行動規範 - CA Technologies

行動規範
1
1
2
4
5
3
6
7
8
世界各地の
オフィス
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
Hyderabad
Rome
Redwood City
Beijing
Islandia
Melbourne
Ditton Park
Brasilia
目次
CEO メッセージ
5
株主の利益の保護
22
はじめに
6
利益相反
22
行動規範の重要性
6
贈与品、接待、および旅行 24
行動規範に応じた社員の責任
8
公務員への贈り物
25
管理者の役割
9
同僚への贈り物
25
意見の表明
11
安全かつ快適な作業環境
26
行動規範の実施
12
差別および嫌がらせ
26
行動規範の制限
12
障害者用設備
28
行動規範の免除
12
健康および安全性
28
市場における倫理の実践
29
競争(独占禁止)法
29
機密情報、知的財産、
プライバシーの権利
13
インサイダー取引および
情報漏えいに対するポリシー 13
販売、マーケティング、
および広告 30
メディア、投資家、
パブリックとの接触 14
グローバルなビジネスの基準
31
他の社内機密情報
15
腐敗の撤廃(贈賄を含む)
31
サードパーティの機密情報
16
輸出規制32
競合相手に関する情報
16
ボイコットの禁止35
他の種類の知的財産
16
税および為替の管理法35
データ保護とプライバシー
17
国連グローバル コンパクト35
プライバシーの権利
17
業務記録および会社の資産
政府とのビジネスの履行
37
18
政府ビジネス
37
財務記録 18
ロビー活動
38
他の記録の正確性
19
記録の保存
19
政治献金および
CA, Inc. Political Action Committee
38
会社の資産の使用
20
贈与品
38
情報資源の使用
20
法的手続きおよび監査
39
ソーシャルネットワーク
20
コミュニケーションの手段
39
3
Christopher Thomasによる写真
4
社員の皆さん
CA Technologiesでは、常に最高水準の公正さと誠実さをもってビジネスを遂行し、いかなる場合にも法を遵守する
ことを誓っています。
私たちの行動規範(以下「本規範」)は、CA Technologiesのビジネス プラクティスとコンプライアンス プログラムの
根幹であり、すべての従業員に期待する卓越性の基準を定めるものです。 本規範には、主な構成員との対話と
コミュニケーションを適切に行うためのガイドライン、およびビジネスを遂行するにあたっての基本的なルールが含
まれています。 また、本規範は、常に正しいことを行い、法を遵守することに対する私たちの確固たるコミットメン
トの表れでもあります。
本規範は、あらゆる作業環境または皆さんが直面する可能性のある倫理的なジレンマすべてに対応しているわ
けではありませんが、会社が求めていることを社員の皆さんが理解し、どのようなときに相談が必要なのかを認識
するために役立つような基本的な枠組みを提供しています。 良識、慎重さ、チームワーク、コミュニケーション、そ
して本規範を指針とすれば、CA Technologiesは常に誠実さを重んじる会社になることができます。
どうか一人ひとりがこの規範の内容を理解するようにしてください。 本規範について質問がある場合は、Chief
Ethics & Compliance OfficerまたはWorldwide Law Departmentのメンバーに問い合わせてください。
ビジネス倫理およびコンプライアンスがCA Technologiesを構成する不可欠な要素となるために、私たち一人ひとり
が責任を共有しています。 私たちの長期的成功は、揺らぐことのない倫理と財政上の優れたパフォーマンスを礎
として成り立ちます。 この両方を実現できるかどうかは、社員の皆さんにかかっています。
よろしくお願いします。
Mike Gregoire
CEO
5
はじめに
行動規範の重要性
CA Technologies(以下「会社」)では、法を遵守すること、およびあらゆるビジネスを倫理的な方法で遂行することを
誓っています。私たちは、このコミットメントが、私たちが成功するため、そしてお客様、ベンダー、ビジネス パート
ナー、株主様を含むすべての関係者からの信頼を維持するために不可欠であると信じています。本規範は、社員
がCA Technologiesの代表としてどのようにビジネスを遂行すべきかという枠組みを定めています。
CA Technologiesには、さらに広範なコンプライアンス プログラムが存在しますが、本規範はそれが要約されたもの
です。本規範のなかには、数多くのポリシーが参照先として含まれています。これらは、CA Technologiesの社員と
してどのように行動すべきか、およびコンプライアンスとビジネス倫理に対する私たちの全社的なコミットメントにつ
いてさらに詳しく説明しています。これらのポリシーは、会社のQuality Management System ("QMS")のWebサイト
で参照できます。私たちのより広範なコンプライアンス プログラムには、アウェアネス キャンペーン、ニュース
レター、オンライン コンプライアンス、倫理トレーニング、コンプライアンスと倫理のトピックに関する講師によるセッ
ションなどが含まれています。これらの多くのコンプライアンス用コミュニケーション媒体はすべて、コンプライアン
スおよびビジネス倫理に対する私たちのコミットメントを社員がより深く理解するのに役立つよう設計されていま
す。
トレーニングとアウェアネスの構想に加え、会社のシステム、プロセス、ポリシーに対する定期的な監査を行うこと
によって、基準に準拠しているかどうかを確認しています。また、社員がコンプライアンスやビジネス倫理の問題
について相談したり手助けを求めたりできるよう、HelplineやWeblineなどの多くの手段を確立しました(準拠法で許
可される場合は匿名で相談することが可能です)。社員がこれらのリソースを利用した場合は、会社は速やかに
質問に答えること、および訴えのあった規範の違反については徹底的に調査して対応することを約束します。ま
た、私たちのビジネス パートナー、および私たちのビジネスに関係する他のサードパーティも私たちの高い基準を
確実に厳守するようにプロセスが開発されています。私たちのコンプライアンス プログラムは、取締役会および上
級管理者から積極的にサポートされており、Chief Ethics & Compliance Officerによって日々管理されています。
つまり、コンプライアンスおよび倫理は、CA Technologiesでは非常に重要視されています。本規範を読み、理解し、
実践するようにしてください。そして質問や懸念がある場合はいつでもお問い合わせください。
6
7
行動規範に応じた
社員の責任
社員は、どこでビジネスを行う場
合でも、本規範および法律を常
に遵守する必要があります。
本規範を知るだけでは、CA Technologiesがコンプライア
ンスおよびビジネス倫理に対するコミットメントを確実
に維持できることにはなりません。社員のみなさんに
求められることを以下に挙げます。
• 本規範および会社の他のポリシーと手続きの内
容および目的に従う。
• CA Technologiesの必須のコンプライアンス/倫理ア
クティビティを完了する。これには、年次のコンプラ
イアンス トレーニング、行動規範遵守の確認(Code
of Conduct Attestation)、利益相反に関するサーベ
イ(Conflict of Interest Survey)が含まれます。
• 特定の状況において、または業務のあらゆる側面
においてCA Technologiesのビジネス遂行基準をど
のように適用するかについて確信が持てない場合
は、会社の適切なリソースに対してアドバイスを要
請する。
• 本規範、法律、規制の違反、または違反につなが
るような行動が発覚した場合や疑われる場合は、
本規範に記載されているコミュニケーション手段を
使用して速やかに報告する。
• 監査および内部調査では、率直および正直に対
応し、全面的に協力する。
8
管理者の役割
CA Technologieは、多くの国でビジネスを行っており、
その国の慣習や社会的基準はそれぞれ異なってい
ます。私たちのポリシーは、ビジネスを行っている国
および地域の法律が米国の法律に違反しない限り、
それらの法律に従うというものです。社員が会社のビ
ジネスを行う場合は、その場所の法律および規制を
理解して従うことは社員の責任となります。そのため
のサポートとリソースを社員に提供するのは管理職
の責任です。その地域の習慣およびビジネス上の慣
行や社会的慣行が、本規範で述べられている基準と
は異なる場合、CA Technologiesの社員は、上
司、Business Practices and Compliance Team、HR
Business Partner、またはWorldwide Law Department
のメンバーに相談し、このような地域/状況において
どのように行動するのが適切かを判断する必要があ
ります。
管理者は、私たちのコンプライアンスおよびビジネス
倫理の基準を維持するために重要な役割を果たしま
す。つまり、管理者の責任はより大きく、そのため管
理者には以下の責任が追加されます。
• 本規範で述べられている原則が、自らの業務に
どのように適用されるかを社員が理解しているよ
う徹底する。
• 倫理的な行動を促進し、社員が質問をしたり不
安を訴えたりすることがしやすいような職場環境
を維持する。
• 倫理的なリーダーシップを自らの言動で示す。
• 本規範の違反を防ぎ、察知することができるよう
注意深く適宜監視する。
• 社員のコンプライアンスの問題に対して速やか
におよび内密に対処し、会社のポリシーに沿った
方法で対応する。
9
06
10
意見の表明
–– 所属オフィスのHuman Resources Business
Partner
コミュニケーション手段を常にオープンにするこ
とによって社員が意見を表明しやすい環境をつくるこ
とは、法律を遵守し、倫理的に行動するという私たち
にコミットメントを維持するうえで不可欠です。
CA Technologiesでは、そのために多くの手段を提供し
ています。
–– CA Technologies Helpline(電話)または
Webline(インターネット) – これらのリソース
は、社員がアドバイスを求めたり、質問した
り、不正行為、ビジネス慣行、本規範へのコン
プライアンスまたは違反に関する問題などを
報告するための手段を提供します。Helplineお
よびWeblineは、24時間、年中無休で利用でき
ます。
HelplineまたはWeblineは、独立したサードパー
ティ プロバイダによって管理されます。これら
のリソースを使用することを選択した場合、希
望すれば(準拠法で許可される限り)匿名で利
用でき、英語または自国語のいずれを選択す
ることもできます。
本規範の違反または他の倫理的問題が発覚した場
合や疑われる場合、あるいは単に意見やアドバイス
が欲しい場合など、以下の方法を利用することがで
きます。
• いつでも上司に相談できます(上司に話すことが
気が進まない場合や、満足のいく問題解決が見
込めない場合は別です)。
• 以下のリソースのいずれかに問い合せることが
できます。
Helpline-Webline への問い合わせで身元を明かすこ
とを選択した場合、その身元および情報は内密に扱
われ、厳密に必要がある場合に限って共有されま
す。
–– Worldwide Law Departmentのメンバー
–– Business Practices and Compliance Teamのメン
バー
会社は、疑いのある不正行為が報告された場合はすべて調査し、調査の結果、本規範または会社の他の
ポリシーの違反がなかったと判明した場合でも、善意をもって報告した社員に対するいかなる報復も許しま
せん。不正行為の事実や疑いを善意をもって報告した社員や関係者、またはコンプライアンス調査に関与
した人員に対する報復は決して許容されるものではなく、解雇を含む懲戒処分の対象となります。
11
本規範の実施
行動規範の制限
CA Technologiesは、社員が本規範を遵守することに
真剣に取り組んでいます。本規範の違反が報告され
た場合は、会社のChief Ethics & Compliance Officerの
指示のもと、速やかに調査されます。解雇を含む懲
戒処分に結びつく可能性のある行為の例として、以
下が挙げられます。
行動規範は、ビジネスの過程で発生する可能性のあ
るすべての法的および倫理的問題に対応できるわけ
ではありません。そのため、自身の職務に当てはま
るCA Technologiesのポリシーおよび手続きについて
認識しておくことは社員皆さんの責任でもあります。
つまり、皆さんが直面している状況に具体的に当て
はまるポリシーがない場合でも、社員が職務のあら
ゆる側面において高い倫理的基準を適用することを
会社は求めています。
• 他の人が本規範、法規制、または会社の
ポリシーに違反するよう要請したり許可したりす
ること、または他の人がこれらの基準に違反する
よう手助けをすること。直接行うことが許可されて
いないことを、ビジネス パートナーなど、他の人
を通じて行うことは許されません。
行動規範の免除
CA Technologiesでは、本規範の免除要求を強く嫌
い、免除することが会社にとって最適な選択であるこ
とが明らかであるという特別な場合に限り、本規範
の一部の適用を免除します。本規範の免除に関する
要求はすべて、会社のChief Ethics & Compliance
Officerに対して行われる必要があります。そのように
要求が行われた場合は、次に会社の役員会にあげ
られるか、役員のメンバーが免除を要求している場
合には取締役会にあげられます。
• 本規範または会社のポリシーや手続きに対する
違反が発覚したり疑われた場合に速やかに報告
しないこと。
• 会社が行う調査または監査に全面的に協力しな
いこと。
• 別の社員または第三者に関して、本規範や法規
制の違反の疑いを報告しなかったり、会社の調
査の間に協力しないこと。
12
機密情報、知的財産、プライバシーの
権利
インサイダー取引および情報漏えいに対するポリシー
インサイダー取引規制法に基づき、会社の社員およびその家族は、会社に関する重要な非公開情報を認識して
いる場合、たとえ取引の決定が他の要因に基づいている場合でも、直接的または他の人や団体を通じた間接的
の如何に関わらず、CA Technologiesの証券(株、債券、プット/コール オプション)を売買することはできません。
これらの法律では、「重要」および「非公開」の定義および対象となる他の種類の取引などが非常に幅広く定義さ
れています。CA Technologiesの株取引に関与することを検討している場合は、会社の「Policy Against Insider
Trading and Tipping」をまず確認し、そのような取引が会社のポリシーに準拠しているかどうかを確認する必要が
あります。ポリシーに関して、またはCA Technologiesの株取引に関する規制全般に関して質問や懸念がある場合
は、Worldwide Law Departmentのメンバーに問い合わせてください。
さらに、CA Technologiesでの職務を通じて、別の会社に関する重要な非公開情報を入手する場合があることが考
えられます。そのような状況でその会社の証券を取引することも、会社のポリシーおよび法律によって禁止されて
います。
最後に、重要な非公開情報を認識している場合は、CA Technologies証券を売買することを他の人に推奨したり提
案したりすることもできません。
そのような「垂れ込み」は、インサイダー取引規制法によって禁止されている取引に従事するのと同等の違法性が
あります。
このようなときどうしますか。
いいえ。
業務の過程で、お客様によって内密に開発されてい
る有力な製品について知ることになりました。その
後、その製品が開発中であることを推測した記事が
新聞に出ました。
お客様の株を買うことができますか。
たとえそれが正しかった場合でも、新聞の情報は
単なる推測です。会社の機密情報に基づく知識
は、推測とは異なります。その知識は、重要かつ非
公開と考えられ、その知識に基づく取引は違法と
なります。
13
メディア、投資家、
パブリックとの接触
インベスター リレーションズ部門に問い合わせるよう
に伝える必要があります。また、CA Technologiesに関
する重要な非公開情報を、Worldwide Law
Departmentの関与および適切な事前承認なしに、投
資家、株主、今後株主になる可能性のある人を含
め、会社の外部の人に開示することはできません。
詳細については、「Compliance with Securities and
Exchange Commission Regulation FD Policy」を参照し
てください。
CA Technologiesの最高経営責任者によって明示的に
そうするよう認められている場合を除き、メディアや
投資家コミュニティと会社またはそのビジネスについ
て語ることは禁止されています。会社に関係する問
題についてメディアから何らかの問い合わせを受け
た場合は、コーポレート コミュニケーション部門に問
い合わせるように伝える必要があります。投資家また
はアナリストのコミュニティのメンバーから、会社に関
係する問題について問い合わせを受けた 場合は、
このようなときどうしますか。
会社の業績が悪いと誤って伝えている新聞記事
を読みました。そのため、記事が誤りであること
を伝え、今後収益の増加が見込まれていることを
説明する手紙を編集部に送りたいと考えていま
す。その行為は問題ありませんか。
いいえ。問題があります。
どのような動機であるかに関わらず、このような
方法で重要な非公開情報を公にすることは会社
のポリシーに違反すると考えられます。このよう
な場合は、コーポレート コミュニケーション部門
に連絡し、その対応を任せる必要があります。
14
他の社内機密情報
CA Technologiesでは、さまざまな種類の貴重かつ非公開のアイデアや情報が定期的に作成されます。これらの
情報は法律によって他者による使用を禁止することができます。会社の機密情報の一例として以下が挙げられま
す。
• 研究、数式、ソースコード、オブジェクトコード、または他のノウハウや技術データ
• 新製品、製品の機能またはサービスに関係する情報
• 販売またはマーケティングのデータベース、戦略、価格、計画、提案(既存または潜在的なお客様およびビジ
ネス パートナーに関する情報を含む)
• 買収対象、予定されているまたは進行中の買収や売却に関する情報
• 非公開の財務目標または財務予測
• 人事レコード
• CA Technologiesのベンダー、お客様、またはパートナーに関する情報を含む、あらゆる種類の企業秘密
CA Technologiesの財産価値のある情報の機密性は、私たちのビジネスにとって非常に重要であるため、社員は会
社に属する有形資産を保護するのと同様にその機密性を保持する必要があります。何より、機密情報は会社の
ポリシーおよび手続きに従った方法でアクセス、格納、送受信される必要があります。機密情報に対する誤用、不
正使用、または不適切なアクセス要求が発覚したり疑われる場合には、上司またはWorldwide Law Departmentの
メンバーに速やかに報告しなければなりません。
業務上、CA Technologiesの外部の人と会社の機密情報を共有する必要が生じた場合は、社内の適切な承認を得
たうえで、Worldwide Law Departmentの介在によって適切な機密保持契約を締結する必要があります。
このようなときどうしますか。
いいえ。問題があります。
以前の同僚が電話をかけてきて、彼女が会社に在籍
中に担当していたプロジェクトに関する機密情報を思
い出すための手助けをして欲しいと頼んできました。
要求された情報を彼女に提供しても問題ありません
か。
元社員には、たとえその情報を開発するのに関わった
人であっても、CA Technologiesに属する機密情報にアク
セスする権限はありません。さらに、彼女は他のソース
からも機密情報を取得しようとしている可能性があるの
で、彼女からの要求について上司またはWorldwide Law
Departmentにすぐに伝える必要があります。
15
サードパーティの機密
情報
競合他社に関する
情報
私たちには、お客様、ベンダー、ビジネス パートナー、
および他のサードパーティから、機密を保持するという
条件で情報が提供されることがあります。これらの機
密情報の守秘義務に同意した場合、会社のポリシー
および手続きに従ってそのような情報の機密性を適
切かつ安全に保持していることを確認しなければなり
ません(会社のポリシーおよび手続きでは通常、会社
の機密情報を保持するのと同じレベルでの保持が求
められます)。さらに、元社員を含む他の人に属する
機密情報を使用または開示しないこと、および
CA Technologiesの社員による使用または開示を誘導
しないことを徹底する必要があります
競合他社に関する情報を取得することは、私たちの
ビジネスにとって重要な場合がありますが、私たちが
合法的に使用できる競合他社の情報の種類に関す
るルールは非常に複雑になる可能性があります。機
密情報を取得するために、不適切な手段、詐欺的行
為、または違法とされるどのような手段も講ずるべき
ではありません。また、不適切な手段を通じて第三者
によって取得されたそのような情報を受け取ることも
できません。競合他社の情報に関して質問や懸念が
ある場合、または特定の情報について使用や取得が
許可されているかがわからない場合は、Worldwide
Law Departmentのメンバーに速やかに相談してくださ
い。
サードパーティの機密情報の保持に適用される
特定の条件を理解することは社員一人ひとりの責任
です。別の団体(以前の雇用者など)に属する機密情
報をCA Technologiesのオフィスに持ち込むことはでき
ません。また、そのような情報をCA Technologiesのコ
ンピュータやデバイスにロードすることや、業務の遂
行においてそのような情報を使用または共有すること
もできません。
他の種類の
知的財産
会社が所有している特定の情報は、「知的財産」であ
ると見なされます。これには、特許、著作権、企業秘
密、商標、トレードドレスなどが含まれます。すべての
知的財産に対する権利は、会社のポリシーによって
確立、保持、管理、防御され、適切な方法で使用され
ます。さらに、CA Technologiesは、他者の知的所有権
を尊重します。これは複雑で、多くの場合技術的な内
容となるため、知的財産に関する質問がある場合は
Worldwide Law Departmentに問い合わせてください。
16
データ保護とプライバシー
プライバシーの権利
私たちは、会社がどこでビジネスを行う場合でも、
その場所に適用されるプライバシー保護法および
データ保護法に準拠することを約束しています。
CA Technologiesが社員、お客様、商談相手、
ベンダー、またはパートナーに関して管理する個人情
報(PII: Personally Identifiable Information)はすべ
て、個人の名前や電子メール アドレスなども含め、合
法的かつ目的に沿った形でのみ収集および使用され
なければならず、現地法で必要とされる場合は個人
への通知または同意の取得を行う必要があります。
個人情報は、常に最新かつ正確な状態に保つ必要
があります。また、必要な期間を超えて保管すべきで
はありません。個人情報は、業務上正当な必要性が
ない限り、他の社員に渡されるべきではありません。
Worldwide Law Departmentの適切なPrivacy Officerに
最初に相談することなしに、個人情報を第三者に渡
すことはできません。
機密性の高い特定の個人情報または財務情報は、
その使用および保護に関連するリスクが存在するた
め、適切なPrivacy Officerによる事前の承認なしに、
収集または使用すべきではありません。ここで言及し
ている一般的な情報の種類には、人種または民族、
政治的見解、宗教および哲学的な信条、労働組合へ
の参加、性生活、犯罪行為、身体的および精神的な
健康状態に関する情報、社会保障番号、納税者ID番
号、銀行口座番号、クレジット/デビット カード番号、
運転免許証情報、生年月日、旧姓などに関する情
報、または個人の財産にアクセスするために使用可
能なあらゆる情報が含まれます。
この種の情報は、ラップトップやモバイル デバイスな
どに格納されるべきではなく、電子的に送信される場
合には暗号化される必要があります。
このようなときどうしますか。
いいえ。適切な行為ではありません。
新入社員が競合他社から入社しました。同僚のな
かには、その競合他社の今後の予定について彼
女から聞き出そうとする人がいます。
これは適切ですか。
新入社員の知識は、彼女の元雇用主の機密情報に
基づいている可能性があるため、これらの問題につ
いては話をすべきではありません。
17
業務記録および会社の資産
財務記録
米国で株式を公開している企業として、CA Technologiesは証券に関する様々な法律や条令、報告義務を遵守する
必要があります。米国の連邦法および関連する会社のポリシーと手続きでは、CA Technologiesがそのビジネス、
財務状況、および業績結果について、正確で完全な情報を公開することを義務付けています。報告が不正確、不
完全、または時期を逸して行われた場合、法的責任を問われる可能性があり、会社および個人の両方にとって社
会的評価が損なわれる結果となります。
会社の経理部の社員、および証券取引委員会や他の政府機関に対するCA Technologiesの手続きに関与する社
員は、開示されたすべての財務情報が完全、公正、正確であり、適宜かつ理解しやすい形で開示されていること
に責任を負います。財務報告に関与する社員は、一般会計原則(GAAP)と、取引、見積、見通しの会計報告およ
び財務報告に関して該当するすべての基準、法律、規制を理解し、厳密に遵守しなければなりません。
このようなときどうしますか。
いいえ。許されません。
同僚の1人が、ベンダーからの請求書を別の費用
項目に振り替えることによって、「予算内に収め
る」ことができないか頼んできました。これは許さ
れますか。
CA Technologiesを代表してビジネスを行う場合は、
常に正直かつ偽りのない方法で行う必要がありま
す。経費を不正確に分類したり、財務情報を操作
することは決して許されることではありません。この
依頼を断わり、本規範に記載された手続きに従っ
て問題を報告すべきです。
18
他の記録の正確性
記録の保存
財務記録が完全かつ正確であることに加え、全社員
には他のすべての会社情報が正確かつ速やかに記
録および報告されるようにする責任があります。これ
には、会社の従業員に関する情報、研究開発活動、
戦略的計画、経費の清算、一般的な業務活動が含
まれますが、これに限られるわけではありません。
CA Technologiesでは、該当する法的要件および健全
なビジネス慣行に沿った方法で記録が保存され、
必要に応じて破棄されることを徹底するための手続
きが定められています。社員は、会社内の自分のポ
ジションに関係する記録の保存要件を理解している
必要があります。特に、定期的なドキュメントの破棄
は、そのドキュメントまたは資料がビジネス論争、
訴訟問題、政府の照会に関係するかその可能性が
あると認識している場合、またはそう信じる理由があ
る場合には、直ちにやめる必要があります(法的保
存通知または法的収集通知の対象となるすべての
記録を含みます)。会社の記録情報管理ポリシーに
関して質問がある場合は、Worldwide Law
Department内のRecords Information Management
Teamに問い合わせてください。
このようなときどうしますか。
新しいソフトウェアに対するテストの報告書を完成さ
せる期日が迫っています。テストの結果がどのよう
になるかについてはほぼ確信を持っていますが、期
日までに結果が間に合わない可能性があります。
予期されるテスト結果に基づいて報告書を作成して
もかまいませんか。
いいえ。いけません。
会社の製品に関するデータを改ざんすることは、
たとえ悪意がなかったとしても、私たちのお客様に
多大な害を及ぼす可能性があり、結果として
CA Technologiesが法的責任を負い、信用を失うこと
になります。
19
会社の資産の使用
CA Technologiesの資産を効率的かつ適切に使用することは、私たちの成功に不可欠です。特に、社員には以下
のことが求められます。
• 会社の資金および他の資産を、損失、盗難、誤用、不正使用などから保護する
• 出張旅費が会社の経費ポリシーおよび手続きに準拠していることを確認する
• 会社の名前、設備、または関係を、事前の承認なしに個人や第三者の利益のために使用しない
情報資源の使用
CA Technologiesでは、会社のコンピュータおよび電話の個人的利用を最小限許可していますが、そのような使用
はCA Technologies Electronic Communications Policyの要件に従っている必要があります。会社は準拠法の要件
に従って、会社の資産を使用した音声およびデータの送受信を通告なしにいつでも確認することができます。詳
細についてはElectronic Communications Policyに記載されています。
ソーシャルネットワーク
ソーシャルネットワークは、ユーザの考え、アイデア、意見、および情報を非公式の場で共有することを可能にしま
す。しかし、その使用は、本規範に照らすとさまざまな問題を引き起こす可能性があり、CA Technologies、その社
員、ベンダー、お客様に悪影響を及ぼす可能性があります。ソーシャルメディアおよび他の電子通信を使用する
場合は、会社のElectronic Communications Policyおよび本規範の基準に必ず準拠していなければなりません。特
に、社員には以下のことが求められます。
• 節度のある適切な態度でのコミュニケーション
• 機密情報を決して開示しない
• 業務に関する問題についてコメントする場合に、身元を隠したり、CA Technologiesの社員であることを隠したり
しない
すべての社員は、インターネット上に何かを投稿する前に、必ずその内容を見直す必要があります。疑問がある
場合は、マーケティング部門内のSocial Media Teamに相談してください。
20
このようなときどうしますか。
同僚の1人が、ある電子メールを削除するよう依頼し
てきました。理由は、訴訟が起こされる可能性があ
り、その電子メールが「部分的に引用される」ことを
彼が恐れたためです。削除してもかまいませんか。
いいえ。いけません。
決してこのような行為を行ってはなりません。会社
のポリシーに違反するだけでなく、法的論争に関連
する記録の保存を定めた法律に違反する可能性
があります。また、本規範に記載されている手続き
に従って、その問題を報告する必要があります。
21
株主の利益の保護
利益相反
利益相反は、個人的、社会的、財政的、または何らかの種類の利益が、CA Technologiesに対する社員の忠実義
務の妨げになる可能性がある場合に発生します。社員は、本規範に述べられている手続きに従って、すべての利
益相反を明らかにする必要があります。また、実際には利益の相反が存在していないと考えられる場合でも、不
正に見えるというだけで、会社の成功に不可欠である信頼が損なわれる可能性があるため、社員は利益相反に
見えるものはすべて報告しなければなりません。
潜在的な利益相反の例を以下に示します。ただし、本規範は、以下に示す種類のものだけでなく、すべての実在
する利益相反およびその可能性について報告する義務を定めています。
• あなたが、またはあなたと密接な関係にある人物が、CA Technologiesとビジネスをしているか、ビジネスを望
んでいるか、または競合関係にある団体に所属しているまたはその株式を所有している。
• あなたが、またはあなたと密接な関係にある人物が、CA Technologiesでのあなたのポジションの結果として個
人的利益を享受している。
• あなたの主体性または判断を妨害する、または妨害するように見える恋愛関係、家族関係、または個人的な
関係がある。これには、同じ直属ラインにあるすべての恋愛関係、個人的関係、または家族関係が含まれま
す。
• CA Technologiesのものであるビジネスチャンスを個人または他の人や団体の利益のために利用する。
• CA Technologiesの社員としての責任および義務と矛盾するか、または矛盾するように見える職務を会社外に
持っている。
利益相反が実際に存在する場合、または存在するように見える場合は常に、上司および会社のChief Ethics &
Compliance Officerの両方に状況を速やかにかつ包み隠さず報告する必要があります。すべての状況に対し
て、Business Practices and Compliance Teamはそれぞれの事実を評価し、問題となっている行為を継続したり、
利益を保持しても問題ないかどうかを判断します。
このようなときどうしますか。
その可能性があります。
長年の友人が、最近CA Technologiesのベンダーに
入社しました。これは問題ですか。
あなたがベンダーとのビジネス関係において何らか
の役割を果たしている(またはそのように見える)場
合は問題になる可能性があります。利害関係の衝
突が実際にある場合やその可能性がある場合は、
本規範に記載されている手続きに従って、その関係
を報告する必要があります。
22
このようなときどうしますか。
恐らくかまいません。
ベンダーが消費財の割引価格での提供を申し出
てきました。受け入れてもかまいませんか。
その割引がCA Technologiesの全社員に提供される
もので、CA Technologiesの適切な担当者によって事
前に承認されている場合は、受け入れても問題あり
ません。ただし、申し出を受ける前に、上司および
会社のBusiness Practices and Compliance Teamの両
方に相談する必要があります。
23
贈与品、接待、旅行
• 日常的および慣習的な接待である必要がある。
たとえば、会食、観戦するのが難しくないスポー
ツイベント(スーパーボール、ワールドカップ、オリ
ンピックなどでないイベント)、その他特別扱いで
ない事柄など
贈与品や接待を提供することおよび受け取ることは、
多くの場合、会社のビジネス関係および信頼関係を
構築する過程で行われます。しかし、贈与品や接待
がビジネスの判断に影響を及ぼすか、またはそう見
えるようになる場合には、利益相反が発生する可能
性があります。そのため、贈与品や接待を提供する
か受け取る前には、利益相反の問題が存在するか
どうか、またはそう見えるかどうかについて慎重に検
討することが大切です。
• 接待の申し出を受けるのに妥当なビジネス上の
目的がある
• 特定のベンダーからの接待の提供が頻繁では
ない(年に1度または2度を超えない)
• 何らかの方法で接待の提供を催促していない
• 接待を受けることについて上司の事前承認を得
ている
会社と取引があるか、または取引を望んでいる団体
や個人から贈与品を受け取ることが可能なのは以下
の場合に限ります。
• 成人向け娯楽場("ストリップ クラブ"など)への
入場を含む接待は、いかなる場合も許可されな
い
• 贈与品のコストまたは価値がわずかである。現
金および現金同等物(ギフトカード)は、いかなる
場合でも適切ではなく、許可されません。
CA Technologiesの社員が、旅行関連の費用を第三者
から受け取ることは、上司および会社のChief Ethics
& Compliance Officerの両方から事前に承認を得た
場合のみ許可されます。上司および会社のChief
Ethics & Compliance Officerは、その旅行が会社の業
務目的に役立つかどうか、および受け取ることによっ
て受領者の客観的判断を妨げないかまたは妨げるよ
うに見えないかどうかを評価します。
• 贈与品が、相手のビジネスの判断に影響を及ぼ
すまたは及ぼすように見える可能性がないか、
公平かつ透明性のある方法で会社のビジネスを
遂行するというコミットメントを妨害するものと認
識される可能性がほとんどない。
• 贈与品を渡したり受け取ることが慣習で、通常の
ビジネスの一部となっている
一般に、社員が旅費や通常とは異なる接待を受ける
ことを会社が許可するのは、その社員が接待やイベ
ントに参加することによるCA Technologiesにとっての
利点が、社員が個人的に享受する利点をはるかに上
回ると判断された場合のみです。
• 贈与品をあなたが催促したことは一切ない
• 贈与品について上司に報告し、それを受け取る
ことについて上司の承認を得ている
時には、CA Technologiesと取引のあるまたは取引を
求めているベンダーが、CA Technologiesの社員を接
待したり、社外のイベントに招待したりする可能性が
あります。そのような申し出を受けることは禁止され
ていませんが、接待を受ける前には、以下の条件に
ついて確認する必要があります。
24
CA Technologiesがビジネスを行っている相手または行いたいと願っている相手に贈与品および接待、または旅費
を提供することも、実際の利益相反また利益相反に見える状況を作り出す可能性があります。会社の社員は、お
客様およびベンダーの贈与品に関するルールを理解して尊重し、贈与品や接待の提供が妥当で、合法的かつ倫
理的なビジネスチャンスに関連したものであることを常に確認しなければなりません。お客様またはベンダーに対
して贈与品や接待の提供を計画している場合は、(1)その提供がお客様またはベンダーの贈与品の授受に関す
るルールに違反しないこと、(2)その提供が本規範に定められている内容と一致していることを確認する必要があ
ります。
公務員への贈与品
政府の職員が相手の場合は、贈与品に関して異なるルールが適用されます。そのルールは場所によって異なり、
厳守される必要があります。あらゆる状況において、贈与品または接待の授受に関して質問や懸念がある場合
は、Worldwide Law Departmentのメンバーに相談してください。
同僚への贈り物
誕生日、祝日、仕事に対する感謝など、さまざまな理由によって社員同士で贈り物を交換することは頻繁にありま
す。どのような場合でも、それらの贈り物は会社の「利益相反」ポリシーに沿ったものであり、状況に適したもので
ある必要があります。受領者のビジネス上の判断に影響を与える目的で行われたり、利益相反の規則に違反す
るように見えるものであってはなりません。
25
安全かつ快適な作業環境
差別と嫌がらせ
CA Technologiesでは、雇用に関連するすべての決定を能力に基づいて行うことに努めています。人種、肌の色、
性別、宗教、国籍、年齢、婚姻関係の有無、市民権ステータス、政治理念、障害、妊娠、兵役、退役ステータス、
性的指向、性同一性、遺伝子情報、その他法律によって保護されているあらゆる分類による差別的態度は許され
ず、それらが採用活動、採用、昇格、および解雇に関する決定を含む雇用関連の決定に影響を及ぼすことは禁
止されています。報酬、福利厚生、異動、レイオフ、レイオフからの復職、会社が支援するトレーニング、教育、授
業料の援助、社会的プログラム、レクリエーションプログラムなど、人事関連の他のすべてのアクションも、会社の
ポリシーに従い、差別を排除した方法で遂行されています。
CA Technologiesは、働きやすい快適な職場環境を誇りにしており、その環境が今後も快適かつ公平なものである
ことを約束します。CA Technologiesのすべての社員が、礼儀、配慮、プロ意識を持って互いに接することが求めら
れています。
CA Technologiesは、いかなる形の嫌がらせも許しません。このポリシーによって禁止される嫌がらせのタイプに
は、人種、肌の色、性別、年齢、宗教、国籍、市民権ステータス、婚姻関係の有無、性的指向、性同一性、健康状
態、障害、妊娠、兵役、退役ステータス、遺伝子情報、または準拠法によって保護されたあらゆる分類を理由とし
た、社員に向けられる嫌がらせが含まれます。嫌がらせの行動に関与した人は、解雇を含む懲罰の対象となりま
す。
このようなときどうしますか。
しています。
CA Technologiesの別の部門でのポジションに応募し
たいのですが、そのポジションの監督者から、その
職務は年齢がもっと若い社員向きであるということ
を言われました。これは会社のポリシーに反してい
ませんか。
CA Technologiesは、年齢やその他法によって保護さ
れているカテゴリについて差別的な態度によって採
用の決定に影響を及ぼすことを禁じています。この問
題は、適切なHuman Resources Business Partnerまた
はBusiness Practices and Compliance Teamのメンバー
に報告する必要があります。
26
このようなときどうしますか。
はい。あります。
同僚の1人が頻繁に下品な冗談を言い、悪意がな
いことはわかっていても不愉快な気持ちになりま
す。これについて何かできることがありますか。
この種のユーモアは、CA Technologiesで許容されるも
のではなく、私たちのポリシーおよび法律に違反する
可能性があります。どのように思っているかを同僚に
伝える必要があります。または、あなたのオフィスにい
るHuman Resources Business PartnerまたはBusiness
Practices and Compliance Teamチームのメンバーに相
談することもできます。
嫌がらせの定義を明らかにしたところで、許容されな
い行為について以下にいくつか例を示します。
その他: 嫌がらせに対する拒絶などを理由に報復を
行ったりほのめかしたりすること。
言葉による嫌がらせ: しつこいデートの勧誘、性的な
冗談、人種や性別による差別的発言、中傷的発言、
不快またはわいせつな表現、下品なジョーク、不適
切な勧誘、性的体験に関する質問、脅し、挑発的ま
たは侮辱的な発言など。
CA Technologiesは、嫌がらせまたは差別を報告した
り、
その調査に加担したりしたという理由によるいか
なる種類の報復も禁止します。
すべての社員には、差別や職場に不適切な行為を
目撃した場合、またはそのような行為が疑われる場
合には必ず報告することが求められます。このた
め、CA Technologiesでは、不正行為の事実やその疑
いを善意をもって報告した社員またはその他の人に
対するいかなる形の報復も厳しく禁止しています。CA
Technologiesに対して懸念を投げかけたりエスカレー
ションを行ったことを理由に報復を行った社員は、解
雇を含む懲罰の対象となります。
視覚的な嫌がらせ: 不適切な内容の記述(電子メー
ルおよびオンライン コンテンツを含む)、中傷的なポ
スター、漫画、絵画、挑発的なオブジェクトや写真、
下品な目つき、わいせつな身振りなど。
身体的な嫌がらせ: 妨害や攻撃などの行為。たとえ
ば、故意に誰かの行く手を妨害したり、不要な身体的
接触を図ること(例: 触ること、首や肩をなでたり揉む
こと、身体を触れ合わせることなど)。
27
障害者用設備
健康および安全性
CA Technologiesは、身体的または精神的に障害を
持つ社員および応募者のために妥当な設備を提供
することを約束します。障害があり、CA Technologies
から何らかの支援を必要とする場合は、いつでも声
をあげて率直に伝えることを奨励します。まずは各国
のHuman Resources Business Partnerに相談すること
から始めてください。CA Technologiesは、すべての社
員の成功を支援したいと願っています。
安全性に関するすべてのガイドラインを理解して遵
守し、安全でない作業環境や職場での事故が発生し
た場合は報告する必要があります。ほかの人に対す
る脅しや暴力、会社の資産の乱用などはすべて、適
切なHR Business Partner、Worldwide Law Department
のメンバー、またはGlobal Security Teamのメンバーに
速やかに報告する必要があります。
非認可または違法の薬物やアルコール飲料を摂取し
ている状態で出勤したり、業務に従事すべきではあり
ません。また、職場において規制薬物を違法に製
造、配布、分配、所有、または使用してはなりませ
ん。
28
市場における倫理の実践
競争(独占禁止)法
競争法(米国では独占禁止法)は、一般に競合他社との間で以下に関する合意を禁止するものです。
• 価格の調整または制御
• 顧客、入札、市場、領域の分割または割り当て
• 製品とサービスの販売または稼働の制限
• 特定の顧客への販売の拒否、または特定のベンダーからの購入の拒否
• 競争力の高い情報の共有
競合他社との間で、合意および暗黙の同意を表明することは、独占禁止法によって禁止されている違法な協定
に該当する可能性があります。
CA Technologiesのポリシーは、すべての社員に対して、独占禁止法に違反しているように見える行為にも一切
関与しないよう十分注意することを求めています。最も重要なことは、たとえば同業者の会合を含む競合相手と
のいかなる接触においても、価格決定方針、契約期間、販売、コスト、利益、製品計画、運用レベル、
キャパシティ、または他の機密情報について一切言及しないことです。
このようなときどうしますか。
そうである可能性があります。
事業者団体の最近の会議の席において、競合他
社の代表が、現在発生している激しい値引き合戦
について業界のためにならないので何とかしたい
と思っていると伝えてきましたが、何も答えません
でした。この会話は問題ですか。
特に、CA Technologiesと競合他社の両方がその会話
に基づいて値引きを控えた場合、競合他社との価格
の統制に合意したとみなされます。競合他社との会
話で、価格、コスト、販売条件、その他機密性のある
内容が話題になった場合は、その会話が不適切で
あるという考えをはっきり表明するような方法で直ち
にその場から離れ、Worldwide Law Departmentに速
やかに報告してください。
29
販売、マーケティング、
広告
ほかにも、独占禁止法/競争法の問題に発展する可
能性のある行為があります。以下に挙げる行動の際
は、必ずWorldwide Law Departmentのメンバーに事
前に相談して承認を得てから行う必要があります。
販売、マーケティング、および広告において高い専門
的基準を保つことは、市場におけるCA Technologies
の成功には非常に重要です。特に、それらに関する
アクティビティはCA Technologiesの製品およびサービ
スの優位性に基づいて、あらゆる点で正直かつ適切
である必要があり、準拠法に従っている必要があり
ます。会社の広告、製品パッケージ、マーケティング
資料、または販売資料に記載される内容は、正確か
つ事実に基づくものであり、誤解を招くものではない
ことが求められます。CA Technologiesの競合相手と
比較する場合は、中傷的または虚偽であってはなり
ません。不正確なステートメントを避けるだけでなく、
省略すると他の記述がわかりにくくなるような事態も
回避する必要があります。広告およびプロモーション
はすべて、マーケティング部門およびWorldwide Law
Departmentの両方によって事前にレビューされ、
書面によって承認される必要があります。
• お客様により良いサービスを提供するためという
より、競合相手に損害を与えることを目的として
いるように見える可能性がある行動をとる
• 代理店がCA Technologies製品を再販できる領域
または顧客を制限する
• 競合他社との間で、ジョイントベンチャー、合併、
買収、共同買付、他の競合的合意について相談
する
• ベンダーと独占的な協定を結ぶ
• 別の製品またはサービスをバンドルする(たとえ
ばある製品を購入する場合に別の製品を買うこ
とが必要になる契約)
• ある一定の再販業者には優遇条件を提供した
り、委託するビジネスの量に差をつけたりして、会
社の再販業者およびパートナーを不平等に扱う
競争法の原則を特定のビジネス状況に適用すること
は、複雑であり難しい場合があります。発生する問題
にどのように対応すべきか分からない場合、またはこ
れらの法律に違反する可能性を認識した場合はすぐ
に、Worldwide Law Departmentに相談する必要があ
ります。
このようなときどうしますか。
あなたはチャネル販売の担当者です。メンテナン
ス更新契約を、自分が報酬を受け取る対象の大
規模な再販業者に限定して振り向け、報酬の対
象外の小規模な既存の再販業者には割り当て
ないようにしています。それは問題ありませんか。
いいえ。問題があります。
パートナーは、カスタマ ベースを構築するのに
尽力し、その努力に対して報酬を得ています。
自分が報酬を受け取る対象のパートナーにの
み更新を振り向けることは、特別扱いをすること
になります。特定のパートナーに関して問題が
ある場合、その問題について上司に報告し、そ
の対応を一任する必要があります。
30
グローバルなビジネスの基準
贈賄を含む腐敗の撤廃
外国でビジネスを展開する米国の会社は、米国の海外腐敗行為防止法(Foreign Corrupt Practices Act)と、各
国、各地域、または国際的な不正防止基準に従う必要があります。CA Technologiesは、ビジネスを獲得または
維持する目的で、または他の不適当な目的で、政府官僚に賄賂を提供することを厳格に禁止しています。
民間セクターとの取引に関して賄賂を支払うことも同様に禁止されています。私たちのビジネスでは、いかなる
種類の腐敗行為も一切許されません。
これは会社のポリシーによって明確に規定されていますが、これらの法律に従うためには、意思だけでは十分
ではありません。米国外において、または政府系機関との間でビジネスを行う場合は、特に以下の点に注意す
る必要があります。
• 会社の増収賄禁止/不正禁止ポリシーについて理解します。特に、政府官僚の定義は広いため(国有企業
の従業員を含む)注意が必要です。さらに、疑わしい取引を特定するための「レッドフラグ」、間接または直接
の腐敗行為(ビジネスを望む相手である政府官僚の家族にお金を渡すことなど)の禁止についても理解して
いる必要があります。
• 政府官僚や政府機関への支払およびその他金銭取引が行われる場合は、その実行および承認の前
に、Business Practices and Compliance Team、またはその支払いが行われる場所のWorldwide Law
Departmentに必ず問い合わせてください。
• CA Technologiesと協業するエージェントや他のサードパーティを保有する場合は、会社のポリシーに従って
デューディリジェンスを行う必要があります。相手が
支払った賄賂がCA Technologiesの責任とされる可能
性があるためです。
• 政府官僚への支払いの誤分類を含め、誤解を招き
やすいエントリや誤ったエントリを会社の会計に記録
してはならず、必要なすべてのトランザクションを記
録して省略はしないようにします。
• 会社の増収賄禁止/不正禁止ポリシーに違反した
り、違反が疑われる場合には、Business Practices
and Compliance TeamおよびWorldwide Law
Departmentのメンバーに報告するか、または会社で
利用可能な報告手段を通じて報告する必要がありま
す。
31
輸出規制
は組織とビジネスを行うための輸出ライセンスを取得
できる場合があります。
CA Technologiesがその製品およびサービスを提供で
きる場所は、米国および各国の貿易と輸出に関する
法律によって制御されます。これには、米国から他国
への輸出が含まれ、特に輸出される製品に米国で
開発されたコンポーネント、技術、または技術データ
が含まれる場合、および米国外の人にサービスやサ
ポートを提供する場合に適用されます。
さらに、提案された取引(技術サポートを含む)が、
核、化学兵器/生物兵器、ミサイル拡散行為などの
拡散行為を支援することが判明した場合、または支
援することが疑われる場合、そのような取引は、輸出
ライセンスが取得可能な特別な状況を除き、禁止さ
れます。ある国から別の国へ、CA Technologiesの製
品、サービス、ソフトウェア、機器、技術データを送っ
たり、またはそれらのアイテムのサポートを提供する
ことに関与している場合、上司と相談のうえ、準拠す
る輸出規制法に絶対に違反しないことが確かである
ようにしてください。あなたも上司も確信を持てない場
合は、Worldwide Law Department内のRegulatory Law
Groupのメンバーに相談してください。
これらの規制は、CA Technologiesと他の会社との間
の取引に適用され、他の会社とCA Technologiesのア
フィリエイト、ジョイントベンチャー、および子会社の間
の取引が含まれます。
「輸出」を構成する要素は法律で広く定義されていま
す。CA Technologiesは米国の会社であるため、私た
ちの製品とサービスは通常米国製であると考えられ
ます。一般に輸出として認識される事象(たとえば、
米国外の顧客に私たちのソフトウェアが含まれてい
るディスクを発送したり、私たちのソフトウェアのダウ
ンロードを許可することなど)だけでなく、たとえば、
米国外の国民に対して米国製のソフトウェアおよび
米国の技術データを公開したりアクセスを許可したり
する場合は、それがどの国で発生したかに関わらず
「輸出」と見なされる可能性があります。ほかにも、
米国から米国外の国へソフトウェアのダウンロードを
許可したり、ラップトップ内に存在する米国製の技術
データまたはソフトウェアを米国外の国に転送し、
CA Technologiesの社員以外の人と共有する場合など
も「輸出」と見なされる可能性があります。電話、
ファックス、電子メールを介して輸出が発生することも
あります。米国の法律は、新製品の「開発」または
「生産」を含め、会社での内部使用が目的であれ
ば、CA Technologiesがそのようなアイテムをその子会
社、および会社の社員、契約社員、インターンである
外国籍の人に輸出することを許可します。
質問
拡散行為に無関係なCA Technologies製品であ
れば、特別な照会なしに輸出できますか。
いいえ。できません。
米国の製品は、米国によって通商が禁止されて
いる国、または取引禁止対象者リスト(sanctioned
party list)に載っている個人や団体に輸出するこ
とはできません。自分が関与している取引が、米
国の輸出規制法に準拠しているかどうか不明な
場合は、上司またはWorldwide Law Departmentの
Regulatory Law Groupのメンバーに問い合わせて
ください。米国の通商禁止国の最新のリストを含
む詳細については、CA TechnologiesのExport and
Trade Compliance Webサイトを参照してください。
政府のWebサイトに掲載されている取引禁止対象者
リストに含まれている個人および組織とのビジネスは
禁止されています。また、米国との通商禁止下にあ
る国に存在する個人または団体とのビジネスも禁止
されています。特定の状況に限り、それらの個人また
32
質問
輸出規制において「レッドフラグ」とは何を意味し
ますか。
答え
「レッドフラグ」とは、輸出が不適切な用途、エンド
ユーザ、目的地に向けられたものであることを示
す、正常ではない取引の状況を言います。レッドフ
ラグの例として、購入者のニーズに合致していな
いアイテムに対する注文、販売価格に含まれてい
て通常は必要とされるインストールやテストを拒否
するお客様、示されている送り先には合わない機
器構成、などがあります。正確な住所ではなく私書
箱を使用していることもレッドフラグと考えられる可
能性があります。
33
34
ボイコット禁止
米国のボイコット禁止条項は、たとえば特定のアラブ
諸国によるイスラエル製品の不買運動など、法的に
認められていない国際的ボイコットへの参加を拒否
するよう求めています。特定の意思の表明や情報の
提供を含む幅広い行為が違法と認識される可能性
があります。さらに、ボイコット要求を政府に報告しな
いことも違法となる可能性があります。そのため、ボ
イコットの要求またはアクションが発覚したか、その
可能性が疑われる場合は、速やかにBusiness
Practices and Compliance TeamまたはWorldwide Law
Departmentに報告し、支援を求める必要があります。
税および為替の
管理法
CA Technologiesは、米国およびCA Technologiesが拠
点を置くすべての国の税と為替の管理法に従いま
す。社員は、これらの法律に違反するいかなる取引
も会社を代表して行うべきではありません。これらの
法律は、非常に複雑化する可能性があるため、少し
でも確信が持てない場合は、Worldwide Law
Departmentに問い合わせて助言をあおぐ必要があり
ます。
国連グローバル
コンパクト
強力かつ有効なコミュニティの世界的な構築に対す
る私たちのバリューおよびコミットメントに従って、
CA Technologiesは、2007年に国連グローバル コンパ
クトに加盟しました。そうすることによって、
CA Technologiesは、人権、労働、環境、腐敗防止など
組織の10原則をサポートおよび促進することに同意
しています。国連グローバル コンパクトは、2000年に
発足し、現在130か国にわたり8,700を超える企業、
団体、その他関係者が参加し、より持続可能で包摂
的なグローバル経済の実現に尽力することを誓って
います。
35
36
政府とのビジネスの実施
政府ビジネス
政府機関との契約に対しては、関連する法律および規制によって固有の要件が課せられ、民間のビジネス取引
では通常発生しないリスクも生まれます。法律および規制に違反した場合、CA Technologiesに対して、損害訴
訟、随意契約価格の値下げ、罰金の支払い、政府から契約を受注する資格の一時停止、政府との取引からの
除外などが求められる可能性があります。また、違反により、CA Technologiesおよび社員が、民事訴訟または刑
事訴追の対象となり、罰金、締め出し、業務停止、懲役刑などの結果が生じる可能性があります。
職務に政府とのビジネスが含まれている場合は、適用される多くのルールおよび規制について認識していなけ
ればなりません。たとえば、政治運動への参加の制限、特定の期間における公務員との接触の禁止、司法また
は行政に関するアクションへの関与の禁止、政府職員への贈り物や雇用の申し出の禁止、などがあります。ま
た、すべてのロビー活動を報告する義務があります。ロビー活動も非常に広範に定義されている可能性があり
ます。この領域のコンプライアンスについて何か疑問がある場合は、米国のPublic Sector Legal Groupに問い合
わせる必要があります。米国以外の政府とのビジネスについては、所属するオフィスのWorldwide Law
DepartmentのArea Counselに相談してください。
このようなときどうしますか。
必ずしも問題とは限りません。
州政府のお客様でITのプロキュアメント担当者との
会合に出席する予定ですが、彼女にCA
Technologiesのマグカップをあげたいと考えていま
す。このお客様と現在は取り引きがありません。ま
た、実際にはほとんど値打ちのないマグカップを彼
女は気に入るだろうと予想しています。
これは問題ありませんか。
米国の場合は、Public Sector Legal Groupから事前に
承認を得る必要があります。相手の州または地方自
治体によっては、契約の締結に影響力を持つ公務員
に何らかの贈り物を渡すことは、「pay-to-play」または
贈答に関する法律に違反する可能性があります。米
国では、政府の関係者に贈り物を渡す前に、必ず
Public Sector Legal Group またはWorldwide Law
DepartmentのRegulatory Law Groupに確認する必要が
あります。
37
ロビー活動
社員は、PACを介さずに、政府局の連邦政党、委員
会、または候補者に対してCA Technologiesの資金、
資産、サービスを寄付することはできません。禁止事
項には以下が含まれます(これに限られるわけでは
ありません)。
どこでビジネスを行う場合でも、ロビー活動に関する
法律および規制に厳密に従うことがCA Technologies
のポリシーです。ロビー活動はさまざまに定義され、
広範にわたる場合があります。一般に、法律の制
定、規制、または意思決定に影響を及ぼす目的で政
府職員に接触することは、ロビー活動となる可能性
があります。これには、通常はロビー活動と見なさな
いような行動も含まれる可能性があります。たとえ
ば、州政府機関へのソフトウェア ソリューションの提
供およびサポートや、政府職員にコーヒーを1杯おご
ることなどです。ロビー活動の法律では、ほぼ常に登
録および開示が求められます。CA Technologiesでの
職務に、ロビー活動または公共部門の職員や政府機
関との協業が含まれる可能性がある場合、これらの
法律およびCA Technologiesのポリシーを理解してい
る必要があります。米国の場合は、法令遵守が確実
に達せられるよう、米国のPublic Sector Legal Groupお
よびWorldwide Law Department内のRegulatory Law
Groupに相談してください。米国以外の政府とのビジ
ネスについては、所属するオフィスのWorldwide Law
DepartmentのArea Counselに相談してください。
• 会社の電子メールやメーリング リスト、その他リ
ソースを使用して候補者を応援する
• 会社の時間を使用して、政治家候補のためにボ
ランティアとして働く
• 同僚、ベンダー、お客様、パートナーに対して、
特定の政党または候補者への政治献金やサ
ポートを行うよう直接または暗黙に関わらず働き
かける(たとえば、政党の大会のチケットを購入
するよう部下に頼むことはできません)
• 政治献金した個人にその額を払い戻す
いわゆる "pay-to-play" 法のため、一部の会社経営
者や、公共機関である顧客との取引のある場合は、
個人的な政治献金を制限される場合があり、それら
の献金について開示しなければならない場合があり
ます。これは、CA Technologiesが政府の請負業者とし
ての役割を担っているためです。不明点や質問があ
る場合は、Worldwide Law Department内のPublic
Sector Legal GroupおよびRegulatory Law Groupに相談
のうえ、この領域での法令が確実に遵守されるように
する必要があります。米国以外の政府とのビジネス
については、所属するオフィスのWorldwide Law
DepartmentのArea Counselに相談してください。
政治献金および
CA, Inc. Political
Action Committee
CA Technologiesは、市民活動および政治プロセスに
関与することを社員に奨励しています。
CA Technologiesがその戦略的目標に対して業務を遂
行するなか、私たちのビジネスの成功に欠かせない
問題については、政府に対して意見を表明し、効果
的に主張していくことが必要です。連邦法は、政府の
キャンペーンに会社の資金を直接寄付することを禁
じています。私たちは、CA Technologiesが会社の立場
を有効かつ合法的に主張できるようにするため、
CA, Inc. Political Action Committee("PAC")を設立し
ました。PACは、有資格社員から任意の資金提供を受
け、私たちのビジネスにとって重要な法律およびポリ
シーに対して影響力のある州政府および連邦政府の
候補者に超党派ベースで会社が献金できるような手
段を提供します。
贈与品
米国では、連邦政府、州政府、および地域の法律と
規制によって政府官僚が贈与品を受け取ることを禁
じています。CA Technologiesおよびその社員も、これ
らの法規制を遵守することが求められます。これらの
法律は管轄によって変わります。米国の公共部門の
誰かに価値のある贈り物を提供する場合には、必ず
米国のPublic Sector Legal Groupから書面による承認
を事前に取得する必要があります。(「贈り物」には、
何らかの価値のがあるものすべてが含まれることに
注意してください。)
38
政治献金を行うことに問題がないかどうか確信が持
てない場合、または会社のルールに違反せずに個人
に贈り物を提供したいと考えている場合は、
Worldwide Law Department内のPublic Sector Legal
GroupおよびRegulatory Law Groupのメンバーに問い
合わせてください。政府官僚以外の人物への政治献
金または贈り物については、所属するオフィスの
Worldwide Law DepartmentのArea Counselまたは
Business Practices and Compliance Teamに相談する
必要があります。
このようなときどうしますか。
上司が、ある政治家候補への寄付を依頼してき
て、それに対する「見返りを約束する」と言いま
す。それは問題ありませんか。
いいえ。問題があります。
これは、CA Technologiesのポリシーに反し、恐ら
く法律にも違反します。依頼を断わり、本規範に
述べられている手続きに従って報告する必要が
あります。
法的手続きおよび監査
政府の調査に協力し、あらゆる種類の法的手続きに
適切に対応することはCA Technologiesのポリシーで
す。これらの責任を果たすため、会社が関与している
または関与する可能性があるすべての訴訟、調査、
照会、召喚、法的手続きについては直ちにWorldwide
Law Departmentに通知される必要があります。これに
は、社員の職務または業務が関係する場合に社員
が第三者として(たとえば証人として)その問題に関
与している場合も含まれます。書面または口頭に関
わらず、あらゆる種類の情報、記録、ファイル
は、Worldwide Law Departmentの書面による事前の
承認なしに、法的手続きに関連して外部に提供され
るべきではありません。
コミュニケーションの手段
CA Technologiesが最も高いビジネス倫理基準を維持
し、常に法律に準拠するというコミットメントを全社員
が尊重して初めて、私たちは会社としての目標を達
成することができます。
本規範の違反を見つけた場合や違反が疑われる場
合、またはCA Technologiesのビジネスの履行方法に
ついて質問や懸念がある場合、社員の皆さんは必ず
相談してください。そのために多くの手段が提供され
ています。以下のリソースを利用して遠慮なく問い合
わせてください。
• 自分の上司
さらに、社員はいかなる状況においても以下の事項
を禁じられます。
• Business Practices and Compliance Teamのメンバ
ー
• 政府または他の調査や法的手続きに関連して、
虚偽または誤解を招く発言をしたり、他の社員に
そうするよう仕向けること
• 人事部門のメンバー
• Worldwide Law Departmentのメンバー
• 調査または法的手続きに関連して、文書(または
他の資料)に対する要求があった場合や要求が
予測される場合に、その文書を破棄、変更、隠匿
すること
• CA Technologies Employee Helpline
• CA Technologies Employee Webline
私たちは、本規範に定められた原則に従って一丸と
なって協力することにより、正しい方法で市場におけ
る成功を成し遂げることができます。
同様に、直接的または間接的に関わらず、会社の内
部監査人、内部調査者、または社外の公認会計士や
法定弁護人の業務を妨害したり、誤解を招くような言
動をとること
39
Business Practices and Compliance Team
km.ca.com/legal/BusinessPracticeandCompliance/
CA Technologies Helpline and Webline
km.ca.com/legal/BusinessPracticeandCompliance/Pages/
HelplineWebline.aspx
Copyright © 2013 CA. All rights reserved. CAの機密専有情報。許可なく複製、配布することを禁じます。
CS2246_0512