トトロの木 H22.11.16(火) №15 家庭数配付 先日の日曜日、県外からのお客様を案内して、南 原の李山地区にある「トトロの木」を見に行ってきま した。新聞やテレビでご存知の方もいると思います が、最近急に脚光を浴びるようになったようです。 宮城県や福島県の新聞にも載ったそうです。李山分 校の先にあります。 耳のところは杉、顔や胴体は広葉樹で、本当にト トロそのものでした。地区の人は、以前は「鬼の木」 と呼んでいたそうです。初夏から夏の緑のときがい いと思います。一度行ってみてください。鮭川村のト トロの木より似ているかもしれません。 かわいい子には旅をさせよ ~大人の責任 「かわいい子には旅をさせよ」と考える親はどれだけ いるでしょうか。また「若いうちの苦労は買ってでもせ 李山„すももやま‟のトトロの木 よ」と思う大人はどうでしょう。 簡便に快適にそして少しでも早く。苦労や失敗や挫折はしない方がよい。できるかぎ り安心できる道を選ぶ方が無難だ。面倒なことも避けた方がよい、手っ取り早く簡単な 方法があれば少々お金がかかっても手に入れる方がよい。 ・・・こんなふうに考える人々 が増えているのではないでしょうか。 総務省統計局の資料によると、2008年の若年無業者(15~34 歳)は、約 64 万 人、フリーターは 170 万人に上り、また厚生労働省の調査によれば、就職後 3 年以内 に離職する率が、高校卒で 5 割、大学卒で 4 割になるといいます。驚きです。 このような状況について、中教審キャリア教育・職業教育特別部会は、審議経過報告 において、「次代を担うべき若者が、社会的・職業的に十分自立できておらず、将来に 夢や希望を持ちにくくなっている」と指摘しています。なぜこうことになるのでしょう か。 子どもたちに問題が生じているとしたなら、直接か間接かは別にして、すべての大人 に責任があるといえます。子どもたちは育てられたように育つのですから。悪意をもっ て子どもを育てる人はいません。でも、善意が、善かれと思ってすることが、本当にそ れでよいのか、私たち大人の責任として考えなければならないと思います。 ※『内外教育』第 6036 号を参考にしました。 “四快建て”の生活再建 子どもたちの生活の崩れが社会問題化したのは、今から 10 年ほど前です。 日本小児保健協会が実施した当時の調査で、よる10時以降に寝る3歳児の比率が半 数を超えていることがわかりました。また食事に関する別の調査で、小学校高学年 5 人 に1人が朝食の欠食傾向にあり、4人に1人が孤食(1人で朝ごはんを食べている)で ある実態が明らかになりました。 運動についても、外遊びが消失したことなどによって、子どもたちの体力・運動能力 が著しく低下し、テレビやビデオ、テレビゲームなどのメディア漬けになっている子ど もたちの生活実態が浮き彫りになったのです。 このような事態を受けて、「早寝・早起き・朝ごはん」の国民運動や「ノーテレビデ ー」などの取り組みが展開されました。その後、生活崩壊の悪化に少しは歯止めがかか ったようですが、まだまだ改善され維持されていかなければなりません。本校の子ども たちにおいても状況は同じです。 夜更かし、朝食の欠食、外遊びの消失、メディア漬けといった生活の崩れは、相互に 複雑に絡んでいるので、生活全体をトータルに改善することが必要です。そうしたこと から、東京医科歯科大学の神山潤準教授らは最近、快眠、快食、快動、快便 をめざす「四快建ての生活再建」を訴えています。 よく眠り、よく食べ、よく遊び、きちんと排泄する というシンプルな主張です。保健室だよりでも広報されていましたが、この4つの基本 は、子どもにとって健康な生活を送るための基本として大切なことと思います。 ※『内外教育』第 6010 号を参考にしました。 車での送り迎え 以前、市内のある小学校の校長が、「1 年間を通じて 自家用車による子どもの送り迎えが多くて驚きました。 保護者に訴えたり PTA と協力してだいぶ少なくなり ました。」と話していました。本校では児童数が多い 割にはまだまだ少ないのですが、以前から比べると多 くなっているように思います。 怪我をして歩けないなど特別な場合は別として、何 もないときは自分の足で登下校させたいものと思いま す。少々の悪天候でも、「かわいい子には旅をさせよ」 の精神でよろしくお願いしたいものです。丌審者の心 配など、昔とは違った状況も生まれてきていますが、 たくましい人間に育ってほしいと願います。 米沢の伝統人形~相良人形⑮ 『鯉の滝登り』
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