【No.160019】研究・技術情報

【No.160019】研究・技術情報
------------------------------------------------------------------------------オリーブ葉の成分を利用した、動脈硬化・高血圧・骨粗鬆症の予防改善
公表元:国立大学法人 筑波大学
------------------------------------------------------------------------------TCI のコーディネーターが注目するポイント
発表内容は、今までゴミとして扱われていたオリーブの葉が生活習慣病(メタボリッ
ク症候群)から進行する動脈硬化の予防や改善に有効であるということ。特にその成分
であるオレウロペインは高血圧の血圧低下をさせるなどの効果が見られる。しかも捨て
られていたオリーブの葉には含量が多く、葉乾燥重量の5~20%がオレウロペインと多
い。さらに安全性も実証され、すでにオレウロペインは抗酸化作用のサプリメントとし
て市販されているが、高額のオリーブの実を使用しているので市場が広がっていない。
近年の健康ブームの中で機能性表示食品の市場は拡大の一途をたどっている。従来の
オレウロペインはオリーブの実に含まれるものを商品化していた。今回捨てられていた
葉の中から抽出できることが確認されたことにより、安価なオレウロペインを利用した
機能性食品の市場が見えてきた。
注目する1つ目のポイントは、近年、温暖化によるものか茨城県内においても筑波山
麓、鹿島などの地でオリーブの栽培が行われている。これらの栽培は主にオリーブの実
の収穫を行っている。
2つ目のポイントは、効果として、動脈硬化予防、骨粗鬆症予防、性周期異常の改善
などを目指した機能性食品・サプリメントができること。
3つ目のポイントは、廃棄物になっていたオリーブの葉が、今後は葉を利用した機能
性食品の開発に向けた生産により、収益の増加と共に環境に配慮した産業に繋がる可能
性が出てきたこと。
まだ始まったばかりのこの研究によりオリーブ葉の機能性加工食品の開発によって鉛
鉱食品市場での動脈硬化、メタボリック対策、婦人病対策新機能性分野にあらたに参入
することが可能となる。
その為に、興味のある企業に対しては生産・加工での技術的な指導、あるいは分析評
価・検証も可能であり、積極的な実証が直ぐに可能となっている。
ここで紹介したオリーブ葉の成分を利用した、動脈硬化・高血圧・骨粗鬆症の予防改
善に興味を持たれ、詳しい内容がご覧になりたい方は下記 URL をクリックすると、公表
元の技術情報を直接ご覧いただけます。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25870947
(Phytother Res. 2015 Jul;29)
https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/p/10/1032/tsukuba7.pdf
(JST 新技術説明会)
また、本技術情報について、ご関心・ご質問・ご要望等がございましたら、つくば研
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