MS-Word による論文フォーマット ― 二段組み

Ver.2009.01.09
MS-Word による論文フォーマット
― 二段組みレイアウト ―
・上 20、下左右 25mm、とじしろ 0mm
②「その他」のタブ
・用紙の端からの距離→ヘッダー0mm フッター13mm
・上寄せ
西澤 真則
③「文字数と行数」のタブ
(大学院博士課程後期・教学補佐)
・右下の「フォントの設定」→日本語フォント:MS
明朝 9pt、英数字用フォント:Times New Roman 9pt
・「文字の方向」→横書き、段数 2
まえがき
・文字数と行数を指定→文字数 24 字、字送り 9pt・行
ここでは、MS-Word 2007 を用いた二段組み論文の作
成方法を紹介する。[0]は作業に入る前の準備である。
数 39、行送り 18pt
[1]~[7]は、本文と脚注の初期設定やレイアウトに関す
・OK
2
る方法である。また[8]と[9]では、見出しなど手作業で
の変更修正が必要となる。[0]から順番通り進むことを
[2] 本文フォントの設定
推奨する。
①本文の任意の箇所で、
「全てを選択(Ctrl+a)」→本文
が選択された状態であることを確認
目次
②「Ctrl+d」または、右クリックで「フォント」を選択3
[0] 準備
・日本語フォント:MS 明朝、英数字用フォント:Times
[1] ページ設定値
New Roman
[2] 本文フォントの設定
・スタイル:標準、サイズ:9pt
[3] 段組の調整
・OK
[4] 行間の調整
[5] 脚注フォント・脚注行間隔等の設定
[3] 段組の調整
[6] 文末脚注への変更
①本文が選択された状態であることを確認
[7] ページ番号
②「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」のグル
[8] 論文タイトル、見出し等の書式
ープ→「段組み」の▽プルダウンメニュー
[9] 微調整
・
「段組の詳細設定」→「設定対象」を「文書全体」→
「段の幅を全て同じにする」にチェック
[0] 準備
・間隔 2 字、段の幅 24.19 字
1
①必ず原稿ファイルのバックアップを行う。
・OK
②画面左上 Office ボタン→Word のオプション→「表示」
タブ→「常に画面に表示する編集記号」の項目
[4] 行間の調整
・「段落記号」にチェックが入っていることを確認。
①本文が選択された状態であることを確認
③このレファレンスでは、右クリックに加えて、以下
②「ページレイアウト」タブ→「段落」グループ右下
のショートカットを用いる。
のダイアログボックスを左クリック4 →「インデント
・Ctrl+a:全てを選択
と行間隔」のタブ
・Ctrl+s:上書き保存
・全般→配置:両端揃え、アウトラインレベル:本文
・Ctrl+d:フォントの設定
・
「見開きページのインデント幅を設定する」のチェッ
④チェックマークは、
「緑のチェック;」、
「緑の半チェ
クを外す
■」
ック□
、「チェックなし□」の三段階になっている。
・
「一行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調
何度かクリックして確認すること。
整する」のチェックを外す
・インデント:左右「0字」
、最初の行「(なし)」
[1] ページ設定値
・間隔:
「段落前後」を「0行」
、行間「固定値」
、
「16pt」
①タブ「ページレイアウト」→「ページ設定」右下の
・
「1ページの行数を指定時に文字を行グリット線に合
ダイアログボックスを左クリック→「余白」のタブ
わせる」のチェックを外す
1
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・OK
・書式:
「書式番号」で「
(半角数字)1, 2, 3...」を選択
※[3]の操作を終えると、改行時一字下げのインデント
・「開始番号」を「1」
は全て消えるが、気にせず[5]へ進む。後に[9]で改行マ
・「番号の付け方」を「連続」
ーク「↵」を見ながら手作業で改行時一字下げのインデ
・変更の反映:「変更の対象」を「文書全体」とする。
ント操作を行う。
・OK
[5]脚注フォント・脚注行間隔等の設定
[7] ページ番号
①脚注部分の任意の場所で左クリック→「全てを選択」
①「挿入」のタブで「ヘッダーとフッター」のグルー
(Ctrl+a)→脚注本文が選択された状態であることを確
プ→「フッター」のプルダウンメニュー▽をクリック
認
→「フッターの編集」をクリック(→自動的に「デザ
②「Ctrl+d」または、右クリックで「フォント」を選択
イン」のタブに変更)
→「フォント」タブ
②「ヘッダーとフッター」のグループで「ページ番号」
・日本語フォント:MS 明朝、英数字用フォント:Times
のプルダウンメニュー▽をクリック
New Roman、スタイル:「標準」、サイズ:8pt
・「ページ番号の書式設定」:「書式番号」を「(半角数
・OK
字)1,2,3...」とする
③脚注全体がマークされているのを確認
・「前のセクションから継続」を選ぶ。
④「ページレイアウト」タブ(または「ホーム」タブ)
・OK
→「段落」グループ右下のダイアログボックスを左ク
③「ヘッダーとフッター」のグループで「ページ番号」
リック
のプルダウンメニュー▽をクリック
・全般→配置:両端揃え、アウトラインレベル:本文
・「現在の位置」の「シンプル・番号のみ」を選択。
・
「見開きページのインデント幅を設定する」のチェッ
④表示されているフッターのどこでもよいので
クを外す
「Ctrl+a」を押してフッター全体を選択し、右クリック
・
「一行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調
・フォント種類:Times New Roman、8pt
整する」のチェックを外す
・「中央寄せ」を選択。
・インデント:左右「0 字」、最初の行「(なし)」
・間隔:
「段落前後」を「0 行」、行間「固定値」、
「16pt」
※以降[7][8]は全て手作業になります。[1]~[6]が完
・
「1 ページの行数を指定時に文字を行グリット線に合
了した後に作業することを推奨します。
わせる」のチェックを外す
・OK
[8]論文タイトル、見出し等の書式
①論文タイトル・サブタイトル
[6] 文末脚注への変更
・MS 明朝または Times New Roman・ボールド
※脚注が各ページ末に来ている場合は、①から順番に
中央寄せ
進む。すでに文末脚注になっている場合は、③以降へ
・サブタイトルは改行して、両側には"―(ダッシュ)
進む。
"を入れ、半角スペースで”―”とサブタイトルの間を調
①脚注部分の任意の場所で左クリック→「全てを選択」
整
(Ctrl+a)→脚注が選択された状態であることを確認
②学籍番号、氏名
②①でマークされた脚注の任意の箇所で右クリック
・MS 明朝、ボールド、9pt
・「文末脚注に変換」を選択
・氏名の間は半角一文字分のスペースを挿入
③文末脚注の任意の箇所を左クリックして、①の選択
・学籍番号は、半角英数字
を外す
・以上の作業が済んだら、学籍番号または名前の先頭
④最初の脚注番号の先頭箇所で右クリック→「脚注と
12pt、
にカーソルを合わせて改行し、タイトル名前との間を
5
文末脚注のオプション」を選択
一行分空ける(ただし該当空白行のフォントサイズが
・「文末脚注」にチェックが入っていることを確認
9pt になっていることを確認)
・「文書の最後」にタブが選択されていることを確認
③「概要」「目次」「あとがき」「参考文献表」「章節」
2
Ver.2009.01.09
等の小見出し
5
・改行時一字下げにしない(インデントは空けず、左
「参考資料」タブの「脚注」グループのダイアログボック
スでも同様の操作が可能である。
に詰める)
6
・MS ゴシック(ボールドにしない)、9pt
この操作を行わないと、脚注の対象が不明となり、しかも
上付の脚注番号が小さいため見映えがよくない。なお、この
操作は自動で行われないので、全ての脚注を手作業で確認す
[9] 微調整
る必要がある。
①本文の脚注番号の後ろに文字が来ている場合(空白
ないしは句読点が来ている場合は該当しない)
・脚注番号の後ろに半角スペースを一字分挿入6
参考資料
②ページ末尾の文末脚注を目視し、各脚注番号の後ろ
鎌田康男 「MS-WORD による学術論文の書式につい
に半角スペース一文字分が挿入されていることを確認
て」、http://kamata.natura-humana.net/lib/word-format.html
する。半角スペース一字分がない、または全角スペー
(2008 年 12 月アクセス)
スが挿入されているなど、スペースの統一がされてい
ないと脚注本文の開始列が揃わない。
③[3] 行間の調整の※で述べた通り、現状の本文は改行
が消えているため、改行マーク「↵」を参考にして、本
文または脚注の改行・改段落一字下げを整備する。こ
の改行時一字下げは全角一文字分とする。
④参考文献を文末脚注の後ろに移動するため、該当箇
所を選択し、切り取り(Ctrl+x)→文末脚注の最後尾で
二行分改行→参考文献表を貼り付け(Ctrl+v)。
⑤文末脚注が二段組に及んでいる場合は、本文と文末
脚注部との境界線が二本以上表示されている。複数の
境界線を一本にするためには、
「表示」タブ→「文書の
表示」グループ→「下書き」モード→「参考資料」タ
ブ→「脚注」グループ→「注の表示」を左クリック
・上のウィンドウに本文、下のウィンドウに文末脚注
が表示されている。ここで下のウィンドウの「文末脚
注」と表示されている右隣にあるタブをクリックして、
「文末脚注の継続時の境界線」を選択
・境界線を削除する
・「表示」タブ→「印刷レイアウト」を選択
1
[2]の作業によりイタリックやボールド等の書式、[3]の作業
により改行一字下げのインデントが消えてしまうため、[9]の
手作業での修正確認に必要となる。
2
ここで文字数と行数が指定通りに設定できない場合は、[4]
までの工程を先に行い、再度[1]を試みる。
3
同様の操作は「ホーム」タブ→「フォント」グループの右
下のオプションボタンをクリック→「フォント」タブをたど
ることで可能となる。
4
右クリックで「段落」を選択。
3