地域との連携

概要
地域の特産品の販売計画の立案、販売、その後の検証を生徒自身が行い、地域の特産品を
通して、地域の環境と産業のつながりを考えるプログラム
対象 中学生以上
主な ESD の視点
[プログラムの主な流れ]
【導入】
持続可能な社会づくりの
構成概念
Ⅰ多様性
●
Ⅱ相互性
●
Ⅲ有限性
Ⅳ公平性
Ⅴ連続性
●
Ⅵ責任制
●
ESD の視点に立った
学習指導で重視する能力・態度
①批判的に考える力
②未来像を予測して
計画を立てる力
③多面的・総合的に考える力
④コミュニケーションを行う
力
●
地域の特産品について学ぶ・体験する
◆ 特産品をつくっている地域の方から、地域の特産品
に必要な条件(環境・材料など)や特産品がつくら
れるようになった経緯などについて講話を聞く
◆ (体験の場があれば)特産品に関連した体験活動
(農作業体験や製造過程の体験等)を行う
【展開】
修学旅行で販売
◆ グループ(販売会社と設定)を作り、社長、経理、
営業、広報などの担当を決める
◆ 地域の特産品を地元農家や企業から仕入れるため
の計画を立て、実行し、販売に至るまでの準備を行
う
◆ 修学旅行先で販売する
●
●
●
⑤他者と協力する態度
●
⑥つながりを尊重する態度
●
⑦進んで参加する態度
●
【まとめ】
成果をとりまとめて発信
◆ 修学旅行後に、決算書などをもとに実施したこと
を検証し、報告書を作成する
◆ 発表の場をつくり、地域の人や保護者などに一連
の成果を発表する
活動のポイント
 班ごとの学習活動を会社組織に見立てて実施することで、生徒の意欲を高める
 班ごとに決める役割は、一人一役を担うことで、責任感が育まれ、自主的な参加が見込める
 班ごとに社内会議、役職会議を開き、考えを練り上げる場を作り、話し合いを行うことでコミュ
ニケーション能力や多角的な視点を育む
(教員による支援)
 関係機関(地元農家や企業、NPO や地方自治体など)への協力依頼
期待される学習のポイント
 活動を通して、環境と経済の関わりに気づき、生徒が自らの課題として捉えるようになる
 生徒自身が企画、工夫、販売実施、とりまとめを行うことで生徒の自主性が育まれる
※高畠町立第三中学校 第二学年の取組をもとに作成
概要
多様な主体の連携のもと、市民を対象に外来植物の講演会や分布調査などを通して、身近
な自然環境や外来植物の問題について考えるプログラム
対象 教育機関・一般市民など
主な ESD の視点
持続可能な社会づくりの
構成概念
[プログラムの主な流れ]
Ⅰ多様性
●
Ⅱ相互性
●
Ⅲ有限性
【導入】
調査方法の検討と講習会等の開催
Ⅳ公平性
●

対象とする外来植物を決める
Ⅴ連続性
●

分布調査の方法を検討する
Ⅵ責任制
●

外来植物の観察会や講習会を開催
【展開】
分布調査等の実施
ESD の視点に立った
学習指導で重視する能力・態度
①批判的に考える力
②未来像を予測して
計画を立てる力
③多面的・総合的に考える力
●
◆ 外来植物の分布調査を実施
◆ 外来植物の駆除作業を実施
●
●
④コミュニケーションを行う
【まとめ】
活動をとりまとめて発信
◆ 調査結果をとりまとめる
力
⑤他者と協力する態度
●
⑥つながりを尊重する態度
●
⑦進んで参加する態度
●
◆ 地域の人を対象に調査結果の報告会や講演会を
開催する
活動のポイント

多様な主体の参加を図るために、PR 活動の充実が望まれる

外来植物の分布調査等を行う前に、講演会で外来植物の問題などについて、共通認識を図る

外来植物の問題について、より身近に感じるために外来植物の駆除作業等、参加者自身が汗を
流す活動を入れる

分布調査終了後に、結果をフィードバックし、次の活動へつなげるような情報共有、意見交換
の場を持つ

期待される学習のポイント

身近な自然に目を向けるきっかけとなり、環境意識が向上する

持続可能な社会に向けて、地域の自然の大切さや自然を守る大変さについて気づく
※たきざわ環境パートナー会議
いきもの探偵隊の取組をもとに作成
概要
生徒が運営主体となり、地域住民など多様な主体の参加のもと実施する地域防災訓練を通
して、学校を拠点とした地域のつながりを強め、自然災害について学ぶプログラム
対象 中学生以上
[プログラムの主な流れ]
主な ESD の視点
持続可能な社会づくりの
【導入】
構成概念
自然災害について学習
Ⅰ多様性
●
Ⅱ相互性
●
Ⅲ有限性
●
Ⅳ公平性
●
Ⅴ連続性
●
Ⅵ責任制
●
◆ 地域で過去に発生した自然災害について調べる
◆ 地域防災訓練に向けて、避難経路等を調べる
【展開】
地域防災訓練の実施
◆ 生徒が運営主体となり、地域防災訓練の企画・計画
を行う(地域組織から運営の支援をうける)
◆ 生徒は、①災害対策本部、②避難所設営・運営班、
ESD の視点に立った
③集団避難・誘導班、④炊き出し調理班、⑤保険・
学習指導で重視する能力・態度
①批判的に考える力
②未来像を予測して
計画を立てる力
③多面的・総合的に考える力
④コミュニケーションを行う
力
●
救急救護班、⑥災害状況・情報収集班に分かれて、
地域防災訓練を運営。地域住民や団体は、それぞれ
●
のチームの活動を分担支援
●
【まとめ】
●
⑤他者と協力する態度
●
⑥つながりを尊重する態度
●
⑦進んで参加する態度
●
実施結果の検証と成果の発信
◆ 地域防災訓練を実施後に、課題の抽出及び解決策を
検討
◆ 地域防災訓練の結果及び検討された課題と解決策
等について、地域住民などを対象に発表する
活動のポイント

生徒主体で、地域防災訓練の企画・運営を実施できるよう、企画段階で連携する地域団体と生
徒の話し合いの場を設ける

多様な主体が参加できるよう、呼びかけ調整を行う
期待される学習のポイント
地域防災訓練を主導して実施することで、将来の地域防災を担う人材が育成できる

学校支援組織と防災教育を推進することで、学校と家庭地域との連携が図れ、安全・安心な街
作りに寄与

※仙台市立南吉成中学校の取組をもとに作成
概要
児童・生徒と地域住民との共働により目標を共有し、地域と連携しながら自然や文化、伝
統を題材とした体験活動や奉仕活動を通して、地域の将来を支える気概を育むプログラム
対象 小学生以上
主な ESD の視点
持続可能な社会づくりの
構成概念
[プログラムの主な流れ]
Ⅰ多様性
●
Ⅱ相互性
●
【導入】
Ⅲ有限性
●
活動方針の決定
Ⅳ公平性
●
◆ 地域住民と意見交換し、地域の課題等を抽出する
Ⅴ連続性
●
◆ 児童生徒により、地域内での活動方針を決定する
Ⅵ責任制
●
◆ 地域住民も交えて、具体的な活動内容を決定する
●
【展開】
地域住民と連携した活動の実施
◆ 導入で話し合った活動方針と活動内容に沿って、地
ESD の視点に立った
学習指導で重視する能力・態度
①批判的に考える力
②未来像を予測して
計画を立てる力
③多面的・総合的に考える力
④コミュニケーションを行う
力
域住民と連携しながら活動を実施
●
●
【まとめ】
活動報告
●
⑤他者と協力する態度
●
⑥つながりを尊重する態度
●
⑦進んで参加する態度
●
◆ 地域住民など連携した主体に活動の成果を報告し、
講評してもらう
活動のポイント

活動内容は、地域の課題にあわせて実施できるよう、課題の抽出と解決方法を検討する

地域住民と児童生徒が主体的に意見交換・情報共有できる場を設ける

活動終了後に、活動内容を地域住民等へ報告する場を設ける
期待される学習のポイント
地域を見つめ直し、活動を実施することで、児童生徒が地域の良さに気付き、自身の地域に愛
着を持つようになる

地域住民と協働することで、児童・生徒自身が地域の課題を身近に感じ、解決のための方策を
考えることが期待される

※能代市立鶴形小学校の取組をもとに作成