高齢者の栄養管理における効果的な牛乳・乳製品の利用 - J-milk

高齢者の栄養管理における効果的な牛乳・乳製品の利用に関する研究
一有効利用法とその教育法に関する評価・研究一
青葉学園短期大学
日 本歯科大学
室 長
杉堤三金
国立健康・栄養研究所
山
みち子
ちはる
橋
扶佐子
)
1買 姫
聖カタリナ女子大学
はじめに
高齢者の栄養管理においては、タンパク質・エネルギー低栄養状態 (
p
r
o
t
e
i
ne
n
e
r
g
ym
a
l
n
u
t
r
i
t
i
o
n:
PEM)
を早期に栄養スクリーニングによって明らかにし、さらに、その栄養状態を評価・判定し、偲々人の
エネルギー・タンパク質の必要量に見合った適正な量を、効果的に補給することが必要である。
年代から高齢者における最大の栄養問題は PEMであることが明らかにさ
アメリカ合衆国では、 1980
れ、その改善においては、早期の栄養スクリーニングによってリスク者を判別し、栄養食品によって、
倍 -2倍量のエネルギー・タンパク質を経口あるいは経腸栄養によって補給し、改善効果
通常の1.5
をあげることが実証されている。
一方、わが国の高齢者の栄養管理は食事管理に終始しているのが現状である。松田らは、わが国に
おいて、初めて 1996年から高齢者の栄養管理サービスを構築するために、日本全国の高齢者施設を対
象とした調査・研究を行っている(厚生省老人保健事業推進等補助金研究、主任研究員
松田朗)。そ
.
5
g
/
d
l
以
の結果、日本の高齢者の病院などの施設において、 PEMリスク者の出現(血清アルブミン値3
0
パーセント以上に観察されることを明らかにしている(1)。さらに、この結果から、在宅
下)は、約4
ケアを受けている高齢者では、 PEMの出現頻度はかなり高率になることが危倶されている。
しかし、日本の高齢者について PEMを改善するために、牛乳・乳製品、あるいはその栄養食品をい
つ
、 どのくらいの期間、 どのように用いれば、 どれくらい効果があるのかは、栄養食品を 1ヵ月間
PEMリスク者に与えて、血清アルブミン値の有意な上昇を観察した堤らの報告 (
2
)があるものの、詳
細については不明な点が多い。
そこで、本研究では、高齢者の PEMの改善に牛乳・乳製品を主原料とする栄養食品を用いた栄養補
給ならびに栄養教育の有効性ならびに問題点などを明らかにすることを目的に研究を行った。
2
.方
法
1)対象者
高齢者の栄養アセスメントに関心が高く、栄養士がケア・チームに積極的に参加し、さらに調査
-98ー
精度の期待できる病院(高齢者施設)を 2施設選定し、入院患者の 6
5
歳以上に対し、血清アルブミン
)
値を指標にして栄養スクリーニングを実施した(図 1。
.
5
g
/
d
l以下のPEMリスク者について医師から栄養状態の評価
血清アルブミン値3
判定、ならびに
栄養補給の実施を許可され、また、本人あるいは家族に書状または面接によって栄養補給・教育計
画を説明し、同意の得られた人を対象者とした。性、年齢、スクリーニング時の血清アルブミン値
名と対象群3
1名に無作為に区分した。栄養補給・教育計画
を可能なかぎり一致させ、栄養管理群40
対象者の年齢、体重、血清アルブミン催、 ADLを表 lに示す。対象者は痴呆もなく、食事は経口補
)
給できる者であった(表 1。
表 1 栄養管理計画対象者の基礎資料
年齢(歳)
8
0
.
5士 7
.
3
8
2
.
0
:
!
:
:
6
.
1
体重 (kg)
.
4
士6
.
2
4
2
.
4
4
4
.
8士 5
血清アルブミン値 (
g
/
dl
)
3
.
2:
!
:
:
O.
4
3
.
3:
!
:
:
O
.
3
A
D
L
(点)
4
7
:
!
:
:
1
1
4
8
:
!
:
:
1
1
平陶土標準偏差
2) 栄養補給計画
栄養管理計画は、 1
2
週間の栄養補給を計画し、その後 4週間は経過観察期間とした(図 1)。エネ
VINE,V別 E社)を用いて測定した安静時エネルギ一代謝
ルギー補給は細谷式携帯簡易熱量計 (META
倍とし、タンパク質補給は1.2
-1.4
g
/
k
g
通常体重 (
k
g
)をめやすとした (
3
)。栄養補給に用いる
の1.5
献立、栄養食品は各施設が任意に選択して実施した。栄養カウンセリングは、血液検査の結果を考
、 9週
、 1
3
週
、 1
7
週日)に実施するよう
慮して、両群共に 6回(栄養管理開始時、栄養管理開始 5週
にした(図1)。
栄養補給の有効性は、血清アルフミン値などの血液検査値、体重、喫食率などの指標によって比
較、観察した。
3)栄養教育計画
栄養士は、対象者個々人に対して PEMの知識、栄養食品の習慣的摂取に対する態度、価値感、家
族、介護者などの周囲の人々の態度や支援状態、食事時間、場所など栄養食品摂取の障害となる要
因などに関するニーズを、栄養教育モデルの lつであるプリシード/プロシードモデルを用いて明
らかにし、 l週間毎の[栄養教育計画ならびに実施評価表]から実施の可能性や問題点を検討した
(
表 2。
)
-99-
栄養管理週間, 16週間〉
[糟スクリーエング也前ルプミン記刷1)
栄養カウンセリング
栄養カウンセリング
栄養カウンセリング
栄養カウンセリング
栄養カウンセリング
無作為配置
︿インフォームドコンセント﹀
栄養カウンセリング
栄養管理者のためのケア
カンファレンス
栄養繍給量の決定
︽
REEVの 測 定
安静時エネルギー代謝
,-
エ粉キー
REEx1
.5
1 I I I!
II
!I I
十,
J IJ I I I1
II
1; I I ~
o 1 Z 3 4 5 6 7 8 9 10II 12 13 14 15 16 17(.
望
め
栄養状鎗の義明
食事摂取並びに栄養
補給の必要性の説明
噌好などの確認
9
'
;
"?
質
1
.2-1
.4
g
/
kg
通 常 体1
1
1
・・・・・
実絡は主 2日とする.
1
2酌
│
2S j3~
的
t
毎臼
v且 盟 盈 宜
主韮呈盟
身長{初回砕のみ}
体重
上絹三頭痛皮脂厚
上筋三頭筋周囲長
アルプミン
プレアルブミン
総タンパク質
尿業安策
クレアチエン
ヘモグロピン
瞳車量輩
企且ム
鉄l
i
l
滑 立 ♀ 主
総鉄結合能。I
BC)
総リンパ言葉数
!
L
2
*主 主 亜 韮 A
)喫食..,エネルギー タンパク質)
B)栄養食品の利用求払栄養食品の喫食事
│
図 1 栄養管理計画
表 2 栄養補給・教育計画計薗ならびに実施・評価表
氏名。。。子年鋤"銀色到・女
疾患名 2属製.
.
ADL:7S広
a, 歩行・移魁自立
除省総
1
.
R
J
i
l
野
<PLアセスメシト
z-y
アセスメシト(プりシード}
雰饗ア~;えメント
安穆賂エネルギー代世, 1
l
I
<
l
l
=
l
栄餐績給法:宥・髭ロ(管企}
禽湾審1>'1<
妥当‘
野価《プロシー同
r
r
1
1
}
!
{
.
l
. と念どき J気分が栄養士は梁奏効ウシセリシグ (
8
0分贋/ 1カ月後 と魯どさJ気分会'
i
tんモ養う
『ほとんどいゆも J知命が沈ん l:
こ初%時刻底分をす'
o
. つだ{保縛ちを簡いてもらえる気かする〉
を開いて〈 繍)で回忽の領事・3
で夜うつ岨{緩を開いて〈れる 誌んで憂うつだ(..
留に 1
園肱「いかがで というように念。た
れる人がいる気持ち}という総 スタヲフ各人が 1
入会均ーない}とい。ている"
恕にする
すかHお元然ですかリの'"必けをする
血前 71-プミシ値s.4, gfdl
84
k
s
"(身長 14ka)
体t
鋼管'Rlf
'
f
胃{医曙・"-,,の段由
臨康診審構縛・痴呆なし
食費解自立
模会滞 " "
~.復活
靭食は 1選R
耐火食してい.
ライフ・"タイル
じで 1人で食べている
ペフドJ
γセスメシト
l
1
1
}
H
l
.J!II:務アルプミシ 8
.
6 .:r.ネル4'"-1
.2(臨au(
1カ
}
!
1
I
1
J
)
1
1
1J
J
t
t lIl!.情アルブミ >-.8.8rl&
たんぽ<~ Wg
増加〕たんぱく実績総は然襲食品 (0
社製)を
,.丹後体t85kg(5%
1o月後喫女別院紛月極
構 漫 察 手.
:
:
0する
1:
1
1
>
>後体;1tおk
g(S%
増加)
1均 後喫傘愈平均8{)%
.
/
似
n
('とんぼ〈賀補鈴メニューの漢会君事"同
2週間後,羽耐湿 SBの欠食栄養士拡朝食に体札束必晶、第製食品 2週捕後.甥食は制留の欠如功。た
2沼間後,昼食ゆみ食盆で会浮がとれる
にする
をつける
2翠
l
!
!
lf
i
. 1目 2食i
ま食盆で金 者積婦が録食会髭でとるよう,をかけるように傘ヲた
‘俸をとるようにする
合鰻者は盈食衣食傘までの移動を鉱 E行
2週間l
l
.PT批ペフドよで低 う
PT除食'鍍耳,..自立しているかどうか
な〈精子で"'.させる
1週銅以内ド観察する
撃信国子
包
箆予.実'"図子
のアセスメント
知院理解":2点., (
P
E
M
'
)を毘 10>>畿,知恩恵E明度を4i.誌に然養士は遣に 1隠. KAP号デル"を使。 1抱月智弘知律事由...点
PEMを理解させる)
て PEMを浬泊障させる
2選岡弘食会予唱に食移をとる友人
自民してい傘い}
する (
食第のとき一緒にとる報手を要 2
還問&食傘て慌のできる相 介髭宥が禽:Itに鶴岡 Oll!さんを紹介す を待た
求している
10n後。旋歯の調宣告を 1
1'7した
手を得る
る
隆司臨しに〈い白義歯が合わない
2湿
l
1
l
i
&
, I
義歯の'"盤
歯帯医師が 1酎間後1:鯵調慢する
管理星組織支議
体制のアセスメン
ト
玄修の支援指示桝必要
歯格医紙ソーシャルワー
場穫量母の協力炉必要
然饗カシフアレンスが必凄
第 4塁
走
陪
.
.
.
i
ー
~5 段階
劃
s
') 国貿醐紙向質問調圃
o】'
医節j 歯科医師,ツーνヤルヲ凶
0-.看援揚の移却を得て>>,
えを行う
闘の栄祭会シフ γレシJ
,)知餓葱紛度測定局紙を使沼
s)
n
関心のあるケア スタフフが 1沼聞を去に
,砲の栄養カンフアレシスの実話が決
ミ“ティシグを行しちその後各部門援に 定した
ミーティシグ内容を文$化し.連絡する.
PEM:戸 官 制 囚 飼 町 野 嵐 山 町.
t
r
i
t
iOJl
.
w
.
,
,
) KA
P-老デル P
臼
匂・ A
t
t
il
:
w
l
・ p""",,号デル
4)血液生化学的検査
早朝空腹時の血液を採取し、採取はスクリーニング時、栄養管理開始時、 4週
:
1
:2目
、 8週土 2
1
0
0ー
目
、 1
2
週土 2日
、 1
6
週:t2日に計画した。血清アルブミン (BCG法)の測定はそれぞれの施設の関連
検査会社に依頼した(1)。検査会社聞の測定誤差は標準血清(液状コントロール血清 I、 E、和光純
1を用いて検討したが、いずれも標準血清の誤差範囲内にあり、補正の必要はなかった。
薬依)
5) 体重計測
4
)。この場合、必
入浴、リハビリテーションなどの身体活動直後を除外して、体重を計測した (
4
)を行うことを前提とし、測定者の個人内誤差ならびに測定者
ず一定の条件のもとにブリテスト (
∞
間誤差は l g以内になることを確認した後に、測定を開始した。体重計測はスクリーニング時、栄
養管理開始時、その後は期間中毎月実施した。
6
) 臨床検査
)
は
、 B
a
r
t
h
e
lI
n
d
e
x(
5
)によって、抑うつ状態は SDS調査票を用いて、スク
日常生活活動度 (ADL
、 8週
、 1
2
週
、 1
6
週目に評価した。
リーニング持、栄養管理開始時、 4週
7)食事調査
6
)を用いて食事調査を行った。調査期間の朝、昼、夕の 3食についてエネルギー
簡易喫食調査表 (
源としての主食タンパク質源としての主菜の喫食率、喫食量、ならびに栄養食品からのエネルギー、
タンパク質量を観察した。間食、夜食については、エネルギー源、タンパク質源を摂取している場
合には、喫食率も観察した。栄養管理期間中ならびに経過観察期間中は 2日おきに食事調査を行い
週毎の平均値を算出した。
c
h
e
f
f
eの下検定によって検定した。また、スクリーニング時
栄養管理群と対象群の間の有意差は S
i
s
h
e
rのt
検定によって検定した。
と各経過観察時期の間の有意差は F
3. 結 果
1)栄養食品の利用状況
栄養補給実施中、栄養管理群ならびに対象群ともにドロップ・アウトはみられなかった。タンパ
ク賀補給を目的として、牛乳・乳製品を主原料とする栄養食品を使用した。使用した栄養食品は、
森永乳業側製、エンジョイ、流動食M Aシリーズ、 Eシリーズ、並ぴに側三和化学研究所製、サンケ
ンラクトである。栄養食品はそのまま、あるいは調理加工していた。栄養食品を加工・調理する
ことは、あまり容易でないと栄養士から提言されたため、堤らは粉末の栄養食品を実際に加工・調
理する際のポイントを表 3にまとめた。また、牛乳・乳製品を主原料とする栄養食品を使用した料
)
理も開発し、栄養士らが栄養食品を利用する際に活用してもらった(表 4。
本研究について、性差は観察されなかったので、栄養管理群、対象群の 2群について比較、検討
した。
2
週間と経過観察期間 4週間を設定して開始した。研究は現在 8週間を
本研究は、栄養管理期間 1
終了し、継続中であるので、 8週間目までの結果について検討した。
1
0
1
表 3 粉末の栄養食品を使用する際の料理のポイント
①主原料が乳性たんぱく貨の製品は水に溶けにくいので、牛乳に少しずつ溶解して使用する。
牛乳 1mlに粉末の栄養食品は約 19溶解するので、柔らかいマヨネーズ状にして料理に浪人
するとよい。
②粉末の栄養食品を多量に使用すると、料理の口ざわりが悪くなり、積下しに〈くなるので、液体
とともに供する料理に利用するとよい(例:つみれ汁、ワン空ンスープ)。
③粉末の栄養食品を多量に使用し、加終するとうZ
ンパウ質が熱凝固して、料理が固くなるので豆
E
言、山いも、じゃがいも、たまねぎ、パン粉など加え、料理が国くしまるのを防ぐとよい(例.飛
竜頭の煮物、肉団子の甘酢あんかけ)。
④粉末の栄養食品を液体に添加した場合、加熱時間が長いと、液体の中に分散していたたんぱ
〈質が熱凝固し、粒子ができて口ざわりが悪くなるので、液対中への添加は仕上げ直前にす
るとよい(例:肉団子のシチュー、カレーライス)。
⑤粉末の栄養食品独特の臭いは香草、スパイスのほかに柑橘類や洋酒などを使用して和らげ
るとよい(例しょうが、膏しそ、カレー粉、レモン、ゆず、ブランデーなど).
一一
炉問日一四捌⋮
E
E4
mm
叫山田一
mmmmmm
一切崎市ハ即時古田一時四日日制一沼田四回目口
古利ば山
一
一
理
ん
-M
6
﹁市消川出
79-96564-979959
一団ぱ一
謂ん一一一官切や 一
・
8 田時四一叫印日田叫羽田叩叫別
納同時町四一万一部四品
v
2
一 1
一叩回
28
2
1
一部川一泊一川市出制
一
76T
909
一
:l-2-311
一 一8 6 9
- 9 9 -99 9
司
888m
一副剣一位制一回目制醐
-gmg -gg-gm
l
-o
454
喜
蕗
宅せ}
デよ一ス一ポ
p-i
一一天︹イ一トノ一
一担寒巧一﹁山庁内
干乳-レ-ウしレ
rbE-カ - ス 器 む
一せ面・子
輯一物司
署さ-某
-67-8
-102-
gM-gMg叫 一 g刷 g M g副 g叫 g叫
一
RME 一
I 日 一 日 田 町 品 川 寸 捌3 回目叩
寝中山一一
36
wm
山
Mb
栗
市叩
商空
施時
査し
一印耳
vm 品 百 回 品 品 品 晶 耳 品 品 ロ 悶 ロ 四 回
mam 守 口 問 町 田 宮m - 白岡自問旬開
守口
↑命名査査食査食食会会賓食食会食食
査食
査食査-食食食
一 一 乳 品 薯 乳 嚢 乳 養 乳 聾 乳 養 乳 養 乳 養 乳 養 乳 重 乳 裳 乳 養 養 養 乳 養 乳 華乳袈 葺 養 草 乳 一 養 養 裳 乳
平食革牛車牛栄牛革牛栄牛栄牛栄牛栄牛車牛栄牛栄栄栄牛栄牛 革牛栄 漂 栄 深 牛 一 栄 栄 栄 牛
献
一一一--めけ
4-m
控カ
一一-一一一判
JW
き
一一一
1
一切切-み桂燐パザ
一一一
4zL
叫間関-キつ瑠卵﹂
r
胃百一つ剛一品開封糊内誌昨間開蜘醐ル
-E-E
一いえ萌務一割
一布押一一崎市
※栄養食品はたんぱく置粉末
Rた 一 時
表 4 牛乳、乳製品を主原料とする栄養食品利用の開発料理
2) 血液生化学的検査
.
3
2士O
.
3
4
g
/
d
l、対象群3
.
2
7土 O
.
2
3
g
/
d
l
血清アルブミン値は、栄養管理開始時には、栄養管理苦手3
であった。栄養管理群は栄養管理開始 4週日になるとスクリーニング時より有意に増加し、 3
.
4
0:
t
O
.
2
0
g
/
d
lになった。 8週目は 3
.
4
8:
tO.25g/dlになり、対象群と比べ有意に増加した。この増加は、
スク jーニング時に比べても有意な増加であった。一方、対象群は期間中有意な変動はみられな
かった(図 2)。
2
.7土 6
.
5
m
g
/
d
l、対象群2
2
.8:
t5
.5
血清プレアルブミン値は、栄養管理隠始時には、栄養管理群2
mg
/
d
lで、あった。栄養管理群は栄養管理開始 4週目になると、スクリーニング時より有意に増加し、
2
3
.
8土6
.
2
m
g
/
d
lなった。 8週目は 2
4
.2:
t6
.O
m
g
/
d
lになり、対象群と比べ有意に増加した。また、
予
」
の増加はスクリーニング時に比べても有意な増加であった。一方、対象群は期間中を通じて有意な
変動はみられなかった(図 2)。
(
ι
/
d
l
)
(mg
!
d
l
)
血清アルブミン
3
.
6
2
4
.
5
e
*
3
.
5
•
3
.
2
ロ
ロ
2
3
.
5
ロ
λMhnAF円、4KH匹
、
司
E
、
h
車
、
ョ
MhA
入
ーロー
ーーーー召ーソ1'". ー ー ー
合
2
4
.
0
3
.
4
3
.
3
忠清プレアルブミン
2
3
.
0
2
2
.
5
2
2
.
0
一一・一ー栄養管寝癖
ー.{}.ー対照群
スヲリー
開始時
4遇
2
1
.
5
スヲリ一
8
週
ニンゲ時
開始時
4週
8週
二ンゲ時
図 2 血清アルブミンならびに血清プレアルブミンの経時的変化
*pく 0
.
0
5 (スクリーニング時v
s
各経過観察時期)
pく 0
.
0
5 (栄養管理群v
s
対照群)
会
3)体重
体重は栄養管理開始時に、栄養管理群4
2
.
5土 6
.
0
k
g、対象群4
4
.3:
t5
.2
k
gであった。栄養管理群は
栄養管理開始 4週目で4
3
.6:
t5
.3
k
gに増加し、その後、 8週目には 4
4
.3:
t5
.6
k
gとなり、栄養管理問
)
始時より有意に増加した。一方、対象群は期間中著明な変化は観察されなかった(図 3。
4) 日常生活活動度
B
a
t
h
e
ll
n
d
e
xによる臼常生活活動度は、スクリーニング時、栄養管理群47土 1
1点、対象群48:
t1
1点
であった。栄養管理群、対象群ともに期間中著名な変化は観察されず、スクリーニング時とほぼ同
様の値を示していた(図 4)。
1
0
3
-
5) 抑うつ
SDS
得点は、栄養管理開始時に、栄養管理群45:
t6点、対象群43士 6点で両群簡に差異はなく、
この得点は期間中両群共にほとんど変化はみられなかった(図 4
。
)
(
k
g
)
4
6
.
0
4
5
.
0
.
.
ーー・・ー噂・・
・・ー・ーーーー__..IJ_・-ー-ーー---
ー---ロ・・司・・ーー
*
4
4
.
0
側
ま
担
4
3
.
0
4
2
.
0
41
.
0
--+-一栄差管理群
--Q --対照群
4
0
.
0
スウリーニング跨
4
週
開始時
8
週
図 3 体重の経時的変化
pく 0
.05 (スクリーニング時v
s
各経過観察時期)
本
(点)
50
{点}
AOL
6
0
SOS
6
0
ー
ι ニムニ場品
50
A
ーーーーーーー・・
a.ーーーーーーー・司・..~..... 0
40
40
'
"
s
J
D
叩
'
" 30
20
20
1
0
-・一栄養管理嬰
ー. Q -ー対照訴
o
スヲリー
ニンゲ時
開始時
4週
8
週
スクリー
ニンゲ時
開始時
図 4 ADLならびに SDS
の経時的変化
1
0
4ー
4週
8
避
6) 喫食率
2
.5:
t6
.3%、対象群81
.6
主食、主菜からのエネルギー喫食率は、栄養管理開始時は、栄養管理群8
土1
0.5%で差異はみられなかったが、栄養管理群は 4週自に 8
7
.
3土 5.5%と増加し、さらに
8週日
0
.
2:
t6.7%と対象群に比べて有意に増加した。また、 この増加はスクリーニング時に比べて
には 9
も有意な増加で、あった。一方、対象群のエネルギ}喫食率は栄養管理期間中、有意な変化はみられ
なかった。
土1
0.5%であり、栄
主食、主菜からのタンパク質喫食率は、栄養管理群が栄養管理開始時、77.1
養管理開始 4週日には 7
9
.8:
t8
.2%に有意に増加した。このスクリーニング時に対して有意な増加
は 8週目まで続き、 8週目は対象群に対しでも有意に増加した。一方、対象群のタンパク質喫食率
は期間中、有意な変化は観察されなかった。
1
5
0
k
c
a
lとほぼ一定で
主食、主菜からの摂取エネルギーは対象群が栄養管理期間中を通じて、約 1
あったのに対して、栄養管理群は栄養管理開始 4週目は 1
2
2
0
k
c
a
lとスクリーニング時より有意に高
2
9
0
k
c
a
lと対象群より有意に高値を示した。また、 この増加はスク
f
直を示した。また、 8週目は約 1
リーニング時に比べても有意な増加で、あった(図 5)。
圃民町躯圃わてλM
ド
判
咽
1
2
0
0
砕
特
1
1
5
0
/
ノ
一
一
50
1
2
5
0
ミ
=
、
U
ー
ヲ
掌
1
3
0
0
高
峰
タンパヴ置
︽
υ
エ才')レギー
(
6
(
k
cl
)
1
3
5
0
ノ/・・・・・・ 1
30
叩
H
40
20
1
1
0
0
-・一栄養管理緯
1
0
5
0
10 ト
ー
.{}.・対照務
oL
1
0
0
0
ス
ク
リ
ー
ニング時
開始時
4週
ス
ヲ
リ
ー
ニンゲ時
8
週
開始時
4週
8週
図 5 エネルギーならびにタンパク質摂取量
'
pく0
.
0
5 (スクリーニング時v
s各経過観察時期)
pく 0
.
0
5 (栄養管理群VS対照群)
食
主食、主菜からの摂取タンパク質は、対象群が期間中約4
2
.
7
gとほぼ一定であったのに対して、
栄養管理群は栄養管理開始 4週目は約 5
0
.
2
g、また、 8週目は約 51
.5
gと両者共に対象群より有意に
高値を示した。また、 この増加はスクリーニング時に比べても有意な増加であった(図 6。
)
次~:、栄養食品の総摂取エネルギーならぴにタンパク質に占める割合を観察した。総摂取エネル
ギーに占める栄養食品の割合は約 16.5%であり、 この割合は栄養管理期間中変化はみられなかった。
ハU
。
庁l
一方、総摂取タンパク質に占める栄養食品の割合は、栄養管理開始 l週目は約 15%で5あったが、 4
)
週目、 8週目と経時的に増加し、 8週自には約 32%と l週自の約 2倍になっていた(図 6。
さらに栄養食品の摂取量について観察した。栄養食品からの摂取エネルギーは栄養管理開始 1週
9
0
k
c
a
lで推移した(図 6)。一方、栄養食品からのタンパク質摂取量は栄養
目から 8週目まで、は約 1
7
.
3
gと l週
管理開始 l週目は約 1
2
.
0
gであったが、 2週目、 3週日と経時的に増加し、 3週日は約 1
倍になった(図 6)。
自の約1.4
5
3
)
覧
{
250
(
k
c
!
)
草葺童晶の摂取量
a
a
qιnu
118
∞
置。て λMm
t
、之内吋
ltf
1
5
1
4
m
朝高官唱朝相誕
20
1
6
ロ
200
25
6
1
0
4
5
0
一『・一ーエネルギー
5
一口・・タンパク質
2
o
2週
(
i
J
20
18
D
30
総摂取量に占める草葺童晶の割合
4週
6趨
0
2
週
8
週
4
週
6
週
o
週
s
図 6 総摂取量に占める栄養食品の割合ならびに栄養食品の摂取量
4.考
察
血清アルブミン値の低下は、権患率ならびに死亡率の増大と顕著に関連することが、疫学調査の結
7
1
1
)。また、高齢者の機能低下や機能障害は、血清アルブミン値の低下
果から明らかにされている (
、1
2
)。高齢者施設の高齢入院患者において、食事介護を要する
と関連することも報告されている(10
者のエネルギーならびにタンパク質の喫食率は 90%以上であって良好とみなされるにもかかわらず、
.
5
g
/
d
l以下の者は男女共約40%である(1)。食事介護を要する者は、栄養所要量
血清アルブミン値が3
の基準に合わせて、きざみ食や流動食の形態で提供されていても、調理・加工による栄養素の損失は
の改善にあたっては、
大きく、実際に提供される量は不十分ではないかと考えられる。それゆえ、 PEM
食事内容や摂取形態の改善だけでなく、エネルギーならびに良質タンパク質の補給を、質的にも、量
的にも効果的に強制補給する方途を検討する必要がある。
PEM
改善のために、 アメリカ合衆国においては、乳清タンパク質を原料とする栄養食品によって、
通常の1.5-2倍長のエネルギーとタンパク質を、経口あるいは経腸栄養法によって補給し、 PEMの
改善効果をあげることを実証している。
-106ー
我が国においては、申誇者らは平成 9年度本研究事業の助成をうけ、第一段階として、施設入居高
齢者の PEM改善を目的として、牛乳・乳製品を利用した栄養食品によって、高齢者施設任意の方法で
4週間の介入研究を実施し、その有効性を明らかにした (
2
)。高齢者は、このような食品の利用を習
慣イとすることが重要であり、その場合には、簡便な長期的利用法の際発が必要なこと、また、摂取が
習慣化するような栄養教育が必要であることが明らかになった。
C年度は、高齢者が牛乳・乳製品とそれらの栄養食品を利用する場合に、簡便かつ長
そこで、平成 1
十物、煮物、焼き物、蒸し物、揚げ物、寄せ物、ご飯物、
期的利用が可能な調理・加工法(あえ物、 i
)
菓子など)を開発した(資料 1。
さらに、これらの開発料理を利用して、 PEMリスク者に 12週間の栄養補給ならびに栄養教育を実施
し、その後 4週間の経過観察を開始した。現在、この栄養管理計画は、 8週目を終了し、継続中であ
る
、 8週間終了時点においては、栄養食品の利用により、 PEMリスク者の血清アルブミン値ならびに
プレアルブミン値は栄養管理開始 4週日には、スクリーニング時より有意に増加し、 8週目も有意な
増加は続いていた。 8週目は対象群に対しでも有意な増加であった。また、体重も栄養管理群は、栄
養管理開始後増加を続け、 8週日はスクリーニング時よりも有意に増加した。これらのことから PEM
の改善に牛乳・乳製品を主原料とした栄養食品の利用は有効であり、その効果は 4週目ですでに現れ、
8週日になるとその効果はさらに確実なものになることが明らかにされた。
C
.H.ら (
1
3
)
海外においては栄養補給による PEMの改善を試みた報告がいくつかある。 Winogrando,
∞ωo
は心疾患等をもっ 3人の男性患者に病院給食とアイスクリームやチョコレ}トなどの菓子 (
8
k
c
a
l
)を自由摂取させ、さらに経腸栄養剤も使用した。 3症例ともに栄養管理開始 3週間後に血清アル
ブミン値の改善と体重の増大がみられ、また、歩行不能も 3ヶ月後には介助付で歩行可能になったと
いう ADL改善の報告もある。
,
Tamu
o
l
o,
P
.P
.ら(
1
4
)は高齢入院患者の約 80%に血清アルブミン値が3
.
5
g
/
d
l
以下の状態にあること
を観察している。これらの人々の通常の食事に、無味のエネルギー・タンパク質の栄養食品を負荷し
て、摂取タンパク質ならびに摂取エネルギーを約 2倍にしたところ、血清アルブミン値の改善された
ことを報告している。
L
i
p
s
c
h
i
t
z,
D
.Aー
ら(
1
5
)は、前後比較の非実験的デザイン研究ではあるが、 1日3回経腸栄養剤を用
いて、エネルギーならびにタンパク質を補給前の 50%増にして 16週間経口投与したところ、平均3.7g
/
d
lであった血清アルブミン値が平均3
.
9
g
/
d
lに改善され、体重も平均 2kg
以上増加したことを観察し
ている。
しかしながら、これらの研究は実験的なデザインを用いて行われたものではない。無作為配置した
S
.D.ら(
1
6
)の研究がある、大腿骨骨折で入院した 744人の女性高
症例・対照研究としては、 Allisom,
齢患者(悪性臆蕩患者以外)について病院給食に加え、夜間の経鼻的強制栄養(乳性タンパク質)によっ
てエネルギ -1000kcal、タンパク質28gを負荷した群(栄養管理群)と、通常の病院給食とスナック摂取
群(対照群)に区分して、血清アルブミン健と ADLの変化を観察している。その結果、栄養管理群は血
-107ー
清プレアルブミンイ直の回復、死亡率の減少ならぴに ADL
の回復も対照群に比べて著しかったと報告し
ている。
それゆえ、高齢者の PEMは特に急性期には通常の給食に栄養食品を加えて、エネルギーならびにタ
ンパク質を通常の約 2倍にすれば、血清アルブミン値と体重を増加させることは可能であると考えら
れる。
しかし、著者らの実験的デザ、インを用いた本研究においては、牛乳・乳製品を主原料とする栄養食
9
0
k
c
a
l、タンパク質約 8gを 8週間負荷すると、血清アルブミン値、血
品を用いて、エネルギーを約 1
清プレアルブミン値、体重、ならびに喫食率の増加が観察された。通常の病院給食に加えて、病院給
食の 13%増のエネルギーと約 15%のタンパク質を負荷するという、これまでの海外の報告よりも少量
の栄養食品を用いて、比較的短期間の経口摂取によって、 PEMの改善が可能でLあることを明らかにし
た。今回の栄養補給量では、
8週間経過した時点でドロップアウトする者もなかったことから、長期
的に継続することも可能であると考えられる。
本研究において、高齢入院患者、ならびにその家族に対して、栄養士による栄養食品の利用法につ
、 3週
、 5
いて栄養カウンセリングをプリシード/プロシードモデルに基づいて、栄養管理開始 l遇
遜自に実施した。牛乳・乳製品を主原料とした栄養食品の利用を習慣化するためには、入院中から栄
養食品に対する関心を持たせるようにし、また、退院後、在宅での栄養管理をスムーズに進めるため
に家族にも栄養食品についての栄養教育が有効である可能性が示唆された。
5. 要 約
高齢者施設の高齢入院患者のタンパク質・エネルギー低栄養状態 (PEM)を改善するために、牛乳・
乳製品を主原料とする栄養食品を用いた栄養管理計画を実施し、その実施可能性、有効性ならぴに問
題点などについて検討した。
1)通常の食事に栄養食品を 8週間負荷(エネルギー約 1
9
0
k
c
a
l、タンパク質約 8g
)すると、血清ア
ルブミン値、血清プレアルブミン値、体重の有意な増加がみられた。
2
) 栄養管理群の喫食率(エネルギー、タンパク質)は、栄養管理開始 8週後、対照群より有意に高
こ
。
か
ー
っf
3) 栄養管理開始 4週日で、栄養食品の PEM
改善に対する効果は確認されたが、 8週日になると、
その効果はさらに顕著になった。
以上の結果から、牛乳・乳製品を主原料とする栄養食品をタンパク質の補給を目的に通常の食事に
8週間負荷する栄養管理計画は、潜在性の PEMリスク者の栄養状態の改善に有効であることを確認し
f
こ
。
現在、本研究の栄養管理計画は継続中であり、その結果は、今後、我が国における牛乳・乳製品の
利用に貢献するところが大きいと考えられる。
1
0
8ー
6. 謝 辞
本研究の研究協力者は下記のとおりである。医療法人愛の会光風園
木下毅、回尾郁恵、医療
法人千寿会道後温泉病院高杉潔、梅田薫。
各高齢者施設でご協力いただきました全てのスタッフの方々、本研究にご賛同、ご参加し、ただきま
した対象者の方々に心より謝意を表わします。
7.参考文献
1)小山秀夫、杉山みち子:入院高齢者におけるタンパク質・エネルギー低栄養状態の栄養スク
リーニングと栄養アセスメント、老人保健事業推進等補助金研究、高齢者の栄養管理サーピス
に関する研究一報告書(主任研究員
2) 堤
松田
1
4
6、1
9
9
7
朗
)
、 1
ちはる、杉山みち子、三橋扶佐子、森島たまき、小山秀夫、松田
朗:高齢者のタンパク
p
r
o
t
e
i
ne
n
e
r
g
ym
a
l
n
u
t
r
i
t
i
o
n:
PEM)改善に及ぼす栄養食品の効果、健
質・エネルギー低栄養状態 (
l
.1
、
(
1
)
、 1
1
2
3、1
9
9
8
康・栄養食品研究、 Vo
3)杉山みち子、小山秀夫、三橋扶佐子、石川 誠:高齢入院患者の安静時エネルギー代謝(即日
について、老人保健事業推進等補助金研究、高齢者の栄養管理サーピスに関する研究
報告書
1
8
4、1
9
9
7
(主任研究員松田朗)、 7
4)小山秀夫、杉山みち子、三橋扶佐子、他:入院高齢者の身体計測の検討、老人保健事業推進等
補助金研究、高齢者の栄養管理サービスに関する研究一報告書(主任研究員
松田
7
朗
)
、 4
、1
9
9
7
6
0
5
)M
a
h
o
n
e
y,F
.,
.
IB
a
r
t
h
e
l,D
.W.:
F
u
n
c
t
i
o
n
a
le
v
a
l
u
a
t
i
o
n:
T
h
eB
a
r
t
h
e
lI
n
d
e
x
.MdS
t
a
t
eM
e
d
.,Vo
l
.1
4,6
1
6
E
,1
9
6
5
6) 杉山みち子、青木香織、今泉照恵、他:施設入居高齢者を対象にした[簡易喫食率調査法]の
作成ならびに妥当性、信頼性の評価、老人保健事業推進等補助金研究、高齢者の栄養管理サー
1
6
9、1
9
9
7
ビスに関する研究報告書(主任研究員松田朗)、 6
7
)K
u
l
l
e
r
,
L
.H
.,B
i
c
h
i
n
e
r
,
J
.E
.,O
r
c
a
h
r
d,T
.J
.:
T
h
er
e
l
a
t
i
o
n
s
h
i
pb
e
t
w
田 n
s
e
r
u
ma
l
b
u
m
i
nl
e
v
e
l
sa
n
dr
i
s
ko
f
c
o
r
o
n
町y
h
e
a
r
td
i
s
e
a
s
ei
nt
h
eM
u
l
t
i
p
l
eR
i
s
kF
a
c
t
o
rI
n
t
e
r
v
e
n
t
i
o
nT
r
i
a
l,Am.J
.E
p
i
d
e
m
i
o
,
.
lVo
l
.1
3
4,1
2
6
6
1
2
7
7
,1
9
9
1
8
)K
l
o
n
o
f
f
C
o
h
e
n,H
.
,B
a
r
r
e
t
t
C
o
n
n
e
r
,
E
.L
.
,E
d
e
l
s
t
e
i
n,S
.R
.:
A
l
b
u
m
i
nl
e
v
e
la
sap
r
e
d
i
c
t
o
ro
fm
o
r
t
a
r
i
t
yi
n
.C
l
i
n
.E
p
i
d
e
m
i
o
,
.
l Vo
l
.4
5,2
0
7
2
1
2,1
9
9
2
t
h
eh
e
a
l
t
h
ye
l
d
e
r
l
y,J
9
)S
a
l
i
v
e
,
M.E
.
,C
o
r
o
n
o
n
i
H
u
n
t
l
e
y,
,
.
JP
h
i
l
l
i
p
s
,C
.L
.
,e
ta
L:S
e
r
u
ma
l
b
u
m
i
ni
no
l
d
e
rp
e
r
s
o
n
s:
r
e
l
a
t
i
o
n
s
h
i
p
w
:
i
t
ha
g
ea
n
dh
e
a
l
t
hs
t
a
t
u
s,J
.C
l
i
n
.E
p
i
d
e
m
i
o
,
.
lVo
l
.4
5
,
2
1
22
1
3,1
9
9
2
同
1
0
)G
:
i
l
l
u
m
,R
.F
.
, I
n
g
r
a
m,D
.D
.,Makuc,D
.M.:
R
e
l
a
t
i
o
n
s
h
i
pb
e
t
w
e
e
ns
e
r
u
ma
l
b
u
m
i
nc
o
n
c
印 t
r
a
t
i
o
na
n
d
-109ー
s
t
r
o
k
ei
n
c
i
d
e
n
c
ea
n
dd
e
a
t
h:
t
h
e1
丑IANES1
,Epidemiologicf
o
l
l
o
w
l
l
Ps
t
l
l
d
y,Am.J
.Epidemio
,
.
l Vo.
l
1
4
0,
8
7
6
8
8
8,1
9
9
4
l
l
)C
o
r
t
i,
M.C
.,
G
l
l
r
a
l
n
i
k,
J
.M.,
S
a
l
i
v
e
,
L
.E
.,
e
ta
l
.:Seruma
l
b
l
l
m
i
nl
e
v
e
landp
h
y
s
i
c
a
ld
i
s
a
b
i
l
i
t
ya
sp
r
e
d
i
c
t
o
r
so
fm
o
r
t
a
l
i
t
yi
no
l
d
e
rp
四 s
o
n
s,
JAMA,
Vo
.
l2
7
2,1
0
3
6
1
0
4
2,1
9
9
4
1
2
) Cottschich,M.M.,Matarese,L
.E
.,S
h
r
o
n
t
s,
E
.P
.e
d
s
.:
N
l
l
t
r
i
t
i
o
nS
l
l
p
p
O
r
td
i
e
t
e
t
i
c
s,CoreC
l
l
r
r
i
c
l
l
l
l
l
m,
2
ndE
d
.ASPEN
,M.D
.1
9
9
3
1
3
) Winogrand,C.H.,Brown,E
.W.:
A
g
r
e
s
s
i
v
eo
r
a
lr
e
色e
d
i
n
gi
nh
o
s
p
i
t
a
l
i
z
e
dp
a
t
i
e
n
,
臼 Am.J
.C
l
i
n
.N
l
l
江
,
Vo
.
l5
2,9
6
7
9
6
8,1
9
9
0
1
4
) Tom剖 010,P
.P
.,
Erman,S
.,Kr
a
l
l
s,V.:
P
r
e
v
e
n
t
i
n
gandt
r
e
a
t
i
n
gm
a
l
n
u
t
r
i
t
i
o
ni
nt
h
ee
l
d
e
r
l
y,JPEN
,Vo.
l
5
,
4
6
4
8,1
9
8
1
1
5
)L
i
p
s
h
i
t
z,
D
.A.,
M
i
t
c
h
e
l
l,
C
.0
.,S
t
e
e
l
e,
R
.W.,
M
i
l
t
o
n,K
.Y
.:
N
u
t
r
i
t
i
o
n
a
le
v
a
l
u
a
t
i
o
nands
l
l
p
p
l
e
m
e
n
t
a
t
i
o
no
fe
l
d
e
r
l
y,
S
l
l
b
j
e
c
t
sp
a
r
t
i
c
i
p
a
t
i
n
gi
n[
M
e
a
lonW
h
e
e
l
s
Jprogram
,
JPEN
,
Vo
.
l9
,
3
4
3
3
4
7
,1
9
8
5
1
6
)A
l
l
i
s
o
n,
S
.D.,
R
a
w
l
i
n
g
s,
J
.,
Bostow,
M.D
.:
B
e
n
e
f
i
t
so
fs
l
l
p
p
l
e
m
e
n
t
a
r
yt
l
l
b
ef
e
e
d
i
n
ga
f
t
e
rf
r
a
c
t
u
r
e
dn
e
c
k
o
f
f
e
m
l
l
r
,
ar
a
n
d
o
m
i
s
e
dc
o
n
t
r
o
l
l
e
dt
r
i
a
l,
B
r
it
.Med.J
.,
Vo
.
l2
8
7,1
5
8
9
1
5
9
2,1
9
8
3
-llOー