教員一覧(詳細)

外国語学部英米語学科
専任教員一覧
明海大学
2016 年 9 月現在
「人生、楽しく、にぎやかに!」の人
大津 由紀雄 教授
■ 自己紹介
あんなに賢いチンパンジーでも歯が立たないことば。人間の赤ちゃんはこともなげにその壁を乗り越えていく。この違いの秘密はど
こにあるのだろう。そんなことを考えて続けて、40 年近くたちました。答えはいまだ遠い先に。霧のかなたに姿が見えたかなと思った
ら幻想だったり、意外なところに道しるべがあったりする。結局、目的地には辿りつけない、いや、目的地すらはっきりしない。でも、
そんな旅はじつに楽しいものです。
こうした思索のなかで見つけた、いろいろな話題をみなさんに投げかけ、みんなでいろいろと議論してみたい。いつもそんなことを考
えています。一緒にどうですか。
あ、趣味ですか。趣味は島津亜矢という歌手です。一応、「演歌歌手」ということになっていますが、いろいろなジャンルの歌をこなせ
る、すごい歌手です。わたくしの「大津研ブログ」に紹介してありますので、いつか覗いてみてください。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/11/blog-post_12.html
http://oyukio.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
http://oyukio.blogspot.jp/2014/05/blog-post_19.html
映画好きで
マンガを描くのが得意だった
「昭和」の少年
津留崎 毅 教授
■ 自己紹介
私の専門は、英語学の統語論です。統語論とは、文構成の原理やプロセスの研究ですが、簡単にいえば「文法の研究」です。担当
科目は、「英文法研究」、「英語学特講Ⅰ」、「英米語学科ゼミ」などです。
私の授業では、中学校や高等学校で教えられている英文法の見直しをします。文法といえば、覚えるべき内容がすでに確定され、
学生はただそれを覚えるだけの「終わってしまった分野」のように感じる人がいるかもしれませんが、実は、そうではありません。文
法は、ダイナミックでエキサイティングな生きた研究分野なのです。中・高で学ぶ文法は、あくまでも一つの「分析案」あって決して絶
対的なものではないことを実感してみませんか?
私の趣味は映画鑑賞で、様々なジャンルの作品を見ます。特技はマンガを描くことで、好きなマンガ家は、古くは手塚治虫(「火の
鳥」)や横山光輝(「鉄人 28 号」)や石ノ森章太郎(「サイボーグ 009」)、最近では浦沢直樹(「MONSTER」「20 世紀少年」)です。
"I admire your haircut!"
(Glass-sensei's nick name is
"Papa.")
Jesse Glass 教授
■ 自己紹介
My area of special interest is Literature--especially poetry.
I tell students to do their best in my classes and I encourage them to use their imaginations.
I teach British and American literature: drama, short stories and poetry. In the Meikai graduate school I teach
comparative literature. I also teach British and American history, research writing, and am the coordinator for
Listening II classes.
Meikai is a wonderful opportunity to learn from some very fine teachers. Work hard in your classes and do your
best--and don't forget to laugh, make friends and have fun too!
楽しく学びながら、
必ず目標を達成する
河原 伸一 教授
■ 自己紹介
「広く国際未来社会で活躍し得る有為な人材」を育成するという明海大学の建学の精神に魅力を感じ、15 年ほど前に「霞が関」から
転職してきました。霞が関勤務のときは、外交(茶)・公用(緑)パスポートを使い、世界を飛び回っていました。日曜日の午前中に子
供の運動会で走ったり、綱引きをしたりして、酸素吸入が必要なほどへとへとに疲れ切っているのに夕方の便で米国へ 1 か月間出
張したり、突然 3 年間のモスクワ勤務を内示され、1 日 24 時間 3 か月間、必死にロシア語を学んだことなどが走馬灯のように浮かび
ます。グローバル・スタディーズ専攻(GSM)教員のひとりとして、グローバルに活躍する人材をひとりでも多く本学から輩出したいと
強く思っています。一緒に「世界」を飛び回ってみませんか。
変わりたいあなたを本気で変えます
グローバル人材を目指すあなたを
徹底サポートします
小林 裕子 教授
■ 自己紹介
英米語学科ではグローバルスタディーズ専攻の授業を中心に担当しています。また、外国語学部共通科目も担当しており、日本語
学科や中国語学科の皆さん対象の授業も担当しています。私の専門は、通訳研究で、現在は司法通訳を取り巻く諸問題を研究し
ています。通訳の際にどのようにして最適な日本語を選択していくかに関しては、厳しく授業を進めています。担当科目は『時事英
語』『Advanced Business English』『Interpreting Skills』『北アメリカ研究』などです。グローバルに活躍したくなるような学生さんを育て
るために、学習資料には英字新聞を使いながら、世界で今、起きている政治・経済・文化などの問題をディスカッションも取り入れな
がらインターアクティブな授業を進めています。時事問題を読み解きながら就職活動にも活かすことができる社会常識や一般教養も
身につけていきます。GSM 専攻でインターンシップを希望する学生さんへの積極的なサポートもしています。インターンシップは大学
で身につけた問題発見能力や問題解決能力、そしてコミュニケーション能力を試す機会としてとても重要です。社会人として必要な
知識と教養が自然に頭の中に整理されて収められていく授業を心がけています。社会で大活躍しているゼミの卒業生が、在学のゼ
ミ生を毎年サポートしてくれています。厳しさと優しさで皆さんが大きく成長するお手伝いをします。
英語を通して人とつながり、
心をつなぐ
高田 智子 教授
■ 自己紹介
専門は英語教育。中学生の頃から、英語は私にとって生きたことばでした。日々NHK『基礎英語』を聞き、英詩や歌を口ずさみ、英
語劇やスピーチコンテストなど、英語を使う機会に片端から手を出しました。今思えば可笑しくなるほど単純ですが、英語を通して未
知の世界とつながることに魅せられました。この楽しさを伝えたいと思ったのが英語教育を志すきっかけとなりました。
本学では中・高等学校の英語教員を目指す学生達に、英語科教育法や英語教育特講などを教えています。実際に教壇に立つと、
さまざまな疑問や課題に直面します。そのようなとき解決の拠り所となるのは基礎理論です。英語科教育法では、学習指導要領を
正しく理解し、第二言語習得理論を踏まえた 4 技能の指導法を学びます。英語教育特講のテーマはテストです。測りたい能力を測る
テストを作成するための基礎理論を学び、実際にテストを作成して学生同士で出題し合い、検討します。
指導理論や指導技術を中心に授業を進めますが、何より大切なのは、英語コミュニケーションを通して人と関わる心のあり方を形成
することだと思います。寛容で柔軟な姿勢があってこそ、英語を使う意義も価値も高まると考えます。
研究面では、CEFR(外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)の教育理念の日本への適用、CAN-DO リス
トの指導と評価への活用を研究しています。また昨年度より、中・高等学校の先生方と学習指導要領と検定教科書の分析に
取り組んでいます。空理空論ではない、生きた英語教育学を目指しています。
ゼミ生いわく、
“器用で気さく、神がすべてを与えた
美しき社会言語学者”
川成 美香 准教授
■ 自己紹介
私の専門分野は社会言語学です。英語と日本語を中心に、「ことば、文化、社会、教育」をキーワードとするさまざまな現象が研究
対象です。最近の研究テーマは、ミクロ的視点では社会文化的アプローチによる第二言語習得や異文化コミュニケーション能力に
ついて。またマクロ的視点では、ヨーロッパの言語政策(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages:
Learning, teaching, assessment)を日本の英語教育改善のために応用する研究をしています。
授業では、社会言語学の入門コースとしての講義やゼミにおいて、「ことばのバリエーション」(言語の性差・年齢差・社会階級差・地
域差など)や、「ことばと文化」(日英語の丁寧表現やポライトネス・ことばのイメージなど)や、「ことばの運用」(日英語の会話スタイ
ル・バイリンガリズムやコード切り替え・非言語伝達など)のトピックを扱っています。学生の主体的な学びが重要であるとの考えから、
一方通行の講義だけにとどまりません。グループワーク・ディスカッション・プレゼンテーションをとり入れ、自由な雰囲気のなかで躍
動感にあふれる対話型授業をめざしています。
Enjoy life and take on
new challenges
松井 順子 准教授
■ 自己紹介
Hello. My name is June-ko. I’m in charge of Interpreting, Phonetics, and Discussion and Debate. Interpreting is an
interesting field, which opens doors to situations and people one would never meet or encounter normally. It is a field
where one can continue growing and studying. Phonetics is important because sounds are a vital part of our daily lives,
and essential for communication. Interpreting activities at Meikai include interpreting contests, participating in
interpreting guide tours, training, interpreting camps, etc. In Discussion and Debate, we learn to discuss and debate
topics from a wide range of fields. Discussion and Debate practice makes it possible to talk more freely impromptu
about issues that affect our daily lives. I look forward to seeing you in class or at my interpreting club.
教員を目指すあなたを応援します。
見た目は体育、でも中身は
熱血英語教師
金子 義隆 准教授
■ 自己紹介
私の専門は英語教育で、特に教員養成です。主な担当科目は「英語科教育法」「英語教育特講」「英語教育学概論」「英米語学科ゼ
ミ」、そして「Advanced Listening Skills」です。
人は誰でも意識的に、または無意識的に人の役に立ちたいと思っています。そして、人の役に立てればうれしいと思います。もし、
あなたも好きな英語を誰かに教えて喜んでもらえれば、うれしいですよね。私はみなさんが英語教員になる夢を実現することをお手
伝いしています。
私は英語教員育成のために、授業では理論と実践を結び付けて指導しています。人は第二言語(英語)をどのように学ぶのか。こ
れはとても難しいテーマです。脳の中で起こっていることなので、それを直接観察することはできません。しかし、近年の研究の結果、
少しずつ解明されてきました。そして、それによって構築された理論に基づいた指導法は実際に効果があるのです。また、一般的に
効果的だと知られる英語の学習法・指導法は第二言語習得理論に則っている場合がよくあります。ですから、みなさんが理論をしっ
かりと理解し、それに裏打ちされた指導法を身につけられるように授業を行なっております。
楽しむこと。
見つけること。
ひろがること。
嶋田 珠巳 准教授
■ 自己紹介
研究テーマは、英語の多様性と言語のダイナミズム。世界の多様な英語にどのような連続性があるのか、英語が新たに土地に根づ
くとき、あるいは言語話者に取り入れられるとき、そこにどのような現象、形態が生まれるのか、といったことを中心に考えています。
これまでとくにみてきたのが、英国のお隣、アイルランドに息づいた英語。アイルランドは、日常のことばがアイルランド語から英語に
替わる言語交替を経験しているのですが、そこで形成されたアイルランド英語の言語的性質と人々の言語意識を、実際に現地に行
って、すこしずつ知ること、明らかにすることをしています。言語の個性、言語接触、人との出会い。ますます興味は尽きません。
担当科目の一つ「英語学特講 III」では、身近なことばの問題をみんなで考えながら、英語を含めた言語を理解するための言語学、
社会言語学の素養をつくります。「英米語学科ゼミ」では、なによりゼミ生が楽しくやっています。自分の興味をとことん知ること語る
こと、文献の内容をきちんと理解すること、自分の思考を磨き表現すること、仲間といっしょに高め合うこと。どんな仕事に就くにも、
未来を切り拓くにも、その基礎となる力が必要です。主体的に取り組めるあなた、ぜひ。
寅さんと笑点をこよなく愛する
粋でいなせな
異文化コミュニケーション学徒
原 和也 准教授
■ 自己紹介
私の専門分野は、コミュニケーション論(異文化と対人)です。授業で扱う分野は多岐に渡りますが、その中でも、私自身が最近楽し
みながら学んでいるのは、コミュニケーション論特講 I-a のテーマである「非言語コミュニケーション論」です。ここで、日常のコミュニ
ケーションについて考えてみましょう。あなたは、声や表情から相手の感情をどの位読み取っていますか。写真を撮る時にVサイン
をしたことがあるかもしれませんが、なぜ「ピース」とも言うのでしょうか(英国では手の甲を相手に向け提示したら、侮辱のサインとし
て受け取られます)。照れ隠しの際、なぜ頭を掻いてしまうのでしょうか。ふと考えてみると、意識的あるいは無意識的におこなって
いるしぐさが結構あるものです。また、会話において、どの位の対人距離が快適でしょうか。体のどの部分をタッチし、また避けるで
しょうか。間や沈黙にはどのような意味が込められているでしょうか。私の授業では、身体動作、顔の表情、視線、周辺言語、沈黙、
身体接触、対人距離、時間、色彩、衣服や装飾品のメッセージ性について学び、フィールドワーク調査も行います。理論的なことを
学ぶだけでなく、体験型のエクササイズや、自己分析課題を通じて、人間の行動と心理のメカニズムに迫っていきます。そして、異
文化コミュニケーションにおいて不要な誤解を招かないよう、注意すべき点もお伝えします。授業を通じて様々な「気づき」を経験し、
自己を理解し、他者への共感意識を高め、バランスの取れたコミュニケーション能力を育成しませんか。
ベースギターを片手に、
ことばの神髄を求める、
英米語学科の気さくなあんちゃん
瀧田 健介 准教授
■ 自己紹介
私の専門は理論言語学です。理論言語学は、英語や日本語といった個別の言語がどのような性質をもっているかを詳細に研究し、
さらにそれらの個別言語に共通する一般的な原理を深く追及することによって、人間だけが持つ「言語」という能力の本質を解明す
る学問分野です。私の担当する「対照言語研究」や「英米語学科ゼミ/専門領域研究講座」では、この理論言語学という一般にはあ
まりなじみのない学問分野が、いかに好奇心を掻き立てられるものであるかを伝えられるよう奮闘しています。また、私自身はここ
数年「省略」と呼ばれる現象に特に興味を持って研究しています。例えば、「何を食べたの」と聞かれて、「カレーを大盛りで食べた」
という意味で単に「カレーを大盛りで」と答えることができます。どうやら、「食べた」という部分が最初の質問にあるため、その返答で
はその部分を省略できるようです。では同じ質問に対して「何も」と答えたらどうでしょう。この場合答えた内容は「何も食べた」ではな
く、「何も食べなかった」でなければなりません。しかし、「食べなかった」という部分は最初の質問には存在していません。また、「食
べなかった」という部分が自由に省略できるなら、同じ質問に対して「カレーしか食べなかった」という意味で「カレーしか」と答えられ
てもよさそうなものですが、この返答は、非常に不自然に感じられます。なぜなのでしょうか。このような「なぜ」を、一緒に考えてみま
せんか。
“The limits of my language mean
the limits of my world.”
(Ludwig Wittgenstein)
◆新任 Kei Nakamura 准教授
■ 自己紹介
My research area is psycholinguistics, mainly focusing on language acquisition. I am interested in how children and
adults learn languages. Why is it so easy for babies and children to master their first language? Why is it often
difficult for people to learn a second language? How do people become bilingual? I am curious about the process of
language acquisition, from a crosslinguistic and crosscultural perspective. Some of the topics I have been researching
recently include narrative, language socialization, gender, politeness, and codeswitching.
One of my main personal interests is learning languages. To date, I have studied eight languages, and I hope to study
many more. There is nothing more rewarding than learning a new language- by doing so, you can open new doors and
communicate with new friends. Although learning languages can be challenging, it offers unlimited opportunities! I
hope that I can help students navigate their way toward proficiency in English.
あたりまえを疑う
批判的に考察する
◆新任 藤田 智子 講師
■ 自己紹介
私の専門は家族社会学です。特に「家族とはどうあるべきとされてきたのか」ということについて、オーストラリアをフィールドに考え
ています。家族はわれわれにとって「身近」で「あたりまえ」の存在のように思われますが、実はとても多様で、社会や階層・階級、時
代によって変化してきました。にもかかわらず、家族には「こうあるべき」という規範があります。そして、その規範から外れてしまうと、
社会的支援を受けられないなど、さまざまな不利益を被ります。私は特にオーストラリアの社会政策を分析することで、このような問
題に取り組んできました。
家族やジェンダーについて研究することは、普段われわれが「あたりまえ」だと思っていること、あるいはあたりまえ過ぎて意識さえし
ていないことに気が付き、批判的に考察することの重要性を教えてくれます。同時に、私たちの身近な出来事にはどのような社会
的・歴史的・政治的背景があるのか、より幅広い文脈のなかでそれらの出来事を捉えることの重要性も教えてくれます。担当してい
る「専門領域研究講座」などでは、そのようなモノの見方を学生さんが身に付けられるような授業を目指しています。