シンガポールから アジアへ - Singapore Business Federation

シンガポールから
アジアへ
シンガポール企業進出ガイド
2014年版
シンガポールビジネス連盟発刊
協力パートナー
ACCESSASIA
@SINGAPORE
シンガポール
からアジアへ
ACCESSASIA@SINGAPOREは、
シンガポールからアジアへア
クセスする外国企業の入口です。
これにより、
この地域での事業
のスタートアップと拡張を目指す企業は、
ワンストップでのサービ
スと広いネットワークを有する一流プロフェッショナルの専門知
識を活用することができます。
ACCESSASIA@SINGAPOREは、
ビジネスの幸先良いスタート
を可能にします。
時間とコストの節約を
アジアビジネスのために最高に有利なスタートを
アジアにおける私たちの
広いネットワークをご活用ください
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
Foreword
Contents
5
FOREWORD
6
SINGAPORE AT A GLANCE
9
WORK IN SINGAPORE
-
25
LIVE IN SINGAPORE
- 教育
シンガポール経済
シンガポールの主要産業
成長産業
主要セクタ
輸出入概況
投資活動
2012年企業設立
政府支援金について
シンガポールにおける標準的なビジネスモデル
- 交通
- 住宅物件
38
PLAY IN SINGAPORE
- 観光・レクリエーション
39
CORPORATE ADVISORY
- シンガポールにおける企業設立
55
-
事業形態の種類
駐在員事務所の更新
プロセスとコンプライアンス
シンガポールの税制
個人税と法人税
税制上の優遇措置
国際協定
63 LEGAL
- シンガポールの法的フレームワーク
- 独占禁止法
- 仲裁
- 合併と買収(M&A)
68
MANPOWER
75
REAL ESTATE
87
RELOCATION
- シンガポールへの引越し
89
REACHING OUT TO ASEAN
- シンガポールとASEANの接続性
2012年、世界銀行の報告によると、シンガポールは7年連続で最もビジネスをし易い国として
ランク付けされています。ビジネス指向の環境、接続性の高さ、アジアで最も生活し易い住環境
など、多くのグローバル企業がその魅力に引き付けられています。2012年、シンガポールへの
新規進出は合計56,681件を数え、うち24%は外資保有によるものでした。これはシンガポール
に投資する外国企業の強い期待と自信の表れであると言えます。
102 CONTENT CONTRIBUTORS
SBFはACCESSASIA@SINGAPOREというグローバル企業のシンガポールへのスピーディな進
出とアジア展開をサポートするビジネスコンシェルジュサービスを立ち上げました。このサービ
スは18のシンガポールを代表するビジネスサービスプロバイダが企業設立や経営の支援を提供す
るものです。
- 雇用基準及び規制
- シンガポールの労働法制
- 法定機関への拠出金
- シンガポールで働く
- オフィススペース
- サービスオフィスについて
- バーチャルオフィスについて
- 工業系スペース
- 産業不動産ソリューション
- ビンタン、バタム、カリマン(BBK)への展開
- イスカンダルへの展開
このガイドが外国企業にとってシンガポールがこの地域でのビジネスを展開する上での第一拠点
として最適の地であることを理解して頂く一助となれば幸いです。
FINANCE
-
シンガポール・ビジネス連盟(SBF)は、シンガポール経済開発
庁(EDB)と合同で、シンガポールをグローバル・アジア・ハブ
として、これからシンガポールを足がかりにアジアへの展開を拡
大しようとする企業をサポートしています。SBFはシンガポール
のビジネス環境の概要やシンガポールでの事業立ち上げに際して
有益となる様々な情報を掲載する『シンガポール企業進出ガイド
2014年版』を発刊しました。アジアは人口30億人以上、GDP総
計17兆米ドルを有するマーケットです。生産拠点そして消費者市
場としてグローバル企業が注目すべき巨大なビジネス機会をこの
地域が有していると言えます。その中でシンガポールは、これら
のアジアにおけるビジネス機会を追求する上で戦略的な起点とな
ります。
シンガポール・ビジネス連盟
金融ハブとしてのシンガポール
主な動向
アジアのドル取引市場(ADM)
シンガポール金融庁(MAS)
資産管理運用会社(FMC)の登録と資格の取得
銀行法制・規制
上場
4
5
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールは東南アジアに位置する世界で最も小さい国のひとつです。しかしその小さなサイ
ズにも関わらず、7,000社以上のグローバル企業が存在し、企業の国際市場への発射台の役目を
果たしています。シンガポールの急速な成長は、ビジネス指向の政策環境とシンガポール政府の
安定かつ優れた政策実行力の成果であると言えます。
シンガポールは中華系、マレー系、インド系、ユーラシア系と主に4つの民族が融合する多文化
社会です。従って、シンガポールは英語とそれぞれの民族の母国語を話す二カ国語の社会でもあ
ります。
国土面積(平方キロメートル)
人口(千人)
GDP(2012年)
貿易高(2012年)
主な貿易相手国
S
715.8
5,312
S$3,456 億
S$65,048(一人あたり)
US$51,162(一人あたり)
S$9,849 億
マレーシア、EU、中国、インドネシア、米国、
香港、韓国、日本、台湾、タイ
雇用者による
中央積立年金
(CPF)負担率
の軽減 キャップ付き
オフィス賃貸
料 低い法人税率 INGAPORE AT A GLANCE
ビジネス指向
の環境 特別ビザや許
可証の発行 容易な進出・
撤退 確立した国内
監督体制 強固な知財 管理体制 シンガポール:
アジアへのア
クセス 広範囲に及ぶ
貿易協定ネッ
トワーク 高スキルの 人材 整備された接
続性とインフラ シンガポールは完結性・質・信頼性・生産性を高めることで、外
国企業の進出、そしてこの地域へのビジネスの拡大をサポートし
ます。
6
7
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポール経済
シンガポールの2012年GDP
総額S$3,456億
シンガポールGDPセクター別構成(2012年)
業種別割合
製造業
バイオメディカル
エレクトロニクス 輸送機器 精密加工 一般工業 化学
W
シンガポールは輸出や貿易に重点を置いた高度に発達
した自由市場経済である。小さな国内市場と貿易への
依存にも関わらず、シンガポールは2000年以降平均
6.1%という力強い成長を維持しており、2012年の一
人当たりのGDPはS$65,048(US$52,051)と世界で
も最も高い国のひとつである。この強固な経済情勢は
主に製造業、卸・小売業、ビジネスサービス、そして
金融・保険という4つの分野が牽引している。これら
4つの分野で2012年のGDPの実に64%以上を占めて
いる。
25.5%
25.0%
15.7%
14.6%
11.3%
7.9%
製造業
卸・小売業
ORK IN SINGAPORE
卸売業 小売業 87.8%
12.2%
専門サービス
不動産
39.1%
建築・設計
12.8%
その他内部管理支援サービス 10.1%
その他科学・技術関連
9.1%
経営コンサルティング
6.2%
レンタル・リース
5.8%
法務
3.9%
会計
2.6%
企業オフィス・代表事務所 10.4%
卸・小売業
金融・保険
専門サービス
(出典:貿易産業省)
2012年のシンガポールの経済成長率は1.3%で、建
設分野が前年比8.2%増と最も高い成長率をみせた一
方、卸売業、小売業についてはそれぞれ0.1%の微増
と0.7%の微減となった。
2012年前年比成長率
金融・保険
銀行
その他
保険
資金管理・運用
証券取引
48.3%
26.5%
11.2%
10.0%
3.9%
(出典:貿易産業省)
8
9
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールの主要産業
現在、シンガポール経済開発庁(EDB)は、シンガポール経済の安定に寄与する以下の19の産業
について特に振興している。これらの産業を重点的に誘致することでシンガポール政府は激しく
移り変わる経済展望に対応している。
航空宇宙エンジニアリング
代替エネルギー
化学
消費者ビジネス
エレクトロニクス
情報通信サービス
シンガポールは、情報通信ネットワークの整備レベルにおいて世界で2
位、アジアでは1位にランク付けされている。シンガポールの持つ強固
な知的財産保護の制度、物理的・商流的なアクセスの良さ、良質な国際
人材の確保が容易であることなどを理由に情報通信サービス系の企業が
続々とシンガポールに引き付けられている。
情報通信機器
シンガポールは、情報機器関連企業にとってグローバル戦略拠点とし
て、さらに新製品の開発、商用化をすすめる拠点として魅力的な位置づ
けである。
シンガポールは最も完成した航空機に対するメンテナンス、修理、整備
(MRO)の拠点である。
シンガポールは赤道直下の地理を活かしクリーンエネルギーの中でも主
に太陽光発電の振興に注力している。太陽光発電のほか、風力発電、蓄
電、スマートグリッド、バイオマス、燃料電池、エネルギー効率化、
温室効果ガス処理の開発にも様々な公的資源が注ぎ込まれている。
シンガポールが、世界でも最もすすんだエネルギー・化学産業拠点のひ
とつであり、常に産業が最前線で発展するよう継続的に振興している。
アジアの中心に位置し、強力な研究開発やブランドマネジメントの基
盤、ビジネスにやさしい環境を持つため、イノベーションを実現し地域
での成長戦略をもつ消費財(CPG)を扱う企業には理想的な拠点と言
える。
シンガポールのエレクトロニクス産業の強固な基盤は、新規市場の開
拓、製品や製造管理、技術やアプリケーションの現地化や展開を目指す
企業にとって最高の拠点となる。
エネルギー
シンガポールは、東南アジア地域における、主要な石油・ガスの拠点と
なっている。特にアジアの石油、石油由来製品の価格センターであり、
また、世界のトップ3に入る液体バルク輸送基地でもある。
環境・水資源エンジニアリング
シンガポールは、国内、海外企業にとって革新的なソリューションを創
造するためのターンキーの環境が整備されており、様々なエンジニアリ
ングソリューションをワンストップで提供されている。また、シンガポ
ールは70以上の企業が活躍する世界的な水ビジネスの拠点として知ら
れている。水のほかにも廃棄物処理や汚染防止などを含む環境産業も
育成している。
ヘルスケア
シンガポールは、アジアにおいて最良のヘルスケアシステムを提供し、
その医療技術の水準は世界でもトップクラスに位置している。シンガポ
ールは医療機関などとの協業の機会を提供することで、最新のヘルスケ
アソリューションの臨床試験などが行い易い環境をつくっている。
国際的NPO
シンガポールは、金融センター、物流センター、情報ハブとしての強み
を活かし、地域のIO人道対応ハブとして機能している。シンガポールは
130以上もの非営利団体が所在している。
10
物流・サプライチェーンマネ
ジメント
シンガポールは、世界の市場で活躍する運輸関連企業の展開拠点となっ
ており、また、その世界への接続性の高さと整備されたインフラによ
り、様々な産業の主要な製造業者にとって、物流及びサプライチェーン
を統括する上で有効なハブとして捉えられている。
海洋・オフショアエンジニ
アリング
シンガポールは、ジャックアップリグにおける世界シェアの70%を保有
しているほか、浮体式生産貯蔵積出設備へのコンバージョンにおける
世界シェアの70%、船舶修理における世界シェアの20%を保有してい
る。
メディア・デジタルエン
ターテイメント
シンガポールはアジアにおける放送ハブとなっている。シンガポールの
メディア産業はテレビ放送と制作、出版と印刷、映画、音楽、インタラ
クティブ・デジタルメディアなど多岐にわたっている。
医療技術
シンガポールには商用規模で域内もしくは世界市場に供給する医療機器
を生産する企業が30以上所在する。
製薬・バイオテクノロジー
シンガポールは臨床研究や臨床試験を実施・管理する拠点としても評価
が高い。
精密加工
シンガポールは精密加工業が集積しており、複合的な製造業の拠点とな
っている。
専門サービス
様々な業種の多国籍企業が地域統括や世界本社機能をシンガポールに置
いていることから、高度な専門サービスへの需要が高い。
(出典:シンガポール経済開発庁2013年)
11
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
成長産業
サービス
GDPシェア:68.5%、S$2,223億
下記7つの新興産業が経済成長のカギとして注目されている。
自動車産業 ライフスタイル・サービス
ほぼ全ての主要なOEMを含む自動
車メーカーは、シンガポールをアフ
ターサービスの部品流通のロジス
ティクス拠点としている。 美術、骨董品、収集品、舞台芸術、ス
ポーツなどを取り扱うライフスタイル
ビジネスに関する企業がシンガポー
ルで成長してきている。
卸・小売(S$552億)
ナノテクノロジー シンガポールは、様々なプラット
フォームやパートナーシップを通じて
の研究開発が拡大しているナノテクノ
ロジーの商用化を積極的に水深して
いる。
安心・安全
シンガポール:リアルタイム シンガポールは水産養殖、農業、金
属鉱物への世界需要に対する中核
拠点を目指している。シンガポール
はさらに未来の持続可能性を維持す
るための技術開発を促進している。
EDBは、シンガポール自治省
(Ministry of Home Affairs)と共同で、
住環境の向上に関する革新的なソ
リューションを官民合同パートナー
シップを通じて実験的に取り入れる
仕組みを構築している。
シンガポールは、都市環境や都市効
率を高めるためスマートシティソ
リューションの導入をすすめており、
リアルタイムの商用データを提供す
ることでインタラクティブな都市開発
をすすめている。
天然資源
宇宙産業
2012年8月、シンガポールの宇宙産
業振興に資するべく宇宙技術産業企
画室(OSTin)が設立された。
・シンガポールは世界第4位のグロ
ーバル金融センターである
・卸売の大半は輸出、再輸出、オ ・シンガポールは専門サービスの
フショア取引など海外に向けた卸 ハブとなっている
売が占めている
・シンガポールは拡大する東南ア
ジア市場を目指す多国籍企業、シ
ンガポール企業に向けた多様性の
高い機能を提供している
・シンガポールでは国際金融、貿
易金融、海事金融・保険、資産管
理など様々なサービスが提供され
ている
“
2.5% - 3.5%
製造業
GDPシェア:20.7%、S$672億
エレクトロニクス(S$151億)
・シンガポールは:
-ハードディスクドライブ製造の世
・世界のバイオメディカル産業に 界トップ3企業の拠点
おける主要企業のうち30社がシン -電子・電機製造サービスプロバイ
ガポールに拠点を持つ
ダの世界トップ5の企業のうち4
社の拠点
・総付加価値の87%は製薬による -ファブレス半導体企業世界トップ
25企業のうち15社の拠点
-複合機器製造業の世界トップ20企
業のうち11社の拠点となっている
輸送機器・オフショアエンジニア
リング(S$95億)
・2012年に9.9%の成長
・シンガポールは石油・ガス掘削
ユニットとオフショアサポートに
おける世界最大のプレイヤー
・シンガポールはジャックアップ
リグ製造で世界最大
ヘルスケア
・シンガポールは世界の石油化学 ・シンガポールはアジアにおける
ハブのトップ10に位置づけられ 医療分野の拠点である
る
・シンガポールのヘルスケアシス
・アジアの主要な石油精製拠点で テムはアジアで最高水準にある
ある
・医療ツーリズムの受け入れも盛
・石油取引拠点として世界第3位で んである
ある
観光
・シンガポールのサービス産業に
とって、観光は非常に重要な役割
を果たしている。
・マリーナベイサンズ、リゾート
ワールドセントーサ、シンガポー
ルフライヤー、F1シンガポールグ
ランプリなど、最近新たに登場し
た施設やイベントは、2015年まで
に現在の3倍となるS$300億の観
光収入を生み、シンガポールをな
くてはならない観光地に押し上げ
ている。
(出典:シンガポール経済開発庁2013年)
・2012年のシンガポールにおける
S$160億の設備投資の約38.8%が
エレクトロニクスによるもの
12
”
その他の主要セクター
化学・石油化学
製造業、サービス業とも、シンガポール経済においては重要な役割を担っており、GDPの約90%
を占めている。
・シンガポールは世界で最も活動
的な証券取引所をもっている
2013年のシンガポール経済成長の見通し
は慎重ながらも上向きである。世界のマ
クロ経済状況が安定化する中、世界経済
の成長率はおだやかなものである。世界
情勢における不明瞭な状況も踏まえ、貿
易産業省は2013年のシンガポールの経
済成長率を2.5から3.5%になると予測す
る。
2013年シンガポール経済成長率予測
主要セクタ
金融・保険(S$385億)
・卸売業は生産サイクルの中でも ・20%以上の利益がサービス輸出
非常に重要な位置づけにある
に由来する
(出典:シンガポール経済開発庁2013年)
バイオメディカル(S$154億)
ビジネスサービス(S$473億)
13
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
輸出入概況
主要貿易相手国
世界で最も開かれた自由経済
シンガポールの貿易高は2003年のS$5,160億から2012年のS$9,850億にまで拡大し、年率換
算で7.4%増の成長を遂げた。シンガポールの2012年の貿易高は同じ年のGDPの2.85倍にも及
び、世界で最も貿易高のGDP比率が最も高い国となった。これはシンガポール経済にとって貿易
がいかに重要なものかを物語る数字である。
輸入品目の99%が非課税
世界で最も開かれた貿易国
世界で最も高い貿易高対GDP比率
輸出入の動向
石油の輸出入の増加に伴い、資源・鉱物のシェアがこの10年で約3倍に拡大した。この分野にお
ける貿易高は2003年のS$610億から2012年には約4倍のS$2,740億に増加した。
2012 主要貿易相手国
マレーシア、EU、中国、インドネシア、米国
がシンガポールにとっての主要貿易相手国であ
る。それぞれの国の貿易高を総合するとシン
ガポールの2012年の貿易高の50%近くを占め
る。
マレーシア
EU
中国
インドネシア
米国
香港
韩国
(资料来源:新加坡统计局)
主要貿易相手国の輸出入品目トップ5
輸入トップ5
輸出トップ5
電機・電子機器(S$153億)
資源・石油・精製品など(S$230億)
資源・石油・精製品な
(S$148億)
電機・電子機器(S$158億)
機械・原子炉・ボイラーなど
(S$56億)
機械・原子炉・ボイラーなど(S$70
億)
真珠・宝石・鉄鋼・コインな
ど(15億)
プラスチック・関連製品(S$23億)
プラスチック・関連製品(S$10 光学・応用光学・医療等特殊機器
億)
(S$14億)
貿易主要品目の割合と推移(2003 – 2012)
輸入トップ5
機械・原子炉・ボイラーなど
(S$118億)
その他
輸出トップ5
有機化学薬品(S$107億)
資源・石油・精製品など(S$95 電機・電子機器(S$103億)
億)
機械・輸送機器
組立て・加工品
化学品・関連製品
資源・鉱物
飲食良品・動植物・動植物由来油脂製品
電機・電子機器(S$89億)
機械・原子炉・ボイラーなど(S$66
億)
その他の製品(S$41億)
その他の製品(S$65億)
Vehicles other than railway,
tramway (S$2.7b)
医薬品(S$33億)
輸入トップ5
輸出トップ5
電機・電子機器(S$180億)
電機・電子機器(S$232億)
機械・原子炉・ボイラーなど
(S$123億)
資源・石油・精製品など(S$85億
資源・石油・精製品など(S$32 機械・原子炉・ボイラーなど(S$62
億)
億)
鉄鋼(S$17億)
プラスチック・関連製品(S$49億)
鉄鋼加工品(S$14億)
有機化学薬品(S$33億)
(出典:シンガポール国際企業庁)
輸入トップ5
輸出トップ5
資源・石油・精製品など(S$96 資源・石油・精製品など(S$181億)
億)
14
Trade Value (billion S$)
日本
電機・電子機器(S$33億)
機械・原子炉・ボイラーなど
(S$101億)
機械・原子炉・ボイラーなど
(S$26億)
電機・電子機器(S$81億)
真珠・宝石・鉄鋼・コインな
ど(20億)
プラスチック・関連製品(S$21億)
スズ及び関連製品(S$10億)
鉄道以外の輸送機器(S$20億)
15
マレーシア
マレーシアはシンガポールにと
って最大の貿易パートナーであ
る。2012年の輸入・輸出はそれぞ
れ505億シンガポールドル、269億
シンガポールドルとなっており、マ
レーシアからの輸入額が連続して輸
出額を上回っている。
EU(欧州連合)
EUはシンガポールにとって2番目
の主要貿易相手国である。輸入額が
596億シンガポールドルであるのに
対し、輸出額は457億シンガポール
ドルである。
中国
中国はシンガポールにとって3番
目に大きい貿易パートナーであ
る。2012年の中国からの輸入額は
49億シンガポールドル、輸出額は
549億シンガポールドルであった。
主に電機・電子機器の分野が二国間
の貿易において大きなウェイトを占
めている。
インドネシア
輸入額252億シンガポールドル、
輸出額541億シンガポールドル
で、2012年インドネシアはシンガ
ポールにとって4番目に大きな貿易
パートナーであった。
(出典:シンガポール統計局”Trade Map”)
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールにおける輸出入
シンガポール港
シンガポールの貿易は、アジア・アセアン地域に重点が置かれている。アジア及びアセアンでの
輸出入は2012年貿易高の総計の60%を占めている。これはシンガポールと当該地域の接続性の
高さを物語っている。アジアの中心として、シンガポールは中国、インド、アセアンのような新
興市場にアクセスするための理想的な位置づけにある。
シンガポールの地域別輸出割合(2012年)
シンガポールの地域別輸入割合(2012年)
アセアン
オセアニア
アセアン
アジア
アメリカ
アセアン
ヨーロッパ
2012年コンテナ取扱い量世界第2位
3,160万TEUのコンテナ・カーゴ取
扱い(2012年)
2012年ベスト寄航港
寄航商船総トン数22.5億トン
海事における国際寄航港
2012年船員福祉国際委員会(ICSW) (出典:シンガポール海事港湾局、PSAシンガポール)
その他ア
ジア地域
アメリカ
アフリカ
(出典: International Enterprise Singapore, シンガポール統計局)
2012年シンガポール輸出入品目トップ5(輸入・輸出総額に占める割合)
品目(輸入)
2013年アジア運輸・サプライチェーンアワード
(AFSCA) アジア
その他ア
ジア地域
アフリカ
順位
AFSCA27回中25回ベス 2012年世界トップの燃
料補給港
ト海運港を受賞 总出口额
オセアニア
ヨーロッパ
アジアにおけるベスト
海運港 2012年シェア
品目(輸出)
2012年シェア
1
電機・電子機器(S$745
億)
15.7%
電機・電子機器(S$1,035
億)
20.3%
2
原油(S$488億)
10.5%
石油製品(S$939億)
18.4%
3
航空機・船舶(S$140億)
3.0%
医薬品(S$114億)
2.2%
4
発電機(S$107億)
2.2%
工業機械(S$102億)
2.0%
5
工業機械(S$100億)
2.1%
発動機(S$74億)
1.4%
自由貿易協定(FTA)
FTAはシンガポールと主要経済そして新興市場をつなぐスーパーハイウェイの役割を果たしてい
る。これらの貿易協定により、シンガポールを拠点とする輸出業者や投資家は、関税免除、特定
分野における優遇措置、市場への迅速なアクセス、投資や知財の保護など多種多様な恩典を享受
できる。FTAは関税免除などにより輸出によるコスト競争力を向上させながら市場展開をはかる
ことができるため、特に中小企業に大きなビジネスの機会をもたらす。
シンガポールの貿易ネットワークにおけるFTAは、シンガポールを地域の製造集積の中心とな
るようにデザインされており、研究開発など知識ベースの経済とサービス産業のハブとなってい
る。
シンガポールの多面的な貿易ネットワークによりローカルの企業がビジネスを成長させること
ができる。例えば、18の署名済みのFTAのほか、71の二重課税防止協定を締結している。加え
て、シンガポールはすでに最低でもGDPの60%をカバーするFTAに署名済みである。
(出典:シンガポール統計局)
シンガポール:グローバル海事センター
アジアの半島の先、マラッカ海峡に位置する地理的にも要所であることから、シンガポール港は
世界の中でも主要な海運港である。120カ国の600港とつながり、130の世界の主要海運業グル
ープの寄航港であることからアジアと世界海上輸送における接続点となっている。
世界の交易品の90%が海上輸送されており、そのうち世界のコンテナの1/7の積み替え、5%の積
み荷処理はシンガポール港で行われている。シンガポール港は中国、香港、台湾、日本、オース
トラリア、アフリカを含む5大陸の主要港との接続性が極めて高く、毎日複数の船便が航行して
いる。
シンガポールが歴史に登場する1819年以来、海運業はシンガポール経済にとって重要な役割を
担っており、これからの将来もそうあり続けるであろう。5,000社を超える海運企業、補助的な
サービスプロバイダが拠点を置く国際海運センターとして、シンガポールへの進出、拡大を望む
企業に対して支援とインセンティブを提供している。支援やインセンティブに関心のある海運関
連企業は右記の海事港湾庁(MPA)のウェブサイトを参照。www.mpa.gov.sg
アセアン自由貿易圏(AFTA) アセアン・豪州・ニュージーランド自
由貿易協定(AANZFTA) アセアン・中国自由貿易協定
(ACFTA) アセアン・インド自由貿易協定
(AIFTA) アセアン・日本包括的経済連携
(AJCEP) アセアン・韓国自由貿易協定
(AKFTA) 豪州自由貿易協定(SAFTA) 中国自由貿易協定(CSFTA) コスタリカ自由貿易協定(SCRFTA) GCC(湾岸協力会議)自由貿易協定
(GSFTA) •  20に及ぶ地域・二国間自
由貿易協定 •  24の貿易連携 •  71の二重課税防止条約 •  41の投資協定 ヨルダン・ハシミテ王国自由貿易協
定(SJFTA) インド包括的経済連携協定(CECA) 日本新時代経済連携協定(JSEPA) 韓国自由貿易協定 ニュージーランド包括的経済連携
協定(ANZSCEP) パナマ自由貿易協定(PSFTA) ペルー自由貿易協定(PsSFTA) スイス・リヒテンシュタイン・ノルウェ
イ・アイスランド自由貿易協定
(ESFTA) 環太平洋戦略的経済連携協定(ブ
ルネイ、ニュージーランド、チリ、シ
ンガポール) 米国自由貿易協定(USSFTA) (出典:財務省・シンガポール内国歳入庁)
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
投資活動
シンガポールから海外への直接投資
対シンガポール直接投資
シンガポールの海外での直接投資は2010年の4,490億シンガポールドルから2011年末には
4,263億シンガポールドルへと5.3%増加している。
海外からの直接投資(FDI)は直接株式投資と海外投資家からの純貸付から成る。シンガポールへの
直接投資は、2010年の6,186億シンガポールドルから6.7%増加し、2011年終わりには6,720億
シンガポールドルとなった。
産業分野による直接投資内訳
2011年シンガポールの海外直接投資先トップ15(10億シンガポールドル)
中国
2011年海外直接投資:S$6,720億
香港
英国
2011年の海外直接投資は主に金融・保
険、製造業、卸・小売の産業分野に投資さ
れている。
専門、科学技
術、内部管理
支援サービス
卸・小売業
製造業
オーストラリア
マレーシア
インドネシア
イギリス領バージン諸島
モーリシャス
タイ
運輸・倉庫業
日本
インド
バミューダ
ケイマン諸島
金融・保険業
不動産投資
米国
オランダ
(出典:シンガポール統計局)
海外への直接投資産業分野別内訳
金融・保険サービス業への直接投資(2011年末現在)
2010 (10億)
2011 (10億)
% of 2011
金融・保険サービス
272.6
289.7
100.0
投資ホールディングス
228.1
242.9
83.8
14.4
14.7
5.1
8.6
9.4
3.3
2010 (10億)
2011 (10億)
% of 2011
製造業
133.7
137.3
100.0
製薬品
42.4
44.5
32.4
コンピュータ、エレクト
ロニック、光学製品
40.8
41.4
30.1
石油精製品
20.6
21.2
15.4
化学・化学関連製品
9.2
9.3
6.8
機械・設備
7.0
7.1
5.2
銀行
保険サービス
海外での直接投資の約半分が金融・保険サービス分野で占められている。その他の投資活動は主
に製造業、不動産投資に多く見られる。
製造業への直接投資(2011年末現在)
(出典:シンガポール統計局)
金融・保険業
製造業
卸・小売業
専門、科学技術、内部管理
支援サービス
運輸・倉庫業
不動産投資
情報通信
その他
(资料来源:新加坡统计局)
海外直接投資(2011年末現在) 単位S$10億
地域別海外直接投資内訳
ヨーロッパとアジア諸国がシンガポール向
けの海外直接投資の最大の貢献者となって
いる。ヨーロッパの主な投資国には、オラ
ンダ、英国が含まれ、アジアの主な投資国
は日本、インド、香港、マレーシア、中国
が含まれる。
ヨーロッパ アジア
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中南米・カ
リブ沿岸
北米
アフリカ
その他
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポール:理想の実験環境
産業別シンガポール企業設立
シンガポールは世界最高の未来の製品の実験地となることを目指し、様々な関係局によりシンガ
ポールを実験拠点として活用することが推進されている。
2012年、企業登録数の最も多かった産業は、卸売業(21%)、金融サービス(15%)、経営コンサル
ティング(9%)であった。2011年から2012年の間で企業数の大きな増加が見られたのは経営コン
サルティング(28%)、コンピュータープログラミング・コンサルティング(22%)、小売業(15%)
、食糧品・飲料(12%)、卸売業(10%)であった。
ジュロン・レイク地区は、セントラルビジネス地区に集中する商業機能の分散をはかる都市再開
発庁のマスタープラン2008において特に注目されている地区である。ジュロン・レイク地区は
スマートテクノロジーを活用した持続性・接続性を持つ都市部となることを目指し開発がすすん
でいる。2013年、シンガポール情報通信開発庁(IDA)は、このジュロン・レイク地区に情報通
信企業、エンドユーザー関連ビジネスなど革新的なソリューションあるいは最先端の技術を試験
的に展開するための企業誘致を行った。内務省(MHA)と経済開発庁(EDB)は安全な都市設計と安
全・セキュリティ関連企業の開発能力向上を目指すため試験的な展開をすすめている。この取り
組みによって、情報の最適利用や緊急事態への効果的な対応が可能となる。
様々な実験都市の展開は企業にとってもビジネス拡大と成長の機会として活用できる。
『Future Singapore』は廃棄物のエネルギー利用、廃棄物管理、都市設計、高齢化社会に向けた
健康福祉サービスの産業を振興するためにEDBによって開始されたプログラムである。
卸売
保険・年金を除く金融サービス
経営コンサルティング
小売
公共事業局(PUB)は、水事業に関連する企業に対し、試験運用的な展開の機会を提供している。
これにより、PUBは水処理関連技術の革新をすすめ、官民の両方が試験的な展開を推進してい
る。PUBとの連携はシンガポール政府のプログラムを経由した資金投与や支援でも可能である。
コンピュータープログラミング・コンサルティング
食糧品・飲料
建設
経営管理・補助・その他ビジネス支援サービス
不動産関連
2012年企業設立
教育
(出典:2013年シンガポールビジネスレビュー)
企業形態別シンガポールでの企業設立
シンガポールで最も一般的な企業設立形態は非公開
有限責任会社で、2012年設立企業総数の55%を占め
る。
56,681
新規企業設立
2012 年
国別個人株主登録割合
2012年、シンガポールは海外
企業や起業家にとって最も人気
の高い進出先となった。
2011年の個人株主による企業
設立において大多数がシンガポ
ール人によるものであった。
パートナーシップ, 5%
有限責任事業組合, 4%
個人事業体,35%
公開有限責任会社, 1%
国籍別の法人株主による企業登
録の50%以上が非シンガポー
ルであった。
一般非公開有限責任会社,9%
免除非公開有限責任会社, 46%
国別法人株主登録割合
ビジネスの設立・拡大に魅力的
な拠点となることで、シンガポ
ールはアジアや西洋の多くの起
業家や多国籍企業に選ばれてき
た。
(出典:2013年シンガポールビジネスレビュー)
企業進出の増加率が最も高いの
は中国(264%)と日本(51%)
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
政府支援金について
シンガポールにおける標準的なビジネスモデル
シンガポールで企業を設立するにはリスクテイクと資本注入が必要となる。シンガポールではビ
ジネスを育て拡大させるため様々な助成金や出資金を政府から受けられる仕組みが提供されてい
る。これらの仕組みは様々な政府機関がそれぞれのビジネスステージに応じた支援がなされるよ
う用意されている。
シンガポールでは、多くのグローバル企業がその本社機能だけでなく、事業活動そのものを遂行
しており、ビジネスを行う場所として非常に適していると言えます。今日、シンガポールは約
38,000もの外資系企業が集うグローバルビジネスのハブとなっており、その多くはアジア新興市
場での事業拡大に向けて、シンガポールを戦略的ゲートウェイとして利用しています。ここから
は、シンガポールの標準的なビジネスモデルを紹介いたします。
下記が貿易産業省下の主な3つの機関である:
i.
シンガポール経済開発庁(EDB)
ii.
シンガポール国際企業庁(IEシンガポール)
iii.
SPRINGシンガポール
持株会社
支援の仕組みは、融資、助成金、税制優遇、エクイティファイナンス、資金以外の支援に分けら
れる。シンガポールへの展開をはかる上で15ものインセンティブや助成金のプログラムがある。
これらには、企業研究インセンティブ(RISC)、国際・地域統括拠点優遇措置、M&Aスキーム、土
地生産性助成金などが含まれる。詳細は書くウェブサイトに記載されている。
EDB
IEシンガポール
SPRINGシンガポール
投資誘致、産業の振興、シン
ガポールのビジネス環境の改
善を担う主要政府機関。
シンガポールの企業に対する
海外への展開や貿易を促進す
る機関。
シンガポールの製品、サービ
スの信用性や価値を向上させ
るためにシンガポール企業を
支援する政府機関。
www.edb.gov.sg
www.iesingapore.gov.sg
www.spring.gov.sg
EDB Investments (EDBI)
EDBIはシンガポール経済開発庁の法人投資機能を持った内部企業。世界各国に拠点を持つ戦略的投資企業として
EDBIはバイオメディカル、クリーンテクノロジー、インターネット・デジタルメディアや高い可能性をもった新興
産業に携わるナレッジベース、イノベーション指向の企業の価値向上に向けた投資を行っている。また対象となる
企業はEDBIの持つシンガポールを経由するアジア展開に長けた専門性に基づいた支援を併せて受けることが出来
る。EDBIの詳細は右記のホームページにてwww.edbi.com。
SPRING Startup Enterprise Development Scheme (SPRING SEEDS)
SPRING SEEDSは、革新的な製品もしくは知的財産を有し、強い成長が見込まれるシンガポールベースの企業に対
して証券ベースの協調投資オプションを提供している。投資検討対象となるのは、5年以内に設立された資本金が最
低5万Sドル、上限が100万Sドルの主な事業主体をシンガポールにもつ有限責任会社。詳細は右記ウェブサイトを参
照www.spring.gov.sg/entrepreneurship。
Infocomm Business & Engineering Start-up Programme (iBEST)
シンガポール情報通信開発庁(IDA)は、世界のベンチャーキャピタルから投資を受けている情報通信ベンチャーに対
し、シンガポールを起業とイノベーションのハブとして誘致を行う政府機関。IDAのiBESTプログラムはシンガポー
ルに新たなエンジニアリングセンターを設置することを支援し、シンガポールのアジア市場へのゲートウェイとして
の活用を促進している。詳細は右記ウェブサイトを参照www.infocomminvestments.com。
(出典:経済開発庁、SPRINGシンガポール、情報通信開発庁)
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持株会社の進出先としてシンガポールが選ばれる魅力の一つは、その税制にあります。シンガポ
ール進出により得られる税制上のメリットは次のとおりです。
- 国内の受取配当金への課税なし
- 一定の要件を満たす場合には、シンガポールに送金される配当金や外国支店の所得等、国外源
泉所得に対しても課税なし
- 外国税額控除プーリング制度
- キャピタル・ゲインへの課税なし
- 71の国・地域と租税条約を締結しており、低い源泉税率の恩恵を享受
地域/国際統括会社
地域/国際統括会社は、多国間で事業を展開している企業にはとても人気のあるビジネスモデルで
す。シンガポールのアクセスの良さや安定したビジネス環境のおかげで、企業はシンガポールを
基点とした海外事業やその管理をうまく遂行できています。シンガポールにおける本社は、コス
ト・センターやプロフィット・センターであるとともに、主に次のような業務を行っています。
-
戦略的ビジネスプランの策定
グループ全体のマネジメント
マーケティング及びブランドマネジメント
知的財産管理
人材育成と人事管理
研究・開発業務
シェアドサービス
投資価値の経済性調査・分析
テクニカルサーポートサービス
資材調達および流通
コーポレートファイナンスアドバイザリーサービス
サプライ・チェーン本部
シンガポールは東南アジアの中心に位置しており、東西の主要な通商路が合流している地域であ
るため、戦略的見地からも優位にあります。その地理的優位性を活かし、シンガポールは世界規
模のインフラとビジネス環境を整え、サプライ・チェーン活動を容易にしています。シンガポー
ルをサプライ・チェーンの本部とすることで、企業は、19の自由貿易協定の恩恵を受けるだけで
なく、税関手続きを最小限に抑え、貨物運賃を節約し、配達時間を短縮し、顧客と製造業者とを
より密接なものとしています。シンガポールにおけるサプライ・チェーン本部の主な機能は次の
とおりです。
-
知的財産管理
サービス契約管理
財務機能
サプライ・チェーン・リスク・マネジメント
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
研究開発および知的財産管理センター
研究開発も、シンガポールにとって重要な戦略の一つになります。政府は「2015年研究革新起
業計画」(RIE2015)を発表しており、2011年から2015年までの5年間で国家予算161億Sド
ルが割り当てられています。知的財産の管理体制は大変強固であり、公正に運営されています。
シンガポールの研究開発および知的財産管理システムは一般的に次の点で優れています。
-
知的財産権買収:経済的かつ法的な知的財産権を買収した場合の償却期間は5年
研究開発および知的財産権の創出:税額控除が認められている
知的財産権の活用: 認定されたプロジェクトに対する軽減税率の適用、
知的財産権の売却:キャピタル・ゲインへの課税なし
ファイナンス&トレジャリーセンター
企業は、ファイナンシャルリスクを回避し、金銭的利益を創出し、また、節税のため、ファイナ
ンス&トレジャリーセンターを設立します。シンガポールをその進出先として決める理由には、
経験豊かなトレジャリーマネジャーが豊富であること、世界第4位の外国為替市場、透明性が高
くかつ企業家向けの税制、租税条約ネットワーク、安全なITインフラ、更にはアジア・アメリ
カ・ヨーロッパ間の時差にも対応しやすいタイムゾーン、等が挙げられます。このようなメリッ
トが、企業の世界各地からの資金調達を容易にしています。一般的なファイナンス&トレジャリ
ーセンターの機能は以下のとおりです。
-
シンガポールの金融機関や関係会社から調達した資金・信用枠のアレンジ
コーポレートファイナンスアドバイザリーサービス
保証、履行保証書、スタンドバイ信用状、その他送金に関するサービス
デリバティブのアレンジ
海外関係会社の資金管理
投資価値の経済性分析
与信管理
総合管理
ビジネスプランの策定
L
IVE IN SINGAPORE
MAZARS LLP
133 Cecil Street #15-02 Keck Seng Tower
Singapore 069535
電話: (65) 6224 4022
ファックス: (65) 6225 3974
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.mazars.sg
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
教育
350の公立学校、32,000人の教員
教育はシンガポール社会の成長と発展において常に重要な役割を担ってきた。グローバルコミュ
ニティにおける知識ベースの経済発展により、教育はシンガポールの未来を描く上で欠くことが
できない要素である。現在、8万人以上の留学生がシンガポールの公立・私立の教育機関で就学
している。
2つの国立大学が開学予定
シンガポールの教育システムでは、小等・前後期中等レベルにおいては一般的に1月に学年が始
まり、10週ごとの4学期で構成されている。他方、ローカルの大学は8月が年始となり、約13週
間の2学期制となっている。
レベルによるシンガポールの教育システムの概要は下記の通り:
教育レベル
教育機関
就学期間
年齢層
小学部
小学校
6年間
7 – 12歳
中等部
中学校
前職業教育
ジュニアカレッジ
高等専門校
技術教育機関
大学
4 – 5年間
13 – 16歳
2 – 3年間
17 – 19歳
後期中等部
第3期高等部
3 – 4年間
20 - 23歳
(出典:教育省)
高水準な教育・学習能力
シンガポールは2011年、4年生と8年生の数学において世界第3位にランク付けされた。(第3回
国際数学・科学学会)
シンガポールの学生は、世界弁論選手権(英語による)、国際学術オリンピック(数学、物理、
化学、生物)において優秀な成績を収めた。
バイリンガル教育と幅広いカリキュラム
4つの自律した国立大学
3つの芸術教育機関
8つの海外大学のシンガポールキャンパス
シンガポールの私立教育機関
シンガポールの教育において、さらに幅広いプログラムの選択肢を提供する私立教育機関が多く存在
する。シンガポールでは約300の商業、IT、芸術、言語などの私立教育機関が存在し、シンガポー
ル国民や海外からの学生の強いニーズに応じて教育機会を提供している。
私立教育機関(PEI)
私立教育委員会(CPE)
PEIは、修了証、学位、学士号、修士号のレベルにお
いて国際的な資格の取得機会を提供している。
CPEは私立教育の高い教育水準の維持と教育産業の
ビジネス活動のヒアリングを行っている。
PEIは米国、英国、豪州などの人気の高い国際大学と
提携している。
CPEは教育省の管轄機関で、シンガポールにおける
私立教育機関に関する規制・管理を担当している。
PEIはそれぞれの入学手続や基準をもっているため、
関心のある学生は個々に直接コンタクトする必要が
ある。
すべてのPEIはシンガポールで開校する際には登録が
必要であり、事業運営能力、提供される教育の水準
の高さ、情報の透明性などが求められる。
注記:シンガポールでは、私立教育機関で提供される資格やコース内容について認可・承認する中央機関は無い。得られた資格が
採用時や更なる高等教育への移行時に受け入れられるかどうかは企業・教育機関の判断によるものである。
シンガポールのインターナショナルスクール(一部)
学校名
個人のニーズ、能力の向上を目指し、シンガポールはバイリンガル教育制度(英語とマレー/中
国/タミル語)を採用している。
競争社会への適応力と関連するスキルの向上を目指し、イノベーションや起業にフォーカスした
幅広いカリキュラムを採用している。
海外大学の教育拠点設置
10以上の世界有数の教育機関が、産業界との強い連携によりシンガポールに教育・研究分野にお
けるCOE(Centre of Excellence)を設立しており、このうちフランスのINSEAD、マサチューセ
ッツ工科大学、シカゴ大学ビジネス大学院など著名な教育機関などが含まれている。
5つの高等専門学校
国名
教育レベル
キャンパスの所在地
オーストラリア
未就学児 – 中等部
Serangoon
中国
未就学児 – 中等部
Bukit Timah
カナダ
未就学児 – 中等部
Tanjong Katong
Toh Tuck
Jurong West
ドイツ
未就学児 – 中等部
Bukit Timah
Integrated International School
オーストラリア
未就学児 – 12年生
Clementi
International Community School
(Singapore)
アメリカ合衆国
未就学児 – 中等部
Clementi
シンガポール
未就学児 – 高等学校
Orchard Road
Alexandra Road
Australian International School
Singapore
Chinese International School
Singapore
Canadian International School
(Singapore)
German European School
Singapore
International School Singapore
Yuvabharathi International School
インド
未就学児 – 中等部
Hu Ching Road
シンガポール
未就学児 – 中等部
Orchard Road
アメリカ合衆国
未就学児 – 12年生
Woodlands
日本
小学部 – 中等部
Clementi
Changi
West Coast
Singapore Korean International
School
韓国
幼稚園-高等学校
Bukit Timah
United World College of South
East Asia
英国
幼稚園-12年生
Dover
Ang Mo Kio
Tampines
Overseas Family School
Singapore American School
Singapore Japanese School
(出典:シンガポール教育省、私立教育委員会、シンガポール政府観光庁)
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
交通
バス
シンガポールはアジアで最も効率的な交通ネットワークが発達した国である。シンガポールの公
共交通システムを利用することで、どこからでも1時間以内で市内エリアにアクセスすることが
できる。
シンガポールのバス路線はMRTの補完的な位置づけである。MRTがカバーしない近隣や郊外
を運行するフィーダーサービスと町の間を定期的に往復するトランクサービスの路線がある。
現在、300以上のバス運行ルートがSBS Transit社とSMRT社によって運用されており、1日
平均348万人が利用している。バスは一般的にMRTの利用料金よりも低く設定されているが
発着頻度はMRTよりも低い。
海外への移動にも同様に利便性が高く、多数の国際線やLCCが北は中国や日本、西はインド、南
はオーストラリアに7時間以内で移動することができる。
バスの発着頻度
大人1回の利用料金
バス始発・最終
路線による
S$0.73 - S$2.20
路線による
空の移動
シンガポール・チャンギ空港は100を超える国際航空会社により、60カ国220都市・地域と
つながっている。チャンギ空港を離発着する航空機は100秒に1機、2012年には5100万人
の乗降客を迎えアジアの航空ハブとして世界でベスト空港に選ばれた。チャンギ空港は現在、
世界で7番目に利用客の多い空港である。
(出典:チャンギ空港グループ)
陸上交通
シンガポール島内のエリアは開発地域と道路ネットワークによってアクセスが確立されてい
る。加えて隣接するマレーシアにも2つの橋(コーズウェイリンク及びトゥアスセカンドリン
ク)によってつながっている。シンガポールの公共交通システムは手頃な料金で利用ができ利
便性も高い。
注記:MRTやバスの利用料金は利用距離によって異なる。また、支払いに使えるEZ-Linkカードの利用により料金が割り引か
れる。学生、シニアの利用料金も設けられている。MRTは一般的には午前5時30分から午前0時30分まで利用できるが、路
線、曜日や催事等によって変更される。
(出典:陸運局)
タクシー
シンガポールのタクシー料金は他の先進国の都市と比較して概ね安い。規制により、すべての
タクシーでメーターの利用が義務付けられており、料金はタクシーメーターの表示料金と認め
られる追加料金のみ請求される。リムジンタクシーサービスについては異なる規制が適用され
る。
自動車
シンガポールを走行する全ての自動車は右ハンドル(左側通行)であり、英国と同様である。シ
ンガポールは国土面積が小さいこともあり、自家用車を高価にすることで走行する車の総数を
管理している。新しく自動車を購入する際には車輌購入権(COE)を入札によって取得する必要
があり、COEは10年間の有効期限が設けられている。(詳しくはwww.lta.gov.sg を参照)
地下鉄/バスのひとり
当たりの平均利用料金
(S$/1人1回の利用)
バス
京
東
ン
ロ
ン
ド
港
香
ニ
ュ
ー
ヨ
ー
ク
シ
ン
ガ
ポ
ー
ル
2012年
(出典:陸上運輸局)
12ヵ月以上滞在する、もしくは永住権の取得を決めたシンガポール国籍以外の在留外国人が
シンガポールで運転をする際には、外国の運転免許証をシンガポールのものに切り替える必要
がある。シンガポールに12ヵ月未満滞在する外国人については外国の運転免許証と国際運転
免許証を保持する必要がある。ASEAN諸国の外国人については、それぞれの母国で管轄当局
が発行した免許証での運転が許可されている。
大量高速輸送機関(MRT)
シンガポールのMRTはローカル公共交通機関の中心的な存在である。この都市全体をカバー
する鉄道ネットワークは、1日平均265万人が利用している。現在のMRTネットワークにお
いては、102の駅が存在し総走行距離は149kmに及ぶ。路線の拡張、駅の増設もすでに建設
中の段階である。
すべてのMRTにはエアコンが完備されており、市内から郊外へ移動する場合には最もコスト
効率の良い移動手段である。MRTの概要は下記の通り。注意として、MRT内、駅構内での喫
煙、飲食は法律で禁止されている。あわせてペットやドリアンの持ち込みも禁じられている。
MRTの発着頻度
大人1回の利用料金
MRT始発・最終
2-7 分間隔
S$0.73 - S$2.40
午前5時30分-午前0時30分
(出典:陸運局、トランジットリンクシンガポール)
注記:MRTやバスの利用料金は利用距離によって異なる。また、支払いに使えるEZ-Linkカードの利用により料金が割り引か
れる。学生、シニアの利用料金も設けられている。MRTは一般的には午前5時30分から午前0時30分まで利用できるが、路
線、曜日や催事等によって変更される。
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3,411km 956,704 シンガポールの道路の総距離
シンガポールの自動車登録台
数(2011年) (シンガポール島の東西は48.2km)
(出典:陸上運輸局、シンガポール交通警察)
シンガポールの生活費(円換算はS$1=80円) S$0.73-­‐S$2.20 (58円~176円) S$0.73-­‐-­‐-­‐S$2.40 (58円~192円) S$3.00-­‐-­‐-­‐S$3.40 (240円~272円) バスの1回の利用料金(2013年) MRTの1回の利用料金(2013年) 一般的なタクシーの初乗り料金(2013年) S$120,000 (960万円) トヨタカローラ アルティ
ス1.6の平均価格
(2012年) S$3500 (28万円) 平均家賃(月額/郊外アパートの3ベッドルーム) S$4.85 (388円) S$260 (20,800円) シンガポールでのビッグマック
の価格(2012年) ホテルの平均客室料金 (2012年第4四半期) S$2.00-­‐-­‐-­‐S$6.00 (160円~480円) S$9.50 (760円) ホーカーセンターでの平均1食料金
(2013年) 映画チケット料金
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
住宅物件
公共設備・料金
シンガポールの住宅マーケットは非常に多岐に渡り、様々なライフスタイルに合わせた選択が可
能です。都市部から郊外、高層マンションから高級戸建、キャリア志向の若い世代からファミリ
ーまで、豊富な選択肢があります。
シンガポールのコンドミニアムには、一般的に、ジム、プール、バーベキューピット、プレイグ
ラウンド、24時間体制のセキュリティが完備されています。コンドミニアムやアパート以外の家
屋を賃借することも可能です。そうした家屋に居住している駐在員は、人々との交流や一軒家に
はない設備を求めて、レクリエーションのクラブに加入していることが一般的です。
コンドミニアムには外国人の所有規制はありません。ただし、外国人(個人法人問わず)が土地
付き不動産(1軒家、テラスハウス等)を購入する場合は、所轄官庁(Land Dealing Approval
Unit)の書面による許可が必要となります。
優良住宅地である第9区・第10区・第11区は、シンガポール在住の海外投資家や駐在員には最
も人気の高いエリアです。これらのエリア内には、ショッピングエリアとして一番評価が高い
Orchard
Road、有名インターナショナルスクール及びローカルスクール、人気飲食店が並ぶ
Holland Village や Dempsey などがあります。また、CBD内の Marina Bay、Shenton、Tanjong
Pagar 地区は、CBD を仕事と娯楽の場として充実させようという政府の主導により、年を負う
毎に人気が高まっています。ここ数年では、CBD から車で約20分に位置する Sentosa に、高級
コンドミニアムや土地付き家屋が建築されました。
シンガポールの賃貸住宅
電気・水道・ガスなどの公共料金はテナントが支払います。公共設備は SP Services 社より提供
されます。
駐車場
ほとんどの場合住宅には駐車場が整備されています。ただし商業施設やオフィス複合の建物の場
合、居住者向け駐車スペースは限定されている場合があります。
印紙税
印紙税はテナントが負担します。詳細は以下の通りです。
賃貸・賃借
価格
(a) 年間賃料が1,000シンガポールドル未満
適用除外
(b) 年間賃料が1,000シンガポールドル以上の場合、賃料またはマーケット価格のいずれか高い方を基に算出
されます
平均年間賃料の250シンガポールドル(端数部分はそれ以下)毎に:
1年以内
1.00シンガポールドル
1年超3年以内
$2.00シンガポールドル
3年超または規定無し
$4.00シンガポールドル
(出典: RAS)
法的費用
賃貸期間
シンガポールの住宅の賃貸借期間は通常2年で、更新オプションが付いていることが一般的で
す。当初2年間の賃料は通常固定で、その後更新する場合には同時点のマーケット環境に応じ価
格交渉が行われます。賃貸期間を1年にする事も場合により可能です。
テナントは、賃貸借契約の法的事項について弁護士から助言を受ける事が望ましいとされていま
すが、その場合の費用はテナントが負担します。
海外からの派遣社員の場合、ディプロマティック・クローズ(一定条件を満たせば中途解約が可
能)が賃貸借契約に含まれるケースが多く、2年契約の場合は契約開始から12か月後から適用可
能となります。この場合、大家に2か月前に告知するか、2か月分相当の賃料を支払う義務があり
ます。一般的に、契約期間が1年の場合にはディプロマティッククローズを拒否されるケースが
ありますが、交渉により6か月間付加できる場合があります。
賃料
賃料は通常、家賃・維持費・家具備品が含まれている総賃貸料で提示されています。一般的に
は、家具備品にはキッチン一式(換気扇、ガスレンジ、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、オーブン)、
照明、カーテン、洋服ダンス、温水器が含まれています。室内装飾備品(クッションカバー、カ
ーペットなど)の付加については交渉になります。賃料は通常月毎の支払いで、大家がGST登録
をしている場合は、7%のGSTを合わせテナントが支払います。
保証金
賃貸借契約書締結時にテナントは賃料2か月分相当の保証金を支払います。これは契約期間終了
後に無利息でテナントに返却されますが、テナントが契約条件を遵守している事が条件となり、
銀行保証は使用できません。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールにおける物件購入
金利
ローン
銀行が提供する金利には、変動金利と固定金利の2種類がありますが、銀行によっては変動金利
と固定金利の混合型を提供している場合もあります。通常、最低ローン期間は3年に設定されて
いるため、早期返済にはペナルティーが科されます。
2013年6月、シンガポール金融管理局 (MAS) はローン借り入れに関して規制の見直しを行いま
した。この規制はシンガポールおよび海外の住宅・非住宅物件のローンに適用されます。
新体制は以下の通りです。
体制
要件
概要
詳細
• 不動産ローンの借手の収入に対する総債務返済額の比率は最高60%まで
とする
• 住宅・非住宅物件に関する新規ローン及び借換ローンの両方に適用
• シンガポール国内外の物件を対象
月間総債務返済額 • 月額総債務返済額の算出には、借手の不動産・非不動産に関する債務残
高を考慮
• 住宅ローンには3.5%または市場金利のいずれか高い方、非住宅ローンに
は4.5%または市場金利のいずれか高い方を適用し、借手が申請している 不動産ローンの総債務総額額比率を算出
Total Debt
Servicing
Ratio
(総債務返済
額比率)
月間総収入
適用除外
• 雇用者負担分CPFを除く月間総収入額
• ボーナス、手数料、手当、賃料など収入に対しては30%のヘアカット
を実施
• 特定の金融資産は、ヘアカット及び元本返済を考慮し収入に組み入れる
• 借換ローンの借手が自己使用で且つ:
­ - 2013年6月29日よりも前に購入オプション (OTP) を取得している
場合
­ - 該当する住宅物件が借手が所有している唯一の物件である場合
­ - 借手名義で他に未払い不動産ローンがない場合
• つなぎ融資で、6か月以内に完済される場合は、総債務返済額比率
の適用は除外される
• HDBフラットまたはデベロッパーから直接購入するエグゼクティブ・コ
ンドミニアム (EC) に関して同比率を算出する場合は、現行の住宅不動産ロ
ーンの毎月の返済額は含まれない
不動産ローンの抵 • 不動産ローンの借手がその住宅物件の抵当権設定者でもあり、その物件
当権設定者
に対してローンが組まれる場合
• 借手は総債務返済額比率審査の対象となる
LTV上限の
適用
不動産ローンの保 • 借手が住宅ローン申請時に金融投資家スキーム (FIS) により、不動産ロ
証人
ーンの総債務返済額比率の基準を満たしていないと判断され、その借手の
保証人が連帯債務者となる場合
収入加重平均年齢 • 共同債務者の場合、ローン期間に関する規則を適用する際には、債務者
によるローン保証 の収入加重平均年齢が使われる
期間の設定
(出典:ナイト・フランク・リサーチ)
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金利と住宅ローンは銀行毎に異なり様々な商品があります。会社名義で物件を購入する場合は、
個人名義で融資を受けるよりも、金利は年間で約0.5%から1%程度割高になります(融資額、マ
ーケット環境、他行動向にも影響されます)。
支払い期間
支払い期間は、デベロッパーから購入した場合と再販で購入した場合により、次のように変わり
ます。
デベロッパーから購入
デベロッパーは、通常、開発の進捗度合いに応じ段階毎に支払いを要求します。
物件を個人から購入する場合
個別に条件設定する事が出来ます。
購入オプション
購入オプション履
行時
最終決済日
新規物件
購入価格の5パーセント
売買交渉成立時
再販物件
購入価格の1パーセント
売買交渉成立時
新規物件
購入価格の15パーセント
購入オプションから
(当該金額は売側弁護士により保管される 8週間後
のが一般的)
再販物件
購入価格の4~9パーセント
購入オプションから
(当該金額は売側弁護士により保管される 2週間後
のが一般的)
新規物件
購入価格の80パーセント
8~10週間後
再販物件
購入価格の95~90パーセント
8~10週間後
印紙税および法的費用
印紙税は契約締結日より14日以内に支払わなければなりません。印紙税額の計算方法は下記のと
おりです。
購入価格
支払額
購入価格のうち最初の180,000シンガポールについて
は、100シンガポールドル毎に
1シンガポールドル
次の180,000シンガポールドルについては、100シンガポ
ールドル毎に
2シンガポールドル
それ以上の残額については、100シンガポールドル毎に
3シンガポールドル
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
固定資産税
外国人所有に関する規制
シンガポールは2014年1月1日および2015年1月1日より、全ての住宅物件に対して固定資産税
を累進課税する事を発表しました。新しい固定資産税率は2014年1月1日より2年間かけて段階的
に適用されます。
2005年7月19日シンガポール政府は居住用不動産法 (RPA) の改正を行い、事前の許可がなくて
も外国人がアパートメントとコンドミニアムを購入できるようになりました。ただし、土地付き
不動産を購入する場合は、引き続き所轄官庁から事前の許可を取得する必要があります。
年間評価額
(シンガポールドル)
オーナー自身が居住している場合の固 オーナー自身が居住している場合の固
定資産税率(2014年1月1日以降)
定資産税率(2015年1月1日以降)
最初の8,000
0%
0%
次の 47,000
4%
4%
次の 5,000
5%
6%
次の 10,000
6%
6%
次の 15,000
7%
8%
次の 15,000
9%
10%
次の 15,000
11%
12%
次の 15,000
13%
14%
13,000を超える額
15%
16%
Sentosa Cove の不動産物件購入について
外国人はSentosa Cove の土地付き住宅物件を購入する事ができます。ただし、所轄官庁(Land
Dealing (approval) Unit)より許可を得る必要があり、申請後約2日を要します。Sentosa Cove
の外国人購入者は所有者自身が居住しなければならず、他者への賃貸は認められていません。一
方、所轄官庁の許可を取得する事により、シンガポール国内の土地付き住宅物件(15,000平方
フィート以内の土地)を一件まで購入することができます。外国人がこれら物件を売却する場合
は、最低3年間居住する必要がありますが、Sentosa Coveの場合は物件に居住していなくてもそ
の物件を売却することが可能です。
注:最新のシンガポールの物件情報(購入・賃貸)については、下記のホームページにてご覧いただけます。
http://www.mnd.gov.sg/myHomeeServices/HomeSeekers.htm
(出典:IRAS)
キャピタルゲイン課税
ナイト・フランク・プライベート・リミテッド
(Knight Frank Pte Ltd)
シンガポールにはキャピタルゲイン課税はありません。
売主印紙税
政府は、市場を安定させるための施策として、2011年1月14日以降に購入した住宅物件を売却す
る場合、売主は印紙税を支払わなければならなくなりました。売却時期が購入日より1年後、2年
後、3年後、4年後の場合により税額は異なり、それぞれ16パーセント、12パーセント、8パーセ
ント、4パーセントとなります。
16 Raffles Quay #30-01 Hong Leong Building
Singapore 048581
電話: (65) 6222 1333
ファックス: (65) 6224 5843
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.knightfrank.com.sg
買主追加印紙税
外国人または法人が住宅物件を購入する場合、買主は住宅物件購入価格の15パーセントの買主追
加印紙税 (ABSD) を支払う必要があります。
買主追加印紙税は、通常の買主印紙税に加えて更に支払わなければならないもので、物件の購入
価格またはマーケット価格のいずれか高い方に対して課されます。
ただし、自由貿易協定を締結しているスイス、リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイスランド
及びアメリカの国籍を持つ人は、シンガポールにおいて2件目までの住宅物件の買主追加印紙税
は7パーセント、3件目以降については10パーセントとなります。
維持費
維持費は、物件の大きさや開発プロジェクトによって異なります。一般的には、維持費は四半期
ごとに管理会社宛に支払います。新規開発プロジェクトの場合は、竣工後に支払いが発生しま
す。
LTVの上限
2013年1月、シンガポール金融管理局は個人の住宅ローンに関するLTVの上限を、1件の住宅ロ
ーンについては60%から50%に、2件以上の住宅ローンについては60%から40%に引き下げまし
た。支払い期間の長いローンに対しては一層LTVの制限が厳しくなっています。法人に対する住
宅ローンLTVの上限も20%に引き下げられました。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
観光・レクリエーション
シンガポールはその経済的な成功で有名であるが、観
光、レクリエーション、リラクゼーションのスポットと
しての魅力を知る人々はまだ多くない。堅苦しい都市の
イメージを1枚めくれば、アジアで最も質の高いショッ
ピングエリア、ナイトライフ、観光アトラクションが多
くある。
ショッピング
シンガポールはショッピング天国と呼ばれるほど、島内に点在するハイエンドのブランドショッ
プや百貨店からブギスやゲイランセライの安価な露天街まで様々なオプションが存在する。
毎年5月から6月にかけてグレート・シンガポール・セールがほとんどの百貨店やショッピングモ
ールで実施され、買い物好きにとっては様々な商品が割引価格で購入できる絶好の機会となる。
マリーナベイサンズ総合リゾート
P
シンガポールのビジネス地区を見下ろす、20ヘ
クタールの広大な面積に80億シンガポールドル
をかけて建設された総合リゾート。マリーナベ
イ総合リゾートは、500テーブルと1600台の
スロットマシンを有する世界最大の吹き抜けの
あるカジノ、2,561の客室をもつホテル、オリ
ンピック競技用プールの3倍に及ぶ55階の屋上
に設置されたインフィニティプール、博物館、
ショッピングモールで構成されている。
LAY IN SINGAPORE
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、マリーナベイ
サンズに隣接する101ヘクタールの土地に世界
各国から集められた珍しい花や植物が植えられ
ている。ユニークな形状をした2つの温室やス
ーパーツリーが観光客の目を引いている。
リゾートワールドセントーサ
シンガポールの2つめの総合リゾートは、シンガポール南部のセントーサ島内にあり、49ヘクタ
ールの面積の中に東南アジアでは最初で唯一のユニバーサルスタジオ、世界最大の海洋水族館マ
リンライフパーク、カジノ、あわせて1840室をもつ6つのホテルなどのアトラクションが点在し
ている。エンターテイメント施設のほか、リゾートワールドセントーサには、最新のMICEイベン
ト会場となるコンベンションセンターが併設されている。レストランも高級からカジュアル、国
も地域も様々な料理を楽しむことができる。
シンガポールその他の主なアトラクション
スポット
所在地
カテゴリー
ブギスストリート
ブギス
ショッピング
チャイナタウン
チャイナタウン
文化
クラークキー
クラークキー
ナイトライフ
エスプラネード ベイサイドシアター
エスプラネード
舞台芸術
www.esplanade.com
ジュロンバードパーク
ジュロンヒル
ファミリー
www.birdpark.com.sg
リトルインディア
リトルインディア
文化
www.yoursingapore.com
ナイトサファリシンガポール
マンダイ
ファミリー
www.nightsafari.com.sg
オーチャードロード
オーチャード
ショッピング
リバーサファリ
マンダイ
ファミリー
www.riversafari.com.sg
www.chinatown.sg
www.clarkequay.com.sg
www.orchardroad.org
セントーサ島
セントーサ
アウトドア
www.sentosa.com.sg
シンガポールフライヤー
マリーナプロムナード
ファミリー
www.singaporeflyer.com
シンガポール動物園
マンダイ
ファミリー
www.zoo.com.sg
詳細は→YourSingapore.com
36
詳細情報
www.bugis-­street.com
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シンガポールビジネス連盟 2014
マリンライフパーク
世界最大の海洋水族館
シンガポール動物園
動物園の裏側見学、動物保護プログ
ラムなどによる保護の重要性の訴求
シンガポールビジネス連盟 2014
リバーサファリ
東南アジアでジャイアントパンダに出会える唯一のサファリ
ユニバーサルスタジオシン
iFlyシンガポール
世界最大のトンネル型スカ
ガポール(USS)
24のうち18のアトラクションが
USSのみで体験可能
イダイビング体験施設
シンガポールの食
シンガポールは食のパラダイスでもあり、シンガポール料理はこの国のマルチ文化社会の縮図と
言える。シンガポール料理はマレー、中華、インド、ペラナカン、そして西洋のテイストが見事
に融合した何世紀にも渡る文化交流の産物である。シンガポール国民の娯楽の一部となっている
食、シンガポールの小さな都市国家には6500もの食関連のビジネスがひしめきあっている。世
界のどの国の人の食欲をも満たすことのできる多様性のある食がここにはある。
シンガポールビジネス連盟
10 Hoe Chiang Road #22-01 Keppel Towers
Singapore 089315
電話: (65) 6827 6828
ファックス: (65) 6827 6807
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.sbf.org.sg/ACCESSASIA
38
C
ORPORATE
ADVISORY
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールにおける企業設立
事業形態の種類
シンガポールは、歴史・戦略的立地・安定した経済・国際色豊かな文化・整備されたインフラ・
賢明で企業経営者寄りの政府政策などのおかげで、起業家や外国企業などに人気の場所となって
います。この小さな国は、わずか40 年間で、グローバル経済をリードする存在までに発展しまし
た。現在は、世界で最もビジネスがしやすい国とされています。
ビジネスプランや戦略的目標に応じて、シンガポールでの設立を希望する外国企業は、3種類の
事業形態から選択することができます。
2013年の第2四半期だけでも、16,027社の新しい企業がシンガポールに設立されました。これ
は直前の四半期から13.22%の増加であり、2012年の第2四半期からは10.68%も高い数値とな
っています。これらの新企業の34%は、 外国株主を持ち、外国人持ち株比率が100%の新企業も
1603社含んでいます。新企業の大多数は、地元の株主またはシンガポール国民・シンガポール
永住外国人・労働許可証を所持する外国人が在籍します。
子会社とは、地域で設立される非公開有限責任[株式]会社であり、株主の大多数が別の地域ま
たは外国の企業です。
シンガポールは、起業における外国人持ち株比率100%を許可していま
す。
A. 株主 2013年第2四半期 地元株主と海外株主
3846, 24%
地元株主 (シンガ
ポール国民・永住外
国人・労働許可証保
持者の株主) 10578,
66%
海外株主 1603,
10%
シンガポールは、世界中から起業
家・企業・投資家を誘致してきまし
た。2013年の第2四半期では、外国
を拠点とする企業株主が、企業株主を
持つすべての新企業の半数以上を構成
しました。
子会社
• 子会社は、法人各を持ちます。例えば、財産権や永久継承権を持ち、その名の下で訴訟を起こし
たり受けたりすることが可能です。
• 子会社は、政府の奨励策やシンガポールと多国間の優遇された租税条約を利用することが可能
です。
• 社員は、企業の債務と損失に個人的な責任を負いません。
• シンガポールの子会社は、外国企業が唯一の株主である場合も、その外国企業とは別の存在とみ
なされます。子会社の責任は、 親会社に及びません。
支店
シンガポールを拠点とする企業以外で
は、英領ヴァージン諸島・米国・香港
からの企業投資家が大半の投資を占め
ており、 英国・インド・日本がそれ
らに次いでいます。
B. 企業株主 2013年第2四半期 英国 3% シンガポール 47% 香港 4% 米国 5% 英領ヴァージン諸島 10% インド3% その他 18% 中国 2% 2013年第2四半期では、シンガポー
ルを拠点とする個人株主が大多数を占
め、中国・インド・日本の個人が次に
多いです。また、マレーシアやインド
ネシアなどのシンガポールの近隣諸国
からの個人株主も多く存在しました。
ケイマン諸島 3% 日本 3% オーストラリア2% シンガポール支店は、登録された合法的な組織であり、外国企業の延長として扱われます。これ
は、支店が引き起こした損害や見落としから生じる責任に関して、外国企業の本社が最終責任を
負うことを意味します。
• シンガポール支店は、親会社の範囲内に当たるいかなる企業活動も実施することが許されてお
り、その利益や資本を本国へ送還することができます。
• シンガポール支店が産出する利益のみが、地元の法人税の対象になります。
• 支店は、非居住者実体とみなされますが、一般的に租税免除と地元企業に適用される優遇措置が
受けられます。
駐在員事務所
C. 個人株主 2013年第2四半期 シンガポールの投資国として高い評価
は、シンガポールが多くの国々と結
んでいる幅広い自由貿易協定と二重課
税防止条約によって後押しされていま
す。ここに掲載されているすべての国
が、シンガポールと様々な条約を結ん
でします。
英国 1% ミャンマー 1% 米国 1% オーストラリア 1% その他 8% インドネシア 2% 日本 2% マレーシア 2% シンガポール 75% インド 3% 中国 4% 新企業に関する詳しい情報や統計
は、Janus Corporate Solutions
が四半期毎に発行するSingapore
Business
Formation
Statistics
Reportsで入手可能です。
40
駐在員事務所は、シンガポールのビジネス環境を投資前に研究したい企業にとって理想的です。
利益を発生させることはできず、活動は市場調査と実行可能性研究に厳しく限定されます。
• 駐在員事務所は、親会社のサンプル商品と素材の輸出入に関する事業者登録番号(Central
Registration Number)を取得することができます。
駐在員事務所の更新
駐在員事務所は、シンガポールのビジネス環境を投資前に研究したい企業にとって理想的です。
利益を発生させることはできず、活動は市場調査と実行可能性研究に厳しく限定されます。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
プロセスとコンプライアンス
シンガポールの税制
シンガポールにおける企業設立はシンプルで分かり易いです。以下がそのプロセスとコンプライ
アンスの要件の概要です:
はじめに
ンガポールで事業や企業に課税される主な税金には、所得税、消費税(GST)、印紙税、固定資産
税、関税などがある。キャピタルゲインには課税されない。
ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3
登録要件
名称承認とタイムライン
コンプライアンス
子会社
-指定した名前
-個人または企業株主
-取締役
-地元の登録事務所
-企業活動
子会社
-1~2日間(登録要件を満たし、 名称承認
のプロセスに遅延がないことが前提)
-名称は、親会社と類似しても、異なって
もよい。
子会社
-設立期間の3ヶ月以内に、監査人を指名す
る。
-設立期間の6ヶ月以内に、企業秘書を指名
する。
-監査済み財務諸表を、内国歳入局(IRAS)
と会計企業規制庁(ACRA)を通して、年に
一度作成する 。
支店
-指定した名前
-親会社の取締役
-親会社の定款
-地元の登録事務所
-地域代理人 二人
支店
-1~2日間(登録要件を満たし、 名称承認
のプロセスに遅延がないことが前提)
-名称は、親会社と類似していること。
支店
-外国企業と親会社の監査済み財務諸表
は、IRASとACRAを通して年に一度作成
する。
駐在員事務所
-親会社の粗利益が、USD250,000を超
過していること。
-申請までに、親会社が3年間存在して
いること。
-5人未満の人員を持つこと。
-親会社の登録証明書
-Latest annual reports/audited
accounts of 親会社
駐在員事務所
-3~5日間(登録要件を満たし、 名称承認
のプロセスに遅延がないことが前提)
-名称は、親会社と必ず類似さ
せ、 “Representative Office in
Singapore”(シンガポールの駐在員事務
所)という言葉を使用すること。
駐在員事務所
-ネームプレート・ 名刺・レターへッド・
その他の 書類に”Representative
Office in Singapore(シンガポール駐在
員事務所)”を明記すること。
税額の決定
税の管理
罪判決を受けた者であってはいけません。子会社の一名以上の取締役が、シンガポール居住者でなけ
ればなりません(シンガポール国民・シンガポール永住者・有効な労働許可証を持つ外国人など)
•子会社の秘書は、自然人かつシンガポール居住者でなければなりません。
•支店の地域代理人の二人は、自然人かつシンガポール居住者でなければなりません。
•子会社の地域登録事務所は、各営業日の通常営業時間中に最低3時間以上は開き、一般人に公開されな
ければなりません。支店に関しては、最低5時間以上です。
シンガポールにおいて企業を設立する際、事業形態の種類は最も重要な決定事項の一つであり、
事業形態によって支払う税金額・コンプライアンス要件・個人的債務・融資や政府の奨励策を受
ける能力などに影響を与えます。また、クライアントや供給者に対する企業イメージにとっても
大切です。
Janus Corporate Solutions
16 Raffles Quay, #33-03 Hong Leong Building,
Singapore 048581
電話: (65) 6222 7445
ファックス: (65) 62227421
ホームページ: www.guidemesingapore.com
税金の徴収
シンガポール内国歳入庁
施行
国際的な税に係る事項に関
してシンガポールを代表す
る(例:租税条約交渉)
所得税
シンガポールで収益計上されている所得、シンガポール国内源泉所得、シンガポール国外源泉所
得のうちシンガポールで受け取った所得は、その所得が免税とならない限り、シンガポールで所
得税の対象となります。通商、事業、専門的業務、雇用、配当、利子、リース料、使用料などが
所得とみなされる。所得は、以下のように暦年ベースで算定、課税されます。
2013年1月1日から 2013年12月31日までの収入 •子会社の取締役は、18歳以上である必要があり、債務未返済の破産者もしくはいかなる違法行為で有
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シンガポール内国歳入庁(IRAS)は、シンガポール政府を代表して以下の役割を果たします。
2014年賦課課税年度で 課税される税 しかし、法人の場合、会計年度を算定期間とすることも出来る。
2012年10月1日から 2013年9月30日までの収入 2014年賦課課税年度で 課税される税 税務上の居住者と非居住者には、所得税の扱いについていくつかの差異がある。個人のケースで
いえば、居住者とは算定期間(1/1から12/31)のうち183日以上、シンガポールに滞在し、被
雇用者となっている者、または住居や家族がシンガポール国内に存在するなど実体として居住し
ているとみなされる者を意味する。法人の場合、事業の管理と経営意思決定がシンガポールで行
われている場合に居住法人となる。税務上の居住、非居住を判断する場合、どの国で登記されて
いるかは関係ない。
税務上の居住者とみなされれば、シンガポールが70以上の国や地域と締結している二国間租税条
約から得られるメリットを享受することができる。この条約によって、配当金、利息、ロイヤル
ティーの非居住者への支払いに課される源泉徴収税率を低減でき、多国間で発生する所得への二
重課税を回避するための、課税対象からの免除や外国税額控除などのメリットを享受できる。さ
らに、条件を満たせば国外源泉の配当金でシンガポールに送金されたものが免税になるなど、税
務上の居住者だけに認められている優遇措置もある。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
個人税と法人税
Not Ordinarily Resident(NOR)スキーム
個人税
以下の条件が満たされた場合、個人はいずれかの賦課課税年度に対してNORスキームの資格があ
ります。
個人は、在留資格とは関係なく、シンガポールで得た利益またはシンガポールで源泉の所得に対
して個人所得税の対象となります。一方、外国源泉の所得に関しては、居住者がシンガポールの
パートナーシップを通じてシンガポールで受け取った所得に対してのみ課税されます。
事業所得
個人事業体、パートナーシップ、有限責任パートナーシップ(LLP)が通商、事業、専門的業務で得
た利益は組織としての課税対象とはならず、個人事業主やパートナーの個人所得として課税され
る。つまり、個人事業主やパートナーが個人の場合、個人事業体、パートナーシップ、LLPが得
た利益は個人所得税の課税対象となる。一方、事業が有限責任会社の形態をとっている場合は、
利益は法人所得税の課税対象となる。
- 個人は対象年にシンガポールの税務居住者であり、
- 個人は対象年の前3年間、シンガポールの税務上の居住者ではなかった
申請が承認されれば、5年間NORの地位を付与され、一定の条件と制限はあるものの以下の優遇
措置を受けられます。
- シンガポール外でビジネスに費やした日数に相当するシンガポール給与所得額を給与所得の
総額から控除
- 任意加入の海外社会保障制度や年金基金への雇用主の拠出金は所得税の対象外
(非シンガポール市民・非シンガポール永住者のみ)
個人控除
経費控除
居住者個人が特定の所定の条件を満たしている場合は、以下のような個人控除を主張する権利が
あります。
所得を得るためだけに発生している経費は、特に除外されていない限り税控除の対象となりま
す。通商、事業、専門的業務のために使用される装置や機械に係るキャピタルアローワンスのう
ち一定のものについては控除が認められる。
- 納税者の年齢に応じ、1,000シンガポールドルから8,000シンガポールドルの範囲の給与所
得控除
- 配偶者が納税者に扶養されており、配偶者の年収が4,000シンガポールドルを超えない場
合、2,000シンガポールドルの配偶者控除
- 納税者によって扶養されている未婚の子供が16歳未満もしくはフルタイムの学生で、年収
が4,000シンガポールドルを超えない場合、4,000シンガポールドルの扶養控除
- シンガポール中央積立基金への従業員の義務的拠出部分についての控除
- 生命保険の年間保険料に対する生命保険控除
- 5,500シンガポールドル上限の教育訓練控除
- 既婚女性から支払われる1人の外国人メイド課税の2倍額の外国人メイド課税控除
損失等の相殺、繰越
個人は、ある年度に生じた損失、所得から控除し切れなかったキャピタルアローワンスや寄付金
について、同じ年の配偶者の課税所得と相殺することができます。
それでもなお相殺し切れなかった損失、キャピタルアローワンスは翌年度(1年間のみ有効)に
10万ドルを上限として繰り越すことが出来る。
給与所得
シンガポールで雇用されている場合は、給与所得がシンガポール源泉とみなされます。IRASは通
常、どこで雇用サービスが実行されているのか、雇用契約の当事者が誰なのか、雇用サービスに
よるコストとベネフィットを負う事業体が誰なのかなどの様々な要因勘案し、シンガポールで雇
用されているか否かを判断する。
給与、賃金、コミッション、ボーナス、退職金、年金、役職手当、諸手当はその名称に係らず、
またそれが金銭で支給されるか否かに係らず、シンガポール国内における雇用によって生じたも
のである限り、いずれも課税の対象となる。
非課税であることが明記され、かつIRASによって課税を免除する項目に含められている場合を除
き、雇用主が行う現金によらない現物支給などの諸手当は被雇用者に課税される。また、教育手
当、住宅支給、一時帰国渡航費用、および乗用車の提供、永年勤続手当、海外年金積立費用など
の福利厚生費も課税対象となる。
住宅手当に関して、住居費の支払いのために現金が従業員に支払われた場合には、全額が課税所
得とみなされます。しかし、雇用者が従業者に家具つき住居を提供する場合、課税利益は所定の
計算方法・レートに基づいて計算されます。2015賦課課税年度から住宅手当(家具や家電を含
む)は、不動産の市場価格に応じて課税されます。
中央積立基金(CPF)への負担金
国民や永住権保持者を雇用する場合、CPF(シンガポールの年金制度)への負担金払い込みが義
務付けられている。
被雇用者の負担は、年齢に応じて合計給与額の5~20%となっている。また雇用主にも6.5~16
%を負担することが求められている。負担金算出の基礎となる月額給与の上限は5,000Sドルと
なっている。
負担金が法定の上限金額内であれば、被雇用者と雇用主はともに、負担金に対する税額控除を申
請することができる。
従業員ストックオプションプラン
シンガポールの雇用に関連する従業員ストックオプションから生じるすべての利益、ベネフイッ
トは、ストックオプションが行使されたときに課税されます。この場合、課税の対象となる利得
は、一般的に行使日(または該当する場合、販売制限が解除された日)の株式公開市場価格と、
ストックオプションの取得、行使に従業員が支払った価格(例えば権利行使価格)の差額です。
未行使ストックオプションを持ちながら、退職する従業員またはシンガポールを恒久的に離れる
従業員は、特定の状況下で課税の対象になります。
旅費、交際費、専門機関への寄付金など、職務の遂行に伴って発生する特定の経費は給与所得か
ら控除することができます。従業員は、当該費用が職務の遂行に必要なものであることをIRASに
証明する必要があります。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
個人投資所得の課税
個人所得税率表
受取家賃、受取利息など、シンガポール源泉の投資収益は、通常課税されます。しかし、シンガ
ポールで承認された銀行などの預金口座から得られる利息は非課税です。シンガポール居住企業
から受け取った配当金は、シンガポールで非課税です。
居住者の個人所得税の税率は、次のとおりです。
課税対象所得
課税率 (%)
税額
2万Sドルまで
次の1万Sドル
2
200Sドル
3万Sドルまで
次の1万Sドル
3.50
200Sドル
350Sドル
4万Sドルまで
次の4万Sドル
7
550Sドル
2800Sドル
給与所得は15%(取締役の報酬を除く)
8万Sドルまで
次の4万Sドル
11.5
3350Sドル
4600Sドル
他のすべての所得は20%
12万Sドルまで
次の4万Sドル
15
7950Sドル
6000Sドル
16万Sドルまで
次の4万Sドル
17
1万3950Sドル
6800Sドル
20万Sドルまで
次の12万Sドル
18
2万750Sドル
2万1600Sドル
32万Sドルま
32万Sドル超
20
4万2350Sドル
-
所得がシンガポールのパートナーシップを通じて、シンガポール居住の個人によって受け取られ
る場合を除き、シンガポールで受け取られた全ての外国源泉所得は、シンガポールで課税の対象
にはなりません。
居住者と非居住者の比較
居住者
非居住者
所得税率
0%から20%までの累進税率
個人控除
適用あり
適用なし
課税
基礎期間が60日を超えないシンガポールでの
短期雇用から生じる場合は非課税
シンガポール源泉の給与所得
免税
シンガポールで受け取った外国源
泉所得
シンガポールでのパートナーシップ
を通じて受領した外国源泉所得には
例外的に課税。
免税
取締役の報酬
0%から20%までの累進税率
20%
租税条約の恩恵
あり
なし
個人所得税申告書の提出
個人所得税申告書は、毎年4月15日までに、個人がIRASに提出しなければなりません。例えば、
個人によって 2013年12月31日に終了する年に所得された給与所得は、2014年4月15日までに
所得税申告をする必要があります。
夫婦であっても別々の所得税申告書を提出する必要があります。
所得税の支払い
個人の毎月の給与から雇用主が所得税を源泉徴収する必要はありません。
個人が所得税申告をしたら、IRASが支払うべき税金の通知書を発行します。たとえこの通知書に
記された税額に異議があっても、通知書の発行日から1月以内に支払われなければなりません。
納税者は、IRASの承認を条件として、分割払い(最大12回)を選択することができます。
納税者が通知書で通知された課税金額に同意しない場合、納税者は、査定通知の日から30日以内
にIRASへ異議の通知を申し立てることができます。2014年1月1日から、IRASは異議申立期間
を30日から2ヶ月に延長します。
シンガポールでの雇用の停止とシンガポールからの出発
シンガポールで雇用を停止したまたはシンガポールを3ヶ月以上離れる(雇用の過程で従業員が
頻繁にシンガポールを出国する必要がある場合を除く)非シンガポール市民は、税金クリアラン
スの対象となります。この場合、雇用を停止する、あるいはシンガポールを離れる旨、給与から
予定税額を徴収する旨を雇用主はIRASに対して書面で通知しなければならない。この通知は、従
業員の雇用の停止・シンガポールを離れる少なくとも1ヶ月前に行わなければなりません。
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非居住者個人が得る給与所得(取締役の報酬を除く)は、一律15%、もしくは上記の居住者レー
トのいずれか高い方を支払う必要があります。また非居住者が得る給与所得以外の所得には、20
%で課税されます。
法人税
シンガポールで得た所得、シンガポール源泉の所得、シンガポール外源泉所得のうちシンガポー
ルで受け取った所得は、居住者、非居住者いずれの場合でも、特別に免税されない限り法人所得
税の対象となります。
法人所得税率
現行の法人所得税率は17%で、最初の300,000シンガポールドルの課税所得。(シンガポール非
課税配当を除く)に対しては一部免税措置がとられている。
- 最初の10,000シンガポールドルの課税所得のうち75%が免税
- 次の290,000シンガポールドルの課税所得のうち50%の免税
したがって、最初の300,000シンガポールドルへの課税所得の実効税率は、8%前後です。
300,000シンガポールドルを超える部分の課税所得は、一律17%の税率で課税されます。
新設企業
以下の条件に従うことを条件として、居住新設企業(投資持株会社、2013年2月25日以降設立の
不動産開発会社は除く)は、設立からの3賦課課税年度、最初の300,000シンガポールまでの課
税所得(シンガポール非課税配当金を除く)に以下の様な一部免税措置が設けられている。
- 通常課税される所得の初めの100,000シンガポールドルへ100%の免税
- 通常課税される所得の次の200,000シンガポールドルへ50%の免税
従って、通常課税される所得の初めの300,000シンガポールドルへの実効税率は、6%前後で
す。
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シンガポールビジネス連盟 2014
ただし、この優遇税制措置の対象となるためには、新たに登記を行った企業は以下の条件を満た
すことが必要である。
- シンガポールで設立された法人であること
- 当該賦課年にシンガポールでの居住法人であること
- 当該賦課年を通じて株式資本が直接、間接を問わず20人以下の個人によって保有されているこ
と、または発行済み普通株のうち10%以上を保有する個人株主がいること
法人所得税還付
すべての企業は(課税・非課税居住者に拘らず)2013年から2015年までの各賦課課税年度で30
%の法人所得税の還付(30,000シンガポールドル上限)を受けることができます。還付は、最終
的な源泉徴収税の対象となる非居住者企業の所得には適用されません。
経費控除およびキャピタルアローワンス
所得を得るためだけに生じている経費は、特に除外されない限り税控除の対象となります。
シンガポールの法人税では、会計上の減価償却費は、そのまま控除することが出来ません。その
代わりに、法人の通商、事業、専門的業務の目的で使用される設備、備品や機械にかかる費用は
キャピタルアローワンス(計算方法は減価償却と同じ)として控除対象になります。設備、備品
や機械は一般的に3年間の定額法で償却される。少額の支出や特定の設備、備品や機械(例:コ
ンピュータ及びコンピュータ関連機器)から発生するキャピタルアローワンスは、発生した年に
全額償却される。
知的財産権(のうち一定のもの)のキャピタルアローワンスは、通常5年間の定額法で償却され
ます。2010年2月23日以降に生じた土地の効率的利用補助事業(LIA)建物や構造物の建築、改
装、拡大に伴って発生したものの内、一定の条件を満たしたものは、LIA控除を申請できる。
適格資産が納税者に属さなくなったとき、恒久的に納税者の通商、事業、専門的業務に使用され
なくなったときなどの特定の状況下において、未償却額の調整計算が必要になります。
外国源泉所得に対する免税措置
シンガポール居住法人は、シンガポールに送金される外国を源泉とする配当金、海外支店が得た
利益、外国源泉サービスの提供によって発生した所得についても、以下の要件を満たす限りにお
いて課税が免除される。(外国源泉所得とは、外国の法管轄地域にある一定の場所で通商、事
業、専門的業務を通じて得た所得などのことである):
- 所得をシンガポール国内で受け取った年において、その所得が発生した国の最高税率が15%以
上である
- その所得が発生した国で課税対象となっている
- 当該シンガポール居住法人にとって、課税を免除することが利益になるとIRASが判断している
外国税額控除
シンガポールで受け取り課税対象となった外国源泉所得に課せられた外国税額に関し、シンガポ
ール居住法人は、外国税額控除を主張する権利があります。外国税額控除の計算は、源泉ごとま
たは国ごとに行われます。
2012賦課課税年度から、シンガポール居住法人は、一定の条件を満たせば、外国税額控除プー
リングシステムを選択できるようになりました。このシステムでは、外国税額控除の額は、外国
源泉所得の発生要因ごとや国ごとではなく、まとめて(プールされて)計算されます。外国税額
控除額は、国外所得に適用された外国税額、国外所得に適用されたシンガポール税額のいずれか
少ない額を上限とします。
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シンガポールビジネス連盟 2014
キャピタルアローワンス、損失と寄付の繰越、繰戻
50%を超える持株割合の株主と、その持株割合に変更が無い場合は、未使用のキャピタルアロー
ワンス、損失、寄付を繰り越して、将来の課税所得と相殺することができます。キャピタルアロ
ーワンスに関しては、それを相殺する日においても該当する設備、備品、機械などを利用した事
業を継続して行っていることが追加的に条件になる。
寄付金については、最長5年間の繰越が可能である。
当年の損失および未使用のキャピタルアローワンスは、10万Sドルを限度として直前の年度の課
税所得と相殺することもできる。
グループリリーフ
グループリリーフとは、あるグループ内企業(譲渡会社)で当年に生じた損失、キャピタルアロー
ワンス、寄付を同グループの別企業(譲受会社)に譲渡して、後者の課税所得から差し引くことを
認めるものである。
グループリリーフを受けるには、譲渡会社と譲受会社の両社がシンガポール設立会社であり、計
算期間の最終日に同じグループに属しており、かつ期末日が同じ日でなければならない。一方の
企業の発行済み普通株合計の75%以上を他方が直接的、間接的に保有しているか、両社の発行済
み普通株合計の75%以上が直接的、間接的にシンガポールで設立された第三者企業によって保有
されている場合、両社は同グループに属しているとみなされ、グループリリーフの対象になる。
暫定課税所得と法人所得税の申告書の提出
法人所得税申告書をそれ以前に提出していない限り、暫定課税所得(ECI)を会社の会計年度末
から3か月以内にIRASへ提出しなければなりません。また、企業は、毎年11月30日までにIRAS
に法人所得税申告書を提出しなければならなりません。
2013年12月31日に終了する会計年度を持つ会社は、賦課課税年度2014年ECIと法人所得税申告
をそれぞれ2014年3月31日と2014年11月30日までに提出しなければなりません。
法人所得税の支払
ECIと所得税申告を受けた後、IRASは、納税額の通知を企業に送付します。通知書の税額に異議
があっても、通知の日から1月以内に支払われなければならなりません。企業は、IRASの承認を
条件として、分割払い(最大10分割)で支払いを決済するように依頼することができます。
納税者が通知書の課税金額に同意しない場合、納税者は、査定通知の日から30日以内にIRASへ
異議の通知を申し立てることができます。2014年1月1日から、IRAS異議の申立期限を30日か
ら2ヶ月に延長します。
生産性・技術革新クレジット(PIC)
PICスキームは、企業に、技術革新、生産性の向上への投資を奨励するために導入されました。
これは賦課課税年度2011年から2015年までの支出にのみ適用されます。
このスキーム下では、企業は賦課課税年度2011年から2015年までの各年に、以下の活動に関す
る支出をした場合において、400%相当額を所得から控除(ただし最大400,000シンガポールま
で)することができます。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
知的財産権の取得およ
びライセンス供与
知的財産権の登録
研究開発
PIC 対象活動
IT投資、自動化設備投資
教育、研修
デザインへの投資
税額控除の代わりに、企業は毎年100,000シン
ガポールドルまでの対象活動の適格支出(ただ
し少なくとも400シンガポールドルの支出を行
わなければならない)について、非課税の現金
支払いに変更するオプションを持ちます。賦課
課税年度2013年から2015年までの現金化率
は60%です。
過去12ヶ月間で課税対象売上が100万シンガポールドルを超えた場合、また次の12ヶ月間で100
万シンガポールドルを超える課税対象売上が生じると見込まれる場合、GSTに登録する義務と責
任があります。しかし、課税対象品目が100万シンガポールドルを超えると予想されていなくて
も自主的にGSTの登録を申請することができます。
PICスキームをより強固にし、技術革新や生産
性向上に投資する企業に大きな財政支援を提
供するため、賦課課税年度2013年から2015
年までに発生する適格支出に3年間トータルで
15,000シンガポールドルまで、PICボーナス
が与えられることが、2013年政府予算案で発
表されました。毎年5,000シンガポールドル以
上のPIC対象活動への支出を行い、少なくとも
3人の現地従業員を雇用し、彼らのために中央
積立基金の拠出を行う企業(休眠会社は除く)
は、3年間で15,000シンガポールドルを条件と
して、支出額と同額の現金ボーナスを受け取る
ことが出来ます。
GST登録者は、一定の条件を満たせば(GST課税売上<GST課税支出の場合など)、経費の支出
で発生したGSTを取り戻すよう、申請することが出来ます。
PICボーナスは、既存のPICメリットの400%税控除または60%の現金支払いに加えて与えられ
ます。
GSTに登録する義務がある場合であっても、売上の全て、あるいは大部分が免税、ゼロ%売上で
ある場合、GST登録の免除を申請することができます。
GST登録業者は、GST申請にかかるコストを軽減する、あるいはキャッシュフローの問題を緩和
するために、特殊GSTスキーム(巨大輸出業者申告制度、グループ登録など)を利用することが
できます。
印紙税
印紙税は株式や不動産の取引の際に、支払われます。株式の印紙税率0.2%で、不動産に関しては
最大3%課されます。印紙税は、購入対価または取引時の資産の市場価値のいずれか高い方に基
づいて計算されます。
印紙税の免除・一部免除は、条件付で、企業のリストラや合併などの特定の取引の際に提供され
ます。
固定資産税
配当金支払い
非居住者株主に対して行われた配当金の支払いは、シンガポールの源泉徴収税の対象にはなりま
せん。さらに、シンガポール居住法人による配当金は、シンガポールで非課税です。
源泉徴収税
利息、ロイヤルティやサービス料(シンガポールで行われたサービスに関して)のような特定の
支払が非シンガポール居住者になされたとき、支払者はこれにかかる税金を源泉徴収する必要が
あります。国内の源泉徴収税率は、利息には15%、ロイヤルティには10%、サービス料には17
%と、それぞれ決まっています。税率は、シンガポールと関係国間の租税条約の規定により減少
されることがあります。
2012年7月1日より、非居住者への支払日の翌々月15日までに源泉徴収税をIRASへ支払わなけ
ればなりません。源泉徴収税が期限どおりにIRASに支払わない場合、遅延支払いの罰金が課され
ます。
物品サービス税
物品サービス税(GST、日本の消費税に該当)は、シンガポールでの商品やサービスの販売、ま
たシンガポールへの輸入品が消費されたときに課せられる税金です。
税率がゼロ%である、あるいはGST法で免除されていない限り、シンガポールで供給された商
品、サービスには、7%の標準税率でGSTが課されます。シンガポールでの商品、サービスの販
売は標準税率で課税されるが、国際サービスや輸出はゼロ%課税です。免税されるものとして
は、居住不動産の販売・貸付、金融サービスの提供や貴金属への投資などがあります。
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すべての不動産の所有者が支払うべき固定資産税は不動産に課せられる税金で、不動産の年間評
価額をもとに課されます。
商業用、産業用不動産に対する固定資産税は、不動産の年間評価額の10%が課税されます。持ち
主が居住している居住用不動産については、不動産の年間評価額に応じた累進税率で課税がされ
ます。
2013年度予算案では、すべての居住用不動産に対して固定資産税についての変更が発表されま
した。2014年1月1日から施行され、2015年1月1日から追加の変更が施行されます。持ち主が
居住していない住宅と居住している住宅への改正後の固定資産税率は、2014年はそれぞれ上限
19%、上限15%となり、2015年1月1日からはそれぞれ上限20%、上限16%となります。一
方、土地と非居住用不動産の固定資産税の税率は10%で変更はありません。
持ち主が居住している住宅の固定資産税
年間評価額
S$
最初の8,000
次の47,000
次の5,000
次の10,000
次の15,000
次の15,000
次の15,000
次の15,000
130,000を超える部分
2014年1月1日
からの税率(%)
0
4
5
6
7
9
11
13
15
51
2015年1月1日
からの税率(%)
0
4
6
6
8
10
12
14
16
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
海洋部門インセンティブ
持ち主が居住していない住宅の固定資産税
年間評価額
S$
最初の30,000
次の15,000
次の15,000
次の15,000
次の15,000
90,000を超える部分
2014年1月1日
からの税率(%)
10
11
13
15
17
19
2015年1月1日
からの税率(%)
10
12
14
16
18
20
シンガポールは海洋部門に対していくつかの優遇税制措置を持っています。海洋部門インセンテ
ィブ(MSI)スキームは、世界中にネットワークを確立し、強力な実績を残し、実証できる事業
計画があり、シンガポールでの出荷業務を拡大することを確約している国際的な海運会社のため
のMSI承認国際配送エンタープライズ(MSI-AIS)特典など様々な特典を提供しています。
条件に従い、MSI-AIS会社は以下のいずれかの適格な輸送にかかる所得に対する税金免除を享受
します
- 10年間、その後更新可能または
- 5年間、その後上記オプションへの切り替え
関税と物品税
グローバルトレーダープログラム
シンガポールでは、関税や物品税は、酒、タバコ製品、自動車や石油製品に一定の税率で課税さ
れます。
グローバルトレーダー・プログラムは、一定の商品、製品を扱う国際貿易、調達、流通、輸送の
各分野で高い実績を有する国際的企業を対象にしている。
相相続税および贈与税
申請者の予想売上高、事業支出、雇用するスタッフの数に応じて、承認されたグローバルな商社
は、一定の国外取引収益に対して5%または10%の低い税率の適用を5年間享受できます。
シンガポールに相続税や贈与税の制度は無い。
現金持ち出し制限
シンガポールに現金持ち出し制限は無い(ただし一定額以上を持ち出す場合は税関への届出が必要
になる)。
税制上の優遇措置
シンガポール政府は、シンガポールへの投資を誘致するために、多国籍企業や投資家に対する税
制上の優遇措置を用意しています。インセンティブは免税や低い税率(通常5%または10%)の
適用という形で与えられます。
税制優遇措置の適用を請けられるか否かは、担当の監督官庁が決める。その際、申請内容の特
性、シンガポール経済への波及効果、事業費、雇用(技能、頭脳労働者の雇用)、固定資産への投
資額などが重要な判断基準となる。
以下は政府が提供している税制優遇措置の一例である。
金融企業を対象とする優遇措置
成長率と付加価値が高い金融業界の発展を国内で促すため、シンガポール金融監督庁(MAS)や
IRASは様々な税制優遇措置を提供している。
条件を満たせば、シンガポール居住者であるファンドマネジャーが運用するシンガポール国内外
のファンドから得られた所得は、非課税となる場合がある。
ファンドマネジャーがシンガポール居住者の場合については、ファンド運用で得た手数料所得に
10%の軽減個人所得税率(通常17%)が適用される場合もある。
その他、金融業界に関しては、債券市場、エクイティ市場、デリバティブ市場を対象とした優遇
措置があり、条件を満たせば5~12%の軽減税率が適用されることもある。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
国際協定
二重課税協定
シンガポールと他の国の間で締結された二重課税防止協定(DTA)は、一方の国の居住者、居住
企業が他方の国で得た所得に関して二重で課税されるのを緩和するのに役立ちます。DTAは、
特定の二国(多国)間所得に対する課税権をシンガポールと条約相手国のいずれが有するかを示
し、居住者に対して税の減免を提供することができます。
シンガポール居住者、居住企業と相手国の居住者、居住企業のみがDTAの利点を享受できます。
現在、シンガポールは日本、中国、マレーシア、インドネシア、イギリスを含む70カ国以上をの
国と租税条約を結んでいます。
投資保証協定
投資保証協定(IGA)は、他国に投資する際の投資規範と保護をはっきりと定めた法的枠組みを
提供することにより、二国間の投資の拡大を促進するものです。IGAの規定の多くには、公正か
つ公平な待遇、非差別、資金の没収の際の補償、資金の自由な移転、および投資家·国家の紛争
解決メカニズムの原則が含まれています。
シンガポールは現在、ASEAN、中国、フランス、米国などを含む41の国、地域とIGAを結んで
います。
自由貿易協定
自由貿易協定(FTA)は、輸入関税率を削減または排除し、サービス部門への優先的なアクセス
を提供し、投資ルールを緩和し、知的財産のルールを整備し、政府調達の機会を開放することに
よって、貿易障壁を削減または排除し、商品やサービスの国境を越えた移動を容易にする、2国
間もしくは多国間で法的拘束力のある協定です。
現時点では、シンガポールは20の地域と協定を持ち、31の取引パートナー国と二国間FTAを結
んでいます。
F
INANCE
注:この記事に含まれるすべての情報は2013年10月現在のものです。最新の情報、具体的な相談に関しては専門家
にご相談ください。
RSM Chio Lim LLP
日本デスク
是松 洋平(これまつ ようへい)
8 Wilkie Road, #03-08 Wilkie Edge
Singapore 228095
電話: (65) 8398 0400
ファックス: (65) 6538 7600
Eメール: [email protected]
ホームページ: http://rsmchiolim.com.sg/services-japanese-desk.htm
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
金融ハブとしてのシンガポール
シンガポールの銀行業
シンガポールは、国内のみならずア
ジア・太平洋州をカバーする最先端
の金融インフラを持つ世界的な金融
ハブである。シンガポールの銀行業
は、世界的にも頭角を現しているこ
の国の金融市場の中でも主要なプレ
イヤーである。健全な経済と政治体
制、透明性の高い法税制、犯罪や資
金洗浄に対する厳しい罰則による公
正な取り締まりなどがシンガポール
を日本、香港についで大きな国際金
融センターとしての地位確立につな
がっている。
シンガポールにおける銀行業の
成功は、国内の銀行市場の自由
化、M&Aによる地元銀行の地域で
のプレゼンスの向上、各社間の競争
による新商品の開発や価格設定、洗
練された法人金融、金融投資などの
銀行サービス及び銀行秘密の遵守、
低い負担税率や資産運用サービスの
豊富さなど、様々な要素、環境によ
ってもたらされている。
ローカル銀行グループの強化
シンガポールはこの40年間の中で、製造業や輸出主体
の経済から世界の主要な金融センターのひとつとして
進化を遂げた。現在、英国、米国、香港に次ぐ世界で
4番目の主要な金融センターとなった。マレー半島の
先端にある小さな島国は、世界で4番目に大きな外国
為替市場でもあり、また、2015年には国際資金の運
用においてスイスを抜いて世界トップとなる。
シンガポールには600以上の金融機関があり、アジア
市場が成長するにつれ地域グループにサービスを提供
するために国際的な金融機関がシンガポールに地域本
社を設置している。民間銀行や資産運用会社、保険会
社などにとって、シンガポールの優れた金融規制、ビ
ジネス指向の環境、整備されたビジネスインフラ、世
界とのコネクティビティ、そしてアジア諸国との強い
貿易ネットワークなどがシンガポールに拠点を置く主
な理由となっている。
中国-シンガポールFTAによる中国とシンガポールの
金融の面での連携において、シンガポールは中国にと
って初めての在外の地域金融センターとなり、中国元
での支払決済サービスを2013年5月に開始した。さ
らに、株式投資家に対しても中国元建ての証券取引が
2013年8月よりシンガポール証券取引所で可能となっ
た。
シンガポールのオフショアでの中国元の決済ハブへの
動きは、アジアの債権及び株式市場における機関投資
家向け金融が顕著に増加していることが背景にある。
巨大な流動資本の市場とアジアの1兆ドルに及ぶドル
市場により、シンガポールはシンガポールドル以外の
外貨を十分に貯蓄し、個人、法人の金融財務ニーズに
対応している。
シンガポールはすでに東南アジア地域における金融ハ
ブとしての地位を確立しており、アジア諸国の中では
唯一主要な信用格付け会社3社すべてからAAAの格
付けを得ており、その評価はアジアの資金管理と貿易
金融への需要の高まりを背景に維持されるだろう。
主な動向
銀行業の自由化
シンガポールの銀行システムの強化と国際金融センターの地位を確立するため、シンガポール金
融庁により1999年5ヵ年の自由化政策パッケージが導入された。パッケージには銀行業務ライセ
ンスの中に新たなカテゴリーとして適格完全銀行資格(QFB)の新設などが含まれている。続けて
2001年6月、自由化の第2段階として、リテールバンキングにおける競争力を向上させるため、
有限銀行資格を卸売銀行として再分類した。QFBにはより多くの恩典(より多くの拠点を設置で
きる、負債・特別口座サービスの提供ができるなど)が与えられた。適格オフショア銀行(QOB)
については、卸売銀行へのアップグレードを優先的に行った。これらの政策はシンガポールの銀
行システムの確立と安定に極めて重要な役割を果たした。
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ローカル銀行についての大きな改革は、当時6つあった銀行グループを現在の3つ
(DBS、OCBC、UOB)に統合したことに始まる。この動きにより、各銀行の能力、それぞれの経
営陣が強化され、経営最適化が図られた。銀行のビジネス活動範囲も拡大し、ビジネス及びリス
ク管理能力も向上した。合併や競争に晒されることでさらに強化された金融業界により金融産業
の見通しは明るい。
投資銀行拠点
投資銀行業界の存在により、シンガポールはアジアの国際的な債権取引の重要拠点として成長し
た。適格債権仲介制度(ABI Scheme)の発効により、シンガポール政府及び規制当局による発行
の流れが安定的になったことで、SGXは国際取引市場となり、さらにシンガポールの活発で盛況
な資本市場に対する評価を向上させることにつながった。
シンガポールの金融市場は世界的な金融不安の中
でも安定して回復している。
- MAS, Financial Stability Review 2012
アジアのドル取引市場(ADM)
1960年代、適格な支援とインセンティブが提供されれば、アジア版のユーロ・ドル市場の展開が
シンガポールで可能であるとの認識が高まった。シンガポールは、金融インフラの整備、強固な
通信ネットワーク、安定した政府、戦略的な地理など複数の利点を、アジアのタイムゾーン内の
国として提示した。
シンガポールは現在、銀行から保険会社、資産管理会社を含む600以上の金融機関の拠点となっ
ている。また、多くの国際金融機関が東南アジア地域のグループ企業にサービスを提供する地域
本社としてシンガポールを選択している。ADMは総資産1兆ドルを超えるまでに成長した。
(出典:シンガポール金融庁)
シンガポール金融庁(MAS)
MASは1971年、国際金融センターとしてシンガポールの金融産業を規制するために設置され、
事実上の中央銀行として位置づけられた。基本的な機能としては、金融市場の効率的かつスムー
ズな運営を確保することである。MASは以下の事項を管轄する:
・
・
・
・
・
・
・
・
金融政策の実行
銀行システムの監督
政府に対する銀行業務
銀行に対する銀行業務
外貨準備の管理
通貨の発行
銀行ライセンスの供与
最後の貸手
货币互换协议
1967年6月12日、ブルネイ、マレーシア、シンガポールの3カ国は、それぞれ
の通貨に互換性を持たせる協定を締結した。この3国間協定は1973年、マレー
シアが離脱することで解消されたが、ブルネイとシンガポールは継続すること
を決め、現在も同協定は効力を維持している。
この協定により、相互の国においてそれぞれで発行された通貨が様々な対価と
して受け入れられ、追加手数料無しでお互いの通貨に交換される。従って公
的、ビジネスにおいても安心してブルネイの通貨での支払いを受けることがで
きる。
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シンガポールはアジアにおける最大の為替取引市場で、世界的
にみてもロンドン、ニューヨークに次いで3番目に大きい。
- Bank for International Settlements (BIS)
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上場
メインボード上場
資産管理運用会社(FMC)の登録と資格の取得
シンガポールで資産管理・運用の活動を行う企業については、適格資産運用会社もしくは登録資
産運用会社として下記の提出が必要となる:
1. 資産運用のサービスを提供するため資産市場サービス免許の申請、もしくは
2. 登録資産運用会社の営業開始通知
資本市場サービス免許の適格条件
資本市場サービス免許の申請について、MASはとりわけ下記の条件を検討する:
a)
申請者及び親会社、主要株主の業績、管理能力、財務健全性
b)
SFAで規定する最低限の金融要綱をクリアしている
c)
社内のコンプライアンスシステムの有無
d)
ビジネスプラン、業績見通しの内容
e)
適切性、正当性の有無
2012年の8月10日に施行された最新のメインボードの上場規則は、補足的な改定の他に、メイン
ボードへの認可基準と上場株式の最低発行価格の引き上げを実施しました。下記の表は、メイン
ボードへの上場の最新の量的基準についてまとめたものです。
基準
(出典:シンガポール金融庁、DBSアジアインサイトカンファレンス報告書2013、国際決済銀行2010
、プライスウォーターハウスクーパーズ 個人投資・資産運用調査報告書2013、シンガポールビジネス
レビュー2013、シンフアニュースエージェンシー2013、ロイター2013)
シンガポールビジネス連盟
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ファックス: (65) 6827 6807
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選択 3
直近の会計年度の総合の
PBTが3000万シンガ
ポールドル以上
直近の会計年度で利益を
出していること
直近の会計年度で営業収益がある
こと
時価総額
該当せず
発行価格をベースとして
1億5千万シンガポールド
ル以上
発行価格をベースとして3億シンガ
ポールドル以上
株主分散
時価総額が3億シンガポールドル未満の場合は、発行株式の25%が500株主により所有され
ていること(「パブリック・フロート」)
時価総額が3億シンガポールドル以上、4億シンガポールドル未満の場合は20%のパブリッ
ク・フロート
時価総額が4億シンガポールドル以上、10億シンガポールドル未満の場合は15%のパブリ
ック・フロート
時価総額が10億シンガポールドル以上の場合は12%のパブリック・フロート
二次上場の場合は、500株主
さらに詳細は右記ウェブサイトを参照 www.mas.gov.sg
シンガポールにおける銀行業務の規制に関する法律は、国会(及びその他の行政機関)、慣習
法、株式取引の原則とルールの中で規定されている。慣習法と株式取引の原則とルールについて
は、判例法が基本となっている。これらの法規制はシンガポールの銀行業を規制するためだけで
なく、シンガポールにおける銀行業が世界の同業界の発展スピードに並行するための法の枠組み
を確立させるためのものでもある。銀行業に関連する法律は下記の通り:
・
銀行法(Banking Act)
・
シンガポール金融庁法(Monetary Authority of Singapore Act)
・
決済・清算システムガイドライン(Payment & Settlement System Guidelines)
・
証券・先物取引法(Securities and Futures Act)
選択 2
税引前利益
(「PBT」)
上記『e』の項目についてはMASの下記の規定を満たす必要がある:
i)
ライセンスを供与するに適切な個人であること
ii)
オフィスを運営する上ですべての管理職、最高経営責任者が適切な個人であること
iii)
すべての主要な株主及び代表者が適切な個人であること
銀行法制・規制
選択 1
过往业绩
選択1と2の場合は、3年以上、選択3の場合は実績の要件なし
最低発行価格
0.5シンガポールドル
下記の表は、株式所有と分配についての要件です。
オファーの大きさ
7500万シンガポールドル未満
分配
募集株式が40%あるいは1500万シンガポールドル(どちらか低い
方)が投資家に分配され、それぞれの持分が募集株式の0.8%あるい
は30万シンガポールドル(どちらか低い方)以下であること
7500万シンガポールドル以上1億2000万 募集株式の20%がそれぞれの投資家に対し分配され、それぞれの
シンガポールドル未満
持分は募集株式の0.4%以下であること
1億2000万シンガポールドル以上
要件は該当せず
下記は、シンガポール証券取引所が考慮するその他の重要な要素のいくつかです。
-上場予定企業は、財政的に健全で、運営からプラスのキャッシュフローがあること
-取締役、有力株主(株式資本の5%以上を保有している株主)、取締役と有力株主が支配して いる会社が上場予定企業に負債を抱えている場合には、上場の前に清算されること
-取締役と幹部社員が、上場企業グループのビジネスを管理するのに適切な経験と専門知識を備
えていること。シンガポール証券取引所は取締役、経営陣、支配株主(株式資本の15%以上を直
接、あるいは間接に保有しているか、あるいは会社の実権を現実に把握している者)の品性と誠
実性も考慮されます
-取締役会に、少なくとも2人の上場グループと主要なビジネス取引や財務関係を持たない独立非
常任取締役がいること。
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メインボードに上場後は、発行会社のプロモーターは、その発行会社に対する義務と一般株主の
利益と自らの利益の協調を図るためにも、モラトリアム要件を遵守しなければなりません。
モラトリアム要件
プロモーター
その定義は
a. 支配株主とそのアソシエイト
b. 上場時に発行株式の5%以上を保有している常任取締役
モラトリアムの期間
プロモーター
a. 上記の選択1あるいは2に基づいて申請する発行会社の場合は、所有
株式全部について上場後6ヶ月間
b. 上記の選択3に基づいて申請する発行会社の場合は、上場後6ヶ月間
は所有株式全部について、その後さらに6ヶ月間は、その50%以上
について。
その他の投資家
上場規則に規定されているその他のモラトリアムに関する規定に準じる
上場予定企業の準備がどれほどなされているかにより、タイムフレームは6ヶ月から1年の幅を持
ちます。主な段階と指標と成るタイムラインは、下記のように示されます。
0日
専門家の任命
30日
90日
キックオ
フ会議
目論見書の
ドラフトの準
備と専門家
によるレ
ビュー
専門家アドバイザーの任命とキックオフ会
議
120日
取引所へ
の目論見
書の提出
確認会議
カタリスト
カタリストは、シンガポール証券取引所の二部的上場市場で、2007年12月26日に、以前にあっ
たSESDAQの代わりとして発足しました。カタリストは規則に関する面において発行会社に
柔軟性を与え、急成長している企業の必要性を満たしています。
カタリストへの一次上場を目在している企業は、最低運営実績、利益、株式資本などの数量的な
上場要件を満たす必要がありません。そのかわり、上場予定企業が上場に適しているかどうか決
定するフルスポンサーを任命しなければならず、カタリストに上場中は、フルスポンサーあるい
は継続スポンサーを雇用し続ける必要があります。
カタリストに上場している企業は、少なくとも200株主必要で、また、発行株式資本の少なくと
も15%は一般株主に保有されている必要があります。
カタリストへの上場のタイプフレームは、最短で5,6週間です。
カタリストの
タイムライン
4-5 週間
2週間
1 – 2週間
取引所への通知
提出と
OPERAで
の公開
登録と開始
取引所による
Eligibility to List の発行 コリン・ンー法律事務所
36 Carpenter Street Singapore 059915
電話: (65) 6323 8383
ファックス: (65) 6323 8282
ホームページ: www.cnplaw.com
取引所への目論見書提出準備
上場予定企業のへのデュー・ディリジェンス
180日
事前目論見書のMASへ
の提出
230日
MASの
認可 MASへの
登録
IPOの開始
事前目論見書と確認書の
提出
60
取引の開始
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シンガポールの法的フレームワーク
シンガポールは独立共和国であり、その法制度はイギリスのコモンローを基礎としています。法
制度は憲法、立法、裁判官により作られた法(判例法あるいはコモンローとよく言われていま
す)の三つの法源から成り立っています。
シンガポールの法制度の基盤は憲法であり、憲法は国家の最高法を制定し、行政、立法、司法か
らなる国家の三権の骨格を規定しています。
- 行政府は大統領、内閣(首相と各大臣)、法務長官のポジションを含みます。
- 立法府は大統領と国会から成り、法律の制定を司ります。国会を通過した法案は大統領の承認
を必要とします。
- 司法府は最高裁と下級裁判所から成ります。司法府の長は裁判長です。
法律とは、国会により制定された法令と、憲法で授与された権限により関連官公庁が定めた補則
法令を指します。これに対して、コモンローは成文化された法律ではなく、シンガポールの法廷
で決定された判決を指します。一度判決がおりると、法廷の序列により、その判決は、その後の
類似した事実や論点の訴訟事件を拘束します。一般的に、上級裁判所の判決は下級裁判所の訴訟
事件を拘束します。
独占禁止法
L
EGAL
2004年に制定されて以来、独占禁止法(「独禁法」)は、競争を阻害するようなある種の事業活
動を禁止することにより、シンガポール経済の競争力を高めることを目的にしてきました。独禁
法の目的が市場の参加者の行為を規制するものであることから、海外、国内、政府系企業を含む
すべての企業体は、独禁法を遵守する必要があります。
独禁法では主に三つのタイプの事業活動を禁じています。最初のタイプは、シンガポールでの競
争を妨げたり、制限したり、ゆがめたりする事業活動に、同意したり、決定したり、それを実践
することです。このような活動の例としては、競合相手との、価格調整、生産量の制限、マーケ
ットのシェアについて同意することです。ただし、ある種の同意は独禁法の条項が適用されませ
ん。たとえば、二社以上の企業間(それぞれの企業が生産あるいは流通チェーンの異なるレベル
で営業している場合)における垂直的協定は、一般的に独禁法のおいては競争を阻害するような
事業活動とはみなされません。
二つ目の事業活動のタイプは、支配的地位の濫用です。支配的な地位にあること自体は法律に違
反していませんが、支配的立場にある企業がその威力を利用して競争を不法に制限したような場
合には、濫用とみなされます。濫用的戦略法としては、支配的企業が他の企業に自社のみと取引
するように強制する排他的な取引や、支配的企業が市場から競合相手を追い出すだめに極端に低
い価格を設定する略奪的価格設定などを含みます。
三つ目の事業活動のタイプは、シンガポールの商品やサービス市場の競争力を大幅に下げるよう
な合併です。例えば、合併後の企業体が40%以上のマーケットシェアを持つ場合、そのような合
併は競争力を阻害するとみなされることがあります。また、合併後の企業体のマーケットシェア
が20%から40%の間で、合併後、三大企業のシェアが70%以上の場合は、そのような合併は競争
力を阻害するとみなされる可能性が高くなります。
シンガポールの公正取引委員会にあたるCCSは、競争を阻害するような事業活動を調査したり裁
いたりする権限や、独禁法を執行する権限があります。特に、CCSは、シンガポールでの競争に
相当の悪影響を及ぼすような活動を重視しています。独禁法に触れているという合理的な疑いが
ある場合には、CCSは、正式な調査を開始することができます。CCSは、書類や情報を提出する
ように企業体に要求したり、書面通知を発行したり、視察を行うために(令状のあるなし関わら
ず)敷地内に立ち入る権限などを持っています。
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仲裁
合併と買収(M&A)
仲裁とは、当事者がその決定に拘束されることに同意した、仲裁者と呼ばれる1人以上の裁定者
から成る中立的な仲裁廷により、裁判所外で当事者間の紛争を解決する手段の一つです。紛争を
仲裁するという同意は、通常契約書に記載されます。そのような同意がない場合は、紛争を仲裁
することはできません。
ヨーロッパを蝕んでいる経済問題に関わらず、アジアにおける合併・買収のレベルは増加の傾向
にあり、今後も景気の回復と金融危機前に類するアジアの景気の伸びの回復と共に、継続して増
加することが予想されています。Cassビジネススクールがアーンスト&ヤングと共同して発行し
たM&Aマチュアリティー・インデックスの2012年版によると、シンガポールはM&Aを行うのに
世界で二番目に魅力的な場所とされています。シンガポールはアメリカに次いでおり、今後の期
待されているM&A活動の発展を謳歌する体制が整っていると言えるでしょう。インデックスは、
国内やクロス・ボーダーのM&A取引を惹きつける能力を前提に考えて、規制や政治的環境、経済
や金融状態、技術的な能力、社会経済的な数値、インフラ基盤、資産に準して各国をランク付け
しています。
ある特定の事件の場合に、仲裁か訴訟のどちらが好ましいかを決める際に考慮すべきいくつかの
キーポイントは、次のようになります。
仲裁が望まれるのは
- 中立的な場所・司法管轄が望まれる場合
- 機密性を保ちたい場合
- 決裁者の専門知識やスキルが求められる場合
- 決定内容が複数の国において実行される必要
がある場合
- 手続きに柔軟性が求められる場合
地元での訴訟が望まれるのは
- 両当事者がシンガポールをベースとしてい
る場合
- 機密性を保つ必要がない場合
- 決裁者の専門的な知識やスキルを必要とし
ない場合
- 判決がシンガポールで実行される場合
シンガポールは、国際連合国際商取引法委員会により採択された、国際商事仲裁に関するモデル
法に基づいた国際仲裁法を、2012年に改正しました。この国際仲裁法の目標の一つは、外国仲
裁判断の承認及び執行に関するニューヨーク条約に効果を与えることにあります。
当事者は、通常、ルールの選択などを含むシンガポールでの仲裁の手続きを、自由に選ぶことが
できます。ただし、選択した手続方法は、仲裁地の法律にある、該当する強制的なルールや公共
のポリシーなどを遵守していなければなりません。下記は、典型的な仲裁手続きです。
仲裁の通知
仲裁の通知に
対する返答
仲裁廷の任
命
承認の証言
提出
書類の提出
仲裁廷との 事前会議
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口頭弁論
提出物等の
締め切り
仲裁判断
調査の結果によれば、シンガポールは、その高度に発達したインフラ基盤、相当量の買収可能な
資産、ビジネスにやさしい環境により、世界でM&Aにおいて二番目に魅力的な市場とされていま
す。
シンガポールの規制環境はここ数年に数々の発展を遂げてきましたが、それは、その発展に重要
な構造を精錬してM&A展望の発展を促進するためになされてきたものと言えます。
シンガポールでは、M&Aは概して法律では規定されておらず、当事者間で自由に会社のビジネス
や株式の売買条件を交渉することができます。
会社法、独占禁止法、テークオーバーと合併の規約が、合併や買収について規定する主な法令で
す。
会社法は、ビジネスを過小評価して売買したり、特定の債権者を他の債権者より有利に扱ったり
してはならない、などの様々な資本維持の規定や、また特にM&Aに関連して、会社の株式の購入
にあたり、会社が金銭的補助を与えてはならないという規定などにより、債権者を保護していま
す。
独占禁止法は、シンガポールにおける商品やサービスの市場での競争力を大幅に減少する結果に
なるような、あるいはそうなりえる合併を禁止しています。日本の公正取引委員会にあたるCCS
に対して合併を報告する義務はありませんが、予定されている買収が独占禁止法に触れるかどう
か確信が持てない関係者は、CCSに通知して、その買収が実行された場合に独占禁止法の条項に
抵触するかどうかについての事前の裁定をあおぐことができます。
シンガポールのテークオーバーと合併の規約(「テークオーバー規約」)は、主に公開会社の投票
権の30%以上を買収する際に適用されます。ただし、株主が50以上あり、正味固定資産が500百
万シンガポールドル以上ある非上場の公開会社は、テークオーバー規約の一般原則と規則に規定
された条項を、可能で適切な限り、遵守しなければなりません。
シンガポールは一般的に、M&Aに際して、外国人の所有権や投資に関する制限がほとんどない、
自由経済の国です。しかしながら、ある特定の業界においては、シンガポールでの買収行為を規
定する法律があります。これらの制限は所有権の率を制限したり、その種の業界に従事する会社
を所有する官庁の許可を事前に必要としたりします。これらの業界は、銀行、金融、保険、メデ
ィアなど、一般的には国家の利益に重要なものであると考えられている業界です。
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シンガポールの雇用法もまた、M&Aの際に考慮しなければならない法令の一つです。全部あるい
は一部のビジネスが売主から買主に譲渡される際に、雇用法の18A条により自動的に雇用契約も
買主に譲渡されます。さらに、従業員との雇用契約に関連して生じる売主の権利、能力、義務、
債務もすべて買主に譲渡され、譲渡以前の売主のその契約に関する作為あるいは無作為は、買主
による作為あるいは無作為とみなされます。雇用法は、マネージャーやエグゼクティブを除くす
べての従業員に適用されます。マネージャーやエグゼクティブの場合は、契約が法により自動的
に譲渡されるということはなく、当事者間で交渉しなければなりません。
コリン・ンー法律事務所
36 Carpenter Street Singapore 059915
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1988 年に設立されたコリン・ンー法律事務所䢪CNP䢫は、クロスボーダー・ビ
ジネスに強いシンガポールの総合法律事務所です。CNP は、弁護士など 50
人の専門家を含む 120 人以上のスタッフと、強力な国際ネットワークにより、
シンガポールの国内外における法的な解決策を生み出しています。䢢
コリン・ンー法律事務所は、しばしば
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ついて、クライアントから称賛されて
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CNP は、アジア・パシフィック・リーガル 500、IFLR1000、アジアロー・プロファイ
ル、マージャー・マーケットなどの代表的な法律書出版社から、常にシンガポー コーポレートと 䣏䢨䣃 の分野で推
薦されています
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私たちの専門分野は、バンキング、ファイナンス、キャピタル・マーケット、コーポレ
ート、M&A、商法、雇用法、ファンド、破産と再編成、知的財産法、電気通信、
テクノロジー、訴訟、紛争解決、個人顧客、不動産、レギュラトリー、コンプライア
ンスなどにわたります。
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業から大企業の案件まで、様々な
印象深い 䣏䢨䣃 案件を手がけてい
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ワークの強さが様々なクライアント
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系クライアントの 䣏䢨䣃 案件のアド
バイスをしていることでも有名です䢢
– CHAMBERS ASIA PACIFIC
WE HAVE WHAT IT TAKES
COLIN NG & PARTNERS LLP
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雇用基準及び規制
高学歴で専門的な労働力がシンガポールの重要な資産であると認識しているシンガポール政府
は、優れた雇用基準、雇用慣行を確保するために様々な努力をしてきました。これらの基準を維
持するために、シンガポール政府は労働基準の規制を以下の政府組織に委託しました。
労働省 (MOM)
シンガポールの労働力の統治機関として、労働省は雇用のすべての面で高い水準を確保し、維持
するために雇用法にそって、規制やガイドラインを設定、適用します。
労働力開発庁 (WDA)
労働力開発庁は、シンガポールの被雇用者がそれぞれの業界における最新の情報を常に得られる
手助けをする政府認定機関です。この機関は、被雇用者が業界認定の技能向上訓練へのアクセス
を容易にすることによってこの目的を実現しています。
シンガポールの労働法制
注:この記事に含まれるすべての情報は2013年7月現在のものです。最新の情報、具体的な相談に関しては専門家に
ご相談ください。
M
雇用法の適用範囲
ANPOWER
雇用法とは、シンガポールの主要労働法のことです。同法は、シンガポールで雇用契約を結んで
いる以下を除いた全ての被雇用者(国籍を問わない)を対象にしています。
- 管理職や幹部ポジションに雇用された人
- 船員
- 家庭内労働者
- 政府機関に雇用された人
2013年から、基本月給4,500ドル以下の専門家、マネージャー、エグゼクティブ(PMEs)
候補が、部分的に労働法の対象になります。労働力全体に占めるこれらのポジションの雇用者の
上昇割合を考慮して、PMEsは2014年から雇用法の一般的な保護を受けることになります。
雇用契約とその終了
雇用契約は、労使関係を確立する書面または口頭による契約(明示、黙示の両方)である、と人
材開発省によって定義されています。法の下での雇用者は、被雇用者がそれに同意しない限り、
雇用の条件を変更することが許可されていません。雇用法の規定よりも不利な規約や条件は違法
で無効とされています。雇用契約の主な条項は以下のとおりです。
- 雇用の開始日
- 任用 − 役職と職務範囲
- 労働時間
- 試用期間(もしあれば)
- 報酬
- 従業員の福利厚生(例えば有給休暇、病気休暇、出産休暇)
- 契約の終了 − 通知期間
- 行動規範
雇用契約の終了は、雇用者または被雇用者のいずれかによって行われます。雇用者は、被雇用者
の退職を拒否することはできません。被雇用者は、通知期間に定められた期間までに通知を行
う、または通知期間の給与を補償することにより、いつでも退職する権利を持っています。
68
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
給与
契約雇用時間
労働省の給与の定義は、雇用契約の下で行われたサービスに関して被雇用者に支払われる手当を
含め、すべての報酬のことを指します。これには、住宅手当、年金、旅行手当、解雇時の手当ま
たは、退職金は含まれません。
労働省は、「雇用時間」を被雇用者に期待される職務遂行時間(休憩や食事休憩を除く)と定義
しています。雇用法の下では、従業員が1日に12時間以上、週に44時間以上働くことは許可され
ていません。
シンガポールには最低賃金・給料は存在しません。給与は雇用者と被雇用者の間の交渉と相互の
合意に従うものとします。
給与支払いの頻度
労働時間
昼休み
1日の労働時間
1週間で働いた時間
(1週間に5日半と仮定)
午前9時から
午後6時まで
1時間
8時間
8 x 5.5 = 44時間
a. 被雇用者が週5日以上働く必要がない場合、1日8時間の限界を超えてもよいと
されています。しかし、被雇用者は1日9時間以上または1週間に44時間以上働く
ことを要求されてはなりません。
被雇用者には、少なくとも月に一度給与が支払わなければなりません。それより短い間隔での給
与の支払は可能です。すべての給与は以下の例外を除いて、給与期間の終了後7日以内に支払わ
なければなりません:
状況
残業
給与支払日
給与期間の終了後14日以内
解雇、退職手当
• 被雇用者が不正行為を理由に解雇された場
合及び
• 雇用契約が、雇用者によって終了された場合
b. 労働時間が隔週で44時間未満の場合、44時間未満で無い週に関しては、1週間
あたり44時間の制限を超え手も構いません。しかし、これは雇用契約に記載され
ている必要があり、1週間に最大48時間もしくは連続した2週に最大88時間が上限
となります。
雇用の最後の日、
万が一これが不可能な場合は、解雇・終了日から
3営業日以内に支払わなければなりません。
連続する2週間のの週当たり平均労働時間が44時間を超えないことを条件に、シフト労働者
は、1日12時間まで働くことを許可されています。
一般的に、被雇用者は休憩なしで連続6時間以上勤務する必要はありません。労働省が定めてい
るように、休憩は45分より少なくてはなりません。
被雇用者により雇用契約終了
• 被雇用者が必要な通知期間をもって通知した
場合
被雇用者により終了
• 被雇用者が必要な通知期間を満たさなかった
場合、もしくは通知なしに職を離れた場合
雇用の最後の日
雇用の最後の日から7日以内
給与の減額
雇用主は法の下で定められた理由または裁判所の命令によってのみ給与を減額することが出来ま
す。許可されている減額項目には以下が含まれます。休職、被雇用者への委託物品の損失、立替
金の返還(それぞれの理由について、減額は給与の25%を超えてはいけません)。
減額の限度額は、給与期間の従業員の給与総額の50%を超えてはいけません。
注:補償は一般的に、給与減額を通じてではなく被雇用者から直接返還されます。
契約雇用時間、残業、休日、祝日、休暇
雇用法の第4項(休日、労働時間などの労働条件を定めたもの)の対象となる被雇用者:
- S4,500ドルを超えない月額基本給与*を稼ぐブルーカラー労働者
- S2,000ドルを超えない月額基本給与*を稼ぐホワイトカラー労働者
*月額基本給与には残業、賞与、年間賃金補助、生産性インセンティブ及び手当を含みません。
注:ホワイトカラー労働者の基準値がS2500ドルまで引き上げられる提案が2014年に発効すると予想されていま
す。
70
残業時間
労働省が制限超過の特別な承認を付与しない限り、従業員は月に72時間以上残業をしてはなりま
せん。
ホワイトカラーの基本給がS2,000ドル以下の場合、またブルーカラー労働者の基本給がS4,500
ドル以下の場合、残業手当が必要です。時間・日の残業手当の計算は労働省によって記載されて
います。残業手当は時給の1.5倍以上でなければなりません。
2014年に、ホワイトカラー労働者の基準値は、S2,500ドルに引き上げられます。しかし、残業
代の算定の際はS2,250ドルが上限になります。ブルーカラー労働者の給与の基準値は、S4,500
ドルのままとなります。
休日
休日(連続24時間以上)は被雇用者に毎週付与される必要があります。「週」は7日間の継続期
間と労働省によって定義されます。一般的に、休日は日曜日ですが、他の日でも構いません。休
日は、毎月月の初めに被雇用者に知らされなければなりません。例外的な状況下でない限り、雇
用者は被雇用者の休日に勤務を強いることはできないことに留意する必要があります。労働省に
よって定められた、休日出勤手当ては以下の通りです。
労働時間
半日またはそれ以下
状況
雇用者の要求
に応じて
支払い
(基本レート)
1日分の給与
半日から1日分
被雇用者の要請に 雇用者の要求に
応じて
応じて
半日の給与
2日分の給与
被雇用者の要請
に応じて
1日分の給与
被雇用者が休日に通常の勤務時間を超えて勤務する場合、少なくとも基本時給の1.5倍が支払わな
ければなりません。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
公休日
職能開発基金(SDF)
祝日の直前または直後の勤務日に被雇用者が休まないことを条件
に、同意や合理的な理由が無い限り、被雇用者は祝日分の給与を
受けとる権利を有します。被雇用者は、無給休暇を祝日に利用し
た場合、公休日の給与を受けとる権利はありません。公休日の通
常勤務時間を超えた残業代は、少なくとも被雇用者の時給の1.5
倍である必要があります。
休暇
休暇は法律で認められた被雇用者の権利です。以下が休暇に含ま
れます。年次休暇、病気休暇、産休、育児休業、父親育児休暇、
両親共有育児休暇、養子縁組休暇及び乳児育児休業。
被雇用者が、雇用法の対象者であり、少なくとも3ヶ月間働いて
いる場合、年次休暇を受けることができます。年次休暇の権利は
最低7日で、最大14日まで勤務年に応じて1日ずつ増加します。
被雇用者の勤務期間が1年未満の場合、年次休暇は、勤務完了し
た月の数で比例計算して与えられます。
シンガポールには11日の公休日が
あります。
• 元旦
• 旧正月
(2日間)
• ハリラヤ・プアサ
(ラマダン明けの祝日)
• ハリラヤ・ハジ
(犠牲祭)
• 聖金曜日
• 労働者の日
• ウェーサーカ祭(釈迦の誕生日)
• ナショナル・デー
• ディーワーリー (ヒンズー教の正月)
• クリスマス
被雇用者は、60日の入院休暇と14日の病気休暇(入院を要しない)を受けることができます。
被雇用者が少なくとも3ヶ月間雇用されていた場合、雇用主は法律で被雇用者の医療費を負担す
る義務があります。このような病院代や投薬などの費用について、雇用者は被雇用者の雇用契約
または会社と労働組合の間で結ばれた労働協約に定められた医療給付に従って費用を負担する義
務があります。
法定機関への拠出金
中央積立基金(CPF)
CPFは総合的な強制加入の社会保障制度で、雇用主と被雇用者(ただし国民および永住権保持者の
みが対象)の両者が負担する。CPFの目的は賃金労働者が引退した後の経済的安定にある。さらに
CPFの資金は、住宅購入、医療保険、入院、投資、国内承認機関における教育などにも利用する
ことが出来る。
雇用者と被雇用者は中央積立基金(CPF)への毎月の拠出金を、CPF法に定められているレー
トで、支払う必要があります。拠出額は被雇用者が月に稼いだ実際の給与に基づいて支払われま
す。追加情報については、www.cpf.gov.sg をご覧ください。
2013年7月1日の時点で、被雇用者と雇用者による最大の拠出は、50歳以下の被雇用者の場合月
給S5,000ドルを上限として、それぞれ賃金の20%と16%です。
50歳から55歳以上の被雇用者の最大合計拠出は32.5%で、55歳から60歳は23.5%で、60歳か
ら65歳は14.5%です。
注:CPFに支払われた拠出金は主にCPFの被雇用者の普通口座に振り込まれます。そのほか、特別口座とMedisave
口座があります。
以下のいずれかの場合は、CPF積立金の引き出しが可能である。
• CPF最低積立額およびメディセーブへの最低積立額の払い込みを完了して55歳以上になった場合
• 永続的障害を負った場合
• シンガポールまたは西マレーシアから永久に退去する場
72
雇用主には、従業員に支払われる月額給与のS$4,500ごとに0.25%相当額か最低額S$2のうち、
いずれか高い方の金額をSDFに拠出しなければならない。SDFはシンガポールの経済構造変革に
寄与する職能の促進に充当され、また企業が従業員の職能向上を目指して実施する研修への助成
金として支出される。
シンガポールで働く
シンガポールへ仕事をするために入国する外国人は、次のカテゴリのいずれかの就労パスを労働
省から取得する必要があります。雇用パス(Pパス、Q1パス、PEP)、Sパスと労働許可
雇用パスの種類
Pパス
Pパスは、専門職、管理職の外国人に与えられます。Pパスはさらに、さまざまな基準に従って二
つのカテゴリーに分割されます。 2013年7月1日時点では、以下の通りです。
- P1パスは、固定月給がS8,000ドル以上でその他の条件を満たす申請者に発行されます
- P2パスは、固定月給が最低S4,500ドルでその他の条件を満たす申請者に発行されます
Q1パス
Q1パスは、固定月給が最低S3,000ドル以上、資格や経験に応じた要件を満たす外国人に発行さ
れます。
- 少なくともS3,000ドルを稼ぐ、優良教育機関から卒業した若い労働者
- より年を取った志願者は、期待される仕事の経験と期待される業務に見合ったより高い給料を
得る必要があります
個人雇用パス(PEP)
雇用パスは雇用主に紐付けされている(雇用が終了した場合、雇用パスも失効する)。PEP
は、その持ち主が仕事なしで最大6か月、雇用機会を評価しながら、滞在することを許可しま
す。PEPは1度だけ発行され、3年間有効で更新不可能です。PEP保有者は、PEPの各暦年に
S144,000ドル以上の年収を稼ぐ必要があります。
Sパス
Sパスは、固定月給が最低S2,200ドル以上の外国人に発行されます。Sパスの申請者は給与、学
歴、スキル、仕事の種類や仕事の経験など様々な基準を考慮してポイント制で評価されます。
現在、1つの会社が雇用できるSパス保持者の数は、サービス業においては各社の総従業員の15
%、その他の会社は総従業員20%を上限とします。
労働許可
固定月給がS2,200ドル未満の外国人は労働許可証を申請する必要があります。労働許可は申請者
の教育レベルや業種に応じて「半熟練」や「非熟練」に、分類されます。
北アジア、非伝統的ソースおよび中華人民共和国からシンガポールへ労働者をもたらすことを望
む雇用者は、労働者1人当たりS5,000ドルのセキュリティボンドを支払い、さらに外国人労働者
課徴金を支払う必要があります。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
詳細については、http://www.mom.gov.sg/foreign-manpower/passes-visas/employmentpass/before-you-apply/Pages/default.aspx を参照してください。
外国人労働者課徴金
現在、1つの会社が雇用できるSパス保持者と労働許可証保持者の数は、割り当て制限によって制
限されており、労働者課徴金の対象になっています。課徴金率は業種によって異なり、最大割り
当て近く雇用する業界は、より高い課税を支払うように階層化されています。一般的に、会社が
より多くの外国人労働者を雇用すると、外国人労働者’徴収率及び課税額がより高くなります。
以下の表は、異なる業種の割当て制限、課税率と課税階層の概要を説明しています。
2015年7月までの外国人労働者の徴税の変更の概要
2013年7月1日
サービス部門
2014年7月1日
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
2015年7月1日
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
Sパス
基本階層
階層2
≤ 10%
10-15%
300
450
≤ 10%
10-15%
315
550
≤ 10%
10-15%
330
650
労働
許可
基本階層
階層2
階層 3
≤ 10%
10-25%
25-40%
300/400
400/500
600
≤ 10%
10-25%
25-40%
300/420
400/550
600/700
≤ 10%
10-25%
25-40%
300/450
400/600
600/800
他のすべての部門
(製造業, 建設業, プロセス業,
海洋業)
2013年7月1日
2014年7月1日
2015年7月1日
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
DR
徴税 ($)
熟練・技術
なし
Sパス
基本階層
階層2
≤ 10%
10-20%
300
450
≤ 10%
10-20%
315
550
≤ 10%
10-20%
330
650
製造業
基本階層
階層2
階層 3
≤ 25%
25-50%
50-60%
250/350
350/450
550
≤ 25%
25-50%
50-60%
250/370
350/470
550/650
≤ 25%
25-50%
50-60%
250/400
350/500
550/700
海洋業
基本階層
≤ 83.3%
250/350
≤ 83.3%
300/400
≤ 83.3%
350/500
建設業
基本階層
MYE-免除
≤ 87.5%
300/450
600/750
≤ 87.5%
300/550
700/950
≤ 87.5%
300/600
750/1050
製品加工業
基本階層
MYE-免除
≤ 87.5%
250/350
550
≤ 87.5%
300/450
600/750
≤ 87.5%
300/500
600/800
R
EAL ESTATE
DR: 割り当て制限
MYE: 非伝統的ソース(インド、スリランカ、タイ、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン)と中華人民共和国
からの労働者のための労働許可の割り当てシステム
RSM Chio Lim LLP
日本デスク
是松 洋平(これまつ ようへい)
8 Wilkie Road, #03-08 Wilkie Edge
Singapore 228095
電話: (65) 8398 0400
ファックス: (65) 6538 7600
Eメール: [email protected]
ホームページ: http://rsmchiolim.com.sg/services-japanese-desk.htm
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
オフィススペース
保証金
シンガポールには合計78.2百万平方フィート 1 のオフィススペースがあり、そのうち45%は
金融・商業の中心地であるセントラル・ビジネス・ディストリクト (CBD) に集中しておりま
す。CBDは、ビジネス環境が良く、交通機関・食事・買物へのアクセスが便利であるため、国内
外の銀行、外国企業、専門サービスを提供する有名企業などが集中しています。一方で、各企業
のニーズからCBD以外のエリアにオフィスを構える企業もあります。
オフィススペースを探索する際に検討すべき項目につきご紹介致します。
ロケーション
各企業の事業ニーズによって最適なロケーションは変わります。例えば、金融機関であれば、一
般的には Raffles Place や Marina Bay にある金融地区が選ばれます。IT 企業は City Hall を中心に
集約しており、また、バックオフィスを Mapletree Business City、Harbourfront、Alexandra
Business Zone、Changi Business Park などのビジネスパークに置く企業も多数存在します。
保証金は、通常、賃貸開始時に支払い賃貸期間終了後に無利息で返却されます。昨今の一般的
な商習慣では、資本金100,000シンガポールドル以上の企業の場合は3か月分の賃料相当、資本
金100,000シンガポールドル以下の企業の場合は6か月分の賃料相当が妥当となっています。な
お、保証金を現金で支払う代わりに、銀行からの保証書を利用する場合もありますが、その場合
は大家との交渉が必要となります。
賃貸期間
賃貸期間は2年から3年で、期間終了後マーケット価格に基づき条件を見直し、双方合意した価格
で再契約できるオプションが付いていることが一般的です。複数のフロアを借りる場合やメイン
テナントの場合、大家との交渉により長期の賃貸借期間を設定できる場合があります。
保険
テナントは一般賠償責任保険に加入することが義務付けられています。
他に検討する事項としては、お客様からの要望、サプライヤーや競合他社との距離等がありま
す。
内装工事保証金
利便性
内装工事中に発生した共用部分への損害をカバーする目的で、テナントは内装工事保証金を大家
に支払う義務があります。この保証金は内装工事終了後、テナントに返却されます(無利息)。
交通機関、特に電車への利便性は、スタッフの採用・維持の観点でも非常に重要です。また、飲
食スペースや生活・買物・娯楽施設が近くにある事も重要な点です。
法的費用
建物仕様
賃貸契約書の作成・交渉・執行に関して大家に発生する法的費用については、テナントが負担す
るのが一般的です。
建物の外観は企業イメージを左右する重要なポイントです。また、建物の電力供給能力、空調シ
ステム、インターネット接続性、ケーブル容量、警備システム、駐車場の有無なども重要なポイ
ントとなります。
一般的なオフィス賃貸条件
印紙税
印紙税とは商用・法的文書に課される税金で、これによって取引が有効であるという記録・証明
となり、テナントが負担します。
固定資産税
賃料
賃料は通常基本賃貸価格にサービス料込みの総賃貸価格で提示されています。賃料は月毎または
四半期毎に前払いで支払います。賃料は物品サービス税 (GST) の対象となり、テナント側に支払
い義務があります。
固定資産税は大家が支払います。ただし、賃貸期間中に固定資産税の値上げがあった場合には、
大家はその増加分については各テナントから賃貸面積で按分した額を徴収する権利を有していま
す。
固定資産税
サービス料
サービス料は1平方フィートあたり0.80~1.30シンガポールドル程度で、大抵の場合は総賃貸価
格に含まれています。サービス料には、通常業務時間内の空調および建物の共用部分の維持管理
費が含まれます。維持管理費に変更があった場合は、その差額分がサービス料に反映され、テナ
ントの負担となります。
オフィススペースの統計は2013年第2四半期時点の数字を基にしております。
1
76
固定資産税は大家が支払います。ただし、賃貸期間中に固定資産税の値上げがあった場合には、
大家はその増加分については各テナントから賃貸面積で按分した額を徴収する権利を有していま
す。
フリーレント期間
賃貸の規模やマーケット環境にもよりますが、2週間から3か月間程度のフリーレント期間が設定
される場合があります。この期間はほとんどの大家がサービス料も放棄しますが、一部例外もあ
ります。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
サービスオフィスについて
公共設備・料金
電気・ガス・水道などのインフラ関係の申込はテナント自身で手続きする必要があります。申
込・手続費用や使用料金はテナントが支払います。
空調
通常の業務時間内(平日午前8時から午後6時、土曜日午前8時から午後1時が一般的)の空調は
大家が負担するのが一般的です。業務時間外の空調は、一括または時間毎に課金されます。大家
の同意が得られた場合、テナント自身でコンデンサーの給水システムに補助空調器具を取り付け
る事が出来ます。
駐車場
テナントには賃貸面積に応じた駐車場台数の割り当てがあり、月額150~250シンガポールドル
程度(CBD圏外)、CBD内では250~450シンガポールドル程度で賃借することが出来ます。
サービスオフィスは、マネージオフィス、ビジネスセンター、エグゼクティブスイートなどとも
呼ばれ、世界の大都市のビジネスエリアによくみられる。サービスオフィスとは、必要な設備が
整備され、管理会社によって運用されているオフィスまたはオフィスビルを指し、企業に対して
スペース、ユニットを賃貸するサービスのことである。サービスオフィスは常に業務環境が整っ
ているため、1人から10人規模のオフィスですぐの入居を希望する企業の利用に向いている。ス
ペースの調整も可能であるため拡張もし易い。
通常のオフィスに比べ、椅子、保管庫、通信機器、インターネット環境などビジネス活動をする
上で必要最低限の設備は事前に整えられている。プリンタ、コピー機、FAXなどの一般的な備
品は他の入居企業との共有となっている。共同の受付エリアも設けられており、郵便物やFAX
の受取サービス、ITサポートサービス、その他の外注業務も含まれていることが多い。
メンテナンス
サービスオフィスは、長期利用、短期利用、支店・駐在員事務所、プロジェクト管理オフィス、
起業家・ベンチャーオフィス、チームオフィスなど様々な用途に応じて多種多様なタイプがあ
る。サービスオフィスは、不安定でリスクの高いものや調査目的など一時的なビジネスの拠点と
して利用されることが多い。
テナントは賃貸エリア内について内装・修理・清掃の義務があります。大家は共用部分を含んだ
建物外装のメンテナンスや修理を行います。
市内住所の取得・ロケーションの良さ
原状回復義務
テナントは、賃貸期間終了後契約前の原状に回復する義務があります。
サービスオフィスの多くは市内中心部に位置しており、物件によってはスタイリッシュなデザイ
ンのオフィスが交通の便の良い立地で提供されており、クライアントも訪れるビジネスオフィス
としても魅力的である。
顧客サービスチーム
ナイト・フランク・プライベート・リミテッド
(Knight Frank Pte Ltd)
オフィススペースを潤滑に、また、整然と運営するために専属スタッフが常駐している。
シンプルな契約と簡単な登録
16 Raffles Quay #30-01 Hong Leong Building
Singapore 048581
電話番号: (65) 6222 1333
ファックス: (65) 6224 5843
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.knightfrank.com.sg
事務所の賃貸契約は英語での比較的シンプルなフォーマットが多く、利用サービスも含め月額の
請求書も透明性が高い。
滞在期間とサービスの柔軟性
リース期間は最短で1ヵ月から設定でき、追加サービスも必要なときにだけ利用することで支払い
額も抑えられる。
ネットワーキングの機会
同じビルを共有する異業種の企業との交流の機会が豊富。
洗練された設備
インテリジェント施設管理システム、インターネット、通信インフラ、ビデオ会議システム、テ
レビ、コピー機など入居者が利用できる設備が豊富。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
バーチャルオフィスについて
契約
バーチャルオフィスは、通信技術を駆使することで登記住所から離れた場所からオフィスを運営
することが出来る。これによりオフィスの住所を保持しながらは自宅からビジネスを運営するこ
とができる。バーチャルオフィスの利用により、オフィス賃貸料のコスト低減をしながらもビジ
ネスイメージを維持したまま事業展開が出来る。
サービスオフィスの契約はプロバイダによって異なる。ほとんどは24ヵ月間の入居期間を提示す
る。優れたオフィス環境、オフィス家具、ITインフラを含むすべての提供サービスは月額の賃
貸料に含まれている。ただし、特別なサポートに関する人件費や会議室の利用料など、利用に応
じて発生する料金は別途となる。
シティエリアの住所取得
一般的なバーチャルオフィスの契約は、最低3ヵ月以上のリース期間と2ヵ月分以上のデポジッ
トが必要となるが、これらの条件はプロバイダによって異なる。サービスオフィス、バーチャル
オフィスを契約する利用者は、リース契約を交わす前に必要な情報を十分に検討する必要があ
る。
シティエリア内の住所を得ることでビジネスイメージを維持しながらも実際のオフィスは賃貸料
の安いエリアへ移転させることができる。
シンガポールビジネス連盟
応答・転送サービス
郵便物、宅配物、eメール、FAX、電話の応対など受け取りと専用のラインに寄せられる電話や
FAXなどは固有の企業名で多言語を話す受付が対応する。
会議スペースのレンタル
10 Hoe Chiang Road #22-01 Keppel Towers
Singapore 089315
電話: (65) 6827 6828
ファックス: (65) 6827 6807
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.sbf.org.sg/ACCESSASIA
短期的な会議室、カンファレンスルームの利用が安価で可能。
安価な月額利用料
起業の際、あるいは海外の企業が展開を拡大させるために進出する際には、実際のオフィスを賃
貸するよりも資本、リスクともに低く抑えることが出来る。
リースの手続き
サービスオフィスやバーチャルオフィスのリース手続きに際してはプロバイダでのアカウント開
設とニーズに合ったパッケージの選択をするところから始まる。パッケージに含まれるサービス
内容についてはニーズと予算に応じてカスタマイズが可能となっている。
サービスオフィス、バーチャルオフィスのプロバイダとのアカウント開設はオンライン、電話で
の問い合わせ、実際の訪問で行うことができる。実際のリース前に見学を要請することもでき
る。
下記がサービスオフィス・バーチャルオフィスのサービスプロバイダのコンタクト先:
サービスプロバイダ
Centennial
Business Centre
Servcorp
Singapore
電話番号
(+65) 6336 6988
ウェブサイト
www.centennial.com.sg
(+65) 6690 6161
(+65) 6690 6162
www.servcorp.com.sg
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工業系スペース
内装工事費用
シンガポールの工業系不動産は、シンガポール国内に計画的に配置されている大規模な工業団地
内に在しています。比較的小規模(敷板面積が10,000平方フィート未満)の場合には、住宅地に
近接している一方、大規模な工業エリアは国の東西両端に配置されています。シンガポールの主
要港へのアクセスが良いという理由のほかに、公害対策を兼ねております。例えばシンガポール
西部最大の工業団地である Jurong、北部の Senoko、西部では空港近くに Changi などがあり
ます。
内装工事費用は入居者の仕様や業種により異なり、内装工事の内容次第で大きく変わりますが、
通常のオフィススペースの平均内装工事費用は以下の通りです。
それぞれの工業団地内には、各団地毎に事業内容の制限があり、お客様の業種や扱う内容に応じ
て、各団地それぞれの利点・特色が生かされます。
上記の費用には、隔壁、つり天井、空調、簡易な家具、デザインおよびコンサルティング費用が
含まれています。工事期間は2週間(約1,000平方フィートの場合)から3か月程度(10,000平
方フィート以上の場合)を要します。
一般的な工業系不動産賃貸条件
低価格帯:1平方フィートあたり30~50シンガポールドル
中価格帯:1平方フィートあたり50~75シンガポールドル
高価格帯:1平方フィートあたり75シンガポールドル以上
印紙税
賃料
賃料は大抵の場合、基本賃貸料にサービス料が含まれた「総賃貸価格」が提示されています。賃
料は毎月支払います。GST登録をしている大家には GSTを支払う義務があります。基本賃貸料は
使用形態、ロケーション、建物の仕様などにより異なります。
サービス料
空調のない建物の場合、サービス料は
1平方フィートあたり0.15~0.30シンガポールドル、空
調のある建物の場合は 1平方フィートあたり0.50シンガポールドル前後で、総賃貸価格に含まれ
ているのが一般的です。サービス料には建物の共用部分の管理とメンテナンス費が含まれていま
す。メンテナンス費は変更される場合があり、値上げがあった場合はテナントに支払いの義務が
あります。
印紙税は政府機関によって正式に押印された全ての文書に課税されます。賃貸借に関する文書も
該当し、テナントが支払うのが一般的です。税額は取引の規模により異なります。
売主印紙税
2013年1月11日より、2013年1月12日以降に購入または取得し、3年以内に売却または処分さ
れた工業系不動産には、売主印紙税 (SSD) が課されます。売主印紙税の税額は次の方法によって
算出されます。
-
-
-
所有期間が1年の場合:価格またはマーケット価格のいずれか高い方の15%
所有期間が2年の場合:価格またはマーケット価格のいずれか高い方の10%
所有期間が3年の場合:価格またはマーケット価格のいずれか高い方の5%
保証金
2013年1月12日以前に取得した工業系不動産は、売主印紙税の対象にはなりません。
保証金額は賃貸借期間に基づいて設定されます。賃貸借期間が1年間の場合、保証金は賃料の1か
月分、2年間の場合は2か月分相当が必要になります。場合によっては、最大6か月分の保証金を
要求する大家もいます。賃貸借契約の条件次第ですが、保証金は賃貸借期間終了後に無利息で返
却されます。なお、保証金を現金で支払う代わりに、銀行からの保証書を利用する場合もありま
すが、その場合は大家との交渉が必要です。
法的費用
賃貸期間
固定資産税
賃貸期間は2年間から3年間で、期間終了後、マーケット価格に基づき1年間から3年間延期する
オプションが付いていることが一般的です。賃貸面積が広い場合は、大家との交渉により長期の
賃貸借期間を設定できる場合があります。
固定資産税は大家が支払うのが通常ですが、テナントが負担するケースもあります。
保険および内装保証金
賃貸面積、マーケット環境及び大家との交渉次第により、1~3か月程度のフリーレント期間が設
定される場合があります。
テナントは賃貸期間中、火災や危険に対する保険に加入する義務があります。保険料は建物によ
って異なります。
公共設備・料金
また内装工事の際には、内装業者により発生しうる建物共用部への損害をカバーする目的で、テ
ナントは大家に内装工事保証金を支払う習慣があります。この保証金は内装工事終了後、現状回
帰の費用(発生した場合のみ)を差し引き、テナントに返却されます。
テナントは、賃貸借契約の法的事項について弁護士から適切な助言を受けることが望ましいとさ
れておりますが、その場合弁護士費用はテナントが負担します。大家は手続きに関して発生した
事務的費用という名目で費用を徴収する事があります。
フリーレント期間
一般的に、賃貸エリア内の照明器具および水道は大家が準備しますが、同エリア内の電気代およ
び水道料金はテナントが支払います。公共設備の接続・使用開始手続はテナントまたは内装業者
が手配する必要があります。接続料および使用料いずれもテナントが公共設備会社に直接支払い
ます。電気・水道・ガスなどのサービスは SP Services 社が提供しております。賃貸の場合3
~4か月分の平均使用量に相当する額を公共料金の保証金として徴収する大家もいます。
電気通信サービスは SingTel、Starhub、M1などが主なプロバイダーです。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
駐車場
産業不動産ソリューション
テナントには賃貸面積に応じて駐車場台数が割り当てられ、1台当たり月額約120~170シンガポ
ールドル程度で賃借する事ができます。単一テナントの場合は一般的には無料です。また、近隣
の建物や公共の駐車場に駐車することも可能です。路上駐車券を購入できる区域もあります。
貴社の事業展開に最適な産業不動産ソリューションを選択するために
メンテナンス
テナントは賃貸エリア内について内装・修理・清掃の義務があります。建物共用部分などのメン
テナンスや修理については、大家または管理会社(複数の所有者がいる場合)が行います。
原状回復義務
通常、賃貸契約終了後には、原状回復義務(使用した設備部分を契約前の状態に戻すこと)が発
生します。契約締結前に両者で合意した内容が賃貸借契約書に記載されますが、特に記載がない
場合は、テナント側が原状に回復する義務を負う事が一般的です。
一般的な産業物件の取得
シンガポールには工業系不動産に適用される様々な規則があり不動産取得手続きは複雑です。弊
社は、それぞれのお客様の業種や必要なごニーズに基づき、最適な物件を探索しご紹介いたしま
す。
ご希望の物件が見付かった段では、弊社は売主買主間の売買価格と条件交渉のサポートを致しま
す。更に、所轄官庁の許認可取得のサポートを行うなど、売買が完了するまで売主買主双方に適
切な業務をご提供します。主な許認可申請先としては、JTCコーポレーション(JTC)、住宅開発局
(HDB)、国家環境庁 (NEA) などがあります。
ナイト・フランク・プライベート・リミテッド
(Knight Frank Pte Ltd)
16 Raffles Quay #30-01 Hong Leong Building
Singapore 048581
電話番号: (65) 6222 1333
ファックス: (65) 6224 5843
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.knightfrank.com.sg
シンガポールで事業展開をする際には、最適な不動産ソリューションを見つけることが重要になってきま
す。シンガポールで産業スペースと称しているのは、非オフィス、非商業スペースを指し、具体的には多
層階の工場、倉庫、ビジネスパーク、サイエンスパークのことを言います。
シンガポールでは民間ディベロッパーが、荷捌場つきの多層階式工場から研究開発用のウェットラボま
で、幅広い産業スペースを提供しています。また、HDBやJTC(ジュロンタウン公社)のような政府機
関も、シンガポールで高付加価値な産業活動をする企業向けへ産業用土地区画やスペースを提供していま
す。
まずは、シンガポールでの下記のルール、ポイントを理解いただき、当地での事業展開に向けた最適なス
ペースを選んでください:
事業スペースゾーンへの理解
シンガポールでは、2008年に都市再開発庁(URA:Urban Redevelopment Authority)が影響度合いに
よるアプローチ方法に基づいたゾーニングを導入しています。既設の産業スペースを、その建物が建設さ
れている立地に基づき、以下のゾーニングに分類しています:
- ビジネス 1 (B1): クリーン、軽工業スペース、また、関連当局 (例:国家環境局)より課される生活妨害
緩衝帯規定が50メートル以下の条件に合致する産業活動。
- ビジネス 2 (B2): 汚染産業とされる産業、産業活動向けスペース。生活妨害緩衝帯規定が50メートルを
超えるが、健康・安全緩衝帯範囲。産業機器製造、造船・修繕などの特定産業は、関連当局の判断により
一定の地域での立地が許可されることがある。
- ビジネスパーク (BP): 非汚染活動、高付加価値、知識集約活動とされる研究開発等向けのスペース。
不動産物件のオーナー(Landlord)に対し、関心のある産業スペースの分類(例:B1,B2,ビジネスパー
ク)を尋ねた上で、貴社の予定する事業・産業活動がその分類下で許可されるものであるかどうかを確認
することが重要です。ほとんどの産業向け既設スペースは民間ディベロッパーや政府機関(HDBまたは
JTC)から賃貸することが可能です。
また、自社向け生産施設を検討する企業向けへ、産業用用地のオプションもあります。この産業用地オプ
ションは、環境への負荷により、B1もしくはB2のゾーニングにわかれます。シンガポール政府は通常、
類似する産業を特定の地域に集めたクラスター製造拠点をつくり、潜在的コスト削減とサービスの集中化
による運営の効率化を図っています。こうした特定産業を集めたパーク例は以下の通りです:
- テュアス・バイオメディカルパーク:製薬、バイオロジクス、医療機器生産向け。
- セレター・エアロスペースパーク:航空宇宙産業生産・組み立て活動向け。
- ウエハーファブ&アドバンストディスプレイパーク:電子、ディスプレイ製造関連活動向け。
シンガポール政府の経済関連部門では、特定の企業に対し、当地での高付加価値産業活動向けの立地探し
をお手伝いしています。当基準に合致する企業に対し、こうした特定産業地区での土地オファーも可能で
す。また、ディベロッパーにコンタクトいただき、自社施設の開発を行ってもらうこともできます。
理想的な立地を選択
非汚染産業活動は、一般的に居住施設近隣ならびに市街地周辺に立地することが可能です。研究開発活動
に従事する企業には、ワンノースや、シンガポール・サイエンスパークが理想的な立地です。両パークと
もにシンガポール国立大学や多くの国家研究機関に隣接をしています。フィナンシャル企業に関しては、
その多くがシェアードサービスやバックオフィス機能拠点をチャンギビジネスパークのようなビジネスパ
ークに構えています。サイエンスパークや殆どのビジネスパーク(例:チャンギビジネスパーク、インタ
ーナショナルビジネスパーク)が主要な高速道路やMRTのような公共交通機関ネットワークとのアクセス
が便利な立地にあります。
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
事業スペースの条件を決定
例えば、データーセンターであれば、高い天井高、バックアップジェネレーター用の付帯スペース、2箇
所の変電所からの2回線電力供給などの特定のインフラ条件が増える場合があります。ウェットラボにて
行う研究開発活動にはダクト用スペースならびにフロアトラップが必要です。重量のある機械を使用する
生産活動は、高い床荷重、天井高、カーゴリフト、ホイスティング、荷捌場等のある建物に立地する必要
性もあります。
まずは、使用機器の種類・仕様、オペレーションのレイアウト、その他技術上のスペース条件(例:床荷
重、天井高、柱間スペース等)を決定してください。こうした情報を提供することで、物件のオーナーが
迅速に貴社のオペレーションに適したスペースを提案することが可能となります。より効率的なスペース
レイアウト計画をするためのお手伝いが必要な企業には、物件の所有者が信頼できるコンサルタントを紹
介しています。
また、短期・中期での拡張計画がある場合には、その将来計画も含めたスペースプランを検討することも
大切です。同じ物件での拡張は最も効率的な事業展開を可能にするだけではなく、オーナーとの商談にお
いてもより良い賃貸料交渉の材料となります。
事業スペースファイナンス オプション
企業の事業戦略、資金・ファイナンスニーズにより、スペースを賃貸、または、購入・保有するオプショ
ンがあります。賃貸は限られた投資額の事業や、事業活動へのファイナンスに資金を保有したい企業向け
へ好まれるオプションです。既設施設の賃貸は迅速な事業開始が可能になります。既設スペースは一般的
に3年の賃貸で、マーケット額に基づき、さらに3年の契約更新オプションがあります。柔軟な賃貸契約も
あり、例えば、5年+3年更新オプションや、5年+5年更新オプションがあります。
既設施設以外にも、注文開発オプションもあります。ディベロッパーが企業の仕様にもとづいた新規注文
開発物件を開発し、長期賃貸を提案するオプションです。
事業スペースに自社で投資・保有することは、長期にわたる不動産費用が明確になるというメリットがあ
る一方、多額の初期投資額が必要となります。注文開発物件では、ディベロッパーが、設計から建設まで
のプロジェクト管理を有償で提供することもできます。
信頼できるオーナーとのパートナーシップ
信頼できるオーナーをパートナーとして見つけることも重要です。幅広い企業顧客―多国籍企業、多様な
産業分野での優良アジア企業、中堅中小企業―にスペース提供の確固たる経験をもつオーナーは、広範囲
の企業規模、産業へスペース・サービスを提供できる能力を証明しています。
信頼できるオーナーは、強い財務基盤に加え、企業のオペレーション上の成功をバックアップする能力を
もっていなければなりません。確固たる施設管理能力、優れたカスタマーサービスソリューション、すで
に利用可能なカスタマーサービスプラットフォーム(例:24時間コールセンター)などです。
また、シンガポールを超えて、アジア地域での拡張計画がある企業には、アジア地域での不動産ソリュー
ションを可能にするプロジェクトを展開するオーナーを選ぶことで、異なるマーケットでの幅広いスペー
スソリューションに直ぐにアクセスできるメリッがあります。
R
ELOCATION
Ascendas Pte Ltd
61 Science Park Road, #04-01 The Galen Singapore
Science Park II Singapore 117525
電話番号: (65) 6508 8790
ファックス: (65) 6774 9842
Eメール: [email protected]
ホームページ: ascendas.com /
spacetobe.com.sg
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シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールへの引越し
始めようとするビジネスや就職先によって、シンガポールへの引越し準備にある程度の期間が必
要になる場合がある。引越しを含むすべてのサービスを提供してくれる業者もあれば、必要な手
続きによって業者を使い分けることもできる。以下は、シンガポールへの引越しをスムーズにす
すめるためのチェックリストである。
シンガポールへ出発する前に
1
2
3
4
5
6
1
シンガポールに引越し業者が荷
物の搬入をするまでの期間、十
分に生活できるだけの準備をし
ておく
就労ビザ、就労許可証を取得す
る
シンガポール入国時にパスポー
トの有効期間が6ヶ月以上残っ
ていることを確認する
税関
以下のものはシンガポールへ
の持込が禁止されている:
1
2
3
4
麻酔薬や向精神剤;チューイ
ングガムや噛みタバコ;火
器、弾薬、爆竹;わいせつな
書籍、ビデオテープ、記録フ
ィルム
2
母国での税金の支払いや法務手
続きを済ませておく
シンガポールに到着後
特定の種類のペット・生物の
シンガポールへの持ち込みが
規制されている:
ピットブル、ナポリタン・マ
スティフ、土佐犬、秋田犬、
ドゴ・アルヘンティーノ
銀行口座を開く
12ヵ月以上シンガポールに
滞在する場合は外国運転免
許証を書き換える
シンガポールで翌年183日
以上就労する場合は、4月
15日までに所得税を申告
する
シンガポールの文化や社会
規範を理解する
(出典:コンタクトシンガポール、シンガポール国税局)
自身や家族の身分証や現地での
生活、通学を証明する書類を準
備する
電化製品が使用できるよう、変
換アダプターを持参するか、英
国システムに対応しているかを
確認する
R
EACHING OUT
ASEAN
シンガポールビジネス連盟
10 Hoe Chiang Road #22-01 Keppel Towers
Singapore 089315
電話: (65) 6827 6828
ファックス: (65) 6827 6807
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.sbf.org.sg/ACCESSASIA
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TO
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールとASEANの接続性
バタム、ビンタン、カリマン自由貿易区(BBK FTZ)
シンガポールは企業に対し、東南アジア市場への容易なアクセスを提供している。ASEANの創立
メンバー国として、シンガポールは他のASEANメンバー国と経済的、外交的つながりが強い。
バタム、ビンタン、カリマン自由貿易区(BBK FTZ)はシンガポールの南端に近いインドネシアの
リアウ諸島バタム島、ビンタン島、カリマン島に設けられた特別経済区。BBK FTZはSIJORI(シ
ンガポール-ジョホール-リアウ)成長トライアングルが確立された1990年代以来、シンガポール
の生産基地として密接につながってきた。
東南アジア諸国連合
東南アジア諸国連合(ASEAN)は、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、
ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国の地政学的、経済的な連携
を目指した組織である。地域平和と安定を基本にメンバー国の経済発展、社会的進歩、文化の向
上を目指し1967年設立された。
BBK FTZは、1時間に100本以上が発着する高速フェリーでシンガポールから1時間の距離に位
置している。近接した位置関係により、企業はシンガポールに本社、販社などを置き、BBK FTZ
に製造拠点を置くことで、両方の長所をビジネスに活かすことができる。
面積(平方km) 包括エリア 総人口 ASEAN
4,185
バタム島、ビンタン島、カリマン地区
165万人
面積(平方km) 447,9210.5
人口合計(2011年)
6,0265,8000
名目GDP(2011年) US$2.36兆
US$ 3,909(一人あたり)
総貿易高(2011年) US$ 2.39兆
主要なASEAN経済国:インドネシア (US$8468億), タイ(US$3458億), マレーシア (US$2879億), (2011年GDP) シンガポール(US$2680億), フィリピン(US$2243億),
ベトナム(US$1233億)
–輸出入税なし
–販売税なし
–奢侈税なし
–付加価値税なし
–入国手続きの簡素化・就労ビザ取得プロセスの簡素化
–土地や建物の権利取得が容易
–特定の産業においては100%所有が可能
ASEAN2015年-ASEAN経済共同体(AEC)
ASEANは2015年までに当該地域を世界の新たな主要経済とするべく、ASEAN経済共同体の設
立を目指している。
2015年までの経済統合を実現するため、ASEANは地域内の国家間における輸入関税の撤廃を通
して高い競争力を持ったシングルマーケットの創設を目指している。
ASEAN自由貿易圏(AFTA)はASEAN諸国で活動する製造業の利便性を高め、域内での関税・非
関税障壁を取り除くことで世界市場の生産基としての競争力を確立することができる。現在の共
通有効特恵関税(CEPT)のスキームの中で、ASEANは各政府の権限内でASEAN域外から持ち
込まれる製品については関税を設けているが、域内の製品については原則として0から5%の関税
を適用する。
加えてASEANは、他の主要な貿易パートナーであるオーストラリア、ニュージーランド、中国、
日本、韓国などと2015年末までに締結される見込みの地域包括経済連携、自由貿易協定を通じ
さらに接続性を高めようとしている。
数字でみるASEAN US$ 1,174億 US$ 1,141億 23.7% 2011年ASEANから輸出された集積回路
の金額で輸出品目の中で最大 2011年ASEANへの投資額 2011年の海外直接投資成長率 16.0% 17.6% 8.8% 2011年輸出増加率 2011年輸入増加率 世界の総人口に占める
ASEAN人口の割合 0.2% -­‐ 6.4% ASEANの失業率 8120万人 2011年ASEANを訪れた観光 客数 4.7% 2011年のASEANの
GDPの成長率 3.1% 世界のGDPにおける
ASEANの占める割合 10.1% 1億5630万人 海外からの来訪者数の増加率 2011年の国際線旅 客数 (出典:東南アジア諸国連合)
90
BBK自由貿易区インフラ・設備
バタム
ビンタン
カリマン
国際空港
国内空港
チャーター便専用空港
コンテナ港
コンテナ港
海洋港
26工業地区
5工業地区
4,000ヘクタールの工業エリア
22銀行
15銀行
8銀行
105ホテル
7ホテル
57モーテル/ホテル
(出典:リアウ諸島投資振興庁)
ブルネイ・ダルサラーム国への投資
ボルネイ島北部の沿岸部に位置するブルネイ国は、東南アジアではシンガポールに次いで2番目
に人間開発指数が高い国である。この先進国では、その海域で採掘される豊富な石油や天然ガス
資源により世界でも裕福な国のひとつである。国際通貨基金(IMF)と世界銀行によると、ブル
ネイは一人当たりの購買力平価GDPにおいて世界で5番目に位置づけられている。
また、ブルネイは世界における液化天然ガス及び石油の主要輸出国のひとつでもある。ブルネイ
のGDPの大部分が天然ガスと原油からくる収入で占められているため、政府は経済の多様化と起
業、投資の促進をすすめている。ブルネイとシンガポールは貿易パートナーとして緊密に連携し
ており、ブルネイ・ドルとシンガポール・ドルは等価で両替が可能となっている。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
5,765
42万人
US$164億
US$ 38,703(一人当たり)
2.2%
(出典:ASEAN、IMF、世界銀行、ブルネイ経済開発庁)
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シンガポールビジネス連盟 2014
カンボジア投資
マレーシアへの投資
カンボジア王国は東南アジアの中でも経済的に急成長している国である。最近の政治的、経済的
安定、低い賃金、豊富な資源に加え、ほぼすべての産業に対する20%の低い法人税や特定の投資
に対する優遇税制により、地域において最も魅力的な投資対象国のひとつとなっている。
マレーシアは13の州と3つの連邦領からなるシンガポールにとって最も近接する隣国であり、
最大の貿易パートナーである。シンガポールは歴史的にもマレーシアと強いつながりがあり、現
在も良好な関係を築いている。シンガポールからマレーシアへの陸上交通はジョホール-シンガポ
ールコーズウェイとトゥアスセカンドリンクの2つの橋でつながっている。
カンボジアの主要な産業は縫製業、観光、そして農業である。特に縫製業はカンボジア経済にお
いて重要な役割を果たしており、総輸出の80%、GDPの20%を占めている。縫製業の90%は輸
出を目的に外資系企業により設立された工場で、この産業は現在も急成長を続けている。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
181,035
1,452万人
US$128億
US$879(一人当たり)
6.4%
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
330,252
2896万人
US$ 2879億
US$ 9,941 (一人当たり)
5.6%
(出典:ASEAN)
イスカンダル・マレーシア
(出典:ASEAN、カンボジア商業省、縫製業協会)
インドネシアへの投資
インドネシアは17,500もの島からなる東南アジア最大の国である。人口において世界第4位のこ
の国は、東南アジアで最大の経済を保有している。インドネシアは投資機会を創出しながら急激
な成長を続けており、シンガポールのもつ東南アジアの中央機能を活用することで同国へのビジ
ネスの展開をはかることができる。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
1,860,360
23,767万人
US$8,468億
US$ 3,563 (一人当たり)
6.5%
シンガポールの3倍の面積において、イスカンダル・マレーシアは主に製造業と物流関連企業の
誘致に注力しており、活用できる土地資源が限られるシンガポールと比べ近接する地でさらに安
価な土地利用ができる上、労働力の確保も容易であるため、注目を集めている。
シンガポールとイスカンダルは将来高速鉄道によって結ばれる予定で、加えてジョホールバルの
セナイ国際空港、シンガポールとジョホールを繋ぐ2つの陸路によって結ばれている。
(出典:ASEAN)
ラオス人民民主共和国への投資
ラオス人民民主共和国は、インドシナ半島の内陸部に位置する社会主義国。ラオス政府は中央管
理体制を徐々に緩和しつつあり、1986年以降、民間企業の支援を促進している。これにより、ラ
オス経済は急激に成長している。
ラオス経済においては農業が重要な産業となっている。ラオスGDPの3割は米農業で占められて
おり、従業者も全労働人口の4分の3を占めている。加えて、資本集約的な天然資源の輸出に依
存している。近年は、銅や金の採掘、水力発電、建設業などへの海外投資が顕著となっている。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
イスカンダル・マレーシアは、マレーシア南端のジョホール州で開発が進んでいる地域の名称で
ある。経済ハブとしてのシンガポールとの連携により、イスカンダルはシンガポールを補完し、
相乗的な発展を目指している。
236,800
639万人
US$ 82億
US$ 1,279 (一人当たり)
8.0%
(出典:ASEAN)
イスカンダル・マレーシアに関する詳細な情報は右記ウェブサイトから取得可能
www.iskandarmalaysia.com.my
面積(平方km) 周辺地域:
2,217
ジョホールバル、ポンティアン、セナイ、
パシルグダン、ヌサジャヤ
(出典:ASEAN、イスカンダル・マレーシア)
ミャンマーへの投資
ミャンマーは新市場を模索する企業にとって未開発の国である。シンガポールはミャンマーにと
って最大の貿易パートナー国、また海外投資国のひとつであり、シンガポールに拠点をもつ企業
はシンガポールビジネス連盟(SBF)とミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)との間で締結されてい
る覚書の恩恵を享受することができる。この覚書によってミャンマーでビジネスを展開する上で
必要な知識や見識がシンガポール企業と共有される。
シンガポール国際企業庁(IE)は、最近、ヤンゴン事務所を開所し、今後さらにシンガポール、ミ
ャンマー間の貿易と投資活動を促進していく。シンガポールに拠点をもつ企業でミャンマーへ
の展開に関心をもつ場合は右記ウェブサイトからIEシンガポールにコンタクトすることができ
る。www.iesingapore.gov.sg.
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率
676,578
4,834万人
US$544億
US$ 1,125 (一人当たり)
6.0% (2012), 5.5% (2011年)
(出典:東南アジア諸国連合、シンガポール国際企業庁)
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シンガポールビジネス連盟 2014
フィリピンへの投資
フィリピン共和国は、アジア4大新興国(4頭の虎)のひとつで、輸出指向の経済モデルで急成
長を続けている。東南アジアで人口において第2位の国で、農業主体の経済から製造業、サービ
ス業主体の経済に移行を遂げている。
フィリピンの主要輸出品目は衣類、半導体、エレクトロニクス、椰子油、バナナ、さとうきび、
その他果物で、主要な貿易相手国は、米国、日本、中国、シンガポールである。フィリピンにお
ける高成長率の産業は製造業と建設業である。フィリピンにおいては英語が公用語でフィリピン
人の間ではもとより、政府やビジネスの世界でも使用されている。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
300,000
9,538万人
US$2,243億
US$ 2,341 (一人当たり)
3.9%
(出典:ASEAN、CIAワールドファクトブック)
タイへの投資
タイ王国はインドシナ半島において急速に成長する経済国で、ASEANで失業率が最も低い。ア
ジア4大新興国(4頭の虎)のひとつであり、タイの経済は輸出に大きく依存している。主な輸
出品目は、エレクトロニクス、自動車、農業製品である。また、タイは世界最大の米輸出国であ
る。
農業従事者がタイの労働人口の40%近くを占めているが、製造業とサービス業(金融、ホテル・
飲食業、教育)がタイ経済の大部分を占めている。ASEAN第2位の経済国であり、整ったインフ
ラ、投資指向の法制度や自由度の高い事業環境などで知られている。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
513,120
6760万人
US$ 3458億
US$ 5,116 (一人当たり)
0.1%
(出典:ASEAN、タイ銀行、CIAワールドファクトブック)
ベトナムへの投資
ベトナム社会主義共和国は、インドシナ半島の東海岸船に位置し、社会主義市場によって成長し
ている。経済は経年急速に工業化がすすんでおり、工業と製造業がベトナムGDPの40%強を占め
ている。この5年間でベトナムへの海外直接投資は2005年の4倍に及んでいる。ベトナムの主要
な輸出品目は、米農業、コーヒー豆、ゴム、加工食品、衣類など。
面積(平方km) 総人口(2011年) 名目GDP(2011年) GDP成長率(2011年)
331,051
8784万人
US$ 1233億
US$ 1403 (一人当たり)
6.0%
(出典:ASEAN、CIAワールドファクトブック)
ACCESSASIA@SINGAPORE
ビジネス・インサイト・シリーズ
シンガポールへの進出を検討する企業に対する特別教育プログラム
ビジネス・インサイト・シリーズは、海
外のビジネスリーダーに対し、シンガポ
ール経済を成功に導いた要素、ビジネス
に関連する規制、及びシンガポール政府
の経済プログラムなどについて解説する
教育プログラム。このプログラムでは、
各産業の実務者、ビジネスリーダー、学
術研究者などの知見や経験の共有に基づ
いて構成されている。
カバーされるトピック:
• シンガポールのビジネスに関する規制や
法的要件
• シンガポール政府による経済政策及び支
援プログラム
• 産業動向
• 金融オプション
• ビジネスリーダーの成功事例
• ケーススタディ及び実践勉強会
• 視察
• 地元企業とのネットワーキング
シンガポールビジネスフェデレーションは、シンガポールにおける存在を
確立しアジアに羽ばたく国際企業を支援いたします
10 Hoe Chiang Rd, #22-01 Keppel Towers Singapore 089315 • Tel:
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94
DI
A
96
97
-­‐2.8% NA
M
NA
M
ET
12,001 ET
VI
ND
ILA
RE
NA
M
ET
VI
RE
ND
LA
AI
TH
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415,722 VI
ND
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31.1% AI
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PO
NG
A
SI
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5.1% TH
RE
-­‐6.5% PO
1,403 NG
A
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ES
450 NG
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ILI
PH
NM
87.8 SI
-­‐9.6% IN
ES
PP
ILI
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301 PP
PH
A SI
3,956 ILI
AR
YA
M
AY
R ASEAN 2011
PH
NM
NM
YA
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345,811 YA
M
AY
AL
M
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A SI
AL
M
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892 AY
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12,844 AL
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BR
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AI
LA
ND
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M
6.4% M
LA
NE
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IA
1,208 A 海外投資増加率
[23.7%]
IN
DO
14,822 NE
SI
9,941 52,841 海外投資総計(US$百万)
[11,4111]
IA
123,267 BO
D
259,858 UN
EI
貿易高(US$百万)
[238,8592]
M
5.2 BR
29 UN
EI
67.6 BR
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M
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RE
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ES
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DO
5,116 NA
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60.4 VI
95.8 CA
VI
ET
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LA
AI
TH
RE
6.4 LA
ND
AI
224,337 TH
RE
SI
PP
PH
ILI
YA
NM
M
5.7 GDP成長率
[4.7%]
BO
D
2,341 PO
NG
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SI
IN
ES
PP
AR
人口(百万人)
[6048,03000]
PO
NG
A
287,923 SI
ILI
PH
NM
YA
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300.0 M
875 IN
ES
PP
PH
ILI
8,163 AR
M
AY
DR
330.3 1,279 AL
AY
SI
M
P
A 236.8 YA
NM
GDP(US$百万)
[217,8148]
AL
M
14.5 IA
YS
12,766 AL
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181.0 M
M
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513.1 CA
3,563 R PD
O LA
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UN
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BR
676.6 UN
EI
879 IN
DO
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0.4 NE
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EI
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面積 (千平方km)
[4,435,674]
BR
一人当たりGDP
[3601]
IN
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M
CA
UN
EI
BR
16,360 IN
DO
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A LA
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AL
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YA
NM
AR
PH
ILI
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E TH
AI
LA
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VI
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BO
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BR
シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
10.4% 1,860.4 8.0% 6.5% 4.9% 6.0% 3.9% 2.2% 331.1 0.1% 775,153 237.7 458,904 111,752 199,582 14,925 63,997 846,821 19,242 1,262 7,778 7,430 93.2% 50,130 38,703 39.7% 31.3% 14.0% -­‐14.6% -­‐7.1% シンガポールビジネス連盟 2014
シンガポールビジネス連盟 2014
ビンタン、バタム、カリマン(BBK)への展開
イスカンダルへの展開
開発には都市間交通の改善が含まれており、
高速鉄道システム(RTS)とクアラルンプー
ル・シンガポール高速鉄道(HSR)の計画に加
え、ホテルや商業施設などが新設されること
による新たな経済活動が創出するビジネス機
会によって、イスカンダルは新たなサービス
市場となる。
特別インセンティブ
イスカンダルへの投資に際しては、様々なイ
ンセンティブが用意されており、支援スキー
ムの一環としてマレーシア政府機関によって
提供される。金銭的な支援では投資控除、税
額控除、間接減税などのかたちで提供されて
いる。その他では、駐在員の採用規制の緩和
や為替管理の緩和なども提供されている。
ISKANDAR MALAYSIA シンガポールの南にBBKと呼ばれるリアウ諸島
で人口の最も多い地域がある。当初、バタム島
はシンガポールの競合として開発されたが、経
過とともにインドネシア政府の中で、シンガポ
ールの確立したインフラと急成長する経済を活
用し産業地区とした方が有益であるとの考えが
広まった。
特別恩典
BBKのシンガポールの生産基地としての位置
づけは、労働集約型産業から高付加価値産業へ
のシフトを目指すシンガポールの経済再構築
プログラムを補完する重要な役割を果たしてい
る。シンガポールは付加価値の高い投資を受け
入れ、高度なサービスのセンターとなり、BBK
はその豊富なリソースを活かした労働集約産業
の集積地となる2つの近接した地域ならではの
戦略を実践することができる。BKK経済圏への
展開によって、企業は高い生産性とコスト有効
性を望むことができる。また、米国、ヨーロッ
パ、日本などの国々は、BBKの戦略的な立地の
恩恵によってさらなる接続性を得ることができ
る。
2007年、インドネシア政府は新たな投資法を制
定し、投資に関する規制緩和、投資や所有権の
保護の徹底、投資奨励の導入が実施された。こ
の投資奨励には、税額控除、最大年率5%までの
資本控除、海外在住者に支払う配当の源泉徴収
税を10%またはそれ以下とすることなどが含ま
れる。
インドネシアへの投資活動を促進するため、こ
れまでにも様々な投資パッケージやサポートが
投資促進機関や政府によって提供されてきた。
特にBBKはこの開発において高い優先度が与え
られている。
BBKは、シンガポールとの特別経済区(SEZz)
のひとつとしても指定されている。このSEZz
は、自由貿易区や保税区の機能を持ち、海外投
資家に対し財務的なサポート及び完全な所有権
の承認などを通じて投資を呼び込んでいる。
輸入税、関税・物品税、付加価値税・嗜好品
税などが非課税となっている(The Economist
Intelligence Unit, 2008年)。
98
イスカンダル地区はその戦略的な地理的位置と
豊富なリソースによって、シンガポールのビジ
ネス活動を補完する。この恩恵はシームレスな
接続性と多様なインセンティブによってさらに
魅力的な投資機会へと発展させている。
イスカンダルはシンガポールの北に位置してお
り、5つの開発区からなる2,200平方キロメー
トルの面積を持つ。さらにイスカンダルで得ら
れる工業用地や労働者は過去6年間上昇傾向に
はありつつもシンガポールの10~20分の1
である。これらの要素によって、企業は安価に
ビジネスをすすめることのできる代替地として
捉えることができる。
イスカンダルを製造、生産オペレーションの基
地とし、シンガポールを本社機能や高付加価値
の活動を行うベースとすることで、両地域の長
所を取り入れることで、マーケティングに最適
な都市の一面と安価で豊富な用地、労働力を活
用した生産基地の一面を享受することができ
る。
マレーシア投資開発庁の調査によると、2006
年以来、すでに300のシンガポールの製造業が
イスカンダルにプロジェクトを保有している。
主要な開発、インフラの建設が完了すると見込
まれている2014年を契機にさらに増加する傾
向にある。
99
シンガポール経済開発庁(EDB)も、土地生産
性助成金や統合投資控除などを通じてインセ
ンティブを提供している。土地生産性助成金
は、承認を得たプロジェクトの移管に関わる
支出の10%~70%を補填する助成金で、統
合投資控除は生産性を高めるための機器の海
外での設置や承認を得たプロジェクトに対す
る固定資産支出に50%の追加資本を上乗せし
控除する制度。
(出典:シンガポール経済開発庁、シンガポール国立大学公
共政策学院、広報ウェブ)
シンガポールビジネス連盟
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Park II Singapore 117525
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アセンダスについて
アセンダスは、30年以上わたり、アジア地域で事業スペースソリューションを提供してまいりま
した。シンガポールを本拠地とし、中国、インド、韓国、オーストラリアなどのアジア9カ国30
都市で、2400社以上の世界各地からのお客様のニーズに応え、確固たるプレゼンスを築いてい
ます。
C
ONTENT
CONTRIBUTORS
100
アセンダスは、ITパーク、工業団地、物流団地、ビジネスパーク、サイエンスパーク、ハイテク
施設、各種オフィスおよびリテールスペースの基本設計、開発、管理とマーケティングを専門に
行っている企業です。これまでの経験の蓄積から、統合型コミュニティ、総合型サービスなど、
新たなビジネススペースのコンセプトを発表しています。このコンセプトは、高品質なビジネス
スペースと生活空間、リテール、ホテルなどを一体化し、仕事と生活、娯楽、そして学習施設を
も包括した、人々が中心となる環境づくりを目指すものです。アセンダスの代表的プロジェクト
の一例として、シンガポールのサイエンスパーク、チャンギシティ@チャンギビジネスパーク、
インドのインターナショナル・テックパークバンガロール、中国の大連アセンダスITパークなど
が挙げられます。アセンダスは首尾一貫した不動産ソリューションを提供するとともに、お客様
に対して、包括的な不動産プロセスサービスを提供しています。
2012年11月、アセンダスはシンガポール初の事業スペーストラストである、アセンダス・リア
ルエステート・インベストメント・トラスト(A-REIT)を組成。2007年8月には、アジア初の
インド上場不動産トラストとなる、アセンダス・インディア・トラスト(a-iTrust)を立ち上げ
ました。さらに、2012年7月には、中国、日本、オーストラリアの優良ホテル10物件を組み込ん
だアセンダス・ホスピタリティ・トラスト(A-HTRUST)を設立しました。これらの上場不動産フ
ァンドの管理運営のほか、アセンダスではアジア各地域において様々な商業、産業資産関連のプ
ライベートファンドを運営しています。
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コリン・ンー法律事務所
36 Carpenter Street Singapore 059915
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ホームページ: www.cnplaw.com
代表者連絡先:
Lisa Theng (リサ・テン)
Joint Managing Partner (共同マネージング・パートナー)
電話: +65 6349 8711
Eメール: [email protected]
会社概要
1988年に設立されたコリン・ンー法律事務所(CNP)は、クロスボーダー・ビジネスに強いシ
ンガポールの総合法律事務所です。CNPは、弁護士など50人の専門家を含む125人以上のスタッ
フと、強力な国際ネットワークにより、シンガポールの国内外における法的な解決策を生み出し
ています。
私たちは、クライアントに並外れたサービスを提供するために必要なものを持っています。CNP
は、アジア・パシフィック・リーガル500、IFLR1000、アジアロー・プロファイル、チェンバ
ース・アジアなどの代表的な法律業界の出版社から、常にシンガポールのトップ法律事務所の一
つとして認められてきました。
法務サービスの他に、私たちはカタリストの上場企業がカタリスト規則に沿って必須事項を確実
に遵守しているかどうか監督します。カタリスト市場は、ロンドン証券取引所のAIMをモデルと
する、スポンサー指導型の証券市場です。
CNPは世界100都市以上にあるそれぞれ独立した質の高いビジネス法律事務所をつなぐネットワ
ーク団体であるインターローのシンガポールのメンバーです。
主要製品・サービス
私たちの専門分野は、海事法・船舶法、バンキング、ファイナンス、キャピタル・マーケット、
コーポレート、M&A、商法、雇用法、ファンド、破産と再編成、知的財産法、テクノロジー、訴
訟、紛争解決、個人顧客、不動産、レギュラトリー、コンプライアンス、アジア地域やクロス・
ボーダーの取引などにわたります。
102
Janus Corporate Solutions Pte Ltd
16 Raffles Quay #33-03
Hong Leong Building Singapore 048581
電話番号: +65 6222 7445 ファックス: +656222 7421
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.guidemesingapore.com
Janus Corporate Solutionsは、シンガポールにおける起業及び経営のためのワンストップパー
トナーになるシンガポールの企業サービス大手企業です。Janusのチームは、シンガポールの法
務、財務、税務及び規制の各種制度について幅広い経験を有するベテランの専門家から構成され
ています。弊社の目的は、お客様が弊社と関わる際に最高品質のサービスを受けることができる
よう、生涯にわたる関係を構築することです。
とりわけ、弊社は中小企業向けに以下のサービスを提供しています:
- 現地企業の設立
- 海外企業の子会社及び支店登記
- 企業の法定管理の継続
- 会計及び人件費サービス
- 企業及び個人の納税申告
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弊社では御社の全てのコンプライアンス要件を明確かつ簡潔な説明を行います。弊社の標準化さ
れた手続きおよびパーソナル化のアプローチに併せて、御社のビジネス上のニーズに十分に対応
した時宜を得た正確なサービスを提供します。
シンガポールにおけるビジネス展開や弊社のサービスについての詳細を把握するには、弊社のウ
ェブサイト www.guidemesingapore.comにアクセス願います。
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ナイト・フランク・プライベート・リミテッド
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16 Raffles Quay, #30-01 Hong Leong Building
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電話番号: +65 6222 1333 ファックス: +65 6224 5843
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133 Cecil Street #15-02
Keck Seng Tower Singapore 069535
電話番号: +65 6224 4022 ファックス: +65 6225 3974
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.mazars.sg
ナイト・フランク・シンガポールは1940年に創業したシンガポールを代表する不動産総合コン
サルティング会社です。当社は不動産の専門家を集約しており、従業員の大半をシンガポール人
が占め、シンガポール国内および海外のオフィス、商業、工業系そして住宅案件まで幅広く扱っ
ており、総合不動産関連サービスをご提供しております。
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っており、ローカルにもグローバルにも対応できます。
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はじめ、6大陸、48か国に展開し、370のオフィス、13,700人以上のプロフェッショナルが在籍
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け、年間の取引高は600百万ドル以上です。当社のお客様は、個人のお客様から大手デベロッパ
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動産取引、不動産賃貸管理、アドバイザリー業務において、最高の品質と品位をご提供していま
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シンガポールオフィスは、監査・会計・税務・コンサルティング等の部署を備えており、約150
人が在籍しています。全世界では71ヶ国で約13,500人のプロフェッショナルが業務に従事して
います。
また、Mazarsは、独立した会計事務所の国際的ネットワークであるPraxityの創立メンバーでも
あり、このPraxityによって92ヶ国で30,000人の専門家が対応可能となっております。
グローバルな専門知識を活かし質の高いサービスを提供する。それがMazarsならではの事業モデ
ルです。Mazarsはグローバル・パートナーシップ制度を採用しており、国や文化の壁を越え、ビ
ジネスを共有しています。
当社は全ての業務においてプロ意識を徹底し、お客様から高い評価を受けご信頼いただいており
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- オフィスリーシング
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8 Wilkie Road, #03-08, Wilkie Edge,
Singapore 228095
電話番号: +65 6533 7600 ファックス: +65 6538 7600
Eメール: [email protected]
ホームページ: www.RSMChioLim.com.sg
担当者: 是松 洋平 (これまつ ようへい)
役職: 日本担当デスクコンサルタント
電話番号: +65 8398 0400
Eメール: [email protected]
RSM Chio Lim LLPはシンガポール国内に760人、中国の主要6都市に320人を擁する会計事務
所およびコンサルタント会社で、シンガポールではビッグ4に次ぐ5番目の規模の会社です。設立
から25年以上の歴史を有し、親身な顧客サービス、プロ意識、質の高いサービスの提供で高い評
価をいただいております。
弊社は、シンガポールの会計事務所として、最初にISO 9001:2008認証を取得した事務所の
1つです。また、ユーロマネー社発行の世界の会計事務所ガイド「ワールドタックス」におい
て、2006年より毎年シンガポールのLeading Tax Firmとしてランクインしています。
RSM Chio Lim LLPは、世界第7位の会計事務所とコンサルタント会社のネットワークである
RSMインターナショナルのシンガポールにおけるメンバーファームです。RSMインターナショ
ナルは、日本を含む世界100カ国以上に700を超えるオフィスを有しています。
主な提供サービス
日系企業進出支援、多国間投資アドバイザリー、国際税務アドバイザリー、監査、企業設立、経
理サービス、給与計算、ITサービス、コンサルティング、リスク管理コンサルタント、M&Aコン
サルタント、中国事業支援
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