No.10 - 芦屋ロータリークラブ

知っておきたいロータリー情報
(No.10)
2013年 4 月 24 日号
芦屋ロータリークラブ クラブ組織委員会 研修担当
☆ 4月は、雑誌月間です
国際ロータリー(RI)の公式機関誌「ザ・ロータリアン」および世界 31 の地
域雑誌の購読と、活用促進に役立つプログラムを実施する月間です。ロー
タリーの雑誌(「ロータリーの友」など)に対する会員の認識を深め、それに
よってロータリーの情報の普及を図ることが目的です。RI はこの月間中に
雑誌に関するプログラムの実施を勧めて居ます。
チェスリー・ペリー(Chesley Perry)国際ロータリー初代事務総長が創刊 ↑チェスリー・ペリー
した、「ザ・ナショナル・ロータリ アン」(The National Rotarian 1912 年に「ザ・ロータリアン」
に改称。)が発刊された 1911 年 1 月 25 日を記念して、当初 1 月 25 日を含む 1 週間を雑誌
週間としていましたが、その後、4 月に特別月間として改定されました。「ロータリークラブ
定款第 14 条 ロータリーの雑誌」には、「各会員は、会員身分を保持する限り RI の機関雑
誌、または RI 理事会から本クラブに承認ならびに指定されている地域的なロータリー雑
誌を購読しなければならない」と定めています。
ロータリーの公式雑誌「ザ・ロータリアン」を発刊に至った経緯
が、ディビット C. フォワードの「奉仕の一世紀 (国際ロータリー物
語)」に、以下のように述べられています。
『通信には重複する内容が多かったため、チェスリー・ペリーは、ク
ラブとの連絡をもっと効果的に行う方法、すなわち、ロータリーにつ
いてのあらゆる重大ニュースを書いて、それを全クラブに送る方法
が必要だと実感するようになった。1910 年の大会に出席した代表委
員の一人から、連合会誌の発行が提案されたが、このような中央集
権的な意見の発信は地元クラブの自律性を侵害するという恐れ
↑ザ・ナショナル・ロータリアン
からこの提案は却下された。「こうした出版物を支配する者が連合会を支配する」ことを恐
れたのだとペリーは述懐している。こういういきさつから、大会は、事務長による「印刷物
の配布」を許可するという文面にこの提案を修正した。こうしてポール・ハリスはその後今
日まで続けられてきた伝統を開始した。
全米連合会の会長として、ポールは 6,000 単語に及ぶ「合理的ロータリー主義(Rational
Rotarianism)」という書物を執筆し、ロータリーの魅力を記述した。「もし神の導きで、いつ
の日か巨大なコロシアムの演壇に立ち、すべてのロータリアンの目を見ながら私が一言だ
け語ることを許されるなら、一瞬の躊躇いもなく、私は大声を張り上げてこう叫ぶ「寛容!
と。」これが冒頭の言葉であった。
ポールは、チェスリーにガリ版でこのエッセイを印刷して全米 23 クラブの 2 千人のロータ
リアン全員に郵送するように依頼。ペリーは資金が無いことから、このエッセイをパンフレッ
ト形式にし、新聞のように有料広告を掲載することにして、スポンサーを募ってはどうか?
と実物大の見本を作り上げ、所属クラブの仲間に見せるとその中の数人が広告スペースを
購入したいと申し出た。
「ザ・ナショナル・ロータリアン」創刊号は 1911 年1月にロータリアン全員に郵送された。ペリ
ーの名案によって、この印刷と発送すべてがわずか 25.44 ドルの純費用で賄うことができ
た。彼は、これを一回限りの仕事だと考えていた。しかし、雑誌を送ってほしいという要請で
再版として 2,000 部を印刷した。さらに続いて第2号のリクエストも多かった。』
ロータリーの会合のいろいろ -1
☆ 会長エレクト研修セミナー PETS: Presidents Elect Training Seminar
クラブ会長エレクト(次期会長)が RI の諸活動に協力し、クラブ運営に指導力を発揮する
よう指導と訓練をするガバナー・エレクト(次期ガバナー)が主宰するセミナー、通常 3 月
に行われる。次年度に備えるために開催され、PETS に出席しなければクラブ会長に就
任ができない(欠席者には後日次期ガバナーによる直接指導の設営が必要とされる)。
☆ 地区協議会: District Assembly
次期ガバナーが主宰する会議で、次期クラブ指導者の役割をになう次期クラブ会長か
らの指名された会員が、必要な知識、技能及び意欲をもたせ、会員の維持・増強、地元地
域社会や他国の地域社会のニーズに応えるプロエジェクトの実施、各種プログラムへの
参加、資金寄付を通じロータリー財団支援推進等のために開催される、。当地区は例年 4
月 29 日に開催。主催者の意向で全体会議では新会員の参加が要請される場合がある。
☆ 地区大会: District Conference
RI 会長の意向を受け、地区ガバナーが主宰する、ロータリアンへ感銘深い講演、RI に関
する問題を討議することによってロータリーのプログラムを推進するために、毎年地区
内で開催される会合。RI 会長により指名された RI 会長代理が出席、講演、RI の近況を
報告する。会議では前年度の監査結果の報告、RI 理事指名委員の選挙、規定審議会代表
議員の選挙、地区ガバナー指名委員会で選出されたガバナー・ノミニーの紹介などがあ
る。例年秋又は春に開催され(本年は 3 月 2・3 日)、家族の参加も呼びかけ、多くのロータ
リアンの親睦交流が行われる。全会員に出席が要請されている地区内最大の会合。
☆ 世界大会(国際大会):
RI Convention
毎年 4~6 月の間に開かれる。年に 1 度、RI 会長が主宰し、世界中のロータリアンが集まり
ロータリーの素晴らしさを実感できる 4 日間に亘る RI 最大の会合。全ロータリアン、特に、
RI および RC の次期役員が集うことにより、さまざまな情報を得たり、親睦を深めたりす
ることが目的。本会議、研究集会またはフォーラムが行われ、表彰式や RI 昼食会、晩餐
会などで構成されている。会員や家族なら誰でも参加でき、出席する 16 歳以上の人は必
ず登録の上、登録料を支払う。本会議で次々年度の会長・理事・ガバナーガ選挙される。
各 RC は代議員か委任状を送る。大会のプレ・コンベンションで財団学友や新世代の催し、
国際協議会などが開催される。2004 年の大阪大会では過去最大の 4.6 万人が参加、
2005 年シカゴでは約 4.2 万人が参加。今年は 6 月 22-25 日にポルトガル・リスボンで開
催される。RI 理事会が開催地と時期を決定するが、2014 年 6/1-4 はシドニー、2015 年
6/5-8 ブラジル・サンパウロ、2016 年はソウル。主要な会合は同時通訳サービスがある。
☆ クラブ協議会:(Club Assembly)
クラブのプログラムと活動もしくは会員教育について協議するために開催される、クラ
ブ役員、理事、委員会委員長を含む全クラブ会員の会合。ガバナーやガバナー補佐訪問
時を含め年数回開催する。協議会の具体的内容を決める前に会員の意見を聞き、関心と
ニーズを反映する内容が求められている。地区全域の活動に関する報告や、地区大会や
地区協議会直後の開催が奨励されている。会長か会長指名者が議長となる。
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『私たちのロータリーが、単に一過性のものでないとしたら、それはあなたや私が、互いの弱点
を忍ぶ、つまり寛容の価値を知ったからでしょう。
』
(ポール.P.ハリス「ザ・ナショナル・ロータリアン」創刊号『合理的ロータリアニズム』
)