生活の情報平成２３年１０月 No.２鎌倉市市民活動課鎌倉市消費生活センター電話２４－００７７旅行契約のキャンセル料は、いつから発生するの? ◆ 旅行契約のポイント ◆ 消費生活センターに寄せられる旅行に関する相談のうち、最も多いものはキャンセル料にかかわるものです。また、最近ではインターネットや電話で申し込んでクレジット決済（クレジットカードを使っての支払い）する場合が増加し、便利な半面、トラブルも増加しています。利用者の最も多い募集型企画旅行（パッケージツアー）について、キャンセル料とクレジット決済の注意点をお知らせします。＜事例１＞街を歩いていて、国内旅行募集のパンフレットをもらった。旅行社にプラン等を問い合わせをした後、申込書を送った。数日後に病気治療で急に入院することになり、旅行社に電話で解約を伝えた。支払いはしていない。キャンセル料は請求されるのだろうか。（６０歳代男性）＜事例２＞３５日後に出発する海外パック旅行をインターネットで申し込んだ。旅行代金４０万円はクレジットカードで支払うことにして、カード番号などを伝えた。旅行社から承諾のメールが届いたが、都合がつかなくなり、申し込んだ日にメールでキャンセルを伝えた。翌日、旅行社から、約款に基づき、旅行代金の１０％にあたる４万円のキャンセル料を請求されたが、支払わなければならないか。（３０歳代女性） ◆契約は成立していますか！契約成立前なら、キャンセル料は不要です。キャンセル料が発生するかどうかは、「契約成立か否か」がポイントです。旅行契約は他の消費者契約と異なり、原則、お金を払わなければ契約は成立しません。契約が成立していない場合は、キャンセル料の支払いは不要です。したがって、事例Ⅰは申し込み金等のお金を払っていないので、契約は成立しておらず、キャンセル料は不要です。 ◆契約成立後は、既定のキャンセル料が必要です。事例２は、クレジットカードのサインレス決済です。サインレス決済した場合、旅行会社からの承諾で契約は成立します。したがって、事例２の場合は、既定のキャンセル料の支払い（裏面参照）が必要となります。クレジットカードを使用する場合、契約成立は、銀行口座から引き落とされた時点ではないので、注意が必要です。旅行契約の種類とキャンセル料について旅行契約は企画旅行と手配旅行に分類され、企画旅行はさらに２つに分けられます。旅行形態とキャンセル料は、以下のとおりです。企画旅行については標準約款でキャンセルの上限が示されています。契約する場合は、パンフレットなどを確認しましょう。種企画旅行類募集型企画旅行受注型企画旅行手配旅行旅行形態パッケージツアー、パック旅行などと呼ばれる。旅行会社があらかじめ、旅行代金や日程などの旅行内容を決め、パンフレット等で募集しているもの。社員旅行、修学旅行、新婚旅行等、旅行会社が客の希望により旅行内容を組み立てるもの。キャンセル料標準約款でキャンセル料の上限が決められている（下表参照）。募集型とほぼ同様。但し、契約書面に記載の企画料金は必要。客の希望により、航空券・切符などの手配や旅館・ホ旅行会社や運輸・宿泊テルなどの宿泊の手配などをするもの。等へのキャンセル料が必要。特則あり。募集型企画旅行のキャンセル料の上限（標準約款） 20 日前以降 7 日前以降旅行前日国内旅行 20％ 30％ 40％ 40 日前以降 30 日前以降 2 日前以降海外旅行 10％ 20％ 50％旅行当日 50％旅行開始後・無連絡 100％旅行開始後・無連絡 100％旅行契約の注意点１．旅行業者が登録業者であるかどうかの確認をしましょう！無登録業者では旅行業法による保護はありません。２．契約の成立時期を確認しましょう！店頭での契約申込金を支払った時電話・郵便等での契約申込書と申込金を提出した時インターネットの案内に従って必要事項とクレジットカード番号を入ホームページでの契約力して送信し、画面上に契約成立が表示された時３．キャンセル料は、契約が成立したかどうかや、解約時期によって異なります。申し込み前に、パンフレット等で必ず確認しましょう！４．インターネットでのクレジット決済には特に注意しましょう！困ったことが起きたら、消費生活センターに相談しましょう！！鎌倉市消費生活センター受付時間 9:30～16:00 電話 0467-24-0077 FAX 0467-23-3445