ニュージーランド/サザンアルプス 山行報告 (ホックステッダードーム、マウントオリビエ登頂) (社)日本山岳会集会委員会 1.日程 2013 年 1 月 21 日(月)~31 日(木)11 日間 2.目的 ニュージーランド・サザンアルプス/ホックステッダードーム(2827m)及びマウントオリ ビエ(1933m)登頂 3.人員 集会委員会:植木淑美、菊池武昭、砂田定夫 メンバー:秋山典彦、飯島文夫、植木信久、佐々木洋子、徳永君枝、橋本久子 (合計 9 名、50 音順) ガイド:田中 敦(アドベンチャー・ガイズ社) 4.行程 1/21(月)晴<成田発> 成田 AP 第 1 ターミナル集合、AG 社田中氏と合流 成田 AP 発 18:25(NZ 航空 NZ-090 便) 1/22(火)晴<クライストチャーチ~マウントクック> クライストチャーチ AP から送迎マイクロバスで、マウントクックビレッジへ 330km の車の旅。 クライストチャーチ 11:30 発-キイカントリー13:05~13:55-テカポ湖フェアリー15:00-プカキ 湖 15:55-マウントクック・ハミテージ・シャーレー17:00(泊) 1/23(水)晴<レッドターン・トレッキング> 初めて 4 人の山岳ガイド(ジェーン、ロイ、デーブ、ターン)と顔合わせ、装備チェックを受ける。 この日気象状況によりヘリのフライトができず、トレックに変更。 ホテル 10:40 発-出発点 14:30-レッドターンズ 15:15-出発点 15:55-アンウィンロッジ 17:00(泊) 1/24(木)晴、一時曇<タスマン氷河~ホックステッダードーム登頂~ケルマンハット> ヘリでタスマン氷河上部へ(3 回フライトで全員移動) 。アイゼン・ピッケル・ハーネス・ヘルメッ ト等装着し、クレバス対策としてガイドと 3~4 人 1 組でアンザイレンし、タスマン氷河から雪稜 伝いにホックステッダードームへ登頂。宿泊はサドルハットをケルマンハットに変更。 アンウィンロッジ 8:25 発-ヘリ輸送 9:15~9:30-出発点 11:10 発-ホックステッダードーム 14:55 ~15:10-出発点 18:00-ケルマンハット 18:50(泊) 1/25(金)晴<ケルマンハット~ミューラーハット> ケルマンハットからタスマン氷河に下り、ヘリで一旦下山。その後日程の遅れを取り戻すため、ミ ューラーハットまで登る。標高差 1000m の登りはきつかったが、小屋からのセフトン山、Mtク ック等の眺めには感動、咲き残りのマウントクックリリーにも出会えた。 ケルマンハット 8:47 発-ヘリ輸送 9:50~-出発点 13:30-ミューラーハット 17:50(泊) 1/26(土)快晴<マウントオリビエ登頂> 小屋から空身で Mtオリビエ頂上を往復。360 度の眺めは最高。その後下山して登山行為は終了。 雪面の照り返しと強い紫外線で雪焼け・日焼けの被害あり。 ミューラーハット 8:35 発-Mtオリビエ山頂 8:55~9:10-ミューラーハット 9:35~9:50-オール ドマウンテニアーズグリベル 13:22-アンウィンロッジ 14:10(泊) 1/27(日)快晴<フーカー谷トレッキング> 予定では予備日。田中氏の提案によるフーカー谷トレックとなる。フーカー氷河末端の氷河湖フー カー湖まで往復。花の多いコースだった。ガイドのロイが付き合ってくれた。この日ガイド 4 人と 別れる。 アンウィンロッジ 9:15 発-出発点 9:55-トラック終点 11:50~12:25-出発点 13:50-ハーミテー ジホテル 15:00(泊) 1/28(月)快晴<マウントクック~クインズタウン> これまで朝な夕なに我々の目を楽しませてくれたサザンアルプスの秀峰や氷河をあとに、マイクロ バスでクインズタウンへ移動。 ハミテージホテル 10:45 発-クインズタウン・ノボテルレークサイド 14:42(泊) 1/29(火)<クインズタウン自由行動> 三々五々に別れて自由行動。乗馬、パラグライダー、ワカティプ湖クルージング、市内ショッピン グ、クインズタウンガーデン散策など楽しむ。 1/30(水)晴<クインズタウン~オークランド> NZ638 便で空路オークランドへ移動、その後思い思いに市内を散策。 クインズタウン AP12:40 発-オークランド AP14:20・送迎マイクロ 14:40 発-メルキュールオー クランドホテル 17:30(泊) 1/31(木)曇<オークランド~成田> NZ099 便で空路成田へ。成田 AP 第 1 ターミナルで解散。特に怪我・病気なく、山行を終了。 オークランド AP9:30 発-成田 AP16:40 着 5.概要(所感) 幸運にも連日好天に恵まれ、主目的の二つの登頂はじめ、トレッキングや観光を含め予定以上の行 動ができた。ホックステッダードームは技術的には欧州アルプスのブライトホルン程度であるが、約 7 時間の氷河歩きは体力を消耗した。マウントオリビエは急であるが登山道は整備されており、下部 は階段、ミューラーハット付近に残雪、ハットから山頂までは岩石累々のルートになっていた。各山 小屋は 2 段カイコ部屋型であるが、日本の小屋のような混雑も狭苦しさもなく、眺望に優れ、食事も ほぼ満足できた。 今回よかったことは、①山行中の大部分をAG社が適切にプロモートしてくれ、効率的に行動でき た②現地ガイド 4 人はいずれも信頼でき、人間的にも好感が持てた。特に、片言ながら日本語を解す るジェーンの存在はメンバーとのコミュニケーションを円滑にした③気象上の理由で 3 日目に予定の ヘリが飛ばなかったが、代わりにトレッキングで足慣らしができ、その後好天に恵まれて日程の遅れ を取り戻すことができた④標高的には高度のよる障害の心配がなかったので、全員が体調をキープで きた、などがあげられる。 また、集会委員会の行う募集型海外山行の宿命であるが、以下のようなマイナス面があるのはある 程度仕方ないと思っている。①完全に意気投合した同人的なパーティには程遠く、チームワークを保 つには参加者各人の自覚・自制に期待せざるを得ないこと②今回のように、ツアーエージェントに多 くのノウハウを託す山行は決められたシナリオどおりになるので、オリジナリティを感じることが少 ないこと、などである。 6.会計報告…別紙。 報告者/文責:砂田 定夫
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