グロービス経営大学院大学 2013 年度 自己点検・評価報告書 アジア№1

グロービス経営大学院大学
2013 年度
自己点検・評価報告書
─ アジア№1 のビジネススクールへ ─
グロービス経営大学院大学 経営研究科 経営専攻
Graduate School of Management, GLOBIS University
2014 年 3 月
目
序章
次
…………………
1
…………………
3
(3)成果等
…………………
…………………
…………………
15
29
45
3.
教員・教員組織
…………………
51
4.
学生の受け入れ
…………………
61
5.
学生支援
…………………
69
6.
教育研究環境
…………………
80
7.
管理運営
…………………
88
8.
点検・評価、情報公開
…………………
93
…………………
99
本章
1.
使命・目的・戦略
2.
教育の内容・方法・成果等
(1)教育課程等
(2)教育方法等
終章
序章
序章
【設置の経緯】
グロービス経営大学院経営研究科は、2006 年 4 月に構造改革特区のもと、株式会社立大学院大学
として誕生した。設置者となった株式会社グロービス自身がベンチャー企業であり、
「ヒト」
・
「カ
ネ」・「チエ」のビジネスインフラを構築し社会の創造と変革をサポートすることを目的として
1992 年に創業された。これは現学長である創業者の堀義人が米国留学中に抱いた思い、すなわち
「ヒト」・
「カネ」・
「チエ」のビジネスインフラを創り上げることによって、多くの人材が輩出さ
れ、ベンチャーが育ち、日本のダイナミズムが維持できるのではないか、という思いが礎となっ
ている。
日本企業は 70 年代以降、石油ショックなどの大きな変化に対して、TQC に代表される「改善型」の
アプローチで巧みに乗り切ってきた。しかしながら、90 年代以降、情報技術革新によりもたらさ
れたビジネスモデルの変化、あるいは中国経済の拡大、アジア諸国の経済市場の成長による市場
経済のグローバル化とこれによってもたらされたコスト競争の激化に代表される大きな環境変化
の波に翻弄され、ダイナミズムを失いつつある。
多くの日本企業にとって、このような劇的な変化を乗り切り、グローバルな競争に生き残ってい
くためには、既存事業の「改善」のみならず、起業による新たな事業の「創造」や、既存事業におけ
る創造的な「変革」が必要不可欠なものであると、考えられる。しかしながら、このような高い社
会的ニーズにもかかわらず、IMD(経営開発国際研究所)がまとめた 2004 年の国際競争力ランキ
ングに代表されるように、日本は調査項目の「起業家精神の広がり」が対象 60 カ国中で最下位と
評価されるなど、現実には、事業の「創造」や「変革」を担うことのできる経営人材は、枯渇が
著しい資源の一つにほかならない。
創業以来、株式会社グロービスは民間教育機関である「グロービス・マネジメント・スクール」
を通じて、延べ 3 万人以上の社会人に経営教育を提供してきた。また、企業研修を担当する部門
(グロービス・オーガニゼーショナル・ラーニング、現グロービス・コーポレート・エデュケー
ション)を通じて年間約 250 社におよぶ顧客企業の人材育成により、組織の「変革」と持続的成
長をサポートしてきている。さらに、ベンチャーキャピタルである子会社、AGP(エイパックス・
グロービス・パートナーズ、現グロービス・キャピタル・パートナーズ)株式会社の投資を通じ
た事業創造の実践と実績を積み重ねてきた。
このような株式会社グロービスでの長年にわたる経営教育と「創造」と「変革」の分野での実践
と実績を活かし、日本企業や社会のニーズに応え、日本やアジアの事業「創造」や「変革」を担
い得る実践的なビジネスリーダー(創造と変革の志士)の育成を目的として本学は設置された。
この思いは学則にも以下の通り明記されている。
「経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業『創造』や『変革』
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Graduate School of Management, GLOBIS University
序章
を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及びアジア特有の事業創造、
事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。」
2008 年には大学院としてこのような社会へのコミットメントをさらに明確にするため、新たに学
校法人グロービス経営大学院を設立し、株式会社立大学から私立大学への設置者変更を行った。
【自己点検・評価への取り組み】
開学した 2006 年以来、研究科内に自己点検評価委員会を設置し、自己点検評価を実施してきてい
る。報告書作成にあたっては、評価項目に該当する現場の教職員が原案を作成し、経営会議、自
己点検評価委員会での議論を踏まえてとりまとめた。例えば学生アンケートでの学生からの評価
や、専任、兼任教員の意見、学生と接している職員の意見を日常的に教授会、運営会議、経営会
議等の場で出来る限りくみ取り、必要なアクションを取ってきている。本報告書にはこの日常的
な活動内容が反映されている。
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Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
1. 使命・目的・戦略
概要:
本研究科では開学当初より、理念、目的、ビジョンとして、「能力開発し、人的ネットワークを構
築し、志を養う、3 つの場を提供」することを通じて、アジアと日本にダイナミズムをもたらす「創
造と変革を担えるビジネスリーダーを輩出」し、「アジア No.1 のビジネス・スクール」を創ること
を明確に設定している。輩出人材像は、短く「創造と変革の志士(Visionary Leaders)」とも呼
んでいるが、この志士という言葉には強い職業的倫理を包摂する、志を持ったリーダーという意
味を込めている。また、この学校としての思いを学内、学外、国内のみならず海外へも広く伝え
る努力を積み重ねてきた。アジア No.1 ビジネス・スクールの実現に向け、平成 21 年 4 月にはパ
ートタイム英語 MBA プログラムを、平成 24 年 10 月にはフルタイムでの英語 MBA プログラムをス
タートさせた。
項目 1:目的の適切性
1-1.(経営系専門職大学院に課せられた基本的な使命のもと、固有の目的を設定すること)
F群
「グロービス経営大学院 学則」には、経営系専門職大学院に課せられた基本的な使命のもと、次
の通り明確に本校の使命・目的と教育目標を設定している。
(研究科の教育研究上の目的)
第5条
経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業「創造」
や「変革」を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及びアジア
特有の事業創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。
これ以外にも、学外に対しては、全教室に配置されたポスター、学生募集用のパンフレット、大
学院ホームページ、学長の著書やセミナー、オープンキャンパス(学校説明会・体験クラス)な
どのあらゆる機会を通じて、グロービス経営大学院の理念、目的、目標についてコミュニケーシ
ョンを重ねてきている。具体的には、次に示す全教室でのポスターの掲示内容(日英両言語で表
記)にもあるとおり、日本及び世界のビジネスリーダーたる「創造と変革の志士」を輩出するビ
ジネス・スクールとして、グロービスは「能力開発」し、「人的ネットワークを構築」し、「志を
養う」
、3 つの場を提供することを強く訴えている。またこれらの中では、ビジネスを通じて「創
造と変革の志士」を体現する卒業生や在校生に登場、登壇してもらうことで、このような学びの
場を通じたビジネスにおける実体験や経験を語り伝えることを意識している。
一方、学内の教員や職員に対しては、学内研修や勉強会を通じて、このような学びの場の提供を
実現するための議論を重ねている。
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1.使命・目的・戦略
全教室でのポスターの掲示内容
■グロービスの教育理念
グロービスは、日本及び世界のビジネスリーダーたる「創造と変革の志士」を輩出するビジネ
ス・スクールとして存在する。
グロービスは「能力開発」し、
「人的ネットワークを構築」し、
「志を養う」
、3 つの場を提供す
る。
・理論と実践を融合した能力開発の場
・将来にわたる人的ネットワーク構築の場
・自らの志と生き方(キャリア)を見つける場
グロービスは、数多くの志士を輩出し、日本そして世界に「創造と変革」のダイナミズムを生
み出し、社会全体の成長に寄与することを使命とする。
グロービス経営大学院 学長 堀義人
■Principles of GLOBIS
GLOBIS exists to develop “Visionary leaders who create and innovate the societies.”
GLOBIS provides education based on the following three principles.
・Build both academic and practical capabilities
・Create a lifelong network
・Foster one’s own personal mission and vision
Our mission is to develop leaders who will become a source of dynamism for “creating and
innovating” and contribute to the betterment of the world.
Yoshito Hori
President, GLOBIS University
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
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Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
日本語パンフレット「学長挨拶」
「卒業生の声」
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
オープンキャンパス資料
オープンキャンパス学生登壇資料
GLOBIS ON MEDIA
教室掲示ポスター(日本語、英語)
教職員合宿式研修の資料
1-2.
(固有の目的は、専門職学位課程の目的に適ったものであること:「専門職」第 2 条第 1
項)L 群
上記に示した理念に基づき開学したグロービス経営大学院(パートタイム日本語 MBA プログラム、
パートタイム英語 MBA プログラム)は「経営研究科経営専攻」より成る、
「専ら夜間」の専門職学
位課程であり、標準修了年限 2 年間の修士課程(経営専攻)により構成される。学生は、標準修
了年限 2 年間のカリキュラムにおいては「経営学修士(専門職)
」を授与される。また、平成 24
年 10 月にスタートしたフルタイム英語 MBA プログラムにおいては「経営研究科経営専攻」
、授与
される学位は「経営学修士(専門職)
」とパートタイム MBA と同じであるが、アジア諸国をはじめ
とする海外において通用するリーダーを育成するべく、海外からの留学生を含む学生たちがより
集中的に短期間で学ぶため、
「専ら昼間」の標準修業年限 1 年間のカリキュラムにおいて学位が授
与される。
本学の教育上の理念は、既述の「学則 第 5 条(研究科の教育研究上の目的)
)及び大学院設置認
可申請書にも次の通り明記している。
経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業「創造」や「変革」
を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及びアジア特有の事業
創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。
まさにこの教育目的が、
「専門職」第 2 条第 1 項に定めるところの「専門職学位課程は、高度の専
門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とする。
」という
趣旨に適ったものであると考える。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
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Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
日本語パンフレット「学長挨拶」
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
GLOBIS ON MEDIA
教室掲示ポスター(日本語、英語)
1-3.
(固有の目的には、どのような特色があるか)A 群
学則に明記されている目的ではまさに人材像として「日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズ
に応え、事業「創造」や「変革」を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材」を育成すると
謳っている。また、そのような人材の要件として、高いスキルセットとマインドセット(志)を
併せ持っていることが重要であることを出願希望者、学生へのコミュニケーションの場、例えば
オープンキャンパス(学校説明会・体験クラス)や学長セミナー、次に説明する志領域の各科目、
学長セッションなどを通じて、継続的に伝え続けてきている。
【養成すべき人材像のモデル】
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1.使命・目的・戦略
本学では、ビジネスリーダーには、人間力とでも言うべき人を惹きつける魅力が必要で、この人
間力を構成する重要な要素の一つが、何を成し遂げたいと思っているかという「志(ウィル)」だ
と考えている。そして、本学の学長である堀義人は、学生にとって本学を下記のような学びの場
にしたいという理念を明確に伝えている:
一 自らの能力を開発すること
二 人的ネットワークを構築すること
三 自らの生き方を発見し、志を磨いていくこと
このうち「三
自らの生き方を発見し、志を磨いていくこと」こそが、本学において教育の中核
理念の一環を形成しており、教育理念にある「創造と変革の志士」に職業的倫理の涵養も包含さ
れている。特にそれを「志士の五カン」という言葉で表現し、本学の学びを得てリーダーとして
社会に貢献していく際、「志士の五カン」が必要だと、学長自ら、入学式、学長セッション、学
長セミナーなどを通して、強く訴えている。この「志士の五カン」とは、①広く世界を観る力「世
界観」、②いまという時代を明確に認識する力「歴史観」、③いまなぜこの時代に生まれてきた
のかを問う「人生観」、④人としてリーダーとしての徳となる「倫理観」、⑤自らの使命を問う
「使命感」をいう。ここれらは、必修科目である「企業家リーダーシップ」「経営道場」だけで
なく、「企業理念と社会的価値」「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修科目)」という科
目において、企業家として、リーダーとして、これらについて自ら問い、自ら考えながら、企業
が社会に果たす役割・責任を考える機会を設けている。中でも「リーダーシップ開発と倫理・価
値観(必修科目)」においては合計 90 分×3 コマ近い時間を倫理観の涵養に当てている。
一方、企業が世界経済・環境の急激な競争環境の変化に対応していくには、既存のビジネスモデル
の継続的な「改善」モデルだけではもはや、十分とはいえない状況といえる。具体的には、
「起業」
などに代表されるような、これまで前例のない、まったく新規の事業「創造」、或いは既存事業に
おいても、絶えざるダイナミックかつ抜本的な「変革」が、今後の発展には必要不可欠な要素であ
ると考えられる。しかしながら現在の日本では、事業の「創造」や「変革」を担い得る経営人材
は、最も必要とされながらも、最も枯渇している資源の一つにほかならないという状況にあると
考え、本学では既述の通り、教育研究上の目的を学則第 5 条に定めている。
経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業「創造」や「変革」
を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及びアジア特有の事業
創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。
この「
『創造』や『変革』を担える実践的なビジネスリーダー及び経営人材」こそが、現在、およ
び想定される将来の経営人材ニーズだと考える。また、上記の学則にあるとおり、
「日本及びアジ
ア特有の事業騒動、事業変革モデルの実践的研究の寄与」も目的に掲げており、国内のみならず
海外で活躍できる経営人材の育成も、社会的に求められているニーズだと認識している。
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1.使命・目的・戦略
このような認識のもと、教授法の基幹をなすケースメソッドのケース教材は国内外の企業ケース
を広く扱っているほか、平成 21 年度からは英語のみで学位取得が可能なパートタイム MBA プログ
ラム、平成 24 年には海外から集まった学生たちがより集中的に短期間で学ぶための英語によるフ
ルタイム MBA プログラムを開設した。アジア諸国をはじめとする海外において通用するリーダー
を育成するべく、今後もこれらのプログラムや取り組みを充実させていきたいと考えている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
「The GLOBIS Difference」
(http://www.globis.ac.jp/about/differences/)
日本語パンフレット「学長挨拶」P6
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」P10
GLOBIS ON MEDIA
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
教室掲示ポスター(日本語、英語)
シラバス「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
「企業家リーダーシップ」
「経営道場」
「企業理念
と社会的価値」
オープンキャンパス資料
学長セミナー資料
項目 2:目的の周知
1-4.(ホームページや大学案内等を通じ、固有の目的を社会一般に広く明らかにすること「学
教法施規」第 172 条の 2)F 群、L 群
教育上の理念、目的及び養成する人材像は、本学の学則及び、以下の資料にて明示している。ま
た、大学院入学希望者向けの説明会、入学した学生向けの学長セッションなどの機会を利用し、
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1.使命・目的・戦略
希望者や学生には直接メッセージとして伝えるようにしている。
■ 経営大学院経営研究科 学則第 5 条への明記(経営大学院ホームページ:日英)
■ 経営大学院パンフレット(日英)
■ 経営大学院のホームページ(日英)
■ 専門職大学院の設置認可申請書類への目的の明記
■ 校舎内各教室での掲示(理念など)
■ 各種メディア広告(日経新聞など)
上記資料は、設置認可申請書類以外は、それぞれ、学生・一般に対し、希望に応じパンフレット
の配布及び、ホームページ閲覧できる。設置認可申請書については、請求があった場合に、紙媒
体にて閲覧できる形により提供する準備がある。
また、社会一般に対しては、オープンキャンパス(学校説明会・体験クラス:東京校 21 回、大
阪校 8 回、名古屋校 6 回、仙台校 17 回、福岡校 6 回実施。5 校合計で年 58 回開催)等を通して
周知を図っているほか、学長セミナー(5 校合計:年に 30 回程度開催)や国内外のメディアのみ
に留まらず、学長が経済団体などの主催行事などで年 9 回程度講演しており、積極的な情報発信
を行っている。
本学では、これらのイベントを定期的かつ頻繁に実施することで、幅広く、関係者及び社会一般
に周知できるよう工夫しており、今後もこれらのイベントを定着させいく所存である。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
「キャンパスライフ」
(http://mba.globis.ac.jp/style/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
「Student Life」
(http://www.globis.ac.jp/life/)
日本語パンフレット「学長挨拶」P6
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」P10
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1.使命・目的・戦略
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
GLOBIS ON MEDIA
オープンキャンパス資料
学長セミナー資料
専門職大学院の設置認可申請書
学長の講演:経済団体などの主催行事など
1-5.
(教職員、学生等の学内の構成員に対して、固有の目的の周知を図ること)F 群
1-4 の既述のとおり、大学院パンフレットやホームページに掲載し周知しているほか、学生に対
しては、入学オリエンテーションや学長セッション等の学校行事を通して、使命・目的及び教育
目標を伝えている。また、1-1 でも既述したが、全教室にグロービスとしての教育理念を掲示し
ており、あらゆる接点を通じて継続的に伝え続けている。
また、教職員に対しては、職員リトリート(合宿形式の研修)や会議の場を通して、使命・目的
及び教育目標について意識の共有を図っている。
教職員に対しては、教職員リトリート(合宿形式の研修)や教授会・経営会議をはじめとする会
議の場を通して、学生に対しては入学オリエンテーション、学長セッションや振り返りセッショ
ン等の学校行事を通して、本学の使命・目的及び教育目標を共有している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
日本語パンフレット「学長挨拶」
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」
GLOBIS ON MEDIA
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
教室掲示ポスター
教職員合宿式研修の資料
10
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1.使命・目的・戦略
1-6.
(固有の目的を学則等に定めていること「大学院」第 1 条の 2)L 群
1-1 で既述したように、グロービス経営大学院学則には次の通り明確に本校の使命・目的と教育
目標を記述している。
(研究科の教育研究上の目的)
第5条
経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業「創造」
や「変革」を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及びアジア
特有の事業創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
項目 3:目的の実現に向けた戦略
1-7.(固有の目的の実現に向けて、中長期のビジョンを策定し、それに対する資源配分、組
織能力、価値創造などを方向付ける戦略を作成すること)F 群
社会が必要とする「創造」と「変革」を担う人材を数多く輩出することで、社会に貢献していく
という目的を実現するために、平成 24 年には中長期ビジョンとして「2017 年ビジョン」が掲げ
られた。このビジョンでは、先の目的を実現するための 2017 年(平成 29 年)までにあるべき姿
(計画)として定義し、この実行と実現を通して、MBA・経営教育提供機会の拡大による社会への
貢献、本学の卒業生が活躍することによる社会への貢献、グローバル人材の育成を通した社会へ
の貢献をしていくことを目指す。
<根拠資料>
2017 年ビジョン
1-8.(固有の目的の実現に向けて作成した戦略を実行しているか)A 群
1-7 で挙げた「2017 年ビジョン」の中でも、平成 24 年 4 月仙台校の開校、平成 25 年 4 月福岡校
の開校に続き、平成 26 年 4 月スタートを予定しているオンライン MBA プログラムによって、より
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Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
広範な MBA・経営教育の機会提供と充実をめざすべく、動き始めている。これは、東京・大阪・
名古屋・仙台・福岡のキャンパスに通学することが困難な地方在住者、もしくは転勤や出張が多
い人、経営を学ぶ意欲と高い志があるにもかかわらず、地理的、金銭的、時間的な制約のために
「学びの機会」を諦めざるを得なかった人たちに、通学生と同等の機会を提供するものとなる。
卒業生の活躍については、まず本学の人的ネットワークを構築する活動を中心に動き始めている。
クラブ活動、Japan Trek、互縁ネット、あすか会議、リユニオンといった(詳細は「第 5 章 学
生支援」)同窓会機能を充実させることによって、卒業生が自身の入学年と関係なく広く交流し、
お互いの人間的成長と志の実現を確かめあう場を提供している。卒業生はそのような場での縁や
つながりを中心に、より広くより深く社会活動に参加し、発信していくことが可能となる。
グローバル人材の育成については、グローバル領域の科目の開設だけでなく、英語プログラ
ムにおけるグローバル企業でのインターンシップや課題解決の提案などを行っている。学生
や卒業生のそのような活動や経験を通して、日本だけではない、アジア地域の社会全体の活
性化に貢献してくことを目的としている。そのような意味においての「アジア No.1 のビジネ
ス・スクール」を目指し、グローバルに通じるビジネス・スクールとして、いっそう質の高い教
育・研究・学びの環境を整えていく所存である。
<根拠資料>
日本語ホームページ「グロービスオンライン MBA」プレスリリース
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3377.html)
【1
使命・目的・戦略の点検・評価】
長所:関連する評価の視点
①使命・目的の周知徹底と実現に向けた努力(1-4、1-5)
②「アジア No.1 のビジネス・スクールの実現」に向けたビジョン策定と実行(1-7、1-8)
①については、学長のリーダーシップとコミットメントのもと、ビジョン、理念、使命・目的(創
造と変革の志士の輩出し、アジア No.1 のビジネス・スクールを創る)をより一層明確にするとと
もに、パンフレット、ホームページ、書籍、学内外の各種イベント等、あらゆる接点を通じて学
内の学生、教職員はもちろんのこと、学外は国内に留まらず、海外に対しても積極的にコミュニ
ケーションを行っている。また②英語 MBA プログラムの導入に続き、より広範なビジネス教育の
機会拡充のため、
平成 26 年 4 月にスタートを予定しているオンライン MBA プログラムにおいては、
準備を開始している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
12
Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
「学長 堀義人からのメッセージ」(http://mba.globis.ac.jp/message/hori.html)
「大学院紹介(動画)
」
(http://mba.globis.ac.jp/message/index.html)
「グロービス経営大学院の教育理念とは」(http://mba.globis.ac.jp/message/takubo.html)
「キャリアとグロービスの MBA」
(http://mba.globis.ac.jp/after_mba/index.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
「President's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/message.html)
「Dean's Message」
(http://www.globis.ac.jp/about/dean.html)
日本語パンフレット「学長挨拶」P6
英語パンフレット「The GLOBIS Difference ‘Entrepreneurial Spirit’」P10
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
GLOBIS ON MEDIA
オープンキャンパス資料
学長セミナー資料
学長の講演:経済団体などの主催行事など
今後の方針:関連する評価の視点(1-7、1-8)
まずは今まで実施してきたことを継続するとともにいっそう強化していきたい。特に 1-7、1-8 で
挙-げた「2017 年ビジョン」実現のため、2014 年度以降、以下の取り組みに注力していく。
1. オンライン MBA プログラムの平成 26 年度スタート
2. フルタイム英語プログラムの質と量の拡充
3. カリキュラム改善と研究活動の促進
検討及び改善が必要な点:関連する評価の視点(1-7、1-8)
前項の「今後の方針」のところでも挙げた「1.オンライン MBA プログラムのスタート」について
は、オンライン教授法の確立、学生支援体制の整備、技術システム面の改良が必須だと認識して
いる。本学は「小規模限定オンライン講座(SPOC:Small Private OnlineCourse、スポック)」方
式を採用し、クラスは教員一人に対して学生 20~30 名程度までとし、本学が重視する教員と学生、
学生同士のインタラクティブ(双方向)なディスカッションを通した「気づき」と「学びの定着」
を促し、教室での授業によるものと同じレベルの学習効果を上げることを追求するため、まず、
在校生を対象とするトライアル講座を開講し、オンライン教授法の確立、学生支援体制の整備、
技術システム面の改良を進める。また、様々なイベントや行事には、オンライン学生も通学生と
同様に積極的に参加する機会を提供していく仕組みを構築していく。併せて学生同士の対面の人
的ネットワークづくりなども支援していく仕組みを整備していく。
「2.フルタイム英語プログラムの質と量の拡充」においては、グローバル人材育成に対するニー
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Graduate School of Management, GLOBIS University
1.使命・目的・戦略
ズが社会的に高まっていることを受けて、海外留学生支援体制の整備、英語による教授者の育成
などを拡充させながら、アジア社会においてよりインパクトある人材を輩出することに注力する。
1 及び 2 を実現させるためには、ビジネス・スクールとしての科目やカリキュラムの拡充が欠か
せないと考えている。そのため、「3.科目、カリキュラム改善と研究活動の促進」においては、
既存の科目の改善に留まらず、日本語プログラム、英語プログラム、オンラインプログラムなど、
プログラムが多様化していくことを踏まえながら、共通科目やカリキュラム、それぞれの目的に
あった科目やカリキュラムが必要だとの認識により、より一層、目的に即した科目、カリキュラ
ムを開発、改善していく。そのベースとなる経営、ビジネス領域の研究を促進していく。
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Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
2.教育の内容・方法・成果等
(1) 教育課程等
概要:
本研究科の学位名称は「経営学修士(専門職)」であり、学則に定めた「日本及びアジア社会の
経営人材育成ニーズに応え、事業創造や変革を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育
成」を行うという、教育の趣旨及び特性に合致した適切なものである。また、水準の維持に努め
るべく、教育課程編成への配慮に加え、学位授与のベースとなる成績評価は基準と方法を明示、
学生にも告知した上で厳正に行っている。教育課程の体系的な編成にあたり、上記、創造と変革
を担う経営人材育成に必要な5つの分野、すなわち、
【ヒト(組織・人事)
】、
【モノ(マーケテ
ィング・戦略)
】
、
【カネ(会計・財務)
】、
【思考】
、加えて職業倫理の涵養をすることを目的と
する【志】をまず設定している。また、学生が系統的、段階的に学習ができるよう、各分野
に対し、基本(基礎理論)、応用(理論の応用)、展開(複数領域にわたる理論の総合的活用)
の3段階を設定するとともに、展開科目は創造と変革を担える経営人材を育成すべく、
【創造】
と【変革】の科目群で構成している。また、グローバルビジネスにおいて活躍できるリーダ
ー育成を加速させるために、【Japan/Asia/Global】という科目群を2012年度のカリキュラム
より追加した。
また、本研究科はより広域、かつ多様な働く社会人の学習ニーズに応えるため、東京(日本
語、英語)
、大阪(日本語)
、名古屋(日本語)
、仙台(日本語)、福岡(日本語)の5キャン
パスで同じ教育課程のもと教育を実施している。各学期の開講科目、時間割(開講曜日など)
はキャンパス、言語ごとに異なっている。同一科目を同一学期内に複数キャンパス、日英両
言語、さらに特定キャンパス内でも複数開講(例えば平日と週末など)することがあるため、
担当教員は異なる場合がある。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
英語ホームページ
「Curriculum Map」(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
日英共通開講スケジュール詳細
(http://gmscommon.globis.co.jp/gmsdb/HomepageScheduleIchiran.do?taisyoKamokuCd=3)
項目4:学位授与方針
2-1. (学位授与方針は明文化され、学生に周知されていること)F 群
学位授与に関わる方針は、
「アドミッション・ポリシー」として、本学のポームページ及び学位規
15
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
則に記載されている。
学位の授与に係わる具体的な要件は、本学では、パートタイム MBA プログラム標準修了年限 2 年、
フルタイム MBA プログラム標準修了年限 1 年として、修了までにパートタイム MBA プログラム 36
単位、フルタイム MBA プログラム 48 単位を修得し、且つ、本学の学則にて別途詳細を定める、修
了要件を満たした学生に学位を授与する規程を定めている。その基準および審査手続き等につい
ては、学位規則に明文化されている。
また、学生には入学の事前オリエンテーションや履修説明会、他にも個別相談などの機会に、こ
の基準や考え方・及び修了に要する要件について、必ず周知・徹底する仕組みとしている。学生
からの質問や相談があった場合には、事務局から基準や要件を明確に説明するようにしている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」の学位規則( http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html)
「アドミッション・ポリシー」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/message.html)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」の「Degree Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html#a2)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
履修の手引き
項目5:教育課程の編成
2-2.(理論と実務の架橋教育である点に留意した教育課程の編成・実施方針を立て、次に掲
げる事項を踏まえた体系的な編成になっていること:
「専門職」第 6 条)F 群、L 群
(1) 経営系専門職大学院の基本的な使命である、企業やその他の組織のマネジメントに必
要な専門知識(戦略、組織、マーケティング、ファイナンス、会計など)、論理思考
力、分析力、コミュニケーション力等を修得させ、高い職業倫理観とグローバルな視
野をもった人材を養成する観点から適切に編成されていること。
本学は、経営に関する知識・理論を学ぶための専門職大学院としての位置付けであることから、
実務教育を主としながら、学校教育法第 65 条 2 項に定める、
「理論と実務を架橋して高度専門職
業人の養成に特化した教育を実施する」という専門職大学院の趣旨及び目的に照らし、充実した
教育・研究環境の整備に尽力している。
特に本学では、「日本企業や社会の経営人材育成ニーズに応え、日本企業の事業『創造』や『変
革』を担い得る、実践的なビジネスリーダー及び、経営人材の育成」を教育の目的に掲げている。
その目的を達するべく、学習の領域を【組織・人事分野】、【マーケティング・戦略分野】、【会
計・財務分野】、【思考分野】、【志分野】の5分野と定め、教育課程を定めている。
16
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
【組織・人事分野】
「人材マネジメント」「組織行動とリーダーシップ」をはじめ、昨今の社会問題でもある「リー
ダーシップとメンタルヘルス」など、企業内の人や組織のマネジメントに不可欠な内容を豊富な
科目の中で履修させている。
【マーケティング・戦略分野】
「経営戦略」「マーケティングⅠ」「オペレーション戦略」で基本を学んだ上で、「マーケティ
ングⅡ(マーケティングの計画と実行)」「顧客インサイトとブランディング」「サービス・マネ
ジメント」「テクノロジー企業経営」「ネットビジネス戦略」などの科目にて、更に目的別に深
く学べるよう科目を配置している。
【会計・財務分野】
企業経営上不可欠な会計・財務の知識を十分修得できるよう、「アカウンティングⅠ(財務会計)」
「アカウンティングⅡ(管理会計)」
「ファイナンスⅠ(事業戦略と企業財務)」
「ファイナンスⅡ(企
業価値評価と財務戦略)」「ファイナンスⅢ(企業の合併と買収)」等の科目を設置している。
【思考分野】
ファクトやデータに基づき論理的に思考を深め、問題解決や効果的なコミュニケーションにつな
げるべく、「クリティカル・シンキング」「ビジネス定量分析」を基本で学んだうえで、効果的
に人に伝えるための「ビジネス・プレゼンテーション」、会議や交渉を関係者の利益のために進め
る「ファシリテーション・ネゴシエーション」などの科目を配している。
【志分野】
単なる利益重視の観点でなく、社会に価値を提供し貢献する企業観、人や組織の成長を是とする人間
観に基づく分析や議論が行われている。それに加え、学生の職業倫理を養うため、様々な配慮の上で
科目群を設置し、現在、①「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修科目)」②「企業家リー
ダーシップ(必修科目)」③「企業理念と社会的価値」④「経営道場(必修科目)」という4科目
を開設している。
①「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修科目)」:平成24年度に開設した科目で、自己観照
と自己開示を通して自分のリーダーシップのあり方を問う過程で、職業人(リーダー)としての倫理観を涵
養していく。特に合計90分×3コマ近い時間を、職業人(リーダー)としての倫理観涵養に当てている。
②「企業家リーダーシップ」:経営の各分野の知識を活用するに留まらず、“起業家”としての
人間の器・志・哲学・ビジョン・ミッションなどを、学生にケースの疑似体験を通じて考えさせ、
体感させることを目的としている。ケース学習を通じて、企業家としての志、哲学といったもの
を感じ取らせると共に、それらが、組織文化、経営理念とどのように関係していくのかについて
も学習する。
③「企業理念と社会的価値」:社会的価値を生み出すために必要な企業活動のあり方や、その活
動と経営理念の関係について学び、株主・顧客・従業員・コミュニティなど様々なステークホル
ダーとかかわりながら、企業が社会に対して果たす役割・責任と、経営理念や戦略との関係を学
17
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
ぶ。会社の存在意義や自身の仕事の意義を考える機会となっている。
④「経営道場(必修科目)
」
:本経営大学院が目するところの、
「日本とアジアの“創造と変革”に
寄与するビジネスリーダーの育成」を目指している。このようなリーダーを育成するには、①考
える力、②知識、に加え、③高い志、④強い意志、⑤責任感、⑥勇気、⑦人間的魅力といった、
倫理観も含めた総合的な、
「人間力」を高めていくことが必須であるとの視点から、かつて、幕末
に、明治維新を突き動かす原動力の一つとなった、吉田松陰による『松下村塾』の講学を意識し
て始めたものである。当該科目では、経営に関する良書を選定し、これを課題図書として読むこ
とで、各学生が、自身が将来、社会で“創造と変革の志士”を目指すにあたって、現在、資質と
して何が欠けているかを探り、その上であるべき姿は何かを探求し、考えさせる内容となってい
る。
更に、2年次においては、この5分野で身につけたスキルや知識を総合的に使い、企業における「創
造」と「変革」を担い、グローバルなビジネスの現場でも通用する力を育むための展開科目群を
用意している。
特にグローバルな視野を持った人材を養成する観点から、平成24年度には「新日本的経営」「日
本・アジア企業のグローバル化戦略」「グローバル・パースペクティブ」なども開講している。
英語プログラムの「コーポレート・メンターシップ・プログラム(CPM)」というグローバル人材
を育成する産学連携の枠組みでは、本プログラムに賛同しているグローバル企業において、学生
がインターンシップを実施したり、CMP特別講座として、企業の実務担当役員からグローバル企業
の経営課題の問題解決事例等を共有してもらい、学生が解決策を提案したりすることを通じて学
習内容を実践する場を設けている。
(2)経営系各分野の人材育成の基盤となる科目、周辺領域の知識や広い視野を涵養する科目、
先端知識を学ぶ科目等が適切に配置されていること。
本学のカリキュラムにおいて、「基本」科目群では、まず経営の根本を理解するため「ヒト(組
織・人事)、モノ(マーケティング・戦略)、カネ(会計・財務)、思考、志」各領域の基本的
な理論やフレームワーク、明示的な事例を学び、経営を考える際の思考の土台を築いていく。
続く「応用」科目群では、基本科目群で培ったスキルと内容をベースに、さらに各領域を一段掘
り下げ、専門的なスキルや最先端の経営知識を学び、より複雑な経営上の課題の解決にも取り組
める応用力をつけさせていく。
「展開」の各科目群においては、実業界の更なる発展のために、無から有を生む「創造」と、既
存の事業や組織に力を与え「変革」を成すという2つの観点にて、これまでに学んだヒト、モノ、
カネ、思考、志の体系的な知識を総動員し学びに当たらせるものとなっている。さらには平成24
年度には、グローバルビジネスにおいて活躍できるリーダー育成を加速さ せるために
「Japan/Asia/Global」という科目群を設け、グローバル領域の考察を深める科目「新日本的経営」
「日本・アジア企業のグローバル化戦略」「グローバル・パースペクティブ」を提供している。
これら3段階の学習課程の集大成的な位置づけの科目として、「研究プロジェクト(3単位:選択
科目)」を設けている。この科目は、実際の企業活動についての調査を通して、それまでの科目
18
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
で身につけた仮説・検証のスキルやプロセスを実践し、その成果を報告書やその後の本学の教材
とする(本学教員指導・監修の下)ビジネスケースにまとめる機会となっている。
このようなカリキュラムの編成は、修了後、日本、アジアをはじめとするグローバルなビジネス
の現場において、リーダーとして企業・組織を率いていくために必要な「人間力」と「志(ウィル)」
を涵養することに主眼を置いている。具体的な科目群の考え方と構成は下記の通りに、まとめら
れる。
① 基本科目: 経営各分野における主な理論と基本知識を学ぶ科目。各科目を通じてそれぞれの
分野における主な理論を学び、ケースメソッドを通じて、学んだ理論を実践的に応用する方
法を修得する(必修科目1.5単位×8科目、選択必修各1.5単位×2科目、選択科目各1.5単位×
3科目)。
② 応用科目: 基本科目にて学んだ理論をベースに、理論を実践していく為の考え方、方法等を
身につける (必修科目 1.5 単位×2 科目、1 単位×1 科目、選択科目 1.5 単位×10 科目、1 単
位×1 科目) 。
③ 展開科目:基本、応用科目で学んだ理論を総合的に実践し、リーダーに必要な「人間力」と「志
(ウィル)
」も実践する (選択科目 3 単位×1 科目、1.5 単位×11 科目、1 単位×2 科目:特
別講座科目も含む) 。
上記5分野3段階のカリキュラム編成において、平成25年度は、日本語プログラム44科目66単位、
英語プログラム39科目パートタイム59単位、フルタイム62単位となっており、学生は修了までに
パートタイムMBAプログラムは合計36単位、フルタイムMBAプログラムは48単位を修得することが
要件となっている(パートタイムMBAプログラムでは1年間に修得できる単位上限は30単位)。
(3)学生による履修が系統的・段階的に行えるよう適切に配置されていること
(2)で既述したように、学生が系統的・段階的に学習がしやすいよう、各分野を基本、応用、展
開の3段階で区分し、明示している。実際に学生が履修を進める際には、各自の知識や業務経験等
に照らし合わせながら、基本科目群中の「○○基礎」とある選択必修科目(ケースメソッド科目
履修の前段階として、インタラクティブ・レクチャーによる各分野の基礎知識を身につける科目)、
基本科目群中の必修科目(ケースメソッド科目)、応用科目、展開科目と順に履修を進めていく
よう指導している。これを確実にするため、各科目には「事前受講推奨科目」を設定し、履修前
に推奨科目を履修し終えているか、または同等のスキルを持ち合わせているかを確認させ、履修
順を決める際の指針となるようにしている。具体的には、例えば「ファイナンス」を履修する際
の事前受講推奨科目には「ファイナンス基礎」を設定していること、その旨をシラバス等に「事
前受講推奨科目」として案内している。さらに、学生がこの履修順を考えて履修計画を作成する
よう、入学前のオリエンテーション、入学後のガイダンスなどを強化している。
<根拠資料>
19
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
日本語パンフレット「カリキュラムマップ」
英語パンフレット「A Curriculum Tailor-made for Visionary Leaders」
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/index.html)
英語ホームページ
「Curriculum Map」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
シラバス
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
「企業家リーダーシップ」
「企業理念と社会的価値」
「経
営道場」
履修説明会資料
インターンシップ(ILP)説明会資料
2-3.(社会からの要請、学術の発展動向、学生の多様なニーズ等に対応した教育課程の編成
に配慮していること)F 群
本学の教育課程の編成に当たっては、毎年、学生からのアンケートのコメント、卒業生アンケー
トのコメント、教職員からの意見、各領域の教員の会議での意見などを参考に、今後の教育課程
の見直しの方向性を検討している。また、本学は多数の実務家教員を抱え、これらの教員がビジ
ネスの第一線で活躍中であることから、これらの教員の意見を反映させることで、社会からの要
請をも柔軟に汲み取る体制としている。
特に昨今社会を騒がせている企業やビジネス界が起こす事件等を鑑み、職業人としての倫理観や
社会への貢献意欲を涵養するための「企業家リーダーシップ」「経営道場」に加えて、平成22年
度には「企業理念と社会的価値」、平成24年度には「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修
科目)」の科目を開設し、「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修科目)」においては合計
90分×3コマ近い時間を倫理観の涵養に当てている。また、グローバルなビジネスの現場での課
題と向き合う力を深めていくため、平成24年度に「新日本的経営」「日本・アジア企業のグロー
バル化戦略」「グローバル・パースペクティブ」などの科目も開設した。
今後も、より社会の動向等を反映させた内容となるよう、継続的に見直しを行っていく予定であ
る。
社会・ビジネス界からの意見・要請については、本学の教職員と、年間 300 社近くの日本を代表
する企業への研修実績のある株式会社グロービスの企業研修部門のスタッフとの継続的、かつ日
常的な情報交換から企業研修を通じて得られた企業の経営教育ニーズを経営大学院のカリキュラ
ムの改善へ反映するよう、取り組んでいる。例えば、トヨタ自動車、花王、オムロン、イオン等
の各社の研修において、グローバル化に挑む際の自社の課題を分析し、解決案やグローバル化戦
略を立案する内容や経験を踏まえて、
【Japan/Asia/Global】科目群の「日本・アジア企業のグロ
ーバル化戦略」という科目が開発された。これらの企業の経営陣や研修参加者とのディスカッシ
ョンを抽象化、理論化した学びの要素が、各回(トヨタ自動車:第 4 回、6 回、花王:6 回、オム
20
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
ロン:第 2 回、イオン:第 3 回)に盛り込まれている。
また、教材であるビジネスケースを作成する段階においても、実際にビジネス界で活躍するビジ
ネスパーソンや経営者にインタビューを行い、意見、要望をケース内に反映している。なお、科
目によっては、講義にゲストスピーカーとして実務家を招くことも行い、その際に講義への感想
や助言を得るようにしている。また、毎年開催している「あすか会議」は学外から多くの政治家、
経営者、学者等を招待して実施しており、これもビジネス界その他の外部の意見・要望に触れ
る貴重な機会となっている。
このような本研究科の課程を修了した学位授与者の学位水準については、学位授与の前提となる
成績評価は厳正に行うことにより、一定の水準を維持し、ビジネス界で要求される水準を十分に
満たしていると考える。
特に 2011 年度より、課程の修了要件に基礎学力テスト(GMAP)を新たに課し、学修成果を定
量的に評価する仕組みを導入した。また、科目の成績評価の仕組みとして、もともと厳格な相対
評価を採用していたが、それと併せて「5 ストライクアウト」制度(D 及び F 評価の取得数が 5
回以上となった場合は、成績不良による懲戒退学となる)を導入し、常にある一定の水準を担保
していると認識している。
また、2011 年にはそれまでに卒業した卒業生を対象に、卒業後の状況や本学で学んだことが仕事
や業務においてどのような影響があったかを調査するため「卒業生キャリアアンケート」を実施
した。その中で、卒業生は本学の学びを仕事や業務において活かし、結果を出すことで、希望業
界や希望職種への転職、着任、重要な役職についたり、経営の中枢に関わる部署への異動を果た
したりし、することでの昇進、昇給などを実現していることが結果として浮かび上がってきた。
これらのことは、本学の学位水準がビジネス界の要求に応えるものであることの1つの証である
と考えている。
<根拠資料>
ケース開発時のインタビュー資料
「東北ソーシャルベンチャー」の Day1 ゲストスピーカー登壇写真
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」の Day5 使用の動画
シラバス
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
「企業家リーダーシップ」
「企業理念と社会的価値」
「経
営道場」
「日本・アジア企業のグローバル化戦略」
株式会社グロービス企業研修部門パンフレット
GLOBIS.JP「あすか会議 2013 レポート」
(http://globis.jp/2507)
在校生・卒業生活躍状況
日本語ホームページ
「卒業生キャリアアンケート」
(http://mba.globis.ac.jp/student/enquete.html)
2-4.
(固有の目的に即して、どのような特色ある科目を配しているか)F 群
21
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
既述してきたように、学則第 5 条「経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに
応え、事業「創造」や「変革」を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、
日本及びアジア特有の事業創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする」に
定める固有の目的のもと、本学の教育内容の特色ある取り組みとして、以下の 4 点が挙げられる。
特色 1:
「クリティカル・シンキング」をベースに全科目で「考える力」
「伝える力」
「人に動いて
もらう力」を鍛える
環境変化が激しい状況下でのビジネスリーダーは、前例のない困難な局面において、素早く問題
の本質を見抜き、問題解決の方向性を考え、周囲にわかりやすく伝え、周囲の人に動いてもらわ
なければない。刻々と環境が変化する中で、自らの頭で現状を把握し、未来の方向性を描き、そ
れに対応した戦略をゼロベースで「考える能力」が必要となる。また、何かを生み出したり、変
革したりするとき、頭で考えているだけではなく、自分の考えを周囲の人に理解・納得してもら
い、最終的に動いてもらえるように伝え、リードする能力「伝える力」
「人に動いてもらう力」が
必要となる。本学では、初期履修科目として位置付けている「クリティカル・シンキング」をベ
ースに、2 年間、
「ヒト」
「モノ」
「カネ」
「思考」
「志」の全科目を通じて、
「考える力」
「伝える力」
「人に動いてもらう力」を鍛え続ける。
特色 2:ビジネスリーダーの「志」を育てる
本学では、揺るがない使命感と高い倫理観を備えた「志」を養う科目を設けている。ビジネスリ
ーダーには、経営知識や思考力に加え、
「自分の人生をかけて成し得たいと心の底から思え るこ
と=志」が必要となる。ビジネスの現場では、簡単には乗り越えられない場面が何度も訪れる。
ときには、四面楚歌の状況に追い込まれ、自らを見失いそう になることもある。そのような状況
に陥っても、人生をかけて追求すべき「志」がつかめていれば、決して諦めることなくチャレン
ジし続けることができると考えているからだ。自己のリーダーシップスタイルを振り返り、自ら
課題を理解した上で必要な能力開発計画の策定に取り組む「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
。
読書会形式で優れたリーダーの哲学や価値観に触れながら自己と向き合う「経営道場」。経営者と
しての理念や志の重要性を深めていく「企業の理念と社会的価値」。二年次で履修する「企業家リ
ーダーシップ」では、国内の代表的な創業者や変革者のケースや講話を通じ、
「企業家の信念の源
とは何か」
「創造と変革に伴うリスクをどう克服するのか」など、ビジネスリーダーの内面に迫り、
自らと重ね合わせることにより最終回の授業までに学生は自らのパーソナルミッションを描き、
確固たる決意に変えていく。その他、
「学長セッション」、
「振り返りセッション」といった科目外
の活動や、毎年、志を培う場として、政治家、経営者、学者、マスコミなどを招待するカンファ
レンス「あすか会議」を開催している。
特色 3:
「創造と変革」を実行できる力を養う
本学では、社会に「創造と変革」をもたらす人材を輩出するというミッションのもと、ベンチャ
ー企業の創業期や新規事業立ち上げ時、事業再生や組織変革の実行時に直面する課題にフォーカ
スした科目を揃えている。経営において最も難しいのは、ゼロから何かを生み出していく「創造」
と、停滞状態にある既存のものを進化・成長させていく「変革」と言われている。創造系の科目
22
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
「ベンチャー・マネジメント」
「ベンチャー・キャピタル&ファイナンス」
「ベンチャー戦略」
「ク
リエイティビティと組織マネジメント」では、起業や新規事業立ち上げを志す学生が、現場で直
面する課題を具体的にイメージできるように、グロービスのベンチャー・キャピタル部門の投資
先の経営経験をもとに作成したケースも織り交ぜながら議論していく。変革系の科目「ストラテ
ジック・インプリメンテーション」「ストラテジック・リオーガニゼーション」「ファイナンシャ
ル・リオーガニゼーション」では、組織を変革に導くことを志す学生が直面するであろう現場で
の様々な障害を、ケースを通じて追体験していく。それらを乗り越えるために「何を考え、どの
ような行動を取るべきか?」を企業再生の現場を経験した教員たちと徹底的に議論していく。
特色 4:グローバルビジネスの考察を深める
グローバルビジネスにおいて活躍できるリーダー育成を加速させるために、
「Japan/Asia/Global」
という科目群を 2012 年度のカリキュラムより加え、「新日本的経営」
「日本・アジア企業のグロ
ーバル化戦略」
「グローバル・パースペクティブ」という科目を開設、さらには平成 26 年 10 月
には「異文化マネジメント」を開設する。この科目群では、現在の多くの日本企業が直面する課
題、例えば「世界の潮流を読み取る際に重要な視点は何か」
「どのようにビジネスをグローバル展
開させていくべきなのか」
「その中で日本的経営の良さをどのように追求していくべきなのか」
「異
文化の中でどのようにコミュニケーションを深めて行くのか」といった課題に向き合う能力を深
めていく。また、英語プログラムの「コーポレート・メンターシップ・プログラム(CPM)」とい
うグローバル人材を育成する産学連携の枠組みでは、本プログラムに賛同しているグローバル企
業において、学生がインターンシップを実施したり、CMP 特別講座として、企業の実務担当役員
からグローバル企業の経営課題の問題解決事例等を共有してもらい、学生が解決策を提案したり
することを通じて、グローバルビジネスの課題解決を実践的に行う場を設けている。
<根拠資料>
日本語パンフレット「カリキュラムマップ」
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
英語ホームページ
「Curriculum Map」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
あすか会議 2013 レポート(http://globis.jp/2507)
シラバス
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
「企業家リーダーシップ」
「企業理念と社会的価値」
「経
営道場」「ベンチャー・マネジメント」「ベンチャー・キャピタル&ファイナンス」「ベンチャ
ー戦略」
「クリエイティビティと組織マネジメント」
「新日本的経営」
「日本・アジア企業のグローバル化戦略」「グローバル・パースペクティブ」
振り返りセッション資料
23
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
項目 6:単位認定、過程の修了等
2-5. (授業科目の特徴、内容、履修形態、その履修のために要する学生の学習時間(教室外
の準備学習・復習を含む)等を考慮して、適切な単位が設定されていること:「大学」
第 21 条、第 22 条、第 23 条)L 群
本学では科目の特徴、内容、履修形態と学生の学習時間を考慮し、原則的に 6 回×3 時間の講義
で構成されている科目を 1.5 単位と定めている(一部、4 回×3 時間の講義を 1 単位と定めている
科目もある)
。また、半年の時間をかけて企業についての研究・調査を行う科目「研究プロジェク
ト」は、講義の他に、対象企業への実地調査、インタビューなどのフィールドワークがあるため
3 単位としている。
尚、平成 22 年度の専門職大学院認証評価時における、指摘事項「1科目の授業時間等について、
1単位科目では 180 分の授業を4回、1.5 単位科目では 180 分の授業を6回で終えることとし
ており、設定されている学修量は単位制の趣旨に照らして適切であるものの、体系だった教育を
必要とする科目にとって十分な学修量が確保されるよう、開設科目の単位設定について検討する
ことが求められる」については、既述した「基本」「応用」「展開」3 段階のレベルに即した履
修を進める結果、上位科目や総合演習的な科目を担当している教員の認識においても、修得レベ
ルに不足はないと認識している。また、
「研究プロジェクト」において研究した企業研究結果が、
科目におけるケース教材として採用される場合も出てきていることからも、十分な学修効果が出
ていると考えている。
<根拠資料>
日本語パンフレット「カリキュラムマップ」
英語パンフレット「A Curriculum Tailor-made for Visionary Leaders」
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
英語ホームページ
「Curriculum Map」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
日本語総合ガイド「予習の進め方」
英語総合ガイド「Guidelines to prepare for classes」
研究プロジェクト作成ケース教材採用リスト
2-6.(各年次にわたって授業科目をバランスよく履修させるため、学生が年間または各学期
に履修登録できる単位数の上限が設定されていること:「専門職」第 12 条)L 群
パートタイム日本語・英語MBAプログラムの学生は、研究科に定める標準修業年限(2年)以上在
学し、所要の授業科目36単位(必修科目を含む)以上を修得することが修了の要件とされる。こ
の上で学生が年間に履修できる単位数の上限を受講規約第14条において30単位と定めており、こ
24
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
れを超える履修は、修了時の単位には含まれないものとしている。フルタイム英語MBAプログラム
は、標準修業年限1年と定めているため、年間取得単位数の上限は設定していないが、学生が各学
期(1.5ヶ月の1セメスター)において無理なく履修を進めるためにも、随時、履修相談を受け付
け、平均3科目程度の履修登録となるように配慮、指導している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
2-7.(学生が他の大学院において履修した授業科目について修得した単位や当該経営系専門
職大学院に入学前に修得した単位を、当該経営系専門職大学院で修得した単位として
認定する場合、法令上の規定に沿って、当該経営系専門職大学院の教育水準・教育課
程との一体性を損なわないよう十分に留意した方法でおこなわれていること:「専門
職」第 13 条、第 14 条)L 群
学則第 17 条、第 18 条、受講規約第 10 条、第 17 条に則り、学生が入学以前に、他の大学院にお
いて、または本学の科目等履修生として修得した単位は、15 単位を上限として、本学での既修単
位として認定する制度を設けている。特に、入学前、あるいは他大学で取得した単位の認定につ
いては、対象となる科目を、本学において同等もしくは近いと判断される科目と比較し、その科
目のシラバスや目指す学習効果、実際の学習カリキュラム、成績判定方法、成績評価、単位数等
を総合的に判断し、個別科目ごとに本学として認定するに適切か否かを決定するものとする。な
お、認定に際しては、本学該当領域の担当教員がその任にあたる。今後も上記の考え方に従って、
本学教育水準および教育課程としての一体感を損なわないかを検討しながら、他の大学院/入学
以前の単位についての認定を厳正に行っていく。平成 24 年度から開始された K.I.T.虎ノ門大学
院との単位互換制度も、この考えと運用に基づいている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
K.I.T.虎ノ門大学院との単位互換制度の資料
25
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
2-8.(過程の修了認定に必要な在学期間・修得単位数が、法令上の規定に沿って適切に設定
されていること:
「専門職」第 2 条第 2 項、第 3 条、第 15 条)L 群
本学の修了に要する課程の修了要件は、学則に以下のように定めている。
<パートタイム日本語 MBA プログラム>
・修得単位数
36 単位
・標準修了年限 2 年間(最長在学期間 5 年)
・基礎学力テスト(GMAP:GLOBIS Management Assessment Program)に合格
<パートタイム英語 MBA プログラム>
・修得単位数
36 単位
・標準修了年限 2 年間(最長在学期間 5 年)
これは、
「専門職大学院設置基準 第 2 条第 2 項、3 条及び 15 条」において定める、
「標準修了年
限」の規程に則したものであり、且つ、修了要件として定める最低単位数 30 単位を満たすもので
ある。特に社会人学生の履修の負担が過重にならないよう配慮し、パートタイム MBA プログラム
では、1つの学期(3 カ月間)につき平均 3 科目の履修により、2 年間で課程の修了に必要な単位
を取得できるよう設定している。また、長期履修制度を利用すれば、最大 5 年間在籍することも
可能と設定している。
<フルタイム英語 MBA プログラム>
・修得単位数
48 単位
・標準修了年限 1 年間(最長在学期間 2 年)
フルタイム MBA プログラムでは、1 セメスター(1.5 ヶ月間)につき平均 3 科目の履修により、1
年間で課程の修了に必要な単位を取得できるよう設定している。また、長期履修制度を利用すれ
ば、最大 2 年間在籍することも可能としている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
2-9.(課程の修了認定の基準・方法が、学生に周知されていること:「専門職」第 10 条第 2
項)L 群
前述の通り、本学の修了要件及び学位授与については、学則第 4 条、14 条及び 15 条に明記され、
26
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
学生には、入学時に配布する「履修の手引き」及び、受講ガイダンス、入学案内、ホームページ
等において説明及び、周知徹底に努めている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
履修の手引き
2-10.
(在学期間の短縮を行っている場合、法令上の規定に沿って設定されていること。また、
その場合、固有の目的に照らして十分な成果が得られるよう配慮がなされていること:
「専門職」第 16 条)L 群
在学期間の短縮について、学則上、限定した形で認めている。具体的には、入学前の履修単位の
持込(卒業単位 36 単位に対し、最大 15 単位まで。主として本研究科科目等履修生としての履修
単位を想定)を行った場合に限り、在学期間を標準修了年限の 2 分の1未満の期間、短縮できる
というものである。開学以来在学期間短縮の実績はない。修了認定は必ず他のものと同基準で行
うものとしている。この認定は、高度専門職人材として、十分な教育水準は保ちつつ、学んだ内
容をビジネスの場において活かす機会を早期に設けるということを可能にするためである。また、
これは、専門職大学院設置基準第 16 条(専門職大学院における在学期間の短縮)の規程に従うも
のである。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
2-11.(在学期間の短縮を行っている場合、その基準・方法が、学生に対して学則等を通じて
あらかじめ明示されていること。また、明示された基準・方法は、公正かつ厳格に運
用されていること)F 群
在学期間の短縮については、本学則の第 17 条4に明記の上、経営大学院のホームページ等を通じ
て学生に対して明示されている。なお、開学以来、在学期間の短縮を申し込む学生がいないため、
まだ実際にはこの規定の適用事例はない。
27
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
2-12(授与する学位には、経営系各分野の特性や教育内容に合致する適切な名称が付されて
いること)F 群、A 群
グロービス経営大学院の授与する学位の名称は、
「経営学修士(専門職)」
(MBA: Master of Business
Administration)である。経営研究科経営専攻として斯界の経営学の研究成果を踏まえ、学則に
定めた「日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、事業【創造】
」や【変革】を担える実
践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を」を行うという、教育の趣旨及び特性に合致した適
切なものとなっている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
28
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2.教育の内容・方法・成果等
(2) 教育方法等
概要:
本研究科では教育目的である、創造や変革を担える「実践的」なビジネスリーダーを育てるべく、
教育手法として特にケースメソッドを重視している。ケースメソッドにより、現実に困難な経営
判断が必要とされる場面に遭遇した際にも、より的確な分析と判断を行いうる実践能力を養い、
必ずしも「正解」がなく、情報が限られた実際のビジネス環境下における最適な意思決定を行う
能力を身につけることを狙っている。また、能力開発のみならず、リーダーとしての志の醸成と
人間力の涵養を目指している。松下村塾の講学を意識して開設された「経営道場」という科目は、
4 冊の書籍の読書と仲間との対話を通じて、自分と向き合い、そもそも人間力とは何か、その上
で自分に欠けているもの、目指すべきものに気づき、具体的に何を意識し、どう行動していけば
いいのかを考えていく。さらには近年、新たな取り組みとして、他科目で重視される論理的な頭
の使い方に加え、発散的・感覚的な頭の使い方を身につけ、それを組織運営に取り入れるために、
ケーススタディを通じた議論だけでなく、ブレーン・ストーミングやレゴブロックなど体験型の
ワークを取り入れた「クリエイティビティと組織マネジメント」という科目もスタートしている。
授業の内容、方法、履修要件、成績評価、単位認定の基準等についてはシラバス、総合ガイドを
通じて学生に明示されている。成績評価は相対評価により所定比率で評価しており、方法および
基準もあらかじめ学生に明示されている。また、組織的な FD 活動に精力的に取り組んでおり、2012
年度に実施したのべ 482 科目(同一科目で複数回開講している科目は開講回数を科目数としてカウントしている)の
学生評価は 1(不満)→5(満足)の 5 段階評価で教員満足度の平均が 4.6 点と高い学生満足度を
得ている。
項目 7:履修指導、学習相談
2-13.
(学生に対する履修指導、学習相談が学生の多様性(学修歴や実務経験の有無等)を踏
まえて適切に行われていること)F 群
履修説明会実施による履修指導
入学が決まった学生に対して、入学前に「履修説明会」を実施している。説明会では、働きなが
ら通う社会人学生が大半であることを勘案し、適切な履修計画を立て、クラスに臨むよう、基本
的な修了要件、カリキュラム概要、履修のルールに加えて、在校生や修了生との相談の時間を設
けている。特に働く社会人学生の多様なバックグラウンドや職業観に配慮しながら、自己の学ぶ
目的に照らしてどのような履修選択を行うか、仕事をしながら履修する工夫などを伝えており、
最後には履修計画の作成と、個々の状況に応じた個別相談を事務局と在校生や修了生にて実施し
ている。また、説明会後も個別の履修相談を随時、事務局にて受け付けており、知見のある修了
生等から構成されるスタッフが対応している。
学習相談の体制
29
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
この入学前の履修説明会に加え、随時教員、および事務局が履修指導や学習相談を行う体制を取
っている。学生は全員が働く社会人であり、時間的な制約条件が大きいことから、明示的なオフ
ィス・アワーは設けず、教員への相談はクラス専用メーリングリスト、個別メール、あるいはク
ラス後に多く実施される懇親会の場で実質的に行われている。また学生支援を行う事務局もゴー
ルデンウィークと年末年始の休業日を除いては、学生の希望に応じて相談を受け付けており、履
修上の学習相談を行っている。
レポートへのフィードバック
レポートの結果は、科目の最終成績を確定する重要な要素として定めており、教員には採点を一
定の期日までに行うよう義務付けている。レポート評価は点数に加え、必ず当該クラスの出来不
出来を踏まえた総合コメントや、実務において学びをどのように活かせばいいかなどを記載する
こととなっており、採点確定後、その内容を学生はウェブ上の学生専用ページから評価点、およ
び総合コメントを確認することができる。
その他履修上の学習支援
現在はアカデミック・アドバイザーやティーチング・アシスタント等などの設置は行ってはいな
いが、各クラス内において、教員との接点を近接にするべくクラス専用メーリングリストを整備
し、時間・場所を問わず、当該科目に関してのアドバイスを受けられる状況となっており、クラ
ス後に多く実施される懇親会の場で実質的に行われている。また、学生支援を行う事務局もゴー
ルデンウィークと年末年始の休業日を除いては、メールや電話、受付窓口での相談を受け付けて
おり、履修上の学習支援を行っている。
<根拠資料>
履修の手引き
クラスメーリングリストによる教員への相談例
履修に関する学生からのメール相談例
レポートに対する総合コメント例
組織図
2-14.(インターンシップ等を実施する場合、守秘義務に関する仕組みが規程等で明文化さ
れ、かつ、適切な指導が行われていること)F 群
本学のフルタイム英語 MBA プログラムでは、企業において実施するインターンシップについて、
当該企業と学校として守秘義務契約書を締結している。また、当該学生にも誓約書に署名させる
等の指導を行うことで守秘義務を遵守している。
<根拠資料>
機密情報守秘契約書
学生誓約書
30
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2.教育の内容・方法・成果等
2-15.
(固有の目的に即して、どのような特色ある取組みを履修指導、学習相談においておこ
なっているか)A 群
2-13 でも既述したが、時間的な制約が多く、多様なバックグラウンドや職業観を持った社会人学
生の履修や学習を支援するため、社会人学生に合わせた時間で履修説明会や学習相談を実施でき
る体制を整備し、常に学生に学ぶ目的を意識してもらうことを、履修指導、学習相談の主眼に置
いている。業務と学業に多忙なとき、学ぶことそのものが目的となってしまい、何のために学ん
でいるのか?を見失うことがある。それによる学習意欲の低下を避けるためにも、既述した履修
説明会や学習相談だけでなく、学長セッションや学年ごとに行われる振り返りセッション、志領
域の科目「リーダーシップ開発と倫理・価値観(必修科目)」
「企業家リーダーシップ」の中など、
あらゆる場面において、「何のために学ぶのか?」「学んだことを活かして実現させたいこと」を
意識、喚起する時間を設けている。
<根拠資料>
学長セッション資料
シラバス「リーダーシップ開発と倫理・価値観」
「企業家リーダーシップ」
項目8:授業の方法等
2-16.
(ひとつの授業科目について同時に授業を受ける学生数は、授業の方法、施設・設備そ
の他の教育上の諸条件を考慮して、教育効果を十分にあげられる適切な人数となって
いること:
「専門職」第7条)L群
本学では、各クラスがケースメソッドを用いた、ディスカッション形式を主に採用しているため、
クラス内でグループを形成してディスカッションを行ったり、教員とインタラクティブなやり取
りしたりする環境を可能とするために、1クラスあたりの適切な学生数を、40名以下と定めてい
る。
この方針に従って、毎年学生が提出する履修計画表を元に履修科目・クラスを計画的に設定する
とともに、クラスサイズが最大でも40名となるように受講予約時にチェックを行い、注意を払っ
ている。また、施設・設備についても、最適効率となるようクラスサイズに対応して使用してい
る。
個別指導が必要な科目、
「研究プロジェクト」については、1教員あたりの学生数を原則10名まで
と設定しており、これにより十分な教育成果を上げていると認識している。しかし、本科目の希
望者が毎年増加していることを踏まえて、2014年4月より各クラス30名とし、1科目内に10名以内
で取り組む複数のプロジェクトを用意する。各プロジェクトにはティーチング・アシスタントを
配置することで、これまでと変わりないきめ細かい指導を可能とする。それを統括する教員は、
メーリングリストやFacebookなどを利用して、学生とのコミュニケーションを密にしながら、ア
ドバイスや指導を行う。
31
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2.教育の内容・方法・成果等
<根拠資料>
2013 年 10 月期大学院クラス登録者数一覧
研究プロジェクトテーマ一覧(登録人数)
2-17.(実践教育を充実させるため、講義に加えて、討論、演習、グループ学習、ケースス
タディ、ゲーム、シミュレーション、フィールド・スタディ、インターンシップ等、
適切な教育手法や授業形態が採用されていること:「専門職」第 8 条第 1 項)
F 群、L 群
本学ではもとより、経営教育を提供するに当たり、最終的には、実際のビジネスの現場において
実践的に活用できることを主眼に置いた、独自の教育方法を採用している。
即ち、基礎科目を除く全科目を、(1)ケースメソッド、(2)演習のいずれかの形式により行
っている。これにより、ビジネスや経営における実際の意思決定の疑似体験を積ませ、将来の経
営者としての、分析力や判断力などを養成するプログラムとなっている。
ケースメソッドにおいては、ケース(実際の企業事例)を用いて、学生自らが、自身をケースの主
人公と仮定する。その上で、与えられたケースの情報から、①経営環境を分析し、②真の問題や
解決方法を見極め、③仮説を組立て、④戦略につなげる、といったトレーニングを繰り返す。
このトレーニングによって、現実のビジネスで経営判断が要される場面や、各種の意思決定が必
要とされる状況に遭遇した際にも、より的確な分析と判断を行いうる実践能力を養うことを目指
す。これにより学生が、必ずしも「正解」がなく、情報が限られた実際のビジネス環境下におけ
る最適な意思決定を行う能力を身につけることを狙う。
いずれの領域・専門においても重視することは、理論を単なる知識として学ぶだけではなく、経
営者としての実践に生かす「スキル」として身に付けることである。このため、多くの科目にお
いて、教員が理論や知識の枠組み等を講義する「レクチャー」形式だけではなく、ケースメソッ
ドを採用し、実際の経営の場面に当てはめることで、理論を実務に応用する形で適用するための
訓練を行っているのである。また、自らが想定した場面においての意思決定や判断について熟考
することによって、知識の一層の定着を図り、思考力を育成することを狙って、クラスにおいて
は、教員と学生間の双方向のやり取りを重視する。
教員と学生の対話、学生間での対話によって授業を構成し、学生を授業に効果的に参加させるた
めに、1クラスの人数は最大40名の規模とし、1グループ5~6名程度での、グループディスカッシ
ョンなどを活用している。
また、
「顧客インサイトとブランディング」、
「ストラテジック・インプリメンテーション」などの
応用・展開科目では、消費が行われる現場や、戦略を推進するビジネス・リーダーを実際に訪問・
インタビューし報告するフィールド・スタディを積極的に取り入れている。2011 年より開講した
「パワーと影響力」では、ロールプレイや心理学実験を体感するゲームなどを新しい教育手法を
試行している。
英語プログラムにおいては、学んだ理論やスキルを実践で活かし、その後のキャリアにつなげる
32
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
ため、本学と「コーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)」というグローバル人材を産
学連携で育成するプログラムに賛同している企業においてインターンシップを実施した学生には、
学校として単位を付与して、インターンシップの実施を促している。2012 年度においては、イン
ターンシップを実施した 17 名の学生のうち、3 名の学生が当該企業において採用されている。ま
た、CMP 特別講座として、CMP 賛同企業の実務担当役員からグローバル企業の経営課題の問題解決
事例等を共有してもらい、学生が解決策を提案することを通じて学習内容を実践する場を設けて
いる。
<根拠資料>
日本語パンフレット「グロービス流ケースメソッドの特徴」
履修の手引き「クラススタイル」
シラバス
「顧客インサイトとブランディング」
「ストラテジック・インプリメンテーション」
「パワーと
影響力」
インターンシップ(ILP)説明会資料
英語プログラムホームページ
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
2-18.
(グローバルな視野をもった人材養成を推進するために、どのような教育方法が導入さ
れているか)A 群
本学ではビジネスリーダーには「ビジネススキル」「コンセプチュアルスキル」「ヒューマンスキ
ル」が必要だと考えているが、グローバル人材はこれらに加えて「英語力」
「グローバル・パース
ペクティブ(国際的視野)
」「異文化コミュニケーション力」が必要だと考えている。そこでまず
本学が重視しているのは、英語プログラム、日本語プログラムの区別なく、やはり論理思考とケ
ースメソッドによって「ビジネススキル」「コンセプチュアルスキル」を身につけることである。
そのことによって、多様な国、多様な地域の人々を巻き込むための対話や、渡り合っていくため
の交渉を可能にする。また、このようなスキルは課題の特定や課題解決の模索や実行を行ってい
く際の共通言語となる。それを「クリティカル・シンキング」をはじめとする全科目で養ってい
く。そして「ヒューマンスキル」はその一つとして、自らが成し遂げたい志(ビジョン)を持つ
ことが重要だと考え、それを養うことに注力している。グローバルな視野で社会に対して何を実
現し、どのような貢献をしたいのか?という、世界に通用する自分自身の軸(ビジョン、志)を、
既述してきた志領域の科目や「学長セッション」「振り返りセッション」で養う。「グローバル・
パースペクティブ(国際的視野)」については、既述してきた同名の科目にて養う。「異文化コミ
ュニケーション力」は、特別講座の「戦略コミュニケーション」や平成 26 年 10 月より開講する
「異文化マネジメント」において養うことができる。これらは全て日本語プログラム、英語プロ
グラム共通の方法となる。
ビジネススキルを養う方法として、海外からの留学生が在籍する英語プログラムについて特筆す
ると、
「コーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)
」
(2-17 で既述)というプログラムに
33
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
おいて、課題解決の提案やインターンシップといった実践的なスキルを身につける方法が導入さ
れている。その中の一つとして、CMP に賛同しているイオンやヴァン・クリーフ・アペルといっ
たグローバル企業のエグゼクティブを迎えて、講義やディスカッション、課題解決の提案を行う。
第 4 回の最終回では、学生はその企業の課題解決のための提案(プレゼンテーション)を、その
企業のエグゼクティブに対して行う。また、賛同企業でのインターンシップは、実際にその企業
に入って、戦略立案、業務改善、シナリオプランニング(リサーチなどを通して中長期的な視点
でマーケットを俯瞰し、その企業や事業の今後のあるべき姿を描く)などを提案する。
<根拠資料>
日本語パンフレット「カリキュラムマップ」
英語パンフレット「A Curriculum Tailor-made for Visionary Leaders」
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
英語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/)
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
インターンシップ(ILP)説明会資料
振り返りセッション資料
2-19.
(多様なメディアを利用して遠隔授業を行う場合は、その教育効果が十分に期待できる
授業科目をその対象としていること(「専門職」第 8 条第 2 項))L 群
本学学生の大半を占めるのは普段会社に勤めながら、或いは仕事をもちながら通学する社会人で
あり、業務都合により、東京校、大阪校、名古屋校、仙台校、福岡校への通学が難しくなる事態
がある。また勤務時間、職務都合で、本学のクラス開催時間内の通学が難しい場合もある。近年
では、特に仙台校、福岡校などの開校により、その近隣地域だけでなく、通学圏を超えた地域に
在住する学生が、新幹線や高速バス等を使って通学している状況や入学希望者が増えている現状
や、5 つのキャンパスのいずれにも通学することが困難な地方在住者、もしくは転勤や出張が多
い人で、経営を学ぶ意欲と高い志があるにもかかわらず、地理的、金銭的、時間的な制約のため
に「学びの機会」を諦めざるを得なかった人を対象として、2014 年 4 月よりインターネットによ
るオンライン MBA プログラムを開講する予定で、準備を進めている。
昨今、高等教育の世界的なトレンドとして「大規模公開オンライン講座(MOOC: Massive Open
Online Course、ムーク)
」が注目されているが、学びの深さや効果に対する疑問の声も上がって
いる。そこで本学は、流行の MOOC 方式ではなく、あえて「小規模限定オンライン講座(SPOC:Small
Private OnlineCourse、スポック)
」方式を採用し、クラスは教員一人に対して学生 20~30 名程
度までとし、1授業 90 分×12 回とする。
本学が重視する教員と学生、学生同士のインタラクティブ(双方向)なディスカッションを通し
た「気づき」と「学びの定着」を促し、教室での授業によるものと同じレベルの学習効果を上げ
34
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
ることを追求するため、まず、現役学生を対象とするトライアル講座を開講し、オンライン教授
法の確立、学生支援体制の整備、技術システム面の改良を進める。
平成 26 年 4 月のスタートにあたっては、学長自らオンライン教壇に立ち「企業家リーダーシップ」
を開講する。その後、同 10 月からは科目等履修生を対象に「クリティカル・シンキング」
「マー
ケティング・経営戦略基礎」などの基礎科目のオンライン開講を推進していく。平成 27 年(2015
年)4 月に開設予定の本科プログラムは、オンライン受講だけで MBA(経営学修士)を取得できる
もので、カリキュラムや使用教材、授業内容は通学コースと同一とする予定であるため、本学の
科目をオンラインで学び十分な教育効果が得られる教授方法を確立していくことを目指している。
<根拠資料>
日本語ホームページ「グロービスオンライン MBA」プレスリリース
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3377.html)
2-20.(通信教育によって授業を行う場合は、その教育効果が十分に期待できる授業科目を
その対象としていること(「専門職」第9条))L群
平成21年度(2009年度)を持って、通信教育によるプログラムの提供は終了している。それに代
わるものとして、遠隔地や業務、仕事の関係で通学が難しい状況にある学生に対しては、今後、
2-19で述べたオンラインMBAプログラムの提供を予定している。
<根拠資料>
日本語ホームページ「グロービスオンライン MBA」プレスリリース
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3377.html)
2-21.(固有の目的に即して、どのような特色ある取組みを授業方法に関して行っているか)
A群
本研究科では教育目的である、創造や変革を担える「実践的」なビジネスリーダーを育てるべく、
既述してきたように、教育手法として特にケースメソッドを重視している。ケースメソッドによ
り、現実に困難な経営判断が必要とされる場面に遭遇した際にも、より的確な分析と判断を行い
うる実践能力を養い、必ずしも「正解」がなく、情報が限られた実際のビジネス環境下における
最適な意思決定を行う能力を身につけることを狙っている。そして、決して理論だけでない実際
の経営者の生の声や起業当時の苦労などに触れられるよう、経営者に授業にゲストスピーカーと
して登壇し語ってもらったり、経営者のインタビューを映像教材として視聴したりする科目を設
けている。
また、能力開発のみならず、リーダーとしての志の醸成と人間力の涵養を目指し、松下村塾の講
学を意識して開設された「経営道場」という科目では、4 冊の書籍の読書と仲間との対話を通じ
て、自分と向き合い、自分に欠けているもの、目指すべきものに気づいていく、というスタイル
35
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
をとっている。
さらには近年の新たな試みとして、他科目で重視される論理的な頭の使い方に加え、発散的・感
覚的な頭の使い方を身につけ、それを組織運営に取り入れるために、ケーススタディを通じた議
論だけでなく、2-17 で既述したように、戦略を推進するビジネスリーダーを実際に訪問・インタ
ビューの上、その特性などを抽出しまとめるフィールド・スタディや、ロールプレイ、心理学実
験を体感するゲームなどを取り入れた新しい教育手法、ブレーン・ストーミングやレゴブロック
など体験型のワークを取り入れた「クリエイティビティと組織マネジメント」という科目もスタ
ートしている。
2-17、2-18 で既述したグローバル人材を養成するために、英語プログラムでは、グローバル企業
におけるインターンシップの実施や、グローバル企業の実際の経営課題を題材として、その解決
方法を提案するプログラムなどを、教育方法として導入している。
<根拠資料>
「東北ソーシャルベンチャー」の Day1「GRA」岩佐さんゲストスピーカー登壇写真
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」の Day5「岩機ダイカスト」齋藤社長の動画
シラバス
「顧客インサイトとブランディング」
「ストラテジック・インプリメンテーション」
「経営道場」
「クリエイティビティと組織マネジメント」
インターンシップ(ILP)説明会資料
英語ホームページ
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
項目 9:授業計画、シラバス
2-22.(授業時間帯や時間割等は、学生の履修に配慮して作成されていること)F群
本学では、会社に就業しながら通学する社会人が、学生のほぼ全員を占めていることを鑑み、授
業時間帯、時間割を以下の配慮をもって作成している。
クラスは通常、1回につき3時間(1.5時間×2コマを連続で実施)×隔週実施=計6日間の形態で
行い、3カ月(四半期)で1科目が完了する形式である。クラス開講時間は平日の夜間19:00-22:
00及び、土曜日の終日(10:00-21:00)、日曜日(10:00-17:00)としている。また、日本語
科目は、大阪校、名古屋、仙台、福岡のサテライト校においても、東京と同様の科目を開講し、
各キャンパスのみでプログラムを完結できる構成としている。英語科目は東京校のみの開講とな
るが、パートタイム英語プログラムは日本語科目と同様の授業時間帯、時間割で提供し、フルタ
イム英語プログラムは、平日の10:00-17:00で提供している。このように、社会人の業務の都
合を勘案して、通学に都合が良いとされる時間帯に最大限の利便性を図った柔軟なスケジュール
を組んでおり、履修への要望に柔軟に対応するものである。
また、業務都合により受講を登録したクラスに出席できなかった場合、同科目で開講されている
36
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
別クラスに定員の余裕があれば、振替出席を認めている。尚、日本語科目は5拠点にまたがった振
替出席が可能であるため、学生が仕事の出張などで所属校に出られない場合は、出張先から近い
校舎で出席することができるという利便性がある。
今後も忙しい社会人がますます増えていくことを考え、2-19で既述したオンラインMBAプログラム
の導入により、場所を選ばず1クラスあたりの拘束時間が少ない時間割(1.5時間×12回)が提供
できると考えている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
「グロービスオンラインMBA」プレスリリース
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3377.html)
英語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/)
日英共通開講スケジュール詳細
(http://gmscommon.globis.co.jp/gmsdb/HomepageScheduleIchiran.do?taisyoKamokuCd=3)
2-23.(毎回の授業の具体的な内容・方法、使用教材、履修要件および一年間の授業日程等が
明示されたシラバスが作成されていること:「専門職」第10条第1項)F群、L群
大学院履修科目全てにおいて、授業の概要(コースの目的、学習の進め方、レポート等提出物)・
各回の内容(学習テーマ、メインリーディング、サイドリーディング、課題、アサインメント)・
評価方法、教科書・参考文献等を明示したシラバスを作成しており、学生に対しては、履修科目
それぞれについての資料を事前にテキストと共に配布している。
尚、授業日程は「開講スケジュール」として各科目のクラスごとの日程が大学院ホームページに
掲載されている。
<根拠資料>
シラバス
日英共通開講スケジュール詳細
(http://gmscommon.globis.co.jp/gmsdb/HomepageScheduleIchiran.do?taisyoKamokuCd=3)
2-24.(授業は、シラバスに従って適切に実施されていること。またシラバスの変更をした場
合、その方法が適切な方法で周知されていること)F群
シラバスは必要であれば各学期の配布前に変更されており、クラスが開始してからの変更はなく、
授業はシラバスに沿って適切に実施されている。学生に対して実施しているクラスアンケートの
37
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
学生の声、および後述するQA(クオリティ・アシュアランス)活動から、シラバスに沿った内容
で適切に実施されているかの実態を把握している。
<根拠資料>
シラバス
学生アンケート様式
項目 10:成績評価
2-25.(成績評価、単位認定の基準および方法が策定され、学生に周知されていること:「専
門職」第 10 条第 2 項)L 群
学生が各学期(1 月期、4 月期、7 月期、10 月期)に履修する科目の教材に必ず当該科目のシラバ
スを封入しおり、そこに成績評価基準・修了要件等を明記している。また学生は自分の成績や事
務局からの重要な連絡を閲覧するためのインターネット上の学生専用ページ「学生ポータル」に
常にアクセスするが、そこに成績評価基準・修了認定基準を明記した『グロービス経営大学院 総
合ガイド』をアップロードしており、学生はそれをダウンロードして常に閲覧できる状態になっ
ている。
<根拠資料>
シラバス
総合ガイド「成績評価方法の確認」
「成績の確認」
2-26. (成績評価が明示された基準・方法に基づいて、公正かつ厳格に行われていること:
「専門職」第10条第2項)F群、L群
学生が各履修科目において成績評価を受けるためには、①クラス受講期間において、規定の回数
以上を出席し、②必要とされる提出物を、期限内に所定の回数提出していることが要件となる。
成績評価は、上記要件を満たす対象者に対し、基本的には、クラス討議への量的、質的な貢献度
と提出物の評価素点をもとに、システムが積算する総合点の相対評価により所定比率を目安に「A」
「B」「C」「D」(修了)、F(不可)判定を行い、教員が最終的に決定している。詳細は各科目の特
性に応じて別途定めており、各科目のシラバスに明記している。また、その「学生ポータル」に
て、各回における評価素点を授業後に確認できる仕組みを取っている。
また、公平性を担保するため、成績評価を確定する前に、事務局にて、成績の配分に偏りがない
かを確認する業務を行っている。
<根拠資料>
シラバス
38
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
総合ガイド「成績評価方法の確認」
「成績の確認」
2-27.(成績評価において、評価の公正性・厳格性を担保するために、学生からの成績評価
に関する問い合わせ等に対応するなど、適切な仕組みが導入されていること)F 群
常に学生からの問い合わせやクレーム、要望を広くオープンに受け付ける体制(窓口、メール、
クラスなど)を備えており、学生にもその旨を周知している。クレームがあった場合、事務局が
まず教員等へ事実関係を確認のうえ、対応している。また、学生、教員ともに納得が得られなか
った場合、教授会、経営会議にて審議することになるが、現時点でその実例はない。
また、本科生及び科目等履修生が、所期の学習効果を認められなかったと本人から申請があった
場合に、面談の上、納付された受講料全額を返金する制度(クオリティ・ギャランティ:グロービ
ス品質保証制度)を設けている。本申請は、在学中に1回に限り適用を有効とし、本制度をもって、
学習効果に対する、学生からのクレーム対応に適切に対応する仕組みを整えている。クオリティ・
ギャランティについては、総合ガイドに明記しており、本学の受講規約にも制度詳細を記載して
いる。このクオリティ・ギャランティは科目等履修生への申請例は過去に稀にあるものの、本科
生での申請実績は未だない。
<根拠資料>
履修に関する学生からのメール相談例
日本語総合ガイド「クオリティ・ギャランティ(グロービス品質保証制度)
」
英語総合ガイド「Quality Guarantee System」
日本語ホームページ
「学則・受講規約 33 条」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
英語ホームページ
「University and Enrollment Regulations」の「Degree Regulations」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/regulations.html#a2)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/regulations.html)
項目 11:改善のための組織的な研修等
2-28.(授業の内容・方法の改善と教員の資質向上を図るために、組織的な研修・研究を実
施すること:「専門職」第11条)F群、L群
学生に対して、理論と実践を架橋する高度な専門職業人教育を提供するために、教員の教育内容
や研究、スキルの向上に向けた恒常的かつ不断の FD(ファカルティ・ディベロップメント)の仕
組みを設け、実施している。特に、高い教育効果を実現するための講義手法については、長年の
実践と検証の積み重ねの中で培ってきた独自のノウハウを確立し組織的に展開している。
39
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
組織体制:各領域別にカリキュラム開発と FD を一気通貫で行えるようファカルティ・グループを
組成。各ファカルティ・グループ長(専任教授)の統括の下、科目ごとに FD スタッフを配置して
いる。
具体的には、下記のような活動を行っている。
新任教員採用時の講義の支援
新任教員採用時には、採用時、講義実施まで、初回講義時、その後の 4 段階で、FD 担当からの支
援を行っている。特に講義実施の前には、該当する科目群の FD 担当スタッフが、新任教員と共に
頻繁に研修会(模擬授業)を実施し、丁寧な講義手法の指導を行っている。
継続的な教育研修の機会の提供
教員自身に改善への意欲を持たせ、教員の研修機会を拡充するため、下記のように、MBO の実施
や研修機会の提供を行っている。
研究科長・副研究科長およびファカルティ・グループ長が、研究者・教員それぞれに対して、年
次 MBO(教育研究計画制度等)に基づいた面談を実施している。
また、大学院教員の能力向上のために、全学的に年に一度は合宿形式で、また学内で、ファカル
ティ・グループごとの勉強会を開催している。これらの勉強会では、具体的には以下に列挙する
事項を実施している。
・各教員が実施しているクラス運営上のノウハウの共有
・教材やカリキュラムに関する改善意見交換
・各教員が実施している研究活動の成果の共有
・特定分野の専門家を招いての講演会および意見交換会
平成 25 年度においては京都にて合宿形式で専任教員のリトリートを実施した。「企業家リーダー
シップ」で使用している書籍『信念に生きる-ネルソン・マンデラの行動哲学』の読書会でリー
ダーの志について意見交換した。
教育内容の改善のための組織的な取り組み
教育内容改善のためには、さらに下記のとおり、FD 担当スタッフによる面談や専任教員による教
育内容改善ミーティングが行われている。
① FD 担当スタッフによる担当分野の他教員との定期的な面談: FD 担当教員は、自らの担
当分野の各教員と、定期的に面談を行っている。ここでは、各教員の教育への取り組みの
様子とその成果、要望などをヒアリングする。
② FD 担当スタッフとの随時の相談: FD 担当スタッフは、担当分野の教員の要請により、
随時教育手法の工夫や教育内容の選定の相談に乗っている。
これらの面談から教員の意見や工夫を吸い上げ、下記の FD 担当スタッフの会合にて改善活動の実
施や教育内容の改変策を定め、FD 担当を中心に改善・改変を実行している。
<根拠資料>
40
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
理事会提出資料:FD 仕組み
ファカルティ・グループ科目分担表
教員育成推進ミーティング議事録
教員アンケートのまとめと対応実績
専任教員MBOシート様式
模擬授業のフィードバック例
2-29.
(教員の教育上の指導能力の向上、特に、研究者教員の実務上の知見の充実、実務家教
員の教育上の指導能力の向上に努めること)F群
教員の指導能力の向上については、研究者教員、実務家教員の区別なく、2-28 で既述した講義支
援や教育内容改善におけるフィードバックやトレーニングを受け続けている。また、近年におい
ては、研究者教員だけでなく、専任教員全般の実務上の知見や経験を広げ研究活動につなげるた
めに、
「現場知活動」という活動に取り組んでいる。例えば、社外取締役に就任し一企業の意思決
定の現場を体験し、それを科目開発や、クラスでの教授に活かす。またある者は、企業内におけ
るある課題への取り組みについて、インタビューやリサーチなどを行い、なぜそれが成功したの
か?うまくいかなかったのか?を考察し、汎用的な理論に落とし込む。また別の者は、企業や組
織の活動について評価し、課題を発見し、今後の活動について提言を行う。活動の手法や内容は、
教員個人の興味や課題意識に基づいてファカルティ・グループ長と相談のうえ進めるが、最終的
には各自の研究活動の成果として、学会での発表、ビジネス誌各種媒体への発表、連載、ケース
開発などとして発信していく。この活動はファカルティ・グループ所属の専任教員がそれぞれの
活動テーマを持ち、1 年間取り組んでいく。この活動によって本学が教育だけでなく、科目、カ
リキュラム開発のベースとなる研究面において拡充していくことを目的としている。
<根拠資料>
現場知活動の概要資料
現場知活動の取組み・研究テーマ例
2-30.(学生による授業評価が組織的に実施され、その結果が公表されていること。また、授
業評価の結果を教育の改善につなげる仕組みが整備されていること。さらに、こうし
た仕組みが経営系専門職大学院内の関係者間で適切に共有され、教育の改善に有効に
機能していること)F群
すべてのクラスにおいて、各期に 2 回(講義開始初期と最終回にて)
、学生のアンケート調査を必
ず実施しており、個別結果は当該教員、および FD の担当教員へ公表されるほか、全体の統計値は
教授会で専任教員全体でも共有されている。ちなみに、2012 年度に実施したのべ 482 科目(同一科
目で複数回開講している科目は開講回数を科目数としてカウントしている)の学生評価は
5 段階評価で教員満足度の平均が 4.6 点と高い学生満足度を得ている。
41
Graduate School of Management, GLOBIS University
1(不満)→5(満足)の
2.教育の内容・方法・成果等
アンケート調査では、授業全体への満足度に加え、教員・使用教材・学生同士(そのクラスに参
加したメンバー)に対する評価を問い、また定性的な意見や要望を求める。このアンケートによ
って教員自らが実施した授業に対する学生の意見を吸い上げ、改善に活かしている。
また教員に対する満足度につき 4.3 未満(5 点満点)の教員については、各ファカルティ・グル
ープの FD 担当スタッフの指導のもと、クラス設計や議論のファシリテーションの仕方について綿
密な改善施策が講じられる。そうした指導にも関わらず改善が図られない場合は、当該教員の登
壇を見合わせている。
このアンケート結果は主にファカルティ・ディベロップメント(FD)の成果の検証に活用し、教
育内容、教育方法、教材に対する学生の意見や要望として随時反映している。また、各ファカル
ティ・グループの FD 担当スタッフ間で共有し、以下のような授業内容や教育方法、教材の変化に
つながり、有効に機能している。平成 24~25 年度は、具体的に次の取り組みを行った。
教材変更と教育手法の改善
教材は毎年授業内容の工夫のために一定数の入替が行われている。平成 24~25 年度も、多くの
科目で、学生や教員との面談から上がってきた意見などを参考に、教材の入替や修正が行われた。
その中の 1 つとして、
「組織行動とリーダーシップ」では、「プラス社ジョインテックスカンパニ
ー」というケース教材を導入した。これは、学生や教員からの「リーダーシップを学ぶ科目では、
海外ビジネススクールの翻訳ケースだけではなく、タイムリーでリアリティのある等身大のリー
ダー像をイメージできる教材を導入して欲しい」という意見・要望を受けて、本学の教員によっ
て開発された。その際、臨場感のある形で議論ができるよう、主人公のインタビュー映像を組み
込む等、教育手法の改善についても積極的に取り組んでいる。こうした取り組みは、教員が実務
経験において培った現場知識を、いかに理論と結びつけ、最大の教育効果に繋がるよう教授する
かにつき、より一層の教育効果を達成することを目指して行っているものである。
こうした取り組みを通じて、クラスでの教育内容を常に最新の実務の現場での動きと関連させる
よう務めている。
クオリティ・アシュアランス(QA)活動の実施
アンケート結果において、学生の満足度が低いなど改善が必要な教員について、クオリティ・ア
シュアランス(QA)活動を実施している。この活動は、ファカルティ・ディベロップ担当スタッ
フが当該教員の講義を後ろの座席で記録を取りながら見学し、講義終了後にその記録をもとに、
あるべき講義との差分について議論を行ないながら、今後の教授内容や方法の改善に活かしてい
くというものである。こうした地道かつ組織的な QA 活動の継続により、本学の教育内容、教育
方法のクオリティ維持を図っていると認識している。
教員向け情報共有、教員間での相互研鑽の機会の提供
教員からの定期的ヒアリングで、教材開発やカリキュラム改定の動向に関する情報共有を望む声
があげられたことを受け、教員向けの情報発信を強化し、各教員が担当科目だけではなく、カリ
キュラム全体の意図を踏まえた指導を奨励している。
また新規登壇教員だけではなく既存教員も含め、クラスづくりのポイントについて理解を深める
42
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
ため相互に講義を見学し合う機会を設け、講義見学後には、お互いの気付きを相互に意見交換す
る場を持つことで、カリキュラム改善、個々のティーチングメソッド改善に資するだけでなく、
各々の分野に閉じない教員相互の連携強化にも繋がっている。
ファカルティ・ディベロップメント・プログラム(FDP)の導入
学生数の伸びに伴い、多くの科目で新しい教員を迎えている。この新規教員登壇者を対象に、ケ
ースメソッドによる議論のファシリテーション力の向上、クラス設計をはじめとした準備の方法
等、ティーチング・ノウハウをプログラム化し、体系的にインプットする機会を設け、教員経験
が少なくても一定以上のクオリティを維持するための支援策につなげている。
このようにアンケート結果を踏まえたファカルティ・ディベロップメント活動は、教育活動の根
幹を成すものと考え、研究科長及び副研究科長主催のもと、定期的な活動と定められている。各
ファカルティ・グループでのカリキュラムの見直しや FD 活動の状況については年 2 回の頻度で全
学的に共有がなされている。また大学院の理事会にも FD 活動の進捗が報告され、必要に応じて大
学院の経営方針にも生かされている。また四半期に一度、専任教員が集まり、大学院の運営方針
についての意見交換や必要な意思決定、学事事項や研究成果の共有を行なう教授会を開催してい
る。また年に一度、合宿形式により、今後の各専任教員の活動指針や活動成果などを共有しあう
専任教員リトリートを開催している。
平成 24 年度は浜松で、平成 25 年度については京都で 1 泊 2 日の行程で実施された。また、アン
ケートの内容は各教員との面談をはじめ、教員の人事評価の際の参考資料ともなる。
<根拠資料>
学生アンケート結果
理事会提出資料:FD 仕組み
教員アンケートのまとめと対応実績
QA全体像(QA計画)
QAに基づく教員へのFB例
教員リトリート資料
2-31.(固有の目的に即して、どのような特色ある取組みを教育方法の改善において行ってい
るか)A 群
既述してきたとおり、ケースメソッド、演習を中心としたインタラクティブなクラス設計を主と
する本学では、教育内容、方法、教材の水準の維持向上には常に多くの教員が自発的に、また連
携し合って取り組んでいる。
前項の 2-30 でも述べた通り、授業に対する理解度や満足度を問うアンケートを実施し、その結果
はファカルティ・ディベロップメントを通じて、教育内容、教育方法、教材の改善につなげられ
ている。各領域別のファカルティ・グループのミーティングなどの場を通じて教員間で意見交換
がなされ、どの科目でどのような授業形態を用いるべきか、授業形態に適したクラスの設計がな
43
Graduate School of Management, GLOBIS University
2.教育の内容・方法・成果等
されているか、といったことについて、改善施策を講じている。例えば、紙教材のケース学習だ
けではなく、ケースの主人公となった実際の生の経営者をゲストスピーカーとしてクラスに招聘
したり、主人公へのインタビュー映像を教材化したり、といった手法の導入も進めている。また
ファカルティ・ディベロップ統括部門の担当者が、各教員の教育方法などを集約し、優れたもの
については他の教員にも展開するといった活動を行なっている。こうした取り組みは、今後も継
続的に実施し、また教員間の情報交換も強化していく予定である。
<根拠資料>
領域別ファカルティミーティング
「東北ソーシャルベンチャー」の Day1 ゲストスピーカー登壇写真
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」の Day5 使用の動画
44
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2.教育の内容・方法・成果等
(3) 成果等
概要:
本研究科は学生全員が働きながら学ぶ社会人であり、長期履修制度の利用者が多いことから、現
在までの学位授与数は 2007 年度(2008 年 3 月卒業)~2012 年度(2013 年 3 月卒業)において計
825 名である。修了者については、修了時に「修了時アンケート」と共に情報の更新をさせてお
り、かつ定期的に更新を促している。かつ、修了生も参加できる各種セミナーや、修了生向けの
サービスである相互にメンターとなって支援する仕組みである「互援ネット」や各拠点で全卒業
生を対象に行っている「同窓会総会」
、5 年に一度同期を中心に集い学びとネットワークの場を提
供する「リユニオン」の開催の際に、参加する卒業生からのヒアリングや、参加登録の際に情報
更新を促すなど、様々なイベントに絡めて情報を更新・把握するタイミングを設けている。教育
効果、内容、方法、成果等については、学生アンケート(授業評価)や学長セッションに代表さ
れる学長(研究科長)と学生の直接対話、また、教授会や教員間の議論、領域別ファカルティ・
グループ(FG)のミーティング、講義準備をサポートする事務局職員と教員との日々のコミュニ
ケーションなどを通じて不断無く検証するとともに、必要に応じて経営会議や教授会等で取り上
げ、改善改革に結びつける努力を続けている。
項目 12:修了生の進路状況の把握・公表、教育効果の評価の活用
2-32.(修了者の進路状況等を把握し、この情報が学内や社会に対して公表されていること)
F群、L群
修了者の進路状況については、「学位授与・卒業生数・長期履修受講者数状況」や「卒業生の声」
「学生の活躍」「卒業生キャリアアンケート」などとして、本学のホームページ等に公開してい
る。
仕事に就いた社会人学生を中心とするパートタイムの経営大学院という性格上、修了後の進路と
しては、入学前のから勤務していた企業にそのまま継続して勤務するケース、あるいは転職する
ケース、起業するケースなどとなる。修了者(卒業生)については、卒業時の「卒業時アンケー
ト」と共に情報の更新をさせており、定期的に更新を促している。かつ、修了生(卒業生)も参
加できる各種セミナーや、修了生(卒業生)向けのサービスである相互にメンターとなって支援
する仕組みである「互援ネット」や各拠点(東京校、大阪校、名古屋校)で全修了生(卒業生)
を対象に行っている「同窓会総会」
、5 年に一度同期を中心に集い学びとネットワークの場を提供
する「リユニオン」の開催の際に、参加する修了生(卒業生)からのヒアリングや、参加登録の
際に情報更新を促すなど、様々なイベントに絡めて情報を更新・把握するタイミングを設けてい
る。
既述した同窓会総会の開催、互援ネット、リユニオンなどで、修了後(卒業後)の活躍状況の把
握体制を強化している。また、定期的に、活躍状況を自薦・他薦してもらってヒアリングしてい
る。それらの情報をもとに、活躍する修了生には積極的に在校生主催のイベントや、本学主催の
45
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2.教育の内容・方法・成果等
説明会やセミナーにてスピーチを依頼したり、ホームページや本学の Facebook ページで「活躍し
ている卒業生」として紹介したりすることを通して、積極的に学内や社会に対しても公表してい
る。
修了生(卒業生)で活躍している方を表彰するアルムナイアワードを毎年実施し、活躍している
修了生(卒業生)について在校生・修了生(卒業生)・教員から広く情報を集めて把握し、学内
学外に定期的・継続的に公表している。その他修了生(卒業生)の活躍については一部本学のホ
ームページを通じても行っている。
フルタイム MBA プログラムにおいては、修了生(卒業生)にインターンや就職活動について在校
生にオリエンテーションや説明会等の場でそれぞれの経験を語ってもらう機会を設けている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「学位授与・卒業生数・長期履修受講者数状況」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/pdf/4-b.pdf)
「卒業生の声」(http://mba.globis.ac.jp/student/sotsugyousei.html)
「学生の活躍」
(http://mba.globis.ac.jp/student/topics.html)
「卒業生キャリアアンケート」(http://mba.globis.ac.jp/student/enquete.html)
「卒業生サポート」
(http://mba.globis.ac.jp/alumni.html)
「アルムナイアワード」
(http://mba.globis.ac.jp/alumniaward.html)
卒業時アンケート結果
在校生、卒業生活躍状況
組織図
アルムナイサービス資料
2-33.(学位の授与状況、進路状況等を踏まえながら、固有の目的に即して教育効果を評価し、
その結果を教育内容・方法の改善に活用していること)F群
現在までの学位授与数は平成 19 年度(平成 20 年 3 月卒業)~平成 24 年度(平成 25 年 3 月卒業)
において計 825 名である。また、平成 25 年 9 月 1 日時点では、在籍者 1,218 名のうち、長期履修
制度を利用し標準年限 2 年を超えた在籍者数は 259 名となっている。これは、本学の学生が社会
人であり、標準履修年限の 2 年を超えて学習する長期履修制度を利用しているためである。本学
では、より計画的な学修を促すために、履修登録説明会などで長期履修申請の徹底を周知すると
ともに、随時事務局にて学修計画の相談に乗っている。ただし、男性、女性にかかわらず、働き
盛りの 30 代の学生が多く、学生が海外勤務、異動等の業務上の都合、さらに結婚や出産・育児な
どといったライフイベントにより、本人が意図しない事由で通学のペースを落とさざるを得ない
状況と格闘しているのも事実である。本学としては標準修業年限での修了者を増やす努力は今後
も続けるものの、このような社会人学生に対しては、長期履修制度による継続的な修学を支援し
たいと考えている。
46
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2.教育の内容・方法・成果等
平成 25 年現在では学位の授与状況は修了認定委員会にて判断することに加え、経営会議への報告、
最終的には教授会への報告と決定を持って質を担保している。その授与状況の学外への公表につ
いては、現在大学院ホームページにて行っている。
教育効果の測定については、毎期開講する各科目の第 2 回目授業終了時の「クラスアンケート」、
および、科目修了時の「修了時アンケート」にて行っている。
各科目の「クラスアンケート」では、コメントや満足度(1~5)評価を行っているが、そのコメン
ト・評価ポイントの分析により、各科目でどのような学びがあったか、それを実際の仕事上でど
のように生かせたかについてのデータは蓄積と分析が進んでいる。特に満足度ポイントは各期の
推移を教員・科目ごとに把握しており、ポイントの移行により何が変動要因となったか、その要
因と対策については事務局で分析を各期で必ず行っている。
「卒業時アンケート」については、本学の教育理念である「能力開発」「ネットワーク構築」「志
醸成」の 3 つの場を通して創造と変革の志士を輩出しうるプログラムであったかの満足度を取得
し、毎年の推移から、変動要因、対策を分析している。これらのアンケートは、適宜、教授会、
経営会議で報告、審議をしており、内容によっては、カリキュラム委員会にて共有し、ファカル
ティ・ディベロップメント担当より教員の教育指導等(クラス見学と改善指導)などにも迅速に
反映させるようにしており、このような体制を築くことで有効に改善するサイクルをまわしてい
る。
平成 25 年度までの修了者においては「創造と変革の志士」のうち、「創造」を担うものとしてベ
ンチャー企業、
「変革」を必要としている企業における社長、役員を多数輩出している。事業の創
造と変革を担い得る、国際的かつ実践的なビジネスリーダー及び、経営人材の育成を目指すとい
う目的と理念に沿った人材を輩出できていると考えている。今後も多くの目的・理念に沿った修
了者を輩出できるよう体制を強化していきたい。
既述の毎期開講する科目ごとに行われる「クラスアンケート」、および、修了時に行う「卒業時ア
ンケート」は、アンケート結果の分析とともに、毎年改善すべきところは修正している。また、3
ヶ月の履修期間で学んだ内容を振り返り、実務へどのように生かしたかをまとめる課題(振り返
りアサインメント)をほぼ全科目で設定しており、本学で学んだ内容が実務にどのように生かさ
れているのか、また生かす上での難点はどこかなど、記載された内容を元に、ファカルティ・デ
ィベロップ部門と事務局組織が連携をし、科目内容や教材を見直すことで教育の効果向上へ取り
組んでいる。
既述してきたとおり、
「学生アンケート」にて収集した学習後の結果を適宜教授会、経営会議で報
告し、教育内容方法の改善に努めている。また前述の学習内容の振り返りを記載された内容も、
各教員が点検をすることで教育方法の改善につなげている。
<根拠資料>
日本語プホームページ
「学則・受講規約」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/kiyaku_pop.html#gakusoku)
「学位授与・卒業生数・長期履修受講者数状況」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/pdf/4-b.pdf)
「学生の活躍」
(http://mba.globis.ac.jp/student/topics.html)
47
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2.教育の内容・方法・成果等
経営会議等の会議体関係図
学生アンケート様式
卒業時アンケート結果
教授会資料(学生アンケート結果)
在校生、卒業生活躍状況
シラバス
振り返りアサインメント例
【2.教育の内容・方法・成果等の点検・評価】
長所:関連する評価の視点:
①「志」を養い「創造」「変革」に必要とされ、「グローバル」に通用する人材を育成するための
カリキュラムと教育方法 1-4、2-18
②カリキュラムと教育方法の成果として、「創造」を担うベンチャー企業、「変革」を必要として
いる企業における社長、役員を多数輩出 2-33
①「志」を養い「創造」「変革」に必要とされ、「グローバル」に通用する人材を育成するための
カリキュラムと教育方法 1-4、2-18
ビジネス界が必要とする「創造」や「変革」を担う職業人として、日本だけでなくアジア地-域を
はじめとするグローバルな場で志・倫理観高く社会に貢献できる人材を輩出することを目的とし、
一般的なビジネススキル修得のみならず、英語 MBA プログラムの導入や、教育カリキュラムの中
に「志」分野や「創造」「変革」「グローバル」科目群を設けている点が特徴として挙げられる。
主要な特徴は以下の通りである。
「志」分野
様々な科目で学ぶフレームワークや論理思考に加え、この「志」分野の科目では、人間力、志を
涵養することを目的にしている。単なる利益重視の観点でなく、社会に価値を提供し貢献する企
業観、人や組織の成長を是とする人間観に基づく分析や議論が行われている。それに加え、学生の職業
倫理を養うため、様々な配慮の上で科目群を設置し、現在、①「リーダーシップ開発と倫理・価
値観(必修科目)」②「企業家リーダーシップ(必修科目)」③「企業理念と社会的価値」④「経
営道場(必修科目)」という4科目を開設している。
「創造」
「変革」の科目群
一般的なビジネスについての学習を深めることに加え、ビジネス界に新たな息吹を与えることを
目的とし起業家を育成し輩出すること、また、沈滞する企業を変革し再生させることを目的とし
たものとして、教育カリキュラムに設け、修了生による産業の発展に具体取り組んでいる。
「創造」
科目群にある「ベンチャー・マネジメント」「ベンチャー・キャピタル&ファイナンス」「ベンチ
ャー戦略」
「クリエイティビティと組織マネジメント」では、起業や新規事業立ち上げを志す学生
48
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2.教育の内容・方法・成果等
が、現場で直面する課題を具体的にイメージできるように、グロービスのベンチャー・キャピタ
ル部門の投資先の経営経験をもとに作成したケースも織り交ぜながら議論していく。
「変革」科目
群にある「ストラテジック・インプリメンテーション」
「ストラテジック・リオーガニゼーション」
「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」では、組織を変革に導くことを志す学生が直面す
るであろう現場での様々な障害を、ケースを通じて追体験していく。それらを乗り越えるために
「何を考え、どのような行動を取るべきか?」を企業再生の現場を経験した教員たちと徹底的に
議論していく。
グローバル人材育成のための科目群やプログラム
「Japan/Asia/Global」科目群では、
「新日本的経営」
「日本・アジア企業のグローバル化戦略」
「グ
ローバル・パースペクティブ」という科目において、現在の多くの日本企業が直面する課題、例
えば「世界の潮流を読み取る際に重要な視点は何か」
「どのようにビジネスをグローバル展開させ
ていくべきなのか」「その中で日本的経営の良さをどのように追求していくべきなのか」「異文化
の中でどのようにコミュニケーションを深めて行くのか」といった課題に向き合う能力を深めて
いく。その他、英語プログラムにおいては、
「コーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)
」
で、グローバル企業で実践するインターンシップや課題解決の提案(プレゼンテーション)を行
うなどのプログラムも導入している。
②カリキュラムと教育方法の成果として、「創造」を担うベンチャー企業、「変革」を必要として
いる企業における社長、役員を多数輩出 2-33
カリキュラムと教育方法の成果という観点では、2-33 で既述したように教育効果の測定として、
毎期開講する各科目の第 2 回目授業終了時の「クラスアンケート」
、および科目修了時の「修了時
アンケート」にて行っている。これらのアンケートは、適宜、教授会、経営会議で報告、審議を
しており、内容によっては、カリキュラム委員会にて共有し、ファカルティ・ディベロップメン
ト担当より教員の教育指導等(クラス見学と改善指導)などにも迅速に反映させるようにしてお
り、このような体制を築くことで有効に改善するサイクルをまわしている。
また、平成 25 年度までの修了者においては「創造と変革の志士」のうち、
「創造」を担うものと
してベンチャー企業、
「変革」を必要としている企業における社長、役員を多数輩出している。事
業の創造と変革を担い得る、国際的かつ実践的なビジネスリーダー及び、経営人材の育成を目指
すという目的と理念に沿った人材を輩出できていると考えている。今後も多くの目的・理念に沿
った修了者を輩出できるよう体制を強化していきたい。
今後の方策
今後も常に時代の流れを汲み、引き続き学生の職業人としての志、責任感、使命感、倫理観を涵
養する科目の改善、新たな科目や手法の開発、グローバルな人材を育成していくための科目やプ
ログラムを順次改善、開発していく。
「創造」
「変革」の科目群についても、ビジネス界の要望を常に汲み、学習内容やカリキュラムに
反映できるよう、今後も企業側に求められる人材像をヒアリングし、実業界に求められる能力や
49
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2.教育の内容・方法・成果等
スキルを身に着けた人材を輩出できるよう活動していく。
これらのベースとなる研究活動にも力を入れる。
検討及び改善が必要な点:関連する評価の視点
①科目、プログラム、カリキュラムの改善、開発に必要な研究活動の促進 2-29
②オンライン MBA プログラム教授方法の確立 2-19
③英語プログラムにおける進路状況の把握と公表 2-32、2-33
①科目、プログラム、カリキュラムの改善、開発に必要な研究活動の促進 2-29
これまで既述してきたように、固有の目的を実現するための科目、プログラム、カリキュラムの
改善や開発につながる研究活動を強化していく。その取組みの一つである「現場知活動」を通し
て、科目、プログラム、カリキュラム改善、開発に携わる教職員全般の実務上の知見や経験を
広げていく。
②オンライン MBA プログラム教授方法の確立 2-19
平成27年(2015年)4月に開設予定のオンライン受講だけでMBA(経営学修士)を取得できるプロ
グラムにおいては、カリキュラムや使用教材、授業内容は通学コースと同一とする予定であるた
め、本学の科目をオンラインで学び十分な教育効果が得られる教授方法を確立していくため、現
在、様々な事象や状況を想定し、検証を進めている。まずは、現役学生を対象とするトライアル講座を
開講し、オンライン教授法の確立、学生支援体制の整備、技術システム面の改良を進める。
③英語プログラムにおける進路状況の把握と公表 2-32、2-33
近年導入した英語 MBA プログラムにおいても、現在、日本語プログラムと同じ方法で進路状況の
把握に努めているため、その結果の蓄積によって教育効果等が検証できる段階がきたら、日本語
プログラムと同じように公表していきたいと考えている。
50
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
3.教員・教員組織
概要:
本研究科では法令上の基準を満たす専任教員数を確保するとともに、創造と変革の志士を育てる、
という教育目的実現のため、専任教員、兼任教員ともに実務家教員へ傾斜配分した教員構成をと
っている。実務家教員は全員 5 年以上の実務経験を有し、起業家、上場企業の執行役員、公認会
計士、コンサルタント会社経営など、経営の実務に精通している方を任用している。また、欧米
の大学院修了者が半数以上かつ、海外赴任経験者、海外プロジェクト事業を任される立場を経験
している方等、さまざまな国際経験を有する教員で組織されている。
教員の任用にあたっては教育力や研究活動についても重視しており、採用、FD 活動を通じた教育
力の開発、
「現場知活動(2-29 で既述)
」運営しており、東京、大阪、名古屋、仙台、福岡のキャ
ンパスごと、あるいは日本語、英語の提供言語ごとの教員組織は設けていない。
項目 13:専任教員数、構成等
3-1.(専任教員数に関して、法令上の基準を遵守していること:
「告示第 53 号」第 1 条第 1
項)F 群、L 群
本学における専任教員組織としては、現在は教授、准教授、講師により構成されており、収容定
員980名に対し、平成25年度(平成25年11月時点)においては64名となっている。
この構成は、告示第 53 号(専門職大学院に関し必要な事項について定める件)の第1条第1項(専
攻ごとに置くものとする専任教員の数)の規定に定められた基準(66 名)を満たすものである。
<根拠資料>
専任教員リスト
3-2.
(専任教員は、1専攻に限り専任教員として扱われていること:
「告示第 53 号」第 1 条第 5
項。なお、2013(平成 25)年度まで、専門職大学院設置基準附則 2 が適用される)L 群
学校法人グロービス経営大学院の設置する大学がグロービス経営大学院大学のみであること、ま
た、経営研究科経営専攻がその唯一の研究科選考となるため、専任教員は全員がこの経営研究科
経営専攻1専攻に限り専任教員として扱われている。
3-3.
(法令上必要とされる専任教員数の半数以上は、原則として教授で構成されていること:
「告
示第 53 号」第 1 条第 6 項)L 群
平成 25 年 11 月時点で 64 名の専任教員は教授 41 名、准教授 22 名、講師 1 名と半数以上が教授と
なっており、法令上の要件を満たしている。
<根拠資料>
専任教員リスト
51
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
3-4.
(専任教員は、以下のいずれかに該当し、かつ、その担当する専門分野に関し高度の指
導能力を備えていること)F 群、L 群
1
専攻分野について、教育上または研究上の業績を有する者
2
専攻分野について、高度の技術・技能を有する者
3
専攻分野について、特に優れた知識および経験を有する者
(「専門職」第 5 条)
本学の専任教員(実務家・研究者)においてそれぞれ、優れた研究/実務上の実績を有する者を
以って充当している。専任教員 64 名のうち、15 名は設置申請時に教員審査を受けている。また、
設置後任用した専任教員についても、専任教員選考規程に則り、教員選考委員会にて厳正なる審
査を経て任用しており、上記要件のいずれかに該当し、かつ高度の指導能力を備えている。
<根拠資料>
グロービス経営大学院教員選考規程
グロービス経営大学院教員選考委員会規程
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
3-5.
(専任教員のうち実務家教員は、5 年以上の実務経験を有し、かつ、高度の実務能力を有す
る教員であること:
「告示第 53 号」第 2 条第 1 項)L 群
本学で専任教員を務める実務家教員 58 名はいずれも、各方面において、5 年以上の専門的かつ高
度の実務経験を有し、加えて教員以外の実務を有しながら、教育に当たる教員が大半であるなど、
高度の実務能力を有する教員により構成されている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
3-6.(専任教員の編制は、経営系専門職大学院の教育が理論と実務の架橋教育にある点に留
意しながら、経営系専門職大学院の果たすべき基本的な使命の実現に適したものであ
ること)F 群
本研究科では法令上の基準を満たす専任教員数を確保するとともに、「創造と変革の志士を育て
52
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
る」という教育目的実現のため、専任教員、兼任教員ともに実務家教員へ傾斜配分した教員構成
をとっている。実務家教員は全員 5 年以上の実務経験を有し、起業家、上場企業の執行役員、公
認会計士、コンサルタント会社経営など、経営の実務に精通している方を任用している。また、
欧米の大学院修了者が半数以上かつ、海外赴任経験者、海外プロジェクト事業を任される立場を
経験している者等、さまざまな国際経験を有する教員で組織されている。
3-7.(専任教員のうち実務家教員数の割合は、経営系各分野で必要とされる専任教員数のおおむ
ね 3 割以上であること:
「告示第 53 号」第 2 条第 1 項、第 2 項)L 群
本学で専任教員を務める者 64 名のうち実務家教員数は 58 名で 9 割以上を占めている。この人数
は、告示第 53 号(専門職大学院に関し必要な事項について定める件)第 2 条(専攻分野における
実務の経験及び高度の実務の能力を有する教員)の定める、「3 割以上」の割合を満たしている。
<根拠資料>
専任教員リスト
3-8.(経営系各分野の特性に応じた基本的な科目、実務の基礎・技能を学ぶ科目、基礎知識を展
開・発展させる科目について専任教員を中心に適切に配置されていること)F 群
経営系分野の特性に応じた基本的な科目、実務の基礎・技能を学ぶ科目については、原則専任教
員を配置している。また、基礎知識を展開・発展させる科目については、その科目数に応じ、専
任教員に加え兼任教員を適宜配置している。
<根拠資料>
専任教員と兼任教員の担当コマ数(基礎科目/応用展開科目)
3-9.(経営系各分野において理論性を重視する科目、実践性を重視する科目にそれぞれ適切
な教員が配置されていること)F 群
専任教員の 9 割以上が実務家教員から構成されているほか、兼任教員も全員が実務家から構成さ
れている。設置科目全般にわたり、理論から実務への架橋を重視しており、設置科目については、
高い実践性を必要とされる応用手展開科目をはじめとして、原則、実務家教員を配置している。
尚、実務家教員のほとんどが国内外の経営学修士(MBA)や担当分野の学位を取得しているため、
理論性を重視する科目にも、実務家教員を配置している。
<根拠資料>
専任教員リスト
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
53
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
3-10.
(教育上主要と認められる授業科目については、原則として、専任の教授または准教授が配
置されていること)F 群
経営系専門職大学院である本学において、特に教育上主要な位置づけである、下記、必修 11 科目
においては、原則として専任教員である教授あるいは准教授を配置している。
①
人材マネジメント
②
組織行動とリーダーシップ
③
マーケティングⅠ
④
経営戦略
⑤
オペレーション戦略
⑥
アカウンティングⅠ
⑦
アカウンティングⅡ
⑧
ファイナンスⅠ
⑨
リーダーシップ開発と倫理・価値観
⑩
企業家リーダーシップ
⑪
経営道場
<根拠資料>
専任教員リスト
日本語パンフレット「カリキュラムマップ」
英語パンフレット「A Curriculum Tailor-made for Visionary Leaders」
日本語ホームページ
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab)
英語ホームページ
「Curriculum Map」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
3-11.
(教育上主要と認められる授業科目を兼担・兼任教員が担当する場合、その教員配置は、
適切な基準・手続きによって行なわれていること)F 群
主要科目への兼任教員の配置については、当該教員の採用の段階から、該当科目を教えるに足る
十分な能力、本学の教育理念への十分な理解、社会人教育に対する熱意と情熱を持ち合わせてい
るかについて各科目領域を担当するファカルティ・グループやファカルティ・ディベロップメン
ト部門の会議にて厳密に審査している。また、配置後もその講義の品質が本学の教育の基準に足
りているか、ファカルティ・ディベロップメント部門担当者によるクラス観察を行っている。
<根拠資料>
54
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3.教員・教員組織
模擬授業のフィードバック例
QA による教員へのフィードバック例
3-12.(専任教員は、年齢のバランスを考慮して適切に構成されていること:「大学院」第 8
条第 5 条)L 群
専任教員の年齢構成は、35 歳から 65 歳にわたり、幅広い層の教員を擁しており(30 代 9 名、40
代 34 名、50 代 17 名、60 代 4 名)となっている。特に、ビジネス界においては、40 代~50 代に
おいて主要な業務や事業のマネジメントを経験し、実務家教員として必要な経験や知識を持ち合
わせていることから、この年代構成となっている。
<根拠資料>
専任教員リスト
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
3-13.
(専任教員は、職業経歴、国際経験、性別等のバランスを考慮して適切に構成されてい
ること)F 群
専任教員の構成にあたっては、職業経歴、国際経験、年齢、性別等の多様性を考慮して構成を心
がけている。専任教員の構成は以下の通りである。
職務経歴としては、研究者、起業家、上場企業の執行役員、公認会計士、コンサルタント会社経
営など、経営の実務に精通している方を教員として任用している。国際経験としては、欧米の大
学院修了者が半数以上かつ、海外赴任経験者、海外プロジェクト事業を任される立場を経験して
いる方等、さまざまな研究業績および実務経験を有する教員で組織されている。
専任教員の性別構成は、男性 59 名、女性 5 名となっている。
<根拠資料>
専任教員リスト
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
3-14.(固有の目的に即して、教員組織の編成にどのような特色があるか)A 群
55
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3.教員・教員組織
3-6 でも既述したが、創造と変革の志士を育てる、という教育目的実現のため、専任教員、兼任
教員ともに実務家教員へ傾斜配分した教員構成をとっている。職務経歴としては、研究者、起業
家、上場企業の執行役員、公認会計士、コンサルタント会社経営など、経営の実務に精通してい
る方を教員として任用している。国際経験としては、欧米の大学院修了者が半数以上かつ、海外
赴任経験者、海外プロジェクト事業を任される立場を経験している方等、さまざまな実務経験を
有する教員で組織されている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
項目 14:教員の募集・任免・昇格
3-15.
(教授、准教授、講師、助教や客員教員、任期付き教員等の教員組織編制のための基本
的方針を有しており、それに基づいた教員組織編制がなされていること)F 群
本学の専任教員は全て任期(3 年)つきの教員から構成されている。専任教員の任用、任期の更
新にあたっては、本学の教育理念、教育目的に照らし、分野や研究者教員、実務家教員のバラン
ス、年齢、職位の組み合わせを都度検討し、教員組織を編成している。
<根拠資料>
グロービス経営大学院専任教員の任期に関する規程
3-16.
(教員の募集・任免・昇格について、適切な内容の基準、手続に関する規程が定められ、
運用されており、特に、教育上の指導能力の評価が行なわれていること)F 群
教員の募集・任免・昇格に関しては、本学にて定めた教員選考規定に則って、本学の教員選考委
員会が適宜審議するものと定めている。また、その教員選考委員会は、グロービス経営大学院大
学教授会規定第 9 条に定める代議委員会に関する規定に基づき、教授会の代議委員会として開催
するものとしており、本研究科教員組織の責任において適切に行われている。人格、教育業績、
教育の能力、研究業績または実務での業績、教育・研究に関する方向性および本学との理念の一
致などについて勘案しつつ、行っている。
特に、教員として不可欠な、教育上の指導能力を適正に評価するため、教育選考委員会において
は、ファカルティ・ディベロップメントの担当長をその委員会の長としているほか、評価の基準
にも明示的に教育上の指導能力項目を加えている。
56
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
<根拠資料>
グロービス経営大学院教員選考規程
グロービス経営大学院教員選考委員会規程
グロービス経営大学院専任教員評価基準
項目 15:専任教員の教育研究環境の整備、教育研究活動等の評価
3-17.(専任教員の授業担当時間は、教育の準備及び研究に配慮したものとなっていること)
F群
各教員の担当時間数を、過重な負担とならないよう配慮するとともに、特定教員に過度に偏らな
い点にも留意している。授業担当時間については、原則として専任教員は年間で少なくとも30コ
マ相当以上の講義と、それに準じる教育研究活動を担当している。また大学院の教育研究以外の
業務に従事する専任教員については、原則として年間で少なくとも18コマ相当以上の講義の担当
をしている。教員の配置については、学生の学習効果の最大化に繋がることを優先するとともに、
教員の教育に対する準備に十分な時間が取れるよう、また研究活動に支障が出ないように配慮し、
担当の割り振りを図っている。
<根拠資料>
専任教員リスト
3-18.
(専任教員に対する個人研究費が適切に配分されるとともに、個別研究室の整備等、十
分な教育研究環境が用意されていること)F 群
専任教員の研究費は、一人当たり年間所定の金額(上限50万円)を定めており、この使途は、「教
員の研究費の取り扱いに関する規程」を定めた上、これに則って管理を行っている。また、この
個人研究費の配分に加え、
「グロービス教育研究助成金」からの研究への資金援助の制度も備え、
一層の教育・研究の深化を図るための支援を企図している。
「第6章 教育研究環境」でも述べるが、専任教員の研究室は個別研究室ではなく、オープンな執
務環境に座席を配置することを重視している。これは、かつて発明王であったトーマス・エジソ
ンの研究室が企図したようなオープンイノベーションを目的とし、教職員間のコミュニケーショ
ンの促進を最優先するものである。この結果、教職員間の情報共有、意識共有も非常にスムーズ
に行うことができている。これまで研究者教員については個別の研究室(2名で共有)を整備して
いたが、このオープンな執務環境に配置したところ、以前よりも他の教員や職員とのコミュニケ
ーションが進んでいるという感想を得ている。またこのことによって、職員による教員への支援
が促進され、教員、職員の協業という形での研究活動が活発になってきている。
<根拠資料>
グロービス経営大学院教員の研究費の取扱いに関する規程
57
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
グロービス経営大学院教育研究助成金に関する規程
教員、職員の協業による研究活動例
3-19.
(専任教員の教育研究活動に必要な機会(例えば、研究専念期間制度)が保証されてい
ること)F群
本学では、専任教員が教育研究活動を一層向上できるよう、自己啓発支援制度を設けている。専
任教員の申請により、国内外の経営教育関連プログラムへの参加を承認し、前述の研究費のほか
に、該当プログラム参加費用の一部を本学が負担する仕組みを整備している。
本制度の利用により、2012年度は、米国会計学会、アジア太平洋会計士会議に各1名、2013年度
は、米国会計学会、英国ロンドンビジネススクールのセミナーへ各1名参加した。
<根拠資料>
グロービス経営大学院専任教員の自己啓発規程
3-20.(専任教員の教育活動について、適切に評価する仕組みが整備されていること)F 群
本学の専任教員の評価は、教員の評価規定に則って行っている。目標管理制度(MBO)を取り入れ、
毎年の活動目標の設定、評価、振り返り等を組織的に行なう仕組みが整備されている。最終的な
教員の評価の確定は、評価規定に則ったプロセスで行われている。
専任教員の評価基準での具体的な評価項目は、①学校法人グロービス経営大学院の経営方針など
の実践度、②教育、③研究、④学校運営、⑤その他社会的活動等の5項目とし、各項目の活動内
容の実践度合いにより評価する。
特に教育面においては、大学院にて定期的に実施する学生のクラスアンケートや、ファカルティ・
ディベロップメント部門担当者による個別の面談、及び定期的なクラス観察も参考にする。評価
結果については、年に 1 回、研究科長、副研究科長、ファカルティ・グループ長との面談を行い、
伝達し、次年度の活動や見直しにつなげている。
<根拠資料>
グロービス経営大学院専任教員評価基準
専任教員 MBO シート様式
3-21.(専任教員の研究活動について、適切に評価する仕組みが整備されていること)F 群
前述の通り、本学の専任教員の評価基準に定められている評価項目に、研究活動が組み込まれて
いる。各専任教員は、年に一度、その研究活動の実践度合いを評価される。評価結果については、
研究科長、副研究科長、ファカルティ・グループ長との面談を行い、伝達し、次年度の活動や見
直しにつなげている。
<根拠資料>
58
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
グロービス経営大学院専任教員評価基準
MBO シート様式
3-22.(専任教員の社会への貢献及び組織運営等への貢献について、適切に評価する仕組が整
備されているか)F 群
前述の通り、本学の専任教員の評価基準に定められている評価項目に、社会への貢献や組織運営
に対する貢献が組み込まれている。各専任教員は、年に一度、その学校運営への貢献を評価され
る。評価結果については、研究科長、副研究科長、ファカルティ・グループ長との面談を行い、
伝達し、次年度の活動や見直しにつなげている。
3-23.(教員の教育活動、研究活動、社会への貢献及び組織内運営等への貢献を推奨するために、
どのような特色ある取組みがあるか)A 群
2-29 でも既述したが、近年においては、研究者教員のみならず、専任教員全般の実務上の知見や
経験を広げ研究活動につなげるために、
「現場知活動」という活動に取り組んでいる。例えば、社
外取締役に就任し一企業の意思決定の現場を体験し、それを科目開発や、クラスでの教授に活か
す。またある者は、企業内におけるある課題への取り組みについて、インタビューやリサーチな
どを行い、なぜそれが成功したのか?なぜうまくいかなかったのか?を考察し、汎用的な理論に
落とし込む。また別の者は、企業や組織の活動について評価し、課題を発見し、今後の活動につ
いて提言を行う。活動の手法や内容は、教員個人の興味や課題意識に基づいてファカルティ・グ
ループ内の上級教員と相談のうえ進めるが、最終的には各自の研究活動の成果として、学会での
発表、ビジネス誌各種媒体への発表、連載、ケース開発などとして発信していく。そのような発
信を通して、ビジネス界へ知見を還元し、ビジネス界を活性化していくという形の社会貢献につ
ながっていく。
この活動はファカルティ・グループに所属する専任教員がそれぞれの活動テーマを持ち、1 年間
取り組んでいく。この活動によって本学が教育だけでなく、科目、カリキュラム開発のベースと
なる研究活動、社会へ知見を還元していく研究活動を拡充していくことを目的としている。
<根拠資料>
現場知活動の概要資料
現場知活動の取組み・研究テーマ例
【3.教員・教員組織の点検・評価】
長所:関連する評価の視点
教育目的実現のために最適化された教員構成(3-6、3-20、3-23)
既述してきた通り、創造と変革の志士を育てる、という教育目的実現のため、専任教員、兼任教
59
Graduate School of Management, GLOBIS University
3.教員・教員組織
員ともに実務家教員へ傾斜配分した教員構成をとっている。職務経歴としては、研究者、起業家、
上場企業の執行役員、公認会計士、コンサルタント会社経営など、経営の実務に精通している方
を教員として任用している。国際経験としては、欧米の大学院修了者が半数以上かつ、海外赴任
経験者、海外プロジェクト事業を任される立場を経験している方等、さまざまな実務経験を有す
る教員で組織されている。
また、実務家教員については実務家経験のみならず、教育力や研究活動についても重視しており、
採用、FD 活動を通じた教育力の開発、「現場知活動」を通した研究活動に力を入れている。さら
に、本研究科では学生の能力開発のみならず、志の醸成にも力を注いでいることから、教員の採
用にあたっては教員自身の本学ビジョン、志への共感度を重視している。
<根拠資料>
専任教員リスト
日本語ホームページ
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「専任教員の著書、書籍一覧」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/books.html#sTab)
英語ホームページ
「Faculty」
(http://www.globis.ac.jp/faculty/)
今後の方針:
平成 24 年度のフルタイム英語 MBA プログラムの導入により、規模拡大向けて、この長所を十分に
意識し、バランスのとれた教員構成を目指したい。
検討及び改善が必要な点:関連する評価の視点
グローバル人材育成のための教員の対応(3-13)
、研究活動の強化(3-23)
グロービス経営大学院ではビジョン(アジア No.1 のビジネススクール)実現に向け、グローバル
人材を育てるため、平成 21 年 4 月より、パートタイム英語 MBA プログラムを開始したほか、平成
24 年 10 月にはフルタイム英語 MBA プログラムがスタートした。フルタイム英語 MBA プログラム
の導入にあたっては、外国人教員をはじめとする英語プログラムの対応能力のある教員の採用、
育成に力を入れている。それに伴い、グローバル領域の研究活動や科目開発をさらに加速するた
めの組織的な取り組みが必要だと考えている。
教員の国際化については、教員採用計画に基づいて行われている。また、研究活動についてはフ
ァカルティ・グループ(FG:科目領域ごとのプロジェクト方式の開発・研究活動)における新た
な取り組みである「現場知活動」を通して、その研究成果を、学会での発表、ビジネス誌各種媒
体への発表、連載、ケース開発などとして発信していく。そのような発信を通して、ビジネス界
へ知見を還元し、ビジネス界を活性化していくという形の社会貢献につなげていく。
60
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
4.学生の受け入れ
概要:
専門職学位課程制度の目的である、「高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓
越した能力を培う」ために、学生募集においては、求める学生像として、様々な教育諸活動を享受
しうる基礎的能力や資質などの要件を明確に受け入れ方針を「アドミッション・ポリシー」に定め
ている。また、その方針に基づき、本学の目指す「創造や変革を担う実践的なビジネスリーダー」
「経営を担う人材」を育成するという目的に沿って、適切かつ公正なプロセスにて学生募集、選抜
を行っている。
項目 16:学生の受け入れ方針、定員管理
4-1.
(明確な学生の受け入れ方針が設定され、かつ公表されていること:
「学教法施規」第 172
条の 2)F 群、L 群
本学の学生受け入れ方針であるアドミッション・ポリシーは、募集要項をはじめ大学院ホームペー
ジにて、公表している。
特に専門職学位課程制度の目的である、「高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及
び卓越した能力を培う」ための素地として、入学資格の 1 つに原則実務経験 3 年以上であることを
掲げている。アドミッション・ポリシーにおいては、本学の目指す「創造や変革を担う実践的なビ
ジネスリーダー」「経営を担う人材」を育成するという目的に沿って、応募者に求める能力及び資
質などの要件を定めている。具体的には、修了後に何を成し遂げたいと考えているか、社会にどの
ような創造と変革をもたらしたいのかという「ウィル(志)」の強さを重視するとともに、
「スキル
(能力)面」として論理的な思考力の強さ、ヒューマンスキルとしてリーダーシップに注目してい
る。加えて、クラスの構成を考えた時に、ディスカッション中心に学ぶグロービスのクラススタイ
ルの中で学生同士が十分に刺激を与え合うことができるよう、入学者に、業種・業務を含めたバッ
クグラウンドや年齢・性別などに多様性を持たせることも考慮している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「アドミッション・ポリシー」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/message.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
4-2.(学生の受け入れ方針に基づき、適切な選抜基準・方法・手続が設定されていること)
61
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
F群
アドミッション・ポリシーに基づき、出願資格を有する全ての志願者が公正な機会を得られるよう、
出願資格の確認など、必要な手続き審査を厳正に運営するとともに、個別の入学資格審査を実施す
ることで、より広く大学院教育の機会提供に努めている。
入学者選抜方法は、日本語プログラムの入試(5 月、9 月と 1 月の年 3 回実施:4 月入学)
、英語パ
ートタイムプログラムの入試(9 月、11 月、1 月の年 3 回実施:4 月入学)
、英語フルタイムプログ
ラムの入試(11 月、1 月、3 月の年 3 回の実施:9 月入学)を設けている。書類(入学願書・課題エ
ッセイ・推薦状・最終学歴の卒業証明書及び成績証明書)による一次審査の後、面接・試験(論理
思考力に関するテスト)の二次審査のうえ、総合的に判定している。
「ウィル(志)」と「スキル(能
力)」の両面を見るべきポイントとしているため、一次の書類審査にて、職務・マネジメント経験
などの業績に関する詳細な記述とともに、課題エッセイにて論理思考力やリーダーシップなどの
「スキル(能力)」と、将来のキャリアプランと志望動機、そこに至った背景や価値観などの「ウ
ィル(志)」に関する記述を求め、二次の面接審査にて書類審査の内容をさらに掘り下げて聞くこ
とによって、受験者の学びに対する意識の本質を探るとともに、本学の目指す人材像に照らし合わ
せ、受け入れに足るかどうかを確認する仕組みとしている。
入試会場は、志願者の利便性に留意して、二次審査の面接審査は東京校、大阪校、名古屋校、仙台
校、福岡校のそれぞれにおいて実施しており、受験の機会としても年 3 回実施している(福岡校の
修士課程は平成 26 年度開校のため、
入試等の情報・周知がいきわたる平成 25 年 9 月入試からとし、
平成 26 年 1 月入試も含めて 2 回の実施としている)
。
英語プログラムの入学者選抜については、上記の考え方に加え、「語学力」や「国際経験」を受け
入れ方針の要素を取り入れている。審査は全て英語で行われる。また、海外に在住しながらの受験
にも、電話による口述審査(インタビュー)を取り入れるなどして配慮している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「アドミッション・ポリシー」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/message.html)
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
書類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準
Screening Criteria for MBA
4-3.(選抜方法・手続が事前に入学志願者をはじめ広く社会に公表されていること)F 群
応募者に求める要件や選抜方法、手続き等については、毎年度配布する「募集要項」及び本学のパ
62
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
ンフレットやホームページにて公表し、広く周知している。
日本語プログラムの入学希望者に対しては、オープンキャンパス(学校説明会・体験クラス)を開
催しており、その中でも周知している。オープンキャンパスは平成 24 年度は、東京校 21 回、大
阪校 8 回、名古屋校 6 回、仙台校 17 回、福岡校 6 回(平成 24 年 1 月以降)実施。平成 25 年度は
9 月末時点で東京校 7 回、大阪校 3 回、名古屋校 2 回、仙台校 11 回、福岡校 12 回実施した。説明
会の後には希望者に対して個別の相談を受け付ける個別ガイダンスを必ず実施し、参加者の質問や
疑問に答えるための体制を整えている。また、MBA で学ぶことの意義や目的を学長が自らの体験を
交えて語る「学長セミナー」を 5 校合計して年に 30 回程度、模擬授業により本学の科目内容や授
業の進め方を体験できる「経営入門セミナー」等を年に 40 回程度実施している。さらに、科目等
履修生として入学前に本学の授業を履修することができる「単科生制度」にて、実際の授業や学生
間のネットワークの価値を体験できる仕組みを整えている。既述の活動については、ほぼ全てパー
トタイム英語プログラムでも実施している。
フルタイム英語プログラムでは、上記活動以外に、日本在住以外の入学検討者に向けた海外説明会
を開催している。平成 24 年度は、米国 2 都市、欧州 3 都市、アジア 10 都市で、第三者機関(QS MBA
Tour)主催の MBA 大学院フェアにおけるブース出展や、学校説明会と体験クラス、学長セッション
や研究科長スピーチを合わせた説明会を実施した。平成 25 年度は、10 月から 11 月にかけて、欧
州 3 都市、アジア 10 都市にて同様の活動を行った。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「オープンキャンパス」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html#opencampus)
「セミナー情報」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html)
「単科生制度のご案内(応募方法・審査内容」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/tanka2.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
「Open Campuses」
(http://www.globis.ac.jp/events/opencampus/index.html)
「Events」
(http://www.globis.ac.jp/events/index.html)
「Pre-MBA」
(http://www.globis.ac.jp/programs/pre/apply.html)
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
QS MBA Tour サイト(外部サイト)
「MBA 大学院フェア日程」
(http://www.topmba.com/events)
Open Campus Shell 1126
Hong Kong President flier
Paris Seminar Invitation Flier
4-4.(入学者選抜にあたっては、学生の受け入れ方針、選抜基準・方法に適った学生を的確か
63
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
つ客観的な評価によって受け入れていること)F 群
入学者選抜にあたっては、受け入れ方針であるアドミッション・ポリシーに基づき、一次選考の書
類審査及び二次選考の面接審査を一定の評価基準にて実施した上で、アドミッション・コミッティ
ーによる最終合格審査会にて、的確かつ客観的な評価による受け入れを実施している。
具体的には、一次選考では出願書類を既定の評価項目基準に基づいて 4 段階で審査し、その上で総
合評価を行う。また、二次選考においては、ほぼ同様の評価項目について、面接により 1~2 名の
審査官が 4 段階評価を行う。最終的には、学長が組成するアドミッション・コミッティーにて、協
議のうえ総合的に判断して、合否を判定している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「アドミッション・ポリシー」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/message.html)
書類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準
Screening Criteria for MBA
アドミッション・コミッティーに関する規程
アドミッション・コミッティーメンバー表
4-5.(入学定員に対する入学者数、学生収容定員に対する在籍学生数が適正に管理されている
こと:「大学院」第 10 条第 3 項)F 群、L 群
入学定員に対する入学者数について、既述のアドミッション・コミッティーでの合格審査会時に判
定し、入学者数・在籍学生数ともに適正に管理することで、経営系専門職大学院教育に相応しい環
境を確保している。入学者数は、平成 18 年の開学から平成 25 年に至る毎年、入学定員の 1.1~1.2
倍程度に収まっており、大幅に超える、または下回る状況には至っていない。在籍学生数について
は、平成 25 年 11 月 1 日現在の実数 1,159 名で、収容定員 980 名に対して充足率は 1.18 となり、
適正に管理している。
実入学者数が入学定員を上回っている点については、平成 20 年度学生募集の段階において、合格
辞退者が発生することを見込んだ上で、合格を発行したところ、辞退者が当初想定をはるかに下回
ったという経緯がある。そのため、平成 21 年度以降の学生募集に関しては、応募者数への幅広い
門戸拡大を鑑み、定員を前年度より増員し続けている。今後についても、適正な定員対応をするた
め増員を検討している。
<根拠資料>
入学定員と入学者数
4-6.
(受入学生の対象は、固有の目的に即して、どのように設定されているか。また、そうし
た学生を受け入れるために、どのような特色ある取り組みを行っているか)A 群
64
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
4-1~4-3 において既述したが、特に専門職学位課程制度の目的である「高度の専門性が求められ
る職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培う」ための素地として、入学資格の 1 つに原則
実務経験 3 年以上であることを掲げ、本学の目指す「創造や変革を担う実践的なビジネスリーダー」
「経営を担う人材」を育成するという目的に沿って、応募者に求める能力及び資質などの要件を定
めている。具体的には、修了後に何を成し遂げたいと考えているか、社会にどのような創造と変革
をもたらしたいのか、という「ウィル(志)
」の強さを重視するとともに、
「スキル(能力)面」と
して論理的な思考力の強さ、ヒューマンスキルとしてリーダーシップに注目している。加えて、ク
ラスの構成を考えた時に、ディスカッション中心に学ぶ本学のクラススタイルの中で学生同士が十
分に刺激を与え合うことができるよう、入学者に、業種・業務を含めたバックグラウンドや年齢・
性別などに多様性を持たせることも考慮している。
このような学生を募集するために、オープンキャンパス(学校説明会・体験クラス)を数多く(平
成 24 年度、東京校 21 回、大阪校 8 回、名古屋校 6 回、仙台校 17 回、福岡校 6 回(平成 24 年 1
月以降)実施。平成 25 年度は 9 月末時点で東京校 7 回、大阪校 3 回、名古屋校 2 回、仙台校 11 回、
福岡校 12 回実施)開催しており、本学の教育理念や輩出したい人材像を伝えている。
また、MBA で学ぶことの意義や目的を学長が自らの体験を交えて語る「学長セミナー」を 5 校合計
して年に 30 回程度、模擬授業により本学の科目内容や授業の進め方を体験できる「経営入門セミ
ナー」等を年に 40 回程度実施している。さらに、科目等履修生として入学前に本学の授業を履修
することができる「単科生制度」にて、実際の授業や学生間のネットワークの価値を体験できる仕
組みを整えている。既述の活動については、ほぼ全て英語パートタイムプログラムでも実施してい
る。
英語フルタイムプログラムでは、上記活動以外に、日本在住以外の入学検討者向けた海外説明会を
開催している。平成 24 年度は、米国 2 都市、欧州 3 都市、アジア 10 都市で、第三者機関(QS MBA Tour)
主催の MBA 大学院フェアにおけるブース出展や、学校説明会と体験クラス、学長セッションや研究
科長スピーチを合わせた説明会を実施した。平成 25 年度は、10 月から 11 月にかけて、欧州 3 都
市、アジア 10 都市にて同様の活動を行った。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「オープンキャンパス」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html#opencampus)
「セミナー情報」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html)
「単科生制度のご案内(応募方法・審査内容」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/tanka2.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
「Open Campuses」
(http://www.globis.ac.jp/events/opencampus/index.html)
「Events」
(http://www.globis.ac.jp/events/index.html)
「Pre-MBA」
(http://www.globis.ac.jp/programs/pre/apply.html)
QS MBA Tour サイト(外部サイト)
「MBA 大学院フェア日程」
(http://www.topmba.com/events)
65
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4.学生の受け入れ
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
Open Campus Shell 1126
Hong Kong President flier
Paris Seminar Invitation Flier
項目 17:入学選抜者の実施体制・検証方法
4-7.(入学者選抜が責任ある実施体制下で、適切かつ公正に実施されていること)F 群
入学者選抜は、求める学生像に即した形で、入学審査に関しては規程に添って運用し、学長が組成
するアドミッション・コミッティーの下で適正に行っている。また、公正を期すために、書類審査
及び面接審査にて、審査のポリシーと判定基準を厳格に定めており、審査官によってばらつきや主
観による不公平感などを排除した審査を実施する体制を整えている。
入学者選抜方法としては、日本語プログラムの入試(5 月、9 月と 1 月の年 3 回実施:4 月入学)
、
パートタイム英語プログラムの入試(9 月、11 月、1 月の年 3 回実施:4 月入学)
、フルタイム英語
プログラムの入試(11 月、1 月、3 月の年 3 回の実施:9 月入学)を設けている。
各プログラムの選抜方法に対応する志願者は明確に位置づけられており、募集要項やホームページ
にも、その詳細を記載している。
英語プログラムでは、基本的な出願プロセスは日本語と同じであるが、出願をインターネットによ
るオンライン上で受け付けている。また、海外在住で審査に来校できない出願者には、電話でのイ
ンタビューを行っている。
身体に障がいのある入学希望者に対しては、入学後授業を受けることができる限り、受験を認めた
いと考えており、募集要項でも、入試において配慮が必要な場合にはその旨申し出るよう記載して
いる。しかしながら、現時点でそのような状況が発生しておらず、具体的な仕組みや体制は整備さ
れていない。今後、障がいの状態に応じた仕組みや体制の整備を検討していきたいと考えている。
<根拠資料>
アドミッション・コミッティーに関する規程
アドミッション・コミッティーメンバー表
書類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準
Screening Criteria for MBA
2014 年度入学向け合格審査会議事録
日本語ホームページ
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「オープンキャンパス」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html#opencampus)
「セミナー情報」
(http://mba.globis.ac.jp/seminar/index.html)
66
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4.学生の受け入れ
「単科生制度のご案内(応募方法・審査内容」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/tanka2.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
「Open Campuses」
(http://www.globis.ac.jp/events/opencampus/index.html)
「Events」
(http://www.globis.ac.jp/events/index.html)
「Pre-MBA」
(http://www.globis.ac.jp/programs/pre/apply.html)
QS MBA Tour サイト(外部サイト)
「MBA 大学院フェア日程」
(http://www.topmba.com/events)
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
4-8.(学生の受け入れ方針、対象及び選抜基準・方法等、学生受け入れのあり方を検証するた
めに、どのような組織体制・仕組みを設け、継続的に検証しているか) A 群
上記に示した、学生の受け入れ方針、選抜方法、選抜基準については、一連の学生募集が終了した
段階において、合格審査会や教授会、経営会議にて振り返り、見直しの機会を設けている。具体的
には、アドミッション・コミッティーを担当する事務局職員が、①審査官による視点のレベル感の
ずれの調整、②合格・不合格判断基準とその理由、③次期合格審査に向けての留意点などをきめ細
かく見直し、規定化を進めている。合格審査基準のポリシーと判断基準については、書類審査・面
接審査共に既出の基準表の見直しを随時繰り返して改良を加えている。また、入学後の学生の学習
成績・態度両面についても普段より事務局でフォローしており、選抜方法の見直しに活用している。
これらの繰り返しにより、より公正で透明な入学選抜方法が行われるよう十分に配慮している。
<根拠資料>
審査ガイドライン修正インプット資料
4-9.
(固有の目的に即して、入学者選抜の実施体制等に関してどのような特色ある取組をおこ
なっているか。)
4-8 でも既述した通り、書類審査及び面接審査においては、本学の教育目的に照らして、審査のポ
リシーと判定基準を「書類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準」という書面にて明文化し
厳格に定めており、審査官(専門スタッフ、専任教員及び選抜された卒業生)によるばらつきや主
観による不公平感などを排除した審査を実施する体制を整えている。特に今後、出願者数の規模拡
大に伴い、審査官数も増えていくことを踏まえて、各仕組み、体制の平準化を進めていきたいと考
えている。
また、志願者がほぼ全員社会人であることから、二次審査(面接試験)日程は、土日中心に設定し、
志願者の利便性に配慮している。
<根拠資料>
67
Graduate School of Management, GLOBIS University
4.学生の受け入れ
書類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準
日本語ホームページ
「募集要項:入試日程」(http://mba.globis.ac.jp/entry/schedule.html)
英語ホームページ
「Key Dates for Admission」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/dates.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/dates.html)
学生募集要項「出願日程」
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
【4.学生の受け入れ点検・評価】
長所:関連する評価の視点(4-6、4-9)
入学希望者に対しては、説明会、オープンキャンパス、各種セミナー(出願直前セミナー、在校生・
卒業生によるセミナー等)による独自の広報活動を実施している。加えて、科目等履修生として入
学前に本学の授業を履修することができる「単科生制度」により、学生は本学の授業や学生の質を
事前に確認した上で、入学を決めることができる。また動画や外部の大学院フェア等の機会を活用
して、教育理念や教育内容に関する情報発信を行っている。結果、開学から 8 年間、毎年度入学定
員を志願者数及び入学者数ともに上回っており、学生募集は非常に順調といえる。
求める学生像については、本学の教育目的に照らして「スキル(能力)」と「ウィル(志)
」を要件
に設定し、その双方を丁寧なプロセスにて見極める仕組みを整備している。結果、入学者について
は、上記の通り量的な確保ができているとともに、質においても担保しているといえる。
書類審査及び面接審査においては、本学の教育目的に照らして、審査のポリシーと判定基準を「書
類・面接審査で見るべき学生の要素と判定基準」という書面にて明文化し厳格に定めており、審査
官(専門スタッフ、専任教員及び選抜された卒業生)によるばらつきや主観による不公平感などを
排除した審査を実施する体制を整えている。
今後の方策
引き続きこの方針を維持しつつ、さらに選抜の質を高めて良い学生確保をすべく、オンラインアド
ミッションの導入など、入試プロセスの高度化に努める。
検討及び改善が必要な点:関連する評価の視点(4-3、4-5)
2012 年 10 月にスタートしたフルタイム英語プログラムにおいて、いかに多様な学生、特に外国籍
の学生を確保するかという点が課題である。出版、出稿、学長自ら講演等でのメッセージ発信をは
じめとする海外へ向けた募集活動に注力していく。
68
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
5.学生支援
概要:
本学は、学生が主体的に「創造」と「変革」を実現、体現できる環境を整え、支援してくことを
主眼に、以下の 3 つの面から支援を行っている。
(1)履修・学生生活そのものに対する支援
(2)キャリアに対する支援
(3)人的ネットワーク構築に対する支援
※以下においては定められた評価項目ごとに詳述しているが、それを基に 5-7 において、この 3 つの視点からま
とめている。
項目 18:学生支援
5-1.(学生生活に関する相談・支援体制が適切に整備され、効果的に支援が行われているこ
と)F 群
本学では、社会人として仕事を続けながら修学する学生が大多数を占めることから、学生生活全
般に関して、メール、対面等を通じて事務局がいつでも気軽に相談できる窓口体制をとっている。
また、学生が同期(同じ入学年)で互いに相談し、切磋琢磨しあえるネットワークづくり(セク
ション制)や、学びを実践する上で共通の関心を持ち合える仲間と出会い、成長し合える関係を
構築するための支援(クラブ活動)のほか、起業の際のインフラ支援などの仕組み・体制を提供
している。セクション制や、卒業生・在校生など参加者限定のメーリングリストは学校側が整備
した制度といえる。一方クラブ活動は、学生が自主的にリーダーシップを発揮して、社会の創造
と変革に寄与するテーマで活動しており、クラス外で共通の目的や問題意識を持った同志を見つ
け、先輩や後輩とのつながりを持つことができるなど、人的ネットワーク構築の場となっている。
また、各科目のクラスごとに設けられているメーリングリスト(ML)は、教員が学生に学習課題
の連絡を行ったり、学生同士が学習内容についてフォローしあったり、学んだことを振り返った
りと、バーチャルな場でも議論を深め、予習・復習に役立てている。さらに、個別の質問につい
ては、教員の個別メールアドレスやメーリングリスト上にて常時受け付けており、各教員が可能
な時間の範囲で対応するなど、学生がいつでも個別にコンタクトできる体制となっている。
学生の心身に関しての健康維持の相談等は、事務局や指定の学校医にて随時受け付けている他、
クラス受講中の緊急対応についてはキャンパス内に医務室を設けている。学生は事務局に申し出
ることにより、原則としてクラス開講時に医務室で休息を取ることが可能な体制としている。
加えて、学生本人の入院等で一定期間修学が困難な場合には、休学などの対応を取っており、復
学に際しても必要に応じて面談等を実施している。
本学では、各科目の履修後と履修期間中、課程修了後の 3 種類の「学生アンケート」を実施して
おり広く学生より、支援体制に関する意見を吸い上げている。その結果、平日/週末の開講クラス
数配分の見直し、勉強会室の増強や施設の利便性の向上、に取り組んできている。
フルタイム英語プログラムの学生には、信仰宗教の祈りの捧げるための部屋を常時用意し、様々
69
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5.学生支援
な慣習を持つ多様な学生がそれぞれの文化や伝統を維持できる環境を整えている。
<根拠資料>
事務局受付時間
日本語総合ガイド「Day1 前の手続き【必読】」
「クラス専用メーリングリスト(ML)への登録」
学生アンケート様式
アンケート定性コメント例
日本語ホームページ
「キャンパスライフ」
(http://mba.globis.ac.jp/style/index.html)
英語ホームページ
「Student Life」
(http://www.globis.ac.jp/life/)
5-2.(各種ハラスメントに関する規定及び相談体制が適切に整備され、それが学生に周知さ
れているか)F 群
学生からの主にアカデミック・ハラスメントに関する相談窓口として、ハラスメント相談室を設
置するとともに、専用の相談受付メールアドレスを設け、学生ポータル(学生専用ウェブページ)
で周知している。相談内容は機密管理することを前提として、臨床心理士としてハラスメントの
専門研修を受け、対応経験のある者が担当している。
また、他の教職員がハラスメントと捉えられる相談を受けることもあり、その際にハラスメント
相談室が連携し、相談を受けた教職員が適切に対応できるよう支援している。対応実績としては、
平成 22 年度:1 件、平成 23 年度:3 件、平成 24 年度:2 件という状況。
<根拠資料>
学生ポータル(学生専用ウェブページ)ハラスメント案内ページ
グロービス経営大学院ハラスメントに関する規程
グロービス経営大学院ハラスメント窓口の運用に関する規程
5-3.(奨学金などの学生への経済的支援についての相談・支援体制が適切に整備されている
こと)F 群
学生が現在利用できる経済支援として、①日本学生支援機構奨学金
②教育ローン
③教育訓練
給付金、学内奨学金としては④仙台校、福岡校の学生を対象とした地域限定奨学金、英語プログ
ラムの学生を対象としたものを用意している。
仙台校向けの奨学金の一つである「ダイムラー・日本財団イノベーティブ奨学金」は、ドイツの
ダイムラーAG(シュツットガルト、取締役会会長:ディーター・ツェッチェ)および公益財団法
人日本財団(東京都港区、会長:笹川陽平)が始めた東日本震災復興支援プロジェクト「ダイム
ラー・日本財団 イノベーティブリーダー基金」
(東日本大震災に罹災した地域の創造と変革を担
うリーダーの育成を目的とするもの)の事業パートナーに選出されたもので、仙台校に学ぶ岩手・
70
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5.学生支援
宮城・福島在住の学生への奨学金ならびに、当該学生による東北地方での新規事業のスタート資
金が 2012 年 4 月から 2015 年 3 月までの 3 年間にわたり毎年 20 名程度の学生に提供される。本奨
学金は、復興にかける強い意思を有する仙台校本課程の入学生と単科生(科目等履修生)の双方
を対象とするもので、入学金全額と受講料 50%ないし 80%が給付される。このほか、本学の東日
本大震災義捐金等から支給する特別奨学金制度「東北リーダー育成奨学金」を用意し、入学金全
額と受講料 30%を給付する。
福岡校の学生を対象とした「福岡校リーダー育成奨学金」は、九州からより多くの「創造と変革
の志士」を輩出することを目的とし、入学金全額と受講料 30%を給付する。
英語プログラムの学生を対象とした「グロービス・スカラーシップ」には、フルタイム用とパー
トタイム用のものがあり、2013 年度時点では、フルタイム用では外国籍の学生には入学金全額と
受講料最大 100%を、日本人には最大 50%を給付する。パートタイム用では、外国籍の学生に受
講料最大 50%を給付するものとなっている。この他、英語プログラムの学生を対象とした文部科
学省、日本学生支援機構、民間団体の奨学金や教育ローンの情報も提供している。
各支援については、募集要項、ホームページ、入学手続きガイドに加えて事務局からの入学前後
のガイダンス等にて案内しており、詳細は本学の事務局にて、個別問い合わせに対応・案内を行
っている。
①
日本学生支援機構奨学金
・大学院第一種奨学金(無利子)→2007 年度~2013 年度の採用実績 26 名
・大学院第二種奨学金(在学中は無利息、卒業後は上限 3%の元利均等返済)→2007 年度~2013
年度採用実績 26 名
② 教育ローン
提携先の金融機関にてグロービス経営大学院提携学費ローン(金利優遇)他、各種金融機関の教
育ローン制度が利用できる。
③ 教育訓練給付金
学生が社会人であることから、厚生労働省の被雇用保険者を対象とした「教育訓練給付金制度」
の対象講座となっている。学生の給付金申請には領収書等の必要書類を本学から発行。2009~2013
年度卒業生のうち、申請希望者による必要書類発行数は累計で 384 名分となる。
④ 学内奨学金
[仙台校向け]
 ダイムラー・日本財団 イノベーティブリーダー奨学金:仙台校に入学し、履修時点で岩手
県、宮城県、福島県に在住していることを主な条件に、入学金全額と受講料 50%ないし 80%
を給付。2013 年度(仙台校初年度)入学生においては、8 名に対して給付済み。2014 年度入
学生においては、7 名に対して給付予定。
 東北リーダー育成奨学金:仙台校に入学し、履修時点で東北 6 県(青森県、岩手県、秋田県、
宮城県、山形県、福島県)に在住している学生、または同地域に本社がある企業による派遣
制度を利用する学生を対象に、入学金全額と受講料 30%を給付。2013 年度(仙台校初年度)
71
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
入学生においては、30 名に対して給付済み。2014 年度入学生においては、28 名に対して給
付予定。
[福岡校向け]
 福岡校リーダー育成奨学金:仙台校に入学し、履修時点で九州7県、沖縄県、山口県、また
は九州の近隣国に在住の学生、または本社のある企業の派遣制度を利用する学生を対象に、
入学金全額と受講料 30%を給付。2014 年度(福岡校初年度)入学生においては、86 名に対
して給付予定。
[英語プログラム向け:グロービス・スカラーシップ]
 フルタイムプログラム向け:外国籍の学生には入学金全額と受講料最大 100%を、日本人に
は最大 50%を給付する。2012 年 10 月(フルタイムプログラム初年度)入学生 20 名に給付済
み、2013 年 9 月入学生 26 名に給付済み、2014 年 9 月入学生 40 名に給付予定。
 パートタイムプログラム向け:外国籍の学生に受講料最大 50%を支給する。2010 年~2013
年入学生に対して 41 名に給付済み。2014 年入学生に対しては 21 名の給付予定。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「募集要項」(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「学費・奨学金・教育ローン」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/expenses.html)
仙台校ホームページ
「ダイムラー・日本財団イノベーティブ奨学金」
(http://mba.globis.ac.jp/sendai/daimler_scholarship.html)
「東北リーダー育成奨学金」
(http://mba.globis.ac.jp/sendai/bring_scholarship.html)
福岡校ホームページ
「福岡校リーダー育成奨学金」
(http://mba.globis.ac.jp/fukuoka/scholarship.html)
英語ホームページ
「Admissions」(http://www.globis.ac.jp/admissions/)
「Scholarships/Loans」
(http://www.globis.ac.jp/programs/fulltime/scholarship_loans.html)
(http://www.globis.ac.jp/programs/parttime/scholarship_loans.html)
学生募集要項
GLOBIS Part-time MBA_2014 Admission Guide
GLOBIS Full-time MBA_2014 Admission Guide
入学手続き要項
5-4.(学生の課程修了後を見越したキャリア形成、進路選択等に関わる相談・支援体制が適
切に整備され、効果的に支援が行われているか)A 群
キャリア教育については、科目と課外活動の両面で体制を整えている。まず、科目においては、1
72
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5.学生支援
年次の前半で履修する「リーダーシップと倫理・価値観」にて、リーダーとして自身があるべき
姿と現状、そのギャップを明らかにし、どのように能力開発していくかに対して行動計画を立て
られるよう指導している。2 年次で履修する「企業家リーダーシップ」では、様々なリーダーに
ついて触れながら、最後には自身の志を決め、最終回では、その志をもとに社会においてどのよ
うな貢献をしたいかをレポート提出およびプレゼンテーションを行っている。また、クラスを補
完する形でも、入学前オリエンテーションでは、学ぶ目的や志を事前に考え、同期学生(同じ入
学年)の前で共有する場を作り、1 年次と 2 年次の終わりに行う振り返りセッションでは、
「リー
ダーシップと倫理・価値観」で立てた行動計画を踏まえた振り返りを行い、教員が学生に対して
自ら考えさせる過程を通じて指導を行っている。そして、卒業前には、集大成として改めて自身
の志と今後の行動を提出し、同期学生(同じ入学年)に対してメーリングリスト上で表明してい
る。
上記に加え、英語のフルタイム学生向けには、入学直後にキャリアオリエンテーションを行い、
卒業時の就職に向けた活動内容や日本の労働市場における一般的要件等について案内を行ってい
る。またその際、キャリア・ガイドを配布し、求職案件の探し方、履歴書の書き方、面接での対
応方法等についても指導を行っている。プログラムの終盤、5 月末~8 月中旬の約 2 ヶ月半、就業
体験を積みながら学びを実践する場として企業でインターンシップを行う機会を提供している。
本学とコーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)というグローバル人材を産学連携で育
成するプログラムに賛同している企業においてインターンシップを実施した学生には、学校とし
て単位を付与して、インターンシップの実施を促している。2012 年度においては、インターンシ
ップを実施した 17 名の学生のうち、2 名の学生が当該企業において採用されている。
進路選択に関わる相談については、学生が働きながら学ぶ社会人であることから、学生からのニ
ーズが多くはないため、学生から相談があれば随時事務局にて個別対応をしている。また、前述
のキャリア開発の過程において、クラスでは教員が相談に対応し、また、課外活動として行って
いるオリエンテーション、振り返りセッションは、セクションごとに同じ教員が担当しており、
学生が随時相談できる体制をとっている。また、転職を志向する学生に対しては、グローバル企
業、変革のフェーズにある企業、ベンチャー企業など、本学の教育目的「創造や変革を担う実践
的なビジネスリーダー」
「経営を担う人材」にあった求人を紹介するセミナーや求人票の掲載を行
っており、これらの企業に対する相談もキャリアオフィスにて個別に対応している。
上記に加え、フルタイム英語プログラムの学生には、一年のプログラム期間中インターンシップ
説明会やキャリア・デーを開催し、企業による会社紹介を通じて、企業と学生が出会う場を提供
している。
一方、起業を志す学生を支援する取組みとして、
「GLOBIS Venture Challenge(ビジネスプランコ
ンテスト)
」も実施している。より多くの起業家を輩出することを目的に、ビジネスプランコンテ
スト「GLOBIS Venture Challenge (GVC)失敗したっていいじゃないか。ガンガンに行こう!」を
開催し、エントリーされたプランは、ベンチャーキャピタリストやベンチャー企業の経営者、グ
ロービス経営大学院の教員等による審査を経て、受賞者には学校法人グロービス経営大学院と株
式会社グロービスが組成するファンドからの出資を受ける権利を得ることができる。2013 年の第
1 回のコンテンストでは、応募数 42 件の中から大賞(500 万円)2 件、特別賞(100 万円)3 件の
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5.学生支援
合計 5 件のビジネスプランが、総額 1300 万円の出資を受ける権利を得た。惜しくも受賞を逃した
ビジネスプランに対しても、審査員からのフィードバックが行われ、更なる挑戦と成長に向けて
の機会が得られ仕組みとなっている。尚、起業に必要なスキルや知識は、本学のカリキュラム内
にある【創造】科目群において、修得することができる。
<根拠資料>
入学オリエンテーション資料
振り返りセッション資料
組織図
日本語ホームページ
「キャリア」
(http://mba.globis.ac.jp/career/index.html)
「GLOBIS Venture Challenge(ビジネスプランコンテスト)
」
(http://mba.globis.ac.jp/venture_support.html)
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3147.html)
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html)
英語ホームページ
「Careers」
(http://www.globis.ac.jp/careers/)
「Corporate Mentorship Program」
(http://www.globis.ac.jp/careers/cmp.html)
インターンシップ(ILP)説明会資料
キャリア・デー資料:Career Day_MC slides
キャリアオリエンテーション資料(1)Career Orientation
キャリアオリエンテーション資料(2)MBA Career Strategies for Globis. Fall 2013
キャリア・ガイド:Career Guide
5-5.(身体に障がいのある者、留学生、社会人学生等を受け入れるための支援体制が適切に
整備され、支援が行われているか)A 群
[身体に障がいのある者に対する支援体制]
現在、身体に障がいのある学生は数名在籍するが、本学の通常の履修には支障はないと認識して
いる。今後本人からの要望があった段階で支援体制を検討したいと考えている。しかしながら、
現時点では支援体制が整備されているとは言い難い。在籍者、入学希望者も含めて具体的なニー
ズが顕在化した段階で支援体制、施設・設備のさらなる拡充には誠実に取り組みたいと考えてい
る。
[留学生に対する支援体制]
英語フルタイムプログラムの留学生向けには、入学前のビザ取得に際して在留資格認定証明書を
学生本人に代わって申請を行いスムーズな入国をサポートしている。来日後は、外国人専門の保
証会社や共同住宅を運営する会社と連携しながら、安心して住居を確保できるよう支援し、生活
74
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5.学生支援
面においては、文部科学省、JASSO、民間奨学団体の提供する奨学金の申請や受給手続きの案内、
作成支援を行っている。更に、生活ガイドを配布し、日本での生活を滞りなく始められるよう案
内を行うとともに、個別相談も随時受け付けている。学生ビザで入国している学生は在留カード
と健康保険証のコピーを提出させ、行政への適切な登録等を行っていることを確認している。ま
た、日本での生活をスムーズに行ってもらうため、日本語学校と連携した日本語教室を学内で提
供し、傷害が発生した際に備えて損害保険への加入を義務付けている。更に、学生ビザの資格外
活動許可の範囲内(週 28 時間)においてアルバイトを行っていることを確認するため、ワークレ
ポートを毎月提出させている。
[社会人に対する支援体制]
既述の通り、学生が社会人であることから、学生生活の支援体制全般にわたって社会人学生向け
の設計としている。例えば、日本語プログラムにおいては、働きながら授業に通いやすいように
夜間・週末の開講としていることをはじめ、勉強会室やライブラリー等の施設の夜間・週末の開
放、時間制約のないメーリングリストなど IT の活用等の支援を行っている。さらに東京校におい
ては、引き続き、託児専門施設と提携し、託児サービスを提供していく。ただし、これまで提携
していた施設が認可保育園に転換したため、本学との契約を終了。現在、別の施設との提携、サ
ービス提供を検討している。また大阪校では、学生が学生同士によるコミュニティの中で託児サ
ービスを提供する仕組みを模索しており、大阪校キャンパス内にある和室を提供している。
<根拠資料>
身体に障がいのある方のため設備
How to Apply for JASSO Scholarship
How to Apply for MEXT Scholarship
How to Apply for Rotary Yoneyama Memorial Foundation
ソーシャルアパートメント学生告知メール
入学予定者へのビザ申請手続き案内メール
留学生ガイド
work report 提出案内メール
在留カード提出案内メール
JEES 災害障害 大学集計報告書
日本語教室案内メール文
託児所資料
日英共通開講スケジュール詳細
(http://gmscommon.globis.co.jp/gmsdb/HomepageScheduleIchiran.do?taisyoKamokuCd=3)
5-6.(学生の自主的な活動、修了生の同窓会組織に対して、どのような支援体制を整備し、
支援を行っているか)A 群
学生の自主的な活動については、5-1 でも既述したように、学びを実践する上で共通の関心を持
75
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
ち合える仲間と出会い、成長し合える関係を構築するためクラブ活動や、起業の際のインフラ支
援(教室、勉強会室、プロジェクターの貸出)などを行っている。このクラブ活動は、学生が自
主的にリーダーシップを発揮して、社会の創造と変革に寄与するテーマで活動しており、クラス
外で共通の目的や問題意識を持った同志を見つけ、先輩や後輩とのつながりを持つことができる
など、人的ネットワーク構築の場となっている。
修了生に対しては、修了生が主体となって運営する「同窓会(卒業生の会)
」において、修了生が
入学の期と関係なく広く交流し、各種イベントを通して、お互いの人間的成長と志の実現を確か
めあう場を提供している。また、同窓会とは別に、
「互援ネット」という卒業生同士が相互にビジ
ネス等の相談をできる相互メンターグループを形成しており、3 カ月に一度集まり、お互いの様々
な人生体験から凝縮された貴重な経験を共有しあうことによって、連帯感だけではなくビジネス
の知恵、そして人生の知恵を得ることができる場を提供している。長期的かつ深い人的ネットワ
ークを築く仕組みとなっている。
また、卒業後ビジネスの第一線で活躍し、創造と変革をもたらした卒業生を表彰する「卒業生ア
ワード」を 1 年に一度実施している。
その他、卒業後約 5 年が経過した卒業生に対して、共に学んだ同期の仲間と集い本学の最新の研
究テーマやカリキュラムを学びながら旧交を温める「リユニオン」なども開催している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「クラブ活動」
(http://mba.globis.ac.jp/club/index.html)
「同窓会」
(http://mba.globis.ac.jp/style/reunion/index.html)
「互援ネット」
(http://mba.globis.ac.jp/alumni/goen.html)
「卒業生アワード」
(http://mba.globis.ac.jp/alumniaward.html)
「リユニオン」
(http://mba.globis.ac.jp/reunion/index.html)
英語ホームページ
「Alumni Services」
(http://www.globis.ac.jp/life/alumniservices.html)
アルムナイサービス資料
5-7.(固有の目的に即して、学生支援としてどのような特色ある取組みを行っているか)
A群
既述してきたように、本学は、学生が主体的に「創造」と「変革」を実現、体現できる環境を整
え支援してくことを主眼に、
(1)履修・学生生活そのものに対する支援(2)キャリアに対する支
援(3)人的ネットワーク構築に対する支援の 3 つの面から学生支援を行っている。
(1)履修・学生生活そのものに対する支援(参照 5-1、5-3、5-5)
日本語、英語のパートタイムプログラムにおいては、社会人が働きながら授業に通いやすいよう
に夜間・週末の開講としていることをはじめ、勉強会室や自習スペース、ライブラリー等の施設
の夜間・週末の開放、時間制約のないメーリングリストなど IT を活用することで支援を行ってい
76
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
る。また、メール、対面等を通じて履修や学生生活全般に関して事務局がいつでも気軽に相談で
きる体制をとっている。さらに、クラス終了後に頻繁に開催される学生と教員の懇親会の場も教
員からの実質的な助言指導の場として機能している。
英語フルタイムプログラムの留学生向けには、入学前のビザ取得のサポート、来日後の住居確保
の支援、生活面においては、奨学金の申請や受給手続きの案内、作成支援を行っている。更に、
日本での生活を滞りなく始められるよう案内を行うとともに、個別相談も随時受け付けている。
学生ビザで入国している学生に対しては、行政への適切な登録等を行っていることを確認してい
る。また、日本語学校と連携し日本語教室を学内で提供したり、損害保険への加入を義務付けた
りしている。学生ビザの資格外活動許可の範囲内(週 28 時間)においてアルバイトを行っている
ことを確認するため、ワークレポートを毎月提出させている。
経済的な支援として授業料給付型の奨学金を用意している。日本語プログラムにおいては、仙台
校、福岡校地域限定の奨学金、英語プログラム専用の奨学金などを提供し、地域や国籍などに関
係なく、安心して本学の授業が受けられる体制を整備している。
(2)キャリアに対する支援(参照 5-6)
キャリアについては、授業と課外活動の両面で支援体制を整えている。
「リーダーシップと倫理・
価値観」
「企業家リーダーシップ」では、自己観照・自己開示を通して自身のリーダーとしてのあ
りたい姿を考えながら、様々なリーダーに触れ、自身の志についてプレゼンテーションを行う。
授業を補完するものとして、入学前オリエンテーション、振り返りセッションにおいては、
「リー
ダーシップと倫理・価値観」で立てた行動計画を踏まえた振り返りを行い、教員が学生に対して
自ら考えさせる過程を通じて指導を行っている。
上記に加え、英語のフルタイム学生向けには、卒業時の就職に向けた活動内容や日本の労働市場
における一般的要件等について案内を行ったり、求職案件の探し方、履歴書の書き方、面接での
対応方法等についても指導を行ったりしている。また、キャリア・デーを開催し、企業による会
社紹介を通じて、企業と学生が出会う場を提供している。プログラムの終盤、5 月末~8 月中旬の
約 2 ヶ月半、本学とコーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)というグローバル人材を
産学連携で育成するプログラムに賛同している企業において、インターンシップを実施し、単位
を付与している。
転職を志向する学生に対しては、グローバル企業、変革のフェーズにある企業、ベンチャー企業
など、本学の教育目的「創造や変革を担う実践的なビジネスリーダー」
「経営を担う人材」にあっ
た求人を紹介するセミナーや求人票の掲載を行っており、これらの企業に対する相談もキャリア
オフィスにて個別に対応している。
一方、キャリアの選択肢の一つとして「起業」を志す学生を支援する取組みとして、「GLOBIS
Venture Challenge(ビジネスプランコンテスト)」も実施している。より多くの起業家を輩出す
ることを目的に、ビジネスプランコンテスト「GLOBIS Venture Challenge (GVC)失敗したってい
いじゃないか。ガンガンに行こう!」を開催し、エントリーされたプランは、ベンチャーキャピ
タリストやベンチャー企業の経営者、グロービス経営大学院の教員等による審査を経て、受賞者
には学校法人グロービス経営大学院と株式会社グロービスが組成するファンドからの出資を受け
77
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
る権利を得ることができる。2013 年の第 1 回のコンテンストでは、応募数 42 件の中から大賞(500
万円)2 件、特別賞(100 万円)3 件の合計 5 件のビジネスプランが、総額 1300 万円の出資を受
ける権利を得た。惜しくも受賞を逃したビジネスプランに対しても、審査員からのフィードバッ
クが行われ、更なる挑戦と成長に向けての機会が得られ仕組みとなっている。尚、起業に必要な
スキルや知識は、本学のカリキュラム内にある【創造】科目群において、修得することができる。
(3)人的ネットワーク構築に対する支援(参照 5-1、5-6)
在学中の学生においては、
「セクション制」や「クラブ活動」などを通じて、学生同士が仲間と出
会い、切磋琢磨し合える関係が作られる場を提供している。このような場を通して、仲間ととも
に研究や企業へのコンサルティングを行うなど、実践的な活動を通じて交流や絆を深めていく。
卒業生においては、
「同窓会(卒業生の会)」
「互援ネット」
「卒業生アワード」
「リユニオン」など
を通して、卒業生が入学の期と関係なく広く交流し、各種イベントを通して、お互いの人間的成
長と志の実現を確かめあう場を提供している。
在校生から卒業生までが、授業とは別に、あすか会議などの宿泊型のカンファレンスを通じて、
東京校、大阪校、名古屋校、仙台校、福岡校の学生が集まり、このあすか会議を通じて刺激を受
けた学生達が、クラブ活動を創設するなど良い循環が出来ている。
<根拠資料>
(1)~(3)に挙げている「参照詳細項目」にあるものと同じ
GLOBIS.JP「あすか会議 2013 レポート」
(http://globis.jp/2507)
日本語ホームページ
「GLOBIS Venture Challenge(ビジネスプランコンテスト)
」
(http://mba.globis.ac.jp/venture_support.html)
(http://mba.globis.ac.jp/topics/detail-3147.html)
「カリキュラムマップ」
(http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html)
英語ホームページ
「Curriculum Map」
(http://www.globis.ac.jp/curriculum/map_2014.html)
【5.学生支援の点検・評価】
長所:関連する評価の視点(5-7)
5-7 において既述。
今後の方策
引き続きこの方針を維持しつつ、
(1)履修・学生生活そのものに対する支援(2)キャリアに対す
る支援(3)人的ネットワーク構築に対する支援の 3 つの面から学生支援を行っていく。
検討・改善が必要な点:関連する評価の視点(5-5)
78
Graduate School of Management, GLOBIS University
5.学生支援
現在、通常の履修に支障のある身体に障がいのある学生が入学しても支障がないような支援体制
を検討することが必要であると認識している。在籍者、入学希望者も含めて、障がいのある学生
の要望を踏まえながら、受け入れる体制を整えていく。
79
Graduate School of Management, GLOBIS University
6.教育研究環境
6.教育研究環境
概要:
本研究科では教員が教育研究に最大限専念できるよう、例えば、学生への教材の事前送付、当日
配布教材の印刷と配布準備、教具の整備、成績評価結果のシステム入力等を事務局が担当するな
どの人的支援体制に加え、
「ファカルティ Web」という成績評価をはじめとする講師支援の情報シ
ステムを備えている。また、施設・設備は働く社会人が学びやすい学習環境の整備に力を入れて
いる。校舎については、東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の 5 キャンパスともに、通勤する社会
人学生のビジネスエリアからの移動距離時間を短くすべく、平日夜間の通学が便利な立地を選択
している。また、教室設計にあたっては、講義形式ではなく、ケースメソッドを中心としたディ
スカッション形式に対応するため、小グループ単位での議論が促進されるよう、机や座席を移動
できる平板な教室レイアウトを多用している。
項目 19:施設・設備、人的支援体制の整備
6-1.(講義室、演習室その他の施設・設備が、経営系専門職大学院の規模及び教育形態に応
じ、適切に整備されていること:
「専門職」第 17 条)F 群、L 群
講義室は、東京校に 14 教室、大阪校に 6 教室、名古屋校に 3 教室、仙台校に 2 教室、福岡校に 2
教室設置している。
本学では主要な教育形態として、学生と教員との双方向でのやり取り(インタラクティブ・レク
チャー)
、及び、グループワーク・ディスカッション等を行うケースメソッド形式の授業を採用し
ている性質上、クラスでの議論の質や内容が、学びの質を大きく左右する。働く社会人学生は予
習段階で事前に集まってディスカッションを行うには時間の制約があり難しい。このため、教室
内のレイアウトは、根拠資料の写真に示すように、欧米のビジネススクールによくみられる座席・
机が固定されている階段教室レイアウトではなく、クラス全体でのディスカッションが始まる前
に小グループ単位での議論が促進されるよう、敢えて机や座席を移動できる平板な教室レイアウ
トを多用している。また小型のホワイトボードも準備し、ディスカッションやグループワークの
際に議論や考えの活性化を促すための補助としている。
施設、設備はサービス・コンシェルジュ・オフィスを中心に維持にあたっており、学生アンケー
トや教員からのフィードバック等をもとに、改善が必要なものについては教授会をはじめとする
運営会議、経営会議において遅滞なく意思決定を行い対応していく体制となっている。入学定員
増に対応して、平成 21 年度から 25 年度にかけて、東京校では大学院専用教室を 2 教室(205 教
室、206 教室)
、共用教室を 10 教室(301~304 教室及び 401~406 教室)増設。また、週末に需要
の多い勉強会室も 12 部屋増設している。名古屋校は移転により平成 23 年に 333 ㎡増床、大阪校
は平成 24 年の移転により 565 ㎡増床している。さらには平成 24 年 4 月には仙台校開校、平成 25
年には福岡校開校により、キャンパス全体は年々拡張している。
<根拠資料>
80
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6.教育研究環境
教室・勉強会質設備一覧
ファシリティ写真(教室)
6-2.(学生が自主的に学習できる自習室、学生相互の交流のためのラウンジ等の環境が十分
に整備され、効果的に利用されていること)F 群
東京校の校舎は、1階~4 階に教室が配置され、学生が自由に学習できる勉強会室が 1 階に 4 室、
2 階に 3 室、3 階に 2 室、4 階に 2 室配置され、さらに利用の多い週末には 5 階、7 階の会議室を
勉強会室として開放している。また、3 階には自習用デスクを備えたライブラリが整備されてい
る。勉強会室 1 室当たりの定員は 6~10 名程度であり、自習や勉強会の他、学生同士の自由な科
目外・課外活動にも利用可能である。各室にはホワイトボードを配置している。加えて 1 階、3
階のラウンジが学生相互の交流に利用されている。
大阪校は教室との同一フロア内に 6 勉強会室、名古屋校も同様に 5 勉強会室、仙台校も同様に 2
勉強会室、福岡校も同様に 1 勉強会室をそれぞれ有し、ラウンジを配している。特に大阪校には
ラウンジの他に和室を配し、和室ならではのイベント開催を通して、学生同士、教職員との効果
的な交流の場となっている。全キャンパスにおいて、インターネット用無線 LAN を設置済みであ
る。
<根拠資料>
ファシリティ写真(勉強会室、ラウンジ、ライブラリ)
6-3.(障がいのある者のために適切な施設・設備が整備されていること)F 群
現時点では、東京校の建物の入り口にはスロープが設けられているほか、1 階には車椅子用のト
イレ、各階の移動にはエレベーターが使える設備となっており、車椅子での移動が可能となって
いる。本学には現在、身体に障がいのある学生は数名在籍するが、本学の通常の履修には支障は
ないと認識している。今後本人からの要望があった段階で支援体制を検討したいと考えている。
また、在籍者、入学希望者も含めて具体的なニーズが顕在化した段階で支援体制、施設・設備の
さらなる拡充には誠実に取り組みたいと考えている。
<根拠資料>
ファシリティ写真(校舎入口スロープ、車椅子用トイレ)
6-4.(学生の学習、教員の教育研究のために必要な情報インフラストラクチャーが適切に整
備されていること)F 群
各キャンパスとも、教職員居室、教室、ラウンジ、図書館をはじめとして学内はインターネット
用無線 LAN が整備されており、学生、教職員のインターネット接続環境が確保されている。 こ
のほか、学生が使える PC を東京は図書館に 6 台、ラウンジに 2 台、大阪は 1 台、名古屋は 3 台、
81
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6.教育研究環境
福岡校は 1 台、配置している。
学生と教職員のコミュニケーションには「クラス専用メーリングリスト」を設けることで、教室
内の学びだけでなく、授業後の懇親会と同様に人的ネットワークを構築する場として機能してい
る。近年は Facebook など、ソーシャルメディアなどのツールを使うことを通して、よりコミュニ
ケーションしやすい環境を整備している。
その他、学生は「学生ポータル」という入学当初より各自専用の Web ページを持ち、そこから履
修登録や成績照会、Web アンケート回答、イベント申し込みなどができる仕組みもインフラとし
て提供している。同様に教員に対しても「ファカルティ Web」というシステムを提供し、Web 上か
ら学生の成績評価等が可能となっている。
情報インフラに関する一般的な質問には大学院事務局で対応しており、対応しきれない技術的に
高度な質問については IT 業務のアウトソース先である株式会社グロービスの IT 関連部門のスタ
ッフの支援の元に対応している。
<根拠資料>
Web アンケート画面イメージ
ファカルティ Web 画面イメージ
学生ポータル画面イメージ
6-5.
(教育研究に資する人的な支援体制が適切に整備されていること)F 群
レポート採点を代行したり、授業に関する学生からの質問に教員に代わって対応したりする意味
でのティーチング・アシスタントはいない。しかしながら、次項の②および⑦の両組織にて、教
員が円滑、かつ効果的な研究・クラス運営を行うために、教員のクラス準備支援(標準化された
教材、ハンドアウト、シラバス整備)、クラス運営支援(ハンドアウトの事前印刷と教室への配
備、教員ごとに必要な教具の準備等のクラス事前準備、提出物管理、出欠を含む成績評価入力な
どのクラス後処理)
、研究活動支援リサーチなど、教員が教育研究活動に専念できるよう補助的業
務を担っている。
<根拠資料>
クラス運営ガイド 【東名阪仙福 共通】
6-6.(固有の目的に即して、どのような特色ある施設・設備、人的支援体制を設けているか)
Ⅰ群
本学では教育研究上の目的実現に沿った施設・設備を 6-1 に既述した通り整備し、次のような改
善活動を行っている。
まず学生や教職員からの教育研究環境改善についての要望は、学生については、各期クラス最終
回に各種専用の WEB ページにて実施する「満足度アンケート」において、フリーコメント欄を設
82
Graduate School of Management, GLOBIS University
6.教育研究環境
け、自由に要望や意見を上げてもらう仕組みによって吸い上げるようにしている。アンケートで
寄せられた意見は事務局で集計し、特に要望の強かったものについて、隔週に 1 回行われる大学
院運営会議、および経営会議にて施策を検討・審議する。審議・決定した結果は実際に改善につ
なげると同時に、教授会にて報告する。
一例として、学習上必要な自習スペースを拡充して欲しいとの声について、検討し、講義に使用
されていない教室を適宜学生向けに開放をしている。
一方、教職員からの要望については、教授会を初め、合宿形式の「教員リトリート」にても随時、
意見や要望を出してもらうようにしている。
これ以外でも、教員の要望については、
「ファカルティ・ディベロップメント担当」や事務局が常
日頃からメールやクラスの前後、カリキュラム相談等さまざまな機会を捉えてコミュニケーショ
ンをとることにより、迅速に対応するようにしている。
また、教務・事務職員等の支援体制を次の通り整備し、各職責に基づき、大学院での学生生活・
教員の教育研究生活全般の向上及び、大学院全体の教育研究環境を向上させるべく活動している。
① ファカルティ・コンテンツ・オフィス:職員 5 名(東京)
主にカリキュラム体系の整備・検討・改善、教員の担当授業の割り振り、教材の手配と発送など、
カリキュラム、教員と教材に関する業務を担当。また、ライブラリ担当が図書館及び書籍・資料・
PC・データベース等の整備、図書利用システムの管理、貸出及び返却管理、蔵書リクエスト受付
対応、その他利用管理等全般を担当している。
② ファカルティ・グループと統括オフィス(FGO):職員 9 名(東京)
科目領域ごとの研究活動組織ファカルティ・グループに所属する職員が、新規科目の企画、既存
科目の見直し、ティーチング・アシスタント(TA)業務、ファカルティ・ディベロップメント業
務、大学院の研究資料の収集及び整理に関する業務などを担当し、一部の教員が業務に携わる体
制となっている。
③ スチューデント・オフィス:職員 8 名(東京)
学生の募集活動全般(広報企画、募集ツール策定、説明会開催等)
、個別ガイダンス、進路カウン
セリングなど、入学希望者への質問対応やこれに伴う事務手続きなどを担当している。
④ キャンパスイベント&キャリアアルムナイ・オフィス:職員 5 名(東京)
学生への入学前、学期単位の受講登録のガイダンス、大学院行事の総括・運営、自主活動・課外
活動・アルムナイ(卒業生)活動等の支援・人的援助他各種サポート、学生のキャリア構築に関
する相談支援などを担当している。
⑤ 経理(大学院事務局):職員1名(東京)
学生からの授業料の支払いや返金、教育訓練給付金業務など、学生の授業料に関わる業務全般を
担当している。
⑥ 企画総務(大学院事務局):職員 5 名(東京)
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6.教育研究環境
入学者選抜、大学院に関する各種会議体運営、官公庁等の渉外、各種調査対応、大学院関連の各
種規程等の制定・改廃等制度整備、自己点検報告書作成、事業計画・予算・決算、監査、奨学金
企画など大学院庶務全般等を担当している。
⑦ サービス・コンシェルジュ・オフィス:職員 4 名(東京)
主に履修・学生生活に関する相談・問合せ窓口及び事務手続き、授業における教材の準備、教具
の整備、各期学生アンケートの実施と学校運営への反映、学生奨学金制度・その他教育給付金手
配の受付等を担当している。
⑧ 拠点事務局:職員 19 名(大阪 9 名、名古屋 4 名、仙台 4 名、福岡 2 名)
大阪校および名古屋校、仙台校、福岡校において、学生相談・問合せ窓口及び事務手続き、授業
における教材の準備、教具の整備はじめ運営全般を担当している。
⑨ 英語プログラム事務局:職員 9 名(東京)
英語プログラムにおける学生募集やビザ取得関連の支援、学生生活支援、キャリア支援、奨学金
企画などの運営全般を担当している。
<根拠資料>
学生アンケート様式
学生アンケート定性コメント例
組織図
項目 20:図書資料等の整備
6-9.(図書館(図書室)には経営系専門職大学院の学生の学習、教員の教育研究のために必
要かつ十分な図書・電子媒体を含む各種資料が計画的・体系的に整備されていること)
F群
本学では開学当初より、東京校にセントラル・ライブラリ(開学当初、蔵書 5,000 冊〔うち洋書
500 冊〕
、学術雑誌 35 種〔うち洋雑誌 6 種〕、床面積 200 ㎡、座席数 27 席)
、また大阪校、名古屋
校にも利用頻度の高い書籍を中心に、ラウンジライブラリ(ラウンジにライブラリ機能)を配備
済みである。平成 25 年度において、専任教員の蔵書アドバイス等により、東京校のライブラリは
蔵書 12,439 冊(うち洋書 2,194 冊)に増強、学術雑誌約 40 誌〔うち洋雑誌 5 誌〕
、英字新聞 1 紙
を所蔵している。大阪校のライブラリは蔵書 2,075 冊(うち洋書 74 冊)
、名古屋校のライブラリ
は蔵書 1,618 冊(うち洋書 27 冊)となっている。平成 25 年度より仙台校にもラウンジライブラ
リを設置(蔵書 478 冊、うち洋書 1 冊)し、仙台校所属の学生・教職員の貸出利用が可能となっ
た。福岡校には平成 26 年度よりラウンジライブラリを設置すべく準備中である。
(※上記所蔵冊
数はすべて平成 25 年 10 月 1 日現在)
大阪校、名古屋校、仙台校のラウンジライブラリでカバーしきれない書物については、学生の利
84
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6.教育研究環境
用希望に応じて、事務局にて東京校から郵送することで対応しており、大阪校、名古屋校、仙台
校、福岡校の学生の学習に支障が出ないよう配慮している。また、東京校の学生が大阪校、名古
屋校、仙台校の蔵書利用を希望する際にも、郵送にて取り寄せ、貸し出すことで対応している。
日本語科目の指定教科書については、各校 1 冊以上所蔵するよう体制を整えている。英語科目の
指定教科書は、外国人学生の経済状況を考慮し、複数人で閲覧できるよう各 5 冊以上所蔵し、参
考図書も各 2 冊以上所蔵している。
セントラル・ライブラリの書架の蔵書可能冊数上限は 1 万 5 千冊となっていたが、平成 23 年 12
月に蔵書可能冊数を 1 万 6 千冊超へ増強した。図書館資料の選定にあたっては、将来の経営人材
に読んで欲しい経営関連書籍、標準的と考えられるリファレンス書籍を教員が中心となって選定
し、蔵書しているほか、学生からの所蔵リクエストにも対応している。
また、ライブラリでは、基本的な情報収集(リサーチ)の方法と所蔵しているリファレンス資料
の利用方法についての案内資料「情報収集(リサーチ)のご案内」を用意しており、学生・教職
員問わず参照できるようになっている。この案内資料に掲載している電子データベース、電子ジ
ャーナルのほか、学生向けに開放している電子データベースとして日経テレコン(*)、EBSCOhost
(*)
、CiNii(*)
、Nexis(*)
、SPEEDA の 5 つがあり、学生はライブラリ内限定で利用するこ
とが可能である(*…有料)
。
<根拠資料>
情報収集(リサーチ)のご案内
6-7.(図書館(図書室)の利用規程や開館時間は経営系専門職学位課程の学生の学習および
教員の教育研究活動に配慮したものとなっていること)F 群
図書館は、利用者である学生・教職員の利便性を鑑み、ゴールデンウィーク、冬季特別休暇を除
き毎日開館している。原則としてクラスの開講時間に準じて開館しており、週末や祝日にクラス
を受講する場合にも利用できるようになっている。詳しい開館時間は以下の通りである。
東京校
(月)~(木)10:00~21:30 (金)10:00~18:00
(土)10:00~21:00
(日)10:00~16:00
大阪校
(月)~(土)10:00~22:00 (日)10:00~17:00
名古屋校
(月)~(金)10:00~21:30
(日) 10:00~21:00
(土)10:00~21:00
仙台校
(月)~(土)10:00~21:00 (日)10:00~17:00
福岡校
現在、科目等履修生のみの在籍のため、閲覧のみ
東京校ライブラリでは、入口に入退館ゲート装置を設置し、セキュリティカードを所持している
者のみに入館を制限し、危機管理に努めている。また退館時には、図書無断帯出防止装置によっ
て資料の無断持ち出しを防止している。大阪校・名古屋校・仙台校のラウンジライブラリは、事
85
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6.教育研究環境
務局受付付近のラウンジに書棚を設置する形態を取っており、来校時にラウンジ内で気軽に資料
を利用できるスペースとして、高い利便性を保っている。
貸し出しについては、学生が 1 回の利用で借りられる図書数は上限 4 冊と定め、貸し出し期間は
2 週間とし、隔週に 1 回の授業の開講タイミングと合うように図られている。また自動貸出機を
導入し、利用者のプライバシー保護や貸出・返却手続の簡略化、混雑時の貸出・返却処理のスピ
ードアップを促進している。
<根拠資料>
グロービス東京校ライブラリ利用規則
6-9.
(固有の目的に即して、図書資料等の整備にどのような特色ある取組みを行っているか)
A群
6-7 で既述したように、社会人が経営を学ぶにあたり利用頻度の高い書籍を中心に、東京校にセ
ントラル・ライブラリ、その他 4 キャンパスにラウンジライブラリ(ラウンジにライブラリ機能)
を配備している。ラウンジライブラリでカバーしきれない書物については、学生の利用希望に応
じて、事務局にて東京校から郵送することで対応しており、大阪校、名古屋校、仙台校の学生の
学習に支障が出ないよう配慮している。また、東京校の学生が大阪校、名古屋校、仙台校の蔵書
利用を希望する際にも、郵送にて取り寄せ、貸し出すことで対応している。
2010 年の専門職大学院認証評価時点では、「大阪校および名古屋校については、図書スペースの
蔵書の整備が不十分であるため、経営分野の教育研究活動に必要な蔵書について、質・量ともに
増強することが求められる(大阪校約 1,200 冊/16 席、名古屋約 1,000 冊/20 席)
」との指摘事
項に対して、図書の蔵書数については、目標をあらかじめ機械的に定めるのではなく、顕在化し
た教員、学生のリクエストに応える形での蔵書の拡大を見込んでいる。2011 年 7 月に名古屋校移
転に伴い、図書スペースはじめ教育環境の更なる充実を図っている(2013 年 5 月現在:1,580 冊
/60 席)
。また、大阪校についても 2012 年 10 月より移転し、図書スペースを増床し、蔵書数も
増加した(2013 年 5 月現在:2,000 冊/40 席)。
実際に経営を担う実務家、リーダー、経営者を育成するという当専攻の目的を踏まえ、実務家が
ビジネスにおいて現実に直面する事象を正しく認識し、適切な判断・行動をするうえで有用と思
われる理論・知見を学ぶ必要性が高いという視点から、一般の書店やインターネットで入手しや
すい書籍や学術雑誌を授業の教科書や参考図書として推奨している。同じ視点から、リファレン
ス資料の情報収集(リサーチ)については、日経テレコンをはじめとする 5 つの電子データベー
ス、電子ジャーナルの利用でカバーできていると認識している。特に、本学の学生はある程度収
入のある社会人であることから、経済的な事情により必要書籍、図書を購入できないという事情
が少ないため、上述のライブラリ形態をとっている。
<根拠資料>
情報収集(リサーチ)のご案内
86
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6.教育研究環境
【6.教育研究環境の点検・評価】
長所:関連する評価の視点(働く社会人の学習に即した施設設備 6-1、6-6)
働く社会人が学びやすい学習環境の整備に力を入れている。東京校(麹町より徒歩 1 分)
、大阪校
(JR 新幹線新大阪駅直結ビル)
、名古屋校(名古屋駅より徒歩 4~5 分)
、仙台校(仙台駅 2~5 分)、
福岡校(天神駅直結ビル)の 5 キャンパスともに校舎そのものが、通勤する社会人学生のビジネ
スエリアからの移動距離時間を短くすべく、平日夜間の通学が便利な立地を選択している。また、
授業が講義形式ではなく、ケースメソッドを中心としたディスカッション形式が中心であるため、
小グループ単位での議論が促進されるよう、机や座席を移動できる平板な教室レイアウトを多用
している。また小型のホワイトボードも準備し、ディスカッションやグループワークの際に議論
や考えの活性化を促すための補助としている。
<根拠資料>
ファシリティ写真(教室)
今後の方針
この方針を堅持していく。
検討や改善が必要な点:関連する評価の視点
(障がいのある学生に対応できる施設・設備の拡充 6-3)
障がいのある入学希望者に応えられるよう、具体的なニーズが顕在化した段階で施設・設備のさ
らなる拡充に誠実に取り組んでいきたい。
87
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7.管理運営
7.管理運営
概要:
本研究科では諸規定を整備するとともに、学長、研究科長、副研究科長をはじめとする主たる教
員から構成される教授会とその代議員会である「カリキュラム委員会」「教員選考委員会」、さら
には学長、研究科長、副研究科長をはじめとする主たる教員、事務局長などの主要職員から構成
される経営会議が連携し、効率的、かつ機動的に意志決定を諮る体制となっている。また、本研
究科のための事務組織を設置し日常的に PDCA を意識して管理運営にあたっている。加えて事務組
織活動を向上させるために、2 日間の教職員リトリート(合宿形式の研修)を原則として年 1 回
開催しており、課題の再認識と共有、必要なアクション、組織改善に向けての検討事項などを自
由にディスカッションできる場を設け改善に努めている。具体的な改善検討案件は、隔週に 1 回
開催される大学院運営会議にて議題として挙げられ、審議・共有・報告され、その内容によって、
意思決定が必要なものは意思決定するとともに、その上位意思決定機関である教授会や経営会議
に諮られ、効率的、かつ機動的に意志決定を諮る体制となっている。
項目 21:運営管理体制の整備、関係組織との連携
7-1.(経営系専門職大学院を管理運営する固有の組織体制が整備されていること)F 群
学校法人グロービス経営大学院の設置する大学がグロービス経営大学院大学のみであること、ま
た、経営研究科がその唯一の研究科であることから、本学、ならびに本研究科の管理運営に係わ
る体制は、理事会、評議員会、教授会およびその代議員会、経営会議、運営会議をもって運営さ
れている。また、それぞれの役割と、構成員、審議・決定事項等については、規程を定め、これ
に則り運営している。
(各会議体の関係は根拠資料に示す)
学内規程は、関係法令等による変更がある場合はもちろんのこと、大学院の管理運営にあたり整
合性の取れない内容、実態に即さない項目などが発生した際には、適宜、教授会、経営会議にて
審議し、内容を適切に見直している。
大学院の管理運営にあたり整合性の取れない内容、実態に即さない項目などが発生した際には、
適宜、機動的に教授会、経営会議にて審議し、規程を見直すとともに、管理運営に反映させてい
る。
<根拠資料>
経営会議等の会議体関係図
グロービス経営大学院理事会会議規則
グロービス経営大学院理事会業務委任規則
グロービス経営大学院経営会議規程
グロービス経営大学院教授会規程
グロービス経営大学院カリキュラム委員会規程
グロービス経営大学院教員選考委員会規程
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7.管理運営
7-2.(経営系専門職大学院の管理運営について、関連法令に基づく適切な規程が制定され、
それが適切に運用されていること。
)F 群
7-1.で既述した、理事会から教授会にいたる各体制が規程に則り自律的に運営されている。関連
する関連法令や学内規程についても学内各組織に周知徹底が図られており、適切に遵守されてい
る。また、学内規程に大学院を運営していくに当たって整合性の取れない内容、実態に即さない
項目などが発生した際には、教授会及び経営会議にて審議し、内容を適切に見直している。
<根拠資料>
グロービス経営大学院理事会会議規則
グロービス経営大学院理事会業務委任規則
グロービス経営大学院経営会議規程
グロービス経営大学院教授会規程
グロービス経営大学院カリキュラム委員会規程
グロービス経営大学院教員選考委員会規程
7-3.(経営系専門職大学院の設置形態にかかわらず、教学、その他の管理運営に関する重要
事項については、教授会等の経営系専門職大学院固有の専任教員組織の決定が尊重さ
れていること)F 群
本学の教学およびその他の管理運営に関する重要事項については、
「学校法人グロービス経営大学
院教授会規程」に従って、教授会およびその代議員会にて審議を行っており、学長、研究科長、
副研究科長をはじめとする教学の代表者も参加する経営会議においても、教授会および代議員会
での意思決定が尊重されている。
<根拠資料>
経営会議等の会議体関係図
教授会議事録
7-4.(経営系専門職大学院固有の管理運営を行う専任教員組織の長の任免等に関して適切な
基準が設けられ、かつ、適切に運用されていること)F 群
本学の管理運営を行う専任教員組織の長の任免については、下記規程を定め管理運用をおこなっ
ている。
①
学校法人グロービス経営大学院 学長任用規則
②
学校法人グロービス経営大学院 研究科長及び副研究科長任用規則
具体的に、学長の任期は 4 年、研究科長、副研究科長の任期は 2 年とし、再任も認めている。ま
89
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7.管理運営
た、任用の基準については、人格高潔にして学識に富み、本学の教育理念を実現する、教学・研究
面での責任者たるに相応しい者とし、候補者は、理事会において推薦され、理事会の過半数の賛
成をもって選定するものとする。賛否同数の場合は、理事長がこれを決する。また、解任につい
ては、理事会が以下いずれかに該当すると議決したとき、学長、研究科長、副研究科長の解任の
ための審査を開始することができ、さらに理事会構成員の 3 分の 2 以上が、以下のいずれかに該
当すると決議したときは、学長、研究科長、副研究科長を解任することができる。
(1) 心身の故障のため職務の遂行に堪えないと認められるとき
(2) 職務上の義務違反があるとき
(3) 職務の遂行が適当でないため本学の業務の実績が悪化した場合であって、引き続き職務
を行わせることが適当でないと認められるとき
(4) その他学長/研究科長、副研究たるに適しないと認められるとき
上記に示した学内規程に関しては、大学院を運営していくに当たって整合性の取れない内容、実
態に即さない項目などが発生した際には、理事会にて審議し、内容を適切に見直している。
<根拠資料>
グロービス経営大学院学長任用規則
グロービス経営大学院研究科長及び副研究科長任用規則
7-5.(企業、その他外部機関との連携・協働を進めるための協定、契約等の決定・承認や資
金の授受・管理等は適切に行われていること)F 群
共同研究においては、共同研究先との間で個別に覚書を結び、それに従って研究成果物や機密保
持に関する適切な管理を行うこととなっている。現時点では本件に関する実績等はないが、必要
が生じた場合は、共同研究に関する管理は大学院企画総務チームが担当することとなっている。
7-6.(経営系専門職大学院と関係する学部・研究科等が設置されている場合、どのようにそ
れらとの連携・役割分担を行っているか)A 群
本研究科はグロービス経営大学院大学の唯一の研究科であり、他の学部・研究科が存在しないこ
とから、連携・役割分担等は発生していない。
項目 22 事務組織
7-7.(適切な規模と機能を備えた事務組織を設置していること)F 群、L 群
本学、本研究科の管理運営のために以下の事務組織を設置している。
事務局に関しては、A.ファカルティ・コンテンツ・オフィス(5 名)、B. スチューデント・オフ
ィス(8 名)、C.キャンパスイベント&キャリアアルムナイ・オフィス(5 名)、D.サービス・コ
ンシェルジュ・オフィス(4 名)、E. 企画総務(5 名)、F.経理(1 名)G. 大阪校事務局(9 名)、
90
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7.管理運営
名古屋サテライト校事務局(4 名)、仙台サテライト校事務局(4 名)、福岡サテライト校事務局
(2 名) H. 英語プログラム事務局(9 名)の合計 64 名となっている。
仙台、福岡などサテライト校増設に伴い、随時新たに増員し体制の強化を図っている。また、東
京に配置している A、E、F は、各キャンパス(大阪校、名古屋、仙台、福岡サテライト校)も含
めて大学院全体を管轄している。G の各キャンパス事務局においては、それぞれの学生対応やク
ラス運営等 B、C、D のライン機能を果たしている。
<根拠資料>
組織図
7-8.(事務組織は、関係諸組織と有機的連携を図りつつ、適切に運営されていること)F 群
事務局の運営は、東京の事務局長を長として拠点を含めて統括しており、各担当チームがそれぞ
れの職務を遂行している。各チームにおいては、定期的(毎週・毎月)に会議を開催し、この場
において各担当から懸案事項の共有やそれに対する対策の検討、審議を行っており、事務局運営
の向上を図っている。他にも、各学期に行う学生クラスアンケート実施の集計結果共有やイベン
トの共有、施設利用に関する情報共有など、学生生活全般を担う主要な課題や検討事項が挙げら
れ、審議している。
これら個別の会議にて挙げられた課題や対策・報告については、事務局長あるいは、各チームの
担当から、隔週に 1 回開催される大学院運営会議にて議題として挙げられ、審議・共有・報告さ
れ、その内容によって、意思決定が必要なものは意思決定するとともに、その上位意思決定機関
である教授会や経営会議に諮られる。
このように事務組織としては、互いに有機的に情報の連携や活動内容の共有を怠らず、学生生活、
大学院としてのサービス向上、教育の質改善などを担う重要な役割を果たしている。
<根拠資料>
運営会議議事録
7-9. (固有の目的に即して、事務組織とその運営にどのような特色があるか)A 群
学長、研究科長、副研究科長のリーダーシップのもと、教授会(およびその代議員会)
、さらには
学長、研究科長、副研究科長をはじめとする主たる教員、事務局長などの主要職員から構成され
る経営会議が連携し、効率的、かつ機動的に意志決定を諮る体制となっている。
また、2012 年度よりスタートしたフルタイム英語 MBA プログラムの導入にあたっては、留学生
の受入れなどに対応する規程整備や事務組織も拡充した。今後も、事務組織、留学生対応のため
の規程を整備していく。
さらに、事務組織活動を向上させるために、2 日間の職員リトリート(集中形式の研修)を原則
として年 1 回開催しており、この場において課題の再認識と共有、必要なアクション、組織改善
に向けての検討事項などを自由にディスカッションできる場を設けている。例えば、2013 年開催
91
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7.管理運営
のリトリートでは新たに 2014 年度より展開予定であるオンライン教育の動向に関する理解を深
めるとともに、課題、アクションについての討議を行った。また、職員による経営大学院授業履
修にあたって授業料を補助するなど、自己啓発制度を整備済みである。
<根拠資料>
職員研修資料
経営会議等の会議体関係図
【7.管理運営の点検・評価】
長所:関連する評価の視点(意志決定の効率性、機動性を備えた事務組織 7-7、7-8、7-9)
7-7 で既述した事務局の各担当チームがそれぞれの職務を遂行していく中で捉えた懸案事項や、
学生から寄せられた改善要望などは、各チームで開催される定期的(毎週・毎月)な会議におい
て共有、検討、審議を行う。他にも、各学期に行う学生クラスアンケート実施の集計結果共有や
イベントの共有、施設利用に関する情報共有など、学生生活全般を担う主要な課題や検討事項が
挙げられ、審議している。これら個別の会議にて挙げられた課題や対策・報告については、隔週
に 1 回開催される大学院運営会議にて議題として挙げられ、審議・共有・報告され、その内容に
よって、意思決定が必要なものは意思決定するとともに、その上位意思決定機関である教授会や
経営会議に諮られ、効率的、かつ機動的に意志決定を諮る体制となっている。
検討や改善が必要な点:関連する評価の視点(国際化対応 7-7)
フルタイム英語プログラムの導入により、海外からの多くの留学生が集まり、これまでになく文
化、思想、習慣などの多様性が高まった。そのような中で、公平性や透明性を担保する制度やよ
り柔軟に多様な学生へ対応する仕組み作りが必要となっていると認識しており、その整備・拡充
に努めていく。
92
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8.点検・評価、情報公開
8.点検・評価、情報公開
概要:
本学、本研究科では教育目的とビジョン(創造と変革の志士輩出とアジア No.1 ビジネススクール)
の実現を目指し、日常的に PDCA を強く意識した運営を行っている。学生アンケートや学長セッシ
ョンに代表される学長と学生の直接対話、また、教授会や科目分野別に教員が集まるファカルテ
ィ・グループのミーティング等の場での教員間の議論や、講義準備をサポートする事務局職員と
教員との日々のコミュニケーションなどから寄せられる研究科の課題を、不断無く教授会や経営
会議等で取り上げ、解決策を策定、実行し、改善改革に結びつけてきた。自己点検・評価、およ
び認証評価はまさにこの日常的な活動の集大成と考えている。
また、情報公開については、大学院のパンフレット、総合ガイド、メールマガジン、定期的に行
う学生や応募者向けの説明会だけでなく、大学院ホームページにおいて、本学の理念をはじめ「各
種方針(ポリシー)
」「教育・研究」
「学生募集」「施設・設備」「学生生活」「財務」「自己点検・評
価報告書」などに関する情報を可能な限り公開するよう努めている。また、現在の発信ツールと
して影響力の高いソーシャルメディアを利用した学長ブログ、ツイッター、Facebook、Linkedin
を通じて運営に対する考え方についても社会に伝える努力を続けている。
項目 23:自己点検評価
8-1.(自己点検・評価のための仕組み及び組織体制を整備し、適切な評価項目・方法に基づ
いた自己点検・評価を組織的かつ継続的な取組みとして実施していること:
「学教法」
第 109 条第 1 項)F 群、L 群
「自己点検・評価報告委員会規程」を、開学初年度である平成 18 年度に制定した。以来、これに
基づき「自己点検・評価報告委員会」を研究科内に組成し、毎年、自己点検・評価を組織的かつ
継続的に取り組んできている(7 年に一度の専門職大学院の認証評価、5 年に一度の大学認証評価
の受診年度は、その準備・報告書作成を持ってその年度の自己点検・評価に充てている)
。
自己点検・評価報告書を冊子形式にまとめ、2006 年度~2008 年度分は事務局に常設している。以
降のものについては、「グロービス経営大学院 自己点検・評価報告委員会規程」に基づき、大学
院ホームページ等でも閲覧公開を行っている。
<根拠資料>
グロービス経営大学院自己点検・評価報告委員会規程
グロービス経営大学院情報公開規程
グロービス経営大学院自己点検・評価報告書(2006 年度、2007 年度、2008 年度)
日本語ホームページ
「自己点検・認証(認証評価自己評価報告書 2010 年、大学認証評価自己評価報告書 2012 年)」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/jikotenken.html)
93
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8.点検・評価、情報公開
8-2. (自己点検・評価、認証評価の結果を経営系専門職大学院の教育研究活動の改善・向
上に結びつけるための仕組みを整備していること)F 群
当研究科ではビジョン(創造と変革の志士輩出とアジア No.1 ビジネススクール)の実現を目指し、
日常的に PDCA を強く意識した運営を行っている。学生アンケートや学長セッションに代表される
学長(研究科長)と学生の直接対話、また、教授会や科目分野別に教員が集まるファカルティ・
グループのミーティング等の場での議論や、講義準備をサポートする事務局職員と教員との日々
のコミュニケーションなどから寄せられる研究科の課題を、不断無く経営会議や教授会等で取り
上げ、解決策を策定、実行し、改善改革に結びつけてきた。自己点検・評価、および認証評価は
まさにこの日常的な活動の集大成と考えており、この結果についても程度に応じて、理事会、評
議員会、教授会、経営会議等で共有し、必要な改善策に取り組んでいくものである。特に、理事
会、評議員会については外部の理事、評議員が多く参画しており、実質的に外部的な視点での評
価に相当している。
<根拠資料>
理事・評議員名簿
8-3.(認証評価機関等からの指摘事項に適切に対応していること)F 群
認証評価機関から指摘事項の対応については、例えば、平成 22 年の経営系専門職大学院の認証評
価結果の指摘事項を受けて、学生が本専攻において学習した成果を図る制度として、平成 23 年度
より、課程の修了要件に基礎学力テスト(GMAP)を新たに課し、学修成果を定量的に評価する仕
組みを導入した。また、募集要項および大学院 Web サイトに、
「アドミッション・ポリシー」を明
記し、入学希望者および社会一般へ公表するとともに、学生の受け入れの実施体制に反映するこ
とで対応している。また、平成 25 年 7 月には「専門職大学院認証評価 改善報告書」として、対
応内容を提出している。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「別表
入学年度別修了要件一覧表 【パートタイム MBA プログラム】」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/pdf/6-b.pdf)
「アドミッション・ポリシー」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/message.html)
専門職大学院認証評価 改善報告書(平成 25 年 7 月提出)
8-4.(自己点検・評価、認証評価の結果について、どのように経営系専門職大学院の教育研
究活動の改善・向上に有効に結びつけているか)A 群
8-2 及び 8-3 に既述した仕組みを通じて、学生の声、教職員の声、また、外部視点としての理事、
評議員の声、認証評価の結果などをもとに課題を押さえ、教授会、経営会議などの議論を踏まえ
94
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8.点検・評価、情報公開
て、教育活動の改善・向上に取り組んできている。具体的な改善・向上活動については、8-2 及
び 8-3 にて既述した。
<根拠資料>
専門職大学院認証評価 改善報告書(平成 25 年 7 月提出)
8-5.(固有の目的に即して、自己点検・評価、認証評価の仕組み・組織体制・実施方法等に
どのような特色があるか)A 群
本学、本研究科では教育目的とビジョン(創造と変革の志士輩出とアジア No.1 ビジネススクール)
の実現を目指し、日常的に PDCA を強く意識した運営を行っている。学生アンケートや学長セッシ
ョンに代表される学長(研究科長)と学生の直接対話、また、教授会や科目分野別に教員が集ま
るファカルティ・グループのミーティング等の場での議論や、講義準備をサポートする事務局職
員と教員との日々のコミュニケーションなどから挙がってくる研究科の課題を、不断無く経営会
議や教授会等で取り上げ、解決策を策定、実行し、改善改革に結びつけてきた。自己点検・評価、
および認証評価はまさにこの日常的な活動の集大成と考えている。
項目 24:情報公開
8-6.(自己点検・評価の結果を広く公表していること:「学教法」第 109 条第 1 項)
F 群、L 群
本学は、自己点検・評価報告書を冊子形式にまとめ、2006 年度~2008 年度分は事務局に常設して
いる。以降のものについては、「グロービス経営大学院 自己点検・評価報告委員会規程」に基づ
き、大学院ホームページ等でも閲覧公開を行っている。
<根拠資料>
グロービス経営大学院自己点検・評価報告委員会規程
グロービス経営大学院情報公開規程
グロービス経営大学院自己点検・評価報告書(2006 年度、2007 年度、2008 年度)
日本語ホームページ
「自己点検・認証(認証評価自己評価報告書 2010 年、大学認証評価自己評価報告書 2012 年)」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/jikotenken.html)
8-7.(経営系専門職大学院の組織運営と諸活動の状況について、社会が正しく理解できるよ
う、ホームページや大学案内等を利用して適切に情報公開を行なっているか:
「学教法
施規第 172 条の 2」
)F 群、L 群
本学では、情報公開取扱規程、財務書類等閲覧規程を制定し、学内外から情報公開の要請があっ
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8.点検・評価、情報公開
た場合、閲覧可否の判断が必要な場合は経営会議が最終的な判断をする体制を敷いている。
実際、組織運営と大学院の諸活動の状況については、大学院ホームページを初めとし、大学院の
パンフレット、総合ガイド、メールマガジン、自己点検・評価報告書、定期的に行う学生や応募者
向けの説明会などを通じて、本学の理念をはじめ「各種方針(ポリシー)」
「教育・研究」「募集」
「施設・設備」
「学生生活」「財務」などに関する情報を可能な限り公開するよう努めている。ま
た、現在の発信ツールとして影響力の高いソーシャルメディアを利用した学長ブログ、ツイッタ
ー、
Facebook、
Linkedin を通じて運営に対する考え方についても社会に伝える努力を続けている。
2010 年の経営系専門職大学院の認証学生評価結果の指摘事項を受けて、学位取得状況や長期履修
利用者についての情報、また、本学の教育効果の検証するものとして卒業生全員に実施した「卒
業生アンケート」結果も大学院ホームページにて情報公開している。また、2012 年度の大学認証
評価で「努力課題」として挙げられた「ディプロマ・ポリシー」
「カリキュラム・ポリシー」の設
定と公開にも対応し、ホームページの教員紹介においても、各教員の保有学位の情報を掲載・公
表することに対応した。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「グロービス経営大学院 TOP」
(http://mba.globis.ac.jp/)
「各種方針」
(http://mba.globis.ac.jp/outline/index.html)
「教育・研究情報の公表」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/kyouiku.html)
「募集要項」
(http://mba.globis.ac.jp/entry/index.html)
「学位授与・卒業生数・長期履修受講者数状況」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/pdf/4-b.pdf)
「卒業生アンケート」
(http://mba.globis.ac.jp/student/enquete.html)
「教員紹介」
(http://mba.globis.ac.jp/faculty/index.html)
「キャンパスライフ」
(http://mba.globis.ac.jp/style/index.html)
「財務報告」
(http://mba.globis.ac.jp/koukai/zaimu.html)
理事・評議員名簿
学生ポータル(学生専用ウェブページ)の設備案内
学生ポータル(学生専用ウェブページ)の医務室案内
学生ポータル(学生専用ウェブページ)の勉強会室案内
日本語パンフレット
グロービス経営大学院情報公開取扱規程
グロービス経営大学院財務書類等閲覧規程
学長堀義人ブログ「グロービス代表 堀義人 Blog 起業家の風景」
(http://blog.globis.co.jp/hori/?link_id=center_horiblog)
twitter
Facebook
Linkedin
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8.点検・評価、情報公開
8-8. (固有の目的に即して、どのような特色ある情報公開を行っているか)A 群
本学、本研究科では大学院ホームページ、大学院パンフレットなどの配布物、書籍、さらにはオ
ープンキャンパスをはじめとする大学院主催の学外者向け各種セミナー、イベント、学長の講演
等の機会において、積極的に本学、本研究科の諸活動についての従来型の情報公開に留まらず、
現在の発信ツールとして影響力の高いソーシャルメディアを利用した、学長ブログ、ツイッター、
Facebook を通じて運営に対する考え方についても社会に伝える努力を続けている。
<根拠資料>
日本語ホームページ
「グロービス経営大学院 TOP」
(http://mba.globis.ac.jp/)
日本語パンフレット
『創造と変革の志士たちへ(書籍)
』
学長堀義人ブログ「グロービス代表 堀義人 Blog 起業家の風景」
(http://blog.globis.co.jp/hori/?link_id=center_horiblog)
twitter
Facebook
Linkedin
【8.点検・評価、情報公開の点検・評価】
長所:関連する評価の視点(ソーシャルメディアを通じた学長自ら発信 8-8)
8-8 で既述した通り、本学では積極的に諸活動について情報公開を行っている。これには、大学
院ホームページ、大学院パンフレットなどの配布物、書籍、さらにはオープンキャンパスをはじ
めとする大学院主催の学外者向け各種セミナー、イベント、学長の講演、学長ブログ等の従来型
の機会において、積極的に本学、本研究科の諸活動についての従来型の情報公開に留まらず、現
在の発信ツールとして影響力の高いソーシャルメディアを利用した、学長ブログ、ツイッター、
Facebook、Linkedin などのソーシャルメディアを通じても運営に対する考え方についても社会に
伝える努力を続けている。
検討や改善が必要な点:関連する評価の視点(適切な情報公開 8-7)
8-7 で既述したが、2010 年の経営系専門職大学院の認証学生評価結果の指摘事項を受けて、学位
取得状況や長期履修利用者についての情報、また、本学の教育効果の検証するものとして卒業生
全員に実施した「卒業生アンケート」結果も大学院ホームページにて情報公開している。また、
2012 年度の大学認証評価で「努力課題」として挙げられた「ディプロマ・ポリシー」「カリキュ
ラム・ポリシー」の設定と公開、ホームページの教員紹介においても、各教員の保有学位の情報
を掲載・公表することに対応した。
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8.点検・評価、情報公開
今後も引き続き、このような学内外から情報公開の要請や指摘があった場合、情報を可能な限り
公開するよう努め、適切な情報公開をしていきたいと考えている。
98
Graduate School of Management, GLOBIS University
終章
終章
【全体的な使命、目的等の達成状況】
本学の目的である、
「創造や変革を担えるビジネスリーダー(創造と変革の志士)の育成」の達成
評価については、プログラムから輩出された修了生の活躍とその成果によって社会から最終的に
評価されるものと考えている。したがい、現時点では開学 4 年目で、まだ修了生も少ないことか
ら、本学の取り組みが安定した社会的評価を受けるまでにはさらに一定の年数を必要とする。た
だ、ほぼ全学生が社会人で働きながら学んでいるという本研究科の特徴もあり、既に在校生、卒
業生が起業により「創造」に取り組む事例が生まれつつあることや、経営環境が激変する中、多
くの在校生・卒業生が広い意味で在籍企業における「変革」に取り組んできており、既に一定の
成果を上げつつあると認識している。
また、この目的達成に向けベースとなる教育理念・使命である
1.
理論と実践を融合した「能力開発」の場
2.
将来にわたる「人的ネットワーク構築」の場
3.
自らの「志」と生き方(キャリア)を見つける場
の 3 つの場の提供についても、下記の通り、相応の実績を積み重ねていると評価している。
1. 能力開発
創造と変革の志士としての実践的かつ卓越した能力開発を行うため、実務家教員に傾斜配分
した教員編成を敷き、
これを組織的な FD 活動で支えて高質な経営教育を目指してきた。
2012
年度に実施したのべ 482 科目(同一科目で複数回開講している科目は開講回数を科目数としてカウントしてい
る)の授業の学生評価は
1(不満)→5(満足)の 5 段階スケールで総合満足度の平均が 4.7、
講師満足度 4.6 点と高い水準の満足度を維持している。
2. 人的ネットワーク構築
在学中の学生に対しては、
「セクション制」や「クラブ活動」などを通じて、学生同士が仲
間と出会い、切磋琢磨し合える関係が作られる場を提供している。このような場を通して、
仲間とともに研究や企業へのコンサルティングを行うなど、実践的な活動を通じて交流や
絆を深めていく。卒業生に対しては、「同窓会(卒業生の会)」「互援ネット」「卒業生アワ
ード」
「リユニオン」などを通して、卒業生が入学の期と関係なく広く交流し、各種イベン
トを通して、お互いの人間的成長と志の実現を確かめあう場を提供している。このような
場を通じて在校生や卒業生たちが、社会が必要とする「創造」や「変革」をもたらすため
の活動や団体を創設するなど良い循環が出来ている。
3. 志醸成
入試でも課題エッセイで出願者の志について問うほか、入学後も志領域の科目や振り返りセ
ッションを通じて、学生が自身の志について考えを深め、振り返る機会を設けている。また、
トップセミナー、あすか会議のように、経営者のみならず、活躍する政治家、文化人などの
99
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終章
幅広いリーダーとの接点から、あらためて学生、卒業生が志を燃やし、醸成する場を提供し
てきた。
【取り組むべき課題、今後目指すべき方向】
学則には経営研究科の目的を「経営研究科は、日本及びアジア社会の経営人材育成ニーズに応え、
事業『創造』や『変革』を担える実践的なビジネスリーダー、経営人材の育成を目指し、日本及
びアジア特有の事業創造、事業変革モデルの実践的研究に寄与することを目的とする。」と記して
いる。この目的を達成し、ビジョンとして定めたアジア No.1 のビジネススクールを実現するため
に、平成 21 年 4 月よりスタートしたパートタイム英語 MBA プログラムに加え、本格的に留学
生を受け入れるために、
平成 24 年 10 月にはフルタイム英語 MBA プログラムをスタートさせた。
そして、さらなる広範なビジネス教育の機会拡充のため、平成 26 年 4 月にスタートするオンライ
ン MBA プログラムにおいては、オンライン教授法の確立、学生支援体制の整備、技術システム面
の改良だけでなく、様々なイベントや行事には、オンライン学生も通学生と同様に積極的に参加
する機会を提供していく仕組みを構築していく。併せて学生同士の対面の人的ネットワークづく
りなども支援していく仕組みを整備していく。
また、グローバル人材育成に対するニーズが社会的に高まっていることを受けて、英語プログラ
ムの質と量の拡充を図るべく、海外留学生支援体制の整備、英語による教授者の育成などを拡充
させながら、アジア社会においてよりインパクトある人材を輩出していくことに注力する。
そして何よりも、これらの根幹をなす経営系専門職大学院としての科目やカリキュラムのさらな
る拡充が欠かせないと考えている。そのため、既存の科目の改善に留まらず、日本語プログラム、
英語プログラム、オンラインプログラムなど、プログラムが多様化していくことを踏まえながら、
共通科目やカリキュラム、それぞれの目的にあった科目やカリキュラムが必要だとの認識により、
より一層、目的に即した科目、カリキュラムを開発、改善していく。そのベースとなる経営、ビ
ジネス領域の研究を促進していく。
100
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グロービス経営大学院大学
Graduate School of Management, GLOBIS University
2013 年度
自己点検・評価報告書