場及び周辺区域における火気の取扱いには十分注意するとともに、適切な消火設
備、防炎シート等を設けるなど、火災の防止措置を講ずる。使用する機器は事前に点検
を実施し、異常の無いことを確認するとともに、使用中も必要に応じ適宜点検を実施す
ること。火災により生じた損害は、すべて請負業者の責任とする。
(10)火災・人身事故等が発生した場合は、量子機構の定める通報連絡基準に則ること。
(11)枠組足場を設置する場合は、「手すり先行工法等に関するガイドライン」(厚生労働
省平成 21 年 4 月)による設置を行うこと。
(12)工事施工に際して、既設埋設物(特高、高圧埋設管路、給排水配管等)と干渉の恐れ
がある箇所については、量子機構と協議の上、必要に応じて試掘を行うこと。
(13)試掘を行う場合は、作業要領書を作成し、承諾後作業を行うこと。また、量子機構に
おける所定の申請手続きが必要となる場合は、手続きを行い、承諾後作業を行うこと。
(14)交通法規を遵守することはもとより、工事現場周辺の交通に障害を与えないこと。万
一生じた紛争は、請負業者が自主的に解決するものとし、量子機構は一切責任を負わ
ない。
(15)請負業者は、工事用運搬路として、公衆に供する道路を使用するときは、積載物の落
下等により、路面を損傷し、あるいは汚損することのないようにするとともに、特に
第三者に工事公害による損害を与えないようにしなければならない。第三者に工事公
害による損害を及ぼした場合は、請負業者の責任において解決しなければならない。
(16)請負業者は、工事用車両による土砂、工事用資材及び機械などの輸送を伴う工事につ
いては、関係機関と打ち合わせを行い、交通安全に関する担当者、輸送経路、輸送機
関、輸送方法、輸送担当業者、交通誘導員の配置(鉄骨建方、コンクリート打設時等)、
標識安全施設等の設置場所、その他安全輸送上の事項について計画を立て、災害防止
を図らなければならない。
(17)事故が生じた場合は、速やかにその日時、場所、原因、状況、被害者氏名、応急措置、
その後の対策等を量子機構に報告すること。
(18)請負業者は、工事期間中は定期的に安全パトロールを行い、工事区域及びその周辺の
監視あるいは連絡を行い、安全を確保しなければならない。
(19)量子機構側においても適宜安全パトロール等を実施するが、それは請負業者の安全活
動の状況を確認するために行っているものであって、請負業者の行うべき安全管理、
責任を免除するものではない。また、量子機構の指摘、指導には速やかに対応するこ
と。
(20)現場事務所(設置しない場合は工事場所)には作業表示板を設置し、第三者への工事
周知を行うこと。作業表示板の近傍には「工事安全看板」及び「労働災害保険番号」、
建設業退職金共済制度適用事業主工事現場標識等の表示も行うこと。又、建設業法第 3
(No.6)
条に掲げる、政令で定める軽微な建設工事以外の工事では「建設業の許可」の表示も
合わせて行うこと。
26.試験検査
(1)工事用資材を調達する前に製作メーカーリスト及び製作仕様を提出し、監督員の承諾を
受けること。
(2)必要に応じて試験検査要領書を提出し、承諾を受けること。
(3)試験検査の判定のために使用する測定機器及び試験装置は、必要に応じて、定められた
期間ごと又はその使用前に校正及び調整されたもので、かつ、試験成績表を提出し監督
員の承諾を得たものを使用すること。
(4)関係法規、条例で定められた官公署等の立会検査及び試験は、原則として、事前に予備
検査及び試験を行うこと。
(5)工事施工後、外観、員数、寸法、機能等が満足していることを監督員の立会いにより確
認を受けること。
(6)検査において不合格製品が発生した場合は識別、排除を滞りなく実施し、適切な処置を
施すこと。
27.運転要領説明
工事に含まれる施設、設備又は機器における運転方法及び取扱い方法について、量子機構
に適切な情報を与えるとともに、説明教育を行うこと。
28.官公庁への手続き等
(1)請負業者は、工事の施工にあたり請負業者の行うべき関係官公庁及びその他の関係機関
の届出等を、法令、条例または、設計図書の定めにより、請負業者の責任において遅滞
なく実施すること。ただし、これによりがたい場合は監督員の指示を受けること。
(2)請負業者は、前項に規定する届出等の実施に当たっては、その内容を記載した文書によ
り事前に監督員に報告すること。
(3)量子機構が行う官公庁等に対する工事に必要な手続きのうち、量子機構から協力依頼の
あるものについては協力すること。
(4)本仕様書に定める試験、検査の他、量子機構が受ける官公庁等の諸検査の協力、助勢を
行うこと。
29.検収
量子機構の実施する「竣工検査」に合格したことをもって検収とする。なお、法令等によ
り官公庁等の検査を要するものは、原則としてそれに合格していなければならない。
30.提出図書
表 1 に示す図書を遅滞なく提出すること。
31.その他
(1)請負業者は、竣工検査に合格し、量子機構への引渡しが完了するまでは、その工事目的
(No.7)
物を管理すること。また、量子機構がその工事目的物に他の工事を行うときは、協力す
ること。
(2)本工事に使用する材料を搬入するときは、量子機構が指示する位置に整理し、その保管
は責任をもって行うこと。
(3)量子機構内で作業するときは、その構内における諸規則を遵守すること。
(4)量子機構が行う別途工事とのトラブルがないよう、連絡を密に取り、工事全体の円滑な
推進に努めすること。
(5)休日施工を行う場合は、事前に監督員に実施理由を説明し、承諾を得る。なお、休日と
は土曜日、日曜日、祝日、年末年始休暇及び量子機構創立記念日を指す。
(No.8)
表1 提出図書
図書名
提出部数
提出 返却
期限
適用
〔着工時関係書類〕
工事請負契約書
※
※
契約後 14 日以内
工事内訳書
※
※
〃
約定工程表
※
※
〃
工事着工届
3
1
着工前
監理技術者届
3
1
契約後 14 日以内
現場代理人届
3
1
〃
マスター工程表
2
1
着工 14 日前
下請業者届
1
1
その都度
4 枚綴り
設計図集
※
―
契約後 21 日以内
簡易製本
その他
※
※
その都度
量子機構の指示するもの
実施工程表
2
1
その都度
月間工程表、週間工程表等
安全計画書
2
1
契約後速やかに
品質保証計画書
2
1
〃
施工計画書・要領書
2
1
施工 7 日前
施工図
2
1
〃
工事日報
1
0
毎日
工事月報
1
0
毎月
重機月報
1
0
毎月
試験・検査申請書
2
1
検査 3 日前
試験・検査報告書
2
1
検査後 7 日以内
施工体制台帳・施工体系図
1
0
その都度
その他
※
※
〃
竣工届・請求書
1
1
竣工日
竣工内訳書
2
0
〃
竣工原図
1
0
〃
CAD データ共
竣工図集
※
※
〃
金文字黒表紙、簡易製本
施工図
※
※
〃
工事写真(竣工写真含む)
※
※
〃
付属品・予備品明細書
2
0
〃
取扱説明書
2
0
〃
保証書
2
0
〃
その他
※
※
その都度
管理技術者との兼務可
〔工事中関係書類〕
緊急連絡体制表(緊急時/地震時)含む
現場作業がある場合
工場立会検査は 7 日前
量子機構の指示するもの
〔竣工時関係書類〕
(※:量子機構の指示する部数)
5 枚綴り
データ共
1 部は、コピーでも可とする
1 部は、コピーでも可とする
量子機構の指示するもの
(No.9)
Ⅱ.特記事項
1.仮設工事
1.1 測量及び
水盛遺り方
1.2 仮ベンチマーク
工事に先立ち量子機構が指定する基準点をもとに、正確に測量し、工事場周辺
に工事用の基準点を新設して、監督員の検査承諾を受けること。
(1)仮ベンチマークは、構内の水準点より正確に標高を定め、その高さを表示す
ること。
(2)位置、箇所数及び構造は監督員と協議すること。
1.3 足場その他
(1)本工事に必要な工事用通路はあらかじめ計画図を作成し、監督員の承諾を受
けた後、請負者の負担において設けること。
(2)足場・桟橋等は施工ならびに管理に便利、安全であるよう堅固に仮設する。
なお、足場は手摺先行型とすること。
1.4 養生
工事中の建築物または他工事の機器、配管ならびに既存建物等を毀損または破
損の恐れのある所は、適切な養生を施すこと。また、工事作業により既設設備へ
影響を与える可能性がある場合は、注意喚起表示を設けること。
1.5 清掃片付け
工事中は道路、作業場、資材置場等の清掃及び片付けを毎日励行し、不要品は
すみやかに場外に搬出すること。
1.6 その他
(1)労務者宿舎給食施設(調理施設を持ったもの)等は量子機構の敷地内に設け
てはならない。
(2)構内道路の通行は既施設ならびに他工事の資材搬出入等通行の支障を来すこ
との無いように充分に配慮すること。
(3)既設設備の損傷防止のために、施工前の確認及び識別、施工中の管理を適切
に行うこと。
2.土工事
2.1 着工前の調査
(1)工事区域内の既設埋設物の確認を試掘にて行い、移設、保護等は監督員の承
諾を受けること。
(2)設計以外の掘削など周辺建家へ影響を及ぼす恐れのある場合は、必ず監督員
と協議すること。監督員の了解を得ない掘削は行ってはならない。
2.2 掘削
(1)機械堀にて先行掘削し、床付面は地盤をいためないよう手掘併用とすること。
(2)監督員による床付検査を行い、設計 GL 面から床付面までの深さ及び床付面
の状態を確認すること。
(3)排水用仮設釜場を設ける際は、監理者と協議すること。
(No.10)
2.3 埋戻し
(1)埋戻し土は原則として根伐土中の良質土とし、監督員の承諾を受けたものを
使用すること。
(2)埋戻しは、最適含水比付近に近い状態で、各層 30cm 程度毎に十分に締固め
ること。
(3)埋戻し作業中には、建築物に損害を与えないように注意すること。
(4)埋戻し後、残留沈下が予想される場合は、監督員の指示により余盛りを行う
こと。
2.4 残土処分
残土は場内処分とし、仮置方法及び仮置先は監督員の指示を受けること。
2.5 山留め
2.5.1 一般事項
(1)建家基礎と既設共同溝及び排水桝が近接しているため、近接部分の掘削に当
っては十分な注意及び必要な養生を行うこと。
(2)山留めは、適切な資料に基づき構造計算を行い、地盤の過大な変形や崩壊を
防止できる構造及び耐力を有するものとする。また、監督員に計画書を提出
し、承諾を得ること。
(3)山留め設置前に既存擁壁の状態や地盤のクラック等を確認し、監督員に報告
すること。
(4)山留め設置期間中は、常に周辺地盤及び山留めの状態を点検・計測し、異常
を発見した場合は、直ちに適切な処置を取り、監督員に報告すること。
(5)日本建築学会「山留め設計施工指針」に準ずること。
2.5.2 山留め
(1)山留工法は親杭横矢板工法とする。親杭はJIS G 3101に規定するSS400とし
、JIS G 3192に規定するH形鋼とする。
(2)低騒音・低振動型の機器を使用すること。
(3)山留用親杭の安全性確保のため、水平垂直変位測定を行うこと。
2.5.3 変位測定
(1)工事の安全と環境保全に必要な管理測定計画を立て、計画書を提出し、監督
員に報告すること。
(2)測定方法等は以下のとおり。
・測定方法:固定点を設置して山止め頂部水平及び垂直変位を測定する。
・使用機器:トランシット、さげふり、ピアノ線
・測定頻度:山止め壁設置から埋戻しまでの期間適宜。
2.6 水替
(1)雨水及び湧水に対し、掘削時に床付のみだれのないようにポンプによる排水
を行う。排水は一度沈砂槽を通し近傍の排水桝に放流し、適時、PH の確認
を行うこと。
(2)ポンプによる揚水で周囲の地下水位の低下を招くことがないよう配慮するこ
と。
(No.11)
2.7 地中障害物
掘削に支障のある障害物が存在した場合は、障害物名及び処理方法、処分先を
明確にして監督員へ報告すること。また、障害物は原則として撤去を行い場外に
搬出すること。
2.8 環境対策
環境対策として、使用する重機は、低騒音、低振動、排出ガス対策型の機種を
選定すること。
3.地業工事
3.1 砕石地業
(1)厚さは 60mm とし、施工範囲は基礎下、基礎スラブ下、基礎梁下、土間ス
ラブ下、土に接するスラブ下とすること。
(2)材料は、再生クラッシャランとする。
(3)締固めは、ランマー、振動コンパクター又は振動ローラーを用いて、バラツ
キ等が無いように十分締固めること。
3.2 均しコンクリー
ト地業
(1)均しコンクリートの設計強度(Fc)は 18N/mm2、スランプ 15cm とするこ
と。
(2)厚さは 60mm とし、施工範囲は基礎下、基礎スラブ下、基礎梁下、土間ス
ラブ下、土に接するスラブ下とすること。
4.杭工事
4.1 工法
(1)杭は、場所打ちコンクリート杭(全周回転式オールケーシング工法)とする。
(2)工法は、平成 13 年国土交通省告示第 1113 号に従い、下式により算出した
支持力を適用できる工法とする。
1
1
 10
 
LRa  150  N Ap    Ns  Ls   qu  Lc    Wp
3
2
3
 
(3)必要に応じて、あらかじめ孔内に注水し、孔壁保護を行うこと。
4.2 施工地盤面
杭頭レベルは以下のとおりとする。
・杭 P10,P11,P12 GL-1650
・杭 P20 GL-7000
4.3 杭径・杭長
各杭の杭径・杭長は以下のとおりとする。
・杭 P10 杭径 φ=2000 L=26.50m 9 本
・杭 P11 杭径 φ=2000 L=26.50m 1 本
・杭 P12 杭径 φ=1200 L=26.50m 1 本
・杭 P20 杭径 φ=1800 L=21.00m 4 本
4.4 コンクリート
コンクリートの仕様は以下のとおりとする。
・設計基準強度:杭 P10,P11,P12 Fc=30 N/㎜ 2、杭 P20 Fc=24 N/㎜ 2
(No.12)
・使用セメント:高炉セメント B 種(JIS R 5211)
・粗骨材:砕石 最大骨材寸法 25mm
・スランプ:18cm 以下
・水セメント比:55%以下
・単位セメント量:330kg/m3 以上
4.5 鉄筋
D25 は SD390、D19~D22 は SD345、D16 以下は SD295A とすること。
4.6 施工精度
鉛直精度は 1/100 以内とし、杭頭のずれは 100 ㎜以内とすること。
4.7 杭芯の墨出し
杭芯の墨出し後、監督員の検査を得ること。
4.8 支持層の確認
掘削完了後、深さ及び支持地盤について監督員の検査を受けること。
4.9 試験、検査
コンクリートと鉄筋の検査は、「5.鉄筋コンクリート工事」に従うこと。
4.10 その他
(1)監督員に施工計画書および施工結果報告書を提出し承諾を得ること。
(2)試験杭は、監督員立会いのもとで施工すること。本数は 2 本とし、位置は図
示による。
5.鉄筋コンクリート工事
5.1 鉄筋
5.1.1 材料
(1)JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)規格品を使用し、ミルシートを提
出すること。
(2)D16 以下は SD295A、D19 以上は SD345 とする。
5.1.2 鉄筋の加工
及び組立
5.1.3 ガス圧接
サイズ
継手の種類
D10~D16
重ね継手
D19 以上
圧接継手
(1)ガス圧接は JIS Z 3881 による 3 種以上の有資格者とする。
(2)圧接工は原則として技量検定付加試験を行う。試験方法は、日本圧接協会「鉄
筋のガス圧接工事標準仕様書」に準じ、試験用棒鋼は本工事に使用するもの
で最大径のものとする。ただし、技量資格証明書の写しを提出することによ
り、これに替えることが出来る。
(3)圧接完了後、外観検査(全数)及び、第三者による超音波探傷試験(抜取)
を行う。作業日、作業班毎に 1 ロットとして、30%の抜き取り試験を行うこ
と。
(No.13)
5.1.4 配筋検査
(1)配筋検査はコンクリート打設日の原則2日以上前に実施し、配筋検査合格後
にコンクリート打設を可能とする。
(2)型枠内・スラブ内清掃は配筋検査前までに実施する。
5.2 あと施工アンカ
(1)穿孔は、既存骨組に有害な影響を与えないように行うこと。
ー
(2)埋込み配管等の有無を既存図面などから事前に確認の上、必要に応じて探査
を行うこと。ない、埋込み配管等に当たった場合は、直ちに穿孔を中止し、
監督職員に報告の上、指示を受けること。
(3)鉄筋等に当たった場合は、穿孔を中止し、付近の位置に再穿孔を行う。中止
した孔は、モルタルで充填すること。
(4)穿孔された孔は、所定の深さがあることを確認すること。なお、穿孔後は、
切粉が残らないようにブロア等で孔内を清掃すること。
(5)取付けボルト又はアンカー筋は、埋込み深さを示すマーキングを施すこと。
また、マーキングの位置まで埋込み、適切に撹拌を行うこと。
(6)接着剤は、使用有効期限内であること及び主剤が固まっていないことを確認
すること。
(7)上向き作業の場合は、接着剤の漏出防止及び取付けボルト又はアンカー筋の
脱落防止の処置を行うこと。
(8)作業後は,目視・接触により全数固着状況を確認し、所定の強度が発現する
まで養生を行うこと。
(9)あと施工アンカーの施工後の確認試験は,特記による。特記がなければ,引
張試験機による引張試験とし,次による。
1) 1 ロットは,1 日に施工されたものの各径・各仕様ごととする。
2) 試験の箇所数は,1ロットに対し3本とし,ロットから無作為に抜き取る。
3) 試験方法は,確認強度まであと施工アンカーを引張るものとする。また,判
定基準は,確認強度を有する場合を合格とする。なお,確認強度は,特記に
よる(構造図 S-0A 参照)。
4) ロットの合否判定は,ロットのすべての試験箇所が合格と判定された場合
に,当該ロットを合格とする。
5) 不合格ロットが発生した場合の処置は,次による。
(ⅰ) 直ちに作業を中止し,欠陥発生の原因を調査して,必要な改善措置を定め,
監督職員の承諾 を受ける。
(ⅱ) 不合格ロットは,残り全数に対して試験を行う。ただし,試験方法及び判
定基準は 5.2(9).3)による。
(ⅲ) 試験の結果,不合格となったあと施工アンカーは,監督職員と協議を行い,
再施工する。
6)不合格あと施工アンカーの再施工 不合格となったあと施工アンカーは,そ
の至近の位置に再施工する。再施工を行ったあと施工アンカーは,全数施工
確認試験を行う。ただし,試験方法及び判定基準は 5.2(9).3)による。
(No.14)
5.3 型枠
(1)見え隠れ部分は、日本農林規格「コンクリート型枠用合板」2 種、厚さ 12
㎜とし、内外見え掛かり部分は「コンクリート型枠用合板」1 種厚さ 12mm
以上とする。
(2)型枠の施工に先立ち施工図を作成し監督員の承諾を受ける。
(3)組立てに際しコンクリート剥離材を使用する場合は監督員の承諾を得るこ
と。
(4)計画に先立ち型枠には、内部清掃用開口、検査用開口を打ち継ぎパネルの底
部近く、または必要箇所に設けること。
(5)型枠の精度は、水平・垂直方向 3m につき±3mm とし、コンクリート打設
時にピアノ線や水糸等を用いて確認すること。
5.4 コンクリート
5.4.1 一般事項
コンクリートは JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)による表示許可
JIS で製造されたものとし、製造所(工場)の選定には監督員の承諾をうけるこ
と。また、同一構造体に 2 社以上のコンクリートを混合してはならない。
5.4.2 設計基準
強度
コンクリートはすべて普通コンクリ-ト(生コンクリート)を使用し、設計基
準強度等は下記による。
名
5.4.3 コンクリー
トの材料
称
設
計
水セメ
基準強度 ス ラ ン プ ン ト 比
Fc=N/mm2
cm以下
構造躯体
24
18
60
かさ上げコンクリート
機械基礎
21
18
60
押えコンクリート
18
18
60
均しコンクリート
18
15
60
(1)セメント:JIS R 5210に適合する普通ポルトランドセメントとする。
(2)骨
材:粗骨材の最大寸法は25㎜とする。
(3)混和材料:JIS A 6204によるAE剤、AE減水剤又は、高性能AE減水剤とし、
監督員の承諾を受けるものとする。塩化カルシウムを含有する混
和剤は一切使用してはならい。
5.4.4 コンクリー
トの構造体強
度補正値(S)
コンクリートの構造体強度補正値(S 値)の標準値は、公共標仕 6.3.2 による。
(No.15)
5.4.5 コンクリー
トの調合設計
(1)スランプ:5.4.2 設計基準強度による
(2)水セメント比:5.4.2 設計基準強度による
(3)所要空気量:4.5%(目標値)
(4)単位水量:185 kg/m3 以下
(5)単位セメント量:270 kg/m3 を最小値とする
(6)塩化物:コンクリート中の塩化物(塩素イオン換算)の含有量は 0.3 kg/m3
以下とする。
(7)試し練り試験:構造躯体コンクリートは試し練り試験を行う。ただし、信頼
出来る実績資料の提出により調合試験に替えることが出来
る。
5.4.6 止水板
非加硫ブチルゴム系及び水膨張系止水材を打継部に設置すること。
(早川ゴム㈱:ネオスパンシール同等品)
5.5 コンクリート
打設
5.6 コンクリートの
養生
5.7 コンクリートの
打継ぎ
外壁または見え掛り部分の仕上り面は不陸なく精度良く仕上げ、目地などの取
り扱いは設計図による。
打設時のコンクリート温度は35℃以下に保ち、打込後数日間はコンクリート表
面を湿潤状態に保つように、散水シート等による養生を行う。
コンクリートを後打ちする場合、既存設部との間に空隙を生じさせないよう計
画し、事前に監督員の承諾を受ける。設計図書若しくは施工計画によって定めら
れたコンクリートの打継ぎ部の位置及び構造はこれを厳守しなければならない。
また、打継ぎ部については、コンクリートノロやレイタンスを必ず除去するこ
と。
5.8 コンクリートの
仕上り
コンクリート表面の処理は、損傷、欠損の補修、目違いの除去、フォームタイ後の
充填、付着物除去などを行うこと。不良部分に対する補修は型枠を除去した後でき
る限り早い時期に行い、補修の材料、工程及び作業法は事前に監督員の承認を得
なければならない。コンクリート仕上りの平坦さについては、公共標仕6.2.5に準
ずること。
5.9 耐震壁の増打ち
等
(1) 既存仕上げの撤去範囲は,特記による。特記がなければ,本工事に支障とな
る最小限の範囲を撤去し,既存構造体を露出させること。
(2) 工事に支障となる設備機器,配管等の撤去及び移設がある場合は,監督職員
と協議する。
(3) 既存構造体の撤去範囲、はつりだした鉄筋及び鉄骨の処置は,下記による。
1)切断した鉄筋が切断面に露出する場合は、錆止め塗料の塗布等、防錆処理を
行う。
(No.16)
2)施工に先立ち溶接部分の下地の確認を行い、錆および塗装その他の異物は除
去する。また、除去範囲は必要最小限とし、既存鉄骨表面に欠損が生じない
ように注意する。
(4) 打継ぎ面となる範囲の既存構造体コンクリート面に,目荒しを行うこと。
(5) 目荒しの程度は,特記による。
(6) 既存施工面にほこり,油等がないように十分清掃すること。
(7) 既存構造体にひび割れや欠損等の不良部分がある場合は,監督職員と協議す
ること。
(8) 打込みの工法は,流込み工法とする。
(9) 既存構造体と増設壁との取合いの処理方法は特記による。特記がなければ,
次による。
1) 既存構造体と増設壁との隙間には,グラウト材を注入する。
2) グラウト材は,注入直前に必要量だけ練り,練りおき時間を長くとらない。
3) コンクリート打設前にあらかじめ注入孔及び空気抜き孔を設ける。
4) 注入孔の配置は,グラウト材が十分浸透するように適切な間隔とする。
5) 注入前には,コンクリート部分及び注入孔を水洗・清掃し,不純物を除去す
る。
6) 注入作業は,徐々にグラウト材を浸透させ,注入圧力と注入量により管理す
る。
7) 注入作業中にグラウト材が漏出する場合は,急結材でシールし,圧力低下を
防止する。
8) グラウト材の硬化を確認後,型枠を取り外す。
9) 既存構造体とグラウト材との間に隙間のないことを,目視により確認する。
6.鉄骨工事
6.1 製作工場
(1)製作工場はメーカーリストにより、監督員の承諾を受けること。
(2)製作に先立ち製作要領書及び工作図を作成し、監督員の承諾を受けること。
(3)製作工場は、M グレード以上とすること。
6.2 材料
下記の JIS 規格品を使用し、ミルシートを提出すること。ミルシートのない材料
については JIS G 0303(鋼材の検査通則)の規定に合致する材料試験を行うこと。
6.2.1 鋼材
使用する鋼材は以下のとおりとする。なお、使用区分は図示による。
・一般構造用圧延鋼材:JIS G 3101(SS400)
・建築構造用圧延鋼材:JIS G 3136(SN400B,SN490B,C)
・一般構造用角形鋼管:JIS G 3466(STKR400)
・建築構造用冷間プレス成形角形鋼管:(BCP325)
・合成スラブ構造デッキプレート:JIS G 3352-2003
SDP2G(Z12)
(No.17)
6.2.2 ボルト類
使用するボルト類は以下のとおりとする。なお、使用区分は図示による。
(1)高力ボルト:トルシア形高力ボルト(2 種:S10T)
溶融亜鉛めっき高力ボルト(F8T,建設大臣認定品)
(2)普通ボルト:JIS B 1180(六角ボルト)及び JIS B 1181(六角ナット)で仕
上の程度中級品を使用する。
(3)アンカーボルト:JIS G 3138(SNR400B,SNR490B)規格品,HAB(大臣
認定取得材)2 重ナット、座金付きを使用する。
(4)頭付きスタッド:JIS B 1198(頭付きスタッド)を使用し、アークスタッド
溶接により鋼材と融着する。
6.2.3 高 力 ボ ル ト (1)摩擦面はうすい赤錆状態で、すべり係数値が 0.45 以上となるようにすること。
接合、摩擦面の (2)溶融亜鉛めっき高力ボルト接合部はショットブラスト処理を施し、摩擦面の
処理
表面粗度を 50μmRz 以上とし、すべり係数値で 0.4 以上となるようにするこ
と。但し、すべり係数試験により確認し、監督員の承諾を得た場合は、溶融亜
鉛めっき高力ボルト接合部の摩擦面の処理を化学的処理方法によっても良い。
6.3 溶接工
本工事工場・現場溶接に従事する溶接工は、(社)日本溶接協会が検定した JIS
の技術検定の技量資格を有する者とする。施工に先立ち資格証明書を提出し、監督
員の承諾を受けること。
6.4 防錆塗装
(1)防錆塗装
1)適用範囲:溶融亜鉛めっき処理を施さず、コンクリートに密着する部分を
除く鉄部一般
2)素地ごしらえ:鉄骨は公共標仕 表 18.2.2 C 種による。
3)工場塗装:直ちに防錆塗装を工場にて行う。塗装は、公共標仕 表 18.3.1 A
種鉛・クロムフリーさび止めペイント JIS K 5674 相当品とし、
2回刷毛塗りを標準とする。
4)現場塗装:高力ボルト接合部及び現場溶接部等の補修塗装は、工場塗装と
同等の性能となるよう施工する。(現場溶接部は溶接後直ちに
防錆塗装 2 回刷毛塗りとする。)
(2)溶融亜鉛めっき処理
1)適用範囲:直接外気に接する鉄部及び図示範囲
2)種別:公共標仕 表 14.2.2
3)処理仕様:JIS H 8641
A種
2 種(HDZ55)
4)付着量:最小 550g/m2、平均:600g/m2
6.5 アンカーボルト
(1)アンカーボルトのナットは、建入れ直し完了後、アンカーボルトの張力が均
等になるよう締付けること。その際、ダブルナット締め後ネジ山が 3 山以上
出すこと。
(No.18)
6.6 品質管理
6.6.1 材料検査
ミルシートの確認及び規格製品番号との照合を行うこと。
6.6.2 現寸検査
(1)設計図との照合を行うこと。
(2)監督員の承諾を得た場合、工作図をもってこれにかえる事が出来る。
6.6.3 製品検査
(1)形状、寸法
検査は建築学会「鉄骨精度測定指針」5章「部材精度の受入検査方法」に
よる「書類検査Ⅰ及び対物検査Ⅱ」とする。
(2)取合部
(3)外観
(4)突合せ溶接部の外観(全数)及び超音波探傷検査(第三者検査機関による)
(5)スタッド溶接
6.6.4 施工検査
(1)建方の形状及び寸法、精度
建方に当たっては建方計画書を提出し、監督員の承諾を得る。また建方精度
記録を提出する。建方精度は、JASS6 付則 6[鉄骨精度検査基準]付表 5[工
事現場]による。
(2)外観
(3)現場における高力ボルト及びボルトの締付け
(4)現場突合せ溶接部の外観及び超音波探傷検査(第三者検査機関による)
(5)現場塗装
(6)スタッド溶接
(7)ボルト軸力試験
6.6.5 超 音 波 探 傷 (1)突合せ溶接部の超音波探傷検査は、第三者検査機関に先立ち、製作工場にて
検査
全数を対象として自主検査を行うこと。
(2)第三者検査機関による超音波探傷検査の検査技術者は、CIW(日本溶接協会
溶接検査認定委員会)で認定を受けた事業所に所属し、日本非破壊検査協会
(NDI)が認定した技量認定資格者とすること。
(3)対象は突合せ溶接部とし、工場溶接部の検査ロットは溶接部位毎,節毎に構
成し、溶接箇所 300 箇所以下で 1 検査ロットを構成すること。ただし、溶接
箇所数が 100 箇所以下の部位については、溶接方法,溶接姿勢,開先標準など
が類似する同一節のほかの部位と一緒にして検査ロットを構成してもよい。
(4)検査ロット毎に合理的な方法で、大きさ 30 個のサンプリングを行うこと。
(5)上記の他、ロット合否の判定,ロットの処置等各種検査規定は、「建築工事
標準仕様書 JASS6 鉄骨工事(日本建築学会)」によること。
(6)突き合わせ溶接の現場溶接部は、超音波探傷検査(全数)を行うこと。
(No.19)
6.6.6 ス タ ッ ド 溶 (1)外観検査及び打撃曲げ試験による確認を行うこと。
接部検査
(2)試験は抜取りとし、スタッドの種類及びスタッド溶接される部材が異なるご
とに、かつ、100 本ごと及びその端数について試験ロットを構成し、1 ロット
につき 1 本以上を抜き取る。
6.6.7 す べ り 係 数
確認試験
日本建築学会「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」3.5 に倣い、現場での施
工条件に対応する試験片にて行うこと。ただし、摩擦係数が 0.45 以上確保できる
実績があれば、書類確認により本試験を省略することができる。尚、溶融亜鉛めっ
き高力ボルト接合部に対しては、上記に関わらず本試験を行うものとする。
7.既製コンクリート板工事
7.1 押出成形
セメント板
7.1.1 使用材料
外壁の材料は、JIS A 5441(押出成型セメント板(ECP))によること。
7.1.2 変形追従性
(1)層間変位 1/200 以下で機能維持、シール切れなどを起こさないこと。
(2)層間変位 1/100 以下でパネルが脱落しないこと。
(3)曲げ強度は JIS A 5441「曲げ強度試験」に準拠すること。
7.1.3 耐火性能
(1)外壁 1 時間耐火以上:FP060NE-9036(アスロック)同等品
(2)支持金物等の耐火性能については各メーカーの大臣認定仕様に準ずること。
7.1. 4 寸法
壁の仕様は以下とする。
(1)板厚:一般部 60 ㎜
(2)板巾:600 ㎜
8.防水工事
8.1 保証年限
アスファルト防水(公共標仕 AI-2)、ウレタン塗膜防水(公共標仕 X-2)とも、
防水層の保証期間は竣工後 10 年間とする。尚、保証書は材料メーカー、施工業者、
元請負業者の連名保証書とすること。
8.2 伸縮目地、緩衝
材
材料は塩ビ成形目地(既製品)25mm とし、縦横方向共に@3000mm 内外で敷
設すること。押えコンクリートと防水立上り取合いについては緩衝材を設置するこ
と。
8.3 シーリング
外装目地は MS-2 とし、特記が無い場合は、公共標仕 表 9.7.1 による。バック
アップ材料も含むものとすること。また、施工場所により関連する塗料等の変質、
変色等が起こらぬよう事前に充分に検討の上材料の採用を行い、監督員の承諾を得
ること。
(No.20)
8.4 ウレタン塗膜防 (1)材料は JIS A 6021(建築用塗膜防水材)の屋根用によるウレタンゴム系高伸
水
張形とし、立上り部は立上り用又は共用を用いる。
(2)種別は X-2 とする。
(3)施工箇所は、図示による。
8.5 止水材
材料は非加硫ブチルゴム系止水材とし、施工箇所及び寸法は以下のとおりとする。
・押出成型セメント板受け、ハト小屋腰壁等の打継ぎ部:6 ㎜×150 ㎜
9.タイル工事
9.1 材料
・材質:磁器質タイル(200 角)とする。(INAX ピアッツア同等品)
9.2 施工後の確認
公共改修標仕 6.16 による。
及び試験
10.屋根及びとい工事
10.1 縦 樋
(1)材料は以下のとおりとし、管径は図示によることとする。
・縦樋は、カラーVPΦ150とする。
(2)掴み金物はSUS304 縦樋バンドとし、1200mm以内毎に設置すること。
11.金属工事
11.1 一般事項
(1)インサート、アンカーボルト、アンカースクリュー、座金、ねじ、ビス等の
取付用副資材は、JIS 規格のあるものはこれによるものとし、その目的に応
じた材質、形状、寸法のもので、必要耐力に対して十分な耐力が得られるよ
う取付箇所、工法、施工条件などを充分検討して選定する。
(2)軽金属が、モルタル、コンクリートなどのアルカリ性材料に接触することは
避ける。やむを得ない場合は、軽金属に耐アルカリ塗料アスファルト系塗料
を塗るか、または絶縁層(アスファルト含侵材ビニール系、合成ゴム系シー
トなど)を設けるなど接触腐食防止の処理を行う。
(3)軽金属が、鉄、銅、黄銅などの異種金属と接触する場合には、異種金属側に
十分な防錆処置を行い、かつ軽金属側に前記の接触腐食防止の処理を行う。
(4)ボルト、小ねじ、釘、座金などの結合用材及び取付用金物で軽金属と接触す
るものはステンレス製とする。やむを得ず異金属と接触する場合に使用する
金物類は、亜鉛又はニッケルクロムめっきを施したものとする。
(5)金属製品の取付後、必要に応じて、当板、ビニールシートなどで適切な養生
を行う。
(6)屋外に使用する鉄製金物は原則として溶融亜鉛メッキを施す。屋内に使用す
るものは錆止め塗料 JIS K 5674 1 種(鉛・クロムフリー錆止めペイント)2
回塗りとする。
(7)本工事に使用する鉄、非鉄金属及びこれらの二次製品は、素材、製品とも JIS
の規定のあるものはこれにより、その他については監督員の承諾を受けるこ
と。
(No.21)
12.左官工事
12.1 建具周囲モル
外部建具は防水モルタルを充填すること。
タル詰め
12.2 複層仕上塗材
材料は、JIS A 6909(建築用仕上塗材)による複層塗材 E とし、仕上形は現況と同
じ模様とする。
13.建具工事
13.1 一般事項
(1)製作メーカー及び製作所については、監督員の承諾を得ること。
(2)製作に先立ち施工図(製作図)を監督員に提出し、承諾を得て施工を行うこ
と。
(3)付属金物等はカタログ、見本品を提出し監督員の承諾を得ること。
13.2 アルミ製建具
(1)一般サッシ
・FWG6.8
(2)性能及び枠見込(FIX 窓)は以下とする。
・耐風圧 S-5 以上
・気密性 A-3 以上
・水密性 W-4 以上
・枠見込 70 ㎜
(3)仕上げはシルバー(無着色陽極酸化塗装複合皮膜)とし、公共標仕表 14.2.1
に定める B-1 種とする。
13.3 アルミ製ガラリ (1)横型ガラリ(開口率図示による)
(2)仕上げはシルバー(無着色陽極酸化塗装複合皮膜)とし、公共標仕表 14.2.1
に定める B-1 種とする。
13.4 鋼製建具
(1)鋼板は JIS G 3302 により、メッキ付着量は Z12 又は F12 を満足するものと
する。
(2)くつずりは、ステンレス HL とする。
(3)押縁留付用小ねじの材質は、ステンレスとする。
(4)構造用接合テープは、JIS Z 1541 による。
(5)建具用金物は、公共標仕 16.8 による。
(6)仕上は、内部は合成樹脂調合ペイント、外部はフッ素樹脂塗装(DP)とする。
(7)外部建具の枠は亜鉛メッキ鋼板の上 DP とする。
13.5 ガラス
(1)各ガラスは、JIS 規格に適合するものとすること。
(2)建具ガラスの留め材は、1成分形シリコン系シーリング(SR-1)とする。
(3)竣工直前にガラス面(サッシュを含む)の両面クリーニングを行うこと。
14.塗装工事
(No.22)
14.1 一般事項
(1)工事の方法については事前に監督員の承諾を受けること。
(2)事前に見本塗りを作成し承諾をうけること。
(3)必要により工法、色調、仕上げの状態を検討するための試験塗りを行うこと。
14.2 下地調整等
(1)新設の素地ごしらえは、公共標仕 18.2 による。
(2)改修部の下地調整は、特記が無ければ RB 種とする。詳細は、公共改修標仕
7.2 による。
14.3 金属面の塗装
(1)鉄骨塗装(内部)
合成樹脂調合ペイント 2 回塗り
(2)金物塗装(内部)
合成樹脂調合ペイント 2 回塗り
(外部)
耐候性塗料(1級) 3 回塗り
15.既存部解体工事
15.1 一般事項
(1)解体撤去前に、撤去範囲内に、既存図面等により埋設配管が無いことの確認
を行うこと。
(2)撤去にあたり、既存躯体等をなるべく傷めないように、ハンドブレーカー等
で慎重にはつり出すとともに、解体撤去時に発生する粉塵等に対する建家内側
への養生を行い、施工すること。
(3)建設リサイクル法、廃棄物処理法に基づく分別解体及び処分を行うこと。
(4)撤去で生じた有価物(鉄、アルミ、ステンレス等)は、分別し量子機構構内
の指定場所に運搬・集積すること。
(5)外壁材は、アスベスト含有建材の為、国土交通省「建築物解体工事共通仕様
書・同解説」及び建設業労働災害防止協会「石綿粉じんへのばく露防止マニ
ュアル」に遵守して行うこと。
16.舗装工事
16.1 一般事項
(1)整地高さは設計図による。
(2)施工に先立ち現況の調査及び測量を行い、既存構造物との取合または接続
を充分に検討し、施工図を提出し監督員の承諾を受けること。
16.2 路床
(1)舗装の路床安定工として地盤改良を設けるものとし、厚さは 600 ㎜とする。
(2)目標 CBR は、6%とする。
(3)配合材料は生石灰 1 号(JIS R 9001)とする。目標 CBR を満足するような
添加量を適切な方法で定めて、監督職員の承諾を受けること。
(4)路床安定処理後、平板載荷試験(JIS A 1211)を行い、CBR 値を確認するこ
と。
16.3 路盤
(1)下層路盤の材料は再生砕石(RC-40)とする。上層路盤の材料は粒度調整砕
石(M-30)とする
(2)路盤の厚さは以下のとおりとする。
(No.23)
・下層路盤:150 ㎜
・上層路盤:100 ㎜
16.4 アスファルト
舗装
(1)アスファルト舗装の構成及び厚さは以下のとおりとする。
・一般部:表層 厚さ 50 ㎜
(2)アスファルトは、JIS K 2207 による再生アスファルトとし、骨材は JIS K
5001 による道路用砕石とする。
(3)加熱アスファルト混合物等の種類は以下のとおりとする。
・表層:再生密粒度アスファルト混合物(13)
(4)工法は公共標仕 22.4.5 による。なお舗装仕上がり後に散水試験を行うこと。
16.5 縁石、L 型側溝
(1)縁石、L 型側溝に使用する材料は二次製品とする。
(2)製品使用に先立ち、亀裂端部破損の検査を行い、破損品は、これを使用して
はならない。
(3)埋戻しにあたっては、製品を損傷しないように留意し偏心、偏圧のかからな
いよう左右均等に層状に充分締固めなければならない。
(4)埋戻土は、発生土の良質土とし、締固めは充分行い、後日、埋没なきよう実
施すること。
17.電気設備工事
17.1 工事項目
以下に工事の概略を示す。
(1)避雷針設備工事
①建家既設引下げ導線・支持架台の一部撤去及び既設ハンドホール撤去工事。
②同上工事用直接仮設工事。(高所作業車等)
③土工事・アスファルト撤去工事。
(2)接地設備工事
①建家北側埋設接地線の撤去
②土工事・アスファルト撤去工事。
(3)弱電設備(盤移設)工事
①D/G 室北東柱部設置の既設盤及びケーブル、電線管の移設・復旧工事。
(既設再使用移設 ITV 電源箱、オートページング受端増幅器、電線管類)
17.2 技術仕様
17.2.1 弱電設備
(1)電線管仕様等
・ITV 電源箱:電線管 (31)×1
・オートページング受端増幅器:電線管 (19)×2,(25)×1
(ケーブル、電線管とも既設再使用とする)
17.3その他
(1)停電作業実施する場合は、効率的且つ安全に短時間で作業出来る様、綿密に
計画の上停電計画書を作成し、承認された後、停電作業を実施すること。
(2)施工範囲外を破損しないよう、かつ、安全確保を最優先し解体撤去を行う。
(No.24)
やむを得ず破損汚損等があった場合は、現況に復旧する。また、設備機器類
については、作業前に、対象配管・ケーブル・盤等が通水・通電等されてい
ないことを確認し、監督員に承諾を得た後作業とする。
(3)本工事に使用する材料は、原則として JIS 又はこれに準ずる規格に適合す
るものとする。
(4)本工事に使用する材料については、監督員の指示により、関係書類を提出し、
立会い、承諾を得ること。
(5)土工事の際は、周辺埋設物の試掘及び構造物等の確認等を行い、それらを損
傷することの無いよう充分に注意しなければならない。
(6)工事期間中、他の車輌交通部、並びにその他取合部の施工に当たっては、支
障をきたさぬように充分注意するものとする。又、工事車輌の運行、重機の
作業に際しては、事故等の発生があってはならない。
(7)道路を汚した場合は、直ちに清掃を行うものとする。
(8)その他、特記なき事項については、全て監督員の指示による。
(9)掘削に際しては、既設埋設物がすべて確認されるか、無いことが確認される
まで手掘り(原則2mまで)にて試掘すること。無いことが確認された場合
または、本工事内の撤去等対象物であることが確認出来、且つ、監督員に承
諾を得た後、現況撤去するものとする。
18.機械設備工事
18.1 工事項目
以下に工事の概略を示す。
(1)ダクト設備工事
①D/G 室東側壁部の換気用ダクト(立下り部ダクト 800×250)及び吹出口の
撤去・新設復旧工事。
取合部は既設横引ダクト下部端より 2.0m継手部とする。(支持材含む)
②同ダクト新設部の塗装工事。(文字標識含む)
(2)給排水設備工事
①建家東側外壁部屋外給水管の一部撤去・新設復旧及びサポート・保温工事。
②R1階ハト小屋部通気管の撤去・新設復旧工事。
③建家北側の屋外埋設雨水桝及び雨水管撤去・新設(移設)工事。
④土工事・アスファルト撤去・復旧工事。
(3)建家仮設雨水工事
①建家北側の屋外雨水竪とい配管の仮設工事。(既設ルーフドレン仮接続工事)
②北側雨水の仮設横引管は、既設桝撤去後地上階部分にて既設竪といと接続
とし、既設竪とい撤去後、仮設竪といを設置し、地上階部設置の仮設横引
管を上層階への盛替え工事(横引管の架け替え)。
18.2 技術仕様
18.2.1 ダクト設備
以下に技術仕様を示す。なお、特記無き限り、支持材等は現状復旧とする。
(1)ダクト仕様
(No.25)
・工法:アングルフランジ工法
・板厚:0.8mm
・材料:亜鉛鉄板
(2)塗装仕様
・屋内露出
・エッチングプライマー1 回+錆び止め塗料 1 回+調合塗料 2 回
(3)サポート仕様
・アングル形鋼
・溶融亜鉛メッキ
18.2.2 給排水設備
(1)配管仕様
1)屋外給水管(架空配管)
・材料:水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 VLP(SGP-VB)
・継手:管端コア付ねじ継手
2)雨水排水管
・材料:硬質塩化ビニル管 (VP) 竪管
150
遠心ボックスカルバート (CSB) 150~250 埋設部
第一集水桝 コンクリート製既成桝 500×500、グレーチング蓋 500
主管部雨水桝 設計図雨水桝リストによる
3)通気管
・材料:配管用炭素鋼鋼管・白 (SGP)50A,100A
4)仮設雨水管
・材料:薄肉硬質塩化ビニル管 (VU) 150、200
(2)保温仕様
1)屋外給水管(架空配管)
・グラスウール保温筒(20 ㎜)+鉄線+ポリエチレンフィルム+ステンレス
鋼板ラッキング(0.2t以上)
(3)土工事
埋設管の布設に伴う土工事は以下による。
1)根切り底は、地盤のかく乱しないように掘削する。掘り過ぎた場合は、良
質土又は砂で埋めもどし、周囲の地盤の固さと同程度までつき固める。
2)埋めもどしは、管の管底高、通り等を監督員の確認を受けた後行う。
3)埋めもどしの際に管の周囲に石塊、じんあい、その他有機物を埋込んでは
ならない。
4)管渠の天端から 30 ㎝までの埋めもどしについては、管渠に衝撃を与えな
いように注意しながら、土砂の敷きならし及び締固めを、人力(タンパー
を含む。)により行い偏心・偏圧のかからないよう左右均等に埋めもどす。
管渠の天端から 30 ㎝を超える部分の埋めもどしについては、機械による敷
きならし及び締固めを行うことができる。
5)埋めもどし1層の仕上がり厚は、20 ㎝以下とする。
6)埋めもどしの際には、構造物に損傷を与えないよう、又は移動を生じない
(No.26)
ようにしなければならない。
7)埋めもどしに用いる材料の種別は、B 種とする。
(4)管の布設は、管径が小さく、人力で十分行えるものを除き、原則として積卸
し機械を使用するものとし、管体に損傷を与えないように注意して行わなけ
ればならない。また、受口は、上流側に向けて布設し、中心線、勾配線を正
確に保ち、胴締めを施し、かつ、漏水、不陸、偏心等のないように施工する。
(5)桝間においては、管を屈曲敷設してはならない。
(6)管の切断は、切口を正確、かつ、管に損傷を与えないように行う。
(7)管の基礎は、中心線、勾配線を正確に保ち、管の移動及び不等沈下を起こさ
ないように施工する。
18.3 遠心ボックス
(1)継手方法は、ソケット継手とする。
カルバートの布設
(2)接着材塗布面は、あらかじめ清掃し汚れを除去する。
(3)桝の接合部には、砂付加工を施したものを用いる。
(4)布設箇所は雨水第一集水桝から既設集水桝までの経路とする。
18.4 既設桝の接合
(1)既設部分への接続に際しては、必ず既設管底及び桝高さを測量し、設計高さ
の照査を行い監督員に報告する。
(2)仮締切り等を設けて接続を行った場合には、接続工事完了後に仮締切り等の
撤去状況について監督員の確認を受ける。
(3)工事中発生した残材は、管内へ絶対に流入させてはならない。
18.5L型街渠
(1)製品使用に先立ち、亀裂端部破損の検査を行い、破損品は、これを使用して
はならない。
(2)L型街渠復旧にあたり、不陸のないよう一定勾配を保ち、雨水がスムーズに
流出するよう施工するものとする。
(3)埋戻しにあたっては、製品を損傷しないように留意し偏心、偏圧のかからな
いよう左右均等に層状に充分締固めなければならない。
(4)埋戻土は、発生土の良質土とし、締固めは充分行い、後日、埋没なきよう実
施すること。
(5)集水桝設置位置については、監督員の確認を得るものとする。
18.6その他
(1)本工事に使用する材料は、原則として JIS 又はこれに準ずる規格に適合す
るものとする。
(2)本工事に使用する材料については、監督員の指示により、関係書類を提出し、
立会い、承諾を得ること。
(3)土工事の際は、周辺埋設物の試掘及び構造物等の確認等を行い、それらを損
傷することの無いよう充分に注意しなければならない。
(4)工事期間中、他の車輌交通部、並びにその他取合部の施工に当たっては、支
(No.27)
障をきたさぬように充分注意するものとする。又、工事車輌の運行、重機の
作業に際しては、事故等の発生があってはならない。
(5)道路を汚した場合は、直ちに清掃を行うものとする。
(6)その他、特記なき事項については、全て監督員の指示による。
(7)掘削に際しては、既設埋設物がすべて確認されるか、無いことが確認される
まで手掘り(原則2mまで)にて試掘すること。無いことが確認された場合
または、本工事内の撤去等対象物であることが確認出来、且つ、監督員に承
諾を得た後、現況撤去するものとする。
(No.28)
Ⅲ.工事区分表
※以下の工事区分の他、詳細区分について図面上判断できない項目については、監督員の指示によるもの
とする。
本工事
項
共通
目
建
電
機
施設側
築
気
械
工事
工事上の各種申請届出
○
○
○
○
直接仮設工事
共通仮設工事
○
○
○
○
○
○
既設埋設物撤去盛り換え工事
躯体貫通
躯体以外の開口・
貫通
縦樋
その他
依頼元・
備
関連工事別
各貫通穴あけ個所の穴うめ・補強
開口部の隙間塞ぎ等
○
○
○
○
関連工事別
関連工事別
上記以外の開口部の隙間塞ぎ等
○
○
○
関連工事別
間仕切壁の開口・取付枠
○
○
○
関連工事別
同上開口補強
間仕切壁開口部の穴埋め・補修
○
○
○
○
図示あるもの
関連工事別
縦樋撤去・新設
○
支持受け金物
○
実験装置、什器等
○
考