易観国際 中国 IT マンスリーニュース

易観国際 中国 IT マンスリーニュース
2012 年 7 月
目次
B2B 売上シェア、阿里巴巴が過半数握る ........................................................................................................ 2
靴類 B2C の優購網、セール効果で UV 急増 ................................................................................................... 2
グルメ系モバイルアプリ、大衆点評が圧倒的シェア ...................................................................................... 3
多機能型プリペイドカードの普及始まる ........................................................................................................ 3
盛大:ブラウザゲーム強化も業績改善は未知数か ............................................................................................ 4
小霊通の利用者激減、13 年にもサービス完全終了へ ..................................................................................... 5
携帯電話市場に変化、国産製品の急伸目立つ ................................................................................................. 5
保険のネット販売、商品数にバラつき目立つ ................................................................................................. 6
LED 屋外ビジョン広告、11 年は 35.5%の伸び .............................................................................................. 6
12Q1 メーカー純正ナビ出荷台数 29.3 万台 .................................................................................................... 7
インターネット地図サービス
百度が圧倒的シェア ...................................................................................... 8
12Q2 PND 出荷台数 122.3 万台 .................................................................................................................... 8
易観国際 中国 IT マンスリーニュースは易観国際のアナリストによる中国の IT 業界に関するレポートを日本
語化して配信しています。易観国際は中国における IT 業界の最大規模の専門家チームとして、多くの中国企
業・外資企業のコンサルティングや調査プロジェクトに携わっており、中国の IT 動向について幅広く研究・
分析を続けています。クララオンラインは日本における易観国際の独占的なパートナーとして、日本語での
最新の中国の情報をご提供し、皆様の中国における活動をサポートします。




本レポートは、易観国際及び易観国際グループ各社(以下「易観国際」といいます)発行のニュースを、易観国際からの許諾に基づき、
易観国際の日本における独占的な総代理店である株式会社クララオンライン(以下「クララオンライン」といいます)が日本語に翻訳
したものです。本レポートに掲載された内容は発行時における易観国際の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更すること
があります。易観国際及びクララオンラインはここに記載された情報が十分信頼に足るものと考えていますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。
日本語版の本レポートのいかなる部分について、クララオンラインの書面による事前の了解なく複製、再生、再発行、販売、配布、
送信、回付、修正、表示したり、またいかなる目的でも使用したりすることはできません。これには二次的著作物を作成する際に
本レポートを利用する場合も含まれますが、これに限定されるものではありません。クララオンラインの許可を事前に申請する際
には https://www.eguan.jp/contact からご連絡ください。
本レポートでは中国とは中華人民共和国を指しており、台湾、香港特別行政区、マカオ特別行政区は含んでいません。
本レポートに含まれる情報は一般的なご案内であり、包括的な内容であることを目的しておりません。また法律・条令の適用と影
響は、具体的な状況によって大きく変化いたします。具体的な事業展開にあたってはクララオンラインコンサルティングサービス
チームより御社の状況に特化したアドバイスをお求めになることをおすすめいたします
本レポートはクララオンラインコンサルティングサービスチームにより翻訳されたものです。クララオンラインの中国インターネットコ
ンサルティングサービスに関するお問い合わせは以下の連絡先までお気軽にご連絡ください。
[email protected] または +81(3)6704-0778
B2B 売 上 シ ェ ア 、 阿 里 巴 巴 が 過 半 数 握 る
易観智庫が発表した「2012 年第 1 四半期(1−3 月)中国 B2B 市場季度監測」によると、B2B
市場の売上トップ 3 は、阿里巴巴、環球資源網、慧聡網で、シェアはそれぞれ 52.4%、8.1%、
3.7%だった。
12Q1 B2Bサービス売上シェア
その他 24.2%
阿里巴巴
52.4%
慧聡
3.7%
環球資源
8.1%
阿里巴巴 52.4%
環球資源 8.1%
慧聡 3.7%
中国製造網 3.6%
金銀島網交所 1.5%
海虹医薬網 1.5%
敦煌網 1.2%
銘万網 1.2%
国聯資源網 1.2%
網盛生意宝 1.2%
万国商業網 0.2%
その他 24.2%
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
阿里巴巴は引き続きが圧倒的シェアでトップを維持したが、海外の経済環境の影響から前
期に比べ大幅に売上を落とした。2 位につけた環球資源網も主要事業の展示会関連サービ
スが季節的な要因で振るわず、前期に比べ売上が減少した。
また B2B 市場では企業間の協力が進んでおり、網盛生意宝が業界別のポータルサイトと連
盟モデルを組み合わせた拡大戦略を進めているほか、銘万網も中国 B2B 連盟を設立して協
力の輪を広げている。
(易観国際アナリスト: 陽驍)
靴 類 B2C の 優 購 網 、 セ ー ル 効 果 で UV 急 増
易観智庫は 2012 年 7 月 1−3 日の 3 日間に渡り、靴類を扱う B2C サイトのユニークビジ
ター数(UV、重複を除く訪問者数)を調査した。前月比で明らかな変化は見られなかったが、
前年比では一部の B2C サイトの UV が大幅に減少していることが明らかになった。
12年7月1‐3日 靴類B2Cサイトの平均UV
(万)
優購
118
好楽買
115
楽淘
59
名靴庫
48
拍靴網
44
淘靴網
酷運動
13
6
0
20
40
60
80
100
120
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
140
前年に比べて UV が大幅に減少したのは中国最大の靴専門オンラインショッピングサイト
「楽淘網」で、今年に入り広告宣伝を控えていたことが大きく影響したようだ。一方、若
い女性をターゲットにした婦人靴ブランド「BELLE(百麗)」が運営する「優購網」は、大
規模なセールを開催したことで UV が急増した。
News Flash – Analysys International Monthly News
2
易観智庫の分析によると、靴類の B2C サイトは UV やページビューを競う時代から、リピ
ーターの獲得を競う時代へと変化している。なかでも「楽淘」や「好楽買」といった靴類
専門サイトはユーザーのリピーター化に成功しており、UV の減少にも関わらず安定した売
上を維持している。
(易観国際アナリスト: 陳寿送)
グルメ系モバイルアプリ、大衆点評が圧倒的シェア
易観智庫が発表した「2012 年第 2 四半期(4−6 月)中国モバイル生活サービス(グルメ分野)
市場季度監測報告」によると、12 年 6 月末時点のグルメ系モバイルアプリの登録会員数は
5080 万人に達し、大衆点評が 48.2%の圧倒的な市場シェアを獲得していることがわかった。
2 位は神食揺揺で 6.9%、3 位は丁丁生活で 3.3%だった。
12Q1グルメ系モバイルアプリ 登録会員数シェア
大衆点評 48.2%
食神揺揺 6.9%
丁丁生活 3.3%
百度身辺 0.9%
大衆点評
48.2%
淘宝本地生活 0.7%
NiceDay 0.5%
愛帮生活 0.4%
美食達人 0.4%
食神揺揺 6.9%
丁丁生活 3.3%
QQ美食 0.3%
その他 38.3%
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
「2011 年全国都市生活消費報告」によれば、外食の頻度は週に 2−3 回が最も多く、一度
の外食にかける金額は全国平均で 1 人当たり 64 元。
飲食に関する消費は年々拡大しており、
インターネットのグルメサイトやネットクーポンの利用が増えているほか、モバイルイン
ターネットの発展に伴ってグルメ系アプリが続々と登場している。モバイル向け地図情報
の利用がさらに進めば、さらなる市場の発展も期待できるだろう。
易観智庫の分析によれば、圧倒的な強さを誇る大衆点評は、グルメ系サービスサイトとし
て長い運用経験と豊富なユーザーリソースを持つ。一方で、食神揺揺などの新興サービス
は若者向けに特化したインターフェイスで差別化に成功しており、大手インターネットサ
ービス会社が運営する百度身辺や QQ 美食は、自社のモバイル向け IM(インスタントメッセ
ンジャー)や地図情報にグルメ情報を組み合わせた新サービスを展開して急速にシェアを
伸ばしている。
(易観国際アナリスト: 尹晶雪)
多機能型プリペイドカードの普及始まる
2011 年に全国で利用可能なプリペイドカード型電子マネーの発行ライセンスを取得した
第三者決済サービス企業 6 社が、サービスの拡大に力を入れている。利用加盟店も急増し
ており、12 年 6 月末時点で渤海易生(如意カード)の加盟店は全国 4154 社に上る。
易観智庫の分析によると、中国のプリペイドカード型電子マネーの成長と発展には以下の
ような特徴がみられる。
1.
利用地域の拡大。ライセンスの許可範囲が全国であることから、北京や上海とい
った大都市だけにとどまらず、地方の主要都市にもサービスの拡大が期待される。
資和信(商通カード)は北京を中心に普及していたが、すでに天津、上海、瀋陽な
News Flash – Analysys International Monthly News
3
2.
3.
ど全国 36 都市でサービスを展開しており、渤海易生や海航新生も地方都市への
サービス拡大に努めている。
オンラインと実店舗での共通利用化。今までは実店舗でしか使えなかったが、プ
リペイドカード決済に対応したオンラインショッピングサイトが徐々に増え始
めた。現在は決済サービス企業が開設したオンラインショッピングモールが中心
だが、今後はあらゆるショッピングサイトに利用範囲が広がると予想される。
機能の多様化。従来のプリペイドカードは、主に企業がビジネス上の贈り物や従
業員への福利厚生の一つとして利用しており、現金の代わりといった位置づけだ
った。しかしプリペイドカードの個人利用者が増え、市場競争が激しくなるにつ
れて、様々な付加価値サービスが登場。1 枚で電子マネー、ポイントカード、割
引券、メンバーズカードなど複数の機能を持つカードが増えている。海南新生(新
生易カード)は、オンラインショッピングはもちろん実店舗でも地域、業界、店舗
を問わず利用でき、1 枚でポイントカードや割引券にもなると人気を集めている。
12年6月プリペイドカード別利用加盟店数
(件数)
渤海易生
(如意カード)
資和信
(商通カード)
4154
3330
2000
海南新生
1730
壹卡会
裕福網絡
(福カード)
開聯通
(連心カード)
1450
1242
0
500
1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
4500
(易観国際アナリスト:張萌)
盛 大 :ブ ラ ウ ザ ゲ ー ム 強 化 も 業 績 改 善 は 未 知 数 か
盛大遊戯はこのほど、傘下の伝世工作室が開発したブラウザゲーム「悍将伝世」の公式サ
イトを開設した。同社の譚群釗 董事長兼 CEO によれば、リリースは 2012 年第 3 四半期
(7−9 月)の予定で、今後はブラウザゲームの開発を強化するという。
今年第 1 四半期(1−3 月)の財務報告によれば、市場シェアトップの騰訊の売上は盛大の 3.8
倍だった。第1四半期はゲーム業界のオンシーズンに当たるが、盛大の売上は横ばいでユ
ーザー数は減少、ゲーム市場におけるシェアも縮小傾向にある。しかし親会社である盛大
集団が今年 2 月に米ナスダックの上場を廃止したことから、グループの業績を支えるのは
ゲーム事業だけになっており、新たな利益源の確保が急務とされる。
業績を改善するには、まずリリースから数年過ぎたゲームの運営体制を見直すと同時に、
開発の重点を低迷するクライアント型ゲームからブラウザゲームに移行する必要がある。
しかしブラウザゲーム市場は立ち上がりから数年の発展を経ており、盛大がこれから進出
しても遅すぎるとの懸念もある。さらに現在の商業モデルでは、プラットフォームのアク
セス数がゲームのユーザー数を左右する状況だが、盛大には有力なプラットフォームがな
い。ブラウザゲームの強化による売上拡大戦略は、大きなリスクにさらされていると言え
るだろう。
(易観国際アナリスト: 薛永鋒)
News Flash – Analysys International Monthly News
4
小 霊 通 の 利 用 者 激 減 、 13 年 に も サ ー ビ ス 完 全 終 了 へ
易観智庫の調査によると、2012 年 5 月末時点の PHS「小霊通」の契約件数は 1499 万件だ
った。11 年末時点から 288 万件の減少で、ついに 1500 万件を割り込んだ。
11年9月‐12年5月 小霊通契約件数(月間)
(万件)
3000.0
2000.0
2028.0 1950.9
1857.3 1787.0
1693.6
1634.1
1578.3
1535.8
1499.0
1000.0
0.0
11.9
11.10 11.11 11.12
12.1
12.2
12.3
12.4
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
12.5
小霊通は日本で開発された PHS 技術を使っており、1997 年にサービスが始まった。06 年
には契約件数が 1 億件に迫る人気となったが、高速データ通信が発展するにつれ利用者の
減少が目立ち始め、09 年には 3G の TD-SCDMA に割り当てた周波数への影響を避けるた
めとして、工業情報化部が小霊通のサービス終了を求めていた。
小霊通の契約件数は、11 年末時点で 1787 万件まで減少している。易観智庫の予測では、
12 年中に 1000 万件を割り込み、13 年には完全にサービスが停止する見通しだ。
(易観国際アナリスト:黄萌)
携帯電話市場に変化、国産製品の急伸目立つ
易観智庫が発表した「2012 年第1四半期(1−3 月)中国モバイル端末季度監測」で、国産メ
ーカー端末の市場シェアが大幅に上昇していることが明らかになった。
12Q1携帯電話メーカー別販売台数
サムスン
ノキア
華為
中興
Lenovo
金立
酷派
Apple
OPPO
モトローラ
20.7%
21.4%
13.6%
32.2%
8.3%
5.5%
7.3%
4.4%
7.0%
5.5%
4.8%
3.8%
4.7%
0.0%
3.0%
1.7%
2.8%
3.4%
2.5%
2012Q1
2011Q1
3.2%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
同期間中の販売台数トップ 3 はサムスン、ノキア、華為だったが、圧倒的人気を誇ってき
たノキアの市場シェアが 18.5%に減少するなど、市場の様相が大きく変化を始めている。
原因は多くの海外メーカーがラインアップの見直しを行ったためで、市場におけるブラン
ド間の力関係が変化した模様だ。海外メーカーが一斉に勢いを失う一方、国産メーカーの
躍進が目立っており、今回の調査でも販売台数トップ 10 のうち 7 社が中国のメーカーとな
っている。
News Flash – Analysys International Monthly News
5
しかし国産メーカーは、Android 搭載スマートフォンの差別化に苦しんでいる。市場シェア
は横並びの状態で、今後しばらくは特定のメーカーが大きなシェアを握ることはなさそう
だ。
(易観国際アナリスト: 王穎)
保険のネット販売、商品数にバラつき目立つ
易観智庫の調査によると、インターネットと EC の発展に伴い、小売業を中心に様々な業
界がインターネットを活用したビジネスで大きく業績を伸ばしている。最近では保険業界
にインターネット化の波が押し寄せており、保険代理店や保険仲立人(保険ブローカー)が
続々と独自のオンライン保険販売サイトを立ち上げている。
主要オンライン保険販売サイト 取扱商品数
(種類)
420
中民保険網
358
慧澤網
172
新一駅保 …
146
慧保網
109
氾華保網
91
85
立刻保
保衆網
47
33
19
11
大童网
意実旅行 …
壱保網
華誼保険網
一保無憂
2
0
100
200
300
400
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
500
易観智庫が複数の保険販売サイトを調査したところ、サイトによって提携する保険会社の
数や扱う保険商品の種類にばらつきが目立つことがわかった。特に取扱商品が多かったの
は、中民保険網、恵澤網、新一駅保険網で、それぞれ 420 種類、358 種類、172 種類だっ
た。
保険は目に見えない特殊な商品であることから小売業の EC に比べてまだ規模は小さいも
のの、今後の飛躍的な発展が期待される。また保険監督管理委員会は 2011 年下半期に発
表した「保険代理、保険仲立人によるインターネット保険業務監督管理弁法(試行)」に基づ
き、インターネット上で行う保険商品の販売 行為に対して事前の登録を義務付け、管理監
督を強化している。
(易観国際アナリスト: 張萌)
LED 屋 外 ビ ジ ョ ン 広 告 、 11 年 は 35.5% の 伸 び
易観智庫が発表した「中国 LED 屋外ビジョン広告産業研究報告 2012」によれば、11 年の
LED パネルを用いた屋外広告市場の規模は 12.15 億元で、前年に比べ 35.5%増加した。好
調な伸びを見せた原因は、LED パネルのすぐれた色彩表現力に広告主の関心が集まったた
めで、今後も LED パネルの新たな活用方法を模索しながら、市場は拡大することが見込ま
れる。
広告会社別の市場シェアは、郁金香伝媒が 33.2%で引き続き首位を守り、2 位につけた鳳
凰都市伝媒の 30.6%と合わせて、上位 2 社だけで全体の 3 分の 2 を占める。
最近は LED パネルを用いた屋外広告市場の競争が非常に激しく、鳳凰都市伝媒がブランド
力を武器に市場の平均成長率を 42 ポイント上回る勢いで追い上げているほか、屋外ビジョ
ン広告事業に新規進出する広告会社も増えている。また地方の 2-3 級都市の生活水準が向
上したことで海外メーカーの広告投入が増えており、さらなる市場拡大が期待される。
News Flash – Analysys International Monthly News
6
08-11年LED屋外ビジョン広告市場規模
(億元)
15.00
12.15
8.97
10.00
5.00
5.51
4.79
0.00
2008
2009
2010
2011
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
広告会社は競争力を高めるため、技術的なレベルアップによる運営コストの削減を目指す
と共に、インタラクティブ性を高めて広告媒体としての価値を上げる必要がある。さらに
競争を勝ち抜くため、広告媒体としての潜在的可能性を探り、他社との明確な差別化を進
める必要があるだろう。
12Q1 メ ー カ ー 純 正 ナ ビ 出 荷 台 数 29.3 万 台
易観智庫がこのほど発表した「2012 年第 1 四半期(1−3 月)メーカー純正ナビ市場季度監測
報告」によると、同期間中の出荷台数は前期比 1.7%減の 29.3 万台だった。例年ならば第
1四半期は自動車市場にとってオフシーズンに当たるが、今年は中高級車を中心にセール
スが伸びたことから、減少幅はわずかにとどまった。
11Q1‐12Q1メーカー純正ナビ出荷台数
(万台)
40
30
22.80
25.40
26.50
29.80
29.30
20
10
0
11Q1
11Q2
11Q3
11Q4
12Q1
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
またメーカー純正ナビ向け地図情報の売上も同 0.9%減の 2.12 億元と振るわず、地図情報
の単価は年平均 10−15%の勢いで減少していることがわかった。
中国自動車工業協会が発表したデータによれば、今年第 1 四半期の自動車の生産・販売台
数はそれぞれ前年同期比 1.83%と 3.4%の減少だったが、 1−2 月に比べて下げ幅は縮小し
た。3 月単月では、生産台数が前月比 16.9%増、前年同期比 3.38%増の 188.06 万台、販
売台数が前月比 17.33%増、前年同期比 1.02%増の 183.86 万台だった。
(易観国際アナリスト: 閆小佳)
News Flash – Analysys International Monthly News
7
インターネット地図サービス
百度が圧倒的シェア
易観智庫の調査によると、2012 年 6 月末のインターネット地図サービスの日当たり平均ペ
ージビュー(PV)トップ 3 は、百度地図、谷歌地図(Google Map)、捜狗地図で、シェアはそ
れぞれ 86.2%、7.3%、1.7%だった。
12Q2インターネット地図サービスアクセス数シェア
百度地図
捜狗地図
丁丁地図
搜搜地図
E都市地図
8.0%
1.7% 3.7%
1.6%
6.1%
1.6%
1.0%
0.4%
城市吧地図
0.4%
図吧地図
0.4%
その他
86.2%
68.5%
7.3%
谷歌地図
4.9%
5.1%
PV
1.3%
UV
0.1% 1.5%
0%
20%
40%
60%
80%
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
100%
また百度地図、谷歌地図、丁丁地図のユニークビジター数(UV)の市場シェアは、それぞれ
68.5%、8%、6.1%だった。
(易観国際アナリスト: 尹興隆)
12Q2
PND 出 荷 台 数 122.3 万 台
易観智庫がこのほど発表した「2012 年第 2 四半期(4−6 月)中国 PND 市場季度監測報告」
によれば、今年第 2 四半期の簡易型ナビゲーション機器「PND」の出荷台数は 122.3 万台
で、前期に比べ 10.4%増加した。
12Q2 PND出荷台数シェア
凱立徳 65.7%
四維図新 12.4%
瑞図万方
10.0%
四維図新
12.4%
瑞図万方(道道通) 10.0%
高徳 7.1%
凱立徳
65.7%
城際高科(城際通) 4.3%
易図通 0.4%
霊図(天行者) 0.1%
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
PND は価格も手ごろで、使い方も簡単な上、後付けカーナビのように車の配線を改造する
手間がないことが消費者の心をつかみ、市場は安定した成長が続いている。
(易観国際アナリスト: 尹興隆)
News Flash – Analysys International Monthly News
8