病院通信 7 月号 人間と犬とでは体温調節の仕方が異なります。 人間⇒汗を出して体温調節する 犬 ⇒足の裏しか汗腺がないため、舌を出して呼吸することで体温調節する 外気温や湿度が高いと涼しい空気が取り入れられないため熱中症になり、体に不調を生じ ます。猫も人間に比べると汗腺が少ないので、発汗によって体温調節する事ができないので 犬と同様に暑さには要注意です。 起こりやすい時期 5 月中旬~10 月 起こりやすい環境 ○湿度が高い時 ○屋上やベランダ ○風通しが悪い室内 ※他にも慣れない環境や、興奮しやすい環境は熱中症になりやすいです。 暑さに弱いタイプ 幼犬、幼猫 老犬、老猫 短頭種 呼吸器の構造上、呼吸がしづらいの 生後 3~4 ヶ月の子は熱中症にな 7 才を過ぎると代謝機能 で熱が放出されにくい。 りやすい。寒さにも弱いのでクー が低下してくるため体温 犬・・・シーズー、パグなど ラーのかけすぎで 24℃以下にな 調節を行いにくくなる。 猫・・・ペルシャなど らないようにしましょう。 太っている子 病気もちの子 活発に動く子 体脂肪により体に熱がこもりや 心臓や甲状腺の病気の子は体温調 興奮しやすい子は動き回ること すくなり、気道が狭くなり呼吸 節が上手にできない場合があるた で体温が上がるので熱中症を起 での体温調節が難しくなる。 め要注意。 こしやすくなる。 このような症状があったら 要注意!! ●呼吸が荒くなる ●よだれを垂らす ●吐く 症状が進むと. . . ●舌の色が紫色になる ●吐血する ●意識がもうろうとなる 応急処置 *意識がある、口を大きく開けて呼吸する* 冷たい水を少量ずつ与え、濡れタオルなどで体を冷やす。 *ぐったりして意識がない、体温が 40℃以上ある* 流水を体にかけ、保冷剤などを首筋や脇の下に当てながら急いで病院へ連れ て行って下さい。 ※低体温症になる恐れもあるので体の冷やしすぎには注意して下さい。 熱中症予防のために ①室内の温度に注意!! 設定温度の目安は 24~27℃。ドライモードの方が快適です。 ②水分補給をこまめにとれるようにしましょう。 水を飲むことで体温を下げられるので日陰やクーラーのあたる所 に置いておきましましょう。 ③自由に涼をとれるようにしましょう。 クールマットを敷く。他にもペットボトルを凍らせたものを置い たり、金属製の缶に保冷剤を入れてテープで封をするとそばに寝 たりして涼むことができます。
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