PDF:6.26MB - 道路新産業開発機構

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7
9
道路行政セミナー
高 速 道 路 に お け る 冬 期 の 道 路 管 理 !!!!!!!!!!!!!! !藤 本 泰 弘
冬 期 の道 路 管 理 .北 陸 地 建 の取 り 組 み ・
!!!!!!! !! 出 戸端久登志
東北地建 の冬期道路管理における新たな取り組み !! 手 塚 信 弘
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6
1
9
1
今月 の表 紙 :
冬期 にお
ける
特 集/ 道路
管理
勝 彦
"
道路管理瑕疵訴訟判例の動向 (
第八回)
地 下 鉄 施 設 へ の 二 次 占 用 に つ い て !!!!!!!!!!!!!!! ! !矢 野
「道 路 サ ー ビ ス施 設 占 用 許 可 基 準 」の改 正 に つ い て ・
!! !!道 路局路政課
2
3
墹
・
!!!!1!!!!!!!!!!!!!! !!高 鍋 誠 治
穴 ぼ こ ・段 差 に 関 す る 事 件
地域活性化促進道路事業
三重県 における地 域活性化促進道路事業」!I!!!!主 罐壁 鷲
土寸 ・去り・土寸.
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中央を緑の山波で区切り
、上方に都市の道路を図案化し
、下方には道路管理者が設置する警戒標識の一つ、 すべりやすい を配した。
特集ノ冬期における道路管理
、
景観 への配慮 、 更 には コスト縮 減 な ど、冬 期道路
沿道住 民 や道路 利用者 の ニーズ の多様 化 、 環境 ・
を、 クライ ア ント/ サ ーバ化 、 デジ タ ル道路 地 図
端 末操作 で 文字数値情 報 のみ扱 って いた シ ステ ム
ぶ地建 LA N の整備 に歩 調を合 わ せ、従 来、専 用
東北地建の冬期道路管理
における新燈な取り組み
国 土 の 一八% にあ た る六 七、 00 0 姉の広 大 な
管 理を と りま く情 勢 が変化 し てき ており、 それら
画像 、音声等 ) を柱
利 用、 マルチ メデ ィア対応 (
手 塚 信 弘
面積 に約 九 八〇万人 が居住 し て いる東 北 地方 は、
を的 確 に捉 えた対応 が求 めら れ て いる。
両 面 にわ た って、新 たな 取り組 みを行 っており、
制区 間等 の緊急性 の高 い区 間 から、気象 状況 ・路
集 提供 機器 の整備 に ついても、積 雪峠部 や通行 規
道路情報 シ ステ ム」にリ ンクす る情 報 収
ま た、 「
し て いる。
とした改良 を行 い、 平成 八年 度末 から供 用 し利 用
太 平洋岸 の 一部 を除 き、 そ の殆 どが積 雪 地域で あ
り、寒冷 地域を 含 めた面積 は総面積 の九 八% を占
東北 地方 にお いて、冬 期道路 交 通 対策 が本 格的
ここで は、 そ の主 な取 り組 み の概要 に ついて紹介
このような中、東北 地建で は、 ソフト ・ハード
に実施 された のは昭和三 〇年代 からで あ り、当 初
す る。
め て いる。
は道路 除雪 延長を拡大す る ことを主 な 目的 と し て
進 めら れ てきたが、 昭和 六 〇年代 以降 から、雪寒
現地 の降 積雪量 や路 面凍結 状況 など の気象 状況
の 道路情報システムの整備
② 路面情報自動表示システムの整備
装置 の本格的 な整備 に着 手 し て いる。
の通信 設備 、 道路情報板 ・路側 放送等 の情 報提 供
面状況 ・交 通 状況等 の観 測機 器類、情報 BO X等
用で き る道路 、歩 き やす い冬 期歩 行者空 間 の確保
道路情報 シ ステ
等 を リ ア ルタイ ムで確 認出来 る 「
冬 期 間 の安全 な峠越 え には、出発前 や走行中 に
一 情報収集提供システムの充実
な ど、 より信頼 性 の高 い、 ひと にやさし い施策 へ
出張 所 ・
工事事務 所 ・
ム」 に ついては、 地建本 局 ・
正確 な路 面情報 提供 を 行う こと が重要で あ るが、
地域 の地域振 興を図 る ことを 目的 に、 い つで も利
し かしながら、 近年 、脱 スパイ クの浸 透 、降 雪
除雪 (
防 災 ) ス テ i シ ョ ン等 を ネ ット ワ ー ク で 結
と転 換 が図ら れ てき た。
量等 の気 象 状況 の変化 、沿道 土地利 用状況 の変化 、
/
97 .12
道イ
テセ
595
308
平 平 平 平
8
7
6
値
※地建管内金雪量観測地点(N=57)の区間長による加重平均値
平3 均
平4
5
日
召 昭 昭 昭 日
召 昭 昭 日
召 昭 日召 昭 昭 昭 日
召 昭 日召 昭 昭 昭 昭 昭 昭 平 平
42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 6 1 62 63 1 2
334
9
2
3
359
4
5
3
2
0
4
354
268
255
407
4l2
407
鰡
2
6
4
錮
443
457
444
凹
累加降雪量 (
これまで は道路 パト ロー ルや道路情報 モ ニター に
よ る情報 収集 に頼 って いた た め、 正確 な情 報 を リ
ア ルタイ ムに提供す る こと は困難であ った。
この課題 解消を 図 る 「
路 面情報 自動 表 示 システ
ム」 は、 現地観測 機 器情報 を コンピ ュータで処 理
し >人手を介 さず 自動 的 に、路面情報 を常時提供
す る シ ス テ ムで あ る。
現在 、 関山 I TS の 一環 と し て、仙台市 と 山形
市を結 ぶ 一般国道 四 八号 (
平均 T = 一四、 0 00
台/ 日)関 山峠 (
標高 五三 一m)付 近 の 一定区 間
毎 に お け る路 面 状 態 (
凍 結 、 圧 雪 、 シ ャ ー ベ ット 、
ぬれ、乾燥 ) や路 面温度等 の情 報 を高速道 IC接
続点 、 仙台市中 心部 や経過 地 の道路情 報 板で提供
す る シ ステ ムと し て、 平成 八年度 冬期 から試験運
用 し て いる。
ま た、 この路 面情 報 は、仙 台 工事事 務 所 のイ ン
タ ー ネ ット ・ホ ー ム ペ ージ で も 同 様 に提 供 し て お
り、在 宅で の情 報 確 認 も可能 と し て いる。
二 路面凍結予測システムの試行検討
凍結 防止剤 散布 のタイ ミ ングを 適 切 に判断 し、
作業 の効率 化等 を 図 る ことを 目的 と し、 現在、管
内 の 一部 で 試行的 に導 入中 の路 面凍 結予測 シ ステ
ムに ついては、当 初 、基本 予測 式 に近傍 のアメダ
ス、高層気 象 、 GP V (
気 象庁 から配信 され て い
る気 象 予測 デ ータ)及び 現地気 象 デ ータを 入力 し、
97 .12
道行セ
2
年度別累加降雪量の推移
図 1
631
614
2l6
さまささゞ
" ぷい
た。 これは、路 面 に残留 す る塩 分 の影響 及び 路 面
試 験運 用 の結 果、 予測 の精度 は平均 六 0%で あ っ
数時間後 の路 面状態 を 予測す るも ので あ ったが、
で あ る。
用時 におけ る予測要素 の補 完 手法 を検 討す る予定
る凍 結 予測 機 器を 用 いて、試行 的 に システ ムの運
そ こで 、今冬 は以 下 の機能を有 し た セ ンサ によ
(
観測 機能 ) !外気 温、 湿度、路 面温度 の観測
を行 う。
i埋設 セ ンサ により現在 の路 面状
(
判別機能 ) ・
態 を判 別す る。
(
予測 機能 ) ! セ ンサ上 の液 体を凍 結 さ せ氷点
を測定 し、 三時間 以内 の凍 結 予
測を 行 う。
今冬 の検 討 は、凍 結 予測機 器 の観 測 デ ータを予
測 シ ステ ムに取 り 入 れ、凍結 予測機 器 の判別機能
及び 予測 機能 に ついて検 討を 行 う。 ま た、路 面温
度測定 車 を 用 いて、 工区内 の縦断 観測 及び そ の結
果 を解析 し、広 域的 な予測 に ついて の検 討を行 い、
図 2に示す ような運 用を検 討す る予定で あ る。
三 除雪機械の開発
機械除 雪作業 を と りま く環境 は、 近年 、 熟練 オ
ペ レータ の減 少 や高齢 化 、 複雑 か つ頻繁 な レバ ー
操作 に伴 う疲労 によ る安 全性 や作 業 性 の低 下等 、
一段 と 厳 し いも の と な って い る 。
そ こで 、除 雪機械 における操作 の容 易性 (
イー
ジ ーオ ペ レー テ ィ ング) の追求 や安 全性 ・作業 性
の向 上 を 目 的 と し 、 ま た 省 人 化 (ワ ン マ ン オ ペ レ
3
97 .12
道行セ
状態 の変化 に関与 す る気 象 デ ータ の不足等 が予測
度
温
面
路
精度 を低 下 され て いると考 え られた。
器況
機状温
測 面気度点
予路外 湿氷
[路面凍結予測システム] 運用方針
図2
[道路情報システム] 検索画面
写真 -
[路面情報自動表示システム]
情報提供中の道路情報板
写真 2
ー夕)等 によ る コスト縮減 を も 視野 に入れた除 雪
機械 の開発 を積極 的 に行 って いる。
都市 型 ロータ リ除 雪 車 の開 発
す る ことで 、操作 性向 上を図 って いる。
定 性 が向 上す ると共 にカウ ンターウ ェイトが
て い る。
除 雪グ レーダ の開 発
ツ
で疲労低減 、操作 性向 上 を図 って いる。
③ 省 人化 への対応
ち 四 本 に つ い てジ ョイ ス テ ィ ック 化 す る こと
操作 を容易 にす るた め、 八本 の レバー のう
② 操作 の簡素化
全性向 上が図 ら れ て いるo
ャビ ンを開発 し、 オ ペ レータ の疲労 低減 、安
以上 の視界 を確 保 す るた め、 視界 改善 型 のキ
着座姿勢で従来の立ち姿勢での操作と同等
① 運転環境の改善
③
満 を 可能と
減 少で き るた め、散 布装 置等、
の装備
6 × 6 の除 雪
4
4×
X4
)の
の開
発
4)
開発
の
② 除 雪 ト ラ ック (一0 t
t
① 機動性の向上
後 二軸 を 一軸 にし、 一0 t
ト ラ ックより全長、 回転 半径 を小 さくす る こ
とで 、 機動 性 を向 上 さ せ て いる。
② 除雪性能の確保
前 軸 の許容加 重を増大 し、前 後 の重量 バ ラ
6 ×6
除雪 トラ ッ ク
の
① 機械幅の縮小
作業 時 の交通流 阻害 解消 のた め、 現状 二 ・
六 mの機械幅を 二 ・二 mと し、 通行車両等 の
安 全 の確保 を図 って いるo
回送速度 の向 上
ン スを 向 上 さ せ た こと に よ り 一0 t
の除 雪 ト ラ ックと同等 の除雪性 能を確 保 し て
いる。
③ 多機能化
写真 4
②
回送時 の交通流 阻害解 消 のた め、 現状 四〇
如/ h の最 高速度 を 四九 如/ hと し て いる。
③ 操作 レバ ! の簡素 化
作業 時 の煩雑な レバー操作 解消 のため、多数
前 軸 の許容荷 重 を増 大 した ことで、 走行 安
都市型ロータリ 除雪車
あ った レバ ー を 集 約 し 、 ジ ョイ ス テ ィ ック 化
写真 3
散布 と散 布作業 の省 人 ・簡 略化を 図 るも のであ り、
止剤散 布車 に本 シ ステ ムを搭載 し試 験を実施 す る
布
行
視界 改善 型 キ ャビ ンの開発 やジ ョイ スティ
湿潤
乾燥
予定で あ る。
今年度 はG PSと G VS の実 用精度 の検 証及び 精
戦
ツク レバー化 により操作 性及び 完 全性 の向 上
敗
度向 上を 図 るた め、 山形 工事事務 所管内で 凍結 防
込
ら隣
モ布
メ散
込
ら綾
モ布
メ戦
路
チ
昆0
鮴N
※
5
97 .12
道イ
テセ
が図 ら れた ことで 、 コスト縮減 に向 けた省 人
化 の可能性 が高 ま って いるo
四 凍結防止対策
○ 凍結防止剤散布
管 内で最 も 多 く使 用 し て いる塩化 ナトリウ ムの
散布 目的 別 ・気 温条 件 別 の散 布量等 に ついて、室
凍 結 防 止剤 散 布作
内試 験 や現 地試験を基 にした 「
散
徹
露出
区
撫械
位置
紋出
扱楡
位置
走腓
バ昆
とか
ンる
走親
遠
布
布
市
了
布
作
帰
事
手
事
幹
布
システム全体フロー
素案 )」を作 成 し、 平成 七年度 から
業 マニ ュア ル (
管内で 試 行運 用 し て いる。
素案 )作 成 により、 塩化 ナト リウ
マニュア ル (
ム散布作 業 の効 率化 はあ る程度 図 られたが、 散 布
に伴 う道路施 設等 への影響、横 風等 により飛散 防
敗
止を考 慮 した散 布剤 や散 布方 法等 が更 に求 めら れ
ており、今後 は道路施 設等 への影響 を考慮 した散
動
酢 酸 カ ル シウ ム マグ ネ シウ ム)
布剤 と し てC M A (
等 の試験 と湿 式 によ る散 布試験を 実施 し、 マ ニュ
素 案 )を更 に充実 させ、凍 結 防止剤散 布作
アル (
白]
[凍結防止剤散布装置コ センサ取付け位置
図4
業 の適正化等 を図 る予定 で あ る。
② 凍結防止剤散布 の自動化
凍 結 防止剤 散布作 業 にお いて、最 適な散 布を行
路
走 行 測 位 シ ス テ ム)と G V S (
う た め にG P S (
面判 別 セ ンサ)を 用 いた凍 結 防止剤 の自動散 布装
置 の爛発を行 い、凍 結 防止剤 の効果 的 ・効 率的 な
[)東結防止剤自動散布]
図3
レーザ ー光 によ る路 側 誘導 シ ステ ム の開 発
五 新起な雪対策技術の取り組み
印
(
青森県青森市)
路 外 に設 けた レーザ ー照射 装 置 (
高 さ 一一m)
識 さ せ る効果 があ る。 な お、 現 地 ・室 内試験で は、
@
従 来 の消 融雪 工法 は、 近年 C O発生 に伴 う 地球
自 然 エネ ルギ ー利 用 の道 路 消 融 雪 シ ステムの開
方 が効果 的で あ る こと、ま た 視認 可能距 離 は、夜
温暖化 、 地下水汲 み上 げ によ る地下水 の枯 渇 や地
発
間時で 一〇 0 m程度前 方、降 雪時で 五 0 m程度前
盤沈 下な ど環境問題 が提 起 され て いる こと から、
路外 に設 け る レーザ ー照射 装 置 の設置高 さは低 い
方 から の視認 が可能 で あ る こと が確 認 され て いる。
堆肥熱エネルギーによる消融雪施設の試験
道路植 栽 の剪定 や除草作 業 にお いて発 生 し
開発 (
福 島 県 郡 山市熱海 町)
a
た 新 し い消 融 雪 シ ス テ ム の 開 発 を 行 って い る 。
自 然 エネ ルギ ー (ク リ ー ン エネ ルギ ー ) を 活 用 し
① レーザ ー光線 照射 装置 の現場検 証
人今後 の課題 ﹀
的確 にド ライ バ ー に知ら せ る こと により、車両 の
② 各機 器 の改善 と コスト の削減
から赤色 レーザ ー光 を照射 し、 道路 外側線 位置 を
安 全走行 を 図 る シ ステ ムで あり、特 に吹雪 ・降 雪
③気 象 状況 の変化 に応 じた照射 の自動 制御 シス
テ ムの開発
よ 鵞
鴦
時 は雪 の粒 に光 が反射 し、 道路 外側 が赤 い壁 のよ
う に硯認で き、ド ライ バー に路 外 位置 を的確 に認
現地照射状況
\\
97 .12
道行セ
6
[堆 肥熱エネルギー による消融雪施 設] 概要図
図6
[レーザー光によ る路側 誘導
写真 6
ヤミ ー
ミ
きな\-
[レー ザー光による路側誘導システム]
た剪定 クズ や草 を堆肥化 し て利 用す るだ けで
はなく、堆 肥化 の課 程で発生 す る熱 を、消 融
" 風力エネルギーによる消融雪施設の試験間
発 (
福島県耶麻郡猪苗代町)
省 エネ ルギ ー や環 境 に配慮 し、 ま た ラ ン ニ
ング コストを節約す べく、冬 期 の強 い季 節 風
雪施 設 の熱 源と し て利用す る ことを検 討 し て
いる。
を活 かした 風力発電 エネ ルギ ーを道路消 融 雪
に才"
と
ま た、夏期 はト ンネ ルの照 明灯等 に利 用す
施 設 の電源 とし て利 用す る。
へ
今後 の課題﹀
① 発 酵材 料投 入時 におけ る最適水 分含量 と単
位 重量当 たり発 酵時間 の把握
チ
② 発 酵 に時 間を要す る剪定 クズ の発酵方 法 (
ップ化 の検 討)
現地融雪状況
③ 刈 り込 み草 を発 酵 さ せな い状態 で冬 期 まで
保 管 す るヤード の確保
.
る こと を 検 討 し て い るo
今後 の課題 ﹀
へ
① 余 剰電 力 及び 不足電 力 の適 切な処 理方 法
② 風車発 電 機 設置 に当 た って の騒 音 .振動 .
電波 ・動植物等 への環境 影響 調査
③ 景観 及び 発 電効果 を踏 ま え た風車形 式 の選
定
の 太陽エネルギーを活用し左消融雪施設の開
発 設置 (
秋 田県仙 北 郡神 岡町)
7′
セ
行
道
銘
冬期 の日照時 に太 陽電池 により発 電を 行 い、
路 盤内 に埋設 した蓄 熱管 を暖 め て蓄 熱を行 い、
現地融雪状況 (道の駅 「かみおか」)
④ 他 の熱源 と の複合 利 用
⑤ 夏 期 におけ る熱 源 利用 の検 討
[太陽エ ネルギーによ る消融雪施設]
写真 8
[風力利用 エネルギーによ る ;肖融雪施 設] 概要 図
図7
[堆 肥熱エネル ギーによる;肖融雪施設]
写真 7
降 雪 日や夜 間 はそ の熱で 融雪 や凍 結 防止を行
う。 熱量 が不足す る場合 は、商 用電 源で 補 う
こと と し て い る。
ま た、春 -秋 期 の太 陽電池 により発 生す る
電 力 に ついては道 の駅内 の休 憩所 ・ト イ レ等
の電気 施 設 に利 用す るも のとし、通年 型 の省
。
エネ ルギ ー 発 電 シ ス テ ムと す る
へ
今後 の課題 ﹀
① 施 設 の コスト削減
②蓄 電技術 の向 上
の トンネル湧水を利用し左消融雪施設の開発
秋 田県 仙北 郡田沢 湖町)
設置 (
定 量的 水量 ・水質 ・水 温 が確 認 されたト ン
ネ ル湧水 を熱源 と し、無 散 水消 融雪 に利 用 し
、警
た結果 、電 熱線 を 埋設す る融雪 シ ステ ムに比
べ、ポ ンプ の電気代 だ けで 半 分以 下 に削減 が
図 ら れた。
へ
今後 の課題 ﹀
① 停電時 な ど におけ る非常電 源 の確 保
② 湧 水量 が設計値 を 下回 ったと き の検 知
報及び管理体制
東北 地方建設局道路部道路管 理課長)
(
我
が
ふいk
97 .12
道行セ
8
[トンネル湧水を利用した消融雪施設]
現地融雪状況
写真 9
特集メ冬期における道路管理
;
全国 の年最大 積雪深 の平均値 の分布を 図 ー に示
ー 降 積 雪量が多 い
二 北陸の冬期特性一
出戸端久登志
冬期の週蟠管理 ・
北陸地建 の取り組み
湿 って重 い雪質 のと ころは他 には無 く、 これが北
過去 にお いては雪 に閉 ざ されがちで あ ったが、
陸 地方 の特 徴 と言 え る。
国 土面積 の約 一○%を占 め、約 七百万 人 が住 む
道 路 が整備 され、 人 の交流 、生活物 質 の輸 送 な ど
一 はじめに
北陸 地方 は、 北 ア ルプ スな ど 日本 の屋根 と言 われ
す。 北陸 地方 建 設局管 内 の山間部で は最大 積雪 深
が三〇〇 皿を越 え る地域が広 く分布 し、内 陸 の平
野部 で は 一0○ -二〇〇 伽、海 岸部 でも五 ○ 伽を
るよう な 二 -三 〇〇 0 m級 の急峻 な 山岳 や急流 河
滑 性 の確保 に対す る地 域 の期待 は非常 に大 き いも
山間部 を 通過す る路線 で は降 雪量 が多 く、特 に
管内 の年 間累積降 雪量を 図 2に 示す 。
交通の課題
超 え る。
北陸 地方建 設局で は、道路 の信頼 性 の向 上 に対
す る強 い要請 に応 え るべく様 々な施策 に取り組 ん
で いる。
こ こに北陸 の特性 を 明ら かにし、冬 期 の道 路管
2
の と な って い る。
が活発 にな り、雪国 の ハンデ ィが克 服 され つ つあ
る。 また、 当然 な がら道 路 の安全性 、定 時性 、 円
川な ど の美 しく も厳 し い自然 を抱 え て いる。
気 候 は比較 的温 暖で過 ごし やす く、ま た、全国
の暮 ら し やす さ の上位 にラ ンクされ る県 が多 いの
が特徴で あ るo
し か し 冬 期 に お い て は 日本 海 を 渡 る シ ベ リ ア か
ら の季節 風と北陸 地方 を囲 む よう にそび え る山脈
と の相乗 効 果 によ って、 日本 列島 の中 で も最 も降
新潟 県 の山間部 の路線 で は 一0 mを 超 え る 。
このう ち 一七号、 一八号など新潟 県 と首 都 圏を
理 への取 り組 みに ついて概 要を 紹介 す る。
雪 地域 に指定 され て いる。 世界的 にみ ても人 口が
結 ぶ路線 周 辺 には スキ ー場 が多 く、首 都圏 を中 心
雪量 の多 い地域 とな っており、 北陸 地方 全域 が積
密集 す る地域で これほど多 く の雪 が降 り、 し かも
○′
セ
に年 間 二千万人を超 え る スキ ー客 や旅 行者 が訪 れ
道
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2
滓幅1
金沢8
博
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最近10箇年平均と平成 8年度の累積降雪量
図2
この こと から、気 象 及び 路 面 の状況 を事前 に道
津幅閼
ー
し (
ぜ
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‘
“
胸高岡
七︲
尾秀
﹄
↑ “期
◎
(58)
裔費尊称門4o)
路 利 用者 に提 供 し、道路 利用者 の的確 な判断を促
す こと が 必 要 と な って い る 。
1
案
大
貝積
最撮
(一般国道17号新潟県湯沢町
平成 8 年 2 月 単位 : % )
)総
(最大積雪深の平均 値 :毎年の最大積雪深の総和を統計年数で除した値)
Cの
: 柴⋮
最大積雪深の平均 値 の分布 (単位 : cm )
図1
3
刻 々変 化す る路面
平均気温 は比較 的高 いも のの、毎 日プ ラ スと マ
聞▲ S
/ 東都
線所所ン
路務 張溜
凡書事持 ス
ノノ
97 ,12
通行セ
)
妓阜県 憲諸島事舘謠
イ ナ スを繰 り返 し ており、 路面 に圧 雪 が存 在す る
S繍
塩沢S
長野県
き
富山県
福野土木事務所
日や、 濡 れ の状態 の日で も寒気 と暖気 が交 互 に訪
れ る こと から、凍 結 と融解 が繰 り返 され る。ま た
降 雪量 が多 く圧 雪 も発達 す る こと から、圧 雪処 理
に伴 う 路面 の鏡面状態 が発 生し やす い。
このよう に刻 々変化 す る路 面状況 に対応 したき
め細 かな情報 収集 ・処 理が必要 とな って いる。
三 除雪体制
北 陸 地方 建 設局 は、新 潟 、富 山、 石川 の三県 に
お いて、 日本 海 を縦貫す る七 ・八号、本 州 を横断
す る 一七 ・一八 ・四 一・四九 ・ 一 一三 ・ 一五 六 ・
一五 七号、 及び地域幹線 の 二 六 ・ 一五九 ・一六
〇号 の計 一二路線 、 延長約 一、 0 一六 如を管 理し
ており、 これを五事 務 所 一七維持 出張 所で 分担 し
三 八 工区 三 八 カ所 の除 雪 ステー シ ョンで 、 四四 〇
。
台 の除 雪機 械を 配備 し除 雪を行 って いる (
図 4)
ま た、 通学 路を中 心 に約 三 四〇 如 の歩道除 雪 も
実施 し ており、 これは全歩 道 延 長 の約 四 0% とな
って い る 。
北 陸 地方 建 設局管 内 の除 雪 延長、除雪費 の推移
を図 5に示す。
群馬県
,
! 緋
北陸地方建設局の除雪体制
図4
186,0伽
l97,3如
^
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・
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び
降 雪 ・凍結 予測 シ ステム
^
U
・
n
U
ん
J
累計降雪量(cm)
候 所 の地上デ ータ、 アメダ ス、 及び 事 務所 設置 の
この シ ステ ムは、気 象庁 の高層気 象 デ ータ、測
道 路除 雪、道 路管 理を適 切 に行う た め に役立 てて
より道 路利 用者 に必要な情報 を随時提供 す るほ か
理、 判断 し、 道路情報 板 や路側 通信 (
放送)等 に
い る。
気象 観 測装 置等 のデ ータを使 用し、 そ の各気 象要
素 と管 内各 地域 の降 雪 や凍 結 の関係 を統計的 に分
析 し て作 成 した、 多重 回帰式 によ って、 一二時 間、
予測 し、除雪作 業 や凍結 防止剤 散布作 業 に役 立 て
二四時 間及び 三 六時 間 の降 積 雪、凍 結 開始時 刻 を
ており、 出遅 れ のな い、 効率 的 な作 業 に効 果を発
く気圧配置型予測ン
響即
936534600000
箒 塒 郎01 004
381084
1
地 一国-沢 谷 篭崎 町 国︻
⋮鰐時
饅
暴 騰欄22 0032
-点 貝 ⋮俣 沢 沢 町 出 谷 岡 島 ︲本 “崎こ鰤・
ハ小 小 長 中 富 柏 出
地 浅 三一場 塩 十
⋮塒塒
鞄塒塒 胆“ o o o 0 6 0 0 0 0 0
⋮蹴俎 4 2 1 1 ] 3 1 0 0 0 0 0
点団員居俣沢沢町出 塚谷岡島土崎輪崎
日
千 之十
雲
地三浅 二三湯塩六小坂小長中五柏上出
揮 し て いる。 図 6 に例 を 示 す 。
道 路情報 シ ステム
道路 利 用者 が安 全で 円滑 にし かも安 心 し て道 路
を通行で き るよう にす るには、 正確 な情報 を早 く
的確 に提供す る ことが必要 で あ る。
北陸 地建で は、道 路情報 シ ステ ムの整備 を進 め
ており、気 象 、 路面、交 通等 の各種情 報 を収集処
翌日21時
移動性高気圧型
9時
風 型
2
測 時ね鞘鷄視館饅饅都綿視“娘即妙鈎鰓
予 3 三 一--一一
凍 2 ---一
除雪延長と除雪費、 累計降雪量の推移
北 陸 の特 性で もあ る時 々刻 々と変化 す る路面を
ー
四 冬期路面管理
n
V
.
n
Y
^
○
)
56豪雪
管 理す るた め、降 雪 ・凍 結 予測 シ ステ ムを 利 用し
フリー パ ター ン情報板
H1
S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63
も000・0
除雪延長(km)
950.O
H8
H7
H6
H5
H3
H4
H2
図5
除雪貫く百万円)
59霰冒 斡豪雪 61豪雪
た除 雪作 業 を行 って いる。
97 ,12
道イ
テセ
!2
降雪及 び凍結 予測システム (平成 8年 2月27日16時現在の例)
図6
(百万円,cm)
義
ふさ
ぎ
道消 費
藝
嚢
道路情報システム (道路情報の流れ)
図7
道路情報 シ ステ ムの概要 を 図 7 に示す。
・電 話情報 提供装 置 一八基
・ラジ オ再 放送 二五箇 所
③ 情報伝送路
・道 路情 報 タ ー ミナ ル三箇 所
・気 温表 示装置 五 六基
ま た 、 こ の シ ス テ ム の整 備 に よ る効 果 を 次 に 示
す。
ア 道路管理面
一省力化効果 ÷ 観測員減員
ITV によ る広 域的 な映像情 報 や各種情報 を リ
ア ルタイ ムに収集 ・提供す るた め、 ま た、道 路管
・除雪待 機時 間減 少
・凍結 防止剤 使 用料減 少
理 の高度化 を 目指 し、北陸 地方建 設局で は光 フ ァ
四○% の四 二〇 如まで 整備 を完 了し て いる。
X) の整備 を進 め ており、 現在管内管 理延長 の約
情報 BO
イ バ ー によ る情報 伝 送 路ネ ット ワーク (
・除雪費減 少
イ 道路利用面
一安全化効果 一・交通事故被害減少
一円滑化効果 -・事前迂回、経路変更
光 フ ァイ バー の整備 により情報 基 盤 が構築 さ れ、
迅速 か つき め細 かな情 報 収集 ・提供 が 可能 とな る。
ま た、 I T V画像 を道 路情 報 タ ー ミナ ルの モ ニタ
3 情報装 置 の整 備 状況
北 陸地建管内 の現在 の整備 状況 は次 のと おりで
ー に提供 す る こと により、ド ライ バー自 らが路面
状況を確 認す る ことが 可能 と な り、 な お 一層 の安
あ り、今後 も さら に充 実を 図 って いく予定で あ る。
= 情報収集装置
心感が得 ら れ るよう にな る。
ー
高 速走 行型 ロータ リ ー除 雪車 の開発
五 除雪機械の高度化への取り組み
ジ を 図 8に示す 。
光 フ ァイ バ ー と I T V の ネ ット ワ ー ク の イ メ ー
・気 象 観測装 置
気 温計 八五基、 風向 風速計 五 八基 、 雨量 計
八 〇基 、積 雪深計 一〇八基 、 路 面凍 結感 知 器
三九基
IT V)九 〇基
・道 路情 報監 視 カ メラ (
・レーダ ー雨雪量 計 二箇所
これまで、 ロータリ ー除 雪車 の回送速度 が低速
で あ る こと から、交 通渋滞 の発 生 や追 突事 故 の危
・交通量観測器、車両重量計
② 情報提供装置
険性 が問 題とな って いた。
この問題 を解消 す るた め、 現状 の最高 回送 速度
・道路情報板 一六三基
・路側 通信 シ ステ ム四路線 、 七箇 所
/3
97 1 2
道イ
テセ
、 湯沢道路情報ターミナル
.
情報処理室
積雪深さ計
気象観測装置
路側放送
光フ ァイ バ ーと lT V のネ ッ トワーク イメ ー ジ図
図8
経験 と高度 な技術 を要 す る作 業で あ る こと から、
断 し てブ レード操作 を行 って いた。 これは豊富 な
内 全域 に導 入可能 とな るよう な システ ムの標準 仕
関係機 関 から広 く意 見を 聞き、北 陸 地方 建 設局管
長野オリンピックへの取り組み
様 に ついて検 討 し て いく予定で あ る。
七
熟練 オ ペ レータ ー の確 保が必要で あ った。
そ こで、ブ レード の振動 を検 出 し て路面状況 に
来年 二月 ー三月 に開催 され る長 野オリ ンピ ック
適 した押付 け力 を得 る こと がで き る自動 制御機構
を 開発 した。 そ の結果 、初 心者で も熟練 者並 み の
及び パ ラリ ンピ ック期 間中 は、大勢 の選手 や観客
北 陸地方 にお いても、交通確保 によ って これを
が雪道を通行す る ことが予想 され る。
操作 が 可能 とな り、除 雪作 業 の効率 も向 上 した。
六 道路情報 システムの高度化 への取り
このた め、特 に、道 路情 報 の迅速 か つ的確 な 収
道 路輸 送 の面 から全 面的 に支援 す る必要 があ る。
一般 国道 一七号 は、首 都 圏 と新潟 市を結 ぶ主 要
集 ・提供 と、関係 道路管 理者 間 の連絡 ・連携 強化
組 み (一般国道 一七号を例に)
幹線 道 路で あ り、積 雪 が三 mを超 え る豪 雪 地帯 を
に重点 的 に取り組 む ことと し て いる。
ー客 が多く、毎 年約 一千 万人 が訪 れ る。特 に群 馬
冬期 の積 雪 や凍結等 によ るト ラブ ルは、 地域 に
八 おわりに
通 過 し て いる。 このうち 、群馬 県境 から湯 沢町湯
沢 IC間 は約 二五 如あ り、 地形的 に急峻 な区間で
県境 付 近 の冬 期休 日交通量 は、 平 日 の約 二倍 の 一
非 常 に大 きな影響 を与 え て いる。
したが って、冬 期 におけ る道 路 の安 全性 や信頼
あ る。 また スキ ー場 が点在 し て いること から スキ
万台/ 日とな り渋滞 が発 生 し、 道 路利用者 や町 民
性 の向 上 は道 路管 理者 にと ってきわ め て重要 な課
ま た、 北陸 地方で は近年少雪傾 向 にあ り、過去
題であ る。
生活 に悪 影響 を及 ぼし て いる。
除 雪作業 の効 率化 及び渋滞 対策 (
TDM)等 の推
そ こで 、当 該地区 を パイ ロ ット地区と位 置 づけ、
発 した。 この結 果、 一般 の道 路交通車両 と ほ ぼ同
進 を 行う 目的で 道 路情 報 シ ステ ムの高度 化 を図 る
幾 多 の豪 雪を経 験 し て いな いド ライ バーが増 え る 7
中 で、冬期交 通 確保 を最重点 に現場 と し てもあ ら セ
丁
一
ゆる面 に創 意 工夫 を加 え、 更 な る技 術 開発 によ り、 藏
ことと し、 現在 整備 を進 め て いる。
シ ステ ムの概要 を 図 9 にイ メージ 図で 示す。
除 雪 ト ラ ックブ レード押付力 の自動制 御
安 全で 効 率的 な道路管 理 に努 め て行 きた いと考 え
2
今後 は、除雪作 業管 理 ・巡 回作 業管 理と情報 提
4
オペ レータ ーは、ブ レードを直 接 目視で きな い
(
北陸 地方建設局道路部道路管 理課長)
供 の自動 化等 を当 該 パイ ロ ット地区で進 め つ つ、
て いる。
ので 、 これまで は路面とブ レード の接触 音 から判
速で の走行 が 可能 とな り、 渋滞 の発 生 は減 少 した。
鱒 如/ hを "短/ h へ上 げた高速 走行 型車両 を 開
情報
ターミナル
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曲 みつまたスキ場
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ノやすい箇所へ監視瀰のカメラ容を殴鱸し
、 24時間を
迩じて災誉や事故を自動圏拠 また
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、災害や事故発
、自動検知した
・離散
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道路蛸報額 酎
鬘毀増板 爛鞘ターミナル に
罪
門 戸 轉 g g
骸内の
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笙
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瀕センサーや健機圏から収集した鰡報を滋の駅や
権鰭;節鰍園放送客観通じて自動掟僕
。
翁陰き
神立
関山
R17
本鐵を走行する馨両 (本態Kシステム)
諸元データを自動計測。
関趣自動車道
は搬出勁 襁 蹴頤緘 ,
肺
で
図9
一般国道17号湯沢地区の高度道路情報システム イメージ図
U光伝送の高度化 !
,特集/冬 期に おける道 路管 理 ,
高 速道路 は、 昭和 三 八年 に名神高 速道路 が開通
を確 保す る」 と いう観点 から、各 種 の雪 氷対策 を
冬期 間 の安全 か つ確 実な交 通
J H にお いては、「
"ゞ \
選
さき
ぶ
藤本 泰 弘
高速週蟠における冬期⑭遵蟠管理
す る路線 の増大等 により、高 速道路 の雪氷 対策 は
し て以来 三 〇年 以上が経過 し、平成 九年 四月 一日
実施 し ており、交 通 の障害 とな る積 雪 や凍 結 を極
ま すます 重要と な ってく ると考 えら れま す。
現在 で 、 四四路 線 六、 一 一四 ・三 畑 に達 し て いま
力除 去 し、 雪 や氷 結 によ る障害 の程度 を小 さくす
一 はじめに
す。ま た利 用交通量 も平成 八年度 には 一日約 三 七
るよう努 めて います。
今後 とも このよう な雪氷 対策 を実施 す る にあ た
〇万台 に達 し、 我 が国 の幹線 道路 と し て重要 な役
割を担 って います。
り適 切な雪氷 対策 施 設 の配置、 適 切な雪氷 対策 作
業 の実施 、道路 管 理者と交 通管 理者 と の連携 によ
そ の中 で も高 速道路 におけ る冬 期 の路 面管 理 は、
年間の最大積雪深が 一mを超 え る重雪 寒地域 の通
る安全で 円滑 な交通 の確保 、道路 状況 に応 じた お
客様 への的 確 な情報 提供 、冬 用タイ ヤ の普及促 進
過 延長 は全 開通 延長 の約 四割を占 め ており、最大
積雪深三0 mを超 え る雪寒 地域 を含 め ると高 速道
及び オ ンライ ン化、 雪氷作業支 援 シ ステ ム (
路面
の広報 などを 行う と とも に、気 象 観測 機器 の整備
て お り 、 高 いサ ー ビ ス レベ ルを 求 め ら れ る 状 況 に
温 度 予測 )、湿塩散 布車 な ど の導 入を図 り、効果 的
路 の約 半 分 が雪氷 対策 が重要 とな る地域を 通過 し
あ り、今後供 用が見込ま れ る積雪寒 冷 地域を通 過
97 .12
通行セ
供等 ) の開始 のタイ ミ ング等 も相当 違 ったも のが
にあ た る路線 、冬 装備 が不 十分な スキ ー客 が週末
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で効 率的な雪氷作 業 の実施 に努めていると ころです。
に集 中 す る路線、積 雪す る区 間 に大 小 のト ンネ ル
が連続 す る路線等 そ の路 線 の持 つ特 殊性 ・地域性
要 求 されます。
ま た、同 じよう な気 象 条件で あ っても路線 の特
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延べ作業日数 (
日)
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ど
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雪氷対策費と延べ作業日数の推移
97 .12
道イ
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二 JHの雪氷対策状況
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によ って、 そ の対策 種 別 や対策 方 法 は異な ってき
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性 や交通条 件、 及び 地域 の諸事情 に応 じ て適 切な
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高 速道 路 の供 用延長 と雪氷 対策 費 の推 移 から平
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延長 (
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判断 も必要 で あり、例 えば 、積 雪 地域 への玄 関 ロ
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成 元年 まで は、気 象 的 な要 因 によ る変動 はあ るも
のの、 供 用延長 の伸び に対し て雪氷 対策 費 及び延
べ作業 日数 の変動 は小 さ いが、平成 二年 度 以降 は
雪氷 対策 費及び 延 べ作 業 日数 は急 激 に増 加 し て い
る。 これは、 スパイ クタイ ヤ使 用禁 止 に伴 う スタ
ット レス タイ ヤの普 及 や、路 面管 理 に対す る社会
的 ニーズ の高 ま り から、路 面管 理 レベ ルの向 上が
必要 とな った こと によ るも のと推察 されます。
- 平3
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n﹀
n﹀
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雪氷対策費 (
百万円)
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5
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⋮
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' 平6
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1 平5
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キー
こ こ二言 ひこ ・
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61 62
三 JHの雪氷対策
雪氷 対策 を考 え る上で気 象 特性、交通特 性、 通
( 平1
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〆
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行車 両 の冬装備等 が重要な要素 と な り、各要素 が
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ま 昭関
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1
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相互 に関連 し、 雪氷 対策 の軽重 が決 ま ってく ると
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l
l
言 っても過 言で はあ りま せん。
籟賑長
対地延
氷寒 用
雪雪僕
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百万円)
雪氷対策費 (
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で
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□コ 雪氷対策費
雪氷路 面で の障害 の度 合 いは、 雪 の降 り方 や寒
冷度合 いによ って標準的 に決定 され るも ので はな
積 雪寒 冷 地域、小 雪地域) により、 ま
く、 地域 (
た時期 (
厳 冬期、 初冬期 ) によ って異な ってきま
す。例 えば 、積雪寒 冷 地域 のあ る路線 を考 え た場
合 、 初冬期 と厳 冬 期で は、 車両 の冬装備 状況 や雪
氷路 面で の運転 の慣 れ の程度 には かなり の違 いが
あ り、諸 対策 (
雪氷 対策作業 、 交通規制 、情報 提
雪氷対策費と供用延長の推移
結 防止剤散 布作業 の実施 の判断 を支 援 す る シ ステ
路面温度予測の内容
現地の過去の気象データをもとに路温の変化を分析 (多重回帰) した予測式により、 翌朝ま
での最低路温を予測することができる。 (長時間予測)
また、 その原理と併用して熱収支法を利用することにより、 2 3 時間後の路温を予測し、
路面の凍結時間を予測するものである。 (短時間予測)
このた めJ Hで は、 これら路線 の特 性 や地域 の
ムと し て活 用 し て い る と こ ろ で す 。
当 日の気象 データ
諸事 情 を考 慮 し て必要 に応 じた対応 を行 っており、
の
の風穂
雪氷作業支援 システム概要 (路面温度予測システム )
雪氷対策 と し て、雪氷作 業 用機械 によ る除 雪作業
○乾燥、水、氷雪等の判別
値風
象温 度
気割 温
路 忍 量中
道 温 水地
○気降 ○
向
路面気象観測所
層 わ甚 間
高 q温 夜
6気 ○
08
路面温度予測
及び 凍 結 防止作業 のほ か、ド ライ バー に対 し ても
気象 状況 を 迅速 か つ的確 に提供 す るよう心掛 け て
情報収集
いま す 。
1
冬 期 の路 面を効 率的 に管 理し て いく た め には、
気象情報 の収集 は、 雪氷 対策 の根幹 とな るも ので
あ り、最 も重要 なも のに位 置 づけら れます 。J H
の収集 し て いる気 象情報 には、気 象 庁発表 によ る
気 象情 報 ・気象 予測 と路線 に設置 された気象 観 測
機 器 から の情報 及び 雪氷 巡 回 によ る路 面状況と気
象情 報 な どがあ り、 これらを 収集 し、 分析 ・予測
す る こと により雪氷 対策 の実施 の判断 を行 い、 雪
氷対策作 業 、交通規 制 の協 力及び情報 の提供等 の
諸 対策 を実施 し て います。
現在、 J Hで は雪氷対策作 業 を効率的 に実施 す
拡幅除雪
M I C O S
l連続路面温度測定 -
路面凍結センサー
0 気温、略温
るた め に、道路 上 に設置 した気 象 観測 デ ータ の他
に日本気 象協 会 の蜜月0の
-ャ◇Z、
気 象庁 からの情 報
気 象衛星 ひま わり、天気 予報 、注意報 、警報等 )
(
等 の情報 を パ ソ コン処 理 により有効 に利 用 し、 対
象 とな る路線 全体 の路 面温度 と降水 (
雪 )確立 を
予測す る雪氷作業支 援 シ ステ ム (
路 面温度 予測 シ
ステ ム)を 用 い、雪氷 体 制 の規模等 の判断及び凍
道行セ‐ 97 .12
ノβ
全運転 の啓発 、冬 用タイ ヤ の装着 と タイ ヤチ ェー
圧雪処理作業
雪氷対策作業
“き
雪氷対策作業の種類と目的
2
ンの携 行 の呼び かけ等 を行 って います 。
ク やロータ リー 除雪 車を用 いる。
J Hで は、 道路 機能 の低 下を極 力抑 え るた め に、
路 線 の特 性 や地域 の諸事情 を考 慮 し て雪 氷 対策 作
て生じた路面の不陸を修正する作業
。
メタ
97 .12
道々
テセ
業 を実施 し ており、気 象 状況、交 通状況 、 地形、
道路構 造等 によ って臨機応 変 に対応 し て いま す。
J H の実施 し て いる雪氷 対策作業 は、積雪 の除
去 と氷層 の発 生防止で あ り、作業 と し ては雪氷作
業 用機械 によ る除 雪作 業 と路 面凍結 防止作業 が主
体 とな ります。 近年で は、 スタ ット レスタイヤ の
普 及 に伴 い、 より 一層 の路 面凍 結 防止 を 図 る必要
があ り、路 面 の凍 結防 止対策 に関 し て、 湿塩散 布
車 及び 雪氷 対策 支 援 シ ステ ムの活 用を 図 り、作業
エリ ア 内のハイ ウ エイ 情報 タ ーミ ナ ル ,ハイ ウ ェ イ テ レホ ンによ り情 報 提
間での次回除雪のため
保するための作業。
のコ = ハ
の効 率化 及び 経費 節減 に努 め て いま す。
ま た、 除 雪作業 に使 用す る除 雪車 に ついても、
雪氷対策作業 に従事する作業員 の高齢化 ・人員不
足 の観点 から機械化 ・省 人化 を進 め ており、除雪
車両 の操作 性を向上 させ る こと により、従 来まで
オ ペ レータ ーと助手 の二名で 行 って いた操作 を、
オ ペ レータ ー 一名で す べ ての操作 が行 え る 「ワン
マン除 雪車 」 を導 入し て いま す。
そ の他 に、 地 吹雪 対策 、消 融雪施 設 の設置、 チ
ェー ンベー スの設置 な ど施 設 面 の対策 を 図 るとと
(IC 入口情報板 ,料金所情報板 ,本線情報板) によるほか、 ハイウェイラジオ,
情報提供
も に、情報 板等 によ る情 報 提供 及び 交通 管 理者 と
協 力 し て冬 用 タイヤ やチ ェー ン装着規 制 な ど の交
通管 理面で の対策 も実施 し て いま す。 さら に、 パ
ンフ レット やポ スタ ー、小 冊 子な どを 配布 し、 安
凍結防止剤を散布することによって、 路上の水
分の凍結温度を降下させるための作業である。
凍結防止剤散布作業
へ
橋
方
局架部等で側
梁
願 態婆娑羅
運搬排雪作業
除
雪
や
庄塾盤寮藤
癬
侭
惨事
鷺
積した雪を除去す
拡幅除雪作業
…コ『
(
姿窓榑鷺
鰹務際
礬
隼巖裟
圧雪処理作業
プラウ系除雪トラックにより梯団を組
み、 路面に積もる雪を路側へ除去する
作業。
酵込霧鋒翌
Z、
除雪作業
雪氷対策作業
湿塩散布車の概要
湿塩混合方式 (スクリュー混合方式)
固形剤
○ 散 布 前 に スク リ ュ ー 部
で混合するため均一な
湿塩が得られる。
A
進行方向
//
/
円盤回転部
↓
\
\\
凍結防止剤散布方法の比較
項 目
固形剤散布
溶液散布
湿塩散布
持 続 性
○
△
○
速 効 性
△
○
○
散布しやすさ
△
○
○
横断勾配の影響
○
△
○
風 ・ 交通による影響
△
○
○
標準散布速度
30
40km /h
40
50km /h
湿塩散布は、 従来の固形剤散布に比べ以下の特徴を有している。
① 雪氷路面に対し速効性がある。
② 飛散しにくく、 散布速度も20km /h程度向上する。
⑧ 凍結防止剤 (固形剤) の散布量を約 2 割程度節減できる。
20
道イ
テセ
97 .12
50
60km /h
費 節減 を考慮 す れば 、 より 一層 の推進 を 図 る必要
を進 め てきまし たが、今後 の供 用延 長 の増加 、経
湿塩散 布車 の導 入、雪氷 対策 支 援 シ ステ ムの導 入
雪氷対策 を行 う ことを 目的 に、 ワ ン マン除 雪車 ・
現在 まで に、 経費 節減並 び に効率的 ・効果的な
等 を 開発中で あ り、 現在 あ る雪氷作業支 援 シ ステ
回時 に凍 結 防 止剤 の濃度 を自動 的 に測定 す る車両
り効 率的な散 布 が可能 とな るも のと考 え、雪氷 巡
で 確 認 し て いたも のを自動 化 す る こと により、 よ
の雪氷 巡 回時 に路 面上 の凍 結 防止剤 の濃 度 を人 力
図 るほ か、凍 結防止剤 の追 加散 布 に関し て、従 来
止剤 の散 布量 を減 少 さ せ る こと により経費 削減 を
とし ては、凍結 防止剤 の散 布量を 見直 し、凍 結 防
あ り、 雪氷 対策 を 効果的 に実施 し て いく ため には
は、 お客様 一人 一人 の理解と協 力が必要 不 可欠で
ており、 円滑で か つ安 全な交通 を確保 す るた め に
関と 異な り、 お客様 の各 々が交通 の流 れを 形成 し
し かしな がら、道路 はそ の性 格上、他 の交 通機
あ ります 。
ズ に応 えら れ るよう今後 とも努力 し て いく必要 が
べき課題 は多 く、経費節減 の推進 及び社会 的 ニー
お客様 に対す るP R の強化等 J Hと し て取 り組む
J Hと しま し ては、今後 と も より 一層 の適 切 か
2メ
97 ,12
道イ
テセ
四 今後の雪氷対策への取り組み
があ ります。
ムと組 み合 せて活 用す る こと により、追 加散布時
お客様」「
「
交通管理者」「
道路管理者」の三者が
現在検 討を進 め て いる雪氷 対策 の具 体的 な内容
期 の判断 が行 え るような シ ステ ム へ機能向 上 さ せ
一体 とな って、 そ れぞれ の立 場 から最善 の努力を
行 いバ ラ ン スのあ る対応 が重要 であ ると考 えら れ
う も のであ り、各路線 の特 性、交 通状況等 を勘案
つ効率 的 な雪氷 対策 の推進 に努 め るとと も に、 お
。
ま す′
しなが ら、 可能 な限 り均質 な雪氷 対策 を実施 し、
最後 にお客様 を は じめ関係 各 機関 の ご指導 を項
客様 に対す る的確 な広報 を充実 さ せ、 理解 と協力
そ の路線 に求 めら れ るサ ービ ス レベ ルと採算性等
な がら、 安 全で確 実な高 速道路 の交 通 の確保 に全
路線 間 の格差 を つけな いよう努力 し てきま したが、
の投 資効 果 に ついて検 討を進 めなが ら、 地域 や道
力 を尽 くし て いき た いと考 え て います ので 、 ご協
を深 め て いく必要 があ ると考 え て いま す。
路 の利 用状況 に応 じた適 切な管 理水 準 を設定 す る
(
日本道路公団保全交通部保全企画課)
力方 々よ ろしく お願 いします 。
開発 、 雪氷 体制 の効 率化 、路 面管 理水準 の検 討、
高 速道路 の雪氷 対策 は、 雪氷対策 技術 の改良 ・
五 おわりに
理水準 に ついて検 討を進 め て いま す。
ことが重要 な課題で あ ると考 え、路線毎 の雪氷 管
高 速道路 の採算 性が大 きな注 目を集 め て いる現在 、
等 の障害 の程度 に応 じ て必要 な対策 を行 う」 と い
積 雪 や凍 結
ま た、従 来 の雪氷管 理 の考 え方 は、「
る予定 です。
湿塩散布状況 (凍結防止剤散布)
と い った道 路局内 規で 予定 し て いな か った物件 を
も、各 道 路管 理者 が宝 く じ売場 や自動 現金 出 入機
小規模 な売 店、 公衆 電 話等 で あ り、利 用者 の ニー
可を受 け て いる物 件 は、 ごく限 ら れた商 品を 扱う
現在 、 地 下鉄施 設内 (
道路 下) にお いて占 用許
矢 野 勝 彦
地下鉄脆飜 への二次占有 に ついて
一 はじめに
も 認 め て き て い る と こ ろで あ る。
今 回、 このような要 望 への対応 及び実態 への適
平成 六年 に東京 都交 通局が実 施 した 「お客 様満
道 路区 域内 にお いて、 地 下鉄事 業 者 の承諾等 に
より地下鉄施 設 の 一部 を 利 用す る、 いわ ゆ る二次
合 の観点等 から道 路局内 規 を見直 し、新 たな占 用
足度 調査報 告書 」 及び 平成 七年 に帝 都高速度 交通
ズ に対 し て十分で あ ると言 い難 い状況であ る。
占 用 に ついては、道路管 理者 から道 路法第 三 二条
許 可基 準を策 定す る こと により、 そ の取 扱 いの統
旅客 ニーズ 調査報 告書 」 によ る
営 団 が実施 した 「
と、駅構 内で 、あ れば よ いと 思うも のと いう問 い
に対 し て、「
銀行 のC D等で お金 引出 し」、「
疲 れた
時 に ゆ っく り 休 め る」、 「
荷 物 を 預 け る」、 「近 郊 連
二 今回通達を発出す るに至つを背景
一化 を 図 る こと と し た も ので あ る。
第 一項 の規定 に基 づき道 路占 用 の許 可が必要 と な
ろ%
地 下鉄施 設 (
道 路下) への二次 占 用 に ついては、
これまで 、歩 行者 の安全 な通行機 能 の確保 の観点
○ 地下鉄事業者からの要望
から 「
地 下鉄施 設内 に設 け る店舗 の取扱 いに つい
2
行
道
7
て」 (
昭和 四 二年 一月三 一日建 設省道 路局内 規 )に
単 な る通過点 」から コ
ニーズ の多様化 とと も に、 「
② 近況における占用実態
ち ょ っと した 日用品 の
絡線 乗 り換 え案 内」 及び 「
より極 力抑 制 し てき たと ころであ るが、最 近 地下
ンビ ニのよう なち ょ っと した買 い物 や、空 き時 間
従 来 の道路局内規で は店舗 以外 に関 し て明確 な
近年、 地下鉄 の駅 に求 めら れ る機能 は利 用者 の
鉄事 業者 から、 利用者 の質 的 ・量的 に拡大 す る ニ
を気 軽 に飲食 しな が ら過 ごせ る「
く つろぎ の場 所」
許 可基準 が存 在 しな か った こと から、各道 路管 理
セ
ーズ や労働 力 不足 に対応 す るた め、自動 販売機 の
と し て の役 割 が多 く求 めら れ て いる状況 にあ る。
買物」等 の回答 が圧 倒的 に多 い。
単独 設置等 の要望 が出 てき て いる。ま た、 実 際 に
有 す る者 と し、 ま た、 公衆 電話、 P HS無線 基 地
遂行 す ると認 めら れ る技 術的 能力 及び 管 理能 力を
前 記 の 二で 説 明 した地下鉄事業 者 から の要 望及
局等 に ついては、原 則と し て第 一種電気 通信事 業
が クリ アされれば認 めて いく方 針と した。
結 果、 現金 自動 出 入機 、自動 販売機 、 コイ ン ロッ
び 近況 におけ る占 用実態 を考慮 し て、 「
看板 類」、
者 に お い て そ の 取 扱 いが ま ち ま ち で あ った 。 そ の
、各 種看 板等
カー、売 店、 店舗 (
靴店、 軽喫 茶等 )
す るも ので あ る ことを考慮 し、極 め て限定 した物
少な りと も道 路 の本 来使 用で あ る 一般 交通を 阻害
道 路占 用は公共 用物で あ る道路 の使 用で あ り、 多
限 る こと と さ れ て い る (
道 路 法 第 三 三 条 )。 ま た 、
を排除す るた め のも ので あ り、許 可基準 と し て道
の道 路占 用及び 道 路管 理上 好ま しく な い道 路占 用
道 路占 用許 可制度 は、言 うまで も なく必要 以上
印 占用許可対象物件
とと したも ので あ る。
慮 し、新 規通達 と し て各 道 路管 理者あ て に示す こ
要 望等 を 踏 ま え、 あ わ せ て規制緩和 の要 望を も考
このよう に、社会情 勢 の変遷 、 利 用者 ニーズ の
「
利便施 設」 に ついては地下鉄 利 用者 の利便 向上
く こと と し た 。
占 用物件 と し て設置 す ること に ついても認 め て い
事業 者 が設置す る鉄 道 の附帯 設備 に広 告を添架 し、
を添架 し たも の」 は 「
看板 類」 の 一形態 と も言 え
るが、 ベ ンチ及び 鏡台等 と い った 一般 的 には鉄道
が妥当で あ ると認 めら れ る施 設 又 は物 件 に広 告物
「
地下鉄施設内 に鉄 道事業 者 が自 ら設置す る こと
り こ れ ら を 認 め て いく 方 針 と し て い る。
は多様で あ るが、構 造 及び 美観等 に支障 がな い限
スタ ー 板 、 シ ョー ウ イ ンド ー等 そ の 形 態 に つ い て
看 板 類」 に ついては、額 面看 板、柱巻看 板 、ポ
「
と いう 。)」 を 認 め る こと と し た 。
以下 「
利便 の増 進を 目的 とす るも の (
利便施 設」
を添架 したも の」 及び 「
主 と し て地下鉄利 用者 の
が妥当 で あ ると認 めら れ る施 設 又 は物 件 に広 告物
等 に設置す ることと し ており、当 該利便 施設等 設
施 設 の計 画上、暫 定 的 に生 じ て いる余 裕 スペ ー ス
に支障 がな く、安 全 と認 めら れ る場所 又は地下鉄
い て は 、 ホ ー ム及 び コ ン コー ス内 で 歩 行 者 の通 行
壁 面 又は柱 に設置 す る ことと し、 利便 施 設等 に つ
乗客 誘導 の案内 に支障 とな らな いよう原 則 とし て
し て いる。
わ ゆ る デ ッド ス ペ ー ス) に 設 置 す る こ と を 原 則 と
は 、こう し た 暫 定 的 に 生 じ て い る 余 裕 ス ペ ー ス (い
ケ ー スが 少 な く な い。 地 下 鉄 の 二 次 占 用 に つ い て
が変化 す る場合等 駅構内 におけ る空間 地が生 じ る
ーター の設置等 により コン コー スで の乗 客 の流 れ
定 期券発 売所 の集 約 化、自動 改札機及び エスカ レ
の後 の事 情 が異な り、新線 建 設 に伴 う立 体交差 、
地下鉄 の駅舎 によ っては、建 設 した当 時 と はそ
③ 占用場所
者 を占 用主 体 と し て いるo
件 に つ い て占 用 を 認 め る こ と と し て い る。 し か し 、
を 目 的 と し て 、 売 店 、 店 舗 、 コイ ン ロ ッカ ー 、 自
置後 に生じ る余 裕幅員 は当該 地 下鉄駅 の乗降客 の
「
地下鉄施 設内 に道 路事業 者 が自 ら設置す る こと
地下鉄施 設内 の二次占 用を検 討す る場合 、 そも そ
、公衆 電 話 (
動 販売機 (
単 体 設置及び 売店等 併設 )
P
人数 に応 じ て個 別具体 に判断 す ることと し て いる。
が現在占 用 され て いる状況 にあ る。
も事 業者側 の規 制緩和 の要 望、鉄 道利 用者 の利便
HS無線基 地局を含 む。)
及び 航空券 の券 売機等 に
② 占用主体
路 の敷 地外 に余 地 がな いた めやむを得 な い場合 に
三 通達の主な内容
性 の向上等 が見直 し の背景 にあ る こと から、特 に、
つ い て も 認 め て いく こ と と し た 。
らな いか等 の道 路管 理上 の観点 及び 防災上 、防 犯
許 可対象物 件 の設置及び 管 理を確 実 か つ適正 に
倒壊、落 下す る こと等 により公衆 に危 険を 生 じさ
構 造及び 設置方 法 に ついては、当該占 用物件 が
④ 構造その他
「
看板 類」 に ついては、歩 行者 の通行 の障害 及び
道 路 の構 造 の保 全 又 は交 通 の危 険 防止 の支障 にな
上等 公共 の安 全性 を踏 ま え慎 重 に検 討 し、 これら
2J
97 .12
道行セ
せな いよう 適 切 に設置 させ る こととし、 許可す る
場合 にお いては本 通達 のほ か、 関係 法令 及び 関係
通達 を勘案 し て判断 し、占 用物 件 及び 地下鉄施 設
の適 正な維持管 理 の観 点 から、 必要 に応 じ て許 可
条 件 を付 し て万全を期す こと とし て いる。
な お、本 通達 は、営 団 地下鉄 及び 都営 地下鉄等
の地 下鉄施 設 のみな らず 、鉄 道事 業 法第 六 一条 た
参 考
各道 路管 理者
あて
建 設省道政発第 八 一号
平成九年 一〇月 二〇日
建 設省道路局長
地下鉄施設内 への二次占 用 に ついては、 これまで、歩行者 の
地 下鉄 施 設 への二次 占 用 に ついて
安全な通行機能 の確保 の観点 から極力抑制 し てきたと ころであ
だ し書 き に基 づき許 可を受 け て いる事 業 者 はもち
ろん、都市 モ ノ レー ルの整備 の促進 に関す る法律
州
たば こ、飲料水、トイ レ用ちり紙、
コイ ン ロッカー
⑳ 自動販売機
(
売店等 に併設 され るも のも含 む。)
自動簡易写真機 等
公衆電
話、 PHS無線基地局、移動 電話通
国 自動 現金出入機
H 第 一種電気 通信事業者等 の設置す る物件
信施設等
= 運輸大臣及び建設大臣 の認 可を受 けた関連事業 に係
航空券 の券売機 等
る物件
ると認 められ る物件
粉 そ の他 地下鉄利用者等 の利便性 の向上 に著 しく寄与す
今般 地下鉄施設 への二次占 用 に関す る取扱方 針を 下記 のと おり
3 占 用場所
術的能力及び管 理能力を有す る者とす る。
許可物件 の設置及び管 理を確実 か つ適正 に遂行す るにた る技
2 占 用主体
定 めた ので、 これを十分留意 の上、 そ の処 理 に ついて遺憾 のな
いよう にされた い。
上記の ー回 に ついては、別図参 照 の こと。
た通路施設 におけ る余裕 スペー ス
国 主 とし て、路上交通 の処 理 のため 一体的 に設けられ
得ず 生 じた余裕 スペー ス
回 地下鉄建 設 の工法上、構造上等 の理由 によりやむを
ス
ー・
の 地下鉄施 設 の計画上、暫定的 に生 じて いる余 裕 スペ
便施設等 設置後 、歩行者 の通行及び安全 に支障がな いよう
乗降客 の多寡 に応 じ必要 な余裕幅員 を設け ておく こと。
地下鉄 のホー ム及び コン コー ス内で鉄道事業者 が歩 行者 の
通行 に支障 がなく安全と認 めた場所 又は次 の場所 とし、利
簡易な店舗、自動 販売機 、 コイ ン ロッカー等 に ついては、
② 利便施設等
行者 の案内及び誘導 に支障とならな い場所であ る こと。
原則とし て壁 面 又は柱と し、歩行者 の通行 の障害及び歩
① 看板類
記
印 看板類 額 面看板、柱巻看板、ポ スター板、 シ ョーウ ィ
ンド 等
るも のとす る。
地下鉄施設内 におけ る道 路占 用許可対象物件 は、以下 に掲げ
1 占 用許可対象物件
路公社及び 政令 指定 市 を除 く。) に対 し ても この旨 周知願 いた
い。
地方道
な お、都道府県 におかれ ては、貴管下各道路管 理者 (
ため、また、近況 における占 用実態 への適合 の観点等 を踏ま え、
るが、地下鉄使 用者 の質的 ・量的 に拡大す る ニーズ に対応す る
以
等 による事 業者 に ついてもそ の対象とし て いる (
上 の○ -燭 に ついては、 別掲 の道 路局 長通達 を参
四 おわりに
本 通達 の発出 により、あ る程度 地下鉄 利 用者 の
利便 性 の向 上及び 地下鉄施 設内 の有 効 利 ・活 用 に
寄与す る ことと考 えら れ るが、 今後 、時 代 の趨 勢
等 により新 たな占 用物件 が出 現す る こと も考 えら
れ、 そ れら物 件 に ついては、各 道 路管 理者 におけ
る当該物 件 の許 可 の可否判断 によ る ことな く事前
に当 局 に照会 す るよう お示 し し て いる。
あ ると認 められる施 設又は物件 に広告物を添架 したも の
② 地下鉄施 設内 に鉄道事業者 が自ら設置す る ことが妥当で
以
③ 主として地下鉄利用者 の利便 の増進を目的とす るも の(
下 「
利便施設」と いう。)
“
る
と
,
“
1
1
利
1
圷
鷁
嗽
於
搬驫
蹴
就
これ
繃秋繭
一
羸
酬緘
97 .12
道行セ
24
固定す る壁 面等 から の出幅 は歩行者 の通行 の障害となら
構造
○ 看板類
な いよう最少眼とし、 か つ、地震等 に耐え る堅固なも ので、
倒壊、落下、剥離、老朽、汚損等 により公衆 に危険を生 じ
させ、 又は美観を損 わな いも のでな ければ ならな い。
売店 の構造 は簡易な対面式 のも のと し、規模 は五平方 メ
② 売店及び 店舗
ート ル程度 以下 の小規模 のも のとす る。店舗 の構造 は凹構
造 にな って いる場所 や コーナー部 分で事実上歩行者 の通行
がほどんどな い場所 に固定 し て設置す る こと。
地下鉄施 設内と いう閉鎖 された空間 に限定 し て設置を認
③ 自動販売機
め るも のであ る こと から、壁面、柱及び 売店等 に固定す る
等適 切な転倒防止措置を講 じ る こと。
占 用物件 の配置及び構造 に ついては、歩行者 の利便 及び
④ そ の他
は荷重等 により 一般 公衆 に対し て支障を及 ぼさな いような
通行 の安全を確保す るよう十分考慮す るととも に、火災 又
構造としな ければならな い。
そ の他
す ることとす る。
① 看板類 のデザ イ ン及び表 示内容 は美観 風致等 を十分考慮
② 売店及び 店舗 に ついては、そ れぞれ裸火を使 用し、また
爆発性 の物件若しく は悪臭 、騒音を発生す る物件を保管 又
は設置 し てはならな い。
件を付す こととす る。
③ 占 用物件 の適正な維持管 理 のため、必要 に応 じ て許 可条
剥 占 用許 可 に際し ては、本通達 によ るほか関係法令等 を勘
案 し、適 切な処 理を行う こととす る。
モノ レー ル等 の停 留場内 におけ る道路占 用 の取扱 いに つ
度事前 に当局 にそ の可否等 に ついて照会す る こととす る。
用許可申請 があ り、 又は疑義等 が生 じた場合 には、そ の都
㈱ 本通達 以降、社会情勢 の変遷等 により、新たな物件 の占
◎
(
道路局路政課道路利 用調整室占 用係 長)
いても、上 記 に準 じた取扱 いをす る こととす る。
25
97 ,12
道行セ
地下鉄利用者の通行に支障を与えない範囲の考え方
ア . 凹構造になっている場所
店
舗
路
通
イ . コーナー部分で事実上、 歩行者の通行がほとんどない部分
\
改
\ \ ←店舗
l店 舗 空調機械室
↑ 職員通路
ウ . 駅改良等で生じた空室
」エ
路
通
「 改
札
l
ー
〆
券売機室詰
I 所l店
舗 群調機械室-
(旧信号機械室)
エ . 歩行者の通行に支障がなく安全と認めた場所
(コンコースに設置する場合)
0
… ○ …… 0
O
舗 ;
i 店
, 0 ……“○、
○
/
店
舗
\
!売 店l
(ホームに設置する場合)
線
売店 l
路
L
ホーム
l0
0
0
〇
線
路
※ 矢印で示 している幅については、 乗降客の多寡に応 じ歩行者の通行及び
安全に支障がないよう必要な余裕幅員を設けるものとする。
"
;で囲んだ部分が売店及び店舗の設置場所である。
26
道行セ
97 .12
﹃
通路サー ビス脆識占用許可基準﹄
の験正 に ついて
達 (
昭和 四 二年 一一月 一四 日 道政発第九 一号)
今般 、平成九年 一〇月 二八 日付 けで 道路 局長通
重要 な役 割 と機能 を も有 し ており、 そ の占 用主 体
とな り、ま た情報 提 供 を行 う等 道路 管 理上極 め て
事態 発 生時 の現場処 理基地、冬期 の雪氷 対策 基 地
の利便 を確保 す る上で 不 可欠 の施 設と し て、 異常
く、高 速道路等 の安全 ・円滑 な交 通 や道路 利 用者
の多様 化等 を念 頭 に置 けば 、 一定 水準 以上 のサ ー
し かし、高 速道路等 の利 用者 の価 値観 や ニーズ
か った 。
下 「
協 会 」と いう 。) に し か占 用 が 認 め ら れ て いな
サ ービ ス施 設 は、事 実 上 、 (
財 )道路 施 設協 会 (
以
と いう。)の管 理す る高 速 道路等 に設置 され る道路
道路局路政課
を 改正 し、高速道路等 のサ ービ ス エリ ア ・パーキ
には、路側 駐車場 の管 理や緊急事態発 生時 の関係
一 はじめに
ング エリ ア の レ スト ラ ン ・売 店 等 の 道 路 サ ー ビ ス
スの内 容 や水準 に幅 を持 た せ る こと が、効 率的 か
ビ スが 長 期 的 に確 保 さ れ て さ え いれ ば 、 む し ろ 、
そ れ ぞれ の箇 所 の特 性 に応 じ、提供 され るサ ービ
施 設 に つ い て、 いわ ゆ る第 三 セ ク タ ー に よ る占 用
機関 への連絡等 が義 務 づけら れ て いる。
したが って、従 来、道路 サ ービ ス施 設 の占 用主
を 認 め る こと と し た 。
以下、今 回 の通達 改正 に ついて紹介 す る。
高 速自動車 国道 又 は自動 車専 用道路 (
以下 「
高
及び 関連 す る路線 の道路 サ ービ ス施設 に ついては
長期的 に 一定 水準 以上 に確保す るた め、 同 一路線
も の と さ れ 、 ま た 、 バ ラ ン ス の と れ た サ ー ビ スを
せ ると の規 制を撤廃 す るとと も に、 地方 公共団 体
線 及び 関連 す る路線 で は同 一の占 用主体 に占 用 さ
わ り得 る公共 的 な団体 に限 るとす る 一方 、同 一路
そ こで 、占 用主体 は従 来ど おり道路管 理者 に代
つ合 理的 と考 えら れ る。
速 道路等 」と いう 。
)に設 置 され る休 憩所、給油所
一括 し て同 一の占 用主 体 に占 用さ せ るも のと され
が出資 す る公共団体 (
第 三 セクター) にも占 用を
体 は、道路 管 理 に関す る知識 ・技 術等 を兼 ね備 え
た、 道路 管 理者 に代 わり得 る公共 的 な団体 に限 る
及び 自動 車修 理所 (
以下 「
道路 サ ービ ス施 設」 と
てきた。 そ の結 果、 日本 道路 公団 (
以下 「
J H」
二 改正の理由
いう。)は、単 に利 用者 の休 憩場所 と し てだ けで な
27
97 .12
道行セ
主 体相互 間 の競争 が促進 され、利 用者 サ ービ スの
認 め る こと と し た も ので あ り 、 こ れ に よ り 、 占 用
スを提供 す る極 め て公共性 の高 い施 設で あ る
な交通を雀
保 す るた め の必要 な り
ビ
確呆
利 用者 サ ー
ービ
路 サ ービ ス施 設 が高 速道路等 の安 全 か つ円滑
口
下り線側
「
生 き活 き べんとぅ村」
(
森 林 浴等 のた め の森 林施 設)
J H の パ ー キ ング エリ ア 内
上り線側 売 店 (
県内物 産 品等 販売施 設)
た ト イ レの み )
平成九年 一〇月三 〇 日
⋮
ことを踏 ま え れば、 いず れ の義務 も占 用主 体
し かしな がら、提供 され るサ ービ スの内容
等 に幅 を持 た せ ることを 認 め ると の見 地 から、
緊急時 の対応 な ど安全 か つ円滑 な交 通 の確保
⋮
②東海北陸自動車道 川島 PA (
岐阜 県 川島 町)
占用主体
未定 (
新 規第 三 セクター設立 に ついても検 討
イ
ハイウ ェイ ・オ ア シ ス事 業 地内
「
世界淡水魚園」 (
仮称)
た ト イ レの み )
営業 施 設な し (
J Hが設置し
J H の パ ー キ ング エリ ア 内
上 り線側
⋮
下り線側 売 店 (
県内 物産 品等 販売施設)
設置施 設
⋮
⋮
ーを 設立 予定 )
名称未 定 (
和歌 山県等 が出資 す る第 三 セクタ
占用主体
③湯浅御坊道路 吉備 湯浅 PA (
和歌 山県吉備町 )
平成 三 年春
開業予定
口
⋮
と し、占 用主 体 に過重な義 務 を 課す結 果とな
「フ ルー ツ タ ウ ン」
設置施設
中 。)
四 第三セクターによる道路サービス施
らな いよう 配慮 す る こととしたも ので あ る。
に直 接 関 わ る義務を除 く 一部 の義 務 に ついて
は、道路管 理者 の裁量 により軽減で き る こと
業
下り線側 営業 施 設な し (
J Hが設置 し
開
と し て当 然果 たす べきも ので あ る。
向 上 に つな が る こと が 期 待 さ れ て い る。
三 主な改正点
① 占 用主体 の拡大
上記 のと おり、 地方 公共団体 が出 資す る公
第 三 セクター) にも道路 サ ービ ス施
共団 体 (
設 の占 用を 認 め る こととした こと。
② 、
営 業 者 間 の競争 の促進
道路 サ ービ ス施 設 の利用者 の選択 の幅 を広
げ、営 業者 間 の競争 を促進 す るた め、道路 サ
ービ ス施 設 の営業 者 の選定方法 を競 争入札 と
したほ か、多様 な業態 の営 業者 の選定等 の措
今 回 の通達 改正 の結果 、 既 に開業 した 山形自動
設占用箇所
る方策 の 一環 と した こと。
車道 櫛 引 パ ーキ ング エリ ア のほか、 次 の二箇 所
置を 奨励 し、高 速道路 全体 の付加価値 を高 め
③ 占 用主体 の義務 の弾力化
に お い て第 三 セ ク タ ー に よ る 道 路 サ ー ビ ス施 設 の
占 用が実 現す る見通 しで あ る。
占 用主体 に 一律 の義務 を 課す ので なく、 ト
イ レ等 の清 掃 や通路 の除 雪 の義 務 に ついては、
①山形自動車道 櫛 引 PA (
山形県櫛 引 町)
⋮
上り線側
イ 地域拠点整備事業地内
設置施設
(
櫛 引 町等 が出資 )
株 式会 社 く しび き ふ るさと振 興公社
占 用主体 ⋮
個 々の道路 サ ービ ス施 設 の状況 により必要 に
応 じ て課す こと とし、義 務 の内 容を 弾力化 し
た こと 。
な お、占 用主体 の義務 に ついては、現 に協
会 が道路 サービ ス施 設 の運営 に当 た り実施 し
て いる公益事業 を 整 理し、道路 管 理 の 一翼 を
担 う業務 と し て明文化 したも ので あ るが、道
97 .12
道々
テセ
28
⋮
売店 (
県内物 産 品等 販売施 設)
開業予定
平成 三 年四月
な お、都道府県 にあ っては、管下道路管 理者 (
地方道路公社
を含 む。) に対 し ても この旨周知願 いた い。
別紙
道路 サ ービ ス施 設占 用許 可基 準
油 所 及び 自動 車修 理所 (
以下 「
道路 サービ ス施 設」と いう。)
は、そ の規模 及び構造等 にお いて 一般 の占 用物件と著 しく異な
高速自動車国道 又は自動車専 用道路 に設置 される休憩所、給
1 趣旨
建設省道政発第 八四号
るも のであ るが、 これら の道路 の安全 か つ円滑な交通を確保す
(
パ ー キ ング エリ ア 自 体 は 、 ト イ レの み の休
憩施 設 と し て供 用済 )
参考
平成九年 一〇月 二八 日
るた め に必要な利 用者 サービ スを提供す る公共性 の高 い施設と
し て占 用を認 められ るも のであ る。 したが って、道路 サービ ス
めるも のとす る。 この場合、同 一路線等 の道路 サービ ス施設 に
︲以
法上 のサービ スゞ
火準
ついては、当該同
百 一路線等 :
にお も
いて 一定水
が
長期的 に確保 され ること、道路管 理者 の指示等 が適 切か つ迅速
に周知 され ること等 に配慮 し つつ、占 用主体を決定す るも のと
す る。
道路 サービ ス施設 の占 用主体 は、占 用許可 の条件とし て次 に
③ 占 用主体 の義務
高速自動車国道又は自動車専 用道路上で発生した事故 そ の
掲げ る義務を負担す るも のとす る。
イ
他 の緊急事態を発 見し、 又は これ に ついて連絡を受 けた場合
は、速 や かに道路管 理者、警察、救急 医療 機関等 へ連絡す る
とo
こ"
口 災害 そ の他 の非常事態 に備 え、防災訓練等 に努 め るととも
に、非常事態 が発生 し、 又はそ の発生 が予測 され る場合 は、
通行者 の避難誘導 そ の他 の措置を講ず ること。
“
江
"
道
榊
トイ レ、園地及び歩道部 を含 む。)
ハ 必要 に応 じ、路側 駐車場 (
の清掃、除雪 そ の他 の管 理を行う こと。
地方建 設局長
ニ 路側 駐車場 の区域内 に、必要 に応 じ、 ベ ンチそ の他道路 サ
道路 サービ ス施 設 に係 る経 理とそ の他 の経 理とを区分し て
経 理す る ことo
ト
へ そ の他道路管 理者 の要請 により道路 の管 理 に協力す ること。
ホ 通行者 に対す る道路案内等 を行う こと。
ービ ス施設 の利 用者 の利便 の向上 に資す るた め に必要な施設
の設置及び管 理を行う こと。
も って高速自動車国道及び自動車専 用道路 における交通 の安全
道路 サービ ス施設 は、高速自動車国道 又は自動車専 用道路
イ 道路 サービ ス施 設 の占 用主体 は、原則とし て、当該施設 の
④ 施 設 の運営
の附属物 とし て設 けられた路側駐車場 の区域内 に限り占 用を
許 可す るも のとす る。 この場合 にお いて、当該路側駐車場 は、
を委 託された第 三者を いう。 以下同 じ。)を選定す るなど、当
営業を競争 入札 により選定 した第 三者 に委 託す るも のとす る。
この場合 にお いて、占 用主体 は、多様 な業態 の営業者 (
営業
口 道路管 理者 は、同 一路線及び関連す る路線 (
以下 「
同 一路
分 に確保 されたも のでな ければならな い。
用を許 可す る こと により派生す る駐車需要 に必要 な面積 が十
本来 の駐車需要 に必要な面積 のほか、道路 サービ ス施 設 の占
イ
2 方針
0 占用の場所及び範囲
と通行者 の利便 の 一層 の向上 に資す るも のとす る。
道路管 理の適正と当該施 設 の効率的な運営 を期す る こととし、
施設 の道路占 用 に ついては、 この基準 に従 い公正な処 理を行 い、
各指定 市長
各都道府県知事
道路関係 四公団 の長
沖縄総合事務局長
北海道 開発局長
あて
建設省道路 局長
「
高速 自動 車 国道 又 は自動 車専 用道路 に設 け
る休 憩所 、給油 所及び 自動車修 理所 の取扱 に つ
いて」 の 一部 改正 に ついて
該施設 の利 用者 の利便 の向上が図られるよう配慮 す るも のと
す る。
策定 し、当該 配置計画 に適合す るも のに ついてのみ占 用を許
る%
便 及び交通 の安全を 図 るため に必要な条件を付す るも のとす
口 道路 サービ ス施設 の占 用主体 は、前 記 の委 託をす る場合 に
は、占 用許 可条件及び道路管 理者 の指 示 に従 い、通行者 の利
線等 」と いう。)の道路 サービ ス施 設 の配置計画をあ ら かじめ
「
高速自動車国道又は自動車専用道路に設ける休憩所、給油所
可す るも のとす る。
な団体 (
地方 公共団体が出資す る公共的団体を含む。)に限り認
道路 サービ ス施 設 の占 用は、道路管 理者 に代 わり得 る公共的
② 占 用主体 の決定
及び自動車修 理所 の取扱 いに ついて」(
昭和 四二年 三 月 一四日
付 け建 設省道政発第九 一号)の 「
道路 サービ ス施設占 用許 可基
準」を別紙 のと おり改正 した ので、今後 これ により取り扱う こ
とと された い。
道路 サービ ス施設 の占 用主体 は、所定 の占 用料を納 付す るも
⑤ 占 用料
のとす る。
◎ 占 用物件 の配置及び構造
道路 サ ービ ス施 設 の配置及び構造 に ついては、次 によ るも の
イ
当該施設 の設置 によ って当該道路 の交通 の安全が害 されな
とす る。
いよう、導流島、道路標識 そ の他必要な安全施設が整備 され
て いること。
口 道路 サ ービ ス施設 に出 入りす るた め道路 の本線上を横 切 る
交通が生 じな いよう施 設を配置す ること。
ハ 沿道 から道路 サービ ス施設 へ物 品 の搬 入等 を行 なうた めの
出 入路 は、当該 用途以外 の用途 に供 されな いような構造とす
とo
る)
こ,
ニ 広 告物 の掲出 に当た っては、 そ の地域 の屋外広告物条例等
を遵守す るととも に、当該道路 の美観を損 なわな いよう十分
な配慮 をす る ことo
ホ そ の他道路 サービ ス施設 の配置及び構 造 に ついては、通行
者 の利便及び交通 の安全を 図 るた め十分な配慮をす る こと。
そ の他
道路 サービ ス施設 の占 用 に関連 し て高速自動車国道及び自動
3
羸
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件
物
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の
休) と 般
一
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来
従
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造
構
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模
規
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件
物
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繊
繊
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内
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め
た
る
概
繊
泌
斑
蟷
圓
鱈
臓
為
藤
現
行
鱗
榊礬
為減
(下線部分は改正部分)
改
正
後
騨断酬 そ、
趣
目 のの
り
路物 あ
旨潮
高 動道 で
繃
膨
靜
鰺
鯲
*
鞠
膨
針
通
交
な
猾
隷
壤嚢歓
車専 用道路 の管 理上次 の事 項 に留意す るも のとす る。
イ 上記 の道路占 用 によ る以外 は、道路 サービ ス施 設を道路 に
設 ける ことは認 められな いも のであ ること。
口 沿道 における道路 サービ ス施 設類似 の施設と の連結 (
高速
はならな いこと。
自動車国道法第 一 一条、道路法第 四八条 の四)は、許 可し て
ハ 路側駐車場 そ の他高速自動車国道 又は自動車専 用道路 の区
域内 にお いて、車両等 を利用し て物 品 の販売 そ の他 の営業 活
動を行う者 に対し ては、道路法第 四八条 の五又は高速自動車
1
4
団つ
97 .12
道イ
テセ
JO
国道法第 一七条 の規定 の趣旨 に従 い、極力 そ の排除 の措置を
講ず ることo
道路サービス施設占用許可基準新旧対照表
改
正
後
現
行
(3 ) 占用主体の義務
(4 ) 占用主体の義務
道路サービス施設の占用主体は、 占用許可の条件として次に掲げる義
道路サービス施設の占用主体は、 占用許可の条件として次に掲げる義
務を負担するものとする。
務を負担するものとする。
イ 高速自動車国道又は自動車専用道路上で発生した事故その他の緊急 ノ・ 高速自動車国道又は自動車専用道路上で発生した緊急事態を発見
事態を発見し、 又はこれについて連絡を受けた場合は、 速やかに道路
し、 又はこれについて連絡を受けた場合は道路管理者、 警察、 救急医
管理者、 警察、 救急医療機関等へ連絡すること.
療機関等へ連絡すること。
口 災害その他の非常事態に備え、 防災訓練等に努めるとともに、 非常
事態が発生し、 又はその発生が予測される場合は、 通行者の避難誘導
その他の措置を講ずること。
、 必要に応じ、 路側駐車場 (トイレ、 園地及び歩道部を含む。 ) の清
ノ
イ 路側駐車場の管理を行なうこと。
掃、 除雪その他の管理を行うこと。
ニ 路側駐車場の区域内に、 必要に応じ、 ベンチその他道路サービス施
口 路側駐車場の区域内に必要に応じ便所、 水春場及びベンチを設置し
設の利用者の利便の向上に資するために必要な施設の設置及び管理
及び管理すること。
を行うこと。
ホ 通行者に対する道路案内等を行うこと。
ニ 通行者に対し道路案内を行なうこと。
へ その他道路管理者の要請により道路の管理に協力すること。
ホ その他道路管理者の要請により道路の管理に協力すること。
ト 道路サービス施設に係る経理とその他の経理とを区分して経理する
こと。
(4 ) 施設の運営
(5 ) 施設の経営
イ 道路サービス施設の占用主体は、 原則として、 当該施設の営業を競
イ 道路サービス施設の占用主体は、 当該施設の営業を原則として第三
争入札により選定した第三者に委託するものとする。 この場合におい
者に委託するものとする。 この場合において、 第三者の選定は、 原則
て、 占用主体は、 多様な搬能の営業者 (営業を委託された第三者をい
として競争入札により行なうものとする。
う。 以下同じ。 ) を選定するなど、 当該施設の利用者の利便の向上が
図られるよう配慮するものとする。
口 道路サービス施設の占用主体は、 前記の委託をする場合には、 占用
ロ 前記の委託をする場合には、 道路管理者の指示に従い、 通行者の利
許可条件及び道路管理者の指示に従い、 通行者の利便及び交通の安全
便及び交通の安全を図るために必要な条件 (営業時間、 営業品目、 定
を図るために必要な条件を付するものとする。
価等) を附するものとする。
(5 ) 占用料
(6 ) 占用料
道路サービス施設の占用主体は、所定の占用料を納付するものとする。
道路サービス施設の占用主体は、 所定の占用料を納付するものとす
る。
(6 ) 占用物件の配置及び構造
道路サービス施設の配置及び構造については、 次によるものとする。 (7 ) 占用物件の配置及び構造
イ 当該施設の設置によって当該道路の交通の安全が害されないよう、
道路サービス施設の配置及び構造については、 次によるものとする。
導流島、 道路標識その他必要な安全施設が整備されていること.
イ 当該施設の設置によって当該道路の交通の安全が害されないよう
ロ 道路サービス施設に出入りするため道路の本線上を横切る交通が生
導流島、 道路標識その他必要な安全施設が整備されていること。
じないよう施設を配置すること。
口 道路サービス施設に出入するため道路の本線上を横切る交通が生
ノ・ 沿道から道路サービス施設へ物品の搬入等を行うための出入路は、
じないよう施設を配置すること。
当該用途以外の用途に供されないような構造とすること。
ノ・ 沿道から道路サービス施設へ物品の搬入等を行なうための出入路
は、 原則として設けてはならないものとし、 やむを得ず設ける場合に
ニ 広告物の掲出に当たっては、 その地域の屋外広告物条例等を遵守す
あっても、 当該用途以外の用途に供されないような構造とすること。
るとともに、 当該道路の美観を損なわないよう十分な配慮をするこ
二 広告物の掲出は制限すること。
と。
ホ その他道路サービス施設の配置及び構造については、 通行者の利便
及び交通の安全を図るため十分な配慮をすること。
ホ その他道路サービス施設の配置及び構造については、 通行者の利便
及び交通の安全を図るため十分な配慮をすること。
3 その他
3 その他
道路サービス施設の占用に関連して高速自動車国道及び自動車専用
道路サービス施設の占用に関連して高速自動車国道及び自動車専用道
道路の管理上次の事項に留意するものとする。
路の管理上次の事項に留意するものとする。
(1 ) 楯化!能勢の禁止
イ 上記の道路占用による以外は、 道路サービス施設を道路に設けるこ
イ 上記の道路占用による以外は、 道路サービス施設を道路に設けるこ
とは認められないものであること。
とは認められないものであること。
ロ 沿道における道路サービス施設類似の施設との連結 (高速自動車国
口 沿道における道路サービス施設類似の施設との連結 (高速自動車国
道法第 1 1条、 道路法第4 8条の 4 ) は、 許可してはならないこと。
道法第 1 1条、 道路法第 4 8条の 4 ) は、 許可してはならないこと。
(2 ) 出入制限の確保
イ 路側駐車場において、 みだりに車両等を利用して物品の販売をする
ノ・ 路側駐車場その他高速自動車国道又は自動車専用道路の区域内にお
者に対しては、 道路法第 4 8条の 5又は高速自動車国道法第 1 7条の
いて、 車両等を利用して物品の販売その他の営業活動を行う者に対し
規定の趣旨に従い、 極力その排除の措置を講ずること。
ては、道路法第4 8 条の 5又は高速自動中国道法第 1 7条の規定の趣
旨に従い、 極力その排除の措置を講ずること。
除)
ロ バス ・ストップにおける乗降客のため連結を許可した通路であって
(削
もみだりに沿道における道路サービス施設類似の施設から自動車等
が出入し道路の効用が害されないよう設計に配慮する等出入制限 (高
速自動車国道法第 1 7 条、道路法第4 8条の 5 )の確保に努めること。
道イ
テセ
97 .12
J/
道路管理瑕疵訴訟判例 の動向(
第八回)
穴ぼこ ・段差に関する事偉
ぼ こや段 差 自体 が多 か った ことも考 えら れます が、
高 鍋 誠 治
道 路管 理者 が示談 により解決 す ることが少な か っ
の事 件 におけ る段差 によ る結果 の違 いを見 てみた
まず 、穴 ぼ この事 件 におけ る穴 の深 さ及び段差
二 統計的検討
た からで はな いかと考 えら れま す。 そ の後 数 々の
いと 思 いま す (
表 2 )。
他 の理由 と し ては これら の判例 が確 立 す るまで 、
判例 が出 され、道 路管 理瑕疵 あ りと され るガ イド
一 はじめに
最後 の章 と し て 「
穴 ぼ こ、段差 に関す る事 件 」
ラ イ ンが 大 ま かで も つか め る よ う に な った 最 近 に
o =無聖貝、 1 =有 責 で 、 単 に 見 や す く し て い る だ
この判例 の検 討 に関す る連載 も この項で 一応 終
を 取 り上げた いと思 いま す が、今 回 は事 件 の数 も
至 っては、穴 ぼ この事 件 はほと んど 示談で 処 理さ
けで す。割合 の欄 は過失 相殺 分を 逆算 し て います。
了した いと 思 います。
多 いので統 計的 に いろ いろな検 討を行 って判例 の
れ て います。 (
道 路管 理瑕疵 実態 調査参 照)
鋭
2
1
上記 七三件 の判例 のう ち九件 に ついては、判決
セ
し て 「六 0 」 と いう 数 字 を 記 載 し て いま す 。)
(
過失相 殺 が四○% 認 めら れた案件 は責 任割合 と
深 さ の単位 は セ ンチ メート ルで す。結果 の欄 は、
傾 向 を見 てみた いと 思 います 。 そし てそ の後個 別
おぼ ろげなガ イド ライ ンに ついて 一度統 計的 な処
そ こで 本 稿 で は 、 先 に述 べ ま し た よ う に、 こ の
まず 、判例 全体 の数で す が、章 別で み ると 一番
理を加 え て検 討 し、今後 の示談 の指 針 にな らな い
の事件 を 見 てみ る こと と します 。
数 が多 く、 現在 把握 し て いるも ので 七三件 あ りま
文 の中 で深 さ及び段差 に ついての記載 が詳細で は
行
な か った た め 、 こ の検 討 か ら は 除 く こ と と し ま す 。 道
か と 考 え 、 や って み る こ と と し ま し た 。
な お、筆 者 は、近年 の示談 によ る解決 が増 加 し
まず 、 全体 の有責 、無聖貝の割合 に ついてで すが、 2
表 1)。
す (
年代 的 にはやはり昔 の事 件 が多く、最 近で は訴
て いる傾 向 に ついて批判す る つも り は全 くありま
訟 に な って い る件 数 そ の も の が 少 な く な って いま
せん ので 、念 のた め申 し添 えます。
鉦坐貝は二〇件 、有 責 は四四件 とな って いま す。(
有
す。 この原 因 は、 昔 は道 路 の整備 水準 も低 く、 穴
表 1ー 1
1
9 6312
飯塚市道穴ぼこ事件
市道 長さ140cm、 幅50cm、 ;采さ45cmの陥没
被害 結果 過失
相殺
1名 有責
3割
2
9 6340
仙台市道穴ぼこ事件
市道 長さloom、 幅10ocm、 深さ15cmの陥没
1名 有責 8割
3
9 6382
愛知県道穴ぼこ事件
県道 長さ30cm、 幅20cm、 深さ8cmの陥没
1名 無責
4
9 6388
5
9 6427
6
9 6429
愛知国道247号穴ぼこ
事件
福岡国道 3号穴ぼこ事
件
福岡国道201号穴ぼこ
事件
補助 長
さ400cm、 幅200cm、 架
" さ15cmの陥没
国道
直轄
長さ70cm、 幅70cm、 深さ1ocmの陥没
国道
補助j 長さ80
cm、 幅80cm、 深さ20cmの陥没
国道
7
9 6439
徳山市道穴ぼこ事件
市道 長さ100ocm、深さ30cmの陥没
8
9 6419・2
東京浦安線穴ぼこ事件 都道 凹凸が多数存在
9
9 6452
大阪市道穴ぼこ事件
9 6464
大阪国道25号穴ぼこ事 直轄
架さ14cmの陥没
長さ40cm、 幅35cm、ミ
件
国道
彎蕨
10
11
12
ページ
事 件 名
道路
種別
状
況
市道 長さ150cm、 幅150cm、 深さ30cmの陥没
-道 長さ50cm、 幅70cm、 深さ7cmの陥没
尚〕
9 6467・23・三
川崎市道穴ぼこ事件
9 6467・24
福岡国道200号穴ぼこ 補助 長さ20oo 幅1oo 深さ]o
cm、
cm、
m の陥没
事件
国道
S 40. 4.15
名古屋地裁 S 43. 4.12
有賣 8割 名古屋地裁 S 43, 7.15
有責 2割
福岡地裁
S 44, 9.18
有責 5割
福岡地裁
S 44, 9.26
有責 3.5割 山口地裁
S 45. 3.16
無責
東京高裁
S 45. 4 30
有費 5割
大阪地裁
S 45. 7.18
有貴 5割
大阪地裁
S 45 .12.22
横浜地裁
有賞 なし
川崎支部
有責 4割 福岡地裁
飯塚支部
S 46. 6.29
S 46. 4 22
右貴 5割
横浜地裁
S 47.】.20
福井県道穴ぼこ事件
県道 長さ120cm、 幅80cm、 ;架さ120cmの陥没
1名 右貴
3割
福井地裁
S 47, 1,26
兵庫県道穴ぼこ事件
県道 長さ200cm、 幅150cm、 深さ1ocmの陥没
1名
有責 6割
神戸地裁
S 47, 2,16
有責 6割
岐阜地裁
S 47. 7,17
無責
東京地裁
S 47. 7.18
有寶 7割
千葉地裁
S 47. 8. 2
14
9 6467・49・
二
二
15
9 6467・50
16
9 6475
17
9 6477・4
18
9 6477・11
19
9 6479・29
20
9 6479・55
宇治市道穴ぼこ事件
市道 長さ150cm、 幅50cm、深さlocmの陥没
21
9 6477・19
昭島市道穴ぼこ事件
市道 長さ125cm、 幅11ocm、 深さ30cmの陥没
岐阜国道21号穴ぼこ事 直轄
件
国道
直
第二京浜国道段差事件 轄
国道
千葉国道 6号分離帯転 直轄
倒事件
国道
岐阜国道21号穴ぼこ事 直轄
件
国道
長さ30cm、 幅40cm、 深さlocmの陥没
18cm、 通行帯毎に段差があった
分離帯の土砂部に乗り入れ
長さloocm、 深さ40cmの陥没
道16
22 13 7329・29・--三
三= 埼玉国 号段差転倒 直轄 6cm、 工事中、 舗装車線と未舗装車線の間に段差
事件
国道
県道 長さ130cm、 幅60cm、深さ4cmの陥没
9 6479・16
石川県道穴ぼこ事件
9 6479・80
大阪府道消火栓穴ぼこ
府道 長さ130cm、 幅9ocm、 "架さ9cmの陥没
事件
25
9 6479・66
福岡県道原付転倒事件 県道 幅85cm、 深さ3cmの陥没
26
9 6479・98
熊本市道頭付転落事件 市道 長さ40cm、 幅40cm、 深さ1ocmの陥没
27
9 6479・134
28
9 6479・169
徳島国道192号未舗装 直轄
舗装 ・未舗装部分の段差
国道 20cm、
段差事件
岡山山陽町道穴ぼこ事 町道 長さ9o 幅9o ち
cm、
cm、 架さ15cmの陥没
件
29
9 6479・207
埼玉県道穴ぼこ事件
県道 長さ130cm、 幅130cm、 深さ1ocmの陥没
1名
負傷
1名
死亡
1名
死亡
2名
死亡
1名
死亡
1名
死亡
1名
死亡
1名
死亡
1名
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
有責 3割
京都地裁
S 48. 3.27
有責 7割
東京高裁
S 48. 6,27
有責 7割
東京地裁
S 48 ,11,29
有責 5割 名古屋高裁 S 49. 1,16
有責 5割 ま
く
円
寂j也栽
S 49. 2,26
無責
漏
を高
r裁
S 49,11, 7
有責 6割
熊本地裁
S 50, L 29
有貴 6割
大阪地裁
S 51. 2.26
有責 4割
岡山地裁
S 51. 4.21
有責 4割
浦和地裁
S 51. 9,24
最高裁
S 52. 2, 3
福井地裁
S 52. 2,18
右貴 9割
岡山地裁
S 52. 2,23
右貴 3割
水戸地裁
S 52, 4,26
徳島地裁
S 52, 6. 9
浦和地裁
越谷支部
静岡地裁
浜松支部
S 52. 8.15
]名 無責
負傷
]名 無責
岡山県道穴ぼこ事件
県道 長さloocm、 幅10ocm、深さlo数cmの陥没
市道 30cm、 舗装 ・未舗装部分の段差
1名
負傷
1名
負傷
1名
死亡
1名
死亡
1名
32
9 6479・271
33
9 6479・283・三
水戸市道段差事件
9 6479・285
徳島192号道路陥没事 補助 長さ230 幅130 深さ8 の陥没
cm、
cm、
cm
件
国道
35
9 6479・293・ニ
川口市道穴ぼこ事件
36
9 6479・319
静岡県道路面不全事件 県道 長さ30cm、 幅30cm、 深さ5cmの陥没
市道 長さ250cm、 幅200cm、マ
架さ5cmの陥没
名古屋地裁 S 48, 1.17
無責
直轄 長さ20 幅20
cm、
cm、 ;架さ2,4cmの陥没
国道
直轄 1o
cm、 工事中の段差により積荷の鋼材が落下し衝突
国道
下関国道191号穴ぼこ
30 9 6467・34
事件
号段差積
31 13 7329・四・四二六 滋賀国道]61
荷落下事件
34
最高裁
市道 長さ180cm、 幅1oocm、 深さ5cmの陥没
9 6467・47・一〇 横浜市道穴ぼこ事件
24
年月日
S 35.12,27
1名
13
23
1名
負傷
1名
死亡
1名
負傷
1名
負傷
1名
死亡
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
最終審
福岡高裁
有責 3割
有貴 7割
有責 9割
道行セ
97 .12
S 53, 3,15
33
表 1ー 2
香藪
ページ
道路
事件名
状
況
種別
徳島国道32号道路亀裂 直轄
長
さ2000
幅4
5
深さ8
cm、
cmの陥没
, cm、
事件
国道
新潟市道下水道穴ぼこ
市
道
長
さ390
cm、 幅120cm、深さ15cmの陥没
事件
37
9 6479・335
38
立
9 6479・379・王
39
9 6479・379・--′
、 八足利市道穴ぼこ事件 市道 凹認め!多数存在
40
9 6479・112
41
9 6479・406
富山県道穴ぼこ事件
9 6479・423
静岡県道段差路肩転倒
事件
北海道275号道路陥没
事件
大分県道段差原付転倒
事件
県道 2cm、 自然沈下による段差
42
宮城県道段差積荷落下
県道 5cm、 軌条が路面より5cm出ていた
事件
県道 長さ1oocm、 幅10ocm、 深さ5cmの陥没
県j員 30cm、 排水管の隆起による横断段差
直轄
庄雪部の剥離、 20cmの陥没
国道
過失 最終審
被害 結果 相殺
1名
負傷 有責 4割 徳島地裁
1名 有
負傷 責 なし 新潟地裁
1名 無責
宇都宮地裁
足利支部
1名 無責
最高裁
1名
負傷 有責 5割 富山地裁
1名 右責
静岡地裁
7害l
浜松支部
1名
無責
札幌高裁
負傷
1名
大分地裁
負傷 無責
1名
無責
大阪高裁
年月日
S 53. 3,16
S 53, 6,]5
S 53. 7,18
S 53, 8,29
S 53, 9.22
S 53,12.27
43
9 6479・307
44
9 6479・444
45
9 6479・433・=
京都府道穴ぼこ事件
府道 ところどころに1ocmの陥没
46
9 6479・392
徳島県道穴ぼこ事件
県道 長さ20cm、 幅20c切
、 深さ13cmの陥没
右貴 2割
市道
有責 5割 宇都宮地裁 S 56.12.26
大田原支部
右貴 6割 福岡地裁
久留米支部 S 57.10,21
47
9
48 13
49 13
50
9
51
9
52 13
53
9
54 12
55 ]2
56
9
矢板市道原付穴ぼこ事
6479・543
件
ベー五 小郡市道工事中自転車
7329・29・
ア
転落事件
7329・29・
て四九 京都府道マンホール蓋
フ
突出事件
6479・473・--三
三 北九州市道自転車転倒
事件
首都高速 5号線穴ぼこ
6479・593
事件
‐ 山ロ県道工事埋戻不全
プ
て+=4七
7329・29‐
原付転倒事件
大阪府道段差自転車転
6479・605
倒事件
玉野市道自動二輪車用
7279・853
水路転落事件
岡山市道溝自転車転倒
7279・789
事件
沖縄国道329号段差事
6479・614
件直轄
阿南市道穴ぼこ単車転
6479・681
倒事件
57
9
68
9 6479・694
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
福山市道穴ぼこ事件
市道
府道
市道
首都
高速
県道
)
府道
市〉
道 自動二輪車が工事中の舗装の切れ日で転倒
]名
道行セ
97 .12
高松高裁
S 55. 3,10
S 55. 7.25
S 56. 1.28
有責 6割
京都地裁
S 58, 6. 8
無責
福岡高裁
S 58, 7,18
有責 1‐5割 東京地裁
S 58,10.25
山口地裁
岩同支部
S 59, 3, 1
大阪地裁
S 59. 7.24
有責 6割
無質
無責
広島高裁
岡山支部
広島高裁
岡山支部
S 60. 6.11
S 60. 4 25
市道 幅70cm、 深さ9cmの陥没
]名 無げ
{
直轄
国道 1ocm、 舗装 ・未舗装部分の段差
1名
那覇地裁
S 61. 7. 9
市道 長さ162cm、 幅45cm、深さ6.5cmの陥没
1名 有
費 7 .5割 徳島地裁
S 62. 7.10
市直
j 長さloocm、 幅50cm、 深さ1ocmの陥没
1名
箕面市道穴ぼこ単車転
9 6479・784
市道
倒事件
横浜市道穴ぼ
こ水
路転
10 6579・834
市道
'
落事件
京
東
国道20
号
穴ぼ
こ単
直
轄
9 6479・771
車転倒事件
国道
大阪市道穴ぼこ単車転
9 6479・791
市
道
】
倒事件
鹿児島市道穴ぼこ自転
9 6479・806
市
道
〉
車転倒事件
大分国道210号段差事 直轄
9 6479・721
件
国道
13 7329・29・九七= 高槻市道占用工事不全 市道
原付転倒事件
古井町道穴ぼこ原付転
9 6498
町道
倒事件
名古
屋
市道穴ぼ
こ原村
9 6510
市道
落輪事件
大分県道段差原付
転倒
13 幽囚
県道
‐◇に 事件
J
北海道道穴ぼ
こ自転
車
9 6547
道
遺
〕
〕
転倒事件
札
幌市
道歩
道陥没
転落
12 7253・468
市〕
道
事件
兵庫国道372
号歩行者
補助
9 6590
段差転倒事件
国道
長野県道自動二輪車転
9 6556
県道
倒死亡事件
福岡国道201
号自動二
直轄
10 6711・596
輪車衝突事件
国道
34
1名
負傷
1名
良さ300cm、 幅11ocm、 深さ7cmの陥没
負傷
1名
良さ65cm、 深さ60cm 160cmの陥没
負傷
15cm、 仮舗装不十分のためマンホールが突出、 車両底部 車両
損傷
損害
1名
長さ70cm、 幅70cm、 深さ5cmの陥没
死亡
1名
長さ150cm、 幅150cm、 深さ3cmの陥没
負傷
1名
長さ50cm、 幅600cm、 深さ30cmの陥没
負傷
1名
1ocm低い側溝蓋上を走行して転倒
S 54. 8.29
無責
無戦
広島地故
福山支部
S 62.10.22
物損 無責
大阪地裁
H 2. 5.31
長さ70cm、嘩
髯70cm、う
架さ20cmの陥ゞ
受
1名 無責
横浜地裁
日 2. 8.23
長さ1oocm、 幅11ocm、 深さ1ocmの陥没
]名 無 l
鰈i
東京高裁
H 2.12.13
大阪地裁
1I 2.12.20
長さ150cm、 @覊10ocm、義
采さ20cmの“
Fゞ
受
長さ70cm、 幅5cm、 深さ2.5cmの陥没
多少の凸凹
7cm、 取付道路との間に段差
長さ1200cm、 Q田55cm、 i架さ25cmの陥ゞ
受
長さ185cm、 幅70cm、 深さ7cmの陥没
長さ50cm、 幅50cm、 深さ1ocmの陥没
2cm、 原付が補修工事後の阿部分で転倒
自転車で走行中、 直径約loc成案さ7 8cmの穴で転倒
歩行中アスファルトが陥没し下の空洞に転落した
グレーチング周辺の突起したコンクリート角で転倒
道路のカーブで陥没部に車輪をとられ、 転倒した
80cm四方の埋め戻し跡が23個並んでいた
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
]名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
負傷
1名
有頁 5割
無費
無貴
鹿児島地裁 H 3 , 2.21
福岡高裁
H 3. 9,26
有費 なし 大阪地裁
H 3 ,10,17
有責 5割
H 4, 7,22
福岡地裁
右貴 1害-j 名古屋地裁 H 4 ,12,16
有責 4割」 大分地裁
H 6.】.14
無責
札幌地裁
H 6 . 8.31
無責
札幌地裁
H 6. 9. 8
無責
神戸地裁
II 6 .11.30
無責
長野地裁
H 7. 5. 2
車両 無責
損害
福岡地裁
飯塚支部
H 7, 7,19
事 件 に ついて、 七件 のうち 四件 が有 責 と な って い
八六%)す べて
り、 六件 が有 責 と され て いま す。 (
次 に 一五 釦ー 一九 狐まで の範 囲 の事 件 は七件 あ
97 .12
35
次 に三 ○ 伽ー三 四 伽まで の範囲 は六件で す べて
道行セ
有責 、過失相 殺が行 わ れ て います。次 に三五 伽-三
Cm
件 が有 責 と され て います。 (
六三% )そ のう ち 一件
九 伽まで の事 件 はあ りま せん。
に
い
、 九
数 %
が過失 相 殺 が行 わ れ て いま せん。
勢次
責
次 率
に 六
次 に、 数値毎 に見 てみますと、深 さ五 伽未 満 の
次 に四〇 伽の事 件 が 一件あ ります が、無坐貝と さ
次 に四五 皿の事 件 は 一件 あ り、有責 で 過失相 殺
が行わ れ て いま す。
次 に五 ○ 伽の事件 は 一件 あ ります が、鉦坐貝と さ
最勢
い
約 五 七%)ま た、 四件 のう ち三件 が半分 近
ます。 (
過失 相殺 が行 わ れ て います 。
の
く過失 相 殺 され て いま す。
後
cm
れ の
て
次 に二〇 皿ー二四 伽まで の範 囲 はち ょう ど 二0
二
次 に五 伽-九 mの事 件 に つ い て 見 て み ま す と 、
に
mの事件 し かあ りま せんが、五件 あ るう ち有 責 は
四 0%)そ の二件 と も過失相殺 が
二件 のみで す。 (
最後 に 一二○ 釦と 一六 〇 伽の事件 が 一件ず つあ
行 二
事 次 わ 件
一七件 あ る事 件 のうち、 一二件 が有責 と され て い
約 七 一% )この範囲内 の事 件 にお いても過
ま す。 (
次 に三五 伽i二九 伽まで の範 囲 は 一件で 二五 釦
の
失 相 殺 され て いな い事 件 は 一件 のみで 中 には九割
過失相殺 され て いるも のもあ ります。
りますが、両 方 とも有責 で過失 相 殺が行 わ れ て い
結 果 過失相殺 割合
0
0 無責
60
1 有費
4割
0
0 無責
50
1 有責
5割
0
0 無責
85
1 有責 15割
50
5害lj
1 有寶
50
5割
1 有貴
30
1 有責
7割
10
9割
1 有責
H
0
0 無責
50
1 有責
5割
30
7割
1 有責
25
1 有責 7.5割
100
1 有費 なし
5割
50
1 右貴
0
0 無寶
5割
50
1 有責
0
0 無費
3割
70
1 右貴
60
4割
1 有責
0
0 無責
50
1 有責
5割
0
0 無責
2割
80
1 有責
60
4割
1 有責
40
1 有貴
6割
6割
40
1 右賞
3割
70
1 有責
40
6割
1 有責
60
1 有責
4割
0
0 無責
0
0 無責
0
0 無費
0
0 無責
0
0 無責
0
0 無責
1割
90
1 有責
80
2割
1 有賀
50
1 有責
5割
20
8割
1 有藷
20
8割
1 有責
60
4割
1 有責
10
9割
l 有責
100
1 有責 なし
40
6割
1 右費
0
0 無責
50
5書lj
1 有貴
40
6割
1 有貴
ロ
0
0 無責
0
0 無責
0
0 無責
100
1 有責 なし
65
1 有責 3.5割
5割
50
1 有責
30
7割
1 有責
70
3割
1 右貴
30
7割
1 有責
6割
40
1 有貴
円
0
0 無責
70
3割
1 有責
0
0 無責
70
3割
l 有責
40
6割
1 右貴
の事 件で す。有責 で 過失相 殺 が行 わ れ て いま せん。
lさ
道路種別 察
事 件 名
2
県道
大分県道段差原付転倒事件
2
県道
大分県道段差原付転倒事件
2
直轄国道
下関国道191号穴ぼこ事件
市道
3
大阪市道穴ぼこ単車転倒事件
3
県道
福岡県道原付転倒事件
首都高速
3
首都高速 5号線穴ぼこ事件
県道
4
石川県道穴ぼこ事件
5
市道
横浜市道穴ぼこ事件
市道
5
川口市道穴ぼこ事件
5
県道
静岡県道路面不全事件
県道
5
宮城県道段差積荷落下事件
5
県道
富山県道穴ぼこ事件
直轄国道
6
埼玉国道16号段差転倒事件
市道
7
阿南市道穴ぼこ単車転倒事件
市道
7
川崎市道穴ぼこ事件
7
市道
矢板市道原付穴ぼこ事件
直轄国道
7
大分国道210号段差事件
7
町道
吉井町道穴ぼこ原付転倒事件
県道
8
愛知県道穴ぼこ事件
8
補助国道
徳島192号道路陥没事件
8
直轄国道
徳島国道32号道路亀裂事件
8
北海道道穴ぼこ自転車転倒事件 道道
府道
9
大阪府道消火栓穴ぼこ事件
市道
9
岡山市道縦自転車転倒事件
直轄国道 10
福岡国道 3号穴ぼこ事件
補助同道 10
福岡国道200号穴ぼこ事件
県道
10
兵庫県道穴ぼこ事件
直轄同道 10
岐阜国道21号穴ぼこ事件
市道
10
宇治市道穴ぼこ事件
市道
10
熊本市道原付転落事件
宜
10
県j
埼玉県道穴ぼこ事件
滋賀国道161号段差積荷落下事件 直轄国道 10
10
府道
京都府道穴ぼこ事件
10
府道
大阪府道段差自転車転倒事件
直轄国道 10
沖縄国道329号段差事件
市道
10
福山市道穴ぼこ事件
東京国道20号穴ぼこ単車転倒事件 直轄国道 10
10
名古屋市道穴ぼこ原付落輪事件 市道
13
県道
徳島県道穴ぼこ事件
直轄国道 14
大阪国道25号穴ぼこ事件
15
市道
仙台市道穴ぼこ事件
補助国道 15
愛知国道247号穴ぼこ事件
町道
15
院町道穴ぼこ事件
園==1中
15
県道
岡山県道穴ぼこ事件
市道
15
新潟市道下水道穴ぼこ事件
15
京都府道マンホール蓋突出事件 府道
直轄国道 18
第二京浜国道段差事件
補助国道 20
福岡国道201号穴ぼこ事件
直轄国道 20
徳島国道192号未舗装段差事件
直轄国道 20
北海道275号道路陥没事件
市道
20
箕面市道穴ぼこ単車転倒事件
20
市道
横浜市道穴ぼこ水路転落事件
25
樗瀞陣件 市道
高槻市道占用工事不全原イ
市道
30
徳山市道穴ぼこ事件
市道
30
大阪市道穴ぼこ事件
市道
30
昭島市道穴ぼこ事件
30
市道
水戸市道段差事件
県道
30
静岡県道段差路肩転倒事件
萱
玉件 県ぶ
30
呉道工事埋戻不全原付転瀬円
直轄国道 40
岐阜国道21号穴ぼこ事件
市道
45
飯塚市道穴ぼこ事件
市道
50
北九州市道自転車転倒事件
120
県道
福井県道穴ぼこ事件
160
小郡市道工事中自転車転落事件 市道
次 に 一○ 伽ー 一四 加の事件 が 一六件あ り、 一〇
表2
番号
44
68
30
62
25
51
23
13
35
36
40
41
22
57
11
47
64
66
3
34
37
69
24
56
5
12
15
16
20
26
29
31
45
53
56
58
61
67
46
10
2
4
28
32
38
49
17
6
27
43
59
60
65
7
9
21
33
42
52
19
1
50
14
48
30 下関国道191号穴ぼこ事件
直轄国道
36 静岡県道路面不全事件
県道
l・0
45
1名死亡 1 有責
3 愛知県道穴ぼこ事件
県道
4.8
1名死亡 0 無責
46 徳島県道穴ぼこ事件
県道
5.2
1名負傷 1 有責
25 福岡県道原付転倒事件
県道
45 京都府道穴ぼこ事件
府道
7・7
9.O
1名死亡 0 無責
16 岐阜国道21号穴ぼこ事件
直轄国道
12,0
1名負傷
0
5割
50
9割
10
2割
80
1名負傷 0 無責
0
0
1名負傷 0 無責
0
0
1 有責
6割
40
1名負傷 1 有責
6割
40
26 熊本市道原付転落事件
市道
43 北海道275号道路陥没事件
直轄国道
l6.0
18.0
1名負傷 0 無責
55 岡山市道溝自転車転倒事件
市道
18.9
1名死亡 0 無責
10 大阪国道25号穴ぼこ事件
直轄国道
19.6
1名負傷 1 有責
5割
50
0
0
5割
50
57 阿南市道穴ぼこ単車転倒事件
市道
47.4
1名死亡 1 有責
25
直轄国道
80
1名死亡 1 有責
41 富山県道穴ぼこ事件
県道
49.O
50 ,O
7.5割
2割
1名負傷 1 有責
5割
50
58 福山市道穴ぼこ事件
市道
50 ,O
1名死亡 0 無責
51 首都高速 5号線穴ぼこ事件
首都高速
1名負傷
l 有貴
l.5割
85
37 徳島国道32号道路亀裂事件
直轄国道
67.5
72.O
1名負傷 1 有責
4割
60
20
宇治市道穴ぼこ事件
市道
75.O
1名死亡 1 有責
3割
70
13 横浜市道穴ぼこ事件
市道
90.O
1名死亡 1 有責
5割
50
66 吉井町道穴ぼこ原付転倒事件
町道
90.7
1名負傷 1 有責
5割
50
60 横浜市道穴ぼこ水路転落事件
市道
98.O
1名死亡 0 無責
24 大阪府道消火栓穴ぼこ事件
府道
1053
1名死亡 1 右貴
5割
50
61 東京国道20号穴ぼこ単車転倒事件
直轄国道
110・0
1名死亡 0 無責
0
19 岐阜国道21号穴ぼこ事件
直轄国道
120 ,O
2名死亡 0 無責
0
町道
5
福岡国道 3号穴ぼこ事件
28 岡山山陽町道穴ぼこ事件
0
0
5割
50
2 仙台市道穴ぼこ事件
市道
l50 .O
1名死亡 1 有責
8割
20
32 岡山県道穴ぼこ事件
県道
150.O
1名負傷 1 有責
9割
10
29 埼玉県道穴ぼこ事件
県道
169.0
1名死亡 l 有責
4割
60
47 矢板市道原付穴ぼこ事件
市道
231.O
1名負傷 1 有貴
5割
50
34 徳島192号道路陥没事件
補助国道
2392
1名死亡 1 有責
3割
70
50 北九州市道自転車転倒事件
市道
245 ,O
1名死亡 0 無責
35 川ロ市道穴ぼこ事件
市道
25○O
1名死亡 1 有責
7割
30
7 徳山市道穴ぼこ事件
市道
300.O
1名負傷 1 有責
3.5割
65
15 兵庫県道穴ぼこ事件
県道
300.O
1名死亡 1 有責
6割
40
59 箕面市道穴ぼこ単車転倒事件
市道
300.O 物損
市道
315.O
1名死亡 1 有責
3割
70
21 昭島市道穴ぼこ事件
市道
412.5
1名死亡 1 有責
7割
30
9 大阪市道穴ぼこ事件
市道
675.O
1名負傷 1 有責
5割
50
48 小郡市道工事中自転車転落事件
市道
676.O
1名負傷 1 有責
6割
40
38 新潟市道下水道穴ぼこ事件
市道
702.O
l名負傷 1 有責
なし
loo
52 山ロ県道工事埋戻不全原付転倒事件 県道
900.O
1名負傷 1 有責
6割
40
1,152.O
1名死亡 1 有責
3割
70
補助国道 1,20Q O
65 高槻市道占用工事不全原付転倒事件 市道
1,65○O
1名負傷 1 有責
8割
20
1名負傷 1 有貴
なし
100
12 福岡国道200号穴ぼこ事件
1名死亡 1 有責
4割
60
1 飯塚市道穴ぼこ事件
14 福井県道穴ぼこ事件
県道
4 愛知国道247号穴ぼこ事件
J6
道イ
テセ
97 .12
補助国道 2,000.O
1名負傷
0
0 無責
0
港を
し
い
隧
て
が あ る か ど う か に つ い て 見 て み る こと に し ま し ょ
60
1名負傷 1 有責
う が
合 謳
は 慎 表 o あ
ゞ
る
二 て 4
か
点 す ほ
、 が
表 4は被害 状況 を点 数化 し てあ ります。 少 々不
4割
補助国道
121.5
128 .O
l 有責
6 福岡国道201号穴ぼこ事件
次 に穴 ぼ この深 さと大 き さを 掛 け合 わ せ て穴 の
1名死亡 1 有責
容積で 順序 を並 べ替 え てみ ると表 3 のよう にな り
3L 2
ま す。
県道
謹慎で す が、 一人 負傷 の場合 は 一点 一人死 亡 の場
90
23 石川県道穴ぼこ事件
これで 見 てみ ても容 積 が大 で あ る こと によ る有
loo
1割
合 は 二点、 一人 死亡 2人負傷 の場合 は四点 と いう
なし
1名負傷 1 右貴
責 の傾 向及び 道 路管 理者 の責 任認定 の割合 の増 加
24.5
25.O
1名負傷 1 右貴
市道
次 に被害者 の被害 状況 の差 異 によ る判断 の違 い
市道
′
L1 川崎市道穴ぼこ事件
67 名古屋市道穴ぼこ原イ
寸落輪事件
ます
1名負傷 1 有責
以 上 のよう な結 果 から みてみますと、単 に深 さ ・
0.9
段差 の数値 だ けで有 責 ・鉦堂貝の判別 が行 えな いで
市道
あ ろう こと はあ る程度予想 し て いま した が、 やは
62 大阪市道穴ぼこ単車転倒事件
り そ の予想 通 りで あ ったと 思 います 。余 談で す が、
1名負傷 0 無責
段差 ) の順 に ソート
よう に計算 し て、 穴 の深 さ (
結果 過失相殺 割合
0,8
の傾向 は見 る こと は出来 ま せんが、 表 2より若干
被害
道道
ち ょう ど 一〇 皿の案件 の有 責 ・無責 が ほぼ半 分 の
道路種別 容積(の
し て います。 そ し て、 ソート の第 二順位 を 被害 重
名
の傾向 は示 し て いると も言 えま す。
件
割合 にな って いる こと は興味深 い事実で あ ると 思
事
69 北海道道穴ぼこ自転車転倒事件
いま す 。
表3
番号
ど
これら の結果 から見 ると、確定 的 とまで は いえ
し て被害 状況 が取 り組ま れ て いる こと によ るため
事情 を 総合考慮 す ると」 の中 の判断基 準 の 一つと
瑕疵 の客観 的 な基準 を 示す義 務 は負 って いな いた
め、 よく使 わ れ る言 い回しであ る 「そ の他 一切 の
が穴 ぼ こや段差 の大 き さ の客 観的な 状況 と被害者
私 の考 え て いる結 論 を申 し上 げます と、裁 判所
点 を作 成 す る こと は非常 に困 難で あ ると 思 います。
の深 さ や容積 によ って のみ有 責無責 の判断 の分岐
J7
道路管 理者 と し て、 被害 状況 を全 く払拭 し て穴
97 .12
次 に表 5は同 じよう に穴 に容積で 順序 を並 べ替
ま せんが、客観 的な 瑕疵 (
穴 の深 さ等 )が同 じ程
で あ り 、 一つ 一つの事件 を処 理す る立場 の裁判所
道行セ
え たも ので す。
度で も被害 状況 が重大 な も ので あ れば 、有 責 と さ
の過失 の状況を総合 判断 し て判断している以上 「
道
路管 理者 自身で 同 伽以上 なら瑕疵 にな る」 と いう
とし ては当然 の ことと言 え るで し ょう。
一方 、 この こと は行政側であ る道 路管 理者 にお
れ る傾向 がわず かな が ら感 じ取 れ ると 思 います。
こ の 理 由 は 、 何 度 も 言 って い る こと で す が 、 裁
割合
0
60
{)
50
0
85
50
50
30
10
0
50
30
25
100
50
0
50
0
70
60
0
50
0
80
60
40
70
60
0
0
0
0
0
0
40
40
90
80
50
20
20
60
10
100
40
0
0
50
40
0
100
0
30
30
65
50
70
40
0
70
0
70
40
よう な基準 はで きな いと 思 います。
道路陸別 ミ
架さ 被害 重度 結果 過失相殺
県道
2 1名負傷 1 無責
県道
4割
2 1名負傷 1 有責
直轄国道
2 1名負傷 1 無責
市道
3 1名負傷 1 有ゞ[
5割
県道
3 ]名負傷 1 無責
首都高速
3 1名負傷 1 有賀 1‐5割
県道
4 1名死亡 2 有責
5割
市道
5 1名死亡 2 有責
5割
市道
ヒ亡 2 有貴
5 1名タ
7割
県道
5 ]名死亡 2 有賢
9割
県り
萓
5 1名死亡 2 無責
県道
5 ]名負傷 1 有責
5割
直轄国道
6 1名死亡 2 有責
7割
市道
7 1名死亡 2 有貴 75割
市道
7 1名負傷 1 有責 なし
市道
7 1名負傷 1 有責
5割
直轄国道
7 1名負傷 1 無責
田月萓
7 1名負傷 1 有責
5割
県道
8 1名死亡 2 無責
ヒ亡 2 有實
補助国道
8 1名タ
3割
直轄同道
8 1名負傷 1 有責
4割
道道
8 1省負傷 1 無責
府道
9 1名死亡 2 有責
5割
市〉
遺
9 1名死亡 2 無責
直轄同道 10 1名死亡 2 有貴
2割
補助国道 10 1名死亡 2 有貴
4割
県道
10 1名死亡 2 有責
6割
市
道
10 1名死亡 2 有責
3割
〕
県道
10 1名死亡 2 有貴
4割
直轄国道 10 1名死亡 2 無至・t
府道
10 1名死亡 2 無責
府道
lo 1名死亡 2 無責
直轄国道 10 1名タ
ヒ亡 2 無責
市道
10 1名死亡 2 無責
直轄国道 10 1名死亡 2 無責
市道
10 1名負傷 1 有賀
6割
直轄国道 10 1省負傷 1 右責
6割
市道
10 1名負傷 1 有責
1割
県道
13 1名負傷 1 有責
2害lj
直轄国道 14 1名負傷 1 有責
5割
市道
15 1名死亡 2 有賀
8割
補助国道 15 1名負傷 1 有責
8割
町道
15 1名負傷 1 有責
4割
15 1名負傷 1 有責
県道
9割
市道
15 1名負傷 1 有責 なし
府道
15 車両損害 0 有責
6割
直轄国道 18 1名死亡 2 無賃
市道
20 1名死亡 2 無責
補助国道 20 1名負傷 1 有責
5割
直轄国道 20 1名負傷 1 有賞
6割
直轄国道 20 1名負傷 1 無責
市道
25 1名負傷 1 有費 なし
市道
20 物損
0 無責
)
県道
30 1名死亡 2 有責
7割
市道
30 1名死亡 2 右貴
7割
市道
30 1名負傷 l 有貰 3.5割
市道
30 1名負傷 L 有貴
5割
市道
30 1名負傷 l 有責
3割
J
県道
30 1名負傷 1 有費
6割
直轄国道 40 2名死亡 4 無責
市道
45 1名死亡 2 有責
3割
箋
市道
責t
50 1名死亡
1名死亡 2 無玉
120 1名死亡 2 有責
県道
3割
市道
160 1名負傷
1名負傷 1 有責
6割
い て は ど の よ う に 取 り 扱 え ば い い ので し ょう か ?
事 件 名
大分県道段差原付転倒事件
大分県道段差原付転倒事件
下開国道191号穴ぼこ事件
大阪市道穴ぼこ単車転倒事件
福岡県道原付転倒事件
首都高速 5号線穴ぼこ事件
石川県道穴ぼこ事件
横浜市道穴ぼこ事件
川口市道穴ぼこ事件
静岡県道路面不全事件
宮城県道段差積荷ゞ# 糟事件
富山県道穴ぼこ事件
埼玉国道16号段差転倒事件
阿南市道穴ぼこ単車転倒事件
川崎市道穴ぼこ事件
矢板市道原付穴ぼこ事件
大分国道210号段差事件
吉井町道穴ぼこ原付転倒事件
愛知県道穴ぼこ事件
徳島192号道路陥没事件
徳島国道32号道路亀裂事件
北海道道穴ぼこ白転市転倒事件
大阪府道消火栓穴ぼこ事件
岡山市道液自転車転倒事件
福岡国道 3号穴ぼこ事件
福岡国道200号穴ぼこ事件
兵庫県道穴ぼこ事件
宇治市道穴ぼこ事件
埼市県道穴ぼこ事件
滋賀国道161号段差積荷落下事件
京都府道穴ぼこ事件
大阪府道段差自転車転倒事件
沖縄同道329号段差事件
福山市道穴ぼこ事件
東京国道20号穴ぼこ単車転倒事件
熊本市道原付転落事件
岐阜国道21号穴ぼこ事件
名古屋市道穴ぼこ原付落輪事件
徳島県道穴ぼこ事件
大阪国道25号穴ぼこ事件
仙台市道穴ぼこ事件
愛知国道247号穴ぼこ事件
岡山山陽町道穴ぼこ事件
岡山県道穴ぼこ事件
新潟市道下水道穴ぼこ事件
京都府道マンホール蓋突出事件
第二京浜国道段差事件
横浜市道穴ぼこ水路転落事件
福岡同道201号穴ぼこ事件
徳島国道192号未舗装段差事件
北海道275号道路陥没事件
高槻市道占用工事不全原付転倒事件
箕面市道穴ぼこ単車転倒事件
-肖
" 瀉姜
訳を ÷
篇中□
÷;≠伜
,“
昭島市道穴ぼこ事件
徳山市道穴ぼこ事件
大阪市道穴ぼこ事件
水戸市道段差事件
山口県道工事理戻不全原付転倒事件
岐阜国道21号穴ぼこ事件
飯塚市道穴ぼこ事件
北
北九州市道自
転車転倒事件
車転倒事件
九州市道自転
福
福井県道穴ぼこ事件
井県道穴ぼこ事件
小郡市道工事中自転車
転車転落事件
判所 はあ くまで 紛争 の処 理機 関で あ り、道 路管 理
表4
番号
44
68
30
62
25
51
23
13
35
36
40
41
22
57
n
47
64
66
3
34
37
69
24
55
5
]2
15
20
29
31
45
53
56
58
61
26
16
67
46
10
2
4
28
32
38
49
17
60
6
27
43
65
59
42
21
7
9
33
52
19
1
50
L4
14
48
無責
1
有貴
県道
徳島県道穴ぼこ事件
県道
25
福岡県道原付転倒事件
県道
45
京都府道穴ぼこ事件
府道
16
岐阜国道21号穴ぼこ事件
4.8
5.2
2割
80
0
0
7・7
9 .O
1名負傷
l
無責
1名死亡
2
無責
直轄国道
12.O
1名負傷
1
有責
6割
40
26 熊本市道原付転落事件
市道
16.O
1名負傷
1
有責
6割
40
43 北海道275号道路陥没事件
直轄国道
18.O
1名負傷
l
無責
55
市道
18.9
1名死亡
2
無責
10 大阪国道25号穴ぼこ事件
直轄国道
19 .6
1名負傷
1
有責
5割
50
100
岡山市道渚自転車転倒事件
0
0
0
0
11 川崎市道穴ぼこ事件
市道
24.5
1名負傷
l
右貴
なし
67 名古屋市道穴ぼこ原付落輪事件
市道
1名負傷
1
有貴
1割
90
23
石川県道穴ぼこ事件
県道
25.O
31.2
1名死亡
2
有責
5割
50
阿南市道穴ぼこ単車転倒事件
市道
2
有責
1名死亡
2
有責
7‐5割
2割
25
直轄国道
47.4
49.O
1名死亡
福岡国道 3号穴ぼこ事件
41 富山県道穴ぼこ事件
県道
50,O
1名負傷
1
有責
5割
50
福山市道穴ぼこ事件
市道
50,O
1名死亡
2
無責
51 首都高速 5号線穴ぼこ事件
首都高速
675
1名負傷
1
有責
1.5割
85
37 徳島国道32号道路亀裂事件
直轄国道
1
有責
4割
60
市道
72.O
75.0
1名負傷
20
1名死亡
2
有貴
3割
70
13 横浜市道穴ぼこ事件
市道
90.0
1名死亡
2
有責
5割
50
66
吉井町道穴ぼこ原付転倒事件
町道
90.7
1名負傷
1
有責
5割
50
60 横浜市道穴ぼこ水路転落事件
市道
98.0
1名死亡
2
無責
24 大阪府道消火栓穴ぼこ事件
府道
105.3
1名死亡
2
有責
5割
50
61 東京国道20号穴ぼこ単車転倒事件
直轄国道
2
無責
岐阜国道21号穴ぼこ事件
直轄国道
110・0
120,O
1名死亡
19
2名死亡
4
無責
28
岡山lll易
p 町道穴ぼこ事件
町道
1名負傷
1
有責
4割
60
57
5
58
宇治市道穴ぼこ事件
80
0
0
0
0
6
福岡国道201号穴ぼこ事件
補助国道
121.5
128.O
1名負傷
l
有貴
5割
50
2
仙台市道穴ぼこ事件
市道
150,O
1名死亡
2
有責
8割
20
32
岡山県道穴ぼこ事件
県道
150,O
1名負傷
1
有責
9割
10
29
埼玉県道穴ぼこ事件
県道
169.O
1名死亡
2
右貴
4割
60
47
矢板市道原付穴ぼこ事件
市道
23L O
1名負傷
l
右貴
5割
50
34 徳島L92号道路陥没事件
補助国道
239.2
1名死亡
2
有責
3割
70
50
北九州市道自転車転倒事件
市道
245.O
1名死亡
2
無責
35
!lln市道穴ぼこ事件
市道
250.O
1名死亡
2
有貴
7割
30
市道
300.O
300.O
1名負傷
1
有責
3.5割
65
県道
1名死亡
2
有責
6割
40
市道
30Q O 物損
0
無責
市道
315.O
1名死亡
2
有責
3割
70
21 昭島市道穴ぼこ事件
市道
2
有責
7割
30
市道
412.5
675.O
1名死亡
9 大阪市道穴ぼこ事件
1名負傷
1
右貴
5割
50
48 小郡市道工事中自転車転落事件
市道
676.O
1名負傷
1
有貴
6割
40
38 新潟市道下水道穴ぼこ事件
市道
702,O
1名負傷
1
有責
なし
100
52
-Iln県道工事埋戻不全原イ.r転倒事件 県道
9OQ O
1名負傷
1
有貴
6割j
40
14
福井県道穴ぼこ事件
L l52.O
補助国道 1,200,O
1名死亡
2
有責
3割
70
1名負傷
1
有責
8割
20
7 徳山市道穴ぼこ事件
15
兵庫県道穴ぼこ事件
59 箕而市道穴ぼこ単車転倒事件
1 飯塚市道穴ぼこ事件
4 愛知国道247号穴ぼこ事件
県道
0
0
65 高槻市道占用工事不全)刺す転倒事件 市道
1名負傷
1
有責
なし
100
12
1名死亡
2
有責
4割
60
福岡国道200号穴ぼこ事件
Jβ
道々
テセ
9 7 ,l2
1,650.O
補助国道 2,000.O
ま せん。 な ぜな ら、 被害 状 況があま り にも甚 大で
2
1名負傷
愛知県道穴ぼこ事件
10
がら、 一番 に被害者 の過失 割合、 そ の次 に穴 の大
1名死亡
3
46
9割
ま ったく当 た り前 の話で 拍 子抜 けした かもし れ
無責
右貴
あ る場合 や本人 の過失 が ほと んどな いような場合
1
2
き さ、 穴 の存 した時 間、 パト ロー ルの状況、 被害
l名負傷
1名死亡
ま せんが、 やはり道路 管 理瑕疵 の責任を考 え る に
1・0
4.5
にお いて行 政側 によ る瑕疵 認定 を客観 的 な も のだ
直轄国道
県道
静岡県道路面不全事件
50
者 の被害 状況 な どを 裁判官 が全 体を 天秤 にかけ て
30 下関国道191号穴ぼこ事件
36
0
5割
当 た ってど のよう な事 件 も この原 則 にしたが って
有責
け に限定 す る こと が ベ スト と は思 えな いからで す 。
1
判 断 さ れ て いま す 。」 と 答 え て いま し た 。
1名負傷
な ぜなら、 「
被害 者 の早 期救 済」と いう こと に つ
0.9
繰 り返 し にな ります が、「
裁 判所 の判断 に影響 さ
無責
市道
判断す るべきだと 思 います。
よく、研修会 な どで質問 を受 け るのが 「
穴 ぼ こ・
1
62 大阪市道穴ぼこ単車転倒事件
いて、 裁判所 だ けで なく道路 管 理者 も考 え るべき
l名負傷
れず に道路管 理者側 の基 準を 設 け て、 それ に触 れ
重度 結果 過失相殺 割合
0.8
段差 が何 セ ンチ メート ルにな れば 瑕疵 にな る ので
被害
道道
問題であ る からだと 思 います。 この こと は非常 に
道路種別 容積(の
れば賠償 を行 う と いう シ ステ ムを作 れば いいので
名
す か ?」 と いう も の が あ り ま す 。 そ の問 い に 対 し
件
大 切な ことで、 これだ け の数 の判例 が積 み上 げら
事
69 北海道道穴ぼこ自転車転倒事件
は な い か 」、と いう 意 見 に 対 し て は 、私 は 賛 同 し え
番号
て は 私 は い つも 「穴 の大 き さ ・深 さ も さ る こと な
表5
れ てき て いるにも係 わらず 、瑕疵 の判断 の解 決 を
が増 え て いる こと は何 も悪 いことで は決 し てあり
によ るも のと考 え ております が、後 者 の示談件数
断 と同 じよう に総合 的 に勘案 した瑕疵 の認定 を行
な基準 によ るだ けで な く、 裁 判所 が行 って いる判
う べ き で あ る」 と いう こと で す 。
訴 訟 の場 に委 ね るば かり、 と いう こと は行政 と し
ま せ ん 。 示 談 が 増 え て き て い る と いう こ と は 、 言
97 ,12
て 望 ま し い姿 と は いえ な いと 思 いま す 。
そ こで 、次 の統 計的処 理 の試 みと し て、 かな り
無 理 のあ る設定 で あ る ことを承知 の上で 、総合 的
い替 えれば 示談を す る 「
も のさし」で あ る判例 が
増 え てき て いる こと によ るも ので、解 決 が容易 に
道行セ
穴 ぼ この事 件 の話 からは離 れます が、 この連載
で検 討 し て いる判例 の、 判決 が言 い渡 された年 月
穴 の容積 ・
被害 状況 ・
要素 と し ては、 穴 の深 さ ・
に数値化 し て検 討 した いと思 いま す。
話が少 し横 道 にそ れ てしま いま した が、結 論 と
無責 の場合 は 一〇 0) に ついて、
過失相 殺割合 (
な って い る わ け で は な い ので す 。
例 は かな り以前 のも のが多 くな ってき て います。
し て言 いた いこと は、「
行 政 とし て道路管 理瑕疵 の
日を 見 て いただ ければ わ か るよう に、実 は、裁判
これ は、前 述 しました よう に、道路 管 理水準 が上
結果
無責
有責
無責
有責
無責
無責
右貴
無責
無責
無責
無食
無責
有渋
無責
有賀
無責
有責
無寶
有責
有貴
右賞
無責
右賞
有責
有費
有貴
有責
右貴
無責
有責
有責
右貴
無責
有責
右貴
有責
有責
有責
右貴
無責
無責
有賀
有貴
無責
有責
有責
有費
有責
有貴
右責
無責
有賀
無責
有責
右貴
有貴
右貴
有貴
有責
有責
右責
有貴
右責
有責
深 さ、 容積、 被害 状況 の いず れも ○で な いも の に
指数
200
240
336
388
500
700
740
880
1000
1000
1000
1065
1130
1280
1500
1800
1840
1900
2060
2260
2660
2790
3030
3140
3250
3410
3510
3620
3800
5539
5550
5940
6000
7065
8040
8560
9600
9815
11530
11800
12000
13690
14850
16000
16590
16660
17980
23850
24780
25640
29500
31120
32000
33035
36060
44390
70550
71800
83660
93060
121580
127260
167600
201080
判断 を自 ら行う場合 にお いても、物 理的 ・客 観的
事 件 名
; さ 容積(@ ) 被害重度 過失割合
架
大分県道段差原付転倒事件
0・0
1
0・00
2
1
0.40
大分県道段差原付転倒事件
2
0 ・0
1
1・0
0・00
下関国道191号穴ぼこ事件
2
大阪市道穴ぼこ単車転倒事件
0 ,9
1
0.50
3
2
0・00
宮城県道段差積荷落下事件
5
0・0
0・0
1
0 ・00
大分国道210号段差事件
7
2
0 ・70
埼玉国道16号段差転倒事件
6
0・0
0 ・00
北海道道穴ぼこ自転車転倒事件
8
0.8
1
2
0・00
滋賀国道161号段差積荷落下事件
10
0・0
0 ・00
10
0・0
2
大阪府道段差自転車転倒事件
沖縄国道329号段差事件
2
0 ・00
10
0・0
3
7・7
1
0・00
福岡県道原付転倒事件
4.5
2
0.90
静岡県道路面不全事件
5
2
0・00
愛知県道穴ぼこ事件
8
4.8
15
0
0.60
京都府道マンホール蓋突出事件
0 ・0
2
0・00
第二京浜国道段差事件
18
0 ・0
0.20
13
5,2
1
徳島県道穴ぼこ事件
2
0・00
京都府道穴ぼこ事件
9.O
10
1
0.60
徳島国道192号未舗装段差事件
20
0・0
岐阜国道21号穴ぼこ事件
12,O
]
0 .60
10
1
0,60
熊本市道原付転落事件
10
16.O
18,9
2
0・00
岡山市道簿自転車転倒事件
9
1
0,30
水戸市道段差事件
30
0・0
30
0・0
2
0・70
静岡県道段差路肩転倒事件
l
1・00
7
24.5
川崎市道穴ぼこ事件
1
0,50
大阪国道25号穴ぼこ事件
14
19 ,6
25.O
l
0・10
名古屋市道穴ぼこ隙付洛輪事件
10
4
31.2
2
0,50
石川県道穴ぼこ事件
北海道275号道路陥没事件
18.O
1
0・00
20
2
0,75
阿南市道穴ぼこ単車転倒事件
7
47.4
50.O
1
0.50
富山県道穴ぼこ事件
5
2
0,20
福間国道 3号穴ぼこ事件
10
49.O
0・00
福山市道穴ぼこ事件
10
50 ,O
2
1
0.15
首都高速 5号線穴ぼこ事件
67,5
3
1
0,40
徳島国道32号道路亀裂事件
8
72.O
10
76,O
2
0.30
宇治市道穴ぼこ事件
2
0.50
横浜市道穴ぼこ事件
90.O
5
0.50
90.7
1
吉井町道穴ぼこ原付転倒事件
7
大阪府道消火栓穴ぼこ事件
105,3
2
0.50
9
2
0・00
横浜市道穴ぼこ水路転落事件
20
98.O
110・0
2
0・00
東京国道20号穴ぼこ単車転倒事件
10
121.5
1
0.40
岡山山陽田「道穴ぼこ事件
15
1
0.50
福岡国道201号穴ぼこ事件
20
128.O
120,O
2
0・00
岐阜国道21号穴ぼこ事件
40
1
0.90
隅
賞牌県道穴ぼこ事件
15
150.O
0.80
15
150.O
2
仙台市道穴ぼこ事件
169.O
2
0.40
埼玉県道穴ぼこ事件
10
1
0.50
矢板市道原付穴ぼこ事件
231.O
7
8
239.2
2
0.30
徳島192号道路陥没事件
2
0・70
5
250.O
川口市道穴ぼこ事件
0・00
245.O
2
北九州市道自転車転倒事件
50
300,O
2
0.60
兵庫県道穴ぼこ事件
10
0・00
20
300,O
0
箕面市道穴ぼこ単車転倒事件
1
0.35
徳山市道穴ぼこ事件
30
300,0
2
0,30
飯塚市道穴ぼこ事件
45
315.O
2
0・70
昭島市道穴ぼこ事件
412.5
30
1
0,50
大阪市道穴ぼこ事件
30
675.O
702.O
1
1・00
新潟市道下水道穴ぼこ事件
15
1
小郡市道工事中自転車転落事件
0.60
160
676.O
]
0.60
山口県道工事埋戻不全原付転倒事件 30
9OQ O
1
0.80
愛知国道247号穴ぼこ事件
l5 1,200.O
福井県道穴ぼこ事件
120 1,152 ,O
2
0.30
1
1・00
高槻市道占用工事不全原付転倒事件 25 1,650 .O
0,40
lo 2-000.O
2
福岡国道200号穴ぼこ事件
が ってきた ことと示談処 理件 数 が増 え てき た こと
表6
番号
44
68
30
62
40
64
22
69
31
53
56
25
36
3
49
17
46
45
27
16
26
55
33
42
11
lo
67
23
43
57
41
5
58
51
37
20
13
66
24
60
6l
28
6
19
32
2
29
47
34
35
50
15
59
7
1
21
9
38
48
52
4
14
65
12
Jタ
被害 状況 に つい
つ い て そ れ ぞ れ 一○ ○を乗 じ て (
以上 が統 計 的処 理を 試 みた結 果で す が、 先 ほど
三 個別事件の紹介
それで は、個 別 の事件 に ついて見 て いきた いと
思 いま す が 、 穴 ぼ こ ・段 差 の事 件 に つ い て は 、 そ
結 論と し て申 しま した よう に、 一番 統 計的 な処 理
件で さえ このよう な結果 になります。従 いま し て、
の事 故 の態 様 にあま り差 のあ るも ので はな く、あ
ては過失 相殺 割合 を乗 じた上で )総和 し て見 てみ
道 路管 理者 と し て示談を 行 う際 には、 穴 の深 さや
る程度 ま と め て見 てみた いと思 います。
が 可能で はな いかと考 えら れ る穴 ぼ こ ・段差 の事
事 件 が有 責 と され て いる傾向 が見られます。時 々無
大 き さだ けで はなく、被害 者 の過失 そ の他 の要 因
分類 の方法 と し ては
ます と表 6 のと おり になります。
責 と され て いる事件もありますが、これらは被害 者
を 総合的 に判断 し て行う べきで あ ると思 わ れま す。
①穴 ぼ こと段差
この結 果を見 てみますと、当 然ながら数値 の高 い
の過失割合 が相当 に高 いも のと いえ るで し ょう。
次 の草で は、個別 の事件 の紹介 を行 います が、量
な お、 過失相 殺割合 に ついては、有責 とな った
原 付、自転 車 、歩 行者 )
自動車 、自動 二輪 車、
② 被害者 の道 路利 用方 法 (
に紹介 す る ことと します。
③ 単独 の転 倒 か他車 と の衝突 かによ って分 け る
件同 一 差
難
嵯 輸翻 差 附 肘 転
"︺
′
“#
首
檻
道
-〒
行J
が多 いので 、 過失相 殺 のな い事 案 に ついて重点的
場合 のみ算定 され て いま す ので無責 に ついて の事
牛“
件
で どれく ら い過失割 合 があ るのか定 かで はあ り
ま せん。
湖離
割 割
割割割 割 割
割
割 割 割割
割割割
割割 割割 割 割 し割 割
萬割 割 割 し 割 割
7
・ ‘
4
!^
b
フ
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UQ
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^
b
6
8
7
4
52 4
54 65 94な 2L
3 3 5 6 な 53
責賞 賛責 貴寶貴 責 責頁 費貴 責責 貴責 寶責
無
"無 無 無 右 有 有 有 有 無 無 無 無 無 熱 有 無 有
.
有 有 有 有有 無省 有吉
有有 有 無官 有有 無 無無有 有 有有 有有 有有 肓 無 無 有 有 有 無無 有 無 有 無 有 1
亡 傷 傷 傷 亡 傷 傷 亡傷 傷 亡 害 傷 亡 亡 亡 亡 害 亡 f - 亡
亡傷 傷 亡傷 傷 亡 亡僞 亡傷 亡
亡傷 傷 傷 亡傷 亡 亡 亡傷 亡 亡 傷 亡 亡 亡 傷 傷 傷 傷 傷 亡傷 亡 亡 亡 亡 亡 亡 亡傷 傷
死 負 負 負 死 負 負 死負 負 死 損 負 死 死 死死 損 死 負 負 死
負 死 負負 死 死 負 死 負 死 負
負 負 負 死負 死死 死負 死死 負 死 死 死 負負 負負 負損 死負 死 死 死死 死死 死負 負負 死負
省 名 答 名 答 名 答 名 名 名 名 画 名 答名 答名 両名 省名 答
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41
41
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ユー
11
41
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1車 1 1 1 1 1 車 1 1 1 1 1
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4
1
11
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41
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11
11
1t
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41
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1,
11
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41
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11
11
ムー
41
▲1
4 1
41
41
41
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l・
11
41
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11
4^
ソ
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1
41
4・
独 独独 独独 合 合 合 独 独独
"単 単 単 単 単 複 複 複 単 単 単
車車叢 車者者
認詞
道 道 道 道道 道道 道道 道浜 道道 道道 道道 道道 道
国 府 国 市 国 国 市 県 府 国京 国 同 市 同 国 県 県 府 国
凧分 分 阪 庫
知 都 開 帳 葉 島 戸 間 部 分 二質 縄 野 間 」
愛 京 下 札 千 徳 水 静京 大 第 滋 沖 玉 福 東 大 火 大 兵
24
4碓艶打
43
73
3姥灼““視6
5卸用陷2
56
3錮 4 4
05
72
55
5
"
歩
長
交 没
号こ影靴粉霧鯨鰍亦綴皸朝鰍に珊殼鰯朝鮨期
大分国道210号段差事件
云転 転 転 転 転 行行
目 白 目 白 目 歩 歩 窺 車 事 車 単車 車掌 車目
ぽ ぽ ぽ ぽ ぽ ぽ ぽ ぽ差 差 差 差 差 差 差 差 差 差
穴 穴穴 穴穴 穴穴 六段 段段段 段 段段 段 段 段
道道道道
道 道 道道
同 国 同国
回 国 回国
道 道 道 道 肋 道 語 道 轄 話 道 道 道 轄聴 轄轄 道
市 市 市 道 補 府直 市直 直 市 県府 直直 直 値 市
市道
自転車転落事件
輪 輪 輪 輪 輪 輪 輪 輪 輪輪 輪輪 輪輪 輪 岡
車車⋮
一二 ご
---一二 }
-ニ ニ ニ ニ ニ ニ ニ 動動 動 動 動 動 動 動 動 動 動動 動動 動 動 付 付 付
車車 車 車 車 車 中 車 車車 車車 白 目 自白 自白 自 白目 目自 自白 白 目 目原 原 原
ぽ ほ ぼ ぽ ぽぼ ぽぼ ばぽ ぽぽ ぽ
穴 穴 穴穴 穴穴 穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴 穴 ︻ 」 穴 穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴穴 穴穴 {
リ
道
遠 道 道
道道
道
醜
高 回 国
国
国回
国回
国
種
脇 道 道道 階道 道 道 道 轄 轄 道 道 助 励 道 道 道 轄道 道都 道鱈 道轄 道 道 道 道 道 道 道 道 道道 道 道道 道道 道道 助道
道 市 市 市 直 県 市 市 県 直 直 市 市 補 捕 県 府 県 直 市 県 古 市 直 市 直 県 市 県 市 都 市 県 市 町市 県 市 県 市 市 市 県 楠 町
事
作事
下
事
牛 酔 鞘 酬 に翻 韶 酬 酔 に陥 酔 紙 ぽ ぽ 朝 穣詳 細 截 岬 穫 国 教閨 教押 割 錠 料 涓 嘲 麓 總
. 幻 増 渕 硴 記 国 斗 ヨ 樋 脇 頸 泣 穴 吹 逕 跨 鬘 齪 澁 き 鞠 ご 知 ご 知 コ コ コ コ ぼコ 轤 嚇
ば ぼ ぼ 尉 耕 ぽ ほ ぼ 影 隨 ば ぽ 愕 鴎 ば畑 ぽ 繃 為 ぽ 徽 ぽ 号 ぽ 号 ぽ ぽ動 ぽ穴 ぽ付 付
知 内 内 餐 我 内 内 内 冴 潴 内 内 幻 幼 穴 消 穴 靴 下 穴 5穴 即 穴 3穴 穴 目 穴 線 穴 原 原
道 道 道 道 道 道 道 道 道 "道 道 道 道 道 道 道 道 道 道 速 道 道 道 道 道 道 道 道 安 道 道 道
市 市 市 国 県 市 市 県 国 道 市 市 国 国 県 府 県 国 市 県 高 市 国 市 国 県 市 県 市 浦 市 原 市 市 県 市 県 市 市 屋 県 妙町 県 国 市 県
塚 山 阪阜 城 崎 浜 非 阜 海 山 浜 岡 岡 庫 飯 山島 潟 島 部 面京 阪 園 玉 利 野 合 京 島 岡 本 n問 板 口南 鞭 古 川 島 非 知 阪 治 山
飯 徳 大 岐 宮 川 横 福 岐 北 福 横 福 福 兵 大 岡 徳 折 徳 首 箕 東 大 福 崎 足 長 仙 束 昭 福 熊 = -山 阿 高名 石 街 古 愛 犬 字 富
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64
01
3国 粉 凝 5
17 91
11
23
26 熊本市道原付転落事件
28 山山陽町道穴ぼこ事件
(
単 独、複合 )
で 分類 し てま と め て見 てみた いと 思 います。
分類 した結 果 は表 7 のと おりと な ります 。
め る状態 に達 し て いるも のと言う べきで あ る。
完 全舗 装道 路 にあ っては、 既 に危 険を 生ぜし
部 分 に存 し、 一般 国道で 極 め て交 通量 の多 い
が少なく地 元住 民 が利 用す る に過 ぎな い程度
し ても、 な お 一車線 分 の余裕 があ り、交通量
凹地部 分を残 したまま供 用が 開始 さ れたと
そ
あ るが た めと自転 車 や歩 行者 はそ れほどで もな い
穴 ぼ こや段差 の影響 をも っとも受 けやす い対象で
原 付 の事 件 が も っとも多 くな って います 。 これは
併 せ考 え ると、事 故 は走行中 の振動で 車両 の
行 状況 、急停 止 した地点 及び そ の態様 な どを
面 の状態 並 び に急停 止す るまで の被害 車 の走
突 した と いう こと はあ り得ず、事 故当 時 の路
事 故車 の車 高 から み てそ の車 体 が軌 条 に衝
ら か の外力 により路面 の圧 雪 が はく離 し て道
本 件陥 没部 分 は極 め て短時 間 のうち にな ん
に 瑕 疵 が あ る と は いえ な い。
べき安 全性 は確保 され得 たも ので 、供 用開始
方 法 さえ適 切で あ れば、 道路と し て通常備 う
のも ので あ る から交 通 の誘導 及び 危険 防止 の
セ
行
道
9
露
被害 が この両者 で は重大 にな るた めで あ ると考 え
走行機 能 が失 わ れたた め発生 し たと推 認す る
路面上部 が ほと んど露呈す る に近 い状態 に至
宮城県道段差積荷落下事件
ら れま す。
余 地もな いで はな く、 ほ か に本件事 故 の原 因
ったも のと推 認 され、陥 没 の発 生 から事 故発
表 を 一目見 れば わ かります よう に、 自動 二輪 と
そ れ で は こ の 分 類 ごと に 裁 判 所 に お い て ど の よ
を 明ら かにす るに足り る証拠 はな いから被告
生 に至 る時 間的 間隔 が極 め てわず かし かな か
管 理 に瑕疵 が存 したも のと はな し得 な い。
った こと に照 ら せば陥 没部 分 の放 置を 以 って
北海道国道二七五号道路陥没衝突事件
う な判断 が 下さ れ て いるか、 判決 要 旨 の抜 粋 だ け
ら に損害賠償 の責 を 問う こと はで きな い。
②穴ぼこ ・自動車 ・複合事故 の場合
を紹介 す る こと と します。
① 穴 ぼ こ ・自 動 車 ・単 独事 故 の場合
被告県 の土木出 張所 は、本件 工事 が 二日 に
兵庫 県道 穴 ぼ こ事 件
福井 県道 穴 ぼ こ事 件
道 路 工事 施 行者 は、道路 面を掘 削 したな ら
わ た る ことを知 りな がら、 一度 も 工事 現場 に
1
大 阪市 道 穴 ぼ こ事 件
ば 速 や か に完 全 な復 旧を し、仮 にも道路交 通
出向 せず 、 したが って道 路管 理者 と し て為 す
べき指 示監督 を 全 く しな か った ことが認 めら
れ、本 件 穴 の欠損箇 所 に赤色 ラ ンプ等 の有 効
措 置を なす 人的、或 いは時 間的 余 裕 が全 くな
由を 認 め ると解 さ れ、穴 ぼ この補修等 の安 全
国家 賠償 法第 二条第 一項 の趣旨 は、無 過失
③ 穴 ぼ こ ・自 動 二輪 車 ・単 独 事 故 の場合
上 の危 険を 生 ぜし め ること のな いよう にす べ
にな しえな か った場合 には本 復 旧す るまで の
な危 険 防 止施 設 が され て いな か ったた め に本
か った と は 解 さ れ な い。
道 路 の安全限度 を著 しく超 過 した過重交 通
制 限 がな さ れ て いた事 実 が認 めら れな い以上
の結果 生 じた穴 ぼ こで あ っても、車両 の交 通
2
責任主義を と り 不可抗 力 の場合 に のみ免責事
間同所を通 行す る車、 人 に対 し、道路 の危険
件事 故 が発 生 したと 認 められ る以上、 被告 県
き注意義 務 があ るが、 か かる復 旧 工事 が完 全
を標 示し、注意 を喚起す るた め の防柵 又は注
の管 理上 の瑕疵 に基 づくも のと いう べきで あ
岐阜 国 道 三 一号 穴 ぼ こ車 両 衝突事 件
る%
意 標識 を 設置す る義 務 があ る。
岐阜国道二 一号穴ぼこ事件
本件 凹 み程度 の欠陥で あ っても、道 路中央
免責 されな い。
徳島国道三二号道路亀裂二輪車転倒事件
自動 二輪車 のよう に軽量 か つ安定度 の低 い
な道 路 の損傷 を 形成 し て いた。事 故当 時 は自
足利市道 穴 ぼ こ二輪車転 倒事 件
⑤ 穴 ぼ こ ・原付 ・単 独事 故 の場合
事 故 現場付近 のカ ーブ は時 速 六○ 如で 進行
動 車専 用道 路と し て通常有 す べき安全性 を欠
・
た め には、 拡幅 し、曲線 半径 を 緩和 す る等 の
い て いた 。
④穴ぼこ ・自動 二輪車 ・複合事故 の場合
努 力 をす べきで はあ るが、 地方 自治体 の限ら
す る には狭す ぎ、 理想的 な交 通 安全を期 す る
福 岡国 道 三号 穴 ぼ こ事 件
車両 が このような亀 裂 に車輪 を落 と した場合
にはそ の走行 速度 によ っては大 きな衝撃を受
1
国道 三号線 と いう幹線 道路で ア スフ ァ ルト舗
疵 が あ る と いう こと は で き な い。
努 力 を しな いことを も って即道 路管 理上 の瑕
こと は到底 不可能であ って道 路管 理者 が右 の
れた予算 の中で 右 のような要 求を満 足 さ せ る
け、転 倒す る危 険 が多 分 にあ る。道 路管 理者
生を 知ら せ る標識 を設置 し、 危険 の発 生を未
装 のされたと ころで あ って、 日没後 照 明 の行
直径七○ 加、 深 さ 一○ 伽程度 の陥 没で も、
は速 や か に亀 裂 を修復 す る か、 又 は危険 の発
然 に防ぐ た め の措置を講 じ ておく べきで あ っ
仙台市 道穴 ぼ こ原 付転 倒事 件
き届 かな い場 所であ れば、危 険 を及 ぼす こと
は当 然予想 され る。本 来平 坦で あ るべき道 路
た。
新 潟 市道 下水道 工事 陥没穴 バイ ク転 倒事 件
道 路管 理者 は、事 故 の発 生を避 け るた め道
路 の決 壊部 分を速 やか に補修す るか、 も し こ
・
道 路が通常備 う べき安 全性を 欠 くも のと いえ
れがで きな い事情 にあ ると き には通 行を禁 止
にこのような交 通上危 険 な窪 みがあ ると きは、
容易 に認 めら れ る赤色 灯 や防護柵等 これ の危
0
ろ・
本 件陥 没箇所 には自動 二輪車 の運転 者 らが
険を 知 らし め る設備等 は 一切 され ておらず、
破 損箇 所を修繕 す る こと はもと より、夜 間 は
このよう な場合 、道 路管 理者 は、 速 や か に
これをな り ゆき にま かせ て放 置 した こと は道
し て事 故 の発 生を未 然 に防止す べきであ り、
又 は制 限 し、 そ の旨を道 路 標識 を 設 け るな ど
2
す ると通常 の注意 を 以 って運転 す る限り事故
破 損箇 所 に赤色 ラ ンプ等 の標識 を 掲 げ て通行
他 にも同 種類 型 の事故 が発 生 した ことを考慮
が発 生 しな い状態で あ ると は到底 云 えな いと
路 の管 理 に瑕疵 があ る。
地方 公共団 体 が予算 の範 囲 内で 道 路 の管 理
路面 は本 来平 坦 な るべきも ので あ るから交
都道 東京 浦 安線 穴 ぼ こ原 付転 倒事 件
す る道 路管 理者 の所論 は採 用で きな い。
いう道 路 の管 理 に瑕疵 があ ると は いえな いと
をす れば 道路 に瑕疵 があ っても国 賠法 二条 に
・
車両 に注意 を促す等 の処 置 をと らねば な らな
原 因で ハンド ル操作 を誤 る ことを予想 し前方
大 型自動 二輪車 を運転 す る場合 、 わず かの
埼 玉県穴 ぼ こ自動 二輪車 転 倒事 件
い。
ころで あ り、本件道 路が通 常有 す べき安全性
を 欠 い て いた 。
運 転技術 のま ちま ちな運転 者 の運転す る自
首 都高 速道 路穴 ぼ こ単 車転 倒事 件
1
の道 路状況 に十分注意 し て進行 す べきで あ っ
動 二輪車 が相 当 の高 速で ひんぱ ん に走行 す る
・
通上危 険 な く ぼ みが存 す る こと は道 路 に破 損
こと は通常 予想 され るから、右道 路 は 一般 道
に過失 があ り、原 告 ら の損 害 の四割を減ず る
を 生 じた こと にほ かな らな い。道 路管 理者 と
た の に、 これを怠 った点 に当該単 車 の運転 者
コンクリ ート片及び 二個 の凹凸面 は、本 件
のが相当 で あ る。
路 に比 べ 一層 高度 の安全性 が要求 され る。
2
道 路 におけ る自動 二輪車 の走行 にと って危 険
97 .12
道イ
テセ
イ2
いは破 損箇所 の付近等 に標識 を 掲 げ て通行車
し ては、 速 や か に破 損 箇所 を修繕 す るかあ る
設置 又 は管 理 の瑕疵 があ ったと いえ るo
を怠 った点 に国賠 法 二条 一項 に いう営 造物 の
止す るた め の措 置を講ず べきであ った。 これ
を 欠如 さ せて いたも のと考 え て妨 げな い。
山 ロ県道 工事 埋戻 不全原 付転倒事 件
占 用 工事 を請 け負 わ せた町 は、請負会社 か
ら 工事 完 了 によ る引 き渡 しを受 け て いな くと
も当該 工事 が行 わ れた道 路 の占有 者 で あ る。
高槻市道占用工事不全原付転倒事件
境 、交 通状況等 に応 じ 一般 の通行 に支障 を 及
り、 町道管 理規則 、修繕 実施 要領 に則 って本
か にす る警 戒 標識 を 設置 す る義 務 があ ると こ
ろ、 これを行 わな か った点 に管 理 の瑕疵 があ
し て行 わ れたも ので は不十分で あ り、同 工事
らな ければ な らな いが、本件溝 の保 全措 置と
ち 込 みな ど の危 険を 防止す るた め の措置 を と
見 し、補修 し、 又は当該 穴 ぼ この存在 を 明ら
被告 町 は、当該穴 に ついてこれを事前 に発
岡 山県 山陽町道 穴 ぼ こ事件
両 の徐 行を促 す等 し て危険 の発 生を未 然 に防
止 す るた め の措置を講ず るべきで あ り、 この
義務 は車両 の通行量 の多少 によ ってな んら左
右 さ れ な い。
ぼさな い程度で 足り、必ず しも これを常 に完
件 町道 の巡 回を 行 い、 そ の損傷 箇所 の補修 を
の現場責 任者 の使 用者で あ る会 社 は本 件事故
道路 に溝 を掘 削す る場合 は、通 行車両 の落
全無 欠 のも のと しな ければ な らな いも ので は
実施 し て いた からと い って客 観的 にみ て本 件
によ る原 告 の損害 を賠償 す る責 任 があ る。
1
ないい 。
町道 が道 路 とし て有 す べき交 通 の安全性 に欠
道 路 の整備 の程度 は、 当該 道路 の位置、 環
道 路 の整備 も予算 によ って制約 され、道 路
け て いた 以 上 、 そ の管 理 に 瑕 疵 のあ った こ と
・
管 理者 は交 通 の事情等 を考慮 しそ の必要度 に
を否定 す る こと はで きな い。
間三一
時間で 九 〇〇台で ダ ンプ カーも多 か っ
本件 道 路 の交 通量 は非市街 地で はあ るが昼
れ な い。
件事故 に つき、 道 路管 理者 とし て の責 任 を免
保 安措置 が 不十 分であ った こと に起 因す る本
る特段 の事情 を何 ら主 張立 証し て いな いから、
不十 分 さを是 正す る こと が困難で あ ったとす
市 は、本 件 道路 の管 理者 と し て保安措 置 の
応 じ て順次 整備 をな せば 足 り る。
静岡県道路面不全単車転倒事件
2
熊本市道原付自転車穴ぼこ転落事件
状況等 を考 慮 し、通常 の衝撃 に対 し て安全で
た ので あ るから、 そ れ に伴 う 穴 ぼ こ等 の発 生
障 を 及 ぼ さな いよう に努 めな ければ な らな い
あ ってそ の間 に波 状形 路面 があ ると共振 を起
クは安定 性 はあ るが、 そ れが いく つも続 いて
本 件穴 ぼ こ程度 が 一ヶ所であ れば本 件 バイ
(
月 二回) や補修 状況 がや や不十 分で あ った。
て から特 に穴 がで き やす い箇所で特 別 の管 理
る こと から見 ると何 ら か の理由で 現場 は かね
道 路管 理者 がたび たび穴 埋 め補修 を し て い
旧二級国道 一九二号道路陥没原因路上轢死事件
⑥穴ぼこ ・原付 ・複合事故 の場合
1
あ り、安 全 か つ円滑 な交通 を確保 す るも ので
とそ の進 捗 状況 に対応す る被告 のパト ロー ル
道路法第 二九条で 道 路 の構 造 は地形、交通
な ければ ならな いと され、 さら に同法 四 二条
と され て いる。本件 市道 に前 記 のような破 損
し時 に制御 不能 とな る ことがあ る。波 状部 分
が必要 な箇 所で あ る。ま た被害者 は過去 にも
にお いて道 路管 理者 は、道 路を常時 良 好な 状
部 分 が存 す る以上、 速 や かに破 損 箇所を修繕
の存 在 は本 来道 路を通 行す る原 付自転車 の走
同 所 の道 路 に穴を 認 め てさ け て通 過した事 実
2
す るか、 あ る いは破 損 箇 所 の周 辺 に標識 を掲
行を危険 な状態 にさ せ、通常有 す べき安 全性
況 に保 つよう に維 持 し、も って 一般 交通 に支
げ て徐行 を促 す等 し て危 険 の発 生を未 然 に防
43
97 .12
道々
テセ
のよう に穴を発 見 し て適 切な措 置を講ず る暇
国及び 徳島 県) の主 張
があ る こと から被告 (
ら か の措置 ほと り得 た はずで あ り、道 路管 理
不可能で あ ったとし ても事 故 を防止 し得 る何
穴 を当然 発 見 し得 た はずで あ る。 安全修 理が
道 路管 理者 とし ては、諸般 の状況 から本 件
名古 屋市 ・国道 二四七号 穴 ぼ こ事 件
⑧穴ぼこ ・自転車 ・複合事故 の場合
れたも のと認 め る のが相当で あ る。
がな いほど急激 に発 生 した穴 と は認 め難 い。
者 と し ては当 然 そ れをなす べき責務 があ る。
道 路 の交通量 が多 いこと、車 道 は 二車線 分
更 に、現場 は交 通量 が 一日平均 二0○ ○台も
月 に 一回く ら いの割合 で見 て回 って いると主
被 告 は 、 そ の 管 理 す る 道 路 に つ い て 、 一カ
可を市 が認 め てきた こと、事故後 、 市 にお い
がな され て いる こと、電力会社 の道 路占 用許
市 の関与 のもと通学 路と し て車両 の通行 規制
学 路 の指定 が さ れ て いたた め市 が簡易舗 装 し
市道で あ ると の表 示 はな され て いな いが、通
本件 道 路 の本 件溝 のあ った部 分 に ついては
舗装部 分と非舗装部 分 が併存 す る車 道 にお
いては、 非舗装 の車道 に求 めら れ るより は、
った 。
ま れ る正常な性能を備 え ておらず 、 瑕疵 があ
え ると、本 件道 路 はそ の交 通 状況 に比 し て望
伽にも達す る穴 が散在す る こと等 の事 実を考
が広 か った こと、未 舗装部 分 には深 さ約 一五
だ け舗装 され て いて、 道 路 の未 舗 装部 分 の方
張 す るが、本 件道 路は堤防上 にあ り、陥没 が
て本 件溝 を 埋 め戻 し舗装 した こと等本 件 道 路
良好 な状況 に道 路 が保 た れ て いな ければ なら
岡山市道溝自転車転倒事件
あ る のに 一定時 間 以上穴 のあ いたまま の状態
で き やす い性質 を有 し て いる こと から、 さら
の形態 、機 能、 市 の関与 の方 法、 程度等 を考
な い以 上、 舗装部 分と非舗装部 分 の境 にで き
で 放置 され て いた ので あ るから、 これら の点
に頻繁 に巡 視を行 い、あ る いは早期 に補修 を
慮 す ると そ の所有 権 の帰属 如何 にかかわ らず
た穴 の角 度 が急激 な ことを も考 え ると瑕疵 が
から本 件事 故 は国 道 の管 理上 の瑕疵 から生 じ
行 うな どし て道 路状 況 の監 視管 理を強化す べ
被告市 にお いて管 理専有 し て いたも のと認 め
あ る と いえ る。
本 件事 故 当時深 さ九 伽の溝 が生 じ て いた ので
れた後舗 装復 旧さ れな いまま 数 カ月が経 過 し、
通 常備 え て いる安全性 が欠 如 し て いる場合 で
道 路管 理 に瑕疵があ ると いう のは、道 路 が
吉 井 町道 穴 ぼ こ原 付転 倒事 件
たも のであ ると いう べきで あ る。
きで あ った。
ら れ る。本件 道 路舗装部 分 が 一部掘 り起 こさ
⑦穴ぼこ ・自転車 ・単独事故 の場合
あ るからそ の保存 に瑕疵 があ った こと は明 か
で あ り、 被告市 は工作 物 の占有 者 と し て責 任
深 さ に よ って 瑕 疵 が あ る か ど う か を 決 め る べ
あ るが、 穴 ぼ このよう な場合 には 一律 にそ の
京 都府道 穴 ぼ こ自転車 転 倒事 件
愛 知県道 穴 ぼ こ二輪 車転 倒事 件
本 件 道 路 は、 田園 地帯 にあ って、 バ スが 一
を負 う べきで あ る。
相 対的 に判断す べきも ので あ る。
餅
“
きも ので はな く、 そ の道 路 の地 理的条 件、構 飛
造及び 道 路 の利 用状況 な どを考慮 し て総合 的、 道
日 一〇往復 す る程度 で あ り、事故 現場 の付近
カ ーブ を曲 が ろうと した こと によ って惹起 さ
けず に、定 常性 のあ る旋 回速度を 超 え て次 の
鹿 児島市 道穴 ぼ こ自転 車転 倒事 件
本 件事故 に ついては、原 告 はブ レーキを か
から は砂 利道ま た は未 舗装 道 路 とな っており、
本 件程度 の凸凹があ ったと し ても、 そ れは通
常 の田園 地帯 にお いて予定 された程度 のも の
に す ぎ な い。
大 阪国道 二五号穴 ぼ こ自転 車転 倒事 件
⑨穴ぼこ ・歩行者 ・単独事故の場合
道 路管 理を怠 ったと いう瑕疵 により本件事故
の瑕疵 に基 づく も ので あ る。
め発 生 した事 故で あ り、 道 路 の設置 及び管 理
京 都府道 マンホー ル蓋突 出事 件
が発 生 したと は いえな い。
本件 のよう な く ぼ みがな いと蓋が と れ やす
山 口国道 一九 一号歩 道穴 ぼ こ歩 行者転 倒事件
1
照 明灯 の照 明 の影響 で 月 のな い夜で も く ぼみ
現場 から東方約 三 〇0 mの地点 にあ る強力 な
は舗装 部 と未舗装部 に ついて最大 約 二○ ㈲に
本 件事 故 当時 現場 附近 の国道 一九 二号線 に
道 路管 理者であ るにも かかわらず、従 来 確
本件 道 路 は通常有 す べき安 全性を欠 いて いた。
ぼ み の存在 を知 ら せ る表 示 や安 全柵等 はなく、
本件 マンホー ルは交 通 の比較 的頻繁 な車道
を発 見で き る程 に薄 明 るくな って いた ので 、
も な る段差 が生 じ ており、 そ の擢 り つけ部 分
には縦横 二○な いし三 ○ 釦、深 さ五 な いし 一
保 され て いた安全性を何 ら の合 理的 理由 な し
⑩段差 ・自動車 ・単独事故 の場合
く ぼ みや無 蓋側 溝 の存在 は歩道 上 の通 行 に危
〇 皿位 のく ぼ みが随 所 に存 在 し、車両 の通行
に自 ら の先行 行為 により喪 失 させた被告 は、
く かえ って交通 上危 険で あ る。 また、本 件事
険 を感 じさせ る状況 にはな く、本 件 のよう な
に危 険 を 生 ぜしむ る虞 があ る状態 であ った に
条 理上当 然 にこれを自 ら修復 し、 少なくとも
の中央 部 に位置 し て いた にも かかわ らず、 く
事 故 が発 生 し た こと は 一度 もな か った。
も かかわ らず 、当該 危険 に つき車両 運転 者 に
本 来 の利 用方法 に沿う 程度 の安全性 を 回復 す
徳島国道 一九二号未舗装段差事件
わ が国 現下 の道 路事情 のもとで は、都 市部
注意 を喚起 す るに足 る標識等 の設備 を何等 設
る義務 があ り、本 件道 路 は通常有す べき安全
故 現場 付 近 には照 明施 設 はな か ったが、事 故
の舗装 道 路 にお いても本 件程度 のく ぼみ等 は
け て いな か った 点 、 当 該 道 路 の管 理 に つ い て
性 を 欠 い て いた 。
状な いし は これ に類似す る急勾 配 のも ので あ
な お、仮 に原告 ら の主 張 のよう な段差 の形
沖縄国道三二九号段差車両衝突事件
⑪段差 ・自動車 ・複合事故 の場合
大 分国道 二 一〇号段差 車両転 倒事 件
珍 し いも ので はなく、本件 のような事 故 の発
瑕 疵 が あ った と いえ る o
2
生 は通 常 予測 し得 な いと ころで あ るから、 た
道 路管 理者 には危険 防止 のた め の 「
徐 行」
水戸市道段差事件
こと がな か ったとし ても、道 路 の設置管 理 に
又は 「
段差 の存 在」を 標 示す る等 の義 務 があ
と え道 路管 理者 にお いて万全 の措 置を講ず る
瑕疵 があ る場合 にあ たらな いも のと解 す るの
る にも か かわ らず 、標識 の設置 が完 全で な か
った 。
を相 当 とす る。
札幌市道歩道陥没歩行者転落事件
あ って、 被告市 が空 洞 の発生を知 り、 又は知
生 した本 件事 故 まで数時 間 し かな か った ので
急的 措 置とも いう べき簡易 な方 法 によ る舗装 、
め修 補 を求 めら れ て いた にも かかわ らず 、応
近隣 の者 から再 三 にわ たり危険除 去等 のた
存在 し、 工事 箇 所 の前後 や途中 に工事中で あ
害 者 が進 行 し てきた方 向 ) にお いても段差 が
た って改修 工事 中 であ り、工事 箇 所 の南端 (
加
と未 完成部 分 の接合部 から南側 五 〇 0 mにわ
ったと し ても、本 件事 故 当 日、舗装完 成部 分
る可能 性 はな か ったと いうほ かなく、本 件事
修 理を しただ けで 長期間道 路を平 坦 に維持す
る ことを 示す表 示板等 が配置 され て いた こと
静 岡県道 ト ラ クタ シ ョベ ル段差 路 肩転 倒事 件
故 と の関係で は、 そ の発生を 阻止 し得 る余 地
る こと ので き る抜 本的修 補を 加 えな か ったた
空 洞 の発 生 は深 夜で あ り、 そ の後 早朝 に発
は な か った と いう べ き で あ る か ら 、 被 告 市 が 、
45
97 .12
道々
テセ
箇所 に段差 が存在 す る ことを 予測 す る ことが
全性 の有 無 により決 せら れ るも のであ り、本
かは、通行 が予定 さ れ る車両等 にと っての安
道 路 の設 置 又は管 理保存 に瑕疵 があ るか否
大阪府道段差自転車転倒事件
⑭段差 ・自転車 ・複合事故の場合
業者 には このよう な措 置を せず 、注意義務 の
で き、 「
段差 あ り」 「
徐 行」 と い った表 示 のさ
件事 故 の原 因とな った危 険 な段差 の存 在 す る
⑲段差 ・原付 ・単独事故 の場合
れた標識板 の存在 ともあ いま って本 件接合部
場所 を具 体的 に認識 ・察 知で き る措置 を講 じ、
の段差 は六 ・五 - -○ 加で あ るが、本件道 路
から、本 件 接合部 に加害車両 と同 じ方 向 から
の段差 に早 い時 期 に気 づく こと がで きた。 し
かも、 制 限速度 より若干減 速す るだ けで危 険
事 故 の発 生を未 然 に防止す べきで あ る のに、
に歩 車道 及び 自動車道 ・自転 車道 の区 分がな
埼玉国道 一六号段差原付転倒事件
を感 じ る こと もなく本 件接合 部を通 過で き る
本 件 の保 安 設備 の設置状況で は これが満 た さ
く、事 故 現場 に至 る前 の道 路部 分が カーブ に
進行 し て来 る車両 は早 く から 工事 区 間 の終 了
と いう ので あ るから本 件接合 部 に段差 があ る
れ ておらず 、本 件 道 路 の管 理 に瑕疵 があ った
な って いる等 の事情 を考 慮 し ても これをも っ
違反 があ った。ま た、被告県 に ついても本 件
道路 の設置管 理 に瑕疵 があ った。
こと のみで 本件 道路 の改修 箇 所 の保存 ・修 理
も の と いう べ き で あ る 。
の通行 に支障 を及 ぼすまで に至 って いたと は
の沈 下部 分 も平 坦で 通行 に支障 はな く、 一般
歩道 に ついては、歩行者 が安全 に通行で き
兵庫国道三七二号歩行者段差転倒事件
⑲段差 ・歩行者 ・単独事故 の場合
て具体的危険性 があ ると は いえな い。
本 件事故 現場 付近 の路 面と側溝 部 分と の間
に 瑕 疵 が あ った と 認 め る こ と は で き な い。
大分県道段差原動機付自転車転倒事件
原 告 が事 故 現場付 近 の車線 の中央 線 寄 り の
認 めら れな いから、本件 道 路 が道 路 と し て要
る状態 に設置管 理され るべきで あ るが、必ず
埋 めもど し部 分が沈 下し て いると は いえそ
埋 め戻 し跡が並 んだ箇 所を進 行 した際、あ る
求 され る構 造 を欠 いて いたと は いう こと はで
しも 凹凸 が皆無 の状態 にあ る ことを要 求 され
⑫段差 ・自動 二輪車 ・単独及び複合事故 の場合
程度 走行 の安定 を失 った こと は認 めら れ るが、
き な い。
福岡国道二〇 一号埋戻跡自動二輪車衝突事件
そ の程度 が直 ち に道 路中央 線 を は みだ した原
車進行方 向 の車線 に戻 るか、 対向車線 の中央
で は段差 が生 じ、 同所 に進 入 し てく る二輪車
掘 削部 分を 砕 石で 埋 め戻 し て転 圧 しただ け
た と 認 め る こと は で き な い。
歩 道 に歩道 と し ての安全性を欠 く瑕疵 があ っ
在 場 所 から し て許 された 凹凸 にあ たり、本 件
る訳で はな く、 この程度 の角 の突起 はそ の存
線 寄 りを進行 す るのが危 険な状態 で あ った こ
の走行 には危 険 な状態 とな る ことを 予 見し て、
大分県道段差原付転倒事件
とまで は認 めら れず 、原 告側 にお いて危険 の
工事 部 分を 速 や か にア スフ ァ ルトで舗装 し、
因とな った こと、 あ る いは、原 告 がす ぐ に自
回避 は可能で あ り、本 件 道路 の設置 又 は管 理
あ る いは 工事 部 分が存在 す る ことを 示す看板
等 を 設置す るな どし て、 通 行車 両 に危険 が 生
件で 過失相 殺 が行わ れ て いる こと に気 が付 きま す。
穴 ぼ こ ・段差 の事 件 の特 徴 と し てほとんど の事
四 過失相殺に ついて
に瑕疵 があ った とまで は認 め る こと はで きな
い。
じな いよう にす べきであ ると ころ、 工事 請負
97 .l2
道行セ
多6
られな いよう な率 の過失 相 殺も行 わ れ て いま す。
中 には過失相殺九 割 と いう よう な 一見す ると信 じ
の現場 を 走行 したと ころ上記 の陥 没 が生 じ ており、
この事 件 は自動 二輪 車で 下水 道 工事後 の仮復 旧
被害 者 が より多く の注意 を払 って いれば 穴 や段差
この判決で は赤色 灯 や防護柵 が設置 され ておら
そ れ により転 倒 した事 件 です。
の存 在 に気 付 く はず であ ったで あ ろう こと に起 因
ず 、他 に同 種 の事 故 が発 生 した ことで 瑕疵が認 め
過失相 殺 が行わ れ て いるのは、 ほとんど の場合
し て いる も のと 思 わ れ ま す 。
それで は全事 件 のう ち過失相 殺 が行わ れ て いな
過失 相殺 に ついては、「
制 限速度内で あ る時 速 四
ら れ て いま す 。
い (
被害認定 一〇0% ) の事件 は三件 だ けで す の
-新潟市道 下水道穴 ぼ こ事件 -市道
÷名負傷
③
﹄
-名負傷
“
“‘●1“鰤 鰤備‘1‘
市道
o“ 11‘ “ “"
平成三年 一〇月 一七 日
て裁 判所 が被害 認定 し て いるかも し れま せん。)
あ る いは過失 相殺を行 った後 で 一括 し
残念 です。(
過失相殺 に ついてあま り言 及 があ りま せんで した。
中 の溝 が原 因で転 倒 した事 件で す 。 判決 理由 には
この事 件 は、 朝、原 付で 走行中 に歩道 整備 工事
大 阪地裁
卸の陥 没
番 き
番号範
たと は認 めがた い」 と判断 し て います。
に対 し て運転者 に前方 注 視を怠 った 不注意 があ っ
道 上 にあ る本 件 陥 没箇 所を発 見 しえな か った こと
険を 示す な んら の設備 も 設置 され て いな い本 件市
五 如前 後 で 公道 上 を 走 る自動 二輪車 の運転 者 に、
負傷
-市道
目車 の前 照灯 が前 方を 照 ら し て いると は いえ、危
ー川崎市道穴 ぼ こ事件
で それら の事 件 に ついて詳 しく見 てみま し ょう。
①
番号 u
陥
増 五0 頃 幅七0頒 深“髭 “ 言
昭和 四六年 四月 二二日
この事 件 は大 型貨 物 自動車 が時 速 三 ○ 蹴で 走行
横浜地裁川崎支部
中右 記 の陥 没 にはま り、右前 方 に暴 走 し て対向 し
てきた原付 に衝 突 し、原 付 の運転 手 を負傷 さ せた
事 件で す。
この事件 の原 告 は原 付を運転 し て いた被害者で
番号 踞
す ので 当然 過失 相殺 は行 われ て いま せん。
②
知の陥没
昭和五三年六月 一五 H
曇 元o鐙 三0““蝨
新潟地裁
五 おわりに
以上で 穴 ぼ こ ・段差 の事件 の検 討を 終 わ りま す。
今 回で 一応、 判例 の検 討 の連載 を終 わ りた いと
思 いま す 。
ま だ取り扱 って いな い分類 の事 件 もあ ります が、
ま た の機会 があ りま した ら取 りま と め てみた いと
思 います 。
これまで読 んで いただ いた皆様 にお礼 を申 し上
げ ると とも に、何 か気 が付 いた こと があ りま した
ら、 編集 部 経由で 結構 で す ので お知 ら せ いただ き
ま した ら幸 いで す。
(
前 道路局道路交通管 理課訟務係長)
7
9
2
1
道
虎
省圏 圏鰯囮囮隠 避彊≦
国曲
藁自
夢
三重県における﹃
地域活性化促進道路事業﹄
お 迎 え し て いま す 。
三重県土木部道路建設課
の西 は盆 地 にな っており伊賀 地域と呼ば れ て、
わ りを持 ってきま した。太 平洋沿岸 地域 は、
古 く から大 阪 ・奈良 な ど の近畿圏 と深 いかか
三重県 は、 日本 列島 のほ ぼ中央 に位 置 し、
入 り江と 半島 が複雑 に入 り組 み、 山 や大 地が
一 はじめに
名古 屋、大 阪と いう 二大 都市圏 の中 間 に位 置
海 まで 迫 るリ ア ス式海岸 にな って います。 こ
「
三重 のく にづく り宣 言」 がで きあ がりま し
た。 三重 に住 む私たち が自 ら考 え行動 し て い
一一 「三重の<にづ くり官=
言」
について
し て います。面積 は五、七七 四 姉 (
国土 の ÷
荒波 が打ち寄 せ る外海 の変化 に富 んだ 二種類
く こと によ って、今 まで と は違 った新 し い三
地勢 や気候 で大 き く三 つの地域 にわ け る こと
県土 は、海 と 山 にはさま れ て南北 に長 く、
五箇所 の県立自 然 公園 が指定 され て います。
じめ二箇 所 の国立 公 園、 二箇 所 の国定 公園、
恵 ま れた三重県 には、伊勢志 摩 国立公 園を は
美 し い自 然景 観 と変化 に富 んだ 風土気 候 に
く る」と し、 「
人 が元気 な 開 かれた三重」 「
地
を 「
三重 のく にづく り」 と いう 言葉で表 し て
重、美 しく魅力あ る三重 を つく って いく こと
平成九 年 一 一月 に三重県 の新 し い総合 計画
五五%)で 四 七都 道府 県 のうち 二五番 目です 。
ま た、人 ロは 一八四万 一、 五 〇七人 (一九九
の海岸 風景 が見 られます。
がで きま す。伊勢 湾 岸 地域 はな だら かな砂 浜
このほ か多 彩な魅 力あ る観光 地 が人気 を集 め、
域 が 輝く 開 かれた三重」 「
交流 ・
連携 の活発 な
こで は、波 が穏 や かで美 し い内 海 と熊 野灘 の
五年 一〇月 一日)で、 全国総 人 ロ の 一・四 七
海岸 が続 き、 そ れ に沿 う よう にし て豊 かな伊
全国屈指 のリゾ ート地帯 とな っており、平成
開 かれた三重」 を 多様 な主 体 が共 に力 を合 わ
% を占 め て いま す。
勢 平 野が広 が って います 。 この地域 は早 く か
八年度 だ けで も 四、 六 六九 万人 も の観 光客 を
計 画 の基本 理念 を 「
開 かれた三重を共 に つ
い 半生す。
ら開 け、 人 ロ密度 が高 い地域で す。伊勢 平 野
97 .12
道行セ
48
せ て き ず い て いく こと と し て いま す 。 ま た 、
基本 目標 「
活力 あ る社会 を つく る三重 のみ
等
を具 体 の整備 目標 と し て いま す。
基本 目標 「
交流 ・連携 を通 じ地域を育 てる
れな いも のも多くあ りま した。 これら は、 私
49
97 .12
ち」 で は、 地域高 規 格道 路 の整備 促進
人 ひとり の住 民を 「
生活者 」 と し てと らえ支
三重 のみち」で は高 速 IC ア ク セ ス三〇分交
たち が道 づく り に取 り組 む姿勢 に関す るも の
懇 談会 、 ア ンケート等 の意 見 ・提言 の中 に
は、 一七 の基本方 針で はどう し ても整 理しき
援 す る ことを主 た る目的 と し、行政 サ ービ ス
通圏 の確立 に向 け第 二名 神高速道 路を はじ め
等
で あ り、道 づく り への関 心 の高 さと効果的で
の受 け手 の立場 に立 って、行政 を進 める こと
とす る高 規格幹線 道 路 の整備 促進
⑰地域間の連携を強化する道づくり
と し て いま す 。
⑩全国 ・県内の交流を促進する道づくり
三 新たな三重県道路整備計画
⑮新しい国土構造を構築する道づくり
に ついて
る}◆
)
く逆
る つみ
づく
づ
⑫魅力的な
まち
く
りを支援す
る道
りま
さ
さ
準
残
磁
憾議
き
遺
諄
謹
選
灘瀰
逼
茎
ば
ささ"さ
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活 社 三
芝⑩国際交流を進める道づくり
め 交
ミ艫讓蘂薄癩選麦種諄
逡
ミ
ミ
ご章三
々
ミ
ニミこ
ミ
ミ
選
道行セ
計 画で は真 に豊 かな生活 を求 め て努 力 す る 一
又
缺 巖あ腐す箏
翼
滅ぶ
藝繊麗鞭撻
滋
寝
室蛾≧
実態三三三
《
⑪歴史や文化を活かす道づくり
新 たな三重県道 路計 画 の策 定 に向 けては、
三 回 にわた る 「
三重県 道 路懇 談会」 を 開催 し、
学識経 験者 を はじめ県内 さまざ まな 分 野で ご
活 躍 の方 々に集 ま って いただ き意見 ・提案 を
いただきま した。 二度 目 の懇 談会を 終 え た時
点で、 これ から の三重 の道 づく り の三 つの基
本 目標と 一七 の基本 方 針 がで きあ がり、県 民
の方 の声 を さら に反映 した計 画 とす るた め に、
、
き-璽蜜
望
璽
麗
磁極滋雫鱒二ここ二言こコ 罐 攝昌
べ
"安
ミで
ご
これらを 「
三重 の道 づく り ビジ ョン」 と題 し
セ
煙讓畿繭塵趨競鱒二
に
こにこにご三三き
き誕 道
路 ス
人と自然を思う‐ \
てア ンケートを行 いま した。
ア ンケート から、基本 目標、基本 方 針 とも
におおむね等 しく県民 の理解 が得 られた こと
から、 これ に具体 の整備 目標 を加 え、新 たな
等
道路整備の基本方針 (案)
一蝉霞競輪凌澱ぱにこに
ミ
ニここミコ繁考華
こ
趣轉菱涎灘誠二二言ミニ三ここ"!孫鳧ぬ
←#@翼謹選涎達観ミニここミごミコ癩鬘多
安全 ・安心で
三重県道 路計画 と し てと りま と めま した。
安 全 ・安 心で 人 と自然 を 思う 三
基本 目標 「
重 のみち」で は、全国 に先駆 け て「
歴 史国道 」
に指定 された東海道関宿 におけ る道 の駅
遂醸嚢滋獺議簑
室
淺滋遂に二言き" "二言!幹 向 で
-一
勢聽
地
潴
甫靴
「
道 づくり への住 民参加 の シ ステ ムづく り」
.
︲
透 明な道 路整備 の必要 をあ らた め て認識 し、
が0
が
鞍
ゞ
鱗 殺
ゞ
「
効 率的な道 路整備 の推進 」
,
道 づく
一七 の基本 方針 のほ か に次 の三 っを 「
師
夕顔
o
$
が
劫
栞
太
密
道 路利 用者 と の協 力 システ ムづく り」
「
矩
騎
上
端
縦・
港
り の推進方策」 と し て新 たな三重県道 路計 画
・
き業
参可 n,
に取 り入 れ る こと と しま した。
鰡
鞠
事
聯
熊
多
三重 ハイ テクプ ラネ ット 針構想
を支援する道路事業
四 重点プ ロジ ェクトの概要とこれ
1
①目的
三重 県北勢 地域 は、 県 下で 最 も 工業集 積 が
進 んで いるととも に、第 二名 神高速道 路 や東
海 環状自動 車道、 リ ニア エキ スプ レス計画等 、
し かしなが ら、長
交 通条件 にも恵ま れ ており、今後 さらな る発
展 が見 込ま れ る地域で 戊
引 く 不況等 により地域産業 の活 力 が低 下 し て
おり、今後 はさらな る技 術 の高 度化、高 付加
価 値化 を進 め、 地域産業 の活性化 を 図 る こと
が 不可欠 とな って います。 このた め当 地域で
は、環 境保 護技 術・ バイ オ・ 新素 材等 に関ず
る研究 開発 機能 とと も に交流 、研修等 の研究
支 援機 能 の集 積、充実 を進 める こと により、
、
き'
≦な
≦癸!
、地
れと
き與
]≧
'き
′,
を啜
の活発
履を
励扼
進し
産:
業;
伍箋
も ので す。
②所在地、規模
③重点整備地区
鈴鹿 山麓 リ サ ーチパ ー ク、鈴鹿 山麓 ハイブ
リ ッド ス ク エア等
④地域活性化 の効果
セ
道
行
て﹀
o
三豊“‘メテクプラネ ツ ん盆霧職務
⑤ 支援 す る道 路事 業
(
直轄国道)
野
中 勢 バイ パ ス (
中勢 道 路)
町
四 日市菰 野 バイ パ ス
(
補 助国 道)
国道 三 〇六号
員弁 バイ パ ス
四 日市 バイ パ ス
国道 三 六五 号
国道 四七七号
(
地方 道 )
ご 妻 辞せ"匙寒 "轢
(
主 )湾岸桑 名 イ ンタ ー線
街路)
(
環状 一号線
野町国府線
語黎
国
鈴鹿山麓リサーチ パ ークイメージ図
地域 の特 性 を活 かし た研究 開発機能 の強化
と とも に、 これを 支援す る都市、 住宅 、道 路、
国道 一号
北勢バ
イパス
北勢 バイ パ ス
工業 団 地等 の整備 を推進 す る こと により、 石
国道 二三号
越
油 化 学 、自動 車、 地場産業 を中 心と した地 域
,
国道四七五号 東海環状自動車道
@/鋤
産業 の活性 化 が図 ら れます 。
一般国道475号 東海環状自動車道(北勢 四日市)
罪
9
露
道
黄
2
志摩 ・南勢 地域 活性化事 業
①概要
当 地域 は、伊勢志 摩 国立 公 園内 に位置 し、
リ ア ス式海 岸 に代 表 され る美 し い自然 と温暖
“気候・“奪 煤 水“資蓼 有を ““戒
し かしな がら、時代 が求 め るリゾ ート施 設と
、海洋性 を
し ての対応 が十 分な され ておらず
基 調と した多様 な滞在 型 ・周遊 型 のリゾ ート
施 設を整備 し、 地域 の活 性化 を 図 るも ので す。
国 道 一六 七号
志摩 バイ パ ス
鵜 方 磯部 バイパ ス
(
地方 道 )
H南勢浜島線
明
@
獅
颪
︲
駅
國
醐
一般国道260号 浜鴬南勢鹸桿
②所在地、規模
志摩郡磯部町他五町
二八、九 五0 如
③主要施設
志 摩 スペイ ン村等
④地域活性化 の効果
本 地域 の特性を活 かしたリゾ ート施 設ゾ ー
ンと し て の整備 を 行 い、観 光、真珠 加 工等 を
中 心と した地域 の活性化 を 図り、 地域 の均衡
あ る発 展 に寄与 します。
⑤支援する道路事業
国 道 二六 〇号
浜島 南勢 拡幅
(
補 助国 道 )
国 道 二六 〇号
宿浦 バイ パ ス
97 .12
道行セ
52
国 道 二六 〇号
国 道 二六 〇号 下津浦拡幅
麻塵・薦勢翹鰄蒲燈化事業
3
東紀州地域活性化事業
①概要
当 地域 は、美 し い自然 、温暖 な気 候 、 豊 か
過疎 化 、高齢 化 が進 んで いるた め、基幹 産業
地域 の主 要産業で あ る農 林水産業と り ソー
ト産業 を融合 さ せた複合 的産業 の活性 化 によ
り、 若者 の定 住促 進を図 ります。
で あ る農 林水 産業 や観光 リゾ ート産業 の振 興
な ど により地域 の活性化 を 図 るも ので す。
⑤支援する道路事業
直 轄 国道 )
(
53
97 .12
道行セ
②所在地、規模
尾鷲市他 一市五町 一村
熊野灘 レクリエー ショ ン都市 (オートキャンプ場)
な農林 水産 資源 に恵ま れ、海 岸沿 いには、国
際リゾ ート 「
三重 サ ンベ ルトゾ ー ン」 構想 に
国 道 四 二号 大泊改良
(
補助国道)
四 ○、 00 o m
③重要施設
国道三 一一号 曽 根梶賀 バイ パ ス
国道三 一一号
二木島 バイ パ ス
東紀 州交流 拠点 施設、熊 野灘 レクリ エー シ
ョン都 市等
国道 三 一 一号
波 田須磯 崎 バイ パ ス
早 田三木浦 バイ パ ス
より、自然 豊 かな リゾ ート ソー ンの形成 が進
めら れ て いる地域で す。 し かしな がら、交 通
条件 や地形上 の制約 な ど から、産業 の停 滞 、
④地域活性化 の効果
国道 三 一一号
(
地方道)
H矢 ロ浦上屋線
東紀州 交流拠点施 設イ メージ (紀北地区交流拠点)
@ 諦 o祷 o崗 o崗 o鴎 o睨!
国内 の動 き
項
郡上八幡 IC -白鳥 IC (一六 ・
三 一・三
庄内あ さひICー酒 田IC (
0 ○東海北陸自動車道
= ・1
虹)が開通 した。
事
虻田洞爺 湖 IC -長万部 IC (
四九 ・
道 路 行 政 の 動 き
月 ・日
世 界 の 動 き
m ・" ○道央自動車道
項
0
3 ○山形自動車道
事
1 ○政府 は理論経済学 の宇澤弘文氏 (
m ・2
六九) や茶道 の千宗
室氏 (
七四) ら五人 に文化勲章を贈 ると発表。
月 ・日
○警 視庁が大手自動車 メーカー三菱自動車 工業 の前 総務
項
二人を逮捕。株主総会 に対す る協力費 とし て謝礼を渡 し
五六) ら三人と総会 屋
部長で常務補佐 の植場惇容 疑者 (
事
パート ナー シ ップ」 の確立 に向 けて協力 関係 を広 げ る こ
0
1 ・四 ○中国 の江沢民国家主席 と クリ ント ン米大統領が ホ ワイ
ト ハウ スで の会談後 、共同声 明を発表。「
建 設的で戦略的
月了 日
とを確認。首脳 や閣僚 の定期相互訪問などで合意 した。
三 頗)が開通 した。
○ ロシア訪問中 の橋本龍太郎首相が エリ ツィ ン大統領と
“
○北陸自動車道 新潟空港 IC-新潟亀 田IC (
六 ・○
如)が開通し、新潟市 から富 山県、石川県、福井県を通
五 ・七 如)が開通 し、東北自動車道と接続す る北上ジ ャ
二
秋 田南 I CI昭和 男 鹿 半 島 I C (
た疑 い。
ンク シ ョンから昭和男鹿半島 ICまで の全線 (一三三 師)
六 m)が開通した。
会談し、「二〇〇〇年まで に平和条約を締結す るよう全力
六○) ら三容疑者を商 法違反と証券
副社長、平石弓夫 (
開通とな った。
博 ○秋田自動車道
取引法違反 の疑 いで逮捕。
社更生法 の適用を東京 地裁 に申請。証券会社が会社更生
過し、滋賀 県 の米原ジ ャンク シ ョンで名神高速道路と連
○東京 地検 は日興証券 の前副社長、幸真佐男 全ハー)、元
北方領土
を尽くす」ことで合意。大統領 は橋本首相 に 「(
問題 は)自 分が大統領 のうち に解決 した い」と述 べた。
○証券準大手 の三洋証券 (
本社東京 ・池内孝社長) は会
=
○朝鮮 民主主義人民共和国 (
北朝鮮) から の里 帰り第 一
陣 の女性 一五人が 日本 に到着 した。滞在期間 は 一週間。
○中国訪問中 の エリ ツィ ン ・ロシア大統領 と江沢民国家
○警 視庁が三菱電機 総務部総務 課長参事、杉浦 芳樹 (
四
法 の適 用で倒産 は初 め て。
結す る全長 四八七 期が全通した。
た。内容 は東部 国境画定 の事実上 の締結 や両国間 の 「
戦
七)と東芝総務部 の総務渉外担当部 長、渡部猛 (
五五)
の両容疑者を商法違反容疑で逮捕。
米航空宇宙局 (
NASA) ケネ デ ィ宇宙 センターから打
○米 の スペー スシャト ル ・コロンビ アが米 フ ロリダ州 の
ループ に襲撃 され、 日本人 一〇人が死亡した。
ルク ソー ルで観光客がイ スラ ム過激派と みられる武装 グ
○ 「
王家 の谷」で知 られ る エジ プト南部 の遺 跡観 光拠点、
気 通信 の料金を認 可制 から届け出制 への変更 や大都市商
○政府 は経済閣僚会議で 緊急経済対策を決定。内容 は電
取)が事実上経営破 たんし、北海道内 の営 業権を北洋銀
同、武井正道頭取) に譲渡す ると発表 した。
行 (
○都市銀行 の北海道拓殖銀行 (
本店札幌市 ・河谷禎昌頭
を延長で 312で破 り、 W杯初出場を決 めた。
○サ ッカーW杯 フラ ン ス大会 アジ ア地区第 3代表決定 戦
が、 マレー シア のラーキ ン競技場であ り、 日本 がイ ラ ン
六
○東京 地検 が大和証券 の前副社長、十亀博 光容 疑者 (
一) ら三人を証券 取引法違反と商法違反容疑で逮捕。
四三)が乗
ち上 げられた。 宇宙飛行士 の土井隆雄 さん (
般 の行方 不明者とし て調査す る」 と述 べた。
金容淳書記と会 談。金書 記 は日本人粒致疑惑問題で 「一
北朝鮮)訪問中 の自民、社
0朝鮮民主主義人民共和国 (
民、 さきが けの与党代表団 が、平壌市内で朝鮮労働党 の
略的 パートナー シ ップ」 の拡大など。
主席 が、北京 の人民大会堂で会談後、共同声 明 に調印 し
鱒
船 した。
業地域 の容積率 の緩和など。
97 .12
道々
テセ
54
を道路 の占 用と いう。占 用を国語辞典で引 い
用す るときは道路管理者 の許可が いる。 これ
一般通行以外 の目的で、道路を継続して使
日本人 の聴覚で はこの微妙なアクセント の変
の佑はNが智 で、ウ ラナ ヒの占 は蛙)
智 であ る。
いが あ り 、 四 つの漢 字 が 充 てら れ る。 独 り 占
三声 は頑、四声 は禰 のよう にアクセント に違
形式があ る。例えば、 一声は 鱒 二声 は頭、
ご存知 のよう に、中国語 には四声と いう声調
か。私は音が同じ に聞 こえた からだと思う。
さ て、 私 達 が 過 去 を ふ り か え った と き 、 そ
そ の筋線を辿 って吉凶を占う のが亀卜であ る。
に太 い線 、 細 い線 と な って亀 面 の 四 方 に走 る。
すじせん たど
きぼく
亀裂が出来 る。が、 ニカ ワ質 の甲羅は割れず
そ こに灼熱 の木炭を押し込むと、音を発 して
を乾燥し、その裏側 の 一定 の場所 に四を つけ、
辞だ った のであ る。河で獲 れた亀 の腹 の甲羅
その判断 の依りど ころを神 の啓示に求めた卜
ぼく
てみると、①占有 して使用す ること。②独占
化はききとれず、伯も占も同 じセンにな って
こ に歩 んで 来 た 線 の よ う な 道 が 見 え る。 そ し
えだみち
の簡素化が進 められて いる。現代洩語詞典で
にも か ・わ ら ず 、 今 日 あ る道 を 一筋 に辿 って
て道 には数条 の枝道があ った こと に気付く。
ほ
げな “
まなざし"と、占的 の質 こそ違え現代
人が持 つ先行き不安 の "ま な ざ し " と は、 時
せん
代を超えて共通す る未知 に対す る“おの }き“
ぜい
ちく
-素履 ー
富昔道
行 号名
振 ロ ロ
政 省
対局 欝
ン夕 一
して使用す ることとあ る。占有、独占、占 用
しまう。現在 の中国で は日本と同様 に、漢字
で同じ辞書で占を見 ると、②独り占 にし て持
も 伯 は占 を あ て ・も よ いよ う に扱 って いる。
来た こと に自己 の運命を自覚す る。と同時 に
せん
も 、 占 の字 が つく こと に変 わ り は な い。 そ こ
ひと じめ
つこと。②兆候を見 て吉凶を判断す ることと
し か し 日本 語 の占 の よ う な ゴ チ ャ マゼ の印 象
過去と現在と いう明瞭な二点 の間を繋ぐ延長
つ
な
あ る。 占 の字 に は 二 つの意 味 が あ った ので あ
が な いの は 、 声 調 に よ る音 の区 別 が は っき り
線 上 に、 これ か ら の自 分 の未 来 が あ る の か。
まだ/\ 数条 の岐路 に立たされるのか。そ の
る。 そ れ に し ても 独 り占 の占 と 、 ウ ラ ナ ヒ の
せん
く>
占 と を 一緒 にし て括 る意 味 が 判 ら な い。 が 、
次 に漢和辞典で占 の字を追 ってみた い。占
と し て いる か ら だ ろ う 。
せん
これ以上 の説明は岩波版 の国語辞典 にはな い。
時 、 運 勢 は ど っち の方 向 に向 いて いる の か。
縦横 の割 れ目」を象 る。と解説し て いる。一九
ばくぜい
はトとロと の合字で、ト笙を見 て吉凶を問 い
〇〇年と いう から今世紀 の始 め、河南省安陽
ぼく くち
そ こで中国版 の現代渋語詞典 (
中国社会科
后世用銅銭、牙牌推断禰福とあり、ウ ラナ ヒ
県 にあ る小屯と いう村 の地中 から大量 の亀 の
段帝国 の宮殿 の奥深 い 一室で、亀 甲に表れた
の こと し か言 って いな い。 と す る と 独 り 占 に
甲羅が出土した。甲羅 には漢字 の起源であ る
ぎ
ぬ
と
す る意を持 つ語は他 にありそうだ、と詞典を
甲骨文字が彫られて いた。文字 の解読 により、 であろう。亀卜 は殼帝国と共 に亡び、周 の時
筋 に神 の啓示を読 みとろうとす る帝王 の不安
めく って いたら佑 の字があ った。用強力取得
代 にな ると笙竹 による易占 にと発展す る。占
せん
学院 ・編)で占 を見 ると、古代 用亀、轡 等、
こうら や
知 る こと 。ト の字 は 「
亀 の甲 羅 を 灼 いて現 れ た
ど
か
た
或保持 ・地域場所と説明し て いる。人扇が つ
この地が三千年前 の殿帝国 の宮殿跡だ った こ
は このような歴史を背負 った文字だ った ので
ょ
し
とん
う
いて いるよう に、権力 や武力を使 って居掘 る
とが判 った。甲羅 の文字は神権国家 の主であ
あ る。
せん
のが 砧 だ った ので あ る。 で は な ぜ 、 日本 語 の
る帝王が、 一つの行為 ・行動を起 こすとき、
いん
辞 書 で 占 と 笛 を ゴ チ ャ マゼ にし て し ま った の
T E L 03 (3234)4310 ・4349
F A × 03 (3234)4471
一番町野田 ビル 5 階
東京都千代田区一番町10番 6
本誌は、 執筆者が個人の責任において自由に
書く建前をとっております。 したがって意見
にわたる部分は個人の見解です。また肩書は
原稿執筆及び座談会実施時のものです。
1月号の特集テーマは 「東京湾アクアライ ン」 の予定です。