恵那市光ファイバケーブル貸付要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は、情報通信格差の是正及び情報化の進展に対応した住民サー ビスを目的として、恵那市の保有する恵那市ケーブルテレビネットワーク光フ ァイバケーブル(以下「光ファイバケーブル」という。 )の貸付けに関し、必要 な事項を定めるものとする。 (貸付対象者) 第2条 光ファイバケーブルの貸付けは、電気通信事業法(昭和 59 年法律第 86 号)第 11 条の規定に基づき電気通信事業者登録簿に登録された者又は同法第 16 条第1項の規定に基づき電気通信事業者の届出をした者(以下「電気通信事 業者」という。 )が、ブロードバンドネットワークサービスを含む通信サービス を目的とした事業に利用する場合又は公共機関が保守管理用として利用する場 合に限る。 (貸付対象物品) 第3条 貸付けすることができる光ファイバケーブルは、 平成 18 年度から恵那市 が整備した地域(恵那市大井町、長島町、三郷町、武並町、東野の一部、山岡 町及び串原を除く地域。 )の恵那市ケーブルテレビ幹線及び平成 21 年度に地域 情報通信基盤整備事業により整備し、利用計画がない未利用芯線とする。 (公募方法) 第4条 市長は、光ファイバケーブルを貸し付けようとするときは、市のホーム ページに掲載することにより公募するものとする。 (貸付手続き) 第5条 光ファイバケーブルの貸付けを受けようとする電気通信事業者は、恵那 市光ファイバケーブル借受申請書(様式第1号)に関係書類を添えて、市長に 提出しなければならない。 (審査及び貸付方法) 第6条 市長は、前条に規定する申請書の提出を受けたときは、速やかに申請内 容を審査し、適当と認めるときは、恵那市光ファイバケーブル貸付承認書(様 式第2号)により承認し、賃貸借契約を締結し、貸付けを行うものとする。 (貸付決定の条件) 第7条 市長は、第6条に規定する貸付承認を行うときには、次に掲げる条件を 付すものとする。ただし、貸付承認の内容によっては、その一部を変更するこ とができる。 (1) 貸付けに係る権利又は義務を第三者に譲渡、転貸又は担保の目的に供 さないこと。 (2) 貸付けに係る光ファイバケーブルを貸付決定に係る目的及び用途以外 に使用せず、また、光ファイバケーブルの原状を変更し、又はこれに工作を 加えないこと。 (3) 善良な注意義務をもって、光ファイバケーブルを使用するとともに光 ファイバケーブルを故意若しくは過失により滅失し、又は毀損した場合はそ の損害を賠償すること。 (4) 借受人の責めに帰すべき事由により貸付承認が取り消されたときは、 借受人が光ファイバケーブルに投じた有益費その他の費用を市に対して請求 しないこと。 (5) 貸付期間が満了したとき、又は貸付承認が取り消されたときは、光フ ァイバケーブルを原状に復して指定された期日までに引き渡すこと。 (6) 借受人の都合により使用を一時中止する場合には、あらかじめ届け出 ること。 (7) 市が貸付承認の条件に違反する行為を認知した場合に行う勧告に対し て適切な対応を行うこと。 (8) 光ファイバケーブルの正常な運用を阻害することのないよう借受人の 利用する電気通信機器等の正常な稼働を維持すること。 (9) 借受人の利用する電気通信機器等に第三者による不正アクセス行為か ら防御するための必要な措置を講ずることとし、他のネットワーク及び電気 通信機器等に支障をきたすことのないよう適切に運用管理すること。 (10) 借受人の利用する電気通信機器等に起因する通信障害が発生した場合 には、迅速に原因調査及び復旧作業を行うこと。 (11) 光ファイバケーブルの通信に障害が発生し、その障害が借受人の利用 する電気通信機器等に起因すると推測される場合には、市の指示に基づき迅 速に原因調査及び復旧作業を行うこと。 (12) 貸付承認の取消しによって生じた一切の損害について、市に対してそ の賠償を請求しないこと。 (13) 光ファイバケーブルの借受けの中断、遅延等が発生しても、その発生 の理由のいかんにかかわらず、その結果、借受人に生じた一切の損害につい て、市に対してその賠償を請求しないこと。 (14) 光ファイバケーブルの借受けに起因して第三者との間で紛争を生じた 場合は、自己の費用と責任において解決するものとし、市に対してその賠償 を請求しないこと。 (15) 予期せぬ事故、災害等による光ファイバケーブルの断線又は通信機器 の破損若しくは故障による通信の不通が発生した場合、市に対してその賠償 を請求しないこと。 (16) 市が計画的に行う光ファイバケーブルの張替え、通信機器のメンテナ ンス又は電柱等の支障移転に係る工事に起因する通信不通が発生した場合、 市に対してその賠償を請求しないこと。 (17) 光ファイバケーブルの借受けに当たって、市から提供を受けた資料等 の内容については他に漏らしてはならない。 (貸付期間) 第8条 光ファイバケーブルの貸付期間は 10 年間とする。 2 前項の期間の計算において、 貸付期間の初日から同日後最初の3月 31 日まで の間を1年間とする。 3 貸付期間の延長を希望する場合は、貸付期間の満了する日の6箇月前までに 延長を希望する旨を明示した書面により市長に申入れを行うものとする。 4 延長期間については、甲乙協議して定めるものとする。 (貸付料) 第9条 市長は、光ファイバケーブルを貸し付けた場合は、電柱添架料、伝送路 保守費等を基礎に算定した4月1日から翌年3月 31 日までの貸付料(2.8 円/ 芯/m/年間)を当該年度の5月 31 日までに徴収するものとする。ただし、年度 の途中から貸し付けた場合は、 当該年度の3月 31 日までの貸付期間の貸付料を 賃貸借契約締結後2箇月以内に徴収するものとする。 2 市長は、光ファイバケーブルの使用目的が次の各号に該当するときは、貸付 料の一部を減額又は免除することができる。 (1) 市が保守管理用として利用する場合 (2) 公共団体等が行う営利が発生しない市民向けサービス又はそれに必要 な通信を行う場合 (3) 株式会社アミックスコムが行う恵那市ケーブルテレビサービス (4) その他市内の地域情報化のため特に必要と認められる場合 3 貸付料の計算は、次の方法によるものとする。 (1) 貸付期間に1年未満の端数があるときは、貸付料は日割をもって計算 する。 (2) 貸付料の額に1円未満の端数があるときは、切り捨てるものとする。 (経費の負担) 第 10 条 光ファイバケーブルに接続するため、 借受人が用意するネットワーク設 備の費用、接続に要する経費等は、借受人において負担するものとする。 (接続工事等及びその費用) 第 11 条 借受人は、光ファイバケーブルの借受けに関し、必要となるクロージャ への接続工事については、市との賃貸借契約締結後に行うものとし、接続工事 に要する費用(取出口の設置に関する費用を含む。 )及び経費は借受人の負担と する。 2 借受人は、市が指定するクロージャにおいて光ファイバケーブルを接続でき るものとする。 (管理運営) 第 12 条 光ファイバケーブルの保守管理は、 市又は株式会社アミックスコムが行 う。 2 借受人の責めによらない光ファイバケーブルの障害、滅失等の損害が発生し た場合は、市又は株式会社アミックスコムは速やかにその復旧に努めるものと する。ただし、復旧が困難な場合は、速やかに借受人とその対応について協議 する。 3 光ファイバケーブルは、次条及び第 14 条に規定する場合を除き、常時 24 時 間使用できるものとする。 4 借受人が自らの電気通信機器等の設置、調整等を行うためにクロージャを開 閉する必要がある場合は、事前に市の承認を得るとともに、関係機関の許可を 得なければならないものとする。 (運用の停止) 第 13 条 市は、次の各号のいずれかに該当する場合には、光ファイバケーブルの 運用を停止することができる。 (1) 光ファイバケーブルの設備の保守又は工事の施行上やむを得ない場合 (2) 光ファイバケーブルの設備の障害によりやむを得ない場合 (3) 火災、停電等により本光ファイバケーブルの運用ができなくなった場 合 (4) 地震、噴火、洪水、津波等の天災により光ファイバケーブルの運用が できなくなった場合 (5) 動乱、暴動、騒乱、労働争議等により光ファイバケーブル運用ができ なくなった場合 (6) 前各号に定めるもののほか、 借受人の電気通信機器等に障害が発生し、 光ファイバケーブルの全体又は一部に支障を与えるおそれがあると市が判断 した場合 2 市は、前項の規定により光ファイバケーブルの運用又は使用を停止するとき は、あらかじめその旨を使用者に通知する。ただし、緊急その他やむを得ない 場合はこの限りでない。 3 第1項各号に掲げる事由により光ファイバケーブルの運用を停止したとき、 貸付料は返還しない。 (運用の制限) 第 14 条 市は、天災、事変その他の非常事態が発生し、又は発生するおそれがあ ると判断した場合には、通信の利用を制限する措置をとることができる。 2 前項の規定にかかわらず、市が行政目的のために利用する場合又は運用上必 要な場合は、通信の利用を制限することができる。 (光ファイバケーブルの移設等) 第 15 条 市は、 光ファイバケーブルについて移設工事を施行する必要が生じた場 合、速やかに書面により借受人に通知を行い、移設工事の期間、内容等につい て協議を行う。ただし、緊急その他やむを得ない場合はこの限りではない。 2 移設工事により光ファイバケーブルの敷設ルートを変更する場合、市は借受 人の事業が円滑に行われるよう配慮し、変更後の敷設ルートが最適となるよう 努めるものとする。なお、敷設ルートの変更により貸付対象となる光ファイバ ケーブルの長さに変更が生じても貸付料の変更は行わない。 (事故発生時の処理) 第 16 条 借受人は、 光ファイバケーブルに起因すると思われる通信障害等の事故 を検知した場合、市に事故の発生日時、場所、内容等を速やかに連絡しなけれ ばならない。連絡後、市は速やかに現場調査等を実施し、その結果を借受人に 連絡する。 2 市は、光ファイバケーブルに異常を発見した場合は、直ちに借受人に連絡す るものとし、借受人は通信障害の有無を確認して市に連絡するものとする。 3 前2項の場合において、光ファイバケーブルの復旧又は補修措置を必要とす るときは、市は速やかにこれを実施するものとし、借受人はこれに協力するも のとする。 4 光ファイバケーブルの復旧、補修措置を行う場合は、復旧方法及び費用負担 等についてあらかじめ市と借受人が協議するものとする。 (非常災害時の処置) 第 17 条 市及び借受人は、非常災害の発生又は発生のおそれがある場合は、相互 に緊密な情報交換を行い、 光ファイバケーブルの維持管理に努めるものとする。 2 市及び借受人は、 光ファイバケーブルに被害があった場合は、 相互に協力し、 速やかに復旧処置を講ずるものとする。 (責任の制限) 第 18 条 市は、光ファイバケーブルの貸付けの取消し、運用の停止等によって、 借受人又は第三者に生じた損害又は損失については、損害賠償、損失補償その 他の法律上の責任を負わないものとする。 2 借受人が光ファイバケーブルの使用によって他の借受人又は第三者に対して 損害又は損失を与えた場合、市は損害賠償、損失補償その他の法律上の責任を 負わないものとする。 3 市は、借受人が光ファイバケーブルを通じて受発信する情報等について、そ の完全性、正確性、確実性、有用性等いかなる保証責任も負わないものとする。 4 市は、借受人が光ファイバケーブルに接続するためのいかなる機器及びソフ トウエアについても、その動作保証を一切行わないものとする。 (損害賠償の請求) 第 19 条 借受人が、違法、不正又はこの要綱に反して光ファイバケーブルを使用 し、それにより市に損害を与えた場合、借受人はその損害を賠償しなければな らない。 (利用状況、事業内容等の調査等) 第 20 条 市は、 光ファイバケーブルの利用状況について調査又は必要な報告を借 受人に対して求めることができるものとする。 (その他) 第 21 条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。 附 則 この告示は、平成 22 年4月1日から施行する。 様式第1号(第5条関係) 年 月 日 恵那市光ファイバケーブル借受申請書 恵那市長 様 (申請者) 住所 氏名 ㊞ (法人にあっては、主たる事務所 の所在地、名称及び代表者の氏名) 恵那市光ファイバケーブル貸付要綱第5条の規定により関係書類を添えて次の通り申 請します。なお、貸付が承認された場合は、住所及び氏名(法人にあっては主たる事務 所の所在地、名称及び代表者の氏名)、連絡先電話番号等、利用区間(アクセスポイン ト等名称)、利用目的(利用の概要)について、関係機関に情報提供することを承諾し ます。 利用目的 利用開始年月日 年 月 日(実際の利用開始は賃貸借契約締結の日とする) 利用終了年月日 年 月 日 所在地 担当者連絡先 (利用中のメンテナ 所属部署 氏名 ンス情報、緊急情報等 電話番号 の連絡先になりま す。) FAX E-mail 1.利用申請区間(別紙可) アクセスポイント名称 ~ アクセスポイント名称 利用希望芯線数 ~ ~ ~ ~ ~ 2.申請者の業務の概要(別紙可) 3.利用の概要と行政の情報化、研究開発の推進、地域の活性化、産業の活性化等に与 える効果(別紙可) 4.構築するシステム構成(別紙可) ※利用するネットワーク等の構成図を添付し、前頁における「利用希望芯線数」の根拠となる資料(送受信する情報 の内容、想定トラフック量等)を明示すること。 5.その他特記事項 様式第2号(第6条関係) 年 月 日 恵那市光ファイバケーブル貸付承認書 様 恵那市長 年 月 印 日付けで申請のあった恵那市の所有する光ファイバケーブルの貸 付けについて次のとおり承認します。なお、速やかに当該賃貸借契約を締結します。 所 在 地 利用申請者 団体名又は氏名 代表者氏名 利用目的 利用開始年月日 利用終了年月日 アクセスポイント名称 ~ ~ ~ ~ ~ ~ アクセスポイント名称 利用希望芯線数
© Copyright 2024 Paperzz