患者さんへのお知らせ

患者さんへのお知らせ
10月1日(月)より外来でのお薬は、院外処方となり、
院内の薬局でのお薬のお渡しはなくなります。ご理解とご
協力をお願いいたします。
2012年8月
至誠堂総合病院
院外処方とは?
院外処方とは、これまで病院の薬局で薬をもらっていたかわりに、病院から“処方箋(しょほうせ
ん)”をもらい、患者さんがその処方箋を街の調剤薬局に持っていき、“処方箋”に記載しているお
薬を調剤してもらう方式のことです。
なぜ、院外処方にするの?
これまで当院では、ほとんどすべての外来患者さんに対して院内で調剤して、お薬をお渡しして
きましたが、患者さんは他の医療機関でもお薬をもらっていることが多く、当院のお薬との重複や
危険な飲み合わせなどをチェックするのが難しい状態でした。
このような問題を改善するために、院外処方に切り替え、病院外の
調剤薬局にお薬の管理をおまかせした方が良いと判断いたしました。
院外処方で良くなることは?
①
患者さんにとってのメリットとして、一つは、これまでの病院での長い待ち時間が短くなるこ
とです。これからは、診察や検査が終了したら、会計時に“処方箋”を受け取ってお帰りいた
だくことになります。また、あらかじめ調剤薬局へ“処方箋”をファックスできるよう、外来にフ
ァックスサービスを設置します。
(裏面につづきます)
②
二つ目として、患者さんが「かかりつけ薬局」を決めることで、薬
に関する安全性が向上します。「かかりつけ薬局」の薬剤師さん
は患者さんの飲んでいるすべての薬を把握し(薬歴管理)、いろ
いろな医療機関から処方される薬に重複がないか、危険な飲み
合わせがないかをチェックして、薬剤師さんが医師へ問い合わせ
の上、調整してくれます。また、患者さんのアレルギーや過去の
副作用などを記録して、薬に関わる安全性が高まります。さらに、
薬の飲み方や注意点などを詳しく説明してくれます(服薬指導)。
院外処方で悪くなることは?
①
調剤薬局では、調剤から患者さんの服薬記録、患者さんへの説明を薬剤師さんが行って
くれますので、調剤料や管理料がこれまでよりも高くなります。そのため、病院でもらってい
たものと同じお薬を処方された場合は、若干患者さんの負担が高くなります。しかし、ほとん
どの調剤薬局は、後発医薬品(ジェネリック医薬品※)を揃えており、後発医薬品に切り替え
てもらうことで、患者さんの負担はそれほど変わらないか、安くなる場合もあります。
※後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは、先発医薬品と同じ成分でありながら安価な医薬品のことで、国
がその効用や安全性を確認しているものです。当院でもその導入に向けて現在検討をすすめています。
②
これまで一か所ですんでいたものが、病院と調剤薬局の2か所に立ち寄ることになります
ので、これまでよりも多少手間がかかりますが、ご理解をお願いいたします。
相談窓口を設置します。
“処方箋”は、どこの調剤薬局へ持って行っても良いものです。病院の近くや家の近所、職場の
近くの調剤薬局など自分の都合の良い「かかりつけ薬局」を持つようにおすすめいたします。なお、
8月27日(月)からは、平日の午前中は外来に「相談窓口」を設置します(午後及び土日は窓口
でご相談をお受けします)ので、お気軽にご相談ください。
院外処方になっても、これまでと同様にかかりやすい、信頼さ
れる外来診療に心掛けてまいります。
また、入院医療の面では、薬剤師の専門性をこれまで以上に
発揮して、医療の質、安全性の向上に努めていく所存ですので、
皆様のご理解をお願いいたします。