日本 海外関連会社 お問い合わせ|サイトマップ|English Page ソリューション&サービス>DucuPlaza > On Demand Avenue > わが社のオンデマンド活用術 「Timbroloreto Copyline社 様(イタリア)」 ミラノのダウンタウンにある Timbroloreto(ティンブロロレット)のショッ プは、連日大繁盛である。印刷物やコピー原稿 を抱えた広告代理店のスタッフ、会社員、学生、 子供たちまでが、途切れることなく店にやってく る。「すでにデジタル化への対応はできていま す」とマネージャーのヴィート・フェルロン氏 は語る。 iGen3で期末レポートをコピー アンドレアコスタ通りの大型ショップには、2003年8月に導入されたiGen3が、広々と した中庭に面して置かれている。コーナーを挟んで30メートルにわたり大型インク ジェットプロッターが並ぶ。そして数件先には、ティンブロロレットのデータベースパ ブリッシング業務を行なうNext4You(ネクストフォーユー)社がある。「最近は目が まわるような忙しさです」とフェルロン氏。「今年の目標は印刷業務の最適化です。そ の結果、店の業務や当社の他の仕事を通常どおりに続けながら、短期間にショップを2 回も移転することになりました」 ミラノには、ティンブロロレットの名前を知らない人間はいない。同社が印刷コピーの サービス業務を開始したのは、40年以上も前のことだ。ショップは、顧客と直接コミュ ニケーションをとることができる重要な場所となっている。 「今朝は数人の学生がきて、期末レポートを500部プリントしたいと頼まれました。学 校にはコピー機しかなく、ここならスキャナーに取り込みiGen3を使ってプリントでき ます。学生たちがカプチーノを飲んでいるうちに、あっという間に終わりましたよ。 想像以上に感激してくれました」とフェルロン氏は 語る。印刷業務にかけて誰よりも敏腕なフェルロ ン氏だが、彼はさらにその先を見越している。「私 たちは、最先端の機器だけでなく、経験豊富なス タッフにも投資しています。ネクストフォーユー社 を立ち上げたのは、個人向けサービスを充実させ るためです。ここではデータベースマーケティング の熟練者、自動化のエキスパート、ハイテク環境を熟知したアートディレクターといっ たスタッフたちが、お客様に対応しています」 ティンブロロレットとネクストフォーユー社は現在、イタリアの香水メーカーとともに 大規模な顧客プログラムを実施している。マニキュアであれ、口紅であれ、高額な香水 であれ、商品が売れると、購入した顧客の住所と商品情報がネクストフォーユー社に転 送される。香水メーカーのマーケティング担当者は、顧客が購入した商品に合わせて特 別提供の商品を選択する。販売キャンペーン中は、各顧客に特別提供の商品をダイレク トメールで通知する。各メールは、顧客の住所だけでなく、使用する写真も、提供する 商品も、販売担当者の名前もすべてパーソナライズされている。店からのE-mail送信が 制限されていることから、今は約100店舗とファクスでやり取りしている。時間も手間 もかかり煩雑だが、この状況も近く改善されるとフェルロン氏は見込んでいる。 爆発的ブレークは時間の問題 「個人向けのマーケティングは、イタリアではほとんど行なわれていません。企業の マーケティング担当者は、私たちの話からパーソナルメールの効果を徐々に認識し始め ています。爆発的なブレークはもはや目前に迫っていると思います」ワン・トゥ・ワン を熱心に進めているティンブロロレットの顧客企業の一つが、世界規模の香水メーカー である。「この企業とは素晴らしい関係を維持しています。何年間も一緒に仕事をし、 お互いに強い信頼関係を築いてきたからこそ、こうした実験的な試みができたのです。 今年は過渡期ですが、当社にとっても顧客にとっても、貴重な勉強期間になっていま す。大勢の顧客が口コミで私たちを訪ねてきますが、期日を守り、正確に仕事を完了 し、最新技術に惜しみなく投資しているからこそでしょう。単なる下請けではなくプロ フェッショナルなクリエイティブ企業としてね」 iGen3の購入は、ティンブロロレットが自社用の大規模なダイレクトメールキャンペー ンを開始するきっかけとなった。多様な用紙に大判サイズで印刷できるなど、iGen3の 多数の優れた品質のすべてがわかるようなパーソナライズカレンダーを作成し、既存の 顧客および見込み客に送付したのだ。 出版業務に強みを発揮 昔から出版事業が盛んなミラノでは、この分野にも 多数のチャンスが潜んでいる。ティンブロロレット ではすでに、雑誌用のデザイン試作版を専門に作成 している。デザインのテストができることから、広 告業界でも注目の的だ。 「iGen3を使用すれば、この分野での仕事のチャン スは膨大に増えます。雑誌の試作版を、あらゆる用 紙を使って各種のサイズで印刷するといったことも簡単に行なえるからです。個人が作 成した料理本など、インターネットでの出版物の注文も増えています。まったく新しい 市場ですし、イタリアにはこれを専門的に扱っている企業はほとんどありません。イタ リアは、大規模な個人向け情報への準備をようやく開始したところです。当社のスタッ フは準備万端、あとはお客様を待つだけです。必要な設備や機器はすべて揃っていま す。ティンブロロレットに関して言えば、ミラノおよびイタリア各地でのデジタル化は すでに始まっています」 切手とシールからiGen3へ あらゆる種類、サイズの切手を作成すること、これがティンブロロ レットの創設時の仕 事だった。1963年、ジアンピエロ・フェデ リ氏はミラノのアンドレアコスタ通りの小 さな店で切手とシールの印刷を始めた。やがてコピーを依頼する客が増え、店で事務用 品を販売するようになる。ほどなく店は手狭になり、通りの繁華街に店舗を移転。こう して何度か移転を繰り返し、現在のティンブロロレットのショップができた。従業員は 17名、社名に「コピーライン」を追加したのは、単純なコピーだけでなく、それ以上の ものを提供できることを示すためだ。印刷は今後さらに重要な業務になるだろう。クレ オ社Sprire Ripと接続したiGen3のほかに、DigiPath3.0と連動した2台のDocuColor 2060も導入している。 自慢は独自のグラフィック処理部門。今後は広範囲のPOSシステムを備え、イタリア全 域でショップを展開する方針だ。 デザインへの厳しい視線 グラフィックデザイナーにとって「ティンブロロレットコピーライン」はお馴染みの名 前だ。毎年、何百という展示会や会議が開催されるミラノでは、印刷業務の依頼が後を 絶たない。しかも、トップレベルのデザインが要求される。「当社には、あらゆるグラ フィックの専門家がいます」とフェルロン氏は言う。「印刷や加工はもちろん、デザイ ンに関する要求にも応じています」 同社では、何年も前にオフセット印刷機を処分した。旧式の印刷技術は、ティンブロロ レットの事業方針に適さないと判断したからだ。企業のイメージカタログのほか、多数 の特殊デザインのメニュー、会議プログラム、カレンダー、各種カタログを印刷してい る。国際的なコンサルティング会社の企業カタログを自慢げに手にとりながら、フェル ロン氏は語った。「PANTONEカラー印刷の品質があまりに素晴らしいので、当社の企 業カタログは、今やあらゆる企業出版物の印刷のお手本になっているんですよ」
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