査読者のコメント例 (原著・短報) 本論文は経口オキシコドンと経口

査読者のコメント例 (原著・短報)
本論文は経口オキシコドンと経口モルヒネの進行期肺がん患者の呼吸困難
感に対する同等性の検証を目的とした無作為化比較試験です。このような比
較試験は国内外で少なく、臨床的に大変価値があるものと思われます。しか
し、以下のように大きな問題点が複数みられ、採択には大幅な修正が必要と
思われます。
しかし、大きな問題点が複数みられ、大幅な修正が必要と考えます。以下にコ
メントをまとめます。
Major Comments
1. 本研究は進行期肺がんに対象を絞っておりますので、タイトルに「進行期
肺がんにおける」と入れられたほうが適切と思われます。
2.過去の研究のレビューが不十分です。オキシコドンとモルヒネの比較につ
いては無作為化試験以外にも報告例があります。緒言で過去の文献を十分に
レビューし、本論文の新規性を明確にして下さい。
3.対象の特性をより詳細に記述して下さい。転移・再発の有無や平均生存期
間などについても記載して下さい。
4.解析で t 検定の結果有意でなかったことを受けて同等性を主張しています
が、解析方法が間違っております。同等性検定の手法を用いて再度解析して
ください。
5.倫理的配慮について記載して下さい。本論文は倫理委員会における承認が
必要ですので、その点について明記してください。
6. 考察でフェンタニルの呼吸困難感について述べられていますが、本論文の
結果をフェンタニルに外挿することは困難と思われます。記述を削除するか、
フェンタニルに外挿することができる根拠を引用文献を用いて明確に示して
ください。
Minor Comments
7. 緒言の呼吸困難感の有病率に関しては複数の報告があります。今回の引用
文献だけ 30%と言い切るのは不十分と思われます。
8.ランダム化の方法を詳細に記載して下さい。中央割付されたのでしょうか。
層別ランダム化を行っていますが、層別した変数を明記してください。
9. 調査期間を X 年とする必要はありません。使用可能な薬剤や一般的な認識
は時間で変化しますので、年次は重要な情報です。年次を正確に記入してく
ださい。
10.図 1 において両群の経時変化に SE を表示しておりますが、SD または 95%
信頼区間を表示してください。95%信頼区間のほうが望ましいと考えられます。
11. 本研究は進行期肺がん患者のみを対象としておりますので、これは研究
の限界だと思われます。他の疾患について外挿できるか考察するとともに、
研究の限界に明記して下さい。
12.10 ページ目の 3 行目、
「本研究の成果は頚静脈的投与においても同様と考
えられる」は誤字と思われますので修正してください。