資料1 - 厚木市

資料1
第6回会議【平成 22 年 1 月 18 日(月)
】
厚木市自治基本条例策定委員会A分科会第2回会議議事録
1 開催日時 平成 21 年 11 月 16 日(月) 午前 10 時から 12 時まで
2 開催場所 本庁舎3階 特別会議室
3 出席者
自治基本条例策定委員会委員6人、
政策部次長、自治基本条例担当課長、同副主幹、同主査
4 案件
(1) 厚木市自治基本条例に規定する内容の検討
【検討事項】
ア 条例等の制定への市民参加
イ 総合計画等の計画策定への市民参加
ウ 審議会等への市民参加
エ 地区ごとの協働を進める仕組み(地区コミュニティ組織)
オ 課題ごとの協働を進める仕組み
カ 市民参加・協働の意識の醸成・人材育成
キ 住民投票制度
5 議事の概要
(1) 厚木市自治基本条例に規定する内容の検討での主な意見・検討案
ア 条例等の制定への市民参加
※検討ポイント
①条例の制定、改正、廃止の過程における市民参加の在り方
②市民会議では、市民参加の対象を条例のほか、規則、規程にも広げることについて。
・市民会議では、条例のほか規則や規程などがあるため「条例等」とし、
「等」について
は基本的な考えで明記した。
・単なる行政内部の事務手続を定める規則、規程、要綱を除き、
「市民生活や事業活動に
直接かつ重大な影響を与える規則、規程、要綱」の制定、改正、廃止に当たっては、パ
ブリック・コメントを始め、市民参加が必要であるのではないか。
・そのため、実効性をもたせるため、
「条例等」ではなく、例えば「条例その他市民生活
や事業活動に直接かつ重大な影響を与える規則、規程及び要綱等」と明確にすることも
考えられる。
→市民会議の提言には「それぞれの条例等の役割を踏まえ」と書かれており、この趣旨
は、全ての条例を対象にするのではなく、市民生活や事業活動に直接かつ重大な影響
を与える条例に限定していることだと思う。そういう趣旨とすれば、規則、規程、要
綱にもかかるため、あえて「その他市民生活や事業活動に直接かつ重大な影響を与え
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る」を入れなくてもいいのではないか。
・そのまま「条例等」とし、
「等」については、基本的な考えの中で明記にすることも考
えられる。
イ 総合計画等の計画策定への市民参加
※検討ポイント
①総合計画及びその他重要な計画の策定過程における市民参加の在り方
②提言は策定に係る内容となっているが、計画の変更も含めるか。
・4月にスタートした「第 9 次厚木市総合計画」は、平成 32 年度までを見通した計画で
あり、その期間中での見直しも考えられるのではないか。
・計画の変更や廃止についても対象にすべきであり、そのことを明確にする必要があるの
ではないか。
→計画の廃止については、例えば法律の改正に伴う計画の廃止が考えられるが、それ以
外については、計画を変更し、上書きされていくため、計画の廃止は考えられないこ
とから、廃止については基本的な考えに入れ、条例には「策定又は変更」でいいので
はないか。
・
【事務局】市民会議の提言のウの内容が「総合計画に定める大型プロジェクトに着手しよ
うとするときは、意思決定に際して市民の意見・提案を求める」となっているが、意思
決定に際して市民の意見・提案を求めるのは事業を計画する段階で、事業を計画し着手
する段階で市民の意見・提案を求めることは難しいのではないか。
→市民会議では、提言に対する基本的な考えにあるとおり、
「十分な時間をとって市民
参加を進め、市民が十分納得して事業等が実施できるようにすべきである。
」という
ことであり、計画に内容を市民に分かってもらい、実行しやすいようにするという趣
旨であったと思う。
・総合計画に定める大型プロジェクトの事業計画は、パブリック・コメントを行っている
のか。
→【事務局】厚木市パブリック・コメント手続実施要綱では、パブリック・コメントの
対象とはしていない。ただし、事業を計画する段階で影響を及ぼす地域で説明会を開
催し、広く市民の意見をお聴きしている。
→この内容については、分科会では整理がつかないため、次回の策定委員会に意見を報
告し、議論することとする。
【参考(分科会の案)
】
(1)
「意思決定に際して市民の意見・提案を求める。
」を削除する。
(2)
「意思決定に際して」を削除する。
(3)ここは「総合計画等の計画策定への市民参加」という項目であり、提言の内容は、
計画に位置付けられる事業の内容であるため、例えば、
「市長の役割・責務」
、
「執行
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機関の役割・責務」の中で整理する。
【事務局】市民会議の提言のエ・オの内容は、日常的な市民からの意見・提案に関する内
容であり、市民から寄せられる意見・提案は、計画に関する内容とは限らず、広く捉え
る必要があると考えられる。このため、例えば「7.市政運営に求められる制度」に『市
民の「意見」
・
「提案」等への対応』などとして、新たに項目を設けたほうが、わかりや
すいのではないか。
→「日常的な市民からの市政に関する意見・提案」となっているので、計画策定への参
加というよりは、市政への参加ではいか。
→分科会としては、新たに項目を設けることとし、
「7.市政運営に求められる制度」に
入れるか、
「8.市政運営における市民参加・協働の推進」に入れるかは、次回の策定
委員会で議論することとする。
ウ 審議会等への市民参加
※検討ポイント
①審議会等への市民参加の在り方
・市民会議では、イの(ア)
「委員の一部又は全部を、公募された市民によって構成する。
」
という部分について、審議会の構成員に多くの公募市民を入れることを望むことから、
公募委員が占める割合については、あえて明記しないこととした。
→厚木市では、既に「審議会等の設置及び運営に関する要綱」を制定し、委員等の任命
について、構成員の数の 20%以上の委員等の公募に努めることが規定されているので、
自治基本条例では、市民会議の提言のとおり基本的な考え方を規定すればいいと思う。
【事務局】市民会議の提言のイの(ウ)の内容が「委員の選任にあたっては、選任過程の
公開に努める」となっているが、ここでいう委員とは、全ての委員なのか、公募の委員
なのか明確にする必要があると思う。
→市民会議では、公募の委員の選任過程を明確にするといった議論であった。
→基本的な考えに、そのことを明記する。
【事務局】市民会議の提言のアの内容が「市長、執行機関は、審議会等の設置に当たり、
市民の参加に努める」となっているが、審議会等を設置すること自体についても、市民
の参加に努めるとも読むことができる。
→審議会の設置は、市長の権限であり、ここの趣旨は、委員等の任命にたっては、公募
の市民を含めることであると思う。
→【事務局】そういう趣旨であれば、アとイを合わせ、
「市長、執行機関は、審議会等
の設置及び運営にあたっては、次に掲げる項目を基本とする」としても、市民会議の
趣旨は変わらないのではないか。
→事務局の意見を分科会の案とする。
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エ 地区ごとの協働を進める仕組み(地区コミュニティ組織)
・この部分は、市民会議でも思いが込められている重要な部分となっている。現在の公民
館の区域を単位とした 15 地区に新たに地区コミュニティ組織をつくり、市の区域の中
における地域分権を進め、地域で課題解決に向け活動ができればいいのではないかとい
う趣旨となっている。
→特に自治会は地域の大きなコミュニティ組織であり、地域の課題解決に向け重要な役
割を担っている。市民会議の提言の内容は、この自治会とは別な組織を新たにつくる
ことを読みとることができるが、市民会議では、この自治会を念頭においた議論が行
われたのか。
→【事務局】市民会議の提言書の 39 ページに地区コミュニティ組織のイメージが書か
れているが、自治会は自治会として、自治会の区域の中での役割を担っており、これ
からもその役割は重要になってくると思う。市民会議では、自治会を含めた地域コミ
ュニティを構成員とした、更に広い地区のコミュニティ組織をつくり、地区の課題に
取り組むことや、あるいは、市の区域の中の地域分権を進めていこうというのが、市
民会議での議論であった。
→地区コミュニティ組織には、自治会を始め様々な活動団体やボランティア団体などが
一つになってコミュニティ組織をつくり、それらが活動すると言う考えか。
→【事務局】分かりやすく言うと、地区に「地域福祉推進委員会」がある。その委員会
の中には自治会や他の団体が入っており、地域福祉に対して横断的に協働で行われて
いる。それを地域分権ということで、地区の広範囲な課題をそこで解決するというイ
メージで市民会議では議論が行われた。
・市民会議での議論の趣旨は少し分かったが、提言されている内容は趣旨ではなく、手法
であると思う。こうした手法を条例に盛り込むことができるのか。
→【事務局】将来の方向性を示す目標として掲げることは価値があると思う。しかし、
実施することができるのかという、実効性の視点で策定委員会での議論をお願いした
い。
→市民会議では、もう少し具体的な内容で提言をしたいという意見もあったが、条例と
いうことで、最終的に提言した内容となった。
・市民会議では、提言にある「一定のまとまりのある地区」について、学区という議論も
行われた。
→小学校区、中学校区、公民館区についてはそれぞれ問題があると思うが、そうした問
題を統一的に解決するのは非常に難しい問題ではないか。
→様々な区域を見直すには、今までの地域コミュニティを一度切ることになり、理論上
それができるのかということが大きな課題であり、難しいと考える。
・
「地区市民センター区域などの」と例示がされているが、このことを削除しても趣旨は
変わらないのではないか。例示は基本的な考えに示せばよいのではないか。
→市民会議では、少なくとも地区市民センターの区域で地区コミュニティを組織する必
要があるという趣旨であるので、このことは明記したい。
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→地区市民センターとは、市の出先機関としての機能のことを言っており、公民館は社
会教育法に基づく施設である。このことから、区域を指すのであれば「公民館区域」
が適当ではないか。
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