2012年4月23日

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2012年4月23日
〈ドル円は戻りが鈍い、ユーロ圏製造業、サービス部門PMIに注目…〉
先週末のNY市場では、ユーロドルは買われる展開となりました。欧州時間から4月独Ifo企業景
況感指数が市場予想を上回る強い数字となったことを受けて買いが先行。G20声明文草案で「IMF
財源を4000億ドル以上増大させる」ことが明らかになると、目先のストップロスを巻き込んで上
げ足を速めました。ダウ平均が一時100ドルを超える上昇となったことも買いを後押ししていま
す。引けにかけてはG20財務大臣中央銀行総裁会議が「IMFへの4300億ドル以上の追加拠出にコ
ミット。ユーロ圏のファイアウォール強化を歓迎」との共同声明を表明。一時1.3229ドルの高値
まで買われて週末の取引を終えています。ドル円は行って来いの動きとなりました。欧州時間は
ユーロ円やポンド円などの買いにつれて一時81.78円の高値まで値を上げる場面もみられました
が、10日の高値81.87円が戻りの目処として意識されたほか、本邦輸出勢の売り意欲が強く、次
第に上値を切り下げる展開となりました。ユーロドルの上昇も売りを後押し。引けにかけては一
時81.47円の安値まで値を下げました。週明け早朝のオセアニア市場では、ユーロドルが売られ
ています。一時1.3178ドルの安値まで値を下げました。週末の仏大統領選挙で、サルコジ仏大統
領の苦戦が報じられたことを受けて売りが先行しています。今日の東京市場では、ドル円は戻り
の鈍い展開を予想しています。上値では先週末高値の81.78円や10日の高値81.87円が目先の目処
として意識されています。市場では「82.00円にかけて本邦輸出勢の売りが観測されている」こ
ともあり、戻りを丁寧に売っていきたいところです。下値では、先週末安値の81.47円がとりあ
えずの目処として意識されていますが、19日の安値81.17円や一目転換線の81.04円もサポートと
なっています。また、一目雲の上限が81.56円となっており、引き続き終ベースでのポイントで
す。今日の経済指標では、17時に4月ユーロ圏製造業、サービス部門PMI速報がそれぞれ発表され
ます。21時30分には2月カナダ卸売売上高が予定されています。(GI:和田仁志)
今日の注目ポイント
【ドル円】
82.56円(4月6日高値)
81.87円(4月10日高値)
81.78円(昨日高値)
81.662円(NYフィボナッチ61.8%戻し)
81.625円(NYフィボナッチ50.0%戻し)
81.60円(現在値:8時50分)
81.588円(NYフィボナッチ38.2%戻し)
81.56円(一目均衡表雲の上限)
81.47円(昨日安値)
81.17円(4月19日安値)
81.04円(一目均衡表転換線)
80.84円(4月18日安値)
80.29円(4月16日安値)
今日の経済指標
【豪】10:30 1-3月期豪卸売物価指数
【日】14:00 2月景気動向指数改定値
【仏】15:45 4月仏企業景況感指数
【EU】17:00 4月ユーロ圏製造業PMI速報
【EU】17:00 4月ユーロ圏サービス部門PMI速報
【独】18:30 ドイツ国債入札
【加】21:30 2月カナダ卸売売上高
【仏】22:00 フランス国債入札
【独】00:45 バイトマン独連銀総裁、講演
【米】05:30 テキサスインスツルメンツ第1四半期決算
情報提供元:グローバルインフォ
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