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1
平成23年度主要港督励巡視内容
(1) 主要港督励巡視実施要領
第1
第2
趣 旨
主要港督励巡視は、港湾労働安全強調期間行事の一環として、督励巡視団が主
要港の安全衛生管理体制、港湾荷役作業及び労働災害防止活動の実態を全国的視
野に立って巡視し、指導、意見交換等を行うことにより、各主要港における労働
災害防止対策の推進、安全衛生水準の向上及び労働災害防止意識の高揚を図り、
港湾貨物運送事業における労働災害の減少に資することとするものである。
日程、巡視対象港等
月 日(曜日)
巡視対象港
担当する総支部・支部
宿 泊 地
7月26日(火)
横 浜
港
神奈川総支部・横浜支部
名古屋市
7月27日(水)
名古屋港
東海総支部・名古屋支部
神 戸 市
7月28日(木)
神 戸
港
兵庫県総支部・神戸支部
福 岡 市
7月29日(金)
博 多
港
九州総支部・博多支部
第3
巡視対象
巡視の対象は、船内荷役作業、沿岸荷役作業、はしけ運送作業、いかだ運送作
業、検数・検量作業及び港湾運送関連作業とする。
第4
督励巡視団の編成
巡視団長は、会長が任命する。
巡視団員は、各総支部長からおおむね2名の推薦を受け、協会本部が船内班、
沿岸班に編成する。
第5
第6
督励巡視団員の集合地、結団式場所
神奈川県横浜市中区山下町279
集合地:横浜港運会館
5045-201-3295
結団式、解団式
結団式:7月26日(火)に横浜港督励巡視に先立ち、前記第5の場所で結団式を
行う。
解団式:7月29日(金)に博多港の巡視結果の検討会議終了後に、解団式を行う。
- 1 -
第7
督励巡視の方法
督励巡視に関する各港共通の行事は、次のとおりとする。
①港湾荷役作業現場の巡視計画打合せ
②港湾荷役作業現場巡視
③港湾災防各総支部・支部の安全衛生活動状況説明
④現地関係者と巡視団員・同行者との巡視結果の検討会議・講評
⑤厚生労働省・所轄労働局担当官による巡視港に対する講評と巡視団員に対
する講評・指導
第8
説明資料の作成
担当する総支部・支部において、督励巡視対象港における安全衛生活動状況等
の説明資料として、次のものを作成する。
○労働災害の発生状況(平成22年1月∼12月及び本年1月∼6月)
○安全衛生活動状況 (平成22年1月∼12月及び本年1月∼6月)
第9
督励巡視結果報告書
協会本部において、督励巡視状況を取りまとめて、「主要港督励巡視結果報告
書」を作成し、団長から会長に提出する。
- 2 -
(2) 平成23年度 主要港督励巡視団員名簿
総支部
団
北海道
日本海
千
東
葉
京
神奈川
東
海
大
阪
兵庫県
中
国
四
国
九
州
沖
縄
本
班
氏
長
名
所 属 事 業 場 名
髙
橋
幹
雄
藤木企業株式会社
沿
岸
安
田
正
之
三ツ輪運輸株式会社
沿
岸
髙
島
守
彦
苫東共同港運倉庫株式会社
船
内
江
花
恵
蔵
日本通運株式会社 新潟海運支店
船・沿
小
森
宏
飯野港運株式会社
船・沿
篠
原
伸
夫
日鐵物流君津株式会社
船・沿
富
田
章
三
山九株式会社 君津支店
船
内
遠
藤
和
彦
藤木企業株式会社 東京港運事業部
沿
岸
三
浦
仁
平
株式会社太洋マリーン
船・沿
大
山
政
弘
日立埠頭株式会社
船・沿
桐ヶ谷
一
弘
宇徳港運株式会社
船・沿
花
田
哲
憲
関東海陸企業株式会社 横浜支店
沿
岸
佐
藤
政
勝
東陽物流株式会社
船・沿
河
野
朝
英
愛知海運株式会社 蒲郡カンパニー
船
内
工
藤
準
一
中谷運輸株式会社
沿
岸
林
田
賢
一
石川株式会社
船
内
藤
井
馨
甲陽運輸株式会社
沿
岸
後
藤
康
博
株式会社大森廻漕店 神戸支店
船・沿
沖
元
敏
彦
日本通運株式会社 広島海運支店
船・沿
高
橋
徹
サンカイテクノス株式会社
船・沿
端
村
圭
徳島港湾荷役株式会社
沿
岸
中
嶋
守
雄
博菱港運株式会社
船・沿
辻
井
慎一郎
下関海陸運送株式会社
船・沿
島
袋
宗
和
沖縄港運株式会社
船・沿
山
里
景
吉
港湾労災防止協会 沖縄総支部
菅
原
英
夫
港湾労災防止協会
當
銀
正
州
港湾労災防止協会
小
川
隆
港湾労災防止協会
山
崎
夫
港湾労災防止協会 大阪総支部
部
俊
注)班別欄の「船内」は船内を、「沿岸」は沿岸を、「船・沿」は船内及び沿岸の
巡視を行う団員を表す。
- 3 -
2
結団式(7月25日火曜日)
□ 概 要
午前9時30分から、横浜港運会館(横浜市中区)3階会議室において、厚生労働
省労働基準局田中安全課長、同西田副主任中央産業安全専門官、神奈川労働局及川
局長、国土交通省関東運輸局海事振興部柳部長、横浜市港湾局山内横浜港管理セン
ター長、横浜港を管轄する3労働基準監督署長等多数の行政関係者等の代表者を来
賓に迎え、神奈川総支部及び東京総支部の関係者の出席のもと結団式が挙行された。
はじめに、東日本大震災で殉職された方々への黙とう、次いで藤木会長の結団式
挨拶があり、その後、引き続いて神奈川総支部の髙橋幹雄氏が団長に委嘱され、下
記のとおり進行した。
記
1
2
3
4
5
6
7
黙 祷
会長挨拶
会長挨拶のとおり
団長委嘱状交付
団長挨拶
団長挨拶のとおり
団員紹介
別途名簿のとおり
来賓挨拶
厚生労働省労働基準局 安全衛生部 田中安全課長
神奈川労働局 及川局長
来賓紹介
厚生労働省労働基準局 安全衛生部安全課 西田副主任中央産業安全専門官
国土交通省関東運輸局 海事振興部 柳部長
横浜市港湾局 山内横浜港管理センター長
神奈川労働局 小林労働基準部長
神奈川労働局労働基準部 齋藤安全課長
横浜南労働基準監督署 平野署長
横浜南労働基準監督署 野々部第3方面主任監督官
鶴見労働基準監督署 梅津署長
鶴見労働基準監督署 柴田第2方面主任監督官
横浜北労働基準監督署 山本署長
横浜北労働基準監督署 平本第3方面主任監督
横浜エゼント会 滋野常任理事
横浜港湾荷役協会 原田会長代行
横浜回漕協会 飯泉会長
横浜港運関連事業協会 長谷川会長
京浜海運貨物取扱同業会 八木副会長
- 4 -
8
全日本ワッチマン業協会 粟竹関東支部長
横浜検数・検定部会 原田部会長
港湾運送事業組合連合会 力石会長
協会関係者紹介
井上神奈川総支部長
坂田横浜支部長
横浜支部 笹田副支部長
横浜支部 成松副支部長
横浜支部 中川パトロール実行委員長
横浜支部 渡部指差呼称実行委員長
横浜支部 浅野コンテナ委員会委員長
秋山東京総支部長
東京総支部 城田副総支部長
東京総支部 佐藤副総支部長
東京総支部 中塚安全衛生副委員長
東京総支部 志知総務委員長
東京支部 安全衛生委員会14埠頭部会濱西会長
その他、港湾関係者多数の参加の下、横浜支部指差呼称実行委員会町田幹事の発
声に続いて出席者全員で「ゼロ災で行こうヨシ!」と声高らかに指差唱和をして、
結団式を終了した。
- 5 -
□ 会長挨拶
皆さん、おはようございます。
今日、横浜港はいいお天気です。
2、3日前までは涼しかったんですが
今日からはまた暑くなりそうです。
本日、横浜港を見ていただいき、名
古屋港、神戸港、博多港、と4港で各
港から選ばれたベテランの皆さん方に
よって視察、点検をし、そしていろい
ろな意見を交換していただく、協会の
一番大きな行事がこの主要港督励巡視
でございます。
各総支部から選ばれた24名の方が今日ここにお集まりいただきました。
厚生労働省労働基準局から田中安全課長がわざわざお越しいただき、また、地元の
及川神奈川労働局長、各労働基準監督署の署長の皆さん、そして、港湾局、関東運輸
局、行政関係の皆さんがお忙しい中にもかかわらず、激励のためにこのようにたくさ
んのご出席をいただきました。大変ありがとうございます。
司会から話がありましたように、今年の3月に大変不幸なびっくりするようなこと
がこの日本の国で起こりました。15名の方が殉職したと言いましたが、我々の港湾運
送の港のみならず、漁港を含めて、八戸から、ずっと南へ下って、茨城の鹿島港に至
るまで、港が15港ございます。港の関係で犠牲になった方が15名。この“15”という
数字にこだわるわけではございませんが、一人一人が一つの港の大きな犠牲になって
将来の礎を必ず彼らがやってくれるだろうという思いもしております。
今日の結団式に相応しい言葉でないかもしれませんが、私はこの度の東日本大震災
によって、日本中全体が狼狽している、今はまさしくその状態にあると思っています。
戦争が終わって65年以上たって、その間ご承知のとおりの経過を経て、ここにいる方
はこの65年の間に生まれた人が多く、戦争の時代はご存じないけれども、その間の現
実を皆さん方はご覧になればお判りのように、とにかく世界一の国に何回もなりまし
た。本当によく働き、よく動き、よく現場と直面し、こんな立派な再建をした国は他
にはない。これは人類の奇跡だと言われたくらい、日本の国の復興は見事なものがあ
ったのであります。
私が中学3年の時に戦争が終わったわけですが、大人になったばかりのこの目で、
今日までのこの日本の姿を見てまいりました。今、あの大きな災害にあたって、翻っ
てみると、日本の国は東北の皆さんの犠牲の上に立って、東京だとか、横浜だとか、
あるいは名古屋、大阪、神戸、北九州、あるいは門司、福岡、また、その間にある中
都市、その人たちは、東北の皆さんの大きな犠牲の上にみんな繁栄してきたのではな
いか、そういうことを今になって思うところがあります。
未だにヨーロッパの各企業では、東北が復興できないため、日本のサプライチェー
ンが滞り、部品が来ないので、生産を止めている工場がたくさんあるそうです。
- 6 -
本当に東北地方は、ダイヤモンドみたいな人たちとダイヤモンドみたいな工場があっ
たのかと今になって気がつく次第です。今まで生産をしてきたのは、東北じゃないか
と。東京や横浜や大阪や神戸の人は、確かに働いたかもしれないが、大きな目でみれ
ば、東北の犠牲の上にたって、そしてしゃべるだけ、気のきいたことばかりしゃべっ
て、口先だけで、この日本を復活させて来たんじゃないか。現場の単純な、素朴な生
産活動に身をもってあたってきたのは、東北の人たちじゃないかと、そういうふうに
思い至りました。
話しは変わりますが、今年の全国大会は10月に仙台で予定しておりました。関係機
関の代表の方々が、私の方へ意見を寄せてくれまして、10月になったら東北も復活し
ている、みんなで日本中の港湾の仲間が集まって励まし合いましょう、予定通り仙台
でやりましょう。大変うれしい話をしてくれましたが、東北総支部の代表の皆さんや
諸先輩の方々と話してみると、今はそれどころじゃない。みんな船が入ってやっと仕
事ができる状態で仲間の人に声をかけても、みんな避難所の生活なため、なかなか夜
もろくに寝ていない。避難所から現場に来るだけの足も不足している。このような状
況下で、東北総支部の港の仲間は頑張っているけれども、10月の大会にみんなをお迎
えするところまでの余裕がない。したがって、今回は、他の総支部でやってもらいた
いという申し出があり、この横浜で全国大会行うことにしました。その節はよろしく
お願いいたします。
さて、今申し上げたような状況で、“がんばれ日本”、“がんばれ東北”と皆さん
がそうおっしゃっているけれども、その声がいかに空しいものか。現場の人から見た
ら、いかに空しいものか。我々港湾人は現場の人間です。理屈や絵空事でお金を稼い
できたわけではないのです。みんなが単純な、素朴な生産活動をやって、皆が現場で
生産している、そういう業界です。
ですから、皆さん方も、この大きな震災を逆の面で考えると、これからは我々港湾
産業というのはいかに大事なものか。一番大事なのは現場の仕事です。文書だ、能書
きだとか、データだとか、机上の上だけで、そのようなことだけでは世の中は成立は
しない。現場で働く人をさらに大事にしよう、現場で働くということをみんなで誇り
に思う。しかも港湾の仕事はなくてはならない仕事です。国民生活に必要な本当に大
事な現場を預かるのが港湾の仕事だということを申し上げたいと思います。
今日これから、皆さん方は、横浜を出発して、全部で4つの港に行っていただくわ
けですが、よく見ていただいて、よく意見交流していただきたいと思います。
今年の団長は髙橋君が引き受けてくれました。髙橋団長のもと、みんなで力を合わ
せて、しかも体をいたわりあって、無理をしないで、督励巡視に励んでいただきたい
と心からお願いをいたします。
ご来賓の皆様に、また今日は大勢の東京、横浜の業界の仲間達が、このように来て
いただいたことに感謝を絶えません。
これをもちまして、結団式の挨拶といたします。
元気で体を大事にして下さい。ありがとうございました。
- 7 -
□ 団長挨拶
只今、藤木会長から平成23年度の主要港督励巡
視の団長を仰せつかりました髙橋でございます。
本日は、早朝より、厚生労働省労働基準局安全
衛生部安全課長田中様、神奈川労働局長及川様、
国土交通省関東運輸局海事振興部長柳様、横浜市
港湾局横浜港管理センター長山内様、港湾所轄の
各労働基準監督署長様、横浜港湾関係事業の皆様
を始め、関係官庁並びに関係機関の皆様方には、
公務ご多用の中、私共、督励巡視団の激励のため
にご臨席をたまわりまして誠にありがとうございます。
また、神奈川総支部の井上総支部長を始め、会員店社から多数のご出席をいただき
まして誠にありがとうございます。
この伝統ある主要港督励巡視で、初めて団長を仰せつかり、何よりも人の命を尊ぶ
ことを基本理念とする労働災害防止の重要性を考えますとき、港湾荷役作業が大きく
変化している中にあって、その任務の重責を深く痛感しているところであります。
幸い、団員の皆様は、各港において永年にわたり労働災害防止活動に精励され、輝か
しい実績を挙げられておられる方々ばかりでありますので、大変、心強く思っており
ます。
私といたしましては、厚生労働省、各港の地元労働局のご指導のもとに団員の協力
を得まして、各港における労働災害防止活動を視察させていただき、藤木会長を始め、
皆様方のご期待に沿うよう団長としての任務を果たしてまいりたいと考えております
ので何卒よろしくお願いいたします。以上、簡単ですが結団式に当たりましての挨拶
とさせていただきます。本日はありがとうございました。
- 8 -
横浜港巡視概要(7月26日火曜日)
天気 曇り
□概
要
結団式終了後、船内班、沿岸班に分かれて巡視コースに出発した。
巡視後、横浜港運会館に戻り、検討会議を経て督励巡視結果発表等会議が開かれ
た。会議では、井上神奈川総支部長の挨拶に続き、深川神奈川総支部事務局主管者
による横浜港の安全衛生活動状況について説明がなされた後、督励巡視結果の発表
討議が行われた。発表討議後、巡視に同行された西田副主任中央産業安全専門官か
ら講評指導が行われ、髙橋団長の総括、坂田横浜支部長、協会本部本間事務局長の
挨拶をもって横浜港督励巡視を終了した。
□巡視内容
(1) 船内班
山下ふ頭10号
在来船
鋼板コイルのはしけから積付け作業
本牧ふ頭C6号
コンテナ船
20フィートコンテナの荷揚げ作業
立入禁止区域でのピンクリボン
なお、巡視後、南本牧ふ頭MC−1.2
コンテナターミナルを視察した(沿岸班も同じ。)。
①良かった点
イ.指差呼称が徹底して実施されていたこと。(両船とも)
ロ.熱中症対策が注意の掲示も含め良く実施されていたこと。
ハ.突起物等の注意・危険箇所、立入禁止区域等に目立つピンクリボンが付け
てあり、注意喚起が良く実施されていたこと。
ニ.舷門表示が、作業主任者の表示、KYボード・リスクアセスメント等表示
が尽くされており、安全作業への取り組み意欲が感じられたこと。
(以上在来船)
ホ.通路上に固定障害物や頭上注意の注意書きがチョーク書きでしてあり、目
立って分かりやすかったこと。(コンテナ船)
②指摘事項及び改善事項(á回答)
イ.2番ホールドでフォークリフトの運転走行について、後方の安全確認(指
差呼称による確認)、作業者の退避等接触防止対策が十分でないため、フォ
ークリフトと船内作業者のヒヤリ事例があったこと。
á指摘事項については、是正し、再発防止を徹底したい。
ロ.はしけで荷を揚貨装置で巻き上げた後に、退避・安全確認が十分でなく作
業員が揚貨装置の荷の下にいるという危険な状態があったこと。
á指摘事項については、是正し、再発防止を徹底したい。
- 9 -
ハ.2番にて、合図者を行っている船内荷役作業主任者が技能講習の修了証を
携帯していなかったこと。
á指摘事項については、是正し、再発防止を徹底したい。
(以上在来船)
③質問事項
イ.コンテナ船のKYボードは、現場作業員の手書きでなく、パソコンで作成
しているものを貼ってあるがその運用方法はどうしているのか?
á既製品を貼っているのでなく、前日に作業打合せの際にKYを行い、その
結果を整理してパソコンで印字し、当日確認のうえ掲示し、作業前ミーテ
ィングで徹底している。作業終了後も結果についてA∼Dランクに評価を
行うものとしておりパソコンで整理することは、安全管理にフィードバッ
クし活用できるメリットがある。
(2) 沿岸班
本牧ふ頭B−5∼8(上屋)
①良かった点
イ.5S良好。安全標語の掲示、KYボ
ードの表示が良好であること。
ロ.熱中症対策として、温度計、湿度計
が設置されていたこと。(B5∼8上
屋すべて)
ハ.上屋出入口に広角ミラーが取り付け
本牧ふ頭上屋B−5
られており、衝突防止策が取られていたこと。(B−7上屋)
②指摘点及び改善点(á回答)
イ.上屋付近の野積み場で5トンコンテナの扉が固縛されていなかったこと。
á今後、指導を徹底する。
ロ.上屋付近の野積み場で故障したためユンボのアームが立ち上がったままで
たこと。
á不安全な状態であることは明白なので、故障品には明確な表示もしくは立
入禁止措置をとるようにしたい。
③質問事項(á回答)
イ.上屋の保全・保守は各店社でおこなっているのか?
á以前は横浜市がこの4月からは埠頭公社が管理している。
保全・保守については、その都度申し入れをしているがすぐには要望を受
け入れてもらえない。
トラロープやライン引きで対応できるものは各店社でおこなっている。
- 10 -
名古屋港巡視概要(7月27日水曜日) 天気 曇り
□概
要
名古屋港ポートビルにおいて、午前9時00分から名古屋港港督励巡視開会式が執
り行われた。
式では、最初に系井東海総支部長の挨拶があり、続いて髙橋団長挨拶、団員紹介
の後に天野愛知労働局労働基準部長より激励のお言葉を頂戴した。名古屋支部より
督励巡視コースの説明後、名古屋支部船内分科会の冨山会長の発声により全員で指
差唱和を行い、各班に分かれて巡視に向かった。
巡視後、名古屋港ポートビルに戻り、検討会議を経て督励巡視結果発表等会議が
開かれた。会議では、名古屋港運協会伊藤会長よりご挨拶を頂き、三浦安全管理士
により名古屋港の安全衛生活動状況の説明があり、督励巡視結果の発表討議が行わ
れた。 発表討議後、巡視に同行された愛知労働局増田安全課長から講評指導が行
われ、髙橋団長の総括、亀田名古屋支部長の閉会挨拶をもって名古屋港督励巡視を
終了した。
□巡視内容
(1) 船内班
飛島埠頭
在来船A
合板の荷揚げ作業
金城埠頭
在来船B
雑貨の積み付け作業
①良かった点
在来船A
イ.両船ともに艙内、沿岸における(玉掛け作業・フォークリフト)指差呼称
の実施状況が良好であること。
ロ.両船ともに、デッキマンが親綱を使用し、安全帯をしっかりと着用してい
たこと。また、笛を使用し、手合図で明確な指示を行っていたこと。
ハ.本船の中甲板に立入禁止用ロープが張られていたこと。
ニ.沿 岸作業場に おける待 避場所が設 定されていたこと。(在来船A)
ホ.入艙口にセルフブロックを設置していたこと。(在来船B)
②指摘点及び改善点(á回答)
イ.本船のデッキ上に廃材が多数置かれており、2番通路を塞いでいた。(在
来船A)
á1番のオモテ(船首)側にまとめておき、通路を確保する必要があった。
今後、指導を徹底する。
ロ.本船デッキ通路側に揚貨装置のデリックブームを下ろした状態になってい
た。(在来船A)
- 11 -
á通路が十分確保されないので、ブームの下を通ることになる。使用しない
揚貨装置のデリックブームは沖側に旋回するように、今後指導を徹底する。
※法律上は停止状態であれば抵触しない。
ハ.沿岸にて、フォークリフトの後方左側ストップランプが切れていた。
á作業開始前の点検は確実に行っている。
作業中に切れたものと推測される。至急交換させる。
③質問事項 特になし。
(2) 沿岸班
飛島埠頭
(上屋/主にフォークリフト
による積み出し作業)
①良かった点
イ.安全意識喚起のポスター等の工
夫表示が充実していて取り組み意
欲のレベルの高さが窺えた。
好事例「あなたへの安全メッセージ」
(イ)「あなたへの安全メッセージ」と題してメッセージを募集して、応募作
品の中から「みんな誰かの大切な人」というテーマで家族からの安全を
願うメッセージを現場に貼り出していたが、その発想のユニークさと見
守る家族の安全への熱い想いに胸が打たれた。
(ロ)各社、作業主任者の役割の表示やKYボードが充実していたが、中でも、
リスクの実例を写真で掲示したり、リスクの大きさを点数表示して、リス
クの評価を行い、リスクアセスメントにつなげる工夫をしている社もあっ
た(なお、愛知労働局の安全課長からは、KYボードの中で「指差呼称の
実施」を掲げる場合は、具体的に、何を重点対象とするか絞り込み表示す
るとより効果的であるとアドバイスがあった。)。
ロ.全社 5Sが確実に実施されていた。フォークリフトについて歯止めが確
実に施されていた。
ハ.全社 フォークリフトの運転の際等、指差呼称を確実に励行していた。
ニ.全社 熱中症について注意事項の掲示や飲料等の対策がよくなされていた。
ホ.上屋の構内について歩行帯が確実にペイントされ、表示され、一時停止等
の注意喚起の工夫も良くなされていた(次頁写真のとおり)。
- 12 -
②指摘点及び改善点(á回答)
イ.座席に保護帽を放置しているフォークリフトがあった。
á例え、休憩時間だったとしても、保護帽なしに荷役現場を通行していった
ことになるので収納場所に納めることと、保護帽の現場での着用を徹底し
たい。今後、指導を徹底する。
ロ.タバコの吸い殻入れの近くに消火用の水が用意していない所があった。
á水を置くか、張るようにする。
ハ.フレキシブルコンテナが通路側に三段積みのはい付けしているところがあ
ったが、崩壊防止のためにひな段にするか二段積みにすべきではないか。
áご指摘のようにひな段にするように是正したい。
ニ.フォークリフトがコンテナにバン詰めをするために鉄板をスロープにして
登っていくが、鉄板に滑り止めのストッパーを設けるべきではないか。
áご趣旨に沿えるよう社に持ち帰り検討したい。
③質問事項(á回答)
イ.ハトの糞が散見した所があったが、被害があればどのような対策をしてい
るのか?
á本施設では特に大きな被害はないので、特記できるような対策は講じてい
ない。
- 13 -