[華鐘通信] 2005 年 1 月 18 日(火) 第 1070 号 日刊 発行:上海華鐘コンサルタントサービス有限会社 ニュース提供:上海市信息中心 DAILY HUAZHONG NEWS ★ 本日のニュース <経済> 中国産DVDプレーヤー、欧米で締め出し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 経済引き締め背景に企業の資金需給悪化=上場企業も苦慮 ・・・・・・・・・・・・・・ 2 オーチス合弁会社が開業=全国で8社目−四川省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 昨年中上海に100強のGSオープン=中国石化、中国石油が主 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 中国聯通、低価格CDMA携帯発売=春節にらみ100万台投入 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 <金融証券> 中国重汽が香港上場検討=05年中の実現も視野に−山東省 ・・・・・・・・・・・・ 3 <産業> ブラジルにレール輸出=米大陸市場に初進出−攀枝花鋼鉄 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 シーメンス、天津に世界第2の生産基地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 舟山での臨海石化プラント検討−上海富春建業=20億元規模 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 貴州の電力不足深刻化=「西電東送」も負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 <政策・立法> 携帯電話機の製造ライセンス認可手続きを明文化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 保有機3機以上が条件=航空会社設立で国家規則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 蘇州市、05年は道路建設に120億元投資=高速には54億元 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 メタンガス池20万個建設=国債資金で普及図る−貴州省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 <社会> 「世界外交大辞典」出版へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ★中国ビジネス相談Q&A <中国現地法人><生産型企業> 工業製品生産許可証制度について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 株価指数(17 日終値、単位:万元) 指数 増減(%) 為替レート(17 日、単位:元) 出来高 増減(%) 上海A株 1,276.99 -2.34 543,199.1 2.93 上海B株 76.80 -1.28 3,747.1 18.74 深センA株 3,153.82 -1.83 340,025.6 13.85 深センB株 1,694.33 -1.93 10,495.2 15.52 (1) 通貨 100米ドル 100HKドル 100日本円 中間価格 827.65 106.11 8.0347 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) <経済> 中国産DVDプレーヤー、欧米で締め出し オランダ家電大手フィリップスが、DVDプレーヤーのOEM(相手先ブランドによる生産)発注先を、 中国から台湾や韓国に変更している。同社ではその理由について「中国メーカーから特許料が支払われて いない」と述べた。 フィリップスでは欧米の小売企業に対し、中国産DVDプレーヤーの販売を一切停止するよう求めたと いう。その影響で中国のDVDプレーヤー・メーカーは、ピーク時の400社以上から現在では100社 程度にまで減少した。 経済引き締め背景に企業の資金需給悪化=上場企業も苦慮 江蘇省企業調査局がこのほど公表した「2004年企業景気調査報告」によると、04年中の同省企業 の「流動資金景気指数」は90前後の「非景気区間」で終始し、企業の資金繰りが苦しくなっていること がうかがえる。「企業融資状況景気指数」はさらに低下し、90となった。 「報告」によると、企業の資金繰り悪化は、04年第2四半期に始まったマクロ経済引き締め策の影響。 また、株式市場が低迷していることも、上場企業の資金調達難となって現れた。04年第4四半期の省内 上場企業の「流動資金景気指数」は94.47で、前年同期と比べ42.52ポイントも下落した。6四半 期連続のダウンでもある。 オーチス合弁会社が開業=全国で8社目−四川省 米エレベーター製造大手、オーチス社の中国現地法人、奥的斯(中国)投資公司と四川通快電梯公司は このほど、合弁のエレベーター・メーカー、四川快速電梯有限会社を四川省成都市に設立した。 奥的斯(中国)投資公司のボビサマン会長によると、オーチス社の中国合弁会社は今回が8社目。新会 社は、オーチス社の世界ブランド「エクスプレス」を製品に使用する。 昨年中上海に100強のGSオープン=中国石化、中国石油が主 上海市では、2004年中に100余りのガソリンスタンド(GS)が新規オープンした。石油大手の 中国石油化工と中国石油天然ガスが、そのほとんどを占めている。両社とも、成熟した上海の自動車用ガ ソリン市場で店舗網を拡大することのリスクは認識しているが、同分野の外資開放を2006年に控え、 とどめることのできない動きだとしている。 中国石化の新規開店GSは、開店分全体の半分を占める。04年末で同社のGS網は600を数え、0 3年末に比べ9%増えた。一方、ライバルの中国石油はGS数を200に拡大した。 中国石油の04年の石油製品の販売量は前年比3割増の140万トンとなった。中国石化も販売は予想 以上に好調で、市場シェアを1ポイント拡大したという。 (2) 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) 中国聯通、低価格CDMA携帯発売=春節にらみ100万台投入 中国の移動体通信大手・中国聯通(チャイナ・ユニコム)は16日、鈍化するCDMA方式の携帯電話 のてこ入れ策として、低価格携帯を発売する方針を明らかにした。春節(旧正月)の大型連休を控え、1 00万台を市場投入する。 低価格携帯は、聯通がメーカーから調達する形を取る。上海では5万台を販売する計画で、価格は10 00元程度。 <金融証券> 中国重汽が香港上場検討=05年中の実現も視野に−山東省 中国のトラック大手・中国重型汽車集団が、海外上場の具体化に動いている。2004年の中国自動車 産業は低迷したが、その中で、中国重汽だけは前年比2.2倍の販売台数増を見せた。関係者によると、こ れを追い風に、05年中の香港証券取引所上場も視野に置いている。一方、同集団は、海外上場を検討し ていることは認めたが、具体的なスケジュールや調達額などは決まっていないとしている。 中国重汽は傘下に、深セン証取上場の重汽と、香港上場の◆(サンズイに維)柴動力を擁する。グルー プ全体をまとめた形での上場を目指しており、香港では「レッドチップ」としての上場になると見られる。 中国重汽の04年中の販売台数は4万5258台で、前年比115.4%増だった。販売額では230億 元。 <産業> ブラジルにレール輸出=米大陸市場に初進出−攀枝花鋼鉄 中国製鉄大手の攀枝花鋼鉄集団(四川省攀枝花市)傘下の「新鋼◆(金の右に凡)有限公司」はこのほ ど、UIC54レール(54キログラム/メートル)2452万トンをブラジルに初輸出した。米大陸市 場への輸出は今回が初めて。 ブラジル向けの契約輸出量は計4300万トンで今回は初回分。同社製レールは国際鉄道連盟(UIC) 規格に厳格に従い製造されている。これまでにインド、ユーゴスラビア、香港などにUIC54、UIC 60など各種規格のレールを輸出した。 シーメンス、天津に世界第2の生産基地 独総合電機大手シーメンスが、天津市の高新区華苑産業区に、同社にとって世界第2の規模となる生産 基地を建設することが明らかになった。今年3月に着工する。 同社はこのほど、中国戦略計画を公表し、10億ユーロに上る対中業務追加投資を明らかにしている。 このプロジェクトは敷地面積17万6000平方メートル、3期に分けて建設され、初期投資額は20 00万ユーロ。2007年末の完成を予定している。年間売上高は40億元を見込んでいる。 (3) 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) 舟山での臨海石化プラント検討−上海富春建業=20億元規模 浙江省出身の創業者を持つ上海市の民営企業・上海富春建業集団が、同省舟山市に臨海石化プラントを 設けることを計画している。まだ事業化調査の段階で、内容は固まっていないが、投資は20億元規模に 上るという。 このプロジェクトは、浙江省当局が打ち出している「臨港石化戦略」に対応した動き。同戦略は、今後 5年間に1000億元の資金を誘致し、石油精製のほか、エチレン、プロピレンの製造などを手掛ける大 規模プラントをつくる方針を打ち出している。 上海富春建業は、上海・黄浦江河岸の開発権も持つ民営企業で、建設材料などを主に取り扱う。張国標 董事長は浙江省富陽の出身で、上海浙江商会の常務副会長を務める。 貴州の電力不足深刻化=「西電東送」も負担 貴州省の貴州電力公司によると、同省の2004年の発電量は568億1400万キロワット時(前年 同期比18.92%増)、送電量は388億3900万キロワット時(12.42%増)、他省への送電量は 129億5600万キロワット時(51.47%増)だった。 同年は、貴州省の電力需給が最もひっ迫した1年。専門家は原因として(1) 「西電東送」事業で他省へ の送電が増えた(2)自省の経済発展で電力使用量が急増した(3)昨年初めにダムの貯水量が激減し水 力発電に影響した(4)石炭の不足と品質問題で予期しない発電所の出力減少があった−−を挙げている。 <政策・立法> 携帯電話機の製造ライセンス認可手続きを明文化 国務院の国家発展改革委員会が近く、携帯電話機の製造ライセンスの認可要件などに関する細則を公表 する。同委幹部が明らかにしたもので、現在最終的な詰めを行っているという。 中国当局は1998年以来、携帯電話関連業務を厳しい統制下に置いている。民営企業の奥克斯はこれ までに5回電話機製造ライセンスを申請したが、承認されないままだ。このため、早期承認を求めて情報 産業部を提訴する事態になっている。 製造ライセンスについては、奥克斯以外にも、広東省深セン市の金立や創維、華為、長虹など10社余 りが申請している。 保有機3機以上が条件=航空会社設立で国家規則 中国国家民航総局はこのほど「公共航空運輸企業経営許可規則」を公布し、新規に航空運輸会社を設立 する場合、購入またはリースにより3機以上を保有することを義務付けた。 また、独占防止の観点から、空港、航空管制、航空燃料などを事業とする企業が単独で航空運輸会社を 設立することを禁止した。 同局広報官は「航空運輸会社の設立主体が民間でも国有でも、同じ条件を適用する。ただし、外資が投 資する場合は、出資比率は25%以下とする」と述べた。 中国では翡翠貨運、鷹聯、華夏、春秋、奥凱の民間航空会社5社が設立を許可され、運航開始に向け準 (4) 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) 備を進めている。 蘇州市、05年は道路建設に120億元投資=高速には54億元 江蘇省の蘇州市当局は、交通インフラ整備のため、道路建設に2005年は120億6000万元を投 じる計画だ。交通整備全体では141億元となる。先ごろ開かれた市交通工作会議で明らかになった。 整備計画をみると、高速道路には54億7500万元が投じられる。05年10月には、蘇滬高速道路 が上海・青浦地区と直接つながり、蘇州−上海間の3本目の高速道路となる。また、蘇州環状線の西北区 間と東北区間は年末に開通する見通し。これにより、05年中に133キロメートルの高速道が完成する。 道路以外では、内水面航路や港湾施設、鉄道駅舎の整備などに20億3000万元が充てられる。この うち、港湾整備には、太倉港の第2期(1万トン級4バース)や、興華港の第3期などが含まれ、総工費 は15億5000万元となっている。 メタンガス池20万個建設=国債資金で普及図る−貴州省 貴州省貴陽市で13日、「農村メタンガス池建設活動会議」が開かれた。 「メタンガス池」は、家畜糞などを密封容器に入れて発酵させメタンガスを発生させ、薪の代わりに家 庭用燃料とする装置で、家畜糞公害の防止や森林保全に役立つとされる。 会議では2005年、全省で20万個の「メタンガス池」建設を目標に掲げた。目標達成のため、今年 から始まる「農村メタンガス国債プロジェクト」資金を投入するという。 <社会> 「世界外交大辞典」出版へ 中国の銭其シン・前副首相主編の「世界外交大辞典」が、14年にわたる編さん作業を経て、2月に世 界知識出版社から発行される。上下巻からなり、1万4000語を収録し、約800万字に上る。中国初 の権威ある外交辞典になる。 編さんには全国の国際関係研究機関、北京大学、中国人民大学、外交学院、南開大学などの専門家10 00人以上が関与した。 李肇星・外相は同書を評し、「外交史を学び、外交の現実を理解し、外交の未来を正確に認識する上で大 いに助けとなる素晴らしい功績である」と述べた。 (5) 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) ★ 中国ビジネス相談Q&A <中国現地法人><生産型企業> 工業製品生産許可証制度について Q:工業製品生産許可証制度について教えて下さい。 弊社は中国に製造現地法人の設立を考えていますが、中国には工業製品生産許可証制度があり、製品に よっては、生産許可証を取得しなければ、製造も販売も出来ないと聞きました。その実状について教えて 欲しいのです。 A:中国における工業製品生産許可証制度について以下説明します。 1.工業製品生産許可制度の概要 工業製品生産許可証制度は、中国が製品品質に対し管理を行うために実施した政府行政申請認可制度 です。中国政府は、人に対して危害を与える恐れのある製品などに対して、製品の販売前に生産許可証 を取得することを義務付けており、当該許可証が無ければ商業生産と製品販売ができません。 この申請は、生産工場完成後、テストサンプルにて申請し、企業の生産に必須の条件に対しての審査 や、製品品質に対しテスト及び全項目のサンプル抽出検査を行い、企業が合格製品を連続して生産する 能力を備えているか否かを審査します。条件に符合する企業については、政府より証書(生産許可証)が 発行され、生産と販売(製品として CCC 認証が必要な製品は別途 CCC 認証が必要です)が許可されます。 2.関連法律法規及び主管部門 1984 年 4 月、国務院は『工業製品生産許可証試行条例』(中文: 『工業産品生産許可証試行条例』)を 公布し、重要工業製品に対し強制性の生産許可証管理を実施することを決定しました。 また 2002 年 3 月、国家質量監督検験検疫総局は『工業製品生産許可証管理弁法』(中文: 『工業産品生 産許可証管理弁法』)を公布しています。 現在、中国の生産許可証管理システムは、国家質量監督検験検疫総局が統一管理、省級の質量技術監 督局がその実施を監督して、関連の業界部門や協会が関与し、地方の質量技術監督局が法に基づき取り 締まっています。 3.工業製品生産許可証の申請手順 (1)申請 企業は工業製品生産許可証発行製品目録(次頁の 5.項を御参照)に基づき、所在地の省(自治区、直 轄市)の質量技術監督局に申請します(規定の申請書に必要事項を記入)。質量技術監督局は申請受理後、 企業に対し生産条件の審査と製品のサンプル抽出調査を実施します。 (6) 日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1070 2005 年 1 月 18 日 (火) (2)審査 質量技術監督局は、申請企業に対し工場条件の審査を行います。主に企業が連続して安定した合格 製品を生産する必須条件を有するか否かを審査し、品質保証能力も審査して、工業製品生産許可証の 発行と製品実施細則の要求に符合するか否かの確認を行います。当該実施細則の規定に基づき、企業 は必要な生産設備と検査測定設備を具えている必要があり、整った品質保証システムを有する必要が あります。 (3)製品品質検査 審査グループは、工場の生産条件に関する審査を実施すると同時に、上記実施細則の要求に基づき 製品のサンプル抽出を行い、当該サンプルを企業は国家質量監督検験検疫総局が認可した製品を品質 検験機関に送付して検査を実施してもらいます。製品品質検験機関は規定に基づき送付されたサンプ ルに対して検査を行い、合法的な製品品質検査報告書を発行します。 (4)審査及び証書の発行 企業の工場生産条件と製品品質検査完了後、製品審査部又は省(自治区、直轄市)の質量技術監督 局は、証書交付要求に符合している企業の申請書、生産条件審査報告書、製品品質検査報告書等の 関連書類を一括取り纏めて国家質量監督検験検疫総局に提出し、国家質量監督検験検疫総局より工 業製品生産許可証が発給されると同時に公告が出されます。 4.関連ホームページ:国家質量監督検験検疫総局:http://www.aqsiq.gov.cn 上海質量技術監督局:http://www.sbts.sh.cn/ Tel: 5404-5231、5404-5914 5.工業製品生産許可証発行製品目録 当該目録は製品名称分類全 81 種類、生産許可証発給単位製品名称 478 以上が列記されています。 例えば、№5 の欄は以下の通りです。 № 製品名称 生産許可証発給単位製品 ボイラー用鋼板 5 ボイラー及び圧力容器用鋼板 圧力容器用鋼板 低温圧力容器用鋼板 尚、明日の日刊華鐘通信の当該コーナーで製品名称分類全 81 種類を紹介させて頂きます。 以 日刊 華鐘通信(非売品:会員内部刊物) 発行:上海華鐘コンサルタントサービス(有)中国上海市淮海中路 755 号新華聯大厦 23 層 郵編:200020 電話+86-21-6467-1198 FAX +86-21-6467-9155 Email:[email protected] 発行責任者:古林恒雄 ニュース提供:上海市信息中心 (7) 上
© Copyright 2024 Paperzz