資料展示目録 むかしの雑誌と紙芝居 期 間:平成25年7月19日(金)~9月23日(月) 会 場:群馬県立図書館3階展示コーナー 群馬県立図書館では、70万点を超える蔵書の中から、年4回テーマを決めて、特色 ある資料を幅広く紹介する資料展示を行っています。 今回の資料展示では県立土屋文明記念文学館移動展と共催により、同館所蔵の紙芝居 と県立図書館所蔵の資料を展示しています。 【展示資料について】 本展示は、関連の図書等の一端を紹介するもので、全ての資料等を網羅的に紹介するもので はありません。 展示資料のうち、 ☆印の資料は、県立土屋文明記念文学館所蔵の資料であるため、当館での貸出・閲覧はできま せん。 ○印の資料は、展示期間を過ぎれば、貸出・閲覧できます。 *印の資料は、当館所蔵の貴重文庫及び雑誌扱いであるため貸出はできませんが、館内での閲 覧は可能です。 -紙芝居について- 紙芝居は日本独自の児童文化です。 世界恐慌が日本にも及んだ昭和5(1930)年頃、失業者たちの多くが子ども相手の飴売りとなり、そ の売り上げを伸ばすため、人寄せの大道芸として「紙芝居」を見せるようになったことが始まりとされ ています。 当時、紙芝居は多くの子どもを呼び寄せようとするあまり刺激の強いグロテスクな化け物や殺人、継 子いじめなど残忍な内容のものが数多く作られ大ブームとなりました。(街頭紙芝居) 教育者や児童文学者の中にはこのような街頭紙芝居の状況を憂いながらもその手法には注目して、教 育的で文化的なものが作られるようになり、以降、紙芝居は幼児・児童教育の教材としての役割を担う ようになりました。(教育紙芝居) また、宗教界でもキリスト教や仏教の説話などの紙芝居を布教活動に利用しました。 戦時中には時節柄、子どもたちに国威発揚や小国民としての自覚を促すような紙芝居が数多く作られ ましたが、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)は紙芝居が子どもたち及ぼしている影響の大きさに驚き、 愛国的なものや仇討ちものなどを規制し、特に「血」を描くことを禁止しました。加えて、左翼思想的 な紙芝居も規制の対象となりました。 GHQの検閲にもかかわらず、物資の乏しい時代に一組で多くの子どもたちを喜ばせることができる紙 芝居は、娯楽に飢えていた子どもたちから絶大な支持を受け、再びのブームとなりました。 しかし、GHQの検閲は思想的なもののみを対象としていたため、戦前の紙芝居と同様、子どもたちに 悪影響を及ぼす刺激的な紙芝居が街にあふれるようになりました。 このため、自治体の規制条例や業界の自主規制が始まると紙芝居は本来持っている「見世物小屋」的 な魅力が失われるようになり、昭和28(1953)年にテレビ放送が開始されると徐々に街角から消えていき ました。 現在では教育紙芝居のみ新作が作られており、保育園、幼稚園では絵本の読み聞かせなどと同様、身 近な教材として今も生き続けています。 1 ☆ ピーター兎 出版社:全甲社 1937(昭和12)年刊行(復刻版) 作:高橋五山 画:日向 眞 16場面 2 ☆ ふしぎの国 アリス物語 出版社:全甲社 1938(昭和13)年刊行(復刻版) 作:高橋五山 画:蛭田三郎 18場面 3 ☆ ジャングルボーイ 出版社:富士會 昭和30年代刊行(復刻版 大空社) 作:東 健児 画:野田新太郎 10場面 4 ☆ 平和への祈り 出版社:自由社 昭和20年代刊行(復刻版 大空社) 作:町屋住男 画:Nきいち 11場面 5 ☆ キンちゃん コロちゃん 出版社:共友社 昭和20年代?刊行(復刻版 大空社) 作:不明 画:不明 9場面 6 ☆ ベニスズメ ト ウグヒス 出版社:全甲社 1943(昭和18)年刊行(復刻版) 作:高橋五山 画:高橋五山 8場面 7 ☆ あかんぼじいさん 出版社:全甲社 1953(昭和28)年刊行(復刻版) 作:高橋五山 画:高橋五山 12場面 8 ☆ なかよしのおうち 出版社:全甲社 1955(昭和30)年刊行(復刻版) 作:高橋五山 画:井口文秀 12場面 9 ○ 秋まつり 出版社:日本教育紙芝居協会 1941(昭和16)年刊行 作:日本教育紙芝居協会 画:西正世志 18場面 鞍馬天狗 出版社:話の日本社 1931~1932(昭和6~7)年頃(複製) 作・画:話の日本社 原作:大仏次郎 14場面 蛇 男 出版社:話の日本社 1931~1932(昭和6~7)年頃(複製) 作・画:話の日本社 17場面 10 ☆ 11 ☆ 高橋五山 【1888(明治21)年~1965(昭和40)年】 教育紙芝居を代表する作家。 本名、昇太郎。京都生まれ。 1910(明治43)年、東京美術学校図案科を卒業。 幼児向けの雑誌社に入社の後、出版社「全甲社(ぜんこうしゃ)」を設立。 1935(昭和10)年、幼稚園紙芝居と題した紙芝居の刊行開始。翌年までに「赤頭巾ちゃん」 「花咲ぢぢい」「長靴をはいた猫」「ふしぎの国アリス物語」など全10巻を刊行。 その後も「ピーター兎」や仏教紙芝居など多数の紙芝居を刊行。 1961(昭和36)年には彼の業績を称え「高橋五山賞」が創設され、年間に出版された紙芝居 の中から最も優れた作品に贈られている。 出版社:大日本雄弁会講談社 発 行:1943(昭和18)年5月 12 * 幼年倶楽部 「少年倶楽部」読者より幼い年齢の子どもを対象に1926(大正15)年創刊。 幼年と言いながら対象年齢は小学校低学年以上の内容となっている。 1958(昭和33)年3月廃刊。 出版社:大日本飛行少年団 発 行:1940(昭和15)年1月 13 * 飛行少年 15 * * 16 ○ 17 少年世界 少年朝日 出版社:朝日新聞社 発 行:1949(昭和24)年4月15日 発 行:2012(平成24)年3月 * のらくろ大事件 出版社:大日本雄弁会講談社 発 行:1933(昭和8)年5月(少年倶楽部第20巻第5号付録) * 少女倶楽部 少年倶楽部 20 ○ ひまわり 21 ○ ひまわり 資料コード 13179718 資料コード 04788568 資料コード 08857500 1923(大正12)年に創刊された月刊の少女向け雑誌。 1946(昭和21)年に雑誌名を「少女クラブ」に改める。 少女小説や詩を中心に掲載していたが、後に漫画が主流なとり、手塚治虫の 「リボンの騎士」などが連載された。 1962(昭和37)年に廃刊。「週刊少女フレンド」が後継誌として誕生した。 出版社:大日本雄弁会講談社 (復刻版 講談社) 発 行:1930(昭和5)年1月~12月(全12冊) 19 ○ 資料コード 03620879 1939(昭和14)年頃に創刊され1951(昭和26)年頃に廃刊となった月2回発行の少年 向け雑誌。 出版社:大日本雄弁会講談社 発 行:1924(大正13)年4月特別増大号 18 資料コード 03618790 巌谷小波を主筆として1895(明治28)年1月に創刊、1933(昭和8)年頃まで出版され た少年向け月刊総合雑誌。 「幼年雑誌」「日本之少年」「学生筆戦場」「少年文学」「幼年玉手箱」を合 併して発刊。 紙芝居の世界 出版社:メディアパル 黄金バットと紙芝居のおじさんに 魅了された、あの時代 資料コード 07137656 第一次世界大戦中の1915(大正4)年に月刊誌として創刊。 零戦の設計者として知られる藤岡市出身の堀越二郎が少年期に愛読していた。 終戦とともに1945(昭和20)年8月号で廃刊。 出版社:博文館 発 行:1908(明治41)年1月 14 資料コード 03230448 資料コード 02830750 1914(大正3)年に創刊。終戦後の1946(昭和21)年に「少年クラブ」と改名し 1962(昭和37)年まで、全611冊が刊行された戦前~戦後を代表する月刊少年雑 誌。 漫画では「のらくろ」や「冒険ダン吉」、小説では江戸川乱歩の「怪人二十面 相」などが連載された。また、手塚治虫や横溝正史も執筆していた。 出版社:ヒマワリ社 (復刻版 国書刊行会) 発 行:1947(昭和22)年4月 資料コード 07888225 出版社:ヒマワリ社 (復刻版 国書刊行会) 発 行:1947(昭和22)年6月 資料コード 07888233 中原淳一が設立したヒマワリ社(のちに「ひまわり社」に改名) が1947(昭和22) 年に創刊。1947(昭和22)年1月号から1951(昭和27)年12月号まで全67冊が発行さ れ、戦後少女雑誌の原点といわれる。 22 23 * * 24 ○ 25 ○ 家庭ヱホン 子供之友 出版社:博文館 発 行:1946(昭和22)年1月 (創刊号) 資料コード 06035059 明治・大正期には日本最大の出版社であった博文館が第二次大戦戦後間もなく 発行した絵本。1950(昭和25)年頃に廃刊。 出版社:婦人之友社 発 行:1925(大正14)年3月 資料コード 04038287 羽仁もと子により1914(大正3)年に創刊された幼稚園、小学校低学年向け絵雑 誌。1943(昭和18)年に廃刊。 出版社:ひまわり社 (復刻版 国書刊行会) 資料コード 07955271 出版社:ひまわり社 (復刻版 国書刊行会) 発 行:1958(昭和33)年7月 資料コード 07955305 ジュニアそれいゆ 発 行:1956(昭和31)年9月 ジュニアそれいゆ 中原淳一が1954(昭和29)年7月に創刊したティーンエイジャー向けの雑誌。 1960(昭和35)年10月号まで、34冊が刊行された。1951(昭和27)年に廃刊となった 雑誌「ひまわり」の後継誌として刊行された。 26 * 27 ○ 子供之友 赤い鳥 出版社:婦人之友社 発 行:1925(大正14)年8月 資料コード 04038295 出版社:赤い鳥社 発 行:1921(大正10)年3月・1929(昭和4)年1月・2月 1931(昭和7)年4月 他 資料コード 01920073 鈴木三重吉が創刊した童話と童謡の月刊児童雑誌。1918(大正7)年7月1日創刊、 創刊号には芥川龍之介、有島武郎、泉鏡花、北原白秋、高浜虚子らが賛同の意 を表明し、菊池寛、西條八十、谷崎潤一郎、三木露風らも作品を寄稿した。 三重吉の死去により1936(昭和11)年8月廃刊。 日本の近代児童文学・児童音楽の創世期に大きな影響を与えた雑誌である。 28 * コドモノクニ 出版社:東京社 発 行:1923(大正12)年7月 資料コード 04031530 29 * コドモノクニ 出版社:東京社 発 行:1925(大正14)年6月 資料コード 04031449 出版社:東京社 発 行:1925(大正14)年8月 資料コード 04031555 30 * コドモノクニ 1922(大正11)年1月に東京社(現在のハースト婦人画報社)から出版された児童 雑誌。 子供のために描かれる童画という絵画ジャンルの確立に寄与した大正時代を代 表する絵雑誌。編集部顧問には北原白秋、野口雨情、中山晋平などが名を連ね る。1944(昭和19)年3月に廃刊。 編集・発行 群馬県立図書館(前橋市日吉町1-9-1) 電話 027-231-3008
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