MDK 海外留学支援制度 留学報告書 2015 年 2 月 福井大学 山本桜来

MDK 海外留学支援制度 留学報告書 2015 年 2 月
福井大学 山本桜来
今回の報告書では今月から始まったインターンシップ(教育実習)と、ホームステイファミリーについて報告
したいと思います。
今月から公立のカトリックの学校でインターンを始めました。この学校は小学校に入る前の3歳児からグレード
9まである大きな学校です。私は小学校に入る前の5歳と6歳の子どもが一緒になっているキンダーガーデンの
クラスで活動しています。小学生ではないのですが、体育、音楽、英語の時間、図工のようにクラフトの時間が
あります。将来小学校で英語教えたいと思っているので小学生のクラスでの活動を希望していたのですが、初日
にキンダーガーデンに入るよう言われた時は残念に思いました。しかし実際にクラスに入って過ごしてみるとア
ルファベットや簡単な文章の学習が行われていました。学習の内容が小学校での英語学習内容レベルだったので、
英語を母国語とする国ではどのように英語を教えているのか知ることができています。5歳児は各アルファベッ
トの大文字小文字をそれぞれ5回ずつなぞり書きします。絵の中にあるその日習ったアルファベットを見つけた
り、色を塗ったりします。6歳児は単語を選びながら簡単な文章を書きます。先生の前で文章を読み、文章にあ
った色塗りをしたり絵を描いたります。また、月曜日は絵日記を書く日になっています。週末にあった絵を描き、
先生のところに持っていき週末に何をしたか、何を書いたかを説明します。6歳児はできるだけ自分自身で文章
を書くようにします。ここで興味深いことは、子どもは単語の発音からどのアルファベットがくるか考えるとい
うことです。
「SCHOOL」のつづりがわからない子どもには「S(す)
」の音を出すアルファベットは何かと聞く
と子どもは「S」を見つけることができました。次の音である「k(く)
」を聞くと子どもは「K」を書きました。
ここで先生は間違いを指摘せずそのまま次のつづりに移ります。こちらでは、正しいつづりより音からつづりを
考えることが大切なようです。どの音がどのアルファベットになるかがわかれば、その単語の意味を知らなくて
も全ての単語を書くことができるからという理由だそうです。英語が話せる前提の教え方になると思いますが、
小学校英語では英語の音声やリズムが重視されているので小学校英語の段階でこの方法を工夫して取り入れる
ことができたら、中学校英語の単語を覚えていく際に役立つのではないかと思います。クラフトで何か作る時も
必ず文章を考えさせます。モンスターを作った時は、そのモンスターの名前、何が好きかなどを文章で言わせま
す。その文章を子どもはなぞり書きします。すべての活動において、なにかしら文書を考えさせたり、書いたり
することにつながっています。図工のように何か作る活動で英語学習することは難しいと思っていたので、たく
さんのアイディアを毎日記録しています。
トロントでのホストファミリーはインドネシア系のカナディアンです。ホストマザーとホストファザーの英語
は訛りがあってわからない時がありますが、訛りがあっても会話できることが英語の魅力の一つだと思うので良
い経験になっています。ホストシスター、ホストブラザーは映画や彼らの好きなテレビ番組などを教えてくれ一
緒に見たりしています。いままでの留学生がいて慣れているのか会話の中で出てきたわからない単語もわかりや
すい言い回しで教えてくれます。ホストブラザーは日本のアニメが大好きで、ドラゴンボール、ポケモン、進撃
の巨人などのアニメを見ています。日本のアニメは様々な国で人気のようです。彼の友達も見ていたり、これら
のアニメのゲームをしていたりします。家には、私の他に韓国の留学生もいます。彼らが持っている日本のイメ
ージは非常に面白いものでした。
「妻は夫にひざまずきご飯の用意をするのか、いつでも玄関で夫の帰りを待っ
ているのか」など、聞いた時笑ってしまうようなイメージを彼らは持っていました。訂正するとともに、今日「主
夫」も増えていることなどを伝えました。私の住んでいる所にも興味を持ってくれ、福井について紹介しました。
恐竜の骨が発掘されていることについて一番驚いていました。語学学校に行かなくなったことで、他の国の人と
会う機会がなくなりましたが、その分ホームステイでの会話が充実したように思います。
(トッポギを作ってくれました。私はホストブラザーのリクエストでおに
ぎりを作りました。
)
(ホストブラザーが持っているゲームは全て日本が発売しているもの
でした。日本のアニメ、ゲームは海外でも非常に人気です。
)
3月の18日に帰国することにしました。残り半月、子どもたちと精一杯過ごし暖かくなってきたのでトロント
ももう少し探検したいと思います。