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先日、DJ系のマウンテンバイクを作った、なんて事を、とある所で書いたと思うんだが、
ノルコというメーカーのフレームを譲って貰ったので、あちらこちらから部品をかき集めてさ
、車輪も組み上げ、結構ハデハデな黒色と金色の、ミッドナイトスペシャル、こんな名前のオ
ートバイがヤマハから出ていたっけねぇ…。XS1100ミッドナイトスペシャルだっけ?黒
い車体に金色の文字やパーツで奢られた、デコラティブな感じの、アレだ。あと、ジョンプレ
ーヤースペシャルという煙草メーカーがスポンサードしていた6輪のF1カーなんてのも黒金
だったねぇ。あぁ、これもスペシャルだね。偶然だがね。
ま、そんなこんなの成金趣味(死語?)的な自転車に仕上がったんだが、黒い自転車の車体
に、パーツを金色のモノを使ったってだけだからね。で、単に格好良いからって理由のみで、
ダウンヒル用タイヤを取り付けたんだが、低反発コンパウンドなんで、ペダルを漕ぐ事を止め
た途端、極端にスピードが落ちるんだ。ママチャリの比じゃない位。で、やはりDJ仕様の自
転車ってのは、サドルの位置を上げると、アクションをする時邪魔であるって理由で、ベッタ
ベタに低い着座位置なんだよ。自転車に乗りながらにして、うさぎ跳びをしているかの如き腿
のパンパンさなんだな。そんなんでスピードがあまりにも出せない為、広い通りは歩道を走っ
たりする場合があるんだが、ママチャリに抜かれるもんね、気を抜いているとさ。流石の俺様
も、これはあまりにも非効率的だって勘付いてさ、ケンダのK−RADというストリート系の
タイヤにしてみようと思ったのだ。詳細報告は後日。
で、ゴールデンウィーク期間中に、ラジオ番組で有名な、幕張のフリマに出店したんだけど
ね、そこで売っていた、近頃巷を騒がせている、福井県発、食べるラー油ってのが、石垣島ラ
ー油っての宜しく、売っていたので、早速ゲットしてみた。炭火焼肉一番星って書いてある。
製造元だろうが、ま、簡単に云えば、ラー油にいろいろな具材が入っており、それをご飯など
にぶっかけて食うって寸法らしいんだが、早速食ってみた。うん、ラー油である。味はね。で
、その中の具材がさ、玉ねぎやらっきょ、ニンニクや米、エビとかがね、沢山入っているんだ
な。ま、云わばふりかけのラー油浸しってそのまんまの表現で恐縮であるが、ラー油が好きな
ら美味しいと思うぞ。
で、つくづく後悔しているのがさ、2010年の正月の松が取れてすぐの辺りに、自転車イベン
トが沖縄であってね、それに参加した際、沖縄で売っていたんだよ、石垣島のラー油。で、旨
そうなラー油だなぁって思っていて、買って帰ろうって思っていたんだがね、おみやげを沢山
買っていてさ、沖縄の塩とか、チレガーとか、食いモンばっかだけれど、で、最後まで悩んで
悩んで、結局、石垣島行ってねぇしな…って理由でさ、買って来なかったんだ。ラー油。その
後のラー油騒ぎである。もう、心残りではあるんだが、流行っちゃうと興ざめしちゃう性格だ
からね、でも富山のラー油だ。現在では、流行り過ぎてね、石垣島ラー油の製造元を訪ねても
、一人二つまでしか売って貰えないんだそうである。業者の買い占め対策なんだそうであるよ
ね。何だか、今は、インターネットで何でも手に入っちゃう様な時代でさ、お土産も予めネッ
トで買っておいてさ、実際に旅行から帰って来る位に、そのお土産が届くってサービスがある
と聞く。確かに便利なんだろうが…なんか違う様な気がするなぁ。
バナナもそうだったし、納豆の時もそうだったが、メディアに感化されやすい体質を持つ民
衆、我が日本人であるね。
自転車に、乗らない子なのに、ノルコとは、これ如何に。ぶはは。
過日、お客さんでキャノンデールのレフティーの小径車をご購入された体のとても大きな御
仁がおられるのだが、その御仁に指摘を受け、何だかとっても当たり前の事が、見えないモン
なんだなぁ、なんて痛感した事がある。最新で発売されているバッドボーイという、とてもナ
イスなネーミングが付いているキャノンデールの自転車が納車となるのだが、そのお客人は、
タイヤの交換を御希望でね、レフティーはその構造上、ディスクブレーキ仕様になっていてね
、いわば片持ちフロントフォークなんで、そういった構造になるんだが、ハブ軸が特殊構造の
圧入式となっていて、車輪を外すには、いちいちディスクブレーキキャリパーを外す必要が有
るんだよね。普通のフロントフォークならば、そんな事をせず、下に落とせるのに、面倒臭が
りな筈のアメリカ人がだよ、とても非効率的な構造を支持しているには、一体全体、視覚的な
長所の他に、どんなメリットがあるんだろうという、素朴な疑問を抱えていたんだ。で、タイ
ヤの交換は車輪を外して交換するって先入観も、なんの疑いも無く持っていたって訳。
で、そんな頑なな先入観でね、車輪を外すべく作業を進めていた所、先般のレフティ小径車
オーナーの御仁がウチのスタッフに、
「レフティーって、もしかして、車輪外さないで、タイヤチューブ交換が可能なんっすねぇ。
」
「! あ!本当だ。」
なんてやりとりをしたそうである。それを聞いた俺様、
(!)
…本当だ。
灯台下暗し。
トウダイモトクロスインターナショナルなんである。
アメリカ人のモノグサさはもう、あっぱれなんであるぞ。タイヤを取り外す行為は、タイヤ
交換とか、パンク修理とか、圧倒的なんだな。で、外さず取り換えるって訳なんだ。クルマに
乗せて移動?
「HAHAHA。YAMAHA。一体何のジョークだい?ボビー。アメリカのクルマはデカ
イんだぜ。車輪を外す必要が何処にある?チッチャイ日本のクルマとは違うんだぜぇ。」
そんな会話が聞こえて来そうな自転車であるよ。キャノンデール、レフティーシリーズ。
個性的なモノは、最初は否定されがちであるんだよね。人間だってそう。異質なモノとして
排除されるか、何処かしらに同調するか同化すると云う様な方法で、馴染んでゆくね。個性が
うまく輝くとね、そいつは格好良さに繋がるんだ。
格好良く、いきたいモンであるよねぇ。
DJ
系自転車のダウンヒルタイヤを、ストリート系に替えて見た。取り敢えずは、有るモンでどう
だって事で、ノル子のタイヤ、有るモンで替えて見たぞ。フロントはタイオガのFS100と
いうストリート系ファットタイヤ、リアは重くて有名なIRCのラバーソウル。名前がイイね
、ラバーソウル。近々、潮干狩りに行く予定だが、毎年必ず潮干狩りの時には履いて行く、俺
様の二股ラバーソウル。
…二股ラバーソウル、解らない?ふむ。日本語に訳すと、地下足袋だよ。
因みに、夏、岩場なんかで遊ぶ場合も二股ラバーソウルだ。最近売っている、海用の何とか
シューズなんて、相手にならないね。コストパフォーマンス高いし、素足の密着感高いし、砂
にハマってスポッ、なんて脱げる事ぁ無い。因みに以前、子供が学校で田植え体験をするので
ビーチサンダル持参って馬鹿な案内が来た事がある。学校の先生ってのは何だ、頭が悪いのか
って思った。ビーサンなんか田植えで使える訳ゃ無かろうがね。みんなサンダルを土の中に植
えちまう羽目になるだろうが。ってんで息子にも持たせた二股ラバーソウル。
「お父さん、コレ何?ビーサン持って来いって書いてあるよ。」
「バカヤロウ、息子よ、田植えにビーサンがあるか!田植えっちゃあコレに限るぜ。」
「足袋?」
「バーロィ、足袋じゃ無ぇ。二股ラバーソウルだ。」
「フタマタ?ラバー?…意味解んないよ。」
「裏がゴム引きで、指先が二つに割れてんだろ?靴の裏はソールって云うんだ。だから二股
ラバーソウルだ。どうだ?カッチョイイだろ?」
「ふーん…でも、先生に怒られないかなぁ。」
「もしそれで怒られたら、その怒ったセンセイをお父さんが叱ってやる!校長でもだ。田植
えにビーサンがあるか!ってな。」
…タイヤの話である。馬∼鹿野郎、まるで別モンじゃねぇか、って解りきっていたんだが、
体感が此処まで違うとは…チョッと驚愕。わはは。驚愕なんだが、チョッとなんである。サド
ルベッタベタでも(あ、低いって事です。スティッキーでは無いです。)、それなりに、自転
車っぽく走れます。うほほ∼、水を得た魚、レバ刺し食った自轉車家ジョーってなモンなんで
ある。
考えて見れば至極当たり前の話であってね、ダウンヒル用のタイヤってのは、グリップ力が
モノを云う世界であってさ、ハードコンパウンドなんかだと、ブロックがタイヤから
モゲてしまう程の激しさだってんでね、何たってグリップ命のタイヤなんだが、アスファルト
に於いて、あそこまで転がらないとは思いませんでした。う∼ん、恐るべしダウンヒルタイヤ
である。店の若い衆は、ブロック、止めちゃうんですか∼、格好良いのに…とか、煽るし。馬
∼鹿野郎、替えちゃうよ。ってんだよ。
どれだけ大変かってぇとね、う∼ん、何しろペダルをこぎ続けないと、ダウンヒルタイヤの
場合、ルルルルって感じで止まろうとする。ブレーキを引きずっているのかと思う位。わはは
は。ラバーソウル最高だ。重いと評判だんだが、ダウンヒルタイヤに比べりゃあ、屁でも無ぇ
な。
ケンダのK−ラッドは以前XC系のMTBで使った事があるので、結構気に入っていたんだ
が、在庫無かったんだね。もしかしてIRCのラバーソウル、生産中止?
因みに、ウチの準構成員的お客さんの、片ヤンからチョッとイイ感じのサドルが上納された。
見たまんまなんだが、金色でラメがちりばめられている。そう。まるで例の、「金ラメスケベ
椅子」そのものである。実に気に入った。ウチに出入りしているオヤジ衆(臭ではない)から
は、大絶賛である。真ん中に溝が無いなどと、下衆な事を口々に云うが、どっこいそのサドル
、例のイスの溝ぐらいしかないんだよ。どうだ、参ったか。三角木馬みたいなんだな。ぶはは。
ノルコのコンセプトは一体、何処へ…
う∼ん、人生二股ラバーソウルなんである。
先日、お客さんから問い合わせがあったハンディGPSの、「ユピテル(YUPITERU)
アトラス(ATLAS)ハンディGPSマップ ASG-CM11」なんていう機械、当然!?
ウチにはおいていないのだが、そのお客さん、いよいよ買って来た。で、以前よりナビに興味
をもっていた俺様、早速食いついた。自転車バージョンと徒歩バージョンの設定が出来るらし
く、すこぶる愉しそうだ。価格は4万円弱が実勢価格らしい。
むむぅ…。ほ、欲しいぞ。興味が湧いたついでにね、機能的、価格的に近似している機種を
しらべてみると、あった。ありましたよ。ソニー nav-u NV-U35なる機種が
。実勢価格、3万円前後。
う∼む、欲しいぞ。人生に於いて、特別何かに指南されて生きて来た訳でも無く、何となく
直感と閃きとハッタリで生きて来た俺様ではあるが、こういったハイテクは結構好きである。
何だか俺様の携帯電話にも、GPS機能が付いているらしいんだが、使った事は無い。一度画
面を開いた事があるが、複雑怪奇で、即消した。
では,何故、これらのナビは良いと思ったか?答えは簡単。ナビに特化した製品だからであ
る。これはさ、いわばハンディマップを持ち歩く事と同義なんである。しかもサイクルコンピ
ュータ代わりもこなす。久々に感動した。価格も3万円。携帯なんざ、いちいち銭が掛かるし
、高いぞ。通信速度が遅いし。
だいたい、多機能ナニナニ…何てぇモンは、大概ロクでもねぇモンが多いんだ。10徳ナイ
フしかりで、あれならさ、どんだけカッター1本あった方がつかえるかっての。アレコレ欲張
ると、結果損をするってね。
だからね、地図のみに特化した機械ってのは、当然だが使いやすい(だろう)と思う。ユピ
テルは丁度アイフォン位の大きさで、縦に使う。ソニーは横型である。加えてソニー製品はナ
ビシステムも搭載しており、使い勝手は若干ソニーが上か?
兎にも角にも新しモン好きの俺様、デジカメに写真を撮らせて戴くお礼に、無料で取り付け
てあげようと、商談成立。わはは、サイクルコンピュータを取り付けるよりも簡単だ。が、ス
テムが短いと、設置場所がハンドルに成らざるを得ず、安定度としてはどうかなぁ、って感じ。
取り付ける前に、ちょっと持って外を軽く歩いてみた。小走りしてみた。おお、時速5.2k
mだって。向きを替えると、地図もすぐさま向きを変える。
…おお!
当たり前か。
今後、ガーミンシリーズは、結構大変だと思うな。価格が手ごろでこの機能だ。近年、日本
全国のあちらこちらでセンチュリーランなどが盛況である。そんな時や、チョッとした旅、い
や、何も自転車で無くてもさ、ポケットに忍ばせておいて、知らない土地を移動するとか、輪
行の旅行、各地のレンタサイクルでの活用などに威力を発揮しそうな機械である。あとは電源
供給だが、ハブダイナモから供給とか出来るようにすればイイと思うんだが
…どうです、シマノさん。サンヨーさん。他ハブダイナモメーカーさん。
世界金融情勢も困窮している世界恐慌に陥りつつある社会情勢であるが、企業再編や、金融
機関の偏った商法も、もはや自身を守るべく動かざるを得ないんだろうなぁ。テレビやラジオ
でも、CM
を席捲しているのは、博打であるパチンコ業界と、ノンバンク系金融機関、もっとも、このノ
ンバンクもね、メガバンクに買収されちゃって、メガバンクがノンバンクの衣を着こんでさ、
せっせと高利貸しをしているって寸法だよね。2009
年度、企業は倒産や法的会社整理とかよりも、殆どが夜逃げに近い消滅であるとかっていう倒
れ方が顕著だって新聞に記事が踊っている。
翻って、巨大マーケットとして、寄ってタカって日本の各企業のありとあらゆる集団が、そ
の巨大マーケットに群がっているのが、巨大資本である、中国マネーであろう。この事態はも
はや日本の行く末を暗示している様にしか思えないぞ。
若者はジドウシャに興味を持たなくなった。当たり前だ。ジドウシャが気楽に買える状況に
無い。我々がヤングな頃はさ、オートローンなんてのは外車なんぞは0.9%や、何と0.1
%なんてローンもあったモンだが、今や変動金利で安くても2.7%で定着しがちで、中には
3.8%まで変動するものから、7%∼18%まで変動する暴利(?)なモノまで存在する始
末。給料やボーナスはカットされ、巷の金利は暴利を貪る。買わねぇよなぁ、ジドウシャ。
では、この状況は、果たして自転車に追い風なのだろうか?これは残念ながら否である。ま
ず、昨今の道路を実際に走行していると、パッと見は気付かないが、気にしてみると、余裕で
10
年以上落ちのジドウシャが普通に走っている。…特に旧型のクルマを趣味で乗っていると云っ
た風情では無い。むしろその逆である。次に、運転している人がさ、職業運転手を含め、中高
年や、御老人が妙に多い。お手頃車専門店なんてのも出現して来た。ジドウシャを車種やメー
カーで販売するのとは異なり、販売価格を一律に設けているのが大きな特徴だ。販売価格は15
万・20万・25万の3種類!って宣伝している。少し良さげな入門用ロードバイクの価格である。
この状況を、どう捉えるかは、個々人の見解に委ねるとしよう。善し悪しなんて事は別にし
てさ、ありとあらゆる事にデフレスパイラルが蔓延してしまっているという事だな。今や日本
国を代表する国民服となったユニクロが衣料業界の一人勝ちだし、290
円の弁当なんて、一体何を食わされているんだって、疑問を抱いてしまうのは、果たして俺様
だけか?イッパイ食わされてるって所の、俺達なんだろうがよ。
で、やはり自転車が世の中で注目されて来ると、必ずと云って良い程、もう、雨後のタケノ
コの如く、うじゃうじゃと湧いて出て来るのが、出鱈目似非ブランドや、∼風自転車モドキで
ある。相変わらず、ネットオークションなんかでさ、もう、悪徳業者としか云いようのない輩
が、これでもかって程、出鱈目な商品を出品しているんだ。山を走れない強度不足のナンチャ
ッテマウンテンバイクもどき、クロスバイクブームに乗って、ママチャリパーツを多用し、ク
ソアルミや、クソスチールを使って作った出鱈目クロスやロードバイク、電動アシスト自転車
が、フル電動自転車なんてぇふざけた名前で販売されていて、
「私共は、国家自動車整備士が在籍し、専門知識を持って商品企画・アフターメンテを行っ
ています。」
だってよ。自転車では無く、ジドウシャだって。大工さんが厨房に入る様なモンなんじゃね
ぇのか?自転車の安全整備士だの、自転車技士を取得させろって。この出店業者曰く、電動自
転車なんざ、ジドウシャに比べりゃあ、ままごとだって云い放っちゃってる。ぶはは。凄過ぎ。
で、違法であるフル充電自転車を販売し、当社は安心の業者出店としながら、ノークレーム、
ノーリターンで、なんて素人みたいな事を云っちゃってる。
此処まで来ると、詐欺も甚だしいなって話なんだが、不思議な事に、こいつらを喜んで買っ
ちゃう人間が、少なからず存在するのである。ま、ホームセンターや、ディスカウントストア
で自転車は買うモンだなんてぇのが根付いている日本人だから、業者から見りゃあ、バッタモ
ンを掴ませるには恰好のカモなんだと思うぞ。
先日「南湾」何とかって云う自転車をネットで購入したって人が自転車を持ち込んで来た。
聞けば箱入り7
分組(海外工場から運ばれて来た状態のまま)で、自宅に届き「組み立てはお客様の方でお願
い致します。」ってくだりがあってね、お客さん、工具も知識も何も無くって、どうにもなら
なくってね、で、持って来た。
これは、この状態で平然と売りつけちゃう、業者の体質が悪質過ぎるぞ。自分の所の商品が
、しっかりと自転車としての機能を満たしてこそ初めて、販売店の価値が認められる筈である。
以前、カンパニョーロというイタリアの部品メーカーは、素晴らしい自転車ハブ軸と、リムを
別々に販売していた。現在はハブは販売しているが、リム単体(所謂完組ホイールのリペアリ
ム除く)の販売(手組で組める自由度の高い商品)を中止している。おそらく、カンパニョー
ロのホイールのパフォーマンスは、熟練した技術者によって組み立てられたホイールでなけれ
ば、100
%の性能を発揮出来ない。同じ商品を使っていても、ホイールの組手によってパフォーマンス
の異なるモノであってはならない。といった事情から、均一のパフォーマンスを保てるメーカ
ー完成型ホイールをリリースし続けている。
自転車は、単なる陳列物ではなく、純然たる乗り物である。しかも「軽車両」という車両に
属しているのだから、当たり前だが道路交通の一員である。マナーもルールも存在する。ホー
ムセンターの本棚じゃあるまいし、御自身で組み立ててってのは非道過ぎるだろうよ。ネット
販売にはこんな業者が蔓延していると思うぞ。何故なら自転車は、インターネット販売に一番
向いていないから。インターネットは情報収集には大いに役立つだろう。だが、それをその後
、まるで無責任な状態で公道に持ち出してはならないんである。
自分の責任で勝手に怪我をしたり、死んだりするってのは、好きにしろってな話であるが、
その出来損ないの自転車に乗って相手を傷つけたり、損害を与えたり、ましてや命を奪われた
り、なんて事は…。決して許される行為ではないぞ。
嗚呼、一体何処へ行こうとしているのか、彷徨える国、日本。
どんな社会においてもね、その人の持っている能力なんかによってさ、適材適所に配置をし
て、作業効率を上げて行くってのが、企業としての根幹だろうと思う。当然、能力は人により
けりで、差が出るのも当然であろう。そんな中で何とかやりくりを余儀なくされる経営者の心
労は如何ばかりかと思うし、その評価査定も難しいんだろうと思うね。
出来る人間は出来る事を次々とこなす。当然、会社側からの依頼であるから、与えられた仕
事を全うするのは当然であるからね。全体の流れを鑑みると、そうあって然りである。ただ、
それが常態化するという事が、作業が出来ない→しない→出来る人間に依頼。という図式で慣
れてしまう。
仕事の出来る人間が、出来ない人間の立場にいた時分、当然だが、自分の仕事をこなしてく
れる誰かはいなかった。当たり前である。次々と仕事をこなし、仕事を覚え、間に合わなけれ
ば遅くまで残って仕事をした。それが仕事に対する姿勢であるし、会社に対する恩返しでもあ
ると考えたからだ。好きな仕事であるし、与えられた仕事も、どんな仕事でも、頼まれない事
までやってしまう程、考えて行動したね。好きな事だからこそ、愉しく仕事が出来ているのだ
が…。
大将の仕事の大変さは、誰よりも理解している。だが、仕事を請け負う側も、当たり前だが
人間である。感情もある。「縁の下の力持ち」を自負し、頭では十分理解していても、どうし
ても腑に落ちない事柄がモヤモヤと澱となって、心に沈殿する。能ある鷹は、この「澱」が、
危険な火薬である事を十二分に知っている。爆発をしない様にそっと水を撒く。
己の立ち位置も、微妙だったりするのだが、まぁ、それはそれだ。どういった考え方がある
にせよ、金科玉条の如く、何らかの相談も無く、美味しいトコ取りってのは無かろう。使いや
すいと云う理由のみで、遅々とした仕事をする人間を表舞台に連れ出すなら、残って屋台骨を
支える力持ち全員に、納得の行く説明と説得は、最低限必要なんであるよ。ましてやその情報
が、外部からのモノであるべきでは、決して無いのである。部外者の意見は、火薬に油と火花
を猛烈に注ぎ込むからね。これは本音であるぞ。不満なんて、小さな事が積み上がって出来る
事ばかり。少しずつ処理しておかないと、いずれその問題は堰を切っちゃうんだ。
…以前はそんな事は無かったんだけどなぁ。大概の相談や会議や説明が必ずあったんだ。何
故、人が増えたら、無くなってしまうんだろう。そんなに難しい事じゃあ無い筈なのに…。
能ある鷹は、意外と人間が小さいのだ。
取り敢えずは労い、褒めておけって話だよ。
2010年の始めである。ある自転車イベントで沖縄に行く事になり、慌しく初沖縄を体験した
俺様なんであるんだが、その際、みやげ物屋に必ず鎮座ましましていた、
「石垣島のラー油」。
何だか現在では流行に火が付いて、入手困難で、石垣島へ直接行っても
購入が難しいとか何とか…
マッタク日本人ってのぁ…
桃屋だの、S&Bだのが、瓶詰め食べるラー油を発売中であるらしいんだが、
どこも品薄でさ、俺様は現品すら見た事が無いぞ。
で、そんな事なら、テメーで作っちまえってんで、あっちこっちからレシピを引っ張り出し
て
一番に思ったのが、「んん?意外と簡単そうだな?」
って事だ。
で、早速スーパーでお買い物である。サラダ油で作るタイプと、ごま油のタイプとあり、
在るモンで作ろうって事で、ごま油ベースにした。
ニンニク、黒ゴマホールタイプ(挽いていない粒のままだ)、鷹の爪、
花椒(山椒)ホールタイプ、八角(香りが強いから少しね)、フライドオニオン、
そして入れたら旨そうだったので、ベーコンを刻んで入れた。
それに塩、豆板醤、砂糖(キビ砂糖が良い)。フライパンで弱火で6分程度、
砂糖とフライドオニオンは最後に入れるんだ。
イメージと少し違い、辛くなったが、これは相当旨いな。
どうだ?俺様流「食えるラー油」の完成である。
食ったどぉぉぉぉ。
…まぁいい。過日、子供の運動会があったんだ。
息子が6年生って事もあり、親子で走る競技があるって云われていたから、
お父さんは運動会で一等賞以外取った事が無い!
と豪語していた俺様、女房も、「元フリスビーチャンピオンでしょ?」
と、煽る。…女房よ、イニシエの話である。なんて云えないのだ。
45歳という年齢が(体重が?)重く圧し掛かる。重圧、プレッシャー。
わはは。そんな時は居直ってしまえば宜しい。
そんな事より、ウチの息子は、何故か愚鈍である。先日も転んで前歯を折った位だ。
とうとう6年間、リレー選手なんてのには縁が無かったんである。
父として、一等賞の気分を味あわせてやりたいなぁ、とは親心なんである。
スポーツとラー油作りと自転車修理位しか教えてやれないからな。
で、時間が迫るにつれ、だんだん俺様のアドレナリンが沸騰し始めたんだ。
校舎の裏に行って、念入りにアップをし、ダッシュ10本。
ぶはは、何やってんだ、オレ。
靴も一番走り易い、暫くお蔵入りだったアルティメットで履いていた
シューズである。グラウンドの土を良く噛んでくれるよ。イイ靴は、やはりイイ。
アドレナリン・ドーパミン、何が出てるか知らないが、兎に角、万年膝痛に悩む
俺様の膝、全く痛まない。本番にMax来ましたって感じである。
子供は、普段見た事の無いお父さんのテンションに付いて来れず、困惑至極。
結果、わはは。一等賞。当然だ。此処で一等賞が取れなかったら、女房に一生責められるぜ。
元何だかのチャンピオン、面目躍如である。
だが、次の日はもう老人の様に膝が痛いのだ。ぶはは。
わはは。書き出しからすまん。BMW
というジドウシャがあるが、うん。良いジドウシャである。
六本木のカローラ、なんてバブル絶頂の頃には揶揄されたが、シャーンと良く回る
ジャーマンクラフトマンシップの香るジドウシャである。
そんな名車を遂に!?自轉車家が!?入手!?
…いやいや、話は最後まで聞きたまえよ。
自轉車家の云う所のBMWとは…
B=Bicycie
M=Metropolis
W=Workaholic
ぶっはは。良いだろ?これ。
意味?意味なんて無ぇよ。何しろ、思い付きで40数年も生きて来たから。俺様。
それと、まったく根拠が解らないが、10月27日生まれの人間は、第六感が鋭いらしいぞ。
ふ∼ん。…だから?って感じだな。
ま、その第六感ってヤツを、思い付きって云い方に替えるとね、「ああ、本当だ。」
なんて、妙に納得しちゃったりしてね。
因みに、歩き専門の人の愛車(!?)は、
B=Bus(バス)、M=Metro(地下鉄)、W=Walking(歩く)
であるそうだ。
それもイイ。
自転車で走り続けるって事、先ずは愉しい事だね。で、結果として体にイイなんて事が、
おまけで付いて来る、なんてぇのがベストだ。
遊び方は自由。自在。
…ただ、結構既婚者は、自転車で遊んだりする時間が極端に減る。
休日は殆ど家族サービスに終始するからね。いやね、家族サービスが嫌いって訳では無い。
むしろ積極的である。ただ、惜しむらくは、女房子供が自転車には一切興味が無いって事か
な。
だから休日に自転車を利用するのは専らママチャリである。俺様は実用車。
実用車ってのは、本当に実用的である。実用車、云い得て妙なり、なんである。
日本が生みだした、唯一無二の名車であろう。
頑丈、頑強を形にした、積載を前提にした自転車。米・ペットボトルを箱で買って、何だか
重たい買い物を満載にしても、へこたれないんだ。
思えばこの実用車が庶民の物流のカナメとなっていた頃、まだ日本は豊かとは云えない
国であったんだと思う。しかし、人々の心は今よりも豊かだった様に思うぞ。
人を見たら泥棒と思え、なんて格言があるけど、成程、非道い云い回しであるが、
その当時も頻繁に使われた言葉でね、現在ではあまり使われなさそうであるが、
どっこい、俺様は現在の方がむしろ当てはまっちゃう様な格言であるかも、なんて思っちゃ
うね。
内容も、あながち間違ってもいない所が何とも、ねぇ…。
しかし、パソコンなんてシロモンは、我々の様な筆不精であったり、漢字書けない人間にと
っては、
誠に福音であるだろうね。もう完全に私設秘書だ。
フジツーノートパソコン秘書1号、
シャープ携帯電話秘書2号。
とかね。
…何だ、こうして書くと、まるで南極2号みたいだな。
…2号、バイブ付きだし…。
やめなさいって、そんな話。
さて、とうとう、2010年6
月、民主党の菅直人氏が、総理大臣にまで上り詰めた。いやね、俺様出身が東
京都下の立川市という所で、現在では小選挙区制となって変わってしまったが、菅さんが初出
馬した頃から
武蔵野市より出馬した菅さんは自分の選挙区でね、その後菅さんの秘書から、当時最年少都議
、そして国会議員を2
期弱務めたが、残念ながら政争の具の泥沼に沈まされた山本譲司君の選挙活動を、数年間を
通してやっていた事から、選挙になるとね、鳩山夫妻・菅夫妻も選挙区入りして、応援されて
いたのを思い出す。
山本君はとても政治ビジョンのしっかりした、誠に良い政治家だったと、今でも思う。菅さ
んは俺様達に
とっては、怖い人…というより、とても厳しい人だった。当然、夫婦でボランティアで事務所
にいったりしたんだ
が、事務所の内側の人間には、ガンガンに檄を飛ばす。ま、選挙は戦いだから、へらへらなん
かしていられな
いんだが、鳩山さんの、仏様の様なモノ言いは、昔から変わらなくってね、それとは対照的で
、仏の菅直人は、
相手を仏にしてしまうまで、論破する、なんてイメージがしっくりくるかもね。でも、そんな
愚直な人間性が個人的には嫌いでは無かった。 (2010年当時)。
最近は本当にがっかりとさせられる事ばかりだが・・・。
そんな中、とあるラジオ番組の企画から、大きなムーブメントになって、ウチの会社も全面協
力をしてフォロ
ーさせて戴いた、2010年宮古島ロードレース。何やら準備だ現地だで、てんやわんや、上を下
への大騒ぎで、そんな
中、ウチのお客さんが落車に巻き込まれ、左肩を骨折、チームの数人も巻き込まれたようであ
るが、総じて無事、終了したと連絡があった。心配をしていたが、ひとまずはホッとしている。
今回の件で、昨年とは比べ物にならない位、大きなムーブメントとなった宮古島遠征。来年も
帯同するとな
ると、もはや自走しながらバックアップというだけでは駄目な気もするね。情報共有の徹底と
か、全てにおいて
やっつけ型のスタイルは刷新しないと、問題が起こるとおもうんだ。出場する全ての人も、人
であり、それを根
底から下支えするのもスタッフ一同、人間である。感情もあるのだから、そんな携わる人々が
全員、納得する方法にて、イベントを運営して欲しいと、切に願う。
それがイベント企画者としての責任・責務であろう。
今回、協力して頂いた、全ての人々に感謝致します。
御蔭様で。有難うございました。
俺達が幼少の頃、ま、小学生位と思いねぇ。何しろカルビーから出ていた、仮面ライダース
ナックなる菓
子が大ブームになり、チョッとした社会問題となったんだ。仮面ライダースナックに付いてい
るオマケの仮面ラ
イダーの写真付きのメンコ大のカード、こいつを集めるのが大ブレークだ。現在の、ちょっと
前のムシキングカ
ードとか、ポケモン?カードとかのムーブメントも似ているが、この手合いはね、あくまでも
お菓子のおまけなんであってね、その菓子を買わないとカードが付いて来ないんだ。
俺達の世代間だとさ、もう、仮面ライダーだのウルトラマンだの、バロムワンだの、キカイダ
ーだの、兎に
角、アクションヒーローは、子供たちにとって、大スターな訳なんであってね、当然の如く、
人よりレアなカードを
沢山手に入れたいんだが、如何せん、菓子のおまけである。ラッキーカードが出ると、カルビ
ーに送って、その
カードを収納できるアルバムを貰うんだ。ラッキーカードを偽造していた輩までいたぞ。…手
書きだったから、バレバレなんだがね。…やめなさいって。
何しろ大騒ぎだったな。
で、残念至極なのは、初期型仮面ライダースナックは、すこぶるマズイんだよ。味が。1
袋なら、まぁ、我慢
して食えるかな?ってシロモノだ。桜の花の形をしたピンク色で、スナック菓子のくせに、甘
い。子供だから甘い味!?
当時のメーカーの企画者が、そんな偏見を持っていたんだろう。きっと戦争経験者だし。
俺だけじゃないぞ。俺、自慢じゃないが、嫌いなものは殆ど無いんだ。強いて連ねるとね、何
しろ煎餅
のくせに白い砂糖がついているのが嫌いだ。醤油とか塩だけでいいだろ、煎餅。婆ぁのぽたぽ
た何とかなんて
のは本当にダメだ。…あくまでも個人的な主観であるから、好きな人はそれで良い。甘い味の
煎餅だったら、
天乃屋の「歌舞伎揚げ」だな。因みに俳優の竹内力さんは、この歌舞伎揚げが現場に無いと、
撮影中止して帰っちゃうという位、大好きなんだよ。
だからリキプロのスタッフの合言葉は、
「力さん間もなく入ります。歌舞伎揚げ、大丈夫ですか∼∼?」
である。
…まぁいい。では何故、社会問題となった仮面ライダースナックなのか?そう、子供たちにそ
の中身は大不
評で、みんなカードをもらったら、菓子袋を未開封のまま、捨てちゃったんだね。マズイから。
でもカードは欲し
いと。俺様なんか、駄菓子屋の婆ぁの目を盗んでさ、菓子だけ店の棚に戻しちゃったりしてね。
学校でも軒並
み注意喚起があった程である。菓子を捨てるなとね。しょうがねぇだろぉ、マズイんだよぉバ
ーローってなモン
である。だいぶ後に中身が変わって、サッポロポテトだの、ポテチに変わった訳である。…遅
ぇよ、カルビー。
焼肉屋みたいな社名しやがって。
先日、何だか大騒ぎの中、帰って来た宮古島ロードレース組に、お土産やら、沢山の愚痴や自
慢話を戴い
た。その中に、石垣島のラー油ではない、流行っているから俺も作りました、みたいなラー油
を貰った。食って
みた。おお、これは牛肉が入っているのか?牛そぼろラー油漬け。食べるラー油か。多分石垣
島のではな
い。だって、先日再び作ってみた俺様の自作ラー油の方が、遥かに美味いんだもの。本当だよ。
前回のタイ
プは、結構辛くし過ぎてしまったので、辛さを抑えて作ったんだ。ご飯にかけたり、冷や奴に
かけたりと、大活躍なんである。
何だか妙に勝った気分なんである。
ワールドカップ南アフリカ大会、いよいよ始まり、日本初戦のカメルーン戦、おぉ!勝った。
夜中に眠いぜ。なんて観ていたら、何のなんの、本田のアレ!?
ってゴールシーンで目が覚めたさ。もうぱっちりだ。で、試合終了後に興奮冷めやらぬまま、
床に就いた。2分後に爆睡。…幸せなヤツである。俺様。
過日、またまた学生時代の仲間からの誘いでね、千代田区のスポーツセンターって体育館で、
「ゴールドッヂ」という競技の練習と体協の先生方への講師をして来た。
ゴールドッヂって競技はね、手っ取り早く言うとドッヂビーってフライングディスクを使って
、ハンドボールに近い競技をするモノであって、パスや戦略はアルティメットに近いが、最後
はゴールネットに向けて投げ込むってのが大きな違いかね。あとはスペースが体育館で出来る
コンパクトさって所が違いである。
ま、これからのスポーツだから、どう転ぶかってんで、俺なんか、単に愉しいからやってるっ
て感じで、何だか申し訳ないんだがね、そんな仲間と遊んでいたら、何だか自分がとても自堕
落な気がして来てさ、取り敢えず、ダイエットをしようと思ったんだね。思い付きだよ、単な
るね。さてさて、どうなる事やら、お楽しみである。先日なんか、吉野家の牛丼屋へ行って、
並盛頼んで、米を生まれて初めて半分残して差し上げた。大盛りか、特盛りしか頼んだ事の無
い俺様がだよ。と、良く良くメニューを見たら、「半モリ」(軽盛り?)ってのがあって、何
だかすんげぇ負けた気がしたよ。最近の吉野家ってのぁ、油断も隙もあったモンじゃねぇや。
表題の、サッカーの本田繋がりでさ、俺の二つ上の先輩に本田さんってフリスビーき○がいが
いるんだ。御歳48歳で、いまだアルティメット選手で、シニアのクラスで今年、世界大会に
出場するってんだよ。チェコのプラハへ行くってんだよ。林サンって、俺と同い年の先輩も出
るらしい。…凄ぇよ、全く。本当にフリスビーをライフスタイルにしちまっている。
何だか、宮古島のレース云々で、ゴタゴタとバタついているんだが、そんな小さい事はけし飛
んじまったよ。自転車もスポーツだから、練習して、練習して、練習して、走れば良いんだよ。
何がどうあれ、自転車は誰かに云われてどうの、では無くって、走りたけりゃ、手前で行って
、勝手に走りゃあ良いだけなんだ。簡単な事だ。
だから?かどうかは知らん。が、俺様はダイエットをしようと思ったんだ。なんとなくだが。
好きな自転車を、少なくとも、生業に出来ていると云う仕合せ。それでいい。
何故だろう、会社から久しぶりに連休なんてモンを貰ったせいか?その連休中に風邪を召して
しまった俺様、なんせ、風邪の症状なんざ、もうね、忘却の彼方なんで、体のだるさや熱っぽ
さなんてね、もう一抹の懐かしさを感じずには居られなかったね。もう、セピア色の症状だ。
さて、そんなんだから、どう対処したらいいのかさっぱりと解らない。妻は家にも病人がいる
と、やおら不機嫌になってしまうし、さあ困ったぞ?休みの日は買い物や各種云いつけ事が多
く、実は仕事日よりも忙しい。で、何だか熱っぽいが、用事のある役所へ自転車で行った。何
だか国民健康保険料がバカ高くなっている事や、県市民税がべらぼうな額だったんで、それを
確認しにね。
役所の用事を済ませ、今度は夕飯の買い物やペットボトルのお茶等の買い出し、やはり梅雨ら
しく、晴れると云っていたのに突然雨が降ったり…。で、早々に自宅に引き上げ、女房に「駄
目だ、今日は寝ます。」とだけ、メールを送り、野郎共が帰って来るまで爆睡。食欲が無いし
、腹が痛いしで、調子が悪いんだろうなぁ、なんて悟ってみたりしながら、水分をがばがば取
って、寝たのだ。だって、対処法が解らんのだし、どうせだから、たまの不調を満喫してやれ
!的な?ね。病院?とんでもない。病院キライ。お医者さんキライ。薬キライ。看護師さんは
チョッと好き。だから寝るんだ。
で、野郎共御帰還の中、そうめん位しか食いたくなかったからそうめんを茹で、食って直ぐに
また寝た。たとえ牛になろうとも、寝た。文章のネタも浮かばないから、寝た。次の日、少し
不調さが残るモノの、すこし晴れやかな気分がカムバックである。よしよし。
そして今日である。一昨日、昨日がまるで無かったかの如く、調子が良い。わはは。勝った。
それにしても、驚くべきは国民健康保険料の高さであるよ。俺様如きの薄給でもって子供含め
30万超の年間保険料がふんだくられるんだ。病院なんか、一昨年、花粉症の薬を貰いに行っ
たっきりだし、今年なんか症状自体が軽かったから、薬すら貰っていないぜ。子供は弱ぇから
、病院に行くが、それにしたって子供なんだから仕方が無いやね。民間のジドウシャ損保みた
いに、使った分だけって等級分けをしてくれよ。菅総理!不公平だぜ。さもなくば健康優良児
(児?)って事で表彰でもしたまえ。
いやね、そんな保険料や税金も、薄給の中、一生懸命に支払っているんだ。なんせ国民の義務
だからな。だが、そんな医療現場の中に大変なねじれが生じているんだよ。自分が支払った健
康保険やその他諸々の税金の使途、これが健全に使われていればそれはそれで良い。例えば、
生活保護を受ける人間が入院しているとする。実際の所、生活保護だろうが何だろうが、生き
ている以上、病気にはなってしまう可能性はあるからね。で、生活保護受給者は、当然ながら
、仕事をしていない。入院費用は税金で賄われ、何と月々12万円のお小遣いまで支給されて
しまう。12万んん!?
月の小遣いが、一生懸命働いている俺様の半年分以上を貰うってのか?で、その貰った小遣い
で病人なのに煙草を買って吸ったり、隠れて酒を呑んだりしちゃってるってんだよ。
おいおいおいおい、なんでこんな事がまかり通っているんだ、市議会議員、県議会議員、千葉
県知事、千葉県選出国会議員、いや、全国の議員の目は節穴か?一体誰がこんな馬鹿げたシス
テムを看過していやがるんだ。本当に生活保護を必要としている人達だって、勿論いるだろう。
だが、そう云った人達は、真面目に、少しでも自分の銭でって事で、働いちゃったりするんだ。
そうすると収入があるからって生活保護の給付金を受けられない。そうでない側との見分けな
んて、安直に見分けが付くだろうに、そんな馬鹿な話って無いんだが、何故かこの辺りが矢面
に立つ事は無いんだよ。臭いモノには蓋で、例えば先進医療の特別基準が遅々として法整備が
進まない中、こういったダメな一方もまた、整備されずに蠢いている。
政治家諸君、興味が無いからそうなのか?消費税を上げ、国力を付けるのも急務であるし、ダ
ムの中止も場合によっては必要な事もあるやもしれない。でもね、こういった日々の税制や保
険料の不公平感だとか、そのあたりもしっかりと改善して行かないと、元気だからまだ働ける
といって、アルバイトをし、それでも少ない年金から税金を黙ってむしり取られている義理の
両親だって、なんだかとっても不憫なんである。
これから参議院選挙が始まるね。公約、マニュフェストも結構だが、選挙期間だけママチャリ
に乗って危ないのぼりを立て(コレは道交法違反だから)、歩道を走行するとか、よもや車道
を逆走する事は、くれぐれも止めてくれたまえ(車道逆走・片手運転も当然、道交法違反だ)。
流石に見苦しいぞ。普段自転車になんざ、決して乗らないのが、明白だから。
しばらくぶりに、通勤用に使っていたバッグを買い換えた。だいぶくたびれて来た愛用のド
イターのリュックを通勤用として使用していたんだが、この度、って事で、メッセンジャーバ
ッグも、レジスタンス製のを使っていて、そこそこ良いんだが、片側の肩が凝っちゃうのと、
乗る自転車によっては、しっくりこないから、通勤とか、普段使いは専らリュックタイプの出
番が多いんだ。
で、いろいろ模索した結果、価格的にも、メーカー的にも落とし所が良さげなモノを見つけた
ので、ゲットしてみようと。もう一人欲しいってのがいたから、色違いで2
個頼んで見た。ウチの店系でも扱っている商品だが、価格が半分以下なんだよ。ネット売得意
の、日本未発表なんてシロモノだ。真贋すら判らないぞ、こりゃ。いわゆる並行輸入モン、若
しくはバッタモンだ。この手はそんなに嫌いじゃないんだ。俺。
で、程なく商品到着。早速出して装着してみた。んん?悪く無いな、むしろデカイがしっくり
と背中に馴染む感じがいいな。普段は弁当と、夏場は水筒を背負って出掛ける位だし、たまに
シャツの着替えとかって位なんで、コンパクトでもまったく問題ないんだが、スポーツ自転車
の場合、自転車への積載が不得手な車種であるので、背中にデカイバッグがくっついていたり
すると、何かと便利なんであるよ。
成程、自転車用ってだけあってなかなか快適だぞ。…暑いけどね。リュック型のバッグの泣き
所だから、仕方が無いが…。それ以外はイイよ。そんなバッグにネットショッピングの会社か
ら、真贋について、なんて但し書きが付いているんだ。何処を探しても、日本の仕様では見た
ことが無いしね。ネットで検索すると、ガンガン検索に掛かるのにねぇ。で、現地スタッフが
現地正規代理店で厳正にモノをチョイスして来たからホンモノですって書いてある。…書かず
には居られなかったんだろうが、何かウソっぺぇ。
ま、でもいいさ。納得して買っているから、真贋はどうあれ、使えるかどうか、とか、耐久性
がどうかって方が大事なんだな。ただ、本当に本国アメリカで、買って、人に転売して9800
円で儲けが出るとすると、国内での価格設定、23,100円とか、メッセンジャーバッグ16,800
円とか、何処が、どんだけ抜いちゃってるんだろうって気がします。レジスタンスのメッセン
ジャーなんか、2
万某で買ったが、基本的にはジャパンメイドで、ハンドメイドだろ?質感が違う。高いと思う
がその価値は十分にあると思う。
電化製品とかだと、贋作はマズイやね。工業製品もマズイ。被服服飾なんかも、そりゃあマズ
イだろ。贋作は。だが、ホンモノだって縫製は下請けにやらせたりしてる訳だから、縫製技術
は下請けの方がむしろ技術は上だったりするんだね。だが、この手で正規品って触れ込みで販
売店とかを限定したりと、なんやかんやで正規品は高い。で、その実、並行輸入モンなんて、
ほぼ半額かそれ以下でね、それが本当に現地買い付けだったりすると、国内未発売なんてなっ
ちゃうんだけどさ、当たり前だけど、品質から言ってもね、半額だとすると、色違いでとか、
サイズ違いで2
つ買えちゃうんだ、当たり前なんだけどね。輸入元が暴利を貪っているとしか考えられないよ
ね。
スポーツ自転車ってね、その特殊性からね、原則インターネット販売を禁止している所が殆ど
なんだけど、そんなのは有言無実化していてさ、大きな自転車専門店(主にママチャリ販売)
や、スポーツ専門の個人店なんかが平気な顔でネットで販売しちゃってる。どうなってんだろ
うねぇ…一体。
ま、結局は自己責任の分野になっちゃうからさ、衣料雑貨品なんかは、本当に何とかなると思
うしね、最近鉄道時計っていう懐中時計が欲しくてしょうがないんだが、セイコーの現行モデ
ルは、イイにはイイんだが、イマイチ魅力的じゃないってかね。先日、精工舎にお勤めの某お
客人に、ちょっと前の鉄道時計のコレクションを見せて貰ったんだが、イヤァ、痺れるねぇ。
実に格好イイ。
多分、そんなアンティークなんて手にしてね、いろいろ素人が頑張ろうとさ、所詮手に負えな
くってね、すんげぇ金掛かったりね。自転車もオールドタイプは部品が無くって大変だしね、
マニアック過ぎるモノには手を出すなって云われたよ。ウォッチ師匠にね。どうも野郎って生
物は、機械モノが好きなんだろうなぁ。複雑怪奇な歯車ね。
社会人としても、複雑怪奇な歯車で動いている自分。みんなそうか?
よく周りの人に、俺様は自由人であると宣言される事が多い。まぁ、自由闊達に発言はしてい
る方かもね、どっこい、なかなかあっちこっちに気を使って生きてんだヨォ。
鉄道時計が欲しい。どっかから降って来やがれっての。
わはは。
。
しかし武蔵川理事長の記者会見現場の冒頭は呆れた。お前らの不祥事に仕事で来ているカメラ
マンだの報道陣だのに向かって「カメラ止めろ、記者会見中止するぞ!」って?阿呆か?何様
だよってな。大体が、誰の?何が?何のために記者会見をしていると思っているんだよ。報道
各メディアだって、忙しい時間を割いているんだよ。特にメディアの肩を持つ訳では無いけど
、アレは酷過ぎる。
まぁ、悪しき慣習が、あぶり出されちゃったのだろうから、致し方無し、なんて思ってんだろ
うなぁ。これ以上はバカらしくて論じられないんで、話題を替えるんだがね、いやね、俺様、
モノを販売したりする商売に携わっているんだが、まぁ、お客様も様々なタイプの方がいらっ
しゃるのも良く知っているつもりである。だが、インターネットショップだの、特に、オーク
ションシステムを利用して売買をしている輩、これはどうなんだろうと思う。販売側に一切責
任を持っておらず、ヤフーなんかはその出店者を擁護し、購入者の保護に関しては極端に薄い
んである。
例えばこうだ。ヤフーオークションは以前、オークションに対してあまり制限を布いていなか
ったんだ。で、ID
という形の登録さえすれば、一定の取引が出来たのだが、有る日を境にプレミアム会員でない
と、4,999
円までの入札しか認めないって事になったんだ。突然ね。で、そんな制限は誠に馬鹿馬鹿しい
制度であると思ってさ、暫くオークションなんざやらなかったんだよ。で、とある事から、ヤ
フーのBB
を自宅に導入するって事がきっかけで、新規に(自動的に)プレミアム会員になった。だから
評価は1だ。…高校時代の算数の通信簿じゃあるまいし…。当然、違ったID
なんで、評価は持ち越せず、である。オークションなんて事を生業にしている奴等は評価が高
く、良い出店者って事になっていてね、こんな事が起こったんだ。
先日、とある物品を、珍しく興味を持ち、オークションに参加した。で、暫くは最高落札者で
す、なんて表示がされていたんだが、数時間後、入札が、一方的に取り消された。どうやらオ
ークション評価が低いという事由のみで、出店者が、全くの独断で取り消しを行なったのだ。
その事に関して、応相談なんて書いてあったからさ、様々な方法でコンタクトを試みたが、こ
とごとく跳ね返されてしまって、なす術が無い。
…ちょっと待て。オークションってのは、有る意味、売りたいモノを、売りたい人が出品し、
買いたい人が落札するって、当たり前のバランスで成り立っているんだろ?で、中古だからノ
ークレーム、ノーリターンって、中にはキャンセル料を請求するだの、お前ら何様だっての?
バカヤロウ、お前からなんか、買うモンかってんだよ。そんな大事なモンなら、出品すんなっ
て。大事にカプセルかなんかに入れて、土にでも埋めとけってんだよ。芽が出て増えるのを一
生待っとけっての。まぁ、何処の馬の骨か判らない同士で取引をやっているっていう、云わば
、闇鍋取引とかね、写真は見れるがね。何だか、写真では可愛いネーちゃんだったんで、指名
したら、出てきたら似ても似つかないのが出て来ちゃた風俗店みたいなモンである。やはりよ
っぽどの事が無い限り、金輪際利用しないな。
店に来て、やおら「何々のコレ、何色の下さい。」ってヤツが居た。結果お客様にはならなか
ったので、ヤツである。で、オーダーをして暫くすると電話で「何々の何は止めて、こっちに
したいんだ。色はグレーか、無ければ黄色?」で、グレーって事になってオーダー。前にオー
ダーしたヤツは既に到着済みだ。グレーの何々を丁寧に仕上げ、その旨を連絡すると「え?黄
色は?見て決めたいんだけど?え?グレー?黄色無いの?話が違うじゃん?じゃ、もぉイイや。
」…何がイイんだろう?そいつ、イイ年をしたオッサンだぞ?モノの買い方も知らず、神様に
なっちゃっている。まるで武蔵川理事長だ。マッタク、ドイツもコイツも、オランダも、パラ
グアイもだ。
さ∼て、サッカーワールドカップも日本は終わっちゃったし、…残念だったが、さてさて、こ
れからツールドフランスが始まるから、楽しみだなぁ。ま、ブラジル優勝で鉄板かなぁ?
昔の友人が、東京都下の立川市という所で、NPO
法人スマイルという名で、自転車タクシーを運営している。自転車タクシーと云っても、京都
や都内で見る、所謂あの、「ヴェロタクシー」とは異なり、車体を1から見直し、オリジナル
車体の製作をして、運営しているんだ。只今3
台で運営中だ。で、今後自転車ファンなら良く知っている、自転車フレームビルダーの松田志
行さん率いる、LEVELマツダ自転車工場が、荒川区の商工会経由で、そのNPO
法人を訪れたという。偶然も甚だしいが、何しろそこで話し合いが持たれ、何とLEVEL
製のヴェロタクシーを製作する運びとなったのだ。凄い。大ニュースである。
詳細はまだ未定だが、松田さんの所で、車体部分を製作して貰う事となり、ボディー部分はど
うやらアルミの板金叩き出しで、自作(その筋の職人さんが近くにいるらしい)で製作すると
云う。うむ。それはそれで愉しみではあるぞ。
で、たまたま、多摩地区に出向く予定があったので、時間を作って、実際にスマイルを訪れて
見たんだ。ふむ。代表のM
上君は相変わらずである。マイペースな男。最近頑張っていると聞いていた若い二人にもお会
いしたが、どちらも大変感じの良い好青年である。自転車タクシーを予約の運行をする傍ら、
様々な書類なんかを手際良く作成していたし、もう一人はイラストを描く才能を持っていて、
オフィス内に、とても華やかなイラストを展示していたのが印象的であった。以前行った時は
、まだ彼等はおらず、オフィスもただの雑然とした倉庫でしかなかったが、いやいや、見違え
たぞ。
彼のイラストはけっこうアメリカンなポップ調の、ほのぼのしたイラストなんだけどね、是非
、あのタッチで、ツールドフランスの景色や、集団のレースシーンなんかを題材に表現して、
ポストカードとか、ポスターにして欲しいぞ。そうすれば、販売したい所が沢山あると思うね。
これはNPO
にとっても、かなりのメリットたり得る部分だ。現行の自転車タクシーを題材にしたイラスト
が秀逸だったので、あの手を数枚、セットにしてね、ネット上では勿論なんだが、広く一般の
人に購入して貰って、それを運転資金の一部に充てるんだって、大々的に宣伝し、趣旨に賛同
して頂いた全国の一般市民の支持者に呼び掛けて、スマイルタクシーの個人サポーターとなっ
て貰うんだよ。何も得ないのに、ただ単に寄付しろってのは抵抗があるに決まってる。だが、
そんな手作り感いっぱいで、しかも自転車タクシーのオペレーターがイラストレーターなんて
、素敵じゃないか。少し割高なポストカードってエクスキューズをして、その運営や活動内容
を告知し、広く理解を求める、こういった地道な啓蒙活動ってのも大切な要素だと考えている
んだ。
せっかく盛り上がって来たNPO
法人の自転車タクシーではあるのだが、如何せん、資金が少ない様で、どの企業も自治体も、
様子伺いをしている雰囲気である。まぁ、不況だし、仕方がないが、規模の小ささにも、若干
の不安材料と成り得る要因の一つであろうし、M
上君と直接話をしてきたが、今市場に強く求められているレンタサイクルは何なのかって事を
伝えたので、それを一度に仕入れをするとすると、まとまった資金も必要であるんだ。場所の
確保も大切だしね。
2010年8月には、運営2
周年って事で、記念の式典を開催する予定らしいし、時節柄、行政も予算付けにくいんだろう
し。ま、そんなこんなで、久しぶりに立川市を自転車で走る機会に恵まれてね、走って気付い
た事。それは、せっかく街の再開発で、道路を拡張したり、景観自体は良くなっている様にも
見えるんだが、残念ながら、自転車走行レーン的な措置が完全に無視されていて、相変わらず
、ママチャリのネーちゃんなんかが、歩道上を右も左も出鱈目に、且つ猛スピードで駆け抜け
て行く。
…残念だぞ、立川道路行政。ダメ過ぎる。ショーヘーさ∼ん、頑張ってくれぃ。
人間という怪物は「セカイ平和」という戦争を起こしてる
平和なんて化け物は本当は存在していない
普通に異常な貴方は「間違い」を主張して笑おうとする
「正解」なんて化け物は本当は存在していない
「セカイ」の中に花は入っていない
「世界」の中に人は入っていない
THE WORLD PEACE WAR(世界平和戦争)
猟奇的な一般の市民は「世界」中で血の雨を降らし
「セカイ」中で一つになってこういうんだ 「世界平和」
猟奇的な一般の市民は「世界」中で血の雨を降らし
「セカイ」中で一つになってこういうんだ 「世界平和」
僕ら以外の生物は「世界平和」という戦争を起こしてる
自由なんて化け物は本当は存在していなあ
普通に異常な僕らは「正解」を主張して謳おうとする
「間違い」なん化け物は本当は存在していない
「セカイ」の中に虫は入っていない
「世界」の中に僕は入っていない
THE WORLD PEACE WAR(世界平和戦争)
猟奇的な一般の市民は「世界」中で血の雨を降らし
「セカイ」中で一つになってこういうんだ 「世界平和」
貴方たちが願う平和は世界平和じゃないんです
花や虫や僕らの星は貴方たちに殺されてるんです
「私たち世界人類に平和がありますように」
世界中の子供たちに戦争のない未来を願いましょう
「神様、人類を滅ぼしてください」「神様、私たちの世界に平和を」
…と云う訳で、本日渋谷O−EAST
にて、「世界の終わり」のライブを観て来た。うむ、オール立ち見。まだ6
年生のべビちゃんにはちと辛かったかのぉ。だが、始まったら、もうノリノリなんである。世
界の終わりも若い。観客も、若い。エネルギーが発散されている。イイ歳したオヤヂにも、響
くモンは響くんだよ。伝えようとする音楽や、歌詞には、必ず意味があるんだね。あとはね、
聴く側の、感性の問題だから。好き嫌いってのも有るしね。今回、本当は女房と見に行く予定
だったんだが、予定が重複し、子供と行く事になった。
いろんなアーティストのコンサートを観る度、自分の凡人さを痛感する。音楽は凄いパワーを
持っているんだな。たまさか、子供が小さい頃から音楽に興味を持っているので、そんなライ
ブ感を、肌で感じて、そして自分の音楽感に刺激となれば、それでヨシ。である。父は音楽も
、何も教えられない。が、何かを感じて、学ぶのは、君自身なのだよ。
そんな事よりも、流石は渋谷道玄坂円山町である。知る人ぞ知る…である。そんな魅惑的地域
で目にした立ち呑み風赤ちょうちん、屋号がフルっていたぞ。なんと!
「ゴールデンボール」
来た。来ましたよ。子連れでなければ、絶対そこで朝までコースだったねぇ。
和訳すれば…しなくてもイイか。キャンタマである。
みんなで、近々参りましょうや。「ゴールデンボール」。
明日は参議院選挙。たちあがれ某なんてあったが、ここはひとつ、立ち上がれゴールデンボー
ルって事で…。いやいや、ゴールデンボールは立ち上がらんな。サオでひとつ…。なんのこっ
ちゃ?
新聞、ニュース等で、民主党惨敗し、自民、みんなの党が大躍進という結果だそうで、ま、消
費税論は時期尚早であったかもしれないね。消費税増税なんかは、誰かが云い出さないといけ
ない問題でね、避けては通れない難問鬼門なんだよね。ま、普天間の問題やら、西松問題なん
かの問題が大きな問題になり過ぎちゃったから、菅さんもそんな問題の土俵際で、どううっち
ゃりをかまそうかってんで、消費税問題を取り上げたんだと思うケド、実際、菅さんの心中で
はさ、参院選では、敢えて勝とうとしなかったんじゃないかと思うんだよ。何しろ決定権は衆
議院にあって、政権与党は民主党なんだから、現状では、あれだけ長年政権を取っていた自民
党が、解党の危機とまで云われちゃう位、どん底になってね、民主党の経験値ってのは、まだ
危うくって、やはり経験者の知恵を拝借って方が、実は賢いと思うしね。取り敢えず衆議院で
政権与党になった民主党は、例えて言うならね、自転車の補助輪がやっと取れた子供が、あく
る日にいきなり自転車で日本一周の旅に出てしまう様なモンでね、誰が見ても無謀な話なんだ
よ。何も解らず、丸投げされりゃあ、さてどうしたモンだろかって、思うでしょ?
だから、今回の選挙もさ、決して自民党復権って結果では無く、菅さんの誘い水に乗せられた
格好であると見ているんだ。だって、谷垣さん、自転車乗るエライ人だけど、やっぱり、あの
一番のポーズは、どう見ても20
世紀少年の、「トモダチ」党のポーズだもの。笑っちゃいけないけど、やっぱり笑っちゃう。
石破さんもやっていてさ、こうなりゃあ、石破さんに是非、「バッハッハ∼イ」ってやってほ
しいもの。
野球の中畑だの、堀内恒夫だのが落選ってのは、ま、妥当なのかもしれないね。体操の池谷幸
雄なんかも、駄目だろうって思っていたら、案の定だ。遊説中に逆立ちのパフォーマンスはど
う見ても変だ。ビジョンや政策を訴えるべきだ。杉村太蔵は何で立ちあがれから出馬したんだ
ろう?ヤツがやっぱり復帰しようってんなら、どうやっても自民党からだが、ま、相当嫌われ
ているんだろうし、裏を返せば国会議員という職業が、相当オイシイんだなぁと思ったね。三
原じゅんこが当選したのは嬉しかったな。同い年だし、ビジョンがしっかりしていてね、ああ
いった娘が頑張ればイイんだ。
日本人は、どうも弱きを助け、強きを挫く、なんてのが好きなんだな。だが、普天間問題も基
地反対とかって知事が当選し、民主党大逆風だとかって、誰がアメリカに逆らって基地反対っ
て無責任な事を云うのかねぇ。俺様も長い事、東京都下にある米軍横田基地の側に生まれ育っ
た訳だがね、生まれた頃や、幼少の頃は立川基地だって現存してね、成田闘争なんかがあった
旅客機の騒音なんてチャンチャラおかしくってね、だって普通にジェット戦闘機が飛んで来て
さ、横田基地からカリフォルニア米軍基地までわずか50
分で飛んで行けるパフォーマンスを持った飛行機が飛んで来るんだよ。普通旅客機だと、12∼
14
時間。その音の凄さたるや、大気を切り裂く、凄まじい爆音なんだ。成田の管制塔だって、横
田上空では、アメリカの横田基地管制塔指令下に、すべての飛行機は置かれるしね。
ま、そんな事ぁ、知らぬが仏なのかもしれませんがね、普天間の問題もまさにそこにあって、
八ツ場ダム問題だって、知らぬが仏問題だ。そこをただテレビで知って、世論が騒ぐとかね、
菅さんの参院選の責任論って、何なんだよ一体。誰に責任を取るって云うの?自民党のかつて
の大御所元総理が日本を不沈空母と云っていたがね、菅さんが受け取ったのは実は不沈空母な
んて空想に過ぎない、云わば泥の船であってね、それでも菅さん出航したのね。泥船をまんま
と操作しちゃったのは実は鳩山さんで、魑魅魍魎の海に沈んだんだ。で、それを菅さん、何と
か筏位の船で出るって、まさにそんな感じだよ。
殆ど、日本のトップレベルのスマートヘッドが長年かけて創り上げた「官僚制度」と天下り制
度。そうやすやすと牙城は崩れる訳が無いぞ。知らなかった事を、ニュースで少しかじって、
大騒ぎするのは、他人のふんどしで相撲を取っている様なモンだ。少しは静観すべき時も必要
だろう。クレバーな観客って事だな。
わはは。何様だっつぅの。俺様。あ、俺様か。
誠に唐突ではある。…いつもながらで恐縮至極。そう云えば先日テレビCMにて、竹内力さん
の「ムラマサ」のCRパチンコが、大々的に宣伝されていてね、you-tube
なんかで動画が配信されていたんだ。普段は全くパチンコとか、博打系は一切やらない俺様だ
が、んん?生き様とか、ライフスタイルが博徒?それはそうかも知れんが、残念ながら、俺様
に博才は全く無いのである。もうジャンケンすら勝てないんであるよ。俺様にジャンケン負け
る人は、今後ジャンケンで勝負をしない方が、身の為なんであるぞ。わはは、超、場当たり的
生き様なんであるよ。スマン。
だが、何だかつまらない事とか、くだらない事とかってのは、何となく頭に浮かぶ。ま、ほぼ
どうでも良い事ばかりではあるんだがね。で、記憶力が悪いから、何かに記しておかないと、
大概忘れる。だから、ほぼどうでも良い事なのであろう。
…まぁいい。そんなこんなで、無責任に言葉を発したりしているんだがね、立川の自転車タク
シーに助言したりしてね、ま、自転車屋としての参考意見なんで、ごくごく単純な安全性だと
か、事業自体に今後何を必要としているか、とかね。
全然関係ないが、ドイツの水族館のパウロ君(パウルと呼称する人が多いが、キリスト教の
パウロって呼びが正しいし、水槽にパウロと書いてあったのでと思うのでそう記す)は、予言
を100%当てたから、神?いやいや、使徒だね。パウロだから。因みにパウロは最後の晩餐
に描かれているキリストの12
弟子の中には入っていないんだ。キリストの死後、信仰したとされているからね。最初はキリ
ストを迫害する側の人間だったって話だ。キリスト教の中では、裏切り者である、「イスカリ
オテのユダ」の「ユダ」とかってのは、あまり信仰上、名を付けないよね。ユダは12
弟子の一人だね。あ、パウロを使徒って書いたけど、本来、使徒の意味ってのは、キリストの
12弟子を指すんだ。でも、後に貢献したからパウロは使徒呼ばわりでも良いんだってよ。W
杯負けちゃったドイツにとっては、蛸のパウロ君はその日からイスカリオテのユダ呼ばわりさ
れたかどうかは、全く定かでは無いぞ。
…また話が逸れた。宗教はこの際、どうでも良い事だ。
では、本題。自転車でも何でも、所有物を何らかの形にカスタマイズする、なんて事なんかも
、自分がどれだけの経験や、見聞を広めたかで、結果は変化すると思う。完成形をどうイメー
ジするかってのが重要な問題でね、後はどんなパーツがあるか?自転車なんて、かなり自由度
が高いから、場合によってはパーツを自作したり、用途が違うモノを流用したりと、経験した
人間が強いって事が云えるだろう。
夏だしね、色々な事をして、ひと夏の経験を積み重ね、大人になる訳だ、人は。先日も地域の
夏祭りがあって、近所の骨折してしまった知人が広場に遠征が困難の為、知人宅に278
のメンバー数人が来て、俺様はと云うと、「玉ちゃん」の生肉をマスターから仕入れて来て、
イワタニの遠赤串焼きコンロを持参してさ、出張玉ちゃんパーティーとなったりしたんだな。
いや、実に楽しかった。マンションのベランダでガンガン串を焼く。普段なら大顰蹙だろうが
、お祭りで殆どの世帯は公園で呑んでいるから、大丈夫、なんて事も経験値的予測かな?
みんなでBBQ、やりたいねぇ。
あ、BBQ
って云ゃあ、以前勤めていたイベント会社に勤めている学生時代の先輩と、話をする機会があ
ったんだが、どうも、そのBBQ
広場の営業範囲を、千葉の柏のおおたかの森でも営業を開始して、千葉の青葉の森公園でも交
渉中だって云うんだ。ふむ、頑張っっとるのぉ。
兎にも角にも、夏が来た。唐突な感じで、来たね。
何だかギラギラとした、元氣一杯の夏って感じである。俺様は、この夏と云う季節が大好きで
ある。…あまり嫌いな人はいないか。ま、太陽のエネルギーを感じる季節だからね。
光合成でもするか。
本当に猛烈な暑さである。烈火ならぬ、「烈夏」って造語を造っちゃった位、ヒートアイラン
ド現象である。過日、我が息子の進学の件で、学校見学なるモノがあって、せっせと自転車を
漕いで行ったんだが、何しろアスファルトの照り返しが凄くて、熱風を吸いこんでいる感覚で
ある。街道沿いなんか、トラックや車の輻射熱で、まともに走るのは容易な事では無いんだ。
そんな中、ま、街乗りに一番快速だと思い、レーサーに跨って行ったんだが、八方からの暑さ
に辟易とする中、街路樹や、公園内の樹木が織り成す木陰の有り難さなんかを、しみじみと再
認識したりするのだよ。実際、木陰を通過すると、そこの空気の温度は、鼻や口を通る熱感覚
が明らかに違っているんだ。そんな事が解るんだな、自転車ってヤツは。勿論、ジョギングな
どもそんな感覚があると思う。が、何たってナマケモノな俺様である。ジョギングなんて殊勝
な事はする訳ゃ無ぇやね。ラクチンラクチンな自転車なんである。
そんな学校説明会なんだけどさ、せっせと自転車を漕いで、尋常らしからぬ気温と太陽と、ク
ルマの輻射熱、諸々熱を、モロに浴び、本能的に危険を感じている我がバディーは、大量の大
汗を体の毛穴中から噴出させ、体温の正常化に勤めようと躍起なんである。「こんな暑い中、
自転車漕ぐな、馬鹿!」なんて体の中は云っていそうなんだが、脳は結構心地良いなんて感じ
ているのだ。
さて、そんなこったから、現地について、涼しげな顔をして車から降りる奥様方の視線を後目
に、大汗をタオルで拭き拭き、説明会場である講堂にいった。
さ、寒い!
バ∼ロ∼∼∼ン!
凍え死んじゃうよ。
…そうなんだよね。人が集まる所だもの。どうしたって冷房を効かせなけりゃあ、ダメなんだ
ろうよ。だがね、家でエアコン、道中もクルマでエアコン、で、講堂のエアコンなんてのが大
多数だろうが、圧倒的少数派なのだろう、俺様の行動は、家でラジコン(?)、道中エコラン
(自転車だから、移動そのものがエコである。)、で、到着した行動は冷蔵庫だ。いつも無理
難題を強いている、流石の俺様の体温調節機能が悲鳴を上げるんだな。
寒い∼∼∼∼!って。
エアコンは便利で快適なアイテムなんだろうとは思うし、散々恩恵を受けて来たが、やはり急
に体を冷やしたり、長い事エアコンの効いた部屋に居続けるってのは、どうしたって体にイイ
訳が無いね。ま、こんな烈夏の炎天下にね、長い事外に居るってのも大問題だが、中と外の温
度差があり過ぎるんだよなぁ。
昨年に引き続き、今年の夏も海へ行く予定だ。海水浴ってヤツだな。だが、昨年もそうだった
が、太陽とか紫外線が強すぎて、火膨れになったから、今年は本気で、スイムT
シャツっての?を着ようと目論んでいる俺様なんである。子供にもね。危ないモン、この日差
しの強さはね。
そもそも、「地球温暖化」ってユルイ表現だと思うぞ。「地球熱帯化」、とか、「地球炎熱
化」、とか、
「地球熱烈沸騰化」、とか、果ては「地球爆裂燃焼化」とかね。もう、そんなの意味不明な程
、イイってさ。
最後のなんか、もはや地球でも何でもないな。
ま、今日はそんなトコで…。
先日、子供が誕生日という事もあって、一泊で千倉の海に行ったんだ。何故千倉かって云うと
、特に理由は無いが、強いて云ゃあ、ボディーボード持って行って、いつも波がコンスタント
にあるから、面白いからって理由かな?我々家族が、海水浴へ行く場合の千倉率は高い。
気温は32
度。まあまあの暑さだが、昨年、体に何故か俺様だけ日焼け止めを塗って貰えず、散々な事に
なってしまい、寄る歳波には抗えず、そんな日焼けが、ナニ?最近流行りの?豹ガラっての?
そう、俺様の肩から胸にかけて、天然の豹ガラみたいになっちゃったんだよ。
え?シミって云うの?
…豹ガラなんだよ。
天然の刺青だ。それも、龍や虎では無く、「豹」。しかもその柄のみ。
…まぁいい。そんな経験を昨年に経過し、経験は人を育てるからさ、某スーパー、サティーの
紳士売り場でUVカットスイミングウエアなんてぇ、何だか解らない名前の、海パンT
シャツを買った。燦々と輝く太陽の下、こんなピチピチの海パンT
シャツを着た時点で、何だか負けた気分になりつつ、だが、昨今の紫外線の猛烈さは侮るべく
モノでは無くってね、勇んでいざ、海水浴である。
日よけの為のサンシェードを、女王様と王子の為にいそいそと用意し、クーラーボックスや
ら椅子やらをセッティングをし、さて、遊泳可能時刻の9
時となったんで、いざ、海へ!あ、因みにその日よけの中に入れて貰った覚えは、殆ど御座い
ませんが。ドラえもんなお父さんなのだ。で、ドラえもんの唄を歌を唄ったりする。
うへへへ∼、ボク、ドザエモンですぅ。 ♪ド∼ザエモン∼∼、ド∼ザエモン∼∼、
ホンワカパッパホンワカパッパ、ド∼ザエモン∼∼。
…凄い不謹慎なんである。王子にたしなめられながら、入水だ。
…不謹慎ついでに、♪アデラ∼∼ン∼ス∼∼ってのを
♪ハゲザ∼∼ン∼ス∼∼♪
なんて唄ってみる。
んでもって、いざ入水!
お!おわ!?冷っけぇ!何じゃこりゃ?
幼少の頃、幼馴染のキーノやハナヤっていう洋服のマコト君やチャーボーが住んでいた五日市
やら、秋川渓谷で夏は泳いでいた俺様だ、冷たいのには慣れっこである筈なのに、海が冷ゃっ
こい。
こりゃあ、一体、ナニ∼ニャ?
エルニーニョ現象の反対でナニーニャ現象ってのがあるらしく、今年の日本列島は、何だかそ
の、ナニーニャ現象の影響があるとか無いとかって云っていた。俺様はアマタツじゃ無ぇから
詳しくはワカランが、兎に角、水が冷っけぇんだよ。水温は17
度。丹沢辺りのの渓谷の水と同じ位の冷たさだ。そりゃあ、冷ゃっけぇやな。結局、日がな海
で遊んでいたが、結局最高水温は19.5度。20度には届かなかった。ビックリだぞ。
昨今の自転車ブームもあってか、各車様々な自転車をリリースしている訳なんだが、不思議な
事に、ビーチクルーザーってのが、いまいち動きが悪いと思うんだ。…湘南とかでは売れてい
るんだろうが。
俺様、結構ビーチクルーザータイプの自転車が好きで、乗り心地やら、走行感やらが、とって
もロハスな感じでさ、いっそママチャリがみんなビーチクルーザーになっちゃえば素敵だろう
なぁ、なんて考えたりしちゃうんだな。ただ、やっぱり現行では売れ行きが悪いせいか、老舗
のビーチクルーザーメーカーなんかが、カタログからドロップさせてしまっている所も少なく
ないんだ。ま、スポーツ車のカテゴリって括りで考えると、ファーストバイクにビーチクは、
ちとキツイかもしれないからね。
カナダの「KONA
」というノースショア系の自転車ブランドがあるのは御存じの事と思う。このメーカーから数
年前よりリリースされている、隠れた名車が存在するのを御存じだろうか?自転車って云う、
限られたスペースに、何かと積載を可能にしようと試みた、云わば、自転車版ステーションワ
ゴンといった趣のある、「UTE」という車種。これが間違いなく名車であると思うんだ。
だが、デカい。ストレッチした車体が、何処に置くにも、デカい。格好イイんだが、積載し
ていない時に、若干自転車を持て余す感は否めないだろうな。
んで、もっとチープシック、且つ、ユルユルで、しかも何処となく硬派、なんて云うと、ま
るで意味不明なモンだろうが、しかし、そんな自転車もまた、KONA
からリリースされているんだ。それが「HUMU」。
コレをさ、ロングバン仕様が「UTE
」ならば、ピックアップのショートバン仕様風なのを、「HUMU
」をベースにね、作ってみようと考えたのだ。うへへへへへ。
リアにウッドデッキのキャリアと、フロントもこれまたウッドデッキのキャリアを付けてさ
、何たって、日本式フロントキャリアってのは、所謂、前カゴ形式一辺倒で、すこぶる恰好悪
いんだ。以前、「ポール」というメーカーが、とてもイカシたキャリアをリリースしていたん
だが、ちと高価だったんだ。今でも出てるかもしれないけどね。今回はサンエスさんから出た
キャリアを使用した。Fフォークが丸パイプの特殊な形状なんで、要加工ですけどね。
間もなく完成だ。
フム。格好ヨシ。
「HUMU」だけに。
お後が宜しい様で…。
どうも、夏なんですね。相も変わらず、立秋という季節を過ぎても尚、とてつもない暑さが
続く今日この頃ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
世の中不景気で、思うようにモノが売れず、各方面の方々に於かれましては、御苦労をされ
ている事と思います。かく言う、俺様の所も御多聞に漏れず、あまり芳しくは無いといった環
境下、毎日胃の痛む状況ではあります。なんてね、ネガな事を書いたってさ、どうすりゃいい
のかは、解っているんだから、あとは上がどう決断するかだけだろうから、黙って仕事をする
って寸法だ。
で、途切れ途切れに、ではあるが、少しづつ、夏を満喫はしている。家族で海へ行った。海
水温16度。千倉でだぞ?秋川渓谷かっての?お台場ZEPPTOKYOで、女房子供が大好きな
aquatimes
のコンサート、オールスタンディング。内容はともあれ、夏フェスっぽさは感じた。で、その
ついでにお台場合衆国。うわ∼。おのぼりさんだねぇ。
何しろ何処もかしこも人・人・人…と、オトーサンは些かうんざりぐったりなんであるが、
その辺りは家族サービスで、面目躍如(何の?)に躍起なんである。
で、お盆も過ぎた16
日。千葉神社の一言妙見大祭。千葉神社の神輿である。今年は何だかあまり乗り気がしない。
う∼ん。ま、自称、俺様的パワースポットだから、行かねばなるまい。
むむむ?あ、暑いぞ?普段、暑さには結構強い俺様が、暑いと思うから、暑いのだろう。何
だかね、生暑いゼリーの中を泳いでるような感じっての?結局この日は35℃という、まさに
熱烈歓迎?って感じの暑さである。御輿を前に、前日までの乗り気の無さなんてどこ吹く風で
、神輿にガンガンと突っ込んでいく俺様。わはは。暑いな。
そんな中、熱中症で担ぎ手数人がぶっ倒れた。まぁ、この暑さじゃあ、仕方あんめぃよ。途
中、流石の俺様も、暑さで朦朧として、グラグラしたもの。ただ、氣合いと、根性と力まかせ
にね、食い込む神輿を担ぐ、揉む、揉まれるで、うん、エネルギー充填だ。
毎年思うんだが、何でもルールやしきたりってモンが存在するわけであってさ、みんなはあ
る程度、それに則って行動をするんだ。特に神輿を担ぐ担ぎ手は、座敷足袋を履く事となって
いて、地下足袋御法度なんだ。やれば解るが、地下足袋だの、雪駄なんかに踏まれると物凄く
痛い。で、皆アツくなってるから、それだけで喧嘩の火種となる。だから座敷足袋。で、神社
の祭り袢纏を纏って担ぐのが決まりなんであるよ。
だけど、何だか着流しの浴衣を着て、丁目提灯を持った提灯持ちのオヤジがさ、雪駄のまま
、浴衣のなりで、神輿に触る。それどころか提灯持ったまま、人の頭越しに圧したりしている。
…案の定、俺様の脚を2度も踏んづけやがった。このクソバカヤロウ!なんて云うが早いか、
他の人間の足もさんざん踏んでいるから、みんなペテンに来ちゃってる。で、あっという間に
蹴倒され、担ぎ手の罵倒を浴びせ倒され、神輿の下でクチャクチャにされながら、取り巻きの
担ぎ手に引きずり出されていたんだ。無残にオヤジ、恐怖に慄いた面ぁ下げていたけど、当た
り前だろ、そんなの。大けがしなくて良かったと思えってんだ。
神輿の保存会ってのがあるんだが、その神輿のルートや担ぎ方を指揮、指導する立場って名
目の、ね。いつもいるメンツなんかは大体の行動パターンが読めたりするんだが、神輿の納め
の辺りでね、違う指示を出した若造が居たんだ。納めでがっちり肩入っちゃってんのに、
「肩抜け∼∼おら∼∼!」
なんてホザきやがった!
途端に周りが一斉に
「な∼ぁに∼ぃ!?この野郎!此処で肩抜く馬鹿ぁいるか!誰だ手前は!」
「おぅ!いい加減な事云うな餓鬼!」
「ぶっ殺すぞ!」
その他諸々。罵詈雑言。多数。
…うん。そのボウズは、俺様の陰に隠れるようにシカトをしていたんだが、うん、指示を間
違えると、本当に大けがに繋がるからね。やはり保存会は、若い衆の教育の徹底をしてほしい
ぞ。でなければ、指示を出させるな。
次は22日。千葉の親子三代とまたまた重なる年です。
その年は荒れるんだよなぁ。人多いから…。
ハァ、ヤダヤダ。
そうは言ったモノの、特段俺様、政治ヒョーロン家でも何でも無くってさ、どっちかってぇ
と、ヒョ∼ロクダマって風情の凡人であるがね、そんなヒョ∼ロクダマが感じる現在の政治は
、どうだ?
民主党政権になって、まだ少しである。鳩山さんから菅さんに総理が変わって三カ月。参院
選のかじ取りが悪いって引きずり降ろそうとしている風潮があるが、菅さんも「うるせぇこの
野郎!」って云っちゃえばいいんだよ。また総理の品格なんて叩かれるだろうが、日本の総理
大臣だ。もっと威張っていて宜しい。自民党だって野党になって初めて好き勝手な事を云える
んだ。与党としての責任が無いから。
好きな事をジャンジャン発言していて、千葉県の星だったハマコーさんが逮捕されてしまっ
た。
う∼ん…
ハマコーさんは、ハマコー癖だから…イイじゃないか。もう。イイ政治家だったさ。いつも行
くモツ焼き屋さんのすぐ側に、捜査車両多数。う∼む、此処かぁ。この辺りであんま騒ぐのは
止めとこうっと。
大体、天下の日本の総理大臣をだ、そんな参院選のかじ取りって位のしょっぱい理由でね、
責任云々なんてね、自分の身の程を知りやがれっての。落選した人は、それなりに理由がある
ぜ。
みんなの党だって、結局民主駄目、自民駄目、他駄目の消去法で残っただけである。政党政
治ではなく、本当に危機感を持ってさ、日本のかじ取りをしないと、日本は沈没するぞ。その
うち、日本人が中国をはじめとするアジア諸国に出稼ぎに行く時代になっちまうよ。
自由主義ってのや、資本主義社会ってのは、結局「格差」が生まれるべくして生まれている
んだ。アメリカの社会がそうであるように、働くって事にあまり価値を見出さなくなって、将
来性も見通せないから、フリーターとかで食べちゃう。それでも日暮らしは出来るから、それ
が続いちゃうんだ。企業もそんなアルバイトだの、短期雇用だのって人間の方が便利だから、
そっちを優先で使って、会社都合でバッサリ切る。一生懸命やっているいないは殆ど関係が無
く、従事している側は、本当に自身の立ち位置が解らなくなっちゃうよね。
お店が盆休みって事で、4
日間程休みが取れた。初日は神輿で使って、女房は仕事、子供は部活で、午前中は学校へいっ
ちゃったりで、何かと忙しそうである。で、休みの日は大体サンダル履きに短パンというスタ
イルを、もう、伝統的に続けちゃっている俺様なんだが、自転車に乗った際にどうもサドルが
ひっかかるなぁ、と、チェックをすると、何と、グラミチのパンツが破れていた。
「何だよ、チクショウ。」
…そう云えば、殆どのグラミチの短パンは、10
年選手だなぁ…なんてひとりごちながら、持っている短パンのケツをみんなチェックしてみた
んだ。
「ありゃ?全部かよ。」
最初に破れちゃったのは、生地が裂けちゃったんで、捨てるしか無かろう。グラミチのパン
ツは、生地が丈夫なので他のは縫い目の糸がほつれている状態だ。…ミシンが欲しいなぁ、な
んて思いながら手で縫ってみた。うん。まだいけそうだ。
お台場に行っても、かつては洒落たショッピング施設とかってイメージだったんだが、現在
では、中国人観光客が溢れ返っていて、昭和の遊び的ゲームセンターなんかがあって、…それ
はそれで愉しいんだが、何だか違ったイメージになってしまい、目的を持ってお台場に行くの
が難しいと感じた。…石原さんは本当にお台場にカジノを作りたいんだろうなぁ、なんて事を
、本当に肌で感じたね。
そう云えば、7
月の初っ端に子供とプールに出掛けた際、50m泳ぐのがいっぱいいっぱいで、愕然としたモ
ンだが、子供と市営プールで泳ぐ度、感覚が戻って来て、どんどん体が動く様になって来る。
…なるほどねぇ。やっぱジムでも通って、通年で泳がなければ駄目かね?どうも日常的じゃ無
いよね、泳ぐってのぁ。
サカナじゃ無ぇっての。俺ぁ。
そんな訳で、菅さん、もうしばらくは頑張りなさいよ。もっと強気で結構。
いやいや、高校野球も終わり、いよいよ夏も終盤戦に突入してね、残暑君も猛威を遺憾なく発
揮してくれている訳な、今日この頃ではある。移動するのにもエコエコアザラクな(?)自転
車であるからして、猛烈に、おびただしい汗を撒き散らして、日々邁進している俺様である。
今年の夏も、大変な水分消費量であろう。デトックスなんてぇユルイ表現はもはや通用しない
感がアリアリでね、あたかも、ザルで水をすくうが如く、なんて事が正しいとは思わないけど
ね、ま、ダダ漏れ状態って事は、理解してくれたまえ。
例えて云えば、「アメ車」である。それも、ヘミエンジンV8
のフルチューンなんて感じだよね。1
リッター1km未満の走行しか出来ないけど、やたら馬鹿力だけはあるってぇ、エコと正反対
の、あのマッチョな感じのヤツね。
水をコンビニで買って飲むって事に、最早、現代人は何の抵抗も持たないだろう。もっと云え
ば、水道水を飲む人の方がむしろ少数派であると云うね。俺様は田舎モノだから、水道水を飲
む事にマッタク抵抗は無い。で、今はと云うとね、築年数が25年を超える古マンションに住
んでいてさ、テッペンに貯水タンクで一旦貯める方式のヤツなんでね、冷蔵庫で冷やす事も兼
ねて、ブリタの浄水濾過器(活性炭みたいなのに落とすだけのシンプルなモノ)で、カビなん
かを防ごうって寸法である。
コンビニで、500mlのペットボトルの水を買うと、安くても110円位。高いのは140
円とか、それ以上。因みに、2liter
のペットボトルだと、少し安くなって180円前後だ。500mlで購入した水は、当たり前
だが、1リッターで、何と220円。ガソリンが現在1リッター125円前後で推移している
(千葉県)を鑑みても、何と高額な事だろうか。
さて、ここからが本題である。先日、オーストラリアのシドニー南西にある人口2000
人の町バンダヌーンという街でね、ペットボトルに入った水の販売を禁止するって条例を取り
決め、実際に販売をしない事を決めた自治体があるって事を、あるテレビが報じていた。で、
日本人の意識の中に、水道水はおいしく無いって意識が蔓延していてね、東京都の水道水を飲
み頃に冷やして飲み比べをする実験をした所、何と8割強の人が、水道水とペットボトルの水
を飲み分けられなかったんだね。あっはっは。そんなモンだよ。
バンダヌーンはさ、豊かな地下深層水に恵まれているのだが、水ボトラー(ボトリングメーカ
ー)の地下深層水開発の反対運動に端を発し、その地下深層水を汲んでしまう事によって、環
境に与える影響を住民が一丸となって考え、第一、バンダヌーンにある豊かな、自分たちの地
元の水を、わざわざ業者がペットボトルの水として詰め、シドニーに配送して、運んで来たモ
ノを、買って飲むって事が、いかに愚かしい事かってのを、住民全体が感じたんだな。
実際に、地下水が吸い上げられてしまった地域はね、湧き水や小川が枯渇してしまって、地上
の生態系を破壊してしまっているって事である。
ボトリング会社の社長ってのがインタビューに答えていたのが圧巻だったんだが、いかにもバ
カっぽい2世か、そこいらの坊主だろうか、云っている事も凄かったんだ。
「地下の事は誰にも解らない。我々の知った事では無いんだ。」
人が持つ「奢り」。自然を壊し、何だか訳の解らない地域に、貴方が水を買うと、分け与えら
れます。なんて云って、こっちでは地球を枯らしている。まさにマッチポンプな状況である。
水の星と云われている「地球」。
だが、その殆どは海、海水なんであるよ。地球上に存在する水の中で、飲用として使用出来る
水量は、僅か1%。世界人口が約69億人弱、その数で大切に使わなければいけないんだよね。
ペットボトル入りの水の販売を禁止したバンダヌーンでは、再利用出来るボトルを持ち歩いて
、街のそこ此処に給水場を設けて、自由に水を補給出来る環境を整えている。
スーパーなんかで最近ではスタンダードになりつつある、「マイバック」。マイボトルだの、
手作り弁当だの、俺達が子供の頃には当たり前だった事が、エコとして見直されている。自動
車産業にばかり肩入れをしているエコカー補助金だって、笑っちゃうね。何とか損保なんかチ
ェリーピックに躍起でさ、フィットに御乗りの30歳のゴールド免許の何々さん、保険料がこ
んなにお安くなりますよ、なんてね、ジドウシャやめちゃえば1円もかからないのにねぇ。
取り留めの無い話になった。すまぬ。
嗚呼、またまた、よい命題が出来ず、意味不明気味である。だが、内容は単純にしたい。…無
理か?まぁいい。ともあれ、不況だから、とか、エコブームだから、とか、理由は定かではな
いのだが、兎にも角にも、世の中に自転車に乗る人が増殖した。増加と云うより、増殖って程
、増えた。それに伴い、現場では全体的に自転車の事故によって持ち込まれる自転車の数も増
殖中なんである。
日本の自転車の不幸は、高度経済成長に端を発するのだが、自転車は軽車両と云う「車両」
に属し、車両であるからこそ、その走行場所を「車道」に定められているのであるが、約3∼
40年程前の高度経済成長以前は、自転車は車道を走行していたのだが、急激な道路インフラ
整備など、急激な開発と、ジドウシャ至上主義を金科玉条として、走行スピードの遅い自転車
は、「危機回避的」措置として、歩道を走る事も出来る、とし、歩道に追いやってしまった。
…残念ながら、その当時の高性能自転車は、まだまだ一部のマニアックな人達だけのモノであ
った事もあってね、その後日本のメーカーは、仕事用の実用自転車をベースに、武骨な実用車
より、婦女子も軽快に乗り降りが可能な「軽快(婦人)車」を開発した。…世界的レベルで鑑
みると、いかにも鈍重で、超低性能歩道走行自転車が、「軽快車」と命名したのは、かなり皮
肉っぽいとも云えよう。
ま、歩道を走行するという愚行を、国が奨励してしまった大馬鹿な国のインフラであるから
、当然、その後の自転車事情は、世界中からガラパゴス化して、孤立し、その優秀な製造技術
も、とうとう、お隣の国、中国に生産拠点を移し、メイドインジャパンの自転車は、その殆ど
が絶滅してしまったんだよね。ママチャリから、「メイドインジャパン」が消えた瞬間である。
さて、話題を変えよう。今、何が起こっているのか?例えばね、自動車の運転免許を持って
いない人間が、突然大型トラックを運転する、なんて事を想像して頂きたい。大型観光バスで
もいいや。非現実的ではあるが、一体どの位走行が可能なんだろうか?では、全く経験も無く
、免許も無い人が、大型オートバイに乗ったら、どうなのだろう?どちらも何処かで事故を起
こすだろうなって事が容易に想像が出来るだろう。
その想像は、交通、特にジドウシャ関連のね、ある程度の教育が行き届いているからこそ、
想像がつくのだと思うんだ。人は、経験や知識の無い事を、想像する事が出来ないんだね。日
本の自転車事情は、まさにそんな所に、確かに置かれているのである。
毎日新聞に、実に興味深い記事が連載されていて、ネットでも公開しているので読まれると
良いと思うんだけれど、「銀輪の死角」なんて見出しが付いているのだが、特集ごとに題材を
絞って、記事としているのだが、そのどれもが、とても大切な事にスポットを当てているんだ
が、そのどれもが、対岸の火事的扱いをしてしまっているかの様な、世論の対応なんだな。自
転車で死亡事故が起こるなんて有り得ない、と口を揃えて云うんだ。記事をかい摘まむとさ、
時速30km/h
程度で車道を走行していた自転車が、信号無視で交差点に入り、横断歩道を渡っていた人に衝
突し、横断歩道を歩行中の人が頭を強打して死亡したというものなんだが、その際、裁判で決
定した賠償金が高額で支払えず、自転車運転者は実刑と自己破産をしたという。被害者には賠
償金が支払われなかったんだ。え?でしょ。被害者救済は一切されていないんだ。金が無いか
ら仕方が無い?無保険?いやいや、マグロ漁船でも乗るべきでしょ?人死んで、金無いから?
シカト?
これが現実なんだよね。日本の劣悪な自転車環境には、こんな事が常に潜んでいるんだよ。
自転車が、車両という意識の人間が、あまりにも希薄過ぎるのだよ。
自転車には免許制度が無い。教育の現場が無い。そして被害者救済の要である「保険制度」
が無い。これは何を意味しているか、解りますか?ジドウシャには、「自賠責保険」と云う、
強制保険とも云われている、保険に加入する事が、法律で義務付けられているんだ。自転車事
故では死なない、なんて妄想は、アイドルはオナラをしないって定義と同義となる。だが、日
本人の多くは、アイドルはオナラをしないと思っているんだね。自転車専門店で加入できる、
自転車に掛けられる「TSマーク」という自転車保険加入率も、購入者の僅か2%でしかない。
損害保険会社は、保険制度上、加入率より損害金支払い率が多い保険商品はやめてしまうと
云う傾向が顕著である。…儲からないからだ。損保会社は1980年代から挙って自転車総合
保険という自転車の保険を販売していたが、損保ジャパンが2010年1月、日新火災が20
10年3月を最後に自転車保険を廃止し、日本の損害保険会社で自転車総合保険を扱う所は、
ゼロとなった。
各損保会社は、交通傷害保険と統合したとかと云い放ってますが、本当の所は採算性が合わ
ないのだと思うぞ。一応、上級損保代理店の資格保持者だし、ワシ。
損害保険だの、生命保険だの、あの手合いはさ、仕組みが煩雑で解りづらいってのが特徴で
さ、代理店をやる側も、業務は楽ではない。ただ、自転車も車両である限り、重大事故を及ぼ
してしまうという可能性は、常に潜んでいるので、何らかの対策を考えなければならない時期
に来ていると思うぞ、俺ぁ。
不況である。先行き不透明な昨今の日本経済であるので、モノが売れないんである。そんな
大不況の真っただ中、売れている商品がある。その一つが自転車。この度、スーパーマーケッ
ト大手、イオングループが本格的に自転車販売に参戦するというニュースが、最近あちこちで
取り沙汰されている。自転車安全整備士や自転車技士の資格を組織だって取得させているらし
い。一般車からプロスポーツ車(?)までを幅広く、などとイオンの広報に載っていて、各メ
ディアでも、ジャイアントグループの「モーメンタム」という、どうやらオリジナル自転車を
大々的に扱うと公表しているんだ。
だが、このジャイアントグループってヤツがクセモノでさ、ウチの店にも朝日新聞をはじめと
するメディアにジャイアント云々という文面が出るが早いか、ジャイアントジャパンからファ
ックスが来てね、ウチは各報道で出ている、イオンのモーメントという自転車には無関係であ
るし、イオングループとの取引も、無いのだと云う。要はホダカがジャイアントとOEM
提携を結ぶ工場でオリジナルを作るって話なので、「モーメンタム」某は、ホダカに問い合わ
せてくれって旨のファックスがあった。御丁寧にホダカの連絡先まで記してあった。
イオングループの広報には、下記の様な説明が明記されているので、抜粋した。
【「ジャイアントグループ」の「momentum」ブランドについて】
「ジャイアントグループ」…自転車生産で世界トップシェアの台湾自転車メーカー
「momentum(モーメンタム)」ブランド…5シリーズ(i-Jump、i-Need、i-Lane、i-Think、
i-Want)で展開するライフスタイルブランド。
※モーメンタム59品目のうち、店舗特性に合わせ15∼40品目を店舗で展開します。
「イオンバイク」は、お客さまの快適な自転車ライフの実現のため、購入からメンテナンス、
アフターサービスに至るあらゆるニーズに対応する、安心と充実のトータルソリューションを
ご提案してまいります。
世界ナンバーワンシェアの自転車メーカー「ジャイアントグループ(本社:台湾)」の、国内
ではイオンのみが展開する『momentum
(モーメンタム)』ブランドの車種をはじめ、価値ある低価格でご提供するイオンの
プライベートブランド「トップバリュ」など、400∼600品目の自転車を販売します。
ホダカって何で書かないんだろう?確かにジャイアントでは無く、「ジャイアントグループ」
となっている。この手法は、完全に素人を陥れちゃう絶妙なテクニックであるね。台湾穂高は
やはりジャイアントとのOEM
生産をしている流れから鑑みると、グループと称しても、って所だろう。ジャイアントは扱わ
ない癖に、台湾穂高とかって書いても、普通の人は解らないから、ジャイアントにしちゃうの
か?う∼ん。実際、戦々恐々としている同業他社は、ジャイアントに問い合わせやクレームを
入れたのだと思う。当たり前だね。深読みしても、なかなか解り辛い表現だし、巧妙なテクニ
ックだからね。本来、「ジャイアントグループ(本社:台湾)の、《台湾穂高》」って部分が
すっぽり抜けているから、だれもホダカとは気付かないんだ。
イオンは自転車専門店を全国展開し店舗数を増やすと意気込むが、人材育成が容易では無かろ
う。となると、チェリーピックが横行するだろうなぁ。うん、若い有資格者をヘッドハンティ
ングだ。その方が簡単だしね。これだけの不況下、全体的な雇用不振の状況の中、あのドンキ
ホーテのHP
上にも、自転車整備の有資格者を募集していたぞ。何しろ、モノが売れない不況の真っただ中
、かなり専門的であっても、自転車の販売なんかが好調なんて情報ソースに、上層部が興味を
示したって所だろうが、前途は多難であろう。技術的な質の低下も懸念される所であろうよ。
そうは云っても、こちらもうかうかとはしていられない。寝首を斯かれてしまわれかねないか
らね。自転車業界の弱さは、雇用に対しての整備だとか、専門店ならではのイメージってのが
あるから、その辺りを固めて行かないと、駄目なんだと思うね。
今後、個人的には、自転車の組織図ってのが、かなりの部分で変わって行くと思う。ママチャ
リと云う、超低性能自転車が、見直される時期に来ているのだと思う。人も、荷物も積めるが
、もっとスポーティーに走れるが、かといってスポーツ自転車では無い、いわゆるシティーコ
ミューターの出現が望まれている。ヨーロッパ諸国の自転車事情の様にね。自転車が、自転車
らしく使われる、という時期に来ているのだと思う。
フレーム技術、変速機、回転軸やタイヤの種類などの、現在の部品品質の良さと、作り手、売
り手の誠意を以てすれば、もう何を作るべきかが理解出来ると云うモノであろう。
何処かの業界人宜しく、「日本人の自転車感からすると、自転車なんてこんなモンだろ。」っ
て程の発想で、中国なんかで程度の悪い自転車を自社モンとして作らせ、売ってはいけないの
である。本来、淘汰されて然りな発想を持つ店が、衰退どころか、隆盛を誇っているという事
は…
まだまだ自転車に対する日本人の目は、節穴である、という事だぞ。
夏ってさ、例年だったら誠にあっけなく立ち去るって雰囲気を纏っていてね、例えて言うと、
熱海だの、浜松だの、新幹線が「こだま」しか停車しない駅で、「のぞみ」が通過する様な雰
囲気に近い様な気がするんだが、どうだい?
え?ややこしい?ふむ。そうかも知れないな。
ま、そんな事ぁ、本題とはあまり関係が無いので、先に進む事にしよう。御承知の通り、20
10年の夏は、本当にゆっくりとした足取りでね、長く列島に居座ったんだね。それも猛烈な
暑さっていうおまけ付きだ。異常いな気象状況も、もう当たり前の様に各地で災害をもたらし
ていて、危機管理の思考自体も根本から見直さないといけない程の荒くれ方なんであるぞ。
毎年、台風や異常気象でね、自分の畑を見に行って、行方不明なんてニュースが流れるんだが
、不思議で仕方が無い。自然の猛威の中では、人間はなす術が無いのだ。先ずは自身の身の安
全で、次に生活の糧であろう。大切に育てている作物を、子供の様に…ってのは理解出来る。
だが、自然を相手にしている限り、環境に左右されると云うのは仕方の無い事であってね、自
然の猛威ってのは、もう既に災害なんであるよ。主が行方不明では、話は終わってしまうって
事を第一義にすべきだろう。君子危うきに近寄らず、である。
ようやく、秋の気配が感じられ、またツールド千葉の季節がやって来た。近年の自転車ブーム
との相乗効果か、毎年参加者が殺到していて、一番人気の初日コースは、受付開始半日で定員
一杯で、意外と不人気の山道コースの二日目も、たちまち定員となり、多くのキャンセル待ち
を抱える、なんて状況が発生しているんである。我々の参加予定も二日目になっていて、普段
あまり乗っていない、少し古いビアンキのロードレーサーを引っ張り出して、体を馴染ませて
いる所である。
最新のロードレーサーとは、もはや比べるべくも無いんだが、10年とちょっと過ぎて、フル
アルミの自転車の良さを再確認したりしているんだな。7000
番台のアルミは傑作品だな。俺様のはイタもんの7000ジャストだが、7003がやはり秀
逸だろうな。MTBは7005番が定番の、所謂イイフレームだろうな。
なにやら9
月に入ってね、外国勢の自転車軍は年度替わりってんで、販売店向けに展示会を開催中なんで
ある。いろいろと見せて貰ったが、マウンテンバイクはやはり市場に劣勢である様だなぁ…う
む、残念だ。今年もコナのMTBフルサスは、残念ながら購入に到らなかったし、2011
年度はすんげぇフルサスが減っちゃったし、う∼ん…フン詰まりって感じであるぞ。
このご時世である。安くてチョッとイイ感じのMTB
なんてのが、各メーカーからリリースはされているんだが、専門店ですら、これらの最低限の
取り扱い方を教えず、メンテナンスはおろか、ママチャリ以下に扱われ、ダイナモランプがフ
ロントサスにビニールテープで留めてあったりして、しかも、一切ノーメンテだからね、メン
テナンスの重要性を懇切丁寧にご説明申し上げるとさ、
「あ∼、もう買い換えるから、あんま乗んねぇし、いいす。ママチャリで、ってか、ママチャ
リ持ってっから、いっす。」
「… … … … … … … … … … … そうですか。」
せめては、大きな事故を起こさない様に、祈るばかりである。
どうも、仲間のおじさんの一部は、マウンテンバイクに興じているらしい。いいなぁ。どうも
チャンスがすり抜けるなぁ。最近。日記ももっさりした感じで、すまぬ。
人の交流にもね、ワコーズのラスペネみたいな潤滑油が必要だなぁ、なんて思う今日この頃な
んである。
…秋だねぇ。秋深し、隣は何を、する人ぞ ってなもんである。
領土問題で、隣国と揉めている日本。今や、各種産業界に於いて、メイドインチャイナ抜きで
は、もはや日常的な生活が成り立たない程になってしまっている、日本。
領土問題ってのは、そうそう簡単に解決出来る程、単純な話では無かろう。何やら海中ガス
田開発、なんて、またまた地球の資源をほじくって、地球を枯渇させる為に、日夜人間は躍起
になっているんだね。愚かである。体当たり漁船だって、もうスパイ疑惑まで持ちあがってい
てさ、中国の国民自体が自国政府を全く信用していないお国柄でね、だが、そんなお国の生産
性にぶら下がらざるを得ない現代日本の環境、ま、世界的に見て、そんな傾向は顕著であるん
だがね。
今の所、日本側は冷静な態度で対応しているので、この件は静観するとしてね、輪界人とし
て、またまた忌々しき事故が発生し、多くのメディアが挙って取り上げているんだね。リコー
ルプラスって所を例にしておくけど、どうにも呆れた問題である。
http://www.recall-plus.jp/info/14187
ベースとなったのはイギリスで開発された「A-BIKE
」という、極小車輪径の折り畳み自転車である。販売価格帯は5
万円前後。これに対し、早速、模倣して安値で販売した腐れ業者。多数。リコールプラスには
、自転車の名前「A-ridex
」と明記されているんだが、他の新聞を始めとする各メディアは、この「A-ridex
」という自転車名を明記していない為、本家にも相当な悪影響を及ぼしているそうである。
メディアの大きな問題。一方的に、それなりに、記事を書く。が、事の本質には触れない。
記事を書いた人間は、自転車に興味が無いのだろう。殆ど。真作、贋作の違いなんかには興味
が無く、自転車が壊れて、人が怪我をした事件に興味があるのだろう。それが証拠に、ユーザ
ーが贋作を買った、自己責任については一切触れていないんだ。真作を、正に創った商品をだ
、勝手にパクッって作ってね、儲かるだけ儲けて、あとは知らんぷりって手法は、本当に知的
所有権等々が軽視されている国ならでは、だし、それに乗じているだけの腐れ業者、そして…
「購入者」
これこそが一番の「悪」を助長している。
この国には、「MTB
ルック車」というカテゴリーが存在する。ナンチャッテマウンテンバイク、である。ナンチャ
ッテって何だよ。「ナンチャッテおじさん」なんてぇのが俺様が御幼少の頃、大流行りしてい
たが、そんなモンじゃないやね。大体がニセモノが横行してしまってね、カテゴリー分けせざ
るを得なかったって話なんだ。
先日の彼の国の当たり屋船の事件だってさ、日本はなす術の無い外交で、情けない限りだし
、一体全体、この国の統治制度ってのは、どうなってんだって話だよ。もうね、日本全体が乗
っ取られる日も、そう遠くは無いぞ。アメリカの植民地から、中国の植民地ってね。現代日本
は、あまりにも中国に依存し過ぎである。大体がね、知的財産権なども理解を示さない国にだ
、人件費が安いって話で、日本の企業が一斉に産業拠点を中国に移し、産業の空洞化を招き、
結果、現在のデフレ経済を招いていると云っても過言では無いと思うんだ。バブル経済破綻以
降、ずっと不況なんだね。ある一部だけが儲かるって図式。ま、資本主義ってか、競争社会の
掟ではあろうが、現在は、所謂面倒臭い部分は投げ出しちゃってさ、頭だけがでかくなってい
るんだ。しかも頭のみが沢山ある。双頭の龍だの、双頭の蛇の如し、であるよね。
今、日本に必要な事、それは内需拡大だ。産業を日本に戻すって事、そして、価格の正常化
を図ってさ、そりゃあ少しはモノの価格が上昇するだろうよ。でも、メイドインジャパン製品
は、安物では無い筈だよね。資源の乏しい日本で、製造技術だの、そもそもが日本を支えて来
た勤勉と、器用さでやって来た根幹を投げ出してしまっては…
日本の明日は無いぞ。
普段、自転車に乗っているとさ、何かと目の敵にされてしまいがちなクルマと自転車(自転
車と、それ以外の乗り物)の軋轢ってのを、どうも感じてしまうんだな。先日、体当たり漁船
問題があった、彼の国と日本って云ったら大袈裟かもしれないが、スピード感も、クルマにと
っては目障りな存在なんだろうなって事は、毎日、肌で感じている。
この辺りの話は、双方を操作する者の、知識レベルの向上と、モラリズムの浸透で、簡単に
解決出来る問題なんであるよね。日本のジドウシャの性能をはじめとする、工業技術ってのは
、世界有数、いや、世界一と云っても過言でない位、優秀なものだと感じている。…本当だぞ。
だがね、これはあくまでも個人的な考え方なので、そう思って読んでくんない、なのだが、
国産のジドウシャの中にね、本当に素敵だって思えるジドウシャが極端に少ないと思うんだよ。
特にデザインね。以外かもしれないけどね、俺様は特段、ジドウシャが嫌いだ!って訳では無
い。必要だとも思うし、便利だし、楽しい乗り物だと思ってもいる。だけどさ、現状のジドウ
シャって、あまり興味の対象とされていない様に感じて仕方が無いんだよ。まるで自転車業界
の「ママチャリ」の如し、なんだよね。
空前絶後のミニバンブーム、いや、もはや一過性では無く、深く根付いた感のあるミニバン
、ってカテゴリー。ジドウシャ業界では、このミニバン系列のクルマ以外は、売れ行きはサッ
パリで、特にスポーツカータイプは駄目なんだそうである。ジドウシャ文化の流れからすると
、憧れや趣味的要素から、実用品という位置付けになっていると云う事だろうね。
長くなった。個人的にはね、70
年代の、空前絶後のスーパーカーブームのさなかに育った経緯があるので、基本、スポーツカ
ー的、個性的なジドウシャは、好きである。アルファロメオってメーカーのジドウシャは特に
好きである。いずれ購入するだろうとも思う、と爆弾発言をしておく。凄く不便なスパイダー
がベストだろうな。ジドウシャなのに、格好がイイから、屋根を取っちゃうってのは潔いと思
うし、何しろ格好宜し。少し古い方が尚宜し、である。必要最小限の装備でね、人が、操るっ
ていう醍醐味だよね。運転席で左足を座席に折り畳んで、ハンバーガーを食いながら運転して
いるなんてザマは、すこぶる格好悪いと思うんだ。
現在は、ジドウシャってモンを、所有していない。もう個人的に所有しなくなって10
年を過ぎた。お買い物は近くのスーパーへ実用車という、とても実用的な自転車に荷物を満載
にして乗っている。距離がある場合は、スポーツタイプとカテゴライズされている自転車に乗
って移動する。もっと距離がある場合は、電車がある。特に不便は感じない。が、たま∼にね
、ジドウシャが、欲しいなぁ、なんて思いを馳せる時はある。大概が空想に終わるのだが…。
食指を動かされるジドウシャってのが、至極限定的で、個人主義的車両って事も大きな障害に
なるんだな、俺様の場合。
あ、実用車って云えばね、5
年前に買ったブリヂストンの「ジュピター」って名前の付いた実用車、現在では絶滅してしま
ったロッドブレーキに、すこぶる跨ぎにくいホリゾンタルフレーム仕様である。そこはこだわ
りなんだ。自転車が美しく見えるホリゾンタルフレームだ。ブリヂストンの実用車が何故「ジ
ュピター」という名前なのかは不明であるが、自転車には、日本のジドウシャ業界宜しく、昔
は自転車もジドウシャと同等に高級品だたので、「車名」ってのがある。ミヤタも、マルイシ
も、良く見ると名前が付いている。スポーツ車もそうだね。車体が軽い「カルーサ」だの、車
体が丈夫な「ジョブナ」、わはは。解り易いが、ダサいな。アルミの「アルミスター」とか、
ステンレス車体の「ステンマックス」、ベルト駆動の「アルベルト」、わはは。ダサい。
そんなたまらないネーミングの中、「ジュピター」である。ナショナル自転車(現パナソニ
ック)の実用車は、「レギュラー」…微妙だね。お笑いにもいるねぇ、レギュラー。最近は補
欠みたいだが…。
本来、九千円位で販売されている激安ママチャリにも、実は名前が付いているんだ。「パテ
ィオボックス」だの、「ファットキャット」「マイルド」等々…。でも乗っている人は、ママ
チャリのメーカーすら知らないだろう。有名メーカーの自転車でさえ、車名までは知らない人
も大勢だ。自転車への命名は、自転車が高級品だった頃の名残りとなりつつあるんだね。ママ
チャリは事実上、外車扱いだしね。
「ジュピター」というネーミングは、イカシているね。
車名の上では「掃溜めに鶴」的な出来と言ったら、褒めすぎだろうか?
…何だか本当に書きたい事と違って来た様である。今回はこの辺で。
わはは。のっけからイヤにネガティブな題材である。俺達の「達」って!?
な感じが満点であるね。
まぁいい。人ってのはね、自分の経験や知識によってね、記憶したり学習能力によって、ま
た明日の自分に活かそうと、努力をしたりするよね。人にとって、勿論、動物にとっても、経
験値というモノは、重要なんである。色んな経験に基づいてさ、成功したり、失敗したりね、
でも、より良い明日なんてモンを信じて、また進むんだよ。現状ではあまり納得のいかない環
境下にいたとしてもだ、それをより良くしよう、なんてぇ気概がないとさ、不平不満だらけの
社会になってしまうんだな。
ま、努力をすれば
報われる。なんてぇ事は、必ずしも当てはまらないんだね。経験上。但し、誰かが必ずそれを
見てはいる。評価の対象云々はこの際別にしてね。で、そんな努力にも、どんな努力にでもで
あろうが、目標は必要だね。但し、その選択肢ってのがさ、生活を中心としていると、目標が
ぶれたり、諦めなくてはならない場合ってのも、往々にして、あるぞ。優先順位としては、自
分の事が最後。…自分の人生なのにね。ま、それも人生の選択なのだ。そんな狭∼い選択肢の
中で、小さな仕合せを見出すのは至難の業なんだが、そんなこんなもね、長年の経験と勘のみ
で、見出すことが出来たりしちゃうから、ま、不思議なモンである。
大体ね、世の中が不景気だとさ、あまり良いニュースなんてのも聞こえて来ないよね。例え
あっても、薄れがちになっちゃうってかね。イチローなんかの大偉業でさえ、凄いけど…自分
らの頭上の蠅を追っ払うのに精一杯って感じの世の中だから、どうにも世知辛さが際立っちゃ
うんだ。今は我慢の為所ってモンだろうが…もう我慢もし飽きたという本音もチラホラ見え隠
れするね。
そんな時、おじさんは、深い溜息と共に、酒を呑むのだ。お!いよいよ本題っぽいぞ!?
なんて事でもってさ、俺様、自転車に乗って、ひとしきり運動した後に呑むお酒ってのが、無
上の愉しみの一つでして、今も昔もホッピー党でね、何だか最近昭和ブームだか何だかで、ホ
ッピーやら、ハイボールやらが、其処此処の居酒屋さんにも置いてあるってのが、何たって嬉
しい限りなんである。ハイボールなんざ、思春期に大盛況だったディスコの片隅に座ってさ、
隠れてチュウチュウ呑んでいたコークハイなんてのを思い出すぜ。意外とウイスキー派だった
りする俺様。
そんな中、何だか高級で、どれを買って良いんだか迷っちゃうのが、日本酒だの、ワインだ
のってヤツだな。ワインの当たり外れってのは、本当に強烈でさ、コルク開けちゃうと、呑み
切らなくちゃあなんねぇし、決して嫌いな訳じゃ無いのに、何だか妙に気取った佇まいに、遠
慮していたってのが実態なんだが、最近、チリワインなんてぇのが、テーブルワインで、しか
も激安で販売しているんだね。価格も500円∼1,000
円程度とお値頃でさ、そんな沢山のワインから、最近特にお気に入りなのが、チリワインの「
コノスル」というブランドのワイン。このワインの、何に魅かれたってのがね、実に俺様らし
いと思うんだが、単純にラベルの殆どに自転車が描写されているんだ。スポーツ車でも何でも
ない、作業用の自転車。ママチャリでは、決して無いんだね。佇まいが違う。ワインの中身よ
りも、むしろラベルである。
コノスルと云うメーカーはね、
名前の語源が、南米大陸の南部の形が円錐形(コノ)の地区の南(スール)に位置するところ
から来ているそうである。そして、ブドウを収穫する農夫たちが、日々利用している自転車を
ラベルのモチーフとして用い、象徴としているとういうね。また、カーボン・ニュートラルに
も積極的でね、ワインの生産、運搬に始まり、施設の運営から輸出などに関連する一連に係わ
る際に発生する、CO2
の排出量を測定し、植林したり、自然エネルギーの導入などによって実質的に相殺(オフセッ
ト)してゼロに近づける取り組みのことで、農夫達が畑に自転車で出掛ける事も、この事業の
一環とされ、しかも、この自転車がワイナリーの象徴とされているって事が素晴らしいやね。
カーボン・オフセット事業などと云うらしいぞ。
また、コノスル社は、英カーボンニュートラル社を通じて、カーボンオフセット事業のため
に資金を提供して、CO2
削減活動に取り組んでいるそうである。コノスル社が認証を受けているのは、コノスル・ワイ
ンが世界各国に輸送されていく際に排出されるCO2
が、実質ゼロになっていますというのを認証する、カーボン・ニュートラル・デリヴァリーと
いう部門だそうだ。コノスル社の資金は、カーボンニュートラル社によってトルコの風力発電
への投資に使われていますが、将来的にはチリ国内の保護活動(植林事業等)に役立てたい、
という想いがあるんだと云う。へぇ。大したモンであるよね。
少し調べるとさ、たかが自転車が描いてあって、たまたま目についたテーブルワインがね、
そんな蘊蓄と共に、数倍美味しく感じられたら、ラッキーな話であるぞ。
さてさて、いよいよツールド千葉本番も近い。その為、今週は禁酒中である。
…これは余談であるけどね、毎年千葉の前知事は、日本中から集まるこのイベントに、少な
からず顔を出していた。個人的に彼女をあまり好きではなかったがね。森田さんになってから
、来ていないんだ。国体も終わったってのに、今年も来ないとしたら、千葉県のセールスマン
とか、スポーツ大使とかってのは、残念ながら失格だし、千葉に於ける自転車行政も、先行き
が暗いよね。
どれ、チョッと仕入れて、ツールド千葉の打ち上げにでも、戴くとするか。
こんな事が、おぢさんの、明日への活力なんである。
さて、2010年と云えばね、何とも37
年ぶりの千葉県開催って事でさ、千葉県を模った謎の生物「チーバ君」ってのがキャラクター
となって、何やら盛り上がっているぞ。そのチーバ君、俺様的には謎の生物って事で理解をし
ていたんだが、女房殿は頑なに、
「チーバ君は、犬なんだよ!だってチーバ県、千葉県、ほら!チーバ犬、千葉犬って犬じゃ
ない。」
「ええ?チ…チーバ犬??…そうなの?謎の生ブッ……。」
「違うでしょ!だって千葉県だもの、チバ犬に決まっているじゃないチーバ犬よ。」
…栃木県だって、滋賀県だって、県を犬って云っちゃえば…ねぇ。
「断然チーバ犬よ。昔から決まっていたんだから。よそ者には解らないのよ。」
「…そうですか。では、チーバ犬…と云う、謎の生物でイイです。」
「何行ってるの?犬なの。い∼ぬ∼。」
「わかりました。犬県で。」
「断然、チーバ犬よ。」
…とまぁ、こんな具合で、実話を基にね、千葉犬、いやいや、千葉県民が、どれだけ鼻を膨
らませて期待しているかってのが、このやりとりで多少は御理解戴けると思うんだ。ところで
、チーバ君は、オスかメスかって所なんだが、千葉県地図を眺めていて、ふと気付いてしまっ
たよ。
チーバ君はオスです。
チーバ君はもういい。で、今週末そのチーバ県で、自転車のサイクリングロングライドイベ
ント、
「ツールド千葉」が開催される。
今年も我が千葉県の誇る地元FM放送局「BAYFM 78.0」ベイラインGOGO
木曜日をはじめとする、各メディアで活躍中の、伊津野亮氏率いる「オフィスR チーム
IZUNO」の方々と走行予定である。今年で5
回目の大会って事もあり、人気も急騰していてね、一番人気の初日などは、7月1
日の受け付け開始からわずか3時間程度で定員になってしまった程で、人気薄の2
日目山間部コースを選択。伊津野さんは前回も2
日目を走行しており、今年は何と初日、二日目の二日間、ステージ1=119km、ステージ
2=110km、計229km走破に挑戦する。我々スタッフは、その準備に大わらわである
んだが、みんなが楽しめれば良いなぁ、なんて考えながら、日々作業中であるのだ。
その伊津野氏、昨年よりロードバイクを始めたんだが、昨年のツル千葉から、銚子センチュ
リー、美ら島沖縄センチュリー、宮古島ロードレース等々、着々と実績を重ね、非凡なるオヤ
ジパワーを炸裂させつつある。この人の求心力は強い。周りの人をどんどんと巻き込んで、大
きなムーヴメントを起こしつつあるんだね。趣味はロードバイクだけでなく、クルマ、オート
バイ、カートレース等々、多岐にわたり、器用にも多忙な御方である。
連日の仕事に忙殺され、「嗚呼、また走る時間が取れなかったなぁ、山、登れるかなぁ。」
なんて嘆いている自分が恥ずかしいのである。
そんなツル千葉に、どうもAquatimes
というバンドの、タッシーというドラムの人が参加するらしいんだ。そのaquatimes
の大ファンである女房からの触れ込みなんだが、そんな女房殿、
「ツールド千葉、走るんでしょ?タッシーも走るんだよ?ねぇ、ちゃんとサイン貰って来て
よ!」
「え?誰?サイン?」
「Aquaのタッシー、知ってるでしょ。走るんだって、千葉。だから見つけてサインね。」
「…伊津野さんでイイっすか?」
「え?誰?伊豆?伊豆は行かないよ、タッシーだよ。」
「え?伊豆?いや…伊津野さん…。タッシー、判んないだろうなぁ…。」
「(無理で∼∼すっっっ!!)←心の叫び!」「探してみます…。」
さて、いよいよ本番である。関係各位殿、色々とご迷惑をお掛けしますが、
万事宜しくお願い申し上げますぞ。
2010年10月10
日、元体育の日。昭和な人間にとっちゃあ、こっちの方が据わりがイイんでね、ま、変わっち
まったんだから仕方が無いって訳でね、走って来ましたツールド千葉、第2ステージ。例年、
この辺りの時期の天候はさ、大概が良い天気が多い筈なんだってぇけどね、今年はほら、歴史
的な猛暑やらゲリラ豪雨だのね、自然気象現象も上を下への大騒ぎでさ、何だか予測不能の明
日が来るぞ、ってな感じで推移してるからね、なかなかすべてが快適な…なんてぇ訳にはいか
ないんだね、何事も。
元来、自転車ってのはアウトドアスポーツでさ、天候・気象状況に大きく左右されちゃうス
ポーツではあるんだけど、そもそも戦う為のイベントでは無いツールド千葉である。ま、強い
て言えば、普段、根性無しの自分に、坂道の時、どんだけ辛抱強く登っていって、自身の体力
や筋力なんかと戦うって事と、本当にドシャ降りの大雨の中、ナーバスになった精神力を、保
ち続けられるかって事との戦いであるんだね。
ぶはは、実は俺様、こういったイレギュラーな事態ってのが、すこぶる愉しいのだ。雨風の
天候は、お天道様の決めた事、ぐずぐずと文句を垂れても仕方が無いのだね。あの天気で、走
行をキャンセルした参加者も大勢いたそうである。当然だ。無理は禁物である。何やら初日も
大雨で、指導員と位置付けされた人間ですら、スリップダウンするほどの悪条件で、その大雨
も、第2
ステージでも、大いに猛威を揮っていたぞ。周りの皆さんは、何やら陰鬱な表情の人が多いが
、俺様一人が、テンションが高い状態であった。
どうしようか迷った挙句、色つきサングラスをチョイスしスタートしたが、周りはみんなク
リアレンズである。嗚呼チクショウ、前が見えない。痛恨のチョイスミスで、周りにも指摘さ
れたが、大量の雨粒を、大きなお目々に入らないだけでも儲けモンと、考え方を切り替える。
あはは、一人ハイテンションの自転車オヤヂ、周囲にやたらとウザッたがられる。
大体だよ、少し前にツル千葉へ向け、鋭意禁酒中だのって書き綴ってから次の日に、レバ刺
しとタン刺しを玉ちゃんで食らって、ホッピーまでゴチんなってさ、前日も278
オヤジメンバー達と、前乗りしてね、一宮のガストを居酒屋化してだ、お前は一体、禁酒って
意味を知っているのか!?
って程の体たらくである。…いやいや、馬鹿言ってんじゃ無ぇや。酒は明日への活力!…本当
は、前日の大雨で、更に翌日の天気予報で大雨って事でね、もうヤケのクソなんである。え?
木曜日の?玉ちゃん?天気は?…関係無いね。呑んだのは酒じゃ無くって、ホッピーだ。
話が逸れた。ツル千葉の話であったよね。ま、初回目からずっと、初日の平坦コースを走っ
て来た事しか無い俺様である。坂道の不安半分、愉しみ半分なんである。しかもこの大量の雨
はさ、実は体のデカイ俺様にとっては、大いに恵みの雨である、人様よりも盛大に燃費の悪い
俺様は、体から発する熱量がハンパでは無いんだ。どう考えても長距離向きでは無い。かとい
って短距離が早い訳では無い。…かくも難しきは自転車なんであるよ。上下で合羽を着込んで
走っているんだが、下はいらなかったかなぁ、なんて思う位である。その位、冷たい雨は、俺
様の根性無し筋肉を冷ましてくれたのだね。強制水冷エンジンなんだな。わはは、何だかそん
な意味不明なオートバイエンジンが存在した様な…?
大雨ハイテンションで、ハイボールな俺様、だが、いずれにせよひたひたと迫りくる(こっ
ちが進んで行ってんだがね)、来るべき激坂にね、なるべく筋力を温存する走りに徹する事に
したのさ。何しろバケツで水ブッ掛けられて、「頭冷やせ!」なんて事しなくっても、全身に
冷や水を浴びせ続けてられている状況だから、思考回路も大変にクリアなんである。平地50
kmを過ぎた辺りで俺様、少し腹が減って来た。…いやね、各エイドステーションで、大量の
バナナを貪ってはいるんだよ、バナナ。ゴリラ並みに食って自転車漕ぐ。自転車はエコだが、
俺様の燃費はちっともエコでは無いのだ。むしろガソリンの方が安上がりだったりしてね。そ
んな腹減りもさ、そうそう外れてはおらず、ツル千葉名物、昼飯前の大多喜町への坂登りであ
る。アップダウン、アップアップダウンアップ、えぇい、昼飯で終わってもイイやバカヤロウ
ってなアタック!なんて云ってみたモノの、アップアップのいっぱいいっぱいで自転車上で喘
いでいるだけの、ショッパイおやぢなだけである。大会最高標高地点は208m
地点と、それ程高い山では無かろう。詳しくは
http://www.tour-de-chiba.jp/stage/shousai-2.html
に詳しいので、ご確認戴ければ幸いでござる。そんな長い坂道をエッチラオッチラ登って来
てさ、何度も何度も降りて自転車を押そうと思ったが、ソコはもう、意地と、根性だけで降り
ないんだよ、ワシ。でも、内山県民の森手前のダム湖付近の激坂で、前が詰まって、オナゴは
転んでるし、坂道登っていてさ、雨で道路を横断するように側溝が渡っていて、その鉄格子に
自転車をすくわれて転んでるんだよ、オナゴ。あ!って思って足を地面に着いた途端、両腿が
こむら返りを起こしちまった。駄目だ!サロンパスタ∼イム!あと20m位を押して上がった。
大体、これ位普通に走れないと、宮古島に連れて行って貰えないからな。…いやいや、たとえ
行ってもサポート隊は走れないか?普通。
チクショウ。ま、此処まで上がれたから、ヨシとすっか。
内山県民の森にて待望の昼食。サポートにまわってくれた鶴さんや片ヤン、3110
さんなんぞ、温かいお湯とティーバッグを持参して、昼食の際に皆に振舞ってくれて、育ちの
いい俺様、すこぶるご機嫌なひとときを過ごした。278
関連のツネちゃんも、スーパーご機嫌な笑顔で応援に来ていた。みんなに元氣を貰った。感謝
である。これまで合羽を着こんで走って来たんだが、もうサウナスーツと化し、大雨の外側よ
りも、むしろ中身の方がダム状態だ。実に面白い。財布なんぞ中身までドロドロだし、中のお
札も色移りして、偽札より酷い状態なんであるぞ。ぶはは。
途中パンクをしたと云う、ホリグッさんを待ったが、BAYFMの伊津野亮さん、メファさ
ん、そしてチームIZUNOの面々が坂を上って来るが、待てど暮らせどホリグッさんの姿が
見えない。一抹の不安が脳裏をよぎるが、とうとう全員が出発し、大会スタッフに、次のエイ
ドステーションで足切になっちまうぞ!なんてぇ勧告を受けてさ、仕方無しに出発する事とし
たんだ。あはは、脅かされちまったよぉ。俺様。伊津野さんはだいぶ足が痛い様子でね、本当
だったら普通リタイヤしてもおかしくは無い状態だったろうに、まだまだ先へ進む様である。
前日も劣悪コンディションの中走破し、この天候でこの坂である。格好良いぜ、亮さん。オヤ
ヂの星だな。
それより、メファさんは何故ラジオなんかで喋っているんだろう?彼女は凄い自転車乗りと
しての素質を持っているよ。自転車を本格的にやった方が向いていると思う。潜在的なモノが
凄いぜ。自転車の乗り方は、当然だが本格的なロードレーサー自体に乗り始めたばかりで、当
然だが、あまり上手じゃあ無いんだけどさ、本気で乗ったら、もの凄くなっちゃうだろうな。
彼女。岡部玲子さんのパフォーマンスにも驚いたが、それ以上だ、彼女はね。
278
のオヤヂ衆のアイドル、超お嬢様のアイコ様も、ゴイスーだがね。ゴール付近ではアイコ様、
酸素食い過ぎて、ハイホーしていたっけ。ランナーズハイ宜しく、「バイカーズハイ」である
よ。イイ娘である。
さて、此処からは下りである。ウチのエースライダー、Uザワが名付けた「下り番長」の真
骨頂である。下り大好き。重い自転車に、ホッピーで蓄えた、ヘビー級体型でね、ガンガンと
駆け下りる。漕ぐし。スピード落とせって?ちょっとやそっとじゃ落ちないよ、スピードは。
ブレーキは効かないし、スピードは乗るしでさ、喘いで登った反動で、もう親の敵って程のス
ピードが愉しい。
ドシャーーーッ!
下った感じを擬音にしてみるとそれで完結だ。…ドシャ降りだしね。で、下って下ってね、
気付けば雨が上がって急速に天気が好転しているよ。オォ、お天道様が微笑んだぜぇ。そんな
坂道をあっという間に下りきった所で、タカハシ氏の前輪がパンクである。列から抜けて修理
に掛かる。若い指導員が寄って来て、
「パンクですか?大丈夫ですか?…直せますか?」
「あはは、どうでしょうかねぇ、やってみまぁ∼す。」
なんちゃってね。周りの仲間はニヤニヤしているし。3
分間で修理完了。ガラスを食っていた。
最終のエイドステーションで合羽を脱いで、半袖になった。ここから先は278
集団と、チームIZUNOの皆さんと集団で走行。ラスト10kmで、数人のオヤジ衆がスパ
ート。俺様は乗らない。伊津野氏とメファさんを追う。そして無事ゴール。
今回、この悪条件で2
日間を走りきった伊津野氏。近くにいると、痛さも辛さも良く伝わって来る。が、流石に外に
は出さない潔さ。格好ヨシ。メファさんも格好良過ぎだ、ってかメファさんは職業の選択を完
全に間違っているぜ。天は二物も三物も与えるんであるね。
今回の悪条件、お天道様に感謝、である。
打ち上げの酒、例のコノスル含む、が、旨かったのは云うまでも無い。
…更に1日多く、3日間フルで走ったタカキューは、もう既に変質者である。
ま、自転車が便利である、なんて事ぁ、今更声高に声明を出すまでも無くね、便利なんだよ
ね。ハイエンドの自転車になればなるほど、その用途が特化されて行くって性質を持っている
んだね。靴の用途に似ていてさ、例えば、芝生の上でサッカーをしようなんて時は、サッカー
用スパイクだし、テニスであればテニスシューズだしね、ゴルフシューズとか、登山であれば
、トレッキングシューズや登山靴。それらすべてをコンバースでこなすのは、無理が生じるっ
てモンである。
先日、ツールド千葉(以下ツル千葉って云っちゃう。面倒臭いから。)第2
ステージを走らせて貰ったんだが、生憎の雨でさ、初日から降り続いたドシャ降りで、外房線
も運休してしまって、現地までたどり着けない人だっていた位、兎に角、大雨だったんだ。
前日から、予報では雨で、多少陰鬱な気持ちを抱えつつ、ま、アウトドアのスポーツっての
は、多少はそんなトラブルが付きモンであってね、特段、俺様はアウトドアマンという訳では
無いんだが、3
歳位の頃からスキーをやらせて戴いたりしていたモンでね、有り難い事に、雨風を凌ぐ術を経
験上知っているんだね。で、雨中作業用のポンチョや、実走行用のモンべルのゴアテックス合
羽上下を準備し、十数年ぶりに新調したダナー製のトレッキングシューズ、ハイカットモデル
なんだがね、若い奴等はハイカットだと歩き辛くないか?なんて聞いて来たがね、俺様の持論
ではさ、荒天の際ってのは、ローカットやミドルカットなんてのはまるで役に立たないっての
を知っているのだね。もう、こうなったら、完全防備なんであるから、盛大に悪天候にでも、
なりやがれ!なんて思っていたら、本当に凄い事になっちまったさ。
ま、俺様としちゃあ、雨でも風でも、自転車で通勤している訳だから、雨中に自転車を乗り
出す事になんか、あまり抵抗を感じないんであるがね、やはりロードレーサは乗り出さないモ
ンね。そこはやはり不安材料ではあるが、仕方無し。で、現地へついてもドシャ降りの大雨。
何だか愉しくなって来たのだが、何処もかしこも冠水してしまっているかの様な状態で、おお
!ダナーのトレッキングシューズが大活躍!やっぱこれダナー、なんて、駄洒落をひとりごち
て見る。
そんな夢心地の快適性もね、自転車用シューズに履き換え、一歩、歩きだした途端、靴の中
に水が滲み込み、厭ぁな感覚に征服されたのである。とほほ。自転車の雨具って、何処を探し
たってさ、完璧なモノが無くってね、何故かって云うと、どうしても連続的な運動を余儀なく
されるので、必然的に汗をかくんだね。ゴアテックス?あはは。そんなモンから蒸気が出るな
んて悠長な汗の掻き方なんかはしなくってね。何を着てもサウナスーツ状態でさ、もうサウナ
スーツ状態なんだよ。で、あるからして、なるべく体を冷やさない事に徹する訳であるよ。ス
タートの最終まで悩んだのが、雨具のズボンを脱ぐか、履くかって事だね。足は冷やしたい俺
様、でも、ケツを濡らすとすこぶる気持ちが悪いし、考え抜いた末、合羽を膝上まで捲り上げ
、所謂半ズボン状態にしてスタートしたんだよ。結果は大正解だ。もう既に靴はグチョグチョ
しているから、熱くなる大腿四頭筋だの、下腿三頭筋だのが雨で冷やされ、すこぶる快調なの
であった。強制水冷だね。自転車の雨具は、短パンとか、七分丈がベストって所だろうな。
結果、雨中走行によってしか得られない経験をし、かなり愉しかったってのが、持論なんで
あるがね、大変な事になっちまったのがロードレーサである。もう、これでもかって位、水浸
しで、うすら汚れ、残念な感じになってしまったよ。ま、放ってもおけないから、この際であ
るから、オーバーホールを敢行だ。ヘッドも何もかも、すべてをバラし、洗浄し、グリスアッ
プ、オイルアップ等々…。まだバラバラだけどね。それもまた、愉しからずや、なんであるよ。
で、暫くはロードレーサはお休みでね、何となく折り畳みのBd-1
を引っ張り出して見た。緑の方ね。これにはユルユル仕様でさ、リクセンカウルのカゴブラケ
ットが付いているので、帰りに買い物をした場合、すこぶる便利なんである。背中のリュック
の中に、リクセンのミニトートを忍ばせてあってさ、先日は4
リットルの取っ手付き焼酎とホッピー6
本と、炭酸水と、フォアローゼスを晩酌用に買い込んで、フラフラと帰って来たんだが、今更
ながら、便利なんである。
暫く、ロードレーサに乗っていたんで、漕ぎだの走りだのが、若干ダルく感じるのは仕方が
無かろう。スピードも快調に上がるんだが、重い感じがする。まぁ、レーサーと比べては酷っ
てモンだよね。
こんな感じでね、浮気者の俺様、自転車をとっかえひっかえ、新鮮な感動を受諾しているっ
て寸法なんであるよ。ま、ホラ、適材適所のシューズの話、あんな感覚であるよね。何だか知
らぬ間に自転車が殖えちゃった、って感じかな?
色々あって、便利なるは、自転車なのである。
あぁ、ハロウィン飛ばした。字余りである。…どうでもイイか。秋が来て、やがて冬になっ
て、なんてね、だんだん日没時間も早くなりつつあるこの頃に、季節感を感じている俺様であ
ります。
さて、そんな夜長の季節はさ、自転車のライトが大切になって来るんだね。これまでにも、
当然ながらウチの店にもさ、沢山のライト類が並べてあってね、それぞれに特徴があって、最
近のは特に、LED
発光ダイオードを使用してさ、明るかったり、省エネだったり、なかなかのパフォーマンスを
発揮してくれるのである。
が、しか∼し!俺様は、そんなちっぽけな明るさには満足出来ないのだ。そりゃあ、銭を出
せばさ、3Wだの、10W
だのってね、充電式の、すこぶる明るいライトは、在るにはある。だが、高価である。出来れ
ばあの、デカイ電池を入れて、しかも何だか馬鹿明るい、マグライトみたいなのを取り付けた
いんだ。オッサンになって、視力は悪くは無ぇんだが、少々鳥目な俺様、重くたって、安全第
一なんである。
昔、ブリヂストンなんかでもさ、ハブ軸にぶら下げて、懐中電灯を取り付ける、「やじろべ
ぇ」なんて商品が販売されていたんだよねぇ。あれ、持っているんだが、すんごくイイ。だが
、昔のショッパイ懐中電灯だから、雰囲気は最高なんだが、暗過ぎるんだ。灯いていないが如
し、なんである。マグライトなんざ、以前、ハロゲンランプを使っていて、それこそ明るかっ
たが、現行のね、LED仕様のソレは、もう感動的に明るいんだ。
そんなマグライト純正LED
、ノーマルを手中にしたんだが、流石に長尺でさ、自転車のハブ軸にはどうかと思っていたん
だよね。何たってBd1ホイールの直径より長い。長ぇよ!って話だ。そんな時、ひょんな事から、大阪に行ってし
まった知人から、マグライトをLED
に改造して、すこぶる明るいライトってのを、餞別に戴いた。長さも単1電池3
本分と、まぁまぁな短尺っぷりである。しかし、流石は単1電池のLED
仕様で、明るさはすんごい。問題はどう取り付けるか?である。
先日の休みに、早速でっかいホームセンターへ出動。ホースバンドクリップでも応用しよう
かなぁ、なんて物色していたら、何と、水道管のクランプに使えそうな代物が…。おぉ、これ
だ!後は簡単、コの字クランクのステーを探し、取り付け完了。おお!デカイ。明るい。いい
ぞ!ホームセンター。
自転車のモンってのは、何かとコンパクトで、軽量に出来ていて、チョッと便利だなって程
度の商品が多いんだ。ライトなんかさ、どれも街中では十分なんだろうが(自分が照らして確
認出来る、では無く、自身を認識して貰う為の灯火)、やはり前照灯としては、頼り無いんだ。
だから作ったんだな。ブラケット。
あの経営の神様と称され、敬われた松下電器産業(現パナソニック)の創始者、松下幸之助
さんも、電気屋さんのイメージがとても強いんだがね、実は齢9
歳にして、五代自転車という所に丁稚奉公をしていてね、自転車の前照灯を整備しながら、自
転車と、電気の必要性を痛感し、後に両者共、日本を代表する会社の根幹となった事は、あま
り知られていない事かもしれないね。一般車を買いに来る多くの人は(特に関東圏では顕著だ
ろう)、
「パナソニックって、最近は自転車も作っているの?」
なんて聞かれる事が、少なくないんだよ。パナソニックの企業情報にも、こんな事が書かれて
いる。
以下抜粋。
砲弾型電池ランプを考案 1923年(大正12年)
製品考案の面でも、このころ画期的な商品が完成した。砲弾型電池ランプである。
かつて自転車店に勤めていた所主は、自転車の灯火が風ですぐ消えて困った体験をもってい
たが、いまだになおローソクや石油ランプが使われているという状況だった。電池式ランプも
あったが、寿命は3
時間ほどで、故障も多く、実用性に乏しい。そこで考案に熱心な所主は、この電池ランプの工
夫を思い立った。
それから半年の間、数10個の試作品をつくった末に、従来品に比し、約10倍の30時間から
40時間も点灯し続ける砲弾型電池ランプをつくった。
しかし、この画期的な製品をどこの問屋も取り扱ってくれない。窮した末に、直接小売店に
無償で置いて回り、実際に点灯試験をした上で、結果が良ければ買ってもらうことにした。そ
のために、所主は「1
万個もバラまけば、反響はあるだろう」と覚悟した。これは、当時の金で1万5、6,000
円余りになる。これがだめなら工場はつぶれるという画期的な売り出しである。
この社運をかけた実物宣伝が効を奏し、その真価を知った小売店から次々と追加注文が入っ
て、2、3カ月後には月2,000個も売れるようになった。
松下電器と自転車業界との関係は、大正12
年発売の砲弾型電池ランプに始まる。その後、角型ランプを発売するなど、松下電器の草創期
は自転車用品によって築かれたのであり、自転車業界はいわば松下電器の故郷ともいえる業界
である。しかし、太平洋戦争のために、民需生産の中止を余儀なくされ、輪界との関係もとだ
えた。
戦後、この輪界に多数のメーカーが乱立、価格競争が激化した。薄利のために、経営的に不
安定な状態が続き、倒産する業者も少なくなかった。輪界に強い関心を抱いていた社長は、こ
うした事態が進行することを憂慮した。たまたま、このとき「ナショナル」という自転車の商
標をもっていた東京部品工業から、その商標を譲渡するとの話がもたらされた。社長は業界の
正常な発展のために、輪界復帰を決心した。
昭和26年6月18
日、「ナショナル輪栄会総会」を開催した。席上、社長は「適正価格を維持することこそ、業
界に真の繁栄をもたらす基礎的条件である。松下電器は適正価格を堅持し、業界の安定勢力と
なり、業界の真の繁栄に貢献したい」と訴えた。
あの、天下の松下ですら、こんなに紆余曲折な経緯がある。また、技術革新と共に、安価なマ
マチャリの台頭という、自転車の根幹を揺るがす事態が起き、日本の悪しき文化ともなってい
る。
輪界は、今後、劇的に変わる資質を持っている大資本も、虎視眈々とその辺りを見据えてい
るんだ。知恵と、アイディアってのは、活かしてこそのモノだと考える。
面白くなりそうなんである、輪界。今後が楽しみである。
…しまった。たかが夜間用ライトのブラケットを自作しただけなのに、松下幸之助さんの偉
業話にまで、なってしまったぞ!?脱線も甚だしいなぁ。
地球温暖化が叫ばれて久しい。ま、人間様の快適な生活環境が及ぼす影響って事なんだろう
と思うがね、厳しい自然と向き合うって一面も鑑みると、ある程度の進歩、進化は不可欠なの
だろうね。いかに人間って動物が、弱い生き物なんだって事だと思うんだ。
最近のニュースでね、日本の各地でサルが出た、だの、クマが出たって大騒ぎをしているん
だね。答えは単純でね、山に食料とする餌が、無くなっちゃったんだよ。木の実だとかね。サ
ルなんかは、これ程頻繁ではないけど、よく山里では悪戯をしに、下りて来た事はあるよね。
もう、人間なんかナメきっているんだよね。素早いし。でも、クマは元々臆病でさ、人の気配
を感じる場所には立ち入らないって程、慎重な奴等なんだ。だが、奴等は腹が減っていると、
冬眠が出来ないから、来るべき冬支度にね、沢山食べないといけない、云わば
掻き入れ時って時期なのに、この夏の猛暑で、ドングリやしいのみの木が立ち枯れをおこし、
山に木の実が無い状態なんだと云う。
ま、人里、なんてエラそうにヒト目線で話してしまったが、クマをはじめとする、自然界の
動物達にとっては、迷惑千万な話なんである。代々、静かに暮らしていた動物達の山に、突然
どやどやとやって来て、此処は今から俺様が住むんだ!って人間用に開発しちゃったのは、人
間様だよね。何も山に限った事では無くてさ、海ではサンマが獲れず、牡蠣の養殖は駄目で、
畑では、深刻な野菜不足や米の発育不良、そしてゲリラ豪雨、集中豪雨を始めとする異常気象
…何しろ、地球の恩恵を受けて生活している人間様が、もう少し謙虚にこの事態を受け止めな
ければ、人間の明日は無かろう。
最近、自転車で道を走っていて感じる事があるよ。救急車がサイレンをけたたましく鳴らし
て近づいて来るのに、停止しないクルマが異常に多いって事だ。俺様が免許を取った頃、何は
無くとも緊急自動車最優先って意識は常に持っていた。相手は一刻を争う訳だからね。ところ
が、救急車が交差点に差し掛かっても、クルマがビュンビュンと通り過ぎてしまう。…何て手
前勝手なんだろう。自己中心的社会の典型なんだろうな、と感じる瞬間である。
日本人のモラルって、もう、どうなっちゃってるんだって感じだよ。道路って公共物なんだ
から、謙虚にね、使わせて貰っているって事だ。邪魔だ!どけどけ∼ってやっている、本当は
お前が邪魔なんだぞって事を悟るべし。
まぁいい。そんな異常気象の昨今であるが、ハイテクの恩恵なのか、天気予報はかなり当た
る確率が高くなった様に思う。自転車は基本、アウトドアモンだから、毎朝ウェザーニュース
のお天気メールを配信して貰ってね、その日使う自転車のチョイスをしたり、合羽を携帯する
かとか、総合的に決定して行くんだね。昨日(2010年10月26
日)などは、北の方では初雪を観測したり関西地方では、木枯らし1
号が吹いただのね、ありゃ、関西だったら、吹いたは、吹田(すいた)になっちゃうのか?う
∼ん、江戸っ子だねぇ。あぁ、関西か。ま、吹奏楽なんてあるんだから、ふく
ばかりでは無いのだろうがね、読みは。余談だが、吹奏のスイ、を吸い、とするなら、吸う楽
器はハーモニカ位しか思い浮かばないんだが、吹く(ふく)を吹(すい)と呼ぶのは何故なん
だろう。ははぁ、そう読んで、すい(粋)って事にしたのかな?…ははぁ、じゃ無ぇか。
自転車は、運動をしながらの移動なので、真冬でも体が温かいんであるが、出だしの5
分が寒いのだよ。でも、あまりモコモコしたダウンジャケットみたいなヤツは、操作がしづら
くてね、やはり機能優先になっちゃうんだね。寒ければ羽織ってね、冷たい風をシャットアウ
トしてさ、暑けりゃあ、チャック全開でベンチレーションが出来るのが良いよね。ただ、自転
車で唯一困った所が、…自転車に限った事では無いが、流石に全身で運動をしていても、手や
足の末端は徐々に冷えてしまうんだよね。だから、その辺りの保温は大切なんだよね。相当に
寒い場合は、スキー用を使っちゃうね、俺様は。操作感は悪いが、手がかじかんで、操作感が
悪くなってしまうよりよっぽどマシであるからね。手足が冷たいと、愉しくないもの。
今年の冬は、厳しい寒さとの予測である。残暑が長く居座り、やっと秋、…と思う間もなく、
冬将軍の到来である。カビ臭い冬物を引っ張り出しては、洗濯に明け暮れる今日この頃の、自
転車家である。
すまん、今回も、大いに長い。携帯読みの人はゴメンネスクロール。って感じである。わは
は。
何かが変わる時ってのは、突然、疾風怒濤の如く、激動する事が多いと思うのだ。で、我が
日本国内でも、自転車ブームなんて話題が飛び交って久しく、徐々にではあるが、はっきりと
自転車の有用性が認識されつつある様に感じる。少子高齢化の波は、購買層などの需要側の変
化にも表れはじめ、販売側も、顧客の抱え込みに躍起で、メーカー側が問屋事や業販売店業界
に参入したり、また逆に、販売店がメーカーとなって、自転車を生産したりしてね、今後の生
き残りは、熾烈なモノとなって来つつあると思う。
自転車の販売店は、販売する商品が無くなってしまうと、販売店では無くなってしまうよね。
だが、メーカーが販売店を守ろうなんてぇ保障は何処にも無くてね、購買層は販売店に、より
付加価値を求めて行く事と思うし、販売店も、メーカーがどう転ぶか判らないって事を自覚し
、常に新しい事に目を向けて、アンテナを張っておかなければならないだろうね。
クルマは、一家に一台、ファミリータイプのセダンって図式が、より大きなワンボックスや
、ミニバンといった形に変貌し、趣味性という項目は、薄らいでしまっている。お酒なんか、
もう、どんどん甘くなってね、お酒が飲めない人達が殖えた為、そんな人にも飲めるように…
って、お酒を呑む側は、あんなに甘ったるいモンはさ、とてもじゃないが呑めないんだ。何チ
ャサワー酎ハイ(?)ブドウ味とか、ネクター味…オエッ。何だかこんな砂糖水アルコールな
んか飲んだら、本当に具合が悪くなりそうなんだよね。味も何も。で、糖類ゼロ、なんて流行
ってるらしい。マッチポンプも甚だしいぜ。何の変哲も無い、甲類焼酎をお湯で割って呑む場
合、梅干しや、レモンを絞るなんて事がポピュラーだが、是非、根ショウガの千切りを入れて
呑んで見て欲しい。体が温まって、美味いんだぜ。乙類の芋焼酎だって、麦焼酎だって、甘さ
は自然のモノが殆どなんだよねぇ。
うむ、話が逸れたな。で、俺様が最近、肌で感じている事。自転車の種類で見るとね、何だ
かマニアックな輩とか、選手が乗る雰囲気満点の、ロードレーサーが、実はそんなに敷居は高
く無いぞってな事とか、シンプルで格好イイって事で、各メーカーとも、売れ行きが好調で在
る様だが、反面、マウンテンバイクがあまり動いておらず、元々マウンテンバイクのメーカー
ですら、ロードやクロスバイク系の自転車を出さざるを得ないと云った市場動向であるんだ。
トレックグループはクラインブランドを休止し、来季は、とうとうゲーリーフィッシャーブラ
ンドを廃し、トレック統一ブランドで、ゲーリーフィッシャーコレクションという形で統合し
てしまった。
マウンテンバイクの元祖、礎であるゲーリーフィッシャーブランドを無くすという事、マウ
ンテンバイクファンとしては、甚だ残念至極であるんだね。ま、これ以上は語る事を控えるけ
れど、細かい所でも色々あってさ、メーカー主導で、市場を読めていないのかなぁ、なんてね。
マウンテンバイクって、面白い。誰でも遊べるんだ。それなりにね。ただ、その遊ぶべき場
所とか、方法とかが、あまりにも少なかったり、解り辛かったりでね、プラス、山を走る事の
出来ない、重いだけが取り柄(?)の、ナンチャッテマウンテンバイク(MTB
ルック車・類型車)の蔓延と、その悪しきイメージで、本来愉しい筈のマウンテンバイクが、
敬遠されているんだよね。但し、今後マウンテンバイクは必ず流行ります。ブームって云うよ
りも、マウンテンバイクへのムーブメントと云った方が正しい。要はさ、マウンテンバイクっ
て自転車を売っているばかりでは無くってさ、その自転車を、何処で、どの様にして、みんな
で、乗れるのか?なんて事をさ、総合的に提案する事が凄く大切だと思うんだ。
昔からMTB
が得意なショップは、既にそんな事をやっているんだが、なかなかビギナーが簡単に足を踏み
入れられないのもまた現実なんだよね。機材が安価だと、走りにも差が生じるしね。若いショ
ップ店員の中には、マウンテンバイクで山を走った事すら無い人も多数存在すると云うね。実
に勿体無い。山が教えてくれる事は沢山ある。ジェットコースターの様に、シートベルトなん
かは無いので、無茶をすると崖から落ちたり、大怪我をする可能性だってある。でもね、遊び
なんて、常に危険が付きものだし、自分の能力やキャパシティーを知って、それなりに愉しむ
事は、十分可能だし、相手が自然だから、バーベキューやキャンプといった、複合的な遊びも
出来るし、スパイクタイヤを履いて、雪山の林道なんかをクロスカントリーしちゃう、なんて
のも楽しそうでしょ?イイと思うんだけどなぁ。
自転車を、ママチャリ以外の自転車にしようと迷った時、取り敢えず…って買っちゃうのが
「クロスバイク」って種類の自転車である。…間違っているとは云わない。只ね、迷ったなら
マウンテンバイクを買っちゃうってのはとても賢いチョイスであると思うんだ。で、自転車っ
て有る種、スポーツの道具だからね、ロード系の自転車も結局欲しくなったりするんだね。自
転車好きな人が、複数台所有しているのが圧倒的に多いのは、むしろそれが必然だからなんだ
ね。野球の道具でテニスは出来ないもの。初めにマウンテンバイクを買って、2台目にロード
レーサーを買うと、クロスオーバーバイクの出番は無いし、選択肢からも外れる。どうしても
1
台ですべてをこなしたい、欲張りな御仁にはね、俺様はアメリカ人と日本人的発想で生み出さ
れた通勤自転車的クロスオーバーバイクの、「クロスバイク」では無く、本来歴史も有って、
理に敵った懐の深いクロスバイク、「シクロクロス車」を大いに勧めるね。欲張りさんでもか
なり満足出来るんだ。この自転車は、ベースがロード系で、ダート走行を可能にする為、フレ
ーム強度を上げ、ダート様の太いタイヤを履かせる為、カンティブレーキを採用したりしてい
るんだね。これは自転車として面白い。オールラウンダーである。
自転車ショップでね、遊ぶのが上手で、自転車が好きで、商売っ気が無いショップってのは少
なからずあってね、一番の稼ぎ時である土・日曜日にさ、店閉めて、お客さんと山へ行っちゃ
ったり、ロードレースしたりって。店は儲からないよね。でも、そんなトータルな自転車の愉
しみ方を、一緒にシェア出来る店って、魅力が有るんだと思うんだ。今後はこんなお店が必要
になるんだと思うよ。俺様。
先日、声優の野沢那智さんが肺がんで亡くなったそうである。俺様、トラック業界に長くゲ
ソ付けていたモンでさ、トラックの娯楽ったらAMラジオがテッパンでさ、T
BSラジオなんかでは大沢悠里さんとか、野沢那智さんとかね、若い頃の文化放送の小倉智明
さんやら、吉田輝美さんとかね、野沢那智さんなんか、
国学院大学を中退後、劇団「七曜会」に入団し、その後いくつかの劇団を渡り歩き、1977
年、劇団「薔薇座」を設立したんだね。氏はプロデュースと演出を担当し、88年には「スイ
ート・チャリティ」で文化庁芸術祭賞を受賞したんだ。
一方でね、1960
年代から洋画のテレビ放送における吹き替えを担当したりしてね。特にアラン・ドロンの声を
多くやっていて、ご存じの方も多いと思うがね、「太陽がいっぱい」「ブーメランのように」
などでの野沢那智さん特有の、甘く柔らかい声は評判を呼んでね、声優としての地位を確立し
たんだよね。また「ゴッドファーザー」シリーズのアル・パチーノ、「ダイ・ハード」シリー
ズのブルース・ウィリス、ロバート・レッドフォードなど、ハリウッドの主演級の声を次々と
演じ、更にはアニメの初期「ドクタースランプあられちゃん」のドクターマシリト役をはじめ
とする多くのアニメ作品にも登場し、お茶の間の人気者にもなったんだね。他にもね、後進の
指導にも力を入れ、「薔薇座」からは山寺宏一さん、戸田恵子さんなんかが出ているよね。
昔のトラックにはAM
ラジオしか付いておらず、運転の友って云えば、AMラジオだったんだ。TBS
の大沢悠里さんや、野沢那智さん、白石冬美さんコンビのナチチャコシリーズ、このお二人の
テンポは絶妙だったのだね。文化放送の小倉さんや吉田輝美さんといった、個性的なパーソナ
リティーに、愉しませて貰ったんだよね。FM局なんかもまだ全然多く無くってね、もう皆無
に近いんだよね。当然、我らがBayFMもまだ開局していない頃のお話ですな。…我らがっ
て、俺様のモンでは無いが…BayFM。
山寺さんが声優で出始めた頃、よく、
「あれ?野沢那智さん?…いや、違うな。」
なんて、間違えたのと同時に、また声優界に凄い人が出現したモンだなぁ、なんて感じたモン
であるよ。ラジオ世代は耳がイイんであるよ。野沢那智さんの巧みな話術に、負けず劣らずな
人は山寺宏一さんであろうな。あの、セリフが飛んだり弾んだりってテンポは彼ら独特の持ち
味だよねぇ。色々なシーンが蘇るものね。
1聴視者として、有難うございました、と御礼申し上げたいよね。
ラジオってさ、当たり前なんだが、映像が一切無いからね、話し手の巧みな話術ってのがモ
ノを云うんだね。俺様が子供の頃ってのは、台所(お勝手って云ってたなぁ)には、ラジオが
あってさ、いつも母親がラジオを流していた記憶が有るな。忌野清志郎なんかも、よく歌詞に
ラジオが出て来たしね。そんな影響も有るや無しや、なんである。あと、深夜、勉強なんてし
たためしが無いのに、深夜放送は良く聴いていたね。かくも刺激的で、愉快であったんだよね
ぇ。谷村新司やバンバン、鶴光…面白かったなぁ。
今でも俺様、出掛ける時は常にポケットラジオを忍ばせ、出歩いているんだ。ステレオで両
耳仕様を、敢えて片耳で聴いているんだよ。この方がなんとなく落ち着くのさ。家電屋さんへ
行くとね、通勤ラジオみたいな、ポケットラジオが凄く少なくなっているんだね。売れないか
らなんだろうが、何となく寂しいぜ。携帯電話にもテレビやラジオが付く時代だ。でも、専用
品にこだわっちゃう、俺様なんである。
…と云ってもね、特別新商品って訳ではない。以前第一次(?)小径車ブーム(?)、所謂
ね、10年は行かないとは思うが、そいつに近しい程以前、自転車関連、そうでない関連の雑
誌社が、挙って小径自転車を取り上げた事があってね、まだ現在の様に小径自転車がスタンダ
ードでは無かった頃、各社・各車で試行錯誤を繰り返し、出世しては消え、消えては蘇り、な
んてぇ愉しい頃が有ったんだ。当然、各種部品メーカーもそんな自転車に右往左往で出没をく
りかえしていた頃の話、俺様もドイツの工学部学生が発明した折り畳み自転車、r&m社のB
d−1という自転車を見て、これだ!
なんて飛びついて…と云いたい所だが、何せ、地下で独活を栽培している様な場所にはね、そ
んなハイカラな自転車を扱っている所は当時無かったんでね、一体全体、どの様に入手しよう
かって考えていた所、そんな独活畑の一角に、一見、自転車屋とは思えない佇まいの、ガラス
張りの建物の窓越しに、色は違えど、確かにあのBd−1
らしき影が…なんて事でね、やおらその店らしき建物を訪ねると、何だかバイリンガル風マド
ロスオヤジ(マドロスオヤジとは、港の波止場でさ、L字のデカイ船用ロープ掛けに片足だけ
掛けて、パイプくわえている様な気取ったオヤジの事)がいて、聞けば、自転車は素人だが、
やたらとキャノンデールの自転車を勧めるオヤジであった。キャノンデール(の販売店?)に
パイプが有るからって。いや、キャノンデールは今はイイ。先日此処に飾ってあった、Bd−
1って自転車を探しているのだって事を伝えると、何でも手に入るって云うんだ。アメリカに
無いモノは無いって。で、そのマドロスは、どうもJALの元パイロットで、世界中どこでも
ロハで行けるから、直接買い付けに行って来るって、エラそうに云っていたので、どうせなら
、青い色がイイと指定し、無ければポリッシュでって指定したのに、いざ買ってきたら緑だし
、色が指定と違うって云ったら、オーダーしたんだから買えって恫喝しやがった。本来、そん
なマドロスは、そんな時点でコテンパンにしちゃう所だったのだが、でも、欲しかったんだよ
、山猿は。Bd−1をね。ミズタニさんがそれこそ日本に導入したかしなかった頃の話である。
だから俺様のBd−1は本当はBd−1では無く、birdieなのだ(本国及びアメリカ
呼称)。今では相当に手を加え、大変お気に入りなんだがね。
嗚呼、前置きがとても長くなってしまった。今日はその昔、雑誌に特集で掲載され、当時の
パーツカタログにすら載っていた、Bd−1がすっぽり入ってしまう、丈夫なトートバッグ、
メードインジャパンである。アウベルクラフトという、愛知県のアウトドア関連商品を販売す
る会社がメーカーとなって販売している。ネット購買が可能だ。アウベルクラフトによれば、
元々は自転車を入れる為のバッグとして作成した訳では無く、キャンプ関連の道具をたっぷり
と入れられる様に、大きなバッグを作った所、折り畳み自転車の本に取り上げられて、人気が
高まったのだと云う。
俺様、特段アウトドア野郎って訳では無いんだが、学生時代から運動をやっていた関係で、当
然、アウトドアなスポーツだったんで、アウトドアグッズってのが、すこぶる大活躍したのだ
ね。至極使い勝手が宜しいんだ。例えば、コールマンのジャグボトルなんか、グランド脇に水
分補給用に沢山ブン投げておいて使ったし、そんなこんなを遠征に持ってい行くのに、スーパ
ー丈夫な、御存知「LLビーン」のトートバッグである。これはいまだに買い物なんかで使用
しているが、へなちょこなエコバッグなんざ、相手にならない位、あらゆるモノを運ぶのに適
しているんだ。その第一義はね、そのトートバッグの使う、帆布の品質の良さと、丈夫さであ
るね。何しろ空っぽの状態で、自立しないトートバッグは、すこぶる使い勝手が悪い。バケツ
みたいなトートバッグがイイ。そんなトートバッグは、やっぱLLビーンが秀逸で、しかもお
値段が手頃なんであるよ。但し、需要の関係で、アウベルクラフト程の大きなモノは、残念な
がら作っていないんだ。
日本製の鞄、特に帆布製でお気に入りなのが、東京浅草にある、「犬印鞄製作所」である。
最近では少数派になってしまった、自転車用フロントバッグ(ドロップハンドルの前方に付け
るタイプ)を現在も作製している、数少ない会社である。
此処のトートバッグは、少し上品なんで、チョッとしたお出かけに最適な感じでね、オーダ
ーなんかも受け付けてくれるからさ、本当はBd−1
用のトートバッグをオーダーしたいと思っているんだけどね。58x32x50H(cm)
という超ビッグサイズ故、なかなか目立つぜ。日本のLLビーンで購入出来るビッグサイズト
ートは、43x48x25(cm
)というサイズだから、その大きさがお解かり頂けると思うんだ。LLビーンのトートバッグ
(正式名称ボート&トートバッグ)ビッグサイズを愛用中だが、主にペットボトルのお茶なん
かを買って来る時に、大変重宝しているんだ。何しろ2ℓ
ペットボトル6本入りの箱がスッポリと収まるから、持ち運びが便利なんだ。
アウベルクラフトのビッグトートに収納して、今度輪行をしてみようと思う。トートバッグ自
体を、何とか折り畳むことが出来るが、輪行バッグの様にコンパクトにはならないんだが、持
ち運びにはすこぶる宜し。クルマなんかに積載するとか、室内保管には、とても相性が良いと
思うよね。何しろ側が頑丈だから、チェンホイールで穴が空いてしまう心配も無く、チェンの
油汚れも防げるって事であるよ。やるなぁ、トートバッグ。なかなか、自転車関連の用品屋さ
んが、コレってモノが創れないのが輪界の寂しい所だよね。自由度もすこぶる狭いと思うんだ。
頑張れ輪界!
バッグ好きな俺様。
…なんて文章を書いていたら、ユーチューブに、尖閣問題の中国船衝突問題の衝撃ビデオが流
出したって問題になっている。小沢さんの国会招致だのって下らないテーマに与野党が躍起に
なっていてi、中国、ロシアに領土をどんどん侵略されて行くのを放置しっ放しの法治国家な
らぬ、放置国家である。…痴呆国家にだけはなって欲しくないが…目前かもよ、議員の皆様。
国民と、ビデオの当事者たるリーク人とその周辺の人の、忸怩たる思いが、形となったってヤ
ツだ。
ま、そんな話は次回に…。
ブラックな書き出しであるが、現在の日本、こんな環境でさ、尖閣問題のビデオがどうのって
大騒ぎしていたら、ロシア人のメドベージェフ大統領が北方領土を視察って、韓国との竹島問
題も含め、もう日本国土が乗っ取られるのが時間の問題とされてさ、菅内閣が、さながら「ア
キカン内閣」なんて揶揄されている昨今であるが、いやはや、民主党もバント失敗と、見送り
三振ばかりでね、いささか残念至極といった心境であるぞ。せめて三振するんなら、ヘルメッ
トがすっ飛んで、尻もちをつくほど、大空振りをしてみろってんだよなぁ。
そんな話題の中、もう現場が黙っていられないって訳で、例のビデオを垂れ流した輩がいるけ
れど、御心中お察し致しますって感じだよね。いつも振り回されるのは現場だし、出来もしな
い喧嘩に、政治家は鼻を膨らませていきり立っている、特に野党の先生方、誠に滑稽至極に存
じまする。尖閣の問題なんてね、もう、昔から忸怩たる思いで、ウスラ笑い外交を由としてさ
、続けた結果で、北方4島も、文字どおり、放っぽぅりっぱなしって感じである。
今、一番の問題点ってのは、中国が経済バブルを引き起こし、政治的には軍事共産圏的発想
の国なんだが、訴状経済だけは民主的(では無いが)至上主義経済とした。そんな国がどうし
てなまぬるい日本の外交と対等に話が出来るのかって事になると思うんだ。で、兎に角、日本
を始め、世界経済は挙って中国の安い人件費に飛びついたんだ。金をやっとけば、奴等は思い
のままだって思いながらね。金を払って技術やノウハウを盗ませ、模倣され、市場までをも食
いつぶされ、そんな低品質モンしか買えなくなってしまう日本国民、頭ばかりコンピューター
に頼って、体は使わないから、俺様達が御幼少の時分、想い描いた、火星人的な頭でっかちに
なっちまっているから、喧嘩と予想外には滅法弱い。で、不景気だから、日本の「山林」って
云うね、持ち主は税金ばっか掛かって、一銭にもならん土地を、あろうことか、お金持ちの中
国人に売りまくっていると云うのだ。これがどういった事なのか、判るかい?知らない間にね
、中国マネーによって、日本は戦時中の満州とされかねない現状があるよ。本当に「満州」っ
て名前にされちゃったりしてね。
「そんな事、常識では考えられない」
常識?教育も考え方も、文化も、すべてが違う人間に、「常識」?
そんな考え方が、既に、非なる常識なんである。
国民は、日本の国土を守ろうと云う気概が…有る訳が無いよね。
尖閣の流出ビデオは、政府主導の、リークなんじゃないかと、勘繰っているよ。俺ぁ。
折しも、15年ぶりに開催された横浜APEC
も開催され、日本の四面楚歌っぷりとか、八方塞がり的外交ってのばかりがクローズアップさ
れちゃってね、アジア太平洋経済協力って組織で、環太平洋地域の多国間経済協力って会議な
筈なのに、さながら「菅タイヘンヨー」地域に漂流する、航行不能の「仙菅ヤマト」なんであ
る。仙菅ヤマトってのは、あるテレビ番組で話題になっていたが、成程、上手い事を云うなぁ
、と。
この国では、政権を獲るって事は、途端に本音を云わなくなるって法律でもあるかの如し、で
ある。政権運営に際し、大人の事情ってモンも多々あるだろう。だが、マスコミなんかのコン
トロールが下手であるよ。立ち回りがね、実に下手だ。肉を切らせて、骨を断つって事なのだ
ろうが、肉ばかり切られて、骨だけになっちゃうのは自分の方じゃんねぇ。
先日、ある町工場を経営する中小企業の社長が、マスコミの特集に出ていてね、技術的な特許
とか、特殊技術ってのを独自に持っていてさ、そんな企業規模でも、生産拠点を中国に移す時
代なんだそうである。国内の産業の空洞化も甚だしいんだが、国内の産業全体が、シャッター
通りと化しているんだね。でもね、そこの社長さんはしっかりとした考えを持っていてね、中
国は、世界中の工場を請け負う、位の構えで、工場特区とされる大規模な場所を造ってさ、受
け入れ態勢万全で待ち構えていてね、その中小企業に、会社ごと移転する事を強く薦めている
そうなんだが、その社長は特許を含め、会社の根幹たり得る業務は日本国内で行なうって決め
たらしいんだ。当然、その工場特区地域の工場を視察に行った際、明らかなる手抜き工事や、
管理体制が不安な工場ってのが多く見受けられ、とてもじゃないが、品質の維持といったモノ
に不安を覚え、また、こうもコメントしていた。
「共産主義一党独裁の国家にて、対等にビジネスをするって事自体が、有り得ないだろ。どん
なに優れた技術だって、簡単にパクられて、それで終わりだ。だから、全部を移すなんて、有
り得ない。」
ってね。至極正しいご意見であると思う。だが、単純な作業は中国へ移さざるを得ない状況は
在るというんだ。農業とかね、大事だと思う。でも資源の無いこの国で、高い技術力とアイデ
ィアで、農業関係が国から手厚く庇護されて来た中、工業等は、国内で生産を出来ない様な出
鱈目な状況下に陥っているんだね。内需を拡大しなければ、もうどうしようも無かろうよ。
生産者の努力により、限界までコストを削った末、生み出された製品に対し、正当な評価がさ
れず、モノの良し悪しも大して理解もせず、安直に価格廉価品ばかりを求めるのは、愚かしい
事なんであるよ。もし、松坂牛が、100g100円で売っていたら、10人が10
人、松坂牛なのかと疑うと思うぞ。そんな価格で販売する事ぁ、事実上不可能であると考える
だろう。腐ってんのか?と穿ってみたりね。安いモノには必ずウラがあるぞ。当たり前だが。
日本やアメリカの、世界経済に対する影響力がダウンしている。あんなにゴリ押し外交をさ
れて、下を向いている、仙菅ヤマト菅長。
早く必殺技、「波動砲」を炸裂させなさい。
…憲法9条廃止を含む、憲法改正等、見直しからだね。
出来ないだろうなぁ…。
先般、「千葉ウエストビレッジ文化祭2010」という、超地域密着型の、地域住民参加型の
、自由発想なイベントが開催された。我が自転車部隊が仕掛けたのは、発起人TR岡さん、
278.Com
を拠点として、決められたポイント地点を経由して、最短距離を競うという、名付けて「tour
de 西千葉」ツールド西千葉という、ママチャリ参加ok
の、ユル∼イ感じのイベントである。ウチの走り隊メンバーには、あまりにも短距離でね、長
距離を走る事を由としている御仁(婦女子含む)が多く、且つ、婦女子は陸の王者大学出身者
が何故か多くいてね、さながら「陸の女王様」なんである。各チーム毎に別れ、各々、時間差
スタートである。其々のチームに店のスタッフが同行し、俺様は当然「陸の女王様」チームに
帯同した。新たにロードレーサーに乗りたいと、タッキーという婦女子にセマスカーボンを貸
与、難無く走行、しかもサマになっているよ。
どうもこのイベント企画の首謀者は、278.com
の上で、パソコン関連の事業をやっているトライワープに参画する有志発であると云うね。若
い人の、フットワークの良さと、会社単位の発想の柔らかさが羨ましいぜ。
で、文字通り、自転車で散歩をしながら、約10km
程度の範囲をぐるりと一巡りした訳であるが、成程、それはそれで面白い。おじさん世代には
聞き覚えのある、「オリエンテーリング」というヤツの、自転車版である。女王様方は、執事
のおじさん達を従え、ポイントを探させては、悦に入っている御様子で御座いました。こんな
時の、おじさん達のフットワークたるや、孫悟空の如意棒の如し、なんである。自転車はさな
がらおじさん孫悟空どもの筋斗雲であろう。…あまり自身の如意棒は使い道が無くなって来つ
つある昨今…いやいや、何の話であろうか?そんな事ぁ、断じて、無いぞ。
そんな流れの中、今回の陸の女王様軍団宜しく、自転車に興味を持って、気持ちイイから、乗
っちゃえ!って婦女子が、確かに増えていると実感しているんだ。しかも、若い世代よりもむ
しろ、女盛り(失敬)な世代である。年齢には敢えて触れない。オシャレとか、流行や、価格
にはとても敏感な婦女子である。この方々が自転車にお乗りになるってぇ事は、誠に慶賀な事
であろうぞ。
先日のツールド千葉でも、婦女子集団や、カップルライドなんかが少なからず参加していてね
、確かなムーブメントを感じる昨今であるが、ツールド千葉もそうだが、ファンライド系ロン
グライドはさ、その参加人数と、距離などの問題からさ、駅伝やマラソンなんかの様にね、道
路を封鎖して出来ないので、当然だが、公道のルールに則って粛々と走る訳だが、自転車の公
道のルールは車道の左側を、1
列になって走らなければならないってルールがあってさ、並走とかが禁じられているんだ。だ
から、1000
台近い自転車が並ぶとね、普通に走行中のクルマにとっちゃあ、特に自転車嫌いの奴らにゃ、
タマランイベントだろうな、なんて勘ぐってみたりもするわい。
自転車が流行すれば、様々なレースも盛んに行なわれるんだが、自転車を限定されがちになっ
ちゃう傾向がいささか強いと感じるんだ。自転車への思い入れや、愉しみ方は千差万別であっ
てね、実際、ビーチクルーザーで参加出来る企画があってもイイと思うんだ。東京や北海道、
京都、石垣島で「アースライド」なんてイベントが行われているんだ。こと東京開催のアース
ライドは、自宅がスタート地点で、それぞれチェックポイントを設け、各々が、それぞれのペ
ースで走行するってだけの、お台場の潮風公園まで走って集合!って企画である。参加費は、
保険等も掛けられるので基本的に有料(東京は4,500
円程度)であり、ゴール地点ではまた色んな団体が、様々なイベントを行なっているそうであ
る。こんな自転車ライド企画は、基本的に、アリだよね。西千葉ってのを拠点にすれば、千葉
公園ゴールで、チェックポイントを幕張や船橋、木更津などに設け、自宅及び、それぞれの地
域、場所から参画してもらうと。ま、イベントに何気なく乗っかっているばかりで無く、仕掛
ける事も必要だと思うんだ。
沖縄や、宮古島のレース参戦も、ウチの店も何となく参加したりしているが、今後はさ、し
っかりとした企画を店としても打ち出さないと、状況は出鱈目になるばかりだと思うよね。保
険関係も含めてさ、万が一が起こってからじゃあ取り返しがつかないもの。外注って方法も含
め、参加費なんかも当然だが明確化してね、一つの事業として行動しなけりゃあなるまいよ。
参加したい人は多数存在するんだからね。
ベタだけど、「○○と走ろう!△△島ツアー」企画で、一般参加者を募ったりしてさ、そん
な計画は店の業務として現状では出来ないだろうから、外注だ。外注TR
さん、宜しく頼みます!で、イイじゃない。スポンサーや後援なんかも募って、自転車を使っ
たイベントを企画し、皆で遊ぶ事をすると。今後の自転車屋さんは、本当に自転車を売るって
待ちの商売を堅持していたんでは、明日が無いだろうね。
企画者の一人、ある好青年と少しだけ酒を交わしたんだが、西千葉駅側にある酒舗にしうら
さんの名刺の裏に、素敵な言葉が書いてあるって云うんだ。見せて貰った。
話百回
お茶十回
酒一回
って書いてあったんだ。酒は、人と人との関係性の潤滑油だと云う。成程、俺様の日記は、
話百回の部門であろう。だが、継続は力って事で、書き続けるのさ。忘れちゃうからな。書い
とかないと。
社員だって、明日の事を考えるんである。
下剋上を狙う訳では、決して無いのだから。イッキは酒だけにしているんだ。俺様。
考えや方向性を共有するってぇ事は、大切だ。
日本最大の自転車ショー、サイクルモード2010
東京(千葉・幕張メッセ)を観に行った。新型の自転車が多数試乗出来るとあって、毎年盛況
なんである。昨年と何となく変わったのがね、昨年は色んな個人的ショップの発信するアパレ
ル関係が盛況だったんだが、ことしはそういったムーブメントが目立たなかったんだ。原因の
一つには、ブースを展示するブース料が高騰し、おいそれとは出し辛くなったって事実が有る
らしい。上海かっての。だから、どこのブースも、何だか気取っているし、高級ブティックみ
たいな風情である。外国車のショールームとか、俺様の大嫌いなレクサスのショールームみた
いな、お高く止まった感じの、妙に鼻に付く、といった飾り付けである。ぶっちゃけると、成
金的悪趣味。儲かっちゃった不動産屋の社長が、やたら金の時計とか腕輪とかを、ジャラジャ
ラ付けている感じだ。シボレーだの、クライスラーだの、ハマーだのって、自動車メーカーと
は何の関係も無く、商標権(ま、シールだけだな)を有償で借りただけの、何だか、かけ離れ
た自転車が、何故かホームセンターやディスカウントストア、それにインターネットで買う日
本人のスタイルを象徴しているかの如し、の陳列っぷり。まぁ、自転車が如何に冷遇され、自
転車関連販売の好調を誇示するって方法の一つなのかも知れないが、成程、まだまだ素人向け
には、あんなモンでいかにゃあ如何のだろうなぁ。
なんてぇ事を感じつつ、バイヤーと云う立場から、ウロウロとカタログを戴いて参った訳で
あるがね、そんな上記のブースを象徴するかの様な、ビックリドッキリ豪華仕様の自転車カタ
ログを発見し、いささか恥ずかしくなってしまった。…こんな見せかけの事をするんなら、部
品やフレームの品質を、少しでも上げなさいって思っちゃうぜ。…何処とは云わんよ。立場上。
で、こんな不況下でね、面白い参入も見受けられた。他業界からの本格参入だ。ジドウシャ
部品、特にフォグランプやヘッドライトのメーカーでお馴染みのIPF
である。これが自転車用に明るい電池式ライトをリリースする予定で、実に明るいし、配光な
んかも秀逸で、自動車の安全基準の厳しさを鑑みると、配光率なんかお手の物なんだそうであ
る。予価5,000円前後。実勢は5,000円は切るかもしれない。IPF
さん、オートライトに着手しなさい。そんな需要が有りますから。自ら転がして走る車、それ
が自転車。エコだなんだともてはやされておりますが、そんなエコな筈の自転車が、乾電池を
浪費しなければならないという発電方法は宜しくない。ハブダイナモって云う、優れた商品が
存在するんだから、自家発電方式にするべき。ハブダイナモとセットで開発しちゃえばイイ。
実質、国内ではシマノ・サンヨー・サンデン位だし、海外でも、日本市場で入手出来るのはシ
ュミット位である。チャーンス!ハブダイナモ&ライト。
他にはね、以前も触れたんだが、ユピテル(アトラス)や、パイオニアといった、カーオー
ディオやカーナビと云ったジドウシャ関連の、オーディオ機器関連、これも以前書いたが、や
はり此処でも隆盛なんだな。ガーミンなんか、自転車用は10万円近くしてね、ジドウシャ用
なんか3万円以下で販売しているんだ。アホかって話だ。逆だろって。自転車より高価なナビ
を、誰がどうやって付けるんだよ。そんなモノをポンと買える人は、自転車にだってドンドン
乗るから、重くなっちゃうナビなんて必要ないから、買わないんだ。で、誰も買わないから、
売れない、市場が伸びない、高値安定、って図式だ。
ジドウシャ市場の場合、ジドウシャが高価だし、総合的なオーディオビジュアル製品だから
、多機能で、中には20万円を超える商品も有り、ジドウシャ本体価格に乗せ、込み込みでロ
ーンを組んじゃったりするから、売れるんだ。自転車用品はシビアだ。モノがシンプルなんだ
から、ナビの大きさも含め、シンプルさが必要だね。で、此処でも電源供給の必然性だ。ハブ
ダイナモから取る方法を構築すると。アトラスは実勢価格3∼4万円といった所だね。うん、
何とかなりそうでね、もっと詰めれば、2万円台にってのは、可能だろうよ。で、パイオニア
もユピテルも、ジドウシャって大市場からの参入で、価格帯のオイシサっての解ってらっしゃ
る。
で、ちょいと個人的に懐古的な響きであるな、なんて感じたのが、コミネオートセンターの
名で知られた、オートバイ用品製造販売をしていた現「コミネ」である。俺様、コミネのスタ
ッフに、コミネさんって、あのコミネオートセンターのコミネさんですか?なんて聞いてみた
ら、「そうです」と。主にヘルメットやグラブ、膝や肘当ての防具(?)なんかを扱い、これ
からもっと商品開発をして行くと云うね。
うむ、確かに異業種からの参入であるよね。最近、中古ジドウシャ販売店が中古自転車を買
い取ったり、販売したりと、今までとは異なった業種が出て来た。中でも一番疑問に思ってい
たのが、自転車の工具類。俺達ゃ商売道具だから、道具は大事なんだが、今はもう絶版になっ
てしまっている、「カンパの大道具」ってのを筆頭に、様々な自転車専用工具ってのが存在す
るんだが、有名所では、パークツールやホーザン、シマノの純正パーツとかね。だが、どれも
、無ければ困るモノなんだが、いずれの商品も、何だか弱っちぃんだよ。品質がね。京都ツー
ルとか、せめてトネ工具程の品質、願わくば外資系(スナップオンや、マックツール)なんか
に準じたプロ工具ってのが欲しい所だ。仕事上、ヘキサゴンレンチ(六角レンチ)が必需品な
んだが、何処のメーカーの品も、パッとしないモノばかりだ。結局、自分で探して集めた工具
を一般的に使って、専用工具は既存のショボいモノを使うんだな。この辺りが次に参入出来る
隙間だと思うし。台湾辺りで、ジドウシャ用の格安工具を作らせているメーカーも多くあるん
だから、いざ自転車に精通した人間が係われば、造作も無い事であろう。ドライバーとヘキサ
はドイツのweraが秀逸である。
日本の工業技術は世界でもトップレベルにあると思うんだが、何故か自転車用の秀逸な工具
が少ないって事は、由々しき問題である。やっと、京都ツールが、自転車用として、少しずつ
、作り出した。やっとである。
自転車の業界ってのは、兎角閉鎖的であると良く云われる。あながちウソでは無かろう。で
も、異業種からの参入によって、市場に良いモノが出回るって事は、業界人にとっても福音で
ある。
ダメな自転車を作っては売り、売っては作り、なんて、安普請のママチャリ的販売形態は、
程なく崩壊するだろうし、メイドインイタリーの素敵なダッヂバイク(街乗り軽快自転車ママ
チャリでは無い)のタイヤサイズとか、アフターパーツの販売方法を全く把握していない、云
わば自転車に対してまったくの素人しかいない商社が、何となく儲かるだろうから、なんて、
自転車業界に参入しているかの様な商法は、今後はもう通用しないと思っているんだ。
何だかんだぁで、あっという間の師走であるね。しかし物騒な世界情勢になっているし、困
ったモンだなんておもいつつも、日々の仕事をやらねばならないアウトローな人生乍ら、勤め
人の俺様である。最近チョッとエンジン付きのごく限られた乗り物に魅せられたりしながらね
、う∼ん、自転車との共通点は、俺様のビアンキと同じ、イタリア国出身という所だけだな。
ま、なかなか弊害も多いのだ、なんてぇおぢさんなりの苦悩がね。使い道の限られた道具の潔
さってのは、美しさを伴うモンである。景気が悪いせいなのか?本来戴けるモノも戴けず、相
変わらず寒い懐事情なんであるよ。ま、いつか必ず…。
わはは、そんなこんなの気の迷いのさなか、2011
年モデルの自転車がぼちぼちと届き始めたんだね。久々に店頭に並ぶのは、何と王道「シュウ
ィン」のビーチクルーザーである。決して他のスポーツバイクの如く、速くは走れないんであ
るが、それがどうした?って位、威風堂々たるハンドル幅だし、何たってフレームのトップチ
ューブにドリンクホルダーと、栓抜きがはめ込んである。…格好良過ぎるぜ。
エコライフだの、ロハススタイルだのってのが、話題になって久しいが、自転車で云うロハ
ススタイルの要であろうビーチクルーザーは、独特の世界観を持ち合わせているんだよね。オ
ートバイのハーレィっぽさを主張する向きもあるようだが、それとはチト違うんだね。ハーレ
ィはハーレィであって、クルーザーでは無いんだ。かつてオートバイマニアであった俺様であ
るが、当時惚れ込んで乗っていたスズキのカタナ1100だの、弟が乗っていたヤマハのV-MAX
なんかの価値観を全て吹き飛ばしてしまうほどの、圧倒的な存在感、多分、持った者にしか解
らない、もの凄い存在感を放っていたね。
似ているって敢えて云うとすると、独特の幅広ハンドルがあるんだが、アメリカングラフィ
カルなイメージが先行してしまっていると云うのが本筋って感じでね、実際に在るべき場所に
ハンドルがあって、安定感や、使い勝手優先の結論としてあるのであってね、オートバイを模
している訳では無さそうなんであるぞ。ことゆったりとした気分でライド出来る、稀有な存在
であるぞ、ビーチクルーザー。
先日、セオフェスが無事に終了した。我らがチーム278.com
は大阪や、橋本や、水戸等々、移動や単身赴任の面々が今年は多く見られ、遠方から駆け付け
てくれたモノの、レースには参加出来なかった方もいたりしてね、毎年設営する278.com
ブース(パドック?)は、オジサンパワーで盛況でした。皆さん有難うございました。単純な
話、自転車ってのぁ、乗って疾ってナンボのモン!?
いやいや、磨いたり、飾ったりも大切ですが、単純に面倒臭い事をあれやこれやと考えず、自
らの身体の力によって進む乗り物である。で、自身の身の丈って云うか、ヘタレッっぷりを思
い知らされる訳である。あ!そうだ!来年の俺様の目標は
「平常心」
としよう。
あと、
「バカヤロウ」
って云わない。
何事が起きようとも心穏やかにやり過ごす。昔から、瞬間湯沸かし器だから、怒髪天を突く
のが茶飯事ではもうそろそろイケナイね。謙虚に謙虚に。そうすれば自分にイイ事も、訪れる
かも知れませんしね。腹に据えかねる、なんてぇ事を、いつまでもやっていちゃあイケマセン
やね。…出来るかな?但し、骨折する様な事故があったにも拘らず、引率スタッフがレースを
中断せず、他人に病院に向かわせるなんてぇ暴挙は、絶対にあってはならないんだ。だから怒
っているんだよ。「順番」が招いた結果なんだ。
先日、ラジオの番組中でね、面白そうな本を紹介していたんだ。筒井康隆の「現代用語裏辞
典」ってふざけた題名の本である。迷わず買ってしまった。俺様が学生の頃、相原コージとい
う漫画家の「コージ苑」という4
コマ漫画があったんだが、これは活字の遊びでね、まさに辞書を読む感覚なんだが、これがえ
らい面白いんだ。こういった表現ってのは、思い付きや閃きだったりするんだが、そんな曖昧
な感性って部分が一致するんだと思う。発想と笑いのツボが一緒って云うかね。中には相当ブ
ラッキーな表現をしちゃっているモノもあるんだが、総じて面白い。何しろ辞書だから、読み
応えは十二分なのである。読んで楽しむ辞書である。2500
円位するので、漫画的に考えるとちとお高めなんだが、内容を考えると妥当だろう。執筆に何
と8年も費やしたらしいぞ、コレ。
ユーキャンの流行語大賞が「ゲゲゲの∼」に決まったね。
今年の俺様の流行語大賞は、何と云っても「宮古島」であろう。
「下下下の宮古島」どうだ?
あはは。どんだけ宮古島が嫌なんだって。いや、行った事無いから善し悪しなんて解りませ
ん。行ってもみたいです。ま、多くは語らず、である。宮古島さん、ごめんなさい。
現代用語の∼については、次の機会にね。
12
月ってのは、いよいよ忘年会の季節ですがね、色々あって少しナーバスな俺様なんで、面倒臭
ぇから企画すんの止めちまおうかな、何てね。ほら、別に頼まれてる訳じゃなし。あっという
間に年の瀬でさ、あっという間にお正月だよね。来年年明け早々の沖縄美ら島センチュリーラ
ンとかね、宮古島
とかね。相変わらずの、ノーインフォメーションだから…俺達がヤキモキしたって始まらない
から、指示待ちの通常営業って事で問題無かろう。うむ。単独で行って貰えば問題無し。俺様
は、行ったことが無いが宮古島が世の中で一番キライになったぞ。バカヤロウ。
世の中ってのぁ、勤続年数とか、業務評価なんて、二の次でさ、要領が良かったりするヤツ
が得をしたりね、周りの評価以上に高い自己評価をしたりと、
…嗚呼、書いていて、馬鹿馬鹿しくなったからやめた。
…最近、面白い本(?辞書?)を購入した。SF
小説を始めとする小説家、筒井康隆が独自の目線で語った、用語集である。これが俺様のツボ
にドンピシャでね、実に面白い。とても理屈っぽく、シュールであり、そしてある側面から鑑
みると、これが妙にリアリズムを感じさせてくれる。
例えばこうだ。
あたま【頭】 ここに何かがやってくると暴力沙汰になる。
あだうち【仇討ち】 「リベンジ」などと英語でごまかすな。はっきり「仕返し」と言え。
あな【穴】
実在するものではなく、周囲の存在によって存在を許されるという珍しい存在。ドーナツ
や レンコン
は食べると穴がなくなるし、人体が消滅すると人体五穴も消滅し、山を崩せば
トンネルは無くなる。
えんかい【宴会】
セクハラ、上役いびり、厭味、罵倒、反吐、取っ組み合い、殴り合いなどのある会。
エンジン【engine
】 無神経な行動を開始する前に自分を機械扱いして「エンジンがかかってきた」
などと使われる語。
くそ【糞】 ソーセージの本来の内容物。
…な?素敵だろ?
かせき【化石】 自給自足の墓石。
げんき【元気】 自分が死ぬ存在であることを忘れている状態。
…読みたくなってきたろ?
ぞくみょう【俗名】 飲み食いし、セックスしていた頃の名前。
てんしょく【天職】 何もできぬやつが、たまたま自分にもできる仕事をみつけること。
ま、こんなよしなし事がね、12,000
項目も収録されているんだが、誠に人間の本質を突いていると思ったんだ。じっくりと読み続
け、ある時は爆笑してさ、ある時はそのものの意味すら解らず、広辞苑をひいてみたりみたり
とね。馬鹿げているが、妙にリアルでね、馬鹿リアルって所かね。
ま、本当はどうだってイイ筈の、どっかの芸能役者がぶん殴られたなんて話で、ニュースは持
ち切りだけどもね、尖閣諸島や、沖縄米軍基地問題を県外なんて寝とぼけた事を云う民主党議
員らに、南北朝鮮問題が勃発している現在、アメリカ軍無しで、一体どうするのかと具体案を
聞いてみたい。話し合いで、なんて寝言を云うようであれば、泥酔者としてブッ飛ばされる事
必至なんであるね。
例の辞書に、代議士とは、こうある。
だいぎし【代議士】 支持者の利権を主張し、代表して享受する人。
なんだそうだ。まぁ、そんな事ぁどうでもよかろう。…宗男頑張れ!!
先日、自転車のレースに参加した。スタッフ参加のスタッフレース。総勢66
人出走。俺様何たって練習なんかしないんでね、それどころか普段、自堕落な生活をしている
関係からさ、ハナっからレースにも何にもならないんだが、そこは何しろ自分との戦いでさ、
上には上がいて然りでさ、で、短い駆け引きの中で、直近のライバルを見つけて、追いかけっ
こをして、どっちが速いかを競うんだけど、日々練習を重ねた人は、より高みを目指して進ん
で、そうでない人は、それなりに走って、ゴールをする瞬間まで、諦めずに踏ん張るんだ。
大体さ、46のおぢさんになって、全力疾走で自転車を漕ぐなんて事は普通、常軌を逸してい
るとも思うんだが、参加者が皆そうしていると、それをやらない方が、何だかヘンテコに思え
てしまったりするから不思議である。で、自分の身の程を思い知らされるって寸法。でも、弱
いながら、ゴール間際の際のキワでさ、諦めずに誰かを抜いたりすると、そこは自分に勝った
気分になるんだよ。充実感もひときわなんだ。みんな苦しいんだよ。当たり前だが、きっと周
りの人は、俺様よりヤングだ。だから、おやぢの意地なんである。結果、66人中、24
位。わはは。いっぱいいっぱいだよ。モツ焼きとホッピーが俺様の普段の指定燃料だもの。結
局体力。
自堕落生活者でも、一寸は悔しかったりする。嗚呼こんなモンなんだ、って。で、来年こそは
、なんて少し練習に勤しもうとするが、結局自堕落な生活を謳歌する事になる。で、一年が経
ち、自堕落に負けるのだ。それが人間。ストイックに練習出来る人は、ハナっからそういう人
なんだ。自堕落万歳。
因みに、件の辞書による自堕落とは…
じだらく【自堕落】 賢明にも自分の将来を悟った者がとる生活態度。
だそうである。うむ。
じてんしゃ【自転車】 自分で転倒する車。
…本当だぁ。
何だかんだでもう師走。バタバタと忙しいし、忘年会やら何やらで出費も多いこの時期ではあ
る。レースに出たり、サイクリングイベントに出たりと、それはそれで自転車との様々な愉し
み方があって、それぞれイイ。普段怠惰な生活を貪っていたとしても、通勤だの何だのって常
に自転車で移動して、なにもしておられない同年輩世代の人と比べ、多少は元気なんだろうな
ぁ、なんて感じる。心にも体にも気持ちイイってのが、自転車の真骨頂なんだろうな。残念な
のは、自転車仲間と一緒に、なかなか走る事が出来ない事かな。休みが合わないからね。
来年こそはフルサスのマウンテンバイクを買おう。サイクルモードで実車を見て、嗚呼、もう
駄目だよね。で、こんどはみんなで山遊び。きっと愉しいに決まっているのだ。おぢさんが全
力で山遊びして、転ぶ。マウンテンバイクで山を走るってぇと、本当、面白いように皆転ぶ。
路面μが低く、フロント流れると、もうイチコロである。これがまた愉しいんだ。ヘルメット
は必須だ。
何しろ自転車は、「自ら 転倒する 車」だからな。
ふぇっふぇっふぇっ。
先日、学生の頃夢中でやっていたフライングディスクのアルティメットチームの連中と、ドッ
ヂビーを使ってゴールドッヂをやって、流れの忘年会をしよう、なんてぇ事でね、東京は神田
の駅から数分のね、千代田区スポーツセンターって体育館に集合したんだ。
14:00
∼日本体育協会(体協)の有志の先生方にドッヂビーを教えてさ、いやね、俺様はとてもじゃ
ないが、人様に教えるなんてぇ芸当は出来たモンじゃあ無ぇんだけれど、
我々の仲間がドッヂビー協会のトップになってさ、そのドッヂビーの生産特許を取得して製造
販売している会社の社長も、良く知っている人でね、ってか、フライングディスクのプレーヤ
ー仲間ってのがあって、狭い社会ではあるんだが、ま、色々と一過言ある人間達が集まってい
るから、相変わらずまとまらないんだが、そのドッヂビーを製造販売する会社から、一旦組織
を切り離してね(厳密には全く無関係では無いが)、外部組織で動き始めて、それこそ全国の
、主に小学校の体育への採用に向けて、ドッヂビーの講習行脚をしたりしているんだ。
で、俺様はなかなか土日に休みを取得するのがディフィカルトな環境の職場なんだが、それ
でも頑張って何とか休日を貰って、たま∼に参加してね、少しばっかり、円盤を投げながら走
らせて戴くって寸法なんだよね。で、ドッヂビー協会のスタッフが、大概、先輩後輩で顔見知
りでさ、まぁ、どちらも勝手知ったる何とやらで、気心も知れていてさ、すこぶる居心地が良
いんだな。
メインでドッヂビー協会を率いるIGさんなんか、俺様の
入学時にキャプテンだったし、その片腕のHYS
さんなんか、俺様と同い年(俺様は浪人して入学したから、実質的に後輩に当たる)なのに、
いまだシニア選手の日本代表で、2010年もプラハでやった、世界大会に参加したりていてさ、
足なんか本当に素晴らしい筋肉をしていて、とてもじゃないが46
歳なんて歳には見えないんだ。今回は来なかったけど、HNDさんなんか、48
歳なのに、同じく現役アルティメット選手である。その継続して来た情熱に心から敬意を表す
るぞ、俺様は。たかがフリスビーと思うなかれ。アルティメットは、体力的にサッカーよりも
キツイんだよ。走り続けるスポーツなんだよね。見た目は少し地味なんだけど、多分これは経
験した者しか解らないと思うけどね。ま、何にせよ、大したモンである。
しかし、若いヤツでも35歳を超えているのに、皆良く動くよ。現在、サッカーをコンパクト
にした、フットサルみたいな感じでさ、アルティメットを体育館のバスケットコート程度の広
さで出来るゴールドッヂというスポーツを広めるべく、各人が奮闘中であるのだが、結構これ
が走るから、キツイんだね。少しばかり自転車に乗っているとは云え、走った時の身体への負
荷は大きいんだね。みんなの様に軽やかなステップは踏めない。猪突猛進という言葉がぴった
りしていて、情けないぜ。わはは。突進だ。
あまりフリスビー、特にアルティメットについては、大概の人は知らない事が殆どで、話題に
ものぼらないのがこの競技の常でさ、ところが最近、自転車のオヤヂチームのアイドル的婦女
子がいてね、…いや、オヤジ衆の一部が勝手にアイドル化しているだけなんだろうが…まぁい
い。そんな婦女子がアルティメットを知っていてね、先日、良い機会だからとお誘いをしたん
だが、前日までは来る予定だったんだが、前日呑み過ぎてダウンしたって連絡があって、わは
は。流石にアイドルだけはある。飲兵衛なアイドルだから、オヤジ衆に人気なのか!?
兎に角、敢え無く布教活動失敗の巻、なんであるよ。まぁ、また次回って事で…。
今回、意外だったのは、そんなスポーツをする集団のくせに、喫煙率がやたら高かった事であ
る。俺様と、その同期で、昔から煙草は吸わなかったTOSHIと、前出のHYSさんの三人以外、
IG
さんなんか、禁煙!て騒いでいたくせに吸っていやがった。後輩に至っては、皆吸っていた。久
々に煙い
み会だったのだ。最近の禁煙ブームのさなか、アナログな奴等と呑んだなって感じである。
ドッヂビーにご興味のある方は、御一報下さいな。紹介致しますぞ。
今回、自転車の話は無しだ。
電動アシスト自転車・子供乗せ自転車…そんな自転車の在り方?使い方についてである。…
!?
そうなのかどうかは定かではないが、兎に角、景気低迷の大不況下、もう何だよ!?
って程、モノの売れない時代が押し寄せているといった状況の昨今であるね。
先日、近隣の新築マンションの自治会みたいな団体がさ、電動アシスト付きの自転車と、子供
乗せ自転車を購入していったんだ。俗に云う、「自転車のシェアリング」である。確かに、子
育ての期間は、特に子供乗せ自転車に子供を同乗させて乗る期間は、せいぜい4∼5
年の間(乳児期間の約1年間は、自転車に乗せられないから、実質3∼4
年)といった所であろう。その期間の短期集中に十数万円の出費は、この御時世、確かに痛い
よね。
で、皆で共有しようと。金銭的負担を軽減してさ。この考え方は、特に都市部のマンション等
で、主にジドウシャのカーシェアリングという形で、実践されている。管理運営は、既存のレ
ンタカー会社がやっていたりしてね。結構都市部に限った事を云うと、自家用ジドウシャの維
持管理費を平たくして、年間のジドウシャ使用率を鑑みるとさ、使う時にだけお金をペイして
使うってのがエコなんである。
翻って自転車だ。シェアリング自転車は、…否定はしないでおく。だが、問題は山積だろう
と思う。仮に同じマンションなので、同年代の子供がいると仮定すると、ま、ほぼ同じ幼稚園
なりに通う事が想定されるんだが、問題はそこにある。では、同じ幼稚園なりにお母さん達が
送るとすると、電動アシスト子供乗せ自転車が本領発揮なんだが、そこは1
台でのシェアなので、時間にて区切り、利用するしか無い。一緒には通えないんだ。帰りもそ
うだね。15分単位で区分けしても、たった4
人いたら、最初の子と最後の子が移動を始めるにあたっての時間差は1
時間を超えてしまうんだね。
…自転車って、自分の所有物だから便利さが際立つ訳でして、一寸便利、的な使用方法は、
レンタサイクル的発想であってさ、チョッとした時にだけ便利で、本質的に要・不要なんて事
を考えてはいないんだね。自転車は乗り合いってのがきかないんだね。
例えるとね、携帯電話ってのは、自分の所有物だから便利なのではないのかね?金額が高額
だから、マンションの自治会で携帯電話だの、テレビををシェアします、って理事会提出した
ら、どうなるんだろうね?一体、何の為のシェアだって事が取り沙汰されてさ、当たり前だが
誰も十分な説明が出来ず、却下されるのがオチであろうよ。自転車ってのもさ、個人が所有し
てはじめてその利便性を発揮できるモンであろうと考えているんだよね。
きっとさ、若くて、頭の良い家族が集まったマンションなんだろうと思う。だが、本気で自
転車に乗ろうと云う気概を持った人間が皆無な、マンションでもあるのだろう。だが、そんな
シェアリングバイクでも、一旦使うと便利さが一発で理解出来るし、何しろ実質的に乗ると云
った行為で、何故それが今、必要なのかが解るってもんであるよ。まさに百聞は一見に如かず
ってヤツである。
本当の仕合せってモンはさ、宝くじに当たったり、大金を稼ぐって事柄ばかりでは無いんで
ある。言い訳にしか聞こえないかもしれないが、言い訳にしか聞こえないヤツは、残念なんだ
って事である。だって、いくら金を持っていても、明日死んでしまう事が明らかなれば、その
銭は幸せを呼び込んではいないよね。無駄に健康でも、死刑囚だったり、無期懲役囚だったり
しても、あまり仕合せではない様に感じる。今の現状に満足するとか、不満であるとかを云う
よりも、むしろその今ってヤツに感謝出来ないヤツは、仕合せってのが解らないんだと思うん
だ。
ま、俺様の様な、煩悩の権化みたいなヤツは、平民的シュールリアリズムの世界を回遊した
後、臨終するのだろうが、ま、そんな今際の際に、己が人生を振り返った後、ふむ、そこそこ
の人生であったな、なんてぇ考えを巡らす事が出来れば、まんざら仕合せなんではないのかね。
人間なんて、マッチポンプを繰り返してね。酒呑んで二日酔って、もう酒やめたって程、具
合が悪くなって、そいつが覚めるとまた酒呑んでやがる。でまた二日酔う。万年酔う。
…何が望みだ??
…解らん。きっと俺様は馬鹿なんだろうなぁ。馬鹿は悩まないから、同じ事をやっても、悩ま
ないんだろうか?わはは。解らなくなったから、考えるのは止めておこう。
最近、ロードレーサーに乗る我々の集団の一部に、じわじわとMTB
のブームが来ている様である。何だか若手のM田君や、我々世代のH
野さんはもう実際に購入に踏み切ったそうである。Kヤンもどうやら注文しているやらいない
やら…。近隣の千葉大自転車クラブ関係各位の影響もあろうし、MTB
に乗る事だけはもの凄く長けている若手社員の影響もあるであろう。実に微笑ましい事だと考
えております。そう云えば、知人が箱根湯本だったか?バーベキューとアウトドアのスペース
を経営していてさ、バンガローに泊まる、なんてぇ事をだ、来年早々そこにツアー組んで行く
、なんて企画をね。是非ともやりたいモンである。
…ってか、やろうっと。278.com MTB課、スタートしましょう。来年は。
やべぇ、超愉しみになってきた。
嗚呼、もう来年こそはMTB買うぜ、俺様。…車種は決まっている。
人という種は、何時の日か、二足歩行を始めた。それには諸説あろうが、まぁ、それについ
てはどうでもよろしい。普段、通勤や通学等で、電車・バス・ジドウシャ・オートバイ・自転
車・等々…。乗り物を利用する事が多い現代社会である。便利だからね。きっと必然から、そ
れらの移動手段が生まれたのだろう。或いは、その利便性に便乗したって云うね、社会的イン
フラであったりもするのだろうね。
俺様の普段のアシは、専ら自転車である。雨でも自転車。仕事場まで電車、バスを使うと約
1
時間位掛かってしまうからね。直線距離でたった5km位しか無いから、ジドウシャやオート
バイは所持していないし、例えそれらを所持する事があっても、もうね、完全に趣味性の強烈
なる車種を選択しちゃうだろうから、多分通勤とかには使えないと思うしさ、自転車がやっぱ
り便利って事になる。…まぁ、自転車家だしな。
ただ、たま∼ぁにね、冬の年の瀬、何かと忙しい師走のまさにこの時期、クリスマスが終わ
った頃が丁度良さそうか?いやいや、何時でも宜しい。要は気が向いた時で良かろう。そんな
時に、会社まで、歩いてみよう、なんて思う日があって、過日歩いて来た。約1
時間弱の距離ではあるが、普段、自転車と云う便利極まりない乗り物に乗っていると、やっぱ
り運動はしているとは云っても、人間の移動手段の根幹である、歩行ってモンを、いかに怠っ
ているんだなぁ、なんて事をつくづく感じさせて貰えるんだ。単純に気持ちがイイぞ。会社ま
で遠い方はさ、いつもの下車駅から、都内区域だったら、3∼5駅程手前で下車して、出勤時
間をたった1
時間ほど早めるって事だけで、簡単に出来るんだな。お試しあれ。天気は快晴の時が宜しい。
気温は低い程良いね。
まぁいい。ところで、ひょんな事から、巷で人気のある電動アシスト自転車を入手する事に
なった。パナソニックサイクルテックの、一寸ばかり風変わりな折り畳み式外装7
段変速付きで、電池含む電動アシストモーターユニットを含め、堂々の20kg切りの19.
8kgという、車体の軽さと、外装7
段変速である。ま、色々の様々な、紆余曲折あって手元に来たという経緯から、やはりホコリ
まみれの薄汚れていて、外見もそれなりなんである。あはは。
その辺りはね、自転車家の真骨頂だからさ、先ずは一般車及びジュニア車にはド定番である
、グリップシフト、こいつがすこぶる嫌いな俺様、やおらそいつを取り外し、自転車にハマっ
たお客さんが、自身の自転車を多段化して行く中、取り外され、使い道の無くなって行きつつ
あるお古のパーツを取り出し装着。RDもシマノの一般車用定番品である、カッチョ悪い7SIS
なんかが付いているんで、コレも放置されたアリビオをチョイスし、取付けて各部再調整。カ
ゴを付けて利便性を少しだけ上げると、ありゃ!?
ハンドルを畳む為のクルクル廻すレバーがカゴに引っかかってハンドルが倒せないではないか
!?
…くそー、カゴは必須だろうし、折り畳めないと、この自転車の売りがスポイルされちゃうし
で、しばし悩んで見た。そうか!レバーを取ってしまえ!ってんで、レバーの本体を取り外し
、いちいちレバーを抜き差しするって事で問題解決!むっふっふ。カスタムは愉しいのである。
で、いざ試乗。おお!普段我々が使い慣れている外装式変速機を上手く駆使すると、軽い車
体と相俟って、すこぶる快適に、快適に進む。おお!凄ぇ。んで、良くもスピードに乗る。メ
ーターは付いていないので、時速は解らんが、多分いつもの自転車感覚からすると、27∼8
kmで走っていると思われる。電動アシストが付いていると、トップギアでクルクルとクラン
クを廻せる域までが早いんではないかな?スポーツ自転車に乗っている人には、ギア比がとて
つもなく軽いぞ。これで、あの坂も、この坂も、ラクチンラクチンであろう、なんて、チョッ
とした坂に差し掛かってさ、いつもの様に、トリャー!位の気持ちで漕いでいたら、?何だよ
、あんましアシストしてくんないでやんの。何かアシストサボってる感じで、
ん?俺?
俺様が漕ぐの?
お前は?
坂だよ?やっぱ俺様?
ってインプレッションをしているうち、やおら坂道は終了するのである。何だかキツネにつま
まれたみたいな、何だか電動アシストってのに騙されちゃった感は否めない中、更に漕いで行
く。…どうやら、坂道はへなちょこに漕がないと、アシストをしてくれないみたい。むむぅ。
トルクセンサー恐るべし。このトルクセンサーってのが電動アシスト車の真骨頂でね、踏力に
応じて、アシスト力を瞬時に判断し、且つ走行方法を学習しているそうである。…凄いね。
そんな感じで278
まで行った。ひと駅だけの試乗インプレ。少しだけ飽きた。機械的な技術革新、所謂イノベー
ション的なモノは感じる。でも、やっぱしイロモノ的な感は否めない。売れる理由も解る。楽
だからね。この何だかなまぬるい感覚ってのは、ジドウシャのトルクコンバーターに似ている
と思った。特にポルシェのティプトロニック辺りに端を発する、MTモード付きAT
、なんてヤツに感覚的に似ている。思った所で思い通りに変速して貰えないって云うか…現代
のシーケンシャル云々はね、もうF1なんかパドルシフトの2
ペダルが全盛なので、飛躍的に向上しているんだろう。ただ、人が操るって云う、それこそ愉
しみの根幹が欠けているって感じが同じ気がしたんだ。
電動アシストは凄いと思う。でもね、その半分の価格で買えるマウンテンバイクだの、クロ
スバイクだのの方が、圧倒的に、心と体が、愉しいんであるよ。
日本の自転車事情ってのは、やっぱまだまだ補助輪付きの幼児用遊具的感覚が大きいのだろ
う。社会的地位がそこら辺にある。タダね、それはあながち悪い事ばかりでは無いんだ。自転
車に乗れる人全てが体験しているであろう、補助輪を初めて外す時の感覚。
補助輪を外して走らないと、公道で自転車として一人前に走行する事が出来ないんである。
日本も電動アシストという補助輪を付けて、自転車を歩行者的立場から、軽車両と云う「車両
」に格上げしようという、大きな試みなんだと感じているんだ。あたかも人が二足歩行を始め
た時の様にね。
そうそう、電動アシストのアシストされる感覚ってね、
補助輪を取る練習をした時に、
お父さんが後ろを押してくれる感覚に、そっくりなんだ。
新年が明けました。ってぇ事はだよ、まぁまぁ、そこそこの2010
年も光陰の矢みてぇにさ、過ぎ去りし街角状態でね、また改まった新年度がやって来て、俺様
がまたまた後に引けない歳を重ねてしまうという事なんである。年々崖っぷちの足場が、風雨
荒波にて浸食されて行くって心境ってのかなぁ?ま、あんましディフィカルトな事を考えるだ
けの脳みそは持ち合わせてはいないので、また今年もさらに転がり続けるとしよう。ふっふっ
ふ。
世の中や、政治経済がイイとか、悪いとかってぇね、そりゃ多少は影響もあろうよ。だがね
、くよくよ悩んでいたってしゃぁないって事である。自転車のイイ所ってのは、漕がないと前
へ進まないし、前にしか進めない乗り物だから、前進あるのみでね。なぁに、成せば成る、な
んである。
そう云ゃあ、正月に雑煮の餅を食っていたら、また奥歯の詰め物が取れたよ。全くヤブ歯医
者めぇ。新年早々ツイテ無ぇなぁ、なんて思っていたらだよ、料理に使おうとやおら冷蔵庫か
ら生卵を取り出そうとしたら、手が滑って落下!思わず、あ!ってデカイ声を出しつつ、太も
もでトラップも、速攻で落下。嗚呼、駄目だ、っと思ったら下にうまい具合にエコバックがあ
ってさ、何と生卵セーフ!オオ!?ひょっとして今年はイイ年になるのか!?
なんてぇ、実に下らない正月を過ごしているのである。
どうでもイイ下りだろ?すまんね。
今年は子供も中学生になってしまうのだ。相変わらず音楽にばかり興味を持ってね、とうと
うギターが欲しいと云って来た。エレキギターだってさ。ま、ピアノもトランペットも続いて
いるし、何を選ぶのか愉しみでもあったんだが、何と選んだのはレスポール。
おお、レスポールは格好エエ。色は黒色をチョイス。…随分と渋めのチョイスなんだねぇ。
色々と店の人にあれこれと聞きながら、俺様の好みで(って云うか、数少ない、俺様が知って
いるブランドとか)、フェンダーのストラトとか勧めて見たが、何だか音が気に入らないらし
く、何だか聞いたことの無い(あくまでも俺様がね)、でも、そこそこの値段のレスポールを
気に入って弾いているが、どうやら本体が重いらしく、ヒストリーと云うブランドのレスポー
ルを持たせた貰い、弾いてみて、その軽さ(レスポールにしては)と、何しろ音の響きが気に
入ったらしく、それにすると云う。…今まで持っていたギターが2
本買える値段だ。この時、初めて民主党の子供手当に感謝したぞ。ってなモンである。子供に
は本当に金が掛かるのだ。俺様の趣味のモンなんぞ、夢のまた夢なんである。
んで、アンプはフェンダーの真空管のヤツが気に入ったらしく、セール中だったので、それ
もチョイス。ヒエ∼、フェンダーの真空管アンプぅ?大丈夫なのか??って感じであるが、ま
、仕方があるまい。
どうも、そのヒストリーってギターは、ある楽器店のオリジナルブランドでね、メイドインジ
ャパンなんだけど、相当に作り込みとかにこだわっていてさ、確かにイイ音がする(様な気が
する)。昔、高校時代、小遣いでやっと買った覚えのある、アリアプロⅡって云うメーカーの
、SG
を買ってね、その当時だってフェンダーはあったが既に高嶺の花で、ギブソンだの、グレコの
レスポールだって全然小僧ッ子が買えるシロモノでは無かったのだよ。
フェンダーに似た、フェルナンデス、なんてぇ、「ソレナンデス?
」的なギターが小僧が手に入れるには精々でさ、あ、フェルナンデスは「ゾウサン」って云う
、象の格好をして、スピーカー付きのギターを発売してブレークしたメーカーだね。
で、アリアプロⅡなんだが、当時はまだ新興ブランドでさ、安価な割には結構マイクがイイな
んて、バンド組んでた頃のギタリストに教えて貰ったりしてさ、それでも大枚3
万某を支払って買ってさ、生意気にハードケースなんかに入っていたのを覚えているよ。え?
ギター弾けるのかって?俺様が?冗談云っちゃあいけないよ、お客さん。持っているだけで満
足するタイプの人間だから、俺ぁ。
アンプなんか持ってなかったからね。当時流行っていたドデカイラジカセにマイクブッ込んで
、バリンバリ∼ンって騒音たてていたのさ。ふっふっふ。で、居酒屋行って友達と呑む事と、
オートバイに乗る事に明け暮れていた青春時代だからさ、ギターの練習なんかをやっている暇
なぞは全く無かったのさ。ふっふっふ。
子供が今後、何をしたり、何になるのかは、皆目見当が付きませんが、親が出来る限りの事は
してやろうと思っているのだ。ロクデナシな父ちゃんの精一杯なんであるぞ。
また頑張って働く事にするのだ。馬車馬父ちゃん、働くと傍が楽。ふっふっふ。そんな2011
年の始まりなんであるぞ。人間生きていりゃあ、前に進むしか無いしな、簡単に進めない諸問
題も山積であるよ。
自転車は、後ろへは進めないのである。前進なのだよ。ふっふっふ。
ふっふっふ。
今年もよろしく。ふっふっふ。
様々な?悲喜こもごもな?お正月をお過ごしになった事と思います。新年早々、バード何とか
って共同購入サイトでのおせち問題が、あちらこちらで取り沙汰されているね。ま、正月って
云っても、365日、24
時間動き続けている国だからさ、実際にお正月もお仕事をされている方々もおられるだろう。
インターネット販売の利便性と、両極にある危うさが今回、完全に露呈された格好である。ま
がい物の権化だね。
週刊誌の怪しい3
行広告のくだりと一緒でさ、大体が怪しいまがい物なのかって思わせてくれる大事件だよね。
ま、アナログなタイプの俺様は、見て聞いてって、納得がいって初めて購入に到るってのが、
やはり合点がゆくのだ。伝統や文化をないがしろにして、何だかIT
とかって銭儲けの手段にされちゃあ、真面目にやっている所なぞ、いい面の皮なんであるよね。
…まぁいい。毎日新聞が平成23年1月6
日付けの記事に、自転車とジドウシャとの事故と走行場所(主に自転車が歩道走行)に対する
因果関係について記事にしているね。ここは以前から「銀輪の死角」って題名で、社会面に不
定期連載をしていてね、最初こそ、残念ながら多数派のね、自転車に批判的な、いわゆる自転
車に乗らない側の主張風の書き込みであったんだが、記者が何かに気付いたらしく、自転車本
来のルールやインフラのダメさ加減や、そんな簡単な事にしっかりと気付いてさ、最近では切
り口がしっかりと自転車のルールを理解した上で記事にしているんだよね。当然、自転車に乗
る側の、出鱈目なマナーなんかも指摘はするのだよ。当然だね。偉いぞ毎日新聞。
さてさて、正月って云ゃあ、皆様もお餅をお召し上がりになった事と思うんだが、やはり、と
云うかね、お年寄りが餅を喉に痞えさせ、死亡した、なんて残念なニュースが流れていたりす
るが、…何だ?こんにゃくゼリーは規制の対象だったりするのに、餅を規制しろってぇ輩は誰
も居ないのかい?餅は昔から危ないと、国民に浸透している、なんてね、何だか概念の違いっ
て考え方があるらしいがね、その辺の捉え方がサッパリ解らんね。
俺様はさ、早食いなんでね、よく食い物を気管に吸いこんでしまってむせ込む事が良くある。そ
れは誰のせいでも無く、自分のせいなんだ。で、散々むせ込んだ挙句、くしゃみまで連発する
始末でさ、傍から見りゃあ騒々しいったらありゃしないんだ。
何故、ゆっくり食べられないのかって、女房に叱責されっぱなしなんだが、その度、
んん∼?俺様は優雅に叱責する自転車(エドワード・ゴーリー著)だから…。
なんて意味不明な言葉ではぐらかしているのだ。…もっとも、女房はいったいその返答が、何
処に掛かっているのかすら理解出来ず、「??ナニそれ。」なんてね。
自称、叱責される優雅な自転車おじさんだから、そう答える事にしているんだが、解らない
らしい。あ、そのね、ゴーリー氏の絵本も、理解するのは難しいが、勝手な妄想は沢山出来る
と思うぞ。絵本なのに超哲学的だ。俺様は10年以上前にこの本と出合って驚愕したモンである。
話は変わるが、最近、若いヤツは腹がユルイヤツが多いのか?矢鱈とトイレに頻繁に行くヤツ
が多い気がするのは、気のせいではあるまい。俺様の愛妻も愚息も何だかノロウィルスとかっ
てぇのにやられてさ、下痢だゲロだって騒いでいて、それが会社でも移っただの貰っただので
、大騒ぎになっていて、俺様だけ蚊帳の外だった年末年始なんだが、俺様はそんなへなちょこ
な名前のウィルスにやられる前にさ、勝手に酒呑み過ぎて、下すわ上げるわで、もう上を下へ
の大騒ぎだから、そんなウィルスはハナっからお呼びで無いんだな。一事が万事、そんな調子
だからな。だから、俺様にノロウィルスはあり得ないのだぁ。
またまた話変わってね、ふと思いついたんだが、以前、中国バブルで、日本の国土を中国人が
買い漁っている、なんてのを危惧した文章を書いたと思う。一部メディアや、国会議員も騒い
でいる人間は、いるにはいるね。
きっと中国は以前日本が中国に侵攻し、中国の一部を「満州」として占領した歴史があるね。き
っとその仕返しとばかりにね、中国が日本を占領しようとしているんだ。きっと中国は日本を
占領した後、日本を「満州」と呼ぶのだろうね。で、中国版の満州だから、さながら…
「中華満州」
中華満州…中華饅頭…おお、中華満州。お満州だね。
なかなかイイんじゃねぇの?中華満州。今だってほぼ、米国満州なんだから。米穀饅頭?米穀
は煎餅だなぁ。米国は饅頭じゃ無くって、ハンバーガーだからな、米穀飯
場かぁ?ハンバって今云わねぇのか?差別用語?へっ。知ったこっちゃ無ぇやな。半馬鹿∼。
なんつってな。
そう云ゃあ、最近見ねぇなあ、満州餃子。
嗚呼、マンギョウ食いてぇ。
…何の話だ? ふっふっふ。
そんな人情味溢れた話なんてぇ事は、今はもう昔の話なんだろうかねぇ。何だかさ、大した目
的も持たず、のんべんだらりと人生を謳歌(?)して来てしまった俺様にとって、せめて仕事
とかは一生懸命に取り組もうとはしているんだよね。人として、至極当たり前の所作ってかね。
で、何事もそうだが、全てが順風満帆なんて、どっかの保険の商品名みたいな訳には、当たり
前だがいかない訳で、そんな中でもがいて抜け出そうと、必死なんである。理想と現実のギャ
ップにも、この歳になると、特に驚く様な事柄では無い。世の中なんざ、不協和音の権化でさ
、それと理不尽とのハーモニーで成り立っている様なモンである。上手く行った、なんてぇ事
があったら、ソレはたまたまハモッってしまっただけである。
いや、それでもね、人は自分や家族を守る為に、必死に働くんだね。明るい未来の為なんて
事とはチョッと違うんだ。強いて言えば、今日の、明日の家族の為に働くと云った方が近いと
思う。伊達直人って送り物が届いているのが最近話題になっているが、本当の善良ってのは名
乗っちゃあいけないね。名乗った瞬間、偽善になっちゃう。偽名でもね。でなけりゃあ、俺様
みたいな悪党がさ、NPO
法人、伊達直人の会とかいって、慈善団体を創っちゃったりすっから、な。まぁ、本当に世知
辛い世の中だから、チョッとしたイイ話ってのが話題になりがちなのも仕方が無い事だけれど
もね。
そうそう、俺様最近、つとに涙脆くなった気がする。歳をとると、涙腺が緩む、なんて、適
当な事を云うヤツがいるがね、本当は、人間の心が様々な澱に埋もれ、心が汚れて来るほど、
涙脆くなるんだと思う。その点、俺様なぞは、もう澱の層が出来る程ヨゴレな人間になっちま
ったから、ほんのちょっとの事で感動してさ、涙がダダ漏れ状態なんであるよ。ま、色んな事
を噛み締めてね、前へ進むのだ。
何となく四面楚歌な感覚を一人味わっているとさ、しっかりと気に掛けてくれる御大がいた
りして、数多来るであろう賀状を返礼してくれるばかりか、その返礼に一言、
「期待しています。」
って。
むむぅ。単純な俺様、そんな小さな出来事で、粉骨砕身頑張ろう!なんて思っちゃったりす
るんだね。世の中、くよくよしたってさ、成る様にしか成らねぇんだから、やっぱり前へ進む
しかなかろうて。好きな道を進んでいるんだからね、悔いはあるまいて。愉しいしな。
大体ね、平成の大不況だか何だか解らないけどさ、あまりに不況が定着しちゃって、日本の
閉塞感はもの凄い事になっているんだね。仮にジドウシャが欲しいと思っても、ホンの50
万円のジドウシャを買えない現実。これは一体どういう事なんだろうと思う。ま、優先順位な
だけだがね。こうなりゃあ、小説でも書くか?なんて、大それた事だけは云ってみる。何かと
逆境には強い俺様である。ぶはは。駄目だ、文章もスランプである。牛丼も250
円前後の価格破壊戦争…。デフレであるねぇ。
とあるジドウシャ雑誌(自転車では無い)にね、エコカー補助金制度終了以降、ジドウシャ
業界も不景気で、閉塞感が凄いらしいんだが、途上国のホンダは途上国消費のジドウシャを、
材料から何から現地調達して、現地のみで販売する、ジドウシャの地産地消ってのをやってね
、凄く活気があるらしいんだ。販売価格も新車で50∼90万円だと云う。
インドのタタという、タダとか、ダダとかってぇのと間違えそうなインドの国民的ジドウシ
ャであるが、それの対抗策だと云う。途上国はイニシエの日本の様に、明るい未来を信じて、
一生懸命に働いているんだと思うよね。現在の日本にね、圧倒的に欠落している部分。モノが
あり余ってしまうと、何も欲しく無くなってしまうって現象なのかねぇ。
こんな世知辛い世の中に必要なのは、人との繋がりだったり、信頼感だったり。人情って話
だよね。あいつがこう云うから頑張ってやろう、とか、そんな感じだよね。部活の仲間然りで
さ、社会的にもさ、自分が生きて行くのに皆精一杯だから、伊達直人が「現象」として現れ、
飛び火し、話題になる。少し貧しかった時代の昭和の背景や雰囲気の居酒屋などが流行る。
あ、昭和って云ゃあ、ホッピーやハイボールが流行るのは結構だが、ハイボールの炭酸水を
、デカイヤツで仕入れちゃうのが原因だと思われるが、氣の抜けた炭酸水を入れたハイボール
はハイボールでは断じて無い。そんな店が本当に増えてしまったぞ。残念至極なんである。ハ
イボールを店で飲んだら、家呑みよりもマズイってのはイタダケナイぞ。ならばいっそハイボ
ールはやめて、潔くホッピーを常駐させてくれたまえ。
…義弟がいよいよ店再開の場所を決めたらしい…驚きの場所とは…まだナイショである。
ふっふっふ。
神保彰という名ドラマーを御存知だろうか?あの「カシオペア」という日本のフュージョン
音楽の第一人者となった伝説のバンドのドラマーだった人である。
そんな絶技テクを持ったドラマーが、CP
を駆使して、ドラムを演奏しつつ、予め仕込んでおいた音源を叩いて奏で、バンド(オーケス
トラ)風に一人で演奏するというモノ。先日朝のテレビ番組で生演奏をしたんだが、これが、
まぁ凄い。
若い頃、とてもじゃないが人に云えない程のダメさではあったが、ホンの若気の至りでもっ
てバンドを組んだりした事もあって、ギターやベースなんてぇ弦楽器ってガラじゃ無ぇからさ
、取り敢えずドラムかなって担当したんであるが、いやぁ、難しいんだぞ、ドラム。バーロー
ン。
その難しいリズム隊の中でだよ、リズムを刻みながらは勿論の事、音源を仕込んでおいてそ
れを間違わずに曲にしてしまうって神業をやってのけるんだよ。
神保彰って人はね、カシオペアは今年でデビュー30
周年だと云うんだがね、まさにデビューの頃の彼らにやられちゃって、レコードを買い漁った
モンである。リーリトナーとか、シャカタク、ウェザーリポートなんてぇ、フュージョン界の
重鎮っての?今ではさ。そんな人達が跋扈していた時代でね、そっからジャズの世界にドッブ
リと浸ってレコード聴きまくった青春時代。
高校時代、吉祥寺のアウトバックってジャズ喫茶で高校生の頃入り浸っていたっけ。凄い数
のレコードだったんで、聴いて勉強して、店の片隅で煙草を燻らせていた。…何処のオヤヂだ
って。
そんな頃から神保彰ってドラマーは、常に愉しそうにドラムを叩いているのが印象的な人だ
ったんだよね。で、映像で以て久しぶりに見た神保彰さんは、やっぱりすこぶる愉しげに演奏
していたんだ。何だかすんげぇ嬉しくなってしまったよ。
丁度30年前、僅か16
歳の俺様だ。多感な時期であったと思う。生意気にオートバイなんぞにも乗っていた。学校で
は当然禁止だったがね。関係無かったね。やりたい放題。酒と煙草とオートバイと喧嘩は、も
はやセットだったと云えるよね。
尾崎豊的な人生観って所か?でも、残念ながら尾崎豊と同世代(彼は1965年11月29
日生)ま、実質的には一つ年下になる訳だが、彼の叫びには、同じ境遇下にありながら、リア
ルタイムに聴いたことが無かった。
また、尾崎を全く知らなかった訳では無いんだが、何となくリアルタイムにいた俺達は、本音
を歌にされるのはチョッとこっ恥ずかしいって云うかね、格好付けのすかしたクソガキだった
からね。敢えて聴かない様にしたんだと思う。俺様はもうそんなガキじゃ無ぇ、ってな程の、
屁の突っ張りである。
あはは、そんな偏ったオヤジ臭い音楽遍歴を持っていたんでね、
日本人の、所謂邦楽モノ、歌謡曲って類いの音楽は聴いた事が無かったんだ。
唯一邦楽って云えばね、大学行ってから、R&B
やブルースに影響されて、運動系の関西人の先輩に憂歌団の生聞59分ってライブ盤をTDK
のカセットテープにダビングして、擦り切れるまで聴いた位である。
…まぁ、憂歌団の括りを邦楽って云う事は、チョッとばかし乱暴であるよね。憂歌団は全部買
ったね。
16歳の頃、オートバイに真面目に乗っていても、
トンチキな出で立ちの輩共に因縁を付けられる日々である。
…時代だよ。そんな時代。俺様は日がな暇さえあれば、大垂水峠や、奥多摩有料道路を責め
る、
いわゆる峠小僧だったのだな。
ブィーンブィーンってよ。学校停学だって。わはは。何やってんだか…。
…まぁいい。どちらかと云うと運動の方が得意だった俺様とは裏腹に、子供が今年はもう中学
生になろうとしている。いや、もう中学生と云っても、芸人のもう中学生では無い。…どうで
も良いが。
そんな息子は何故だか音楽に興味があるらしく、ピアノをやって、トランペット、そしてエレ
キを買ってドラムスティックで布団をバタバタと叩いている。…ウルセェ。
流石にドラムセットは騒音の観点から買い与えられないが、最近の電子ドラムは性能が良く
なって価格が下がっているしね。高性能なモノはそこそこの価格であるが…。
そんな多目的に楽器をやりたい彼にとって、神保彰さんのドラムスタイルは相当なインパクト
を与えるに違いない。つい先日も、小松という芸人が電子ピアノとペットを同時に巧妙に、し
かもアレンジバリバリで演奏していて、感激していたっけね。
様々な楽器を演奏するのは、相当難しいし、練習も大変だろうと思うが、楽器が出来ると云う
事は素敵な事だと思うよね。多角的に出来るってのも大切だと思うんだ。
どうやら神保彰さんは、前出のパフォーマンスを引っ提げ、全国行脚に出掛ける様である。機
会があれば是非とも坊主を連れて行ってみたいと思っている今日この頃、なんであるよ。
音楽ってさ、個人的主観や趣味趣向の強いジャンルのモノだから、そしてその時々の考え方と
かに大きく左右されるモノだと思っている。でも、出来るだけ多くの音楽ジャンルを聴いて、
判断をした方が良いと思う。俺様はロックを聴いていた時、クラッシックなんて全く興味が無
かった。
クラッシックが少しだけ理解出来る様になって、Queen
の素晴らしさを理解出来た。フレディが没後、どんだけ過ぎてんだって話だ。彼らがデビュー
した頃、フレディのタイツ姿に、何となく拒絶してさ、当然、その音楽の凄さには気付けない
でいたんだね。実に勿体無い。ウチの女房なんて、Queen
のコンサートをリアルタイムに観に行っていて、実に羨ましい限りなんであるよ。
過日、ポールロジャースとQueenが組んで再結成ってやったがね、ポールロジャースはFREE
でしか無い。俺様的にはね。FREE
のコピーもやっていた程、ポールロジャースは好きだが、フレディーマーキュリー無きQueen
はあり得ないんだ。オールライトナウってなモンである。
Queen
のベスト盤がまた出るらしい。う∼ん、買っちゃおう。ツェッペリンでもパープルでも、その
当時聴いていたロックって、オッサンになって聴くと、何だか更にイイ気がするのは何故なん
だろう。
実に不思議な感覚である。
ロック魂。楽器は出来ないが、人生感がロック。
見た目は演歌魂か?…どうでもイイな。そんな事ぁ。
ビギンの比嘉でも、パパイヤ鈴木でも無ぇって。
…でも、密かに息子に看過され、フェルナンデスの「ぞうさん」ってギターを買ってしまいそ
うなアホ親父なんである。
ジャンピングジャックフラッシュしか弾かないと思うケド…。
フェッフェッフェッ。
連日、タイガーマスクの伊達直人の連鎖を各メディアが取り上げ、話題になっていたランドセ
ル寄贈のニュースも、最近は水をかけた様に冷めている感がある今日この頃である。
こういった一連の所作を、俺様普段から身近に感じていたんであるよ。云わずと知れた自転車
店勤務の俺様、常々勿体無いなぁ、と思う、自転車の使われ方、特に子供車は子供達の成長も
早く、かなり綺麗な個体も多く存在する。
通常の大人用一般自転車は、防犯上や安全上、処分してしまう事が殆どなんであるが、やはり
子供車の場合、安全に再整備し、消耗品を取り換えてあげれば、まだまだ使える自転車が沢山
ある。…ハナっからダメなモノもあるけれどね。
そんな自転車をね、引き取った途端に点検整備をしてさ、施設にそっと寄付をしていた人がい
るんだ。昔っからね。まるでそうする事が、決まり事の様にね。で、誰にも言わない。この親
分は本当にイイ人なんだなぁ。なんて、悪ガキの俺様は感激して、親分の下にいる。
そんな俺様だって、イイ年のオッサンになってから、自転車屋さんの丁稚に入って修業させて
貰ってね、イッチョ前にさせて貰ったりしてね。やっぱり何とか恩返しをしなければと日々思
っているのだ。
伊達直人関連の行為も素晴らしい事だろう。でも、決して何処にも取り上げられないだろうし
、また取り上げられようとも思っていない、無償の奉仕って所作は、カッコイイなぁ、って思
うんだな。俺様の所作を振り返るとだ、やれ宝くじがあたらないかなぁ、だの、子供に銭が掛
かるなぁ、だの、飲み代が足らねぇなぁ、だの、本当に恥ずかしい俗者であると、残念至極に
思うぞよ。
…まぁいい。子供が中学に行く歳になろうとしている。ヨゴレな俺様に似ず、大変に素直に育
ってくれている。どっかネジが抜けているんではないかと思う位、素直なんだよね。所謂子供
っぽいずるさってのが殆ど無いんだよね。大丈夫なのか?ボウズ?
愉しげにいつも歌を唄っている。愉しい時は学校でも唄っているのだと云う。何故俺様のよう
なヨゴレから、あんな子が出来たのだかは、不可思議極まりないんであるが、事実そうである
のだから、仕方が無い。
残念ながら、あまり運動には興味を示していない。きっとムキになっちゃうお父さんを少し疎
ましいとも思っているであろう。お父さんは音楽は教えられない。ま、聴く事位は出来るので
、頑張ってくれたまえ。いつも新鮮な感動を与えてくれて有難う。父はあまり感動を与えてあ
げられず、すまんね。
何時の時代もね、子供が親の思い通りになんて育つはずが無いんだが、色々な意味で期待を裏
切ってくれると云うか…何でこんな事が出来るのだろう?なんて不思議な感動をいちいちもた
らしてくれるのである。子供が持つ不思議なエネルギーを日々感じている。
お店をやっていると、世の中の子供達は展示してある自転車にガンガン乗る。親御さんも殆ど
意に介せずって所だ。色々な店の都合で、高額自転車も置いてあるんだが、高額自転車って意
識が親子とも無いので、ガンガン触ろうとするので、やんわりと注意を促すのだが、なかなか
ね…。
いっそ、店の奥の方にね、18禁、アダルトオンリーって暖簾を付けたコーナーを設けると
するか?チョッといかがわしいピンク色なんかにしてさ、「電動で動くアレ、御座います。」
とか書いておくって云うね。「超刺激的なレアなアレ、入荷致しました。」とかね。で、電動
アシスト車や、ロードレーサーを陳列して置くってのはどうだい?
…どうだい?じゃ無ぇか。
冒頭の、せっかくの、珍しくイイ話をだ、大概台無しにする俺様の文面の不条理なのである。
電動アシストは、時速24km以上で走行すると、アシスト力がゼロにならなければいけな
いって法律で決まっているんだが、では早速スピードメーターを取り付けて、電動アシストに
乗る時は、常に時速24km以上を出して走行し、日々電動アシスト自転車の走行可能航続距
離を伸ばし、勝った気分に浸っている俺様なのである。どうだ。
…馬鹿だろう?フェッフェッフェッ。
全然、伊達直人ぢゃ無ぇし…。
やぁ。シニアボーイの元シティボーイ、自轉車家ジョーです。今は昔、当たり前だが当時は
ナウなヤングだった訳でして…知らず明鏡のうち…なんて白髪三千丈になりにけむ…
と、話を煙に巻いておいてだ。そんなおいらと同世代の婦女子たちの話である。
我々中年世代は、大学卒業の80年代後半∼90
年代に社会人になった、社会に於いて「新人類」と格付けされた世代である。0
系新幹線と同学年だったり、東京五輪の開催年生まれで同級生だったりする、アレだ。
…と、本題のさわりだけ冒頭に乗っけておいて恐縮だが、先日お店に面白い電話が掛かってき
たので、忘れないウチに、そっちを書いておこう。お相手は可愛い婦女子…などでは無く、お
巡りさんだ…と、思う。
「あ∼、もしもし?千葉○×警察、△※交番の、%&と申しますが∼。」
「あ∼!?ハイハイ、どうも、何でしょう?」
「あの∼、自転車のタイヤに空気を入れる口の所、ありますよね?」
「ええ。」
「あの、ふたの部分って云うか…入口の金具、名称は、何て、言うんでしょうかねぇ。」
「プランジャーの事かな?」
「え?プリン体?プリン体ですか?」
「お巡りさん、プリン体はホッピーだね。プランジャーですよ、プ・ラ・ン・ジャーア。」
「プラジャー?その、金具全部がプラジャーですか?」
「全部ではありませんよ。
「ええ?他のは違う名前なんですか?何て云うんですか?」
「…此処から先の情報は有料になりますが、宜しいですか?」
「ええっ?そうなんですか?」
「…嘘ですよ…因みにプラジャーではなく、プランジャーです。いや、そのプランジャーを止
めているネジの部分をトップナットと云いまして、それでプランジャーを留めています。で、
そのプランジャーには虫ゴムというチューブ状のゴム管が付いていまして、それで空気の漏れ
を防止するんです。」
「ムシゴム?カタカナでムシゴムですか?」
「…虫ゴム、通り一遍では漢字だと思うんですが、でも何でもいいんじゃないでしょうかねぇ。
」
「で、トップにゴムキャップを付けると。」
「え?まだ付けるんですか?」
「…セットですからね。」
「セットなんですか?…難しいですね、何とかなりませんか?」
「???…何とか、ですか…何をですか?名前が複雑って事ですか?」
「いや∼、何と言いますか∼∼…」
「じゃあ、そのセットは総じて バルブ で良いんじゃないでしょうか?」
「バルブ!バルブで良いんですか?」
「ウチでも何処でも、大概チューブのバルブって云えば通じますからね。」
「バブルかぁ。」
「…ええ。バブルス君です。」
「え?」
「バ・ル・ブ。ですよ。」
…そんなやりとりの後、電話を切ったんだが、その交番のすぐ側に、老舗の自転車店があるの
を俺様は知っている。そこで聞けヨォ。
…何だか冒頭の話題をくっつけたら話が長過ぎになっちゃうじゃねぇか。どうしてくれるんだ
っての。そんなシニアガールという表現は、どこぞの雑誌あたりが言い始めたんだろうが、言
い得て妙なんであるよね。何しろ40∼50代の、中年層(シニア層)の世代の婦女子が、大
変元気で、且つ様々なモノに興味を持ち、まだ行ける、まだ行けるって、バイタリティがある
らしいんだ。
この現象はね、何も婦女子に限らず、我々の近隣世代のおじさま達にも見受けられる現象であ
る事は、昨今のロードレーサーに乗るお仲間を見ても、一目瞭然であるんだ。
…そう云えば、最近メディアでも、もう中年と呼ばれがちの「アラフォー世代」、所謂シニア
ガール達が台頭しているね。芸能界でもそうなんである。
この世代はね、折りしも、あの悪名高い、「バブル世代」とドンピシャでね、価値のあるモノ
に対して消費する事に、抵抗が無いのだと、何かに書いてあった。今後の日本の消費を左右す
る、なんて事も書かれていた位、強烈な印象の世代なのだと思う。
運動したりしてさ、体を動かす事に抵抗が無く(人に依るんだろうが)、ロックコンサートな
んかにもガンガン行くって云うね。ウチの女房も、コンサートに行くと、子供と一緒に立ちあ
がってピョンピョン飛んでタオルを振り回している。…俺様が恥ずかしい位であるよ。だが、
人が刺激を受け、元気であるって事は、大切だと思うぞ。
これからの日本は、おじさん、おばさん世代が元気にするのである。
ま、俺様の事である。それ程大袈裟な話でもなかろうがね、日々、自転車を組み上げている常
日頃の理不尽なんかを少し話そうと思う。不平とか不満って類いのモンでは無いのだが、どう
も仕事の都合上で解せない状況って云うかね…。
自転車に、色んな意味でどっぷりと漬かっちゃっている方々におかれましてはね、既に御承
知の事と存じますが、自転車って代物はさ、メーカーから完成車って事で店側に送られて来る
のだが、コレがメーカーの工場で7
分組みって形で送られて来る。この基準がメーカーによってまちまちでね、御丁寧にワイヤー
を全部通してしまって、バーテープまで巻いちゃっているメーカーが多いって事である。こっ
ちからすりゃあ、何を余計な事をしてくれちゃってんだバーローィ、ってなモンである。
ま、大きなメーカーで、多くの車種を取り扱って、やたらと販売店にエラそうな事を云うメ
ーカーに多いのも特徴なんであるが、この行為がどれだけダメな事なのかって事だよ。
他の店舗やショップは知らないが、俺様はブレーキ、シフトワイヤー全てを、過分に長いワ
イヤーが付属しているワイヤーを適正な長さにし、グリス塗布をして、丁寧な仕上げを心掛け
ている。もし俺様が客だったら、そうして欲しいからである。
でも、それが出来ない、させないメーカーの高圧的な態度ってどうなのかね?いや、分解禁
止なんて云わないですよ、ドコもね。でも、ワイヤーを締め付け過ぎて切れちゃっているなん
て事が茶飯事なんでね、ワイヤーもバーテープも全てバラで持って来いって云いたい。これは
声を大にして云いたい。
しかも今の自転車は殆どがアヘッドステムになっているのでコラムカットをして高さ調節をす
るんだが、これすらもメーカーで勝手に切って来てしまうんだ。「お前らはコレに乗っておけ
」って如き、まさに慇懃無礼な行為であると思うんだよ。慇懃無礼はいんぎんぶれいと読むの
で、意味は辞書で調べてくれたまえ、ってなモンである。
この現象は、元来、ロードレーサーがフレームを製作し、部品を集めて自転車にしたという
、現在のオーダー形式の根付いている、ヨーロッパ系メーカーには少なく、アメリカ系の、大
量生産型の大メーカーに顕著である。
良い例としては、ブリヂストンのスポーツブランド、「アンカー」が自転車の送り方として
は完璧。しっかりとした道具や知識、技術が伴わなければ、当たり前だが、完成しない。当然
だがフォークコラムカットは必然だし、ワイヤ類も全て別になっていて、当然サラだから、ワ
イヤーの切れやほつれも無い。他のヤツは下手をすると、ホームセンターレベルで組み上がっ
てしまう可能性があるぞ。だって慇懃無礼なんだもの。
あと、リアホイールのフリー部分に付けるスプロケットの奥に、プラスティックの円盤を装
着するのはやめなさい。ありゃあ、百害あって一利なしであるよ。仮にスポークの入り込みを
防ぐと云うのなら、先ずはそれは整備調整不良から来る事態だし、チェンが落ちてしまえば、
殆どのスポークは交換を余儀なくされる。ネット販売の自転車が抱える問題はこの部分がナン
バーワンであるぞ。
俺様はスプロケットの取付・締め付け具合を確認する際、全て外す事にしている。…例外と
しては一般車は基本的に取らない。扱いが乱暴で、リアの変速機を倒して、曲げてしまい、結
果チェン脱落等が懸念されるからである。
ま、何処とは云わないけれど、少し見た目のが良いから、若しくはこんなモノが売れるって
んでクロスバイクっぽい自転車を一般車ベースで作って、V
ブレーキをダメダメなヘンテコメーカーのモノを平気で使って、おまけにダメダメモジュレー
ターまで使っちゃう始末でさ、御丁寧にBAA
マークがくっついちゃってるよ…。どうやって調整したって、ブレーキのレバーがハンドルま
で引けちゃう時点で失格だっての。これを余ったシマノのワイヤとワイヤガイドにしてあげる
だけで、別物になるんだぜ。
俺様がやっている事は、お店の屋台骨である組み立て・整備の、根幹の部分であると考えて
いる。日々、様々な自転車の観察を怠らない様にしている。だから道具・工具にも相当な思い
入れがあるんであるよ。 俺様が云うのも何だが、謙虚な姿勢ってのが大事なんであるよ。常に自転車の進化に備える
と。結果、お客さんがストレス無く自転車に乗れるって事が理想だろうなぁ。
あ、これは数量限定の特ダネなんだが、先般、マウンテンバイクの生みの親である「ゲーリー
フィッシャー」というブランドの自転車が、残念ながら、トレックネームのデザインに統一さ
れてしまって、すこぶる残念に思っていたんだが、何と、メーカー在庫処分で、アドヴァンス
の車種が数台入荷したぞ。う∼ん…売りたく無ぇなあ。安いし貴重品だし。…いっそ1
台買っておこうか?…コナ作んなきゃいけないし…実に悩ましい。
なんて想いながら、丁寧に組み上げたよ。早いモノ勝ちだよ。
勿体無くて、しまっちゃうかもよ。…あああ、悩ましい。
一組入魂?なんである。
日本は、不思議の国のアリスなんであるよ。いや、不思議な自転車が有りすってなモンであ
る。我が日本国が誇る(?)大衆車、「ママチャリ」である。昭和45年(1970
年)、全国の保有台数は、2764万3千台の保有台数が、平成20年(2008年)には、
6909万9千台にのぼるのである。およそ国民の1.5
人に一人の割合で、自転車を保有している計算になるんだそうだ。で、その保有台数の実に9
割が、ママチャリに属する一般車であると云う事、これが日本の自転車事情を世界の自転車事
情と大きく異なる部分なのである。
簡単に云うと、歩道専用走行車。コレが様々なよしなし事が積み重なり、ジャパニーズスタ
ンダードになってしまっているんだ。ルールも知識も出鱈目。しかもこの類いの自転車に乗っ
ている人達は、その殆どが自転車には全く興味を持たない人々なのである。
だが、この一連の自転車問題はね、徐々にではあるが、確実に変貌しつつあると思うんだ。
また、そうしなければならないと切に思うのだ。何もママチャリが悪なんでは無い。自転車の
使われ方に大きく問題が有るのだ。スポーツ自転車に乗り換えても、車道の右側の反対車線を
爆走し、自爆するようにジドウシャに体当たりしては、ジドウシャだってスポーツ自転車を目
の敵にしたくもなるよね。
日本人は、安楽な乗り物が好きなのだろうか、9
割って云えば、ジドウシャの保有台数の実に9
割が、オートマチックトランスミッションなんだってさ。…勿体無いねぇ。ま、オートマ限定
なんてぇ、ビックリな免許も与えちゃうトンマな国だからさ、そうなっちゃうのも致し方無し
って所だろうか?
ジドウシャって云えば最近、いや、昔からなんだがね、アルファロメオが大好きなんである
よ。それが何故だか無性に欲しくなってしまった。どんなにオートマティックが進化して、マ
ニュアルよりも優れているって云われても、マニュアルに限るのだ。147のGTA
なんて、素敵だよなぁ。相当安価になっているとはいえ、150
万前後の推移だから、なかなか無い袖は振れないのである。156が安価になっているから、
それも狙い目なんだろうが、う∼む。悩ましい。スパイダーなんてジドウシャなのに2
人しか乗れない、馬鹿馬鹿しい位の潔さがカッコイイよなぁ。
この不況下だからさ、ジドウシャもなかなか売れないらしい。おいらの店は自転車店だが、
ま、色々とあってね、青色吐息でやっているんだな。様々な規制があるからさ、思った通りに
は行かないのが仕事ってなモンである。で、自転車は趣味でもあるが、必需品でもあるんだが
、おいらにとってジドウシャは贅沢品なんだよ。ある意味、趣味だけのモノなんだな。だから
、いざ手に入れれば大事にして大切に乗るのだ。そして愉しむって事だな。
まだまだ、これから子供に金が掛かるから、よっぽどの事が無い限り、ウチの女房は、自動
車購入なんて許しちゃあくれないだろうが、どっこい、人生が起こるか解らないからね。オメ
デタイ楽天家が信条の俺様である。そのうちねってなモンであろう。
俺様、どちらかと云うと、好きなモノとかね、食べ物なんかだと、毎日飽きるまで食べたい
タイプの人間なんだな。ホッピーとレバ刺しとタン刺しとモツの串焼きで、毎週に近い位、通
ったりする。…太っちゃうよなぁ。
突然、流行病の如く、湧いて出たジドウシャに対する物欲ってのは、一体何なんだろう?
ま、当面はね、ジドウシャなんざ、無くてもさしたる問題も無いんだが、物事にはすべからく
優先順位があるからねぇ。わはは。そこいらに銭が落ちている訳ゃ無ぇしな。
…まぁいい。俺様、近所のスーパーに買い出しに出掛ける時、決まって実用車という、昔の、
築地市場御用達自転車に乗って行くんだ。わが国の歪な自転車事情を辿ると、この自転車に行
きつくのだ。この実用車って呼ばれる業務用自転車、築地なんかでは平気で3∼40
年前の実用自転車が現役で走っている。何たって丈夫さが信条で、何しろ無く子も黙る「メイ
ド・イン・ジャピャーン」の製品である。
飾りっ気一切無し。黒か深緑の、大概でっかい箱が後ろに括りつけてあって、商品を堆く積ん
で移動する。自転車は頑丈一辺倒なんで、当然、重い。だが、乗ると解るが、非常に頼もしい。
俺様がスーパーで買い物をするのは、大抵、ペットボトルのお茶関連、2ℓ
1ケースと、ブレンディのペットコーヒー1ケース、牛乳や大根、その他おかず諸々と、必要
な時は米10kg。これらを自転車に満載する。わはは。この芸当は女子供はおろか、自転車
通の方でも、操作は難しいんだよ。流石の実用車でも、少したわみながら走るぜ。
以前、実用車を入手する前だが、コレをママチャリでやっていた頃、直感的に、こりゃあ、自
転車がステムの部分から折れる可能性が有ると、本気で思ったもの。
で、そんな実用車ってのは、それをベースに輪タクを作ったりね、リアカーを牽いたりしてさ
、何しろ日本の文化発展に貢献した、とてもエライ機械モンであると思うんだ。勿論、天下の
ママチャリも、この実用車がベースで、武骨さや頑丈さを緩和し、またがり易いフレーム形状
にしたんだね。であるからして、ママチャリは正確には「婦人車」だの「軽快車」だのって云
われるんだね。
ホンの少し前まで、メイド・イン・ジャピャーンだったママチャリも、残念ながら、もうほぼ
100%、いや、もう実質的に120%と云ってもイイ位、ママチャリは「外車」になってし
まった。地球上で、唯一、日本国内のみでしか使われない、自給自足すべきはずの自転車が、
100%輸入品。昔は外国製品を、「舶来品」なんていって、恭しく扱っていた時代が有った
がね、確かに中国から大量に運ばれて来るよ。コンテナー船舶でね。舶来品だ。
メイド・イン・ジャピャーンを捨てた自転車に付随して起こった問題は、自転車のJIS
、日本工業規格の無実化であるね。JIS
規格ってのは、日本国内工場にて生産された製品に対して与えられる、安全品質。
唯一、地球上で日本のみでしか使わないママチャリから、JIS
マークが消えているのである。日本って国は、舶来品に滅法弱く、自転車に関しては、その生
産国の安全基準を満たしていれば、その自転車を、誰でも販売する事が出来ると云う。
…落とし穴が二つあったね。その国の安全基準、生産国は中国。中国製のジドウシャは現時点
で、実質的に輸入されていないでしょ?それが中国の安全基準。で、安全かどうか解らないモ
ンを、誰でも仕入れて、勝手に販売して宜しい、って事になっている。わはは。どんだけ自転
車って軽視されてんだって話だよ。
90年代初頭まで、僅かに残っていた、日本製1
万円自転車。日本人の律義さで、そして職人気質なモノづくりの精神で、しっかりと、そして
当たり前の様に付いていたJISマーク。
くたびれた、何の変哲も無いママチャリに乗ってくるお客さんが、パンク修理に来る。ナリは
相当ボロボロだが、オーナーはこう云う。
「対して手入れもせず、乗りっ放しなんだけど、コレが乗り易いのよ。壊れないしねぇ。」
「最後の日本製だからね。大事に乗ってあげなよ。」
「??? はぁ。そうねぇ…。」
解らなくってイイのだ。陰に職人の技が光っている。控え目にね。それで十分だ。
…今はもう存在しない。そんなブランド。
…続く。
今のママチャリってのは、もう自転車は1
万円以下のモノで充分である、って定義が定着しちゃっているのだな。要は使い捨て自転車。
近所の某有名国立大学の裏側には、毎年卒業して乗り捨てられていった自転車が堆く積まれて
いる。毎年ね。セミトレーラーの産廃車で春頃一斉に処分されている。これはママチャリの縮
図だと思っているんだ。あると便利だから使うが、新生活ではいらないと思うので捨ててしま
おう。
その大学は、比較的レベルが高いから、いずれ道路を設計したり計画したりする側になったり
する可能性があるよね。でも、さんざお世話になった自転車には興味が無いから、ジドウシャ
優先の道づくりをしてしまったりしてね。いや、近所の大学ばかりでは無い。何処の大学も概
ねそんな感じなのだそうである。
何も大学に限った事では無いんだ。日本国民の殆どが、自転車は何処を走るべきなのか?自転
車ってそもそも何なんだってな感覚で乗っている人ばかりなので、また、ジドウシャ運転免許
取得者ですら、自転車が何処を走るべきかさえ、理解をしていないか、間違って理解をしてし
まっているんだ。交通教育、殊更自転車に無知な国、日本。スポーツ自転車と呼ばれる、グロ
ーバルスタンダードな自転車と、ママチャリ代表の日本スタンダードの超低性能自転車との格
差が酷過ぎるのである。
現在の新安全基準「BAA」は、一応、JIS
規格に準じた基準である。が、マスプロメーカー含め、モノづくりへの愛情ってのが、決定的
に欠如していると、モノを見て思う今日この頃なんである。…シュールなんである。
日本人が、激安、安物品の一つに、ママチャリを数えてしまった結果が、こんな結果を招いた。
モノづくりの国、日本。最近では、液晶も、半導体も、あらゆるモノが、韓国や中国製品にシ
フトされ行く現状がある。最近は大資本が遠慮なく小資本を飲み込んで行く。共存共栄という
言葉は、もう単なる言葉でしか無く、意味は成してない程の競争社会だ。
全てがアメリカナイズした結果が、コレだ。かつて日本に遭った共存共栄の精神は消え去り、
弱肉強食の格差社会…。本当にこれでイイのか?
自転車協会も、AKB48なんかを起用して、BAA
普及に躍起だよね。だけど、日本に雪崩の如く押し寄せて来たマウンテンバイクのブームの時
の、ナンチャッテマウンテンバイクの増幅を抑えきれず、自転車のカテゴリーに「マウンテン
バイク類似車」「マウンテンバイクルック車」なんてカテゴライズせざるを得なかった自転車
業界の弱さってのを、そんな所から、あからさまに感じてしまうのである。
ピカピカのマウンテンバイクみたいなモノを持ちこんで、ネットで買ったんですけど、ブレー
キがちゃんと動かないので、調整して下さい。って持ち込まれる事が、後を絶たないのだが、
少し触って、製品の構造上に大きな欠陥があるから、可能なら返品された方がいいですよって
、大変云い難い事を伝えねばならない。安全に作動しなければならないブレーキを手抜きして
しまって、馬鹿じゃないのか?そんな商品が乱売されているって事態が異常なのであるよ。
確かに現行の交通事情ってのは、本当に自転車が走りにくいと感じているよ。最近も千葉市内
を走っている大手電鉄系のバス、こっちが30km前後で車道を走行しているにも関わらず、
無理矢理抜いて行って、抜きざまにあったバス停に、強引に止まりやがった。
…最低な運転手だよ。殺す気かっての。バス停で止まっていたから、入口から乗りこんでボコ
ボコにしてしまおうと思った位。あはは、バスジャックになっちゃうから、流石に堪えました
が、しかし、お客を乗せている時の所業では無いね。
公共交通機関の運転手の質が本当に落ちていると思うよ。
「チッ、邪魔な自転車だなぁ、最近車道に増えたんだよなぁ、こう云うヤツ等。こちとら仕事
で走ってるんだよ。さっさと道を空けやがれ。目障りなんだよ、抜いてやれ。バス停だ、それ
止まるぞ∼、こけちまえ、あ∼ダメか。チクショウ、残念だ。」
なんてな。馬鹿運転手は思っていたに違いない。
…何もバスばかりではない。あからさまに敵視されてぎりぎりをかすめる運転手、ハナっから
自転車を見ていない運転手。ルールを無視して我が物顔で反対車線を疾走するスポーツ自転車。
…事故が無い方が不思議なんである。
ママチャリを無くすってのは、もう日本人にマグロを食べるなって云う事と同義な程、難しい
だろう。それだけ文化が滲みついちゃった。この辺の意識とインフラと、大変革を伴わないと
、なかなかねぇ…。
自転車に乗る人間として、何よりも無灯火で(灯火してても)反対車線の車道を走って来る
イカレポンチが一番怖いんだ。そう云うヤツは、ルール自体を知らないから、悪い事だとは感
じていない。
無知は不幸を呼ぶのである。
では、ママチャリは何処を走るべきか?その前に、自転車の本質やルールを学ぶ事の方が大切
なのである。そうすれば、自ずと答えは出て来るだろうね。
先日、学生時代の同期で新年会をやったんだ。在宅地がそれぞれ府中だったり、川崎だったり
、千葉くんだりだったりで、んじゃあ、各自上京!って事で、新橋に集合する事になった。
俺様、こう見えて結構ミーハーな所があってね、以前銀座のCM制作会社にバイトでお世話
になっていた頃、年中新橋で一杯引っ掛けて帰ったんだが、特に此処って店は無かったんだ。
そんな中、某テレビの汚くってうまい店なんてのに出ていたガード下の「花れん」って店に
しけ込む事にした。…と云ってもね、花の金曜日、狭いガード下の「花れん」は既に満席で、
店内は火事場かといった風情で煙が立ち込めているぜ。むむぅ、燃えて来た。
で、それぞれみんな忙しくって、待ち合わせに30
分位かかりそうだったので、席の予約でも…なんて一考を案じていると、店員さんがすぐ側の
支店を紹介するからって、忙しいのに連れて行ってくれた。お?「花れん2
号店」だ。やった。特等席。…通常、気取った店ならば、オープンテラスなんて云うんだろう
が、この店は道路にビニールの幕を張ってさ、テーブルとイスが無造作に置いてあって、足元
に石油ストーブが置いてあるってスタイル。何だかホッとする。
ま、基本はホルモン焼きなんだが、ふむ、特筆すべき味では無く、至って普通。よせばいい
のにレバ刺しも食って見た。…千葉のゲンちゃんの所や、玉ちゃんのレバ刺しには遠く及ばず
、そんなモンかぁ、なんてね。
…まぁいい。そうは云ってももう既に45歳のオヤジ衆である。俺様は浪人したから一つ上で
46
歳なんでね、何故かアニキ肌になってしまうんであるが、そんな奴らも、風体も何も、傍から
見りゃあ、惑う事無き立派な中堅サラリーマンである。
そんな彼らの中で、金融機関に勤めるトシちゃん、最近不景気で給与が下がってしまい、女
房にお小遣いを貰えなくなったのだと嘆く。今年収はどの位だ?と聞くと、600位だって云
う。もう一人の傑物、さわら君に年収を聞くと800位だと云う。聞けばトシちゃん、数年前
は850位貰っていたって云うんだ。
…馬鹿太物!自慢じゃ無ぇが、俺様は夫婦共働きでも、600なんてとっても届かんわ!5
00だって危ないぜ!この野郎!と頭をぶん殴りつつ、特にねたみややっかみは感じず、お説
教をするのだ。
「セイセイセイ・セイチェント?チンクエチェント未満だぞ、この野郎。」
「???」
さわら君、笑う。
「…800は?オットチェント?だったっけ?バーロー、トシ、天文学的で、俺様の天才的
頭脳では数えきれないぞ!」
「何それ?」
「俺はイタリア人だ。」
「ふはは、何それ?」
「うっせぇ、バーロー。ボカッ。」
先ずは、外で戦う企業戦士の亭主に対し、丸腰で戦えってぇのか?と。無駄に使ってしまう
銭ではないのだから、せめて幾許かの実弾はよこせ、と。亭主が恥をかくってのは自分の恥だ
と思いなさい。と、俺様が云っていたと云いなさいって。ダメなら呼び出すか家庭訪問するぞ
、と云っておきなさいって。
で、次に、自分に一番近い人間であるはずの女房を、そんな些細な事すら口説けないのでは
、先が思いやられるぞ。と頭をぶん殴るんだ。
で、自分のライフスタイルってのを話すんだが、これは持論だが、金があればあっただけの
苦労や苦悩が付いて回るのだと思うし、無けりゃあ、無いだけの苦労が付いて回るんだ。トシ
ちゃんは真面目な男だから、いちいち悩んでしまうのだろうが、ま、人生なんざ成るようにし
か成らんし、また、どうにかしようと足掻いたり、努力をしてみたりってぇ繰り返しだって諭
すのだ。
金が無くて大変か?って俺様に聞くから、
「バ∼カヤロウ、金がありゃあ幸せなのかってぇ事だろ?金なんてな、そりゃああるに越し
た事は無ぇんだろうが、食うに困らない位の稼ぎがありゃあ、あとは、俺様は好きで成った自
転車屋だから、ストレスは無いぞ。」
散々ホルモン食っておいて、マッコリ浴びておいて、二次会は何とイタリアンレストラン風
居酒屋で、赤ワインを浴びる事にした。何だよこいつ等。昔と全然変わらない呑み方をしてい
やがる。…かく云う俺様も、同じ穴のムジナなのであるが。
そのイタリアンで4
種のチーズピザを発注し、来た来た、ピザピザ。おいトシ、ピザピザって10
回云え!なんって云っていると、本当にピザピザ…って云っているから、頭をぶん殴って、う
っせぇバーロー!なんて云うと、お?新しいねぇ。なんてね。…馬鹿だろぉ。
んで、ピザをいそいそと持ってきたお姉ちゃんが、至極当たり前の様に、
「ピザに蜂蜜をお掛け致しますか?」
「え?ハチミツ?」
「旨いのか?」
…隣りで呑んでいた若いネーちゃん達にも聞いてみたら、結構おいしいんだと云う。
「じゃ、それで」
って頼んだのが大間違い。4
種のチーズピザが台無しになってしまった。俺様は何も長い時間を掛けて、ホットケーキを頼
んだんじゃないぞ!って程のハチミツ味。4
種のチーズは、蜂蜜の後の、後味の悪い何かに成り下がりやがった。
しこたま呑みました。浴びました。
千葉へ帰って、自宅まですべてコマセを撒きながら帰りましたとさ。
とほほのほ。
先般、我が息子がギターを始めたいって云いだした事は書いたと思う。どうやらアニメだか
マンガの世界で、女子高生がバンドを組んで活動をするってストーリーで、少しだけ昔のマン
ガと違うのは、リアルな作詞や作曲をして、CD
を現実にリリースしていたり、バンドスコアをしたりして、そのコピーバンドも多数存在する
という、それを果たして、バーチャルリアリティーと呼んでイイもんだか何だか、サッパリ解
らないんであるが、兎に角そうだ。
で、息子が選んだレスポール。遥か昔、地獄のロックバンド、キッスのギタリスト、エース
フレイリーが、レスポールを爪弾き、煙を出し、火を噴くレスポールがカッコイイと思ってい
た12
歳位の頃、子供もその位の年齢に達していた。知らず明鏡のうちに…。世紀末のデーモン閣下
よりも古い地獄人である。
そんな若い人達に、絶大なるファンを持つ「けいおん!」なんであるが、過日、読売新聞に
こんな記事が載ったので、抜粋して記すぞ。
―以下読売新聞より抜粋―
人気アニメ「けいおん!」の舞台とされる滋賀県豊郷町の豊郷小旧校舎から、ギターなどが
盗まれた事件で、和歌山県警は4日、同県内の県立高校の男子生徒(18)と無職の少年(1
7)を窃盗容疑で逮捕した。
2人は「けいおん!」のファンで、「関連グッズや金目のものを盗もうと思った」などと供述
しているという。
発表では、2人は昨年11月17日未明、旧校舎に侵入。ギター2本、ベース1本、登場人物
がモチーフの人形などと、手提げ金庫2個(計約100万円入り)の計192点を盗んだ疑い。
ギターやベースなどは同19日に近くで発見された。
同県警は昨秋以降、18歳の少年を含む数人の少年グループを、別の窃盗容疑で逮捕。18歳
の少年宅に旧校舎から盗まれた人形などがあったため、追及したところ、犯行を認めたという。
「けいおん!」は、女子高生のバンド活動を描いた漫画。アニメ化され、登場する楽器の売れ
行きが急増するなど人気を集めた。豊郷小旧校舎は、ファンの間でヒロインが通う学校のモデ
ルとされ、寄贈されたギターなどが展示されている。
―読売新聞―
…どうだろうか?記者も、どういった観点から、ファンっていう単語を使用するのか理解に
苦しむ所であるがね、窃盗をする泥棒をファン呼ばわりして、罪の軽減を図っているのか?若
しくは「けいおん!」なんぞのファンは全員、コソ泥であるとでも云うのだろうか?メディア
のこう云った厚顔無恥な表現には本当に辟易とする所ではあるが、どう考えても、192
点ものモノを盗み出して、銭に替えるなんてのは、単なるロクデナシのコソ泥でしか無いぞ。
…因みに毎日新聞にも同様の記載があった。警察の発表を基に記事を書くのだろうが、発表す
る警察の内容や方法にも、大いに問題が有ると思うね。
ファンって定義をさ、軽々しく使い過ぎだろうな。192
点もの金品を盗んで、挙句手提げ金庫までかっぱらっていってしまっているなんざ、少年グル
ープだか何だか知らないが、単なる窃盗集団である。本当のけいおん!ファンが激昂しそうな
話題である。
忌野清志郎の自転車、オレンジ号が以前、かっぱらわれて、話題になった事がある。フルオ
ーダーだから、150
万円位とされているのだが、安直に自転車だからかっぱらったんだろうか?清志郎は自転車人
としても有名だったから、自転車乗りの間では、有名だったし、勿論、自転車に興味の無い清
志郎ファンでも、オレンジ号の存在を知っていただろう。だから、かっぱらったヤツは、乗れ
ない、売れない、目立っちゃうで、コッソリと路上に放置し、本人に無事帰ったというエピソ
ードがある。
日本人は自転車に興味が無さ過ぎである。自転車盗は犯罪とは思っていない位、自転車が盗
まれる。おまわりも本気では探さない。興味が無いからね。清志郎の自転車も、大方、150
万円もする高級自転車が…等と、連日ワイドショーなどで連呼されてさ、清志郎の超高額な自
転車に、その自転車が持つ自転車の価格に、少しだけ興味を持っただけの話だろう。
いずれにせよ、ファンと云う単語で、犯罪を緩和して伝えようとする業なのか?それとも、
何かのファンは、すぐに泥棒になっちゃう位のおバカさんとでも、云いたいのだろうか?
表現を改めるべきだろうな。若しくは書き手が、内容に興味を持ちなさい。
そんな大袈裟な事では無いんだが、来年中学生になる坊主を、じじばばが小学校卒業記念っ
て事で、連れて行ってくれる事になった。場所は北海道。じじは飛行機に乗る事が出来ない。
今年は青森まで新幹線はやてが開通。じじは、青森出身。で、今まさに、札幌雪まつり真った
だ中。木曜日の晩、夜行列車で札幌へ行き、帰りははやてという、オール列車の、隠れ鉄っち
ゃんの俺様が、実に羨ましい限りの道中である。
その前日から、どうやら息子は興奮気味で、
「うわ∼、どうしようお父さん、楽しみ過ぎて、眠れないよ∼。」
「大丈夫だよ、君はすぐ寝ちゃうから。」
「え∼眠れないよ∼愉しみ∼∼。 … … zzz。」
フッ。ほらな。ってなモンである。
昨日も、いちいち電話を掛けて来て、
「お父さん、今千葉駅なんだけど、お父さんに貰った切符、改札に入れても入れないんだけ
ど、どうしよう?」
「これこれ息子よ聞きなさい。その切符は普通の切符とは少し毛色が違うので、一番右端に
、駅員さんのいる改札口があるだろう?そこにキップを見せて入りなさい。」
「あ、いたいた、駅員さん、あ、お父さんもういいやじゃね∼。」
「…息子よ、句読点を付けなさい。」
そんな勢いなんである。千葉駅でその体たらくだから、先行きが不安になる。
すると暫くして、また電話である。
「お?息子君、今度はどうした?」
「今、上野駅の駅にいるよ。」
「ふむ、駅の何処にいるんだい?」
「え?駅だよ駅で北斗星待ってるんだけど、まだ来ない。」
「駅の?ホームにいるのかい?」
「駅の、駅で待ってるんだよ。13番の駅。電車まだこないんだよ。」
「うん?ホームにいるのだね。電車はもうすぐ来るでしょ?」
「次は…う?うと?みや?」
「うん?それはきっと宇都宮行きだね。」
「それが来てから北斗星来るんだって。」
「ホームの寒くないところで待っているのだよ。」
「うとはいいから、早くこないかな∼∼。超愉しみ!」
「…あまり興奮して、鼻血を出さない様にね。」
で、いちいち食堂車のご飯が美味しかっただの、じじとばばが、札幌の雪まつりを昼間見る
か、夜見るかで喧嘩してるって云ってたり、実況中継である。君はツイッターかい?
今朝、7時22
分、メールが来た。どうやら北海道に無事上陸しているらしく、こんなメールが舞い込んだ。
―いま、北海道の雪景色を見ている!
きれいきれいきれい!!
この感情をどう伝えればいいの?―
…お父さんは、思わず涙ぐんでしまったのである。
で、こう返信をしてあげた。
―良かったねぇ。言葉には表せなくても、君の心にしっかりと留めておきなさいね。―
感受性の強い子なのである。まだ、旅の途中なのである。
子供が生まれてから12
年が経った。もう中学生になる。芸人のもう中学生とは無関係であるが。ヨカッタネ∼ェエ、
なんて、高音な声で云わない。
で、そんな12
年間、殆ど子供中心に時間が動いているので、カミさんと飲みに行くなんて芸当がなかなか出
来ずにいた。呑んだくれのロクデナシは、常にピンでフラフラとほっつき歩いていてさ、ま、
子供がいない折角の機会だから、食事でもどうだい?なんてね。
うん、俺様は平常通り仕事だったのだが、関東地方は久しぶりの大雪なんて予報が出た時で
ね、んでも、雪は大したことは無くって、でも、お店は閑古鳥だったから、そうそうに片付け
をしてさ、千葉の中央に繰り出したのだ。
女房が白子ポン酢が食べたいって事で、富士見の辺りをウロウロとしたんだ。最近流行りの
魚屋さんみたいな居酒屋がけっこう目立つ。あんな所なら、旨い白子ポン酢があるだろう、な
んて思っていたら、
「あんな丸い椅子にアタシを座らす気?」
とか云われちゃうので、何だか和食っぽくて、看板に何やら、大人の隠れ家とか書いてある
所が、中央の名物の、元お城喫茶の現焼き肉店の側にあったので、そこに決定。
でも、入った瞬間に嫌な予感がした。うん。直感なんだ。やはり、と云うか、刺身を売りに
していたくせに、白子ポン酢とか、アン肝とか、手の掛かるであろう品物が無い。たまたまか
?いや、そうではないだろうな。
ま、座っちゃったので、ビールと、女房は日本酒を飲んで、きゅうりの漬物と、極上馬刺し
(って書いてあったんだ)、焼き鳥盛り合わせ(5本)と、タコの唐揚げ(冷凍モンを4
個位)を頼んだ。喉が渇いたのでビールをもう一杯、なんてやりながら、出てきた料理に辟易
として、女房と大笑いをしてしまったよ。
何たって、極上馬刺しは凍っていてサックサクしてるし、タコカラは不味いし、焼き鳥は…
そんなだからさ、殆ど残して30
分いたかどうかでね、次に行こうとなったんだが、お会計してビックリ仰天、それだけで7000
円近く取りやがった。おひとり様だったら暴れちゃう所だったけど、まぁ、仕方が無い。グッ
と我慢してね、一言…
「オイオイ、何だよ、予算ばかりがイッチョ前で、こりゃあ予算が大人の隠れ家だなぁ。」
性質が悪い客であるが、仕方が無い。
俺様は暫く機嫌が悪かったが、カミさんはどうやらそうでもなさそうで、次の店を物色し始め
ていてさ、もう俺様が店を決めるのは止めようって思いながら、白子ポン酢を探すも、吾妻町
の中国料理店の前で、此処にするって云うもんだから、
「え?白子は?」
なんて聞くと、
「もうイイや。」
何ともカミさんは、中華料理大好き人間だからさ、あっさりと中華料理に変更。ビールと紹興
酒、杏露酒なんてのを2人で呑んで、しこたま中華を食って、お腹一杯。あれだけ食って、
5500
円。嗚呼、あそこの大人の隠れ家だか何だかってぇ店は長くは無ぇなぁ、なんて、思わずほく
そ笑んでしまった。
実は女房殿、最近はあまり呑まないんだが、呑むと俺様よりも数倍、酒が強いので、折角なん
だから、もう少し呑むんだって、また富士見まで歩いて、義弟の同級生がやっているバーへ繰
り出した。俺達が学生時代に沢山あったタイプの、カフェバー以前の、バーだ。つまみは、無
い。
黒板のメニューに
ビーフジャーキー
チーズ盛り合わせ
…と書いてある。…最高である。メニューに書いていないのだが、チョコレートを頼んで見る
と、ありました。チーズとチョコを頼み、頭にフェラーリの跳ね馬みたいな馬が付いている、
バーボンをロックで、呑んだ。旨し。
マスターは忙しそうだったが、あれ?よくよく見たら、ウチでピナレロをオーダーしてくれた
○○さんではありませんか。ゴメンネマスター、お待たせしちゃって…。
ロックグラスにはボールみたいな、まあるい氷が入っている。製氷機の氷では、良いバーボン
は美味しくない。
んで、二人でおかわりを数杯づつ戴き、お会計が5000円。満足である。
嗚呼、さらば、大人の隠れ家。
…大人の隠れ家って云ゃあ、足繁く通っていた串焼きの店が、突如閉店だって連絡が入った。
むむむ。義弟の店はいよいよオープンだと云う。
…悲喜交々(ひきこもごも)なんであるよね。
果たして、日本で、交通手段の一つのスタンダードな選択肢たり得るのだろうか?自転車の交
通事故での死亡事故件数は、先進主要国で突出しているのを御存知だろうか?1980
年の日本と他の先進諸国は、日本が1366人に対し、ドイツ1338人、アメリカ965
人、フランス715人、オランダ425人、イギリス316人、と云うデータがあるが、2008
年になると、日本は971人に減ってはいるが、殆ど同数だったドイツが456人、アメリカ
716人、フランス148人、オランダ145人、イギリス145
人と、日本以外、激減の一途を辿っている。これは、何を意味するか?
そう。主要先進国に於いて、圧倒的に自転車による死亡事故件数が突出しているんだ。各国で
減少してはいる。日本も減ってはいるが、ホンの微減に留まっているんだね。
実際、オランダやドイツと云ったヨーロッパ諸国は、環境問題などと関連し、自転車活用を推
進して来た。元々自転車教育的にも利用法的にも先進国であるヨーロッパ諸国でさえ、自転車
問題は難航したと云うのだが、周知徹底の末、自転車が街に根付いたのである。結果、自転車
での死亡事故は激減したのだ。
本来、自転車のスピード域で、単独で走っている限り、そのスピードや、力学的な見地から鑑
みても、即、死亡事故には繋がらないと思う。絶対スピードがエンジン付きの乗り物と圧倒的
に違うし、全ての質量が違う。自転車の死亡事故は、圧倒的に対ジドウシャ絡みなのであるよ。
日本の場合、ジドウシャ、自転車双方の運転員が、お互いのルールや特性などを良く理解し
ていないが為、多くの残念な事故が起こっているんだね。
そんな交通事情に危機感を抱いた、民間の、しかもジドウシャメーカーが、対自転車事故対
策に動き始めたんだね。ホンダはジドウシャやオートバイの運転シュミレーターの様なシステ
ムの、自転車運転シュミレーターを製作し、警察署やジドウシャ運転教習所などに販売し、自
転車の疑似運転による、実際の自転車目線の動きや行動、危険な状況などをシュミレーション
出来ると云う。
トヨタの広報部長は、自転車とジドウシャの事故を減らすには、双方のアイコンタクト等、
意思疎通が重要であり、自転車レーンの重要性などを訴えている。国や自治体にも自転車レー
ンの設置を促すというのだ。…まぁ、双方の意思疎通というが、現状では双方で無視をし合っ
ている現状だし、自転車の性能差による危険性や安全性には触れておらず、むしろ将来的に老
人が乗るであろう一人乗り電動カーの走行場所に、自転車レーンが活用出来るのでは?という
期待を持っているらしいが、やはりジドウシャ優先的目線なのだなぁ、と感じてしまったよ。
今、自転車に纏わるすべてに対し、教育やインフラを含め、一体何が必要であるかって事を
、全ての人が理解し、実行に移すべきであるよね。まるで絵に描いた餅の如きインフラ政策、
教育方法なぞ、やらない方がマシだったりするぞ。ジドウシャの飲酒運転のニュースが後を絶
たない福岡県の事故なんかを見るとね、本当にいたたまれない。免許制度で教育をし、罰則を
設けてですら、この体たらくだ。無責任極まりない話なのだ。
毎日新聞が連載している「銀輪の死角」ってコーナーに出ていた文面であるが、こう云った
世の中の動向が、自転車の将来を、明るくしてくれるんだと信じたいね。
そんな事をあれやこれやと考えている最中、ニュージーランドで大きな地震が起こってしま
ったね。自然災害の脅威である。
被災者頑張れ。
救援部隊頑張れ。
不景気とか、先行き不安感とか、混迷、低迷を続ける昨今の日本経済。サラリーマンの楽し
みであった居酒屋での晩酌が、やがて家呑みとなり、家で呑む缶ビールさえも、より廉価な発
泡酒となり、さらに進むと、もう子供の缶ジュースよりも安価な、第三のビールとかってなっ
ちゃってさ、ええ?ビールじゃないじゃん!って突っ込む気にもならない位の閉塞感である。
そもそも、教育って世界の根本を変えなければ、突破口は見えないのだろうかねぇ。大体、
自分もそうなんだが、日本の大学の学部ってヤツは、例えば経済学部なんかね、文系って呼ば
れてさ、理数系では無いんだが、待て待て、経済学の根幹は、算数では無いのか?って話だよ
ね。
文系になると、数学を選択しないから、計算が出来ない経済学士様となる。すまん。俺様は
全く勉強をしなかったから、経済学もへったくれも無いんであるよ。でも、学士号っての?何
の役にもたちません。わはは。自動車の免許だの、自転車安全整備士だのの方が、よっぽど価
値があると思っているよ。
ま、最終学歴の友人、しかも部活系の友人は、40
代も後半になっても尚、今でも交流があってね、そこだけは学歴ってヤツに感謝する部分だ。
学校さんゴメンネ。こんなOBで。
いや、国立大学の入試の不正問題でね、チョッと話題になったヤフー知恵袋ってのを見てみ
たんだが、試しにさ、自転車に対して検索してみると…いや、ビックリしたよ。質問も答えも
、かなりおおらか…と云うか、いい加減で、出鱈目な感じが凄いね。道交法なんかを引っ張り
出してあれこれ云う人もいるんだが、大体こう思いますってのが、大した裏付けも無く、バン
バン書き込まれている。
確かに、言論は自由なんだろうが、いい加減なモノはどうなのかと思う。話題にもよるのだ
ろうが、こと自転車関連に関しては、話半分で聞いても怪しいのが多かったんで、ま、お気を
付けあそばせってなモンである。
何となくネットのブログだの、何とかのサイトだのって、最近様々な交流系(?)サイトが
あってさ、おじさんとしては、近隣の千葉大の自転車部の子達に、使い方を教わったりするん
だが、始めはブログとかの意味合いすら解せず、次々にリアルタイムのつぶやきであるツイッ
ターだとかね、徐々に使い方をマスターしている訳なんだが、これが不思議で、全く交流が途
絶えてしまった人間と、不思議な偶然でばったりとであってしまったりする訳でね、これが実
に遥か30
年を経ていたりするから驚くんだが、その期間ってのがまるで無かったかの様な距離の短さを
、しみじみと感じる今日この頃なのである。
ネット社会では、個人情報等、様々な問題もあるので、匿名性が高いモノが殆どだが、フェ
ースブックというネットワークは、実名登録制で、本当に知っている者同士がネット内でも繋
がって行くというモノである。まだまだ活用法は、個人的には未知数なのだが、不思議な位、
徐々にではあるが、知人が増殖しているんだ。
自分的にはそれをどう活用出来るか?なんて事は殆ど考えていないのだが、全く意図せずと
も、交流が遮断してしまった友人などとの、再継続の「蜘蛛の糸」にはなるのかもしれないね。
利用するかしないかってのは、貴方次第である。敢えて人と接触したくない人もいるのだから。
ま、どれに関しても、過度に依存すべきではなかろうな。使いようによっては大変利便性が
高く、下手をすると不利益が有るのかもしれないからね。諸刃の剣の様なモンだろうから、使
い手次第と云う事のなるのだろうね。場合によっちゃあ、仕事に有利なら…なんて事を考える
人も少なからずいるんだろうしね。ま、そんな話であてもさ、大人の対応が必要とされるのだ
と思うよ。
持論として、人ってのはさ、必要としている人とはさ、何処かしら引き付け合う要素を持っ
ているんだと思うよね。人と知り合えるなんてのは限界があってね、過ぎ行く年月の中で精査
され、残るかどうかって事なんだよね。以外と人間ってのは小さなコミュニティの中の日常を
送っている事が多いから、あとはその人同士のサイクルや波長が一致するかどうか?なんて事
だと思うね。
例えると、ラジオのチューニングを合わせて、選局をしてドンピシャのオンエア、なんての
がしっくりと行く感じだろうか?
自分が人を必要とする時、また、人が自分を必要とする時。
そんな時に、ふと…
自分の存在意義ってのが、少しだけ理解出来たりするモンなんですわ。
少し前になるが、国の経済政策の一環として、ジドウシャ産業なんかに買い替えやエコ減税
なんかを付帯したり、家電製品エコポイントとかって、家電消費を煽動する政策が実施された
ね。
言わば政府の肝いり政策でさ、全面バックアップ体制でね、それらの政策によって、年間
400万トン程の二酸化炭素消費量が削減出来るとしていたが、どうも実際にはその6
分の1程度の約67万トンの削減ってぇ大誤算であったと試算されているらしい。
何だかこういったモノを始める時は大々的に大騒ぎをしてさ、日本の根幹産業とでも云うべ
きジドウシャ・家電業界は大いに潤う事となった。で、そんな政策も尻つぼみに終焉を迎える
昨今、大盤振る舞いで補助金と称し、国民の血税を投入し、温室効果ガスは大風呂敷でした、
おわり。では、本当に情けない話である。しかも、本当に大相撲の八百長事件とかのニュース
に埋もれるかのような、消えいり様なんであるよ。
八百長はお前らだぞ。マッタク。大体俺達からふんだくった税金を、エコポイントとか云っ
て、無駄遣いした人間にだけチョッピリ還元するってのは、一体全体どう云う了見でぇ、って
な話でね。自転車なんてぇ、云わば生粋のエコ商品であるモンには見向きもしやがらない。
驚いた事に、事実こんな意見もあるんだ。
「自転車は鉄やゴムなどで出来ていて、作る事自体がエコじゃ無い。それに大量の放置自転
車を発生させ、粗大ごみになるからエコじゃ無い。」
…へぇ。何だか無人島にでも行って、自給自足の生活でもすりゃあイイ様な人の意見である。
そんな人に限って、絶対に自転車に乗らない。しかもナントカ議会議員なんてぇ肩書きを背負
っているヤツが多いのも、残念乍ら、また一方の現実なんだよ。
そんな方々を云い負かすのは容易だよ、でもね、無知から来る意見と云うのはどうしようも
ないしね、そんな些細な事よりも、何故生粋のエコロジー商品である、自転車は見向きもされ
ないのか?
それはね、
自転車は、メイドインジャパンではないから。スポーツ自転車の殆どはメイドバイ海外。舶
来モンである。日本固有種である、ママチャリも、ほぼ100%舶来モンなんだ。チャイナね。
ホンの僅か前、1990
年代までは、何とか、大阪の堺市辺りで、メイドインジャパンのママチャリは製造されていた。
ただ、ゼロから製造して、材料仕入れて、溶接して組み立てて、塗装して…しかも、到底パー
トさんレベルの人間には出来ない工程ばかりで、オートメーション化がとても難しい自転車の
製造を以てしてね、何でそれが1
万円以下で購入出来るのかが問題なんだと思うよ。で、当然だが、職人さんも年をとり、結局
最後の最後の、メイドインジャパンが、消えた。時代の波にのまれた感じであるね。
当然、その時から自転車は、国内の産業から消えた。国内産業では無いから、当然、自転車
などにはエコポイント諸々の補助金やら、対策なんぞは一切無いんだ。子育て支援なら、ベビ
ーカーや、子供乗せ自転車購入補助金やらを出せば良い。親が、酒呑んでもパチンコやっても
構わない子供手当てってのは何なんだ。
3万円の自転車と1
万円の自転車と、見分けられないという現実。何故それだけの価格設定なのかという予測すら
しないのだね。仕方が無い。自転車そのものに興味が無いからね。それが国民性なのだ。日本
固有の自転車の在り方が、国民性を表していると思う。所詮、国も自転車なんぞには興味が無
いんだ。ついでに云うと、国はあまりエコにも興味を持っていないと思う。地球規模で他国が
、特にヨーロッパ諸国がエコ先進国だからね、仕方なく同調しているといった感じであるね。
商売に徹すると、こだわりの部分は排除せざるを得ないって図式があって、それを実践して
いる所も、少なからずあるのだが、とどのつまり、実弾をどれだけ持っているのかが勝敗を分
けてしまうってのもまた事実であってね、その辺りをとやかく云うつもりはない。ただ、望む
と望まざるに拘らず、巷ではスポーツ自転車の有用性が浸透しつつある。
元来、趣味で自転車に乗る人ってのはさ、己の技量なんてのを、本当にわきまえているんだ。
そもそも、自転車がそういった乗り物だから。かなりハイソな乗り物。ハイソサエティー、上
流、とか上流社会とかって事なんだろうが、そう云ゃあ、バブルの時代にデザインの洒落た(
?)ジドウシャを、ハイソサエティーカー、略してハイソカーなんてモテ囃された時代が有っ
たけど、…本当に色んなモンに踊らされたものだと思うよ。
そんな時代のヘンテコな言い回しを流用するとね、本当のハイソな乗り物ってのぁ、自転車
って事になるんだな。
自転車が好きか嫌いか、気付いているか気付いていないか、そんな、チョッとした事なんだ
けどねぇ。そう云えば仲間内でもね、自転車の魅力にハマっている人々は皆、ジドウシャ、特
に趣味性が高いヤツとか、オートバイが好き、若しくは好きだったって人が、至極多いと思う。
ま、何にでもマニアックにハマる人は、自転車の魅力にきっと気付くのであるよ。
先日、お店に来たお客さんでね、御夫婦でブルーノのミニヴェロを購入してくれたのだが、
奥様がチョッと良いグレードの自転車で、旦那さんはオーソドックスなドロップ。型落ち在庫
車ではあったんだが、変速レバー台座の場所なんかが、現行モデルと違い、人気モデルである。
旦那さんはほぼ自転車を購入する事を決定しているのであるが、奥様には特に押し付けない。
自主的に決めるまで静かに待つタイプだ。
お二人で乗って帰られたのだが、とても自然で、カッコイイと思ったね。ああ、この御夫婦
のライフスタイルに自転車が加わった瞬間である。
かと思えば、ゲーリーフィッシャー最終型アヴァントに、古くからのお客さんが、カゴとス
タンドと泥除けを付け、ママチャリ替わりで街乗りをすると云うね。うん。ある種、潔し。ゲ
ーリーフィッシャーだろうが何だろうが、一切お構いなし。自分の思うように使い倒す。自転
車の自由さ真骨頂であろう。
ママチャリからの脱却。うむ。正しい選択であろう。
…ママチャリがダメなのでは無い。結局、適材適所、TPO
なんだね。近所のスーパーへお買い物、なんてのはママチャリが一番だったりする。
自転車の使い方は、乗り手次第なんだね。
アヴリル・ラヴィーンの話題曲では無いが、2011年3月11日14時46分、未曽有の大災害に
見舞われた日本である。今後復興に向け、前進あるのみ、なんであるがね、何しろ仕事中で、
大きな揺れだったんでね、女房は病院だから、先ずは安心だろうが、地震直後に義母と子供の
安否である。直ぐに電話が不通になるだろうと思い、即電話をする。
義母には通じた。恐怖でパニクっていたが、冷静に、落ち着く様、諭す。女房には大丈夫か
?無事か?とメールを送っておく。子供の学校に電話をしてみたが、不通。以降、全く電話が
通じなくなった。鉄道各社も全て止まった。道路は大渋滞で動いていない。あらためてマウン
テンバイクの機動力に感謝する。
店の壁側の陳列自転車(子供車)が崩れ落ち、入口のガラスの留めゴムが殆どずれ落ちたも
のの、幸いにも、被害は地震の揺れの程には大きく無かった。古い友人達、特に昨年中ごろか
ら、福島に転勤になった友人が心配になり、メールを送る。暫く返信は無かった。近隣店舗は
ガラスが破損したり、自転車が倒れたと云う程度らしかった。隣りの酒屋さんは殆ど酒瓶が落
ち、割れてしまったと云う。
お店にも急遽、自転車を求め、来店する人があり、切羽詰まった形相である。一時間以内に
船橋まで行かなければならないと云う。不可能ではないだろうが、こんな状況なので細心の注
意を払って走行する様、お願いをした。
外に自転車を陳列しているのも危険と判断し、店内に自転車を片付け、様子を伺いつつ、早
めに店を退店し、子供の所在を確認、義父が既に学校へ迎えに行っており、無事を確認。ひと
まず安堵する。次の日、古い友人たちとディスクドッヂというスポーツの講習会やらなんやら
が、計画されていて、お休みを戴いていたのだが、その一切が中止となり、近くのスーパーへ
買い物に行くが、何と地域住民なのか?パニック買いで、ごった返している店内。水や食料を
ありったけ買い漁っている光景…
落ち着いてくれ。この辺りは、少なくとも断水や、ガス、電気は止まっていない。必要な人
がいる筈だ。あまりのパニック買いに店の陳列棚は軒並み空棚が目立つ。店内放送がしきりに
モノが無い事を放送し、あまりの状況に、18時閉店を宣言している。
福島の友人からメールが有った。地震当日、仙台に出張中で、仙台市内のホテルにいた所、
地震に遭遇。壮絶な揺れで、本当に死ぬ事を覚悟したそうだ。彼は13
時間かけ、福島の家族の安否を確認する為、帰ったという。幸い、全員無事との事で安堵し、
「必要な事があれば云ってくれ。」
なんて事を云ってみたが、彼は至極冷静で、
「おいおい、ジョー、落ち付け。気持ちは有り難いが、俺は生きている。だが、街は死に、
宅急便も何も、物流は絶望的だ。自衛隊のレベルが動いているから、それに頼るよ。お前が身
一つで来る事も出来ないし、来ても駄目だ。」
俺は恥ずかしかった。一応無事で、何かしてやれる事は?なんて下世話な事は、単なる野次
馬根性的なモノでしかなく、甚大な被害下に於いては、個人的な行動は混乱を招くだけである。
すまん。
各地で起きているガソリン不足、食料、飲料不足。本当に必要なのは、失際に被災した現地
の人な筈。もっと云えば、マスコミのヘリコプターや、現地取材は、被災者救援、救助の妨げ
ともなるので、控えるべきだろう。現地まで入れる特異性を持ち合わせるなら、撮影道具では
なく、救援物資を運ぶべきである。
皮肉な事だが、今回の大災害によって、自転車の有用性が見直されつつあるって事も、また
一方での現実である。
冷静に、落ち着いて、何をすべきかを考えて下さい。
私が住む千葉市界隈は、地震によって被った災害は殆ど無く、日常生活が送れる箇所が多い
と思う。だが、特に千葉市でも、東京湾沿いの千葉市付近、特に埋立地に於いては、幕張メッ
セ周辺も、浦安市埋立地と同様、液状化現象で、地面が隆起したり、泥が排出され、それがそ
のまま渇き、土埃が酷い。
本当に皮肉な話だが、クロスバイクの有効性よりむしろ、街中ではマウンテンバイクの有用性
をだ、これまでに散々唱えてきた私ではあるが、とても皮肉な形でマウンテンバイクの有用性
が理解されつつあるんだ。現実にデコボコになった路面をいとも簡単に乗り越えて疾走するマ
ウンテンバイク。とても頼もしい乗り物に見えたに違いない。まさに百聞は一見に如かず、で
あるんだ。
であるから、お店には大勢のマウンテンバイクを求めるお客さんが殺到。もうガソリンが買え
ないから、何でもイイから自転車よこせ、って人もいる。…鬼気迫る感じで、何だかおっかな
い。
これから問題になり得る事。それは自転車走行に対し、ルール不在になる可能性を、多く含ん
でいるという事だ。普段から自転車に乗って移動している常連さん達は、本当に自転車で移動
する事に長けている。自転車さえあれば、何処にでも行ってしまう様な人達はかり。こんな時
はとっても頼もしいばかりだ。
一方、真新しい自転車に乗って、ヨロヨロと自転車を漕いでいる人々もまた、極端に増えてい
る。増殖という感じだ。一様にサドルが低く、漕ぎにくそうである。しっかりとサドルを上げ
、空気圧に気を配ろう。
もし、既存の自転車乗りが、新しく自転車に乗り始めた人々に、自転車の走る場所を聞かれた
ら、「原チャリ」とほぼ同じであると答えてあげましょう。ルールも含め、殆どがそれに準ず
るからね。ヘルメットも被りましょう。この際。
皮肉な現象であるが、未曽有の非常時に、自転車の有用性が再認識されるという現象が起こっ
た。マウンテンバイクはこんな時こそ、まさに水を得た魚となって、崩壊した街中を疾走する
事が出来る。ガソリンは当然だが、必要が無い。次には、何と何とで、所謂「婦人車」である
、ママチャリが活躍する。移動のアシはもとより、荷台に荷物を括りつけて、荷物を運べる、
誰でも乗れる、燃料いらないって事で、何しろ今後、被災地での自転車は大活躍をする。これ
は、阪神大震災の時に実証済みである。被災地にトラックで救援物資を送り込んだ際、3km
を進むのに8時間も掛かったり、道路も寸断する中、自転車が大活躍していた。
地震直後から一週間、自転車がもの凄い勢いで売れた。停電やガソリン不足の影響であるのだ
が、そろそろガソリンのデリバリーが普及し始めた。…自転車はもうお役御免なのだろうか?
自転車で済む距離ならば、そのまま自転車を使ってあげて下さいな。まだまだ、被災地の復興
には、時間が掛かるのですから。
自転車を、被災地へ送ろうと云う事が様々な団体から始まっている様だ。自転車の技術者のボ
ランティアも同時に募集していると云う。こんな時はね、大手のメーカーが大型のトラックに
部品と自転車一式と、技術者を積んで、移動自転車店として、被災地に行くのが正しい。当然
、大手販売店の技術者にも協力して貰うって事だな。時期的に、メーカーだって販売店だって
、輪界は一年で一番忙しい時期に当たっている。が、日本は何百年に1
度なんて揶揄される大災害が実際に起きてしまったのだよ。
大型トラック転がせて、自転車修理・整備、なんて事をこなせる奴ぁ、そうはいないだろうな
ぁ。
…それと、都市部で巻き起こっている、ホウレン草等、葉物野菜への風評被害だ。そんな微々
たる放射線量より、煙草吸ってる喫煙者への発がん性の方が、何百倍も高いって。
人間の営みなんか、自然の営みにすりゃあ、ホンのちっぽけなモノ。
制御不能になっちゃうモノを、人間が創らざるを得なかった、豊かさ。
今一度、考える時が来ているのだろう。
東北・関東地方を中心に大地震が起こってしまった。そんな中、懸命に復興中の日本国であり
、世界中が哀悼の意を表している。地球レベルである。ありがとう、人類。…戦争なぞ、して
いる場合では無いぞ。他国。
…まぁいい。これまでの日本国内の、長∼きに渡る経済不況の閉塞感により、何だかどん底
の澱の中に潜っていた様な生活感が蔓延しているかの様な国内事情である。多分、バブル以降
からの本当に長い不況で、不況ってのが普遍的になってしまっていた時、それは起きたんだね。
地震によって、様々な弊害が起きているね。ガソリン不足、電力不足、買い占めによる食糧
や日用品の不足等々…。これってやっぱり、日本は豊か過ぎる、云わば贅沢な生活に浸りきっ
ちゃった生活をし過ぎていたんではなかろうか、なんて、みんながハタと気付き始めたんだね。
自分さえ良ければ良いって考えは、云ってしまえば、どうにでも当てはまってしまうからね。
では、今後どうすべきかって事を考えねばなるまい。福島原発事故の影響で、水や牛乳、野
菜といった生活基盤の根幹である「食」に対し、風評やら何やらで悪評を呼び、相変わらず商
品は品薄でね、水に至っては、もう手に入らないね。多分首都圏では無理なのかもねって程、
水が無い。まさか水を買い溜めをしている御仁は、お米を研いだり、野菜を洗ったり、よもや
風呂の水までも、その水を使用する訳ではあるまいね。
では聞くが、その手にした安全な水を、貴方は一生確保が可能なのですか?
ま、政府も東電も、本当の事はなかなか云わず、情報も小出しにしてね、またどっかの政治
屋さんが、「神のみぞ知る」発言をしているんだね。何で彼等はキリンになれないのだろうか
?
「腹で思っている事も、そのまま口に出してしまうより、キリンであれば首が長い分、口に
出すまでにそれを云って良いか悪いかと云う判断をする時間があるんだよ。」
って、中学校の頃、年中叱られてばかりいた私が、年配の先生に諭された言葉である。自分
達のね、言葉の影響力ってのを、せめて考えて戴きたいモンであるよ。
原発の将来は、正直、先が見えない。公表はされていないが、福島の原発付近には未だ多数
の遺体が放置されたままだ。付近及び遺体の放射線量が強く、回収が出来ないのだと云う。そ
んな事も出来もしないで、「神のみぞ知るだ」とは、何事か。では聞くが、貴殿の云う所の「
神」とは何か?こんな時にまで、無責任極まりない言動は、大概にして欲しいぞ。厳に慎んで
呉れ給えよ。
被災地の復興は徐々にではあるが、始まっている。みんな、一生懸命である。頑張っている
のだ。我先に!自分だけは!…何時からそんなにあさましく生きる様になったのか?日本人。
義援金ってのも大事だろうさ。何だか流行り物の様に、その「モノ」が手元にありさえすれば
、安心するという愚かさ。バナナ然り、納豆然り、食べるラー油然り。テレビに踊らされて、
買い込む。普通に生活出来る人間は、普通に生活をするべきなんだよ。で、その普通もね、贅
沢を受諾しきっちゃっているんだから、少し位、不便な方がよっぽど大切でね。眠らない街、
とか、コンビニだって当初は7時から11
時までやっているからセブンイレブンだったんだろうさ。でも現在では、店舗の開店に際し、
契約条項に、24
時間営業である事ってのが必須だと云う。で、今回の計画停電で、不夜城である筈のコンビニ
が閉店を余儀なくされている。何とも皮肉な顛末ではある。
コンビニって云えばね、大学時代の同期が某大手コンビニに就職し、去年東北のマネジメン
トをするって事で、福島に転勤し、地震当日は出張で仙台にいたそうだ。彼は郡山市に引っ越
していたのだが、幸い被害が少なかったのだが、東北地方のコンビニは甚大な被害が出て、店
が津波にのみ込まれ、店主が行方不明であったり、店主は無事だが、店ごと無くなってしまっ
た店舗も多数あるのだそうだ。云っておくが、友人も被災者なのだ。被災者なのだが、もっと
ひどい人の為に、不眠不休で、会社が所有する2
トントラックで、日夜店主達の救援物資を運んでいるのだそうだ。運送屋のトラックが、福島
県へ行くのを嫌って配送を拒否されているので、そうするしか仕方が無いのだそうだ。
先日その友人からこんなメールを貰った。
皆さんから風評被害を撲滅させて下さい。
ウワサでは福島県全体がヤバいとか、物流車が危なくて
入って来れない、なんて、全くのデマです。
原発から100kmも離れた会津では、普通に生活をしています。
放射能の話なんか出ないです。
会社は今、山形と新潟に(拠点を)移動して、福島や東北各県の店舗を
応援しています。
今日は、新潟からパン類を2トン車で会津に配達中です。
自分もまた被災者なのに、店舗を応援しなければならないという立場上、
頑張るしかないのですが、心のバランスを取るのが難しいですが、
何とかやっていきます!
直ぐさま、私はこう返信したのだ。
連日の、日本のマスコミの報道は、その情報の出所が錯綜し、
信憑性に欠けるが、その影響が国民生活にモロに露呈されているのが
風評被害だろう。
貴殿がつむ品物を待つ人々が沢山います。
今、貴殿にしか出来ない事を行なうという
その行為こそが、尊い。
頑張れ!
と。
オーダーされていたコルナゴの鉄フレームのうちの一台が完成した。…待たせたの。この手の
自転車をオーダーする人ってのぁ、多かれ少なかれ、こだわり屋さん達なので、こっちも相当
に拘るね。最近のコルナゴの特徴なのか、BB下のワイヤーリードステーなんか、一応、BB
下に穴が空いているだけで、ねじ山が立っていないんだ。で、コルナゴの付属品が何と木ねじ
!!えええっ!!
アタクシ的には、金属製の工業製品に木ねじをねじ込む荒業は、美学に反するので、慎重にタ
ップでねじ山を立てたのだ。勿論2台共ね。
ま、そうは云ってもね、イタもんのフレームは、BB
のタップ立ては必須だしね、ヘッドチューブやBB
の面取りなんかも、フレーム自体がデリケートなモンで、気を使うね。今回はどちらの車両も
カンパで組むんだが、今回新しくなったエルゴパワーを組み込んだが、視覚的に前のエルゴパ
ワーとはだいぶ異なっているなと感じていたのだが、成る程、すごい進化しているね。特にシ
フトアップが一段づつだったものが、数段跳びに変速出来るのと、操作感が軽くなった事、そ
れにレバー形状がよりエルゴノミクス化され、変速やブレーキ操作性が向上しているのが挙げ
られるね。
仕上がると、やっぱりイタもんは、イイねぇ。鉄もイイ。カンパのサードグレードったって、
シマノのデュラエースよりも、佇まいが素晴らしい。工芸品の域なんであるよ。自転車に装備
されて初めて、その美しさは完結するんだな。で、その自転車に人が乗ってこそ美しさは成る
のだね。
アルミやカーボンバイクは、その材質なりの良さがある。ぶっ太いパイプだって、迫力があっ
て、好き嫌いは分かれるだろうが、カッコいい。チネリのスーパーコルサというフレームは、
昔から人気の高いモデルであるが、昔のクロモリパイプが無いので、今のは大した事が無い、
だの、アルミのフレームや、カーボンのフレーム車は、もはやチネリでは無い、等と揶揄され
る事も何かと多いチネリなんだが、作ってみると、どれも成る程…、唸らせるモノばかりなん
だ。イタリアの自転車文化と、ファッション文化が織り成す芸術であり、自転車という実用品
なんだな。イタリア文化に溶け込んでいる上等なセンスを纏っている。だからどれも美しいん
だね。チネリに限らず、イタ車はどれもイイ。自転車だけでなく、自動車やオートバイもイイ
ね。自動車にはあまり興味が無いんだが、アルファロメオは昔から好きだ。一番はジュリア・
スーパーかな。オートバイのドゥカッティは、弟がかつて乗っていたんで、乗った事があるが
、やはりイイ。MHレプリカ世代としては、ドゥカは900SS
マイクへイルウッドレプリカが好きだ。
話が飛んだがね、イタもんの自転車はさ、どこかしら不具合があるんだな。フレームの場合特
にね。それがビルダーの手作りっぽくてイイんだな。手直しが必要な程、萌える、いやいや、
燃える。人の作ったモンだから、粗があって当然。それを人の手を入れる事で更に良くして完
成させる、と。実に愉快である。時間はかかるけどね。イタもんの工業製品で唯一、精度が高
いのは、カンパニョーロのコンポーネントであろう。ねじ山や切削技術の精度が高いのは勿論
なんだが、デザインが秀逸。本当に美しくて、惚れ惚れしちゃうよね。今のも昔のも、それぞ
れにイイんだな。まぁ、カンパの特集本が出版されていたり、コレクターが存在するってぇの
は、一流の証なんたろうが…。
イタもんは工具も美しい。精度はドイツ軍か。…軍って。
チャリオタク。
先日納車の、とあるメーカーの電動自転車を納車するのに仕上げをしていたんだね。電動アシ
スト付き自転車は、最近では注目度が高く、車種も様々でより選びやすい設定となっているん
だ。一般的な婦人車タイプから、小径車、折り畳み車、スポーツタイプまで様々であるね。各
メディア等でも取り沙汰されている。
価格帯もだいぶこなれて来たんであるが、そんな自転車の中、男性を中心に人気の高いモデル
が、26インチのMTB
サイズである、サスペンション付きの外装ギア付きの自転車なんであるが、日本のメーカーっ
てのは、ど∼∼∼してこういったツマラナイ手抜きをするんだろう?と、疑問を抱くんだな。
スポーツタイプ(類似車)にはほぼ、ブレーキにVブレーキタイプを採用する。MTB
タイプのホイールにはベストチョイスだと思っているんだろうが、これが、まがい物を採用し
ている事が実に多い。引きしろはグニャグニャで、あろう事か、ブレーキレバーがグリップに
べったりと接触してしまう。あり得ない。
これでいいの?メーカーさん。これ、そのまんま売っちゃう店なんて、ごまんとあるよ!おま
けに装着したままでは、ブレーキレバーからブレーキワイヤーのタイコ受けが外側に出て来な
い、これまたまがい物レバーが付いていて、ワイヤー交換すら容易ではないし、第一、交換し
ようとしたシマノ製のタイコが入らない!!え??専用品??
…ってか、こんなの、出来損ないの不良品じゃんよ。ふざけんなよ。こんなモンを量産車に採
用しちゃってんの?駄目だよ!マジで。
V
ブレーキバナナに付いている、モジュレーターもまがい物、ブレーキのアウターワイヤーすら
まがい物で、言いにくいんだけど、ママチャリに採用する程度の品質のモノを良しとして、V
ブレーキに採用しちゃあ、駄目だよ。アウターワイヤの縮み率が全く違うんだよ。あれ?BAA
マークが付いてらぁ。メーカーのTSマークも貼ってあらぁ。え?メクラ判?ウチじゃあ、TS
マーク出せないよ、こんなんじゃ。
幸い、ウチは完成スポーツ車を組み立てをした際、余分になったシマノ製のワイヤを捨てずに
とってあるので、当然だが、すべて取り換えたよ。ブレーキレバーも某巨大スポーツメーカー
で採用していた、テクトロがサラで取ってあったんで、当然取り換えた。B
シューもデオーレに変えた。で、別物になった。って云うか、スポーツ車で云う所の、及第点
だ。ぎりぎり合格。
いやね、完成スポーツ自転車だってコストカットの為、ノーブランドのレバーやブレーキが付
いているモノは多いさ。でもね、ハンドルバーに装着してあって、タイコが抜けない自転車な
んて、不良品以外、見た事が無い。それが日本製電動車がこれだよ?モーターが付いていると
は言え、10万円から上の自転車だよ?しかもオプションでフル泥除けと、フロントのカゴを
付けるとね、構造上サスペンションの止め穴に共締めするしか方法が無く、タイヤが馬鹿みた
いに太いから、(26×1.95)しかもその泥除けはオリジナルではなく、スボーツ自転車
に装着出来る凡用品だから、クリアランスが出せないんだよ。装着するタイヤによっては擦っ
てしまうよね。おまけに、後ろのタイヤはしっかりとボルトで固定しているくせに、フロント
は何故かクイックシャフト採用だ。これもヘキサで締めるタイプのシャフトに交換した。カタ
ログには専用オプションとしているのに、コレッすか??しかも某凡用品より高額だ。すごく。
そもそもスポーツ車はね、多少なりとも自転車に興味を持って購入する人々が殆どであるので
、仮に予算の都合上、廉価な自転車を購入し、パーツのグレードがさほどでも無いにせよ、不
都合を感じれば、シマノのデオーレクラスをチョイスし、換装する事なぞ、造作も無い事だし
、むしろ、よくある、いわば日常的な手法であり、作法である。
一方、電動自転車をチョイスするお客人の面々はね、自転車には左程興味は無いんである。さ
しずめ、泥除けとカゴが付いていない事を不便とする位である。クイックシャフトに至っては
、何故こんな余計なシステムになっているんだ!って云う、もう迷惑です的発想なのよ。何で
簡単にタイヤが取れちゃうの??駄目じゃん。って発想。
同感である。スポーツ自転車以外には、本当に無用の長物なんだよね。云ってしまえば、一般
車のカテゴリーのモノにV
ブレーキや、まがい物のサスペンションは付けるべきではない。多少手間ではあっても、ブレ
ーキは前後ローラーブレーキがイイと思うぞ。V
ブレーキよりはメンテナンスフリー(厳密にはそうではないが…)であるしね。
ブレーキレバーに至っては、もう論外です。あんなの修理で入って来たら、メーカーに送っち
ゃうぜ、マジで。タイコ出て来ないのに、どうやってワイヤを取り換えるんだか、是非とも見
せて戴きたいモンである。マジシャンか?お前らは!って感じである。
いやね、自転車は、多かれ少なかれ、どうあれアラはあるもんだが、しょーがねーなー、なん
て、販売店レベルで処理している場合が殆どだったりするんだが、今回のモノは、あまりにも
酷
いんだ。しかも最近オーダーが多かったんで、メーカーに完組車で頼んで、来たのがコレであ
る。忙しい中、殆ど1日がかりの作業である。7分組みより悪いよ。ハンドル回りなんか総外
しだしね。
スポーツ自転車の場合、好き嫌いは別としても、売れているメーカーの場合は、当たり前の様
に、シマノのコンポがフルアッセンブルされている。個人的には、入門用自転車と云われてい
る自転車にこそ、しっかりとしたコンポーネンツをアッセンブルすべきであると考える。
初めてスポーツタイプの自転車に触れる人々には、技術を性能でカバーする部分があって然り
、である。何もシマノがベストってな訳ではない。シマノであっても廉価な部品は多数存在す
るが、最低限の仕事はする。
前出のローラーブレーキにしたって、シマノ製が殆どで、構造が複雑な製品はコピーすらされ
ず、まがい物がない。その為シマノ独占である。一方、現状に流通しているV
ブレーキは、そのどれもが単純な構造の為、より安くオリジナルを作ってしまえる事はおろか
、左右のバネの反発力を均等に保つ調整ねじの部分を、あろう事か、樹脂製にしてしまってい
る、大バカメーカーも多数存在し、更には、それを安いからと言って、挙って採用している大
バカ大手メーカーが多数ある。
自転車が、特に、スポーツタイプと呼ばれる自転車が、市民権を得つつある。それも急速に。日
本は私が再三唱えている通り、自転車に対する、すべての事柄が、後進国なのである。発展途
上ではなく、後進国。後進国だからこそ、ママチャリという日本専用車が生まれ、跋扈してい
るんだ。もうママチャリは、我が国にとって必要悪。もはや無くてはならない自転車のカテゴ
リーである。むしろ多数派でもある。
昨今起っている、自転車へのムーヴメントは、以前にもあったMTB
ブームとは趣が違うと感じている。勿論、違ったモノにする必要はあるんだがね。インフラ整
備も含め、大手自転車メーカーも、自転車の安全性も含め、是までの既成概念を払拭してだね
、本来の、安全で、快適な高性能自転車が再構築されるべき時期に来ているのではないだろう
か?
電動アシスト付き自転車なんか、もうこっちが恥ずかしくなっちゃう位、重たい。自転車の本
質をこの時点で既に逸脱しちゃってる。ママチャリから抜け出せないんだよ。自転車の美しさ
ってのは、シンプルである事。構造が丸見えな分、部品一つの造形にすら、気を使う。スポー
ツ自転車が、特に、ハイエンドの自転車が美しい理由は、そこにこそあるんだ。
電動アシスト付き自転車が昨今もてはやされている最大の理由は、一般の人々にとって自転車
ってのは、漕ぐ行為自体がツラく大変な作業を強いられる、ダルい乗り物という概念が、坐を
かいて鎮座ましましている。そのダリィ作業を、少しでも緩和させようかってぇ、余計な御世
話をね、メーカーが率先してやっちゃってる。いや、やらざるを得ないんだ。
そんな駄目な乗り物に頓着しなければならない理由が、この国にはあるからね。自転車に乗れ
ない位の非力な人や、お年寄りに…なんてぇ、大義名分は、この際、ナシにしましょうや。そ
んな理屈は、セニアカーなどと呼ばれる、電動車イスをすべての人に…なんてぇ位、愚談であ
るし。電動アシスト付き自転車は、普通自転車を漕ぐのがダルいんで、少しでも楽して進みた
いと考える、自転車って媒体にはさほど興味のない人に向けた商品なんだよね。
一旦スポーツ自転車の快適さを知ってしまった人は、足枷の多い電動自転車を、よほどの事が
ない限り、敢えて使おうとは思わないだろう。でも、そんな私でもね、女房や母親には、婦人
車タイプの自転車を買ってあげようか、とかは考えるんだよね。何故かというと、理由は簡単
、女房や母親は、自転車には一切興味が無いんである。自転車の概念=ママチャリそのもの。
だからである。
かつてマウンテンバイクがブームになった頃、どこもかしこもマウンテンバイクを作った。出
せば売れたから。価格もそれなりの価格帯だったよ。でないと作れなかったから。フレームが
一番ね。それが格好が良ければ、売れる、所謂場当たり的、何でもアリ的な大馬鹿商社がね、
自転車のサンプル持ってさ、偽物を作るのが国策的国に持ち込み、マウンテンバイク風の雑貨
(もう自転車とは云えない品質だから、雑貨)を安価に、大量に作らせ、大量にばら撒いた。
激安を謳う雑貨屋さんを中心にね。
で、当然だが、それをキャンプ場を始め、オフロードなんかに持ち込む輩も増え、あろう事か
、フレームが折損したりする事故が増大したんだ。で、これはマズイと考えた馬鹿モノ商社は
ね、「悪路走行禁止」なんてぇ破廉恥なシールをフレームに貼って対応したんだよ。作っちゃ
ったから、何が何でも売り捌く、的な。だから、我が国の自転車業界には、MTB
類似車(ルック車)という、恥ずかしいカテゴリーが存在するんだ。取扱説明書にも、堂々と
MTB
類似車って…類似・ルイージって…スーパーマリオの弟じゃあるまいし…、どんな扱いだよ。
そんな馬鹿げた事態が横行し、安価な自転車を作っていた自転車メーカーはほぼ絶滅してしま
った。10数年前の壱萬円の自転車が修理に来る事があるんだが、車体の作りが、しっかりし
ているんだよ。オーバースペックも甚だしい程。メイド・イン・大阪・堺だ。今の壱萬円自転
車はメイド・イン・偽物国である。100%。長持ちする訳が無いんだ。
だから、メーカーさんが、チョッと色気を出して、格好良さげに見えるスポーツ自転車「類
似車」を作って、せっせと販売してはいけないんである。そんな体質の自転車業界に明日は無
いよ。メイド・イン・ジャパンはね、どの製品も高性能・高品質が売りな訳で、自転車だけが
、まがい物でイイ訳が無い。
しっかりとしたモノづくりを望むぞ。
なんだか最近つとにそんな風潮が流行し、定着しつつある「弁当メンズ」。簡単に云うとね
、ただ単に手前の弁当を手前で作って持って行き、手前で食う、と。それだけ。
因みに、私も今風に云えば「弁当メンズ」である。だが、これは今に始まった事ではない。中
学生の頃から弁当は自分で作っていたよ。弁当持参の学校だったから。自分で作る様になった
のには訳が在るんだが、それまでは母ちゃんに作って貰っていたんだね。
で、うちの母ちゃんは病弱とかそういった類の人種とは正反対な人減なんだが、人間が大雑把
なんだね。B型だし。よく寝坊をする人だった。家族は私を上に弟と妹が一人ずつおり、親父
とお袋の5
人家族。私が寝坊すると全員が遅刻をするという変わったシステムを持つ家族であった。但し
親父は自由人だったので、遅刻という概念は無かったのだが…。
…まあいい。
で、ある日、作ってあった弁当を持って学校へ行ったんだな。で、午前中殆ど昼寝をかまして
、いよいよ弁当タ∼イム。で包みを開けると弁当箱代わりのタッパー容器の上に何故かスプー
ンが…。私はさほどそれには気にも留めず、蓋を開けて見た。???
弁当箱の中身はまばゆいばかりの白飯が。な、なんじゃこりゃぁ∼。おかずはね∼のかよぉぉ
ぉぉ。と、心の叫びをしつつ、驚きのあまり不覚にもリアルに
「ウオッ!」
と声を上げてしまったんである。
当然周りの奴ら、ってかクラス全員の奴らが私の机の周りに集まってしまったんである。蹴散
らそうとしても後の祭りで、その白飯のみの弁当をクラス全員に晒す羽目になっちまったのだ。
わたしはもうヤケのクソで、その弁当をスプーンで猛然と食い始めたんだ。恥ずかしさを蹴散
らすかの如くに、である。何故、スプーンなんだ?
との疑念なぞは、とっくに忘却の彼方なんである。白飯をほじっていると、またまた弁当に異
変が…。恐る恐るほじり続けると、わたしは驚愕の余りまたしても、不覚にも、
「ウォウ」
っと、声を上げてしまったのだ。周囲の御学友の好奇の目にまたも晒され、なかば自暴自棄気
味に弁当を食い続けると、白飯中から出て来たのは、何とカレーである。白飯と白飯の間にあ
ろう事かカレーのルーがサンドしてあったのだ。御学友、一同大爆笑。お袋、一気に超有名人
と相成りましたとさ。めでたしめでたし。
…なんて現実には行かないんである。私の中学、高校時代だった、70年代後半∼80
年代前半なんぞは、何だか学校自体が荒廃していた時代でね、今みたいにギャグをカマシてド
カンと笑う、なんてぇ芸当は御法度な時代だ。困った困った。
以来弁当は自作モンであるのだよ。ウチの奥様は看護師という職業なんだが、その女房殿の分
まで作っているよ。何でも、食堂の食いモンがマズイらしい。子供は普段給食なんだが、イレ
ギュラーで弁当の日ってのがあり、そんな時ゃあ、子供は女房に頼まず、直接私に依頼して来
る始末。って程定着しているんだな。俺ン家じゃあ。弁当メンズ筋金入りである、俺様。
んっふっふ。
中学校時代、私は世に云う「鉄道マニア」だったんだ。少しだけ。何しろ用も無いのに毎月
時刻表のデッカイやつを買っていた程。時刻表って毎月出るの、知ってました?
ダイヤ表とかも読めていたしね。そんな頃の少年の憧れってのが先日廃止になってしまった通
称ブルートレインと呼ばれていた「寝台特急」である。
西村京太郎のシリーズは当時すべて読破したさ。ミステリーは鉄っちゃんにとっては、マコ
トに解きやすい謎なんだ。ま、鉄っちゃん作家だからしょうがないか。その当時、憧れのブル
ートレイン体験乗車ってのがあって、鹿児島から上りの富士に間に合う様に、東京から新幹線
こだまで熱海へ行き、東海道本線熱海駅で富士を待つんだ。
で、寝台特急は全席指定なんで、途中で降りちゃっている席を熱海から乗車って形で、新幹
線とセットで国鉄が売りだしたんだな。東京には昼頃到着なので、熱海へ行ったってのに、観
光はおろか、お土産すら見ている暇が無い位タイトな時間割なんだ。熱海駅の構内からそのま
ま新幹線ホームへ行くって云う、まさにブーメランチケット。電車に乗るだけが目的。どうだ
い、馬鹿馬鹿しいだろう?
だが、
それがすごい人気で、いつも完売なんだ。やっと手に入れ、乗ったよ。結論としてはね、自転
車でも、自動車でも、オートバイでも、チョッとばっかし試乗したのと同じで、本当の醍醐味
なんかは、手に入れたり、フルに乗ってみないと、その醍醐味は感じにくいんだな。しかも鉄
道旅行、特に寝台特急なぞは、下りにこそ価値がある様に思う。
そう云えばオートバイに乗っていた二十歳前後、夏の北海道に行くのに、国鉄は「モトトレ
イン」という企画をやっていてね、上野発函館行きの急行列車にオートバイ旅行者の為に、B
寝台車と貨物車を連結して運行したんだね。急行は113
系の車両でさ、当時はまだまだそういった急行でのんびりと旅をする人々が存在していたんだ
よ。後にも先にも、上野駅のホーム上をね、1100
ccのオートバイでもって、けたたましい音をたてて、走行したのはその時だけだな。みんな
何事かって、大注目だよ。異様な雰囲気だもの。どっから入って来たのってさ。普通の急行に
B寝台と貨物。何とも強引な国鉄企画、だが目的の北海道を走行出来、大変面白かったぞ。
自転車に乗るようになってからこっち、いつか寝台車に乗って、自転車を担ぎ、鹿児島へ行
ってみたいと夢をみていたんだが、確か昔の記憶では、富士もはやぶさも西鹿児島行きだった
筈…。九州の右か左かで走る路線が違った筈であるよ。いつの間にか、二個イチになっていた
し…。そんな淡い夢も、儚く散ったんである。
いつの日も、一番旅してみたいのは、鹿児島なんだ。今じゃ芋焼酎とかいろいろ鹿児島モン
が流行っているけれど、昔から行きたい所の一番は鹿児島。何故かって、鹿児島は東京から一
番遠くへ走る列車の終着駅だからさ。はやぶさと富士だったら、より距離を走る富士がベスト
チョイスなのだ。
早く着く方が良いって?チッチッチ!解って無いなぁ。
富士より速く着くから「はやぶさ」で、日本一の走行距離と時間を誇ったから「富士」なんだ
な。だから偉いのは富士。
そう云えば、引いている電気機関車もいつの間にEF61じゃあ無くなっているし…。
兎に角、移動するプロセスを楽しむんだから、より長い方が偉いに決まってんじゃんよ。
人の夢と書いて「儚い」だし、人の為って書いて「偽」。わっはっは。云い得て妙、であるよ。
政治家のみなさん、国民の為の政治?人の為にならない様にね。
子供と輪行。夢のまた夢か?今じゃ女房と子供と私の3台を担いで行かにゃあならん。
輪行の道、険し。
何の話かってさ、先日銀行のATMへ行った時の話なんだが、いつもの様に銭を入金してAT
Mから出て来たんだが、若い奥さんが子供乗せ付き自転車を引いて、ATMめがけてずんずん
と進んで来たんだね。で、近くに駐輪して子供を降ろして…って普通はなるじゃない。それが
そのネーちゃんは何を思ったか、そのでかい自転車ごとATMに入って行ってしまったんだ。
…馬鹿だろ?そんなに子供降ろすのが厭なのかい?
そんな狭ぇ所にでかい自転車持ち込んで、自動ドアあるモンで、あっちこっちにガッツンガッ
ツンぶつけているよ。画面操作出来ないじゃん、それじゃあ。あ∼あ、無理に体ひねって操作
してるよ。何をそんなに意地張ってんだか。見事なアウトローである。いやいや、アウトロー
じゃないよ。隣のおばさんが、あまりの非常識さに目を丸くしているし、逆に非常識過ぎて、
注意も出来ないでいるよ。アブナイ人の行動っぽいし。
案の定、ATMから出るのに四苦八苦している。ガッツンガッツン。ベルトを外して子供降ろ
した方がよっぽどスムースに事は運ぶべ?
…アルソックが駆けつけて来ちゃうよ、あんまり怪しすぎると。そんなに若いうちから無精者
じゃあ、子育てだって面倒くさくなっちゃうよ。
そういえば最近街を歩いていて、ある事に気付いた。子供を連れて、ある人は手を繋ぎ、ある
人はベビーカーで、子供を連れている、若いお母さんを見かけるのだが、どうしても気になる
のがね、何をやってんだか、携帯を片手にてくてくと歩いたりしている。
子供の表情や行動にはさしたる関心がないのであろうか、子供の方を一切見ない。携帯の画面
を注視している。しばらく観察していると、子供は、特に共に歩いているタイプの場合、結構
頻繁にお母さんの顔を見ているんだ。携帯電話の画面を注視した顔をね。
「三つ子の魂、百まで」という諺がある様に、多感な子供の時期に、おかあさんが自分を見て
いないと悟る子供の行く末が心配なんであるよ。そんなに四六時中携帯の画面を注視しなけり
ゃいけない状況ってのは何だ?
時々刻々とレートが変動する株トレードでもやってんのかしらん、なんてぇ、いらん心配をし
てしまう所だがね、あろう事か、子供乗せ付き自転車に乗って走行しながら携帯を操作して、
走行していた呆れた馬鹿モノがいたので、これはさすがに叱ったぞ。
子乗せ自転車に限らず、携帯電話を自転車に乗り乍ら、操作したり、会話したりする事は、道
路交通法で禁止されているんだが、人間の常識として、厳に慎んで戴きたい。そんな奴らが平
気で車道の反対車線を前も見ず、無灯火で突っ込んで来るんだ。何だお前らは。巻き添えでこ
っちが事故に見舞われるなんざぁマッピラ御免の介なんであるぞ。自動車やトラックも電話片
手に走行している奴らが相も変わらず跋扈してるし・・・
…まぁいい。
先日、ニュースで取り上げていたんだが、兜町あたりのビジネスマンに浸透し、自転車が流行
している流れから発展し、もはやライフスタイル化しつつある自転車通勤、そう、ジテツウビ
ジネスマンが台頭しているんだが、さすがに皆さんイイ自転車に乗ってらっしゃる訳でして…
当然そこいらの一般的な駐輪場に駐輪するってのは、流石に憚られるんだなぁ。
そこでそのジテツウな人々にウケているのが「駐輪場」。その駐輪場ってのがそんじょそこら
の駐輪場たぁ訳が違ったんだ。凄いのなんのって、まず駐輪場ってのが当然ながら屋内なんだ
な。屋内ったって、本当にオフィスビルの一室。ちょっとイイ感じのオフィスの受付的なエン
トランスに、まんま自転車スタイル(ピッチピチのヤツ)でキメキメで入って来る。無論自転
車ごとね。一般的にはある種異様な光景かもしれんのだが、我々にとっては素敵な光景である。
そこでふと、気付いたんだが、ジテツウなのに、殆ど荷物が無いんだ。ほぼ手ぶら。そう、そ
の駐輪場は個別ロッカー、シャワー室完備なんである。で、各々がそこでシャワーを浴びて、
スーツに着替え、ビジネスバッグを持って、オフィスへと繰り出すんだ。
すごいね。画期的なムーヴメントであると思う。こんなビジネスモデルが各府県で当たり前と
なって、インフラストラクチャーの整備が健全に進んでさ、完全分離された自転車通行用の道
路が整備されれば、自動車利用が減少し、人間の健康維持、医療費の軽減等々良いことづくし
であるな。
自転車に乗れる事、殆どの人が乗れる便利な乗り物。しかし、我が国の人々は、その愉しみを
ほんの数%位の人にしか受諾されてはいない様に思える。最近、それでもいいのかなぁ、なん
て思っちゃったりもするんだよね。生物は老いて行く。
人ってのは、その世代に出来る事を考え、学び、行動する。対人関係にストレスを感じながら
ね。特に若いうちに経験できる大いなる経験というのが「旅」なんだと思うぞ。オッサンにな
ると、人生風来坊で、人生の旅人とか若い奴らに宣っちゃう、ただの呑んだくれのひとでなし
なオヤヂなだけなんだが、なかなか実働の旅をする事が出来ないんだ。
人ってのは、そもそもアフリカで誕生し、何千年、何万年と進化をしてきたんだね。旅をしな
がら。で、地球各地に散り散りになって、現在に至るんだな。はしょり過ぎだがね。で、ある
から、いまだに文明社会に属せず、地球生物として自然と共生している人々はね、季節や食料
を求め、旅をしているんだ。単純に生きる為に、である。であるからして、文明社会漬けにな
っている我々文明人(?)も、旅をする、というDNAが刷り込まれている筈であるし、だか
ら暖かくなると、形はどうあれ、バーベキューなど、アウトドアとか称して野外炊飯なんかを
楽しんじゃうんだ。
うちの店にたまに来るイイ感じの奥様がいらっしゃる。自転車なんかには乗らないんだ。自動
車。BMWのしかもマニュアルボックス車。自動車はマニュアルがベストである、と考える私
にとって、何ともカッコいい奥様なんである。マダム。何を買いに来るかってぇと、自転車用
のグローブ。指切り型のね。何でも自動車用のはスポーツカーの需要宜しく需要が少ないのか
、数が少ないそうである。で、ナイキやアディダス製のグローブを4
枚位まとめて買って行く。「私はもう後期高齢者よ∼。」と云いながら、そのヴェームヴェー
で、500km以上もの距離を移動して来るんだ。何処までもヴェームヴェーで行っちゃう。
御歳79歳。
今や日本国内の7∼8割はオートマチックトランスミッションであると云うのに、だ。
このマダムはさ、御自身の人生の中で、移動する事自体が必然であれば、動いちゃうんだね。正
に旅人だ。その手段がヴェームヴェーのマニュアルボックス車だって事だ。自動車の運転は、
特に長距離運転になると、動きが緩慢になるんだな。オートマチックなんか本当に暇である。
自動車なんぞは、存在自体、それだけで便利な乗り物なんだから、せめて自分の意思を機械に
伝達させる事の出来る数少ない方法である変速機械まで、機械任せにしてしまうのかが私は疑
問であるよ。F1などでもオートマが常識なんてのは詭弁である。それはドライバーが超一流
のドライバーが扱うという大前提で開発されており、より高度な操作スピードやドライビング
技術が卓越した様な、云わば極限の競技だからね。技術やテクが一般大衆車にそのままフィー
ドバックはされないんだな。技術が稚拙な我々一般ドライバーが扱えるものではないしね。
みんな運転が面倒くさいんだろうな、きっと。面倒くさい方が断然面白いのにねぇ。脳に刺激。
人間には必要だ。自転車は漕いでいると脳に刺激と酸素をもたらすんだな。愉しいと感じるの
はその為なんだね。マダムは自転車では事が足りないだけの長距離を移動するから自動車を用
い、しかもドライビングプレジャーという脳への愉しみをマニュアルボックスをチョイス、し
かもドライビングの愉しみを熟知しており、長距離移動などに本領を発揮するヴェームヴェー
社の自動車をチョイスしている。
…う∼ん、カッコイイのぅ。
人生、かくあるべき。
アタクシは自転車がライフスタイルになっているのであって、本当は環境云々なんて柄じゃな
い。嫌いじゃないがね。むしろ自転車に対して一生懸命に取組んでる人達を純粋に応援したい
ってのと、いい歳したオッサンになっても、小粋に自転車に乗っていたいだけでね、実際。自
転車振興会というのがあるけど言い換えりゃあアタクシ(達)ゃ「自転車信仰(侵攻?)会」
とでも申しましょうか?
昔、市内で放置された自転車なんかをさ、環境問題だ、社会問題だ(放置自転車ね…)
で自転車が悪者にされてるからね、数人の雄志で集まって、そいつを譲り受けてさ、直して無
料でレンタサイクルってな、云わばボランティアイベントなんてぇのをやったんですよ。
そこは流石に放置自転車、実際放置自転車たる代物は素材自体が劣悪でね、自転車に非ずな
のだよ。自転車の形をした只の雑貨品。精度もへったくれもありゃしないモンだから、当然ホ
イールの中まで錆びてんだよね…いかに雨晒しで整備されてないか…解っちゃうね。
ま、一万円も出しゃ、安売り店で自転車新車一丁!ってな具合で買えちゃう環境だもん、ア
タクシだってあんなにボロくなりゃあ新車を欲しくなっちゃうよなぁ。
だ・か・らぁ∼、悪い事は言わんからサ!ほんのちょっぴりだけ、良い自転車を購入しちゃ
いましょう。そうすればちょっぴりの幸せな気分が手に入りますぜ。これ本当!
近年、輸入自転車が激増しておりまして、自転車の価格も以前にましてより購入しやすい。
てか、ママチャリの殆どはほぼ中国製品。近年話題のパクリ王国。遊園地だってパクッちゃう
さ。目玉商品として、文字通りたたき売り状態なのは周知の通り。しかもかなりの確率でもっ
て粗悪品が多いといったのが実情である。
詳しくは次項に記すが、アタクシが提言している「量販店扱いのママチャリより、チョット
だけ良い自転車に乗ろう」という作戦には意味があるのであるよ。目玉商品として量販店さん
が価格訴求力を求めるが故に、品質が軽視された輸入自転車があまりにも多く見られるように
成ってしまったんであるね。
ここで一寸真面目な話を一席ですぜ、お立ち会い。「財団法人日本自転車産業振興協会」(
簡単に言えば、競輪の外郭団体ね)
と云う団体があり、輸入自転車の試買テスト等を行なっているそうで、因みに日本製品などは
日本工業規格(JIS)
という規格により安全性をチェックする機構がある事は周知の通り。現在はBAAという新規格
に統一しつつある。内容はJIS規格に準じている。
そのテストは二〇台の輸入車(量販店モノ。主に中国や台湾製)
を検査した所、二〇台全てが総合判定に於て不合格で、うち四台が材質・構造・溶接などに問
題があり、中にはその試験をするうち、新車状態ですでにフレーム破損が見られた(!)との
報告もされているんだ。ほんまかいな?と云う様な、俄に信じがたい結果ですが、これが多く
の自損事故にも繋がっているという物騒なお話(そりゃ自爆するわな)。 国内メーカーの自転車は通常、一台の自転車に対し、前出のJIS
規格等に代表される安全規格をクリアすべく、百万回を越えるさまざまな耐久試験を繰り返し
、その安全を確認してから出荷をするというのが本当だそうなんだが、量販店の格安チャリ(
外国製量販輸入自転車)についてはその試験が行われているかどうかさえ疑問なのだと云うね
(ほぼ行なっていないし、販売員も素人が殆ど)
。もし行なわれていれば、その欠陥に気づくはずであるよね!
まあ、彼の国製品すべてに問題が有るわけではなく、日本や海外メーカーのライセンス生産
工場等は、品質管理を行なっているから、すべてではないにしろ先ずは安心。品質管理イコー
ル金額という図式は理に叶っている訳ね。
残念ながら、数年前には折りたたみ式マウンテンバイクのフレームの破損により数人の方が
、鎖骨を折る等の大怪我が実際に報告されているんだね。もし、同様の状況が、車やバイク、
家電などで同じような欠陥が見つかりましたら、リコール等の対策によって全て回収・修理が
法律で義務付けられてしまうだろうが、自転車はその枠外(!)にあるそうなので、この処置
がなされていないのが現状なんだと云うね。
更に「また買えばいいや」的な、実に安物買い的な考えで済まされてしまい、消費者が泣き
寝入りする、或いは問題視しない場合が多いのであるね。
この国の自転車軽視は、忌
しき問題だよ。もうまさに自転車の形をした雑貨であるとしか形容出来ませんね。
本気で『乗車禁止!危険!』なんてシールの一つでも貼っておきたい位であるね。しかも自
転車って乗り物は、結構な速度で走れますよね。命に関わる事故にもなりかねませんやね。さ
らに日本国の場合、歩道を走る事が認められてしまっているトホホなお国柄。
欠陥自転車を輸入販売する業者をあまり、いや、殆んど追跡なんぞはせず、乗り手の認識も
「たがが自転車」的な発想が根付き、仮に販売業者を追跡したとしても、販売後、皆姿を消し
てしまう。もはや売り逃げ状態と云うのが現状なんだよ。所謂売りっぱなしの悪徳商法、売り
逃げが横行。また、これらを販売するスーパーなどもその品質などは確認せず、金額のみで仕
入れ販売しているのが現状なんだ。
…やはり自転車を軽視しまくっている日本だけあって、売り手(
と言うか…仕入れ業者ですか?)
の杜撰さが目に余りますな。あくまでも、自己責任に於いて解決せねばならない問題なとされ
てしまっている。何だか駅前の放置自転車問題みたいですな。
アメリカなんかでは自転車販売のシェアは、殆ど七割近くをスーパーなどの大規模小売店が
占めているそうである。でもプロショップとの差は?と言うと、スーパー内にプロショップを
出店したり、メーカーが卸す自転車を差別化する事により、解決しているそうなのだ。第一、
ママチャリは諸外国には存在しないしね。
安売り自転車購入の際の注意としては、マウンテンバイクやクロスバイク、ロードレーサー
や、折りたたみ自転車が最近流行しておりますが、輸入自転車のうち、自転車雑誌に紹介され
ているメーカーなどは現在のところ、殆ど大丈夫だとは思うのだが、少しでも自転車に詳しい
人や、自転車専門店に意見を聞いてから購入する様にした方が賢明と云える。信頼の置けるシ
ョップ探しと云うのも重要ですぜ。
だが、問題はこれだけでは無い。たとえ日本製の自転車でも、海外で作らせた粗悪品は残念
ながら存在します。ブランドイメージやネームバリューには踊らされず、メーカー名が不明な
場合等、あるいは極端に安いといった場合には、十分に注意してほしいね。と云うよりも絶対
に買わない方が得だろう。ネット売なんざ論外だ。
自転車整備士を量販店なども雇ってはいる所もあるにはあるだろうがね、問題は本体の精度や
、技術力に大きく左右されるモノであるし、スポーツバイクに代表される自転車はとても精密
に作られているし、それらをきちんとセットアップ出来なければならないしね、何より命を安
心して乗せられる乗り物であるのかどうかという事なんだ。
結局作る側・売る側・買う側の自転車に対する認識の甘さが引き起こす問題でもあるのでね。
正しく乗ってこその、楽しい自転車ライフ!なんだよ。
日本の産業の空洞化が叫ばれ、GDPも今でこそアメリカに次いで第二位の位置には着けて
いますが、今後は何と云っても中国が熱いっしょ!今人件比率で考えたって、日本人が一万円
かかってしまう人件費が中国では五〇〇円だそうな…。幾ら共産主義国であるが故の人件費と
云えども、これだけ安価でありしかも先日WTOにも加盟し、貿易等も自由化させるとした場
合、この国力、と云うか、民力は侮れないでしょ。
…だってね、良くテレビなんかで見るでしょう?大挙して人民自転車で大移動している彼ら
の雄志!逞しいよねぇ。人民の人民による人民の為の人力二輪車!というかの如く疾走してい
るんである。
便利だ・快適だのは厭わないのね、彼らの場合。自転車が移動するに十分便利であるわけ。こ
うなりゃ思想だ国家主義だの問題じゃなくって、人間の持つバイタリティの差を歴然と感じざ
るを得ない訳。タフで意欲的な中国の人々、かたや長引く経済不況でリストラに怯える日本人。
先行きが明るいのは果たしてどっちなんだろうねぇ…。
ママチャリの生産国だって、95
%以上はもはや中国だぜ!そう言えば、ワタクシの友人にも希に一部上場企業努めな人間が居
るんだが先日上海の支社長として旅立ったし、何でも上海はすげーらしいぞ。ユニクロで有名
なファーストリテイリング社にせよ、工場は中国で、農業国である筈の日本が、中国産農産物
に圧されている。農地を守るったって、貿易産業が無ければ成り立たない我が国が、鎖国じみ
た事しなきゃならんと云うのも、つくづく情け無い。やはり明るい未来が見えるのは中国なの
かな?と感じるぞい!
最近の会社員の現状ってさ、美味くその場を取り繕って凌げちゃう、要領だけが取り柄の輩が
多いそうなんである。リストラにあって失業中の人なんざ、建築関係で云えば、一級建築士レ
ベルがわんさかいてね、その人達は仕事が遅かったりするのかというと、その逆でね、んもう
バリバリに働くんだってさ。ただ、口が下手なのだと云うね…。口下手の人には、「クビ」と
かってすんごく云いやすいんだと思うけど、会社の損失は膨大なんじゃないのかな…。もはや
「黙して語らず」と言った、日本の伝統的文化は駆逐されてしまったのかもしれないですよね。
所謂目利きな人間も僅かになってしまったんでしょうなぁ…。
だからね、必然的に日本のGDPは近い将来、中国に負けてしまうんではないか?と思う訳
さ。
(2011年現在、日本は、GDPを中国に抜かれました。執筆は2007年)
「今が良ければ其れで良い」
「自分さえ良ければ関係ない」
等々、考えられがちな現代社会ですが、近いウチに手痛いしっぺ返しが、思いも寄らぬ方法
で押し寄せて来るかもね。自転車に乗って環境なんて、云わないより云い続けた方が良いに決
まってる。乗らないより乗り続けるというのに確実な正義が有ると思う。「継続は力なり」な
んですぜ。んで、確かに経済大国なんて云われている日本なんだけどさ、経済大国なんていう
無象の象徴みたいな、その訳の分らないプライドだか何だかなんざ、かなぐり捨ててさ、お国
を再復興するが如く考えないと、じき日本は沈没しちゃうよね。
その為にはね、やっぱ自転車に乗るって事を推奨しますね。ワタクシは!何故自転車かって
?今更そんな野暮な事は云いっこ無し!んだって多くを語らずとも、自転車大国でもある中国
の人民のあのバイタリティは、実は自転車での移動をすると云う行為そのものが、人民的バイ
タリティを生み出しているんでは無いかと思っちゃうんだよねぇ。
そもそも体内に於いて、最大の筋肉である足を動かす運動を常日頃行なう人間はね、体や脳
、心肺機能が活性化され、より機能的に動けるのは道理だと思うんだよね。毎朝自転車で会社
に出勤するとね、雨の日に止むなく自動車通勤した場合の体の調子の善し悪しってのが本当に
違うんだ。これはね、良く気のせいだって云われるんだけど、やってみりゃ解るよ。人間のバ
イオリズムがやっぱりサイクルとしてあるのと同じで、調子の善し悪しを人間の認識の中で繰
り返す訳だから、より活発な活性化が出来るように導くのも本人次第だと思いますな。
世の中ホントに便利になったモンである。世界中何処へでも行けるし、何でも全自動オート
メーション化が進んでいるしでね。建物や乗り物なんかは空調設備が整い、快適至極。四季の
移り変わりの在る我らがジパングなんぞは、折角起こる季節の風流さなんかまるで蚊帳の外。
この場合、窓の外とでも云いましょうかね。我が国の自動車のオートマチック普及率は、実に
九割を超すとか。道路事情がそうさせるのか、ジパング人民の性格にてそうなったか、はたま
たアメリカ人の作った自動車がオートマチックモノが多くて、そんな豊かさを真似たからなの
かは全く以って定かではないのだ。はっきり云ってどうでも良い事だしね。
確かにマニュアルトランスミッション車よりオートマチックトランスミッションの方が安楽
的運転は可能だろう。もっと云えば、トランスミッション形式云々よりも、いっそ人様が運転
する自動車に乗せて貰った方がもっと安楽であるね。最近オートバイの世界でも、何だかその
まま海上にでも平然と走っていけそうなスタイルの、船みたいな大型スクーターが流行ってい
るんだ。しかもあんなオッサン的乗り物に若者が挙って乗っている。前に足を投げ出して、マ
フラーだけは一丁前にスーパートラップなんぞをくっ付けてね、異常に音だけヤカマシイんだ。
バカバカバカーッ…て。
…本当に音まで馬鹿っぽくてどうすんの。ワタクシのオートバイ感としては、実に不可思議
な現象なんである。まぁ、価値観は人それぞれではあるって事は百も承知の助である。
オートバイってさ、その存在感自体が悪っぽくてさ、何だか知らんがメカメカしくてカッチ
ョエーぞ的な魅力があってさ、何やら儀式めいたキックスタートみたいなエンジンの掛け方で
あったりね、クラッチのリリースやフットシフトのややこしさや、ハンドルアクセルの微妙さ
に魅力があったりする訳だよね。ハーレーダビッドソンなんかも最近は相当進歩したらしいけ
ど、ハーレー、特にエヴォリューションエンジンに代表される有名な改造なんかさ、オートバ
イのCDI点火方式をね、わざわざポイントタイミング式点火にしちゃうんだよね。何故かっ
て?ポイントタイミングの方が、アイドリング時、低回転で我慢して点火してくれるってだけ。
CDI点火の場合はね、確実に点火はしてくれる半面、アイドリングが高いんだよね。ドコド
コドコドコって感じ。折角のハーレーらしさであるズレた点火タイミングによるあの特有の音
がスポイルされてしまうんだ。
ポイントにしてさ、アイドルスクリューを限界まで下げて、ドコン・ツコドン・ツコドン・
ドコドンというエンジン音を満喫するんだね。その音はね、馬の走る走行音に似ている、とか
、心臓の鼓動音に似ている、とか形容される事が多いんであるね。だから気持ち良いんだろう
けど。
ただ、アイドリングが低い分、スタート時のアクセレーションには気を使うんだ。ガバッと開
けると着いて来ない。カブッちゃってプスン。
交差点なんかではとってもカッチョ悪い。カブってプラグが湿気っちゃうと、セルでもなか
なか掛からない。それでも粋に乗りたいって心意気なんだよね。実にカッチョエー。
スクーターもそう。原付含めて簡単過ぎゃしないかい?スクーターならヴェスパなんかは単
車乗りのコダワリをきっと満足させてくれるでしょう。ハンドル回転式ミッション、しかもP
200なんかは逆シンクロだから、ローとセコンドが反対方向なのだ。ローで手前にガッチャ
ンと廻し、ストスト走った所で反対方向、ニュートラ飛び越えセコンドへ。実に渋い。2スト
オイル分離給油式ってのもイイ。計り付きジョウゴが必要なスクーターってのもイカすね。ま
、クラッチすら無けりゃ、いざって時、押し掛けすら出来ないじゃん。すべては価値観の相違
ではあるんだけれどもね、便利過ぎるってのはどうだろう。現代人は、エアコンディショニン
グされた空間に居過ぎる為、軟弱になってはいまいか?少々の事で風邪をひいたりしないだろ
うか?
過ぎたるは及ばざるが如し。
暑けりゃ脱げば由。寒けりゃ着るが由。人間は良く出来ていてね、体温調節を自然に行おう
とする機能が働くんだよね。汗を掻いたりしてね。自然界の中で生きて行く為に記憶された必
然が、快適過ぎる生活を営むうち、大切な機能が退化しつつあるのではないかと思われる。
人間って動物は、本当に怠けようとする生き物であるね。己を自制し、戒めながら生きない
と、途端にサボってしまう動物なのである。ナマケモノという動物がいるが、本来人間にこそ
付けるべき名前だったのかもしれないぞ。一寸不便なほうが断然楽しい。自動車だって単車だ
って然り、自転車なんざ、自分で漕がなきゃ全く進まないと来てる。自動車やオートバイより
圧倒的に不便である。
だからこそ楽しみ百倍!
こりゃもう断言しちゃいますね。経験するのはとっても簡単なんである。何時も使っていた
自動車を降りて、一寸そこまでなら自転車に乗る。乗ったら一駅先まで足を伸ばしてみる。こ
んな所にこんなモノが…なんて、貴方にとって新発見があったとしたら、それは素敵な自転車
生活の始まりです。
いやね、以前に怪我をして入院したなんて事があったのですが、その入院中ってのがマッタ
ク暇ときているしね、いよいよやる事がないからさ、同じ入院中の患者さんと仲良く話したり
するんだけどね、みんな凄いよ。ツワモノ揃いでね。まぁ、交通事故も大変多いんだけど。そ
の話の中でさ、やっぱ今の日本の交通事情ってヤツを考えさせられてしまったんで、一寸一筆
書きましょう…って云うか、書かぬ訳にはいきませんですな。
交通事故ってのはさ、そもそも無いに越した事は無いが、事故が起こってしまうのも前提と
考えられていると思うんだよね。それはさ、たとえ殺人でも、交通事故の場合は圧倒的に刑が
軽い事からも理解できるよね。決してワザとじゃないんだって。2∼3年位交通刑務所に入っ
て放免。自動車至上主義なお国柄とでも云いましょうか、被害者救済は殆ど無い。相手が損害
保険に入っていればまだしも、それにしたって非道い扱いをされちゃうんだけどね。
だってね、保険屋なんて、入って貰う時ばかり良い事云ってね、払う段になると出し渋るん
だよね。やっぱ商売だから。勝手に人の一生分の査定までしてしまう。で、ハイエナみたいな
弁護士がバックアップしてさ、偉そうに「法律では…」なんてノタマっちゃうんだ。全く以っ
て冗談ではない。
入院患者さんの一人にね、大工さんがいてさ、その人は独立している云わば一人親方ってヤ
ツなんだけどね、その人は子供が小学五年生を筆頭に四人の子供が居る訳なのだが、半身不随
なんだ。
本人曰く、ある日現場へ向かおうと自分のワンボックスカーに荷物を積んでいた所、初心者
マークの女子大生がノーブレーキで親方の車めがけて突っ込んで来たそうだ。親方はハッチバ
ックのドアと女子大生の乗る自動車にモロに挟まれ、首の骨を折り、脊髄も損傷してしまい、
左半身が動かなくなってしまうという大怪我を負ってしまったんである。ほぼ死にかけたそう
であるが、正に九死に一生を得たという状況にあったのだが、当然親方の過失割合は0%なの
であるが、これがまた大問題なんである。
交通事故等、対人・対物事故の場合など、民事で示談という事になる訳なのだが、大多数の
保険屋ってのは自分の所に加入してくれているお客様であっても、こちらに過失割合が無い場
合、通常は事故の示談は行わないのだ(但し、最近は加入する保険の内容によっては示談交渉
特約付のものも有る)。必然的に被害者本人に事故対応の担当者、若しくは弁護士から直接連
絡が来る。まぁ、殆んどが電話連絡程度だが。で、一方的に保険屋が決めた金額を提示し、お
宅の場合、この金額が限度です位の事を云われてしまう。大変に失敬であるし、保険加入者の
殆んどは、複雑怪奇な日本の損害保険制度を理解していないんである。
で、件の親方もね、御多聞に漏れず、弁護士先生から電話連絡が来てさ、貴方の休業補償は
弐萬円ですとかやられた訳。だって半身不随でね、親方自分の手を擦りながらさ
「俺ぁもうゲンノウ一本持てねぇ体だよ?再起不能なんだよ?この先どうやって家族を養う
んだよ。何で電話なんだ?直に会って説明しろよ。」
親方納得行くはずも無くさ、そう云ってもね、弁護士は行く義務は無いだとか、代理人だか
ら必要なことを伝えれば問題が無いとかって云うってさ。非道いやね。親方の一生を台無しに
しているってのにね。
その女子大生にしたって、親方が生死の境を彷徨って気絶している時にチョロット来て、菓
子折り置いていったっきりなんだそうである。後は代理人任せである。
「こんな事ならいっそあの時、死んじまった方がマシだったよなぁ。」
って、親方シミジミと云うんだ。俺ぁ、悲しくなったと同時に、やり場の無い憤りを感じた
よ、マジで。痛い思いで死ぬほどの目に遭わされながら治療をしてね、チョッと動ける様にな
りゃ、銭金の問題だ。事故はやられ損という感じがするよね。
自転車も公道を走る一員。事故には気を付けたいモンである。
結構以前の話で恐縮なんだが、先日、またまたテレビを観ていてね、ひっくり返っちゃった
事件があったんで、こいつを一つ。
そいつはシャブ中のどうしようもないヤツで、警官に追っかけられてたんだね。んで、警官
が見事に追い付き、いざ職質って段階になった時、もみ合いになっちゃってね、何と警官が走
ってきたトラックに跳ねられちゃったんだ。慌てたトラックの運ちゃんが車を停め、降りてき
た所をね、このシャブ中の男、そのトラックを奪って逃走しちゃったんだよね。
で、全国指名手配犯となったこの男、仲間うちでは「デコトラ」と呼ばれていたそうである。
ムムム、デコトラとは…物流業界が長かったアタクシにとって、コイツは聞き捨てならないな。
またもトラックを悪の総称であるかの如く扱かわれてしまうという、またもや不届きモノの
狼藉なのか?との懸念を隠せないでいた訳なんだね。
本来「デコトラ」とは、デコレーショントラックの略称で、古くは菅原文太氏主演の「爆走
!一番星」に端を発し、一九七〇年代にはその余波からか、ミヤタというメーカが、「ジャン
ボサリー」という自転車を…コレはね、リトラクタブルヘッドライトや、リレーフラッシャー
付五段変速ギヤ(コレもオートマ車に付いている変速ノブ風で、トップチューブ上に鎮座まし
ましていた。)を装備した、若者の、特に小学生。アタクシも小学生だった事がある、その辺
り。ハートをむんずと鷲掴みにしてしまった商品を販売して、他メーカーもね、追随したりし
て、そりゃあ凄い盛り上がりだったわけよ。まぁ、多分40代以降のオトーサンなら解るよね。
ギンギラのデコトラならぬ、「デコチャリ」(正しくは少年用スポーツ自転車)。
んでね、アタクシは思った訳。嗚呼、また輸送業界関連の人間の不祥事だなぁ…と。
実際、犯罪も起きないではないよ。輸送業界。事実多いし・・・。しか∼し!である。その
「デコトラ男」は違った。おいらの想像を遙かに超越していたのである。何しろ全国指名手配
犯なので、顔が公開されたのである。それを目にしたワタクシと女房はまさに吃驚仰天!そし
て叫んだ。
「おおっ!おでこにトラの入れ墨がぁっ!!」
まさに「デコトラ」…。
驚愕。
驚天動地。
この「デコ虎」氏…オイオイ、こんなヤツ滅多にいね∼って…。目立ちすぎだよ。すぐ捕ま
るヨ…。
…デコに虎、シャブ中、指名手配…。
これ以上は無さそうだし。銭湯で見かける、所謂「その筋」系のフルスーツな面々より、有
る意味恐ろしい…なんて思っちゃったよ。アメリカあたりじゃ自分が他の動物や爬虫類とかに
なりたくて、顔に虎縞の模様とか、鱗の模様を入れ墨している人は、確かに観た事はあるよ。
んでもね、もうそういった類の人はさ、
「おいらは本当は猛獣や爬虫類に生まれる筈(?)だったんだ。」
と大真面目に謳っちゃってね、もう、それこそ肉体的にも精神的にも「成り切り願望」で一
杯な人達なんだよね。凄い人なんか舌を蛇みたいに二つに割っちゃう手術までしてたし…。凄
すぎる…けど、何となく男が女になりたい願望の様なね、ニューハーフに成りたい願望とやら
でナニを切除してしまうといったね、所謂精神論的類での理解は出来なくも無いんだよ。そっ
ち系は…。
何たってね、おでこに虎の全身だよ??ワタクシの想像を遙かに超越していたよ。
デコ虎。
いね∼よ普通。
仲間内でもそりゃあ呼ぶわな、「デコトラ」って。ワタクシだって呼んじゃうよきっと…い
や絶対。やっぱ世の中って広いよね…。色んな人がいるよ…。
…でこ虎は捕まったのかなぁ・・・。
デコ虎注意、である。
2007年10月26日 読売新聞記事 「ライフアンドスタイル」
月イチ連載モノで、オランダにおける自転車事情が綴られていた。何とも無く自転車が取り上
げられている。自転車がブームとなっている証であると云える兆候だね。
しかし、である。読売新聞の記者を以ってして、こと自転車に関しての認知度とは、果たして
この程度のモノなんだなぁ…と、感じざるを得ない。
自転車の業界では、オランダを初めとするヨーロッパ諸国は、所謂「自転車先進国」であり、
古くから自転車をライフスタイルとして、社会に共存させてきており、併せて環境問題に於い
ても先進的な考え方を持ち、自転車を有効利用しているのだ。
特にオランダは、地球温暖化問題には、大変に深刻な問題として捉え、国を挙げて対策に取り
組んでいるのですな。海抜が低いから、温暖化により海面が上がると、オランダは海に沈む、
と云う、至極当然の危機感を、オランダ国民が抱えており、真剣に取り組んでいるだけなので
ある。
特に文中にある「アムステルダム」に於いては、自動車を締め出し、移動手段には専ら自転
車の利用を推進している、大変先進的な交通手段を行っている街なのであるが、文中では「駐
車場が少ない」「自転車乗りには好条件が揃う」等との文章が躍る。
…馬鹿か??と思うね。
天下の読売新聞の記者が、そんな程度の表現しか出来ないのだろうか。それとも敢えて日本の
自転車文化の意識の低さを加味しての文面なんだろうか?
何れにせよ、レヴェルが低いんであるね。
大体、端書の欄にも「盗難」に触れているのだが、
ぶっとい鎖が必需品であるのが、まるで異常事態であるかのような物書き様であるが、
…馬鹿か?? と云いたい。 日本の学生さんや、大半の安ママチャリユーザーに云える事なのだが、自転車を選ぶ基準とい
うものの多くが、
「どうせ盗まれちゃうから」
という理由による安物選択が、圧倒的に多い事である。
それを耳にする度、
「私は何を食っても『どうせ出ちゃうから』と食べるモノなんか残飯でも安きゃいいのよ。
」
と云っている卑屈な意見にしか聞こえない。
呆れる。盗まれる事を前提とするなら、自転車なんか所有せず、歩けばいい。
決して盗まれないんだがな。
あとね、盗まれちゃう人に共通している事は、
自転車におまけで付いているサークル錠で、盗まれないと謂う図々しさだな。盗難されない努
力は一切しない。面倒臭いから?ま、自転車に興味が無いんだ。そもそもね。
駐輪場なぞは一切利用しない。有料だし、不便だし。挙句、撤去されちゃった。
「取りに行くの面倒だから新しいの買っちゃおうっと。」
…馬鹿か??本当。 歩けよ。
考えてもごらんよ。貴方の家にある、液晶テレビを外に放置しておいてごらん。盗まれるよね。
…何で自転車は放置出来るの?
考えてもごらんよ。貴方の持っている大切なパソコンや携帯電話。放置しておいたら盗まれる
よね。警察に届けても、帰ってくる事は稀だよね。
…何で、自転車は、どうせ帰って来ないから、という一方的な考え方で、法律で定められて
いる「防犯登録」をしないの?
その「防犯登録」をしていない自転車を不法投棄して、税金で片付けて、法律を守らない人
は、悪さして、やり逃げ?
…あのね、自転車は
「車両」
です。くるまなんですよ。
貴方はナンバーの付いていない自動車が走行していたらどう思いますか?
無灯火、反対車線逆走。携帯メールながら運転、二人乗り。
…馬鹿か??
前出の記事も、記者がそんな自転車環境下にある日本国で育ったから、自転車の本当の活用
法を知らずに、いかにも「知った様な」記事を書く。 嗚呼・・・。
人が乗って初めて有効に活用出来る「自転車」を、無効化してはならないんであるね。
頼むよ、本当。
(2007年当時のモノです。悪しからず。)
東京の立川市という所に住んでいた時代にツレだった友人が、どうやらNPOで
自転車タクシー
を始めようとしているらしい。京都・東京都内に続き、立川市の独自性を出して…と、
話しているんだが、誠に結構なお話なんであるが、問題も山積なんである。
一つは、自転車が走るべき道路であるが、当然、その自転車の性質上、車道という事になるの
であるが、大切なのは、市の公共交通機関との融合である。
立川市は米軍立川基地跡地に、広大な国営公園を有しており、公園の来場者数も年間延べで
も大変に多いんである。この公園は自転車専用道路が園内を走っており、入場料を支払えは自
転車の持ち込みは無料である。園内専用のレンタサイクルはある。
そこで、ヴェロタクシーが、園内乗り込みを可能にすれば、相当数のヴェロタクシー利用者
が見込めるんであるね。園内には立派な日本庭園などが存在し、人気を博しているんだが、何
セ武蔵村山側にあるもんで、遠い!立川駅からだと、尚更に遠いんである。そして運営費収入
の多くを占めるであろう、
車体広告
も、エコロジーの観点から注目すべき点なのである。最近では少なくなってきたが、未だに
広告だけを目的とし、街中を走っているトラックを見かけることがあったが、何たる愚行かと
、
情けなくなるね。広告を出す側も、受ける側も、そして見る側も、何とも思わないというのが
、一番の問題なんである。公害以外のナニモノでもないもの。
福田総理大臣が、現在ガソリンの高騰は、燃料を無駄遣いせず、宜しい事であるとコメント
したが、同感である。民主党が「ガソリン値下げ隊」という政策をやっているが、呆れる。値
段が高い時は節約するんである。少しの燃料の値上げで自転車に乗り換える人が増えている。
たった10
数円の値上げで自転車に乗り換えられるんだったら、その人はハナっから自家用車を用いず、
自転車で事足りる人々なんであるね。安楽怠惰生活に慣れ親しんでいるんで、何かのきっかけ
が必要だったと思うね。必要な人は、燃料高くても使わざるを得ないもの。
で、ヴェロタクシーの話だが、それと平行してレンタサイクルという企画も練っているそう
だが、是に関しては、既存のママチャリレンタサイクルだけでは駄目だと思うな。難しい問題
がまたまた山積するんであるね。
そして2008年6
月に施工される自転車走行帯問題である。東京都世田谷区に於いて、行政は自転車専用の路側
帯を青く塗装し、実験試用期間としているが、誠にお粗末である。ブルーゾーンが格好の違法
駐停車場所となっているんである。せめて自動車が乗り入れられない仕切りをしなければ駄目
であり、若しくは例の駐車違反指導員詰め所でも作って、その場で問答無用の駐車違反で取り
締まらなくってはいけないね。何故、違法な駐車をする人間に行く手を遮られ、且つそのせい
で車道側にはみ出しての走行を余儀なくされ、生命を危険にさらされなくてはならないのか、
また、行政はそんな事態を全くもって予測出来ずにブルーゾーンを造ったのだろうか?
行政のやる気の無さがありありなんであるね。
もし、上記のヴェロタクシーと、レンタサイクルをタイアップするんであれば、行政を巻き
込み、インフラ整備をね、もう可及的速やかに行わないとね、一旦自動車優先の道路等を作ら
れてしまうと、自転車道路を再整備…なんて話は夢のまた夢となってしまいかねないんだね。
大体、立川の北口なんてのはさ、その昔、私が御幼少の頃なんざ、駅前通りは休日は歩行者
天国だったのにね。マイカー優先の政策から、廃止されて久しいね。新宿だってどこだって、
昔は沢山の歩行者天国を実施していたのにね。
…まあいい。自転車専用道路を設置するにあたり、注意しなければならないのはね、
①馬鹿な運転手の違法駐車を許してしまう自転車道路整備をしてはいけないって事、
②歩行者が容易に立ち入って、歩いたり等の行為を容易にされない環境整備とする事、
③駐輪場の自転車道路に併設されたスペースを設ける事(それらのスペース意外での駐輪厳禁)
、
④速度域の違い(スポーツ車と一般用軽快車・婦人車・子供車等)を踏まえた走路整備をする)
、
⑤車道上、歩道上共、左側通行の厳守!右側通行は歩道上も含め厳禁、
⑥無灯火自転車の全廃の徹底、
特に上記⑤と⑥
は必須だね。現段階でも当たり前の事なんだけど、そんな事すら守られていないんだね。
日本は自転車後進国なんだよ。意識レベルは世界最低レベルです。自覚しようね。
浅草で人力車の歩道駐輪禁止とニュースで今騒いでいるが、当たり前の事だね。
自転車も駐車違反はあるんだよ。
文章書くのも自粛していた訳では無いんだが、あまりに沢山の、やらなければならない事が
押し寄せまして、また、途中まで書いていた文章も途中で放置し、他の文章書いたりしてさ。
何なんだ俺は?フリーライターかっての。マッタク。いっそ何処かの雑誌に投稿しちゃおうか
?なんて考えちゃう今日この頃なんである。
…まぁいい。そんな話では無くね、兎に角、被災地に少しづつ復興の光明が見え隠れするよ
うになったかに思える現状だが、まだまだ、場所によっては厳しい生活を余儀なくされている
方々も、大勢いらっしゃるようであるね。世界中で内戦や戦争で、難民になっている人々を沢
山見て来たが、まさかわが国で、震災における難民が出るとは思わなかった。本当に震災難民
と云える、大災害となってしまったね。
福島の原発事故は、世界的な風評・デマが横行していてさ、それに右往左往しているという
情けない状態であるんだが、時は刻一刻と過ぎ行くのであってね、今年はウチの倅が中学生に
なる年なんだが、何だか近所の千葉大学は入学式が中止になったらしいし、どうやら多くの学
校が卒業式や入学式を自粛したと云うんだ。ウチの倅の中学校は無事に入学式を行った。そん
な当たり前の事にいちいち感謝なんである。
今や全国的に広がる自粛ムードで、折りしも時節柄、桜の咲く季節でもあってさ、例年であ
れば、お花見で賑わったりさ、新人歓迎なんてムードで地域が活性化する訳なんだが、何処も
自粛ムードや計画停電なんかで、キャンセルが相次ぎ、何処も閑古鳥が鳴いているそうである。
繁華街の飲食店ばかりでなく、あちこちの観光地でも、当然東北地方は例外だろうが、全国
的に旅行のキャンセルが相次いでいてね、何だが日本経済が自粛ムードで沈滞化してしまって
いる感じがするんだ。まぁ、確かに、花見や旅行やってさ、そんな気持ちにはなれないっての
は人情だろうね。ただ、そんな余暇部分に思える分野にも、生活している人々がいる訳だし、
過剰な自粛反応はしない方がイイと思うんだ。
後は、せめて被災地で少しでも助かった所の酒だの、名産品だのを、積極的に購入するって
事だって大切なんだと思うぞ。茨城で県議をやっている、中学高校の同期のヤツは、茨城ばか
りでは無く、被災地を飛び回っている。そして地元の為に、県産品などを先頭に立って売って
いたりする。まったく頭が下がる思いだ。
意見力も必要だね。例えば何処かの団体が、お宅で扱う物品を(ウチなら、自転車)、10
0台ほど都合して欲しいと云われた場合、1店舗単位ではとても負担の大きな事態になるんだ
が、仮に100店舗在るチェーン店などで、現地に物資を送ろうと決めれば、単純に1店舗1
台の寄付で、100台の自転車が集まり、5台づつであれば、500台とね。重要なのはさ、
それを旗振って意見して取りまとめるって人がいて、直ぐに出来れば問題が無いんだろうが、
100の店が有れば、100の意見も有るだろう。そんな中の意見力。そしてここぞの牽引力
である。そんな実行力ってのが、今は必要なんだと感じている。
後は、何がどう進んでいるのかって事位、店舗単位でインフォメーションが出来なければな
らないんだね。当たり前の事なんだが…。
多分、俺なりの見解だが、どんな形にせよね、本当に被災地で突然、本当に突発的に被害に
遭った人でなければ、本当の絶望感は解らないのだと思う。みんなが挙って頑張れって云う事
も、場合によっては苦痛になるのではないかとも感じる。鬱病患者に「頑張れ」は、禁句であ
る様に…。
ある日突然、日常を奪い去る出来事が起こったのである。確かに励ましは大切。だが、相手
の気持ちまでは解らないんだ。突然全てを失った難民化してしまった自分を、自身が理解出来
ないでいる。被災者に代わって、自分の全てを提供し、代わって自分が被災者になります、な
んて人間はいない。その位の事をしなければ、被災者の気持ちなんか、理解は出来ないと思う
んだ。人の心に土足で踏み入って、カメラを向けて、観光気分なボランティアは…。
昨年の3月(2010年3月)、まさに仙台に旅行に行っていた。松島の遊覧船に呑気に乗
っていた。もしもあの時だったら…と考えても、とてもイメージは出来ないんだね。松島は比
較的被害が少ないと云っていたが…仙台は大変な事態だからね。
自分が行なったボランティア行為に、酔いしれる様な事はしてはならない。
人として…。
スポーツ自転車の、それぞれの魅力について考えて見た。
いやいや、災害時の自転車の有用性はね、阪神大震災の時にも遺憾無く発揮され、そして今
回、更にその有用性は確固たるものに変貌しつつあると思うんだが…何よりも逞しきは普段か
ら自転車に乗っている人々である。先ず、エンジンである足が普段の通勤で鍛えられている。
100km程度の移動は安易に想像出来、また直ぐにでも移動が可能である。今回の地震で、
実に多くの帰宅難民が発生した中でも、自転車通勤組は、多少の遅れこそあれど、普段の様に
帰れたと云う意見が多数であった。これ、凄く大事。
でね、こんな状況下の今だからこそ、自転車ってモンを再考しなければなぁ、なんて思った
んである。
単純にね、ジドウシャやオートバイ、原付バイクですら、ガソリンが必要だし、何かトラブ
ルが発生すると、それ自体の移動も困難となる場合が殆どである。自転車はある程度、その場
で修理が可能な事が多いし、いざとなれば担いだりして、持ち帰れるよね。当然だが、徒歩よ
りも数段速く移動が可能なんだな。
だいぶ歪な認知方法にはなってしまったが自、転車が、日本において少∼しづつ、市民権を
獲得しつつある昨今である。そんな中、確実に自転車の棲み分けって云いましょうか、ジャン
ル分けってモンが定着しつつあるのだ。昔からある程度のジャンルには分かれてはいるのだが
、もう少し細分化していると云いますか、よりユーザーの好みに割れているって感じだろうか
ね。
ある程度、用途が確立されていると云うか、明確であるロードレーサー系は、どちらかと云
うと、メーカーカスタム色が強いとも云え、完成車なんかだと、ワイヤ類はおろか、バーテー
プまで御丁寧に巻いて来ちゃっている代物まである始末である。アメリカ系メーカーに顕著だ
ね。組み上げる側とすれば、本当に迷惑極まりないんだけどね。ワイヤーを潰してしまって、
ほつれて切れてしまっていてどうすんの?大概のショップはそのまま組んで陳列すると考える
と…残念至極であるよ。
レーサーはね、起源がヨーロッパにあるから、指針がしっかりとしていて、それに従うって
方向が強い。ま、レースのレギュレーションってのも存在するから、大胆な事は出来ないから
ね。せめてホイールをグレードアップさせたり、コンポは最上級の○○、なんて感じでね。単
一性の方向を見がちなんですな。ま、何処のメーカーも、ワイヤーとバーテープは別にすべき
だよ。
で、翻って、MTB。これも誕生から30
年近く経過し、日々進化はしているモノの、自転車としての成熟感は相当なものであろうね。
特に進化を見せたのが、自転車用サスペンションとディスクブレーキだな。こっちは自由な発
想のアメリカ発祥だから、様々な試行錯誤で、部品も数多ある中でも、色んなモノが出ては消
え、消えては出て、なんてのを繰り返しているのだ。
今年からブランド単体としては存在しなくなった「ゲーリーフィッシャー」であるが、その
ゲーリーフィッシャー本人が、ずっとその優位性を提唱してきた29er
(トゥーナイナー)、所謂アメリカン29
インチのマウンテンバイクであるが、未だに少数派であって、本体が10
万円前後以上の車種が多く、なかなかスタンダードたり得ない感が否めなかったんだがね、と
うとう2010∼2011のモデル辺り、GTのカラコラム3.0 29erだのね、最たる動きとしては、
2011年春発表の、TALON 29er
が瞬殺で完売、大反響の為、追加生産を決定。流石はジャイアントだな。この2
社の最大の特徴は、5∼6万円で入手出来るMTB
のリーズナブルさが大きな特徴でね、大ヒットの予感アリアリなんであるぞ。ここ数年、マウ
ンテンバイクのメーカーが、クロスバイクやロードバイクの勢いに圧されてさ、車種を削った
りね、魅力的なマウンテンバイクがカタログから消えたりが本当に目立っていたんだが、この
29erがマウンテンバイクの新たなブームの起爆剤になるかも知れないと直感しているんだ。
次に、折り畳みを含む、小径自転車のジャンルである。コンパクトで可愛らしく、走ると速
い。人気の秘密はさ、いかにもやる気満々のスポーツ色は薄く、ファッショナブルであると云
う事だろうな。で、自由度の高いカスタムが施せそうであるってのも魅力かな。この折り畳み
自転車なんだが、出来ればスポーツブランドが望ましいだろうが、移動の際は、ジドウシャの
トランクに納めておくってのはかなりの有効性を発揮すると思うんだ。
いや、そうそう未曽有の大災害なんてあっては困るのだが、そんないざって時の為はモチロ
ン、普段、都市部へ買い物に行った際、とか、レジャーで旅行先にて使用する、とかね。すこ
ぶる便利である。一般自転車枠の、安い折り畳みでも良さそうなモンだろうが、性能差が歴然
で、何しろ重すぎるし、頑張って漕いでもあまり進まない。最悪、愛着も無いから、乗られも
せず、タダのジドウシャの重しにしかならない可能性が発生するよね。
折り畳み系小径自転車のデメリットとしてはさ、その自転車単体の、ワンアンドオンリーだ
と、チョッと厳しいと思うんだな。小径車故の、消耗の激しさや、長距離移動の不得手なんか
がネックとなりそうだよね。殆どの人が複数台所有する中の一台と捉え、有効に利用するって
のが多いのだと思うよ。
今回の災害で、千葉界隈でも、本当に自転車で通勤する人が増えた。まさに増殖といった感
じである。大変喜ばしい限りなんだが、一番自転車に大切な事はさ、自転車に普段から乗り慣
れておく事なんだと思う。自転車に乗る事が、自分の中で当たり前となれば、自転車が有る生
活が当たり前になるんだと思う。前出の自転車通勤者が普段通り帰宅出来たのも、まさに其処
が要となったんだね。
マラソンとか、ジョギングなんて、やはり「さあ、これから走るぞ!」って気構えが必要で
しょ。走り慣れて無いと、10km走るのなんて、本当に大変な事だもの。練習して、走り込
んでこそ、フルマラソン走れるんでしょ?それに比べれば、自転車をライフスタイルに取り入
れるのは、意外と安易だと思うんだ。後は、マイ・ファーストバイクを如何にするかってのが
凄く大切。クロスバイク流行りだが、自転車本来の愉しさってのを知る上で、本当にすぐれて
いる自転車は、やはりマウンテンバイクなんだと思うぞ。
29er
の唯一の欠点は、バイクがでかくなってしまう為、ある程度身長が無いと、サマになんないっ
て所かな?
あと、2011年度の29erはもう殆ど完売状態である…むむぅ。勝手に仕入れたいぜ。
こんな時期だからこそ、自転車の有用性を訴求するのだ。
なんて考えていたら、巨大自転車メーカーが、動いた!
せんだいに、せんだい…唐突に、ナンノコッチャって話だよね、表題。
さておき、世界最大にして巨大な自転車メーカーが動いたぞ。
節電、電気、依存するのは容易いが…大震災をきっかけに、日本は大きな岐路に
立たされているのだと感じる。平和だと云われていた世の中に、突如襲いかかっ
た大地震と、大津波。これによる爪痕は深く、復興は容易では無い事が、想像に
難しく無い。そして長期化の様相を呈す、福島の原発問題と、云われの無い福島
県民への風当たりと差別。新聞やニュースを見聞きする度、本当に教育大国と云
われた日本国での出来事なのだろうかと、自身の目や耳を疑う。
震災から後、ブログも、メルマも、絶不調なんだよね。文章がなかなか想像出来
ず、滞りっ放しなんである。何だか、人間の無力さと、想像を超える力には成す
術も無く、そして、人が制御出来ない巨大なエネルギーを安全と言い続けてきた
この国の在り方にも、大きな問題が有るのだね。
だが、一方で、工業立国でもある日本に於いて、電力エネルギーは不可欠だろ
うしね、石原さんは最後の御奉公で、お台場にカジノではなく、原発を誘致しな
さいってなモンである。一番電力を使う場所に、リスクも一緒にってのが、本来
の在り方なんだと思うぞ。そうすれば本当に安全とは何かを考えるだろうからね。
さて、そんな中、素晴らしいニュースを目にした。災害時の、自転車の有用性っ
てのはずっと唱えてきた通りなんだが、具体的には、その自転車本体ってのの確
保が一番大変な作業になると思うんだよね。
で、自治体とか、個人がよくやってしまいがちな事態がね、災害支援と称し、当
方で不要なモノを処分するかの様な、いわゆる、おしつけの寄付である。そんな
モノは、寄付でも何でもないんだな。もう使わなくなった布団や古着、なべ、釜
なんて、ゴミにしか過ぎないぜ。自治体市町村が苦慮している放置自転車にして
も然り。自轉車家が宣言しておくぞ。放置自転車は、放置された時点でもう、ゴ
ミなんである。これを、安心、安全に、しかも人手不足の被災地で乗るって事が
、一体どれだけのリスクを伴うかを、みんな考えていないと思う。少なくとも、
送って直ぐにごみ化しそうな自転車も、取り敢えず送っとけってのは、天下の愚
策なんである。絶対に止めて欲しい。最も、全てを完全に整備して、安全に乗れ
るように…なんてやっている間に、新しいのが買えてしまうからね、ママチャリ
の場合。
手軽に買えるが修理に必要以上に手間暇の掛かる自転車、それがママチャリなん
である。
これは、ただでさえ瓦礫の処理に苦慮している被災地の各自治体に、追い打ちを
掛ける事となってしまう恐れがあると思うんだ。大体ね、その放置自転車の殆ど
が、スーパーやディスカウント店で売られた、安物のどうしようもない代物であ
る。持ち主ですらなんの感情も無く放置するシロモノだよ?なぜそれを災害に遭
った人々に、押し付けようって考えが浮かぶんだろう?当たり前の話だが、自分
の家族や、大切な人と食事をしていてさ、隣りでマッタクの他人が食事をしてい
てさ、その他人様が食い残した食事を、
「勿体無い、まだ食べられるから…」
と云って、自分や、自分の大切な人に勧める馬鹿者はおるまいよ。
そこでジャイアントである。世界最大にして、最高水準の自転車の生産技術を誇
る、台湾のジャイアント。このメーカーが新品のマウンテンバイク、云っておく
が、日本固有のマウンテンバイク類型車、類似車などでは無いのだ。そもそもそ
んな不埒な自転車は、日本以外には存在しないのだが…まぁいい。
ベースになっているのは、おそらくロックとか、ロック3とか、ロック4500と
か呼ばれるフレームを流用していると思われるのだが、急遽、生産ラインを変更
し、特別仕様のカラーである「イエロー」に塗って、縦パイプに「震災復興支援
品」とプリントが入っていて、荷物が積めるように、リアにキャリアを装着して
いる。日本人に馴染みの、前カゴを装着しなかったのは特筆すべき事項であるぞ。
何故スポーツ車に前カゴがダメか?答えは簡単。単純に前に荷物を積むと、自転
車の構造上、バランスが極端に悪くなるからである。至極当たり前である。
ロックのカタログスペックでは、車両重量は13.7kgで、リアキャリアが付属する
ので、おそらく14.2∼14.5kg程度になっていると思う。これに最低限の修理キッ
トを全ての車両に付属して被災地に送ったと云う。
スポーツ自転車に携わる者にとっては、ロックは重い車種に属すだろう。しかし
、万人が乗ろうとする自転車は、一般的なママチャリと大きな落差があっては使
いにくいと感じてしまう人がいる事も、一方の事実だ。ウチの店は国立大学の近
隣なので、学生さんが唐突に、千葉から九州だの、北海道だのに、自走で、自転
車で行きたいんです。どの自転車が良いですか?なんてぇ相談に良く来る。大体
、こんな時は、ロックの車体をベース持っている、グレートジャーニーを勧める。
サイドバックまで標準装備だからね。それでも予算が無いからって人には、裏技
で、ロックの、一番廉価なマウンテン(現在はロック1車種、以前はいくつかシ
リーズ化していた。)に箕浦のキャリアと、パニアバックを乗せ、ツーリング仕
様にすると、一番安価に仕上がるのだ。そんな懐の深さを持っているラインナッ
プぶりも、ジャイアントならではだろうね。
こんな経験から鑑みると、成程、流石はジャイアント。解ってらっしゃる。それ
を1000台。被災地は仙台を始め、東北に広範囲にわたる。十分ではなかろう。
でも、メーカーのこう云った姿勢は素晴らしい。
仙台に1000台。…そんな感じも素晴らしい。 か?
黄金週間真っ只中である。慌しき事甚だしいけれど、何となく働ける幸せを感じるのは、大
きな災害が起こったからだろうか…ま、日々を追いかけるのみのダメ人間であるよ。相変わら
ずね。
毎年、年々?イベントへの依存が大きくなっていって、個人や個店単位では賄えない程のイ
ベントの盛り上がりを、這う這うの体でやってるってのが本当の所なんだが、相変わらずの参
加者任せの部外者まかせでね、いずれにも愛想を尽かされない事を切に願う。せめて徹底した
内部打ち合わせを切望する…無かろうがね。
さて、もう俺様は今年で宮古島の件に関しては、ある意味、上の行動学によって、悟ってし
まった感が有り有りでね、何だかもう、本当に興ざめしてしまったので、どっちかってぇと、
どーでも良くなっちまってるから。頑張り甲斐が全く以て無いってかさ、ま、精々頑張ってく
れよって感じだよね。去年の様に怪我人が出たなんて事は、無い様にねって事である。毎年揉
めるのは、もううんざりなんである。こっちだっていい加減すんげぇ前向きに事を進めようと
してるんだからさ。
…ま、最近、すんげぇ冷めちまってさ、本当にどうでもイイって感じになっちゃった宮古島
だから、別の話題にするのだ。閑話休題ってヤツだ。
実は義弟が自転車が欲しいと突然云って来た。しばらく前、義弟はマングースのグランドマ
ーキィのフルサスを購入し、暫く遊んだ後、自転車に乗る機会を逸し、オレが直して、義弟の
実弟が今乗っている。…ややこしいな。
実際、グランドマーキィは、マングースが元気のイイ時の、所謂イイ自転車だった。完成度
も高かった。今乗ってもイイと思うんだよね。で、最近義弟は自転車で移動する事が増えたの
だと云う。だが、現在の自転車は、何の変哲もない、普通のシティーサイクルである。チョッ
とイイ自転車を知っている義弟である。しかも一流の料理人でもある。モノの善し悪しは知っ
ているのだ。俺様に課されたお題は単純。乗って愉しい自転車で、価格が安価である事。
さて、俺様の真骨頂である。ここら辺は難しい所だ。先ず、ベース車両をどうするかって事。
出来が良いメーカーのモンは、やはり価格もそこそこしてしまう。そして現在の旬ってヤツを
意識し、そして考える。愉しい。先ずは在庫車だ。在庫車で面白い自転車…あ!あった。一か
八かで仕入れを敢行した、GTのカラコラム3
という、29er、所謂、29インチの車輪のマウンテンバイクである。
本国アメリカでは、もう既に各メーカーが着目し、生産販売しており、オフロードでの優位性
が称賛され、確固たる地位を掴みつつ、市民権を得る29er
であるが、平均身長が低く、自転車への意識レベルも何かと保守的な日本では、今一歩の販売
台数の伸びであったんだね。もう一つは価格帯の高さ。その殆どが10
万円前後か、それ以上。これでは気楽にお試しって訳にはいかないんだ。
GT
の入門機は悪くないが、それ程良くも無い。それは凄く存じ上げている。沢山納めて来たから
ね。で、件のカラコラム、29er
の入門機をリリースした事は称賛に値する。かのジャイアントも29er
をリリースした。即完売だったがね。
そんな訳で、マウンテンバイク業界では、29er
がアツいんである。で、お任せ依頼なんで、各部をリファイン。ヘッドパーツをバラし、グレ
ードの良いグリースを塗布。車輪のハブもバラシ、洗浄し、更に高性能混合グリスを塗布し、
限界ギリギリの当たり調整。…ふむ、満足。あれやこれや抑える所を抑え、チョッと自転車を
かじっている人が見ても、イイ自転車に見える様仕上げた。不足は無い。これ以上やると際限
が無くなるギリギリの所だ。うむ。満足。
早速義弟が店に現車を見に来た。御満悦だ。当然だがね。で、試乗。納得したらしい。段を聞
いてビックリしていた。当たり前だ。俺様もビックリだもの。ついでに俺様も試乗してみた。
(!)。何だよ、こんなにイイのか?正直驚いたぞ。クソデカイ車輪がゴロゴロと転がり、す
こぶる乗り心地が良いではないか!まさかの想像以上にイイ。欲しくなっちゃったぞ!29er
!偉いぞ!ゲーリーフィッシャー!
…困った事に殆ど売り切れ。来季が愉しみである。
やっぱし、宮古島とかのロードレースも愉しいんだろうが(行った事無いから皆目解らんが…
)、やっぱりマウンテンバイクは愉し過ぎだぜ。
クロスバイクの時代は終わった。これからは29erの時代が到来だ。さしずめ自転車界のRV
車とでも、表現しておくか…。RV
ってより、まんまジープっぽいかな?でも乗り心地がすこぶる良くてデカイから、ランクルと
か、レンジローバーとかの類い?ま、これからクロスバイクを購入しようかと検討中の御仁は
、選択肢に是非29erを入れなさい。並居るクロスバイクを、29er
は凌駕するのである。わははのは。
いやいや、29erは、29erであって、29er以外の何物でも無い。
わはは。只の、自転車である。乗れば、解る。
云うまでも無く、我々は地球上に動物の一種として生活をしている。高度な文明と、経済成
長…ほんの僅か百∼数百年前までは、丁髷結って、刀で人を斬り合っていた民族なのにね。太
古の昔から、人は自然現象と共に生きて来た。共生である。経験者の知恵や言い伝えを知り、
月日が経って、それを知らない大勢も、その地に住むようになったりする。
文明の発展と共に、更なる安楽を求め、より良い環境を求めて、地球環境的には悪いとする
事も、人は推し進めてしまいがちである。人はサボろうとする動物だからね。人は、速く、楽
に移動出来るように、130
年程前に自転車とジドウシャを発明した。以来、ジドウシャ産業の発展は凄まじい勢いで急成
長したよね。今や世界が認めるHONDAのジドウシャ、実は第二次世界大戦後に2
ストロークエンジンを自転車に取り付けるエンジン屋さんだったんだよね。1951
年にホンダのドリームE型、OHVの4
ストロークエンジン付きオートバイが出現するまで、箱根をノンストップで越えられる日本製
のオートバイは存在しないって、信じられない時代が、ついこの間の事である。今、そんなエ
ンジンを探す方が難しいよね。
俺様が18歳の時、初めて乗った4
トン車は、当然だがエアコンはおろか、クーラーすら付いておらず、パワステさえ付いていな
かったんで、巨大なハンドルをウチ掛けしたって、スエ切り(トラックが止まった状態でハン
ドルを切る行為)なんざぁ、至難の業だった。汗を滝の様に流して仕事をするのが当たり前だ
と思っていた。快適なんてのは、乗用車にこそ必要なモンだと信じて疑わなかった。
技術革新は有り難い。でも、自転車という乗り物は、ジドウシャ程の、劇的な変化は生じて
いない。ハナ
っから完成度が高かったと評すべきだろうな。本当は凄まじい変貌っぷりなんだけれど、あま
りそうは感じさせない完成度って云えば…伝わらないか。ま、自転車に対する思い入れも大き
いが、オートバイや、ジドウシャの黎明期を成長の糧として生きて来た世代としては、やっぱ
りエンジン動力の乗り物にも、興味は尽きないんだと思うね。
今回の地震による、福島の原発事故を発端に、エネルギーの見直しって事が、様々な方面か
ら議題にのぼっているね。豊かさってのを、贅沢に無駄遣いする事が正義であるかの様に、大
量に消費する時代は終わりにしなければならないね。ただ、原発を造って電気を使い、結果大
勢の犠牲者が出ましたから、では原発そのものを見直しって方向性は、難しいんだと思う。だ
ってね、ジドウシャをはじめとするモータリゼーションだってね、多くの犠牲の上に立ってい
て、これ以上犠牲者を出したくないからって云って、ジドウシャを全廃するって事は、ナンセ
ンスだろ?その位、シュールでナーバスな問題何だと思うぞ、原発は。
電気関連事業者、特に電力を消費して動く機械を作っている全てのメーカーは、電気を作る
側のメーカーにもにもなると云う、努力が必要だろうね。木を切る業者が、後世の為、植林を
するとか、ね。
原子力発電に対しても、多くの賛否が飛び交っているんだが、日本のメディアは、福島原発
の取材や映像を撮影しに行こうともしない。何故だろう?意味の無いキャスターが、何の意味
も無く、もう安全が確保された被災地に赴き、「大丈夫ですか?」なんて物見遊山しているの
に、NHK
ですら、原発を取材しない。現場作業員の被ばく検査も、やらなくなった。これら全ての実態
が、福島の現状が危険な状態にあるって証拠だろうな。原発の廃棄物も、日本はおろか、世界
中に於いても、処理する場所が無い。正直、原発に頼らざるを得ない日本の現状や、代替のエ
ネルギーが喫緊には準備できないという事実があるんだろうが、万が一の危険性を無視した安
全神話は、絵に描いた餅でしか無く、今回その万が一ってヤツが、起ってしまったんだね。安
全だとしている原発が、災害にあってしまうと、人間が制御不能に陥る。長期間の土壌や、海
、大気汚染が長期間に渡り、汚染され、使用不能となる。
人間は神では無い。奢ってはいけない。文明の立役者なるは、地球との共存。自然の営みの
大きさに、人は成す術は無い。知恵と経験で、それらを回避するってのがせいぜいだよね。
今回の東電の賠償金も、甚大な額となりそうで、東電は政府に支援要請をしたね。政府って
のは、結局の所、国民負担なんだよね。いくつかの隣国は、災害で疲弊した日本で、新しいシ
ェアを我が物にしようと企てる、ハイエナの様な考えを持った輩が虎視眈々と狙っている。
政治家が、そういった不届き者達の防波堤にならなければ、本当に日本は蛻の殻になってし
まうよ。
自轉車家…いやいや、自転車屋さんってのはさ、通常の人々のお休みにあたる、土日祭日が
忙しい。当たり前なんだが、そうなんである。だから、自転車が好きで、乗る機会を増やした
いなぁ、なんて思ってはいるモノの、朝夕の通勤時間以外、自転車に乗る暇が無いのが、慣例
である。
休めても大概平日のローテーションで、しかも店自体は営業したりしているから、なかなか
平日休みで、自転車好きな筈のスタッフ同士で出掛けるといった事もままならないのが現状な
んであるよね。
自転車屋さんが、置かれている環境ってのが、俄かに変って来ていると思う。以前にも書い
た記憶が有るんだが、自転車屋さんが、自転車を売っているだけの、云わば普遍的な当たり前
って事でまかり通って来た時代があったってのも、一方での事実。ロードレース関連の自転車
イベントに参加するってのも然りだし、確固たる目標であっても、それは良かろう。ただ、扱
う自転車は、何もロードレースばかりでは無い。クロスバイクなり、マウンテンバイクだって
ある。
そりゃあ、全部に答えるってのも大変であるよ。だけど、一年をいくつかに分けて、年に1
度位、お客さんの為に、土日に店を休んで、大いに遊ぼう、なんてのも出来たら素晴らしいで
はないか。
で、お店が全店的に臨時休業となる5月18
日、そんなイベント開催の、大いなる下見をしに行こうって話がまことしやかに推し進められ
、これも、参加者たったの3
名ではあったのだが、バーベキュー場やコテージも併設されていて、自転車的には関係無いが
、何とディスクゴルフコース(フリスビーを使用してプレーするゴルフ)もあって、個人的に
、大いにテンションが上がった。その場所とは・・・
埼玉県青少年総合野外活動センターMTB
コース。県の施設だから、何ともショッパイ雰囲気たっぷりのネーミングだが、ショッパイの
はネーミングのみで、流石は県営の自然の森、良く整備をされているのだ。駐車場にバンを止
め、少し下って受付のある総合センターへ。…そうは云っても、相当クルマで登って来た感は
有る。狭い道をズンズンとね。らしおテンションマックスで、チョッとウザい。
「すいませーん。マウンテンバイクやりにきたんですが。」
なんてね、ベタに声掛けたりしてさ、受付を済ませ、利用料を聞いてビックリ!
「おひとり様、50円です。」
だってよ。思わず、
「お!俺様が奢ってやる!ぶはは!」
って云っちゃったもの。
で、コースのレクチャーを係のお姉さんが、親切に教えてくれた。初級コースと上級コース
、上級は何やらアップダウンが激しいんだそうだ。不安そうな今回参加者の紅一点SZY
さんが不安げな表情。マウンテンコース走行は初めてと云う。大丈夫大丈夫。と、一番説得力
の無い俺様と二番目に説得力の無いらしおが連呼する。SZYさん、更に不安げ。
ともあれ、早速コースに出発である。親切に要所要所にコース立て看板があり、チョッとし
た広場的なコースに、足慣らし的アップダウンコースを作ってあり、そこでも結構面白い。実
際SZY
さん、下って登っての変速が間に合わず、登れず足を着いて、そのまま後ろに倒れ込んじゃっ
た。
「ああ、難しい。無理かも。」SZYさん。
「大丈夫大丈夫大丈夫。わははは。」と2人。テンションマックス。2人。ウザい。2人。
その広場含め、初級2km、上級2.5kmの周回コース。そんなに構えず、だが、山間に
絶妙なコース設定なので、かなり面白い。一週目で無理っぽいって弱気だったSZY
さんも、コースの全体像を把握出来るや否や、マウンテン初心者とは思えぬ下りのスピードで
ある。らしお曰く、自転車部の新人の男の子がビビって普通行けないってのが殆どだけど、
SZYさん凄ぇや。だそうである。SZY
さんの運動神経とか、反射神経とかが、素晴らしいのだろうね。らしおは流石に綺麗に乗るね。
持ち込んだのはスペインのオルベア社のMTB、XC仕様である。超軽量だ。SZY
さんはルイガノのXC
仕様車。俺様はデブだから、ノルコの…何用だ?こりゃ?デブ用か?ま、無茶しても壊れそう
もない仕様ってヤツかな?
何本か走って、息も絶え絶え、なんて所で少し早目の昼食タイムである。そこで自分のノル
コの異変に気付く。
「ぅお?リアハブがガッタガタやん!?だっせぇ!」
そう云えば、ノルコ組んだ時、大体はそうなるのだが、278
お店在庫の部品優先で組むから、有るモノ出たとこ勝負なんだね。で、XTR
ハブと、シマノ安ハブとがあってね、XTR
は高いから、シマノの安ハブ(デオーレですら無い)にしたんだ。フロントはXT
の20mmスルーアクスル仕様だから、当たり前だが、びくともしない。ハブコーンレンチも
無いから、そのままガンガン走る事にした。壊れたら編み変えようっと。ってなモンである。
そこでテンションが少し落ちた俺様であるが、やっぱりモノの価値ってのはこんな所に如実
に出るんである。そりゃあそうだよなぁ。ただ、ヨースケに譲って貰った、ストロークの長い
マルゾッキの重たいサスペンションと相俟って、下り系は凄く調子がイイ自転車だって事を再
認識出来た事は収穫である。…登りは向いていないがね。マッタク向いていない。…イインダ
ヨ、どうせ坂道は、おっぺしゃあイイんだから。
昼食後、SZY
さんは少し休憩で、クルマに残り、らしおと俺様は再びコースへ。上級コース立て続けに2周
したら、流石に足に来た。らしおも来たってから、結構なコースなんだろうな。で、SZY
さんを交え、更にコースを走る。走る。走る。
たっぷりと心と体をデトックスして、リフレッシュ。でも体中汗みどろ。件の山を下ると、
受付のお姉さん推薦の(?)武甲
温泉へ。残念ながら混浴では無かったが、なかなか良い泉質で、満足満足。風呂を上がって、
ビールを呑んでいる人々を、本っ当に羨ましく思いつつ、一路千葉へ。行きも帰りも運転手だ。
だって俺様が運転した方が一番安全だろ?らしおはらしおだし、SZY
は女性だし…俺様、何故か女性にジドウシャを運転させて、横に乗ったりするのがあまり好き
ではないのだ。昔から。ま、昔は職業運転手、昔取った杵柄で、それもよかろう。
皆で、沖縄料理を食おうと思い店を回るも、一件は一杯で入れず、一件はいつの間にかつぶ
れていて無いし…仕方が無いから、近所の、最近うどん屋だった所が、蕎麦屋と居酒屋も同居
した様な店に落ち付き、せっかくだから、誰かに自慢話をしようと、暇そうな人に連絡しその
中、今回のマウンテンに行きたがっていたが、平日で普通に行けなかったおしょうを呼びよせ
、たっぷりと自慢話をして帰る。おしょう、ありがとう。
翌日、出勤し、少し空いた時間を見計らい、リアハブをOH
。玉押しもベアリングも無事で、まだ使えそうだ。ただ、シマノのグリスがデロデロだったか
ら、スーパーグリースでグリスアップして、素晴らしい回転になったから、ホイールの振れ取
って、センターを出して、また使う事にした。
満腹満腹。よし、皆で行ける企画をしよう。キャンプOK、BBQ OK。
お店でこれを企画、実行して行く事が、今後は大切なんだと思う。山を走ってナンボのマウ
ンテンバイクである。
どうだい?愉しそうだろう?
民主党議員の離党が流行っているね。…今に始まった事では無かろうがね。いや、民主党に
限らず、自民党でもみんなの党でも、選挙時に所属していて、しかも、比例代表で当選なんか
した議員は、離党をするなら、先ず以て議員辞職をして、出直し選挙をしてから何かモノを云
って欲しいんだ。
そもそも、国民の代表者たる国会議員がだ、あまりに身勝手な判断で、大して仕事もせず、
右も左も解らないって状態の中、政党に育てて貰っているってのが本当の所だろうさ。現時点
で、民主党を離党するって事は、それは次の当選が無いからって云う、あまりに身勝手な愚策
であろうよ。沈む泥船から逃げ出す鼠でしか無い。自分の意見が通らないってダダをこねて喚
いている餓鬼と、何ら変わらないんだよ。
どうせ右も左も解らないんだったら、エラそうな事をほざいている暇がありゃあね、東北の
被災地に乗りこんで、瓦礫の撤去や、泥を掻き出して、体を使いなさい。若いんだろ?若さが
売りで、フットワークが良いんだろ?で、そんな現地の生の声を、政府に直接届けたりする方
が、どれだけ自分の価値が見出せるかってモンじゃあ無ぇのか?
結局、自分の保身でしか無いんだ。無名の自分を当選させて貰う為には、勝ち馬の尻に掴ま
って、どさくさで潜り込むしか無ぇモノなぁ。何だかスゲェ頭のイイ学校出て、勉強は得意な
んだろうが、その計算高さが鼻につくよなぁ。一体全体、何様なんでしょうか?
国民の、云わば他人の褌で相撲をとって、先生様になったら、お前達の意見なぞ聞かん!俺
様は一匹オオカミで仕事をするんだから、下々は、黙って見ておけってのは、おかしな話だろ
うさ。
ま、こんな悪い状況を招いた、民主党の政権運営があまりにも情けないんだな。ま、総理大
臣になってさえ、官僚制度の
伏魔殿にね、骨抜きにされちまう人達が大勢いたからさ、さらに無責任なマスコミがチェリー
ピックで掻い摘み情報を流すから、政府の信頼なんて、ドンドン落ち込んでくんだ。嗚呼、書
いていて馬鹿馬鹿しくなったから、もう話を変えるが、何しろ比例なんかで復活当選したオマ
ケ議員なんぞに勝手気ままに振舞われてしまう様な求心力の低さは御勘弁頂きたい。やっぱり
何だかんだ云っても、議員同士、ナアナアでやっている部分ってか、身内には大甘なんだと思
うよ。
知らない事、知っている事、知らなければならない事、認識不足が沢山あると思う。国民は
選挙に行かなければならないと思う。これは義務である。
・・・関係無いが、AKB48の第三回総選挙、CDに投票権(券?)が付いて来るんだが
、CDを箱買いしているって人もいるらしく・・・1
票の格差は甚大であるよね。ぶはは。まゆゆ頑張れ。
過日、どこぞの焼肉チェーン店が、集団食中毒事故を起こしたね。知人や仲間の居酒屋・料
理店等も、その後慌てて厚労省からの調査書が送付されて来たそうである。義弟のお店はレバ
含む生食肉(実際は生食用の食肉は流通していないって厚労省…馬鹿か)を自粛しているそう
だ。至極残念である。プロ中のプロも自粛させてしまう影響力って…食べる側にも問題が有る
と思うが、大きく商売を打って出ようなんて場合、大手中堅の外食産業なぞは調理場に調理師
免許すら持っていないアルバイトがやっていたりする。もし、これがバス会社や、タクシー会
社の運転手だったら?あり得ないよね?バスの運転手が大型二種の免許を持っていない素人…
なんで厨房はイイの?
俺が俺がって感じでね、少しだけずる賢く、お金儲けをする人間が跋扈する現代ではある。
ただ、安全とか信頼とかってのはさ、一朝一夕に築き上げる事は出来ないんだよね。東京電力
の連日のいい加減会見なんぞは、1
社独占企業の悪しき体質が、そのまま露呈しちゃっている。で、政府も対処方法が解らず、先
方からの連絡待ちって…いっそ、総理官邸と福島原発の責任者、吉田さんとホットラインを結
んでしまうべきだよ。
お?話が逸れた。結局ね、モノが技術革新などにより、安価になるのはイイ。自転車でも何
でもそうだが、安くなり過ぎてしまって、所謂、「過ぎたるは、及ばざるが如し。」となって
はならないって事だよ。100
円ショップで購入した自転車の鍵は、100%壊れるんだ。開かなくなったって自転車を持っ
て来る。で、そのカギをだ、100円の工賃で壊してあげる…と。ふむ。100
円ショップの商品を、後生大事に使っている人を見た事が無い。殆どは使い捨てなんだよね。
結局、モノであれば、壊れた!で済むのだと思うが、食べ物ってヤツはさ、悪くなっちゃう
から・・・価格が下がれば、当然でしょ?盗んで来て売らない限り、利益なんかあがる筈が無
いよね。普通に仕入れていりゃあさ。利益率が重要なんだよ。商売だからね。ま、生肉なんか
、子供が食べるモノではないとは思うがね、それこそそんな法律は無い訳でさ、親の常識の範
疇とかになっちゃう訳。ウチは子供が中学生になったが、まだレバ刺しだの、ユッケだの、生
肉は食わせた事は無い。豚のタン刺しや、鳥刺しなんて散々食って来たこの俺がだよ。
いやね、俺だって安いモノは大好きである。但し、自分が呑んだり食ったり、買ったりする
事に対し、自己責任、ってヤツが必ず付きまとうのだよ。
取り留めが無くなったね・・・
今回は此処までにしておこう・・・
俺達の青春時代、なんて書く事も気が引けるほどの、だが、確実にあった時代に、忌野清志
郎率いるRCサクセションというバンドが、確かに存在した。ま、若き頃、ロックって奴ぁ、
大体が反体制的セリフとエネルギーでもって、表現をしていたんでさ、いろんなイデオロギー
が錯綜して、破壊的なものや、平和主義とかね、実に様々なバンドが存在し、思い思いに音を
かき鳴らしていた時代って感じ。
初期のRCは、バリバリのフォークバンドでね、何しろ弟が熱狂的に聴いていたから、最初
はヘンテコなバンドのうちの一つだなぁ、なんて、遠巻きに見ていた位の存在だったんだがね
、清志郎は当時珍しかった化粧をしてね、ビジュアルと、あの例の、特徴のある声だ。若い頃
は国立に住んでいたなんて事でね、多摩蘭坂なんてぇ、子供の頃からお馴染みの坂の名前が、
歌詞に出て来たりしてさ。何しろ弟のラジカセからは、RCの曲が鳴り響いていたんだよ。だ
から殆どの曲を知っているって感じであったよね。
やはりガンガンのロックバンドってイメージだったRCサクセションの、初期のレコードを
ある時、聴いて、衝撃を受けたかな。高校時代なんて、スカシて洋楽のロックや、ジャズ、フ
ュージョンなんてのを好んで聴いていてさ、あまり邦楽のロックや歌謡曲ってのを聴かなかっ
たんだな。ただ、大学へ行ってね、憂歌団という浪速のブルースバンドにヤラレたね。完全に
ヤラレた。憂歌団は全部聴いたし、買ったし、国立のリバプールっていうライブハウス、俺達
がバンドの真似事をしている様な酷い有様の、バンドなんて云えないヤツ等にも貸してくれる
様なライブハウスでさ、憂歌団のライブなんかやっていたんだよ。勿論、大きなホールでもや
っていて、いろいろ云ったけど、ヴォーカルの木村さんが、ストレートのバーボンをキューッ
ってやりながら唄っていたシーンは未だに印象深いのだよ。若い頃に、オヤジっぽい所作だよ
な。格好イイオヤジになりたかったガキだったのだろう。そんな頃かな。初期のRCにグッと
来たのはね。
上田正樹なんか、歌謡曲っぽくヒットした曲なんて全然聴かなかったのに、誰も知らない上
田正樹と有山淳司とかのセッションユニットは好きで聴いていた。とっても素敵なブルースで
ある。
以来、忌野清志郎って人が大好きなんだがね、今回は、この忌野清志郎って人、特にこのネ
ーミングにスポットを当てて見ようと思うんだ。
以前、忌野清志郎が、テレビに出た時に、名前の由来ってのを尋ねられてさ、清志郎はシャ
イだから、あまり多くは語らないんだけど、子供の頃見ていたマイティーハーキュリーってア
メリカのアニメ番組でね、日本語でナレーションが当ててあってさ、ハーキュリーの敵役の鉄
仮面の登場の際、
「あの忌々しい鉄仮面が登場しました!」
って件が格好良かったんで・・・って云っていた事があって、そうなっているのだそうだが
、本当は違うと感じているので、身勝手な持論を展開してみようと思う。
忌野清志郎って名前。今でこそ全国区であるが、当時の、世の中の反応は、当然の事ながら
、宜しくは思われていませんでしたぜ。当然だがね。何しろ、今際の際にってヤツだ。死に際
とか、臨終とかの意味でね忌み嫌うとか、人の死後、親近者が暫くの間家に慎みこもる事など
を意味する字である。
因みに本名は栗原清志である。
この「忌」という字であるが、大辞泉によると・・・
1 (忌む)呪術的な信仰などから、不吉なものとして避ける。禁忌とする。
「葬式は友引の日を―・む」「宗教上、肉食を―・む」
嫌って、避ける。「革新を―・む」「退屈を―・む」
2 (斎む)身を清め、慎んでけがれを避ける。
嫌われがちな代表とも云える文字なのだがね、この忌ってヤツは実に奥が深いと思うんだ。人
の死ってのを表すと云っても良い程の字である「忌」、さて、人が死ぬって事は、その人生を
お仕舞いにするって事で、全ての人に平等に訪れる現実。この「忌」って字を分解すると、己
の心なんだよね。そう。人間ってさ、生きて行くうちに、様々な社会のシガラミなんかでさ、
所謂「ヨゴレ」な人間になって行く訳でさ、この忌まわしいなんて言葉ってのは、その言葉を
使う人間の心の汚さってのを、表現しているんだと思うんだよ。葬式なんかでね、故人を偲ぶ
って事で、忌ってのは、なるほど妙に合点が行くではないか。己の汚れた心を浄化し、浄土へ
と手向ける儀式である葬式。身を清め、謹んでけがれを避ける、なんてある様に、人にとって
大切な事柄を表しているんだよね。
この人間の生業を歌にロックに伝え、人々にメッセージを送る人間としての「忌」である。
次に「野」って字である。大辞泉によると・・・
1 自然のままの広い平らな地。のはら。「―に咲く花」「―にも山にも若葉が茂る」
2 広々とした田畑。のら。「朝早くから―に出て働く」
3
動植物を表す名詞の上に付いて、そのものが野生のものであることを表す。「―うさぎ」「―
ばら」
4 人を表す名詞の上に付いて、粗野であるという意で卑しめる気持ちを表す。「―幇間(
だいこ)」「―育ち」
どうだい?野ってのはさ、地球って事だよね。自然のままの広い平らな地って有るがね、ま、
人類の多くが安住の地とすべく移動した「野」である。そのものが野性のモノってのも興味深
いよね。
忌野ってのは、地球上の人類にメッセージを伝えに来たメッセンジャーである。なんて思って
いる。
清志郎、本名が清志だからね、清志郎ってのでは、あまりにも短絡的過ぎるよね。で、此処
でもやはり持論を展開する事としよう。
清いってのはもう読んで字の如しである。大辞泉によると・・・
1 よごれ・にごり・くもりなどがなく美しい。「谷川の―・い流れ」「月が―・く澄み渡る」
2 心に不純なところがない。清廉潔白である。「―・い関係」「―・き一票」
3 態度がきっぱりしていさぎよい。思いきりがよい。「―・く別れる」
4 (「聖い」とも書く)おかしがたい雰囲気である。神聖である。「―・しこの夜」
と云った所で、やはり淀みの無い、なんてのがそうだね。そして「志」。
1 ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。
「―を遂げる」「事、―と異なる」「―を同じくする」「青雲の―を抱く」
心の持ち方。信念。志操。「―を高く保つ」
2 相手のためを思う気持ち。厚意。「―を無にする」「お―はありがたいが、辞退します」
3 謝意や好意などを表すために贈る金品。「ほんの―ですが、御笑納ください」
香典返しや法事の引き出物、僧への布施の包みの表に書く語。→寸志
4 心を集中すること。注意。
5 相手を慕う気持ち。愛情。
6 死者の追善供養。
そして「郎」という字である。
1 男子。特に、年若い男子。若者。
2 女性から夫、または情夫をさしていう語。郎君。
3 中国の官名。侍郎・尚書郎などの総称。
[接尾]数を表す語、またはそれに準じる語に付く。
1
一族あるいは一家の中で、男の子の生まれた順序に従い、男子の名前をつくる。「一―」「次
―」
2 男女の別なく、子供の生まれた順序を示す語として用いる。
さて、清く正しく生まれ志に於いて、人の為を思う、郎であるから男だよね。ふむ。人が生き
て行く上で必ず訪れる「死」という現象、そこへ到達するまでの過程を、如実に表した唯一無
二の名前、それが…
忌野清志郎 という名前の持つ意味だと、甚だ勝手乍ら、解釈致しました。
この人の歌には、愛が溢れているんだ。
同じ時代に生きられた偶然に、感謝をしているぞ。
一筋縄には、行かないねぇ・・・
今年も、様々な方面にご迷惑をお掛けしながら開催の運びとなった宮古島ロードレース参加。
毎年このイベントに参加するに当たり、全く、ノントラブルで事が運ぶ事が無いのは何故なの
だろう。昨年は運送会社の手違いで先に送った自転車がレース開催日に、現地に届かず、急遽
代わりの自転車を人力で輪行したり、参加メンバーが落車骨折したり…今年は参加予定だった
スタッフが急性の盲腸になったりと…何だかヤだなぁ。
ま、そんな話はどうでもイイ。なんとなくだが、今回は自転車と云う乗り物の存在価値って云
うか…ま、そんなに大げさな事ではなかろうが、そんな話だ。
自転車って乗り物はさ、日本では本っ当にフレンドリーな乗り物だが、圧倒的に興味の無い乗
り物の一つなのだろうと感じているんだ。日本固有種の自転車ね。でも、何故、ブリヂストン
という会社が、ある意味儲からず、面倒な自転車部門を経営し続けるのか?なんて疑問を、私
なりに考察してみようと思う。
さて、ブリヂストンサイクルという自転車の会社は、ブリヂストンタイヤとは別会社である。タ
イヤにおけるシェアは、世界規模であり、世界基準の一つにもなっていて、高級外国自動車や
、F1
といったモータースポーツやオートバイ、トラック関連の巨大タイヤメーカーだ。…でも、何
故か自転車のタイヤは作っていない。
ブリヂストンサイクルは、巨大なブリヂストングループの会社ではあるが、タイヤとは全くの
別会社であるんだね。日本の自転車事情ってのは世界的に見ても、かなり稀な仕組みを持って
いてね、何しろ日本国内のみで使用される、いわば、門外不出品なんだよね。ま、世界のどの
マーケットに持って行っても、全く相手にされない、類い稀な自転車、それが日本式婦人車・
軽快車なるモノなのだね。
では何故、ブリヂストンを始め、日本の自転車メーカー各社は、所謂「日本式自転車」の製造
販売に固執するのであろうか?1970年代の高度経済成長から始まった日本の経済成長、そ
れ以前は自転車も高額で、一般の庶民が自転車を購入するという感覚が無かったんである。で
、そんな高度経済成長期に冷蔵庫や洗濯機、テレビ等々、豊かさの象徴として一般市民が手に
入れる様になったんだね。自転車ってモンも、当時、一部のマニア向け商品は存在していたが
、より生活に密着した乗り物ってのを、どのメーカーも生産し続け、庶民的な万人向けの商品
開発が成されていったのだ。最大の落とし穴に気付いていながら…
最大の落とし穴とは、その頃に時限立法だった筈の、自転車を歩道に追いやり、歩行者を危険
にさらしながら、ジドウシャ優先の道路インフラを政策として、40年も経過した現在も、こ
んな状況が続いているって事がおかしな話でね、そんな歩道走行車というお題目を原点に、自
転車を作る羽目になったのは、残念でならないと思うのだ。これらの自転車の誕生により、日
本の自転車は、長距離移動と云う名の翼を
もがれてしまったのであるよ。自転車メーカーの目論みも見え隠れするんだね。
自転車メーカーと、その親会社、例えばブリヂストンが、自転車関連事業を継続させる理由の
一つに、人が一番最初に接触するであろう乗り物は、自転車であろう、そして人生の終わり間
際までブリヂストンの製品が使われる事になると想定されているそうである。
3輪車や、補助付き幼児自転車の、幼児用遊具から→少年少女用自転車→通学用軽快車→ス
ポーツ自転車→オートバイ→ジドウシャ→ゴルフ道具→寝具→電動アシスト自転車→セニアカ
ー→等々…
順序や、用、不用、ある無しの事柄は人それぞれだろうが、その一つ一つに係わろうって考
え方なのだそうだ。おそらくパナソニックも電気産業であるが、自転車に関する事で云うと、
それに近いモノが有るのだろうね。
先日、お店に、パナソニックサイクルテックの、電動アシスト自転車の子供2名同時同乗自
転車が発売された。初回入荷自転車は直ぐに売れてしまい、新型であるリアチャイルドシート
がオプショナルなのだが、本当に安全という事に過剰なほど配慮がなされている。巨大メーカ
ーが、それこそ責任を負うって事は、モノづくりの上では、至極当然の話なのであろうよ。
ジドウシャの世界もそうだと思うが、現在の自動車販売の主流は、その殆どがミニバンと呼
ばれるスタイルのジドウシャであるのだそうだ。ワンボックスやステーションワゴンといった
形の違いこそあれ、殆ど外見などの見分けが付き難くなっている様に思えるんだ。昔のジドウ
シャはもう少し個性的であったと思うし、スポーツカー的ジャンルが確かにあった筈なんだが
…。
この現象は、日本の自転車を、ママチャリ一辺倒にしてしまった状況に酷似している様に思
えてならないんだ。没個性、銀色が多くて、メーカーが何処だかは、見た目だけでは解らない
ってね。
可能な限りの安全性、メーカーの配慮による所が多いんだが、カタログなんかはね、もうゴ
チャゴチャと細かく書き綴って、かえって解りにくくしているなんてぇ事も少なからずあるね。
例えば、メーカーオプションでほぼ同一車種なのに、片方にはカゴが付くのに、片方には不可
としていたり…。
自転車って乗り物はね、乗り手の技術や考え方ってのが、とても大切な自己責任を以てして
操作し得る乗り物でね、この辺りがハイレベルな乗り物なんだと認識しているんだが、残念な
がら、現状の日本の自転車事情はね、言葉は悪いが、「キ○ガイに刃物」ってのも乱暴な云い
回しだが、そう表現せざるを得ない程の自転車への認識なんである。
ただ、本当に、少しづつではあるが、変化しつつある。千葉市で公募した、自転車レーン設
置に対する事前実走調査ってのにも応募してみた。案内を送るって返信が来たので、参加出来
たら、色々な角度から提言をしてみたいと思う。どれだけ反映されるのかは、定かではないが
…。
すまん、最近、文章がまとまらないのだ。
今回は、至極、個人的な話題なのだ。悪しからずご了承くだされ。
自転車屋の業務ってのは、自転車に纏わる、多くの事をやって然るべき存在でね、こう云っ
ちゃあ何だが、人間的に器用でなければいけないのだと思う。一般的な普通の自転車から、ス
ポーツ車の構造や部品知識、新旧の部品との互換性やら、現行自転車の販売とかね、メカニッ
クやら、接客、営業販売、仕入れ、在庫管理と、忙しいのである。
此処の所、ある程度年数が経っていてね、所謂経年劣化ってヤツで、特にマウンテンバイク
のフロントサスペンションの交換等が、立て続けに入ったりしてね、勿論、山を走る人ばかり
じゃ無いから、そのユーザーのニーズってのを鑑みながら、想像しながら組んで見る訳だ。
ところで、自転車用のフロントサスペンションってモンはさ、歴史的には浅くってね、19
80年代後半に、一部でオートバイ用のを一部改良して取り付けたりしたが、マスプロメーカ
ーが採用したのは1990年代初頭であるんだね。最初の頃は、それでも画期的な事だったん
だよ、フロントにサスペンションなんてね。マウンテンバイクも、単純にオフロード走行のみ
の単純走行から、ダウンヒルや、クロスカントリー、フリーライドとかね、競技の細分化に伴
い、自転車の性能も、飛躍的に向上して行ったのだよ。後にリアにもサスペンションが採用さ
れ、それこそ紛い物も沢山出回ったのもこの頃だったね。
あれ?90年からいつの間に、20余年経っちゃったんだねぇ、なんてぇボケをかましてい
るかどうかのウチにね、サスペンションは劇的な進化をしていたのだね。しかも廉価になって
リリースされている。高価なモノは勿論効果は素晴らしい。洒落ている訳ではないが…。だが
、最近の廉価モノも、侮れないし、…いや、むしろ凄さを認めざるを得ないぞ。
俄かにね、我々のオヤジ集団がさ、昔のMTB引っ張り出したりね、それを走れる様にって
レストアしたりして、MTB熱が盛り上がりつつあるんだね。ロードレーサーと対極なんだろ
うが、それはまたそれぞれの面白さが有るからね。
ま、この辺は、合致する部品を発注して、斬った張ったすりゃあね、取り付けが出来る訳な
んだが、先日頼まれた、シュウィンのビーチクにカゴを付けてくれってのなんかさ、フロント
フォークの径が日本のそれとは違うモンでさ、それこそステーを削る作業をする訳なんだが、
結構大変だ。カゴステーとカゴブラケットの取り付け穴を加工する必要があるんだね。…昔の
自転車って、この加工系の作業が本当に多かった気がするよ。
他がやらない事を、やるって事。大事なんだと思う。手間暇は、当然だが掛かるぞ。だが、
そんな付加価値ってのを出来るかってのが最終的な評価に繋がるのではないかと思うのだ。日
本のスタンダードたる、普通自転車ってのはね、単一車種、単一サイズで、何しろ没個性的で
ある。どこぞの国の人民服とか、制服とかみたいに、本当に個性が無い。少しのアイデアと、
少しの勇気、そして少しばかりの散財。これだけでグッと良くなったりするのが自転車なんだ
よね。
自転車がブームとなってね、スポーツ自転車とされるカテゴリーの、中古自転車を取り扱う
業者も俄かに増えだした。ま、巷に自転車が溢れると、乗られない自転車も増えるってのもま
た必然であってね、特に飽きられてしまった自転車ってのは、雨ざらしで放置されていたりす
るんだね。アルミの錆は、鉄のそれより性質が悪いからね。腐食が酷いとかね。中古を取り扱
う皆さんは、正直にね。そして安全を第一義として欲しいモノであるぞよ。
大体、4∼5万円で購入した自転車で、仮に10年というスパンで乗れたとして、車輪やサ
スペンション(付いていないモノは除く)、ペダル回転軸(BB
)等、リニューアルすると、買ったのと同程度、若しくはそれ以上の出費が考えられる。後は
持ち主の、その自転車に対する思い入れと価値観に依る所なので、フレームなんかの傷み具合
と相談して決定すべきだろうな。
以前、ジドウシャ関連の本で、ジドウシャ評論家の徳大寺
有恒氏が執筆した「間違いだらけのクルマ選び」なんて本が存在したよね。こりゃあ一丁、「
間違いだらけの自転車選び」なんてのを、イッチョ執筆してやっか?なんて事も考えたりもす
るが、これがなかなか難しい。難題なんだい!って感じである。
ま、細かい事は、また次の機会に詳しく書くとして、初めの一歩としてのスポーツ自転車を
チョイスするのであれば、どのジャンルも10万円を超える自転車にする事を、強くおススメ
しておこう。出来ればマウンテンバイクが宜しい。10万円を超えるマウンテンバイクは良く
出来ているし、使い勝手が格段に良いし、様々な用途に使える自転車たり得るし、何しろ自転
車でこんな事やあんな事が出来るのか!って感激も大きいのであるよ。先ずはこの国にある、
マウンテンバイクは子供っぽいってイメージを払拭する事が大事だよね。
今流行りの「クロスバイク」というジャンル。ママチャリから乗り換えた時は、感激もヒト
シオなのだ。そりゃあそうだ。たった5万円程出せば、ママチャリの重量の半分の自転車が、
これまで経験した事の無い程の自転車の速度に感激するのだよね。でも、4∼5万円はメーカ
ーが頑張って出来る最低限だし、何よりも、5万円って価値と、10万円の価値ってのを比較
するとさ、簡単に10万円ってのを諦められない人間の心理ってのがあってさ、例えば、自転
車に乗り続けるのが嫌になったなんてぇ時、5万円だったら、何となく、まぁイイか?元は取
った(?)し。なんてね。放っぽらかしたりしてね。ところが翻って10万円のシロモノであ
ると、勿体無くてやめられないんだよねぇ。ま、あくまでも一般的な庶民感覚の10万円だか
らね、10万円の価値が低い人は対象外なんである。
ま、ポルシェに乗って店に横付けして、電動アシスト自転車の価格に細かい事を…なんてぇ
面白い話も、時として起こったりする訳でね…。
本質的にはどれだけ自転車に思い入れを抱けるかどうかって問題なんだと思うぞ。
仕事を愉しむ。これ大事。
さて、自転車に関する指南本なんてのは、本当に数多ある訳でね、自転車雑誌も沢山あって
ね、さて、どれにしようかな、なんてね。右も左も解らず、取り敢えず、先ずスポーツ自転車
にって事なら、迷わずマウンテンバイクをチョイスするのが宜しいと思うんだ。何より本来が
、飛んだり跳ねたり転んだりってのを大前提に作られた自転車である。丈夫な事このうえ無い。
現在の日本の道路事情では、特にスポーツ自転車の走行場所に苦慮する事間違い無しなんです
な。何せ、世界中で稀に見る、歩道を走行させられちゃう、歪んだ交通事情のある国ですから
、事のほか、段差のある場所を走らされる事多し。
もし、クロスバイクという選択肢であるならば、シクロクロス系のクロスバイクを選択すべ
し。こちらもそもそもがダートを走る事を前提に作られている為、自転車自体が丈夫であるっ
て事である。で、ドロップハンドルを採用し、変速機関連はロードレーサー系の部品を採用し
た自転車である。これも後々、効いて来る装備である。
クロスバイクに乗った人の印象ってのはさ、殆どの意見として、スピードが速いって印象を
持つんだ。自転車で、自身の力のみで出せる、未経験の速度域。30km前後の速度なのだが
、今まで乗ったママチャリ群より、遥かに速い。これにヤラレるんだね。スピードなら遥かに
ロードレーサーに分があるのにも拘らず、ロードレーサー特有の、あの細いタイヤと、ドロッ
プハンドルに怖気づく。で、手頃な価格で、フラットハンドルのクロスバイクとなる。マウン
テンバイクは見た目がスマートに見えず、速そうでは無いしね。
だが、より万人向けに作られたクロスバイクは、変速ギア関係が、コスト面含め、マウンテ
ンバイク系のモノを使っているから、いざ、ロードレーサーに乗る仲間と走ろうと意気込んで
も、圧倒的な速度差に愕然とするんだね。一生懸命にカスタムしても、素材に限界があるので
、ロードレーサーには追いつけない。それをシクロクロスというカテゴリーの自転車にしてお
くだけで、本当に様々な用途に使えるようになるんだ。ロードレーサーと一緒に走る、なんて
芸当も、タイヤを細めのモノにすりゃあ、造作も無い事なんだよね。
もし、クロスバイクが気になる場合、以前にも触れたが、29インチのマウンテンバイクが
ベストチョイスとなると思うんだよね、こいつは相当な万能選手になる可能性が有るんだよね。
若しくは前出のシクロクロス車ね。
ま、自転車に乗る人の常って云うか…自転車にハマった人の殆どが、複数台所有するからね
、自転車はさ、だからこそ、ファーストバイクってのは重要な選択肢となるんだ。仮にだ、最
初にマウンテンバイクをチョイスしたとして、次にロードレーサーをゲットするとさ、クロス
バイクが入り込む余地が極端に減る。こんな場合、その次は折り畳み高性能自転車か、ジャン
ル違いの自転車を選びがちになるんだね。ロードから次はマウンテンってのは以外と少ないけ
れど、仮にそうなった場合の図式は一緒だよね。ロードバイクの人は、セカンドバイクに、ト
レーニングも兼ね、廉価なロードレーサーをチョイスするか、シクロクロス、若しくは小径ド
ロップハンドル車とかね。そんな傾向があると感じている。
ともあれ、最近になって自転車のレストア系の修理が多くなって来た。個人的にはもっと自
由度を広げてやってみたいんだが、店の規模やら構えやらでね、あんまし派手には出来ないん
だな。何しろレストア系は手間もヒマも掛かるからね。そう云えば先日、シュウィンのビーチ
クを女性が購入した際、どうしてもカゴが欲しいとの要望があってね、そりゃあお安い御用っ
てんで、日本の一般車用カゴブラケットを付けようとコラムネジを外したら、やっぱしアメリ
カンでオーバーサイズなんだよ。嗚呼、忘れてたってんで、急遽ブラケットを穴広げドリルで
ゴリゴリ削って、はめ込んでやったよ。で、可愛いカゴがイイってんで、子供用のブリヂスト
ンのスイートピー用のカゴがストックであったんでそれを付けたら、お客さん御満悦。その日
のボクチンの握力はゼロに近くなっちゃったけどね。満足度マックスだからヨシとするのだ。
最近の部品は無加工で取り付けられるモンばかりで、有り難いが、面白味には欠けるかもね。
ま、何でもアイデア次第だとは思いますが…。
此処の所、店に良く顔を出す若い人がいてね、その人はとあるメーカーのシングルスピード
を買った訳だが、それを使って、どうも全国的に持って歩きたいって云う。どうも農業をやり
たいらしく、そんな人に支援NPO
が存在するらしく、国内に点在する為、移動したいと。その場合の選択肢としては、マウンテ
ンかランドナーであると思うが、ランドナーを在庫している店なんか、今や稀だからねぇ・・
・ウチには有るけどね。
ただ、自転車歴が浅く、峠に入ったらリアのコグを付け変えて走れば越えられるんじゃない
か?なんてギャグの様な話を真剣にしたりする。経験が無いからこその、全く自由な発想で、
実に面白い。だが、荷物がどうしたって煮え切らない意見を延々と悩んでいたので、一言。
「お前、能書きゃイイから、一番安いサイコン付けて、何処でもイイから100km走って
来い!話はそれからだよ!」
そうすれば、何が必要で、何が不要なのかが、少しは理解出来るんだよ。体でね。
暑い夏がやって来ている。今年の夏は、あの大きな天災と事故が継続中で、季節は猛暑で、
茹だる様な暑さに対し、経済状況と、我々の生活は、これまでに無い冷え込みってかね、厳し
さになる可能性があるよね。
メディアを始め、家庭で出来る節電方法なんて事を呑気にやっていたりするけれどね、こん
な時こそ、地域のコミュニティーを活用する事が不可欠になって来ているんだと思うぞ。例え
ばね、俺が住んでいるマンションは2棟ほどあって、おおよそ380
世帯の人々が暮らしている。古い建物だが、大所帯である。
で、こんな大型マンションなんてあちこちにあってね、その建物の側や、家屋内等には必ず
「集会所」的な物が存在するよね。こいつを有効利用しない手は無い。大体、持ち回りでやっ
ている筈の自治会とかの会議とかでね、たまに使って、あとは空き部屋な事が多い。こんなに
、国民的に騒がれる節電問題の中、かなりの人が入れる集会所が、カラ、なんである。…なに
も韓流のアイドルでは無い。空である。
そんなんだったらね、節電の一環として、集会所に畳でも敷いて、テレビでも置いて、エア
コン付けて、日中家にいる人達が集うと。各家庭の電力消費量は格段に減るよね。それらの電
気代等は、自治会費で賄うと。平等だろ?お年寄りなんかがさ、熱中症なんかになっちまうの
も防げるしね。
ま、核家族化で、都市部のマンションなんてさ、プライバシーだか何だか知らないけどね、
隣りに誰が住んでいるか知らないなんてぇ現代である。姿変われど、マンションなんて、現代
風長屋じゃあねぇか。自分の家ばかりでなくね、地域のコミュニティーってのも、風通しが良
いモンになってくべきなんだと思うよね。各自治会長さんは是非とも御検討を…。
さて、最近気付いたチョッとイイ話なんであるが、ウチに来るバイト君達、皆自転車が好き
で自転車の構造や修理を学ぼうと頑張っている。古株のらしおなぞはこの際放っておいてもよ
かろう。ヤツはもうバイトって域を超えていると思うからね。バイト君の悪い所や、足りない
所なぞは、書けば際限なく出て来るだろうから、そんな事では無いのだね。千葉大生のサイク
リング部の子達で、最近は2人が交代で入っているんだがね、M
君という子は、何でも実家が職人さんの家でさ、本人はね、言葉数も少なく、修理なんかもそ
んなに得意な方では無かろうと云った感じである。・・・もう一人のバイトも、似たようなモ
ンだが、もう一人はペラペラといい加減な事を調子に乗って云うタイプだ。
ま、そんなM
君なんだが、あまり俺様と仕事に入る時が無かったんだが、先般、たまたま一緒になる日があ
ってね、忙しい店舗だから、俺も仕事をこなしつつ、彼の動きに気を配っていたんだね。大体
、修理で来たお客さんってのが重なって、彼も手一杯になってしまうってのを、俺が後ろで見
ていて、優先順位を付けていてね、どれをやってやろうかって事を算段しているんだよ。
だが、彼は今やっているパンク修理の手を止めて、カゴを取り換える作業とかを始めてしま
うんだ。で、手一杯だなって感じると、その作業の途中で、俺にヘルプの声を掛けるんだ。何
故、そんな途中までやろうとしてしまうのか、作業中の仕事はそれを継続して、声だけ掛けれ
ば済むだろうにって、本人には諭した。が、そうさせている原因は、ウチの若い社員の動きの
愚鈍さから来るのかも知れないなって思ってしまった。
M
君の良い所ってのは、何しろ、作業をして、自分の作業場どころか、俺が奥で作業している所
も、菅さんじゃあ無ぇが、ある程度の目処が付くと、素早く片付けを始める。片付けに関して
は本当に作業が速い。父親が職人さんで、家庭がそういった職場にあってね、そこで育った子
の立ち居振る舞いだってのが良く解る。
教育をされていない人間には決して出来得ぬ所作。君にはオレが知っている事は、何でも教
えてあげるよ。
ウチの若い社員も、見習わなければならないよね。掃除が出来ないとか、頼んだ事を「やる
時間が無かった」などと言い訳をしてしまうとか、商売道具である工具を大切に出来ないなん
て事は最早論外である。人の工具を使っておいて、元の所に戻っていないなんて、無礼者でし
か無い。俺は店の移動の時は、自分の工具を移動して作業する。工具の使い方を知らぬ輩が、
俺様の工具に触れるなって事である。
スポークのネジ切り器って便利な道具があってね、1本2
本であれば、通常は手動式のモノで良いのだろうが、一台分ともなると、電動のそれでないと
、作業も容易では無い。それが隣りの店にあって、スポークを切っておく様に依頼したが、一
週間も放置だ。で、ハンド式のを借りて来たが、誰かがいじって、刃がダメになったと云う。
…え?買ったばっかなのに?
まぁいい。こっちはたかが1
本のスポークに一週間も待って、シビレを切らしていたんだ。で、電動のスポーク切りを貸せ
と電話を掛けたら、
若い衆が、「14番を切りますか?」と聞いたので、
そうだと答え、何で?って聞いたら、
「いや、15番に合わせると大変な事になります。」
「何で?」
「調整するのに神業が必要です。」
「…神?何で?説明書は?」
「有りますけど、普通じゃあ出来ないです。」
「…何で?神業って?誰が神?」
「いや、難しいのでいじらないで欲しいんです。」
手前の所有物じゃあ無かろうに。ま、手前の能書きゃイイからって兎に角奪いに行く。で、
頼まれていたスポークですって出してきたから、帰って早速使おうと箱から出すと、案の定、
説明書無ぇじゃん。俺様は大体、使い方知ってるから、スポークをセットしスタート!
…おい若い衆、お前のよこしたスポークは15番だよ!馬鹿!
因みに手動のスポーク切りも14番にも15
番にも調整が出来ましたよ。ってか、スポークに合わせて調整するんだよ、ボンクラ!向いて
無いんじゃないの?この仕事、って思うぞ。バイト君に習って、整理整頓から始めなさい。
あはは。ついでにBd1のスポークも切ってみる。かねてからハブダイナモ化したいと目論んでいたのだが、18イ
ンチのラージハブ32穴のスポークなんて、そうそう市販していないから、ネジ切るしかない
んだ。電池を使用しないオートライト、云わばヘッドライトは、漕いで発電する、俺様発電所
だ。ストレステストでは、危機的状況なのかもしれないが、冷却水はビールで、…ややこしい
が、とにかく自家発電である。
ラジアル組で、スポーク長もデータが取れた。欲しい人、いるかい?
作業は結構大変である。手作り感満点である。
ここ数年、自転車を取り巻く環境は、徐々にだが変化して来たんだね。日本でもやっと、自
転車の有効利用、なんてお題目よりもね、兎に角乗ると愉しい、なんて事でね、自転車が注目
されて来た。
ところが、である。2011年3月11
日を境に、自転車の環境が一変した。元々、日本人の自転車に対する意識ってのは、残念なが
らママチャリ的、超低性能自転車=歩行者の一種といった、間違った認識を持たれている。自
転車で道を走っていてもそれが本当に良く解る。先日も軽自動車に乗っている馬鹿モノが、狭
い道で、坂道を登って走っていると抜きざまにアクセルをブカブカとふかしながら、蛇行して
幅寄せまでして来た。で、無理に追い抜いて行ったその先にバスがいて、結局詰まっているん
だよ。その脇を涼しい顔して先に出る訳だが、どうにも間抜けづらしたドライバーは、脳みそ
が昆虫程しか無いのだろうと憐れんで差し上げた。
そんな彼の行動は、驚いた事に、類い稀なジドウシャ運転側の行為では無いのだ。バスやタ
クシー、トラックと云った、プロドライバーですら、近似的行為を行なう場合がある。云って
おくが、道路は君らの占有物では無いのだ。この事はね、自転車の乗り方を教育する機会を排
除して来た国や行政の怠慢であろう。
スポーツ自転車に乗る人間は、少なからず自転車そのものに興味があって自転車を入手する。
しかし一般的なママチャリってのを入手する人は、自転車そのものに興味が無い。おそらく単
身赴任なんかの鍋釜と同義である。
その自転車に興味の持たない側が、大震災をきっかけに、ドッとスポーツ車を入手する傾向
に、突如方向転換をしたのだ。自転車にさしたる興味は持っていない。ママチャリより走る距
離を延ばせそうだ、若しくはそうせざるを得ない状況に陥った、どちらかと云うと、交通手段
難民である。で、このスポーツ自転車を、完全無欠なママチャリ感覚で乗られてしまうからタ
マラナイ。信号無視、無灯火車道の逆走は当たり前、傘差し運転、イヤホン装備運転、携帯操
作運転…前出の昆虫脳みそドライバーと何ら変わらないか、むしろ悪い位である。
もう既に、都市部では自転車が溢れ始めている。走る場所や、方法を早急に確立し、教育を
徹底しないと、トラブルは増加するばかりだろう。それと、インシュランスの確立だろうな。
自転車も車両である限り、例え運転者が子供であっても、社会的責任は生ずるので、これを取
り巻く環境も整えなくてはならないだろう。
問題は無灯火と逆走だね。取り敢えずは車道の左側通行の厳守と、無灯火の撲滅。ママチャ
リ系の自転車はオートライト以外販売禁止にすればイイんだがね。最近、ママチャリでも、電
池式のハンドルに付ける、フラッシングタイプ(点滅式)のLED
ランプを付けて走っている人が多くなった。自転車が走っていると云う認識灯としては秀逸だ
が、フラッシング状態で走行していると、法律上は無灯火となりますので、ご注意を。
ロードレーサーでも、通勤時にはオートライトが秀逸であると思う。レースの場合はいざ知
らず、安全第一が基本だと思う。クロスバイクも、マウンテンバイクも、車道を走る仲間とし
て灯火は、最低限のルールだ。スポーツ用自転車のハブダイナモは当然存在するんだが、マス
プロメーカーですら、素敵なオートライト付きのクロスバイク、なんてのを、なかなかリリー
スしないよね。先日、ママチャリの前輪と灯火器が盗まれたというお客さんが来た。オートラ
イト盗難である。悪質だ。だが、確実に狙われているんだ。
これだけエコってのが騒がれている昨今、有事には電池すら手に入らず、懐中電灯も品切れ
になった経験をしながら、自家発電が出来るダイナモやハブダイナモを極端に嫌う国民性とは
何なんだろう?以前とは違い、街中も節電の影響で薄暗いよね。だからこそ自家発電の自転車
が必要なんだと思うよ。走り続ける限り、点灯し続けるって頼もしさは素晴らしい。電池式の
モノはさ、常に電池残量を気にして走らなければならないからね。
ネックは価格帯にあるだろう。スポーツ用ハブダイナモはどれもハブだけで8000円∼1
万円近くしてしまう。自転車メーカーが大量に買って、コストを下げるしか無かろう。多少の
重量増なぞは、安全に比べれば屁でも無かろう。高照度のLED
発光ダイオードも、かなり小型化しているんだからね、ステムやらハンドルにライトを組み込
んでしまうとか、最近は自転車ナビなんてのも俄かに流行り出している。そんな電源供給にダ
イナモってのは、アリだと思うのだ。
閑話休題、先日、ウチの自転車有志数名と、佐倉まで、おはようサイクリングに行って来た。
ま、全行程60km
有るか無いかでね、じりじりと照り付ける太陽にね、照り焼きになりそうになって・・・イヤ
イヤ、暑いのは意外と平気なんだ、おじさんは。お散歩なんだが、やっぱ自転車は走ると面白
いねぇ。
うん。そんだけ。
どうしてそうなるんだ?
もう、此処で云うまでも無く、日本沈没の危機とも云える未曽有の大災害のさなか、国会は
紛糾し、機能不全なのかって位の体たらくでね、取り敢えず復興復興って言葉をね、錦の御旗
に掲げてだ、どうしたらいいのか解らない事態を、行き当たりばったりでやっつけているって
所だろうな。
情けないのが物流である。元々がどうにもこうにもな業界なので、致し方が無いのかもしれ
ないが、もう泣きっ面にハチなんてぇ事態と訳が違うんだよ。泥棒に追い銭よりももっと悪く
てね、傷口に塩を塗るとか、死人に鞭打つと云った、破廉恥な行為と心得て、まさに自粛して
欲しい。
東北地方の一部分の高速道路が救援物資を運ぶトラックを中心に、多くのトラックが部分的
に無料化されている。で、この抜け策を、まんまと悪用し、全く関係の無いトラックが水戸の
インターを降りて不正通行を公然と行っている。何なんだお前らは。そりゃ詐欺だとか、横領
に相当するぜ。被災地の無人の家にドカドカと土足で入って、金目の物をかっぱらっているの
と同じ事だよ。まるでトラックに乗った盗賊とか、チンケなコソ泥と同義である。
自身も、物流業界は長かったからね、厳しい財務状況とか、劣悪な労働環境とかも、良く解
る。このままでは、一切合切がダメになると思ったから、俺は足を洗った。まさに、足を洗う
って表現が適当であると思うよ。御蔭で死ぬ程の思いもしたし、ま、そんな小さい事はこの際
どうでもイイ。大体がね、白ナンバー営業トラックや、営業車持ち込みトラックが蔓延してい
るってのも、大問題なんである。トラック乗りの多くが、一人親方で、社長だったりするから
驚くんである。色んな癒着で、ミズヤってピンハネ屋が横行し、ショッパイ仕事をピンハネす
るし、往復積みたいトラックは、馬鹿だから自分の首を締める「帰り荷運賃」なんてのを設定
し、通常金額の半分で運んでしまったりする。
これは一体どんな意味を持つか?例えばね、東京から大阪まで、仮にチャーター便50,000
円で運ぶとする。通常はこの高速道路代金は別途実費となる。大阪まで大型で仮に約16,000
円とすると、実質66,000
円の請求である。大阪で荷卸しをすると、帰りは空っぽである。そりゃあ勿体無いからって、
何か積んで帰った方が得って話になるからね、関東地方なら恩の字ってんで、関東地方行きの
荷物を探す。そこに出て来るのがミズヤって手配師。帰り荷なんだからって通常運賃の50,000
円の半分をピンハネする。当然、高速代込みだから、貰うのは25,000円のみ。実際には
91,000円となるから、ま、ガソリン代貰ったって事でよかろう、なんて仕事を請けちゃうんだ。
これが愚かな計算のはじまり。関東地方なんて栃木県や群馬県なんて事もあってさ、しかも
、卸し指定日が明後日なんてね、あるんだよ、そんな馬鹿げた事がさ。頑張っても一人の運転
手では全行程3日ってのは辛くなる。上手く行って4
日かかる計算だ。しかも大阪から、栃木まで大型の高速代が約21,000
円程度。お解かりだろうか?帰り荷で貰う金額は、高速道路料金程度なのだ。タダで荷物運ば
されているに過ぎないのね。ミズヤは当然、正規料金で、高速道路料金もお客さんから戴いて
いるさ。帰り荷なんてのは、ミズヤが足元を見ているだけだよ。1
千数百万って金額のトラックを購入して維持管理してコツコツと現場をこなす人間より、たっ
た数万円で電話を引き、一本の電話でその殆どをピンハネするミズヤの世界。
単純に91,000円を4日で割ると、1日あたり22,750
円也。あっはっは。人件費もガソリン代も出ねぇやって話だろう?そんな話がゴロゴロしてい
る。でも、日銭が欲しいからそれを繰り返す。するとどうなると思う?あはは。東京のミズヤ
はね、今度は大阪行きの帰り荷が有るんだけどって話を持って来る。高速込み25,000
円。え?会社が東京だから正規運賃?何云ってますの?大阪の業者さんやさかい、帰り荷て仰
ってるんですがな。・・・関西弁に悪意は無いが、そんな所である。普通断るだろ?だけどね
、ポンスケは請けちゃうんだ。コイツを。何故かって?往復で50,000
円だろ?最初の正規運賃で、高速道路ディスカウントした位だって計算しちゃう。あり得ない。
仕事倍だよ、いや、倍以上。また大阪⇔栃木だったら、高速道路だけで37,000円也。残
13,000円也。割る4日=3,250円・・・コンビニのバイト以下だろ?
こんな事が横行してさ、これは笑い話でも何でも無くね、れっきとした事実。に近い話。ま
、掃いて捨てる程運送屋があってさ、有る程度こんな世界にいたら、そんなパイプを駆使して
さ、ミズヤになった方が賢いって誰でも思うだろうさ。
だから、こんな話が、ホンの氷山の一角であるから、前出の高速道路不正通行なんてのが横
行するんだ。白ナンバーの違法改造ダンプカーなんか、車検証も持たず、重量オーバーで、入
口で摘発されるのを嫌って高速出口を延々とバックで逆走して入って行く輩もいた位である。
道路が安全に・・・なんてのは夢物語の世界なのだよ。これが現実なんだよ。どんな理由があ
っても、こんな行為は絶対に許しては駄目だ。
不正までして、利益を貪る企業は、もう企業である必要は無い。そして不正までしなければ
、維持出来ない企業ならば、直ちに足を洗いなさい。存在価値は既に無いから。
そんな不良企業が無くっても、日本の物流は動き続けます。
何しろ、直ちにあの不正走行を止めさせなさい。様々な事に税金が投入される予定になって
いる。増税案もまことしやかに騒がれているし、あの不正走行の無料分も、当然税金補填であ
る。薄給で、エラそうに云う程税金は払って無いが、薄給から相当の割合をふんだくるんだか
ら、その分、ちゃんとしないと腹立だしいぞ。遊びも控え、外食も控え、煙草なんか馬鹿らし
いからやめちゃって、細々と愉しく生きてるんだから、そしてこんな未曽有の大災害が継続中
なんだから、出来る事をきちんとやってくれよ。
自転車も一方通行規制、標識を新設 事故減少に期待
(2011年7月11日 産経新聞より抜粋)
警察庁は21日、自転車専用道や歩道上に明示された自転車通行帯で自転車の一方通行規制を
できるようにするため、「自転車一方通行」の標識を新設する標識標示令改正案をまとめた。
自転車の対面事故防止や幅員が確保できない道路での自転車専用道などの整備促進が目的。2
2日∼8月20日に一般から意見を募集した上で、年内にも施行する方針。
警察庁によると、平成22年の自転車関連事故は15万1626件で全事故の20.9%を占
める。一方、自転車道の整備前と整備後では事故が26%減少、歩道上に自転車通行帯を明示
した場合でも14%減るなど、事故抑止効果が表れている。
ただ、対面通行の自転車専用道と歩道上の自転車通行帯とも、道路の幅員が確保できず整備で
きないケースが少なくなかった。一方通行導入後、逆走すれば道交法違反になり、3月以下の
懲役か5万円以下の罰金になるという。
過日、そんな話題の新聞記事が紙面に躍った。一見すると、一体ナンノコッチャって話だろ
うが、これが結構シュールな話だったりする。
2011年3月11
日、あの日以来、自転車で通勤する人が激増した。単純に自転車をママチャリからスポーツ自
転車に乗り換えただけの人だらけだから、走り方がまんまママチャリ感覚なんだ。スピードが
出るから、危ない。無灯火、逆走、信号無視。頓珍漢な走りをする暴走族と何ら変わらないん
だ。しかもその自転車を運転している人々は、悪びれもせず、いや、むしろ自転車の規則って
のをそもそも知らずに乗っているだけなのだ。
ウチの店にも、自転車同士の衝突事故で、自転車が持ち込まれるのが多くなった。正面から
、横から、四方八方から相手が来るってザマの今の現状では、事故が無いって方がどうかして
るんだよ。で、道路交通安全ってのを管轄すべき警察庁が、とうとう動き始めたって話が、冒
頭の新聞記事なんであるね。
自転車の規則とかルールってのは、曖昧だったり、出鱈目だったりってのが横行しているの
が、実は現状であってね、歩道が走行する事が出来る、云わば危機回避的措置であった筈のル
ールが野ざらしにされ、挙句、日本の自転車文化を破綻させたと云っても過言では無い、婦人
車の台頭。日本の世の中には、ママチャリしか無くなり、スポーツ車はほんの一部のマニアッ
クな人のモノで、そんなスポーツ車が流行ると、ナンチャッテスポーツ車を企画して、乱売す
る阿呆な業者や商社。せめて安全基準ぐらいは、設定して欲しいモンであるぞ。
自転車の販売にあたってね、まだ日本製だったママチャリは、JIS
(日本工業規格)マークが刻印されていて、品質が保たれていたんだが、日本の法律の隙間で
ね、海外に於いて生産された自転車は、その国の安全基準が満たされていれば、日本国内で販
売する事が可能なんだと云う。ママチャリは、今や100%が中国製と云ってもイイ位、中国
製だ。この意味がお解かりだろうか?当然、各自転車メーカーは、独自の安全基準を設け、自
転車を生産している。が、中にはその間抜けなルールを逆手にとって、粗悪な自転車を日々イ
ンターネット販売なんかで売り捌いている悪徳業者も数多い。
ま、これらの話題にはね、幾度となく触れて来たんでね、その辺りは今後の課題って事で先
送りという形で放置しておくんだがね、そういった粗悪な自転車ってよりもむしろ、日本人の
、自転車に対する悪しきイメージや、歪んだ感覚をね、少しずつ変えて行く事が必要なんだと
思うね。
そこで冒頭の自転車の一歩通行。一見、皆が守っている様で、これこそが守られていない最
大の悪行であるんだね。逆走しながら無灯火、携帯操作なんてザラなんだよ。オートバイが走
って来ても、オートバイが避けてくれると思ってるんだね。こう云ったルールの周知徹底、指
導の徹底ってのが大切で、免許制度の無い現状に於いて、教育を施すとなれば、これは街頭指
導と取り締まりって事になるんだろうねぇ。
本当に自転車のルールが出鱈目だ。信号は決して守らないって決まりがあるかのような、年
齢性別問わずの行為も凄いよね。ジドウシャにとっては大迷惑だと思う。関西では歩行者の信
号無視が有名だが、関東ではそんな歩行者よりも、自転車の信号無視が多いと思うぞ。
行政も、自転車の走行区分で、左右は出鱈目で、歩道も車道も使ってペンキ塗って、相互通
行の歩行者や駐車車両だらけの自転車道を作っても、全く意味を成さないってのを感じて来た
のだろうね。やっとって感じだがね。
車道の左端を一方方向に走るって常識。自転車には、特に大事だ。
当たり前の常識を、また一つ取り戻すルール。自転車には、まだまだ問題は山積である。
…と、何とも堅っ苦しい名前の集まりに行って来たのだ。募集方法は公募。過日、千葉市のホ
ームページに掲載されていたんで、応募してみたんだ。私も含め、ごくごく一般的な市民の方
々で、割と高齢者の方も多く見受けられた。自転車の取り巻く環境ってのは、妙に難しい側面
を抱えていてさ、単純に自転車を車道に戻したり、自転車レーンを作ったから走りなさいって
云われて、「ハイそうですか」なんてぇ訳には行かないんだ。
現在、全国の市町村で、様々な形で取り沙汰され、また、どうにも間違った形で作られてし
まう自転車レーン。行政側がどうしても持ちだしてしまう形の自転車のジドウシャからの分離
と、歩行者からの分離。いや、どちらかと云うと「隔離」ってのに近い。先日も千葉市稲毛区
付近の国道357
号の大通りを走行中、歩道上に、忽然と現れる、歩道にペイントされた自転車レーンを発見。
車道からの誘導の切れ込みは無く、歩道と車道の段差は付いたままのペイント。これは一体、
元々自転車が歩道を走り続けているってのが大前提で、何の前触れも無く、歩道の色が変わっ
ているに過ぎない場所があるんだ。
で、今回の趣旨としては、昨年度も行われた様に、継続事業として動いている事柄で、環境
負荷の少ない自転車の走行場所が、千葉市内に於いても、かなり少ない状態になっていて、そ
もそもの自転車の立ち位置ってモノも、確固たる部分が無いって話であってね、では、私も含
め、市民ボランティアが、師担当職員と同行し、自転車で実走してみよう、そして先ずは安全
に走れる場所の、走行環境マップを作成しようという集まりなんだ。
此処で問題なのは、どうも行政側が動いているので、実動調査イコールインフラ整備っての
が繋がるのだと考える人が、存外多いって事が印象的であった。例えば高齢者の団体に係わっ
ている方などは、自転車専用道路を、車道や歩道から完全に隔離して欲しいと云う要望を、切
々と望んでいたし、電動アシスト自転車に乗る御年配の女性は、スポーツ自転車のスピードの
危うさを指摘するし、自転車に乗る人の用途は様々で、例え自転車に乗っていても、全ての方
が自転車に友好的な見方をしているとは、必ずしも言えないという事が、まさに現在の自転車
環境を物語っていると思ったんだ。
確かに柵で囲うって行為は、一見安全に見えるのだろう。ご老人の方が車道を走行した際、
駐車車両を避ける為、車道にはみ出さなければならないから危険であると云う。だから車両が
入れない様に柵をして欲しいと。残念ながら、原因はそこでは無いよね。そもそも自転車走行
レーンに駐車をする大馬鹿者が悪いんであって、その発想こそ、現在の自転車の走行箇所不明
な状況を如実に表しているんだと思うね。仮に車道左側に自転車走行レーンがあって、そこを
一方方向に自転車が多数走っているとしたら、自動車は安易に駐車を試みようとするだろうか
?おそらく余程の厚顔無恥な輩以外、憚られる行為なのではないだろうか?
我々が目指すべき所ってのは、まさにそう云った環境に持ち込めるかって事なんである。・
・・けどね、なかなかそうは問屋が卸さないってのもまた事実であってさ、簡単には行かない
んだよ。でもね、少しだけ希望を見出せるなって感じた事が有るんだ。
現在、各自治体が挙って、自転車対策を推進していてさ、十数年前に某立川市の自転車対策
のボランティアなんかをやった時にね、自転車対策課の人と面会した際、本当にこの部署に来
て辛いと云っていて、早く移動をしたいんだと云っていた。その方は、一つは自転車に興味が
無いどころか、自転車を嫌っていた。そして、年間三億円もの巨費を投じ、自転車が撤去され
ているって事実にうんざりしていたんだ。誰でもうんざりするだろうなぁ。そんな夢の無い話
ばかりじゃあね。
でも、千葉市は違った。第一、自転車の対策として、安全走行マップ関連の事業を、継続事
業として推進している事、そして、自転車対策課長の海宝氏を始め、角田氏・佐瀬氏も、スポ
ーツタイプの自転車に乗っているという事が、これまでの自転車関連の人達との大きな違いだ
と思うんだ。先日、千葉市の若い市長が、競輪選手にピナレロのロードレーサーを寄贈され、
その収支報告に自転車の金額を謝って記載した云々の記事が踊っていたんだが、新聞では高額
な自転車がどうのって、相変わらず批判的な記事であったんだが、その若い市長に、願わくば
その自転車を活用し、乗って欲しいと切に願う。ピナレロの自転車は、乗ってナンボである。
千葉から元氣を!なんて知事も言ってんだから、知事も市長も自転車に乗って、ツールド千葉
にでも出るとイイ。サポートならいくらでもしますから。
ああ、話が逸れた。自転車対策課の方々が実際に自転車に乗っているって云う事実。って事
はだよ、ご自身も自転車に乗って、自転車の理不尽を感じ、スポーツ車と一般車の性能差や格
差を感じ、日本の自転車事情の出鱈目さにも気付いているって事になるんだ。でも、万人にス
ポーツ自転車をって考え方は乱暴過ぎるし、自転車自体の性能差や、個人の能力差ってのを無
視して、一律の自転車ルールにする訳には行かないって事も、我々以上に感じている筈である。
余談だが、過日義父が自転車に乗車中、歩道の車止め用のステンレスの棒に気付かず、激突
し、顔面を十数針も縫う大けがをした。そもそも歩道にジドウシャが乗り入れられない様にす
る為の棒、そんなモノが、一歩間違えると、大いなる凶器たり得るってのも、一方の事実だ。
今後、第一回調査日、平成23年9月24日の幕張地区を皮切りに、10月8日、若葉地区、11
月5日、大宮・星久喜地区と調査予定。うぉ!?10月8日∼10
日、ツールド千葉ぢゃん!うひょー、どうしようかねぇ。
私は自転車家である。ま、自転車の修理や販売を生業としている訳であるが、この自転車稼業
(自転車操業では無い)ってヤツは、結構な自転車愛好家で無ければ務まらない側面を持って
いる。市販されている自転車なぞ、殆どと云って良い程、出来損ないの部分が色濃く残されて
いる。どうしても趣味性の高いモノゆめ個人的センスやカラー的な所が、活かせるように、メ
ーカーは敢えてハズシを作っているんだと考えている。単純にコストダウンの部分って云っち
ゃえば、身も蓋も無く、夢が無いんである。
さて、そうは云ってもね、幾ら自分が自転車に入れ込んで、様々な人々に自転車の有用性を
訴えたり、薦めたりしているんだが、そんな私の家族もさぞや、と云った風に見受けられる様
なんだが、どっこい、ウチの女房子供は、自転車にさほど興味を持っていない。女房殿に至っ
ては、自転車で近くのスーパーに行く位で、不機嫌になってしまう程、自転車が好きでは無い。
何故、それ程キライなのか聞いてみたんだが、答えは単純であった。彼女は何しろ夏が嫌い
で、暑いのが嫌いなんである。で、自転車を漕ぐと、必然的に暑くなって汗をかくと。それが
嫌なのだと云う。ママチャリの3
段変速が、何番に入っていようと、変速をしようとはせず、重いギアに入っていると「重い!
」と文句を云われる始末。何しろ強敵なのである。
そんな奥さんであるが、私の理想は、夏休みとかに観光地などに赴き、やおら自転車を取り
出してサイクリング、なんて、考えただけで愉しそうじゃあ、あ∼りませんか。本当は電車の
旅も好きなので、家族揃って輪行なんてのが理想なんであるが、自転車を各々が持ってくれる
様な家族では無いので、そうなると自転車3
台を担げる背負子でも作らないとならなくなるから、ジドウシャで移動する訳である。子供も
すくすくと成長し、中一のくせに、いつの間に165cm位身長がある。なので、大人用の折
り畳み自転車Bd-1が余裕で乗れるので、私と息子はBd-1
で決定。で、同じ折り畳みの女房用・・・電動アシストって手が有るな。お?パナソニックの
電動アシスト折り畳み小径自転車「オフタイム」、電動アシスト付き自転車で、重量が19.8
kg(あはは、スポーツ自転車としては絶望的な数値だが、一般車アシストカテゴリーの中で
は、笑っちゃうが、驚異的な軽さなのである)、更に外装7
段変速機付きである。これをゲットし、普段から乗れる様にセッティング。最初は訝しんでい
た女房殿は、その圧倒的なラクチンさに、ご満悦で、普段乗っていた婦人車には一切乗らなく
なった。それどころか、子供の学校や、イベント事で千葉駅付近に出掛けるのも、割と自転車
で出掛ける様になった。これは画期的な出来事なんである。
当然、電動アシストだから、電池を充電しなくてはならない。タイヤの空気の充填や、整備
等々、そんなのは私の真骨頂であるから、彼女は乗るだけなんである。ま、愚息も以下同文で
はあるが…。専属メカニックは結構忙しいのだ。
女房殿が、率先して自転車で移動する様になったので、これは俄然、以前から膨らましてい
た夢が実現する可能性が出て来たのである。そう。リゾート地でのサイクリングである。リゾ
ート地と称される場所ってのは、大概、山の中だったり、高原だったりと、坂道が付きものな
んであるよ。今年は色々と考えた挙句、毎年恒例の海への旅行は取りやめ、山あいの温泉宿っ
て事になり、いくつかの候補を出し、ま、日程上、1
泊の旅行であるので、日本の三大名湯にもなっている下呂温泉に行く事にした。
ジドウシャで千葉から450km位有るので、運転は何とも無いんだが、如何せん、1
泊の予定なので時間が無い。色々考えた末、予定の前日の、子供の用事が終わったら、その足
で近くまでアプローチして、初日を有効に使おうという事になった。8
月の日曜日、そそくさと自転車を3
台、義父所有のジドウシャに詰め込み、そそくさと出掛ける。千葉は大雨だ。
現地では晴れる事を祈り、超楽観的に出掛ける。中津川に泊まろうと思ったが、親子3
人ってのがネックで、事前に予約が取れなかった為、手前の飯田市のビジネスホテルを予約し
といた。レイトチェックインが出来、和室があって親子3
人で泊まれるからである。本当は、諏訪湖のSA
で、温泉でも浸かって、車中泊でもしようか、なんてぇ楽観的なテンションだったのだが、女
房殿に猛烈に却下され、取った宿だが、古いし、汚いし、早くも女房子供はブーイング。でも
、ビジネスホテの玄関前に、ジドウシャを番長止めし、あまり広い玄関でも無いのに、止めさ
せてくれたりと、流石は田舎っぽい風情であったのだ。飯田市の繁華街は、独特の雰囲気を醸
し出していて、とても怪しげであったのが印象的であったのだ。無論、出掛けてはいない。外
は未だに大雨。
あくる日、雨は続いていた。朝食を戴き、下呂温泉に向け出発。前日出発の御蔭で早めに下
呂温泉に到着。お?雨は小康状態。早速市内を観光し、下呂の合掌造りの博物館等に行く。お
?太陽が出た。今までの雨が嘘の様だ。ひとしきり街を探索し、一旦宿へ。「しょうげつ」と
いうちょっとイイ宿を予約しておいたのだが、下呂の山肌に貼り付いているかの様な場所で、
凄い上り坂。ジドウシャもローギアでウンウンと登る様な急坂なんである。で、そそくさとチ
ェックインし、しばし休憩の後、いよいよ自転車で街を散策しようと強引に提案する。坂道が
凄過ぎて、帰って来れないなんて不平不満をよそに、電動アシストだから余裕だ!なんて切り
返し、何とか連れだす事に成功。・・・実はこの時、流石の電動アシスト自転車でも、この坂
は登れないんでは無いか?と直感した。何しろそれ位の急坂である。部屋に案内してくれた宿
の人も、「ええ?自転車ですか?急な坂で、以前来られたお客さんが3
人、坂道で自転車のチェンを切ってしまってますから、ご無理をなさらない様に。」なんて言
われちゃった。
街中の自転車、すこぶる快適である。アップダウンもなんのその。愉しい。温泉博物館なん
かにも行き、下呂の街を満喫したのだった。その間、信じられない事に、晴れていた。でも、
この時はもう雨は降らないだろうとさえ思っていられる程、青空たったんだ。
さていよいよ宿に戻ろうと、自転車を走らせたんだ。いよいよ坂道。お?凄ぇ激坂!フロン
ト60T
もあるギア歯で、しかもリアロード用と来ちゃあね、登る訳ゃあ無いやね。女房の電動アシス
ト自転車のギアはトップに入りっ放しで、「重い」って文句を云っているが、・・・この激坂
を進んで来た。「親指でギアを変えて!」って指示するとね、流石に女房殿も変速した。此処
からが電動アシスト自転車の真骨頂でね、なんと、ローギアに達していないのに、女房殿はそ
の坂をスイスイと登り始めた。おお!恐るべし電動アシスト力。子供は坂の入口から自転車を
押している。で、頑張って上まで登り、女房殿に電動アシスト自転車を拝借し、子供を迎えに
行く。
その電動アシスト自転車を子供に乗せると、「ウッヒョ∼、何コレ?楽ちーん!」と言い残し
、残りの激坂をスイスイと登って行くではないか。想像してみて欲しいんだが、押して歩くの
も困難な坂で、自転車を新たに漕ぎだす事の難しさってのは、本当に想像に難しく無い程、難
しい事なんだよね。ああ、回りくどい言い回しになっちまったが、兎に角、坂道の漕ぎだしは
不可能に近い程、難しい。それを難無くこなす電動アシスト自転車。
自転車家になって、現場で初めて、電動アシスト自転車の真骨頂を見た。
因みに、マウンテンバイクだったら、何とか登れたと、私は思う。…と、負け惜しみを云っ
てみる。
その位、強烈な上り坂だったのだよ。私はその電動アシスト自転車プラス外装7
段変速の実力を目の当たりにし、すこぶる満足なのであったのだった。
ともあれ、夕方に宿に戻って、風呂に入って食事して…なんてやっていたら、知らず明鏡の
うちに外は雨。いやいや、雨なんてぇ生易しいモンではない程の大雨が大量に降っていたんだ。
本当にバケツをひっくり返したって形容がぴったりな程だったよ。下呂温泉中心を流れる飛騨
川の水位も、みるみる増えて行くのが解ったんだ。この雨は翌日の日中まで続き、早々に千葉
へ向け帰路に着こうとジドウシャを走らせ、下呂駅前のアンダーパスを覗くと、あらビックリ
!昨日通れたアンダーパスが天井まで冠水しちゃってる。あちこちで土砂崩れと、冠水と、通
行止めでね、何だか大騒ぎのどさくさの中、帰って来たって訳である。
ジドウシャで往復約900km。何やら忙しい遠出となったが、千葉に帰った翌日は女房と
子供が熱を上げている、アクアタイムズってバンドのコンサートが武道館であってね、それに
出掛け大騒ぎ、次の日は義弟の店で夏の打ち上げって家族会を開いた。何だか忙しかったが、
充実した夏休みであったのだ。
…何だか今回は、夏休みの作文みたいで恐縮である。
自転車業界(輪界)にとって、何かと忙しい時期となった。既に御存知の方も多くいらっし
ゃるとは思いますが、自転車、特にスポーツ自転車と呼ばれているタイプの自転車メーカーっ
てのは、その拠点は殆どが海外メーカーであってね、ま、欧米のそれに習って、年度替わりっ
てぇか、グラデュエートってぇかがね、9月なんだよね。だから面白い事に、9
月は新型発表会のラッシュとなり、これまた日本の自転車ショップの休日が水曜日に集中して
いる為、毎週水曜日は様々なメーカーの新型車発表展示会が連なる。さらには、自転車のメー
カーばかりでは無く、部品用品メーカーの問屋さん達も、挙って展示会を行うのである。
さて、なぜ毎年、輪界では2012
年モデル∼と云った様に、イヤーモデルが毎年発表されるのであろうか?なんて事が、あまり
自転車に近しい方々で無ければ、至極当然の理屈として考えられると思う。最たる理由は、毎
年行われる自転車のレースでは、スポンサー名とそのカラーリングを施したモデルが出るが、
そのスポンサーが変更されてしまったり、部品や、フレームの技術革新や刷新等々…。様々な
事が複合するとは思うが、サイズ、色、グレードなど、有る程度乗り手にフィットさせて行か
なければならない為、単一車種を大量にストックする事が出来ないんだね。下手をすると大量
の不良在庫となりかねないからね。
そもそも自転車のフレームってのはね、ハンドメイドで作るのが基本だから、機械に頼って
、大量生産に向いていないんだね。高価なフレームなんかは特にそうである。薄いアルミに火
を入れ、溶接なんて、直ぐに穴が開いてしまったり、溶かしてしまったりね、難しいのだそう
である。だから職人によるハンドメイド。
ジドウシャってのは、メーカーや車種の違いこそあれ、基本的には単一的車種である。後は
圧倒的にユーザー層が多岐に渡り、大多数なのであるよ。ママチャリってのは、単一車種だろ
?色の違いとか、メーカーの相違を除けば、サイズで単一なんだ。「お客さん、ご身長がある
ので27サイズでどうですか?」なんてね。
今日び、自転車、特にロードレーサー系自転車がブームとあって、ロード系メーカーは元気
が良いって寸法だが、いよいよマウンテンバイクも巻き返しの予兆がひしひしと感じられるの
だよ。メーカーの自転車が売れ行き好調であるとね、より素敵で、魅力的な自転車が、安価に
なって登場するんだね。部品もカラードパーツが増え、煌びやかになるんだね。実に解り易い
ぞ。
さて、そんな中、問屋さんも在庫一掃のセールをするのもこの時期なのだが、残念ながら最
近では、あまり在庫が残らず、完売してしまい、品薄状態なのだとか…。個人的には残念では
あるのだが、ま、業界が元気であるという証拠であろうし、由とせねばなるまいよ。
さて、それでも昨年は某メーカーさんのナイスなフレームが超特価になったりして、それを
買ってストックしておいたんだが、部品のお金が貯まったので、コツコツと作り始めた。今日
び珍しい、クロモリフレームのクロカン車である。色が黒しか無かったのが玉にキズだが(ノ
ルコも黒だから…)、ま、流行りのカラーパーツを駆使してお洒落にね。最近ではリアのギア
段数は、マウンテンバイクもいよいよ10
段化の波が押し寄せ、んだばそいつを組み込んで…。まだまだ途中なのであるが、組み立ての
愉しみってのと、フレーム組で自転車作ると、同じ仕様はまず無いって所がイイでしょ?
常々思う事なんだが、基本、自転車と云う乗り物は、自由度が信条でさ、有る程度乗り手の
意向ってのを可能な限り、具現化し得る乗り物なんであるけれど、この理論には必ず安全に対
する自己責任ってのが付きまとうんだ。安全ってのをおざなりには出来ない部分なんだけどね
、どうしても日本の自転車文化ってのが、大方、歪んだ方向に発展せざるを得なかったんで、
この安全に対する危機感が希薄なのだ。自転車で死んでしまうヤツはよっぽどなヤツだ位に思
われている。
大きな間違いなのだ。オランダ・ドイツを始めとする、欧州ヨーロッパ自転車先進諸国に於
いて、自転車の安全や、自転車乗車時の危機管理に際しては、補助輪が外れた幼児から、きち
んと車道を走らされ、交通ルールの順守を叩きこまれる。徹底しているのだ。幼児に車道が危
険だと思った御仁も居られるだろう。だが、幼児を含め、自転車すら安全に走る事の出来ない
交通環境とは?歩道が安全?主要先進国中、自転車の係わる交通事故がダントツナンバーワン
、それが世界唯一、自転車が歩道を走るという暴挙が許されている日本であるのだよ。最悪の
ナンバーワンである。
話がだいぶ逸れて仕舞ったが、自転車に乗るユーザーの意識が高尚であってこそ、その先に
自転車を利用する自由度が増すと云ってもイイだろうね。自転車の幼児同乗などが最たる例で
、昨日までやってた事が今日になってダメって???安全の為だからって云ったってねぇ。メ
イド・イン・ジャパンのママチャリが消え去り、日本工業規格が有限無実化し、ネット販売が
横行し、販売者も自転車に対する危機意識なぞ皆無でね、大手自転車メーカーもネット販売に
対して規制を掛けられない、大人の事情が数多あるのだ。
で、だよ。本当に良いモノを選択して行くなんてぇ事をさ、これが骨格であるフレーム、骨
格のくせにこいつが一番重要且つ、目立っているんだが、そいつを選び、それぞれの部品を選
択し、組み付け、調整して、自転車にして行く。車輪も組み立てる事が出来るってぇ、まるで
模型の様だが、実際に乗れちゃう、なんて、こんな自由自在な乗り物、他に無いよね。
そんな自由度もね、簡単に思い通りに行かないのもまた道理であってさ、毎日毎日々々…僕
等は鉄板のぉ∼♪とはならないねぇ。3歩進んで2
歩下がる∼♪かな?ま、一歩でも進んでいるのでヨシとすっか。
スポーツ自転車は、「完成車」なぁんてスタイルが定着してからもうしばらく経つんだけど
ね、以前はママチャリですら、ホイールを組み立てて完成車にして販売していたって云うから
驚きでしょ?以前はスポーツ車も乗り手のイメージを最大限膨らませてね、完成形を想い描い
たんだな。それを自転車屋が具現化すると。
自転車販売店ってのは、本当に手間暇が掛かるが、薄利な商売なのである。この不文律を何
とかしなければ、自転車業界の明日は無いと思うんだ。
子供乗せタイプの自転車も同じでね、メーカーのお仕着せや、法律の枠にとらわれ過ぎてい
てね、本当に自由な発想が出来なくなっていると思うんだ。イイじゃないか、ビーチクルーザ
ーに子供乗せを付けたって。
自転車に乗って、何だか生活の一部が、チョッと愉しくなった。なんて事のお手伝いをする
のが、私の仕事なんですな。きっと。豊かな生活ってのは、贅沢で、煌びやかな物品や金品に
囲まれている事が豊かなぞでは無くね、充実した心があるライフスタイルをどれだけ送れるか
って事が大切なんだと思うぞ。
牛歩であるが、KONAのマウンテンがそろりそろり、完成しつつあるのだ。
嗚呼、豊かなる心。
先般、恒例ともなりつつある、中学校・高校時代の同窓会ってのが神奈川県の湯河原温泉に
ある、恩師宅にて開催され、二年ぶりに参加する事にしたんだ。昨年はツールド千葉開催日と
重なって、行けなかったからね。
一昨年も同じパターンで、家族を連れ、女房子供は宿にてゆっくりさせてだ、私のみが参加
って寸法になる訳なんだが、その宿ってのが、湯河原駅から6∼7km離れた、奥湯河原にほ
ど近い山中に位置する閑静な宿なんであるが、その恩師宅とは少しばかり離れていてね、前回
は坂に強いマウンテンバイクを持って行ったんだが、何しろみかん畑の上の方に恩師宅は有り
、新幹線の線路が走る軌道の更に山頂って云えば解るだろうか?解らない人は標高が解る地図
でもご覧いただけば宜しい。
伊豆・湯河原・箱根の界隈はさ、何しろ土地の起伏が激しくってさ、海沿いから相当に切り
立った山に囲まれているので、所謂、平地らしき場所が極端に少ない。山肌にはミカン畑が沢
山あるといった感じの地形。ま、この辺りも、解る人が解れば宜しい。関東ローカルであるよ。
んでもってね、その坂を登って行くに当たり、マウンテンバイクで結構大変だったなぁ、と
記憶していた事と、先日、女房子供が電動アシスト自転車を使用し、とても急な坂をスイスイ
と登っていった事を、実際にどの程度の感覚と、時間が可能なのか?なんて事を試してみる絶
好のチャンスであったので、早速実践してみたのであるよ。
現在所有している電動アシスト自転車は、パナソニック社の、「オフタイム」という、折り
畳み式電動アシスト自転車で、5アンペアという平均的なリチウムイオン電池を備えた、軽量
なタイプの自転車なのである。折り畳み自転車であるので、コンパクトである。19.1kg
と、スポーツ自転車のそれと比べるべくも無い重量ではあるが、モーターと、電池を含んで2
0kg以下という重量は驚異的ですらあろうよ。手直ししている所は、7sシフターをグリッ
プ式から、ラピットファイア式に変更して、一般車用多段変速用ディレーラーをアリビオに変
更していてね、一番廉価なサイコンを付けている位である。早速そいつをホンダのストリーム
というジドウシャの荷室に押し込み、湯河原へ。
湯河原駅前にデニーズというファミリーレストランがあり、そこでそそくさと自転車を組み
立てる。うろ覚えの道ではあったのだが、方向はこっちの方向って事で、勘を頼りに自転車を
走らせる。この手の自転車の困った所は、坂道を登るのが苦にならないので、構わず何処でも
登って行ってしまう事だろうか?結構行けそうだと思って登った道が、案外袋小路になってい
たり、階段で行き止まりなんて所に出くわすばかりなんだよ。
それでも、見覚えのある道に出て、急な坂をトットコと登り始めたんだ。流石にトップギア
のままでは登れない感じではあるが、外装7段変速機と相まって、すこぶる快適。息も全く上
がらない。自転車でこの坂を登れば、どれ程息が上がるかって事は容易に想像が付く。何しろ
本当に、口笛を吹きながら上がれるのだよ。あまりに涼しい顔して登って行くモンだから、上
から下りて来るタクシーや、農家の軽トラのドライバーが目を丸くしていたのがとても愉快だ
った。そんな余裕が生まれる程の実力と云えばご理解戴けるだろうか?
何しろ、坂を登るのが面白い自転車。練習して、辛い坂を登って、タイムを縮めて…なんて
ね、ヒルクライムってのが、スポーツ自転車のレースの一つとなっていて、愛好者も多いんだ
、自転車ってのはね。でもさ、誰もが、気軽に、効率良く人力プラスアルファでもって登れる
、なんてのは、とってもエコロジーな訳なんであるよ。実際に、恩師宅の前の道も坂道が続い
ていて、普通の自転っ車だったら、スポーツ車であっても、上へ向かって自転車を漕ぎだすき
っかけを見つけるのが難しいって位の坂で、試しに同級の女性に試乗して貰った。その安楽さ
に大騒ぎしながら登っていった程の実力だ。
但し、電動アシスト自転車だからこそのウィークポイントも感じる事が出来た。激坂故、常
にモーターは強モードでフル稼働している為、それこそあっという間に電池を消費してしまう
んである。本当にビックリするほど燃費悪し。パナソニック社の公式データによれば、平均2
3km前後は走行出来る計算となっているが、15km程度でほぼ空っぽって位である。ま、
消費するのだから仕方が無いが、現在の一般的な26インチタイプの電動アシスト自転車は、
パナソニックだと最大12アンペアまで生産していて、最初に3アンペアの小さな電池の自転
車を購入しても、電池が共通で使用出来る為、走行距離を任意に伸ばす事が出来るのである。
近日、15アンペアという大容量バッテリーを発表する事にもなっているしね。
しかし、現行のオフタイムの場合、スペースの関係で、5アンペア以上は載せる事が出来な
い構造なんだ。だから、結構な大きさの充電器を持って行くってのが、唯一の解決法なんだよ
ね。若しくは予備電池を携帯するって事か?ま、今後の課題は燃費かな?消費電力って方が正
しい表現だろうかね?何しろ、折り畳み電動アシスト自転車は、使える。パナソニック社のオ
フタイム。オススメであるぞ。
過日、ジャイアントから、クロスバイクタイプの電動アシスト自転車がリリースされた。こ
いつがブレークするかってのはチョッと微妙な感じなんである。何しろ重い。三洋宜しく、フ
ロントモーター式で、スポーツ車のメリットである、クイックリリースタイプの車軸を採用出
来なかった。リアにキャリアを装備し、そこにバッテリーケースと予備バッテリーを収納出来
るケースが付いていて、予備電池を携帯しなさいって事らしいのだが、う∼ん…。
今年のメーカーの展示会では、スポーツブランドの折り畳み自転車がまた目立ち始めたんだ。
そういったスポーツ車をベースに、電動アシストをリリース出来れば、市場は面白くなるのに。
パナソニックやヤマハは、電動アシストユニットのみを、国内販売する予定は無いらしい。海
外向けに販売はしているんだ。でも、おかしな話だろ?スポーツ自転車の殆どは海外ブランド
なんだよ。だから、外国で企画・生産して、日本へ輸入すりゃあ良いだろうに、それを由とし
ないんだな、みんな。
あと、電動アシスト自転車は、あまりにも仕入れ値が高額過ぎるぞ。その辺りが、様々な弊
害となっているのも、一方での事実。ネット売、ディスカウントショップ、スーパー販売が全
て可能な商品なんざ、扱い方が知れて来るってモン。
メーカーばかりが儲けちゃあ、イケマセンや。
自転車ブーム(?)の中、警察の動きが活発だ。
最近、やたらと新聞、テレビなどと云ったメディアに登場する、整備不良自転車や、集団で
信号無視をするロードレーサーなんかが、取り沙汰されている。先般、同窓会でも、普段殆ど
自転車などという乗り物とは無縁の生活をしているだろう人々からも、ブレーキの付いていな
い自転車について、質問を受けた程である。
よくメディアでは、「競技用自転車」「ピストバイク」などと表現をしているが、そもそも
ピストと云うのはフランス語で、自転車競技場であるとか、その走路を指す意味であってね、
バイクは自転車そのものを指すんだね。直訳すると確かに競技用自転車ではあるが、それはテ
ニスのラケットを、「スポーツ用道具」としている程の説明不足で、厳密に云うとピストバイ
クは「トラック競技用自転車」という事になる。日本ではお馴染みの「競輪用自転車」なので
ある。厳密に云えば、現行、巷に溢れ返っている自転車の多くはシングルスピードバイクで、
固定ギアであろうとブレーキが無かろうと、どれもピストバイクという、トラック競技用では
無いんだね。総称しちゃっているだけの話だ。
それをそのまま公道に持ち出して乗るという行為は勿論違法。トラック競技=競輪というの
は短絡的で、使用出来る自転車のレギュレーションが細かく決められている事も特徴である。
大まかに云って、総じてトラック競技用自転車のフレーム部分には、そもそもブレーキが使用
出来ない特殊な競技なので(ブレーキがあると集団で転倒事故などになってしまい、かえって
危険)ブレーキを付ける為の台座や、スペースが設けられていない。
ブレーキを付けないと違法、とメディアが口々にするんだが、道路交通法による自転車の定
義てのは、一般的に売られているママチャリを見れば一目瞭然なんだ。前照灯(ヘッドライト
)、前後ブレーキ、後方リフレクター(反射板・赤色)、サイドリフレクター(反射板・白色
、または黄色)、ベルなどを装備する事で、公道を走行出来るんだね。ルールは大まかに云っ
て、原動機付きバイクと殆ど一緒なのである。因みに補助輪の着いた子供用自転車は、公道走
行をすると違法である。補助輪があろうと無かろうとね。あの類いの自転車は、実はカテゴリ
ーとしては自転車では無く、「幼児用遊具」に分類されていて、三輪車や一輪車と同じ括りな
んだよね。だから最初から前照灯が付いていないんだ。例えライトやベルなどを装備しても、
公道は走行出来ないんだ。ハナっからサイズが小さ過ぎて、自転車にはなれない乗り物なんだ
よね。自転車の扱いを知らない大手の玩具屋で多く扱っているのも、そう云った逃げ道がある
からだと思うがね。
あと、メディアの表現で間違っているのが、ピストバイクが止まる、またはブレーキをかけ
る場合、後ろに漕いで止める、って簡単に云うんだが、普通のペダルだけで足を乗せた状態で
足を止める事など、まず出来ないんだ。トゥークリップというつま先を固定するバンドがあっ
てさ、それに足を固定した状態にして、リアを抜重すると、リアタイヤがスリップするんだ。
これをスキッドと表現して車両を止めようとしているんだね。
そもそも、メッセンジャーという、自転車で品物や書類を運ぶ、云わば自転車便の発祥の地
、ニューヨークで、日々150kmを平均的に走るメッセンジャーが、毎日使う道具なので、
ギアやフリー部分の消耗が激しくより壊れにくい固定ギアを選択し、日本の競輪用のフレーム
はシンプルで丈夫だぞって事でブームとなり、且つブレーキが無いアクロバティックな乗り方
がクールであるとの理由でブレーキ無し自転車が流行った。それを見た日本の若者が、新しい
カルチャーとして持ちこんだのが、大まかではあるが、現在のピストブームであろう。で、海
外では自転車のブレーキが前後輪両方とも付いていなければ公道を走行出来ないなんて事は無
い所が多く、片側だけで大丈夫って所も多いので、この辺りも日本仕様にしなければ等、色々
と難しい問題となっているんだね。
ビーチクルーザーという自転車がある。これは左側のブレーキレバーがハンドルに付いてい
ない。一見するとリアがノーブレーキ自転車に見えるんだ。欧米の街乗り自転車などに割と採
用されていて、ペダルを進行方向と反対方向に踏み込む事によって、ハブに組み込まれたブレ
ーキシステムが働くようになっている、日本ではなじみの薄いシステムなのだ。だが、自転車
によっては、誠に理に叶っている方式で、アメリカだと幼児車の殆どはコースターを採用して
いるんだ。子供は握力がまだ弱い為、より力のある脚でもってブレーキを掛けるって寸法。ビ
ーチクルーザーは、地元サーファーが御用達でさ、左手にサーフボードを抱えて乗る事が出来
る様に、コースターブレーキになっているのだね。
先日も、購入したビーチクルーザーには、ハンドルの左側にブレーキレバーが付いていない
けど、大丈夫なのかって質問を戴いたが、所謂コースターブレーキシステムってのはハンドブ
レーキ方式ではなく、フットブレーキシステムなんだよね。脚でブレーキを踏むというタイプ。
クランクを止めニュートラルにするとフリー状態で足を止める事が出来、クランクを逆回転方
向に踏み込むと、コースターブレーキが作動するという仕組み。結構画期的な仕組みだが、外
装多段変速等には不向きであって、現在ではシングルギアダイプと、内装三段変速のみがリリ
ースされているんだ。
ビーチクルーザーの老舗、アメリカのシュウィンというバイクメーカーがあるんだが、此処
で2011
年モデルとしてリリースしていたのがシュウィン、マディソンシリーズのシングル部分の末端
、末端が異端となっていなくもないんだが、兎に角、裾の車種、「レーサー」である。下手を
すると30,000
円以下で入手可能なシングルスピード。こいつがコースターブレーキ採用だ。フロントには通
常のサイドプルブレーキ。極めてシンプル。フレームはハイテン剛。歌舞伎者の俺様としては
さ、敢えてこんな自転車で、都市部を颯爽と走ってみたいモンである。警察の取り締まりに引
っ掛かる度に、逆に俺様がお巡りさんに説教するって云うね。わはは。実に鬱陶しい。
さて、2012
年モデルでも、「レーサー」の継続を切に望むぞ。頼むぜ、シュウィン。頼むぜ、マルイさん。