36 インストラクターによる運動指導のカウンセリング( 上 ) 、 森谷路子氏 (左) 広く事業を展開。 年に地域支援事 業、 年からは特定保健指導事業に 16 ジネス推進グループの森谷路子プ このプロジェクトを企画し推進 している ‐フィットネス事業部ビ 参入している。 人 材、 運 営 ノ ウ ハ ウ、 蓄 積 し た 健 管 理 す る 健 康 管 理 シ ス テ ム で あ る。 献したい 」とねらいを話す。同プロ 待 つ だ け で は な く、 地 域 に 出 て 貢 ロデューサーは、「 クラブには施設、 コナミの健康サービス事業の強み は、クラブと家庭、外出先での運動 康 デ ー タ な ど が あ る。 お 客 さ ま を ネットワークでつなぐ ‐エグザス 等 を、 I を利用してトータルに e 」、 外 等 を チ ェ ッ ク す る「 健 身 計 測 」や 情 できる。家庭用ツールとして体組成 たデータなどでチェックすることが 気軽に自分の健康を、グラフ化され 帯やパソコン等を通じて、いつでも データが集計・蓄積され、会員は携 カロリー摂取量、体組成などの各種 のデータベースに、日々の運動量や ム を つ く っ て、 「 健康で地域をつな 康サポート隊 」というコンソーシア 受けて、香川県高松市で「 かがわ健 年度には経産省の「 地域総合健 康サービス産業創出事業 」の委託を ている。 業創出調査研究事業 」として実施し 等 関 連 分 野 に お け る 規 制 改 革・ 産 ジェクトは、経産省の「 医療・介護 報 管 理 用 ソ フ ト「 健 身 計 画 出先用ツールとして多機能型歩数計 なども開発した。 歳代以上の市 ごうプロジェクト 」を展開した。対 象( モ ニ タ ー)は、 民と同市に勤め先のある成人や学生 で、一般から募集した。 を中核としながら、健康サービス事 年よりスポーツクラブ施設運営事業 康増進プロジェクト「 健康寿命を伸 域住民を対象に、ITを活用した健 コナミでは、IT健康管理システ ムと全国的な支店展開を生かし、地 検討、イベント開催等 ) 、生活協同組 クラブ間でのサービス、連携方法の 医学部附属病院 ( 医療機関とスポーツ 管理、システム開発等 ) と、香川大学 コンソーシアムの参加団体は、代 表団体であるコナミ ( 主な役割は運営 業に領域を広げた。現在、生活習慣 年度から 合コープかがわ ( 組合員への広報、歩 ばそうIN関西 」を平成 地域でコンソーシアムをつくり 健康増進プログラムを推進 21 病予防等の保健指導を自治体や民間 月末現在 ) 。 コ ナ ミ で は、 T スタートさせた。 年 20 企業、健康保険組合から受託し、幅 18 運営では国内最大規模を誇る( 平成 施設を有し、スポーツクラブの施設 に210の直営施設と149の受託 ㈱コナミスポーツ ライフ( 東京 都品川区。以下「 コナミ 」 )は、全国 運動・食事・健康データをつなぐ IT健康管理システムを構築 ㈱コナミスポーツ&ライフでは、IT健康管理システム を活用して医療機関とスポーツクラブがデータ連携し、 健康づくりを支援する「 健康寿命を伸ばそうプロジェ クトIN関西 」に取り組んでいる。平成21年度に実施し た香川県高松市におけるプロジェクトでは、5,000名 を超す住民が参加し、成果を上げた。 & e 22 12 20 ㈱コナミスポーツ&ライフ e-フィットネス事業部 22 2 IT健康管理システムを活用し、 医療機関と連携した 健康サービス事業を展開する 8 健康づくり 2011.4 歳 代 前 半、 平 均 エグ ザ ス で デ ー タ 連 携 し 、 効 果 的 に ボ 克服モニター事業 」は、市内 の医 療 機 関 と ス ポ ー ツ ク ラ ブ が ‐ 高 松 市 で のIT連 携 事 業「 メ タ た。 週間という短期間での検討で の検査値は全項目で改善が見られ 実施前後に血液検査等を実施して 効果を測定した。その結果、実施後 した。 満状態ではインスリン抵抗性をはじ また、一般健診レベルでの血液検 査では明らかな異常がなくても、肥 HbA1 開始時 終了時 開始時 終了時 病患者およびその予備群で、定員は 名。 平 均 年 齢 BMI ほど、男性が約 割であっ プログラムを実施した。 ポーツ 生活 習 慣 病 の 予 防 ・ 改 善 を め ざ す の あるが、①運動では週 エクササイ に携わった香川大学医学部附属病院 おり、これらは肥満解消で改善でき め、多くの潜在的な異常が存在して がね ら い 。 医 師 は ク ラ ブ で の 運 動 履 に合 わ せ た ア ド バ イ ス を 行 う 。 ク ラ ブ の イ ン ス ト ラ ク タ ー は、 医 師 の は明らかな相加効果を確認( 図 参 歴等 を 確 認 し な が ら 、 対 象 者 の 状 態 12人 40.5歳 27.1 る可能性が示唆される、と臨床研究 セルフ 改善コース ズ以上の達成者に大きな成果 ②メ タボ改善には運動療法より食事療法 ◎2週間の糖尿病食( 朝・夕 )摂取 ◎管理栄養士の 16人 42.2歳 28.1 カウンセリング ◎多機能型歩数計の装着 ◎毎日3 食の食事日記 の 清 元 秀 泰 医 師( 当 時 )は 報 告 し て 食事改善コース が一部の人に有効になる ③運動の み、食事のみでもある程度の有効性 ◎週2回のスポーツクラブでの運動(1回はマンツー 16人 42.8歳 28.2 マン指導 )◎医師との面談(3回 )◎多機能型歩数 計の装着 ◎毎日3食の食事日記 アドバイスを確認し適切な運動メ スポーツ 燃焼コース 事 後 ア ン ケ ー ト で は、 参 加 者 が 参加したいと思った理由として「 ス 図1●メディカルモニターの成果 数計の配布等 ) 、㈳日本ウオーキング 協会 ( ウォーキングに関する情報提供 等) など 団体である。 た。実施期間は、平成 年 月〜翌 携事 業 、 も う 一 つ は ウ ォ ー キ ン グ 促 はコ ナ ミ ス ポ ー ツ ク ラ ブ 高 松 の イ ン 食事改善コース 」 ②運動 スト ラ ク タ ー 名 、 市 内 の 管 理 栄 養 士 名、市内の一般診療所 か所な どが 携 わ っ た 。 行 っ た( 表 参 照 ) 。すべての参加者 ◎運動・食事のセルフコントロール ◎多機能型歩 数計の装着 ◎毎日3食の食事日記 16人 43.5歳 27.5 いる。 は独自開発した多機能歩数計を装着 ◎週2回のスポーツクラブでの運動(1回はマンツー マン指導 )◎2週間の糖尿病食( 朝・夕 )摂取 ◎管 理栄養士のカウンセリング ◎医師との面談(3回 ) ◎多機能型歩数計の装着 ◎毎日3食の食事日記 スポーツ& 食事改善コース が 認 め ら れ た が、 両 療 法 の 併 用 で 表●高松市での医療機関とスポーツクラブのIT連携事業の概要 ニュ ー を 提 供 す る と い う 展 開 だ 。 医療機関とスポーツクラブが ITシステムで連携 ス」 ④ 運 動・ 食 事 を セ ル フ コ ン ト ロ ー ル す る「 セ ル フ 改 善 コ ー ス 」で が 中 心 の「 ス ポ ー ツ 燃 焼 コ ー ス 」 ③食事指導が中心の「 食事改善コー 谷氏 ら 名 が 専 任 で 担 当 し 、 指 導 に 進事 業 で あ る 。 コ ナ ミ で は 本 社 の 森 年 月までの か月間で、 週間の 6 12 対象者を抽選で つのグループに 分け、①運動と食事を指導する「 ス プ ロ ジ ェ ク ト 事 業 は つ。 ま ず、 医療 機 関 と ス ポ ー ツ ク ラ ブ の I 連 T 照 )。 ■スポーツ&食事改善コース ■食事改善コース 2 5.0 5.0 102.7 5.0 開始時 終了時 開始時 終了時 開始時 終了時 開始時 終了時 2 対象は、メタボリックシンドロー ムと 診 断 さ れ た 人 や 、 早 期 軽 症 糖 尿 健康づくり 2011.4 9 87.9 100 121.5 86.6 120 開始時 終了時 開始時 終了時 85 開始時 終了時 開始時 終了時 90 5.1 5.1 90.9 5.4 125.7 40 4 5.2 5.2 110 89.6 90 127.2 130 5.3 117.5 132.2 130.3 130 94.2 95 94.1 120 95.4 95 96.7 7 (%) 5.5 139.2 7 21 35 内臓脂肪指数 28 & 6 LDLコレステロール 最低血圧 腹囲 腹囲 平均 BMI 平均 年齢 人数 60 1 6 4 e 1 (mg/dl) 140 (mmHg) 100 (cm) 100 7 実施内容 参加者 グループ名 3 ! %)回 答 し、 協 力 診 ポーツジムとの連携に興味がある 」 が 最 も 多 く( %がスポーツクラブ等の運 また、体組成の状況に応じて、医師 がコメントしてサポートした。 参加者の募集では、チラシ、ポス ターはもとより、新聞広告や鉄道の 駅・ホームの時刻表案内板にテロッ %は、腹囲が基準以下に低下しメ タボ状態を脱出した。 健 康 増 進 プ ロ ジ ェ ク ト の 課 題 は、 「 地 域 の 中 で の 連 携 」と 森 谷 氏 は 話 健康サービス事業のカギを握る 地域・医療機関との連携 行った。受付のブースは、人が多く た。ブースの告知や口コミで、約 努めたという。応援団体として、四 す。 高 松 市 で の プ ロ ジ ェ ク ト で は、 高松市でのウォーキング促進事 業 は、 メ タ ボ 等 の 生 活 習 慣 病 予 防 日 間 で 定 員(5000名 )を 上 回 る 国電力グループのシステム会社、産 集まるショッピングセンターなど商 が 目 的。 参 加 者( モ ニ タ ー)は 多 機 登 録 が あ っ た。 ま た、 端 末( 「 お遍 業 技 術 総 合 研 究 所、 高 松 市 等 の 協 現地に長期間滞在して、医療機関な 能 歩 数 計 を 装 着 し、 歩 数 を 自 宅 の 路ステーション 」 )は シ ョ ッ ピ ン グ 病診連携 ウォーキングのコンテンツは、四 国八十八か所を巡る「 バーチャル歩 リー等の情報を蓄積して支援する。 ジ し た り、 商 店 街 の 商 品 券 に 交 換 ウォーキングを促進するため、電 車・バス共通のICカードにチャー 参加者の利便性を図った。 なる。高松市の場合は、地域医療機 康情報を生かせることが必須要件と 医療機関や自治体はパートナーと して重要であり、システムとして健 現地での話し合いの中で決まった。 増進プロジェクトを実施した。 ションおよび元気高齢者向けの健康 会等と連携し、維持期リハビリテー 力も得た。 「 遍路 」のコンテンツは、 き遍路 」で、期間中の累積歩数を距 で き る ク ー ポ ン 券( 健 康 ポ イ ン ト。 年 歳、 女 性 が や や 多 か っ た 参 加 者 は 、 歳 代 を 中 心 に 〜 歳 代 ま で の 5060 名 で、 平 均 年 モチベーションを高める工夫をした。 集計発表したりするなど、参加者の を発行したり、歩数のランキングを いう。医療機関とは、医師の負担に 慣病予防にも積極的な背景があると 取り組んでおり、糖尿病等の生活習 るようにすることであり、 健康増進、 国で同じサービスを早期に実施でき 施を予定している。今後の目標は全 連携して、大阪・豊能医療圏での実 %)。 実 施 期 間 は 平 成 ・ ならないように、リスク管理部分を ( 2 3 6 実施 前 後 に 体 組 成 測 定 会 と ア ン ケ ー ジの改善が見られた。また、参加者 である。登録受付時に歩数計を配付、 (3612名 )の 28 40 月〜翌年 月までで最大 か月間 21 齢 年 医療、介護、リハビリまで連続する ・ 中心に担当してもらうなど実態に即 3 の う ち メ タ ボ 予 備 群(626名 )の 参照 )のプラットホームをめざした 2 5 ト 調 査 を 行 っ て 有 効 性 を 検 証 し た。 22 割に行動ステー 終了時の結果は、ドロップアウト 率 ・ %、 効 果 測 定 会 の 参 加 者 23 トータルな健康管理サービス( 図 1 した方法で連携を図っている。 1 いという。 70 森谷氏らe‐フィットネス事業部 は、 年度に京都市で病院、診療所、 20 介護施設のネットワークをもつ洛和 離に 換 算 す る こ と で 巡 礼 の 旅 を バ ー 度は国立循環器病研究センター等と 利用者 関のネットワークづくりに早くから 利用者 (疾患リスクが高い方) の診察を依頼、紹介 入会金 1000歩= ポイント= 円換算 ) 図2●「ITメディカルフィットネス」のサービスモデル チャ ル 体 験 す る 趣 向 で あ る 。 か 所 に 設 置 し、 ど地域との連携・協力体制づくりに パソコンや設置した端末を使って 業施設や駅など市内 か所に設置し プを流すなど、多種多様・積極的に 28 センターなど市内 歩数計で、楽しくゲーム感覚で できるウォーキング促進事業 答し て い る 。 動 履 歴 は 診 療 の 参 考 に「 な る 」と 回 療所 の 45 登録、 ‐エクザスで歩数や消費カロ 予防期 維持期 保険者 患者 慢性期 急性期 生活習慣病 管理科 患者 (慢性疾患) 紹介 保健指導 などを委託 運動処方せん の発行 20 スポーツジム (インストラクター) 管理栄養士など 診療所 (医師) 基幹 病院 72 e 17 15 3 56 48 11 10 健康づくり 2011.4
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