職務発明規程と対価補償事件 宇都宮大学 教授 山村 正明 yamamura

FTN「知財研究会」第1回(2012.3.23,UUプラザ)
職務発明規程と対価補償事件
~あなたの会社に職務発明規程が完備してなければ、発
明が完成したときに大きなトラブルのもとになります~
宇都宮大学 教授
山村 正明
yamamura@cc utsunomiya-u
[email protected]
u.ac.jp
ac jp
[email protected]
職務発明及び職務発明規程について
~あなたの会社に職務発明規程が完備してなければ、
発明が完成したときに大きなトラブルのもとになります~
職務発明規程がなければ
(1)会社は、特許権を保有できない
(特許権は、発明者自身のもの)
(2)改正特許法35条の恩恵が受けられない
)改 特許法
恩恵 受
(社内規則 対価を決め
(社内規則で対価を決められない)
な )
(1)会社は、特許権を保有できない
~特許権は、発明者自身のものであり、
会社は、単に通常実施権を有するのみ~
ポイント1)
特許を受ける権利は発明者にある (29条1項)
特許を受ける権利は発明者にある。(29条1項)
第29条 産業上利用することができる発明をした者は、次に掲
産業上利用することができる発明をした者は 次に掲
げる発明を除き、その発明について特許を受けることができる。
一 公然知られた発明
二 公然実施をされた発明
三 頒布された刊行物に記載された発明
第33条
特許を受ける権利は、移転することができる。
(1)会社は、特許権を保有できない
ホ イント2)
ポイント2)
真の発明者でない者は、出願人になれない(冒認出願)
・冒認出願の場合は、
特許無効(49条1項7号)、
真の発明者に返還(H23年新設第74条1項)
第49条 審査官は、特許出願が次の各号のいずれかに該当するときは、その特
審査官は 特許出願が次の各号のいずれかに該当するときは その特
許出願について拒絶をすべき旨の査定をしなければならない
七 その特許出願人が発明者でない場合において、その発明について特許を受
ける権利を承継していないとき。
ける権利を承継していないとき
第74条 特許が第123条第1項第2号に規定する要件に該当するとき又は同
項第6号に規定する要件(冒認)に該当するときは、当該特許に係る発明につい
て特許を受ける権利を有する者は、経済産業省令で定めるところにより、その特
許権者に対し、当該特許権の移転を請求することができる。
真の発明者とは・・・
(1)会社は、特許権を保有できない
ホ イント3)
ポイント3)
会社は、通常実施権を有する(35条1項)
第35条 使用者、法人、国又は地方公共団体(以下「使用者等」
という )は 従業者 法人の役員 国家公務員又は地方公務員
という。)は、従業者、法人の役員、国家公務員又は地方公務員
(以下「従業者等」という。)がその性質上当該使用者等の業務範
囲に属し、かつ、その発明をするに至つた行為がその使用者等に
おける従業者等の現在又は過去の職務に属する発明(以下「職務
発明」という。)について特許を受けたとき、又は職務発明につい
て特許を受ける権利を承継した者がその発明について特許を受
けたときは、その特許権について通常実施権を有する。
「使用者等(会社)は、職務発明について特許を受けたときは、そ
の特許権について通常実施権を有する。」
(2)改正特許法35条の恩恵が受けられない(新設4項)
~発明者への対価を事前に規則で決められない
(中村事件と同じ道を歩む)~
4 契約、勤務規則その他の定めにおいて前項の対価について定
める場合には 対価を決定するための基準の策定に際して使用者
める場合には、対価を決定するための基準の策定に際して使用者
等と従業者等との間で行われる協議の状況、策定された当該基
準の開示の状況 対価の額の算定について行われる従業者等か
準の開示の状況、対価の額の算定について行われる従業者等か
らの意見の聴取の状況等を考慮して、その定めたところにより対
価を支払うことが不合理と認められるものであつてはならない。
価を支払う
と 不合理と認め
るも
はな な 。
2 職務発明については、会社の規則で特許を受ける権利や特許
権を会社に承継させても良い。
3 会社の規則で特許を受ける権利や特許権を会社に承継させる
場合には 従業員には承継の対価請求権がある
場合には、従業員には承継の対価請求権がある。
4 前項の対価は、会社の規則で定めても良い。
第35条 使用者、法人、国又は地方公共団体(以下「使用者等」という。)は、従業者、法人の
役員、国家公務員又は地方公務員(以下「従業者等」という。)がその性質上当該使用者等の
業務範囲に属し かつ その発明をするに至つた行為がその使用者等における従業者等の現
業務範囲に属し、かつ、その発明をするに至つた行為がその使用者等における従業者等の現
在又は過去の職務に属する発明(以下「職務発明」という。)について特許を受けたとき、又は
職務発明について特許を受ける権利を承継した者がその発明について特許を受けたときは、
その特許権について通常実施権を有する。
その特許権について通常実施権を有する
2 従業者等がした発明については、その発明が職務発明である場合を除き、あらかじめ使
用者等に特許を受ける権利若しくは特許権を承継させ又は使用者等のため仮専用実施権若
しくは専用実施権を設定することを定めた契約 勤務規則その他の定めの条項は 無効とす
しくは専用実施権を設定することを定めた契約、勤務規則その他の定めの条項は、無効とす
る。
3 従業者等は、契約、勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等に特許を受
ける権利若しくは特許権を承継させ、若しくは使用者等のため専用実施権を設定したとき、
又は契約、勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等のため仮専用実施権を設
定した場合において、第三十四条の二第二項の規定により専用実施権が設定されたものとみ
なされたときは、相当の対価の支払を受ける権利を有する。
たと
、相当 対価 支払を受
権利を有す 。
4 契約、勤務規則その他の定めにおいて前項の対価について定める場合には、対価を決定
するための基準の策定に際して使用者等と従業者等との間で行われる協議の状況、策定され
た当該基準の開示の状況、対価の額の算定について行われる従業者等からの意見の聴取の状
況等を考慮して、その定めたところにより対価を支払うことが不合理と認められるものであつ
てはならない。
5 前項の対価についての定めがない場合又はその定めたところにより対価を支払うことが
同項 規定
同項の規定により不合理と認められる場合には、第三項の対価の額は、その発明により使用
不合理 認めら
場合
第 項 対価 額
そ 発明
使用
者等が受けるべき利益の額、その発明に関連して使用者等が行う負担、貢献及び従業者等の
処遇その他の事情を考慮して定めなければならない。
改正前
第35条 使用者、法人、国又は地方公共団体(以下「使用者等」という。)は、従業者、法人の
使用者 法人 国又は地方公共団体(以下「使用者等 という )は 従業者 法人の
役員、国家公務員又は地方公務員(以下「従業者等」という。)がその性質上当該使用者等の
業務範囲に属し、かつ、その発明をするに至つた行為がその使用者等における従業者等の現
在又は過去の職務に属する発明(以下「職務発明 という )について特許を受けたとき 又は
在又は過去の職務に属する発明(以下「職務発明」という。)について特許を受けたとき、又は
職務発明について特許を受ける権利を承継した者がその発明について特許を受けたときは、
その特許権について通常実施権を有する。
2 従業者等がした発明については、その発明が職務発明である場合を除き、あらかじめ使
従業者等がした発明については その発明が職務発明である場合を除き あらかじめ使
用者等に特許を受ける権利若しくは特許権を承継させ又は使用者等のため仮専用実施権若
しくは専用実施権を設定することを定めた契約、勤務規則その他の定めの条項は、無効とす
る。
3 従業者等は、契約、勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等に特許を受
ける権利若しくは特許権を承継させ、若しくは使用者等のため専用実施権を設定したとき、
又は契約、勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等のため仮専用実施権を設
定した場合において、第三十四条の二第二項の規定により専用実施権が設定されたものとみ
なされたときは、相当の対価の支払を受ける権利を有する。
4 前項の対価の額は、その発明により使用者等が受けるべき利益の額及びその発明がされる
について使用者等が貢献した程度を考慮して定めなければならない。
職務発明規程
ポイント
・特許を受ける権利の会社への承継
特許を受ける権利の会社への承継
・発明者補償(対価の算定)
4 契約、勤務規則その他の定めにおいて前項の対価に
契約 勤務規則その他の定めにおいて前項の対価に
ついて定める場合には、対価を決定するための基準の策
定に際して使用者等と従業者等との間で行われる協議
の状況、策定された当該基準の開示の状況、対価の額の
算定に いて行われる従業者等からの意見の聴取の状
算定について行われる従業者等からの意見の聴取の状
況等を考慮して、その定めたところにより対価を支払う
ことが不合理と認められるものであ てはならない
ことが不合理と認められるものであつてはならない。
(職務発明)
第35条 使用者、法人、国又は地方公共団体(以下「使用者等」という。)は、従業者、法人の
役員、国家公務員又は地方公務員(以下「従業者等」という。)がその性質上当該使用者等の
業務範囲に属し、かつ、その発明をするに至つた行為がその使用者等における従業者等の現
在又 過去 職務 属
在又は過去の職務に属する発明(以下「職務発明」という。)について特許を受けたとき、又は
発明(以下「職務発明
)
特許 受け
又
職務発明について特許を受ける権利を承継した者がその発明について特許を受けたときは、
その特許権について通常実施権を有する。
2 従業者等がした発明については、その発明が職務発明である場合を除き、あらかじめ使用
従業者等がした発明については その発明が職務発明である場合を除き あらかじめ使用
者等に特許を受ける権利又は特許権を承継させることを定めた契約、勤務規則その他の定め
の条項は、無効とする。
3 従業者等は、契約、勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等に特許を受
従業者等は 契約 勤務規則その他の定めにより職務発明について使用者等に特許を受
ける権利又は特許権を承継させたときは、相当の対価の支払を受ける権利を有する。
4 契約、勤務規則その他の定めにおいて前項の対価について定める場合には、対価を決定す
るための基準の策定に際して使用者等と従業者等との間で行われる協議の状況 策定された
るための基準の策定に際して使用者等と従業者等との間で行われる協議の状況、策定された
当該基準の開示の状況、対価の額の算定について行われる従業者等からの意見の聴取の状況
等を考慮して、その定めたところにより対価を支払うことが不合理と認められるものであつて
はならない。
はならない
5 前項の対価についての定めがない場合又はその定めたところにより対価を支払うことが同
項の規定により不合理と認められる場合には、第3項の対価の額は、その発明により使用者等
が受けるべき利益の額、その発明に関連して使用者等が行う負担、貢献及び従業者等の処遇
その他の事情を考慮して定めなければならない。
職務発明規程(事例)
http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/sinshokumu_hatumi/00_jireisyuu.pdf
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目次
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
附則
総則 (第1条~第2条)
発明の届出 (第3条~第4条)
権利の承継 (第5条~第10条)
対価の決定 (第11条~第14条)
(第11条 第14条)
雑則 (第15条)
本規程は、ABC株式会社(以下、会社という。)およびその従業者等
の双方が 次の事項を認識して充分に協議の上 定めて運用するも
の双方が、次の事項を認識して充分に協議の上、定めて運用するも
のである。
①会社は、発明等が経営資源の重要な資産であることを認識して、
職務発明等の価値を正しく評価し、従業者等に相応に報いること
②従業者等は、会社の社会的責任を認識し、発明等に対する会社の
貢献度および会社による技術開発のための先行投資の必要性とリス
クを正しく評価し、会社の持続的発展に貢献すること
職務発明規程
(目的)
第1条
この規程は 会社の従業者等が成した発明等についての
この規程は、会社の従業者等が成した発明等についての
取扱いについて定め(、従業員による発明を奨励し、その保
護と活用を図り も て会社の発展に寄与す)ることを目的
護と活用を図り、もって会社の発展に寄与す)ることを目的
とする。
(用語の定義)
第2条
本規程において 次の各号に掲げる用語の定義は 当該各号に定めるところによる
本規程において、次の各号に掲げる用語の定義は、当該各号に定めるところによる。
①従業者等とは、会社の役員および『就業規則』第**条に定める者をいう。
②発明等とは、特許法(昭和34年法律第121号)第2条第1項に規定する発明、実用
新案法(昭和34年法律第123号)第2条第1項に規定する考案および意匠法(昭和
34年法律第125号)第2条第1項に規定する意匠の創作をいう。
③発明者とは、前号に定めた発明等の構成要件の全部または一部を実現した者を
いう。
④特許等を受ける権利とは、特許を受ける権利、実用新案登録を受ける権利および
意匠登録を受ける権利並びに外国におけるこれらの権利に対応する権利をいう。
⑤特許権等とは、特許権、実用新案権および意匠権並びに外国におけるこれらの権
利に対応する権利をいう。
⑥職務発明等とは、従業者等が成した発明等がその性質上、会杜の業務範囲に属し、
且つその発明をなすに至った行為が、会社における従業者等の現在または過去の職
務に属する場合をいう。
⑦業務発明等とは 従業者等の成した発明等がその性質上 会社の業務範囲に属
⑦業務発明等とは、従業者等の成した発明等がその性質上、会社の業務範囲に属
する場合で、前号以外のものをいう。
(用語の定義)
・職務発明とは、従業者等が成した発明等がその性質上、会杜の業務
職務発明とは 従業者等が成した発明等がその性質上 会杜の業務
範囲に属し、且つその発明をなすに至った行為が、会社における従業
者等の現在または過去の職務に属する場合をいう。
•業務発明とは、従業者等の成した発明等がその性質上、会社の業務
範囲に属する場合で、前号以外のものをいう。・・・
使用者(会社、大学等)
使用者(会社
大学等)
の業務範囲
範囲内
発明者の
職務範囲内
職務発明
発明者の
職務範囲外
業務発明
範囲外
自由発明
(届出義務)
第3条
従業者等は、発明等を成したときは、速やかに発明届(第○号様式)
を作成し、会社(所属長、知的財産センター)に届出なければならない。
2項以下:手続き・・・
発明届の項目:
発明の特定:発明の名称 発明の概要
発明の特定:発明の名称、発明の概要
発明者氏名(自筆)、所属、譲渡証を兼ねても良い、寄与率
共同出願の有無、共同出願人、持ち分、該当商品
(発明等の審査)
第4条
会社は、前条による発明等の届出があったときは、次の各号に掲げる
事項について、関連部署の意見を聴取して、別に設置する発明審査委
員会にて審査し、決定する。
①職務発明等および業務発明等の認定
②発明者の認定および共同発明者がある場合は その貢献度(持分)の認定
②発明者の認定および共同発明者がある場合は、その貢献度(持分)の認定
③職務発明等に係わる特許等を受ける権利を会社が承継することの要否
④特許等出願の要否
(権利の承継)
第5条
第3条により届出された発明等が、第4条の発明審査委員会で職務発
明に属すると認定された場合、該発明等の発明者は、該発明等に係る
特許等を受ける権利および特許権等を会社に譲渡しなければならな
い。該発明者は、該発明等に係る特許等を受ける権利および特許権
等に関する譲渡証書を会社に提出しなければならない。但し、会社が
その権利を承継する必要がないと認めたときは、この限りではない。
・・・35条2項
2 譲渡された職務発明等が、社外の者と共同で行われたものである
譲渡
職務発明等が 社外 者 共同 行
ときは、会社は譲渡された職務発明等の権利の持分および特許等を
受ける権利の譲渡等について その社外の発明者またはその所属機関
受ける権利の譲渡等について、その社外の発明者またはその所属機関
と直接協議し、決定できるものとする。
(特許を受ける権利)
第33条 特許を受ける権利は、移転することができる。
3 特許を受ける権利が共有に係るときは、各共有者は、他の共
特許を受ける権利が共有に係るときは 各共有者は 他の共
有者の同意を得なければ、その持分を譲渡することができない。
(権利の承継)
第5条
3 第3条により届出された発明等が、第4条の発明審査委員会で業
第3条
届出
発明等が 第4条 発明審査委員会 業
務発明に属すると認定された場合、該発明等の発明者は、特許等を
受ける権利および特許権等の承継に関し 第三者との協議に優先して
受ける権利および特許権等の承継に関し、第三者との協議に優先して
、会社と協議しなければならない。
(職務発明)
第35条
2 従業者等がした発明については、その発明が職務発明である
従業者等がした発明に い は そ 発明が職務発明 ある
場合を除き、あらかじめ使用者等に特許を受ける権利若しくは特
許権を承継させ又は使用者等のため仮専用実施権若しくは専用
実施権を設定することを定めた契約、勤務規則その他の定めの条
項は、無効とする。
(発明者の協力義務)
第6条
発明者は、会社に譲渡した発明等につき会社が特許庁若しくは裁
判所または第三者に対して行う事項の全般にわたり、会社に協力しな
ければならない。
ければならない
(職務発明の追跡)
第7条
発明者は、発明者が会社に在職中に成した発明等で、退職後に出願
した発明等の場合は、従業者等に準ずるものとする。
発明
合
従業者
準ず
(権利の処分)
第8条
会社は、第5条の各項によって特許等を受ける権利を承継した場合、
必要と認めたものにつき出願の手続きを行うものとする。
(制限行為)
第9条
従業者等は、第3条により届け出た発明等について、第4条および第5
条の各号により、職務発明等ではないと認定されまたは会社が特許等
を受ける権利を承継しないと決定した後でなければ 特許等の個人で
を受ける権利を承継しないと決定した後でなければ、特許等の個人で
の出願または第三者への譲渡を行ってはならない。
(秘密保持)
第10条
従業者等
従業者等は、職務発明等および業務発明等に関し、会社による公開
職務発明等
び業務発明等 関
会社
公開
以前に社外にその内容を漏洩してはならない。但し、事前に会社の許
可を受けた場合にはこの限りではない。
可を受けた場合にはこの限りではない
(出願補償金)
第11条
会社
会社は、特許等を受ける権利のうち、特許を受ける権利および意匠登
特許
受
権利
特許 受
権利
匠登
録を受ける権利に係る発明者に対して、別に定める出願補償金を支
給する なお 特許を受ける権利または意匠登録を受ける権利以外の
給する。なお、特許を受ける権利または意匠登録を受ける権利以外の
発明等についての補償金は支払わない。
2 発明者の出願補償金の持分は、・・・
3 発明等が、社外の者と共同で行われた・・・
発明等が 社外 者と共同 行
た
補償(報奨)の考え方・・・バランス
・発明者のインセンティブ、発明の奨励による製品開発力
・会社の持続的発展、会社の貢献、会社のリスク
出願時、登録時、実施時
(実績報奨金)
第12条
会社
会社は、職務発明に係る特許権等が実施されることにより、会社の
職務発明 係 特許権等が実施さ
り 会社
業績に顕著に寄与したものと認められるとき、別に定める基準に基づ
き実績報奨金を発明者に支給する。
き実績報奨金を発明者に支給する
会社は職務発明を無償で実施できる ・・・35条1項
会社は職務発明を無償で実施できる。・・・35条1項
発明者の補償(報奨)・・・独占の利益に対する補償(報奨)
(職務発明)
第35条 使用者等は、職務発明について特許を受けたときは、
その特許権について通常実施権を有する。
(退職、死亡)
第13条
第11条から第12条までに定められた出願補償金および実績報奨
金に関する規程の適用
は 社員等が支給時において既に退職している場合は適用しない
は、社員等が支給時において既に退職している場合は適用しない。
(異議申し立て)
第14条
従業者等は、発明等に関する会杜の決定に対して異議があるとき
は、決定から1月以内に所属長を通して、文書によって会社に申し立
決定
1月以内 所属長 通
文書
会社 申 立
てを行うことができる。
2 前項の申し立てがあったときは、会社は、社外の第三者を含む発
前項の申し立てがあったときは 会社は 社外の第三者を含む発
明異議申立委員会において、その申立の内容を審議、検討し、申立
の日から 2カ月以内に当該社員等に対して文書によって回答を行う
ものとする。
(改廃)
第15条
この規程の改廃は、経営会議の決議による。
附 則
この規程は 平成24年4月1日から施行する
この規程は、平成24年4月1日から施行する
その他
・外国における権利の扱い
・規程の開示
規程の開示
・・・
実績報奨金(仮)
(1)ライセンス収入があった場合
(ライセンス収入には一時金を含む)
ライセンス収入が年間100万円を越える場合に、ライセンス収入の1%を実績報奨
金と
金として支給する。
支給
。
(2)自己実施の場合
特許権等による貢献で会社の業績に顕著に寄与した場合には、下表の基準に従い、
実績報奨金を支給する。(単位:円)
2 第1項に定められた実績報奨金の対象期間は、原則として、1事業年度毎とする
が、当該事業年度までの累積実績も考慮することができる。
3 対象となる特許等は、登録されたもののみを対象とする。
対象となる特許等は 登録されたもののみを対象とする
4.実績報奨は、原則として、1回のみとするが、業績が顕著な場合は2回までの報
奨を可能とする。
利 益
0円~1億
0円
1億
売上
1億円~10億
1億
1億~
10億
10億
10億~
100億
100億~
100億
20万
~100億
20万
50万円
100万円
100億~
50万円
100万円
200万円
500万