モリナガ ラットインスリン測定キット 変更点のご案内

2010 年 8 月吉日
お客様各位
モリナガ ラットインスリン測定キット 変更点のご案内
株式会社
森永生科学研究所
モリナガ ラットインスリン測定キットの変更点について、以下のようにご説明いたします。
なお、商品名について本文中では下記のように略称させていただきます。
„
モリナガ インスリン測定キット(2011 年 1 月製造終了):現行品
„
モリナガ ラットインスリン測定キット(2011 年 2 月発売)
:改良品
1. 変更点の概要
変更点は構成試薬および測定操作手順となります
構成試薬の主な変更点
(詳細は 2 ページ「2. 改良品の構成について」をご参照ください)
y
酵素基質が OPD 錠から TMB 溶液になります(吸光度の主波長が 450nm になります)
y
検体希釈液が 2 種類から 1 種類になります
測定操作手順の主な変更点
(詳細は 3 ページ「3. 改良品の測定操作手順について」をご参照ください)
y
検体量は検体の種類に関わらず 5μL に統一します
y
二次反応が 1 時間になります
y
「検体量を増やして測定したい場合」に培地等の検体の測定方法が追加されます
y
HP に掲載している短時間測定法が削除されます
1 ページ
2. 改良品の構成について
品
名
A 抗体固相化プレート
B 凍結乾燥インスリン標準品
C
D
凍結乾燥モルモット
抗インスリン血清
凍結乾燥酵素標識
容量
数量
8 ウェル×6 本
2 パック
2ng
1本
・6mL 用となります
6mL 用
2本
2本
E 酵素基質溶液(TMB溶液)
13mL
1本
F 反応停止液(1N硫酸)
13mL
1本
G 検体希釈液
30mL
1本
50mL
1本
H
20 倍濃縮洗浄液
(1000mL 用)
(一次反応でモルモット抗インスリン血清を
95μL で分注するため)
6mL 用
抗モルモット IgG 抗体
現行品からの変更点
プレート用フレーム
1個
プレート用ふた
1枚
・液状試薬のため、調製が不要です
・吸光度の主波長は 450nm です
・検体の種類によらず共通(1 種類)となります
・液状試薬のため調製が不要です
・洗浄液量が 1000mL に増えます
・希釈するのみで調製ができます
C 凍結乾燥モルモット抗インスリン血清、E 酵素基質溶液(TMB 溶液)、G 検体希釈液、H 20 倍濃縮洗浄液
(1000mL 用)が変更となります
2 ページ
3. 改良品の測定操作手順について
3-1. 検体量 5μL の場合の測定操作手順(概要)
※現行品からの変更点は赤字で記載されています
標準曲線用
インスリン
溶液の調製
1)凍結乾燥インスリン標準品に検体希釈液を加えて溶解
(=インスリン標準溶液)
2)インスリン標準溶液に検体希釈液を用いて希釈
(=標準曲線用インスリン溶液)
※前洗浄が不要です
一次反応
1)モルモット抗インスリン血清を 95μL/ウェルで分注
2)標準曲線用インスリン溶液または検体を 5μL/ウェルで添加
▼ 4℃ 一晩(16~20 時間)
1)洗浄液で各ウェルを 3 回洗浄
二次反応
2)酵素標識抗モルモット IgG 抗体溶液を 100μL/ウェルで分注
▼ 常温 1 時間
1)洗浄液で各ウェルを 5 回洗浄
酵素反応
2)酵素基質溶液を 100μL/ウェルで分注
▼ 遮光下常温 30 分間
反応停止
吸光度測定
1)反応停止液を 100μL/ウェルで分注
2)450nm(副波長 610-650nm)で吸光度を測定
3-2. 検体量を増やして測定したい場合の測定操作手順(概要)
検体中のインスリン濃度が低すぎるため検体量 5μL では測定値が測定範囲から外れる場合は、
検体量を 20μL まで増やして測定することが可能です。検体量を 20μL まで増やした場合は現行
品の測定操作手順 2 を用いた場合と同様、0.039-2.5ng/mL の検体が測定可能です。
<注意点>
特に血清・血漿検体では、検体量を増やすと血液中の蛋白質等の影響が大きくなり、正確な
インスリン濃度が得られない場合がありますので、あらかじめ検体量を増やしても添加回収
試験での回収率が十分であることを確認してから実際の測定を行うことをお勧めします。
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