8. 4から7までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項 [1]公共交通機関の利便性の増進及び特定事業の推進の必要性 (1)現状分析 本市の公共交通には、福井市と本市を結ぶJR越美北線をはじめ民間事業者が運 行している広域路線バスなどがありますが、市民アンケート等からもわかるように 他の地方都市と同様、市民生活は自動車に大きく依存している状況にあります。 JR越美北線については、市民の生活に不可欠な「足」として、また本市を訪れ る観光客の交通アクセスとして重要な役割を担っていますが、車社会の進展や人口 減少、平成16年7月の福井豪雨による橋梁流失等により、利用者は減少傾向にあ りました。 第1期計画期間に、越美北線開業50年記念事業やラッピング列車の運行、 「食べ 歩き見て歩きマップ」と乗車券との連携(引き換えサービス)、定期券購入に対する 助成等を行ったことにより、越前大野駅の利用者は、平成23年度は117,06 4人と約22%増加(対19年度比)しています。 路線バスについては、地域によっては公共交通を利用できない交通空白地域があ ることや、高齢化の進展により高齢者のみの世帯や高齢者の独居世帯の増加とそれ に伴う移動制約者の増加が予想され、日常生活を営む上で不可欠な移動手段の確保 が求められていました。このような経緯から、平成21年10月から中心市街地内 の公共施設、医療施設、商業施設等を循環する「まちなか循環バス」と、郊外から 中心市街地へ移動する「乗合タクシー」の試験運行を行い、平成24年4月からは、 国の地域公共交通確保維持改善事業を活用し本格運行を開始しています。 (2)事業の必要性 これらの現状を踏まえた4から7までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する 事業の必要性は、以下のようになります。 JR越美北線については、まちなか観光による交流人口の増加を図るためには、 自然豊かな山間部を走るディーゼル列車という希少性を逆に活用し、また、食べ歩 き見て歩きマップ等の中心市街地内へ誘導するソフト事業との連携を図るなどし、 よりJR越美北線の魅力を発信していく必要があります。 また、 「まちなか循環バス」や「乗合タクシー」等の路線バスについては、高齢化 が進み移動制約者は確実に増加することから、医療・福祉施設や公共施設、商業施 設など日常の暮らしに不可欠な施設が集積している中心市街地までのアクセスのし やすさを確保することが求められています。市民のニーズを踏まえ、適宜サービス の見直しや利便性の向上を図り、市民の豊かな暮らしを支えていく必要があります。 (3)フォローアップの考え方 平成25年度から毎年度完了又は継続している事業について進捗調査を行い、状 況に応じて事業の促進など改善措置を講じます。また、計画期間満了時点において も進捗調査を行い、効果の検証を行います。 109 [2]具体的事業の内容 (1)法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名、内容及び実施時期 実施主体 目標達成のための 位置付け及び必要性 支援措置の 内容及び 実施時期 〔事業名〕 市 70. 越美北線等利用促進事 業 本事業は、 「まちなか観 〔支援措置〕 光による交流人口の増 中心市街地活 加」を目指すもので、 性化ソフト事 〔内容〕 J R 越 美 北線を利用して 本 市 を 訪 れた観光客に対 JR越美北線を利用し 業 て本市を訪れる観光客 に対する独自のサービ 〔実施時期〕 スを提供することによ 平成23年度 して、市内観光施設等で利 用できる「越前おおの食べ 歩き見て歩きマップ」を配 布 その他 の事項 り、乗降客数の増加と ~29年度 商店街の賑わいを促進 する事業です。 〔実施時期〕 平成23年度~ 〔事業名〕 市 83. 越美北線ラッピング列 車運行事業 〔内容〕 JR越美北線の車両(1車 両)についてラッピングを 実施 〔実施時期〕 本事業は、 「まちなか観 光による交流人口の増 加」を目指すもので、 JR越美北線の1車両 について越前おおのを イメージしたラッピン グを施し、観光客等を 〔支援措置〕 社会資本整備 総合交付金 (都市再生整 備計画事業 (越前おおの 城下町地区)) もてなし誘客を促進す る事業です。 〔実施時期〕 平成25年度 平成25年度~26年度 (2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業 該当なし 110 (3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業 目標達成のための 位置付け及び必要性 事業名、内容及び実施時期 実施主体 〔事業名〕 71. 広域路線バス運行事業 市 本事業は、 「まちなか観 運 行 事 業 光による交流人口の増 者 加」及び「商店街を中 心としたまちなか生活 の充実」、「豊かな暮ら しを支える公共交通の 〔内容〕 広域路線バスの運行 〔実施時期〕 平成24年度~ 実現」を目指すもので、 広域路線バスを運行す ることで、公共交通空 白地を解消し、移動制 約者の通院や買物等ま ちなかへの外出や、来 訪者が回遊するのに役 立つ事業です。 支援措置の 内容及び 実施時期 〔支援措置〕 地域公共交 通確保維持 改善事業 福井県生活 バス路線維 持対策事業 補助(県事 業) 〔実施時期〕 平成24年 度~ 〔事業名〕 市 本事業は、 「まちなか観 〔支援措置〕 72. 市内路線バス等運行事 運 行 事 業 光による交流人口の増 地 域 公 共 交 業 者 〔内容〕 ま ち な か 循環バスや乗合 タ ク シ ー など市内公共交 通の運行 〔実施時期〕 平成24年度~ 加」及び「商店街を中 心としたまちなか生活 の充実」、「豊かな暮ら しを支える公共交通の 実現」を目指すもので、 まちなか循環バス、乗 合タクシーを運行する ことで、公共交通空白 地を解消し、移動制約 通確保維持 改善事業 市町公共交 通維持支援 事業補助(県 事業) 〔実施時期〕 平成24年 者の通院や買物等まち 度~ なかへの外出や、来訪 者が回遊するのに役立 つ事業です。 〔事業名〕 73. まちなか未来創造事業 〔内容〕 エ リ ア の 現況調査及び将 来予測、地域住民等による エリアの再生プラン策定、 越前おお の中心市 街地活性 化協議会 本事業は、 「まちなか観 光による交流人口の増 加」及び「商店街を中 心としたまちなか生活 の充実」を目指すもの 〔支援措置〕 民間まちづ くり活動促 進事業 で、中心市街地エリア 内の詳細な現況調査及 〔実施時期〕 111 その他 の事項 市 民 参 加 による人材育成 び将来予測、地域住民 平 成 2 5 年 の実施 等によるエリア再生プ 度 ランの検討、市民参加 によるまちづくりへの 機運を高める人材育成 を実施する事業です。 〔実施時期〕 平成25年度 (4)国の支援がないその他の事業 事業名、内容及び実施時期 実施主体 目標達成のための 位置付け及び必要性 〔事業名〕 市 74. 広域路線バス利用促進 事業 〔内容〕 6 5 歳 以 上の市民を対象 に、広域路線バス市内区間 の 運 賃 を まちなか循環バ と 同 じ 1 00円で利用で き る よ う 運賃の差額を助 本事業は、 「商店街を中 心としたまちなか生活 の充実」及び「豊かな 暮らしを支える公共交 通の実現」を目指すも ので、広域路線バスの 市内区間の運賃を助成 することで、移動制約 者の通院や買物等まち 成 〔実施時期〕 平成24年度~ なかへの外出に役立つ 事業です。 〔事業名〕 市 75. 運転免許自主返納支援 事業 〔内容〕 6 5 歳 以 上の運転免許自 主返納者に対し、まちなか 本事業は、 「商店街を中 心としたまちなか生活 の充実」及び「豊かな 暮らしを支える公共交 通の実現」を目指すも ので、移動制約者の通 循環バス、乗合タクシー、 広 域 路 線 バス市内区間 の 無料乗車券を交付 〔実施時期〕 平成24年度~ 院や買物等まちなかへ の外出に役立つ事業で す。 112 支援措置の 内容及び 実施時期 その他 の事項
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