「この研修を通して改めて気づかされたこと」 山田 友理 2週間以上にも及んだイギリス、ケンブリッジでの研修は私にとって初めての「外国」で の生活であった。もっとも、現地での生活に馴染んだわけでもなく、 「外国人」としての自覚 もしっかりあったので、本当の意味での「生活」という言葉には程遠いかもしれない。 そんな私が今回の研修中に、言語を含む多くの海外文化について学んだことは言うまでも ないことかもしれないが、それと同等に私は「日本」について多くのことを学んだのではな いかと思う。 例えば、お店の開店時間である。平日の朝は、朝食が用意されていたり、授業もあって中々 外に出る機会がなかったのだが、食事が用意されない週末の朝に町へ出かけていった時、私 はあることに気が付いた。ほとんどのお店が開店していないのである。開いているお店は、 マクドナルドだけであった。私は、そこで友達と朝マックをし、町をまた回ってみたのだが、 日曜日ということもあってか十一時開店の店が多かった。コンビニエンスストアが各地にあ る日本とは大違いで、むしろ二十四時間営業という「日本」らしさを学ぶことが出来たので はないかと思う。 もう一つ日本に関連する出来事で驚いたことがある。私は、ハリーポッターを見るため、 映画館へ行ったのだが、その映画館で宮崎アニメの「借りぐらしのアリエッティ」が大々的 に宣伝されていたのだ。壁に貼られた広告はあのハリーポッターを上回る大きさであった。 後でPAの人にも話を聞いたのだが、日本のアニメ、漫画はとても人気であるということで あった。 日本には二十四時間、営業が出来る「勤勉さ」やアニメや漫画の「技術」など世界に誇れ るものがたくさんあることが分かった。この研修を通して学んだことを忘れずに、日本を支 え、世界を支える人々の一人となれるよう日々心がけていきたい。
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